JP6150657B2 - 階段構造および階段の施工方法 - Google Patents

階段構造および階段の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6150657B2
JP6150657B2 JP2013162338A JP2013162338A JP6150657B2 JP 6150657 B2 JP6150657 B2 JP 6150657B2 JP 2013162338 A JP2013162338 A JP 2013162338A JP 2013162338 A JP2013162338 A JP 2013162338A JP 6150657 B2 JP6150657 B2 JP 6150657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tread
base
fitting
base tread
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013162338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015031090A (ja
Inventor
泰一 角田
泰一 角田
裕介 船越
裕介 船越
Original Assignee
株式会社ノダ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ノダ filed Critical 株式会社ノダ
Priority to JP2013162338A priority Critical patent/JP6150657B2/ja
Publication of JP2015031090A publication Critical patent/JP2015031090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6150657B2 publication Critical patent/JP6150657B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は階段構造および階段の施工方法に関する。
階段構造は、一般に、あらかじめその内面に水平溝および垂直溝が形成された左右側桁と複数の踏板、蹴込板および段鼻部材とからなり、左右側桁の水平溝に踏板の左右端部を挿入して踏板を取り付けると共に、垂直溝に蹴込板の左右端部を挿入して蹴込板を取り付けることによって施工される。
階段は、完成した建物において階上と階下の往来に使用される(本階段としての使用)だけでなく、建物の施工中においても階上の造作や内装仕上げなどのために仮階段として使用される。このため、建物の施工中に仮階段として使用するときは、階段の踏板などの破損や汚染を防ぐために合成樹脂製などの養生シートを敷設し、建物が完成したときにこの養生シートを取り外す必要があり、作業手間がかかるという問題があった。
この問題に対する解決策として、下記特許文献1が提案されている。これによれば、踏板が下地踏板と化粧踏板とで構成され、左右側桁の内面に形成した水平溝5に下地踏板の左右端部を挿入して下地踏板のみを設けた状態で仮階段として使用し、建物の竣工直前に蹴込板および化粧踏板を施工するので、建物の施工中に仮階段として使用するときに踏板を養生する必要がない。
特開2001−214588号公報
しかしながら、特許文献1で使用される化粧踏板は、「下地踏板7の上面に取り付けられた本体11aおよび本体11aの後端部に設けられた蹴込板9の後面上端部を覆う垂下部11bを有する化粧踏板11」(段落0007)を有するものとされ、また、左右側桁の内面には下地踏板の左右端部を嵌合する下地踏板嵌合溝が形成されることが記載されている(段落0008)ものの、化粧踏板の左右端部を嵌合する溝については何らの記載も見られない。これらの記載からして、特許文献1の踏板は、仮階段として使用するためにあらかじめ左右側桁の踏板嵌合溝に嵌合されて取り付けられる下地踏板の表面に、左右側桁同士の間隔に略一致した幅寸法を有する化粧踏板(本体11a)を両面テープなどで固定するものである。すなわち、化粧踏板は、その左右端部を左右側桁内面の溝に嵌合して固定されるものではないので、固定強度が不十分で剥がれやすく、また、幅寸法の精度が劣ると左右側桁内面との間に隙間が生じて下地踏板の表面が露出してしまい、見栄えが悪くなる。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、建物の施工中に仮階段として使用するときに踏板を養生する必要を無くすことができる階段構造であって、踏板の固定強度を増大させると共に、寸法精度を高度に要求しなくても見栄えの良い外観を呈することができるような新規の階段構造を提供することである。
