JP2935442B2 - 多心マトリクス光ファイバスイッチ - Google Patents

多心マトリクス光ファイバスイッチ

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JP2935442B2 JP11450591A JP11450591A JP2935442B2 JP 2935442 B2 JP2935442 B2 JP 2935442B2 JP 11450591 A JP11450591 A JP 11450591A JP 11450591 A JP11450591 A JP 11450591A JP 2935442 B2 JP2935442 B2 JP 2935442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対向する複数本の光フ
ァイバ心線群からそれぞれ任意の光ファイバ心線を一本
ずつ選択し、自由かつ低損失に光路の接続切換を行える
多心マトリクス光ファイバスイッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多心マトリクス光ファイ
バスイッチとして特願平2−275962号に記載され
たものが出願人から提案されており、図2はその嵌合部
品位置決め機構の一つのユニットを示したものである。
【0003】このユニットは、光ファイバ心線1、嵌合
部品としてのフェル−ル2、スリ−ブ2a、スライダ
3、レ−ル4、ワイヤとしてのステンレステ−プ5、滑
車6、ばね7、仕切り板8、スライド板9から構成され
ている。
【0004】この光ファイバスイッチにおいては、各ユ
ニットを複数個数積層してなり、フェル−ル2の端面同
士を互いに対向させ、かつフェル−ル移動方向が互いに
直交するように配置された一対のユニット群を構成し、
スライダ3をレ−ル4に沿って移動することにより、一
方のフェル−ル2をマトリクスの行(x方向)へ移動
し、また図示しない外部駆動機構によってフェル−ル2
をマトリクスの列(y方向)へ移動するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバ間のピッチ
が大きい場合(例えば3mm)、マトリクス規模(例えば
1000心)の大きいスイッチを作るとスイッチの外形
寸法が実用的な寸法(約3m以下)を超えたり、ピッチ
が一定でもフェル−ル移動距離が長く(約3m以上)な
ると相対的に機械的な剛性が減少して板状のユニットに
捩じれが発生する。その結果、フェル−ル位置が一直線
上に拘束できなくなり、マトリクス規模に限界があっ
た。また、小規模マトリクススイッチを用いて、完全群
でN×N大規模マトリクススイッチを作る場合でも、小
規模マトリクススイッチの数がN2 に比例した数だけ必
要となるし、一本の光ファイバについて入出力間におけ
る接続切替点数が増加するという問題点があった。更
に、一定の光ファイバ曲げ半径(例えば20mm)以下の
制限で小規模マトリクススイッチ間を光ファイバで接続
すると、接続部損失増や配線部の寸法によってマトリク
ス光ファイバスイッチの外形寸法が大きくなるという問
題点もあった。
【0006】一方、光ファイバ間のピッチを小さくし
て、多心マトリクス光ファイバスイッチを小型・高密度
化する場合、ピッチ間にある各機構部品および複数の機
構部品を組み立てた時のピッチ方向の寸法は、ピッチ以
下の寸法とする必要がある。ピッチが1mm前後まで小さ
くなると、特願平2−275962号に見られるよう
な、嵌合部品(フェル−ル2)、スライダ3、レ−ル
4、滑車6、ばね7、スライド板9などの機構部品を、
所要機能とピッチ寸法とを満足させながら経済的かつ信
頼性をもって加工したり、組み立てることは極めて困難
である。
【0007】更に、従来の光ファイバスイッチは、フェ
ル−ル2をスリ−ブ2aへ直接挿入してフェル−ル2同
士を突合わせ、光ファイバ同士を結合してきた。しかし
ながら、ピッチ1mm前後の場合について考えると、現在
ではスリ−ブ外径が1mm以下で低損失結合できるフェル
−ルは開発されていない。また、フェル−ル外形が0.5m
m 以下となると、フェル−ルをスリ−ブに対して直接抜
き差したときにフェル−ルが折損する危険性が高くなる
という問題点があった。
【0008】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、光ファイバ同士を低
損失結合することができ、小型で高密度な多心マトリク
