JP2004347499A - 半導体力学量センサ - Google Patents

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杉浦  真紀子
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Abstract

【課題】調整用電極を有する容量式加速度センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを両立する。
【解決手段】半導体基板10の基部に連結され加速度の印加に応じてY方向へ弾性的に変位するバネ部22と、このバネ部22に連結された可動電極24と、可動電極24と対向して配置された固定電極32、42と、バネ部22のバネ定数を調整する調整用電極50とが形成され、加速度印加時に可動電極24と固定電極32、42との間隔変化に基づいて印加加速度を検出する加速度センサにおいて、バネ部22は、Y方向に沿って対向する一対の梁22a、22bを有するとともに該一対の梁の間隔が変化するように弾性変形するものであり、調整用電極50は、該一対の梁の一方の外側と他方の外側とにそれぞれ設けられ、調整用電極50によって該一対の梁を互いに引き離すような静電気力を印加できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板に、基部、基部に対してバネ部を介して連結された可動電極、および、基部に固定され可動電極と対向して配置された固定電極を備えるとともに、バネ部のバネ定数を調整する調整用電極を備える力学量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の力学量センサは、半導体基板に、基部と、この基部に連結され力学量の印加に応じて所定方向へ弾性的に変位するバネ部と、このバネ部に連結されバネ部とともに該所定方向へ変位可能な可動電極と、基部に固定され可動電極と対向して配置された固定電極とを備え、力学量の印加に応じて可動電極が該所定方向へ変位したとき、可動電極と固定電極との間隔の変化に基づいて印加力学量を検出するものであり、いわゆる容量式力学量センサといわれている。
【0003】
このような力学量センサにおいては、バネ部の加工ばらつきの影響による検出精度を良好なものにするために、バネ部のバネ定数を調整する調整用電極を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。それによれば、調整用電極に電圧を印加することで、静電気力を発生させ、バネ部(梁部)のバネ定数を可変とできる。
【0004】
一方、この種の力学量センサとして、バネ部が折り返し形状をなす梁形状を有するとともに、可動電極および固定電極が櫛歯形状をなす力学量センサが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような力学量センサの一般的な平面構成を図11に示す。
【0005】
このセンサは、半導体基板10の一面側からトレンチエッチングを施すことで溝を形成することにより、バネ部22およびこれに一体形成された可動電極24からなる可動部と、可動電極24に対向した固定電極32、42とが形成されたものである。
【0006】
バネ部22は、力学量の印加に応じて図11中の矢印Y方向に変位するバネ機能を有するもので、この変位方向Yと直交する方向に延びる梁形状を有する。可動電極24は、バネ部22に一体に形成されるとともに、バネ部22の変位方向Yに沿って櫛歯状に複数本配列されたものであり、バネ部22とともに変位方向Yに変位可能となっている。
【0007】
また、固定電極32、42は、基板10に固定支持され、可動電極24における櫛歯の隙間にかみ合うように櫛歯状に複数本配列されたものであり、固定電極32、42の側面と可動電極24の側面とが対向して配置されている。
【0008】
ここで、図11中の左側の可動電極24と固定電極32との間隔(電極間隔)に形成される容量をCS1、右側の可動電極24と固定電極42との間隔(電極間隔)に形成される容量をCS2とする。
【0009】
そして、このセンサにおいては、加速度や角速度等の力学量の印加に伴い、左右の可動電極24と固定電極32、42との間の容量CS1、CS2が変化する。この変化した容量の差(CS1−CS2)に基づく信号がセンサから出力信号として出力され、この信号は図示しない回路チップ等にて処理され、最終的に出力される。こうして力学量が検出されるようになっている。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−180180号公報
【0011】
【特許文献2】
特開平11−326365号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図11に示す力学量センサでは、バネ部22は、所定方向Yに沿って対向する一対の対向部を有する。つまり、図11に示すバネ部22においては、2本の梁22a、22bが対向しており、これら対向する梁22a、22bの間隔が変化するように弾性変形する。
