JP2001330623A - 半導体力学量センサ - Google Patents

半導体力学量センサ

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JP2001330623A
JP2001330623A JP2000382422A JP2000382422A JP2001330623A JP 2001330623 A JP2001330623 A JP 2001330623A JP 2000382422 A JP2000382422 A JP 2000382422A JP 2000382422 A JP2000382422 A JP 2000382422A JP 2001330623 A JP2001330623 A JP 2001330623A
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Mineichi Sakai
峰一 酒井
Minoru Murata
稔 村田
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Denso Corp
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    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電容量型の半導体加速度センサにおいて、
検出間隔だけでなく検出間隔と反対側の間隔でも、可動
電極と固定電極との付着を防止する。 【解決手段】 錘部21は、その変位方向の軸Y1を中
心として両側に、それぞれ櫛歯状の可動電極24を備
え、可動電極24における櫛歯の隙間に噛み合うように
櫛歯状の固定電極31、32が対向して配置されてお
り、可動電極24と固定電極31、32との間に発生す
る静電引力の作用方向が、変位方向の軸Y1を中心とし
た錘部21の一側と他側とで、逆の方向となっている。
個々の固定電極31、32において相手側の可動電極2
4と対向する両方の側面に、付着防止用の突起部33が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、櫛歯状の可動電極
と櫛歯状の固定電極とを噛み合わせるように対向配置
し、これら両電極間の静電容量の変化に基づいて印加力
学量を検出する静電容量型の半導体力学量センサに関
し、特に、可動電極と固定電極との付着防止に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体力学量センサの一般的な
平面構成を図11に示す。支持基板11上に支持された
半導体層に対して、エッチング等により溝(図中、非ハ
ッチング部)14を形成することにより、可動部20、
及び、この可動部20と溝14を介して区画され且つ支
持基板11に固定された固定部30を形成したものであ
る。
【0003】ここで、可動部20は、力学量(加速度や
圧力等)の印加に応じて所定方向(図11中のY方向)
に変位可能な錘部21と、錘部21の変位方向の軸Y1
を中心として錘部21の両側(図11中、左右両側)に
形成された櫛歯状の可動電極24とを備えており、一
方、固定部30は、可動電極24における櫛歯の隙間に
噛み合うように対向して配置された櫛歯状の固定電極3
1、32を備えている。
【0004】そして、力学量の印加に応じて可動電極2
4が上記所定方向へ変位したとき、可動電極24と固定
電極31、32との間の距離(図11中の検出間隔4
0)が変化するため、両電極24と31及び32との間
の静電容量が変化し、この静電容量の変化に基づいて印
加力学量が検出されるようになっている。
【0005】しかしながら、上記従来の半導体力学量セ
ンサにおいては、作動中に大きな衝撃が加わる(いわゆ
る大きなGが加わる)と、検出間隔40において、可動
電極24と固定電極31、32とが接触し、両電極2
4、31、32間の静電引力により、両電極24、3
1、32が付着した状態、つまり、スティッキングが発
生し、これにより、センサの動作不良を引き起こすとい
う問題があった。
【0006】このスティッキングの問題を防止する目的
で、可動電極24と固定電極31、32との検出間隔4
0において、互いに対向する側面の少なくとも一方に突
起部を設けたものが、例えば、特開平11−32636
5号公報、特開平6−347474号公報、特開平6−
213924号公報、特開平4−337468号公報、
米国特許第5542295号明細書、特開平11−23
0985号公報等に提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
11−326365号公報に記載されているような半導
体力学量センサにおいては、上記図11に示す様に、互
いの櫛歯が噛み合った状態の可動電極24及び固定電極
31、32において、錘部21の左側では、個々の可動
電極24の上方側面と固定電極31の下方側面との間に
検出間隔40が形成されているのに対し、錘部21の右
側では、個々の可動電極24の下方側面と固定電極32
の上方側面との間に検出間隔40が形成されている。
【0008】従って、変位方向の軸Y1を中心とした錘
部21の一側と他側とで、検出間隔40の位置が反対と
なっているため、可動電極24に対して固定電極31、
32との間に発生する静電引力の作用方向も、逆の方向
となっている(これを以下、静電引力非対称構成とい
う)。例えば、図11においては、錘部21の左側で
は、可動電極24は静電引力によって上方に引っ張られ
るが、錘部21の右側では、下方に引っ張られる。ま
た、印加力学量の消失に伴い、各側の可動電極24は上
記静電引力の作用方向とは反対方向へ戻ろうとする。
【0009】そのため、錘部21は、例えば、上記図1
1中の矢印Rに示されるように、回転しやすい構成とな
っている。そして、このような静電引力非対称構成にお
いては、大きな衝撃がセンサに加わったときなど、上記
錘部21の回転によって、検出間隔40とは反対側で且
つ検出間隔40よりも広い間隔(非検出間隔)41で
も、両電極24、31、32が互いに接触して付着する
恐れがある。
【0010】そこで、本発明は上記問題に鑑み、静電引
力非対称構成を有する静電容量型の半導体力学量センサ
において、検出間隔だけでなく検出間隔と反対側の間隔
