JP5999302B2 - 電子デバイスおよびその製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

電子デバイスおよびその製造方法、並びに電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電子デバイスおよびその製造方法、並びに電子機器に関する。
近年、例えばシリコンMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて物理量を検出する機能素子を備えた電子デバイスが開発されている。
機能素子としては、例えば、固定配置された固定電極と、固定電極に対して間隔を隔てて対向するとともに変位可能に設けられた可動電極と、を有し、固定電極と可動電極との間の静電容量に基づいて、加速度等の物理量を検出する静電容量型の物理量センサー素子が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の物理量センサー素子は、物理量センサー素子を支持する支持体および蓋体を含んで構成されたパッケージのキャビティーに収容されて、電子デバイスとして使用される。
特開2011−247812号公報
しかしながら、上記のような電子デバイスでは、キャビティーを構成する部材(例えば、蓋体)の電位が変動してしまうと、機能素子の特性が変動してしまい、安定した特性を得ることができない場合があった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、安定した特性を有する電子デバイスを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、安定した特性を有する電子デバイスの製造方法を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記の電子デバイスを含む電子機器を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係る電子デバイスは、
基準電位端子を備えている第1部材と、
前記第1部材の第1面上に載置され、導電性を有する第2部材と、
前記第1部材および前記第2部材に囲まれるキャビティーに収容されている機能素子と、
を含み、
前記第2部材と前記基準電位端子とは、コンタクト部を介して電気的に接続されている。
このような電子デバイスによれば、コンタクト部が、第2部材と基準電位端子とを電気的に接続しているため、第2部材の電位を固定することができる。これにより、第2部材の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有することができる。
なお、本発明に係る記載では、「電気的に接続」という文言を、例えば、「特定の部材(以下「A部材」という)に「電気的に接続」された他の特定の部材(以下「B部材」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A部材とB部材とが、直接接して電気的に接続されているような場合と、A部材とB部材とが、他の部材を介して電気的に接続されているような場合とが含まれるものとして、「電気的に接続」という文言を用いている。
[適用例2]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記第1部材の前記第1面側には凹部が設けられ、
前記コンタクト部は前記凹部内に配置されていてもよい。
このような電子デバイスによれば、第2部材の電位を固定することができる。これにより、第2部材の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有することができる。
[適用例3]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記基準電位端子は、前記第1部材の前記第1面側に設けられ、
前記コンタクト部および前記基準電位端子を接続する配線は、前記凹部内に設けられていてもよい。
このような電子デバイスによれば、コンタクト部および基準電位端子を任意の位置に形成することができ、設計の自由度を高めることができる。
[適用例4]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記基準電位端子は、前記第1部材の前記第1面とは反対側の面に設けられ、
前記コンタクト部と前記基準電位端子とは、前記第1部材を貫通する貫通電極を介して接続されていてもよい。
このような電子デバイスによれば、第2部材の電位を固定することができる。これにより、第2部材の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有することができる。
[適用例5]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記基準電位端子は、前記機能素子と第2配線で電気的に接続され、
前記コンタクト部は、前記第2配線上に設けられていてもよい。
このような電子デバイスによれば、基準電位端子とコンタクト部を接続する配線と、基準電位端子と機能素子とを接続する配線と、を共通の配線にすることができる。
[適用例6]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記コンタクト部は、前記第2部材側に設けられていてもよい。
このような電子デバイスによれば、第2部材の電位を固定することができる。これにより、第2部材の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有することができる。
[適用例7]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記コンタクト部は、前記第2部材と一体に設けられていてもよい。
このような電子デバイスによれば、第2部材の電位を固定することができる。これにより、第2部材の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有することができる。
[適用例8]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記第1部材の材質は、ガラスであり、
前記第2部材の材質は、シリコンであり、
前記第1部材と前記第2部材とは、陽極接合されていてもよい。
このような電子デバイスによれば、第2部材を第1部材に強固に接合することができ、電子デバイスの耐衝撃性を向上させることができる。さらに、例えば、ガラスフリット等の接着部材によって第1面と第2面とが接合される場合には、接合時に接着部材が広がるため、接合しろとしてある程度の領域が必要となるが、陽極接合によれば、このような領域を小さくすることができる。そのため、電子デバイスの小型化を図ることができる。
[適用例9]
本適用例に係る電子デバイスにおいて、
前記機能素子は、物理量センサーであってもよい。
このような電子デバイスによれば、第2部材の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有することができる。
[適用例10]
本適用例に係る電子デバイスの製造方法は、
凹部が設けられている第1面を備えている第1部材に、基準電位端子を形成する工程と、
