JP2017092115A - 電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】配線の断線を低減することのできる電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】電子デバイス1の製造方法は、基板4を準備し、基板4の面にマスクを配置する工程と、マスクを介して基板4を第1エッチングすることで面に開放する凹部41を形成する工程と、マスクを除去する工程と、面および凹部41を第2エッチングする工程と、第2エッチング後の面と凹部41との接続部を跨いで配線741を形成する工程と、を含んでいる。【選択図】図4

Description

本発明は、電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体に関するものである。
従来から、加速度センサーとして、特許文献1の構成が知られている。特許文献1の加速度センサーは、凹部を有する支持基板と、加速度が加わると支持基板に対して変位する可動部を備えた素子片と、凹部の底面に可動部と対向して配置された対向電極と、を有し、可動部と対向電極との間の静電容量の変化に基づいて、加速度を検出する構成となっている。また、対向電極には配線が接続されており、この配線は、凹部の底面から、凹部の側面を通って支持基板の上面まで引き回されている。
しかしながら、特許文献1の加速度センサーでは、凹部の側面が、支持基板の上面や凹部の底面に対して直交しており、凹部の底面と側面との接続部および凹部の側面と支持基板の上面との接続部がそれぞれ角になっているため、それぞれの接続部において、場合によっては不連続面が発生し、配線が断線し易いという問題がある。
特表2013−160554号公報
本発明の目的は、配線の断線を低減することのできる電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の電子デバイスの製造方法は、基体を準備し、前記基体の面にマスクを配置する工程と、
前記マスクを介して前記基体を第1エッチングすることで前記面に開放する凹部を形成する工程と、
前記マスクを除去する工程と、
前記面および前記凹部を第2エッチングする工程と、
前記第2エッチング後の前記面と前記凹部との接続部を跨いで導電部を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする。
これにより、面と凹部の側面とをなだらかな曲面で接続することができる。そのため、これらの境界部において、配線の断線や破損を低減することができる。
本発明の電子デバイスの製造方法では、前記第1エッチングは、ウェットエッチングであることが好ましい。
これにより、凹部を簡単に形成することができる。
本発明の電子デバイスの製造方法では、前記基体は、非晶質であることが好ましい。
これにより、基体を等方性エッチングすることができる。そのため、凹部の側面を簡単に傾斜面とすることができる。
本発明の電子デバイスの製造方法では、前記第2エッチングによって、前記凹部の側面の途中に変曲点を形成し、
前記側面の前記変曲点よりも前記面側は、湾曲凸面を含み、
前記側面の前記変曲点よりも前記凹部の底面側は、湾曲凹面を含んでいることが好ましい。
これにより、面と凹部の側面とをなだらかな曲面で接続することができ、凹部の側面と凹部の底面とをなだらかな曲面で接続することができる。そのため、これらの境界部において、配線の断線や破損を低減することができる。
本発明の電子デバイスの製造方法では、前記変曲点は、前記凹部の深さ方向の中点よりも前記面側に位置することが好ましい。
これにより、第2エッチングのエッチング時間を短くすることができる。そのため、効率的に電子デバイスを製造することができる。
本発明の電子デバイスの製造方法では、前記湾曲凸面の平均曲率半径は、前記湾曲凹面の平均曲率半径よりも小さいことが好ましい。
これにより、凹部の過度な大型化を防止することができる。
本発明の電子デバイスの製造方法では、前記導電部は、前記基体に導電膜を成膜し、前記導電膜をエッチングすることで形成することが好ましい。
これにより、導電部を簡単に形成することができる。
本発明の電子デバイスは、基体と、
前記基体に配置されている導電部と、を有し、
前記基体は、面に開放する凹部を有し、
前記凹部の側面は、前記凹部の深さ方向の途中に変曲点を有し、
前記側面の前記変曲点よりも前記面側は、湾曲凸面を含み、
前記側面の前記変曲点よりも前記凹部の底面側は、湾曲凹面を含み、
前記導電部は、前記湾曲凸面、前記変曲点および前記湾曲凹面を連続して跨いで配置されていることを特徴とする。
これにより、面と凹部の側面とをなだらかな曲面で接続することができる。そのため、これらの境界部において、配線の断線や破損を低減することができる。
本発明の電子デバイスでは、前記基体に接合されている機能素子片と、
前記基体の前記機能素子片とは反対側に接合されている補助基体と、を有し、
前記機能素子片の線膨張係数をα1とし、前記基体の線膨張係数をα2とし、前記補助基体の線膨張係数をα3としたとき、
|α1−α2|≧|α1−α3|の関係を満足することが好ましい。