でも、可動電極と固定電極との付着を防止することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜請求項4記載の発明においては、可動電
極(24)及び固定電極(31、32)の少なくとも一
方には、個々の電極(31、32)において相手側電極
(24)と対向する両方の側面に、当該側面より突出す
る付着防止用の突起部(33)が形成されていることを
特徴としている。
【0012】本発明によれば、可動電極と固定電極との
検出間隔だけでなく、検出間隔とは反対側の間隔(非検
出間隔)においても、可動電極及び固定電極の少なくと
も一方に突起部を設けたものとできる。そのため、静電
引力非対称構成を有する静電容量型の半導体力学量セン
サにおいて、上記した錘部の回転が発生しても、検出間
隔及び非検出間隔の両方で、可動電極と固定電極との付
着を防止することができる。
【0013】ここで、請求項2の発明では、突起部(3
3)が形成された電極(31、32)において、相手側
電極(24)と対向する側面の一方と他方とで、対称な
位置に突起部を形成したことを特徴としている。それに
より、電極における両方の側面において、突起部の形成
位置を規則的なものにでき、突起部の加工をしやすくで
きる。
【0014】また、請求項3の発明のように、突起部
(33)が形成された電極(31、32)において、相
手側電極(24)と対向する側面の一方と他方とで、突
起部の形状及び大きさを同一とすれば、電極に形成する
突起部の形状が、両方の側面で異なる場合等に比べて、
突起部の加工性を良好なものとできる。
【0015】さらに、請求項4の発明では、突起部(3
3)が形成された電極(31、32)において、突起部
(33)を、相手側電極(24)と対向する両方の側面
に、それぞれ3個以上間隔を有して配置し、突起部が形
成された電極の先端側における突起部の間隔(S1)
を、当該電極の根元側における突起部の間隔(S2)よ
りも狭くしたことを特徴としている。それによれば、3
個以上の突起部を、電極のうち特に付着しやすい先端側
に寄った形で配置することができる。
【0016】また、請求項5に記載の発明では、錘部
(21)における変位方向の軸(Y1)に沿った両端部
の外側に、支持基板(11)に固定されたアンカー部
(23a、23b)を設け、錘部を、錘部を変位方向に
変位させるためのバネ機能を有する梁部(220)を介
してアンカー部に連結し、錘部における変位方向に沿っ
た両端部を、アンカー部に対して可動電極(24)と固
定電極(31、32)との間隔よりも狭い間隔を有して
対向させ、梁部を、その一端がアンカー部に接続され、
その他端が錘部に接続されるとともに、その中間部が錘
部及びアンカー部における変位方向に沿った部位(23
c、23d)の外側にて複数回折り返された構造をなす
ものとし、アンカー部における錘部と対向する部位を、
錘部の過大変位を防止するためのストッパ部として構成
したことを特徴としている。
【0017】本発明によれば、梁部(220)を複数回
の折り返し構造としており、狭いスペースにて梁部の長
さを稼ぎ、バネ定数を確保することができるため、セン
サの小型化に適した梁部構造を実現できる。
【0018】そして、本発明では、このような小型化に
適した梁部構造を有する半導体力学量センサにおいて、
変位方向(Y)に沿って、錘部(21)の両端部とその
外側に位置するアンカー部(23a、23b)とが、可
動電極(24)と固定電極(31、32)との間隔より
も狭い間隔を有して対向しており、梁部(220)は、
これら錘部及びアンカー部における変位方向に沿った部
位(23c、23d)の外側にて折り返している。
【0019】そのため、梁部(220)の折り返し構造
による効果を発揮しつつ、梁部における折り返し部(2
22)の数に関係なく、可動及び固定の電極同士が当た
るよりも先に、錘部(21)とアンカー部(23a、2
3b)とを当てることができる。
【0020】つまり、本発明では、アンカー部における
錘部と対向する部位を、錘部の過大変位を防止するため
のストッパ部として構成することができる。よって、上
記した電極間の付着防止をより高いレベルにて実現する
ことができる。
【0021】また、請求項6に記載の発明は、上記請求
項1に記載のセンサと同様の支持基板(11)、可動部
(20)、固定部(30)、錘部(21)、可動電極
(24)、固定電極(31、32)を備え、力学量の印
加に応じて可動電極が変位したとき、可動電極と固定電
極との間の静電容量の変化に基づいて印加力学量を検出
する半導体力学量センサであって、上記請求項5に記載
のものと同様のアンカー部(23a、23b)、梁部
(220)の構成を採用したものである。つまり、本発
明では、請求項1〜請求項5の発明とは異なり、可動電
極(24)及び固定電極(31、32)に付着防止用の
突起部(33)を形成していなくても良い。
【0022】かかる本発明によれば、小型化に適した梁
部構造を実現するとともに、錘部(21)の過大変位時
に、可動及び固定電極同士が接する前に、錘部の変位方
向の軸(Y1)に沿った両端部がアンカー部(23a、
23b)に当たるため、可動電極と固定電極との付着を
防止することができる。
【0023】ここで、請求項7に記載の発明のように、
アンカー部(23a、23b)と錘部(21)とが対向
する部位において、アンカー部及び錘部のどちらか一方
に、対向する相手側に向かって突出する突起(221)
を形成することが好ましい。それによれば、アンカー部
と錘部との当たる面積を小さくすることができ、これら
両部の付着を防止することができる。
【0024】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
図に示す実施形態について説明する。本実施形態は、静
電容量式の半導体力学量センサとして、例えば、エアバ
ッグ、ABS、VSC等の作動制御を行うための自動車
用加速度センサやジャイロセンサ等に適用可能な差動容
量式の半導体加速度センサについて本発明を適用したも
のである。図1に半導体加速度センサ100の平面構成
を示し、図2に図1中のA−A線に沿った模式的な断面
構造を示す。なお、図1中、上記図11と同一部分には
同一符号を付してある。
【0026】半導体加速度センサ(以下、単にセンサと