【0013】
そのため、対向する梁22a、22b同士が静電気力等によって付着し離れなくなってしまう現象、すなわちスティッキングが発生する恐れがある。また、互いに対向する可動電極24と固定電極32、42との間においても、同様にスティッキングの恐れがある。
【0014】
そこで、本発明は上記問題に鑑み、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを両立することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板(10)に、基部(15)と、この基部に連結され力学量の印加に応じて所定方向(Y)へ弾性的に変位するバネ部(22)と、このバネ部に連結されバネ部とともに前記所定方向へ変位可能な可動電極(24)と、基部に固定され可動電極と対向して配置された固定電極(32、42)と、バネ部のバネ定数を調整する調整用電極(50、60、70)とが形成されてなり、力学量の印加に応じて可動電極が前記所定方向へ変位したとき、可動電極と固定電極との間隔の変化に基づいて印加力学量を検出する力学量センサにおいて、バネ部は、前記所定方向に沿って対向する一対の対向部(22a、22b)を有するとともに、これら対向部の間隔が変化するように弾性変形するものであり、調整用電極は、バネ部における一対の対向部同士のスティッキングもしくは可動電極と固定電極とのスティッキングを防止可能な位置に設けられていることを特徴とする。
【0016】
それによれば、調整用電極(50、60、70)が、バネ部(22)における一対の対向部(22a、22b)同士のスティッキングもしくは可動電極(24)と固定電極(32、42)とのスティッキングを防止可能な位置に設けられているため、スティッキングの防止が可能となる。
【0017】
よって、本発明によれば、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを両立することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明では、調整用電極(50)は、バネ部(22)における一対の対向部(22a、22b)同士のスティッキングを防止可能な位置として一対の対向部における一方の外側と他方の外側とにそれぞれ設けられており、調整用電極によって、一対の対向部を互いに引き離すような静電気力を、バネ部に対して印加できるようになっていることを特徴とする。
【0019】
それによれば、調整用電極(50)に電圧を印加することによって、バネ部(22)の対向部(22a、22b)同士が開く方向にバネ部の動きを調整することができる。
【0020】
また、バネ部(22)における対向部(22a、22b)同士が接触しても、調整用電極(50)の静電気力によって、対向部同士を引き離すことができるため、バネ部におけるスティッキングを適切に防止することができる。
【0021】
このように、本発明によれば、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを適切に両立することができる。
【0022】
請求項3に記載の発明では、調整用電極(60)は、バネ部(22)における一対の対向部(22a、22b)同士のスティッキングを防止可能な位置として、一対の対向部の間に介在して設けられていることを特徴とする。
【0023】
それによれば、調整用電極(60)に電圧を印加することで調整用電極とバネ部(22)とが引き合ったり、反発しあったりする静電気力を発生させることができるため、バネ部のバネ定数の調整が可能となる。
【0024】
また、調整用電極がバネ部における対向部間に介在するので、そもそも対向部同士の接触が生じないため、バネ部におけるスティッキングを防止できる。
【0025】
このように、本発明によれば、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを適切に両立することができる。
【0026】
請求項4に記載の発明では、調整用電極(70)は、可動電極(24)と固定電極(32、42)とのスティッキングを防止可能な位置として可動電極の近傍に設けられており、調整用電極によって、可動電極と固定電極とを引き離すような静電気力を、可動電極に対して印加できるようになっていることを特徴とする。
【0027】
それによれば、調整用電極(70)に電圧を印加することによって、可動電極(24)と固定電極(32、42)とが離れる方向に静電気力を作用させることができ、結果的にバネ部の動きを調整することができる。
【0028】
また、可動電極(24)と固定電極(32、42)とが接触しても、調整用電極(70)の静電気力によって、両電極同士を引き離すことができるため、可動電極と固定電極との間におけるスティッキングを適切に防止することができる。
【0029】
