JP2004347475A - 容量式力学量センサ - Google Patents

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Akihiko Teshigawara
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淳士 大原
Yukihiro Takeuchi
竹内  幸裕
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山本  敏雅
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Abstract

【課題】ダンピングを低減可能な容量式力学量センサを提供すること。
【解決手段】錘部13側面から延伸しつつ一体に形成された可動電極11,12と、当該可動電極11,12の検出面に対向する検出面を有する固定電極21,31とを備え、当該検出面間の容量変化から加速度を検出する容量式加速度センサ1であって、可動電極11、12及び固定電極21,31の少なくとも一部に、電極の上面或いは下面から所定の深さを有しつつ検出面からこれとは反対側の面まで貫通する溝部40を設けた。
これにより、加速度の印加により可動部10が変位した際、検出面間に存在する流体を溝部40を通して流入出させることができるので、検出面間に働くダンピングを低減することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加速度やヨーレート等の力学量を検出する容量式力学量センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、容量式力学量センサとして、例えば特許文献1に開示されたものがある。この容量式力学量センサは、可動電極及び固定電極が櫛歯状に形成され、力学量が印加された際、錘部と当該錘部に一体成形された可動電極とからなる可動部が変位する。このとき、可動部の変位方向は可動電極と固定電極との検出面に対して垂直方向であり、可動電極の検出面と対向する固定電極の検出面との間に生じる静電容量は、検出面間の距離が短くなれば大きくなり、検出面間の距離が長くなれば小さくなる。従って、この静電容量の変化をもとに力学量を検出する。
【0003】
【特許文献1】特開平11−326365号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載される容量式力学量センサにおいては、可動部(可動電極)が変位する際、検出面間に存在する流体(気体、液体等)の粘性により、検出面間にスクイーズ方向(可動部の変位方向)のダンピングが働く。従って、このダンピングにより可動電極の変位量が小さくなり、それに伴って静電容量の変化も小さくなるのでセンサ感度が低下するという問題がある。特に検出面間の距離が短いほど可動電極の変位に与えるダンピングの影響が大きくなるので、微小な力学量を検出しにくい。
【0005】
そこで本発明は上記問題点に鑑み、ダンピングを低減可能な容量式力学量センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、請求項1に記載の容量式力学量センサは、ばね部を介して半導体基板に支持され、検出対象となる力学量の印加に応じて変位する錘部と、当該錘部の側面から延伸しつつ一体に形成された可動電極とからなる可動部と、半導体基板に支持される固定部アンカと、当該固定部アンカから延伸しつつ可動電極の検出面と対向する検出面を有する固定電極とからなる固定部とを備え、力学量の印加により、可動部が可動電極と固定電極との検出面間の距離が変化する方向に変位したときの、可動電極と固定電極との間の静電容量の変化から力学量を検出するものである。そして、可動電極及び固定電極の少なくとも一方に、電極の上面若しくは下面から所定の深さを有しつつ検出面からこれとは反対側の面まで貫通する溝部を形成したことを特徴とする。尚、上述の可動部の変位方向の一例として、請求項2に記載のように可動部が可動電極と固定電極との検出面に対して垂直方向に変位する例をあげることができる。
【0007】
本センサは、可動電極及び固定電極の少なくとも一方に溝部を有している。従って、加速度やヨーレート等の力学量の印加により可動部が変位した際、可動電極及び固定電極の少なくとも一方に設けた溝部を通して可動電極と対向する固定電極との間の流体(気体、液体等)を流入出させることができるので、対向する可動電極と固定電極との間に働くダンピングを低減することができる。すなわち、可動電極の変位量を大きくすることができ、静電容量変化が大きくなるので、微小な力学量も検出することが可能となる。
【0008】