いう)100は、半導体基板に周知のマイクロマシン加
工を施すことにより形成される。センサ100を構成す
る半導体基板は、図2に示す様に、第1の半導体層とし
ての第1シリコン基板(本発明でいう支持基板)11と
第2の半導体層としての第2シリコン基板12との間
に、絶縁層としての酸化膜13を有する矩形状のSOI
基板10である。
【0027】第2シリコン基板12には、溝14を形成
することにより、可動部20、及び、この可動部20と
溝14を介して区画された固定部30よりなる梁構造体
が形成されている。また、酸化膜13のうち上記梁構造
体20、30の形成領域に対応した部位は、犠牲層エッ
チング等により矩形状に除去されて開口部13aを形成
している。そして、固定部30は、開口部13aの開口
縁部にて、酸化膜13を介して第1のシリコン基板11
に支持されている。
【0028】開口部13a上を横断するように配置され
た可動部20は、矩形状の錘部21の両端を、梁部22
を介してアンカー部23a及び23bに一体に連結した
構成となっている。これらアンカー部23a及び23b
は、酸化膜13における開口部13aの開口縁部に固定
され、第1シリコン基板11上に支持されている。これ
により、錘部21及び梁部22は開口部13aに臨んだ
状態となっている。
【0029】また、梁部22は、2本の梁がその両端で
連結された矩形枠状をなしており、梁の長手方向と直交
する方向に変位するバネ機能を有する。具体的には、梁
部22は、図1中の矢印Y方向の成分を含む加速度を受
けたときに錘部21を矢印Y方向へ変位させるととも
に、加速度の消失に応じて元の状態に復元させるように
なっている。よって、錘部21は、加速度の印加に応じ
て、開口部13a上にて梁部22の変位方向(矢印Y方
向)へ変位可能となっている。
【0030】また、錘部21における梁部22の変位方
向に平行な軸を、錘部21における変位方向の軸Y1と
して、図1中の一点鎖線Y1に示す。この変位方向の軸
Y1を中心とした錘部21の両側面(図1中の左右両側
面)には、それぞれ、櫛歯状の可動電極24が、該変位
方向の軸Y1と直交する方向において、互いに反対方向
へ突出して形成されている。
【0031】図1では、可動電極24は、錘部21の左
側及び右側に各々3個ずつ突出して形成され、個々の可
動電極24は断面矩形の梁状に形成されて、開口部13
aに臨んだ状態となっている。このように、錘部21と
一体的に形成された可動電極24は、梁部22及び錘部
21とともに梁部21の変位方向へ変位可能となってい
る。
【0032】固定部30は、錘部21の左右一対の櫛歯
状の可動電極24における櫛歯の隙間に噛み合うように
対向して配置された櫛歯状の固定電極31、32を備え
ている。この左右一対の固定電極31、32は、錘部2
1を挟んで設けられ、図1中の左側に位置する第1の固
定電極31と、右側に位置する第2の固定電極32とよ
り成る。
【0033】第1の固定電極31と第2の固定電極3
1、32とは、互いに電気的に独立しており、それぞ
れ、各可動電極24における櫛歯の隙間に噛み合うよう
に対向して配置されている。また、固定電極31、32
における個々の電極(図示例では3個ずつ)は、断面矩
形の梁状に形成されており、各配線部31a、32aに
片持ち状に支持された状態で、開口部13aに臨んだ状
態となっている。
【0034】そして、固定電極31、32における個々
の電極の側面は、個々の可動電極24の側面と所定の間
隔を存して平行した状態で対向配置されている。ここ
で、櫛歯状の可動及び固定電極24、31、32が噛み
合って配置される半導体力学量センサでは、当然なが
ら、個々の固定電極31、32において、可動電極(相
手側電極)24と対向する側面(以下、可動電極対向面
という)は2個存在する。
【0035】そして、可動電極対向面と可動電極24の
側面との間隔において、狭い方の間隔が、加速度検出時
において静電容量変化の検出に用いられる検出間隔40
であり、検出間隔40とは反対側の広い方の間隔は、加
速度検出時において静電容量変化の検出に用いない非検
出間隔41である。
【0036】ここで、錘部21の左側では、個々の可動
電極24の上方側面と個々の固定電極31、32の下方
側面との間に、検出間隔40が形成されているのに対
し、錘部21の右側では、個々の可動電極24の下方側
面と個々の固定電極31、32の上方側面との間に、検
出間隔40が形成されているというように、検出間隔4
0の位置が、錘部21の左右で反対となっている。
【0037】そのため、本センサ100も、上記図11
のセンサと同様に、静電引力非対称構成となっている。
つまり、センサ100の作動時には、個々の可動電極2
4と固定電極31、32との間に電圧差を発生させた状
態とするのであるが、この状態にて作用する静電引力
(静電気力)は、図1において、錘部21の左側の可動
電極24を上方に引っ張り、錘部21の右側の可動電極
24を下方に引っ張るように、作用する。
【0038】また、図1に示す本センサ100において
は、固定電極31、32における個々の電極31、32
の可動電極対向面の両方、即ち、図1中の上下両側の側
面に、当該側面より突出する付着防止用の突起部33が
形成されている。この突起部33の拡大構成図を図3に
示す。図3では、第2の固定電極32における突起部3
3を、代表して示してあるが、第1の固定電極31にお
ける突起部33の構成も同様である。
【0039】図3に示す例では、個々の固定電極32に
おいて、検出間隔40側の可動電極対向面と非検出間隔
41側の可動電極対向面とで、突起部33は、電極の長
軸に対して対称な位置に形成されており、その形状及び
大きさも略同一となっている。また、両間隔40、41
側の可動電極対向面に、それぞれ3個ずつの突起部33
が間隔S1、S2を有して配置されている。
【0040】限定するものではないが、例えば、可動電
極24及び固定電極31、32の個々の電極の長さ(梁
の長さ)は300μmであり、また、検出間隔40を
2.5μmとすると、突起部33の高さは0.75μm
以上とすることができる。また、固定電極32の先端側
における突起部33の間隔(先端側間隔)S1、及び、
固定電極32の根元側における突起部33の間隔(根元
側間隔)S2は、共に100μm程度とできる。
【0041】ここで、この突起部33の高さは、突起部