このように、本発明によれば、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを適切に両立することができる。
【0030】
請求項5に記載の発明では、可動電極(24)は、前記所定方向と直交する方向へ沿って延びる櫛歯形状をなすものであり、固定電極(32、42)は、可動電極における櫛歯の隙間に噛み合うように可動電極に対向して配置された櫛歯形状をなすものであり、調整用電極(70)は、可動電極における櫛歯の隙間に噛み合うように配置されるとともに、可動電極に対して固定電極とは反対側の部位にて対向しているものであることを特徴とする。
【0031】
上記請求項4に記載の半導体力学量センサとしては、この請求項5の発明に記載されているようなものにできる。
【0032】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
【0034】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体力学量センサとしての差動容量式加速度センサS1の概略平面図であり、図2は本センサS1の図1中のA−A線に沿った概略断面図である。
【0035】
この加速度センサS1は、例えば、エアバッグ、ABS、VSC等の作動制御を行うための自動車用加速度センサやジャイロセンサ等に適用できる。
【0036】
[センサの基本構成、基本動作等]
加速度センサS1は、半導体基板に周知のマイクロマシン加工を施すことにより形成される。加速度センサS1を構成する半導体基板は、図2に示すように、第1シリコン基板11と第2シリコン基板12との間に、絶縁層としての酸化膜13を有する矩形状のSOI基板10である。そして、SOI基板10のうち第1シリコン基板11および酸化膜13が基部15として構成されている。
【0037】
第2シリコン基板12には、溝14を形成することにより、梁構造体20、30、40、50とが形成されている。この梁構造体20〜50は、本例では櫛歯形状を有するもので、基部15に対して可動に連結された可動部20と、基部15に固定された固定部30、40と、調整用電極50とからなる。
【0038】
また、図2に示すように、可動部20、および、固定部30、40における櫛歯部分は、第2シリコン基板12における酸化膜13側の部分が除去されており、酸化膜13の上に浮いた形となっている。
【0039】
このような加速度センサS1は、次のように製造される。SOI基板10の第2シリコン基板12にフォトリソグラフ技術を用いて梁構造体に対応した形状のマスクを形成した後、CFやSF等のガスを用いてドライエッチング等にてトレンチエッチングを行い溝14を形成する。
【0040】
それによって梁構造体20〜50を一括して形成する。このトレンチエッチングにおいて、固定部30、40の一部や調整用電極50については、上記した酸化膜13から浮かせる部分に比べて幅広形状とする。
【0041】
それにより、当該浮かせる部分では、サイドエッチングによって第2シリコン基板12の下部が除去され、当該浮かせる部分以外の部位では、第2シリコン基板12の下部は残る。そのため、第2シリコン基板12において、酸化膜13から浮いた部分と酸化膜13に支持された部分とが形成され、その結果、上記溝14を介して区画された梁構造体20〜50が形成される。
【0042】
図1において、可動部20は、半導体基板10の中央部を横断するように配置されており、錘部21の両端を、バネ部22を介してアンカー部23a及び23bに一体に連結した構成となっている。ここで、アンカー部23a、23bは酸化膜13に支持されている部分である。
【0043】
また、バネ部22は、平行な2本の梁22a、22bがその両端で連結された矩形枠状をなしており、これら2本の梁22a、22bの長手方向と直交する方向に弾性的に変位するバネ機能を有する。具体的には、バネ部22は、図1中の矢印Y方向の成分を含む加速度を受けたときに錘部21を矢印Y方向へ変位させるとともに、加速度の消失に応じて元の状態に復元させるようになっている。
【0044】
言い換えれば、バネ部22は、矢印Y方向に沿って対向する一対の対向部として2本の梁22a、22bを有するとともに、これら2本の梁22a、22bの間隔が広くなったり狭くなったりするように弾性変形するものである。
【0045】
よって、可動部20は、加速度の印加に応じて、バネ部22の変位方向すなわち上記矢印Y方向へ変位可能となっている。以下、矢印Y方向を変位方向Yと言うこととする。
【0046】
また、可動部20は、変位方向Yと直交した方向に沿って、錘部21の両側面から互いに反対方向へ延びる梁形状をなす複数個の可動電極24を備えている。図1では、可動電極24は、錘部21の左側及び右側に各々4個ずつ突出して形成され、各可動電極24は断面矩形の梁状に形成されている。
【0047】
このように、各可動電極24は、バネ部22及び錘部21と一体的に形成されることにより、錘部21を介してバネ部22に連結された形となっている。そして、可動電極24は、バネ部22および錘部21とともに変位方向Yに変位可能となっている。
