JP5970004B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
近年半導体装置の分野では、リソグラフィ技術の限界に制約されることなく高集積化を達成する方法として、積層型の半導体装置が注目されている。
例えば特許文献1には基板上に、層間絶縁膜及び犠牲膜を複数層互いに交替して形成し、犠牲膜を湿式エッチング工程を通じて除去した後、犠牲膜を除去した部分にトンネル酸化膜、電荷トラップ膜や、導電物質を配置する垂直半導体素子の製造方法が開示されている。
特開2009−117843号公報
しかしながら、特許文献1に開示された垂直半導体素子の製造方法によれば犠牲膜を全て湿式エッチングにより除去する必要があり、湿式エッチングを行った際にエッチング液の表面張力により層間絶縁膜に撓みを生じる恐れがある。層間絶縁膜に撓みが生じると、層間の距離を一定に保つことができないため、その後のプロセスにおいて層間に導電物質等を均一に供給できず、歩留まりの低下等の問題を生じる恐れがあった。
本発明は上記従来技術が有する問題に鑑み、犠牲膜と他の物質の膜との積層構造を形成した後、乾式の除去手段により除去できる犠牲膜を用いた半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、基板の一方の面側に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁膜形成工程で形成された絶縁膜上にカーボン膜を形成するカーボン膜形成工程と、
前記絶縁膜形成工程及び前記カーボン膜形成工程を複数回繰り返し、前記基板の一方の面側に前記絶縁膜と前記カーボン膜とが交互に複数層積層された絶縁膜−カーボン膜積層体を形成する絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程と、
前記絶縁膜−カーボン膜積層体を構成する前記カーボン膜を除去するカーボン膜除去工程と、
前記カーボン膜除去工程で前記カーボン膜が除去された領域に電極膜を形成し、前記絶縁膜と前記電極膜とが複数層積層された絶縁膜−電極膜積層体とする電極膜形成工程と、を有し、
前記カーボン膜形成工程を実施する前、及び、前記カーボン膜形成工程を実施した後にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程をさらに有する半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、犠牲膜と他の物質の膜との積層構造を形成した後、乾式の除去手段により除去できる犠牲膜を用いた半導体装置の製造方法を提供できる。
本発明に係る第1の実施形態における絶縁膜−カーボン膜積層体の説明図。 シリコン膜を形成した場合の図1の一部拡大図。 本発明に係る第1の実施形態におけるトレンチ形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるトレンチ形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるメモリストリングス形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるメモリストリングス形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるメモリストリングス形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態における電極形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態における電極形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態における電極形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態における電極形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるメモリストリングス間絶縁膜形成後の半導体装置の構成説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第1の実施形態におけるワードラインコンタクト部に絶縁膜を形成した後の半導体装置の構成説明図。 本発明に係る第2の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第2の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第2の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第2の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第2の実施形態におけるワードラインコンタクト部に絶縁膜を形成した後の半導体装置の構成説明図。 本発明に係る第2の実施形態における電極形成工程及びメモリストリングス間絶縁膜形成工程の説明図。 本発明に係る第2の実施形態における電極形成工程及びメモリストリングス間絶縁膜形成工程の説明図。 本発明に係る第3の実施形態における電極膜−カーボン膜積層体の説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるメモリストリングス形成後の半導体装置の構成説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるメモリストリングス間絶縁膜形成後の半導体装置の構成説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるワードラインコンタクト部形成工程の説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるカーボン膜除去工程の説明図。 本発明に係る第3の実施形態におけるカーボン膜除去工程の説明図。 本発明に係る第3の実施形態における絶縁膜形成工程の説明図。 本発明に係る第3の実施形態における絶縁膜形成工程の説明図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、本発明は、下記の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、下記の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
[第1の実施形態]
本実施の形態では、半導体装置の製造方法の一構成例について説明する。なお、本実施形態では、半導体装置としてNAND型フラッシュメモリを製造する場合を例に説明するが、係る形態に限定されるものではなく、積層型の半導体装置全般に適用することができる。
本実施形態の半導体装置の製造方法は、以下の工程を有することができる。
基板の一方の面側に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程。
絶縁膜形成工程で形成された絶縁膜上にカーボン膜を形成するカーボン膜形成工程。
絶縁膜形成工程及びカーボン膜形成工程を複数回繰り返し、基板の一方の面側に絶縁膜とカーボン膜とが交互に複数層積層された絶縁膜−カーボン膜積層体を形成する絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程。
絶縁膜−カーボン膜積層体を構成するカーボン膜を除去するカーボン膜除去工程。
カーボン膜除去工程でカーボン膜が除去された領域に電極膜を形成し、絶縁膜と電極膜とが複数層積層された絶縁膜−電極膜積層体とする電極膜形成工程。
まず、絶縁膜形成工程、カーボン膜形成工程及び絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程の各工程について図1、図2を用いて以下に説明する。図1は、絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程後、基板上に絶縁膜−カーボン膜積層体が形成された状態の絶縁膜−カーボン膜積層体の積層方向と平行な面における断面図を示している。図2は後述するシリコン膜を形成した場合の図1の一部拡大図を示している。
本実施形態の半導体装置の製造方法に適用する基板11について説明する。基板11については特に限定されるものではないが、例えば、バルク単結晶基板や、単結晶SOI基板等を用いることができる。また、例えば半導体メモリを形成する場合、基板上にメモリストリングスを配置し、さらに、基板の任意の一端部側に、積層したワードラインとのコンタクト部を形成することができる。このため、図1に示すように、基板11の一部については、その上部にメモリストリングスを配置するメモリストリングス領域Xとし、また、基板11の一部についてはワードラインのコンタクト部を設けるワードラインコンタクト部領域Yとすることができる。
そして、メモリストリングスを配置するメモリストリングス領域Xにおいては所定の導電型の不純物を打ち込み、活性化させることで、ソース領域111を形成することができる。ソース領域111は、例えばp型とすることができる。
また、ワードラインコンタクト部領域Y等に必要に応じて図示しない周辺回路(ペリフェラル)等を形成しておくこともできる。
そして、本実施形態の半導体装置の製造方法においては、絶縁膜形成工程を実施することができる。絶縁膜12aは基板11の一方の面側に形成することができる。なお、第1層目の絶縁膜12aは基板11上に形成することができる。また、絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程で形成する第2層目以降の絶縁膜12b〜12hは、図1に示すようにカーボン膜13a〜13g上に形成することができる。
絶縁膜形成工程で形成する絶縁膜12aの材料は特に限定されるものではないが、例えば、シリコン酸化膜であることが好ましい。
絶縁膜12aの成膜方法は特に限定されるものではなく、成膜する膜の材料や膜厚等に応じて任意に選択することができる。絶縁膜12aがシリコン酸化膜の場合、例えばシリコンを含むガスと酸化剤を含むガスとを同時に供給しながら成膜する、いわゆるCVD(Chemical Vapor Deposition)法が採用されても良い。CVDとしては、熱CVD法やプラズマCVD法等を用いることができる。成膜時の温度は成膜する際に用いるシリコンを含むガスの種類等により任意に選択することができ、特に限定されるものではないが、例えば300℃以上800℃以下で成膜することが好ましい。特に400℃以上700℃以下で成膜することがより好ましい。
また、絶縁膜12aとしてシリコン酸化膜を成膜する場合、CVD法以外にも、シリコンを含むガスと酸化剤を含むガスとを交互に供給しながら成膜する、いわゆるALD(Atomic Layer Deposition)法、又はMLD(Molecular Layer Deposition)法が採用されても良い。ALD(又はMLD)法の例としては、処理温度を室温(25℃)〜400℃としたプラズマALD(又はMLD)法、又はALD(又はMLD)法を挙げることができる。
絶縁膜としてシリコン酸化膜を成膜する際の絶縁膜形成工程で用いるシリコンを含むガスは特に限定されるものではないが、例えば、ジクロロシラン等の各種シランガスを用いることができる。また、酸化剤としてNO(亜酸化窒素)、酸素等を用いることができる。