33の先端が可動電極24に当たった状態での可動及び
固定電極24、31、32間の距離において、可動電極
24と固定電極31、32との間に作用する静電引力よ
りも、梁部22のバネ力が大きくなるような高さとする
必要がある。
【0042】可動電極24と固定電極31、32との間
に作用する静電引力をFeとすると、Fe=ε・S・V
2/2/(d0−X)で表され、梁部22のバネ力は、K
・Xで表される。ここで、εは真空での誘電係数、Sは
可動電極と固定電極との対向する部分の面積(例えば、
5.0×10-82)、Vはセンサ作動時の可動電極と
固定電極との電圧差(例えば、5V)、d0は検出間隔
40の初期値(非作動時の値、例えば、2.5×10-6
m)、Xは可動電極24(つまり梁部22)の変位量、
Kは梁部22の変位方向のバネ定数(例えば、5.0N
/m)である。
【0043】上記括弧内の例において、静電引力Feと
バネ力K・Xとの関係を求めたものが図4に示すグラフ
である。横軸に変位量X(μm)、縦軸に力(×10-5
N)を示す。ここで、変位量Xが0ということは、検出
間隔40の初期値(2.5μm)の状態に相当し、変位
量Xが2.5μmということは、検出間隔40が0であ
る状態に相当する。
【0044】図4から、Fe<K・Xとなるのは、変位
量Xが1.75μmよりも大のとき、即ち、検出間隔4
0が0.75μm未満のときであることがわかる。つま
り、図4に示す例では、検出間隔40が0.75μmよ
りも小さくならないように、突起部33の高さを0.7
5μm以上とする必要がある。これは、検出間隔40の
初期値の約0.3倍である。また、突起部33の高さが
高すぎても、検出に必要な変位量Xが得られないため、
突起部33の高さは、検出間隔40の初期値の1/2程
度までとすることが好ましい。
【0045】また、本センサ100においては、矩形枠
状の梁部22の中空部内に、梁部22の枠縁同士(つま
り、アンカー部と錘部の端部)が付着しないように、突
起部(図示例では3個)26が、アンカー部23a、2
3b側より突出して設けられている。ここで、梁部22
における突起部26の先端と錘部21との間隔は、検出
間隔40における突起部33の先端と可動電極24との
間隔と略同じとしている。
【0046】また、各固定電極31、32の各配線部3
1a、32a上の所定位置には、それぞれワイヤボンデ
ィング用の固定電極パッド31b、32bが形成されて
いる。また、一方のアンカー部23bと一体に連結され
た状態で、可動電極用配線部25が形成されており、こ
の配線部25上の所定位置には、ワイヤボンディング用
の可動電極パッド25aが形成されている。上記の各電
極パッド25a、31b、32bは、例えばアルミニウ
ムにより形成されている。
【0047】更に、錘部21、可動電極24、及び各固
定電極31、32には、開口部13a側から反対側に貫
通する矩形状の貫通孔50が複数形成されており、これ
ら貫通孔50により、矩形枠状部を複数組み合わせた所
謂ラーメン構造形状が形成されている。これにより、可
動部20及び各固定電極31、32の軽量化、捩じり強
度の向上がなされている。
【0048】また、図2に示す様に、本センサ100
は、第1シリコン基板11の裏面(酸化膜13とは反対
側の面)側において接着剤60を介してパッケージ70
に接着固定されている。このパッケージ70には、後述
する回路手段110が収納されている。そして、この回
路手段110と上記の各電極パッド25a、31b、3
2bとは、金もしくはアルミニウムのワイヤボンディン
グ等により形成されたワイヤ(図示せず)等により電気
的に接続されている。
【0049】このような構成においては、第1の固定電
極31と可動電極24との検出間隔40に第1の容量
(CS1とする)、第2の固定電極32と可動電極24
との検出間隔40に第2の容量(CS2とする)が形成
されている。そして、加速度を受けると、梁部22のバ
ネ機能により、可動部20全体が一体的に矢印Y方向へ
変位し、可動電極24の変位に応じて上記各容量CS
1、CS2が変化する。そして、上記検出回路110
は、可動電極24と固定電極31、32による差動容量
(CS1−CS2)の変化に基づいて加速度を検出す
る。
【0050】図5に、本センサ100の検出回路図を示
す。検出回路110において、111はスイッチドキャ
パシタ回路(SC回路)であり、このSC回路111
は、容量がCfであるコンデンサ112、スイッチ11
3及び差動増幅回路114を備え、入力された容量差
(CS1−CS2)を電圧に変換するものである。
【0051】なお、CP1、CP2、CP3は寄生容量
を示している。CP1は第1の固定電極31の配線部3
1aと支持基板11との間の容量、CP2は第2の固定
電極32の配線部32aと支持基板11との間の容量、
CP3は可動電極24の配線部25と支持基板11との
間の容量である。
【0052】また、この検出回路110に対するタイミ
ングチャートの一例を図6に示す。上記センサ100に
おいては、例えば、固定電極パッド31bから搬送波1
(例えば、周波数100kHz、振幅0〜5V)、固定
電極パッド32bから搬送波1と位相が180°ずれた
搬送波2(例えば、周波数100kHz、振幅0〜5
V)を入力し、SC回路111のスイッチ113を図に
示すタイミングで開閉する。そして、印加加速度は、下
記の数式1に示す様に、電圧値V0として出力される。
なお、数式1中、Vは両パッド31b、32bの間の電
圧である。
【0053】
【数1】V0={(CS1 −CS2 )+ (CP1 −CP2 )・CP3
}・V /Cf 以上述べてきたように、本実施形態によれば、個々の固
定電極31、32における両方の可動電極対向面に、付
着防止用の突起部33を設けたことを主たる特徴として
いる。それにより、検出間隔40だけでなく、反対側の
非検出間隔41にも付着防止用の突起部33が存在する
形となる。
【0054】そのため、静電引力非対称構成を有する本
センサ100において、上述したような錘部21の回転
が発生しても、つまり、大きな衝撃がセンサ100に加
わったときに図1中の紙面内にて錘部21が回転して
も、検出間隔40及び非検出間隔41の両方にて、可動
電極24と固定電極31、32との付着を防止すること
ができる。
【0055】つまり、検出間隔40または非検出間隔4