【0048】
固定部30、40は、可動部20の錘部21を挟んで両側に設けられており、図1中の左側に位置する第1の固定部30と、図1中の右側に位置する第2の固定部40とよりなる。これら両固定部30、40は互いに電気的に独立している。
【0049】
各固定部30、40は、酸化膜13に固定されて第1シリコン基板11に支持された配線部31および41と、可動電極24の側面と所定の検出間隔を存して平行した状態で対向配置された複数個(図示例では4個ずつ)の固定電極32および42とを有した構成となっている。
【0050】
ここで、第1の固定部30側の固定電極32を第1の固定電極32、第2の固定部40側の固定電極42を第2の固定電極42とする。各固定電極32および42は、可動電極24に対して略平行に延びる断面矩形の梁状に形成されて、各配線部31、41に片持ち状に支持され、酸化膜13から浮いた状態となっている。
【0051】
このように、本実施形態では、可動動電極24は、変位方向Yと直交する方向へ沿って延びる櫛歯形状をなすものとし、固定電極32、42は、可動電極24における櫛歯の隙間に噛み合うように可動電極24に対向して配置された櫛歯形状をなすものとしている。
【0052】
また、各固定部30、40の各配線部31、41上の所定位置には、それぞれワイヤボンディング用の固定電極パッド31a、41aが形成されている。また、一方のアンカー部23bと一体に連結された状態で、可動電極用配線部25が形成されており、この配線部25上の所定位置には、ワイヤボンディング用の可動電極パッド25aが形成されている。上記の各電極パッド25a、31a、41aは、例えばアルミニウム等により形成されている。
【0053】
なお、梁構造体20〜50以外の第2の半導体基板12の電位をとるため、電極パッド100aが形成されており、電極パッド100aも上記パッドと同じ用にアルミニウム等で形成されている。
【0054】
また、本加速度センサS1は、例えば第1シリコン基板11の裏面すなわち酸化膜13とは反対側の面側において接着剤等を介して図示しないパッケージに固定されており、このパッケージには、後述する検出回路100(図3参照)を有する回路手段が収納されている。
【0055】
そして、この回路手段と上記の各電極パッド25a、31a、41aとは、金もしくはアルミニウムのワイヤボンディング等により形成されたワイヤ(図示せず)により電気的に接続される。
【0056】
このような基本構成、すなわち可動部20および固定部30、40を有する構成を備えた加速度センサS1においては、次のような基本動作により、加速度の検出がなされる。
【0057】
上記基本構成において、第1の固定電極32と可動電極24との電極間隔に第1の容量CS1、第2の固定電極42と可動電極24との電極間隔に第2の容量CS2が形成されている。
【0058】
そして、加速度を受けると、バネ部22のバネ機能により、可動部20全体が一体的に変位方向Yへ変位し、可動電極24の変位に応じて上記各容量CS1、CS2が変化する。そして、上記検出回路100は、可動電極24と固定電極32、42とによる差動容量(CS1−CS2)の変化に基づいて加速度を検出する。
【0059】
図3に、本加速度センサS1の検出回路図を示す。検出回路100において、110はスイッチドキャパシタ回路(SC回路)であり、このSC回路110は、容量がCfであるコンデンサ111、スイッチ112及び差動増幅回路113を備え、入力された容量差(CS1−CS2)を電圧に変換するものである。
【0060】
そして、本加速度センサS1においては、例えば、固定電極パッド31aから振幅Vccの搬送波1、固定電極パッド41aから搬送波1と位相が180°ずれた搬送波2を入力し、SC回路110のスイッチ112を所定のタイミングで開閉する。そして、印加加速度は、下記の数式1に示す様に、電圧値V0として出力される。
【0061】
【数1】V0=(CS1 −CS2)・Vcc/Cf
ここにおいて、本実施形態では、バネ部22のバネ定数を調整する調整用電極50を有している。
【0062】
上述したように、容量式力学量センサは、可動電極と固定電極間の静電容量を検出するものであるが、上述した可動部20の変位からわかるように、大きな加速度が加われば、当該電極間隔は小さくなり、この間隔に反比例して静電容量が増加する。そのために、加速度と容量値との関係において直線関係の領域が少なくなる。
【0063】
そこで、大きな加速度が加わったときに電極間隔の変化の小さい非直線性バネにより、バネ部が構成されていれば、加速度と容量値との関係が直線に近くなり、より広い加速度範囲に対応した検出が可能となる。
【0064】
実際には、そのような非直線性バネの実現が難しいので、調整用電極50を用いて、バネ部22のバネ定数を調整することによって、見かけ上、上記非直線性バネが実現されるのである。これが、本実施形態の加速度センサS1における調整用電極50による効果である。
【0065】