この課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、左右側桁の間に複数の踏板が設けられてなる階段構造であって、前記踏板は下地踏板と表面踏板とからなり、これら下地踏板および表面踏板はいずれも左右側桁の内寸間隔より大きい幅寸法を有するが下地踏板の幅寸法は表面踏板の幅寸法より大きく形成され、前記左右側桁の内面には下地踏板の左右端部を嵌合する下地踏板嵌合部と表面踏板の左右端部を嵌合する表面踏板嵌合部とが形成され、前記下地踏板と表面踏板の幅寸法の違いに応じて下地踏板嵌合部は表面踏板嵌合部より深い溝深さ寸法を有するように段差を介して形成され、下地踏板の左右端部が下地踏板嵌合部に嵌合されると共に表面踏板の左右端部が表面踏板嵌合部に嵌合されることを特徴とする階段構造である。
請求項2に係る本発明は、請求項1記載の階段構造を得る方法であって、左右側桁を所定間隔に配置し、これらの間に複数の踏板を取り付ける階段の施工方法であって、階段の背面側から左右側桁の下地踏板嵌合部に下地踏板の左右端部を嵌合させることにより下地踏板を設置して仮階段として使用した後、表面踏板を湾曲させた状態にして、階段の正面側から左右側桁の表面踏板嵌合部に表面踏板の左右端部を嵌合させることにより表面踏板を下地踏板上に設置することを特徴とする階段の施工方法である。
本発明によれば、下地踏板を下地踏板嵌合部に嵌合することにより下地踏板が左右側桁の間に設置され、建物の施工中はこれを足場として仮階段として使用することができ、建物を施工した後は表面踏板を表面踏板嵌合部に嵌合することにより表面踏板が左右側桁の間に設置されて、下地踏板の表面を完全に覆うので、施工中に下地踏板を養生する必要がなく、養生シートの敷設およびその取り外しに伴う作業が不要になり、施工の効率が良い。
下地踏板は、その左右端部が下地踏板嵌合部に嵌合された状態で左右側桁の間にしっかり固定されるので、がたつかず、作業者はこれを仮階段として使用して安全に昇降することができる。
表面踏板は、これを湾曲させた状態にして、階段の正面側から施工することができるので、リフォームや表面踏板の損傷により交換する場合も、簡単に取り替えることができる。しかも、施工後は平板状に復帰してその左右端部が表面踏板嵌合部に嵌合された状態となり、左右側桁にしっかり固定されるので、がたつかない。さらに、下地踏板はその左右端部が左右側桁内面の表面踏板嵌合部に嵌合されて設置されるので、左右側桁内面との間に隙間が生じることがなく、該隙間から下地踏板の表面が露出することがないので、見栄えを良好に維持することができる。
本発明による階段構造の縦断面図である。 図1中A−A切断線による断面図である。 この階段構造に用いられる側桁の内面図(a)、踏板嵌合溝を拡大して示す拡大内面図(b)および背面図(c)である。 この階段構造に用いられる踏板の平面図(a)、正面図(b)および側面図(c)である。 この階段構造に用いられる蹴込板の平面図(a)、正面図(b)および右側面図(c)である。 この階段構造に用いられる段鼻部材の側面図である。 この階段構造を得るための一工程(下地踏板の設置)を示す断面図である。 図7の工程に続いて行なわれる工程(蹴込板の設置)を示す断面図である。 図8の工程に続いて行なわれる工程(表面踏板および段鼻部材の設置)を示す断面図である。 図9の工程において表面踏板を設置する作業要領を示す正面図である。 本発明の階段構造において左右側桁の各内面に形成される踏板嵌合溝についてのバリエーションを示す内面図(a)〜(d)、これらのB−B断面図(e),(f)およびC−C断面図(g)である。
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による階段構造について説明する。この階段構造10は、所定間隔を隔てて立設される左右一対の側桁11,11と、これら左右側桁間に略水平に設置される複数の踏板12と、上下に隣接する踏板12,12同士の間に略垂直に設置される複数の蹴込板13と、各踏板12の前端部を被覆する段鼻部材14とを有して構成される。
