JP2003035020A - 階段用段鼻カバー及び段鼻カバー付き階段 - Google Patents
階段用段鼻カバー及び段鼻カバー付き階段Info
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- JP2003035020A JP2003035020A JP2001225426A JP2001225426A JP2003035020A JP 2003035020 A JP2003035020 A JP 2003035020A JP 2001225426 A JP2001225426 A JP 2001225426A JP 2001225426 A JP2001225426 A JP 2001225426A JP 2003035020 A JP2003035020 A JP 2003035020A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単に施工できて、良好な美観を得ることが
できる上、製作が容易で、保管や管理等を容易に行える
階段用段鼻カバーを提供する。 【解決手段】 本発明の段鼻カバーは、段鼻カバー本体
50と、揺動板53とを備える。段鼻カバー本体50
は、段板20の段鼻部25における上面に沿って配置さ
れる踏込板51と、踏込板51の前端から下方に延び、
段鼻部25の前面に沿って配置される前面カバー板52
とを有する。揺動板53の上端部が、段鼻カバー本体5
0における前面カバー板52の下端に回転自在に取り付
けられて、揺動板53が、その上端部を支点にして、段
鼻部25の下面に沿う水平姿勢と所定の前傾姿勢との間
で揺動自在に構成される。
できる上、製作が容易で、保管や管理等を容易に行える
階段用段鼻カバーを提供する。 【解決手段】 本発明の段鼻カバーは、段鼻カバー本体
50と、揺動板53とを備える。段鼻カバー本体50
は、段板20の段鼻部25における上面に沿って配置さ
れる踏込板51と、踏込板51の前端から下方に延び、
段鼻部25の前面に沿って配置される前面カバー板52
とを有する。揺動板53の上端部が、段鼻カバー本体5
0における前面カバー板52の下端に回転自在に取り付
けられて、揺動板53が、その上端部を支点にして、段
鼻部25の下面に沿う水平姿勢と所定の前傾姿勢との間
で揺動自在に構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば一般家屋
の木製屋内階段等に好適に採用される段鼻カバー及び段
鼻カバー付き階段に関する。
の木製屋内階段等に好適に採用される段鼻カバー及び段
鼻カバー付き階段に関する。
【0002】
【従来の技術】戸建住宅における木製の屋内階段とし
て、間隔をおいて平行に配置される一対の側板間に、段
板が所定間隔おきに取り付けられるとともに、各段板の
前端段鼻部に段鼻カバーが装着されたものが周知であ
る。
て、間隔をおいて平行に配置される一対の側板間に、段
板が所定間隔おきに取り付けられるとともに、各段板の
前端段鼻部に段鼻カバーが装着されたものが周知であ
る。
【0003】このような階段は、一対の側板の内面(対
向面)に形成された段板取付溝に、段板の両端部を側板
後方から挿入することにより、各段板を側板に固定し、
こうして階段を組み立てた後に、各段板の段鼻部に段鼻
カバーを装着するのが通例である。
向面)に形成された段板取付溝に、段板の両端部を側板
後方から挿入することにより、各段板を側板に固定し、
こうして階段を組み立てた後に、各段板の段鼻部に段鼻
カバーを装着するのが通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の段鼻カバー付き階段においては、段鼻カバーを単独
で後付けするものであるため、段鼻カバーの採寸や裁断
を個別に行う必要があり、この作業に手間取り、段鼻カ
バーの装着作業、ひいては段鼻カバー付き階段の施工作
業が面倒であるという問題があった。特に段鼻カバーと
して、段板の段鼻部上面に配置される踏込板と、段鼻部
前面に配置される前面カバー板と、引っかかり防止等の
ために段鼻部下方に前傾姿勢に配置される見返しカバー
板とを一体に有するような複雑な形状のものを用いる場
合には、段鼻カバーを精度良く採寸、裁断すること自体
が非常に困難であり、場合によっては、段鼻カバーの裁
断寸法にばらつきが生じ、例えば段板に装着した際に、
段鼻カバーの両側端面と側板の内面との間に隙間が形成
されて美観を損なう恐れがあった。
来の段鼻カバー付き階段においては、段鼻カバーを単独
で後付けするものであるため、段鼻カバーの採寸や裁断
を個別に行う必要があり、この作業に手間取り、段鼻カ
バーの装着作業、ひいては段鼻カバー付き階段の施工作
業が面倒であるという問題があった。特に段鼻カバーと
して、段板の段鼻部上面に配置される踏込板と、段鼻部
前面に配置される前面カバー板と、引っかかり防止等の
ために段鼻部下方に前傾姿勢に配置される見返しカバー
板とを一体に有するような複雑な形状のものを用いる場
合には、段鼻カバーを精度良く採寸、裁断すること自体
が非常に困難であり、場合によっては、段鼻カバーの裁
断寸法にばらつきが生じ、例えば段板に装着した際に、
段鼻カバーの両側端面と側板の内面との間に隙間が形成
されて美観を損なう恐れがあった。
【0005】また、踏込板、前面カバー板及び見返しカ
バー板が一体の段鼻カバーでは、形状が複雑であるた
め、製作が困難になり、コストの増大を来すばかりか、
多数の段鼻カバーを効率良く安定状態に収納配置するの
が困難であり、施工前の保管や管理、あるいは搬送等が
困難であるという問題が発生する。
バー板が一体の段鼻カバーでは、形状が複雑であるた
め、製作が困難になり、コストの増大を来すばかりか、
多数の段鼻カバーを効率良く安定状態に収納配置するの
が困難であり、施工前の保管や管理、あるいは搬送等が
困難であるという問題が発生する。
【0006】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、簡単に施工できて、良好な美観を得ることができる
上、製作が容易でコストの削減を図ることができ、保
管、管理、搬送等を容易に行うことができる階段用段鼻
カバー及び段鼻カバー付き階段を提供することを目的と
する。
し、簡単に施工できて、良好な美観を得ることができる
上、製作が容易でコストの削減を図ることができ、保
管、管理、搬送等を容易に行うことができる階段用段鼻
カバー及び段鼻カバー付き階段を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明は、所定の間隔をおいて平行に配置され
る一対の側板と、前記一対の側板間に略水平に配置され
る段板とを有する階段における前記段板の段鼻部に装着
される階段用段鼻カバーであって、前記段板の段鼻部に
おける上面に沿って水平に配置される踏込板と、その踏
込板の前端から下方に延び、前記段鼻部の前面に沿って
垂直に配置される前面カバー板とを有する段鼻カバー本
体と、上端が、前記段鼻カバー本体における前面カバー
板の下端に回転自在に取り付けられて、その取付部を支
点にして、前記段鼻部の下面に沿う水平姿勢と所定の前
傾姿勢との間で揺動自在な揺動板とを備えるものを要旨
としている。
め、本第1発明は、所定の間隔をおいて平行に配置され
る一対の側板と、前記一対の側板間に略水平に配置され
る段板とを有する階段における前記段板の段鼻部に装着
される階段用段鼻カバーであって、前記段板の段鼻部に
おける上面に沿って水平に配置される踏込板と、その踏
込板の前端から下方に延び、前記段鼻部の前面に沿って
垂直に配置される前面カバー板とを有する段鼻カバー本
体と、上端が、前記段鼻カバー本体における前面カバー
板の下端に回転自在に取り付けられて、その取付部を支
点にして、前記段鼻部の下面に沿う水平姿勢と所定の前
傾姿勢との間で揺動自在な揺動板とを備えるものを要旨
としている。
【0008】この発明の階段用段鼻カバーにおいては、
段鼻カバー本体の前面カバー板の下端に、揺動板の上端
を揺動自在に枢着するものであるため、階段を施工する
際には、段鼻カバーを段板に取り付けて、揺動板を段鼻
部下面に沿わせるように揺動させた状態で段板を一対の
側板間に挿入した後、揺動板を前方に揺動させて所定の
前傾姿勢に配置するようにして組み付けることができ
る。このため例えば、段鼻カバーの採寸、裁断等を行う
場合、段板を側板に組み付ける前に、段鼻カバーを段板
に装着した状態で、段板と共に、採寸、裁断することが
できる。従って、段鼻カバーの裁断等を別途個別に行う
必要がなく、その分、段鼻カバーの装着作業を効率良く
簡単に行うことができる。
段鼻カバー本体の前面カバー板の下端に、揺動板の上端
を揺動自在に枢着するものであるため、階段を施工する
際には、段鼻カバーを段板に取り付けて、揺動板を段鼻
部下面に沿わせるように揺動させた状態で段板を一対の
側板間に挿入した後、揺動板を前方に揺動させて所定の
前傾姿勢に配置するようにして組み付けることができ
る。このため例えば、段鼻カバーの採寸、裁断等を行う
場合、段板を側板に組み付ける前に、段鼻カバーを段板
に装着した状態で、段板と共に、採寸、裁断することが
できる。従って、段鼻カバーの裁断等を別途個別に行う
必要がなく、その分、段鼻カバーの装着作業を効率良く
簡単に行うことができる。
【0009】しかも、段鼻カバーを段板に装着して、安
定させた状態で、段鼻カバーを採寸、裁断することがで
きるため、精度良く簡単に裁断することができ、より一
層、階段施工作業を簡単に行うことができるとともに、
裁断寸法にばらつきが生じるのを有効に防止することが
できる。
定させた状態で、段鼻カバーを採寸、裁断することがで
きるため、精度良く簡単に裁断することができ、より一
層、階段施工作業を簡単に行うことができるとともに、
裁断寸法にばらつきが生じるのを有効に防止することが
できる。
【0010】また本発明の段鼻カバーは、段鼻カバー本
体と、揺動板とを別体に形成しているため、個々の部品
は、L型や帯板等のシンプルな形状となり、簡単に製作
できるとともに、保管等を行う際に、個々の部品を、効
率良く安定状態に収納配置することができる。
体と、揺動板とを別体に形成しているため、個々の部品
は、L型や帯板等のシンプルな形状となり、簡単に製作
できるとともに、保管等を行う際に、個々の部品を、効
率良く安定状態に収納配置することができる。
【0011】本第1発明においては、前記前面カバー板
の下端及び前記揺動板の上端のうち、一方の端部に嵌着
用雄部が設けられるとともに、他方の端部に嵌着用雌部
が設けられ、前記嵌着用雌部が、開口幅が内部幅よりも
小さい嵌着溝により構成されるともに、前記嵌着用雄部
が、回転軸部により構成され、前記回転軸部が、前記嵌
着溝にその両側開口縁部を弾性拡開変形させて嵌合され
ることにより、前記回転軸部が前記嵌着溝に抜止め状態
に保持されてなる構成を採用するのが好ましい。