以上、本加速度センサS1の基本構成、基本動作等について述べてきたが、次に、本実施形態における調整用電極50の独自の特徴点について述べる。
【0066】
[調整用電極について]
調整用電極50は、本実施形態では、バネ部22における一対の対向部すなわち梁22a、22b同士のスティッキングを防止可能な位置に設けられている。
【0067】
具体的には、図1、図2に示すように、調整用電極50は、一対の梁22a、22bにおける一方の梁22aの外側と他方の梁22bの外側とにそれぞれ設けられている。図示例では、合計8個の調整用電極50が設けられている。
【0068】
各調整用電極50は、図2に示すように、酸化膜13すなわち基部15に支持されている。また、各調整用電極50上の所定位置には、ワイヤボンディング用の調整用電極パッド50aが、例えばアルミニウム等により形成されている。そして、各調整用電極パッド50aは、上記した回路手段とワイヤ(図示せず)により電気的に接続されている。
【0069】
そして、上記回路手段によって調整用電極50に電圧を印加することにより、バネ部22における一対の梁22a、22bを互いに引き離すような静電気力を、バネ部22に対して印加できるようになっている。
【0070】
それにより、本実施形態では、調整用電極50に電圧を印加することによって、バネ部22の対向部22a、22b同士が開く方向にバネ部22の動きを調整することができる。
【0071】
実際には、上記回路手段によって、各調整用電極50に印加する電圧の正負を種々変更することは容易に可能である。
【0072】
例えば、検出感度を上げる場合、小さい加速度でも大きな容量変化が得られるようにバネ部22のバネ定数を小さくする。このとき、例えば、図1中の変位方向Yにおいて下方向へのバネ部22の動きに対するバネ定数を小さくするためには、次のようにする。
【0073】
錘部21、バネ部22、および可動電極24の全体すなわち可動部20にはプラスの電位が印加されているとする。このとき、各バネ部22において、上側の梁22aの外側に位置する調整用電極50をプラス電位とし、下側の梁22bの外側に位置する調整用電極50をマイナス電位とするように、各調整用電極50に電位を付与する。このようにすれば、可動部20が変位方向Yの下方へ移動しやすくなる。
【0074】
また、バネ部22における対向部22a、22b同士が接触しても、調整用電極50の静電気力によって、対向部22a、22b同士を引き離すことができるため、バネ部22におけるスティッキングを適切に防止することができる。具体的には、バネ部22における各梁22a、22bと、その外側の調整用電極50とが引っ張り合うような静電気力を発生させればよい。
【0075】
また、このバネ部22における対向部22a、22b同士を引き離すことは、可動電極24とこれに対向する固定電極32、42とが接触状態となった場合でも、これら接触した両電極を引き離すことができるということである。
【0076】
このように、本実施形態によれば、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを適切に両立することができる。
【0077】
[変形例]
上記図1、図2に示した本実施形態の加速度センサS1は、表面加工型のものであったが、同様な構成のものを裏面加工により形成することも可能である。
【0078】
図4は、そのような裏面加工型の加速度センサS1’の概略平面構成を示す図であり、図5は、同加速度センサS1’の図4中のB−B線に沿った概略断面図である。
【0079】
この加速度センサS1’を構成する半導体基板も、上記のものと同様、第1シリコン基板11および酸化膜13が基部15であり、第2シリコン基板12に梁構造体20、30、40、50が形成されてなるものである。
【0080】
ここで、本変形例では、また、可動部20と固定部30、40における櫛歯部分と調整用電極50におけるバネ部22との対向部との形成領域に対応した部位において、その直下の酸化膜13および第1シリコン基板11が除去されて開口部16が形成されている。
【0081】
このようなセンサS1は、次のように製造される。SOI基板10の第2シリコン基板12にフォトリソグラフ技術を用いて梁構造体に対応した形状のマスクを形成した後、CF4やSF6等のガスを用いてドライエッチング等にてトレンチエッチングを行い溝14を形成することによって梁構造体20〜50を一括して形成する。
【0082】
続いて、SOI基板10の裏面すなわち第1シリコン基板11側から、上記開口部16に対応した部位を、KOH等を用いた異方性エッチングやフッ酸等を用いたエッチング等を用いてエッチングする。それにより、開口部16を形成することができる。
【0083】
その結果、可動部20は、開口部16上を横断するように配置され、錘部21、バネ部22および可動電極24は、開口部16に臨んだ状態となっている。また、固定部30、40については、配線部31、41が開口部15の開口縁部に固定支持され、各固定電極32および42は開口部16に臨んだ状態となっている。