1において、突起部33の先端が対向する可動電極24
に接触しても、突起部33の先端面積自体が小さいこ
と、突起部33の先端表面にはシリコンが酸化して絶縁
酸化膜が形成されることが多いこと、また、可動及び固
定電極24、31、32間の電位差は例えば2.5Vと
小さいこと、等の理由から、突起部33は可動電極24
に付着しない。
【0056】また、突起部33の高さについては、上述
のように、静電引力Feとバネ力K・Xとの関係から規
定することが好ましいが、その他、突起部33の配置や
形状等については適宜設計変更して良い。ただし、突起
部33の先端の面積が大きすぎると、その先端と可動電
極(相手側電極)24との間で静電引力を発生し、付着
する恐れがあるので、先端の面積が小さくなるように、
突起部33は、先すぼまり形状が好ましい。
【0057】ただし、本センサ100のように、個々の
固定電極31、32における可動電極対向面の一方と他
方とで、対称な位置に突起部33を形成すれば、個々の
固定電極31、32における両側の突起部33の位置を
規則的にできるため、エッチング等により突起部33を
加工しやすい。さらに、本センサ100では、可動電極
対向面の一方と他方とで、突起部33の形状及び大きさ
を同一としているので、突起部33の加工性を良好なも
のとできる。
【0058】さらに、本センサ100では、個々の固定
電極31、32の可動電極対向面の両方に、それぞれ3
個(3個以上でも良い)の突起部33を互いに間隔S
1、S2を有して配置している。ここで、上記例のよう
に、先端側間隔S1と根元側間隔S2とは等しくても良
いが、先端側間隔S1を根元側間隔S2よりも狭くする
ことが好ましい。
【0059】これにより、3個以上の突起部を、固定電
極31、32の先端側に寄った形で配置することができ
る。梁形状の電極における先端側は、たわみ等により、
相手側電極と付着しやすい部分である。その点、本セン
サ100によれば、電極のうち特に付着しやすい先端側
において付着防止を行うことができ、有利である。
【0060】また、本センサ100においては、枠部2
2における突起部26が存在することにより、梁部22
の過大な変形が発生しても、アンカー部23a、23b
と錘部21の端部とが付着するのを防止することができ
る。更に、梁部22における突起部26の先端と錘部2
1との間隔を、検出間隔40における突起部33の先端
と可動電極24との間隔と略同じとしているため、衝撃
による固定電極の突起部33の圧着を防止することがで
きる。
【0061】なお、本実施形態の変形例を図7に概略断
面として示す。本センサ200は、図2に示すセンサ1
00と比べて、開口部13aの断面形状が異なるもので
あり、図7に示す様に、酸化膜13のみならず第1のシ
リコン基板11のうち梁構造体20、30の形成領域に
対応した部位を、第1のシリコン基板11側からのエッ
チング等により矩形状に除去し、開口部13aを形成し
たものである。このセンサ200は、その他の部分は、
上記センサ100と同一の構成であり、同一の作用効果
を有するものである。
【0062】(第2実施形態)ところで、「従来技術」
の欄に述べた図11に示したような半導体力学量センサ
においては、センサ体格の小型化が要望されている。こ
の小型化を実現するには、半導体基板の小型化が必要と
なってくる。
【0063】その場合、図11において、錘部21をY
方向へ変位させるための梁部22の長さ(Y方向と直交
する方向の長さ)を短くしなければならないが、図11
に示す様な矩形枠状の梁部22では、梁部22のバネ定
数を確保するには、あまり短くすることはできないとい
う制約が生じる。
【0064】とすると、梁部を複数回折り返した構造と
し、梁部全体の長さを長くしてバネ定数を確保すること
が考えられる。図12は、本発明者等が試作した複数回
折り返し構造の梁部J22を有する半導体力学量センサ
の要部平面構成図である。
【0065】図12において、錘部21における変位方
向Yに沿った両端部の外側には、図示しない支持基板に
固定されたアンカー部23が設けられており、錘部21
は、梁部J22を介してアンカー部23に連結されてい
る。なお、図12では、錘部21における変位方向Yに
沿った一方の端部側が示されているが、図示しない他方
の端部側も同様の構成となっている。
【0066】この梁部J22は、その一端がアンカー部
23に接続され、その他端が錘部21に接続されるとと
もに、その中間部が2回折り返された構造をなしてい
る。この図12に示す様な梁部構造とすれば、半導体基
板の小型化、つまり、センサの小型化を達成する上で、
好適な梁部構成を実現することができる。
【0067】ここで、本発明者等は、図12に示すよう
な複数回折り返し構造の梁部を有する半導体力学量セン
サにおいて、錘部21の過大変位によって可動電極24
と固定電極31とが接触して付着する前に、錘部21と
アンカー部23とが当たるようにすれば、本発明の目的
である検出間隔40及び非検出間隔41における可動電
極24と固定電極31との付着防止を達成できると考え
た。
【0068】この場合、図12に示す様に、梁部J22
は折り返し構造であるが故に、変位方向Yにおいて錘部
21とアンカー部23との間に介在する(図12中、介
在部J22a)。そのため、梁部J22の介在部J22
aと対向するアンカー部23に、ストッパとしての突起
J23を付け、突起J23と介在部J22aとの間隔を
検出間隔(電極間隔)41より小とすれば、電極の付着
防止が可能であると考えられる。
【0069】しかし、更に検討したところ、次のような
問題が生じることがわかった。例えば、図12に示す様
な2回折り返し梁構造である場合、検出間隔40の距離
を8とし、梁部J22による錘部21の変位方向Yへの
過大な変位量が10であったとすると、介在部J22a
の変位量は、1/2の5となる。
【0070】そのため、突起J23と介在部J22aと
の間隔を、検出間隔41より小とするために例えば7程
度としても、介在部J22aは上述のように5しか変位
しないので、介在部J22aと突起J23とが当たる前
に、可動電極24と固定電極31が当たってしまう。
【0071】このように、2回折り返し梁構造では、突
起J23と介在部J22aとの間隔を検出間隔40の1
/2以下にする必要がある。同様に考えると、n回の折
り返し梁構造では、突起J23と介在部J22aとの間