の下端及び前記揺動板の上端のうち、一方の端部に嵌着
用雄部が設けられるとともに、他方の端部に嵌着用雌部
が設けられ、前記嵌着用雌部が、開口幅が内部幅よりも
小さい嵌着溝により構成されるともに、前記嵌着用雄部
が、回転軸部により構成され、前記回転軸部が、前記嵌
着溝にその両側開口縁部を弾性拡開変形させて嵌合され
ることにより、前記回転軸部が前記嵌着溝に抜止め状態
に保持されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0012】すなわちこの構成を採用する場合には、段
鼻カバー本体の前面カバー板に対し、揺動板を簡単かつ
確実に取り付けることができる。
鼻カバー本体の前面カバー板に対し、揺動板を簡単かつ
確実に取り付けることができる。
【0013】また本第1発明においては、前記雄部の外
周面に、外部ストッパーが設けられるとともに、前記雌
部の外周面に、前記外部ストッパーに対応して外部スト
ッパー受が設けられ、前記外部ストッパーが前記外部ス
トッパー受に当接係止することにより、前記揺動板がそ
の前方への揺動が防止されて所定の前傾姿勢に保持され
るよう構成されてなるもの、又は、前記回転軸部の外周
面に、内部ストッパーが設けられるとともに、前記嵌着
溝の内周面に、前記内部ストッパーに対応して内部スト
ッパー受が設けられ、前記内部ストッパーが前記内部ス
トッパー受に当接係止することにより、前記揺動板がそ
の前方への揺動が防止されて所定の前傾姿勢に保持され
るよう構成されてなるものを採用するのが望ましい。
周面に、外部ストッパーが設けられるとともに、前記雌
部の外周面に、前記外部ストッパーに対応して外部スト
ッパー受が設けられ、前記外部ストッパーが前記外部ス
トッパー受に当接係止することにより、前記揺動板がそ
の前方への揺動が防止されて所定の前傾姿勢に保持され
るよう構成されてなるもの、又は、前記回転軸部の外周
面に、内部ストッパーが設けられるとともに、前記嵌着
溝の内周面に、前記内部ストッパーに対応して内部スト
ッパー受が設けられ、前記内部ストッパーが前記内部ス
トッパー受に当接係止することにより、前記揺動板がそ
の前方への揺動が防止されて所定の前傾姿勢に保持され
るよう構成されてなるものを採用するのが望ましい。
【0014】すなわちこの場合、施工状態において、揺
動板を、より確実に所定の前傾姿勢に配置することがで
きる。
動板を、より確実に所定の前傾姿勢に配置することがで
きる。
【0015】一方、本第2発明は、上記第1発明の階段
用段鼻カバーを用いて施工した段鼻カバー付き階段を特
定するものである。
用段鼻カバーを用いて施工した段鼻カバー付き階段を特
定するものである。
【0016】すなわち本第2発明は、所定の間隔をおい
て平行に配置される一対の側板と、前記一対の側板間に
略水平に配置される段板と、前記段板の段鼻部に装着さ
れる段鼻カバーとを具備する段鼻カバー付き階段であっ
て、前記段鼻カバーが、請求項1記載の階段用段鼻カバ
ーにより構成され、前記側板の内面に、側板後端縁から
前方に向けて延びる段板取付溝が形成されるとともに、
前記側板の内面における前記段板取付溝の前部下方に対
応する位置に、前記段板取付溝に連通する揺動許容凹部
が設けられ、前記段鼻カバーが、その踏込板を前記段鼻
部の上面に沿って配置し、前記前面カバー板を前記段鼻
部の前面に沿って配置し、かつ前記揺動板を前記段鼻部
の下面に沿って配置するようにして、前記段板に装着さ
れた状態では、その段板の両端が前記段板取付溝に後端
から挿入可能に構成される一方、前記段鼻カバーが装着
された段板が前記段板取付溝に挿入配置された状態で、
前記揺動板が、前記揺動許容凹部内で前方に揺動される
ことにより、前記段鼻部の下方位置に所定の前傾姿勢に
配置されるよう構成されてなるものを要旨としている。
て平行に配置される一対の側板と、前記一対の側板間に
略水平に配置される段板と、前記段板の段鼻部に装着さ
れる段鼻カバーとを具備する段鼻カバー付き階段であっ
て、前記段鼻カバーが、請求項1記載の階段用段鼻カバ
ーにより構成され、前記側板の内面に、側板後端縁から
前方に向けて延びる段板取付溝が形成されるとともに、
前記側板の内面における前記段板取付溝の前部下方に対
応する位置に、前記段板取付溝に連通する揺動許容凹部
が設けられ、前記段鼻カバーが、その踏込板を前記段鼻
部の上面に沿って配置し、前記前面カバー板を前記段鼻
部の前面に沿って配置し、かつ前記揺動板を前記段鼻部
の下面に沿って配置するようにして、前記段板に装着さ
れた状態では、その段板の両端が前記段板取付溝に後端
から挿入可能に構成される一方、前記段鼻カバーが装着
された段板が前記段板取付溝に挿入配置された状態で、
前記揺動板が、前記揺動許容凹部内で前方に揺動される
ことにより、前記段鼻部の下方位置に所定の前傾姿勢に
配置されるよう構成されてなるものを要旨としている。
【0017】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施形態
である段鼻カバー付き階段を示す斜視図、図2は断面
図、図3は分解断面図である。これらの図に示すよう
に、本実施形態の段鼻カバー付き階段は、所定の間隔を
おいて平行に配置される左右一対の側板(10)と、一
対の側板(10)間に所定の間隔おきに水平に配置され
る複数の段板(20)と、段板(20)の各間に垂直に
配置される蹴込板(30)と、各段板(20)の前端に
おける段鼻部(25)に装着される段鼻カバー(40)
とを具備するものである。
である段鼻カバー付き階段を示す斜視図、図2は断面
図、図3は分解断面図である。これらの図に示すよう
に、本実施形態の段鼻カバー付き階段は、所定の間隔を
おいて平行に配置される左右一対の側板(10)と、一
対の側板(10)間に所定の間隔おきに水平に配置され
る複数の段板(20)と、段板(20)の各間に垂直に
配置される蹴込板(30)と、各段板(20)の前端に
おける段鼻部(25)に装着される段鼻カバー(40)
とを具備するものである。
【0018】図1ないし図4に示すように、一対の側板
(10)における互いの対向面(内面)側には、段板取
付位置に対応して、水平方向に延びる段板取付溝(1
2)が形成されている。この段板取付溝(12)は、側
板(10)の後端縁において、後方に開放されており、
後述するように、段板取付溝(12)にその後端から段
板(20)の両端部を挿入し得るよう構成されている。
(10)における互いの対向面(内面)側には、段板取
付位置に対応して、水平方向に延びる段板取付溝(1
2)が形成されている。この段板取付溝(12)は、側
板(10)の後端縁において、後方に開放されており、
後述するように、段板取付溝(12)にその後端から段
板(20)の両端部を挿入し得るよう構成されている。
【0019】また、一対の側板(10)における内面に
は、段板取付溝(12)の前部下方側に、段板取付溝
(12)の前端下部コーナー部を円弧中心とする略扇型
の揺動許容凹部(14)が彫り込み形成されてる。更に
一対の側板(10)における内面には、上端が揺動許容
凹部(14)の円弧部下端に連通し、かつ下端が下側の
段板取付溝(12)の後部に連通して下方に開放される
蹴込板取付溝(13)が形成されている。
は、段板取付溝(12)の前部下方側に、段板取付溝
(12)の前端下部コーナー部を円弧中心とする略扇型
の揺動許容凹部(14)が彫り込み形成されてる。更に
一対の側板(10)における内面には、上端が揺動許容
凹部(14)の円弧部下端に連通し、かつ下端が下側の
段板取付溝(12)の後部に連通して下方に開放される
蹴込板取付溝(13)が形成されている。
【0020】図5ないし図7に示すように、段鼻カバー
(40)は、断面L字型の段鼻カバー本体(50)と、
揺動板(53)とを備えている。
(40)は、断面L字型の段鼻カバー本体(50)と、
揺動板(53)とを備えている。
【0021】段鼻カバー本体(50)は、水平配置され
る踏込板(51)と、踏込板(52)に一体に形成さ
れ、かつ踏込板(51)の前端縁から垂直下方に延びる
前面カバー板(52)とを有している。
る踏込板(51)と、踏込板(52)に一体に形成さ
れ、かつ踏込板(51)の前端縁から垂直下方に延びる
前面カバー板(52)とを有している。
【0022】段鼻カバー本体(50)における前面カバ
ー板(52)の下端には、嵌着用雌部(F)が形成され
ている。
ー板(52)の下端には、嵌着用雌部(F)が形成され
ている。
【0023】図8に示すように、嵌着用雌部(F)は、
段鼻カバー(40)の長さ方向に連続し、かつ下方に向
けて開放する嵌着溝(70)を有している。この嵌着溝
(770)は、内周面(73)が断面円弧状に形成され
るとともに、両側開口縁部に、内方に突出して、溝開口
部の一部を閉塞するように軸支持片(71)(72)が
一体に形成されている。更に、一方(前方)の軸支持片
(71)の下面側には、後方やや下方に対向する傾斜面
が形成され、この傾斜面が外部ストッパー受(75)と
して構成されている。
段鼻カバー(40)の長さ方向に連続し、かつ下方に向
けて開放する嵌着溝(70)を有している。この嵌着溝
(770)は、内周面(73)が断面円弧状に形成され
るとともに、両側開口縁部に、内方に突出して、溝開口
部の一部を閉塞するように軸支持片(71)(72)が
一体に形成されている。更に、一方(前方)の軸支持片
(71)の下面側には、後方やや下方に対向する傾斜面
が形成され、この傾斜面が外部ストッパー受(75)と
して構成されている。
【0024】なお本実施形態において、両軸支持片(7
1)(72)間の寸法(溝開口幅)は、溝(70)の内
部幅よりも小さく設定されている。
1)(72)間の寸法(溝開口幅)は、溝(70)の内
部幅よりも小さく設定されている。
【0025】また、嵌着用雌部(F)における外周上端
面は、後述する段板(20)の係合用段部(22a)と
の係合を確実に行えるように、断面視において直線状に
形成されている。もっとも、嵌着用雄部(F)の外周上
端面の形状は、直線状に限定されるものではない。
面は、後述する段板(20)の係合用段部(22a)と
の係合を確実に行えるように、断面視において直線状に
形成されている。もっとも、嵌着用雄部(F)の外周上
端面の形状は、直線状に限定されるものではない。
【0026】揺動板(53)の上端裏面側には、上記嵌
着用雌部(F)に対応して、嵌着用雄部(M)が形成さ
れている。
着用雌部(F)に対応して、嵌着用雄部(M)が形成さ
れている。
【0027】嵌着用雌部(M)は、揺動板(53)の長
さ方向に沿って連続して延びる回転軸部(80)を有し
ている。
さ方向に沿って連続して延びる回転軸部(80)を有し
ている。
【0028】回転軸部(80)は、断面形状において、
その外周面が、同一の円弧中心を有し、かつ径寸法がそ
れぞれ異なる3つの円弧面(81)(82)(83)を