これにより、熱膨張時の基体の反りが低減される。
本発明の電子デバイスでは、前記機能素子片と前記補助基体とは、互いに同じ材料を含んでいることが好ましい。
これにより、機能素子片と補助基板との線膨張係数を簡単に近づけることができる。
本発明の電子デバイスでは、前記基体を収容する内部空間を有するパッケージを有し、
前記基体の前記凹部は、前記内部空間と繋がっていることが好ましい。
これにより、電子デバイスの低背化を図ることができる。
本発明の電子機器は、本発明の電子デバイスを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の移動体は、本発明の電子デバイスを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態に係る電子デバイスを示す側面図である。 図1に示す電子デバイスが備えるジャイロセンサー素子の平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図2中のB−B線断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子デバイスが有するジャイロセンサー素子の断面図である。 図15に示すジャイロセンサー素子の製造方法を説明する断面図である。 図15に示すジャイロセンサー素子の製造方法を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電子デバイスの断面図である。 図18に示す電子デバイスの変形例を示す断面図である。 図18に示す電子デバイスの変形例を示す断面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
以下、本発明の電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子デバイスを示す側面図である。図2は、図1に示す電子デバイスが備えるジャイロセンサー素子の平面図である。図3は、図2中のA−A線断面図である。図4は、図2中のB−B線断面図である。図5ないし図14は、それぞれ、図1に示す電子デバイスの製造方法を説明するための断面図である。なお、以下の説明では、互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸に沿う方向を「X軸方向」とも言い、Y軸方向に沿う方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に沿う方向を「Z軸方向」とも言う。
[電子デバイス]
図1に示す電子デバイス1は、Y軸まわりの角速度ωyを検出することのできるジャイロセンサーである。この電子デバイス1は、基板2と、基板2の上面に配置されたジャイロセンサー素子(電子デバイス素子)3と、ジャイロセンサー素子3の上面に配置されたIC(電子部品)9と、ジャイロセンサー素子3とIC9とを電気的に接続するボンディングワイヤーBW1と、基板2とIC9とを電気的に接続するボンディングワイヤーBW2と、ジャイロセンサー素子3およびIC9をモールドするモールド材Mと、を有している。以下、これら各構成要素について順次説明する。
(基板)
基板2は、ジャイロセンサー素子3を支持している。また、基板2の上面には複数の端子21が配置されており、下面には図示しない内部配線等を介して端子21と電気的に接続された複数の実装端子22が配置されている。このような基板2としては、特に限定されないが、例えば、シリコン基板、セラミック基板、樹脂基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板等を用いることができる。
(ジャイロセンサー素子)
ジャイロセンサー素子3は、Y軸まわりの角速度ωyを検出する機能を有している。このようなジャイロセンサー素子3は、図2および図3に示すように、基板4と、蓋体5と、機能素子片6と、を有している。
基板4は、上面に開放する有底の凹部41と、凹部41の底面から立設しているポスト42と、を有し、上面およびポスト42により機能素子片6を支持している。凹部41は、基板4をウェットエッチングすることで形成され、側面411が板厚方向(上面の法線)に対して傾斜している。また、基板4は、上面に開放し、凹部41よりも深さが浅い溝部43、44、45、46、47を有している。また、溝部43〜47のうちの溝部46、47は、それぞれ、凹部41と接続されている。これら溝部43〜47も凹部41と同様に、基板2をウェットエッチングすることで形成されている。
溝部43、44、45、46、47には配線711、721、731、741、751が配置されている。このうち、配線741、751は、溝部46、47から凹部41の底面まで延びて配置されている(具体的には、溝部46、47の底面、後述する湾曲凸面411a、変曲点Pおよび湾曲凹面411bを連続して跨いで配置されている)。また、配線711、721、731、741、751の一端部は、端子712、722、732、742、752となっており、これら端子712〜752は、それぞれ、蓋体5の外側に配置されている。