絶縁膜形成工程において形成する絶縁膜12aの膜厚は特に限定されるものではなく、任意に選択することができるが、例えば、10nm以上50nm以下になるように成膜することが好ましく、20nm以上40nm以下になるように成膜することがより好ましい。
なお、後述する絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程で形成する絶縁膜12b〜12hについても絶縁膜12aと同様に構成することができる。すなわち絶縁膜12b〜12hは、絶縁膜12aと同じ材料とし、成膜方法、成膜条件も絶縁膜12aの場合と同様にすることができる。また、絶縁膜12b〜12hについても膜厚は上記範囲であることが好ましい。
次にカーボン膜形成工程について説明する。
カーボン膜形成工程では、絶縁膜形成工程で形成した絶縁膜12a上にカーボン膜13aを形成することができる。また、後述する絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程で形成する第2層目以降のカーボン膜13b〜13gは、図1に示すように絶縁膜12b〜12g上に形成することができる。カーボン膜としては、例えばアモルファスカーボン膜を形成することができる。
カーボン膜13aの成膜方法は特に限定されるものではないが、例えば、熱CVD法やプラズマCVD法により成膜することができる。また、プラズマALD法やプラズマMLD法、を用いて成膜することもできる。
カーボン膜形成工程における、成膜時の温度等の条件は特に限定されないが、カーボン膜の成膜温度を500℃以上900℃以下とすることが好ましく、600℃以上800℃以下とすることがより好ましい。これは、カーボン膜の成膜時の温度を例えば上述のように500℃以上とすることにより、例えば絶縁膜形成工程や、後述するメモリストリングスのチャネルを形成する際の成膜条件(成膜温度)に対して十分な耐熱性を備えることができるためである。このため、後述する絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程において絶縁膜を形成する際等の温度でカーボン膜がダメージを受ける恐れを低減することができる。ただし、成膜温度を高くしすぎるとカーボン膜が成膜できない場合や、基板等の他の部材に悪影響を与える場合があるため、900℃以下とすることが好ましく、800℃以下とすることがより好ましい。
カーボン膜形成工程において用いるガスは特に限定されるものではないが、炭素を含有ガス、例えば、エチレン(C)ガス、プロピレン(C)ガス等を好ましく用いることができる。
また、絶縁膜と、カーボン膜とは密着性が低い場合がある。そして、カーボン膜を成膜した後、後述のようにさらに絶縁膜を成膜する場合、絶縁膜を成膜する際の雰囲気によりカーボン膜の膜厚が減少してしまう場合がある。
そこで、カーボン膜形成工程を実施する前、及び、カーボン膜形成工程を実施した後にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程をさらに有することが好ましい。すなわち、絶縁膜形成工程の後、カーボン膜形成工程を実施する前、及び、カーボン膜形成工程を実施後に続けてシリコン膜(シード層)を形成するシリコン膜形成工程を実施することが好ましい。
この場合、例えば、図2に示すように、基板11上に形成された絶縁膜12a上にシリコン膜21aを介してカーボン膜13aが配置され、カーボン膜13a上にはさらにシリコン膜21bを介して絶縁膜12bが配置されることとなる。なお、図2では絶縁膜12bより上の層については記載を省略しているが、他のカーボン膜を形成する際にも、カーボン膜の上下、すなわち、カーボン膜と絶縁膜との間には同様にシリコン膜を配置した構成とすることができる。
このようにシリコン膜21a、21bを設けることにより、絶縁膜12a、12bとカーボン膜13aとの密着性を向上することができる。
また、カーボン膜の上面に絶縁膜を形成する際にカーボン膜の膜厚が減少するのは、絶縁膜を成膜する際に用いる酸化剤中の酸素や酸素ラジカルが、カーボン膜表面に接触し、COやCOとなって揮発するためと考えられる。このため、カーボン膜13aの表面にシリコン膜21bを配置することにより、カーボン膜13aと、酸素や酸素ラジカルが、直接接触することを抑制でき、カーボン膜13aの揮発を抑制し、カーボン膜13aの膜厚減少を抑制できる。
シリコン膜形成工程において、シリコン膜を形成する具体的な方法は特に限定されるものではないが、例えば熱CVD法や、プラズマCVD法、プラズマALD法、プラズマMLD法等により形成することができる。
シリコン膜を形成する際に用いるガス種は特に限定されないが、例えばアミノシラン系ガスを好ましく用いることができる。アミノシラン系ガスとしては、例えば、BAS(ブチルアミノシラン)、BTBAS(ビスターシャリブチルアミノシラン)、DMAS(ジメチルアミノシラン)、BDMAS(ビスジメチルアミノシラン)、TDMAS(トリジメチルアミノシラン)、DEAS(ジエチルアミノシラン)、BDEAS(ビスジエチルアミノシラン)、DPAS(ジプロピルアミノシラン)、DIPAS(ジイソプロピルアミノシラン)等を好ましく用いることができる。
また、シリコン膜を形成する際の基板の加熱温度も特に限定されるものではないが、例えば300℃以上900℃以下に加熱することが好ましく、400℃以上800℃以下に加熱することがより好ましい。
シリコン膜の厚さは特に限定されなるものではなく、要求される絶縁膜とカーボン膜との密着性や、カーボン膜の膜厚減少を抑制すべき程度等により任意に選択することができる。特に絶縁膜とカーボン膜との密着性を高め、絶縁膜形成時にカーボン膜の膜厚減少を抑制するため、シリコン膜の膜厚は例えば、0.1nm以上1.0nm以下とすることが好ましく、0.2nm以上0.7nm以下とすることがより好ましい。
次に絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程について説明する。
絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程では、上述の絶縁膜形成工程と、カーボン膜形成工程と、を交互に繰り返し実施することができる。これにより基板11上に絶縁膜12b〜12hと、カーボン膜13b〜13gと、を積層し、図1に示したような絶縁膜−カーボン膜積層体14を形成できる。絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程における、絶縁膜形成工程、及び、カーボン膜形成工程については、上述の手順により実施することができるため、ここでは説明を省略する。
絶縁膜形成工程と、カーボン膜形成工程と、を繰り返す回数については特に限定されるものではなく、要求される積層数に応じて繰り返すことができる。従って、図1では、カーボン膜を7層、絶縁膜を8層積層した例を示したが、絶縁膜−カーボン膜積層体の各膜の積層数は特に限定されるものではなく、さらに、複数層積層することもできる。また、層の数が図1の場合よりも少なくても良い。
ただし、後述のように、絶縁膜−カーボン膜積層体から半導体装置を形成する際にカーボン膜は犠牲膜として機能し、除去される。このため、最上層が絶縁膜になるように絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程を実施することが好ましい。
以上に説明した本実施形態の半導体装置の製造方法においては、絶縁膜−カーボン膜積層体を形成することができる。そして、カーボン膜は、犠牲膜として機能することができ、乾式の除去手段(除去方法)により除去できる。このため、犠牲膜を除去したとしても従来技術のように湿式で犠牲膜を除去した場合と比較して、絶縁膜に撓みが生じることを抑制することができる。
本実施形態の半導体装置の製造方法においては、所定の半導体装置の構成とするためにさらに各種工程を付加することができる。以下に具体的な例を挙げて説明する。
(トレンチ形成工程)
ここまで説明した半導体装置の製造方法において得られた絶縁膜−カーボン膜積層体に対してはさらに以下の工程を含むトレンチ形成工程を実施し、例えばメモリストリングスを形成するためのトレンチを形成できる。トレンチ形成工程について図3A、図3Bを用いて説明する。
絶縁膜−カーボン膜積層体の上に、ハードマスク膜を複数層形成するハードマスク膜形成工程。
ハードマスク膜をマスクとして絶縁膜及びカーボン膜をエッチングする絶縁膜、カーボン膜エッチング工程。
まず、ハードマスク膜形成工程について説明する。
ハードマスク膜形成工程は、後述する絶縁膜、カーボン膜エッチング工程を行う際のマスクとなるハードマスク膜31を配置する工程であり、例えば、図3Aに示すように、ハードマスク膜31は、絶縁膜−カーボン膜積層体14の上面に配置することができる。
ハードマスク膜31は、後述する絶縁膜、カーボン膜エッチング工程において、マスクとして機能できるように構成されていればよく、その構成は特に限定されない。ただし、ハードマスク膜31は、第1の無機材料層と、第1の無機材料層とは材料の異なる第2の無機材料層と、を含むことが好ましい。このようにハードマスク膜31が材料の異なる層を含むことにより、例えば後述するCMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)を行った場合に材料の異なる層がストッパー層として機能することができる。
また、ハードマスク膜31は、図3Aに示したように、第1の無機材料層(311a、311b、311c)と、第2の無機材料層(312a、312b)とを、交互に複数層設けることが好ましい。さらに、図3Aのようにハードマスク膜31は第3の無機材料層313を配置することもできる。
例えば深さの異なるトレンチ等の複数の開口部を絶縁膜−カーボン膜に形成する場合、エッチングを行う毎にハードマスク膜31を形成すると、工程数が増加する恐れがある。このため、上述のようにエッチング工程を実施する回数にあわせて予めハードマスク膜31に含まれる第1の無機材料層、第2の無機材料層を複数層形成しておくことにより、マスクを形成する工程の数を減らすことができ、好ましい。
ハードマスク膜31に含まれる第1の無機材料層(311a〜311c)、第2の無機材料層(312a、312b)の材料は特に限定されるものではないが、例えばポリシリコンや、シリコン窒化物等を用いることができる。また、上述のように第3の無機材料層313を配置する場合、第3の無機材料層313は例えばシリコン酸化物等を用いることができる。
ハードマスク膜31上にさらにエッチングに用いられるマスク層を配置することができる。マスク層の構成は特に限定されるものではないが、例えば図3に示したように、ハードマスク膜31側から順に有機マスク膜32、SOG(Spin On Glass)膜33、フォトレジスト34を配置できる。この場合、フォトレジスト34に所望のパターンを形成後、エッチングを実施することにより、フォトレジスト34に形成したパターンがまず、下層のSOG膜33及び有機マスク膜32に転写される。そして、さらにエッチングを継続することにより、図3Bに示したようにハードマスク膜31にパターンが転写されてハードマスク膜31の下層に配置された絶縁膜−カーボン膜積層体14の絶縁膜及びカーボン膜のエッチングを実施できる。絶縁膜、カーボン膜エッチング工程を実施する中で、有機マスク膜32、SOG膜33、フォトレジスト34については、除去され、絶縁膜及びカーボン膜に後述するメモリストリングスを形成するためのトレンチ35が形成される。