具備し、これらのうち、第1円弧面(81)が上記一方
の軸支持片(71)の先端面に対応し、第2円弧面(8
2)が他方の軸支持片(72)の先端面に対応し、第3
円弧面(83)が嵌着溝(70)の内周面(73)に対
応するよう形成されている。
その外周面が、同一の円弧中心を有し、かつ径寸法がそ
れぞれ異なる3つの円弧面(81)(82)(83)を
具備し、これらのうち、第1円弧面(81)が上記一方
の軸支持片(71)の先端面に対応し、第2円弧面(8
2)が他方の軸支持片(72)の先端面に対応し、第3
円弧面(83)が嵌着溝(70)の内周面(73)に対
応するよう形成されている。
【0029】更に揺動板(53)の上端面には、上記外
部ストッパー受(75)に対応して、外部ストッパー
(85)が形成されている。
部ストッパー受(75)に対応して、外部ストッパー
(85)が形成されている。
【0030】なお、本実施形態においては、揺動板(5
3)の回転軸部(80)における第2及び第3円弧面
(82)(83)間の段差部が、内部ストッパー(8
6)として構成されるとともに、前面カバー板(52)
における他方の軸支持片(72)の内面が、内部ストッ
パー受(76)として構成されている。
3)の回転軸部(80)における第2及び第3円弧面
(82)(83)間の段差部が、内部ストッパー(8
6)として構成されるとともに、前面カバー板(52)
における他方の軸支持片(72)の内面が、内部ストッ
パー受(76)として構成されている。
【0031】以上の構成の揺動板(53)における回転
軸部(80)を、段鼻カバー本体(50)の嵌着溝(7
0)内にその開口部から押し込む。これにより、嵌着溝
(70)の両側開口縁部における軸支持片(71)(7
2)を両側に弾性拡開変形させて、回転軸部(80)を
嵌着溝(70)内に嵌め込んだ後、嵌着溝(70)の両
軸支持片(71)(72)を弾性復帰させて、溝開口部
を狭めることにより、回転軸部(80)を嵌着溝(7
0)に抜止め状態に嵌着する。このとき、回転軸部(8
0)の3つの円弧面(81)(82)(83)が、嵌着
溝(70)の軸支持片(71)(72)の各先端面及び
溝内周面(73)にそれぞれ摺接される。これにより、
回転軸部(80)の中心を支点として、揺動板(53)
が板鼻カバー本体(50)に対し揺動自在に構成されて
いる。
軸部(80)を、段鼻カバー本体(50)の嵌着溝(7
0)内にその開口部から押し込む。これにより、嵌着溝
(70)の両側開口縁部における軸支持片(71)(7
2)を両側に弾性拡開変形させて、回転軸部(80)を
嵌着溝(70)内に嵌め込んだ後、嵌着溝(70)の両
軸支持片(71)(72)を弾性復帰させて、溝開口部
を狭めることにより、回転軸部(80)を嵌着溝(7
0)に抜止め状態に嵌着する。このとき、回転軸部(8
0)の3つの円弧面(81)(82)(83)が、嵌着
溝(70)の軸支持片(71)(72)の各先端面及び
溝内周面(73)にそれぞれ摺接される。これにより、
回転軸部(80)の中心を支点として、揺動板(53)
が板鼻カバー本体(50)に対し揺動自在に構成されて
いる。
【0032】また、揺動板(53)の内外両ストッパー
(85)(86)が、カバー本体(50)側の内外両ス
トッパー受(75)(75)に当接係止することによ
り、揺動板(53)の前方への揺動が規制されて、その
傾斜角度(所定の前傾姿勢)に保持されるよう構成され
ている。更に内部ストッパー(86)及び内部ストッパ
ー受(76)の係合により、回転軸部(80)の嵌着溝
(70)からの脱外がより確実に防止されるよう構成さ
れている。
(85)(86)が、カバー本体(50)側の内外両ス
トッパー受(75)(75)に当接係止することによ
り、揺動板(53)の前方への揺動が規制されて、その
傾斜角度(所定の前傾姿勢)に保持されるよう構成され
ている。更に内部ストッパー(86)及び内部ストッパ
ー受(76)の係合により、回転軸部(80)の嵌着溝
(70)からの脱外がより確実に防止されるよう構成さ
れている。
【0033】ここで、本実施形態において、段鼻カバー
本体(50)及び揺動板(53)等の段鼻カバー部品
は、硬質合成樹脂の低発泡体により構成するのが好まし
い。具体的には、例えば、アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン(ABS)樹脂、アクリロニトリル・エチ
レン・プロピレン・スチレン(AES)樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フェノール系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等からなるものを用いること
ができ、中でも特にABS樹脂を好適に用いることがで
きる。
本体(50)及び揺動板(53)等の段鼻カバー部品
は、硬質合成樹脂の低発泡体により構成するのが好まし
い。具体的には、例えば、アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン(ABS)樹脂、アクリロニトリル・エチ
レン・プロピレン・スチレン(AES)樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フェノール系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等からなるものを用いること
ができ、中でも特にABS樹脂を好適に用いることがで
きる。
【0034】なお、段鼻カバー部品(50)(53)
は、非発泡体であっても、発泡体であっても良いが、耐
久性の点から非発泡体又は低発泡体からなるものを用い
るのが良く、更に切断加工性を考慮すると、低発泡体か
らなるもの、具体的には、発泡倍率が1.2〜2.0倍
のものを用いるのが良い。
は、非発泡体であっても、発泡体であっても良いが、耐
久性の点から非発泡体又は低発泡体からなるものを用い
るのが良く、更に切断加工性を考慮すると、低発泡体か
らなるもの、具体的には、発泡倍率が1.2〜2.0倍
のものを用いるのが良い。
【0035】更に段鼻カバー部品(50)(53)を構
成する発泡成形体には、必要に応じて、木粉、天然繊
維、合成繊維等の材料を混入しても良く、中でも特に、
木粉を混入するのが好ましい。すなわち、木粉の混入に
より、段鼻カバー部品(50)(53)の表面に木粉が
断続的ではあるが筋状に配列され、良好な木目調を得る
ことができるとともに、良好な木質感を得ることができ
る。更に木粉は、増量剤も兼用するため、段鼻カバー成
形材料としての合成樹脂の使用量を削減でき、コストの
削減を図ることができる。
成する発泡成形体には、必要に応じて、木粉、天然繊
維、合成繊維等の材料を混入しても良く、中でも特に、
木粉を混入するのが好ましい。すなわち、木粉の混入に
より、段鼻カバー部品(50)(53)の表面に木粉が
断続的ではあるが筋状に配列され、良好な木目調を得る
ことができるとともに、良好な木質感を得ることができ
る。更に木粉は、増量剤も兼用するため、段鼻カバー成
形材料としての合成樹脂の使用量を削減でき、コストの
削減を図ることができる。
【0036】図5及び図6に示すように、段鼻カバー
(40)における踏込板(51)の上面には、踏込板
(51)の前後方向の中間領域に、凹凸状の滑り止め部
(61)が、左右幅方向に連続状に形成されている。更
に滑り止め部(61)の凸部先端は、エラストマーが積
層一体化されることにより、弾性層(62)として構成
されている。
(40)における踏込板(51)の上面には、踏込板
(51)の前後方向の中間領域に、凹凸状の滑り止め部
(61)が、左右幅方向に連続状に形成されている。更
に滑り止め部(61)の凸部先端は、エラストマーが積
層一体化されることにより、弾性層(62)として構成
されている。
【0037】本発明において、弾性層(62)として
は、合成ゴム系、天然ゴム系のものや、プラスチック系
ゴム、合成樹脂からなるものを用いることができ、中で
も特に、靭性が高く、粘り気の強いプラスチック系ゴム
である熱可塑性エラストマーを用いるのが良い。具体的
には、ポリスチレン系、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、ポリブタジエン系、ポリクロロカーボン系、塩素化
ポリエチレン系、ポリ塩化ビニル系等の熱可塑性エラス
トマーを好適に用いることができる。
は、合成ゴム系、天然ゴム系のものや、プラスチック系
ゴム、合成樹脂からなるものを用いることができ、中で
も特に、靭性が高く、粘り気の強いプラスチック系ゴム
である熱可塑性エラストマーを用いるのが良い。具体的
には、ポリスチレン系、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、ポリブタジエン系、ポリクロロカーボン系、塩素化
ポリエチレン系、ポリ塩化ビニル系等の熱可塑性エラス
トマーを好適に用いることができる。
【0038】また、段鼻カバー(40)における踏込板
(51)の下面後端には、下方に突出し、かつ左右方向
に連続して延びる係合片(41a)が一体に形成されて
いる。
(51)の下面後端には、下方に突出し、かつ左右方向
に連続して延びる係合片(41a)が一体に形成されて
いる。
【0039】一方図5及び図6に示すように、段板(2
0)は、その前端部の段鼻部(25)における上面に、
踏込板設置用凹段部(21)が形成されるとともに、段
鼻部下面に、揺動板収納用凹段部(23)が形成されて
いる。踏込板設置用凹段部(21)の深さは、段鼻カバ
ー(40)の踏込板(51)の厚みと同じサイズに設定
されるとともに、揺動板収納用凹段部(23)の深さ
は、揺動板(53)の厚みと同じサイズに設定されてい
る。
0)は、その前端部の段鼻部(25)における上面に、
踏込板設置用凹段部(21)が形成されるとともに、段
鼻部下面に、揺動板収納用凹段部(23)が形成されて
いる。踏込板設置用凹段部(21)の深さは、段鼻カバ
ー(40)の踏込板(51)の厚みと同じサイズに設定
されるとともに、揺動板収納用凹段部(23)の深さ
は、揺動板(53)の厚みと同じサイズに設定されてい
る。
【0040】更に段板(20)における踏込板設置用凹
段部(21)の後端部には、段鼻カバー(40)の係合
片(41a)に対応して、係合凹部(21a)が形成さ
れるとともに、段鼻部(25)の前端面下端には、段鼻
カバー本体(50)の嵌着用雌部(F)に対応して、係
合段部(22a)が形成されている。更に揺動板収納用
凹段部(23)の後部には、蹴込板差込溝(24)が形
成されている。
段部(21)の後端部には、段鼻カバー(40)の係合
片(41a)に対応して、係合凹部(21a)が形成さ
れるとともに、段鼻部(25)の前端面下端には、段鼻
カバー本体(50)の嵌着用雌部(F)に対応して、係
合段部(22a)が形成されている。更に揺動板収納用
凹段部(23)の後部には、蹴込板差込溝(24)が形