また、可動部と固定部との間の間隙形成と同時に溝部を形成することも可能であるので、製造工程を追加することなく形成することができる。
【0009】
請求項3に記載のように、溝部の貫通方向が可動部の変位方向と略同一に設けられれば、可動電極と固定電極との間の流体を溝部を通して効率良く流入出させることができるので好ましい。
【0010】
また、溝部は請求項4に記載のように、可動電極及び固定電極の両電極に形成され、その際固定電極の溝部が可動電極の溝部に対して、可動部の変位方向において直線上に並ばないように形成されることが好ましい。例えば両電極において検出面における開口幅が同一の溝を形成する場合、可動部の変位方向において直線上に完全に一致させるよりは、多少なりともずらして形成する方が良い。このような構成とすると可動部の変位により検出面間の距離が短くなる際、溝部の形成面積をできるだけ少なくしつつ検出面間の広い範囲において流体を効率良く流入出させることができるので、静電容量の変化をより大きくすることができる。
【0011】
請求項5に記載のように、溝部は固定電極の上面から下面に渡って設けられ、当該溝部により複数に分割された固定電極が、半導体基板との絶縁を保ちつつ当該基板上に設けられた配線により相互に接続され、且つ、半導体基板に支持されても良い。
【0012】
このように、固定電極の上面から下面まで貫通する溝部を設けることで、流体の通り道を広くすることができ、ダンピングをより低減することができる。また、固定電極は力学量の印加により変位しないので、分割された固定電極を半導体基板上に設けられた配線により電気的に相互に接続し、半導体基板に支持することができる。
【0013】
請求項6に記載のように、複数に分割された固定電極は夫々が配線と、少なくとも1箇所で且つ電極下面面積よりも狭い接続面積をもって接続することが好ましい。配線は各固定電極の下面全体と接続されてもよい。しかしながら分割された夫々の固定電極が電極下面面積よりも狭い接続面積をもって配線と接続することにより、固定電極下面と半導体基板との間に隙間を有することができる。これにより、流体の通り道が増えるのでダンピングを低減することができる。その際、請求項7に記載のように、固定電極下面と半導体基板との間に、検出面からこれとは反対側の面まで達するように隙間が設けられると効率良く流体を流入出させることができるので尚良い。
【0014】
請求項8に記載のように、可動電極は複数からなり、隣接する少なくとも2本の可動電極間に、固定電極に形成された溝部を通して連結する連結部を有しても良い。このように連結部により隣接する可動電極間が連結されると、可動電極の剛性が増すので、スティッキングを低減することができる。
【0015】
尚、請求項5〜8に記載の構造を実現するには、配線として、請求項9に記載のようにその一部が半導体基板上に設けられた絶縁膜に埋設された埋め込み配線を用いることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。本実施の形態は容量式力学量センサにおいて、ダンピングの低減を目的としたものである。尚、容量式力学量センサの一例として、容量式加速度センサを例にとり以下に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態における容量式加速度センサの構造について、図1を用いて説明する。尚、図1(a)は、センサ部の平面図、図1(b)は(a)のA−A断面における断面図、図1(c)は可動電極を拡大した斜視図である。
【0017】
容量式加速度センサ1は、図1(b)に示すように、例えば単結晶シリコンからなる第1半導体層2と第2半導体層3との間に、犠牲層としての例えば酸化シリコンからなる絶縁層4が形成されてなるSOI(Silicon On Insulator)基板に対して、半導体製造技術を利用した周知のマイクロマシニング技術を用いて、センサ部を形成することにより構成される。
【0018】
センサ部5は、図1(a)に示すように、第2半導体層3から形成された可動部10と一対の固定部20,30から構成されており、可動部10、及び固定部20,30の間には所定の間隙が設けられ、相互に絶縁されている。
【0019】
可動部10は、可動電極11,12、錘部13、及びばね部14から構成されている。
【0020】
可動電極11,12は、加速度が作用する質量部としての錘部13の両側面から錘部13の長手方向と直交するように延伸して一体形成され、例えば図1(a)に示すように夫々の側面に2本ずつ設けられる。そして、可動電極11,12には、絶縁層4を介して可動電極11,12上面から所定の深さを有し、固定電極の検出面に対向する検出面からそれとは反対側の面(この場合非検出面)まで貫通した溝部40が形成されている。本実施の形態において、溝部40は1本の可動電極11,12につき3箇所形成されている。しかしながら、溝部40の形成箇所は3箇所に限定されるものではない。尚、溝部40の効果については後述する。