なお、トレンチ35の形状は特に限定されないが例えば円柱形状とすることができる。そして、トレンチ35の底面は基板11の上面とすることができる。
また、図3Bは紙面と平行な方向に配列されたトレンチ35の中心部を通る面における本実施形態の半導体装置の断面図を示しており、トレンチ35はさらに、図3Bの紙面と垂直な方向に所定の間隔をあけて複数配列することができる。
エッチングを行う際の条件は特に限定されるものではなく、絶縁膜−カーボン膜積層体14に含まれる絶縁膜と、カーボン膜と、のエッチングを行える条件であればよい。
具体的には例えば、プラズマエッチングにより実施することが好ましい。
プラズマエッチングを行う際に用いるガスとしては、例えば、Cに、SF、CF、NFから選択されるいずれかのガスと、Arと、Oと、を添加したガスを用いることができる。また、CFとHとの混合ガスを用いることもできる。これらのガスを用いてプラズマエッチングを行った場合、絶縁膜とカーボン膜を同時にエッチングできる。
また、絶縁膜をエッチングできるガスと、カーボン膜をエッチングできるガスと、を交互に供給してエッチングすることもできる。例えば、絶縁膜をエッチングする際にはCF又はCに、Arと、Oとを添加したガスを、カーボン膜をエッチングする際には、OとCOS(Carbonyl Sulfide)との混合ガス、または、OとNとHとの混合ガスを用いることができる。
なお、プラズマエッチングを行う際の条件は特に限定されないが、例えばガス圧力を10mTorr以上50mTorr以下、電源出力を1000W以上2000W以下、バイアス出力を2000W以上4000W以下として実施することができる。
(メモリストリングス形成工程)
本実施形態の半導体装置の製造方法においてはさらに、絶縁膜−カーボン膜積層体14に形成したトレンチ35内にメモリストリングスを構成する部材を順次形成するメモリストリングス形成工程を実施することができる。メモリストリングス形成工程について図4A〜図4Cを用いて説明する。
メモリストリングス形成工程では、例えば以下の工程を実施できる。
トレンチ35の表面にIGD(Inter−Gate Dielectric)膜と、チャージトラップ膜を形成するIGD膜、チャージトラップ膜形成工程。
トレンチ35の底面に形成されたIGD膜及びチャージトラップ膜を除去するIGD膜、チャージトラップ膜除去工程。
IGD膜及びチャージトラップ膜の表面にトンネル酸化膜を形成するトンネル酸化膜形成工程。
トレンチ35内にメモリストリングスのチャネル部分を形成するチャネル形成工程。
ハードマスク膜31の一部を除去するハードマスク膜除去工程。
選択ゲートを形成する選択ゲート形成工程。
以下に各工程について説明する。
IGD膜、チャージトラップ膜形成工程は、図4Aに示すように、トレンチ35の表面及び、ハードマスク膜31の上面にIGD膜、チャージトラップ膜をその順に積層したIGD膜及びチャージトラップ膜を形成することにより実施できる。
IGD膜については特に限定されるものではないが、誘電率の高い(high-K)絶縁膜を好ましく用いることができ、例えば、ONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層構造膜)や、SiO膜とHfO膜との積層構造膜等を用いることができる。
また、チャージトラップ膜としては、例えばシリコン窒化膜等を用いることができる。
IGD膜、チャージトラップ膜の形成方法は特に限定されるものではなく、例えば、CVD法や、ALD法、MLD法等を用いることができる。
IGD膜、チャージトラップ膜形成工程においては、図4Aに示したように、トレンチ35の底面にもIGD膜、チャージトラップ膜積層体41が形成される。このため、トレンチ35の底面に形成されたIGD膜、チャージトラップ膜積層体41を除去するIGD膜、チャージトラップ膜除去工程を実施できる。IGD膜、チャージトラップ膜除去工程は例えば異方性エッチングにより実施できる。この際、ハードマスク膜31上面に形成されていたIGD膜、チャージトラップ膜積層体41も除去されることになる。
次に、図4Bに示すようにIGD膜、チャージトラップ膜積層体41の表面にトンネル酸化膜42を形成するトンネル酸化膜形成工程を実施できる。トンネル酸化膜は例えば、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜とすることができる。トンネル酸化膜42はトレンチ35の底面にも形成されるが、トンネル酸化膜42は電流に与える影響は軽微なため、該底面部分に形成されたトンネル酸化膜42は除去してもよく、除去せずに次工程を実施することもできる。
トンネル酸化膜の形成方法は特に限定されるものではなく、例えば、CVD法や、ALD法、MLD法等を用いることができる。
次いで、図4Bに示すようにトレンチ35内のトンネル酸化膜42に囲まれた領域にメモリストリングスのチャネル部分を形成するチャネル形成工程を実施できる。チャネル43の材料としては特に限定されないが、例えばポリシリコン等を用いることができる。
チャネルを形成する方法についても特に限定されるものではなく、例えばCVD法や、ALD法、MLD法等を用いることができる。
図4Bに示したように、チャネル形成工程においてチャネル43を形成する際に、トレンチ35内だけではなく、ハードマスク膜31の上面にもチャネル43を構成する材料の層が形成される。このため、チャネル形成工程の後に、ハードマスク膜31の上面に形成されたチャネル材料の層及びハードマスク膜31の一部を除去するハードマスク膜除去工程を実施することができる。
なお、ハードマスク膜31の一部は後述する選択ゲート間の絶縁膜を形成する際にマスクとして用いることができるため、ハードマスク膜31は完全に除去しないことが好ましい。例えば、ハードマスク膜31を構成する第1の無機材料層と、第2の無機材料層のうち、最表面に配置された第1の無機材料層と、第2の無機材料層とを除去することが好ましい。例えば図4Bの場合、第1の無機材料層311c及び第2の無機材料層312bを除去することが好ましい。
ハードマスク膜31の一部と、ハードマスク膜31の上面に形成されたチャネル材料の層を除去する方法は特に限定されるものではないが、例えばCMP(化学機械研磨)等を用いることができる。
次に選択ゲートを形成する選択ゲート形成工程を実施できる。
半導体装置として半導体メモリを製造する場合、カーボン膜を電極に入れ替えた際の、最上層の電極は選択ゲート電極とすることができる。また、それ以外の電極部分はワードラインとすることができる。このため、メモリストリングスの、最上層のカーボン膜13gに対応する部分について選択ゲートを形成する選択ゲート形成工程を実施できる。
選択ゲート形成工程は特に限定されるものではないが、例えば、以下の工程を実施することにより図4Cに示した選択ゲートを形成することができる。
メモリストリングスのうち、選択ゲートを形成する部分についてはチャネル43や、IGD膜、チャージトラップ膜、トンネル酸化膜42を除去する選択ゲート形成領域除去工程。
露出したチャネル43の上面に砒素等をドープしてソース領域44を形成する工程。
チャネル43等を除去した部分の表面に酸化絶縁膜(SiO膜)45を形成する酸化絶縁膜形成工程。
酸化絶縁膜形成工程で形成した酸化絶縁膜45内の空隙に選択ゲートのチャネル46を形成する選択ゲートチャネル形成工程。
形成した選択ゲートのチャネル46の上面に砒素等をドープしてドレイン領域を形成するドレイン領域形成工程。なお、ドレイン領域については、後述するカーボン膜を除去する工程等を実施した後に行うことが好ましいため、図4Cには示していない。
選択ゲート形成領域除去工程の方法は特に限定されないが、エッチングにより実施することができる。
酸化絶縁膜形成工程において形成する酸化絶縁膜は特に限定されないが、シリコン酸化膜(SiO)を好ましく用いることができる。酸化絶縁膜の形成方法は特に限定されないが、例えばCVD法や、ALD法、MLD法等を用いることができる。
選択ゲートチャネル形成工程は、例えば上述のチャネル43を形成した際のチャネル形成工程と同様にして実施することができる。
選択ゲート形成工程は、上記工程に限定されるものではない。例えば選択ゲートを形成する部分について、予めIGD膜やチャネル43等を形成せずに空隙としていた場合には、上記選択ゲート形成領域除去工程を実施せずに、ドレイン領域形成工程から実施することもできる。
メモリストリングス形成工程は、後述する電極形成工程の後に実施することもできる。ただし、電極形成工程はカーボン膜を除去することにより形成された空隙に電極を形成する工程であり、メモリストリングス形成工程を実施した後であれば、メモリストリングスがカーボン膜を除去した後の絶縁膜を支持する働きを有する。このため、電極形成工程の後にメモリストリングス形成工程を実施する場合、トレンチ形成工程後には、メモリストリングスにかえて絶縁膜支持部材を形成することが好ましい。すなわち、トレンチ形成工程の後にメモリストリングス形成工程にかえて絶縁膜支持部材を形成する工程を実施することが好ましい。
メモリストリングスにかえて形成する絶縁膜支持部材としては例えばトレンチにシリコン窒化物を充填したものを用いることができる。このため、例えば、絶縁膜−カーボン膜積層体の絶縁膜及びカーボン膜を貫通するトレンチを形成するトレンチ形成工程を実施した後、トレンチにシリコン窒化物を充填する充填工程を実施できる。これにより、トレンチに充填されたシリコン窒化物が、カーボン膜を除去した後に絶縁膜を支持し、絶縁膜の空隙を維持することができる。なお、トレンチ形成工程は、既述の方法により実施できる。
そして上記工程を実施した場合、メモリストリングスを形成する際にはシリコン窒化物を除去してから形成することができる。このように、メモリストリングス形成工程を電極形成工程の後に実施することにより、電極形成工程においてカーボン膜を除去する際にメモリストリングスに含まれるIGD膜やチャージトラップ膜が損傷を受けることを特に抑制できる。
なお、図4A〜図4Cは本実施形態の半導体装置の紙面と平行な方向に配列されたトレンチ35の中心部を通る面における断面図を示しており、該トレンチ35にメモリストリングスを形成した例を示している。そして、本実施形態の半導体装置においては既述のように、トレンチ35を紙面と垂直な方向にも所定の間隔をあけて複数配列することができる。このため、図4A〜図4Cに示したメモリストリングス形成工程においては、図示していない紙面と垂直な方向に形成されたトレンチ35にも同時にメモリストリングスを形成することができる。
(電極形成工程、メモリストリングス間絶縁膜形成工程)
また、本実施形態の半導体装置の製造方法においては上述したように、以下のカーボン膜除去工程と、電極膜形成工程と、を実施することができる。
以下のカーボン膜除去工程と、電極膜形成工程と、を実施することにより、犠牲膜であるカーボン膜13a〜13gを除去して電極を形成できる(電極形成工程)。
絶縁膜−カーボン膜積層体14を構成するカーボン膜13a〜13gを除去するカーボン膜除去工程。
カーボン膜除去工程でカーボン膜が除去された領域に電極膜を形成し、絶縁膜と電極膜とが複数層積層された絶縁膜−電極膜積層体とする電極膜形成工程。
各工程について図5A〜図5Dを用いて説明する。
カーボン膜除去工程は乾式の除去手段(犠牲膜除去手段)を用いて実施することができる。この際、カーボン膜に対して乾式の除去手段、例えば、酸素プラズマを供給できるように、絶縁膜−カーボン膜積層体に開口部を形成することが好ましい。そこで、後述するメモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部を形成し、係る開口部をカーボン膜に対して酸素プラズマを供給するための開口部とすることができる。