成されている。
【0041】本実施形態においては、上記の段板(2
0)、段鼻カバー(40)及び蹴込板(30)を、一対
の側板(10)に組み付けて、以下のように、段鼻カバ
ー付き階段を形成するものである。
0)、段鼻カバー(40)及び蹴込板(30)を、一対
の側板(10)に組み付けて、以下のように、段鼻カバ
ー付き階段を形成するものである。
【0042】まず、図3及び図5に示すように、段板
(20)の段鼻部(25)に段鼻カバー(40)を装着
する。すなわち、段鼻カバー(40)を、その踏込板
(51)を段板(20)の踏込板設置用凹段部(21)
に沿わせるとともに、前面カバー板(52)を段鼻部
(25)の前端面に沿わせて配置するようにして、段鼻
部(25)に嵌め込むことにより、段鼻カバー(40)
の係合片(41a)を段鼻部(25)の係合凹部(21
a)に嵌め込むとともに、嵌着用雌部(F)の上端部を
段鼻部(25)の係合段部(22a)に係合する。これ
により、段鼻カバー(40)の踏込板(51)及び前面
カバー板(52)の弾性力によって、係合片(41a)
及び嵌着用雌部(F)を段鼻部(25)に挟持させて、
段鼻カバー(40)を段鼻部(25)に固定する。この
とき、踏込板設置用凹段部(21)の深さを踏込板(5
1)の厚みと同じ設定しているため、踏込板(51)の
上面と段板上面とが同一平面内に配置される。
(20)の段鼻部(25)に段鼻カバー(40)を装着
する。すなわち、段鼻カバー(40)を、その踏込板
(51)を段板(20)の踏込板設置用凹段部(21)
に沿わせるとともに、前面カバー板(52)を段鼻部
(25)の前端面に沿わせて配置するようにして、段鼻
部(25)に嵌め込むことにより、段鼻カバー(40)
の係合片(41a)を段鼻部(25)の係合凹部(21
a)に嵌め込むとともに、嵌着用雌部(F)の上端部を
段鼻部(25)の係合段部(22a)に係合する。これ
により、段鼻カバー(40)の踏込板(51)及び前面
カバー板(52)の弾性力によって、係合片(41a)
及び嵌着用雌部(F)を段鼻部(25)に挟持させて、
段鼻カバー(40)を段鼻部(25)に固定する。この
とき、踏込板設置用凹段部(21)の深さを踏込板(5
1)の厚みと同じ設定しているため、踏込板(51)の
上面と段板上面とが同一平面内に配置される。
【0043】次に、段鼻カバー(40)の揺動板(5
3)を、回転軸部(80)を支点にして後方に揺動させ
て、揺動板(53)を揺動板収納用凹段部(23)に収
納する。このとき、揺動板収納用凹段部(23)の深さ
を揺動板(53)の厚みと同じに設定しているため、揺
動板(53)の下面(表面)と段板下面とが同一平面内
に配置される。
3)を、回転軸部(80)を支点にして後方に揺動させ
て、揺動板(53)を揺動板収納用凹段部(23)に収
納する。このとき、揺動板収納用凹段部(23)の深さ
を揺動板(53)の厚みと同じに設定しているため、揺
動板(53)の下面(表面)と段板下面とが同一平面内
に配置される。
【0044】なお、この状態で、つまり段鼻カバー(4
0)を段板(20)に取り付けた状態で、必要に応じ
て、段板(20)及び段鼻カバー(40)の裁断等の切
断加工を行う。
0)を段板(20)に取り付けた状態で、必要に応じ
て、段板(20)及び段鼻カバー(40)の裁断等の切
断加工を行う。
【0045】その後、図2及び図3に示すように、段鼻
カバー付き段板(20)を一対の側板(10)間に嵌め
込むようにして、段板(20)の両端部を段板取付溝
(12)にその後端から差し込む。こうして、段板先端
の段鼻カバー(40)における揺動板(53)を、側板
(10)の揺動許容凹部(14)に対応する位置まで差
し込んだ後、揺動許容凹部(14)を利用して、揺動板
(53)を、回転軸部(80)を支点にして前方に揺動
させて揺動許容凹部(14)の周縁部前端(14a)に
当接係合させるとともに、上記したように、揺動板(5
3)側の内外両ストッパー(85)(86)を、カバー
本体(50)側の内外両ストッパー受(75)(76)
に当接係止させて、所定の傾斜姿勢(前傾姿勢)に保持
する。
カバー付き段板(20)を一対の側板(10)間に嵌め
込むようにして、段板(20)の両端部を段板取付溝
(12)にその後端から差し込む。こうして、段板先端
の段鼻カバー(40)における揺動板(53)を、側板
(10)の揺動許容凹部(14)に対応する位置まで差
し込んだ後、揺動許容凹部(14)を利用して、揺動板
(53)を、回転軸部(80)を支点にして前方に揺動
させて揺動許容凹部(14)の周縁部前端(14a)に
当接係合させるとともに、上記したように、揺動板(5
3)側の内外両ストッパー(85)(86)を、カバー
本体(50)側の内外両ストッパー受(75)(76)
に当接係止させて、所定の傾斜姿勢(前傾姿勢)に保持
する。
【0046】次に、蹴込板(30)を側板(10)に組
み付ける。すなわち、蹴込板(30)を一対の側板(1
0)間に裏面側下方から嵌め込むようにして、蹴込板
(30)の両端部を蹴込板取付溝(13)に差し込み、
蹴込板(30)の上端を段板(20)における蹴込板差
込溝(24)に挿入して位置決めする。そしてその状態
で、蹴込板(30)を側板(10)に固定する。すなわ
ち、蹴込板(30)を、その下方部を下側の段板(2
0)の後端部に釘やねじを用いて固定するとともに、上
方部を、上側の段板(20)に釘やねじを用いて固定す
る。なお、蹴込板(30)を蹴込板差込溝(24)に挿
入する前に、差込溝(24)に予め接着剤を塗布してお
いても良い。
み付ける。すなわち、蹴込板(30)を一対の側板(1
0)間に裏面側下方から嵌め込むようにして、蹴込板
(30)の両端部を蹴込板取付溝(13)に差し込み、
蹴込板(30)の上端を段板(20)における蹴込板差
込溝(24)に挿入して位置決めする。そしてその状態
で、蹴込板(30)を側板(10)に固定する。すなわ
ち、蹴込板(30)を、その下方部を下側の段板(2
0)の後端部に釘やねじを用いて固定するとともに、上
方部を、上側の段板(20)に釘やねじを用いて固定す
る。なお、蹴込板(30)を蹴込板差込溝(24)に挿
入する前に、差込溝(24)に予め接着剤を塗布してお
いても良い。
【0047】こうして施工された本実施形態の階段にお
いては、段鼻カバー(40)が、その揺動板(53)の
先端が蹴込板(30)の表面に当接した状態で、前傾姿
勢に配置される。
いては、段鼻カバー(40)が、その揺動板(53)の
先端が蹴込板(30)の表面に当接した状態で、前傾姿
勢に配置される。
【0048】以上のように、本実施形態の階段によれ
ば、段板(20)に段鼻カバー(40)を装着した後、
その段鼻カバー付き段板(20)を側板(10)に組み
付けるものであるため、例えば段鼻カバー(40)の採
寸、裁断等を行う場合、段鼻カバー(40)を段板(2
0)に装着した状態で、段板(20)と共に、採寸、裁
断することができる。このため、段鼻カバー(40)の
裁断等を別途個別に行う必要がなく、その分、段鼻カバ
ー(40)の装着作業、ひいては階段施工作業を効率良
く簡単に行うことができる。しかも、段鼻カバー(4
0)を段板(20)に装着した状態で、段鼻カバー(4
0)を採寸、裁断するものであるため、複雑な形状の段
鼻カバー(40)を安定させた状態で採寸、裁断するこ
とができ、精度良く簡単に裁断することができる。この
ため、より一層、階段施工作業を簡単に行うことができ
るとともに、裁断寸法にばらつきが生じるのを防止で
き、段鼻カバー(40)の両側端縁と側板(10)との
間等に隙間が形成される等の不具合を確実に防止するこ
とができ、美観を向上させることができる。
ば、段板(20)に段鼻カバー(40)を装着した後、
その段鼻カバー付き段板(20)を側板(10)に組み
付けるものであるため、例えば段鼻カバー(40)の採
寸、裁断等を行う場合、段鼻カバー(40)を段板(2
0)に装着した状態で、段板(20)と共に、採寸、裁
断することができる。このため、段鼻カバー(40)の
裁断等を別途個別に行う必要がなく、その分、段鼻カバ
ー(40)の装着作業、ひいては階段施工作業を効率良
く簡単に行うことができる。しかも、段鼻カバー(4
0)を段板(20)に装着した状態で、段鼻カバー(4
0)を採寸、裁断するものであるため、複雑な形状の段
鼻カバー(40)を安定させた状態で採寸、裁断するこ
とができ、精度良く簡単に裁断することができる。この
ため、より一層、階段施工作業を簡単に行うことができ
るとともに、裁断寸法にばらつきが生じるのを防止で
き、段鼻カバー(40)の両側端縁と側板(10)との
間等に隙間が形成される等の不具合を確実に防止するこ
とができ、美観を向上させることができる。
【0049】また本実施形態の段鼻カバー(40)は、
簡単に製作できるとともに、施工前の保管や管理、搬送
も容易に行うことができる。すなわち、踏込板、前面カ
バー板及び見返しカバー板(揺動板)が一体に形成され
た段鼻カバーにおいては、形状が複雑であるため、製作
が困難であるとともに、保管等を行う際、効率良く安定
状態に収納配置することができず、保管等が困難になる
恐れがある。これに対し、本実施形態の段鼻カバー(4
0)は、段鼻カバー本体(50)と、揺動板(53)と
を別体に形成しているため、個々の部品は、シンプルな
L型や帯板形状のものとなり、簡単に製作できて、コス
トを削減することができる。更に個々の部品(50)
(53)がシンプルな形状であるため、効率良く安定状
態に収納配置することができ、保管等を容易に行うこと
ができる。
簡単に製作できるとともに、施工前の保管や管理、搬送
も容易に行うことができる。すなわち、踏込板、前面カ
バー板及び見返しカバー板(揺動板)が一体に形成され
た段鼻カバーにおいては、形状が複雑であるため、製作
が困難であるとともに、保管等を行う際、効率良く安定
状態に収納配置することができず、保管等が困難になる
恐れがある。これに対し、本実施形態の段鼻カバー(4
0)は、段鼻カバー本体(50)と、揺動板(53)と
を別体に形成しているため、個々の部品は、シンプルな
L型や帯板形状のものとなり、簡単に製作できて、コス
トを削減することができる。更に個々の部品(50)
(53)がシンプルな形状であるため、効率良く安定状
態に収納配置することができ、保管等を容易に行うこと
ができる。
【0050】また本実施形態において、段鼻カバー(4
0)の踏込板(53)を樹脂発泡成形体により構成して
いるため、段鼻カバー(40)が、段板(20)を構成
する木材と同程度の適度な硬さに形成されるとともに、
内部の空隙や空気層によって、熱伝導率も木材と同程度
に低くなる。このため、階段を昇り降りする際に、段鼻
カバー(40)を踏み込んだとしても、足裏に段鼻カバ
ー(40)の硬質感等を感じるようなことがなく、木材
と同等な軟らかい質感を得ることができるとともに、冷
たさを感じることもなく、木材と同等なぬくもりを感じ
