JP5958084B2 - 自動原稿搬送装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、自動原稿搬送装置にインターロックスイッチなどの切替器や遮断器を設け、暴走状態を予知したときは、DCモータへの供給電力を遮断するなどの対策が施されている。
モータが回転すると、回転によりモータに起電力が発生するのでモータが発電機として機能することになり、給紙カバーの開閉を検知する検知回路のラインの電圧が高まり、検知電圧まで到達してしまう可能性がある。この場合、給紙カバーが開いているにも関わらず閉であると誤検知してしまうおそれがあり、問題となっていた。
しかしながら、この自動原稿搬送装置においては、制御電源ラインに逆流防止ダイオードが設けられているので、突入電流の逆流が阻止され、インターロックスイッチのオンおよびオフの誤動作が防止されることになる。
前記第1スイッチ回路が、詰まった原稿を取り出す動作により前記駆動モータに発生する第2電圧より大きく前記第1電圧よりも小さい閾値電圧に基づいてオンおよびオフし、
前記第2スイッチ回路がオンのとき、前記給紙カバー部が閉状態であると検知し、前記第2スイッチ回路がオフのとき、前記給紙カバー部が開状態であると検知することを特徴とする。
また、自動原稿搬送装置5は、画像記録装置4に対して開閉機構部14を介して開閉自在に取り付けられている。
駆動系モータは、図示しないピックアップ昇降モータ、ピックアップ搬送モータ、給紙モータ、読取モータ、排紙モータ、底板上昇モータ、プルアウトモータ、読取入口モータおよびカム駆動モータを含んで構成されている。底板上昇モータは、可動原稿テーブル21を昇降し、ピックアップ昇降モータは、ピックアップローラ41を上下動するようになっている。他の各モータは、コントローラの指令に基づいて、原稿を搬送するよう各ローラを回転駆動するようになっている。コントローラは、各ローラの近傍に設けられた各センサに接続されており、センサからの情報に基づいて、各モータを制御するようになっている。
第1ヒンジ61は、図3に示すように、筐体6に固定する筐体固定片61aと、筐体固定片61aと一体に形成され圧板部20に固定する圧板部固定片61bと、図示しない圧縮コイルばねとを有している。圧縮コイルばねは、圧板部固定片61bの内部に収容され、圧板部20が開かれる際に、圧板部20と画像読取装置3のコンタクトガラス3bとの間のなす角が任意の角度で保持可能になるようセットされている。
インターロックスイッチ72および開閉検知センサ73は、圧板部20の開閉により同時に動作するようになっている。すなわち、押付プレート71bがインターロックスイッチ72を押し付けると同時に、遮蔽プレート71cが開閉検知センサ73を遮蔽するようになっている。他方、押付プレート71bのインターロックスイッチ72への押し付けが解除されると同時に、遮蔽プレート71cの開閉検知センサ73への遮蔽が解除されるようになっている。
インターロックスイッチ72においては、図4(a)に示すように、圧板部20が閉じられて閉状態となったとき、プレート71の押付プレート71bによりアーム72dが押し付けられ、接点部材がオンに切り替わるよう構成されている。他方、図4(b)に示すように、圧板部20にが開かれて開状態となったとき、プレート71の押付プレート71bの押し付けからアーム72dが解放され、接点部材がオフに切り替わるよう構成されている。
この開閉検知センサ73は、プレート71の遮蔽プレート71cにより、遮蔽されたか否かで電源供給側の端子73aと検知側の端子73bとの間でオンおよびオフとなるよう構成されている。
電源供給側の端子73aは、電源V2、例えばDC5V、に接続されており、検知側の端子73bは検知回路73cに接続されている。
検知回路73cは、電源供給側の端子73aと検知側の端子73bとの間のオンおよびオフを検知する回路からなり、例えば、電圧計や電流計などの電源供給側の端子73aと検知側の端子73bとの間の通電状態を検知するものや、通電状態を検知するデバイスを有する回路で構成されている。
この開閉検知センサ73には、DC5Vの電源V2が端子73aに供給されているので、図6に示すように、給紙カバー部16が開状態でインターロックスイッチ82がオフとなり、DC24Vの第1電圧V1がインターロックスイッチ72の電源供給側の端子72a端子に供給されない状態になっていても、圧板部20の開閉状態を検知することができる。
