JP6544157B2 - 物理量センサー、センサーデバイス、電子機器および移動体 - Google Patents
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本発明の物理量センサーは、第1基板と、
前記第1基板に対して対向して揺動中心軸まわりに揺動可能に設けられ、前記第1基板の厚さ方向から見た平面視で前記揺動中心軸を境界として第1可動部と前記第1可動部よりも面積の大きい第2可動部とに区分される可動体と、
前記第1可動部に対向して前記第1基板に配置されている第1電極と、
前記第2可動部に対向して前記第1基板に配置されている第2電極と、
前記可動体に対して前記第1基板とは反対側に配置されている第2基板と、を備え、
前記第1可動部を第1部分とし、平面視で前記第2可動部の前記揺動中心軸から面積が前記第1部分と等しくなる距離までの部分を第2部分とし、前記第1基板と前記第1部分との間のガスダンピング量をD11とし、前記第1基板と前記第2部分との間のガスダンピング量をD12とし、前記第2基板と前記第1部分との間のガスダンピング量をD21とし、前記第2基板と前記第2部分との間のガスダンピング量をD22としたとき、
(D11+D21)>(D12+D22)の関係を満たすことを特徴とする。
これにより、第2基板の形状を適宜設定することで、(D11+D21)>(D12+D22)の関係を容易に満たすことができる。そのため、第1基板の形状の設計の自由度が高くなる。したがって、例えば、第1可動部と第1電極との間の距離と、第2可動部と第2電極との間の距離とを等しくしたまま、ガスダンピング量の調整を容易に行うことができる。
これにより、(D11+D21)>(D12+D22)の関係を容易に満たすことができる。
前記第1基板に対して対向して揺動中心軸まわりに揺動可能に設けられ、前記第1基板の厚さ方向から見た平面視で前記揺動中心軸を境界として第1可動部と前記第1可動部よりも面積の大きい第2可動部とに区分される可動体と、
前記第1可動部に対向して前記第1基板に配置されている第1電極と、
前記第2可動部に対向して前記第1基板に配置されている第2電極と、
前記可動体に対して前記第1基板とは反対側に配置されている第2基板と、を備え、
前記第1可動部を第1部分とし、平面視で前記第2可動部の前記揺動中心軸から面積が前記第1部分と等しくなる距離までの部分を第2部分とし、前記第1基板と前記第1部分との間の距離をL11とし、前記第1基板と前記第2部分との間の距離をL12とし、前記第2基板と前記第1部分との間の距離をL21とし、前記第2基板と前記第2部分との間の距離をL22としたとき、
(L11+L21)<(L12+L22)の関係を満たすことを特徴とする物理量センサー。
これにより、第2基板の形状を適宜設定することで、(D11+D21)>(D12+D22)の関係を容易に満たすことができる。そのため、第1基板の形状の設計の自由度が高くなる。したがって、例えば、第1可動部と第1電極との間の距離と、第2可動部と第2電極との間の距離とを等しくしたまま、ガスダンピング量の調整を容易に行うことができる。
これにより、(D11+D21)>(D12+D22)の関係を容易に満たすことができる。
L12<L13の関係を満たすことが好ましい。
これにより、距離L11、L12を小さくしつつ、第2可動部が第1基板に接触するのを低減することができる。
前記第2基板の前記第1基板側の面には、第2凹部が形成され、
前記第1凹部および前記第2凹部の少なくとも一方は、深さが異なる複数の部分を有することが好ましい。
前記物理量センサーに電気的に接続されている電子部品と、を有していることを特徴とする。
これにより、優れた検出精度を有するセンサーデバイスを提供することができる。
これにより、優れた検出精度を有する物理量センサーを備える電子機器を提供することができる。
これにより、優れた検出精度を有する物理量センサーを備える移動体を提供することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを示す平面図(上面図)である。図2は、図1中のA−A線断面図である。なお、各図には、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸が図示されており、各軸を表す矢印の先端側を「+」、基端側を「−」とする。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」と言う。また、+Z軸方向側を「上」、−Z軸方向側を「下」とも言う。
ベース基板2は、板状をなし、このベース基板2の上面には、凹部21が形成されている。この凹部21は、後述する揺動構造体4の可動部42および連結部43、44がベース基板2に接触を防止する逃げ部として機能する。また、凹部21の底面は、後に詳述するが、深さの異なる2つの部分211、212を有する。また、凹部21の底面(部分211)の中央部には、突出した凸部213が設けられている。この凸部213には、後述する揺動構造体4の支持部41が固定されている。また、凹部21の側面および凸部213の側面は、傾斜面で構成されている。これにより、凹部21の底面からベース基板2の上面への配線の引き回しを容易とするとともに、配線の形成不良や断線等を低減している。また、ベース基板2には、凹部21の周囲に配置された凹部23、24、25が形成されている。これら凹部23、24、25内には、後述する導体パターン5の配線53、54、55の一部および端子56、57、58が配置されている。
導体パターン5は、ベース基板2の上面に設けられている。この導体パターン5は、電極として、凹部21の底面に配置されている第1固定電極51(第1電極)および第2固定電極52(第2電極)を有している。また、導体パターン5は、配線として、凹部21内で第1固定電極51と接続され、凹部22内に引き回されている配線53と、凹部21内で第2固定電極52と接続され、凹部23内に引き回されている配線54と、凸部213で揺動構造体4と接続され、凹部24内に引き回されている配線55と、を有している。ここで、配線55は、凸部213の上面(頂面)に形成された溝内において、導電性のバンプ59を介して揺動構造体4に接続されている。また、導体パターン5は、端子として、凹部22内に配置され、配線53と接続されている端子56と、凹部23内に配置され、配線54と接続されている端子57と、凹部24内に配置され、配線55と接続されている端子58と、を有している。ここで、端子56、57、58は、内部空間Sの外側に配置されている。これにより、導体パターン5と外部(例えば後述するICチップ102)とのコンタクトが可能となっている。