るようになり、良好な踏み心地を得ることができる。
0)の踏込板(53)を樹脂発泡成形体により構成して
いるため、段鼻カバー(40)が、段板(20)を構成
する木材と同程度の適度な硬さに形成されるとともに、
内部の空隙や空気層によって、熱伝導率も木材と同程度
に低くなる。このため、階段を昇り降りする際に、段鼻
カバー(40)を踏み込んだとしても、足裏に段鼻カバ
ー(40)の硬質感等を感じるようなことがなく、木材
と同等な軟らかい質感を得ることができるとともに、冷
たさを感じることもなく、木材と同等なぬくもりを感じ
るようになり、良好な踏み心地を得ることができる。
【0051】更に本実施形態における段鼻カバー(4
0)は、硬質合成樹脂により構成するものであるため、
長期使用によっても、部分剥離や亀裂等が生じ難く、十
分な耐久性を得ることができる。
0)は、硬質合成樹脂により構成するものであるため、
長期使用によっても、部分剥離や亀裂等が生じ難く、十
分な耐久性を得ることができる。
【0052】また、踏込板(51)の上面における滑り
止め部(61)に弾性層(62)を形成しているため、
階段昇降時に、足裏が弾性層(62)と密着し、確実に
滑り止めを図ることができる。
止め部(61)に弾性層(62)を形成しているため、
階段昇降時に、足裏が弾性層(62)と密着し、確実に
滑り止めを図ることができる。
【0053】更に段板(20)の段鼻部上面に、踏込板
(51)の厚みと同じ深さの凹段部(21)を形成し、
その凹段部(21)内に踏込板(51)を収容配置する
ようにしているため、踏込板(51)の上面と段板上面
とが同一平面内に配置される。このため、階段昇降時、
特に降りる時に、踏込板(51)の後端縁に足がつまづ
くのを確実に防止することができる。
(51)の厚みと同じ深さの凹段部(21)を形成し、
その凹段部(21)内に踏込板(51)を収容配置する
ようにしているため、踏込板(51)の上面と段板上面
とが同一平面内に配置される。このため、階段昇降時、
特に降りる時に、踏込板(51)の後端縁に足がつまづ
くのを確実に防止することができる。
【0054】また、本実施形態の段鼻カバー(40)
は、係合片(41a)及び嵌着用雌部(F)により、段
板(20)の段鼻部(25)を上下両側から挟持するも
のであるため、踏込板(51)が段鼻部(25)に隙間
なく密着し、踏込板(51)の浮き上がり等を防止で
き、良好な美観を維持することができる。
は、係合片(41a)及び嵌着用雌部(F)により、段
板(20)の段鼻部(25)を上下両側から挟持するも
のであるため、踏込板(51)が段鼻部(25)に隙間
なく密着し、踏込板(51)の浮き上がり等を防止で
き、良好な美観を維持することができる。
【0055】しかも、本実施形態においては、段鼻カバ
ー(40)側の嵌着用雌部(F)における外周上端面
を、直線状に形成しているため、その外周上端面を、段
板(20)側の係合段部(22a)に確実に係合するこ
とができ、段鼻カバー(40)によって、段鼻部(2
5)を十分な取付強度で確実に挟持することができる。
ー(40)側の嵌着用雌部(F)における外周上端面
を、直線状に形成しているため、その外周上端面を、段
板(20)側の係合段部(22a)に確実に係合するこ
とができ、段鼻カバー(40)によって、段鼻部(2
5)を十分な取付強度で確実に挟持することができる。
【0056】また、段鼻カバー(40)を段鼻部(2
5)に挟持させるものであるため、接着剤、両面テー
プ、ビス等を用いる場合とは異なり、ワンタッチで簡単
に装着できるので、組付作業を簡単に行うことができ
る。更に段鼻カバー(40)を取り外す際に、接着剤、
両面テープの除去作業や、ビスの取外作業等、面倒な作
業が不要となり、取外作業も簡単に行うことができ、段
鼻カバー(10)の取り替え作業を簡単に行うことがで
きる。
5)に挟持させるものであるため、接着剤、両面テー
プ、ビス等を用いる場合とは異なり、ワンタッチで簡単
に装着できるので、組付作業を簡単に行うことができ
る。更に段鼻カバー(40)を取り外す際に、接着剤、
両面テープの除去作業や、ビスの取外作業等、面倒な作
業が不要となり、取外作業も簡単に行うことができ、段
鼻カバー(10)の取り替え作業を簡単に行うことがで
きる。
【0057】また、本実施形態においては、揺動板(5
3)を、段鼻部(25)の下面見返し部に前傾姿勢に保
持するものであるため、階段を昇る際に、つま先が揺動
板(53)の前面にガイドされることにより、つま先が
段板に引っかかるのを防止できるとともに、揺動板(5
3)により見返し部分が隠蔽されて、見返し部分に化粧
が施されていなくても良好な美観を得ることができる。
3)を、段鼻部(25)の下面見返し部に前傾姿勢に保
持するものであるため、階段を昇る際に、つま先が揺動
板(53)の前面にガイドされることにより、つま先が
段板に引っかかるのを防止できるとともに、揺動板(5
3)により見返し部分が隠蔽されて、見返し部分に化粧
が施されていなくても良好な美観を得ることができる。
【0058】ここで図5に示すように、本実施形態にお
いて、揺動板(53)の段板(20)に対する傾斜角度
(θ)は、特に限定されるものではないが、通常は、4
5°以上、90°未満に設定されるものであり、つま先
が段鼻部(25)に引っかかるのを、より確実に防止す
るには、60°程度以上に設定するのが良い。
いて、揺動板(53)の段板(20)に対する傾斜角度
(θ)は、特に限定されるものではないが、通常は、4
5°以上、90°未満に設定されるものであり、つま先
が段鼻部(25)に引っかかるのを、より確実に防止す
るには、60°程度以上に設定するのが良い。
【0059】また、本実施形態においては、段鼻カバー
(40)における揺動板(53)の先端を断面円弧状に
形成しているため、揺動板(53)の下端と蹴込板(3
0)との間に組付誤差等により隙間が形成されたとして
も、上記の隙間が目立たず、良好な美観を維持すること
ができる。
(40)における揺動板(53)の先端を断面円弧状に
形成しているため、揺動板(53)の下端と蹴込板(3
0)との間に組付誤差等により隙間が形成されたとして
も、上記の隙間が目立たず、良好な美観を維持すること
ができる。
【0060】なお、上記実施形態においては、段鼻カバ
ー(40)の係合片(41a)及び嵌着用雌部(F)を
段板(20)に挟持させて固定するようにしているが、
本発明は、それだけに限られず、接着剤、両面テープ、
ビス等の固着部材を併用しても良く、更には、係合片
(41a)を省略したり、あるいは嵌着用雌部(F)を
段鼻部(25)に係合させずに、上記の固着部材等を必
要に応じて適宜用いることにより、段鼻カバー(40)
を段板(20)に固定するようにしても良い。
ー(40)の係合片(41a)及び嵌着用雌部(F)を
段板(20)に挟持させて固定するようにしているが、
本発明は、それだけに限られず、接着剤、両面テープ、
ビス等の固着部材を併用しても良く、更には、係合片
(41a)を省略したり、あるいは嵌着用雌部(F)を
段鼻部(25)に係合させずに、上記の固着部材等を必
要に応じて適宜用いることにより、段鼻カバー(40)
を段板(20)に固定するようにしても良い。
【0061】また、上記実施形態においては、揺動許容
凹部(14)を扇形形状に形成しているが、本発明にお
いて、その凹部(14)の形状は扇形に限定されるもの
ではなく、揺動板(43)の揺動を許容できるような形
状であればどのような形状であっても良い。
凹部(14)を扇形形状に形成しているが、本発明にお
いて、その凹部(14)の形状は扇形に限定されるもの
ではなく、揺動板(43)の揺動を許容できるような形
状であればどのような形状であっても良い。
【0062】また、上記実施形態において、段板取付溝
(12)は、その上側縁と下側縁とが平行に配置され
て、溝幅が一定に保たれているが、本発明はそれだけに
限られず、段板取付溝(12)の上側縁と下側縁とが平
行でないもの、例えば下側縁が直線状に傾斜していて段
板取付溝(12)が、その溝幅が、後端から前方に向か
うに従って次第に小さくなるような形状であっても良
い。
(12)は、その上側縁と下側縁とが平行に配置され
て、溝幅が一定に保たれているが、本発明はそれだけに
限られず、段板取付溝(12)の上側縁と下側縁とが平
行でないもの、例えば下側縁が直線状に傾斜していて段
板取付溝(12)が、その溝幅が、後端から前方に向か
うに従って次第に小さくなるような形状であっても良
い。
【0063】また、上記実施形態においては、段鼻カバ
ー(40)の揺動板(53)を側面断面形状で直線状に
形成しているが、それだけに限られず、揺動板(53)
を裏面側に緩く曲成させた断面円弧状に形成したり、あ
るいは揺動板(53)の下端(先端)に裏面側に折返し
状に形成された折返し片を形成するようにしても良い。
この場合には、揺動板下端に影が形成されるため、揺動
板(53)の下端と蹴込板(30)との間に組付誤差等
により形成される隙間が全く目立たなくなり、より一層
確実に、美観を向上させることができる。
ー(40)の揺動板(53)を側面断面形状で直線状に
形成しているが、それだけに限られず、揺動板(53)
を裏面側に緩く曲成させた断面円弧状に形成したり、あ
るいは揺動板(53)の下端(先端)に裏面側に折返し
状に形成された折返し片を形成するようにしても良い。
この場合には、揺動板下端に影が形成されるため、揺動
板(53)の下端と蹴込板(30)との間に組付誤差等
により形成される隙間が全く目立たなくなり、より一層
確実に、美観を向上させることができる。
【0064】更に本発明において、揺動板(53)と側
板(10)における揺動許容凹部(14)の周縁部前端
(14a)との間に、隙間が形成されるような場合に
は、揺動板(53)と揺動許容凹部(14)の周縁部前
端(14a)との間に、両面テープを配置してり、接着
剤を塗布して両者を接合させて、上記隙間を消失させた
り、あるいは、揺動板(53)の下端裏面と蹴込板との
間に詰め物を介在させて、上記隙間を消失させることに
より、良好な美観を維持するようにすれば良い。
板(10)における揺動許容凹部(14)の周縁部前端
(14a)との間に、隙間が形成されるような場合に
は、揺動板(53)と揺動許容凹部(14)の周縁部前
端(14a)との間に、両面テープを配置してり、接着
剤を塗布して両者を接合させて、上記隙間を消失させた
り、あるいは、揺動板(53)の下端裏面と蹴込板との
間に詰め物を介在させて、上記隙間を消失させることに
より、良好な美観を維持するようにすれば良い。
【0065】また本発明においては、図9に示すよう
に、段鼻カバー(40)の揺動板(53)の裏面側に、
蹴込板差込溝(24)に対応させて、係合突起(43
a)を形成しても良い。この場合には、同図想像線に示
すように、段板カバー(40)を段板(20)に装着し
た際に、係合突起(43a)を蹴込板差込溝(24)に