そこでまず、図5Aに示すようにメモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部51を形成することができる。
メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部51は、例えばトレンチ35を形成した場合と同様にして形成できる。具体的には、残っているハードマスク膜31の上面に有機マスク膜、SOG膜、フォトレジストを配置してから、エッチングにより実施することができる。なお、開口部51は全てのメモリストリングス間に配置する必要はなく、例えば、図5Aに示したように基板11に形成したソース領域111で接続された2つのメモリストリングス間に形成すればよい。この場合、開口部51は図1に示すように絶縁膜−カーボン膜積層体14の全ての層を貫通するように形成することが好ましい。また、メモリストリングスは紙面と垂直な方向にも配列できることから、開口部51も半導体装置の紙面と垂直な方向全体に渡って形成することができる。
次いで、絶縁膜−カーボン膜積層体14を構成するカーボン膜13a〜13gを除去するカーボン膜除去工程を実施することができる。カーボン膜除去工程を実施することにより、図5Bに示したように、絶縁膜12a〜12h間に配置されていた絶縁膜13a〜13gの部分が除去され空隙となる。なお、絶縁膜12a〜12hは、形成したメモリストリングスにより支持されているため、絶縁膜12a〜12hの層間の空隙は維持される。
カーボン膜除去工程の具体的な方法は特に限定されるものではないが、例えば、カーボン膜除去工程は、酸素プラズマを用いたアッシング処理により実施することが好ましい。なお、カーボン膜形成工程を実施する前、及び、実施した後にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程を実施した場合、カーボン膜除去工程を行った際に、形成したシリコン膜をシリコン酸化膜またはシリコン酸化膜に近い組成とすることが好ましい。これは、シリコン膜をシリコン酸化膜またはシリコン酸化膜に近い組成の膜とすることにより誘電率を低下することができるためである。このため、カーボン膜除去工程において、シリコン膜を酸化することが好ましい。
上述のようにカーボン膜除去工程で酸素プラズマを用いたアッシング処理を行う場合には、その処理過程においてカーボン膜形成工程を実施する前後で形成した上述のシリコン膜を酸化できる。カーボン膜除去工程とは別途、シリコン膜を酸化するシリコン膜酸化工程を設けることもできる。
また、カーボン膜除去工程においてカーボン膜の残渣が若干発生した場合には、表面張力の弱い溶液を用いたウエット洗浄を組み合わせてもよい。この場合は、表面張力の弱い溶液を用い、短時間でウエット洗浄を行えるため絶縁膜の撓みは抑制できる。
そして、カーボン膜除去工程の後、カーボン膜除去工程で除去された領域に電極膜を形成し、絶縁膜と電極膜とが複数層積層された絶縁膜−電極膜積層体とする電極膜形成工程を実施できる。これにより、図5Cに示すように、絶縁膜12a〜12h間に電極膜52a〜52gが形成された絶縁膜−電極膜積層体53とすることができる。
なお、電極膜52a〜52gを形成する前に、バリア膜として絶縁膜12a〜12hの表面に窒化チタン膜を形成することが好ましい。このため、図5Cの領域Aを拡大した図5Dのように、絶縁膜12fの表面に窒化チタン膜54を介して電極膜52が形成された構成とすることができる。
電極膜形成工程において形成する電極膜52a〜52gは特に限定されるものではないが、例えばタングステン含有膜とすることができる。具体的には例えばタングステンや、窒化タングステンを好ましく用いることができる。
電極膜52及び窒化チタン膜54の形成方法は特に限定されないが、例えばCVD法や、ALD法、MLD法等により形成することができる。特にCVD法により形成することが好ましい。
電極膜形成工程により電極を形成する際、図5Cに示すように、ハードマスク膜31上や、メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部51内にも電極を構成する材料が配置される。このため、これらの電極が不要な部分については除去する工程を実施することができる。
ハードマスク膜31上の電極材料は、例えばCMP(化学機械研磨)により除去することができる。この際、ハードマスク膜31の一部もあわせて除去することもできるが、例えば第1の無機材料層311aは後述する選択ゲート間の絶縁膜を配置する開口部を形成する際のマスクとして用いることができるため残しておくことが好ましい。
メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部51内に配置された電極材料はエッチングにより除去することが好ましい。この際、例えば図3Aの場合と同様に、残ったハードマスク膜31(311a)の上面に、有機マスク膜、SOG膜、開口部51に対応した開口部を備えたフォトレジストを有するマスク層を配置してエッチングを実施することが好ましい。
そして、以下の手順によりメモリストリングス間絶縁膜形成工程を実施できる。
まず、選択ゲートに関しては、全ての選択ゲート間に絶縁膜を設けることが好ましい。このため、開口部51を形成していないメモリストリングス間において、選択ゲートが対向する領域に、選択ゲート間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部を形成することが好ましい。係る開口部は、メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部51を形成した際と同様の手順により形成することができるため、説明を省略する。なお、選択ゲート間を絶縁する絶縁膜は、選択ゲート電極となる電極膜52gを絶縁できるように形成できれば良い。このため、選択ゲート間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部は、例えば図5Cに示した絶縁膜12gに達する深さになるように形成すれば良い。
そして、メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部51及び、選択ゲート間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部に、絶縁膜62及び絶縁膜64をそれぞれ形成できる。これにより図6に示すように、基板11に形成されたソース領域111により接続されたメモリストリングス61a、61b間には絶縁膜62が配置され、選択ゲート63間には、絶縁膜62及び64が交互に配置された構成とすることができる。
なお、絶縁膜62、64の材料は特に限定されないが、例えばシリコン酸化膜等により構成することができる。
また、既述のように、本実施形態の半導体装置においては、例えば図6の紙面と垂直な方向に所定の間隔をあけて図6に示したメモリストリングスと同じ構成を備えた複数のメモリストリングスが配列されている。このため、絶縁膜62及び64は、半導体装置内で、図6の紙面と垂直な方向に渡って形成することができる。
既述のように、メモリストリングス形成工程を実施せずに、絶縁膜支持部材を形成する工程として例えば、トレンチにシリコン窒化物を充填する充填工程を実施した場合には、電極形成工程を実施した後にメモリストリングス形成工程を実施できる。
具体的には、トレンチに充填されたシリコン窒化物を除去する工程と、メモリストリングス形成工程を実施できる。シリコン窒化物は例えばエッチングにより除去することができる。また、メモリストリングス形成工程は既述の手順により実施できるため、ここでは説明を省略する。
(ワードラインコンタクト部形成工程、ワードラインコンタクト部絶縁膜形成工程)
また、本実施形態の半導体装置の製造方法においては、ワードラインコンタクト部領域Yにおいて、ワードラインのコンタクト部を設けるワードラインコンタクト部形成工程を実施できる。ワードラインコンタクト部形成工程においては、絶縁膜及び電極膜を階段状にエッチングすることができ、例えば以下の各工程を含むことができる。
まず、図7Aに示すように、絶縁膜−電極膜積層体53上にハードマスク膜31(311a)を介してマスク71を配置するマスク配置工程を行う。この際、次のエッチング工程で絶縁膜及び電極膜をエッチングする分だけ絶縁膜−電極膜積層体53上に配置したハードマスク膜311aが露出するようにマスク71を形成する。
なお、後述するマスク71の一部を除去するトリム工程を繰り返し実施する際、マスク71の厚さも徐々に減少する。このため、マスク71はトリム工程の繰り返し回数等を勘案して十分な厚さとなるように形成することが好ましい。マスク71の材料は特に限定されないが、絶縁膜や電極膜をエッチングした際に、マスク71もエッチングされないことが好ましい。このため、マスク71は有機物のマスク、例えばフォトレジストとすることが好ましい。
また、図7A、図7Bでは、ワードラインコンタクト部領域Yのみを示しているが、メモリストリングス領域Xの絶縁膜−電極膜積層体53上の全面にもマスクを配置することが好ましい。これは、メモリストリングス領域Xに形成した絶縁膜や電極膜が後述するエッチング工程等でエッチングされることを防止するためである。
次に、異方性エッチングにより、絶縁膜−電極膜積層体53の最上層の絶縁膜12h及び電極膜52gのうち、マスク71から露出した、図中点線で囲まれたエッチング領域72を除去する絶縁膜−電極膜エッチング工程を実施する。なお、この際エッチング領域72内のハードマスク膜311aもエッチングにより除去される。
さらに段差を形成するため、等方性エッチングにより、マスク71のうち点線で囲まれたトリム領域73を除去するトリム工程を実施する。トリム工程後は図7Bに示した状態となる。
その後、絶縁膜−電極膜エッチング工程と、トリム工程と、を交互に繰り返し実施する繰り返し工程を実施することができる。
例えば、図7Bに示した状態から上述のエッチング工程と同様にエッチングを実施することにより、エッチング領域74、75を除去することができる。そして、トリム工程を実施することによりマスク71のうち、トリム領域76を除去することができる。
繰り返し工程を実施することにより、例えば図7Cに示したような絶縁膜−電極膜積層体53の端部を階段状に加工し、ワードラインコンタクト部を形成することができる。
次に、絶縁膜−電極膜積層体53の階段状に加工された端部に、絶縁膜81を配置するワードラインコンタクト部絶縁膜形成工程を実施することができる。絶縁膜81を形成後の半導体装置の構成例を図8に示す。
絶縁膜81の材料は特に限定されないが、例えばシリコン酸化膜とすることができる。絶縁膜81は、例えばCVD法等により形成することができる。
なお、絶縁膜81を形成する際、階段状に加工された端部部分のみではなく、絶縁膜−電極膜積層体53の上側全体にも形成される場合がある。この場合、絶縁膜−電極膜積層体53上に形成された絶縁膜はCMP(化学機械研磨)等により除去できる。これにより、図8に示したように絶縁膜−電極膜積層体53上のハードマスク膜31(311a)を露出させ、絶縁膜−電極膜積層体53上のハードマスク膜31(311a)と、絶縁膜81の上面と、を同一平面にすることができる。
そして、絶縁膜81を形成した後は、図8に示すように選択ゲート63の上面が露出することになるので、メモリストリングス形成工程で説明した、選択ゲートチャネルの上面に砒素等をドープしてドレイン領域82を形成するドレイン領域形成工程を実施することができる。
