JP5942798B2 - 比較回路およびa/d変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、比較回路(コンパレータ)およびアナログ・デジタル(Analog-to-Digital: A/D)変換回路(Converter)に関する。
2つの入力信号の電圧レベルを比較し、比較結果を出力する比較回路が広く使用されている。例えば、フラッシュ型のA/D変換回路は、多数の比較回路を有する。例えば、4ビットのフラッシュ型A/D変換回路であれば、少なくとも15個の比較回路を有する。高周波アナログ信号をデジタル信号に変換するため、フラッシュ型A/D変換回路の高速化が要望されており、それに応じて高速動作する比較回路が要望されている。
高速動作する比較回路として、ダイナミックラッチ比較回路が使用されているが、一層の高速化および低電力化を図るため、二段式ダイナミックラッチ比較回路が提案されている。
一方、比較回路(コンパレータ)を製造する場合、比較回路を形成するトランジスタの製造ばらつきやレイアウトの非対称性などにより、必ずオフセットが存在し回路動作に悪影響を及ぼすことが知られている。そこで、オフセットをゼロにする各種の補正技術が研究されている。さらに、単にオフセットをゼロにするだけでなく、参照電圧を生成せずにコンパレータの閾値(出力が反転する入力電圧差)をゼロではなく他の値に設定したいという要望がある。オフセットの調整が可能であれば、閾値を任意の値に設定することが可能になる。
そこで、二段式ダイナミックラッチ比較回路の入力差動対を形成するトランジスタのゲートに、外部からチャージポンプ、スイッチおよび容量からなる調整回路を付与して、入力差動対の閾値を調整可能にすることが提案されている。
また、二段式ダイナミックラッチ比較回路において、前段から後段への信号ノードに可変容量を接続して、信号変化の負荷を調整可能にして、比較回路の閾値を調整することが提案されている。
ただし、閾値変動量は、トランジスタ製造プロセスのコーナー条件や温度、電源電圧などにより影響を受ける。近年、消費電力を低減するため、動作電圧を動作限界に近い値まで低下させているが、そのような低動作電圧では、閾値変動量は相対的に大きくなり、閾値変動量が所望の値を取り得るとは限らない。
特開2010−109937号公報 特開2010−223553号公報 特開平10−065542号公報 特開2000−307391号公報 特開2006−270726号公報 特開2001−223754号公報 特開2003−273938号公報 特開平7−193442号公報
D. Schinkel, E. Mensink, E. Klumperink, E. Van Tuiji, B. Nauta: "A Double-Tail Latch-Type Voltage Sense Amplifier with 18ps Setup+Hold Time", IEEE, ISSCC 2007, Dig. Of Tech. Paper, pp.314-315, Feb. 2007
上記の比較回路では、入力差動対の閾値を調整可能にするためには、外部から調整回路を接続するため、回路面積が増加する上、外部に定常電流を流すため、消費電力が増加するという問題がある。
また、比較回路の閾値を調整するには、信号の電流パスに負荷として容量を付与するため電力が増加し、また動作速度も遅くなるという問題がある。
さらに、コーナー条件や温度、電源電圧などにより閾値が大きく変動した場合には、閾値変動量が調整範囲を超えてしまい、所望の設定が行えないという事態を生じる。
本実施形態によれば、オフセットをゼロに調整可能または閾値を任意のレベルに設定可能で、閾値変動量が大きい場合にも対処可能な、低消費電力の高速動作可能な比較回路が実現される。
発明の第1の観点によれば、比較回路は、差動増幅回路と、差動ラッチ回路と、第1調整回路と、第2調整回路と、を有する。差動増幅回路は、クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1入力信号と第2入力信号に対応した第1中間出力および第2中間出力を出力する。差動ラッチ回路は、クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1中間出力および第2中間出力に応じて状態が変化する。第1調整回路は、第1中間出力および第2中間出力の状態変化に対する差動ラッチ回路の閾値を調整する。第2調整回路は、第1中間出力および第2中間出力の状態変化に対する差動ラッチ回路の閾値変化量を調整する。
発明の第2の観点によれば、アナログ・デジタル変換回路は、閾値が段階的に異なる複数の比較回路と、アナログ入力信号に対する複数の比較回路の比較結果に基づいて、アナログ入力信号の電圧に対応するデジタルデータを生成する処理回路と、を有する。複数の比較回路のそれぞれは、差動増幅回路と、差動ラッチ回路と、第1調整回路と、第2調整回路と、を有する。差動増幅回路は、クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1入力信号と第2入力信号に対応した第1中間出力および第2中間出力を出力する。差動ラッチ回路は、クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1中間出力および第2中間出力に応じて状態が変化する。第1調整回路は、第1中間出力および第2中間出力の状態変化に対する差動ラッチ回路の閾値を調整する。第2調整回路は、第1中間出力および第2中間出力の状態変化に対する差動ラッチ回路の閾値変化量を調整する。
上記の観点によれば、オフセットをゼロに調整可能または閾値を任意のレベルに設定可能で且つ閾値変動量が相対的に大きくても調整可能で、低消費電力の高速動作可能な比較回路を、小さな回路面積で実現できる。これにより、高精度で高速動作可能なアナログ・デジタル変換回路を小さな回路面積で実現できる。
図1は、一般的なダイナミックラッチ比較回路の例を示す回路図である。 図2は、比較回路の前段にプリアンプを配置した回路を示す図である。 図3は、二段式ダイナミックラッチ比較回路(コンパレータ)の例を示す回路図である。 図4は、図3の二段式ダイナミックラッチ比較回路の動作を示すタイムチャートである。 図5は、オフセットを調整可能にした二段式ダイナミックラッチ比較回路の回路図である。 図6は、図5の比較回路の動作を示すタイムチャートである。 図7は、図5の比較回路のキャリブレーションを行う場合の制御回路の回路構成を示す図である。 図8は、比較回路のキャリブレーション動作を説明するフローチャートである。 図9は、キャリブレーション動作によるオフセット補正量の一例を示す図である。 図10は、比較回路を高速−高速(FF_FF)、標準−標準(TT_TT)および低速−低速(SS_SS)のコーナー条件で製造した場合で、オンとするトランジスタ数を変化させた場合の閾値変動量の変化を示す図である。 図11は、第1実施形態の比較回路の回路図である。 図12は、第1実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図13は、第1実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図14は、第1実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図15は、第2実施形態の比較回路の回路図である。 図16は、第2実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図17は、第3実施形態の比較回路の回路図である。 図18は、第3実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図19は、第3実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図20は、第3実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図21は、標準−標準(TT_TT)のコーナー条件で製造した第3実施形態の比較回路で、第1主補正回路および第2主補正回路においてオンとするトランジスタ数を変化させた場合の閾値変動量の変化を、示す図である。 図22は、第3実施形態の比較回路のキャリブレーション動作を説明するフローチャートである。 図23は、第4実施形態の比較回路の回路図である。 図24は、第4実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図25は、第4実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図26は、第4実施形態の比較回路の変形例の回路図である。 図27は、図15の比較回路の変形例の回路図である。 図28は、図16の比較回路の変形例の回路図である。 図29は、図17の比較回路の変形例の回路図である。 図30は、図18の比較回路の変形例の回路図である。 図31は、図19の比較回路の変形例の回路図である。 図32は、図20の比較回路の変形例の回路図である。 図33は、第5実施形態のA/D変換回路の回路図である。 図34は、第6実施形態のA/D変換回路の回路図である。 図35は、第7実施形態のA/D変換回路の回路図である。
実施形態について説明する前に、一般的なダイナミックラッチ比較回路(コンパレータ)および二段式ダイナミックラッチ比較回路(コンパレータ)について説明する。
図1は、一般的なダイナミックラッチ比較回路の例を示す回路図である。この比較回路では、PMOSトランジスタPT1およびNMOSトランジスタNT1を直列に接続した第1列と、PMOSトランジスタPT2およびNMOSトランジスタNT2を直列に接続した第2列と、を並列に設ける。PT1およびNT1のゲートは、PT2とNT2の接続ノードに接続され、この接続ノードから出力信号(比較結果)ONが得られる。PT2およびNT2のゲートは、PT1とNT1の接続ノードに接続され、この接続ノードから出力信号(比較結果)OPが得られる。言い換えれば、PT1、PT2、NT1およびNT2は、ラッチ回路を形成する。出力信号OPとONは、互いに逆相の信号である。