【0084】
また、各調整用電極50も、開口部16の開口縁部に片持ち支持され、バネ部22に対向する部位は開口部16に臨んだ状態となっている。
【0085】
そして、この図4、図5に示す加速度センサS1’においても、上記した本実施形態の作用効果を奏し、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを適切に両立することができる。
【0086】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る半導体力学量センサとしての差動容量式加速度センサS2の概略平面図であり、図7は本センサS2の図6中のC−C線に沿った概略断面図である。
【0087】
この加速度センサS2は、例えば、エアバッグ、ABS、VSC等の作動制御を行うための自動車用加速度センサやジャイロセンサ等に適用できる。
【0088】
そして、本加速度センサS2におけるセンサの基本構成、製法、基本動作、調整用電極による非直線性バネの実現等については、上記第1実施形態における[センサの基本構成、基本動作等]のところで述べたのと同様である。ただし、本実施形態では、バネ部22のバネ定数を調整する調整用電極を上記第1実施形態とは変えて符号60にて示している。
【0089】
次に、本実施形態における調整用電極60の独自の特徴点について述べる。
【0090】
[調整用電極について]
調整用電極60は、本実施形態では、バネ部22における一対の対向部すなわち梁22a、22b同士のスティッキングを防止可能な位置に設けられている。
【0091】
具体的には、図6、図7に示すように、調整用電極60は、バネ部22における一対の対向部である2本の梁22a、22bの間に介在して設けられている。図示例では、各バネ部22において2個ずつ、合計4個の調整用電極60が設けられている。
【0092】
各調整用電極60は、図7に示すように、酸化膜13すなわち基部15に支持されている。また、図6に示すように、調整用電極60に対応した調整用電極パッド60aが、第2シリコン基板12の所定位置に例えばアルミニウム等により形成されている。
【0093】
図6に示す例では、上側のバネ部22に設けられた2個の調整用電極60、下側のバネ部22に設けられた2個の調整用電極60に対応して、1個ずつ調整用電極パッド60aが設けられている。
【0094】
ここで、図示しないが、調整用電極60と調整用電極パッド60aとはSOI基板10に設けられた内層配線等により電気的に接続されている。このような内層配線は、例えば、第1シリコン基板11の所定部位にイオン注入、拡散等により不純物拡散層からなる配線層を形成したり、酸化膜13にコンタクトホールを形成したりする等により形成することができる。
【0095】
そして、各調整用電極パッド60aは、上記した回路手段とワイヤ(図示せず)により電気的に接続され、上記回路手段によって調整用電極60に電圧を印加することができる。
【0096】
それにより、調整用電極60に電圧を印加することで調整用電極60とバネ部22とが引き合ったり、反発しあったりする静電気力を発生させることができるため、バネ部22のバネ定数の調整が可能となる。
【0097】
例えば、検出感度を上げる場合、小さい加速度でも大きな容量変化が得られるようにバネ部22のバネ定数を小さくする。このとき、例えば、図6中の変位方向Yにおいて下方向へのバネ部22の動きに対するバネ定数を小さくするためには、次のようにする。
【0098】
錘部21、バネ部22、および可動電極24の全体すなわち可動部20にはプラスの電位が印加されているとする。このとき、図6中の上側のバネ部22に位置する調整用電極60をプラス電位とし、下側のバネ部22に位置する調整用電極60をマイナス電位とするように、各調整用電極60に電位を付与する。このようにすれば、可動部20が変位方向Yの下方へ移動しやすくなる。
【0099】
このとき、各調整電極60はバネ部22a、22bとの中間位置に配置しても良いが、よりバネ定数変化を大きくするには調整電極60を錘21に近いバネ部22bに近い位置に配置すると調整電極60とバネ部22bが近くなり、より静電気の影響を受けやすくバネ部22bが変化しやすくなる。
【0100】
また、調整用電極60がバネ部22における対向部22a、22b間に介在するので、そもそも対向部22a、22b同士の接触が生じないため、バネ部22におけるスティッキングを防止できる。
【0101】
また、このバネ部22における対向部22a、22b同士の接触が防止されることは、可動電極24とこれに対向する固定電極32、42との接触を防止することにもつながる。
【0102】
なお、本実施形態において、バネ部22における対向部である梁22a、22bと調整用電極60とが接触した状態になった場合には、可動部20と調整用電極60とを同電位とすることで互いに反発するような静電気力を付与すれば、梁22a、22bと調整用電極60とを引き離すことは容易に可能である。