【0021】
ばね部14は、錘部13の両端に形成されており、錘部13と第1半導体層2と絶縁層4を介して接続する支持部である可動部アンカ15とを連結している。また、本実施の形態において、ばね部14は加速度の印加方向(図1(a)の矢印方向)に対して垂直方向に貫通孔を有する矩形枠形状を有している。従って、加速度の印加方向に沿って変位するばね機能を有しているため、可動部10が図1(a)中の矢印方向の成分を含む加速度を受けると、錘部13及び可動電極11,12を加速度の印加方向と逆方向に変位させると共に、加速度の消失により元の位置に戻すことができる。
【0022】
尚、可動電極11,12、錘部13、及びばね部14が形成される領域は、第1半導体層2及び絶縁層4が選択的エッチングにより除去され、第2半導体層3の裏面が露出した状態となっている。また、可動部アンカ15の所定の位置には、後述するC−V変換回路に接続される図示されない可動電極用パッドが連結形成されている。
【0023】
固定部20,30は、固定電極21,31、及び固定部アンカ22,32から構成される。
【0024】
固定電極21,31は、固定部アンカ22,32から延伸し、錘部13の両側面から突出する可動電極11,12に対して、夫々所定の検出間隔(間隙)を有し平行した状態で対向配置される。また、固定電極21,31は例えば可動電極11,12同様、選択的エッチングにより第2半導体層3の裏面が露出し、固定部アンカ22,32に片持ち支持されている。
【0025】
固定部アンカ22,32は錘部13と平行に配置され、絶縁層4を介して第1半導体層2上に固定されており、所定の位置にC−V変換回路に接続される図示されない固定電極用パッドを有している。
【0026】
ここで、図1(a)に示すように、固定電極21,31は可動電極11,12と同数の片側2本ずつ設けられており、可動電極11と固定電極21との間で第1検出部50を、可動電極12と固定電極31との間で第2検出部51を構成している。尚、本実施の形態において、可動電極11,12及び固定電極31,32の本数が第1検出部50及び第2検出部51において各2本の例を示したが、2本に限定されるものではない。
【0027】
上記のように構成される容量式加速度センサ1において、可動電極11,固定電極21からなる第1検出部50の静電容量の総和をCS1とし、可動電極12,固定電極31からなる第2検出部51の静電容量の総和をCS2とすると、加速度が印加されていない状態で静電容量の差ΔC(=CS1−CS2)が略0となるように、各電極11,21、及び12,31が配置されている。質量部である錘部13が検出方向である矢印方向(図1(a))の加速度を受けると、可動部10が加速度の印加方向とは逆方向に変位する。従って、静電容量の差ΔCをC−V変換回路にて電圧の変化として検出することで、印加された加速度を検出することができる。尚、第1検出部50と第2検出部51の内、一方の容量変化から加速度を検出しても良い。
【0028】
次に、本実施の形態における容量式加速度センサ1の製造方法の一例を図1(a),(b)、及び図2(a),(b)を用いて説明する。尚、図2(a),(b)は溝部40形成を説明するための概略断面図である。
【0029】
先ず、第2半導体層3の表面に図示されないシリコン酸化膜を形成し、可動電極用パッド及び固定電極用パッドを形成するためのコンタクトホールを形成する。
【0030】
コンタクトホール形成後、コンタクトホールに対してAlを成膜し、図示されない可動電極用パッド及び固定電極用パッドを形成する。
【0031】
次いで、可動電極用パッド及び固定電極用パッドを含む第2半導体層3表面に、感光性樹脂からなるレジストを用い、所定パターンを有するマスクをフォトリソにより形成する。そして、当該マスクを介して第2半導体層3表面から絶縁層4表面(第2半導体層3側)まで例えばドライエッチングを行う。このエッチングにより、可動部10と固定部20,30との間に絶縁層4まで達する間隙が設けられ、可動電極11,12に所定の深さを有する溝部40が形成される。尚、このエッチングは、例えば特開平14−176182号公報に開示されている方法により行われる。ここではその詳細な説明は省略し、以下に溝部40形成における特徴部分のみを記載する。
【0032】