PMOSトランジスタPT3は、第1列に並列に接続され、ゲートにクロック信号CLKが印加される。PMOSトランジスタPT4は、第2列に並列に接続され、ゲートにCLKが印加される。PMOSトランジスタPT5は、PT1に並列に、すなわちアナログ高電位電源AVDとOPの出力端子間に接続され、ゲートにCLKが印加される。PMOSトランジスタPT6は、PT2に並列に、すなわちAVDとONの出力端子間に接続され、ゲートにCLKが印加される。
NT1のソースはノードDPに接続され、NT2のソースはノードDNに接続される。NMOSトランジスタNT3は、DPとノードSSの間に接続され、NMOSトランジスタNT4は、DNとSSの間に接続される。NMOSトランジスタNT5は、SSとアナログ低電位電源GNDの間に接続される。NT3およびNT4のゲートには差動入力信号VIPおよびVINが入力され、NT5のゲートにはCLKが印加される。
CLK=低(L)の時、PT3、PT4、PT5およびPT6がオン(導通)し、DP、DN、OP、ONがH(高)にチャージされる。さらに、NT5はオフ(遮断)するため、定常電流は流れない。
CLK=Hの時、PT3、PT4、PT5およびPT6はオフし、NT5はオンする。この状態で、VIPとVINの電圧に応じてNT3およびNT4が導通し、流れる電流量はVIPとVINの電圧に応じて異なる。NT3およびNT4に電流が流れると、DPおよびDNがディスチャージするが、NT3およびNT4に流れる電流量に応じてディスチャージ速度に差が生じる。この差により、ラッチ回路のラッチ機能が働き、OPがHまたはLに、ONがその逆になる。
図1の比較回路は、AVDとGNDの間にMOSトランジスタが4個直列に接続された四段積みであり、一段ごとのMOSトランジスタの印加電圧が小さくなり、高速化が難しいという問題があった。
図2は、高速化を図るために、比較回路12の前段にプリアンプ11を配置した回路を示す。図2の回路では、プリアンプ11が、入力信号VIPおよびVINを増幅して増幅出力VOPおよびVONを出力し、比較回路12は、増幅出力VOPおよびVONの大小を判定して比較結果OPおよびONを出力する。図2の回路では、比較回路12に入力する信号の電圧差が大きくなるため、速度が向上する。しかし、通常のプリアンプ11は、定常電流が流れるため、消費電力を低減するのが難しく、図2の回路は低電力化には適していない。
そこで、前段で比較および増幅処理を行い、後段でラッチを行う二段式ダイナミックラッチ比較回路(コンパレータ)が提案されている。
図3は、二段式ダイナミックラッチ比較回路(コンパレータ)の例を示す回路図である。この二段式ダイナミックラッチ比較回路は、前段部と、後段部と、を有する。前段部は、AVDとノードNSの間に並列に設けられた、直列に接続されたPMOSトランジスタPT14およびNMOSトランジスタNT15と、直列に接続されたPMOSトランジスタPT15およびNMOSトランジスタNT16と、を有する。PT14およびPT15のゲートにはCLKが印加され、NT15のゲートには入力信号VIPが入力され、NT16のゲートには入力信号VINが入力される。NMOSトランジスタNT17が、NSとGNDの間に接続され、ゲートにCLKが印加される。PT14とNT15の接続ノードDPおよびPT15とNT16の接続ノードDNの信号が、後段への出力信号になる。
後段では、図1と同様に、PMOSトランジスタPT11およびPT12と、NMOSトランジスタNT11およびNT12は、ラッチ回路を形成する。PT11とNT11の接続ノードから出力信号OPが出力され、PT12とNT12の接続ノードから出力信号ONが出力される。PT11およびPT12のソースはノードPSに接続される。NT12およびNT12のソースはGNDに接続される。PMOSトランジスタPT13は、AVDとPSの間に接続され、ゲートに/CLKが印加される。なお、図では/CLKをCLKに上バーを付して表す。さらに、NT11と並列にNMOSトランジスタNT13が設けられ、NT12と並列にNMOSトランジスタNT14が設けられる。NT13のゲートは、DPに接続され、NT14のゲートは、DNに接続される。
図4は、図3の二段式ダイナミックラッチ比較回路の動作を示すタイムチャートである。
CLK=Lのとき、図3の回路はリセット期間であり、DPおよびDNはHに、PS、OPおよびONは、Lに固定される。
CLK=Hになった瞬間、図3の回路の前段は、VIPとVINの比較を開始する。PT14およびPT15がオフし、NT17がオンし、NT15およびNT16に、VIPおよびVINに応じた電流が流れ始める。PT14およびPT15がオフしているため、DPおよびDNは、VIPおよびVINに応じて電流を引き抜かれ、DPおよびDNはLに向かって低下する。このとき、VIPとVINに応じてNT15およびNT16に流れる電流に差を生じ、DPおよびDNの低下速度が異なる。具体的には、VIP>VINならばDPの方の低下速度が速く、VIP<VINならばDNの方の低下速度が速い。図4では、低下が速い側を実線で、低下が遅い側を破線で示す。
これと同時に、後段では、/CLK=Lになり、PT13がオンして電流が流れ始め、OPおよびONのチャージを開始する。しかし、NT13およびNT14は、ゲートにDPおよびDNが印加されているためオンし、OPおよびONのノードから電流を引き抜くため、OPおよびONのチャージにはDPおよびDNの低下具合によって差が生じる。VIP>VINの時、DPがDNより速く低下するため、NT13は先にオフする。そのためNT13から漏れ出る電流が少なくなり、OPがONよりも先にHになる。OPがHになると、ラッチ回路であるため、ONのチャージが停止し、図4において破線で示すように、ONはLになる。VIP<VINの時は、これとは逆の動作が生じる。
図3の二段式ダイナミックラッチ比較回路は、三段積であり、図1の回路に比べて高速化が可能であると共に、CLK=Hの判定終了後CLK=Lになると電流が流れず、低電力化が可能である。
比較回路(コンパレータ)を製造する場合、比較回路を形成するトランジスタの製造ばらつきやレイアウトの非対称性などにより、必ずオフセットが存在し回路動作に悪影響を及ぼすことが知られている。そこで、オフセットをゼロにする各種の補正技術が研究されている。さらに、単にオフセットをゼロにするだけでなく、参照電圧を生成せずにコンパレータの閾値(出力が反転する入力電圧差)をゼロではなく他の値に設定したいという要望がある。オフセットの調整が可能であれば、閾値を任意の値に設定することが可能になる。
図5は、図3に示した二段式ダイナミックラッチ比較回路において、オフセットを調整可能にした一例の回路図である。
図5に示した比較回路は、前段部と、後段部と、第1制御回路20と、を有する。前段部は、AVDとノードNSの間に並列に設けられた、直列に接続されたPMOSトランジスタPT14およびNMOSトランジスタNT15と、直列に接続されたPMOSトランジスタPT15およびNMOSトランジスタNT16と、を有する。PT14およびNT15の列と、PT15およびNT16の列は、並列に設けられ、NT15とNT16は、差動入力対を形成する。PT14およびPT15のゲートにはCLKが印加され、NT15のゲートには入力信号VIPが入力され、NT16のゲートには入力信号VINが入力される。NMOSトランジスタNT17が、NSとGNDの間に接続され、ゲートにCLKが印加される。PT14とNT15の接続ノードDPおよびPT15とNT16の接続ノードDNの信号が、後段への出力信号になる。
後段では、PMOSトランジスタPT11およびNMOSトランジスタNT11を直列に接続した第1列と、PMOSトランジスタPT12およびNMOSトランジスタNT12を直列に接続した第2列と、を並列に設ける。PT11およびNT11のゲートは、PT12とNT12の接続ノードに接続され、この接続ノードから出力信号(比較結果)ONが得られる。PT12およびNT12のゲートは、PT11とNT11の接続ノードに接続され、この接続ノードから出力信号(比較結果)OPが得られる。言い換えれば、PT11、PT12、NT11およびNT12は、ラッチ回路を形成する。出力信号OPとONは、互いに逆相の信号である。
PT11およびPT12のソースはノードPSに接続される。NT12およびNT12のソースはGNDに接続される。PMOSトランジスタPT13は、AVDとPSの間に接続され、ゲートに/CLKが印加される。さらに、NT11と並列にNMOSトランジスタNT13が設けられ、NT12と並列にNMOSトランジスタNT14が設けられる。NT13のゲートは、DPに接続され、NT14のゲートは、DNに接続される。
図5の比較回路は、PT11に並列に設けられた第1主補正回路31と、PT12に並列に設けられた第2主補正回路32と、を有する。ここでは、第1主補正回路31と第2主補正回路32を合わせて第1調整回路と称する。第1主補正回路31は、NMOSトランジスタNT31とスイッチSW31を直列に接続した複数の列を有するが、図5では1つの列のみを示している。各列のスイッチSW31は、第1制御回路20からの制御信号SWN[n]で制御される。言い換えれば、第1制御回路20は、制御信号SWN[n]により、PT11に並列に接続するNMOSトランジスタNT31の個数を調整可能である。
同様に、第2主補正回路32は、NMOSトランジスタNT32とスイッチSW32を直列に接続した複数の列を有し、第1制御回路20は、制御信号SWP[n]により、PT12に並列に接続するNMOSトランジスタNT32の個数を調整可能である。
図6は、図5の比較回路の動作を示すタイムチャートである。
