JP5995729B2 - 光コネクタ用フェルール - Google Patents

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Description

本発明は、光通信における光ファイバ相互間の接続部や光半導体等の光モジュールの接続部等に使用される光コネクタ用フェルールに関する。
近年、スーパーコンピュータ等のハイエンドなシステム装置においては、複数のCPUの並列動作により情報通信の大容量化と高速化を実現する傾向にある。このようなシステム装置内のポート及びシステム装置間では、大容量で高速密度な情報信号伝送が要求されている。
しかし、情報信号を電気信号で伝送する電気伝送方式だけでは、伝送速度や伝送損失等の観点から限界を迎えつつある。そのため、光ファイバを使用した伝送技術が注目されており、光インターコネクトが期待されている。この技術によれば、従来用いられてきた同軸ケーブルの束を複数の光ファイバで構成される光ファイバアレイに置き換えることにより、高速かつ高密度配線を軽量かつ細径で実現することができる。また、従来の電気伝送方式と比較して、はるかに広帯域な信号伝送を行うことができ、小型かつ低消費電力の光モジュールを使用した信号伝送システムを構築できる。
このような光インターコネクトを利用して高密度配線を実現するためには、多心の光ファイバ相互間の接続部において、複数の光ファイバテープ心線を精度良くかつ高密度に配列して保持することができる光コネクタ用フェルールが望まれている。
近時、複数の光ファイバテープ心線を多段に積層して、48本以上の光ファイバを高密度で接続する光コネクタフェルールの必要性が高くなっている。そのような高密度接続のためには、細い光ファイバを高い精度で多段に位置決め配置する技術が求められる。このような光ファイバを高密度接続するための光ファイバ固定部材(フェルール)として、いくつかの構成が提案されている。
特許文献1には、複数の光ファイバ挿通孔を有する第1ハウジング部と、フランジ部を有する第2ハウジング部からなる光コネクタ用フェルール(光ファイバ取付部材)が開示されている。第1ハウジングに設けられる複数の挿通孔は、細い光ファイバを挿通する80μm〜125μm程度の極めて細い孔である。このような挿通孔を高精度に製造するには、細いコアピン(細い成型ピン)を多数近接して配置した成形金型を用いる必要があり、高い製造技術が必要となる。特許文献1に開示されている光コネクタ用フェルールでは、挿通孔を高精度で作製する必要のある第1ハウジン部と、高い精度が要求されない第2ハウジング部とを別体として形成した後、両者を接合することにより第1ハウジング部の精度を高めつつ、全体として成形金型のコストを下げること、及び製造作業ができるだけ容易になるようにしている。
特許文献2には、ハウジングの中央部分に設けられた中央仕切り板部の上下に横長の貫通孔が設けられたハウジングと、該貫通孔に挿入されるファイバ孔を有する横長の光ファイバフェルールとから構成される光コネクタフェルールが開示されている。中央仕切り板部の上下には光ファイバを載置するためのV溝を設けられており、該V溝上に光ファイバ上を整列させるとともに、上下の貫通孔に光ファイバを設置した横長のフェルールが挿入され嵌めこまれることにより、4段構成の光ファイバ心線を配置することができる。挿入嵌合される横長のフェルールは、ハウジングの貫通孔の内寸とフェルールの外寸で位置決めされる。
さらに、特許文献3には、最上段と最下段に配置される外側支持部材12と、上下両面にV溝を有する内側支持部材14を複数積層可能なマルチファイバフェルールが開示されている。V溝に配置される光ファイバの位置決めは、隣接する2つの支持部材を組み合わせることにより形成されるガイドピン用の孔20により行われる。
特開2009−229503号 特開2009−229505号 特許第3753919号
特許文献1では第1ハウジング部11に裸光ファイバを挿通するための複数の挿通孔を形成する必要がある。上述したように、このような光ファイバ挿通孔を形成するためには、成形金型に複数の細く長い成型ピンが必要となる。このような細い成形ピンを有する成形金型は精度よく製造するのが難しく、製造コストがかかる。その上この成形金型を使用してハウジングを成形する際に、何らかの原因で成型ピンが湾曲することや破損することがある。
このように特許文献1のフェルールでは、成形金型の作成や、成型作業時の取り扱いが難しく、ハウジングの製造工程における作業効率や歩留まりを上げることが難しいという問題や、成形金型が高価なものとなるため、製造コストの低減が困難であるという問題がある。さらに、細く長い挿通孔に光ファイバ部を挿通する組立作業に熟練を必要とし、組立作業が困難であるという点も問題となる。
さらに、今後は従来の48本よりもはるかに多い96本の光ファイバを接続することも求められている。この場合には、ピン径が従来の125μmから80μmと大幅に細くなり、特許文献1のフェルールのように挿通孔を有する構造では、金型の製造及びフェルールの製造作業が限界を超えつつある。
特許文献2もハウジング本体に挿入する横型フェルールが、光ファイバを挿通する挿通孔タイプのものであり、特許文献1と同様の問題を有している。さらに、特許文献2の光コネクタ用フェルールは、整列基板をハウジング部に嵌めこむ構成としている。そのため、挿入する別体のフェルールの位置決めが本体ハウジングの貫通孔の内寸と別体のフェルールの外寸のみできまるので、幅方向に多少のずれが生じた場合に修正がし難いという問題がある。また、別体のフェルールの数を増やすと、位置決め精度はさらに落ちるので、整列基板を5段以上の多層に重ねた高密度集積は難しいという問題もある。
特許文献3の従来技術は、挿通孔を使用せず、V溝のみで光ファイバを配置固定するもので、特許文献1や2に示すような挿通孔形成の問題は存在しない。しかし、このマルチファイバ用フェルールは、隣接する2つの支持部材を組み合わせることにより形成されるガイドピン用の穴により、各支持部材のV溝の位置決めを行っている。そのため、各V溝の位置決めが不安定となり、正確な位置決めが難しい。また、この構造では多段になればなるほど、位置決めがずれてくるおそれが高くなるため、高集積化が必要となってきた場合に、特許文献3の技術では、正確な位置決めが難しい。