ここで、側面411の形状について詳細に説明する。図4に示すように、側面411は、湾曲面で構成されており、凹部41の深さ方向の途中に、湾曲方向が逆転する変曲点Pを有している。側面411の変曲点Pよりも上側(溝部46側)の部分は、湾曲凸面411aで構成されており、側面411の変曲点Pよりも下側(凹部41の底面側)の部分は、湾曲凹面411bで構成されている。側面411をこのような構成とすると、溝部46の底面と側面411とをなだらかな曲線によって連続的に接続することができ、側面411と凹部41の底面とをなだらかな曲線によって連続的に接続することができる。そのため、溝部46の底面と側面411との接続部(境界部)、および、側面411と凹部41の底面との接続部(境界部)において、配線741の断線または破損(クラック等)を低減することができる。配線751についても同様である。そのため、信頼性の高い電子デバイス1となる。
特に、本実施形態では、変曲点Pが、凹部41の深さ方向の中点(図4中の一点鎖線で示す位置)よりも上側に位置している。また、湾曲凸面411aの平均曲率半径Raが、湾曲凹面411bの平均曲率半径Rbよりも小さくなっている。すなわち、Ra<Rbの関係を満足している。このような関係を満足することで、基板4を効率的に製造することができる。なお、この理由については、後述する製造方法において説明する。
平均曲率半径Raとしては、特に限定されないが、浅い溝部46の深さに対して1倍以上、10倍以下であることがより好ましい。また、平均曲率半径Rbとしては、特に限定されないが、凹部41の深さに対して1倍以上、10倍以下であることが好ましい。平均曲率半径Ra、Rbをこのような範囲内とすることで、凹部41の面内方向および深さ方向への過度な大型化を防ぎつつ、上述した効果をより確実に発揮することができる。
以上、溝部46と凹部41との接続部について詳細に説明したが、溝部47と凹部41との接続部についても同様の構成となっている。
このような基板4は、例えば、非晶質のガラス材料で構成されている。これにより、ウェットエッチングによって等方的なエッチングが可能となるため、前述したような形状の側面411を容易に形成することができる。ただし、基板4の構成材料としては、非晶質であれば、特に限定されず、例えば、アモルファスシリコンで構成されていてもよい。また、配線711〜751および端子712〜752の構成材料としては、導電性を有していれば特に限定されず、例えば、アルミニウム、金、白金、ITO(Indium Tin Oxide)、あるいはそれらの多層膜等を用いることができる。
蓋体5は、図3に示すように、下面に開放する凹部51を有している。そして、基板4と蓋体5とが凹部41と凹部51とで内部空間Sを形成するように接合されており、この内部空間Sに機能素子片6が収容されている。内部空間Sは、気密封止され、減圧状態(好ましくは、100Pa以下)となっている。これにより、粘性抵抗が減り、機能素子片6を効率的に振動させることができる。また、蓋体5は、内部空間Sを真空引きするのに用いる封止孔52を有し、封止孔52は、封止材53によって封止されている。封止材53としては、特に限定されないが、例えば、Au−Ge系の合金を用いることができる。
このような蓋体5は、例えば、シリコンで構成されている。これにより、蓋体5と基板4とを陽極接合により接合することができる。ただし、蓋体5の構成材料としては、これに限定されず、例えば、ガラス材料、金属材料等で構成されていてもよい。
なお、蓋体5と基板4とを接合した状態では、溝部43〜47を介して内部空間Sの内外が連通されている。そのため、本実施形態では、TEOS(テトラエトキシシラン)を用いたCVD法等で形成されたSiO膜によって溝部43〜47を塞ぐことで内部空間Sを気密封止している。
機能素子片6は、内部空間Sに配置されており、凹部41と重なるようにして、基板4の上面とポスト42とに接合されている。このような機能素子片6は、図2に示すように、X軸方向に並ぶ2つの構造体60(60a、60b)を有している。
構造体60は、振動部61と、駆動バネ部62と、固定部63と、可動駆動電極64と、固定駆動電極65、66と、検出用フラップ板67と、梁部68と、を有している。このような構造体60は、リン、ボロン等の不純物がドープされた導電性のシリコン基板をエッチングによってパターニングすることで一体的に形成されている。
振動部61は、矩形の枠体であり、その4隅に駆動バネ部62の一端部が接続されている。駆動バネ部62の他端部は、固定部63に接続されており、固定部63は、基板4の上面またはポスト42に接合されている。これにより、振動部61および駆動バネ部62が基板4から浮いた状態で支持された状態となる。そのため、駆動バネ部62をX軸方向に弾性変形させることで、振動部61を基板4に対してX軸方向に振動させることができる。なお、固定部63と基板4との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、陽極接合を用いることができる。
また、固定部63の少なくとも1つは、導電性バンプB1を介して溝部43内の配線711と電気的に接続されている。
