JP3813487B2 - 光コネクタ用フェルール及び光コネクタ接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタを構成する光コネクタ用フェルール、及びこの光コネクタ用フェルールによって構成された光コネクタを用いた光コネクタ接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
様々な光装置間を多心光ファイバ心線を介して接続することが一般的に行われている。このような接続にあたっては、ある心数の多心光ファイバ心線から異なる心数の多心光ファイバ心線に接続変換を行う必要が生じることがある。かかる場合、所定の光ファイバ心線が他の所定の光ファイバ心線に接続されるように複数の光ファイバ心線を光配線板上に配線して、接続変換が実現されるようにする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
光ファイバ心線を光配線板上に配線する場合、光ファイバ心線をある程度自由に取り回せるといった利点はある。しかし、光ファイバ心線を特性劣化させずに配線するためには、光ファイバ心線の曲げ半径を30mm以上とする必要がある。従って、かかる制限の下で光ファイバ心線を配線するために光配線板を大型化せざるを得ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本件発明者らは前記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、前記光配線板ではなく、光コネクタを用いた接続構造及びその構造を実現可能な光コネクタ用フェルールを発明するに至った。
【0005】
本発明の光コネクタ用フェルールの1つは、フェルールの幅方向中央部から両外側に階段状に広がる段部がフェルール内に複数段形成され、夫々の段部にファイバ挿通孔が複数列形成された光コネクタ用フェルールであって、各段部の個々のファイバ挿通孔のファイ バ差込方向手前にガイド溝が形成され、各段部におけるガイド溝のファイバ導入口の位置はファイバ差込み方向に面一に揃えて形成されたものである。
【0006】
本発明の光コネクタ用フェルールの他の1つは、請求項1記載の光コネクタ用フェルールにおいて、複数段の段部がフェルールのファイバ挿入側から接合端面側に向けて段数が少なくなるか、又は、多くなる階段状に形成されたものである。
【0007】
本発明の光コネクタ用フェルールの他の1つは、請求項1又は請求項2記載の光コネクタ用フェルールにおいて、フェルールの幅方向中央部両外側の段部の段数を同数又は異なる数としたものである。
【0008】
本発明の光コネクタ接続構造は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光コネクタ用フェルールの複数段における複数列のファイバ挿通孔に、複数本の複数心テープ状光ファイバ心線が挿通固定され、別の光コネクタ用フェルールに複数本の複数心テープ状光ファイバ心線が挿通固定され、両光コネクタ用フェルールが突き合わされて、夫々の光コネクタ用フェルールに挿通固定されているテープ状光ファイバ心線同士が光接続されたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の光コネクタ用フェルールは、光ファイバ(単独の光ファイバ又は多心ファイバ心線を構成する個々の光ファイバ)を挿通固定可能なプラスチック成形体であり、光ファイバを挿通固定することによって光コネクタを構成可能なものである。本発明の光コネクタ接続構造は、前記本発明の光コネクタ用フェルールを用いた光コネクタと、他の光コネクタフェルールを用いた光コネクタとを突き合わせ接続することによって、接続変換が可能なものである。以下、本発明の光コネクタ用フェルール及び光コネクタ接続構造の実施形態の一例を詳細に説明する。
【0010】
図1に示すように、本発明の光コネクタ用フェルール1には、一方の端面2(接合端面2)から内部にかけて、2つのガイドピン挿入孔15と、これらガイドピン挿入孔15の間に複数のファイバ挿通孔3が形成されている。具体的には、32個のファイバ挿通孔3を8列×4段のマトリックス状に配列してある。これらファイバ挿通孔3には、前記接合端面2とは反対側の端面に形成された差込口(図示しない)から差込まれた光ファイバ(図示しない)が挿通され、接着剤等により固定される。尚、個々のファイバ挿通孔3の内径を光ファイバの外径とほぼ同一として、挿通された光ファイバがその軸方向と交差する方向へ位置ずれしないようにしてある。また、全てのファイバ挿通孔3は互いに平行に配列してある。尚、図中の14は光ファイバ4を該光コネクタ用フェルールに固定するための接着剤が注入される接着剤注入口で、一つの面に開口して設けられている。
【0011】
図2(a)に示すように、夫々のファイバ挿通孔3の手前には、前記差込口から差込まれた光ファイバ4を該ファイバ挿通孔3へ案内するためのガイド溝5が形成されている。具体的には、各列のファイバ挿通孔3の手前(差込口側)に、該列を構成するファイバ挿通孔3と同数のガイド溝5を積層して一組のガイド溝群5Aを構成してある。即ち、図2(a)(b)に示すように、ガイド溝5を縦に4段重ねてなるガイド溝群5Aを横に8列並べてある。また、図2(a)に示すように、夫々のガイド溝群5Aを構成するガイド溝5同士は、その始端位置を同一としてある(揃えてある)が、隣接するガイド溝群5Aを構成するガイド溝5同士は、その始端位置を段階的に異ならせてある。より具体的には、図2(b)に示すように、ファイバ挿通孔3の列方向中央に配置されたガイド溝群5Aから同方向両外側に配置されたガイド溝群5Aに向けて、ガイド溝5の始端位置を階段状に異ならせてある。
【0012】