【0103】
このように、本実施形態によれば、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを適切に両立することができる。
【0104】
[変形例]
なお、調整用電極60を、バネ部22における一対の対向部である2本の梁22a、22bの間に介在して設ける構成としては、図8に示すような加速度センサS2’であってもよい。図8に示す例では、各バネ部22において1個ずつ、合計2個の調整用電極60が設けられている。
【0105】
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態に係る半導体力学量センサとしての差動容量式加速度センサS3の概略平面図であり、図10は本センサS3の図9中のD−DC−C線に沿った概略断面図である。
【0106】
この加速度センサS3は、例えば、エアバッグ、ABS、VSC等の作動制御を行うための自動車用加速度センサやジャイロセンサ等に適用できる。
【0107】
そして、本加速度センサS3におけるセンサの基本構成、製法、基本動作、調整用電極による非直線性バネの実現等については、上記第1実施形態における[センサの基本構成、基本動作等]のところで述べたのと同様である。ただし、本実施形態では、バネ部22のバネ定数を調整する調整用電極を上記第1実施形態とは変えて符号70にて示している。
【0108】
次に、本実施形態における調整用電極70の独自の特徴点について述べる。
【0109】
[調整用電極について]
調整用電極70は、本実施形態では、可動電極24と固定電極32、42とのスティッキングを防止可能な位置として可動電極24の近傍に設けられている。
【0110】
具体的には、図9、図10に示すように、調整用電極70は、可動電極24における櫛歯の隙間に噛み合うように配置されるとともに、可動電極24に対して固定電極32、42とは反対側の部位にて対向している。図9に示す例では、錘部21の左右に4個ずつ、合計8個の調整用電極70が設けられている。
【0111】
各調整用電極70は、図10に示すように、酸化膜13すなわち基部15に支持されている。また、図9に示すように、調整用電極70に対応した調整用電極パッド70aが、第2シリコン基板12の所定位置に例えばアルミニウム等により形成されている。
【0112】
図9に示す例では、錘部21の左側に設けられた4個の調整用電極70、右側に設けられた4個の調整用電極70に対応して、1個ずつ調整用電極パッド70aが設けられている。
【0113】
ここで、図示しないが、調整用電極70と調整用電極パッド70aとはSOI基板10に設けられた内層配線等により電気的に接続されている。このような内層配線は、例えば、第1シリコン基板11の所定部位にイオン注入、拡散等により不純物拡散層からなる配線層を形成したり、酸化膜13にコンタクトホールを形成したりする等により形成することができる。
【0114】
そして、各調整用電極パッド70aは、上記した回路手段とワイヤ(図示せず)により電気的に接続され、上記回路手段によって調整用電極70に電圧を印加することができる。
【0115】
それにより、本実施形態では、可動電極24と固定電極32、42とを引き離すような静電気力を、可動電極24に対して印加できるようになっている。つまり、調整用電極70に電圧を印加することによって、可動電極24と固定電極32、42とが離れる方向に静電気力を作用させることができ、結果的にバネ部22の動きを調整することができる。
【0116】
実際には、上記回路手段によって、各調整用電極70に印加する電圧の正負を種々変更することは容易に可能である。
【0117】
例えば、検出感度を上げる場合、小さい加速度でも大きな容量変化が得られるようにバネ部22のバネ定数を小さくする。このとき、例えば、図9中の変位方向Yにおいて下方向へのバネ部22の動きに対するバネ定数を小さくするためには、次のようにする。
【0118】
錘部21、バネ部22、および可動電極24の全体すなわち可動部20にはプラスの電位が印加されているとする。このとき、図9において、錘部21の左側に位置する調整用電極70をマイナス電位とし、錘部21の右側に位置する調整用電極70をプラス電位とするように、各調整用電極70に電位を付与する。このようにすれば、可動部20が変位方向Yの下方へ移動しやすくなる。
【0119】
また、可動電極24と固定電極32、42とが接触しても、調整用電極70の静電気力によって、両電極24と32、42同士を引き離すことができるため、可動電極24と固定電極32、42との間におけるスティッキングを適切に防止することができる。
【0120】
また、この可動電極24と固定電極32、42とを引き離すことは、バネ部22における対向部22a、22b同士が接触状態となった場合でも、これら接触した両対向部22a、22bを引き離すことができるということである。
【0121】
このように、本実施形態によれば、調整用電極を有する容量式力学量センサにおいて、調整用電極によるバネ部のバネ定数の調整とスティッキングの防止とを適切に両立することができる。