揺動構造体4は、図1および図2に示すように、ベース基板2の上方に設けられている。この揺動構造体4は、支持部41と、ベース基板2に対して対向して配置された板状の可動部42(可動体)と、可動部42を支持部41に対して揺動可能とするように可動部42と支持部41とを連結する1対の連結部43、44と、を有している。そして、連結部43、44に沿った軸aYを揺動中心軸として、可動部42が支持部41に対してシーソー揺動可能に構成されている。
蓋体3は、前述した揺動構造体4の可動部42に対してベース基板2とは反対側に配置されている。そして、蓋体3は、ベース基板2に接合されている。蓋体3は、板状をなし、この蓋体3の下面(ベース基板2側の面)には、凹部31が形成されている。この凹部31は、前述したベース基板2の凹部21とともに内部空間Sを形成している。また、凹部31の底面は、後に詳述するが、深さの異なる2つの部分311、312を有する。
以上説明したように加速度を検出する物理量センサー1では、内部空間Sに気体が封入されている。そのため、可動部42とベース基板2との間、および、可動部42と蓋体3との間にそれぞれガスダンピングが生じる。ここで、第1可動部421とベース基板2および蓋体3との間に生じるガスダンピング量と、第2可動部422とベース基板2および蓋体3との間に生じるガスダンピング量とが異なると、検出精度の低下を招いてしまう。
(D11+D21)>(D12+D22)の関係を満たす。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、ベース基板の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
次に、本発明のセンサーデバイスを説明する。
図4に示すセンサーデバイス100は、基板101と、接着層103を介して基板101の上面に固定されている物理量センサー1と、接着層104を介して物理量センサー1の上面に固定されているICチップ(電子部品)102と、を有している。そして、物理量センサー1およびICチップ102が基板101の下面を露出させた状態で、モールド材109によってモールドされている。なお、接着層103、104としては、例えば、半田、銀ペースト、樹脂系接着剤(ダイアタッチ剤)等を用いることができる。また、モールド材109としては、例えば、熱硬化型のエポキシ樹脂を用いることができ、例えば、トランスファーモールド法によってモールドすることができる。
次に、本発明の電子機器を説明する。
次に、本発明の移動体を説明する。
自動車1500には物理量センサー1が内蔵されており、例えば、物理量センサー1によって車体1501の姿勢を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。
Claims (12)
- 第1基板と、
前記第1基板に対して対向して揺動中心軸まわりに揺動可能に設けられ、前記第1基板の厚さ方向から見た平面視で前記揺動中心軸を境界として第1可動部と前記第1可動部よりも面積の大きい第2可動部とに区分される可動体と、
前記第1可動部に対向して前記第1基板に配置されている第1電極と、
前記第2可動部に対向して前記第1基板に配置されている第2電極と、
前記可動体に対して前記第1基板とは反対側に配置されている第2基板と、を備え、
前記第1可動部を第1部分とし、平面視で前記第2可動部の前記揺動中心軸から面積が前記第1部分と等しくなる距離までの部分を第2部分とし、前記第1基板と前記第1部分との間のガスダンピング量をD11とし、前記第1基板と前記第2部分との間のガスダンピング量をD12とし、前記第2基板と前記第1部分との間のガスダンピング量をD21とし、前記第2基板と前記第2部分との間のガスダンピング量をD22としたとき、
(D11+D21)>(D12+D22)の関係を満たすことを特徴とする物理量センサー。 - D11<D21の関係を満たす請求項1に記載の物理量センサー。
- D21>D22の関係を満たす請求項1または2に記載の物理量センサー。
- 第1基板と、
前記第1基板に対して対向して揺動中心軸まわりに揺動可能に設けられ、前記第1基板の厚さ方向から見た平面視で前記揺動中心軸を境界として第1可動部と前記第1可動部よりも面積の大きい第2可動部とに区分される可動体と、
前記第1可動部に対向して前記第1基板に配置されている第1電極と、
前記第2可動部に対向して前記第1基板に配置されている第2電極と、
前記可動体に対して前記第1基板とは反対側に配置されている第2基板と、を備え、
前記第1可動部を第1部分とし、平面視で前記第2可動部の前記揺動中心軸から面積が前記第1部分と等しくなる距離までの部分を第2部分とし、前記第1基板と前記第1部分との間の距離をL11とし、前記第1基板と前記第2部分との間の距離をL12とし、前記第2基板と前記第1部分との間の距離をL21とし、前記第2基板と前記第2部分との間の距離をL22としたとき、
(L11+L21)<(L12+L22)の関係を満たすことを特徴とする物理量センサー。 - L11>L21の関係を満たす請求項4に記載の物理量センサー。
- L21<L22の関係を満たす請求項4または5に記載の物理量センサー。
- 前記第2可動部の前記第2部分以外の部分を第3部分とし、前記第1基板と前記第3部分との間の距離をL13としたとき、
L12<L13の関係を満たす請求項4ないし6のいずれか1項に記載の物理量センサー。 - 前記第1基板の前記第2基板側の面には、第1凹部が形成され、
前記第2基板の前記第1基板側の面には、第2凹部が形成され、
前記第1凹部および前記第2凹部の少なくとも一方は、深さが異なる複数の部分を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の物理量センサー。 - 前記第1可動部と前記第1電極との間の静電容量、および、前記第2可動部と前記第2電極との間の静電容量に基づいて、加速度を検出する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の物理量センサー。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーと、
前記物理量センサーに電気的に接続されている電子部品と、を有していることを特徴とするセンサーデバイス。 - 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えていることを特徴とする移動体。
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