左右側桁11,11について、さらに図3を参照して説明する。各側桁11の内面には、後述する踏板12の左右端部を嵌合するための踏板嵌合溝15があらかじめ刻設形成されている。この踏板嵌合溝15は、側桁11の階段背面側の端部から階段正面側に向けて、階段正面側の端部には達しない溝深さを有するものとして、略水平方向に延長する溝であるが、下方には下地踏板嵌合部151が形成されると共に、上方には表面踏板嵌合部152が形成され、これら下地踏板嵌合部151と表面踏板嵌合部152とで踏板嵌合溝15を形成している。また、これら下地踏板嵌合部151および表面踏板嵌合部152は、後述する下地踏板121と表面踏板122の幅寸法の違いに応じて、下地踏板嵌合部151の側桁内面からの溝深さD1が表面踏板嵌合部152の溝深さD2より大きく)形成されており(D1>D2)、これらの間には段差153が存在している。また、下地踏板嵌合部151の高さ寸法H1は後述する下地踏板121の厚さ寸法T1と略同一またはそれより若干大きく形成され、表面踏板嵌合部152の高さ寸法H2は後述する表面踏板122の厚さ寸法と略同一またはそれより若干大きく形成される。
また、各側桁の内面には、後述する蹴込板13の左右端部を嵌合するための蹴込板嵌合溝16が形成されている。この蹴込板嵌合溝16は、上方の踏板嵌合溝15(下地踏板嵌合部151)の前端近くの地点と下方の踏板嵌合溝15の中央から後端寄りの地点とを略垂直に結ぶように延長する溝であり、その溝幅は蹴込板13の厚さと略同一またはそれより若干大きく形成される。
踏板12について、さらに図4を参照して説明する。踏板12は下地踏板121と表面踏板122とで構成される。下地踏板121は、その左右端部を上記下地踏板嵌合部151に嵌合させて設置されるものであるから、その幅寸法W1は、側桁11,11の内寸P1(内面同士の間隔)に両側の下地踏板嵌合部151の溝深さ分を加えた寸法(P1+2×D1)と略同一またはそれより若干小さく形成される。表面踏板122は、その左右端部を上記表面踏板嵌合部152に嵌合させて設置されるものであるから、その幅寸法W2は、側桁11,11の内寸P1に両側の表面踏板嵌合部152の溝深さ分を加えた寸法(P1+2×D2)と略同一またはそれより若干小さく形成される。下地踏板121の厚さ寸法T1は、下地踏板嵌合部151の高さ寸法H1と略同一またはそれより若干小さく形成され、表面踏板122の厚さ寸法T2は、表面踏板嵌合部152の高さ寸法H2と略同一またはそれより若干小さく形成される。また、下地踏板121と表面踏板122は、それらの後端縁を略整列させた状態で重ね合わせて用いられるが、その奥行寸法は下地踏板121の奥行寸法L1より表面踏板122の奥行寸法L2が小さく形成されており、したがって表面踏板122の前方(階段正面側)には下地踏板121の表面が露出している。要約すれば、表面踏板122は、下地踏板121より、幅が狭く、薄く、奥行寸法も短い。
また、下地踏板121の前端裏面側には、後述する蹴込板13の上端を嵌合するための蹴込板嵌合溝123が、下地踏板121の幅方向に亘って形成されている。蹴込板嵌合溝123の溝幅は蹴込板13の厚さ寸法と略同一またはそれより若干大きく形成される。
蹴込板13は図5に示すように薄板状部材であり、その左右端部を左右側桁11,11の内面に形成した蹴込板嵌合溝16に嵌合させて設置されるものであるから、その幅寸法W3は、側桁11,11の内寸P1に両側の蹴込板嵌合溝16の溝深さ分を加えた寸法と略同一またはそれより若干小さく形成される。この実施形態では、側桁11内面の蹴込板嵌合溝15の溝深さを、下地踏板嵌合部151の溝深さD1より小さく形成している。また、蹴込板13の高さ寸法H3は、踏板12,12同士の間隔P2(図3(a))に下地踏板121裏面の蹴込板嵌合溝123の溝深さを加えた寸法と略同一またはそれより若干小さく形成される。なお、蹴込板嵌合溝16は、その後側の溝内面が表面踏板122の前端縁に略整列する位置に形成される(図4(c))。
左右側桁11,11、踏板12(下地踏板121および表面踏板122)および蹴込板13はいずれも合板、MDF、パーティクルボードなどの木質材料で形成される。表面踏板122は、建物施工後に階段の踏板として使用されるものであるので、木質材料の表面に突板や合成樹脂化粧シートなどを貼着し、あるいは印刷などで化粧を施したものを用いることが好ましい。
段鼻部材14は合成樹脂製から図6に示すような断面形状に成形され、その表面部141で表面踏板122の前方(階段正面側)に露出する下地踏板121の表面部分(図4(a)の(L1−L2)の部分)を覆うと共に、前端部142で下地踏板121の前端木口を覆い、さらに裏面部143で下地踏板121の裏面側の前端部分をも覆うように取り付けて、下地踏板121を保護する。表面部141の裏面には両面テープ144が設けられ、これを下地踏板121の前端表面露出部分に接着することにより、段鼻部材14を取り付けることができる。段鼻部材14の表面部141の後端には軟質材による舌片145が取り付けられ、表面踏板122の前端との間に隙間が生じても舌片145で該隙間を隠すことができるようになっている。また、表面部141には滑り止めのための凹凸加工146を施しておくことができる。