図1(a)に示すように、可動電極11,12に形成される溝部40の幅(可動電極11,12の長手方向)が可動部10と固定部20,30との間の間隙よりも狭い場合には、マスクの当該溝部40に対応する部位を溝部40形状に対応して開口させれば良い。この場合、所謂マイクロローディング効果によって、開口幅の広い可動部10と固定部20,30との間の間隙部分が絶縁層4表面までエッチングされた時点で、溝部40に対応する部分のエッチング先端は第2半導体層3の途中となる。従って、図1(c)に示すように、可動電極11,12に上面から所定の深さを有しつつ検出面からそれとは反対側の面まで貫通する溝部40を形成することができる。この場合、マスクを溝部40に対応したパターンとするだけであるので、通常の製造工程と何ら変わりはなく、簡便に溝部40を形成することができる。
【0033】
また、上記とは別の手段として、例えば、マスクの厚さに差をつけることにより、溝部40を形成することも可能である。
【0034】
例えば、第2半導体層3表面にマスク41を形成する際、レジスト塗布及び露光を2回に分けて実施する。具体的には、図2(a)に示すように、マスク41の第1層41aとして溝部40の形成領域を塞いだパターンを有するレジストマスクを形成し、第2層41bとして溝部40の形成領域を開口したパターンを有するレジストマスクを形成する。尚、可動部10と固定部20,30との間の間隙形成領域は1,2回目ともに開口する。
【0035】
このマスク41を用いてエッチングを行うと、先ず、予め開口している可動部10と固定部20,30との間の間隙形成領域の第2半導体層3がエッチングされる。このとき、エッチングによりレジストが徐々に消滅しマスク41が薄くなっていくので、他の部分よりも肉厚の薄い第1層41aのレジストが先に消滅し、当該領域直下の第2半導体層3が露出することとなる。
【0036】
ここで、第1層41aの厚さが薄い場合には、間隙形成領域におけるエッチング先端が絶縁層4にまで到達する前に、第1層41aが消滅し、第2半導体層3の溝部形成領域が露出する。そして、残った第2層41bをマスクとして引き続きエッチングすることにより、間隙が形成されるとともに、所定の深さを有する溝部40が形成される。第1層41aの厚さが厚い場合には、第1層41aが消滅する前に間隙が形成されるので、引き続きエッチングすることにより、第1層41aが完全に消滅し、その後所定の深さを有する溝部40が形成される。このように溝部40の深さを制御することができるので、可動部10と固定部20,30との間の間隙よりも幅の広い溝部40を形成することも可能である。
【0037】
また、マスク41の形成にはレジスト以外にもエッチング耐性が高い材料を用いることもできる。例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜を用いてマスク41を形成しても良い。これらを用いると、電極11,12,21,31等の寸法精度が向上される。さらに、上述した2層からなるマスク41の形成においてもシリコン酸化膜等を用いることができる。この場合、マスク41は、図2(b)に示されるように、第1層41cとして溝部40形成領域が開口した例えばシリコン酸化膜マスクと、第2層41dとして溝部40形成領域が塞がれたレジストマスクとにより構成される。従って、予め開口している第2半導体層3の間隙形成領域がエッチングされるとともに、マスク41の第2層41dであるレジストが徐々に消滅していく。
【0038】
第2層41dの厚さが薄い場合には間隙形成領域におけるエッチング先端が絶縁層4にまで到達する前に、第2層41dが消滅し、第1層41cが露出する。そして、第1層41cをマスクとして引き続きエッチングすることにより、間隙が形成されるとともに、所定の深さを有する溝部40が形成される。第2層41dの厚さが厚い場合には、第2層41dが消滅する前に間隙が形成されるので、アッシング等により残余レジストを除去した後、第1層41cをマスクとして再度エッチングを行い溝部40を形成する。この場合も、溝部40の深さを制御することができるので、可動部10と固定部20,30との間の間隙よりも幅の広い溝部40を形成することができる。
【0039】
第2半導体層3のエッチング後、マスク41としてレジストの残余がある場合にはアッシング等により除去するとともに、第1半導体層2の裏面側に、所定パターンのシリコン酸化膜(或いはシリコン窒化膜)を形成する。そして、当該シリコン酸化膜をマスクにして、アルカリ性の例えばTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)溶液により、SOI基板の絶縁層4表面(第1半導体層2側)まで異方性エッチングを行う。続いて、HF(フッ酸)水溶液により、絶縁層4の除去と、第1半導体層2(及び第2半導体層3)表面のシリコン酸化膜の除去を行い、図1(a),(b)に示す構造を有する容量式加速度センサ1が形成される。
【0040】
