JP5963359B2 - トランスユニット取付構造 - Google Patents
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Description
特に最近では、車載用のトランスは過酷な条件下で使用されることが多いため、トランスから発生する熱をさらに効率良く放散することが求められている。
また、本発明のトランスユニット取付構造によれば、バネ部によってコア部をベースプレートに付勢するので、コア部をベースプレートに確実に接触させコア部の熱をベースプレートへ放散できる。
また、ネジ止め部によってヒートシンクをベースプレートとの間に挟み込む構成とされているので、巻線部から伝達されたヒートシンクの熱をベースプレート側へと逃がすことができる。
さらに、トランスの巻線部はヒートシンクを介してベースプレートに一体に固定され、トランスのコア部は固定部材のバネ部によってベースプレートに付勢されることでベースプレートに一体に固定される。すなわち、トランスのコア部と巻線部とがベースプレートを介して一体に固定されているので、コア部と巻線部とのがたつきを抑制可能である。
この場合、上記放熱シートは柔軟性を有するため、一対のヒートシンクを巻線部側に押圧すれば、巻線部と一対のヒートシンクとを容易に密着させることができる。すなわち、放熱シートによって巻線部と一対のヒートシンクとの間に隙間が生じることを防いでいる。したがって、放熱シートを介して巻線部の熱をさらに効率よくヒートシンク側へと逃がすことが可能である。
この場合、一対のヒートシンクの間にコア部を配置した状態を維持するように、一対のヒートシンクを確実に固定することができる。また、金属板を介してコア部の熱をヒートシンク側へと逃がすことができる。
巻線部の引出配線は、巻線部の軸方向の端部から引き出される。上記構成では、巻線部の軸方向がベースプレートの取付面に直交するようにヒートシンクを取付面に設けても、巻線部のベースプレート側の端部から引き出される巻線部の引出配線を凹部内に収容し、引出配線を外方に引き出すことができる。したがって、引出配線に阻害されることなくトランスを安定した状態でベースプレートに取り付けることが可能となる。
この場合、巻線部をベースプレートから浮かせた状態でコア部をベースプレートに押し付けることができるので、巻線部に過剰な応力がかかることを防止できる。
図1に本発明の実施形態に係るトランスユニット取付構造1を示す。トランスユニット取付構造1は、図1に示すように、トランスユニット30と、このトランスユニット30が搭載されるベースプレート10と、トランスユニット30をネジ止めするネジ止め部21、及びトランスユニット30をベースプレート10側に付勢するバネ部22を有する固定部材20と、を備えている。
巻線部41は、例えば巻芯(図示なし)と、この巻芯に巻回された巻線(図示なし)とを有しており、円筒形状とされている。
コア部42は、EI型のコアとされており、巻線部41の上下面の一部及び外周面の一部を覆うように配置されている。すなわち、巻線部41の外周面の一部が露出するようにコア部42が配置されている。
バネ部22は、コア部42をベースプレート10側に付勢する弾性体であり、ネジ止め部21がヒートシンク50にネジ止めされることによって、バネ部22がコア部42を押圧し、コア部42をベースプレート10側へ付勢している。
巻線部41の引出配線33は、巻線部41の軸方向の端部から引き出される。本実施形態では、凹部12Aは巻線部41の径方向に延びる溝状に形成されており、巻線部41のベースプレート10側の端部から延びる引出配線33を凹部12Aから外方に引き出せるようになっている(図1及び図5参照)。
さらに、トランス40の巻線部41はヒートシンク50を介してベースプレート10に一体に固定され、トランス40のコア部42は固定部材20のバネ部22によってベースプレート10に付勢されることでベースプレート10に一体に固定される。すなわち、トランス40のコア部42と巻線部41とがベースプレート10を介して一体に固定されているので、コア部42と巻線部41とのがたつきを抑制可能である。
さらに、ベースプレート10と固定部材20とが、巻線部41の軸方向からヒートシンク50を挟み込んでいるので、巻線部41に過剰な応力がかかることを防止できる。
10 ベースプレート
11 取付面
12A 凹部
13 放熱シート
20 固定部材
21 ネジ止め部
22 バネ部
30 トランスユニット
31 放熱シート
32、132 金属板
40 トランス
41 巻線部
42 コア部
50 ヒートシンク
Claims (5)
- 巻線部と、該巻線部の外周面の一部が露出するように配置されたコア部とを有するトランスと、前記巻線部の径方向外側から挟み込むように対向配置され、前記巻線部の外周面を覆う一対のヒートシンクと、を備えるトランスユニットと、
該トランスユニットが搭載されるベースプレートと、
前記ヒートシンクをネジ止めにより前記ベースプレートとの間に挟み込むネジ止め部、及び前記コア部を前記ベースプレートに付勢するバネ部を有する固定部材と、を備えることを特徴とするトランスユニット取付構造。 - 前記巻線部と前記一対のヒートシンクとの間には、放熱シートが介在していることを特徴とする請求項1に記載のトランスユニット取付構造。
- 前記トランスユニットが、前記コア部を跨ぐように配置され、前記一対のヒートシンクを相互に固定する金属板を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトランスユニット取付構造。
- 前記ベースプレートには、前記ヒートシンクが取り付けられる取付面から窪む凹部が形成されており、
該凹部が、前記巻線部の径方向に延びる溝状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のトランスユニット取付構造。 - 前記ベースプレートと前記固定部材とが、前記巻線部の軸方向から前記ヒートシンクを挟み込んでいることを特徴とする請求項4に記載のトランスユニット取付構造。
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