この階段構造10の施工方法について、さらに図7ないし図10を参照して説明する。まず、左右側桁11,11を所定間隔P1で柱などの構造物にネジで固定する。左右側桁11,11は、各側桁11の片面に形成されている踏板嵌合溝15および蹴込板嵌合溝16が内面側で互いに向き合うようにして設置される。
次いで、左右側桁11,11間に複数の下地踏板121を設置する(図7)。各側桁11の内面には、踏板嵌合溝15(下地踏板嵌合部151および表面踏板嵌合部152)が階段の背面側に開口しており、また、既述したように、下地踏板121の左右端部が左右側桁11,11の下地踏板嵌合部151,151に納まるようにこれらの寸法が定められているので、階段の背面側から、下地踏板121の左右端部を下地踏板嵌合部151,151に差し込むようにして嵌合させ、下地踏板121の前端が下地踏板嵌合部151,151の前端に到達した所定位置にて、ネジなどにより、左右側桁11,11に下地踏板121を取り付けることができる。
なお、図3では、下地踏板嵌合部151の底面151aが略水平に形成されているものとして示されているが、図7ないし図10に示すように、底面151aを、背面側開口に向けて徐々に下向きとなる傾斜面として形成し、くさび17を併用して下地踏板121を側桁11に固定するようにしても良い。この場合は、下地踏板121の左右端部を下地踏板嵌合部151,151に差し込む作業を容易に行うことができ、下地踏板121の下方にくさび17を打ち込んた後、下地踏板121およびくさび17の両方をネジで左右側桁11,11に固定する。
このようにして左右側桁11,11間に複数の下地踏板121を設置した後、上下に隣接する下地踏板121,121間に蹴込板13を設置する(図8)。各側桁11の内面には、蹴込板13の左右端部を嵌合する蹴込板嵌合溝16が形成され、また、各下地踏板121の前端裏面側には蹴込板13の上端部を嵌合する蹴込板嵌合溝123が形成されているので、階段の背面側から、薄板状の蹴込板13を幅方向に湾曲させながら、その左右端部を蹴込板嵌合溝16,16に嵌合させると共に、その上端部を上段の既設下地踏板121の蹴込板嵌合溝123を嵌合させ、且つ、その下端を既設の下地踏板121の後端面に当接させて位置決めし、上下段の既設下地踏板121,121および左右側桁11,11にネジで固定して、蹴込板13を取り付けることができる。
この時点では表面踏板122および段鼻部材14は設置されていないが、上記のようにして下地踏板121が左右側桁11,11に対してしっかり固定されているので、建物の施工中において階上の造作や内装仕上げなどのために仮階段として使用したときにがたつくことなく、安全に昇降することができる。下地踏板121の露出面は後に表面踏板122および段鼻部材14によって完全に被覆されるので、仮階段として使用するに際して下地踏板121を養生シートなどの養生する必要はない。側桁11および蹴込板14については必要に応じて養生を行なう。
階上および階下の部屋の施工が完了した後、表面踏板122を下地踏板121の表面に設置し、さらに段鼻部材14を設置して、階段構造10が完成する(図9)。表面踏板122の設置は、図10に示すように、薄板状である表面踏板122を幅方向に湾曲させた状態にして、階段の前面側から左右側桁11,11の間に挿入し、その左右端部を左右側桁11,11の表面踏板嵌合部152,152に差し込むことにより位置決めし、この位置で下地踏板151の表面に両面テープ18および接着剤などを用いて固定することにより行う。このとき、表面踏板122の裏面中央だけでなく、裏面の左右端部(表面踏板嵌合部152,152に嵌合される部分)にも弾性を有する両面テープ18,18を貼っておき、表面踏板122と両面テープ18の合計厚が表面踏板嵌合部152の溝高さH2(図3(c))より若干大きくなるようにしておくと、表面踏板122の左右端部の両面テープ18,18が圧縮された状態で該左右端部が隙間なく表面踏板嵌合部152に嵌合されることになるので、表面踏板122をがたつくことなく固定することができる利点がある。このようにして表面踏板122を下地踏板121の表面に設置した後、表面踏板122の前端側に露出する下地踏板121の表面部分を覆うと共に下地踏板121の前端木口および裏面側前端部分を覆うように段鼻部材14を両面テープなどで取り付けて、階段構造10を得る。
図11は、本発明の階段構造において左右側桁の各内面に形成される踏板嵌合溝15についてのバリエーションを示す。図11(a)〜図11(d)は、表面踏板嵌合部152の前後方向の形状および配置についてのバリエーションを示し、図11(a)は、図7ないし図9に示す踏板嵌合溝15と同一であって、表面踏板嵌合部152が下地踏板嵌合部151の上方に略同一の奥行寸法を有するものとして延長形成されている。しかしながら、表面踏板122はその後端面を蹴込板14の前面に当接させた状態で配置される(図1)ものであり、また、表面踏板122は階段の正面側(蹴込板14の前方)から設置されるから、表面踏板嵌合部152は側桁11の後端まで延長している必要はなく、少なくとも蹴込板14の前面までの奥行寸法を有すれば十分である。したがって、図11(b)のように表面踏板嵌合部152を形成しても良い。