通常、容量式加速度センサ1は、図1(a)に示すように、可動電極11,12と固定電極21,31の対向する検出面の長さに対して両電極11,12,21,31の検出面間の距離が短いので、所定の変位量でより大きな容量変化の効果が得られるように、可動部10が可動電極11,12と固定電極21,31との検出面に対して垂直方向に変位する構造を有している。このとき、容量式加速度センサ1の可動電極11,12と固定電極21,31の検出面には、当該検出面間に存在する流体(気体、液体等)の粘性によりスクイーズ方向のダンピングが働く。当該ダンピングは、検出面間の距離が短いほど、可動部10(可動電極11,12)の変位に対して大きく作用することとなり、それにより可動電極11,12の変位量が小さくなるので微小な加速度を検出することが困難であった。
【0041】
しかしながら、本実施の形態における容量式加速度センサ1は、可動電極11,12及び固定電極21,31の少なくとも一部に、溝部40を有している(可動電極11,12のみに溝部40形成を例示)。この溝部40は、電極上面から所定の深さを有し、検出面からそれとは反対側の面まで貫通している。従って、加速度の印加により可動電極11,12が変位する際、可動電極11,12と当該可動電極11,12が変位する側の固定電極21,31との間の流体を溝部40を通して流入出させることができる。すなわち、ダンピングを低減することができ、可動電極11,12の変位量を大きくすることができる。検出面間の距離が短くなり、従来であればダンピングの影響を強く受ける場合においても、上述した溝部40の効果によりダンピングが低減され、静電容量変化を大きくすることができるので、微小な加速度を検出することが可能となる。
【0042】
また、溝部40は、従来の製造工程を活用して形成することができるので、製造工程を追加することなく形成することができる。
【0043】
尚、容量式加速度センサは、本実施の形態において示した構造に限定されるものではなく、可動電極と固定電極が対向配置され、可動部が可動電極と固定電極との検出面間距離が変化する方向に変位したときの検出面間の容量値変化から加速度を検出する容量式加速度センサであれば適用することができる。例えば、図3に示すように、第2半導体層3の表面側から加工することにより形成される容量式加速度センサ1にも適用することができる。この場合、可動電極11,12及び固定電極21,31下の第1半導体層2が除去されていないため、可動電極11,12と固定電極21,31との間の流体が第1半導体層2の除去部分を通して下面側に流入出するのが阻害される。しかしながら、可動電極11,12及び固定電極21,31の少なくとも一部に溝部40を設けることで、ダンピングを低減することができる。
【0044】
本実施の形態において、溝部40は可動電極11,12にのみ形成される例を示した。しかしながら、固定電極21,31のみに設けられても良いし、可動電極11,12と固定電極21,31の両方に設けられても良い。
【0045】
溝部40の深さ及び幅は特に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、複数設けられた溝部40の幅が夫々異なっても良いし、検出面間の距離よりも幅が広く設けられても良い。しかしながら、幅を広くしすぎると検出面間の対向面積が減少することになるので、注意が必要である。
【0046】
溝部40の貫通方向も特に限定されるものではない。しかしながら、図1(a)に示すように可動部10の変位方向と略同一となるように設けると、変位する可動電極11,12と対向する固定電極21,31との間の流体を、溝部40を通して効率良く流入出させることができる。例えば図5に示すように、可動電極11及び固定電極21が、夫々錘部13及び固定部アンカ22に対して所定の角度をもって延伸している場合でも、溝部40の貫通方向が可動部10の変位方向(矢印方向)と略同一に形成されれば、変位する可動電極11と当該可動電極11が変位する側の固定電極21との間の流体を溝部40を通して効率良く流入出させることができるので、ダンピングを低減することができ、可動電極11の変位量を大きくすることができる。
【0047】
また、溝部40の形成位置も特に限定されるものではない。しかしながら、両電極11,12,21,31に溝部40を設ける場合、可動電極11,12の溝部40と固定電極21,31の溝部40が、可動部10の変位方向において直線上に並ばないように設けることが好ましい。そのような構成とすると、各溝部40を通してその周囲の流体を流入出させるので、溝部40の形成面積をできるだけ小さくしつつ検出面間の広い範囲において流体を流入出させることができる。尚、直線上に並んだ状態とは、図6(a)に示すように、例えば両電極11,21において検出面における開口幅が同一の溝40を形成した場合、可動部10の変位方向において開口部40同士を同一直線上に設けた、すなわち完全に一致させた状態を示す。従って、図4,図6(b),(c)のように、少なくとも一方の電極(例えば可動電極)に形成された溝部40の開口部に、他方の電極(例えば固定電極)に形成された溝部40の開口部と一致しない部分を有する場合には、直線上に並んでいる状態ではないものとする。この場合、特に図6(c)示すように、溝部40同士が可動部10の変位方向において間隔を空けて形成されることが好ましい。
