JP6002544B2 - 長尺体繋ぎ装置および長尺体繋ぎ方法 - Google Patents
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この突き合わせ継ぎ装置は、旧ウェブ側ウェブ保持具および新ウェブ側ウェブ保持具と、両ウェブ保持具の間隙を進退する切断具と、接合テープを保持するテープ保持具とを備えている。旧ウェブと新ウェブとを継ぐ際には、重ね合わせた両ウェブを切断した後、新旧ウェブの不要部を除去し、旧ウェブの終端縁および新ウェブの先端縁に接合テープを貼付する。
垂れた側とは反対側から粘着シートを貼付する場合、この垂れた箇所には接合シートが貼付されないため、接合面積が減ってしまい、継いだウェブを繰り出している途中で新旧ウェブが分離してしまうという不都合がある。
また、垂れた側から接合シートを貼付する場合、新旧ウェブの端縁が折り返された状態で接合シートが貼付されてしまい、例えば、新旧ウェブが帯状の剥離シートに帯状の接着シートが仮着されたものの場合、新ウェブ(あるいは旧ウエブ)の接着シートおよび剥離シートの両方にわたって接合シートが貼付されてしまい、接着シートから剥離シートを剥離できないという不都合を招来する。
また、本発明の他の目的は、接着シートから剥離シートを剥離できないという不都合が生じることがない長尺体繋ぎ装置および長尺体繋ぎ方法を提供することにある。
さらに、新旧長尺体が帯状の剥離シートに帯状の接着シートが仮着されたものの場合でも、新旧長尺体の端縁が折り返された状態で繋ぎシートが貼付されることがないので、接着シートから剥離シートを剥離できないという不都合が生じることもない。
なお、本明細書において、基準となる図を挙げることなく、例えば、上、下、左、右、または、前、後といった方向を示した場合は、全て図1を正規の方向(付した番号が適切な向きとなる方向)から観た場合を基準とし、上、下、左、右方向が紙面に平行な方向であり、前が紙面に直交する手前方向、後が紙面に直交する奥方向とする。
また、本明細書および特許請求の範囲において、「旧長尺体」および「新長尺体」は、2本の長尺体を接続するにあたって、相対的に先に繰り出して利用される方を「旧長尺体」、後に繰り出して利用される方を「新長尺体」とする。また、新長尺体を繰り出して当該新長尺体の終端縁に次の長尺体を接続する場合、当該新長尺体が旧長尺体となり、次の長尺体が新長尺体となる。
ここで、新旧長尺体RS1、RS2は、帯状の基材シートBS1、BS2の一方の面に接着剤層AD1、AD2を有する第1および第2接着シートAS1、AS2が当該接着剤層AD1、AD2を介して帯状の剥離シートRL1、RL2の一方の面に仮着された構成を有し、巻芯RT1、RT2に巻回されている。
なお、この長尺体繋ぎ装置1で繋がれた新旧長尺体RS1、RS2は、例えば、第1および第2接着シートAS1、AS2に所定形状の切り込みを形成し、当該切り込みの内側を貼付用シートとして図示しない被貼付体に貼付する所謂シート貼付装置や、第1および第2接着シートAS1、AS2を所定の長さで別の巻芯に巻き替える所謂巻替装置等の他の装置10に繰り出される。
そこで、垂れ起こし手段6がリニアモータ65を駆動し、図3(C)に示すように、案内部材67を接近させることで、新長尺体RS1の先端縁RS11および旧長尺体RS2の終端縁RS22の垂れを起こす。その後、切断手段5が回動モータ53を駆動し、第1回動体54を回動させ、繋ぎシートCSを新長尺体RS1上面に対向させる。さらに、挟持手段4が直動モータ45を駆動し、吸着プレート45Bを上昇させることで、新長尺体RS1における切断位置よりも右側の部分を取り去る。そして、切断手段5が直動モータ51を駆動し、図3(C)に二点鎖線で示すように、第1保持プレート71Aを下降させ、先端縁RS11および終端縁RS22の上面に繋ぎシートCSを貼付する。
次いで、切断手段5が回動モータ53を駆動し、切断刃57を図1の実線で示す状態に戻し、垂れ起こし手段6が回動モータ63およびリニアモータ65を駆動し、一対の案内部材67を図1の実線で示す状態に戻す。また、挟持手段4が図示しない減圧手段の駆動を停止し、吸着プレート43B、46Bの吸着保持を解除し、直動モータ41、43、46を駆動し、ガイドローラ41Bおよび吸着プレート43B、46Bを新旧長尺体RS1、RS2から離間させる。この状態で、他の装置10を駆動することにより、旧長尺体RS2に連続して新長尺体RS1が繰り出され、新長尺体RS1が旧長尺体RS2となって第1支持ローラ21から繰り出されることになる。