CLK=Lのとき、比較回路はリセット期間であり、DPおよびDNはHに、PS、OPおよびONは、Lに固定される。
CLK=Hになった瞬間、比較回路の前段は、VIPとVINの比較を開始する。PT14およびPT15がオフし、NT17がオンし、NT15およびNT16に、VIPおよびVINに応じた電流が流れ始める。PT14およびPT15がオフしているため、DPおよびDNは、VIPおよびVINに応じて電流を引き抜かれ、DPおよびDNはLに向かって低下する。このとき、VIPとVINに応じてNT15およびNT16に流れる電流に差を生じ、DPおよびDNの低下速度が異なる。具体的には、VIP>VINならばDPの方の低下速度が速く、VIP<VINならばDNの方の低下速度が速い。図4では、低下が速い側を実線で、低下が遅い側を破線で示す。
これと同時に、後段では、/CLK=Lになり、PT13がオンして電流が流れ始め、OPおよびONのチャージを開始する。しかし、NT13およびNT14は、ゲートにDPおよびDNの電圧が印加されているためオンし、OPおよびONのノードから電流を引き抜く(ディスチャージする)。一方、第1主補正回路31のNT31および第2主補正回路32のNT32は、ゲートにDPおよびDNの電圧が印加されているためオンし、SW31がオンしている列のNT31およびNT32は、OPおよびONのノードに電流を流し込む(チャージする)。そのため、OPおよびONのチャージにはDPおよびDNの低下具合によって差が生じる。具体的には、PT13の駆動能力が十分に高いとすると、OPの電圧低下は、第1主補正回路31の接続されている(SW31がオンの)NT31の合計駆動能力とPT11の駆動能力の和から、NT13の駆動能力を減じた駆動能力で決定される。同様に、ONの電圧低下は、第2主補正回路32の接続されている(SW32がオンの)NT32の合計駆動能力とPT12の駆動能力の和から、NT14の駆動能力を減じた駆動能力で決定される。したがって、第1主補正回路31のオンにするSW31の個数および第2主補正回路32のオンにするSW32の個数を調整することにより、DPおよびDNが差動ラッチ回路を駆動する駆動力を変化させて、OPおよびONの電圧低下具合を調整可能である。言い換えれば、DPおよびDNによる差動ラッチ回路の状態変化の感度が、第1主補正回路31および第2主補正回路32により調整可能である。
ここで、第1主補正回路31のSW31および第2主補正回路32のSW32が全てオフの場合、比較回路にはオフセットがないものとすると、VIP−VIN=0の時を境として出力が反転する。ここで、閾値をVIP−VIN=所定値>0に変更することを考える。
VIP>VINである入力信号を入力した場合、DPが先にLに低下し、OPから流れ出る電流は少なくなり、OPのノードにはONのノードより多くの電荷が溜まるようになる。この電荷の差を、SWP[n]で制御される第2主補正回路32のSW32をオンすることで、判定時(CLK=H)にONのノードにNT32を介して電流を流し電荷を与えることで補うことにより調整する。オンにするSW32の個数を増加させれば、その分VIP−VIN=所定値が増加するので、所望の所定値になるようにオンにするSW32の個数を設定する。
VIP<VINの場合は、逆に第1主補正回路31のSW31をオンし、オンにする個数を調整して、VIN−VIPを所定値に設定する。
VIP−VINはオフセットに相当するので、VIP−VIN=所定値=0に設定することは、オフセットをゼロにすることになる。また、所定値≠0に設定すれば、閾値を所望の所定値に設定することになる。以下、閾値を所望の所定値に設定する場合を説明するが、同様の処理はオフセットをゼロにするにも適用可能である。
なお、第1主補正回路31および第2主補正回路32は、判定時のみ電流を流し、無駄な時間に電流は流さない。具体的には、ノードDPまたはDNの電圧が、トランジスタのしきい値Vthを超えており、かつノードPSの電圧が0でない時のみである。図6のISWは、第1主補正回路31および第2主補正回路32のNT31およびNT32がオンするタイミングを示す。さらに、図6で、IMAINは、出力OPおよびONのノードに流れる電流を示す。このように、第1主補正回路31および第2主補正回路32、および比較回路に流れる電流は、CLK=Hの期間の更に短い期間であり、消費電力は小さい。
例えば、NT31またはNT32を1つ接続するか否かで、例えば5mVの閾値変動があったとすると、例えばVIP−VIN=10mVとするには、2個オンすればよい。NT31またはNT32の1個当たりの閾値変動量があらかじめ分かっている場合は、第1制御回路20は、外部から与えられた閾値を示すデータに応じて、データに応じてSW31またはSW32のオンおよびオフを設定した後、実回路動作を開始する。
NT31またはNT32の1個当たりの閾値変動量が分かっていない場合は、実回路動作の前にキャリブレーションを行うなどして、閾値補正値を検出し回路に記憶させる。
図7は、キャリブレーションを行う場合の第1制御回路20の回路構成を示す図である。第1制御回路20は、ANDゲート21と、パルスカウンタ22と、デコーダ23と、レジスタ24と、ORゲート25と、信号供給回路27と、を有する。なお、CPU26は、第1実施形態の比較回路または比較回路を含むA/D変換回路が設けられるLSI中に含まれる回路であり、第1制御回路20に制御信号を出力する。CPU26が含まれない場合には、簡単なシーケンス回路等で、制御信号を生成することが可能である。
ORゲート25は、比較回路の出力信号OPまたはONを受けて、いずれかがHの時にHを出力する。ANDゲート21は、CPU26から出力される第1制御回路20をキャリブレーション動作とするときにHとなる補正信号selと、比較回路の出力の両方がHの時に、CLKをパルスカウンタ22に供給する。
パルスカウンタ22は、ANDゲート21からCLKが供給されている間、CLKをカウントし、ANDゲート21からのCLKの供給が停止すると、その時のカウント値を補正値calとしてレジスタ24に出力する。
デコーダ23は、レジスタ24から補正値calを受けたときに、その補正値calに応じたコード信号を出力する回路である。レジスタ24は、パルスカウンタ22から出力される補正値calを記憶するメモリ回路である。
第1制御回路20は、比較回路が通常動作する時には、CPU26からの書き込み命令によって、レジスタ24に格納しているデータをデコーダ23に対して出力させる。デコーダ23はレジスタ24からのデータをデコードして、コード信号を第1主補正回路31および第2主補正回路32に出力する。一方、第1制御回路20は、比較回路がキャリブレーション動作をするときには、以下の図10で説明する動作を行う。
図8は、比較回路のキャリブレーション動作を説明するフローチャートである。
ステップS10で、キャリブレーションを開始する。なお、VINは、所定の値、例えば、1.0Vに設定される。
ステップS11で、比較回路に入力する入力信号VIPの電圧を、調整したい補正電圧にセットする。例えば、VIPが1.10V未満であればOPがH(1)に、VIPが1.10V以上であればOPがL(0)に変化するように比較回路を設定する場合、言い換えれば閾値をVIN+0.10Vに設定する場合には、VIPに1.10Vをセットする。
ステップS12では、第1制御回路20から出力するSWN[n],SWP[n]をすべて0(L)に設定する。
ステップS13では、OP=Hであるか判定し、HであればステップS14に進み、LであればステップS17に進む。
ステップS14では、第1主補正回路31のスイッチSW31を接続(オン)する個数を補正するSWN側補正を行う。
ステップS15では、第1主補正回路31のスイッチSW31のオンする個数を1だけ増加(SWN=SWN+1)する。
ステップS16では、OPがLに変化したかを判定し、変化しなければステップS14に戻り、Lに変化していればステップS20に進む。
ステップS14からS16を繰り返すことにより、比較回路は、VIPが1.10V以下であればOPがHに、VIPが1.10Vより大きければOPがLに変化するように設定される。言い換えれば、閾値がVIN+0.10V=1.10Vに設定される。
ステップS17では、第2主補正回路32のスイッチSW32を接続(オン)する個数を補正するSWP側補正を行う。
ステップS18では、第2主補正回路32のスイッチSW32のオンする個数を1だけ増加(SWP=SWP+1)する。
ステップS19では、OPがHに変化したかを判定し、変化しなければステップS17に戻り、Hに変化していればステップS20に進む。
ステップS17からS19を繰り返すことにより、比較回路は、VIPが1.10V未満であればOPがHに、VIPが1.10V以上であればOPがLに変化するように設定される。言い換えれば、閾値がVIN+0.10V=1.10Vに設定される。
ステップS20では、補正値SWNおよびSWNをレジスタ(メモリ)に格納する。第1主補正回路31のスイッチSW31がすべてオフ(開放)の場合にはSWN=0であり、第2主補正回路32のスイッチSW32がすべてオフ(開放)の場合にはSWP=0である。
ステップS21で、キャリブレーションを終了する。
ステップS22では、ステップS20で格納した補正値を第1主補正回路31および第2主補正回路32にセットする。
ステップS23では、通常の比較処理を行う実動作を開始する。
上記の閾値補正で、VINを1.0Vに設定し、第1主補正回路31で補正可能な閾値の範囲が0.20V、第2主補正回路32で補正可能な閾値の範囲が0.20Vとすると、0.80Vから1.20Vの範囲内で閾値を設定できる。