【0048】
また、本実施の形態において、溝部40は可動電極11,12の上面から所定の深さをもって形成される例を示した。しかしながら、溝部40は電極11,12,21,31の下面(第2半導体層3の裏面)から所定の深さをもって形成されても良い。
【0049】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。尚、図7は、第2の実施形態の容量式加速度センサ1において、図1(a)の第1検出部50に対応する部位の拡大平面図である。図8は本実施形態の製造工程の概略を説明するための工程別断面図であり、その図は図7のB−B断面に対応している。尚、図7及び図8においては第1検出部50側のみを示すが、第2検出部51側においても同様とする。
【0050】
第2の実施の形態における容量式加速度センサ1は、第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0051】
第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なる点は、溝部が固定電極の上面から下面に渡って設けられ、当該溝部により固定電極が複数に分割されている点である。尚、本実施の形態における容量式加速度センサ1のセンサ部5の構成は、図1(a)に示す第1の実施形態と同様であるものとする。
【0052】
本実施の形態における容量式加速度センサ1において固定電極21に設けられる溝部40aは、検出面からそれとは反対側の面まで貫通しつつ固定電極21の上面から下面に渡って貫通しており、当該溝部40aにより固定電極21が複数に分割されている。
【0053】
先ず、本実施の形態における容量式加速度センサ1の製造工程の概略を、図8(a)〜(c)の工程別断面図を用いて説明する。尚、本実施の形態における製造方法については、特開平12−022171号公報等により開示されている公知の半導体製造技術を用いるので、その概略のみを説明するものとする。
【0054】
先ず、第2半導体層3を用意し、その表面に絶縁層4としてのシリコン酸化膜をCVD法により成膜する。次いで、絶縁層4をエッチングする際のストッパとなるシリコン窒化膜60を形成し、フォトリソを経てドライエッチング等により、分割される各固定電極21の形成領域に所定パターンの開口部を形成する。
【0055】
次に、当該開口部を含むシリコン窒化膜60上にポリシリコン薄膜をCVD法により成膜し、その際不純物を導入して導電性薄膜とする。さらに、そのポリシリコン薄膜をフォトリソを経てパターニングし、開口部を含むシリコン窒化膜60上の所定領域に配線61を形成するとともに、配線61を含むシリコン窒化膜60上に配線61を保護するためのシリコン窒化膜62を形成する。
【0056】
そして、シリコン窒化膜62上にシリコン酸化膜63を成膜し、さらにシリコン酸化膜63上に、貼り合わせ用薄膜としてのポリシリコン薄膜64を成膜する。成膜されたポリシリコン薄膜64の表面は、貼り合わせのためにその表面を機械的研磨等により平坦化される。ここまでの工程が図8(a)に示される。
【0057】
次に、図8(b)に示すように、半導体基板として、第2半導体層3とは別の第1半導体層2を用意し、熱酸化法等によりその表面にシリコン酸化膜65を形成する。そして、第2半導体層3上に形成されたポリシリコン薄膜64表面と第1半導体層2のシリコン酸化膜形成表面とを陽極接合を用いて貼り合わせる。
【0058】
貼り合わせ後、第2半導体層3の表面(非貼り合わせ面)を機械的研磨等により所望の厚さまで研磨する。そして、第2半導体層3にリン拡散等により不純物を導入するとともに、フォトリソにより図示されない可動電極用パッド及び固定電極用パッドを形成する。
【0059】
次に、第2半導体層3表面にエッチング用のマスクを形成し、エッチングすることにより可動部10と固定部20,30との間の間隙及び溝部40aを形成する。このとき、マスクの溝部40a形成領域は開口しており、当該領域において絶縁層4表面(第2半導体層3側)が露出するまでエッチングが行われる。尚、マスク形成材料としては、第1の実施形態同様、フォトレジスト、シリコン酸化膜、或いはシリコン窒化膜等を用いることができる。本例ではエッチング耐性に優れたシリコン酸化膜によりマスクを形成するものとする。
【0060】