また、半導体装置に要する各種部材を形成する工程をさらに実施することができる。
例えば、各メモリストリングス上にビットラインを形成するビットライン形成工程を実施することができる。図8に示した半導体装置は、本実施形態の一断面図を示しており、図8の紙面と垂直な方向にメモリストリングスを所定の間隔をあけて複数配列することができる。そして、ビットライン形成工程においては、紙面と垂直な方向に配列されたメモリストリングス間を接続するビットラインをメモリストリングスの上部に形成することができる。
また、階段状に形成したワードラインコンタクト部に対して、ワードライン用配線を形成するワードライン用配線形成工程等を実施することができる。ワードライン用配線は、例えば図8のワードラインコンタクト部形成領域Yにおいて絶縁膜−電極膜積層体53を構成する各電極に対して略垂直に形成することができる。ワードライン用配線形成工程は、例えば絶縁膜81及び絶縁膜−電極膜積層体53の絶縁膜について予め所定の形状の開口部を形成し、該開口部に導電材料、例えばタングステンや窒化タングステンを配置することにより実施できる。
以上に本実施形態の半導体装置の製造方法について説明してきたが、係る半導体装置の製造方法においては、絶縁膜−カーボン膜積層体を形成した後に、犠牲膜であるカーボン膜を乾式の除去手段により除去することができる。このため、絶縁膜に撓み等が生じることを抑制し、歩留まりを向上させることができる。
なお、本実施形態では、3次元構造のNAND型フラッシュメモリの構成を例に説明したが、係る形態に限定されるものではない。例えばReRAM等の半導体装置とすることもできる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態において、例えば、電極形成工程及びメモリストリングス間絶縁膜形成工程の前に、ワードラインコンタクト部形成工程及びワードラインコンタクト部絶縁膜形成工程を実施することもできる。係る場合の半導体装置の製造方法の一構成例について説明する。
図4Cに示した絶縁膜−カーボン膜積層体14にメモリストリングスを形成するまでは第1の実施形態と同様に実施できるため、説明を省略する。
そして、図4Cに示したメモリストリングスが形成された絶縁膜−カーボン膜積層体14について、ワードラインコンタクト部、ワードラインコンタクト部絶縁膜を形成する工程について説明する。
(ワードラインコンタクト部形成工程、ワードラインコンタクト部絶縁膜形成工程)
第1の実施形態の場合と同様に、ワードラインコンタクト部領域Yにおいて、ワードラインコンタクト部を設けるワードラインコンタクト部形成工程を実施できる。ただし、本実施形態の場合は、絶縁膜−電極膜積層体ではなく、絶縁膜−カーボン膜積層体において、端部を階段状に加工することとなる。
絶縁膜−カーボン膜積層体の端部において、積層した絶縁膜及びカーボン膜を階段状に加工するワードラインコンタクト部形成工程は以下の工程を有することができる。
絶縁膜−カーボン膜積層体上にマスクを配置するマスク配置工程。
絶縁膜の一部を除去する絶縁膜エッチング工程。
マスク及びカーボン膜の一部を除去するトリム工程。
絶縁膜エッチング工程と、トリム工程と、を交互に繰り返し実施する繰り返し工程。
図9A〜図9Dを用いて各工程について説明する。
まず、図9Aに示すように絶縁膜−カーボン膜積層体14上にハードマスク膜31(311a、312a、311b)を介してマスク91を配置するマスク配置工程を行う。この際、次のエッチング工程で絶縁膜及びカーボン膜をエッチングする分だけ絶縁膜−カーボン膜積層体14上に配置したハードマスク膜31が露出するようにマスク91を形成する。
なお、後述するマスク91及びカーボン膜の一部を除去するトリム工程を繰り返し実施する際、マスク91の厚さも徐々に減少する。このため、マスク91はトリム工程の繰り返し回数等を勘案して十分な厚さとなるように形成することが好ましい。
マスク91の材料は特に限定されず、有機物のマスク、例えばフォトレジストとすることができる。また、後述のようにシリコン窒化物やアモルファスシリコンであってもよい。
ここではまず、マスク91として例えばフォトレジストを用いた場合を例に以下に説明する。
図9A〜図9Dでは、ワードラインコンタクト部領域Yのみを示しているが、メモリストリングス領域Xの絶縁膜−カーボン膜積層体14上の全面にもマスクを配置することが好ましい。これは、メモリストリングス領域Xに形成した絶縁膜やカーボン膜が後述するエッチング工程等で除去されることを防止するためである。
次に、異方性エッチングにより、絶縁膜−カーボン膜積層体14の最上層の絶縁膜12hのうち、マスク91から露出した、図中点線で囲まれたエッチング領域92を除去する絶縁膜エッチング工程を実施する。すなわち、絶縁膜の一部を除去する絶縁膜エッチング工程を実施することができる。なおこの際、マスク91から露出したエッチング領域92に含まれるハードマスク膜31部分についても併せて除去され、図9Bに示した状態になる。
さらに段差を形成するため、図9Bに示すように等方性エッチングにより、マスク91のうち点線で囲まれたトリム領域93を除去するトリム工程を実施する。マスクがフォトレジストの場合、マスク及びカーボン膜は有機物であるため、トリム工程を実施する際、カーボン膜13gの露出したカーボン膜露出領域94も併せて除去される。すなわち、マスク91及びカーボン膜13gの一部を除去するトリム工程を実施することができる。係るトリム工程を実施すると、図9Cに示した状態となる。
その後、絶縁膜エッチング工程と、トリム工程と、を交互に繰り返し実施する繰り返し工程を実施することができる。
例えば、図9Cに示した状態から上述のエッチング工程と同様にエッチングを実施することにより、エッチング領域95、96を除去することができる。そして、トリム工程を実施することによりマスク91のうちトリム領域97と、カーボン膜のうちエッチング工程後に露出するカーボン膜露出領域98、99を除去することができる。
そして、繰り返し工程を実施することにより、図9Dに示したように絶縁膜−カーボン膜積層体14の端部を階段状に加工することができる。
また、上述のようにマスク91はシリコン窒化物やアモルファスシリコンであってもよい。マスク91がシリコン窒化物やアモルファスシリコン場合、上述したマスク91がフォトレジストの場合とは異なり、エッチング工程では絶縁膜及びカーボン膜を除去し、トリム工程ではマスクのみを除去することが好ましい。
具体的には、図9Aの工程では、エッチング領域92及び、カーボン膜12hのうちエッチング領域92の直下の部分(図9Bのカーボン膜露出領域94に相当する部分)をエッチングにより除去する。
その後、マスク91のうち、図9Bにおけるトリム領域93を除去するトリム工程を実施する。
次いで図9Cにおいて、エッチング領域95、96、トリム領域97、98をエッチングにより除去するエッチング工程を実施する。その後は、トリム工程とエッチング工程とを繰り返し実施することにより図9Dに示したように、絶縁膜−カーボン膜積層体14の端部を階段状に加工することができる。
次に、絶縁膜−カーボン膜積層体14の階段状に加工された端部に、絶縁膜101を配置するワードラインコンタクト部絶縁膜形成工程を実施することができる。絶縁膜101を形成後の半導体装置の構成例を図10に示す。
絶縁膜101の材料は特に限定されないが、第1の実施形態のワードラインコンタクト部絶縁膜形成工程でワードラインコンタクト部に形成した絶縁膜81と同様に、例えばシリコン酸化膜とすることが好ましい。また、絶縁膜101は、例えばCVD法や、ALD法、MLD法等により形成することができる。特にCVD法により形成することが好ましい。
なお、絶縁膜101を形成する際、絶縁膜が、階段状に加工された端部部分のみではなく、絶縁膜−カーボン膜積層体14の上側全体にも形成される場合がある。この場合、絶縁膜−カーボン膜積層体14上に形成された絶縁膜をCMP(化学機械研磨)により除去することができる。これにより、図10に示したように絶縁膜−カーボン膜積層体14上のハードマスク膜31を露出させ、ハードマスク膜31と、絶縁膜101の上面と、を同一平面にすることができる。
(電極形成工程、メモリストリングス間絶縁膜形成工程)
そして、係る工程の後に、第1の実施形態で説明した電極形成工程を実施できる。
電極形成工程は、以下の工程を有することができる。
絶縁膜−カーボン膜積層体14を構成するカーボン膜13a〜13gを除去するカーボン膜除去工程。
カーボン膜除去工程でカーボン膜が除去された領域に電極膜を形成し、絶縁膜と電極膜とが複数層積層された絶縁膜−電極膜積層体とする電極膜形成工程。
カーボン膜除去工程は第1の実施形態で説明したように、乾式の除去手段(犠牲膜除去手段)を用いて実施することができる。この際、カーボン膜に対して乾式の除去手段、例えば、酸素プラズマを供給できるように、絶縁膜−カーボン膜積層体に開口部を形成することが好ましい。
そこでまず、図11Aに示すようにメモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部112を形成することができる。開口部112は例えば、第1の実施形態における開口部51と同様にマスク層を形成した後エッチングを行うことにより形成することができ、既に第1の実施形態で説明したため、詳細な説明を省略する。
そして、絶縁膜−カーボン膜積層体14を構成するカーボン膜13a〜13gを除去するカーボン膜除去工程を実施することができる。
なお、第1の実施形態で説明したように、カーボン膜形成工程を実施する前後にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程を実施した場合、カーボン膜除去工程を行った際に、形成したシリコン膜をシリコン酸化膜またはシリコン酸化膜に近い組成とすることが好ましい。このため、カーボン膜除去工程において、シリコン膜を酸化することが好ましい。
カーボン除去工程で酸素プラズマを用いたアッシング処理を行う場合には、その処理過程においてシリコン膜を酸化できる。カーボン膜除去工程とは別途、シリコン膜を酸化するシリコン膜酸化工程を設けてもよい。
また、カーボン膜除去工程においてカーボン膜の残渣が若干発生した場合には、表面張力の弱い溶液を用いたウエット洗浄を組み合わせてもよい。この場合は、表面張力の弱い溶液を用い、短時間でウエット洗浄を行えるため絶縁膜の撓みは抑制できる。
カーボン膜除去工程を実施することにより、図11Aに示したように絶縁膜12a〜12h間のカーボン膜が除去され空隙が形成された状態にすることができる。
カーボン膜除去工程の後、カーボン膜除去工程で除去された領域に電極膜を形成し、絶縁膜と電極膜とが複数層積層された絶縁膜−電極膜積層体とする電極膜形成工程を実施できる。
なお、第1の実施形態でも説明したように、電極膜を形成する前に、バリア膜として絶縁膜12a〜12hの表面に窒化チタン膜を形成することが好ましい。
カーボン膜除去工程、電極膜形成工程の詳細については第1の実施形態と同様にして実施できるため、ここでは説明を省略する。
電極膜形成工程により電極膜が形成されると、第1の実施形態で説明した図5Cの場合と同様に、ハードマスク膜31上、さらには、メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するために設けた開口部112内にも電極膜を構成する材料が配置される。また、本実施形態の場合には絶縁膜101上にも電極を構成する材料が配置される。