ス光ファイバスイッチを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、それぞれ嵌合部品によって
端末形成され、かつ嵌合部品の端面同士を対向配置した
二つの光ファイバ心線群のうち、一方の光ファイバ心線
群の嵌合部品をマトリクスの行方向に位置決めする一方
の嵌合部品位置決め機構と、これと対向する他方の光フ
ァイバ心線群の嵌合部品を前記マトリクスの列方向に位
置決めする他方の嵌合部品位置決め機構とを備えた多心
マトリクス光ファイバスイッチにおいて、前記各嵌合部
品位置決め機構の一つのユニットを、嵌合部品が取り付
けられた無端状の従動ワイヤと、従動ワイヤを支持する
ワイヤ支持棒と、従動ワイヤに張力を与えるテンショナ
とから構成するとともに、前記ユニットを所定間隔で複
数個積層してなり、嵌合部品の端面同士を互いに対向さ
せるとともに、テンショナによって突合された嵌合部品
の端面同士に突合せ力が作用し、かつ対向する嵌合部品
の移動方向が互いに直交するよう配置された一対のユニ
ット群と、選定されたユニットの従動ワイヤに連結し、
嵌合部品をマトリクスの行または列方向に移動させる嵌
合部品移動機構と、選定されたユニットの従動ワイヤに
係止し、嵌合部品の端面同士が離れる方向へ従動ワイヤ
を撓ませる嵌合部品切り離し機構とを設けている。
【0010】また、請求項2では、前記各ユニット間
に、隣接する光ファイバ心線同士を隔離し、かつ嵌合部
品の移動を案内する仕切部材を設けている。
【0011】また、請求項3では、前記嵌合部品を、外
部に突出するスリ−ブを設けた一方の端末形成部材と、
該スリ−ブを受容する嵌合穴を設けた他方の端末形成部
材とから構成するとともに、該スリ−ブ及び嵌合穴にそ
れぞれ光ファイバの端部を収容し、各端末形成部材の対
向面と各光ファイバ端面とを同一平面上に位置させてい
る。
【0012】
【作用】請求項1によれば、光スイッチの切り替えを行
うには、まず、嵌合部品移動機構により所望の行または
列のユニットが選定され、この選定したユニットの従動
ワイヤに嵌合部品移動機構が連結される。同時に、嵌合
部品切り離し機構により所望の行または列のユニットが
選定され、この選定したユニットの従動ワイヤに嵌合部
品切り離し機構が係止する。この係止によって嵌合部品
同士が離れる方向に従動ワイヤが撓み、嵌合部品同士の
結合が解除される。次に、この嵌合部品は嵌合部品移動
機構によって接続対象となる光ファイバ心線の嵌合部品
と対向する位置まで行または列方向に移動された後、嵌
合部品切り離し機構の係止が解除されて嵌合部品同士が
突合される。従って、嵌合部品の抜き差し及び移動が従
動ワイヤに対する外部からの駆動によって行われことか
ら、各ユニットの可動部品は従動ワイヤのみとなり、構
造が簡単で小型化が可能となる。
【0013】また、請求項2によれば、隣接する光ファ
イバ心線同士が仕切部材によって隔離されることから、
互いに交錯することがない。また、仕切部材によって嵌
合部品の移動が案内されることから、嵌合部品の移動方
向を軸心とした回転運動が規制される。
【0014】また、請求項3によれば、光ファイバ同士
の突合せは一方の端末形成部材のスリ−ブと、他方の端
末形成部材の嵌合穴との抜き差しによって行われる。こ
の時、各端末形成部材の対向面と各光ファイバ端面とが
同一平面上に位置することから、光ファイバ同士の突合
せは各端末形成部材の突合せの結果として二次的に行わ
れ、光ファイバ端面に過度な突合せ力が作用することが
ない。
【0015】
【実施例】図1、図3及び図4は本発明の一実施例であ
り、多心マトリクス光ファイバスイッチの嵌合部品位置
決め機構を示すものである。尚、ユニット群は簡単のた
め対向する二つのユニットのみで示した。また、従来例
と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。即ち、
1は光ファイバ心線である。
【0016】各嵌合部品位置決め機構の各ユニット10
−1,10−2は、その一部に嵌合部品11−1,11
−2を取り付けて嵌合部品11−1,11−2を行また
は列方向に移動させる環状の従動ワイヤ12−1,12
−2(例えば、はば0.4mm ,厚さ0.1mm のステンレステ
−プ)と、湾曲したばね材を従動ワイヤ12−1,12
−2に掛けて張力を与えるテンショナ13と、隣接する
光ファイバ心線1同士を隔離し、かつ嵌合部品11−
1,11−2を挟んでその移動をガイドするように従動
ワイヤ12−1,12−2と交互に設けた仕切フィルム
14と、仕切フィルム14及び従動ワイヤ6を掛ける溝