導電性を有する第2部材の第2面にコンタクト部を形成する工程と、
前記第1面と前記第2面とを接合して、前記第1部材および前記第2部材に囲まれるキャビティーに機能素子を収容し、かつ、前記コンタクト部を前記凹部内に配置する工程と、
を含み、
前記第2部材と前記基準電位端子とは、前記コンタクト部を介して、電気的に接続されている。
このような電子デバイスの製造方法によれば、コンタクト部が、第2部材と基準電位端子とを電気的に接続するため、第2部材の電位を固定することができる。これにより、第2部材の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有する電子デバイスを得ることができる。さらに、このような電子デバイスの製造方法によれば、第1部材と第2部材とを接合する工程において、コンタクト部を凹部内に配置して、第2部材と基準電位端子とを電気的に接続できるため、製造工程を簡略化することができる。
[適用例11]
本適用例に係る電子デバイスの製造方法において、
前記第1部材の材質は、ガラスであり、
前記第2部材の材質は、シリコンであり、
前記第1面と前記第2面との接合は、陽極接合によって行われてもよい。
このような電子デバイスの製造方法によれば、陽極接合によって、第1部材を第2部材に強固に接合することができ、電子デバイスの耐衝撃性の向上を図ることができる。さらに、例えば、ガラスフリット等の接着部材によって第1部材と第2部材とを接合する場合には、接合時に接着部材が広がるため、接合しろとしてある程度の領域が必要となるが、陽極接合によれば、このような領域を小さくすることができる。そのため、電子デバイスの小型化を図ることができる。
[適用例12]
本適用例に係る電子デバイスの製造方法において、
前記凹部内に、前記基準電位端子に電気的に接続される配線を形成する工程を含み、
前記第1面と前記第2面とを接合する工程において、前記コンタクト部と前記配線とを電気的に接続してもよい。
このような電子デバイスの製造方法によれば、第1面と第2面とを接合する工程において、コンタクト部を凹部内に配置して、第2部材と基準電位端子とを電気的に接続できるため、製造工程を簡略化することができる。
[適用例13]
本適用例に係る電子機器は、
本適用例に係る電子デバイスを含む。
このような電子機器によれば、本適用例に係る電子デバイスを含むため、安定した特性を有することができる。
本実施形態に係る電子デバイスを模式的に示す平面図。 本実施形態に係る電子デバイスを模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子デバイスを模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子デバイスの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態の第1変形例に係る電子デバイスを模式的に示す平面図。 本実施形態の第1変形例に係る電子デバイスを模式的に示す断面図。 本実施形態の第2変形例に係る電子デバイスを模式的に示す平面図。 本実施形態の第2変形例に係る電子デバイスを模式的に示す断面図。 本実施形態の第3変形例に係る電子デバイスを模式的に示す断面図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 電子デバイス
まず、本実施形態に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る電子デバイス100を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態に係る電子デバイス100を模式的に示す断面図であり、図1のII−II線断面図である。図3は、本実施形態に係る電子デバイス100を模式的に示す断面図であり、図1のIII−III線断面図である。なお、図1〜図3では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。
電子デバイス100は、図1〜図3に示すように、基体(第1部材)10と、接続端子(基準電位端子)36と、蓋体(第2部材)50と、コンタクト部60と、機能素子80と、を含む。さらに、電子デバイス100は、例えば、溝部15,16,17,18と、配線20,22,24,26と、接続端子30,32,34,36,38と、充填部材70と、封止部材72と、を含むことができる。なお、便宜上、図1では、蓋体50、コンタクト部60、充填部材70、および封止部材72を透視して図示している。
基体10の材質は、例えば、ガラスである。基体10の材質はこれに限定されず、例えば、シリコンであってもよい。基体10は、図2に示すように、上面(第1面)11と、上面11と反対側の下面12と、を有している。図示の例では、上面11は、+Z方向を向いており、下面12は、−Z方向を向いている。基体10の上面11の一部と、蓋体50の下面(第2面)52とは、接合されている。基体10の上面11には、第1凹部14aおよび第2凹部14bが設けられている。基体10の上面11には、さらに、溝部15,16,17,18が設けられている。
第1凹部14aの上方には、機能素子80の可動部86および可動電極部87が配置されている。可動部86および可動電極部87は、第1凹部14aによって、基体10に妨害されることなく、所望の方向に可動することができる。第1凹部14aの平面形状(Z軸方向から見たときの形状)は、特に限定されないが、図1に示す例では、長方形である。
第2凹部14bは、基体10の上面11のうち、平面視において(Z軸方向からみて)蓋体50の下面52に重なる領域に設けられている。第2凹部14bは、キャビティー56の外側(平面視においてキャビティー56と重ならない領域)に設けられている。第2凹部14bには、溝部18が接続されている。第2凹部14b内には、接続端子38および配線26が設けられている。図2に示す例では、第2凹部14bの底面を規定する基体10の面に配線26が設けられ、配線26上に接続端子38が設けられている。さらに、接続端子38上には、コンタクト部60が位置している。接続端子38とコンタクト部60とは、第2凹部14b内において、接続されている。第2凹部14bの深さ(Z軸方向の大きさ)、すなわち、基体10の上面11と第2凹部14bの底面との間の距離は、配線26、接続端子38、およびコンタクト部60の厚み(Z軸方向の大きさ)と同じである。図2の例では、第2凹部14bの深さは、溝部15の接続端子30が設けられている領域の深さと同じである。なお、図示はしないが、第2凹部14bの底面を規定する面に突起部が設けられ、その突起部上に配線26および接続端子38が設けられていてもよい。なお、接続端子38が設けられずにコンタクト部60と配線26とが、直接、接続されてもよい。
溝部15は、基体10の上面11に設けられている。溝部15は、基体10および蓋体50によって囲まれるキャビティー56の内側から外側に延在している。溝部15は、例えば、配線20および接続端子30の平面形状に対応した平面形状を有している。