図9は、上記のキャリブレーション動作によるオフセット補正量の一例を示す図である。第1主補正回路31および第2主補正回路32のそれぞれに、全て同じサイズの48個のスイッチSW31およびSW32が設けられている。図11の横軸は補正回路でオンするトランジスタ数を表し、+は第2主補正回路32、すなわちSWP側のスイッチSW21を、−は第1主補正回路31、すなわちSWN側のスイッチSW31をオンすることを示す。図9の縦軸は閾値の変動量を示し、これはオフセット補正が完了したときのVIP−VINの値を示す。例えば、第2主補正回路32でスイッチSW21を15個オンした場合、閾値40mVとなり、VIP−VINがこの値を境にして、出力が反転することを意味する。このように、図5の比較回路では、ある程度の範囲で閾値を任意に変動させることができる。
なお、この閾値変動値は、補正回路31および32のNT31およびNT32のサイズを変更することで、ある程度増減させることができる。また、NT31およびNT32は、全て同じサイズのトランジスタとしなくてもよく、大きさの設定は任意である。
以上説明したように、図5の比較回路は、外部バイアス回路などを使用せずに、オフセット補正が可能であり、比較の閾値をある程度の範囲で変化させることが可能である。
さらに、図5の比較回路は、信号経路に容量を付加せずに閾値を補正するので、容量を付加する補正方法のように負荷が見えることによって速度劣化を招く、ということがなく、比較回路の速度低下を生じない。
さらに、図5の比較回路での補正は、定常電流を流さずに、判定時のみ電流を流すため、消費電力の増加が抑えられる。
以上説明したように、図5の比較回路は、外部バイアス回路などを使用せずに、オフセット補正が可能であり、比較の閾値をある程度の範囲で変化させることが可能である。しかし、閾値変動量は、トランジスタ製造プロセスのコーナー条件や温度、電源電圧などにより影響を受ける。近年、消費電力を低減するため、動作電圧を動作限界に近い値まで低下させているが、そのような低動作電圧では、閾値変動量は相対的に大きくなり、閾値変動量が所望の値を取り得るとは限らない。
図10は、比較回路を高速−高速(FF_FF)、標準−標準(TT_TT)および低速−低速(SS_SS)のコーナー条件で製造した場合で、オンとするトランジスタ数を変化させた場合の閾値変動量の変化を示す図である。高速−高速(FF_FF)の場合には、第1主補正回路31および第2主補正回路32の半数以下のトランジスタをオンにするだけで、閾値変動量は±250mVも変化する。これに対して、低速−低速(SS_SS) の場合には、第1主補正回路31および第2主補正回路32のすべてのトランジスタをオンにしても、閾値変動量は±50mV以下である。例えば、低速−低速(SS_SS)の製造プロセスを使用する場合、±50mV以上のオフセットがある場合にはオフセットを0Vに調整できず、閾値を±50mV以上異なる値に設定することもできないということになる。また、高速−高速(FF_FF) の製造プロセスを使用する場合、1個のトランジスタをオン・オフすることによる閾値変動量は約15mVであるから、オフセットを15mV以下の分解能で調整できないということになる。
言い換えれば、上記のオンとするトランジスタ数を変化させた場合の閾値変動量の変化範囲の問題は、オンとするトランジスタ数変化に対する閾値変動量変化の範囲および感度の問題である。図5の比較回路は、製造プロセスのコーナー条件および使用状況に応じて、閾値変動量変化の範囲および感度を調整可能であることが望ましい。
図11は、第1実施形態の比較回路の回路図である。
第1実施形態の比較回路は、図5の比較回路で、さらに閾値変動量変化の範囲および感度を調整可能にしたものである。
第1実施形態の比較回路は、図5の比較回路と類似の構成を有するが、NT11およびNT13に並列に設けられた第1副補正回路41と、NT12およびNT13に並列に設けられた第2副補正回路42と、第2制御回路20Aと、を有することが異なる。
ここでは、第1副補正回路41と第2副補正回路42を合わせて第2調整回路と称する。第1副補正回路41は、NMOSトランジスタNT41とスイッチSW41を直列に接続した複数の列を有するが、図11では1つの列のみを示している。各列のスイッチSW41は、第2制御回路20Aからの制御信号SWI[m](第1傾きコード)で制御される。言い換えれば、第2制御回路20Aは、制御信号SWI[m]により、NT11およびNT13に並列に接続するNMOSトランジスタNT41の個数を調整可能である。
同様に、第2副補正回路42は、NMOSトランジスタNT42とスイッチSW42を直列に接続した複数の列を有する。第2制御回路20Aは、制御信号SWI[m]により、NT12およびNT14に並列に接続するNMOSトランジスタNT42の個数を調整可能である。なお、ここでは、第1および第2副補正回路41および42は、直列接続したNMOSトランジスタとスイッチの列を有するが、スイッチはNMOSまたはPMOSトランジスタ単体やCMOS構成で実現してもよい。さらに、直列接続したNMOSトランジスタとスイッチの代わりにNANDゲートやNORゲートで実現してもよい。これは、以降説明するスイッチについても同様である。
ここで、例えば、制御信号SWI[m]により、第1副補正回路41において接続状態にするSW41の個数と、第2副補正回路42において接続状態にするSW42の個数が逆になるように制御する。具体的には、SWI[m]は0〜31のいずれかの整数で、SWI[m]=kの時には、SW41のk個が接続状態で残りのm−k=31−k個が非接続状態で、SW42のm−k=31−k個が接続状態で残りのk個が非接続状態であるように制御する。
第1実施形態の比較回路では、NT13および第1副補正回路41は、CLKが“L”から“H”に変化した瞬間からDPがグランドに低下するまで、VIPの大きさに応じてOPにチャージされる電荷を引き抜く機能を果たす。また、NT14および第2副補正回路42は、CLKが“L”から“H”に変化した瞬間からDNがグランドに低下するまで、VINの大きさに応じてONにチャージされる電荷を引き抜く機能を果たす。第1実施形態では、これらのOPまたはONからの電荷を引き抜く機能の大きさを可変にすることにより、SWN[n]およびSWP[n]によるOPまたはONへの電荷注入の効果を増減している。これにより、第1主補正回路31および第2主補正回路32におけるSW31およびSW32の接続数に対する閾値変化量の傾き(図10)が調整される。なお、この時、第1副補正回路41および第2副補正回路42におけるスイッチSW41およびSW42は、同数が接続(オン)/非接続(オフ)されるので、第2制御回路20Aによる制御は、比較回路のオフセットを調整するものではない。
また、第1副補正回路41および第2副補正回路42におけるNT41およびNT42は、定常的に電流を流すことはないため、第1副補正回路41および第2副補正回路42を設けたことにより電力増加は小さい。さらに、これによる回路面積の増加は、パッシブ素子である抵抗や容量を使用しないので、小さい。
以上説明したように、第1実施形態の比較回路は、閾値(オフセット)の調整に加えて、調整を行う場合の閾値変化の感度(傾き)および調整範囲を調整するので、閾値のばらつきが大きい場合でも、所望の閾値に設定可能である。
図11に示した第1実施形態の比較回路は、各種の変形例があり得る。以下、いくつかの変形例を説明する。
図12は、第1実施形態の比較回路の第1の変形例の回路図である。
この変形例は、第1主補正回路31および第2主補正回路32におけるNMOSトランジスタNT31とスイッチSW31およびNMOSトランジスタNT32とスイッチSW32の接続順が、図11の第1実施形態の比較回路の場合と異なり、他は同じである。このように、第1主補正回路31および第2主補正回路32におけるトランジスタとスイッチの接続順を変更しても、第1実施例と同様に動作する。
図13は、第1実施形態の比較回路の第2の変形例の回路図である。
この変形例は、第1副補正回路41および第2副補正回路42におけるNMOSトランジスタNT41とスイッチSW41およびNMOSトランジスタNT42とスイッチSW42の接続順が、図11の第1実施形態の比較回路の場合と異なり、他は同じである。このように、第1副補正回路41および第2副補正回路42におけるトランジスタとスイッチの接続順を変更しても、第1実施例と同様に動作する。
図14は、第1実施形態の比較回路の第3の変形例の回路図である。
この変形例は、上記の第1の変形例と第2の変形例を合わせたものであり、第1主補正回路31、第2主補正回路32、第1副補正回路41および第2副補正回路42におけるトランジスタとスイッチの接続順が異なり、他は同じである。
図15は、第2実施形態の比較回路の回路図である。
第1実施形態の比較回路は、後段において、NT11およびNT13に並列の第1副補正回路41を設け、NT12およびNT14に並列の第2副補正回路42を設け、入力信号に応じてOPおよびONから引き抜く電流量を調整した。これに対して、第2実施形態の比較回路では、入力信号に応じて前段で発生する電流を調整する。
そのため、第2実施形態の比較回路は、第1実施形態の比較回路から第1副補正回路41、第2副補正回路42および第2制御回路20Aを削除し、前段に第3副補正回路43および第4副補正回路44を設け、それらを制御する第3制御回路20Bをさらに設ける。第3副補正回路43は、入力信号VIPがゲートに印加されるNMOSトランジスタNT15に並列に設けた複数のNMOSトランジスタNT43を有する。第4副補正回路44は、入力信号VINがゲートに印加されるNMOSトランジスタNT16に並列に設けた複数個のNMOSトランジスタNT44を有する。ただし、図15では、図示の関係で、NT43およびNT44をそれぞれ1個のみ示しているが、上記のように、複数個設けられている。NT43およびNT44のゲートには、第3制御回路20Bの出力するSWK[i](第2傾きコード)が印加され、SWK[i]によりオンするNT43およびNT44の個数が調整される。なお、NT43およびNT44のオンする個数は同数である。また、ここでは、第3副補正回路43および第4副補正回路44は、並列に設けた複数のNMOSトランジスタを有する例を示したが、PMOSトランジスタを使用しても、CMOS構成を使用してもよい。