さらに、本発明の光コネクタ用フェルール1は、前記ファイバ挿通孔3の列方向中心を通る直線(図2bに示す一点鎖線A−A)を境として、その両側が対称な形状としてある。これによって、成形時の収縮による変形が効果的に抑制され、高精度なフェルールとなる。また、光ファイバを固定するために供給された接着剤が収縮しても、これに伴う変形が防止される。さらに、温度変化に伴う変形も防止される。従って、本発明の光コネクタ用フェルール1を用いて光コネクタを構成すれば、極めて高性能な光コネクタとなる。
【0013】
本発明の光コネクタ用フェルール1は少なくとも以上のような構成を備えている。従って、図2(a)に示すように、4心のテープ状光ファイバ心線10を縦向きにして前記差込口から該フェルール1の内部に差込み、差込まれたテープ状光ファイバ心線10の個々の光ファイバ4を任意の列のファイバ挿通孔3に連通するガイド溝5の案内に従って、該ファイバ挿通孔3に挿通させることができる。よって、図3に示すように、最大で8本の4心テープ状光ファイバ心線10a〜10hが縦向きに挿通固定された光コネクタを組み立てることができる。尚、同図に示すように、差込口12にテープ状光ファイバ心線10を差込む場合は、同差込口12にゴムブーツ13を挿入し、そのゴムブーツ13の内側にテープ状光ファイバ心線10を挿入することが望ましい。
【0014】
図4に示すように、前記図3に示す光コネクタと、既存の光コネクタ用フェルール30に4本の8心テープ状光ファイバ心線20a〜20dを横向きに挿通固定してなる光コネクタとを用意し、一方の光コネクタにガイドピンを設け、他方の光コネクタのガイドピン挿入孔15に前記ガイドピンを挿通して両光コネクタを突き合わせ接続すると、接続変換が実現される。具体的には、4心テープ状光ファイバ心線10aを構成する光ファイバ4のうち、所定の1本の光ファイバ4は8心テープ状光ファイバ心線20aの所定の光ファイバに、他の所定の光ファイバ4は8心テープ状光ファイバ心線20bの所定の光ファイバに、他の所定の光ファイバ4は8心テープ状光ファイバ心線20cの所定の光ファイバに、他の所定の光ファイバ4は8心テープ状光ファイバ心線20dの所定の光ファイバに夫々光接続される。同様のことが4心テープ状光ファイバ心線10b〜10hについても行われ、接続変換が実現される。
【0015】
(実施の形態2)
図5に示すように、前記図2(b)に示す場合とは逆向きの階段状にガイド溝の始端位置を異ならせることもでき、この場合も同様の作用及び効果を得ることができる。
【0016】
図6(a)(b)に示すように、ファイバ挿通孔を奇数列形成してもよい。この場合、ファイバ挿通孔の列数に応じて、ガイド溝群の列数も変更することは勿論である。尚、ファイバ挿通孔及びガイド溝群を奇数列形成した場合、ファイバ挿通孔の列方向中心を通る直線A−Aを境としてその両側はほぼ対称な形状とはなるが、完全に対称とならない。しかし、各種変形を防止するという効果(詳細は0012段において既述)を得るために十分な対称性は実現される。
【0017】
【発明の効果】
(1)本発明の光コネクタ用フェルールによれば、光ファイバの接続変換を実現可能な光コネクタを容易に組み立てることができる。
(2)本発明の光コネクタ接続構造によれば、光ファイバの接続変換部品の小型化が可能となり、より高密度な実装を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コネクタ用フェルールの実施形態の一例を示す斜視図。
【図2】 (a)は図1に示す光コネクタ用フェルールの内部構造を示す説明図、(b)は同平面図。
【図3】 図1に示す光コネクタ用フェルールに光ファイバを挿通固定して組み立てた光コネクタを示す斜視図。
【図4】 本発明の光コネクタ接続構造の実施形態の一例を示す説明図。
【図5】 本発明の光コネクタ用フェルールの他の実施形態を示す平面図。
【図6】 (a)(b)は、本発明の光コネクタ用フェルールの他の異なる実施形態を示す平面図。
【符号の説明】
1 本発明の光コネクタ用フェルール
2 接合端面
3 ファイバ挿通孔
4 光ファイバ
5 ガイド溝
10 4心のテープ状光ファイバ心線
12 差込口
13 ゴムブーツ
20 8心のテープ状光ファイバ心線
Claims (4)
- フェルールの幅方向中央部から両外側に階段状に広がる段部がフェルール内に複数段形成され、夫々の段部にファイバ挿通孔が複数列形成された光コネクタ用フェルールであって、各段部の個々のファイバ挿通孔のファイバ差込方向手前にガイド溝が形成され、各段部におけるガイド溝のファイバ導入口の位置はファイバ差込み側に面一に揃えて形成されたことを特徴とする光コネクタ用フェルール。
- 請求項1記載の光コネクタ用フェルールにおいて、複数段の段部はフェルールのファイバ挿入側から接合端面側に向けて段数が少なくなるか、又は、多くなる階段状に形成されたことを特徴とする光コネクタ用フェルール。
- 請求項1又は請求項2記載の光コネクタ用フェルールにおいて、フェルールの幅方向中央部両外側の段部の段数が同数又は異なる数であること特徴とする光コネクタ用フェルール。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光コネクタ用フェルールの複数段における複数列のファイバ挿通孔に、複数本の複数心テープ状光ファイバ心線が挿通固定され、別の光コネクタ用フェルールに複数本の複数心テープ状光ファイバ心線が挿通固定され、両光コネクタ用フェルールを突き合わせて、夫々の光コネクタ用フェルールに挿通固定されているテープ状光ファイバ心線同士を光接続させたことを特徴とする光コネクタ接続構造。
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