本発明は上記した課題に着目してなされたものであり、多数の光ファイバを多段に高密度に接続するための光コネクタフェルールにおいて、組立作業が容易であり、かつ裸光ファイバ部の高い精度で正確な位置決めが可能な光コネクタ用フェルールを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の第1の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、少なくとも一方の面に多心の光ファイバテープ心線の複数の裸光ファイバ部を所定ピッチで幅方向に位置決めし、前記複数の裸光ファイバ部を整列して配置する複数の保持用溝を有する第1の整列基板と、該第1の整列基板と一体的に形成されており、前記第1の整列基板の両端部を支持し、前記第1の整列基板の上面側または下面側の少なくとも一方に前記多心の光ファイバテープ心線の幅より大きい開放部を有する一対の側面支持部と、を備えるハウジング部と、前記第1の整列基板の前記複数の保持用溝に載置される前記複数の裸光ファイバの少なくとも一部と係合して幅方向の位置決めを行う位置決め部と、前記複数の裸光ファイバ部を押圧固定する固定部とを備え、前記ハウジング部の前記第1の整列基板と対向して、前記裸光ファイバ部を挟み込むように積層載置されて接着固定される第2の整列基板と、を具備し、前記第1の整列基板は、前記一対の側面支持部と分離可能となる複数の切り込み部を備えることを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第2の整列基板は、一方の面に前記裸光ファイバ部が嵌り込む位置決め用溝を有し、他方の面に他の多心の光ファイバテープ心線を載置する他の位置決め用溝を有し、前記開放部に上下方向から挿入して載置されることを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第2の整列基板が、複数積層されていることを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第2の整列基板の高さが、前記側面支持部より低いことを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第2の整列基板は全てその幅が前記開放部より狭くなっていることを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記側面支持部は、前面部に位置決め用ガイド穴を有することを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記複数の保持用溝は、前記第1の整列基板の両方の面に設けられることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第1の整列基板は、前記一対の側面支持部の中央部に形成されていることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第1の整列基板は被覆部を支持するファイバ支持部を備えることを特徴とする。被覆部は光ファイバテープ心線の光ファイバが被覆された部分である。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記ハウジング部は、前記ファイバ支持部を備える前部ハウジング部と、前記第2の整列基板を備える後部ハウジング部に分離されていることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記複数の保持用溝は、前記第1の整列基板の一方の面と他方の面で対称に設けられていることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第1の整列基板の複数の保持用溝及び前記第2の整列基板の位置決め用溝は、断面形状がV字形となるV溝であることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第1の整列基板の複数の保持用溝及び前記第2の整列基板の位置決め用溝は、断面形状がU字形となるU溝であることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは前記第1の整列基板の保持用溝及び前記第2の整列基板の位置決め用溝は、上下の面でピッチが半分ずれていることを特徴とする。
発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは、前記ファイバ支持部を備える後部ハウジング部は、前記第1の整列基板を備える前部ハウジング部とL字形状になるように一体的に形成されるとともに、前記光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部は90度曲げられて前記第1の整列基板に載置され、前記被覆部は前記ファイバ支持部に載置され、前記第2の整列基板は、前記第1の整列基板に積層され、他の90度曲げられた光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部が、前記第2の整列基板に載置されることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは、前記ファイバ支持部と前記第1の整列基板は離間していることを特徴とする。
本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、少なくとも一方の面に多心の光ファイバテープ心線の複数の裸光ファイバ部を所定ピッチで幅方向に位置決めし、前記複数の裸光ファイバ部を整列して配置する複数の保持用溝を有する第1の整列基板と、該第1の整列基板と一体的に形成されており、前記第1の整列基板の両端部を支持し、前記第1の整列基板の上面側または下面側の少なくとも一方に前記多心の光ファイバテープ心線の幅より大きい開放部を有する一対の側面支持部と、を備えるハウジング部と、前記第1の整列基板の前記複数の保持用溝に載置される前記複数の裸光ファイバの少なくとも一部と係合して幅方向の位置決めを行う位置決め部と、前記複数の裸光ファイバ部を押圧固定する固定部とを備え、前記ハウジング部の前記第1の整列基板と対向して、前記裸光ファイバ部を挟み込むように積層載置されて接着固定される第2の整列基板と、を具備し、前記第1の整列基板は、前記光ファイバテープ心線の光ファイバが被覆された部分である被覆部を支持するファイバ支持部を備え、前記ファイバ支持部を備える後部ハウジング部は、前記第1の整列基板を備える前部ハウジング部とL字形状になるように一体的に形成されるとともに、前記光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部は90度曲げられて前記第1の整列基板に載置され、前記被覆部は前記ファイバ支持部に載置され、前記第2の整列基板は、前記第1の整列基板に積層され、他の90度曲げられた光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部が、前記第2の整列基板に載置されることを特徴とする。本発明の他の実施態様に係る光コネクタ用フェルールは、好ましくは、前記ファイバ支持部と前記第1の整列基板は離間していることを特徴とする。