15を設けた計4本ずつのワイヤ支持棒16−1,16
−2とから構成される。光ファイバ心線1は、曲がり部
においては曲げ半径約20mmで仕切フィルム14の縁1
4−1,14−2に接着固定されている。
【0017】17は心線保持具であり、光ファイバ心線
1の曲げ半径20mm以上を維持するために、嵌合部品1
1−1,11−2部分と仕切りフィルム14の縁14−
1,14−2の接着固定部分に設けた。
【0018】各嵌合部品位置決め機構は、前記各ユニッ
ト10−1,10−2を所定間隔でワイヤ支持棒16−
1,16−2の溝15に、複数個掛けて積層してなり、
対向する嵌合部品11−1,11−2の移動方向が互い
に直交するように配置した一対のユニット群を構成して
いる。即ち、嵌合部品11−1,11−2の端面同士が
互いに対向し、かつ対向する従動ワイヤ12−1,12
−2間の距離が対向するワイヤ支持棒16−1,16−
2間の距離よりも短くなるように配置している。また、
テンショナ13で従動ワイヤ12−1,12−2に張力
を与えることにより、嵌合部品11−1,11−2の端
面同士に突合せ力(例えば、100g前後)を作用させ
ている。
【0019】18は嵌合部品移動機構であり、ユニット
10−1の従動ワイヤ12−1への連結部18aと、連
結部18aをマトリクスの行(x方向)へ移動させる第
1支軸18bと、第1支軸18bをマトリクスの列方向
(y方向)に移動させる第2支軸18cとからなる。ま
た、この嵌合部品移動機構18は、嵌合部品11−1,
11−2を突合せるz方向にも移動できるようになって
おり、連結部18aを従動ワイヤ12−1に設けた突片
19に連結することによって従動ワイヤ12−1を駆動
する。尚、図1では嵌合部品移動機構18を上側のユニ
ット10−1のみについて示したが、下側のユニット1
0−2に対しても同様のものが設けられている。
【0020】20は嵌合部品切り離し機構であり、嵌合
部品11−1の両側においてユニット10−1の従動ワ
イヤ12−1に係止する一対のワイヤ係止部21と、各
ワイヤ係止部21をマトリクスの列方向(y方向)へ移
動させる支軸22とからなる。各ワイヤ係止部21はz
方向に動作するようになっており、各ワイヤ係止部21
の係止によって従動ワイヤ12−1を嵌合部品11−
1,11−2同士が離れる方向に撓ませ、嵌合部品11
−1,11−2の結合を解除するようになっている。
尚、図1では嵌合部品切り離し機構20を上側のユニッ
ト10−1のみについて示したが、下側のユニット10
−2に対しても同様のものを設けてもよい。
【0021】図3は一対の嵌合部品11−1,11−2
を示した斜視図である。同図において、下側の嵌合部品
11−2においては、端末形成具23−2の内部にスリ
−ブ24の一部が埋め込み固定され、かつ被覆を除去し
た光ファイバ端面1−2がスリ−ブ24内において端末
形成具23−2の端面と同一平面にくるように収容され
ている。また、上側の嵌合部品11−1においては、端
末形成具23−1の一端面に前記スリ−ブ24の突出部
分を受容する嵌合穴25を設け、かつ被覆を除去した光
ファイバ端面1−1が端末形成具23−1の端面と同一
平面にくるように嵌合穴25内に収容されている。スリ
−ブ24はガラスやジルコニアを材質とする外形1mm以
下の円柱に、光ファイバの外径に1μm 程度を加えた径
の穴24aをあけたものを用いる。この穴24aの光フ
ァイバ挿入口部分と嵌合穴25はテ−パ状に形成され、
嵌合を容易にしている。
【0022】嵌合部品11−1,11−2の重量は外部
からの振動の影響を小さくするため、軽量化したほうが
よい。また、従動ワイヤ12−1,12−2の張力は、
嵌合部品11−1、11−2の突合せ力を維持するため
と、光ファイバ心線1の曲げ剛性による嵌合部品11−
1,11−2の回転を防止するための十分な強さに設定
されている。
【0023】本実施例において、光ファイバスイッチの
切り替えを行うには、まず、嵌合部品移動機構18によ
って所望の行または列のユニット10−1,10−2が
選定され、この選定したユニット10−1,10−2の
従動ワイヤ12−1,12−2の突片19に嵌合部品移
動機構18の連結部18aが連結される。同時に、嵌合
部品切り離し機構20によって所望の列(y方向)のユ
ニット10−1が選定され、嵌合部品切り離し機構20
の各ワイヤ係止部21が駆動される。これにより、嵌合
部品11−1,11−2同士が離れる方向に従動ワイヤ
12−1が撓み、嵌合部品11−1,11−2の結合が