隔を検出間隔40の1/n以下にする必要がある。
【0072】この種の半導体力学量センサでは、加工精
度限界まで検出間隔(電極間隔)を狭くしているため、
上記した突起J23と介在部J22aとの間隔を検出間
隔の半分以下にまで大幅に狭くすることは、加工精度等
の面から困難である。そうかといって、検出間隔を広げ
るのは感度低下等、センサ特性的にデメリットが大き
い。
【0073】ちなみに、特開平11−344507号公
報には、複数回折り返し梁構造を有する半導体力学量セ
ンサにおいて、錘部の内部にストッパとなる別構造体を
設けることにより、電極部の付着防止を図ったものが提
案されている。しかし、この方法では、ストッパを支持
するための支持部を錘部の下側に形成しなければならな
い等、構造が複雑になる。
【0074】そこで、本発明の第2実施形態では、複数
回折り返し構造を有する梁部を介して錘部を支持するア
ンカー部を、電極付着防止用のストッパ部として適切に
機能させることを目的とした半導体力学量を提供する。
【0075】図8は、本実施形態に係る半導体加速度セ
ンサ300の平面構成を示す図である。本センサ300
は、上記第1実施形態に示したセンサ100、200に
比べて、梁部及びその近傍部位を変形したものであるた
め、主として第1実施形態との相違点について説明す
る。なお、図8中、上記第1実施形態と同一部分には、
図中、同一符号を付して説明を省略する。
【0076】本実施形態のセンサ300においても、上
記第1実施形態と同様、錘部21における変位方向の軸
Y1に沿った両端部の外側には、第1シリコン基板(支
持基板)11に固定されたアンカー部23a、23bが
設けられており、錘部21は、錘部21を変位方向(矢
印Y方向、以下、変位方向Yという)に変位させるため
のバネ機能を有する梁部220を介してアンカー部23
a、23bに連結されている。
【0077】ここで、本実施形態独自の構造として、錘
部21における変位方向Yに沿った両端部は、アンカー
部23a、23bに対して、可動電極24と固定電極3
1、32との間隔(本例では、突起部33と可動電極2
4との間隔)よりも狭い間隔を有して対向している。
【0078】そして、梁部220は、その一端がアンカ
ー部23a、23bに接続され、その他端が錘部21に
接続されるとともに、その中間部が錘部21及びアンカ
ー部23a、23bにおける変位方向Yに沿った部位の
外側にて複数回折り返された構造をなしている。
【0079】本例では、図8に示す様に、アンカー部2
3a、23bが、第1シリコン基板11から錘部21へ
向かって変位方向Yに沿って延設されることにより、錘
部21と対向している。そして、梁部220は、アンカ
ー部23a、23bの側面部23c、23dの外側にて
2回折り返された構造をなしている。
【0080】このような本実施形態独自の構造において
は、アンカー部23a、23bにおける錘部21と対向
する部位は、錘部21の変位方向Yへの過大変位を防止
するためのストッパ部として構成されている。本例で
は、図8に示す様に、アンカー部23a、23bと錘部
21とが対向する部位において、アンカー部23a、2
3bには、錘部21に向かって突出する突起221が形
成されている。
【0081】かかる本実施形態のセンサ300において
は、梁部220における折り返し部222の変位量は、
梁部220全体の変位量すなわち錘部21の変位量の1
/2程度である。
【0082】ここで、本実施形態では、錘部21におけ
る変位方向Yに沿った両端部が、可動電極24と固定電
極31、32との間隔よりも狭い間隔で、アンカー部2
3a、23bの突起221に対向しているため、錘部2
1の過大変位によって可動電極24と固定電極31とが
接触して付着する前に、錘部21とアンカー部の突起2
21とが当たるようにすることができる。
【0083】つまり、本実施形態は、上記第1実施形態
に示したセンサ100における矩形枠状の梁部22の中
空部内に設けられた突起部26(図1参照)を、積極的
に電極付着防止用のストッパ部として機能させるよう
に、梁部周辺の構成を改良したものと言うこともでき
る。
【0084】そして、アンカー部23a、23bを、支
持基板11から錘部21に向かって梁部220の内部を
横断するように延設し、錘部21に対向させることによ
り、錘部21とアンカー部の突起221とが当たるまで
の距離(錘部−アンカー部衝突距離)は、梁部220の
折り返し回数に依存しなくなる。
【0085】それにより、本実施形態では、錘部21と
アンカー部の突起221との間隔を、可動電極24と固
定電極31、32との間隔よりも狭くする場合でも、錘
部−アンカー部衝突距離が折り返し回数に依存する場合
(上記図12参照)のように大幅に狭くするといった必
要はなくなる。
【0086】そのため、厳しい加工精度を必要とするこ
と無く、アンカー部23a、23bを電極付着防止用の
ストッパ部として適切に機能させることの可能な半導体
加速度センサ300を提供することができる。
【0087】そして、本実施形態のセンサ300によれ
ば、錘部21の過大変位によって可動電極24と固定電
極31とが接触して付着する前に、錘部21とアンカー
部の突起221とが当たるようにすることができるた
め、検出間隔40及び非検出間隔41における可動電極
24と固定電極31との付着防止を、より高いレベルに
て達成することができる。
【0088】また、アンカー部23a、23bと錘部2
1とが対向する部位において、アンカー部23a、23
bに突起221を形成しているため、アンカー部23
a、23bと錘部21との当たる面積(接触面積)を小
さくすることができ、これら両部23a、23b、21
の付着を防止することができ、好ましい。
【0089】なお、アンカー部23a、23bと錘部2
1とが対向する部位において、アンカー部23a、23
bに突起221を形成しなくても良い。この場合、アン
カー部の幅全域を1つの突起とみなすこともでき、細い
突起221を形成する場合に比べて、錘部21と当たる
アンカー部23a、23b自体の強度を向上させること
ができる。
【0090】そのため、錘部21からの衝撃等による潰
れが減少でき、安定して過大衝撃時の変位量を制御する
ことができる。ただし、上記したアンカー部の突起22
1を形成する場合に比べて、過大変位時における錘部2