給紙カバー81は、分離給送ユニット31、プルアウトユニット32およびターンユニット33を覆う板部材81aと、図示しない把手および開閉機構とを含んで構成されている。搬送途中で分離給送ユニット31、プルアウトユニット32およびターンユニット33のローラなどの構成要素に原稿が押し込まれて詰まってしまった場合、ユーザが給紙カバー81を開いて、詰まった原稿を取り出すジャム処理ができるようになっている。
アーム部材は、収容部材に一端が固定され弾性部材からなるアームを有している。
押付部材は、給紙カバー81が開状態のとき、開いた給紙カバー81と対向する側の圧板部20に固定され、給紙カバー81が閉状態のとき、アームを押し付けるようになっている。
開閉検知回路部17を構成する各デバイスは、自動原稿搬送装置5内の図示しないプリント配線基板の一部に実装されている。
したがって、このツェナーダイオード91は、閾値電圧Vsよりも大きい電圧でオンとなり、閾値電圧Vsよりも小さい電圧でオフとなるスイッチ機能を有している。
カソード電極91aは、インターロックスイッチ82の端子82bに接続されており、インターロックスイッチ82がオンのとき、第1電圧V1、例えばDC24Vが、カソード電極91aに加わるようになっている。
また、カソード電極91aは、インターロックスイッチ72を介して第1電圧V1で駆動する駆動モータに接続されている。
この第2電圧Vtは、自動原稿搬送装置5の給紙カバー部16の構造、形状や大きさなどの設定諸元や、詰まった原稿を取り出す動作によっても異なるが、例えば、数V程度でのものであり、10V未満のものである。
ツェナーダイオード91の閾値電圧Vsは、所定電圧、例えば、12Vのものが使用される。
その結果、詰まった原稿を取り出す動作によって駆動モータに電圧が発生してもツェナーダイオード91が通電、すなわちオンになることはない。
この構成により、例えば、インターロックスイッチ82がオンのとき、第1電圧V1が投入された際に一時的に大きな電流が通る、いわゆる突入電流がツェナーダイオード91を通過しようとする際、突入電流はスナバ回路92に吸収されてツェナーダイオード91が保護されることになる。
したがって、インターロックスイッチ82がオンのとき、ツェナーダイオード91がオンであれば、第1電圧V1が抵抗R2を介してベースに加わり、トランジスタ93は、オンとなる。
他方、ツェナーダイオード91がオフであれば、第1電圧V1がベースに加わることはなく、トランジスタ93は、オフとなる。すなわち、トランジスタ93は、ベースに電圧が加わるか否かでオンおよびオフをとり得るスイッチとして機能する。
したがって、トランジスタ93がオンのとき、端子95に加わる電圧がHiとなり、電圧計によりトランジスタ93がオンであることが検知される。他方、トランジスタ93がオフのとき、端子95に加わる電圧がLoとなり、電圧計によりトランジスタ93がオフであることが検知される。
他方、給紙カバー部16が開状態となり、インターロックスイッチ82がオフとなったとき、ツェナーダイオード91がオフとなり、トランジスタ93がオフとなり、給紙カバー部16が開状態であることが検知される。
自動原稿搬送装置5に電源が投入され第1電圧V1のDC24Vの供給が開始されると、給紙カバー部16のインターロックスイッチ82の開閉状態、すなわちオンかオフかが開閉検知回路部17の開閉検知回路部17により判断される(ステップS11)。インターロックスイッチ82がオンであり、給紙カバー部16が閉じていると判断されると、開閉検知部15の開閉検知センサ73により、圧板部20の開閉状態、すなわちインターロックスイッチ72の開閉状態が判断される(ステップS12)。インターロックスイッチ72が閉状態であり、圧板部20が閉じていると判断されると、駆動系モータにDC24Vの供給がされる(ステップS13)。そして、原稿読取作業が、開始される(ステップS14)。
すなわち、実施形態に係る自動原稿搬送装置5は、原稿詰まりが発生したとき詰まった原稿を取り出せるよう開閉可能に設けられた給紙カバー部16と、駆動モータを駆動するDC24Vが入力される端子82aと駆動モータに接続される端子82bとを有し、給紙カバー部16が閉状態のときオンとなり開状態のときオフとなるインターロックスイッチ82と、給紙カバー部16の開閉状態を検知する開閉検知回路部17とを備えている。そして、開閉検知回路部17は、端子82aに接続されるツェナーダイオード91と、ツェナーダイオード91が通電のときオンとなり、非通電のときオフとなるようツェナーダイオード91に接続されたトランジスタ93とを有し、ツェナーダイオード91が、詰まった原稿を取り出す動作により駆動モータに発生する第2電圧Vtより大きく第1電圧V1よりも小さい閾値電圧Vsに基づいてオンおよびオフし、トランジスタ93が通電のとき、給紙カバー部16が閉状態であると検知し、トランジスタ93が非通電のとき、給紙カバー部16が開状態であると検知するよう構成されている。