可動駆動電極64は、振動部61に設けられている。一方、固定駆動電極65、66は、基板4に接合されており、可動駆動電極64を間に挟むようにして設けられている。また、固定駆動電極65は、導電性バンプB2を介して溝部44内の配線721と電気的に接続され、固定駆動電極66は、導電性バンプB3を介して溝部45内の配線731と電気的に接続されている。
可動駆動電極64と固定駆動電極65、66との間に駆動電圧を印加すると、可動駆動電極64と固定駆動電極65、66との間に静電力が発生し、これにより、駆動バネ部62をX軸方向に弾性変形させつつ、振動部61をX軸方向に振動させることができる。なお、構造体60aと構造体60bとでは、固定駆動電極65、66の配置が逆であるため、構造体60aの振動部61と、構造体60bの振動部61は、互いに接近、離間するようにX軸方向に逆位相で振動する。これにより、構造体60a、60bの振動がキャンセルされ、振動漏れを低減することができる。
検出用フラップ板67は、振動部61の内側に位置しており、+Y軸側の端部において梁部68によって振動部61に連結されている。このような検出用フラップ板67は、振動部61をX軸方向に振動させた状態の電子デバイス1にY軸まわりの角速度ωyが加わることで、コリオリの力により、梁部68を捩り変形させつつ、梁部68で形成された回動軸まわりに回動(傾倒)する。
また、凹部41の底面には、検出用フラップ板67と対向して固定検出電極79が設けられており、検出用フラップ板67と固定検出電極79との間に静電容量Cが形成されている。また、構造体60a側の固定検出電極79は、配線741と電気的に接続されており、構造体60b側の固定検出電極79は、配線751と電気的に接続されている。固定検出電極79の構成材料としては、導電性を有していれば、特に限定されず、例えば、アルミニウム、金、白金、ITO等を用いることができる。
次に、機能素子片6の動作について説明する。まず、可動駆動電極64と固定駆動電極65、66との間に駆動電圧を印加し、構造体60aの振動部61と構造体60bの振動部61とを逆位相でかつ所定の周波数でX軸方向に振動させる。この状態において、電子デバイス1に角速度ωyが加わると、コリオリ力が働き、構造体60aの検出用フラップ板67と構造体60bの検出用フラップ板67とが回動軸まわりに互いに逆位相で変位する。検出用フラップ板67が変位することで、検出用フラップ板67と固定検出電極79とのギャップが変化し、それに伴って静電容量Cが変化する。そのため、この静電容量Cの変化量を検出することで、角速度ωyを求めることができる。
(IC)
IC9は、図1に示すように、ジャイロセンサー素子3の上面(蓋体5上)に固定されている。IC9には、例えば、ジャイロセンサー素子3を駆動する駆動回路や、ジャイロセンサー素子3からの出力信号に基づいて角速度ωyを検出する検出回路や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力回路等が含まれている。このようなIC9は、ボンディングワイヤーBW1を介してジャイロセンサー素子3の端子712〜752と電気的に接続されており、ボンディングワイヤーBW2を介して基板2の端子21と電気的に接続されている。
(モールド材)
モールド材Mは、図1に示すように、ジャイロセンサー素子3およびIC9をモールドしている。これにより、ジャイロセンサー素子3やIC9を水分、埃、衝撃等から保護することができる。モールド材Mとしては、特に限定されないが、例えば、熱硬化型のエポキシ樹脂を用いることができ、例えば、トランスファーモールド法によってモールドすることができる。
[電子デバイスの製造方法]
電子デバイス1の製造方法は、ジャイロセンサー素子3を製造する素子製造工程と、基板2上にジャイロセンサー素子3を配置する素子配置工程と、ジャイロセンサー素子3上にIC9を配置するIC配置工程と、ジャイロセンサー素子3とIC9とを電気的に接続すると共に、IC9と基板2とを電気的に接続する電気接続工程と、ジャイロセンサー素子3およびIC9を封止する封止工程と、を有している。以下、これら各工程について順次説明する。なお、溝部43〜47については、それぞれ同じ工程で同じように製造することができるため、以下では、説明の便宜上、溝部46について代償して説明する。
(素子製造工程)
まず、図5に示すように、基板4の母材となるガラス基板(基体)40を準備し、その上面に溝部46に対応する開口を有するマスクM1を成膜する。次に、マスクM1を介してガラス基板40をウェットエッチングすることで、ガラス基板40に溝部46を形成する。
次に、マスクM1を除去した後、図6に示すように、凹部41に対応する開口を有するマスクM2を成膜する。次に、マスクM2を介してガラス基板40をウェットエッチング(第1エッチング)することで、ガラス基板40に凹部41およびポスト42を形成する。ここで、非晶質であるガラス基板40をウェットエッチングすることで、ガラス基板40が等方的にエッチングされるため、傾斜した側面411を有する凹部41を簡単に形成することができる。側面411を傾斜させることで、側面411と溝部46の底面とをなだらかに接続することができ、側面411と凹部41の底面とをなだらかに接続することができる。また、後に配線711〜751を形成する際に、配線711〜751の母材となる金属膜を側面411上に十分な厚さで成膜することができる(すなわち、カバレッジの低下を低減することができる)。