同様に、溝部16,17は、基体10の上面11に設けられている。図1に示す例では、溝部16,17は、第1凹部14aの外周に沿うように設けられている。溝部16,17は、キャビティー56の内側から外側に延在している。溝部16は、例えば、配線22および接続端子32の平面形状に対応した平面形状を有している。溝部17は、例えば、配線24および接続端子34の平面形状に対応した平面形状を有している。
溝部18は、基体10の上面11に設けられている。図1に示す例では、溝部18は、第1凹部14aの外周に沿うように設けられている。溝部18は、第2凹部14bから接続端子36(キャビティー56の外側)の位置まで延在している。溝部18は、例えば、配線26および接続端子36の平面形状に対応した平面形状を有している。
溝部15,16,17,18の深さ(Z軸方向の大きさ)は、配線20,22,24,26および接続端子30,32,34,36の厚み(Z軸方向の大きさ)よりも大きい。これにより、配線20,22,24,26および接続端子30,32,34,36が、基体10の上面11よりも上方(+Z方向)に突出することを防止することができる。
配線20は、溝部15内に設けられている。より具体的には、配線20は、溝部15の底面を規定する基体10の面に設けられている。配線20は、機能素子80と接続端子30とを電気的に接続している。図示の例では、配線20は、溝部15内に設けられたコンタクト部40を介して、機能素子80の固定部81に接続されている。
配線22は、溝部16内に設けられている。より具体的には、配線22は、溝部16の底面を規定する基体10の面に設けられている。配線22は、機能素子80と接続端子32とを電気的に接続している。図示の例では、配線22は、コンタクト部42を介して、機能素子80の固定電極部88に接続されている。
配線24は、溝部17内に設けられている。より具体的には、配線24は、溝部17の底面を規定する基体10の面に設けられている。配線24は、機能素子80と接続端子34とを電気的に接続している。図示の例では、配線24は、コンタクト部44を介して、機能素子80の固定電極部89に接続されている。
配線(第1配線)26は、第2凹部14b内および溝部18内に設けられている。より具体的には、配線26は、第2凹部14bの底面を規定する基体10の面および溝部18の底面を規定する基体10の面に設けられている。配線26は、コンタクト部60と接続端子36(基準電位端子)を電気的に接続している。配線26は、接続端子38を介して、コンタクト部60に電気的に接続されている。
接続端子30は、基体10の上面11側に設けられている。図2に示す例では、接続端子30は、溝部15内であって配線20上に設けられている。接続端子30は、キャビティー56の外側に配置されている。すなわち、接続端子30は、平面視において、蓋体50と重ならない位置に設けられている。
同様に、接続端子32,34は、基体10の上面11側に設けられている。例えば、接続端子32は、溝部16内であって配線22上に設けられ、接続端子34は、溝部17内であって配線24上に設けられている。
接続端子(基準電位端子)36は、基体10の上面11側に設けられている。例えば、接続端子36は、溝部18内であって配線26上に設けられている。接続端子36には、外部(電位供給部(図示せず))から基準となる電位(機能素子の動作時において変動しない電位、固定電位)が与えられる。接続端子36は、例えば、配線(図示せず)を介して、接地されていてもよい。接続端子36に与えられる電位は、接続端子30(機能素子80の可動部86および可動電極部87)に与えられる電位と同じであってもよい。
接続端子32,34,36は、キャビティー56の外側に配置されている。すなわち、接続端子32,34,36は、平面視において、蓋体50と重ならない位置に設けられている。図1に示す例では、接続端子30,32,34,36は、Y軸に沿って並んで配置されている。
接続端子38は、基体10の上面11側に設けられている。図2に示す例では、接続端子38は、第2凹部14b内であって配線26上に設けられている。接続端子38は、平面視において、コンタクト部60と重なる位置に設けられている。接続端子38は、コンタクト部60に接続されている。
配線20,22,24,26および接続端子30,32,34,36の材質は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、アルミニウム、金、白金、チタン、タングステン、クロム、ニッケル等である。接続端子38およびコンタクト部40,42,44の材質は、例えば、金、銅、アルミニウム、白金、チタン、タングステン、クロム、ニッケル等である。配線20,22,24,26および接続端子30,32,34,36の材質として、ITO等の透明電極材料を用いた場合、基体10が透明である場合に、例えば、配線20,22,24,26上や接続端子30,32,34,36上に存在する異物を、基体10の下面12側から容易に視認することができる。
なお、上記では、一例として、機能素子80に接続されている配線および接続端子として、3つの配線20,22,24および3つの接続端子30,32,34を備える場合について説明したが、配線および接続端子の数は、機能素子80の形状や数によって適宜変更することができる。
蓋体50は、基体10の上面11に載置されている。図2および図3に示す例では、蓋体50は、基体10上に載置されている。蓋体50は、上面51と、上面51と反対側の下面52と、を有している。図示の例では、上面51は、+Z方向を向いており、下面52は、−Z方向を向いている。蓋体50の下面52の一部は、基体10(基体10の上面11)に接合されている。蓋体50の下面52には、キャビティー56を形成する凹部が設けられ、これにより、蓋体50は、キャビティー56を規定する面53を有することができる。なお、図示はしないが、蓋体50は、接着部材を介して、基体10に接合されていてもよい。この場合、コンタクト部60は、第2凹部14b内に配置されなくてもよい。
蓋体50は、図2に示すように、配線20が溝部15内に設けられていることにより、配線20と離間して配置されている。より具体的には、蓋体50の下面52は、配線20と空隙を介して対向配置された部分を含んでいる。同様に、蓋体50は、配線22,24,26が、溝部16,17,18内に設けられていることにより、配線22,24,26と離間して配置されている。蓋体50の下面52は、配線22,24,26と空隙を介して対向配置された部分を含んでいる。
蓋体50は、導電性を有している。蓋体50の材質は、例えば、シリコンである。蓋体50と基体10との接合方法は、特に限定されない。例えば、基体10の材質がガラスであり、蓋体50の材質がシリコンである場合は、基体10と蓋体50とは、陽極接合されることができる。
基体10および蓋体50は、パッケージを構成することができる。基体10および蓋体50は、キャビティー56を形成することができ、キャビティー56に機能素子80を収容することができる。キャビティー56は、例えば、不活性ガス(例えば窒素ガス)雰囲気や減圧状態で密閉されている。
第1貫通孔57は、蓋体50に設けられている。第1貫通孔57は、図1に示すように平面視において(Z軸方向から見て)、溝部15,16,17,18と重なる位置に設けられている。図3に示す例では、第1貫通孔57は、溝部15,16,17,18の上方(配線20,22,24,26の上方)に設けられている。