このため第1の実施形態と同様にして、ハードマスク膜31や絶縁膜101上の電極材料や、メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するために設けた開口部112内に配置された電極材料を除去することができる。
なお、ハードマスク膜31や絶縁膜101上の電極材料は、例えばCMPにより除去できる。この際、ハードマスク膜31、絶縁膜101の一部も併せて除去できる。ただし、例えば第1の無機材料層311aは後述する選択ゲート間の絶縁膜を配置する開口部を形成する際のマスクとして用いることができるため残しておくことが好ましい。
メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するために設けた開口部112内に配置された電極材料は、第1の実施形態で説明した、開口部51内に配置された電極材料を除去した場合と同様にエッチングにより除去することができる。すなわち、例えばハードマスク膜31(311a)の上面に、有機マスク膜、SOG膜、開口部112に対応した開口部を備えたフォトレジストを有するマスク層を配置してエッチングを実施することができる。
そして、第1の実施形態の場合と同様にしてメモリストリングス間絶縁膜形成工程を実施できる。
まず、選択ゲートに関しては、全ての選択ゲート間に絶縁膜を設けることが好ましいことから、開口部112を形成していないメモリストリングス間において、選択ゲートが対向する領域に、選択ゲート間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部を形成できる。係る開口部は、メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部112を形成した際と同様の手順により形成することができるため、説明を省略する。
そして、第1の実施形態の場合と同様にして、メモリストリングス間を絶縁する絶縁膜を形成するために設けた開口部112、及び、選択ゲート間を絶縁する絶縁膜を形成するための開口部に絶縁膜を配置することができる。
これにより図11Bに示すように、基板11に形成されたソース領域111により接続されたメモリストリングス113a、113b間には絶縁膜114が配置され、選択ゲート115間には、絶縁膜114及び絶縁膜116が交互に配置された構成とすることができる。
そして、係る工程の後に選択ゲート115の上面が露出することになるので、第1の実施形態のメモリストリングス形成工程で説明した、選択ゲート115の上面に砒素等をドープしてドレイン領域を形成するドレイン領域形成工程を実施することができる。
また、半導体装置に要する各種部材を形成する工程をさらに実施することができる。例えば、第1の実施形態で説明したように、各メモリストリングス上にビットラインを形成する工程や、階段状に形成したワードラインのコンタクト部に対して、配線を形成するワードライン用配線を形成する工程等を実施することができる。
本実施形態の半導体装置の製造方法においても、絶縁膜−カーボン膜積層体を形成した後に、犠牲膜であるカーボン膜を乾式の除去手段により除去することができる。このため、絶縁膜に撓み等が生じることを抑制し、歩留まりを向上させることができる。
なお、本実施形態では、3次元構造のNAND型フラッシュメモリの構成を例に説明したが、係る形態に限定されるものではない。例えばReRAM等の半導体装置とすることもできる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態、第2の実施形態では、絶縁膜−カーボン膜積層体を形成した場合を例に説明したが、係る形態に限定されるものではなく、絶縁膜にかえて電極膜とカーボン膜の積層体を形成する半導体装置の製造方法とすることもできる。
具体的には例えば、以下の工程を含むことができる。
基板の一方の面側に電極膜を形成する電極膜形成工程。
電極膜形成工程で形成された電極膜上にカーボン膜を形成するカーボン膜形成工程。
電極膜形成工程及びカーボン膜形成工程を複数回繰り返し、基板の一方の面側に電極膜とカーボン膜とが交互に複数層積層された電極膜−カーボン膜積層体を形成する電極膜−カーボン膜積層体形成工程。
電極膜−カーボン膜積層体を構成するカーボン膜を除去するカーボン膜除去工程。
まず、電極膜形成工程、カーボン膜形成工程及び電極膜−カーボン膜積層体形成工程の各工程について以下に説明する。
基板11については第1の実施形態で説明したものと同様のものを用いることができるため、ここでは説明を省略する。
また、基板11上に絶縁膜121aを形成しておくことができる。このため、電極膜122aを形成する電極膜形成工程を実施する前に、絶縁膜形成工程を実施することができる。
絶縁膜121aは例えば第1の実施形態で説明した絶縁膜11aと同様にして形成することができるため、ここでは説明を省略する。
なお、絶縁膜形成工程を実施せずに、電極膜形成工程より先にカーボン膜形成工程から開始して、後述のようにカーボン膜を除去した後、カーボン膜を除去した空隙に絶縁膜を配置することにより絶縁膜121aを形成することもできる。
電極膜形成工程は、基板11の一方の面側に電極膜122aを形成する工程である。電極膜形成工程において形成する電極膜は特に限定されるものではないが、例えばタングステン含有膜とすることができる。具体的には例えばタングステンや、窒化タングステンを好ましく用いることができる。電極膜は例えばCVD法により形成することができる。
次にカーボン膜形成工程について説明する。
カーボン膜形成工程では、電極膜形成工程で形成した電極膜122a上にカーボン膜123a、例えばアモルファスカーボン膜を形成することができる。
カーボン膜123aは例えば第1の実施形態で説明したカーボン膜と同様にして形成することができるため、ここでは説明を省略する。
なお、カーボン膜形成工程における、成膜時の条件は特に限定されないが、カーボン膜の成膜温度を500℃以上900℃以下とすることが好ましく、600℃以上800℃以下とすることがより好ましい。
また、カーボン膜形成工程を実施する前、及び、カーボン膜形成工程を実施した後にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程をさらに有することもできる。すなわち、電極膜形成工程の実施後、カーボン膜形成工程を実施する前、及び、カーボン膜形成工程を実施後に続けてシリコン膜(シード層)を形成するシリコン膜形成工程を実施することができる。例えば電極膜とカーボン膜との密着性が低い場合等にシリコン膜形成工程を実施することにより電極膜とカーボン膜との密着性を向上させることができる。
シリコン膜形成工程は、第1の実施形態で説明したシリコン膜形成工程と同様にして実施することができるため、ここでは説明を省略する。
次に電極膜−カーボン膜積層体形成工程について説明する。
電極膜−カーボン膜積層体形成工程は、上述の電極膜形成工程と、カーボン膜形成工程と、を交互に繰り返し実施することにより、基板11の一方の面側に電極膜122b〜122fと、カーボン膜123b〜123eと、を積層する工程である。これにより、図12に示したような電極膜−カーボン膜積層体124を形成することができる。電極膜−カーボン膜積層体形成工程における電極膜形成工程及びカーボン膜形成工程については、上述の手順により実施することができるため、ここでは説明を省略する。
電極膜形成工程と、カーボン膜形成工程と、を繰り返す回数については特に限定されるものではなく、要求される積層数に応じて繰り返すことができる。ただし、電極膜−カーボン膜積層体から半導体装置を形成する際にカーボン膜は犠牲膜として機能し、除去される。このため、最上層が電極膜になるように電極膜−カーボン膜積層体形成工程を実施することが好ましい。なお、図12では、カーボン膜を5層、電極膜を6層積層した例を示したが、電極膜−カーボン膜積層体の各膜の積層数は特に限定されるものではなく、さらに、複数層積層することもできる。また、層の数が図12の場合よりも少なくても良い。
また、図12に示したように、電極膜−カーボン膜積層体124上にはさらに、絶縁膜121b、電極膜122gを形成することもできる。すなわち、絶縁膜形成工程、電極膜形成工程をさらに実施することができる。ここで形成した電極膜122gは例えば選択ゲートの電極として用いることができる。なお、絶縁膜121bもカーボン膜としておき、後述の工程で絶縁膜に置き換えることもできる。
(トレンチ形成工程)
ここまで説明した半導体装置の製造方法において得られた電極膜−カーボン膜積層体に対してはさらに以下の工程を含むトレンチ形成工程を実施し、例えばメモリストリングス等を形成するためのトレンチを形成できる。
電極膜−カーボン膜積層体の上に、ハードマスク膜を複数層形成するハードマスク膜形成工程。
ハードマスク膜をマスクとして電極膜及びカーボン膜をエッチングする電極膜、カーボン膜エッチング工程。
まず、ハードマスク膜形成工程について説明する。
ハードマスク膜形成工程は、後述する電極膜、カーボン膜エッチング工程を行う際のマスクを配置する工程である。ハードマスク膜127は図12に示したように電極膜−カーボン膜積層体124の上面に配置することができる。なお、上述のように電極膜−カーボン膜積層体124の上面に、絶縁膜121b及び電極膜122gを配置した場合には、係る絶縁膜121b及び電極膜122gを介してハードマスク膜127は配置されることになる。
ハードマスク膜は、後述する電極膜、カーボン膜エッチング工程において、マスクとして機能できるように構成されていればよく、その構成は特に限定されない。ただし、ハードマスク膜127は、第1の無機材料層125a、125bと、第1の無機材料層とは材料の異なる第2の無機材料層126a、126bと、を含むことが好ましい。このようにハードマスク膜127が材料の異なる層を含むことにより、例えばCMP(化学機械研磨)を行った場合に材料の異なる層がストッパー層として機能することができる。
また、第1の実施形態の場合と同様に、ハードマスク膜127は、第1の無機材料層125a、125bと、第2の無機材料層126a、126bとを、交互に複数層設けることが好ましい。さらに、ハードマスク膜は第3の無機材料層を含むこともできる。
ハードマスク膜127に含まれる第1の無機材料層125a、125b、第2の無機材料層126a、126bの材料は特に限定されるものではないが、例えばポリシリコンや、シリコン酸化物、シリコン窒化物等を用いることができる。
ハードマスク膜127上にさらにエッチングに用いられる図示しないマスク層を配置することができる。マスク層の構成は特に限定されるものではないが、例えば第1の実施形態で説明したように、ハードマスク膜側から順に有機マスク膜、SOG膜、フォトレジストを配置できる。この場合、フォトレジストに所望のパターンを形成後、エッチングを実施することにより、フォトレジストに形成したパターンがまず、下層のSOG膜及び有機マスク膜に転写される。そして、さらにエッチングを継続することにより、ハードマスク膜にパターンが転写されてハードマスク膜の下層に配置された電極膜−カーボン膜積層体124の電極膜及びカーボン膜や、絶縁膜のエッチングを実施できる。これらのエッチング工程を実施する中で、有機マスク膜、SOG膜、フォトレジストについては除去される。そして、電極膜122a〜122g、カーボン膜123a〜123e、さらには絶縁膜121a、121bにメモリストリングスを形成するためのトレンチが形成される。