1とアンカー部23a、23bとの接触面積が増加する
ため、両部21、23a、23bの付着が発生する可能
性がある。
【0091】また、アンカー部23a、23bに突起2
21を形成しない場合、電極間隔の部分が所望形状とな
るように溝14をエッチングすることが好ましい。つま
り、電極間隔を区画する溝14の側面が、第2シリコン
基板12の厚み方向に平行となるように、溝14のエッ
チングを行う。
【0092】そのようなエッチングによれば、電極間隔
よりも狭い錘部21とアンカー部23a、23bとの間
隔を区画する溝14の側面は、第2シリコン基板12の
厚み方向から若干斜めになる。そのため、錘部21とア
ンカー部23a、23bとの対向面(溝の側面)は、平
行ではなく、互いに斜めに配置された形となり、結果的
に、過大変位時における錘部21とアンカー部23a、
23bとの接触面積を小さくすることができる。
【0093】ここで、本第2実施形態の変形例を図9に
示す。図9では、図8とは逆に、錘部21が、アンカー
部23a、23bへ向かって梁部220の内部を横断す
るように変位方向Yに沿って延設されることにより、錘
部21とアンカー部23a、23bとが対向している。
【0094】そして、アンカー部23a、23bと錘部
21とが対向する部位において、錘部21には、相手側
であるアンカー部23a、23bに向かって突出する突
起221が形成されている。この変形例によっても、上
記した本実施形態の作用効果が発揮されることは明らか
である。
【0095】(第3実施形態)図10は、本発明の第3
実施形態に係る半導体加速度センサ400の平面構成を
示す図である。本実施形態は、上記第2実施形態におい
て、可動電極24及び固定電極31、32に付着防止用
の突起部を形成しないものである。
【0096】つまり、本実施形態のセンサ400は、第
1シリコン(支持基板)11上に、可動部20、及び、
固定部30が形成されており、可動部20は、加速度
(力学量)の印加に応じて変位方向Yに変位可能な錘部
21と、この錘部21における変位方向の軸Y1を中心
として錘部21の一側と他側にそれぞれ形成された櫛歯
状の可動電極24とを備えており、固定部30は、可動
電極24における櫛歯の隙間に噛み合うように対向配置
された櫛歯状の固定電極31、32を備えており、変位
方向Yへの加速度(力学量)の印加に応じて可動電極2
4が変位したとき、両電極24、31、32間の静電容
量の変化に基づいて印加加速度を検出するものである。
【0097】そして、図10に示す様に、本実施形態に
おいても、錘部21は、複数回折り返し構造を有する梁
部220を介してアンカー部23a、23bに連結さ
れ、これら梁部220、アンカー部23a、23b及び
錘部21の構成は、上記第2実施形態と同様になってい
る。
【0098】上記第2実施形態では、固定電極31、3
2に形成された付着防止用の突起部33と、梁部220
及びその周辺に形成された独自の構造とにより、上記第
1実施形態に比べて、より高いレベルにて可動電極24
と固定電極31との付着防止を達成している。
【0099】しかしながら、上記第2実施形態に示した
梁部220及びその周辺に形成された独自の構造のみで
あっても、錘部21の過大変位によって可動電極24と
固定電極31とが接触して付着する前に、錘部21とア
ンカー部の突起221とが当たるように作用する。
【0100】そのため、本第3実施形態のセンサ400
のように、可動電極24及び固定電極31、32に付着
防止用の突起部33を形成していなくとも、可動電極2
4と固定電極31、32との付着防止は十分に達成可能
である。また、本実施形態においても、小型化に適した
梁部構造を実現できることは勿論である。
【0101】(他の実施形態)なお、突起部は、上記セ
ンサ100、200のように、固定電極31、32側の
みでなく、可動電極24側のみにあっても良い。また、
可動電極24と固定電極31、32の両側にあっても良
い。これらの場合も、上記実施形態と同様の構成を採用
することができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0102】また、本発明は、静電引力非対称構成を有
する静電容量型の半導体力学量センサであれば、加速度
センサだけでなく、圧力センサ、角速度センサ等、種々
の力学量センサに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体加速度セン
サの平面構成を示す図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】付着防止用の突起部近傍を拡大した平面図であ
る。
【図4】電極間の静電引力Feと梁部のバネ力K・Xと
の関係を示すグラフである。
【図5】図1に示す半導体加速度センサの検出回路を示
す図である。
【図6】図5に示す検出回路に対するタイミングチャー
トの一例を示す図である。
【図7】上記実施形態の変形例としての半導体加速度セ
ンサを示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る半導体加速度セン
サの平面構成を示す図である。
【図9】上記第2実施形態の変形例を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る半導体加速度セ
ンサの平面構成を示す図である。
【図11】従来の一般的な半導体力学量センサの平面構
成を示す図である。
【図12】本発明者等が試作した複数回折り返し構造の
梁部を有する半導体力学量センサの要部平面構成図であ
る。
【符号の説明】
11…第1のシリコン基板(支持基板)、14…溝、2
0…可動部、21…錘部、23a、23b…アンカー
部、24…可動電極、30…固定部、31…第1の固定
電極、32…第2の固定電極、33…突起部、220…
梁部、221…突起、S1…固定電極の先端側における
突起部の間隔、S2…固定電極の根元側における突起部
の間隔、Y1…錘部における変位方向の軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F105 BB00 BB13 CC04 CD03 CD05 CD13 4M112 AA02 BA07 CA26 CA36 EA03 EA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板(11)上に、半導体よりなる