本発明の光コネクタ用フェルール(光ファイバ固定部材)によれば、配置固定される複数の光ファイバがすべて、保持用溝に配置されて固定される構造となっており、光ファイバを挿通する挿通孔を必要としない。このように、保持用溝によって光ファイバを位置決め配置固定することにより、光ファイバの細径化、高集積化に対応した光コネクタ用フェルールを提供することが可能となる。
すなわち、例えばV字形状またはU字形状等の保持溝を形成するための成形金型は、切削加工により作成することができるので、光ファイバが80μm程度に細径化されたとしても比較的容易に作成することが可能となる。また、細いピンを用いた成形金型を必要としないために成形金型の製造コストを低廉化でき、かつ成形金型によるフェルールの製造作業が容易となるため、製造コストの低廉化を図ることも可能となる。
さらに、本発明では、第2の整列基板に、前記第1整列基板に整列配置された裸光ファイバと係合する位置決め部を設けている。これにより、第2の整列基板を第1の整列基板に配列された裸光ファイバの上に載置するだけで、第2整列基板上の保持用溝を第1整列基板に載置された光ファイバに合わせた状態で、第2の整列基板の位置を自己整合させて正確に位置決めすることが可能となる。すなわち、ハウジング部及び第2の整列基板に裸光ファイバ部を整列させた後、順次第2の整列基板を重ね合わせて行くだけで、複数段積層された光ファイバ全体の正確な位置決めが可能となる。また、位置決めを行うガイド穴を備える側面支持部と第1の整列基板を一体的に形成しているので、2つの光コネクタフェルールを突き合わせて接続する際の位置合わせにおいても高い精度を得ることができる。
このように保持用溝に裸光ファイバ部を載置するだけの構造であるため、より線径が細い光ファイバ(例えば光ファイバ線径Φ80μmなど)を使用する場合や、より多心の光ファイバ用テープ心線を使用する場合においても、細い成型ピンの成型することなく容易な作業で高精度に組み立てることができる。
以上のように、本願発明に係る光コネクタフェルールによると、位置決め精度を向上させることが可能となる。また、挿通孔を必要としないので、金型の製造も容易で金型の破損も少ない上に製造コストの大幅な低減を図ることができるだけでなく、光ファイバを固定する組立作業効率も大幅に向上する。
(a)は、本発明に係る光コネクタ用フェルールの第1実施形態の組立時の状態を示す分解斜視図であり、(b)は(a)に示す光コネクタ用フェルールを用いて光ファイバテープ心線を積層した状態を示す正面図である。 (a)は本発明に係る光コネクタ用フェルールの第2実施形態の組立時の状態を示す分解斜視図であり、(b)は(a)に示す光コネクタ用フェルールを用いて光ファイバテープ心線を積層した状態を示す正面図である。 (a)は本発明に係る光コネクタ用フェルールの第3実施形態の組立時の状態を示す分解斜視図であり、(b)は(a)に示す光コネクタ用フェルールを用いて光ファイバテープ心線を積層した状態を示す正面図である。 (a)は本発明に係る光コネクタ用フェルールの第4実施形態の組立時の状態を示す分解斜視図、(b)は(a)に示す光コネクタ用フェルールを用いて光ファイバテープ心線を積層した状態を示す正面図である。 (a)は本発明に係る光コネクタ用フェルールの第5実施形態のハウジング部を示す正面図であり、(b)は(a)に示す光コネクタ用フェルールを示す正面図である。 本発明に係る光コネクタ用フェルールの第6実施形態を示す正面図である。 (a)は本発明に係る光コネクタ用フェルールの第7実施形態の組立時の状態を示す分解斜視図であり、(b)は(a)に示す光コネクタ用フェルールを用いて光ファイバテープ心線を積層した状態を示す正面図である。 (a)及び(b)は本発明に係る光コネクタ用フェルールのその他の実施形態を示す正面図である。 (a)、(b)は本発明に係る光コネクタ用フェルールのさらにその他の実施形態を示す正面図である。 (a)は本発明に係る光コネクタ用フェルールの他の実施形態の一例を示す斜視図であり、(b)はその裏面を示す斜視図である。 図10に示す実施形態に係る光コネクタフェルールに光ファイバテープ心線を接続して組立てる組立手順を示す図であり、(a)は組立前の状態を示す分解斜視図であり、(b)は組立てた状態を示す斜視図であり、(c)は(b)に示す組み立てた状態を裏面側から見た斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す分解斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る光コネクタ用フェルール1の組立時の状態を示す分解斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示す光コネクタ用フェルール1を用いて、4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態を示す正面図である。
図1(a)に示す光コネクタ用フェルール1は、第1の整列基板12を備えるハウジング部2と、第2の整列基板4とを備えている。
光コネクタ用フェルール1に載置される多心の光ファイバテープ心線3は、複数の光ファイバ心線を一方向に整列した後、被覆材により被覆したものである。多心の光ファイバテープ心線3の先端部分の被覆部3bを所定の長さだけ除去して露出した各裸光ファイバ部3aは、コネクタ用フェルール1のそれぞれハウジング部2の複数の保持用溝10に正確に整列配置される。なお、本実施形態においては、12本の光ファイバ心線を有する光ファイバテープ心線を用いて説明するが、これに限定されるものではなく、2本以上の光ファイバ心線であれば使用可能であり、光コネクタ用フェルール全体で光ファイバを96本以上整列配置した形状とすることも可能である。
ハウジング部2は、複数の保持用溝10を設けた第1の整列基板12と、一対の側面支持部16と、ファイバ支持部18と、フランジ部と、開放部19とを備えており、例えばPPSで成形されている。なお、保持用溝10は、裸光ファイバ部3aと同数としても良いが、これより多く設けておき、光ファイバ心線の数の異なる各種の光ファイバテープ心線に対応できるようにすることができる。
一対の側面支持部16の前面部15には、位置決め用ガイド穴14がそれぞれの中央部に設けられている。位置決め用ガイドピンを備えた他の光コネクタ用フェルール(図示せず)と接続する際に、位置決め用ガイド穴14に位置決め用ガイドピンを挿入することで両光コネクタ用フェルールの正確な位置合わせを行うことができる。また、本実施形態においては、被覆部3bを支持するためのファイバ支持部18が設けられている。一対の側面支持部16、第1の整列基板12、及び、ファイバ支持部18とは一体成形されているのが好ましい。