エッチングを行う際の条件は特に限定されるものではなく、電極膜122a〜122g及びカーボン膜123a〜123eをエッチングできる条件であればよい。なお、絶縁膜121a、121bを設けた場合には、絶縁膜121a、121bもエッチングできる条件でエッチングすることが好ましい。
具体的には例えば、プラズマエッチングにより実施することが好ましい。
プラズマエッチングを行う際に用いるガスとしては特に限定されないが、例えば、SF又はNFにAr、Oを添加したガスを用いた場合、電極膜及びカーボン膜を同時にエッチングできる。
また、電極膜をエッチングできるガスと、カーボン膜をエッチングできるガスと、を交互に供給してプラズマエッチングすることもできる。例えば、電極膜をエッチングする際にはSF、NF、Cl、HBrから選択されたいずれかを含むガスを用いることができる。また、カーボン膜をエッチングする際には、OとCOS(Carbonyl Sulfide)との混合ガス、または、OとNとHとの混合ガスを用いることができる。
なお、絶縁膜をプラズマエッチングする際には、例えばCF又はCに、Ar、Oを添加したガスを用いることができる。
なお、プラズマエッチングを行う際の条件は特に限定されないが、例えばガス圧力を10mTorr以上50mTorr以下、電源出力を500W以上2000W以下、バイアス出力を1000W以上4000W以下として実施することができる。
また、トレンチの形状は後述するメモリストリングスに対応した形状とすることができ、例えば円柱形状とすることができる。トレンチの底面は基板11を露出するように形成することが好ましい。また、トレンチは第1、第2の実施形態の場合と同様に、例えば図12のメモリストリングス領域Xに紙面方向、及び、紙面と垂直な方向に複数配列することができる。
(メモリストリングス形成工程)
本実施形態の半導体装置の製造方法においてはさらに、形成したトレンチ内にメモリストリングスを構成する部材を順次形成するメモリストリングス形成工程を実施することができる。
メモリストリングス形成工程では、例えば以下の工程を実施することができる。
トレンチの表面にIGD(Inter−Gate Dielectric)膜と、チャージトラップ膜を形成するIGD膜、チャージトラップ膜形成工程。
トレンチの底面に形成されたIGD膜及びチャージトラップ膜を除去する除去工程。
IGD膜及びチャージトラップ膜の表面にトンネル酸化膜を形成するトンネル酸化膜形成工程。
トレンチ内にメモリストリングスのチャネル部分を形成するチャネル形成工程。
ハードマスク膜の一部を除去する工程。
選択ゲートを形成する工程。
各工程については、第1の実施形態で説明したメモリストリングス形成工程の場合と同様にして実施することができるため、ここでは説明を省略する。
メモリストリングス形成工程を実施した後では例えば、図13に示したように、形成されたトレンチ内に、上部に選択ゲート132が形成されたメモリストリングス131とすることができる。メモリストリングス131の下部は、第1の実施形態の場合と同様に、トレンチの表面側から、IGD膜、チャージトラップ膜積層体133、トンネル酸化膜134が積層され、チャネル部分135には例えばポリシリコン等が充填された構成とすることができる。
選択ゲート132部分は、ソース領域136、酸化絶縁膜137、選択ゲートチャネル138を有することができる。
(メモリストリングス間絶縁膜形成工程)
本実施形態の半導体装置の製造方法においてはさらに、メモリストリングス間及び選択ゲート間を絶縁する絶縁膜を形成するメモリストリングス間絶縁膜形成工程を実施できる。
メモリストリングス間については、図14に示すように、基板11に形成されたソース領域111により接続されたメモリストリングス131a、131b間に絶縁膜142を配置することが好ましい。
絶縁膜142の形成方法について説明する。
例えばまず、第1の実施形態における開口部51のようにメモリストリングス間を絶縁する絶縁膜142を形成するための開口部を形成する、(メモリストリングス間)開口部形成工程を実施できる。該開口部は、第1の実施形態の場合と同様に、図13のハードマスク膜127上に、有機マスク膜、SOG膜、絶縁膜142を形成するための開口部の形状に対応した開口部を備えたフォトレジストを配置した後エッチング工程を実施することにより形成できる。なお、有機マスク膜、SOG膜、フォトレジストはエッチング工程中に消失する。
次いで、該開口部内に絶縁膜142を配置する(メモリストリングス間)絶縁膜形成工程を実施する。絶縁膜142は例えばCVD法により形成することができる。なお、絶縁膜142を形成する際、絶縁膜142は該開口部内に形成されるが、同時にハードマスク膜127上にも形成される。このため、例えばCMP(化学機械研磨)により、ハードマスク膜127のうち最上層の第1の無機材料層125bと共に除去することができる。
メモリストリングス間の絶縁膜142は選択ゲート132間の絶縁膜としても機能するが、全ての選択ゲート132間に絶縁膜を配置することが好ましい。このため、さらに、絶縁膜142が形成されていない選択ゲート132間について絶縁膜141を形成することが好ましい。絶縁膜141は選択ゲート132間を絶縁できればいいため、選択ゲート132に対応した深さまで開口部を形成し、該開口部に絶縁膜141を配置することにより形成できる。開口部の形成方法、開口部への絶縁膜の形成方法は絶縁膜142の場合と同様にして実施できるため、ここでは説明を省略する。
なお、絶縁膜141を形成した際、絶縁膜142の場合と同様にハードマスク膜上にも絶縁膜が形成される。このため、例えばCMP(化学機械研磨)により、ハードマスク膜127のうち最上層となっている第2の無機材料層126a(図13を参照)とともに除去できる。
また、ここでは絶縁膜142を形成した後に絶縁膜141を形成する開口部を形成し、絶縁膜141を形成した例を示したが、係る形態に限定されるものではない。例えば第1の実施形態の場合と同様に、絶縁膜142を形成するための開口部と、絶縁膜141を形成するための開口部を形成してから、絶縁膜141、絶縁膜142を同時に形成することもできる。
(ワードラインコンタクト部形成工程)
また、本実施形態の半導体装置の製造方法においては、ワードラインコンタクト部領域Yにおいて、ワードラインのコンタクト部を設けるため、電極膜とカーボン膜とを階段状にエッチングする工程を設けることができる。ワードラインコンタクト部形成工程は以下の各工程を含むことができる。
まず、図15Aに示すように、電極膜−カーボン膜積層体124上にハードマスク膜125a等を介してマスク151を配置するマスク配置工程を行う。この際、次のエッチング工程でハードマスク膜125a及び電極膜122gをエッチングする分だけハードマスク膜125aが露出するようにマスク151を形成する。
なお、後述するマスク151の一部を除去するトリム工程を繰り返し実施する際、マスク151の厚さも徐々に減少する。このため、マスク151はトリム工程の繰り返し回数等を勘案して十分な厚さとなるように形成することが好ましい。また、トリム工程でマスク151を除去できるよう、マスク151は有機物のマスク、例えばフォトレジストであることが好ましい。
また、図15A〜図15Cでは、ワードラインコンタクト部領域Yのみを示しているが、メモリストリングス領域Xの電極膜−カーボン膜積層体124上の全面にもマスクを配置することが好ましい。これは、メモリストリングス領域Xに形成した電極膜やカーボン膜が後述するエッチング工程等でエッチングされることを防止するためである。
次に、異方性エッチングにより、電極膜122gのうち、マスク151から露出した、図15A中点線で囲まれたエッチング領域152を除去する電極膜エッチング工程を実施する。なおこの際、エッチング領域152に含まれるハードマスク膜125aも除去される。
さらに段差を形成するため、等方性エッチングにより、図15Aにおいてマスク151のうち点線で囲まれたトリム領域153を除去するトリム工程を実施する。これにより図15Bに示した状態となる。
次に、図15Bにおいて、異方性エッチングにより、点線で囲まれたエッチング領域154、155を除去する電極膜エッチング工程を実施する。この際、エッチング領域154、155に含まれる電極膜122g、122fが除去される。また、エッチング領域154、155に含まれるハードマスク膜125a、絶縁膜121bも除去される。これにより図15Cに示した状態になる。
そして、図15Cにおいて、点線で囲まれたマスク151のトリム領域156、及び露出しているカーボン膜123eのトリム領域157をトリムするトリム工程を実施する。
その後、電極膜エッチング工程と、トリム工程と、を交互に繰り返し実施する繰り返し工程を実施することができる。
そして、繰り返し工程を実施することにより、図16Aに示したような電極膜−カーボン膜積層体124の端部を階段状に加工することができる。
(カーボン膜除去工程、絶縁膜形成工程)
また、本実施形態の半導体装置の製造方法においてはさらに、犠牲膜であるカーボン膜123a〜123eを除去して(層間)絶縁膜を形成することができる。この場合、本実施形態の半導体装置の製造方法は、上述のように電極膜−カーボン膜積層体124を構成するカーボン膜123a〜123eを除去するカーボン膜除去工程を有することができる。
図16A、図16Bを用いて説明する。
例えば図16Aに示したように電極膜−カーボン膜積層体124は、電極膜122a〜122fの層間にカーボン膜123a〜123eが配置された構成を有している。
そして、図16Aに示した電極膜−カーボン膜積層体124に対してカーボン膜除去工程を実施することにより、図16Bに示すように電極膜間に配置されていたカーボン膜を除去し、空隙とすることができる。この際、電極膜122a〜122fはメモリストリングス131により支持されているため、電極膜間の空隙は維持される。
また、図16Bに示したようにワードラインコンタクト部形成工程で用いたマスク151も有機物のマスクを用いた場合、カーボン膜除去工程でカーボン膜123a〜123eと共に除去することができる。
カーボン膜除去工程の具体的な方法は特に限定されるものではないが、例えば、カーボン膜除去工程は、酸素プラズマを用いたアッシング処理により実施することが好ましい。
また、カーボン膜除去工程においてカーボン膜の残渣が若干発生した場合には、表面張力の弱い溶液を用いたウエット洗浄を組み合わせてもよい。この場合は、表面張力の弱い溶液を用い、短時間でウエット洗浄を行えるため電極膜の撓みは抑制できる。
次に図17Aに示したように、カーボン膜除去工程によりカーボン膜123a〜123eが除去された領域、すなわち電極膜122a〜122fの層間に形成された空隙に、(層間)絶縁膜171a〜171eを配置する絶縁膜形成工程をさらに有することができる。これにより絶縁膜171a〜171eと、電極膜122a〜122fとが交互に積層された電極膜−絶縁膜積層体172を形成することができる。
また、この際、ワードラインのコンタクト部として、電極膜122a〜122fが階段状に加工された端部にも、図17Aに示すように(ワードラインコンタクト部)絶縁膜173を配置することができる。
なお、図17Aでは、電極膜122a〜122f間に(層間)絶縁膜171a〜171eを配置した例を示したが、図17Bに示したように、電極膜122a〜122f間には絶縁膜を配置しない構成とすることもできる。すなわち、カーボン膜除去工程でカーボン膜123a〜123eが除去された電極膜122a〜122f間の領域をエアギャップ部とすることができる。これは、電極膜122a〜122f間には空隙が形成されているため、絶縁膜を配置しなくても、例えば得られた半導体装置を真空又は所定の雰囲気下に置くことにより絶縁膜が配置されたのと同様の効果を示すことになるためである。なお、この場合でも、ワードラインのコンタクト部として、電極膜122a〜122fが階段状に加工された端部には、図17Bに示すように(ワードラインコンタクト部)絶縁膜173を配置することが好ましい。