第2実施形態の比較回路では、第3副補正回路43は、CLKが“L”から“H”に変化した瞬間からDPがグランドに低下するまで、VIPの大きさに応じてDPにチャージされる電荷を引き抜く機能を果たす。また、第4副補正回路44は、CLKが“L”から“H”に変化した瞬間からDNがグランドに低下するまで、VINの大きさに応じてDNにチャージされる電荷を引き抜く機能を果たす。第2実施形態では、これらのDPまたはDNからの電荷を引き抜く機能の大きさを可変にする。DPおよびDNは、後段のNT13およびNT14のゲート電圧を変化させるため、SWN[n]およびSWP[n]によるOPまたはONへの電荷注入の効果が増減する。これにより、第1主補正回路31および第2主補正回路32におけるSW31およびSW32の接続数に対する閾値変化量の傾きが調整される。なお、この時、第3副補正回路43および第4副補正回路44におけるNT43およびNT44は、同数がオン/オフされるので、第3制御回路20Bによる制御は、比較回路のオフセットを調整するものではない。
図15に示した第2実施形態の比較回路は、各種の変形例があり得るが、ここでは1つの変形例を説明する。
図16は、第2実施形態の比較回路の第1の変形例の回路図である。
この変形例は、第1主補正回路31および第2主補正回路32におけるNMOSトランジスタNT31とスイッチSW31およびNMOSトランジスタNT32とスイッチSW32の接続順が、図11の第1実施形態の比較回路の場合と異なり、他は同じである。
図17は、第3実施形態の比較回路の回路図である。
第3実施形態の比較回路は、第1実施形態の比較回路に、第2実施形態の第3副補正回路43、第4副補正回路44および第3制御回路20Bを加えたものである。第1副補正回路41、第2副補正回路42および第2制御回路20Aによる閾値変化量の傾きの調整機能と、第3副補正回路43、第4副補正回路44および第3制御回路20Bによる閾値変化量の傾きの調整機能は、合成することができ、共存可能である。この場合、第2制御回路20Aと第3制御回路20Bは、共通化してもよく、SWI[m]とSWK[i]を共通化することもできる。また、第1副補正回路41、第2副補正回路42、第3副補正回路43および第4副補正回路44の各トランジスタのサイズは、均等であっても、異なってもよい。
第3実施形態の比較回路も、各種の変形例があり得る。以下、いくつかの変形例を説明する。
図18は、第3実施形態の比較回路の第1の変形例の回路図である。
この変形例は、第1主補正回路31および第2主補正回路32におけるNMOSトランジスタNT31とスイッチSW31およびNMOSトランジスタNT32とスイッチSW32の接続順が、図17の第3実施形態の比較回路の場合と異なり、他は同じである。
図19は、第3実施形態の比較回路の第2の変形例の回路図である。
この変形例は、第1副補正回路41および第2副補正回路42におけるNMOSトランジスタNT41とスイッチSW41およびNMOSトランジスタNT42とスイッチSW42の接続順が、図11の第1実施形態の比較回路の場合と異なり、他は同じである。
図20は、第3実施形態の比較回路の第3の変形例の回路図である。
この変形例は、上記の第3実施形態の第1の変形例と第2の変形例を合わせたものであり、第1主補正回路31、第2主補正回路32、第1副補正回路41および第2副補正回路42におけるトランジスタとスイッチの接続順が異なり、他は同じである。
次に、第3実施形態の比較回路を例としてキャリブレーション動作について説明する。
図21は、標準−標準(TT_TT)のコーナー条件で製造した第3実施形態の比較回路で、第1主補正回路31および第2主補正回路32においてオンとするトランジスタ数を変化させた場合の閾値変動量の変化を、示す図であり、図9に対応する図である。
この第3実施形態の比較回路は、NT41とSW41の列、NT42とSW42の列、NT43およびNT44をそれぞれ31個有する。言い換えれば、m=31およびi=31である。そして、第2制御回路20Aと第3制御回路20Bは、m+i=31となるようにSWI[m]およびSWK[i]を出力する。これにより、第1副補正回路41および第2副補正回路42における31個のSW41およびSW42の接続数と、第3副補正回路43および第4副補正回路44における31個のNT43およびNT44のオン数は、逆方向に変化する。図21は、SWI[m]とSWK[i]の比SWI/SWKを0/31、16/15、31/0とした場合をパラメータとして、閾値変動量の変化を示している。
図21に示すように、SWI/SWKを変化させることにより、第1主補正回路31および第2主補正回路32におけるオンとするトランジスタ数の変化に対する閾値変動量が大きく変化することが分かる。言い換えれば、図21において、閾値変動量の傾きが大きく変化する。
図22は、上記の第3実施形態の比較回路のキャリブレーション動作を説明するフローチャートである。このキャリブレーション動作は、閾値補正量を、図21において参照符号Xで示す点、すなわち、SW32の接続数が16の時で、閾値補正量を200mVに設定する場合の動作である。
ステップS30で、フォアグランドキャリブレーションを開始する。
ステップS31で、所望の入力電圧差を所望閾値に設定し、第1制御回路20の出力するSWN[n]およびSWP[n](閾値コード)を所望値に設定する。ここでは、図12に示すように、閾値コードSWN[n]=0およびSWP[n]=16に設定し、入力電圧を所望補正量=200mVに設定して入力する。
ステップS32では、第2制御回路20Aの出力するSWI[m](第1傾きコード)を初期値SWI[0]に、第3制御回路20Bの出力するSWK[i](第2傾きコード)を初期値SWI[31]に、すなわちSWI/SWK=0/31に設定する。これにより、SW41およびSW42はすべて非接続状態に、SW43およびSW44はすべて接続状態になる。
ステップS33では、SWI[m]を1増加し、SWK[i]を1減少し、比較回路の出力を検出する。
ステップS34では、比較回路OPが“H”であるかを判定し、OP=“L”であればステップS33に戻り、OP=“H”であればステップS34に進む。この場合、図12の点Xの位置から、最初の判定結果はOP=“L”であり、ステップS33に戻り、OP=“H”になるまでステップS33およびS34を繰り返す。
ステップS35では、OP=“L”からOP=“H”に変化した状態、すなわち図12で、点Xがもっとも近いパラメータSWI/SWKになった状態であり、この時のSWI[m]およびSWK[i]、すなわちSWI/SWKを最適値として保持する。保持したSWI/SWKは、比較回路を通常動作させる時に最適値として利用する。
ステップS36では、フォアグランドキャリブレーションを終了する。
以上、第3実施形態の比較回路のキャリブレーション動作を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上記の例では、SWI[m]およびSWK[i]は、一方が増加すると他方は減少すると言う具合に関連して変化させたが、別々に変化させてもよい。また、第1および第2副調整回路41および42と、第3および第4副調整回路43および44で、OPおよびONへの影響度を異ならせて、一方を粗調整用、他方を微調整用に使用するようにしてもよい。また、第1および第2実施形態の比較回路のキャリブレーション動作は、変数が少なくなるだけで同様に行える。
第1から第3実施形態では、前段では回路のテール部分はNMOSトランジスタで、後段では回路のテール部分はPMOSトランジスタで形成したが、テール部分のトランジスタの極性を変更してもよい。
図23は、第4実施形態の比較回路の回路図である。
第4実施形態の比較回路は、回路のテール部分のトランジスタの極性を変更したことが第1実施形態の比較回路の場合と異なり、他は同じであり、極性に対して対称に動作する。例えば、第1実施形態では、入力信号VIPおよびVINは、NMOSトランジスタNT15およびNT16のゲートに入力した。これに対して、第4実施形態では、入力信号VIPおよびVINは、PMOSトランジスタPT56およびPT57のゲートに入力する。さらに、後段の回路も変更し、第1主補正回路61、第2主補正回路62、第1副補正回路71および第2副補正回路72のトランジスタをPMOSに変更している。これ以上の説明は省略する。言い換えれば、第4実施形態の比較回路は、第1実施形態の比較回路と極性を反転しており、極性を反転しても第1実施形態と同様に動作する。
図24から図32は、図12から図20に示した比較回路で極性を反転した場合の回路図である。これ以上の説明は省略する。
次に、第1から第4実施形態の比較回路およびその変形例をA/D変換回路に適用した実施形態を説明する。
図33は、第5実施形態の4ビットのA/D変換回路の構成を示す図である。
第5実施形態のA/D変換回路は、ラダー抵抗80と、8個の比較回路81a−81hと、7個のNANDゲート82a−82gと、エンコーダ83と、を有する。ラダー抵抗80は、高電位電源AVDと低電位電源GNDの間に直列に接続した抵抗R0〜R8を有し、抵抗の接続ノードから参照電位V1−V8が得られる。比較回路81a−81hは、第1実施形態から第4実施形態およびその変形例のいずれかの比較回路であり、デジタル化するアナログ信号Vinが入力信号VIPとして入力され、参照電位V1−V8が入力信号VINとして入力される。NANDゲート82a−82gは、隣接する2個の比較回路の出力の値が同じであれば“H”(1)を、異なる時に“L”(0)を、出力する。エンコーダ83は、7個のNANDゲート82a−82gの出力のうち[0]になる位置を示すエンコードデータを出力する。以上のA/D変換回路の構成は、広く知られているのでこれ以上の説明は省略する。