図1に示す第1の整列基板12では、平板状の基板の上下両面に、断面形状がV字形状の保持用溝10が上下で互いに対称となるように、所定のピッチ間隔で複数設けられている。なお、本実施形態においては、裸光ファイバ部3aと同数の12本の保持用溝10が第1の整列基板12の両方の面に形成されているが、上下の面で保持用溝10の数が異なっていても良い。また、図1においては、第1の整列基板12は一対の側面支持部16の高さ方向のほぼ中央に配置されている例が示されているが、後述するように、必ずしも中央に配置されなくてもよい。
第1の整列基板12の保持用溝10が形成された両面の上方及び下方は開放された空間(開放部19)となっており、多心の光ファイバテープ心線3及び第2の整列基板4を上下方向から挿入して載置することができる。
第2の整列基板4には、平板状の基板の上下両面に、断面形状がV字形状の位置決め用溝20が所定のピッチ間隔で複数形成されている。本実施形態では、上面の位置決め用溝20は、第2の整列基板4に配置される裸光ファイバの保持用溝としての機能を備えている。本実施形態においては、複数の位置決め用溝20は上下両面で同じ位置に設けられ、上下両面の溝が互いに対称になるように設けられている。また、本実施形態においては位置決め用溝20の数は整列配置される裸光ファイバ部3bと同じ数であり、対向載置する第1の整列基板12の保持用溝10と同一ピッチで形成されている。しかし位置決め用溝20は、ピッチ間隔を保持用溝10の整数倍とし、保持用溝10と整合する位置に配置されていれば、位置決め用溝20の溝数およびピッチ間隔は任意に設定可能である。なお、図1(a)では1枚の第2の整列基板4のみを示しているが、図1(b)に示すように、第1の整列基板12の上下に、複数の第2の整列基板4を使用することもできる。
また、ハウジング部に第2の整列基板が載置されたときに、ハウジング部の側面支持部16と第2の整列基板の間に、第1整列基板に配列固定される裸光ファイバ部のピッチ程度の隙間ができるように構成することが望ましい。これにより、保持用溝10に整列配置された裸光ファイバ部3aと第2の整列基板の位置決め用溝20に製造上のずれ等が生じた場合の位置調整が可能となる。
次に、裸光ファイバ部3aを載置して整列配置することにより、上述した光コネクタ用フェルール1を組立てる方法を説明する。
図1(a)に示すように、まず、先端部の被覆が除去された多心の光ファイバテープ心線3が、ハウジング2の開放部19から第1の整列基板12の上に載置される。その際、光ファイバテープ心線3の各裸光ファイバ部3aが、第1の整列基板12の保持用溝10にそれぞれ整列配置され、被覆部3bがファイバ支持部18上に配置される。
その後、保持用溝10に整列配置された各裸光ファイバ部3aの上に第2の整列基板4を重ねるように載置する。すると、第2の整列基板4の下側の面に設けられた位置決め用溝20に、第1の整列基板12に載置された裸光ファイバ部3aが嵌りこむように重ね合わされ、裸光ファイバ部3aと第2の整列基板4が位置合わせされる。
このようにして、第2の整列基板4が上から重ね合わせられた後、保持用溝10及び位置決め用溝20に接着剤を注入することで、接着固定される。接着剤は、エポキシ系接着剤を使用することができるが、接着剤の種類はこの技術分野において通常使用されているものを使用することができ、特に限定されない。
第2の整列基板4の上面には、下面側に設けられた位置決め用溝20と対応する位置に、同様の位置決め用溝20が設けられている。この第2の整列基板4の上面に設けられた位置決め用溝20に、さらに多心の光ファイバテープ心線3の各裸光ファイバ部3aを載置し、さらに、次の第2の整列基板4を重ね合わせることにより、光ファイバテープ心線を何層も重ね合わせた状態の光コネクタ用フェルール1を形成することができる。
また、第1の整列基板の下側の面にも上側の面と同様に複数の位置決め用溝10が設けられている。従って、裸光ファイバ部3aを接着剤で固定した後、ハウジング部2を反転することで、他方の保持用溝10についても、上述した作業と同様の工程により、下側の開放部19から多心の光ファイテープ心線3を積層することができる。
このようにして、図1(b)に示す4層の多心の光ファイバテープ心線3を積層した状態の光コネクタ用フェルール1が形成される。なお、作成工程は、第1の整列基板12の上面に多心の光ファイバテープ心線3を積層した後、すぐに反転して第1の整列基板12の上に多心の光ファイバテープ心線3を積層し、その後さらに反転して他方の面に多心の光ファイバテープ心線3を積層するというように、上下に交互に積層していくことも可能である。また、裸光ファイバ部3aを保持用溝10及び位置決め用溝20に整列して配置する治具を用いて積層するようにしても良い。
本実施形態によれば、このように第1の整列基板12の複数の保持用溝10に位置決めされた裸光ファイバ部3aの上に、第2の整列基板4の位置決め用溝20を嵌めこむように載置するだけで、第2の整列基板4の位置が自己整合する。つまり、第2の整列基板4を単に裸光ファイバ部3aの上に載置するだけで、上下の裸光ファイバ部3aの位置を正確に自己整列させることが可能となる。これにより、従来のように挿通孔に複数の裸光ファイバ部3aを挿通させることなく、簡単な作業で複数枚の多心の光ファイバテープ心線3を積層した光コネクタ用フェルール1を作成することができる。つまり、第1の整列基板12を含むハウジングと第2の整列基板を所定の精度で同一のものを製造することにより、自己整合により正確な位置合わせができる光コネクタ用フェルールを提供することができる。
従って、本実施形態の光コネクタ用フェルール1の製造には成形金型に細く長いピンを使用する必要がないため、金型の製造も容易でありフェルール外形の形成作業も簡単である。そのため、製造コストを抑制することも可能となる。
<第2実施形態>
次に、図2(a)及び(b)を参照して本発明の光コネクタ用フェルール1の第2の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態において、第1実施形態と同一の構成部材については、同一の参照符号を付し、詳細な説明については省略する。図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る光コネクタ用フェルール1bの組立時の状態を示す分解斜視図であり、であり、図2(b)は図2(a)に示す光コネクタ用フェルール1bを用いて、4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態を示す正面図である。
図2(a)に示す第2実施形態が図1に示す第1実施形態に比べて異なるのは、第1の実施形態において一体として形成されているハウジング2が、第2実施形態では前部ハウジング2aと後部ハウジング2bに分離されて別体として形成されている点である。前部ハウジング部2aは第1の整列基板12を支持しており、後部ハウジングは、ファイバ支持部18を支持している。