(層間)絶縁膜171a〜171eや、(ワードラインコンタクト部)絶縁膜173の材料は特に限定されるものではないが、例えば、シリコン酸化膜であることが好ましい。なお、(層間)絶縁膜171a〜171eおよび/または(ワードラインコンタクト部)絶縁膜173を形成する前に電極膜122a〜122fの酸化防止膜として、窒化チタン膜またはシリコン窒化膜を電極膜122a〜122fの表面に形成してもよい。窒化チタン膜、シリコン窒化膜の成膜方法は特に限定されないが例えばCVD法や、ALD法、MLD法等により形成することができる。特にALD法により形成することが好ましい。
(層間)絶縁膜171a〜171eや、(ワードラインコンタクト部)絶縁膜173を形成する際の条件は特に限定されないが、例えば第1の実施形態で形成した絶縁膜12a〜12hと同様の成膜条件で形成することができる。
なお、図17A、図17Bに示した半導体装置においては、選択ゲート132の上面が露出することになるので、第1の実施形態のメモリストリングス形成工程で説明した、選択ゲートチャネルの上面に砒素等をドープしてドレイン領域を形成するドレイン領域形成工程を実施することができる。
また、半導体装置に要する各種部材を形成する工程をさらに実施することができる。例えば、第1の実施形態で説明したように各メモリストリングス131上にビットラインを形成する工程や、階段状に形成したワードラインコンタクト部に対して、配線を形成するワードライン用配線を形成するワードライン用配線形成工程等を実施することができる。
以上に本実施形態の半導体装置の製造方法について説明してきたが、係る半導体装置の製造方法においては、電極膜−カーボン膜積層体を形成した後に、犠牲膜であるカーボン膜を乾式の除去手段により除去することができる。このため、電極膜に撓み等が生じることを抑制し、歩留まりを向上させることができる。
なお、本実施形態では、3次元構造のNAND型フラッシュメモリの構成を例に説明したが、係る形態に限定されるものではない。例えばReRAM等の半導体装置とすることもできる。
11 基板
12a〜12h、171a〜171e 絶縁膜
13a〜13g、123a〜123e カーボン膜
14 絶縁膜−カーボン膜積層体
21a、21b シリコン膜
31、127 ハードマスク膜
311a〜311c 第1の無機材料層
312a、312b 第2の無機材料層
35、51、112 トレンチ
52a〜52g、122a〜122g 電極膜
53、172 絶縁膜−電極膜積層体
124 電極膜−カーボン膜積層体
71、91、151 マスク

Claims (22)

  1. 基板の一方の面側に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記絶縁膜形成工程で形成された絶縁膜上にカーボン膜を形成するカーボン膜形成工程と、
    前記絶縁膜形成工程及び前記カーボン膜形成工程を複数回繰り返し、前記基板の一方の面側に前記絶縁膜と前記カーボン膜とが交互に複数層積層された絶縁膜−カーボン膜積層体を形成する絶縁膜−カーボン膜積層体形成工程と、
    前記絶縁膜−カーボン膜積層体を構成する前記カーボン膜を除去するカーボン膜除去工程と、
    前記カーボン膜除去工程で前記カーボン膜が除去された領域に電極膜を形成し、前記絶縁膜と前記電極膜とが複数層積層された絶縁膜−電極膜積層体とする電極膜形成工程と、を有し、
    前記カーボン膜形成工程を実施する前、及び、前記カーボン膜形成工程を実施した後にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程をさらに有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記カーボン膜除去工程は、酸素プラズマを用いたアッシング処理により実施する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記電極膜形成工程において形成する前記電極膜は、タングステン含有膜である請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記カーボン膜除去工程において、前記シリコン膜を酸化する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記カーボン膜形成工程において、前記カーボン膜の成膜温度を500℃以上900℃以下とする請求項1乃至いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記絶縁膜形成工程で形成する前記絶縁膜がシリコン酸化膜である請求項1乃至いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記絶縁膜−カーボン膜積層体の上に、ハードマスク膜を複数層形成するハードマスク膜形成工程と、
    前記ハードマスク膜をマスクとして前記絶縁膜及び前記カーボン膜をエッチングする絶縁膜及びカーボン膜エッチング工程と、を有し、
    前記ハードマスク膜は、第1の無機材料層と、前記第1の無機材料層とは材料の異なる第2の無機材料層と、を含む請求項1乃至いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記絶縁膜−カーボン膜積層体の端部において、積層した前記絶縁膜及び前記カーボン膜を階段状に加工するワードラインコンタクト部形成工程をさらに有し、
    前記ワードラインコンタクト部形成工程は、
    前記絶縁膜−カーボン膜積層体上にマスクを配置するマスク配置工程と、
    前記絶縁膜の一部を除去する絶縁膜エッチング工程と、
    前記マスク及び前記カーボン膜の一部を除去するトリム工程と、
    前記絶縁膜エッチング工程と、前記トリム工程と、を交互に繰り返し実施する繰り返し工程と、を有する請求項1乃至いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記絶縁膜−カーボン膜積層体の前記絶縁膜及び前記カーボン膜を貫通するトレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記トレンチにシリコン窒化物を充填する充填工程と、をさらに有する請求項1乃至いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記シリコン膜形成工程において、前記シリコン膜を形成する際に用いるアミノシラン系ガスとして、BAS(ブチルアミノシラン)、BTBAS(ビスターシャリブチルアミノシラン)、DMAS(ジメチルアミノシラン)、BDMAS(ビスジメチルアミノシラン)、TDMAS(トリジメチルアミノシラン)、DEAS(ジエチルアミノシラン)、BDEAS(ビスジエチルアミノシラン)、DPAS(ジプロピルアミノシラン)、及びDIPAS(ジイソプロピルアミノシラン)からなる群より選択される少なくとも1つを用いる請求項1乃至9いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記シリコン膜形成工程において、前記シリコン膜の膜厚を0.1nm以上1.0nm以下とする請求項1乃至10いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 基板の一方の面側に電極膜を形成する電極膜形成工程と、
    前記電極膜形成工程で形成された電極膜上にカーボン膜を形成するカーボン膜形成工程と、
    前記電極膜形成工程及び前記カーボン膜形成工程を複数回繰り返し、前記基板の一方の面側に前記電極膜と前記カーボン膜とが交互に複数層積層された電極膜−カーボン膜積層体を形成する電極膜−カーボン膜積層体形成工程と、
    前記電極膜−カーボン膜積層体を構成する前記カーボン膜を除去するカーボン膜除去工程と、を有し、
    前記カーボン膜形成工程を実施する前、及び、前記カーボン膜形成工程を実施した後にシリコン膜を形成するシリコン膜形成工程をさらに有する半導体装置の製造方法。
  13. 前記カーボン膜除去工程は、酸素プラズマを用いたアッシング処理により実施する請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記カーボン膜除去工程により前記カーボン膜が除去された領域に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程をさらに有する請求項12または13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記絶縁膜がシリコン酸化膜である請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記絶縁膜を形成する前に、酸化防止膜を前記電極膜の表面に形成する請求項14又は15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記カーボン膜除去工程で前記カーボン膜が除去された前記電極膜間の領域をエアギャップ部とする請求項12または13に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記カーボン膜形成工程において、カーボン膜の成膜温度を500℃以上900℃以下とする請求項12乃至17いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記電極膜形成工程で形成される前記電極膜は、タングステン含有膜である請求項12乃至18いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記電極膜−カーボン膜積層体の上に、ハードマスク膜を複数層形成するハードマスク膜形成工程と、
    前記ハードマスク膜をマスクとして前記電極膜及び前記カーボン膜をエッチングする電極膜及びカーボン膜エッチング工程と、を有し、
    前記ハードマスク膜は、第1の無機材料層と、前記第1の無機材料層とは材料の異なる第2の無機材料層と、を含む請求項12乃至19いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記シリコン膜形成工程において、前記シリコン膜を形成する際に用いるアミノシラン系ガスとして、BAS(ブチルアミノシラン)、BTBAS(ビスターシャリブチルアミノシラン)、DMAS(ジメチルアミノシラン)、BDMAS(ビスジメチルアミノシラン)、TDMAS(トリジメチルアミノシラン)、DEAS(ジエチルアミノシラン)、BDEAS(ビスジエチルアミノシラン)、DPAS(ジプロピルアミノシラン)、及びDIPAS(ジイソプロピルアミノシラン)からなる群より選択される少なくとも1つを用いる請求項12乃至20いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記シリコン膜形成工程において、前記シリコン膜の膜厚を0.1nm以上1.0nm以下とする請求項12乃至21いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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