従来の給紙カバー部の開閉検知においては、前述のように、従来の自動原稿搬送装置を使用するユーザが給紙カバー部を開けて、詰まった原稿を取り出す際に、ローラが回転することにより、ローラに連結されている駆動モータが回転して、駆動モータに電圧が発生することがあった。この電圧が、従来の給紙カバー部の開閉検知回路に加わり、給紙カバー部が開いているにも関わらず、給紙カバー部が閉まっていると、誤って検知することがあった。
2 給紙装置
3 画像読取装置
4 画像記録装置
5 自動原稿搬送装置
11 原稿トレイ部(圧板部)
12 排紙トレイ部(圧板部)
13 原稿搬送部(圧板部)
14 開閉機構部
15 開閉検知部
16 給紙カバー部(圧板部)
17 開閉検知回路部
20 圧板部
72 インターロックスイッチ
73 開閉検知センサ
81 給紙カバー(給紙カバー部)
82 インターロックスイッチ(スイッチ部)
82a 端子(第1端子)
82b 端子(第2端子)
91 ツェナーダイオード(第1スイッチ回路)
93 トランジスタ(第2スイッチ回路)
V1 第1電圧
Vt 第2電圧
Vs 閾値電圧
Claims (5)
- 原稿トレイ部に載せた原稿を駆動モータの動力により1枚ずつ給紙して所定の読取位置に搬送する自動原稿搬送装置において、
原稿詰まりが発生したとき詰まった原稿を取り出せるよう開閉可能に設けられた給紙カバー部と、
前記駆動モータを駆動する第1電圧が入力される第1端子と前記駆動モータに接続される第2端子とを有し前記給紙カバー部が閉状態のとき前記第1端子と前記第2端子とがオンとなり前記給紙カバー部が開状態のとき前記第1端子と前記第2端子とがオフとなるスイッチ部と、
前記給紙カバー部の開閉状態を検知する開閉検知回路部と、を備え、
前記開閉検知回路部が、前記スイッチ部の前記第2端子に接続される第1スイッチ回路と、前記第1スイッチ回路がオンのときオンとなり、前記第1スイッチ回路がオフのときオフとなるよう前記第1スイッチ回路に接続された第2スイッチ回路とを有し、
前記第1スイッチ回路が、詰まった原稿を取り出す動作により前記駆動モータに発生する第2電圧より大きく前記第1電圧よりも小さい閾値電圧に基づいてオンおよびオフし、
前記第2スイッチ回路がオンのとき、前記給紙カバー部が閉状態であると検知し、前記第2スイッチ回路がオフのとき、前記給紙カバー部が開状態であると検知することを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 前記第1スイッチ回路がカソード電極およびアノード電極を有するツェナーダイオードにより構成され、
前記カソード電極が前記スイッチ部の前記第2端子に接続され、
前記アノード電極が前記第2スイッチ回路に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。 - 前記給紙カバー部と前記スイッチ部と前記原稿を搬送する原稿搬送部とを含む圧板部と、
前記圧板部を開閉する開閉機構部と、を備え、
前記スイッチ部と前記駆動モータとの間で前記スイッチ部と直列に接続されるとともに、前記圧板部が閉状態のときオンとなり、前記圧板部が開状態のときオフとなるインターロックスイッチを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動原稿搬送装置。 - 前記スイッチ部が、前記給紙カバー部に設けられ、前記インターロックスイッチが前記開閉機構部に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の自動原稿搬送装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の自動原稿搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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