すなわち、図2(a)に示す光コネクタ用フェルール1bは、前部ハウジング部2aと、後部ハウジング部2bと、第2の整列基板4により構成されている。
前部ハウジング部2aは、第1の整列基板12と、一対の側面支持部16aと、開放部19aとを備えており、第1の整列基板12と一対の側面支持部16aは一体成形されている。また、後部ハウジング部2bは、ファイバ支持部18と、一対の側面支持部16bと、開放部19bとを備えており、ファイバ支持部18と一対の側面支持部16bとは一体成形されている。
図2(a)に示す本実施形態では、まず、前部ハウジング部2aの後面部13と後部ハウジング部2bの前面部15bとを接合すると、第1実施形態のハウジング部2と同じ形状のハウジング部が形成される。その後接合されたハウジング部に対して、第1実施形態の場合と同じ組立作業を行うことで、図2(b)に示すような4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態の光ファイバ用コネクタ1bが作成される。
本実施形態によれば、ハウジング部2を前部ハウジング部2aと後部ハウジング部2bとして別体で形成しているため、より多心の光ファイバテープ心線3を使用する場合や、裸光ファイバ部3aの長さが長い場合、及び、形状が複雑なため保持用溝10の成形が困難な場合などのように、一体成形が困難な場合においても成形金型が容易に製造できる。
また、前部ハウジング部2aと後部ハウジング部2bを接合するだけで容易に第1実施形態と同様な構成とすることができる。従って、第1の実施形態と同様に、容易な作業で高精度な組立が可能となり、製造コストを抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、図3(a)及び(b)を参照して、本発明の光コネクタ用フェルールの第3実施形態を説明する。図3(a)は、本発明の第3実施形態に係る光コネクタ用フェルール1cの組立時の状態を示す分解斜視図であり、図3(b)は図3(a)に示す光コネクタ用フェルール1cを用いて、4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態を示す正面図である。
図3(a)に示す第3実施形態が図1に示す第1実施形態に比べて異なるのは、第1の整列基板12が一対の側面支持部16の下方に配置されていることである。
図3(a)に示す光コネクタ用フェルール1cは、ハウジング部2cと、第2の整列基板4とから構成されている。
ハウジング部2cは、複数の保持用溝10を設けた第1の整列基板12cと、一対の側面支持部16と、ファイバ支持部18と、開放部19cとを備えている。
図3(a)に示すように、第1の整列基板12cとファイバ支持部18は一対の側面支持部16の高さ方向の下方に配置され、その下面が一対の側面支持部16の下面と面同一となるよう一体成形されている。すなわち、保持用溝10は第1の整列基板12cの上側の面のみに形成され、開放部19cは保持用溝10の上方のみとなる。
本実施形態による光コネクタ用フェルール1cも、第1実施形態と同じように組み立てられる。すなわち、多心の光ファイバテープ心線3を開放部19cから第1の整列基板12cの上へ載置し、各裸光ファイバ部3aを保持用溝10に整列配置する。本実施形態では、開放部19cが一方のみに形成されているため、開放部19cから第2の整列基板4及び多心の光ファイバテープ心線3を順次重ね合わせ、保持用溝10及び位置決め用溝20を接着剤で固定することにより、図3(b)に示す4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態の光コネクタ用フェルール1cが組み立てられる。従って、組立作業時にハウジング部2cを反転する必要がなく、順次重ねるのみの簡単な組立作業で、正確に自己整列した多心の光ファイバテープ心線3を高精度に組み立てた光コネクタ用フェルール1cを作成できる。そのため、さらに組立作業工程を簡素化することができ、製造コストの抑制が可能となる。
<第4実施形態>
次に、図4(a)及び(b)を参照して、本発明の第4実施形態に係る光コネクタ用フェルールを説明する。図4(a)は、本発明の第4実施形態に係る光コネクタ用フェルール1dの組立時の状態を示す分解斜視図であり、図4(b)は図4(a)に示す光コネクタ用フェルール1dを用いて、4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態を示す正面図である。
図4(a)に示す第4実施形態が図1に示す第1実施形態と比べて異なるのは、後部ハウジング部2dがほぼ直方体形状となっていることである。
図4(a)に示す光コネクタ用フェルール1dは、前部ハウジング部2aと、後部ハウジング部2dと、第2の整列基板4により構成されている。
前部ハウジング部2aは、第2の実施形態と同じであり、第1の整列基板12と、一対の側面支持部16aと、開放部19aとを備えている。後部ハウジング部2dは、図4(a)に示すように、ほぼ直方体形状であり、ファイバ支持部18dを備えている。なお、後部ハウジング部2dの前面部15dには、前部ハウジング部2aと同じ位置に、位置決め用ガイド穴14が形成され、中央に解放孔19dが設けられている。
本実施形態の光コネクタ用フェルール1dを組み立てる手順について説明する。
本実施形態による光コネクタ用フェルール1dは、多心の光ファイバテープ心線3を開放部19aから第1の整列基板12の上へ載置し、各裸光ファイバ部3aを保持用溝10に整列配置する。その後、開放部19aから第2の整列基板4及び多心の光ファイバテープ心線3を順次重ね合わせ、保持用溝10及び位置決め部20を接着剤で固定し、前部ハウジング部2aと後部ハウジング部2dの位置決め用ガイド穴14の位置を合わせて接続固定する。このようにして、図4(b)に示す4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態の光ファイバ用コネクタ1dが作成される。
本実施形態もまた、第2実施形態と同様に、ハウジング部2を前部ハウジング部2aと後部ハウジング部2dとして別体で形成している。そのため、より多心の光ファイバテープ心線3を使用する場合や、裸光ファイバ部3aの長さが長く、保持用溝10の成形が困難な場合などのように金型を一体成形することが難しい場合であっても、この実施形態では金型を分割できるので、成形金型を容易に製造できるという利点を有する。また、多心の光ファイバテープ心線3及び第2の整列基板4を開放部19aから順次重ね合わせるだけで、光ファイバ用コネクタ1dの作成ができるため、容易な作業で高精度な組立ができ、製造コストを抑制することが可能となる。
<第5実施形態>