    可動部(20)、及び、この可動部と溝(14)を介し
    て区画され前記支持基板に固定された半導体よりなる固
    定部(30)が形成されており、 前記可動部は、力学量の印加に応じて所定方向に変位可
    能な錘部(21)と、この錘部における変位方向の軸
    (Y1)を中心として前記錘部の一側と他側に、それぞ
    れ形成された櫛歯状の可動電極(24)とを備えてお
    り、 前記固定部は、前記可動電極における櫛歯の隙間に噛み
    合うように対向配置された櫛歯状の固定電極(31、3
    2)を備えており、 力学量の印加に応じて前記可動電極が変位したとき、前
    記可動電極と前記固定電極との間の静電容量の変化に基
    づいて印加力学量を検出するようになっており、 前記可動電極に対して前記固定電極との間に発生する静
    電引力の作用方向が、前記変位方向の軸を中心とした前
    記錘部の一側と他側とで、逆の方向となっている半導体
    力学量センサであって、 前記可動電極及び前記固定電極の少なくとも一方には、
    個々の電極(31、32)において相手側電極(24)
    と対向する両方の側面に、当該側面より突出する付着防
    止用の突起部(33)が形成されていることを特徴とす
    る半導体力学量センサ。
  2. 【請求項2】 前記突起部(33)が形成された電極
    (31、32)において、前記相手側電極(24)と対
    向する側面の一方と他方とで、対称な位置に前記突起部
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体力学量センサ。
  3. 【請求項3】 前記突起部(33)が形成された電極
    (31、32)において、前記相手側電極(24)と対
    向する側面の一方と他方とで、前記突起部の形状及び大
    きさが同一であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の半導体力学量センサ。
  4. 【請求項4】 前記突起部(33)が形成された電極
    (31、32)において、前記突起部は、前記相手側電
    極(24)と対向する両方の側面に、それぞれ3個以上
    間隔を有して配置されており、 前記突起部が形成された電極の先端側における前記突起
    部の間隔(S1)は、前記突起部が形成された電極の根
    元側における前記突起部の間隔(S2)よりも狭くなっ
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載の半導体力学量センサ。
  5. 【請求項5】 前記錘部(21)における前記変位方向
    の軸(Y1)に沿った両端部の外側には、前記支持基板
    (11)に固定されたアンカー部(23a、23b)が
    設けられており、 前記錘部は、前記錘部を前記変位方向に変位させるため
    のバネ機能を有する梁部(220)を介して前記アンカ
    ー部に連結されており、 前記錘部における前記変位方向に沿った両端部は、前記
    アンカー部に対して前記可動電極(24)と前記固定電
    極(31、32)との間隔よりも狭い間隔を有して対向
    しており、 前記梁部は、その一端が前記アンカー部に接続され、そ
    の他端が前記錘部に接続されるとともに、その中間部が
    前記錘部及び前記アンカー部における前記変位方向に沿
    った部位の外側にて複数回折り返された構造をなすもの
    であり、 前記アンカー部における前記錘部と対向する部位は、前
    記錘部の過大変位を防止するためのストッパ部として構
    成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか1つに記載の半導体力学量センサ。
  6. 【請求項6】 支持基板(11)上に、半導体よりなる
    可動部(20)、及び、この可動部と溝(14)を介し
    て区画され前記支持基板に固定された半導体よりなる固
    定部(30)が形成されており、 前記可動部は、力学量の印加に応じて所定方向に変位可
    能な錘部(21)と、この錘部における変位方向の軸
    (Y1)を中心として前記錘部の一側と他側に、それぞ
    れ形成された櫛歯状の可動電極(24)とを備えてお
    り、 前記固定部は、前記可動電極における櫛歯の隙間に噛み
    合うように対向配置された櫛歯状の固定電極(31、3
    2)を備えており、 力学量の印加に応じて前記可動電極が変位したとき、前
    記可動電極と前記固定電極との間の静電容量の変化に基
    づいて印加力学量を検出する半導体力学量センサであっ
    て、 前記錘部における前記変位方向に沿った両端部の外側に
    は、前記支持基板に固定されたアンカー部(23a、2
    3b)が設けられており、 前記錘部は、前記錘部を前記変位方向に変位させるため
    のバネ機能を有する梁部(220)を介して前記アンカ
    ー部に連結されており、 前記錘部における前記変位方向の軸に沿った両端部は、
    前記アンカー部に対して前記可動電極と前記固定電極と
    の間隔よりも狭い間隔を有して対向しており、 前記梁部は、その一端が前記アンカー部に接続され、そ
    の他端が前記錘部に接続されるとともに、その中間部が
    前記錘部及び前記アンカー部における前記変位方向に沿
    った部位の外側にて複数回折り返された構造をなすもの
    であり、 前記アンカー部における前記錘部と対向する部位は、前
    記錘部の過大変位を防止するためのストッパ部として構
    成されていることを特徴とする半導体力学量センサ。
  7. 【請求項7】 前記アンカー部(23a、23b)と前
    記錘部(21)とが対向する部位において、前記アンカ
    ー部及び前記錘部のどちらか一方には、対向する相手側
    に向かって突出する突起(221)が形成されているこ
    とを特徴とする請求項5または6に記載の半導体力学量
    センサ。
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