挿入係合させることにより、揺動板(53)を、揺動板
収納用凹部(14)内に収納した状態に確実に保持する
ことができ、段板(20)の側板(10)への組付作業
を、スムーズに行うことができる。
に、段鼻カバー(40)の揺動板(53)の裏面側に、
蹴込板差込溝(24)に対応させて、係合突起(43
a)を形成しても良い。この場合には、同図想像線に示
すように、段板カバー(40)を段板(20)に装着し
た際に、係合突起(43a)を蹴込板差込溝(24)に
挿入係合させることにより、揺動板(53)を、揺動板
収納用凹部(14)内に収納した状態に確実に保持する
ことができ、段板(20)の側板(10)への組付作業
を、スムーズに行うことができる。
【0066】更に本発明においては、図10に示すよう
に、側板(10)における揺動許容凹部(14)の周縁
部前端(14a)の下端に、揺動板(53)の下端に係
合し得る係合突起(14b)を形成しておき、この揺動
板(53)の下端を係合突起(14b)に係合すること
により、揺動板(53)を傾斜した状態で確実に保持す
るようにしても良い。
に、側板(10)における揺動許容凹部(14)の周縁
部前端(14a)の下端に、揺動板(53)の下端に係
合し得る係合突起(14b)を形成しておき、この揺動
板(53)の下端を係合突起(14b)に係合すること
により、揺動板(53)を傾斜した状態で確実に保持す
るようにしても良い。
【0067】また上記実施形態においては、段板(2
0)の段鼻部(25)に、踏込板設置用凹段部(21)
及び揺動板収納用凹段部(23)を形成しているが、こ
れらの凹段部(21)(23)の一方又は双方を省略す
ることも可能である。例えば凹段部(21)(23)の
双方を省略するような場合には、図11に示すように、
側板(10)の段板取付溝(12)を、段鼻カバー(4
0)を挿入できるように、段板(20)の厚さよりも広
幅に形成するとともに、段板取付溝(12)の前端上部
に、彫り込み状の踏込板設置用凹部(12a)を形成し
ておき、段鼻カバー付き段板(20)を段板取付溝(1
2)に差し込んだ後、上方へ持ち上げて、図12に示す
ように、踏込板(51)を踏込板収納用凹部(12a)
に収納し、その状態で、段板(20)の下面と段板取付
溝(12)の内周下面との間に、詰め物(90)を介在
することにより、支障なく確実に組付施工することがで
きる。同様な考え方から、段板(20)の踏込板設置用
凹段部(21)及び揺動板収納用凹段部(23)のいず
れか一方を省略した場合でも、支障なく確実に組付施工
することができる。なお、詰め物(90)は、段板(2
0)の下面と段板取付溝(12)の内周下面との間にお
いて、図12に示すように前後方向の全域に介在させて
も良いが、部分的、断続的に介在させても良い。なおこ
の場合、図13に示すように、段板取付溝(12)の上
側縁と下側縁とが平行でないもの、例えば下側縁が傾斜
していて、段板取付溝(12)が、その溝幅が後端から
前方に向かうに従って次第に小さくなるような形状であ
っても良く、この際には、くさび状の詰め物(90)を
介在させるのが良い。
0)の段鼻部(25)に、踏込板設置用凹段部(21)
及び揺動板収納用凹段部(23)を形成しているが、こ
れらの凹段部(21)(23)の一方又は双方を省略す
ることも可能である。例えば凹段部(21)(23)の
双方を省略するような場合には、図11に示すように、
側板(10)の段板取付溝(12)を、段鼻カバー(4
0)を挿入できるように、段板(20)の厚さよりも広
幅に形成するとともに、段板取付溝(12)の前端上部
に、彫り込み状の踏込板設置用凹部(12a)を形成し
ておき、段鼻カバー付き段板(20)を段板取付溝(1
2)に差し込んだ後、上方へ持ち上げて、図12に示す
ように、踏込板(51)を踏込板収納用凹部(12a)
に収納し、その状態で、段板(20)の下面と段板取付
溝(12)の内周下面との間に、詰め物(90)を介在
することにより、支障なく確実に組付施工することがで
きる。同様な考え方から、段板(20)の踏込板設置用
凹段部(21)及び揺動板収納用凹段部(23)のいず
れか一方を省略した場合でも、支障なく確実に組付施工
することができる。なお、詰め物(90)は、段板(2
0)の下面と段板取付溝(12)の内周下面との間にお
いて、図12に示すように前後方向の全域に介在させて
も良いが、部分的、断続的に介在させても良い。なおこ
の場合、図13に示すように、段板取付溝(12)の上
側縁と下側縁とが平行でないもの、例えば下側縁が傾斜
していて、段板取付溝(12)が、その溝幅が後端から
前方に向かうに従って次第に小さくなるような形状であ
っても良く、この際には、くさび状の詰め物(90)を
介在させるのが良い。
【0068】また上記実施形態においては、側板(1
0)側の蹴込板取付溝(13)の溝幅と蹴込板(30)
の厚さとがほぼ同じに形成されているが、それだけに限
られず、本発明においては、図13に示すように、蹴込
板取付溝(13)の溝幅を、後側に広げる態様に、蹴込
板(30)の厚さよりも広く形成するようしても良い。
この構成においては、図14に示すように、蹴込板(3
0)を、取付溝(13)の下端部から差し込む際に、蹴
込板(30)の裏面を、取付溝(13)における後端の
内側面に沿って差し込んだ後、図13に示すように、蹴
込板(30)を前方側へ移動させて、先端を蹴込板差込
溝(24)内に挿入し、固定するものである。この場合
には、蹴込板(30)を差し込む際に、蹴込板(30)
の表面に、段鼻カバー(40)における揺動板(43)
の先端が接触するのを防止することができるので、蹴込
板(30)における所定の位置への装着を容易に行うこ
とができる。なお、図13及び図14の例では、蹴込板
取付溝(13)の溝幅が一定のものを示しているが、そ
れだけに限られず、本発明においては、蹴込板取付溝
(13)の溝幅は、上方に向かうに従って狭くなった
り、大きくなったりするように形成しても良い。
0)側の蹴込板取付溝(13)の溝幅と蹴込板(30)
の厚さとがほぼ同じに形成されているが、それだけに限
られず、本発明においては、図13に示すように、蹴込
板取付溝(13)の溝幅を、後側に広げる態様に、蹴込
板(30)の厚さよりも広く形成するようしても良い。
この構成においては、図14に示すように、蹴込板(3
0)を、取付溝(13)の下端部から差し込む際に、蹴
込板(30)の裏面を、取付溝(13)における後端の
内側面に沿って差し込んだ後、図13に示すように、蹴
込板(30)を前方側へ移動させて、先端を蹴込板差込
溝(24)内に挿入し、固定するものである。この場合
には、蹴込板(30)を差し込む際に、蹴込板(30)
の表面に、段鼻カバー(40)における揺動板(43)
の先端が接触するのを防止することができるので、蹴込
板(30)における所定の位置への装着を容易に行うこ
とができる。なお、図13及び図14の例では、蹴込板
取付溝(13)の溝幅が一定のものを示しているが、そ
れだけに限られず、本発明においては、蹴込板取付溝
(13)の溝幅は、上方に向かうに従って狭くなった
り、大きくなったりするように形成しても良い。
【0069】また、上記実施形態においては、嵌着用雌
部(F)の嵌着溝(70)を拡開弾性変形させて、その
溝(70)内に、嵌着用雄部(M)の回転軸部(80)
を嵌め込むようにしているが、本発明はそれだけに限ら
れず、例えば嵌着用雌部(F)の嵌着溝(70)におけ
る段鼻カバー長さ方向の端面の開口部から、嵌着用雄部
(M)の回転軸部(80)を挿入するようにして、雄部
(M)を雌部(F)に取り付けるようにしても良い。こ
の場合には、嵌着用雌部(F)を弾性変形させる必要が
ないため、嵌着用雌部(F)等の段鼻カバー本体(5
0)を、硬質材料により構成することも可能である。
部(F)の嵌着溝(70)を拡開弾性変形させて、その
溝(70)内に、嵌着用雄部(M)の回転軸部(80)
を嵌め込むようにしているが、本発明はそれだけに限ら
れず、例えば嵌着用雌部(F)の嵌着溝(70)におけ
る段鼻カバー長さ方向の端面の開口部から、嵌着用雄部
(M)の回転軸部(80)を挿入するようにして、雄部
(M)を雌部(F)に取り付けるようにしても良い。こ
の場合には、嵌着用雌部(F)を弾性変形させる必要が
ないため、嵌着用雌部(F)等の段鼻カバー本体(5
0)を、硬質材料により構成することも可能である。
【0070】図15及び図16はこの発明の第2の実施
形態を示す断面図である。両図に示すように、この実施
形態の段鼻カバー(40)においては、揺動板(53)
の嵌着用雄部(M)としての回転軸部(80)の外周面
が、断面形状において円弧状(略真円形状)に形成され
ている。更にカバー本体(50)における嵌着用雌部
(F)としての嵌着溝(70)の内周面(73)が、上
記回転軸部(80)に対応して、半円を超える円弧状
(略真円形状)に形成されて、嵌着溝(70)の開口幅
が、内部幅よりも小さく設定されている。そして、回転
軸部(80)が、嵌着溝(70)内にその両側開口縁部
を弾性拡開変形させつつ押し込まれて、回転軸部(8
0)が嵌着溝(70)内に抜止め状態に嵌着される。こ
れにより、回転軸部(80)の中心を支点として、揺動
板(53)が段鼻カバー本体(50)に対し揺動自在に
構成されている。
形態を示す断面図である。両図に示すように、この実施
形態の段鼻カバー(40)においては、揺動板(53)
の嵌着用雄部(M)としての回転軸部(80)の外周面
が、断面形状において円弧状(略真円形状)に形成され
ている。更にカバー本体(50)における嵌着用雌部
(F)としての嵌着溝(70)の内周面(73)が、上
記回転軸部(80)に対応して、半円を超える円弧状
(略真円形状)に形成されて、嵌着溝(70)の開口幅
が、内部幅よりも小さく設定されている。そして、回転
軸部(80)が、嵌着溝(70)内にその両側開口縁部
を弾性拡開変形させつつ押し込まれて、回転軸部(8
0)が嵌着溝(70)内に抜止め状態に嵌着される。こ
れにより、回転軸部(80)の中心を支点として、揺動
板(53)が段鼻カバー本体(50)に対し揺動自在に
構成されている。
【0071】その他の構成は、上記第1の実施形態と同
様であるため、同一又は相当部分に同一又は相当符号を
付して、重複説明は省略する。
様であるため、同一又は相当部分に同一又は相当符号を
付して、重複説明は省略する。
【0072】図17及び図18はこの発明の第3の実施
形態を示す断面図である。両図に示すように、この実施
形態の段鼻カバー(40)においては、上記第1実施形
態と同様な嵌着用雄部(M)が段鼻カバー本体(50)
における前面カバー板(52)の下端に設けられるとと
もに、上記第1実施形態と同様な嵌着用雌部(F)が揺
動板(53)の上端に設けられている。
形態を示す断面図である。両図に示すように、この実施
形態の段鼻カバー(40)においては、上記第1実施形
態と同様な嵌着用雄部(M)が段鼻カバー本体(50)