次に、図5(a)及び(b)を参照して、本発明の光コネクタ用フェルールの第5実施形態を説明する。図5(a)は、本発明の第5実施形態に係る光コネクタ用フェルール1eのハウジング部2eを示す正面図であり、図5(b)は図5(a)に示すハウジング部2eに多心の光ファイバテープ心線3を積層して固定した状態を示す正面図である。
図5(a)に示す第5実施形態が図1に示す第1実施形態に比べて異なるのは、第1の整列基板12eの保持用溝10及が上下両面で半ピッチずれて形成されている点である。なお、図5(b)に示すように、第2の整列基板4eの位置決め用溝20も上下面で半ピッチずれた状態で形成されている。
図5(b)に示す本実施形態の光コネクタ用フェルール1eも、第1実施形態と同じように第1の整列基板12eに多心の光ファイバテープ心線3と第2の整列基板4eを順次重ねることで形成される。
本実施形態においては、図5(a)、(b)に示すように、第1の整列基板12eの保持用溝10及び第2の整列基板4eの位置決め用溝20が上下両面で半ピッチずれて形成される。このように上下に形成される保持用溝10及び位置決め用溝20の谷部が半ピッチずれるため、第1整列基板12e及び第2整列基板4eに極端な薄肉部が形成されない。これにより、薄肉部からの亀裂による成形時や組立時の破損を防止することができる。従って、第1整列基板12e及び第2整列基板4eの厚みをより薄くすることが可能となり、より小型のコネクタ用フェルールを提供することができる。
<第6実施形態>
次に、図6を参照して、本発明に係る光コネクタ用フェルールの第6実施形態を説明する。図6は、本発明の第6の実施形態に係る光コネクタ用フェルール1fの正面図である。
図6に示す第6実施形態に係る光コネクタ用フェルール1fが第1実施形態又は第2実施形態に比べて異なるのは、第1の整列基板12fと一対の側面支持部16fとの間に、それぞれ上下に一対の切り込み部36を設けたことである。
このように上下に一対の切り込み部36を設けたことで、一対の側面支持部16fを図6に矢印で示す方向へ回動させると、第1の整列基板12fと一対の側面支持部16fは折れて分離する。この分離された第1の整列基板12fは、第2の整列基板4fとして使用することができる。そのため、ハウジング部2fの成形金型だけで第2の整列基板4を作成することができ、第2の整列基板4fの成形金型が不要となる。なお、本実施形態ではV溝型の切り込み部36を設けたが、第1の整列基板12fと一対の側面支持部16fが分離可能となる分離形状であれば良く、特にV溝の形状に限定されない。
<第7実施形態>
次に、図7(a)及び(b)を参照して、本発明の光コネクタ用フェルールの第7実施形態を説明する。図7(a)は、本発明の第7実施形態に係る光コネクタ用フェルール1gの組立時の状態を示す分解斜視図であり、図7(b)は図7(a)に示す光コネクタ用フェルール1gを用いて、4層の光ファイバテープ心線3を積層した状態を示す正面図である。
図7(a)に示す第7実施形態が図1に示す第1実施形態と比べて異なるのは、第1図の第1の整列基板12に相当する整列基板が2個、幅方向に一体成形されて一つの第1の整列基板12gを形成している点である。また、第2整列基板4gも第1整列基板に対応する形状となっている。本実施形態では、2枚の第2の整列基板12を一体成形した第2の整列基板12gを例示しているが、整列基板12g、4gの長さは適宜、変更可能である。
本実施形態によれば、図7(a)に示すように、開放部19gから2本の多心の光ファイバテープ心線3を第1の整列基板12gにそれぞれ載置し、各裸光ファイバ部3aを保持用溝10に整列配置し、被覆部3bをファイバ支持部18gに配置する。その後、第1実施形態と同じ工程を繰り返すことにより、幅方向に複数枚の多心の光ファイバテープ心線3が高さ方向に何層も重ね合わせられた図7(b)に示すような光コネクタ用フェルール1gを形成することができる。
この態様によると、高さ方向の空間が限られている場合に、幅方向に複数枚の第1の整列基板12を一体成形することで、多くの多心の光ファイバ用テープ心線3を載置可能な光コネクタフェルールを提供することができる。
<その他の実施形態>
次に、図8(a)、(b)、及び、図9(a)、(b)を参照して、本発明の光コネクタ用フェルールのその他の実施形態を説明する。
上述した実施形態では、すべてV字形状の保持用溝を用いた例を説明したが、保持用溝はV字形状に限定されない。例えば図8(a)に示すように、保持用溝としてU字状の溝を形成しても良い。図8(a)に示す実施形態では、第1の整列基板12hの保持用溝10h及び第2の整列基板4hの位置決め用溝20hは、断面形状がU字形であるU溝が上下両面で互いに対称になるよう所定ピッチで形成されている。従って、V溝を形成した際に発生する薄肉部を低減することができ、薄肉部からの亀裂による成形時や組立時の破損を防止することができる。すなわち、より容易な組立作業で、多心の光ファイバテープ心線3を積層した光コネクタ用フェルール1hを形成することができる。
図8(b)に示す実施形態では、一対の側面支持部16iの第2の整列基板4iと接する側面に、第2の整列基板4iを保持する保持機能40が形成されている。第2の整列基板4iが各裸光ファイバ部3a上に挿入された時、一対の側面支持部16iが第2の整列基板4iが挿入される側と反対側に撓むことで、第2の整列基板4iが挿入可能となる。
第2の整列基板4iが所定位置まで挿入されると、一対の側面支持部16iがその材質の弾性力により元の位置に戻るため、第2の整列基板4iは保持機能40によって保持されることとなる。すなわち、第2の整列基板4iが一対の側面支持部16iにより保持されるため、接着剤を塗布せず簡易な方法で第2の整列基板4iによって多心の光ファイバテープ心線が保持された多心の光コネクタ用フェルール1iが作成できる。
図9(a)に示す実施形態では、第2の整列基板4jの下側の面に、第1の整列基板12に配列された裸光ファイバ3aと係合する位置決め用溝(溝端部)20bと、裸光ファイバ部3aを上方から押圧固定する固定部22が形成されている。また、第2の整列基板4jの上側の面には、第1の整列基板1の保持用溝10と同じピッチで幅方向も同じ位置に、V字形の位置決め用溝20jが形成されている。従って、保持用溝10に整列配置された裸光ファイバ部3aは、第2の整列基板4jの両端に設けられた位置決め用溝20bにより幅方向が規定され、固定部22で高さ方向が押圧固定される。また、第2の整列基板4jの上側の面に設けられた位置決め用溝20jにより、第1実施形態同様、裸光ファイバ部3aを整列配置することができる。これにより、容易な組立作業で高精度な多心の光コネクタ用フェルール1jが作成される。なお、本実施形態において位置決め用溝20bは両端部に形成したが、幅方向に整列配置が可能となる位置であれば、適宜、変更可能である。