次に、マスクM2を除去し、基板4をその上面側から一様にウェットエッチング(第2エッチング)する。この際、基本的には、エッチングが等方的に進行するが、溝部46の底面と側面411との接続部のような角になっている部分のエッチングレートが、他の部分よりも高くなる傾向がある。そのため、溝部46の底面と側面411との接続部でエッチングがより進み、図7に示すような側面411を有する凹部41が得られる。これにより、基板4が得られる。なお、本実施形態では、基板4を上面側から一様にエッチングしているが、本工程では、溝部46の底面、側面411および凹部41の底面をエッチングすることができればよいため、例えば、基板4の上面にエッチング保護用のマスクを成膜しておいてもよい。このようなマスクを成膜しておけば、基板4の薄肉化を防止することができる。
このようにして形成された側面411は、前述したように、凹部41の深さ方向の途中に、湾曲方向が逆転する変曲点Pを有しており、側面411の変曲点Pよりも上側の部分が湾曲凸面411aで構成され、側面411の変曲点Pよりも下側の部分が湾曲凹面411bで構成されている。側面411をこのような構成とすると、溝部46の底面と側面411とをなだらかな曲線によって連続的に接続することができ、同様に、側面411と凹部41の底面とをなだらかな曲線によって連続的に接続することができる。
特に、本実施形態では、変曲点Pが、凹部41の深さ方向の中点(溝部46の底面と凹部41の底面との間の中点)よりも上側に位置しており、湾曲凸面411aの平均曲率半径Raが、湾曲凹面411bの平均曲率半径Rbよりも小さくなっている。このような構成とすると、図7に示したウェットエッチング(第2エッチング)時間をより短くすることができる。そのため、本工程を短時間で行うことができ、効率的に基板4を形成することができる。
次に、基板4に、蒸着法やスパッタリング法等を用いて、配線711〜751、端子712〜752および固定検出電極79の母材となる導電膜(導電部)を成膜し、この導電膜をフォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いてパターニングすることで、図8に示すように、固定検出電極79、配線741および端子742を形成する。このような方法によれば、固定検出電極79、配線741および端子742を簡単に形成することができる。
なお、前述したように、側面411が傾斜面になっているため、側面411上にも十分に厚い導電膜を成膜することができ、配線741の強度が低下したり、電気抵抗が増大したりすることを低減することができる。本工程により得られた配線741は、凹部41の底面から側面411を通って溝部46に引き回されているが、前述したように、凹部41の底面と側面411がなだらかな曲面で接続されており、側面411と溝部46の底面とがなだらかな曲面で接続されているため、これらの接続部(境界部)における配線741の断線を低減することができる。
次に、基板4に導電性バンプB1〜B3を配置した後、図9に示すように、基板4の上面に機能素子片6の母材となるシリコン基板600を接合する。基板4とシリコン基板600の接合方法としては、例えば、陽極接合を用いることができる。次に、CMP(化学機械研磨)等によって、シリコン基板600を所望の厚さまで薄肉化した後、シリコン基板600にリン、ボロン等の不純物をドープして、シリコン基板600に導電性を付与する。次に、シリコン基板600をフォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いてパターニングし、図10に示すように、シリコン基板600から機能素子片6を形成する。
次に、蓋体5を準備し、図11に示すように、蓋体5と基板4とを接合し、さらに、SiO膜によって溝部46を塞ぐ。基板4と蓋体5の接合方法としては、例えば、陽極接合を用いることができる。次に、封止孔52を介して内部空間Sを減圧状態とした後、封止材53で封止孔52を封止する。封止材53による封止は、例えば、ボール状の封止材53を封止孔52に配置し、封止材53をレーザー照射等によって溶融させることで行われる。以上により、ジャイロセンサー素子3が得られる。
(素子配置工程、IC配置工程)
次に、基板2を準備し、図12に示すように、基板2の上面にジャイロセンサー素子3を固定し、IC9を準備し、ジャイロセンサー素子3の上面にIC9を固定する。
(電気接続工程)
次に、図13に示すように、ボンディングワイヤーBW1を用いてジャイロセンサー素子3(端子712〜752)とIC9とを電気的に接続すると共に、ボンディングワイヤーBW2を用いてIC9と基板2とを電気的に接続する。
(封止工程)
次に、図14に示すように、モールド材Mによって、ジャイロセンサー素子3およびIC9を封止する。以上によって、電子デバイス1が得られる。
<第2実施形態>