また、既述実施形態のように、下地踏板121より奥行寸法の短い表面踏板122を用い、下地踏板121の前端に残される表面部分を段鼻部材14で被覆する構成を採用する場合は、表面踏板嵌合部152の前端を下地踏板嵌合部151と同じ位置まで延ばす必要はなく、表面踏板122の奥行寸法に合わせた前端位置とすれば十分である。したがって、図11(c)のように表面踏板嵌合部152を形成しても良い。
また、表面踏板嵌合部152は、必ずしも前後方向に連続して形成する必要はなく、前後方向に断続的に設けられるものとしても良い。この一例が図11(d)に示されている。
図11(e)および図11(f)は、図11(a)〜図11(d)におけるB−B断面図であり、いずれを採用しても良い。図11(e)は、既述実施形態として図3(c)に示す断面と同一であって、溝深さD1の下地踏板嵌合部151の上方に溝深さD2(D2<D1)の表面踏板嵌合部152が2段掘りで形成されている。図11(f)は、溝深さD1および溝高さ(H1+H2)を有する方形断面形状の溝を形成した後に、その溝内の上方角部に(D1−D2)×H2の断面を有する角棒状部材154を接着剤などで固定することにより、下地踏板嵌合部151および表面踏板嵌合部152を形成した実施形態を示す。図11(g)は、下地踏板嵌合部151のみが存在する部分のC−C断面図である。
なお、図11(a)〜図11(d)に示す下地踏板嵌合部151は、いずれも、図7を参照して説明したように、くさび17を用いて下地踏板121を挿入することを前提として、底面151aを背面側開口に向けて徐々に下方に傾斜する傾斜面として形成したものであるが、図3(b)に示すように、下地踏板121の断面形状と略同一の断面形状を有する(したがって底面151aが略水平面である)ように下地踏板嵌合部151を形成することも本発明の範囲内である。したがって、図11(a)〜図11(d)に示したバリエーションは、図3(b)に示すように底面151aを略水平面として形成した場合についても同様に適用可能である。
10 階段構造
11 側桁
12 踏板
121 下地踏板
122 表面踏板
123 蹴込板嵌合溝
13 蹴込板
14 段鼻部材
141 表面部
142 前端部
143 裏面部
144 両面テープ
145 舌片
146 凹凸加工
15 踏板嵌合溝
151 下地踏板嵌合部
151a 下地踏板嵌合部の底面
152 表面踏板嵌合部
153 段差
154 角棒状部材
16 蹴込板嵌合溝
17 くさび

Claims (2)

  1. 左右側桁の間に複数の踏板が設けられてなる階段構造であって、前記踏板は下地踏板と表面踏板とからなり、これら下地踏板および表面踏板はいずれも左右側桁の内寸間隔より大きい幅寸法を有するが下地踏板の幅寸法は表面踏板の幅寸法より大きく形成され、前記左右側桁の内面には下地踏板の左右端部を嵌合する下地踏板嵌合部と表面踏板の左右端部を嵌合する表面踏板嵌合部とが形成され、前記下地踏板と表面踏板の幅寸法の違いに応じて下地踏板嵌合部は表面踏板嵌合部より深い溝深さ寸法を有するように段差を介して形成され、下地踏板の左右端部が下地踏板嵌合部に嵌合されると共に表面踏板の左右端部が表面踏板嵌合部に嵌合されることを特徴とする階段構造。
  2. 請求項1記載の階段構造を得る方法であって、左右側桁を所定間隔に配置し、これらの間に複数の踏板を取り付ける階段の施工方法であって、階段の背面側から左右側桁の下地踏板嵌合部に下地踏板の左右端部を嵌合させることにより下地踏板を設置して仮階段として使用した後、表面踏板を湾曲させた状態にして、階段の正面側から左右側桁の表面踏板嵌合部に表面踏板の左右端部を嵌合させることにより表面踏板を下地踏板上に設置することを特徴とする階段の施工方法。
JP2013162338A 2013-08-05 2013-08-05 階段構造および階段の施工方法 Active JP6150657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013162338A JP6150657B2 (ja) 2013-08-05 2013-08-05 階段構造および階段の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013162338A JP6150657B2 (ja) 2013-08-05 2013-08-05 階段構造および階段の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015031090A JP2015031090A (ja) 2015-02-16