ラダー抵抗80の抵抗R0〜R8の抵抗値は、トリミング等により精密に設定されており、参照電位V1−V8は等間隔の電圧値を有する。8個の比較回路81a−81hは、アナログ信号Vinが参照電位V1−V8を境にして変化するように、すなわちオフセットをゼロにするように調整される。なお、8個の比較回路81a−81hのオフセットを順次調整するキャリブレーション処理を行うため、その制御を行う全体制御回路(図示せず)を設けることが望ましい。なお、図7に示したCPU26がこの処理を行うようにしてもよい。
なお、第1から第4実施形態の比較回路およびその変形例であれば、閾値を任意に調整できるので、抵抗R0〜R8の抵抗値は精密に設定せず、参照電位V1−V8が正確に等間隔の電圧値を有さない場合でも、正確なA/D変換データを得ることが可能である。その場合、アナログ信号Vinとして正確な参照電位を順次入力し、対応する比較回路の閾値が各参照電位になるように、前述のキャリブレーション処理を行う。これにより、トリミング等により抵抗R0〜R8の抵抗値を正確に設定しなくてもよい。この場合も、全体制御回路を設けることが望ましい。
図34は、第6実施形態のA/D変換回路の構成を示す図である。
第6実施形態のA/D変換回路は、比較的狭い入力範囲のアナログ信号を対象とする回路である。
第6実施形態のA/D変換回路は、参照電圧源90と、複数個の比較回路91a−91nと、全体制御回路92と、エンコーダ93と、を有する。参照電圧源90は、1つの参照電圧VRを出力する。比較回路91a−91nは、第1実施形態から第4実施形態のいずれかの比較回路であり、デジタル化するアナログ信号Vinが入力信号VIPとして入力され、参照電位VRが入力信号VINとして入力される。全体制御回路92は、複数個の比較回路91a−91nで順次キャリブレーション動作が行われるように制御する。エンコーダ93は、複数個の比較回路91a−91nの出力に基づいてアナログ信号Vinの電圧値を示すデータを生成する。エンコーダ93は、複数個の比較回路91a−91nの出力の変化する位置を検出するか、または多数決原理等の公知の方法で複数個の比較回路91a−91nの出力の変化位置を検出する。
第1から第4実施形態の比較回路は、狭い範囲であれば、閾値を任意に調整できる。第6実施形態では、複数個の比較回路91a−91nは、参照電圧VRに対して、所定幅ずつずれた閾値を有するように設定される。例えば、7個の比較回路が設けられ、所定幅を30mVとし、閾値を順に、VR−90mV、VR−60mV、VR−30mV、VR、VR+30mV、VR+60mV、VR+90mVに設定する。これにより、VR±90mVを入力範囲とする3ビットのA/D変換回路が実現できる。もちろん、比較回路の個数を増加させればビット数を増加でき、各比較回路の閾値調整範囲を広くすれば入力範囲を拡大することができる。
第6実施形態のA/D変換回路は、ラダー抵抗を使用しないので、回路を小型化でき、定常電流が流れるラダー抵抗を使用しないので、消費電力を削減できる。
図35は、第7実施形態のA/D変換回路の構成を示す図である。
第7実施形態のA/D変換回路は、第5および第6実施形態のA/D変換回路を組み合わせた回路である。
第7実施形態のA/D変換回路は、複数個の基準電位生成回路97a−97mと、複数個の比較回路95a−95b、86a−96dと、全体制御回路98と、エンコーダ99と、を有する。全体制御回路98およびエンコーダ99は、第6実施形態と同じであるので、説明は省略する。複数個の基準電位生成回路97a−97mは、A/D変換回路のビット数から通常使用される参照電位の個数より少ない参照電位を生成する。例えば、6ビットのA/D変換回路の場合、通常63個の参照電位が使用されるが、ここでは8個の参照電位を生成する。これらの参照電位は、第5実施形態のようにラダー抵抗で発生してもよいが、D/A変換回路等を使用して発生してもよい。
複数個の比較回路は、複数個のグループに分けられ、各グループには、同一の参照電位が入力信号VINとして供給される。例えば、上記のように、6ビットのA/D変換回路で8個の参照電位を生成する場合には、63個の比較回路を8個ずつの8つのグループに分ける(1グループのみ7個の比較回路を有する)。各グループでは、供給された1つの参照電位に対して、8個の比較回路を8つの異なる等間隔の閾値を有するように設定する。そして、隣接するグループの最小の閾値と最大の閾値が、等間隔になるようにする。これにより、閾値が等間隔で変化する63個の比較回路が得られる。
第7実施形態では、各比較回路の閾値の調整範囲が比較的狭くても、全体としては広い入力範囲のアナログ信号をA/D変化することができる。
以上、実施形態を説明したが、各種の変形例が可能であるのはいうまでもない。例えば、当業者であれば、回路構成について各種の変形例を容易に想到可能であり、キャリブレーション処理についても各種の方法が可能であることが容易に想到できる。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものである。特に、記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
以下、実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1入力信号と第2入力信号に対応した第1中間出力および第2中間出力を出力する差動増幅回路と、
前記クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、前記第1中間出力および前記第2中間出力に応じて状態が変化する差動ラッチ回路と、
前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の閾値を調整する第1調整回路と、
前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の閾値変化量を調整する第2調整回路と、を備えることを特徴とする比較回路。
(付記2)
前記差動ラッチ回路は、
直列に接続された第1PMOSトランジスタおよび第1NMOSトランジスタを有する第1の列と、直列に接続された第2PMOSトランジスタと第2NMOSトランジスタを有し、前記第1の列に並列に接続された第2の列と、を備え、前記第1PMOSトランジスタおよび前記第1NMOSトランジスタのゲートは、前記第2PMOSトランジスタと前記第2NMOSトランジスタの接続ノードに接続され、前記第2PMOSトランジスタおよび前記第2NMOSトランジスタのゲートは、前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタの接続ノードに接続されたラッチ回路と、
前記第1PMOSトランジスタおよび前記第2PMOSトランジスタのソースと高電位電源との間に接続され、ゲートに前記クロックの反転信号が印加される第3PMOSトランジスタと、
前記第1NMOSトランジスタに並列に接続された第1中間入力NMOSトランジスタと、
前記第2NMOSトランジスタに並列に接続された第2中間入力NMOSトランジスタと、を備え、
前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタの接続ノードおよび第2PMOSトランジスタと前記第2NMOSトランジスタの接続ノードから比較結果を出力し、
前記差動増幅回路は、
直列に接続された第4PMOSトランジスタおよび第4NMOSトランジスタを有する第3の列と、直列に接続された第5PMOSトランジスタと第5NMOSトランジスタを有し、前記第3の列に並列に接続された第4の列と、を備える増幅回路と、
前記第4NMOSトランジスタおよび前記第5NMOSトランジスタのソースと低電位電源との間に接続され、ゲートに前記クロックが印加される第6NMOSトランジスタと、を備え、
前記第1入力信号が、前記第4NMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2入力信号が、前記第5NMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第4PMOSトランジスタと前記第4NMOSトランジスタの接続ノードから前記第1中間出力を出力し、前記第5PMOSトランジスタと前記第5NMOSトランジスタの接続ノードから前記第2中間出力を出力する付記1記載の比較回路。
(付記3)
前記第1調整回路は、
前記第1PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第1調整NMOSトランジスタと、
前記第2PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第2調整NMOSトランジスタと、
第1制御回路と、を備え、
前記第1中間出力が、前記第1中間入力NMOSトランジスタおよび前記複数の第1調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2中間出力が、前記第2中間入力NMOSトランジスタおよび前記複数の第2調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第1制御回路は、前記複数の第1調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第2調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する付記2記載の比較回路。
(付記4)
前記複数の第1調整NMOSトランジスタのそれぞれは、前記第1制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第1調整NMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第1PMOSトランジスタに並列に接続され、