最後に、HF系水溶液により、絶縁層4を選択的に除去するとともに、第2半導体層3表面のシリコン酸化膜マスクの除去を行い、図8(c)に示す構造を有する容量式加速度センサ1が形成される。本実施の形態においては、上述したようにその一部が半導体基板上の絶縁膜に埋め込まれた配線61として、ポリシリコンを用いている。尚、ここで言う絶縁膜とはシリコン窒化膜60,62を示す。しかしながら、配線61としては、それ以外にも配線61として好適で、且つ、配線61をエッチングせずに絶縁層4のみを選択的にエッチングすることができる材料であれば用いることができる。また、参考までに、図7のC−C断面における断面図を図9に示す。
【0061】
以上の工程を経て形成される容量式加速度センサ1は、図7、図8(c)、及び図9に示すように、固定電極21が溝部40aにより複数に分割され、複数に分割された固定電極21間が第1半導体層2上に設けられたポリシリコンからなる埋め込み配線61により電気的に相互に接続され、且つ、第1半導体層2上に支持されている。このように、第1半導体層2上に配線61を設けることにより、可動部10の変位によって変位しない固定電極21を溝部40aにより分割することが可能となっている。従って、第1の実施形態よりも溝部40aの深さをより深くできるので、流体の通り道が増加し、可動電極11と固定電極21の間に作用するダンピングをより低減することができる。
【0062】
また、第1の実施形態のようにエッチングを途中で止めて溝部40を形成する場合には加工ばらつきが生じる恐れが有るが、本実施の形態においてはエッチングにより第2半導体層3の上面から下面まで貫通させて溝部40aを形成するので、加工バラツキを低減することができる。
【0063】
尚、本実施の形態においては、溝部40aのみが固定電極21に形成される例を示した。しかしながら、溝部40aとともに第1の実施形態で示した溝部40を可動電極11,12及び固定電極21,31の少なくとも一部に設けても良い。
【0064】
また、分割された各固定電極21は、夫々が電極下面面積よりも狭い接続面積をもって配線61と少なくとも1箇所で接続することが好ましい。配線61は各固定電極21の下面全体と接続されてもよい。しかしながら、分割された夫々の固定電極21が電極下面面積よりも狭い接続面積をもって配線61と接続することにより、固定電極21下面と半導体基板である第1半導体層2(本実施の形態においてはその表面に形成されている絶縁膜を含む)との間に隙間を有することができる。従って、固定電極21の下部にも流体の通り道が増えるのでダンピングを低減することができる。
【0065】
その際、各固定電極21下面と半導体基板との間に、検出面からこれとは反対側の面まで達するように隙間が設けられると尚良い。図8(c)及び図9に示すように、分割された各固定電極21は、可動電極11の長手方向において固定電極21の幅よりも狭い接続部位をもって配線61と1箇所で接続している。従って、各固定電極21は対向する半導体基板表面との間に検出面からこれとは反対側の面まで達する流体の通り道としての隙間を有するので、ダンピングをより低減することができる。流体の通り道は広い方がダンピング低減に有利であるので、強度が許す限り各固定電極21と配線61との接続箇所は1箇所とし、配線61の接続部位の幅を狭く(固定電極21に対する接続面積を小さく)設けることが好ましい。尚、分割された固定電極21が大きく、幅の狭い(接続面積が小さい)配線61との接続箇所が一箇所では強度的に問題がある場合には、配線61の接続部位の幅を広く(接続面積を大きく)とるのではなく、図10に示すように接続箇所を2箇所以上設けることが好ましい。その際、配線61との接続箇所は、固定電極21を安定して支持しつつ流体の通り道となる隙間をできる限り広く確保できる位置に設けると良い。
【0066】
また、可動電極11が複数形成される場合には、例えば図11に示すように、隣接する可動電極11間を固定電極21に形成された溝部40aを通して連結部70により連結することも可能である。この連結部70は、可動電極11形成領域とともに当該連結部70形成領域を塞いだマスクを形成し、第2半導体層3をエッチングすることにより、可動電極11と一体に形成される。尚、連結部70を第2検出部51に形成しても良いことは言うまでもない。
【0067】
このように可動電極11間が連結部70により連結されると、可動電極11の剛性が増すので、例えば第2半導体層3をウェットエッチングした場合にエッチング液の表面張力により生じるスティッキングや、組付け工程または使用時において静電気力等により生じるスティッキングを減少させることができる。尚、連結部70の形成位置は限定されるものでなく、また複数箇所連結しても良い。
【0068】