なお、上記第1実施形態を含むすべての実施形態における位置決め用溝20は、第1整列基板12に配列された裸光ファイバ3aによりその幅方向の位置が規定されるものである。図9の実施形態では、左右両端部に設けられた一対の位置決め用溝20bにより、第2の整列基板4jの位置が裸光ファイバと自己整合するように位置決めさられる。
図9(b)に示す実施形態では、第2の整列基板4として、光ファイバが挿入されたフェルール30を使用するものである。フェルール30の前面部31には挿通孔が作成され、裸光ファイバ部3aが挿入されている。また、第2の整列基板4として機能するように、フェルール30の下側の面には第1の整列基板12と同じピッチのV溝形状の位置決め用溝20が作成されている。従って、フェルール30を裸光ファイバ部3aが整列配置された第1の整列基板12に載置し、各裸光ファイバ部3aが位置決め用溝20に嵌りこむように重ね合わせることにより、裸光ファイバ部3aとフェルール30の位置合わせができる。すなわち、容易な組立作業で、高精度な多心の光コネクタ用フェルール1kが作成される。なお、本実施形態では一列のフェルール30としたが、2列以上の多列など、適宜、変更可能である。
なお、本発明の上記した実施形態における特徴は、実施形態に限定することなく、適宜適用することが可能であり、上記した実施形態に限定されず種々変形例を採用することが可能である。
例えば、上記の実施形態では保持用溝としてV溝又はU溝の例を示したが、台形、半円形、四角などの溝としても良い。また、上面をV溝とし下面をU溝とするなど、適宜組み合わせて形成しても良い。さらに、裸光ファイバ部の本数及び保持用溝の数は12本に限らず、2本以上であれば任意に選択することができるが、本発明は接続固定する光ファイバの数が多い場合に本発明特有の効果を得やすいものである。また、第2の整列基板に設けた位置決め用溝は、上下両面で同数としたが、光ファイバテープ心線数に応じて適宜、変更可能である。なお、他のフェルールと嵌合するための位置決め用ガイド穴は、位置決めとなる形状であれば良く、ピンとガイド穴のみならず、接合するフェルール間で組み合わせて位置決め可能な凹凸形状や溝形状であっても良い。さらに、第2の整列基板にファイバ支持部を設け、光ファイバテープ心線の被覆部を支持する構造としても良い。
図10にさらに他の実施形態を示す。
この実施形態は、光ファイバテープ心線を直角に曲げて接続する光コネクタ用フェルールである。
最近の傾向として光ファイバを直角に曲げて光路を変換する技術が注目されている。さらに最近ではこれらの光ファイバを複数段に積層し、よりファイバの実装密度を高くしたものが望まれている。図10に示す実施形態はこれらの要求に応えるための光コネクタフェルールである。
図10(a)は本実施形態の一例を示す斜視図であり、(b)はその裏面を示す斜視図である。本実施形態に係る光コネクタフェルールは、前部ハウジング部2hと、ファイバ支持部を備える後部ハウジング部2iがほぼ直角に交差したL字形状となっており、両者は一体的に形成されている。前部ハウジング部2hは左右1対の側面部16hの間に第1の整列基板12mを備えている。後部ハウジング部2iには光ファイバテープ心線を支持する凹部状の支持部18が設けられている。
第1の整列基板12mには他の実施形態と同様に複数の保持用溝10が表裏両面に設けられている。第1の整列基板12mは、一対の側面支持部16hの中央に設けられており、整列基板12mの両面に設けられた保持用溝10に光ファイバテープ心線3の裸ファイバ部3aが整列配置され、第2の整列基板4により挟み込まれる。図10では、一対の側面支持部16hの中央に第1の整列基板が設けられる構成例を示しているが、他の実施形態と同様に側面支持部16hの何れか片方側に偏って第1の整列基板を設ける構成としても良い。
図10に示す実施形態の光コネクタフェルール1mに光ファイバを接続して組立てる組立手順を、図11を用いて説明する。この実施形態では、上述の通り、光ファイバテープ心線の裸光ファイバ部6aが約90度曲げられた光ファイバテープ心線6を接続する。
まず、図11(a)に斜視図で示すように、先端部の裸光ファイバ部6aがほぼ90°曲げられた光ファイバテープ心線6の裸光ファイバ部6aを第1の整列基板12の保持用溝10に載置する。光ファイバテープ心線6の被覆光ファイバ部6bはファイバ支持部18に載置される。
複数の光ファイバテープ心線6の裸光ファイバ部6aが第2の整列基板4を介して順次積層して載置され、その外側部分が蓋状部材5でカバーされて、接着材により接着硬化され、図11(b)に示す状態となる。その後、光ファイバコネクタの接続端面7を端面研磨する。これにより、図11(c)に示すような光ファイバが接続された光ファイバコネクタフェルール(光コネクタ)が完成する。図11(c)は、図11(b)に示す光コネクタを反対側(底面側)からみた斜視図である。
図12を用いてさらに本発明の他の実施形態を説明する。図12に示す実施形態でも直角に曲げた光ファイバテープ心線6を積層配置する。図12に示す実施形態では、光ファイバコネクタフェルール1nが、前部保護ハウジング部2k、後部保護ハウジング部2m、及び位置決めハウジング部2nの3つの部分から構成されている。前部保護ハウジング部2kと後部保護ハウジング部2mは一体として形成することも可能である。このようにハウジングを分離構造とすることにより、光テープ心線を載置した組立作業が容易となる。また、金型の製造も容易となる。これらの3つのハウジング2k、2m、2nは、結合ピン38により接合可能である。結合ピン38はそれぞれの嵌合穴37a〜37dに嵌合され、必要に応じて接着剤等で結合固定される。
組立工程としては、例えば、まず前部保護ハウジング部2k、後部保護ハウジング2mを結合する。次に位置決めハウジング部2nの第1の整列基板12nの複数の保持溝10にテープ心線6の裸ファイバ部6aを配置する。その後、結合ピン38により前部ハウジング部2kと位置決めハウジング部2nとを結合して固定することにより、光コネクタのフェルールと光ファイバテープ心線の組立が完了する。
1、1b〜1k 光コネクタ用フェルール
2、2a〜2n ハウジング部
3、6 多心の光ファイバ用テープ心線
4、4a、4g、4h、4i、4j 第2の整列基板
10 保持用溝
12、12c、12f、12g、12h、12m、12n 第1の整列基板
13 後面部
14 位置決め用ガイド穴
15、15a、15b、15d 前面部
16、16a、16b、16h、16i、16n 側面支持部
18 ファイバ支持部
19、19a、19b、 開放部
19d 解放孔
20、20b、20i、20h、20j 位置決め用溝
22 固定部
30 フェルール
31 フェルール前面部
36 切り込み部
37a〜37d 結合用ガイド穴
38 結合用ガイドピン

Claims (18)