第1貫通孔57は、図2および図3に示すように、蓋体50の上面51から下面52まで設けられ、蓋体50をZ軸方向に貫通している。第1貫通孔57は、例えば、基体10側に向かうにつれて(上面51から下面52に向かうにつれて)、開口径が小さくなるテーパー形状であることが望ましい。このような形態では、充填部材70を成膜時に、孔底まで成膜しやすくなる。
なお、図示の例では、平面視において、溝部15,16,17,18と重なる1つの第1貫通孔57が設けられているが、複数(4つ)の溝部15,16,17,18に対応して複数(4つ)の貫通孔が設けられていてもよい。このような形態では、例えば、基体10と蓋体50との接合面積を大きくすることができ、接合強度を大きくすることができる。
第2貫通孔58は、蓋体50の上面51からキャビティー56を規定する面53まで設けられ、蓋体50をZ軸方向に貫通している。第2貫通孔58は、キャビティー56と連通している。第2貫通孔58は、例えば、基体10側に向かうにつれて(上面51からキャビティー56を規定する面53に向かうにつれて)、開口径が小さくなるテーパー形状が好ましい。このような形態では、半田ボール(後述)溶融時に半田ボールの落下を防止することができる。また、キャビティー56側に開口面積が狭くなっていく構造のため、より確実に封止することができる。
コンタクト部60は、蓋体50の下面52に設けられている。コンタクト部60は、蓋体50の下面52のうち、平面視において第2凹部14bと重なる領域に設けられている。コンタクト部60は、蓋体50の下面52よりも−Z方向に突出している。そのため、コンタクト部60の少なくとも一部は、基体10の上面11よりも基体10側に位置し、第2凹部14b内に配置される。なお、図示はしないが、コンタクト部60が基体10に設けられていてもよい。例えば、配線26上にコンタクト部60を設けてもよい。
コンタクト部60の材質は、例えば、金、銅、アルミニウム、白金、チタン、タングステン、クロム、ニッケル等である。コンタクト部60の材質としては、金が望ましい。これにより、接続端子38の材料として金を用いた場合に、コンタクト部60と接続端子38との間の接触抵抗を小さくすることができる。さらに、蓋体50と基体10とを陽極接合するときの熱で、共晶化が可能となる。コンタクト部60は、蓋体50と電気的に接続されている。図示はしないが、コンタクト部60と蓋体50との間には、金属層が設けられていてもよい。例えば、コンタクト部60の材質が金であり、蓋体50の材質がシリコンである場合に、コンタクト部60と蓋体50との間に、蓋体50への金の拡散を防止するためのクロム層、ニッケル層等の金属層を設けてもよい。
コンタクト部60は、接続端子38および配線26を介して、接続端子(基準電位端子)36に電気的に接続されている。これにより、蓋体50と接続端子(基準電位端子)36とが電気的に接続され、蓋体50の電位を固定(電位を一定)にすることができる。図1に示す例では、コンタクト部60は、キャビティー56の−X方向側に位置し、接続端子(基準電位端子)36は、キャビティー56の+X方向側に位置している。コンタクト部60と接続端子(基準電位端子)36とは、キャビティー56の外周に沿うように設けられた配線26を介して、電気的に接続されている。
充填部材70は、図2および図3に示すように、第1貫通孔57内および溝部15,16,17,18内に設けられ、溝部15,16,17,18を埋めている。図2に示す例では、充填部材70は、溝部15の一部を埋めている。充填部材70は、図3に示すように、例えば、第1貫通孔57の内面(第1貫通孔57を規定する蓋体50の面)に沿って設けられ、配線20,22,24,26および基体10の上面11に接している。図示はしないが、充填部材70は、第1貫通孔57を完全に埋め込むように設けられていてもよい。充填部材70によって、キャビティー56は、密閉されている。充填部材70としては、例えば、酸化シリコン膜(より具体的には、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜)、窒化シリコン膜(SiN)などの絶縁膜を用いる。
封止部材72は、第2貫通孔58内に設けられ、第2貫通孔58を塞いでいる。封止部材72によって、キャビティー56は、密閉されている。封止部材72の材質は、例えば、AuGe、AuSi、AuSn、SnPb、PbAg、SnAgCu、SnZnBiなどの合金である。
機能素子80は、基体10の上面11に(基体10上に)支持されている。機能素子80は、基体10および蓋体50によって囲まれるキャビティー56に収容されている。以下では、機能素子80が、水平方向(X軸方向)の加速度を検出する加速度センサー素子(静電容量型MEMS加速度センサー素子)である場合について説明する。
機能素子80は、図1および図2に示すように、固定部81,82と、連結部84,85と、可動部86と、可動電極部87と、固定電極部88,89と、を含むことができる。
可動部86は、X軸方向の加速度の変化に応じて、連結部84,85を弾性変形させながら、X軸方向(+X方向または−X方向)に変位する。このような変位に伴って、可動電極部87と固定電極部88との間の隙間、および可動電極部87と固定電極部89との間の隙間の大きさが変化する。すなわち、このような変位に伴って、可動電極部87と固定電極部88との間の静電容量、および可動電極部87と固定電極部89との間の静電容量の大きさが変化する。これらの静電容量の変化に基づいて、機能素子80は(電子デバイス100は)、X軸方向の加速度を検出することができる。
固定部81,82は、基体10の上面11に接合されている。図示の例では、固定部81,82は、平面視において、第1凹部14aの外周縁を跨ぐように設けられている。
可動部86は、固定部81と固定部82との間に設けられている。図1に示す例では、可動部86の平面形状は、X軸に沿った長辺を有する長方形である。
連結部84,85は、可動部86を固定部81,82に連結している。連結部84,85は、所望のばね定数を持ち、X軸方向に可動部86を変位し得るように構成されている。図1に示す例では、連結部84は、Y軸方向に蛇行しながらX軸方向に延びる形状をなす2つの梁84a,84bによって構成されている。同様に、連結部85は、Y軸方向に蛇行しながらX軸方向に延びる形状をなす2つの梁85a,85bによって構成されている。
可動電極部87は、可動部86に接続されている。可動電極部87は、複数設けられている。可動電極部87は、可動部86から+Y方向および−Y方向に突出し、櫛歯状をなすようにX軸方向に並んでいる。
固定電極部88,89は、一方の端部が固定端として基体10の上面11に接合され、他方の端部が自由端として可動部86側へ延出している。固定電極部88,89の各々は、複数設けられている。固定電極部88は、配線22と電気的に接続され、固定電極部89は、配線24と電気的に接続されている。固定電極部88,89は、櫛歯状をなすようにX軸方向に交互に並んでいる。固定電極部88,89は、可動電極部87に対して間隔を隔てて対向して設けられ、可動電極部87の一方側(−X方向側)に固定電極部88が配置され、他方側(+X方向側)に固定電極部89が配置されている。