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
【0069】
本実施の形態においては、容量式力学量センサとして容量式加速度センサを例示した。しかしながら、それ以外にもヨーレートセンサや角速度センサ等の容量式センサにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における容量式加速度センサを示す模式図であり、(a)はセンサ部の平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図、(c)は可動電極の斜視図である。
【図2】溝部形成を説明するための概略断面図であり、(a)はレジストのみを用いる場合、(b)はシリコン酸化膜とレジストを用いる場合を示す。
【図3】第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図4】溝部の幅を説明するための補足図である。
【図5】溝部の形成方向を説明するための補足図である。
【図6】溝部の形成位置を説明するための補足図であり、(a)が直線上に並んだ例、(b),(c)は直線上に並んでいない例である。
【図7】第2の実施形態における容量式加速度センサの第1検出部の拡大平面図である。
【図8】容量式加速度センサの製造工程の概略を説明するための工程別断面図である。
【図9】図7のC−C断面における断面図である。
【図10】配線の変形例を示す断面図である。
【図11】第2の実施形態の変形例を示す平面図である。

【符号の説明】
1・・・容量式加速度センサ
2・・・第1半導体層
3・・・第2半導体層
10・・・可動部
11,12・・・可動電極
20,30・・・固定部
21,31・・・固定電極
40,40a・・・溝部
61・・・配線
70・・・連結部

Claims (9)

  1. ばね部を介して半導体基板に支持され、検出対象となる力学量の印加に応じて変位する錘部と、当該錘部の側面から延伸しつつ一体に形成された可動電極とからなる可動部と、
    前記半導体基板に支持される固定部アンカと、当該固定部アンカから延伸しつつ前記可動電極の検出面と対向する検出面を有する固定電極とからなる固定部とを備え、
    前記力学量の印加により、前記可動部が前記可動電極と前記固定電極との検出面間距離が変化する方向に変位したときの、前記可動電極と前記固定電極との間の静電容量の変化から前記力学量を検出する容量式力学量センサであって、
    前記可動電極及び前記固定電極の少なくとも一方に、電極の上面若しくは下面から所定の深さを有しつつ前記検出面からこれとは反対側の面まで貫通する溝部を形成したことを特徴とする容量式力学量センサ。
  2. 前記可動部は、前記可動電極と前記固定電極との検出面に対して垂直方向に変位することを特徴とする請求項1に記載の容量式力学量センサ。
  3. 前記溝部の貫通方向は、前記可動部の変位方向と略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容量式力学量センサ。
  4. 前記溝部は前記可動電極及び前記固定電極に形成され、前記固定電極の溝部が前記可動電極の溝部に対して、前記可動部の変位方向において直線上に並ばないように形成されることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の容量式力学量センサ。
  5. 前記溝部は前記固定電極の上面から下面に渡って設けられ、当該溝部により複数に分割された前記固定電極は、前記半導体基板との絶縁を確保しつつ前記半導体基板上に設けられた配線により相互に接続され、且つ、前記半導体基板に支持されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の容量式力学量センサ。
  6. 複数に分割された前記固定電極は夫々が前記配線と、少なくとも1箇所で且つ電極下面面積よりも狭い接続面積をもって接続することを特徴とする請求項5に記載の容量式力学量センサ。
  7. 前記固定電極の下面と前記半導体基板との間に、検出面からこれとは反対側の面まで達する隙間を有することを特徴とする請求項6に記載の容量式力学量センサ。
  8. 前記可動電極は複数からなり、隣接する少なくとも2本の前記可動電極間に、前記固定電極に形成された溝部を通して連結する連結部を有することを特徴とする請求項5〜7いずれか1項に記載の容量式力学量センサ。
  9. 前記配線は、その一部が前記半導体基板上に設けられた絶縁膜に埋設された埋め込み配線であることを特徴とする請求項5〜8いずれか1項に記載の容量式力学量センサ。
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