図15は、本発明の第2実施形態に係る電子デバイスが有するジャイロセンサー素子の断面図である。図16および図17は、それぞれ、図15に示すジャイロセンサー素子の製造方法を説明する断面図である。
以下、第2実施形態の電子デバイスについて前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の電子デバイスは、主に、ジャイロセンサー素子が備える基板の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の電子デバイスと同様である。なお、図15ないし図17では、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
前述した第1実施形態では、基板4がガラス材料で構成され、機能素子片6および蓋体5がシリコンで構成されていた。ここで、線膨張係数について述べると、ガラス材料の線膨張係数は、約3.25ppm/℃であり、温度依存性をほとんど有していない(すなわち、温度によらず線膨張係数が一定である)。一方、シリコンの線膨張係数は、約2.5〜3.5ppm/℃であり、温度依存性を有している(すなわち、温度によって線膨張係数が変化する)。そのため、前述した第1実施形態のジャイロセンサー素子3では、熱膨張によって基板4に反りが発生し、この反りによって、機能素子片6の振動特性が悪化する場合や、機能素子片6との接合部や蓋体5との接合部にクラック等が発生してしまう場合もあり得る。そこで、本実施形態では、熱膨張に起因する基板4の反りを低減し、電子デバイス1の信頼性を向上させている。
本実施形態のジャイロセンサー素子3は、図15に示すように、基板4の下面(機能素子片6と反対側の面)に接合された補助基板(補助基体)30を有している。そのため、補助基板30と蓋体5および機能素子片6との間に基板4が挟まれた構成となっている。このような補助基板30は、シリコンで構成されている。
このような構成によれば、シリコンで構成された補助基板30と、シリコンで構成された機能素子片6および蓋体5と、の間にガラス材料で構成された基板4が位置することになる。すなわち、基板4を線膨張係数が同じ材料で挟み込んでいるため、熱膨張による基板4の反りを低減することができる。したがって、機能素子片6の振動特性の悪化や、基板4と機能素子片6や蓋体5との接合部の破損等を効果的に低減することができる。よって、電子デバイス1の信頼性が向上する。
なお、本実施形態では、補助基板30を、機能素子片6や蓋体5と同じシリコンで構成しているため、上述した効果がより顕著となる。ただし、補助基板30の構成材料としては、機能素子片6や蓋体5と同じ材料に限定されず、機能素子片6(蓋体5)の線膨張係数をα1とし、基板4の線膨張係数をα2とし、補助基板30の線膨張係数をα3としたとき、|α1−α2|≧|α1−α3|の関係を満足する材料であればよい。このような関係を満足する材料によっても、上記と同様の効果を発揮することができる。
次に、本実施形態のジャイロセンサー素子3の製造方法について簡単に説明する。
まず、前述した第1実施形態の製造方法と同様にして、配線711〜751、端子712〜752および固定検出電極79が設けられた基板4を用意する。次に、基板4に導電性バンプB1〜B3を配置した後、図16に示すように、基板4の上面にシリコン基板600を接合する。基板4とシリコン基板600との接合は、陽極接合を用いることができる。
次に、図17に示すように、シリコン基板からなる補助基板30を準備し、この補助基板30を基板4の下面に接合する。基板4と補助基板30との接合方法は、陽極接合を用いることができる。ここで、基板4に補助基板30を陽極接合する際の温度T2は、基板4にシリコン基板600を陽極接合する際の温度T1よりも高いことが好ましい。初めに基板4とシリコン基板600とを陽極接合したことで、基板4中の陽イオン(ナトリウムイオン)が補助基板30側に移動しているため、本工程では、より多くの陽イオンを機能素子片6側へ移動させる必要がある。そのため、T1<T2として、陽イオンを移動させ易くすることで、より短時間で、補助基板30を基板4に接合することができる。
後は、前述した第1実施形態の製造方法と同様の工程を踏むことでジャイロセンサー素子3が得られる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図18は、本発明の第3実施形態に係る電子デバイスの断面図である。図19および図20は、それぞれ、図18に示す電子デバイスの変形例を示す断面図である。
以下、第3実施形態の電子デバイスについて前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、図18ないし図20では、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
本実施形態の電子デバイス1は、図18に示すように、基板2と蓋体8とを備えたパッケージ10を有している。基板2は、上面に開放する凹部23と、下面に開放する凹部24と、を有している。一方、蓋体8は、凹部23の開口を塞ぐようにして基板2の上面に接合されており、これにより、パッケージ10内に内部空間S1が形成されている。内部空間S1は、気密封止されており、減圧状態(10Pa以下程度。好ましくは真空)となっている。