における前面カバー板(52)の下端に設けられるとと
もに、上記第1実施形態と同様な嵌着用雌部(F)が揺
動板(53)の上端に設けられている。
【0073】更に前面カバー板(52)の裏面側には、
段板(20)の前面下端に形成された係合段部(22
a)に係合し得る係合片(42a)が形成されている。
こうして、段鼻カバー(40)を、その2つの係合片
(41a)(42a)を段板(20)の段鼻部(25)
に挟持させて、段鼻部(25)に装着するものである。
段板(20)の前面下端に形成された係合段部(22
a)に係合し得る係合片(42a)が形成されている。
こうして、段鼻カバー(40)を、その2つの係合片
(41a)(42a)を段板(20)の段鼻部(25)
に挟持させて、段鼻部(25)に装着するものである。
【0074】その他の構成は、上記第1の実施形態と同
様であるため、同一又は相当部分に同一又は相当符号を
付して、重複説明は省略する。
様であるため、同一又は相当部分に同一又は相当符号を
付して、重複説明は省略する。
【0075】図19及び図20はこの発明の第4の実施
形態を示す断面図である。両図に示すように、この実施
形態の段鼻カバー(40)においては、上記第2実施形
態と同様な嵌着用雄部(M)が前面カバー板(52)の
下端に設けられるとともに、上記第2実施形態と同様な
嵌着用雌部(F)が揺動板(53)の上端に設けられて
いる。
形態を示す断面図である。両図に示すように、この実施
形態の段鼻カバー(40)においては、上記第2実施形
態と同様な嵌着用雄部(M)が前面カバー板(52)の
下端に設けられるとともに、上記第2実施形態と同様な
嵌着用雌部(F)が揺動板(53)の上端に設けられて
いる。
【0076】その他の構成は、上記第3実施形態と同様
であるため、同一又は相当部分に同一又は相当符号を付
して、重複説明は省略する。
であるため、同一又は相当部分に同一又は相当符号を付
して、重複説明は省略する。
【0077】図21はこの発明の第5の実施形態である
段鼻カバー付き階段を示す側面断面図、図22はその階
段に適用された段板を示す裏面図、図23は段鼻カバー
における揺動板の光源部材取付部周辺を示す正面図であ
る。これらの図に示すように、本実施形態の階段におい
ては、階段における各段板(20)の段鼻部下面側に照
明用光源部材(100)が設けられて、下側の段板上面
を照明するものである。
段鼻カバー付き階段を示す側面断面図、図22はその階
段に適用された段板を示す裏面図、図23は段鼻カバー
における揺動板の光源部材取付部周辺を示す正面図であ
る。これらの図に示すように、本実施形態の階段におい
ては、階段における各段板(20)の段鼻部下面側に照
明用光源部材(100)が設けられて、下側の段板上面
を照明するものである。
【0078】すなわち、段鼻カバー(40)にける揺動
板(53)の中央下端に、光源取付用切欠部(110)
が形成されるとともに、この切欠部(110)に、発光
ダイオード(LED)等の照明用光源部材(100)に
おける発光部(101)が臨むようにして、光源部材
(100)が揺動板(53)の裏面側に固定されてい
る。
板(53)の中央下端に、光源取付用切欠部(110)
が形成されるとともに、この切欠部(110)に、発光
ダイオード(LED)等の照明用光源部材(100)に
おける発光部(101)が臨むようにして、光源部材
(100)が揺動板(53)の裏面側に固定されてい
る。
【0079】また段板(20)の裏面側における揺動板
収納用凹部(23)の中央部には、上記光源部材(10
0)に対応して、その光源部材(100)を収納し得る
光源部材収納用凹部(120)が形成されている。そし
て図24に示すように、光源部材(100)を取り付け
た状態において、揺動板(53)を後方へ揺動させた際
には、光源部材(100)が光源部材収納用凹部(12
0)内に収納されるとともに、揺動板(53)が揺動板
収納用凹部(23)に収納されて、揺動板(53)が、
段板(20)の下面に沿って配置されるよう構成されて
いる。
収納用凹部(23)の中央部には、上記光源部材(10
0)に対応して、その光源部材(100)を収納し得る
光源部材収納用凹部(120)が形成されている。そし
て図24に示すように、光源部材(100)を取り付け
た状態において、揺動板(53)を後方へ揺動させた際
には、光源部材(100)が光源部材収納用凹部(12
0)内に収納されるとともに、揺動板(53)が揺動板
収納用凹部(23)に収納されて、揺動板(53)が、
段板(20)の下面に沿って配置されるよう構成されて
いる。
【0080】なお、図21及び図24において、(10
2)は光源部材(100)に電力や電気信号を供給する
ための配線コードである。
2)は光源部材(100)に電力や電気信号を供給する
ための配線コードである。
【0081】その他の構成は、上記第1実施形態と同様
である。
である。
【0082】この第5実施形態においても、上記第1実
施形態と同様に、組立施工することができる。すなわち
段鼻カバー(40)を段板(20)に装着した後、図2
4に示すように段鼻カバー(40)の揺動板(53)を
後方へ揺動させて、段板(20)の揺動板収納用凹部
(23)に収納し、その状態で、一対の側板(10)間
にその後方から挿入してから、蹴込板(30)を組み付
けるものである。
施形態と同様に、組立施工することができる。すなわち
段鼻カバー(40)を段板(20)に装着した後、図2
4に示すように段鼻カバー(40)の揺動板(53)を
後方へ揺動させて、段板(20)の揺動板収納用凹部
(23)に収納し、その状態で、一対の側板(10)間
にその後方から挿入してから、蹴込板(30)を組み付
けるものである。
【0083】このように光源部材(100)が組み付け
られた段鼻カバー(40)においても、上記各実施形態
と同様に組立施工することができる。
られた段鼻カバー(40)においても、上記各実施形態
と同様に組立施工することができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明の階段用段鼻カバ
ーによれば、段鼻カバー本体の前面カバー板の下端に、
揺動板の上端を揺動自在に枢着するものであるため、階
段を施工する際には、段鼻カバーを段板に取り付けて、
揺動板を段鼻部下面に沿わせるように揺動させた状態で
段板を一対の側板間に挿入した後、揺動板を前方に揺動
させて所定の前傾姿勢に配置するようにして組み付ける
ことができる。このため例えば、段鼻カバーの採寸、裁
断等を行う場合、段板を側板に組み付ける前に、段鼻カ
バーを段板に装着した状態で、段板と共に、採寸、裁断
することができる。従って、段鼻カバーの裁断等を別途
個別に行う必要がなく、その分、段鼻カバーの装着作
業、ひいては階段施工作業を効率良く簡単に行うことが
できる。しかも、段鼻カバーを段板に装着して、安定さ
せた状態で、段鼻カバーを採寸、裁断することができる
ため、精度良く簡単に裁断することができ、より一層、
階段施工作業を簡単に行うことができるとともに、裁断
寸法にばらつきが生じるのを防止でき、段鼻カバーの両
側端縁と側板との間等に隙間が形成される等の不具合も
確実に防止でき、美観を向上させることができる。また
本発明の段鼻カバーは、段鼻カバー本体と、揺動板とを
別体に形成しているため、個々の部品は、L型や帯板等
のシンプルな形状となり、簡単に製作できて、コストを
削減することができるとともに、個々の部品を、効率良
く安定状態に収納配置することができ、施工前の保管、
管理、搬送等を容易に行うことができるという効果があ
る。
ーによれば、段鼻カバー本体の前面カバー板の下端に、
揺動板の上端を揺動自在に枢着するものであるため、階
段を施工する際には、段鼻カバーを段板に取り付けて、
揺動板を段鼻部下面に沿わせるように揺動させた状態で
段板を一対の側板間に挿入した後、揺動板を前方に揺動
させて所定の前傾姿勢に配置するようにして組み付ける
ことができる。このため例えば、段鼻カバーの採寸、裁
断等を行う場合、段板を側板に組み付ける前に、段鼻カ
バーを段板に装着した状態で、段板と共に、採寸、裁断
することができる。従って、段鼻カバーの裁断等を別途
個別に行う必要がなく、その分、段鼻カバーの装着作
業、ひいては階段施工作業を効率良く簡単に行うことが
できる。しかも、段鼻カバーを段板に装着して、安定さ
せた状態で、段鼻カバーを採寸、裁断することができる
ため、精度良く簡単に裁断することができ、より一層、
階段施工作業を簡単に行うことができるとともに、裁断
寸法にばらつきが生じるのを防止でき、段鼻カバーの両
側端縁と側板との間等に隙間が形成される等の不具合も
確実に防止でき、美観を向上させることができる。また
本発明の段鼻カバーは、段鼻カバー本体と、揺動板とを
別体に形成しているため、個々の部品は、L型や帯板等
のシンプルな形状となり、簡単に製作できて、コストを
削減することができるとともに、個々の部品を、効率良
く安定状態に収納配置することができ、施工前の保管、
管理、搬送等を容易に行うことができるという効果があ
る。
【0085】本第2発明は、上記第1発明の段鼻カバー
の使用によって組立られた際の段鼻カバー付き階段を特
定するものであるため、上記と同様の効果を得ることが
できる。
の使用によって組立られた際の段鼻カバー付き階段を特
定するものであるため、上記と同様の効果を得ることが
できる。
【図1】この発明の第1実施形態である段鼻カバー付き
階段を示す斜視図である。
階段を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の段鼻カバー付き階段を示す側面
断面図である。
断面図である。
【図3】第1実施形態の段鼻カバー付き階段を分解して
示す側面断面図である。
示す側面断面図である。
【図4】第1実施形態に適用された側板の揺動許容凹部
周辺を示す内側面図である。
周辺を示す内側面図である。
【図5】第1実施形態に適用された段鼻カバー付き段板
の前部を示す側面断面図である。
の前部を示す側面断面図である。
【図6】第1実施形態の段鼻カバー付き段板の前部を分
解して示す側面断面図である。
解して示す側面断面図である。
【図7】第1実施形態に適用された段鼻カバーを示す斜
視図である。
視図である。
【図8】第1実施形態の段鼻カバーにおける揺動板嵌着
部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図(a)
は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態を示す
断面図である。
部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図(a)
は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態を示す
断面図である。