JP6150657B2 true JP6150657B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=52516647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013162338A Active JP6150657B2 (ja) 2013-08-05 2013-08-05 階段構造および階段の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6150657B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015055097A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 大建工業株式会社 階段構造、階段、階段の施工方法及び階段のリフォーム方法
JP6580388B2 (ja) * 2015-06-22 2019-09-25 朝日ウッドテック株式会社 安全施工階段
JP6697735B2 (ja) * 2016-03-24 2020-05-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 階段
CN107724611A (zh) * 2017-10-18 2018-02-23 浙江世贸装饰股份有限公司 一种石材拼接工艺
JP7289668B2 (ja) * 2018-02-14 2023-06-12 永大産業株式会社 階段構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07207865A (ja) * 1994-01-24 1995-08-08 Daiwa House Ind Co Ltd 屋内木製階段およびその施工方法
JP2001214588A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Eidai Co Ltd 階段構成部材の組み合わせ
US8707638B2 (en) * 2012-04-03 2014-04-29 Signature Companies Staircase and method for construction

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015031090A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6150657B2 (ja) 階段構造および階段の施工方法
CN110029794A (zh) 一种易拼装板块
JP5986385B2 (ja) 仮設兼用階段及びその施工方法
JP5385477B1 (ja) 上がり框及び床見切材
JP6195240B2 (ja) 階段装置
JP6328601B2 (ja) 段鼻部材及びその施工方法
JP3989077B2 (ja) 階段
JP3590347B2 (ja) 階段幅木
JP6522922B2 (ja) 階段の接合構造及び階段の施工方法
JP6697735B2 (ja) 階段
CN212534913U (zh) 一种用于实木地板的金属连接件
JP6559409B2 (ja) 階段構造、及び階段のリフォーム方法
JP3165580U (ja) 造住宅用階段のl字型補強プレート
JP6587229B2 (ja) 階段
JP5965930B2 (ja) 段板取付け構造
JP7113457B2 (ja) 木造階段の施工方法
JP6215904B2 (ja) 階段
JP2010281077A (ja) 階段の巾木構造
KR101276344B1 (ko) 방음패널 결합용 구조체
JP2016151088A (ja) 床用付設物
JP2009250019A (ja) フリーアクセスフロアタイル張り工法
JP2015055097A (ja) 階段構造、階段、階段の施工方法及び階段のリフォーム方法
JP5793657B2 (ja) 階段巾木カバー
JP5603140B2 (ja) 階段巾木カバー及びこれを用いた階段巾木の接合部納め構造
CN111519863A (zh) 一种用于实木地板的金属连接件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6150657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150