解除される。この時、他方の嵌合部品12−2も図示し
ない嵌合部品切り離し駆動機構によって同様に駆動され
る。次に、この嵌合部品11−1,11−2は、嵌合部
品移動機構18及び図示しない他方の嵌合部品移動機構
によって接続対象となる光ファイバ心線1の嵌合部品と
対向する位置まで行または列方向に移動される。そし
て、嵌合部品切り離し機構20の各ワイヤ係止部21の
駆動が解除され、嵌合部品同士が突合される。また、嵌
合部品11−1,11−2の位置決めについては、嵌合
部品11−1,11−2とワイヤ係止部21が接触した
位置が検知され、これを基準位置として位置決めされ
る。
【0024】このように本実施例の多心マトリクス光フ
ァイバスイッチによれば、嵌合部品11−1,11−2
の抜き差し及び移動は、従動ワイヤ12−1,12−2
に対する外部からの駆動(嵌合部品移動機構18及び嵌
合部品切り離し機構20)によって行われるので、各ユ
ニット10−1,10−2における可動部品は従動ワイ
ヤ12−1,12−2のみとなり構造が簡単である。ま
た、光ファイバ心線1は、仕切フィルム14によって隣
接する光ファイバ心線と隔離され交錯することはない。
更に、嵌合部品11−1、11−2は隣接する二枚の仕
切りフィルム14に挟まれガイドされながら移動するた
め、移動方向を軸とした回転運動はほとんど発生しな
い。また、突合せ力もワイヤ支持棒16−1,16−2
の配置と、従動ワイヤ12−1,12−2のテンショナ
13によって得ることができ、別途ばね等を必要としな
い。
【0025】一方、光ファイバ端面1−1,1−2同士
の突合せは、各端末形成具23−1,23−2の突合せ
の結果として二次的に行われ、光ファイバ端面1−1,
1−2同士に過度な突合せ力が作用することがなく、光
ファイバの折損を防止することができる。
【0026】前記実施例では、嵌合部品11−1,11
−2が水平方向に移動する横型のものを示したが縦型で
構成したものであってもよい。この場合、光ファイバ心
線1と仕切フィルム14との接着固定位置は、嵌合部品
11−1,11−2の移動に伴う光ファイバ心線1の重
力の影響による形状変化を考慮し、ユニットの上方部分
に配置するのが好ましい。
【0027】また、光スイッチ本体に振動が加わり、従
動ワイヤ12−1,12−2に吊られた嵌合部品11−
1,11−2に振動が発生する危険がある場合は、光ス
イッチ本体を防振台等の上に設置してもよい。
【0028】更に、仕切フィルム14の支持方法につい
ては、溝15を設けずにワイヤ支持棒16−1,16−
2に小穴をあけ、この小穴を利用して取り付けるように
してもよい。前述したように、嵌合部品11−1,11
−2が隣接する二枚の仕切フィルム14に挟まれガイド
されながら移動することから、嵌合部品11−1,11
−2の移動を確実にガイドするために、仕切フィルム1
4における嵌合部品11−1,11−2の側面が接触す
る部分に薄いステンレステ−プ(例えば、幅3mm,厚さ
0.1mm 以下)を取り付けるなどしてもよい。
【0029】また、前記実施例では被覆を除去した光フ
ァイバ同士を突合わせるものについて説明したが、金属
コ−ト光ファイバを用いたり、光ファイバを細径フェル
−ルで保護するようにしてもよい。
【0030】前記実施例によれば、例えば端子数100
0×1000規模の光スイッチにおいて、行または列間
のピッチを1mm、嵌合部品11−1,11−2の移動に
伴う光ファイバ心線1の最小曲げ半径を20mm以上と設
計すれば、嵌合部品11−1,11−2の各駆動機構1
8,20を含めて外形寸法1200×1200×100
0mm程度で構成することができる。また、光ファイバス
イッチの挿入損失は、光コネクタの性能から、シングル
モ−ド光ファイバ(波長1.3 〜1.55μm )の3コネクタ
接続の合計で1dB程度と小さい。従って、マトリクス規
模1000心程度の光ファイバスイッチを構成すること
が可能となり、例えば光MDFに適用すると効果的であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれ
ば、嵌合部品位置決め機構の可動部品を少なくすること
ができるので構造が簡単となる。また、嵌合部品の導入
によって従来のフェル−ル外径(例えば1.25mm)を光フ
ァイバ外径(例えば0.125mm )程度までと約1桁小さく
できるため、光ファイバ間のピッチを小さくすることが
できる。この場合、光ファイバスイッチの外形寸法がお
おむね同一でも、ピッチが小さくなった分(1/aとす