【0122】
(他の実施形態)
なお、上記加速度センサにおいて、可動電極と固定電極は互いに対向して容量検出が可能な間隔を有するものであればよく、櫛歯形状であるものに限定されるものではない。
【0123】
また、上記実施形態では、バネ部は、バネ部の変位方向に沿って対向する一対の対向部を有するものとして、平行な2本の梁22a、22bがその両端で連結された矩形枠状をなすものを示したが、これに限定されないことはいうまでもない。例えばらせん状をなすバネ、折り返し形状をなすバネ等であってもよい。
【0124】
また、本発明は、上記した加速度センサ以外にも、例えば角速度センサ等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る加速度センサの概略平面図である。
【図2】図1中のA−A線に沿った概略断面図である。
【図3】図1に示す加速度センサの検出回路構成を示す図である。
【図4】上記第1実施形態の変形例としての加速度センサの概略平面図である。
【図5】図4中のB−B線に沿った概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る加速度センサの概略平面図である。
【図7】図6中のC−C線に沿った概略断面図である。
【図8】上記第2実施形態の変形例としての加速度センサの概略平面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る加速度センサの概略平面図である。
【図10】図9中のD−D線に沿った概略断面図である。
【図11】従来の一般的な加速度センサの概略平面図である。
【符号の説明】
10…半導体基板としてのSOI基板、15…基部、22…バネ部、
22a、22b…バネ部における一対の対向部としての梁、
24…可動電極、32、42…固定電極、50、60、70…調整用電極。

Claims (5)

  1. 半導体基板(10)に、基部(15)と、
    この基部に連結され力学量の印加に応じて所定方向(Y)へ弾性的に変位するバネ部(22)と、
    このバネ部に連結され前記バネ部とともに前記所定方向へ変位可能な可動電極(24)と、
    前記基部に固定され前記可動電極と対向して配置された固定電極(32、42)と、
    前記バネ部のバネ定数を調整する調整用電極(50、60、70)とが形成されてなり、
    力学量の印加に応じて前記可動電極が前記所定方向へ変位したとき、前記可動電極と前記固定電極との間隔の変化に基づいて印加力学量を検出する力学量センサにおいて、
    前記バネ部は、前記所定方向に沿って対向する一対の対向部(22a、22b)を有するとともに、これら対向部の間隔が変化するように弾性変形するものであり、
    前記調整用電極は、前記バネ部における前記一対の対向部同士のスティッキングもしくは前記可動電極と前記固定電極とのスティッキングを防止可能な位置に設けられていることを特徴とする半導体力学量センサ。
  2. 前記調整用電極(50)は、前記バネ部(22)における前記一対の対向部(22a、22b)同士のスティッキングを防止可能な位置として前記一対の対向部における一方の外側と他方の外側とにそれぞれ設けられており、
    前記調整用電極によって、前記一対の対向部を互いに引き離すような静電気力を、前記バネ部に対して印加できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体力学量センサ。
  3. 前記調整用電極(60)は、前記バネ部(22)における前記一対の対向部(22a、22b)同士のスティッキングを防止可能な位置として、前記一対の対向部の間に介在して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体力学量センサ。
  4. 前記調整用電極(70)は、前記可動電極(24)と前記固定電極(32、42)とのスティッキングを防止可能な位置として前記可動電極の近傍に設けられており、
    前記調整用電極によって、前記可動電極と前記固定電極とを引き離すような静電気力を、前記可動電極に対して印加できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の容量式力学量センサ。
  5. 前記可動電極(24)は、前記所定方向と直交する方向へ沿って延びる櫛歯形状をなすものであり、
    前記固定電極(32、42)は、前記可動電極における櫛歯の隙間に噛み合うように前記可動電極に対向して配置された櫛歯形状をなすものであり、
    前記調整用電極(70)は、前記可動電極における櫛歯の隙間に噛み合うように配置されるとともに、前記可動電極に対して前記固定電極とは反対側の部位にて対向しているものであることを特徴とする請求項4に記載の半導体力学量センサ。
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