固定部81,82、連結部84,85、可動部86、および可動電極部87は、一体的に形成されている。機能素子80の材質は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされることにより導電性が付与されたシリコンである。
機能素子80(固定部81,82および固定電極部88,89)と基体10との接合方法は、特に限定されないが、例えば、基体10の材質がガラスであり、機能素子80の材質がシリコンである場合は、基体10と機能素子80とは、陽極接合されることができる。
電子デバイス100では、接続端子30,32を用いることにより、可動電極部87と固定電極部88との間の静電容量を測定することができる。さらに、電子デバイス100では、接続端子30,34を用いることにより、可動電極部87と固定電極部89との間の静電容量を測定することができる。このように電子デバイス100では、可動電極部87と固定電極部88との間の静電容量、および可動電極部87と固定電極部89との間の静電容量を別々に測定し、それらの測定結果に基づいて、高精度に物理量(加速度)を検出することができる。
なお、上記では、機能素子80が、X軸方向の加速度を検出する加速度センサー素子である場合について説明したが、機能素子80は、Y軸方向の加速度を検出する加速度センサー素子であってもよいし、鉛直方向(Z軸方向)の加速度を検出する加速度センサー素子でもあってもよい。また、電子デバイス100には、このような機能素子80が複数搭載されていてもよい。また、機能素子80は、加速度センサー素子に限定されず、例えば、角速度を検出するジャイロセンサー素子や、圧力センサー素子であってもよい。
電子デバイス100によれば、例えば、以下の特徴を有する。
電子デバイス100では、コンタクト部60が、蓋体50と接続端子(基準電位端子)36とを電気的に接続するため、蓋体50の電位を固定することができる。これにより、蓋体の電位の変動に起因して機能素子の特性が不安定になることを防ぐことができ、安定した特性を有することができる。
電子デバイス100によれば、コンタクト部60は、基体10の上面11と接合する蓋体50の下面52に設けられている。そのため、基体10の上面11と蓋体50の下面52とを接合する工程で、コンタクト部60を接続端子(基準電位端子)36に電気的に接続することができる。したがって、製造工程の簡略化を図ることができる。さらに、例えば、蓋体と基体に設けられた接続端子(基準電位端子)とをボンディングワイヤー等で電気的に接続する場合と比べて、装置の小型化、低背化を図ることができる。
電子デバイス100によれば、第1凹部14a内に設けられている配線26によって、コンタクト部60と接続端子36とが電気的に接続されている。これにより、コンタクト部60および接続端子36を任意の位置に形成することができ、設計の自由度を高めることができる。
電子デバイス100によれば、基体10の材質は、ガラスであり、蓋体50の材質は、シリコンであり、基体10の上面11および蓋体50の下面52は、陽極接合されている。これにより、蓋体50を基体10に強固に接合することができ、電子デバイス100の耐衝撃性を向上させることができる。さらに、例えば、ガラスフリット等の接着部材によって基体と蓋体とを接合させる場合には、接合時に接着部材が広がるため、接合しろとしてある程度の領域が必要となるが、陽極接合によれば、このような領域を小さくすることができる。そのため、電子デバイス100の小型化を図ることができる。
電子デバイス100では、機能素子80は、静電容量型の物理量センサーである。静電容量型の物理量センサーでは、固定電極部と可動電極部との間の静電容量に基づいて、加速度等の物理量を検出するため、蓋体50の電位が変動してしまうと、検出感度や検出精度等が悪化してしまう。電子デバイス100では、蓋体50の電位を固定できるため、このような問題が生じない。
電子デバイス100によれば、蓋体50の、平面視において溝部15,16,17,18と重なる位置に第1貫通孔57が設けられ、第1貫通孔57内および溝部15,16,17,18内には、溝部15,16,17,18を埋める充填部材70が設けられている。そのため、充填部材70によってキャビティー56を密閉することができ、気密性の高いキャビティー56を容易に形成することができる。その結果、機能素子80は、例えば、高い検出感度を有することができる。
さらに、電子デバイス100では、充填部材70によってキャビティー56を密閉することにより、耐水性を向上させることができる。例えば、樹脂などの接着部材によって溝部を埋める場合には、キャビティーの気密性や耐水性が低下することがある。
電子デバイス100によれば、第1貫通孔57の形状は、基体10側に向かうにつれて開口径が小さくなるテーパー形状である。そのため、充填部材70を、第1貫通孔57の内面に容易に形成することができる。
電子デバイス100によれば、充填部材70は、絶縁膜である。これにより、配線20,22,24,26が互いに短絡することを防止することができる。
電子デバイス100によれば、蓋体50に、キャビティー56と連通する第2貫通孔58が設けられ、第2貫通孔58内には、第2貫通孔58を塞ぐ封止部材72が設けられている。そのため、第2貫通孔58を通して、キャビティー56を、不活性ガス(例えば窒素ガス)雰囲気とすることができる。また、第2貫通孔58を通して、キャビティー56の真空度を調整することができる。
2. 電子デバイスの製造方法
次に、本実施形態に係る電子デバイスの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4〜図8は、本実施形態に係る電子デバイス100の製造工程を模式的に示す断面図である。
図4に示すように、基体10の上面11に、凹部14a,14bおよび溝部15,16,17を形成する。同様に、溝部18を形成する(図1参照)。凹部14a,14bおよび溝部15,16,17,18は、例えば、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術により形成される。
図5に示すように、溝部15,16,17,18内および第2凹部14b内に、それぞれ配線20,22,24,26を形成する。次に、配線20上に、配線20と電気的に接続されるように、接続端子30およびコンタクト部40を形成する。同様に、配線22上に、配線22と電気的に接続されるように、接続端子32およびコンタクト部42を形成する(図1参照)。また、配線24上に、配線24と電気的に接続されるように、接続端子34およびコンタクト部44を形成する(図1参照)。同様に、配線26上に、配線26と電気的に接続されるように、接続端子36および接続端子38を形成する(図1参照)。
配線20,22,24,26は、例えば、導電層(図示せず)を、スパッタ法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって成膜した後、該導電層を、パターニングすることにより形成される。パターニングは、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって行われる。接続端子30,32,34,36,38およびコンタクト部40,42,44は、例えば、配線20,22,24,26と同じ方法で形成される。また、コンタクト部40,42,44は溝部15,16,17よりも上面(+Z方向)に所望の値で突出していることが好ましい。この構造によると、後述のシリコン基板と基体10の接合時に、コンタクト部40,42,44が押しつぶされるため、より確実にシリコン基板との電気的接続を行うことができる。