る)だけマトリクス規模を大きくできる。ピッチを小さ
くする前の光スイッチでマトリクス規模がa倍の光スイ
ッチを構成する場合、完全群切り替えの条件で約4×a
2 個の光スイッチが必要となるため、ピッチを小さくし
て小型で高密度な光スイッチを実現する場合、装置容積
や挿入損失の点などで極めて有利となる。更に、コネク
タと同様、低損失で安定した伝送特性が得られ、実用的
な多心マトリクス光ファイバスイッチを構成することが
でき、例えば光MDFに適用すると効果的である。
【0032】また、請求項2によれば、各ユニットの光
ファイバ心線は、仕切部材によって隣接する光ファイバ
心線と隔離されるので、互いに交錯することはない。ま
た、嵌合部品は隣接する二つの仕切部材に挟まれガイド
されながら移動するので、移動方向を軸とした回転運動
はほとんど発生しない。
【0033】また、請求項3によれば、光ファイバ同士
の突合せは各端末形成部材の突合せの結果として二次的
に行われるので、光ファイバ端面に過度な突合せ力が作
用することがなく、光ファイバの折損を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す多心マトリクス光ファ
イバスイッチの要部斜視図である。
【図2】従来例を示す多心マトリクス光ファイバスイッ
チの要部斜視図である。
【図3】一対の嵌合部品を示す斜視図である。
【図4】嵌合部品切り離し機構の説明図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ心線、10−1,10−2…ユニット、
11−1,11−2…嵌合部品、12−1,12−2…
従動ワイヤ、13…テンショナ、14…仕切フィルム、
16−1,16−2…ワイヤ支持棒、18…嵌合部品移
動機構、20…嵌合部品切り離し機構、23−1,23
−2…端末形成具、24…スリ−ブ、25…嵌合穴

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ嵌合部品によって端末形成さ
    れ、かつ嵌合部品の端面同士を対向配置した二つの光フ
    ァイバ心線群のうち、一方の光ファイバ心線群の嵌合部
    品をマトリクスの行方向に位置決めする一方の嵌合部品
    位置決め機構と、これと対向する他方の光ファイバ心線
    群の嵌合部品を前記マトリクスの列方向に位置決めする
    他方の嵌合部品位置決め機構とを備えた多心マトリクス
    光ファイバスイッチにおいて、前記各嵌合部品位置決め
    機構の一つのユニットを、嵌合部品が取り付けられた無
    端状の従動ワイヤと、従動ワイヤを支持するワイヤ支持
    棒と、従動ワイヤに張力を与えるテンショナとから構成
    するとともに、前記ユニットを所定間隔で複数個積層し
    てなり、嵌合部品の端面同士を互いに対向させるととも
    に、テンショナによって突合された嵌合部品の端面同士
    に突合せ力が作用し、かつ対向する嵌合部品の移動方向
    が互いに直交するよう配置された一対のユニット群と、
    選定されたユニットの従動ワイヤに連結し、嵌合部品を
    マトリクスの行または列方向に移動させる嵌合部品移動
    機構と、選定されたユニットの従動ワイヤに係止し、嵌
    合部品の端面同士が離れる方向へ従動ワイヤを撓ませる
    嵌合部品切り離し機構とを設けたことを特徴とする多心
    マトリクス光ファイバスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記各ユニット間に、隣接する光ファイ
    バ心線同士を隔離し、かつ嵌合部品の移動を案内する仕
    切部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の多心マ
    トリクス光ファイバスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記嵌合部品を、外部に突出するスリ−
    ブを設けた一方の端末形成部材と、該スリ−ブを受容す
    る嵌合穴を設けた他方の端末形成部材とから構成すると
    ともに、該スリ−ブ及び嵌合穴にそれぞれ光ファイバの
    端部を収容し、各端末形成部材の対向面と各光ファイバ
    端面とを同一平面上に位置させたことを特徴とする請求
    項1または2記載の多心マトリクス光ファイバスイッ
    チ。
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