【図9】この発明の第1変形例としての段鼻カバー付き
段板の前部を示す側面断面図である。
段板の前部を示す側面断面図である。
【図10】この発明の第2変形例としての側板の揺動許
容凹部周辺を示す内側面図である。
容凹部周辺を示す内側面図である。
【図11】この発明の第3変形例としての段鼻カバー付
き階段を分解して示す側面断面図である。
き階段を分解して示す側面断面図である。
【図12】第3変形例の段鼻カバー付き階段を示す側面
断面図である。
断面図である。
【図13】この発明の第4変形例としての段鼻カバー付
き階段を示す側面断面図である。
き階段を示す側面断面図である。
【図14】第4変形例としての段鼻カバー付き階段を蹴
込板差込途中の状態で示す側面断面図である。
込板差込途中の状態で示す側面断面図である。
【図15】この発明の第2実施形態である階段の段鼻カ
バー周辺を示す側面断面図である。
バー周辺を示す側面断面図である。
【図16】第2実施形態の段鼻カバーにおける揺動板嵌
着部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図
(a)は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態
を示す断面図である。
着部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図
(a)は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態
を示す断面図である。
【図17】この発明の第3実施形態である階段の段鼻カ
バー周辺を示す側面断面図である。
バー周辺を示す側面断面図である。
【図18】第3実施形態の段鼻カバーにおける揺動板嵌
着部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図
(a)は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態
を示す断面図である。
着部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図
(a)は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態
を示す断面図である。
【図19】この発明の第4実施形態である階段の段鼻カ
バー周辺を示す側面断面図である。
バー周辺を示す側面断面図である。
【図20】第4実施形態の段鼻カバーにおける揺動板嵌
着部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図
(a)は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態
を示す断面図である。
着部周辺を拡大して示す側面断面図であって、同図
(a)は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態
を示す断面図である。
【図21】この発明の第5実施形態である段鼻カバー付
き階段を示す側面断面図である。
き階段を示す側面断面図である。
【図22】第5実施形態の階段に適用された段板を示す
裏面図である。
裏面図である。
【図23】第5実施形態に適用された段鼻カバーにおけ
る揺動板の光源部材周辺を示す正面図である。
る揺動板の光源部材周辺を示す正面図である。
【図24】第5実施形態における段鼻カバー付き段板の
段鼻部周辺を揺動板折り畳み状態で示す側面断面図であ
る。
段鼻部周辺を揺動板折り畳み状態で示す側面断面図であ
る。
10…側板
12…段板取付溝
14…揺動許容凹部
20…段板
25…段鼻部
40…段鼻カバー
50…段鼻カバー本体
51…踏込板
52…前面カバー板
53…揺動板
70…嵌着溝
75…外部ストッパー受
76…内部ストッパー受
80…回転軸部
85…外部ストッパー
86…内部ストッパー
F…嵌着用雌部
M…嵌着用雄部
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の間隔をおいて平行に配置される一
対の側板と、前記一対の側板間に略水平に配置される段
板とを有する階段における前記段板の段鼻部に装着され
る階段用段鼻カバーであって、 前記段板の段鼻部における上面に沿って水平に配置され
る踏込板と、その踏込板の前端から下方に延び、前記段
鼻部の前面に沿って垂直に配置される前面カバー板とを
有する段鼻カバー本体と、 上端が、前記段鼻カバー本体における前面カバー板の下
端に回転自在に取り付けられて、その取付部を支点にし
て、前記段鼻部の下面に沿う水平姿勢と所定の前傾姿勢
との間で揺動自在な揺動板とを備える階段用段鼻カバ
ー。 - 【請求項2】 前記前面カバー板の下端及び前記揺動板
の上端のうち、一方の端部に嵌着用雄部が設けられると
ともに、他方の端部に嵌着用雌部が設けられ、 前記嵌着用雌部が、開口幅が内部幅よりも小さい嵌着溝
により構成されるともに、前記嵌着用雄部が、回転軸部
により構成され、 前記回転軸部が、前記嵌着溝にその両側開口縁部を弾性
拡開変形させて嵌合されることにより、前記回転軸部が
前記嵌着溝に抜止め状態に保持されてなる請求項1記載
の階段用段鼻カバー。 - 【請求項3】 前記雄部の外周面に、外部ストッパーが
設けられるとともに、前記雌部の外周面に、前記外部ス
トッパーに対応して外部ストッパー受が設けられ、 前記外部ストッパーが前記外部ストッパー受に当接係止
することにより、前記揺動板がその前方への揺動が防止
されて所定の前傾姿勢に保持されるよう構成されてなる
請求項2記載の階段用段鼻カバー。 - 【請求項4】 前記回転軸部の外周面に、内部ストッパ
ーが設けられるとともに、前記嵌着溝の内周面に、前記
内部ストッパーに対応して内部ストッパー受が設けら
れ、 前記内部ストッパーが前記内部ストッパー受に当接係止
することにより、前記揺動板がその前方への揺動が防止
されて所定の前傾姿勢に保持されるよう構成されてなる
請求項2又は3に記載の階段用段鼻カバー。 - 【請求項5】 所定の間隔をおいて平行に配置される一
対の側板と、前記一対の側板間に略水平に配置される段
板と、前記段板の段鼻部に装着される段鼻カバーとを具
備する段鼻カバー付き階段であって、 前記段鼻カバーが、請求項1記載の階段用段鼻カバーに
より構成され、 前記側板の内面に、側板後端縁から前方に向けて延びる
段板取付溝が形成されるとともに、前記側板の内面にお
ける前記段板取付溝の前部下方に対応する位置に、前記
段板取付溝に連通する揺動許容凹部が設けられ、 前記段鼻カバーが、その踏込板を前記段鼻部の上面に沿
って配置し、前記前面カバー板を前記段鼻部の前面に沿
って配置し、かつ前記揺動板を前記段鼻部の下面に沿っ
て配置するようにして、前記段板に装着された状態で
は、その段板の両端が前記段板取付溝に後端から挿入可
能に構成される一方、 前記段鼻カバーが装着された段板が前記段板取付溝に挿
入配置された状態で、前記揺動板が、前記揺動許容凹部
内で前方に揺動されることにより、前記段鼻部の下方位
置に所定の前傾姿勢に配置されるよう構成されてなる段
鼻カバー付き階段。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001225426A JP2003035020A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 階段用段鼻カバー及び段鼻カバー付き階段 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001225426A JP2003035020A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 階段用段鼻カバー及び段鼻カバー付き階段 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003035020A true JP2003035020A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19058419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001225426A Pending JP2003035020A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 階段用段鼻カバー及び段鼻カバー付き階段 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003035020A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008048114A2 (en) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Steven Graham Quinn | Improved stair nosing |
JP2016089585A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | トキハ産業株式会社 | 屋内建築物用の段鼻構造 |
BE1025653B1 (nl) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | Decruy Nv | Multifunctioneel profiel voor traprenovatie |
-
2001
- 2001-07-26 JP JP2001225426A patent/JP2003035020A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008048114A2 (en) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Steven Graham Quinn | Improved stair nosing |
WO2008048114A3 (en) * | 2006-10-16 | 2008-08-07 | Steven Graham Quinn | Improved stair nosing |
JP2016089585A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | トキハ産業株式会社 | 屋内建築物用の段鼻構造 |
BE1025653B1 (nl) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | Decruy Nv | Multifunctioneel profiel voor traprenovatie |
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