内部空間S1内にはジャイロセンサー素子3が収容されている。本実施形態のジャイロセンサー素子3は、前述した第1実施形態の構成から蓋体5が省略された構成となっている。そのため、凹部41が内部空間S1と繋がっており、機能素子片6が内部空間S1に臨んでいる。前述したように、内部空間S1が減圧状態に保たれているため、ジャイロセンサー素子3から蓋体5を省略しても、機能素子片6を減圧環境下に配置することができる。そのため、蓋体5を省略することで、機能素子片6の振動特性を低下させることなく、電子デバイス1の低背化を図ることができる。また、蓋体5を省略することで、機能素子片6や配線711〜751に加わる熱履歴を少なくすることができるため、ジャイロセンサー素子3の熱ダメージを低減することができる。
一方、凹部24内にはIC9が収容されている。なお、IC9は、基板2に設けられた図示しない内部配線等を介してジャイロセンサー素子3と電気的に接続されている。また、凹部24内にはIC9をモールドするモールド材Mが充填されている。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態の変形例として、図19に示すように、基板2から凹部24を省略して、凹部23内にIC9を配置してもよい。この場合は、IC9を凹部24の底面に固定し、IC9上にジャイロセンサー素子3を固定するのが好ましい。また、本実施形態の別の変形例として、図20に示すように、基板2から凹部24を省略し、さらに、IC9を蓋体8として用いた構成としてもよい。このような構成によれば、電子デバイス1のさらなる低背化を図ることができる。
[電子機器]
次に、本発明の電子デバイスを備える電子機器について説明する。
図21は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、電子デバイス1が内蔵されている。
図22は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、アンテナ(図示せず)、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、電子デバイス1が内蔵されている。
図23は、本発明の電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。
この図において、デジタルスチールカメラ1300におけるケース1302の背面には表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。そして、撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押すと、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。このようなデジタルスチールカメラ1300には、例えば、手振れ補正に用いられる電子デバイス1が内蔵されている。
このような電子機器は、電子デバイス1を備えているので、優れた信頼性を有している。
なお、本発明の電子機器は、図21のパーソナルコンピューター、図22の携帯電話機、図23のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計(スマートウォッチを含む)、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、携帯端末用の基地局、フライトシュミレーター等に適用することができる。
[移動体]
次に、本発明の移動体について説明する。
図24は、本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
この図において、自動車1500には電子デバイス1が内蔵されており、例えば、電子デバイス1によって車体1501の姿勢を検出することができる。電子デバイス1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。
その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプター(ドローンを含む)で利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、電子デバイス1が組み込まれる。
以上、本発明の電子デバイスの製造方法、電子デバイス、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、検出用フラップ板が回動軸まわりに回動する構成について説明したが、検出用フラップ板としては、Z軸方向に変位することができれば、どのように変位してもよい。例えば、検出用フラップ板は、回動軸まわりにシーソー揺動してもよいし、姿勢を保ったままZ軸方向に変位していてもよい。すなわち、シーソー揺動型の物理量センサーであってもよいし、平行平板型の物理量センサーであってもよい。