前記複数の第2調整NMOSトランジスタのそれぞれは、前記第1制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第2調整NMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第2PMOSトランジスタに並列に接続される付記3記載の比較回路。
(付記5)
前記第2調整回路は、
前記第1NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第3調整NMOSトランジスタと、
前記第2NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第4調整NMOSトランジスタと、
第2制御回路と、を備え、
前記第1中間出力が、前記複数の第3調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2中間出力が、前記複数の第4調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2制御回路は、前記複数の第3調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第4調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する付記2から4のいずれか記載の比較回路。
(付記6)
前記複数の第3調整NMOSトランジスタのそれぞれは、前記第2制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第3調整NMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第1NMOSトランジスタに並列に接続され、
前記複数の第4調整NMOSトランジスタのそれぞれは、前記第2制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第4調整NMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第2NMOSトランジスタに並列に接続される付記5記載の比較回路。
(付記7)
前記第2調整回路は、
前記第4NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第5調整NMOSトランジスタと、
前記第5NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第6調整NMOSトランジスタと、
第3制御回路と、を備え、
前記第3制御回路は、前記複数の第5調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第6調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する付記2から4のいずれか記載の比較回路。
(付記8)
前記第2調整回路は、
前記第4NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第5調整NMOSトランジスタと、
前記第5NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第6調整NMOSトランジスタと、
第3制御回路と、をさらに備え、
前記第3制御回路は、前記複数の第5調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第6調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する付記5または6記載の比較回路。
(付記9)
前記差動ラッチ回路は、
直列に接続された第1PMOSトランジスタおよび第1NMOSトランジスタを有する第1の列と、直列に接続された第2PMOSトランジスタと第2NMOSトランジスタを有し、前記第1の列に並列に接続された第2の列と、を備え、前記第1PMOSトランジスタおよび前記第1NMOSトランジスタのゲートは、前記第2PMOSトランジスタと前記第2NMOSトランジスタの接続ノードに接続され、前記第2PMOSトランジスタおよび前記第2NMOSトランジスタのゲートは、前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタの接続ノードに接続されたラッチ回路と、
前記第1NMOSトランジスタおよび前記第2NMOSトランジスタのソースと低電位電源との間に接続され、ゲートに前記クロックが印加される第3NMOSトランジスタと、
前記第1PMOSトランジスタに並列に接続された第1中間入力PMOSトランジスタと、
前記第2PMOSトランジスタに並列に接続された第2中間入力PMOSトランジスタと、を備え、
前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタの接続ノードおよび第2PMOSトランジスタと前記第2NMOSトランジスタの接続ノードから比較結果を出力し、
前記差動増幅回路は、
直列に接続された第4PMOSトランジスタおよび第4NMOSトランジスタを有する第3の列と、直列に接続された第5PMOSトランジスタと第5NMOSトランジスタを有し、前記第3の列に並列に接続された第4の列と、を備える増幅回路と、
前記第4PMOSトランジスタおよび前記第5PMOSトランジスタのソースと高電位電源との間に接続され、ゲートに前記クロックの反転信号が印加される第6PMOSトランジスタと、を備え、
前記第1入力信号が、前記第4PMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2入力信号が、前記第5PMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第4PMOSトランジスタと前記第4NMOSトランジスタの接続ノードから前記第1中間出力を出力し、前記第5PMOSトランジスタと前記第5NMOSトランジスタの接続ノードから前記第2中間出力を出力する付記1記載の比較回路。
(付記10)
前記第1調整回路は、
前記第1NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第1調整PMOSトランジスタと、
前記第2NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第2調整NMOSトランジスタと、
第1制御回路と、を備え、
前記第1中間出力が、前記第1中間入力PMOSトランジスタおよび前記複数の第1調整PMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2中間出力が、前記第2中間入力PMOSトランジスタおよび前記複数の第2調整PMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第1制御回路は、前記複数の第1調整PMOSトランジスタおよび前記複数の第2調整PMOSトランジスタの接続個数を制御する付記9記載の比較回路。
(付記11)
前記複数の第1調整PMOSトランジスタのそれぞれは、前記第1制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第1調整PMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第1NMOSトランジスタに並列に接続され、
前記複数の第2調整PMOSトランジスタのそれぞれは、前記第1制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第2調整PMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第2NMOSトランジスタに並列に接続される付記10記載の比較回路。
(付記12)
前記第2調整回路は、
前記第1PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第3調整PMOSトランジスタと、
前記第2PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第4調整PMOSトランジスタと、
第2制御回路と、を備え、
前記第1中間出力が、前記複数の第3調整PMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2中間出力が、前記複数の第4調整PMOSトランジスタのゲートに印加され、
前記第2制御回路は、前記複数の第3調整PMOSトランジスタおよび前記複数の第P調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する付記9から11のいずれか記載の比較回路。
(付記13)
前記複数の第3調整PMOSトランジスタのそれぞれは、前記第2制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第3調整PMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第1PMOSトランジスタに並列に接続され、
前記複数の第4調整PMOSトランジスタのそれぞれは、前記第2制御回路により制御されるスイッチと直列に接続され、直列に接続された前記第4調整PMOSトランジスタと前記スイッチの列が、前記第2PMOSトランジスタに並列に接続される付記12記載の比較回路。
(付記14)
前記第2調整回路は、
前記第4PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第5調整PMOSトランジスタと、
前記第5PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第6調整PMOSトランジスタと、
第3制御回路と、を備え、
前記第3制御回路は、前記複数の第5調整PMOSトランジスタおよび前記複数の第6調整PMOSトランジスタの接続個数を制御する付記9から11のいずれか記載の比較回路。
(付記15)