以上の工程により、配線20,22,24,26、接続端子30,32,34,36,38、およびコンタクト部40,42,44が設けられた基体10を用意することができる。
図6に示すように、配線20,22,24と電気的に接続されるように、基体10の上面11に機能素子80を形成する。より具体的には、機能素子80は、シリコン基板(図示せず)を、平面視において第1凹部14aと重なるように基体10の上面11に載置(接合)し、該シリコン基板を薄膜化させた後にパターニングすることにより形成される。パターニングは、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって行われる。シリコン基板と基体10の接合は、陽極接合によって行うことができる。
図7に示すように、蓋体50の下面52に、キャビティー56となる窪み56aを形成する。次に、蓋体50の上面51から下面52まで貫通する第1貫通孔57、および蓋体50の上面51からキャビティー56を規定する面53まで貫通する第2貫通孔58を形成する。
窪み56aおよび貫通孔57,58は、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によって形成される。より具体的には、窪み56aは、下面52側からのウェットエッチングにより形成される。貫通孔57,58は、上面51側からのウェットエッチングにより形成される。貫通孔57,58をウェットエッチングにより形成することにより、貫通孔57,58の形状を、テーパー形状にすることができる。貫通孔57,58が設けられる蓋体50を、(100)シリコン基板をウェットエッチングにより加工して形成する場合、貫通孔57,58の内面は、(111)面または(111)面と等価な面となる。
なお、第1貫通孔57および第2貫通孔58は、同じウェットエッチング工程によって形成されてもよいし、別々のウェットエッチング工程によって形成されてもよい。また、窪み56aを形成する工程と貫通孔57,58を形成する工程との順序は、限定されない。
次に、蓋体50の下面52にコンタクト部(バンプ)60を形成する。コンタクト部60は、例えば、フォトレジストを成膜、パターニングした後、導電材料(図示せず)を、めっき法やCVD法などによって成膜し、当該フォトレジストを除去することにより形成される。
以上の工程により、窪み56a、貫通孔57,58、およびコンタクト部60が設けられた蓋体50を用意することができる。
なお、配線20,22,24,26、接続端子30,32,34,36,38、およびコンタクト部40,42,44が設けられた基体10を用意する工程と、窪み56a、貫通孔57,58、およびコンタクト部60が設けられた蓋体50を用意する工程との順序は、限定されない。
また、基体10の上面11に機能素子80を形成する工程と、窪み56a、貫通孔57,58、およびコンタクト部60が設けられた蓋体50を用意する工程との順序は、限定されない。
図8に示すように、蓋体50の下面52を基体10の上面11に接合して、基体10および蓋体50によって囲まれるキャビティー56に機能素子80を収容し、かつ、コンタクト部60を第2凹部14b内に配置して、コンタクト部60と接続端子38とを接続する。基体10の上面11と蓋体50の下面52とが接合されることにより、コンタクト部60が接続端子38に圧着される。これにより、コンタクト部60が、接続端子38を介して、配線26に電気的に接続される。したがって、本工程により、蓋体50と接続端子(基準電位端子)36を電気的に接続することができる。基体10の上面11と蓋体50の下面52との接合は、陽極接合によって行うことができる。
例えば、上述したコンタクト部60を形成する工程において、コンタクト部60の厚みを、接続端子38の上面と基体10の上面11との間の距離(Z軸方向の距離)よりも大きく形成することにより、蓋体50の下面52を基体10の上面11に接合した際に、コンタクト部60がつぶれて、コンタクト部60と接続端子38とを圧着することができる。これにより、コンタクト部60と接続端子38とを確実に接続することができる。また、コンタクト部60および接続端子38の材料として金を用いることで、陽極接合時の熱で、共晶化させることができる。なお、ここでは、蓋体50の下面52にコンタクト部60を設けた場合について説明したが、配線26上にコンタクト部60を設けてもよい。このような場合でも、同様に、蓋体50を基体10に接合する工程において、蓋体50とコンタクト部60とが接合され、蓋体50と接続端子(基準電位端子)36とを電気的に接続することができる。
図2および図3に示すように、第1貫通孔57内および溝部15内に、溝部15を埋めるように充填部材70を形成する。充填部材70は、溝部16,17,18内にも形成され、溝部16,17,18を埋めることができる。充填部材70は、絶縁膜(図示せず)をCVD法などによって成膜することに形成される。
次に、第2貫通孔58によって、キャビティー56の雰囲気を調整する。例えば、第2貫通孔58を通して、キャビティー56を不活性ガス(窒素ガス)雰囲気にしもよいし、減圧状態にしてもよい。
なお、充填部材70を、CVD法などのように減圧した状態で形成することにより、第2貫通孔58を通してキャビティー56を減圧状態にする工程を、省略することができる。すなわち、第2貫通孔58を設けなくてもよい。これにより、工程の簡略化を図ることができる。例えば、機能素子80がジャイロセンサー素子である場合、キャビティー56は、減圧状態であることが望ましい。これにより、ジャイロセンサー素子の振動現象が空気粘性によって減衰することを抑制できる。
次に、第2貫通孔58内に封止部材72を形成し、第2貫通孔58を塞ぐ。より具体的には、封止部材72は、第2貫通孔58内に球状の半田ボール(図示せず)を配置し、該半田ボールをレーザー照射によって溶融させることにより形成される。充填部材70および封止部材72によって、キャビティー56を密閉することができる。
以上の工程により、電子デバイス100を製造することができる。
電子デバイス100の製造方法によれば、例えば、以下の特徴を有する。
電子デバイス100の製造方法によれば、基体10の上面11と蓋体50の下面52とを接合して、基体10および蓋体50に囲まれるキャビティー56に機能素子80を収容し、かつ、コンタクト部60を第2凹部14b内に配置して、蓋体50と接続端子(基準電位電極)36とを電気的に接続することができる。すなわち、キャビティー56に機能素子80を収容する工程と、コンタクト部60と接続端子38とを電気的に接続する工程とを、同一工程で行うことができる。したがって、製造工程を簡略化することができる。
電子デバイス100の製造方法によれば、蓋体50の下面52を基体10の上面11に接合する工程において、コンタクト部60が、第2凹部14b内に配置されるため、蓋体50と基体10との間の位置合わせが容易である。さらに、蓋体50を基体10に接合する際に、蓋体50がずれることを防止することができる。