  1. 少なくとも一方の面に多心の光ファイバテープ心線の複数の裸光ファイバ部を所定ピッチで幅方向に位置決めし、前記複数の裸光ファイバ部を整列して配置する複数の保持用溝を有する第1の整列基板と、該第1の整列基板と一体的に形成されており、前記第1の整列基板の両端部を支持し、前記第1の整列基板の上面側または下面側の少なくとも一方に前記多心の光ファイバテープ心線の幅より大きい開放部を有する一対の側面支持部と、を備えるハウジング部と、
    前記第1の整列基板の前記複数の保持用溝に載置される前記複数の裸光ファイバの少なくとも一部と係合して幅方向の位置決めを行う位置決め部と、前記複数の裸光ファイバ部を押圧固定する固定部とを備え、前記ハウジング部の前記第1の整列基板と対向して、前記裸光ファイバ部を挟み込むように積層載置されて接着固定される第2の整列基板と、
    を具備し、
    前記第1の整列基板は、前記一対の側面支持部と分離可能となる複数の切り込み部を備えること
    を特徴とする光コネクタ用フェルール。
  2. 前記第2の整列基板は、一方の面に前記裸光ファイバ部が嵌り込む位置決め用溝を有し、他方の面に他の多心の光ファイバテープ心線を載置する他の位置決め用溝を有し、前記開放部に上下方向から挿入して載置されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ用フェルール。
  3. 前記第2の整列基板が、複数積層されていることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ用フェルール。
  4. 前記第2の整列基板の高さが、前記側面支持部より低いことを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ用フェルール。
  5. 前記第2の整列基板は全てその幅が前記開放部より狭くなっていることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  6. 前記側面支持部は、前面部に位置決め用ガイド穴を有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ用フェルール。
  7. 前記複数の保持用溝は、前記第1の整列基板の両方の面に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  8. 前記第1の整列基板は、前記一対の側面支持部の中央部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  9. 前記第1の整列基板は、前記光ファイバテープ心線の光ファイバが被覆された部分である被覆部を支持するファイバ支持部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  10. 前記ハウジング部は、前記第1の整列基板を備える前部ハウジング部と、前記ファイバ支持部を備える後部ハウジング部に分離されていることを特徴とする請求項9に記載の光コネクタ用フェルール。
  11. 前記複数の保持用溝は、前記第1の整列基板の一方の面と他方の面で対称に設けられていることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  12. 前記第1の整列基板の複数の保持用溝及び前記第2の整列基板の位置決め用溝は、断面形状がV字形となるV溝であることを特徴とする請求項2乃至請求項11のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  13. 前記第1の整列基板の複数の保持用溝及び前記第2の整列基板の位置決め用溝は、断面形状がU字形となるU溝であることを特徴とする請求項2乃至請求項11のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  14. 前記第1の整列基板の保持用溝及び前記第2の整列基板の位置決め用溝は、上下の面でピッチが半分ずれていることを特徴とする請求項12又は請求項13のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルール。
  15. 前記ファイバ支持部を備える後部ハウジング部は、前記第1の整列基板を備える前部ハウジング部とL字形状になるように一体的に形成されるとともに、前記光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部は90度曲げられて前記第1の整列基板に載置され、前記被覆部は前記ファイバ支持部に載置され、
    前記第2の整列基板は、前記第1の整列基板に積層され、他の90度曲げられた光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部が、前記第2の整列基板に載置されることを特徴とする請求項9に記載の光コネクタ用フェルール。
  16. 前記ファイバ支持部と前記第1の整列基板は離間していることを特徴とする請求項15に記載の光コネクタ用フェルール。
  17. 少なくとも一方の面に多心の光ファイバテープ心線の複数の裸光ファイバ部を所定ピッチで幅方向に位置決めし、前記複数の裸光ファイバ部を整列して配置する複数の保持用溝を有する第1の整列基板と、該第1の整列基板と一体的に形成されており、前記第1の整列基板の両端部を支持し、前記第1の整列基板の上面側または下面側の少なくとも一方に前記多心の光ファイバテープ心線の幅より大きい開放部を有する一対の側面支持部と、を備えるハウジング部と、
    前記第1の整列基板の前記複数の保持用溝に載置される前記複数の裸光ファイバの少なくとも一部と係合して幅方向の位置決めを行う位置決め部と、前記複数の裸光ファイバ部を押圧固定する固定部とを備え、前記ハウジング部の前記第1の整列基板と対向して、前記裸光ファイバ部を挟み込むように積層載置されて接着固定される第2の整列基板と、
    を具備し、
    前記第1の整列基板は、前記光ファイバテープ心線の光ファイバが被覆された部分である被覆部を支持するファイバ支持部を備え、
    前記ファイバ支持部を備える後部ハウジング部は、前記第1の整列基板を備える前部ハウジング部とL字形状になるように一体的に形成されるとともに、前記光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部は90度曲げられて前記第1の整列基板に載置され、前記被覆部は前記ファイバ支持部に載置され、
    前記第2の整列基板は、前記第1の整列基板に積層され、他の90度曲げられた光ファイバテープ心線の先端部の裸光ファイバ部が、前記第2の整列基板に載置されることを特徴とする光コネクタ用フェルール。
  18. 前記ファイバ支持部と前記第1の整列基板は離間していることを特徴とする請求項17に記載の光コネクタ用フェルール。
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