次いで、引出手段3が第2リニアモータ31Bを駆動し、第2チャックシリンダ33Bを左端に移動させた後、オペレータまたは図示しない原反先端供給手段等が新長尺体RS1の先端を引き出し、第2チャックシリンダ33Bの第2把持爪34B間に位置させると、引出手段3が第2チャックシリンダ33Bを駆動し、当該第2把持爪34Bで新長尺体RS1の先端を把持する。次いで、引出手段3が第2リニアモータ31Bを駆動し、第2チャックシリンダ33Bを右方向に移動させることで、新長尺体RS1を引き出す。その後、旧長尺体RS2の残量が少なくなったことが図示しない検知手段で検知されると、上記同様の処理により旧長尺体RS2の終端に新長尺体RS1を繋ぎ合わせる。
新長尺体RS1の先端縁RS11および旧長尺体RS2の終端縁RS22の垂れを起し、当該先端縁RS11および終端縁RS22に繋ぎシートCSを貼付するため、新長尺体RS1の先端縁RS11および旧長尺体RS2の終端縁RS22の垂れを回避し、繋ぎ合わせた新旧長尺体RS1、RS2が分離することを防止できる。
さらに、新旧長尺体RS1、RS2が第1および第2帯状の剥離シートRL1、RL2に帯状の第1および第2接着シートAS1、AS2が仮着された新旧長尺体RS1、RS2が仮着されたものの場合でも、新旧長尺体RS1、RS2の端縁が折り返された状態で繋ぎシートCSが貼付されることがないので、第1および第2接着シートAS1、AS2から剥離シートRL1、RL2を剥離できないという不都合が生じることもない。
さらに、新長尺体と旧長尺体とは、材質、形状、構成、組成的に同じものでも異なるものでもよい。
また、先端縁RS11および終端縁RS22の下面または上面に繋ぎシートCSを貼付しなくてもよい。
さらに、一対の案内部材67を接近させずに、出力軸61Aを回転軸として一対の案内部材67を回転させることによって垂れを起こしてもよい。
また、他の装置10は、塗工装置、印刷装置等、長尺体の次工程の加工に合わせた加工装置が適宜選択できる。
さらに、先端縁RS11および終端縁RS22の上面に繋ぎシートCSを貼付してから、垂れ起こし手段6で、新長尺体RS1の先端縁RS11および旧長尺体RS2の終端縁RS22の垂れを起こすように構成してもよい。
3…引出手段
4…挟持手段
5…切断手段
6…垂れ起こし手段
7…貼付手段
57…切断刃
67…案内部材
RS1…新長尺体
RS2…旧長尺体
RS11…先端縁
RS22…後端縁
CS…繋ぎシート
WA…重複領域
Claims (2)
- 帯状の新長尺体および帯状の旧長尺体それぞれの延出方向を一致させた状態で、これら新長尺体と旧長尺体とを突き合わせて接続する長尺体繋ぎ装置において、
前記新長尺体を引き出す引出手段と、
前記新長尺体と前記旧長尺体とを重ね合わせて挟持することで、新長尺体および旧長尺体に重複領域を形成する挟持手段と、
前記重複領域で新長尺体および旧長尺体を切断することで、前記新長尺体に先端縁を形成するとともに、前記旧長尺体に終端縁を形成する切断手段と、
前記終端縁と先端縁とに跨る領域に繋ぎシートを貼付する貼付手段とを備え、
一対の案内部材を有し、当該一対の案内部材を互いに前記延出方向に接近移動させて前記終端縁および前記先端縁の垂れを起こす垂れ起こし手段をさらに備えていることを特徴とする長尺体繋ぎ装置。 - 帯状の新長尺体および帯状の旧長尺体それぞれの延出方向を一致させた状態で、これら新長尺体と旧長尺体とを突き合わせて接続する長尺体繋ぎ方法において、
前記新長尺体を引き出す工程と、
前記新長尺体と前記旧長尺体とを重ね合わせて挟持することで、新長尺体および旧長尺体に重複領域を形成する工程と、
前記重複領域で新長尺体および旧長尺体を切断することで、前記新長尺体に先端縁を形成するとともに、前記旧長尺体に終端縁を形成する工程と、
一対の案内部材を互いに前記延出方向に接近移動させて前記終端縁および前記先端縁の垂れを起こす工程と、
前記垂れを起こした前記終端縁および前記先端縁に繋ぎシートを貼付する工程とを備えていることを特徴とする長尺体繋ぎ方法。
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