電子デバイス100の製造方法によれば、蓋体50の、平面視において溝部15,16,17,18と重なる位置に第1貫通孔57を形成し、第1貫通孔57内および溝部15,16,17,18内に、溝部15,16,17,18を埋める充填部材70を形成することができる。そのため、キャビティー56を密閉することができ、気密性の高いキャビティー56を備えた電子デバイス100を、例えば半導体デバイスの作製に用いられる加工技術によって容易に形成することができる。
さらに、電子デバイス100の製造方法では、基体10の材質は、ガラスであり、蓋体50の材質は、シリコンであり、基体10(上面11)と蓋体50(下面52)との接合は、陽極接合によって行われる。これにより、蓋体50を基体10に強固に接合することができ、電子デバイス100の耐衝撃性の向上を図ることができる。さらに、例えば、ガラスフリット等の接着部材によって基体と蓋体とを接合させる場合には、接合時に接着部材が広がるため、接合しろとしてある程度の領域が必要となるが、陽極接合によれば、このような領域を小さくすることができる。そのため、電子デバイス100の小型化を図ることができる。
電子デバイス100の製造方法によれば、第1貫通孔57は、ウェットエッチングによって形成される。そのため、第1貫通孔57の形状を、基体10側に向かうにつれて開口径が小さくなるテーパー形状にすることができる。これにより、充填部材70を、第1貫通孔57の内面に容易に形成することができる。
3. 電子デバイスの変形例
次に、本実施形態の変形例に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
(1)まず、本実施形態の第1変形例に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図9は、本実施形態の第1変形例に係る電子デバイス200を模式的に示す平面図である。図10は、本実施形態の第1変形例に係る電子デバイス200を模式的に示す断面図であり、図9のX−X線断面図である。なお、便宜上、図9では、蓋体50、充填部材70、および封止部材72を透視して図示している。
以下、本実施形態の第1変形例に係る電子デバイス200において、本実施形態に係る電子デバイス100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
電子デバイス200では、図9および図10に示すように、接続端子(基準電位端子)36は、基体10の下面12に設けられている。また、コンタクト部60と接続端子36とは、貫通電極210を介して、電気的に接続されている。
図10に示す例では、コンタクト部60と接続端子36とは、接続端子38、配線26、および貫通電極210を介して、電気的に接続されている。
貫通電極210は、基体10を貫通している。図10の例では、貫通電極210は、第2凹部14bの底面を規定する基体10の面から、基体10の下面12まで設けられ、基体10をZ軸方向に貫通している。貫通電極210は、例えば、基体10の下面12側に向かうにつれて、断面積(XY平面における面積)が小さくなるテーパー形状である。
貫通電極210は、例えば、基体10にZ軸方向に貫通する貫通孔をエッチング等により形成し、当該貫通孔に導電性の材料を埋め込むことで形成することができる。
電子デバイス200によれば、コンタクト部60と接続端子36とを、貫通電極210を介して電気的に接続することができる。そのため、例えば、基体10の上面11に設けられる配線26(蓋体50と接続端子(基準電位端子)36とを電気的に接続する配線)の配線長を短くすることができる。
また、電子デバイス200によれば、上述した電子デバイス100と同様の作用効果を奏することができる。
なお、電子デバイス200の製造方法は、貫通電極210を形成する工程を除いて、上述した電子デバイス100の製造方法と同様であり、その説明を省略する。
(2)次に、本実施形態の第2変形例に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態の第2変形例に係る電子デバイス300を模式的に示す平面図である。図12は、本実施形態の第2変形例に係る電子デバイス300を模式的に示す断面図であり、図11のXII−XII線断面図である。なお、便宜上、図11では、蓋体50、充填部材70、および封止部材72を透視して図示している。
以下、本実施形態の第2変形例に係る電子デバイス300において、本実施形態に係る電子デバイス100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
電子デバイス300では、図11および図12に示すように、コンタクト部60は、平面視において(Z軸方向からみて)、機能素子80と接続端子(基準電位端子)30との間に配置され、配線20に電気的に接続されている。
電子デバイス300では、接続端子30には、外部から基準となる電位(機能素子の動作時において変動しない電位、固定電位)が与えられる。配線20は、機能素子80と接続端子30とを電気的に接続している。コンタクト部60は、配線20が設けられている溝部15(凹部)内に配置されており、配線20に電気的に接続されている。図示の例では、コンタクト部60が、配線20に直接接続されているが、コンタクト部60は、接続端子(図示しない)を介して、配線20に電気的に接続されてもよい。
電子デバイス300では、上述のように、機能素子80と接続端子(基準電位端子)30とを電気的に接続する配線20を有し、コンタクト部60は、平面視において、機能素子80と接続端子30との間に配置されている。そのため、例えば、コンタクト部と接続端子(基準電位端子)とを接続するための配線を設ける必要がない。さらに、例えば、コンタクト部が、機能素子と接続端子(基準電位端子)との間に配置されていない場合と比べて、配線長(配線20の長さ)を短くすることができ、配線容量を低減することができる。
また、電子デバイス300によれば、上述した電子デバイス100と同様の作用効果を奏することができる。
なお、電子デバイス300の製造方法は、コンタクト部60が、平面視において、機能素子80と接続端子30との間に配置され、配線20に電気的に接続される点を除いて、上述した電子デバイス100の製造方法と同様であり、その説明を省略する。
(3)次に、本実施形態の第3変形例に係る電子デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図13は、本実施形態の第3変形例に係る電子デバイス400を模式的に示す断面図である。
以下、本実施形態の第3変形例に係る電子デバイス400において、本実施形態に係る電子デバイス100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
電子デバイス400では、図13に示すように、コンタクト部60は、蓋体50と一体的に設けられている。すなわち、コンタクト部60の材質は、蓋体50の材質と同じである。図13に示す例では、コンタクト部60は、蓋体50の下面52に設けられた、蓋体50と一体的な突起である。なお、図示はしないが、この突起の先端部(接続端子38と接触する部分)に導電膜を設けてもよい。
電子デバイス400によれば、上述した電子デバイス100と同様の作用効果を奏することができる。
4. 電子機器