前記第2調整回路は、
前記第4PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第5調整PMOSトランジスタと、
前記第5PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第6調整PMOSトランジスタと、
第3制御回路と、をさらに備え、
前記第3制御回路は、前記複数の第5調整PMOSトランジスタおよび前記複数の第6調整PMOSトランジスタの接続個数を制御する付記12または13記載の比較回路。
(付記16)
閾値が段階的に異なる複数の比較回路と、
アナログ入力信号に対する前記複数の比較回路の比較結果に基づいて、前記アナログ入力信号の電圧に対応するデジタルデータを生成する処理回路と、を備え、
前記複数の比較回路のそれぞれは、
クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1入力信号と第2入力信号に対応した第1中間出力および第2中間出力を出力する差動増幅回路と、
前記クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、前記第1中間出力および前記第2中間出力に応じて状態が変化する差動ラッチ回路と、
前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の感度をそれぞれ独立に調整する第1調整回路と、
前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の感度を一緒に調整する第2調整回路と、を備えることを特徴とするアナログ・デジタル変換回路。
20 第1制御回路
20A 第2制御回路
20B 第3制御回路
31 第1主補正回路
32 第2主補正回路
41 第1副補正回路
42 第2副補正回路
43 第3副補正回路
44 第4副補正回路

Claims (7)

  1. クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1入力信号と第2入力信号に対応した第1中間出力および第2中間出力を出力する差動増幅回路と、
    前記クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、前記第1中間出力および前記第2中間出力に応じて状態が変化する差動ラッチ回路と、
    前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の閾値を調整する第1調整回路と、
    前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の閾値変化量を調整する第2調整回路と、を備えることを特徴とする比較回路。
  2. 前記差動ラッチ回路は、
    直列に接続された第1PMOSトランジスタおよび第1NMOSトランジスタを有する第1の列と、直列に接続された第2PMOSトランジスタと第2NMOSトランジスタを有し、前記第1の列に並列に接続された第2の列と、を備え、前記第1PMOSトランジスタおよび前記第1NMOSトランジスタのゲートは、前記第2PMOSトランジスタと前記第2NMOSトランジスタの接続ノードに接続され、前記第2PMOSトランジスタおよび前記第2NMOSトランジスタのゲートは、前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタの接続ノードに接続されたラッチ回路と、
    前記第1PMOSトランジスタおよび前記第2PMOSトランジスタのソースと高電位電源との間に接続され、ゲートに前記クロックの反転信号が印加される第3PMOSトランジスタと、
    前記第1NMOSトランジスタに並列に接続された第1中間入力NMOSトランジスタと、
    前記第2NMOSトランジスタに並列に接続された第2中間入力NMOSトランジスタと、を備え、
    前記第1PMOSトランジスタと前記第1NMOSトランジスタの接続ノードおよび第2PMOSトランジスタと前記第2NMOSトランジスタの接続ノードから比較結果を出力し、
    前記差動増幅回路は、
    直列に接続された第4PMOSトランジスタおよび第4NMOSトランジスタを有する第3の列と、直列に接続された第5PMOSトランジスタと第5NMOSトランジスタを有し、前記第3の列に並列に接続された第4の列と、を備える増幅回路と、
    前記第4NMOSトランジスタおよび前記第5NMOSトランジスタのソースと低電位電源との間に接続され、ゲートに前記クロックが印加される第6NMOSトランジスタと、を備え、
    前記第1入力信号が、前記第4NMOSトランジスタのゲートに印加され、
    前記第2入力信号が、前記第5NMOSトランジスタのゲートに印加され、
    前記第4PMOSトランジスタと前記第4NMOSトランジスタの接続ノードから前記第1中間出力を出力し、前記第5PMOSトランジスタと前記第5NMOSトランジスタの接続ノードから前記第2中間出力を出力する請求項1記載の比較回路。
  3. 前記第1調整回路は、
    前記第1PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第1調整NMOSトランジスタと、
    前記第2PMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第2調整NMOSトランジスタと、
    第1制御回路と、を備え、
    前記第1中間出力が、前記第1中間入力NMOSトランジスタおよび前記複数の第1調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
    前記第2中間出力が、前記第2中間入力NMOSトランジスタおよび前記複数の第2調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
    前記第1制御回路は、前記複数の第1調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第2調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する請求項2記載の比較回路。
  4. 前記第2調整回路は、
    前記第1NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第3調整NMOSトランジスタと、
    前記第2NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第4調整NMOSトランジスタと、
    第2制御回路と、を備え、
    前記第1中間出力が、前記複数の第3調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
    前記第2中間出力が、前記複数の第4調整NMOSトランジスタのゲートに印加され、
    前記第2制御回路は、前記複数の第3調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第4調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する請求項2または3記載の比較回路。
  5. 前記第2調整回路は、
    前記第4NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第5調整NMOSトランジスタと、
    前記第5NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第6調整NMOSトランジスタと、
    第3制御回路と、を備え、
    前記第3制御回路は、前記複数の第5調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第6調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する請求項2または3記載の比較回路。
  6. 前記第2調整回路は、
    前記第4NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第5調整NMOSトランジスタと、
    前記第5NMOSトランジスタに並列に接続され、接続個数が制御可能である複数の第6調整NMOSトランジスタと、
    第3制御回路と、をさらに備え、
    前記第3制御回路は、前記複数の第5調整NMOSトランジスタおよび前記複数の第6調整NMOSトランジスタの接続個数を制御する請求項4記載の比較回路。
  7. アナログ入力信号に対する比較電圧である閾値が段階的に異なる複数の比較回路と、
    前記アナログ入力信号に対する前記複数の比較回路の比較結果に基づいて、前記アナログ入力信号の電圧に対応するデジタルデータを生成する処理回路と、を備えるアナログ・デジタル変換回路において
    前記複数の比較回路の各々は、
    クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、第1入力信号と第2入力信号に対応した第1中間出力および第2中間出力を出力する差動増幅回路と、
    前記クロック信号に応じて動作状態が切り替えられ、前記第1中間出力および前記第2中間出力に応じて状態が変化する差動ラッチ回路と、
    前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の閾値を調整する第1調整回路と、
    前記第1中間出力および前記第2中間出力の状態変化に対する前記差動ラッチ回路の閾値変化量を調整する第2調整回路と、を備えることを特徴とするアナログ・デジタル変換回路。
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