また、機能素子片としては、角速度を検出する素子に限定されず、例えば、加速度を検出する素子や、気圧を検出する素子であってもよい。また、機能素子片としては、角速度、加速度、気圧等の物理量を検出することができる素子に限定されず、例えば、発振器等に用いられる振動素子であってもよい。また、機能素子片を収容する内部空間の雰囲気は、減圧状態に限定されず、機能素子片の種類等に応じて適宜変更することができる。例えば、機能素子として加速度を検出する素子を用いた場合(例えば、特開2015−62040参照)には、内部空間は、窒素、アルゴン等の不活性ガスを充填した大気圧状態とすることができる。
1…電子デバイス、10…パッケージ、2…基板、21…端子、22…実装端子、23…凹部、24…凹部、3…ジャイロセンサー素子、30…補助基板、4…基板、40…ガラス基板、41…凹部、411…側面、411a…湾曲凸面、411b…湾曲凹面、42…ポスト、43、44、45、46、47…溝部、5…蓋体、51…凹部、52…封止孔、53…封止材、6…機能素子片、60、60a、60b…構造体、600…シリコン基板、61…振動部、62…駆動バネ部、63…固定部、64…可動駆動電極、65、66…固定駆動電極、67…検出用フラップ板、68…梁部、711、721、731、741、751…配線、712、722、732、742、752…端子、79…固定検出電極、8…蓋体、9…IC、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…デジタルスチールカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1500…自動車、1501…車体、1502…車体姿勢制御装置、1503…車輪、B1、B2、B3…導電性バンプ、BW1、BW2…ボンディングワイヤー、C…静電容量、M…モールド材、M1、M2…マスク、P…変曲点、S、S1…内部空間、ωy…角速度

Claims (13)

  1. 基体を準備し、前記基体の面にマスクを配置する工程と、
    前記マスクを介して前記基体を第1エッチングすることで前記面に開放する凹部を形成する工程と、
    前記マスクを除去する工程と、
    前記面および前記凹部を第2エッチングする工程と、
    前記第2エッチング後の前記面と前記凹部との接続部を跨いで導電部を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  2. 前記第1エッチングは、ウェットエッチングである請求項1に記載の電子デバイスの製造方法。
  3. 前記基体は、非晶質である請求項1または2に記載の電子デバイスの製造方法。
  4. 前記第2エッチングによって、前記凹部の側面の途中に変曲点を形成し、
    前記側面の前記変曲点よりも前記面側は、湾曲凸面を含み、
    前記側面の前記変曲点よりも前記凹部の底面側は、湾曲凹面を含んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子デバイスの製造方法。
  5. 前記変曲点は、前記凹部の深さ方向の中点よりも前記面側に位置する請求項4に記載の電子デバイスの製造方法。
  6. 前記湾曲凸面の平均曲率半径は、前記湾曲凹面の平均曲率半径よりも小さい請求項4または5に記載の電子デバイスの製造方法。
  7. 前記導電部は、前記基体に導電膜を成膜し、前記導電膜をエッチングすることで形成する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子デバイスの製造方法。
  8. 基体と、
    前記基体に配置されている導電部と、を有し、
    前記基体は、面に開放する凹部を有し、
    前記凹部の側面は、前記凹部の深さ方向の途中に変曲点を有し、
    前記側面の前記変曲点よりも前記面側は、湾曲凸面を含み、
    前記側面の前記変曲点よりも前記凹部の底面側は、湾曲凹面を含み、
    前記導電部は、前記湾曲凸面、前記変曲点および前記湾曲凹面を連続して跨いで配置されていることを特徴とする電子デバイス。
  9. 前記基体に接合されている機能素子片と、
    前記基体の前記機能素子片とは反対側に接合されている補助基体と、を有し、
    前記機能素子片の線膨張係数をα1とし、前記基体の線膨張係数をα2とし、前記補助基体の線膨張係数をα3としたとき、
    |α1−α2|≧|α1−α3|の関係を満足する請求項8に記載の電子デバイス。
  10. 前記機能素子片と前記補助基体とは、互いに同じ材料を含んでいる請求項9に記載の電子デバイス。
  11. 前記基体を収容する内部空間を有するパッケージを有し、
    前記基体の前記凹部は、前記内部空間と繋がっている請求項8ないし10のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  12. 請求項8ないし11のいずれか1項に記載の電子デバイスを有することを特徴とする電子機器。
  13. 請求項8ないし11のいずれか1項に記載の電子デバイスを有することを特徴とする移動体。
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