次に、本実施形態に係る電子機器について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る電子機器は、本発明に係る電子デバイスを含む。以下では、本発明に係る電子デバイスとして、電子デバイス100を含む電子機器について、説明する。
図14は、本実施形態に係る電子機器として、モバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューター1100を模式的に示す斜視図である。
図14に示すように、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を有する表示ユニット1106と、により構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピューター1100には、電子デバイス100が内蔵されている。
図15は、本実施形態に係る電子機器として、携帯電話機(PHSも含む)1200を模式的に示す斜視図である。
図15に示すように、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。
このような携帯電話機1200には、電子デバイス100が内蔵されている。
図16は、本実施形態に係る電子機器として、デジタルスチルカメラ1300を模式的に示す斜視図である。なお、図16には、外部機器との接続についても簡易的に示している。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このデジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチルカメラ1300には、電子デバイス100が内蔵されている。
以上のような電子機器1100,1200,1300は、安定した特性を有する電子デバイス100を含む。そのため、電子機器1100,1200,1300は、安定した特性を有することができる。
なお、上記電子デバイス100を備えた電子機器は、図14に示すパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図15に示す携帯電話機、図16に示すデジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、各種ナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、ロケット、船舶の計器類)、ロボットや人体などの姿勢制御、フライトシミュレーターなどに適用することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10 基体、11 上面、12 下面、14a 第1凹部、14b 第2凹部、
15,16,17,18 溝部、20,22,24,26 配線、
30,32,34,36,38 接続端子、40,42,44 コンタクト部、
50 蓋体、51 上面、52 下面、53 面、56 キャビティー、
56a 窪み、57 第1貫通孔、58 第2貫通孔、60 コンタクト部、
70 充填部材70 封止部材、80 機能素子、81,82 固定部、
84 連結部、84a,84b 梁、85 連結部、85a,85b 梁、
86 可動部、87 可動電極部、88,89 固定電極部、100 電子デバイス、
200 電子デバイス、210 貫通電極、300、400 電子デバイス、
1100 パーソナルコンピューター、1102 キーボード、1104 本体部、
1106 表示ユニット、1108 表示部、1200 携帯電話機、
1202 操作ボタン、1204 受話口、1206 送話口、1208 表示部、
1300 デジタルスチルカメラ、1302 ケース、1304 受光ユニット、
1306 シャッターボタン、1308 メモリー、1310 表示部、
1312 ビデオ信号出力端子、1314 入出力端子、1430 テレビモニター、
1440 パーソナルコンピューター

Claims (11)

  1. 基準電位端子を備えている第1部材と、
    前記第1部材の第1面上に載置され、導電性を有する第2部材と、
    前記第1部材および前記第2部材に囲まれるキャビティーに収容されている機能素子と、
    を含み、
    前記第2部材と前記基準電位端子とは、コンタクト部を介して電気的に接続され、
    前記第1部材の前記第1面側には凹部が設けられ、
    前記コンタクト部は前記凹部内に配置されている、電子デバイス。
  2. 請求項1において、
    前記基準電位端子は、前記第1部材の前記第1面側に設けられ、
    前記コンタクト部および前記基準電位端子を接続する配線は、前記凹部内に設けられている、電子デバイス。
  3. 基準電位端子を備えている第1部材と、
    前記第1部材の第1面上に載置され、導電性を有する第2部材と、
    前記第1部材および前記第2部材に囲まれるキャビティーに収容されている機能素子と、
    を含み、
    前記第2部材と前記基準電位端子とは、コンタクト部を介して電気的に接続され、
    前記基準電位端子は、前記機能素子と第2配線で電気的に接続され、
    前記コンタクト部は、前記第2配線上に設けられている、電子デバイス。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記コンタクト部は、前記第2部材側に設けられている、電子デバイス。
  5. 請求項4において、
    前記コンタクト部は、前記第2部材と一体に設けられている、電子デバイス。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記第1部材の材質は、ガラスであり、
    前記第2部材の材質は、シリコンである、電子デバイス。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記機能素子は、物理量センサーである、電子デバイス。
  8. 凹部が設けられている第1面を備えている第1部材に、基準電位端子を形成する工程と、
    導電性を有する第2部材の第2面にコンタクト部を形成する工程と、
    前記第1面と前記第2面とを接合して、前記第1部材および前記第2部材に囲まれるキャビティーに機能素子を収容し、かつ、前記コンタクト部を前記凹部内に配置する工程と、
    を含み、
    前記第2部材と前記基準電位端子とは、前記コンタクト部を介して、電気的に接続されている、電子デバイスの製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記第1部材の材質は、ガラスであり、
    前記第2部材の材質は、シリコンであり、
    前記第1面と前記第2面との接合は、陽極接合によって行われる、電子デバイスの製造方法。
  10. 請求項8または9において、
    前記凹部内に、前記基準電位端子に電気的に接続される配線を形成する工程を含み、
    前記第1面と前記第2面とを接合する工程において、前記コンタクト部と前記配線とを電気的に接続する、電子デバイスの製造方法。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子デバイスを含む、電子機器。
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