JP5937081B2 - コンミテータおよび電動モータ - Google Patents

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Description

この発明は、コンミテータよびこのコンミテータを用いた電動モータに関する。
本願は、2011年8月29日に、日本に出願された特願2011−185459号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
一般に、電動モータは、略円筒形状のモータハウジングと、モータハウジングの内周面に配置された複数のマグネットと、ハウジング内に回転自在に支持されているアーマチュアと、アーマチュアに電力を供給するブラシ装置と、を備えている。
アーマチュアは、モータ軸を構成するシャフトと、シャフトの外側に嵌められて固定されるアーマチュアコアと、アーマチュアコアの一端側にてシャフトの外側に嵌められて固定されるコンミテータと、アーマチュアコアに巻装されるコイル線から構成されるアーマチュアコイルと、を備えている。
コンミテータは、樹脂より形成された円柱形状のコンミテータ本体部と、導電性材料より形成され、コンミテータ本体部の外周面の周方向に略等ピッチに固定されて配置された板状の複数のコンミテータ片と、を備える。また、コンミテータ片のアーマチュアコア側の一端部には、コンミテータ片の他端部に向けて折り返されるように形成されたフック形状のライザが一体的に形成されている。このように、コンミテータ片のライザは、コンミテータ片に対峙する(向かい合う)ように一体的に形成されている。そして、ライザにアーマチュアコアから延出するコイル線が巻き掛けられるとともに、巻き掛けられたコイル線は、ライザとともにコンミテータ片に押し付けられて固定されている。
ここで、コンミテータへのコイル線の固定は、コイル線がライザに巻き掛けられた後に、コイル線が巻き掛けられたライザをコイル線とともにヒュージングすることにより行われる。ヒュージングでは正負一対の電極棒が用いられ、一方の電極棒はコンミテータ片に当接するとともに、他方の電極棒は径方向の外側からコイル線が巻き掛けられたライザを押し付ける。そして、ヒュージングにおいては、この押し付け動作によりライザとコンミテータ片とによりコイル線を挟持するとともに、一対の電極棒間に高い電流値の電流が流される。そして、この電流によりコイル線とコンミテータ片との間、及びコイル線とライザとの間に電気抵抗による熱が生じる。この抵抗熱により、コイル線はコンミテータ片及びライザに溶接される。(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−154347号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、コイル線が巻き掛けられたライザの長さが短い場合、上記のヒュージングの際にライザが電極棒によりコンミテータ片に押し付けられたときに、ライザに巻き掛けられたコイル線がライザから押し出され、コイル線がライザから外れる可能性がある。
そこで、従来技術にあってはコイル線がライザから外れないようライザはある程度の長さ以上に設定されている。しかしながら、コンミテータ片に押し付けられるライザの長さが長い場合、ヒュージング後にライザがコンミテータ片に対し軸方向に長く当接する。そのため、ライザによりコンミテータ片の軸方向長さが多く侵食され、コンミテータ片においてブラシが摺接することが可能な軸方向の長さが短くなる。従って、ブラシが摺接することが可能な軸方向の長さを確保するためには、コンミテータ片自体の軸方向の長さを長くする必要があり、コンミテータを小型化することが困難な可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、小型のコンミテータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第一の態様によれば、コンミテータは、樹脂より形成された略円柱形状のコンミテータ本体部と、導電性材料から形成され前記コンミテータ本体部の外周面の周方向に略等ピッチに固定されて配置されている複数の板状のコンミテータ片と、前記複数のコンミテータ片のそれぞれの一端部に一体的に形成され、前記コンミテータ片の他端部に向けて折返されて延出するとともに前記コンミテータ片に対峙し、電動モータのコイル線が巻き掛けられるライザと、を備える電動モータ用のコンミテータであって、前記ライザは、断面形状が略方形に形成されるとともに、前記ライザの先端部には、前記ライザが対峙する前記コンミテータ片に向けて径方向に段違いにして薄肉部を形成しつつ一体的に突出する突出部が設けられ、前記ライザの外表面の両角部角取り状になっている
本発明の第一の態様によれば、ライザに巻き掛けられた巻線がライザの先端から外れるのを妨げる係止手段が、ライザの先端部に設けられている。この係止手段により、ヒュージング加工によりライザがコンミテータ片に押し付けられたときに、巻線がライザの先端から押し出されて外れることが有効に防止される。そのため、巻線が外れるのを防止するためにライザを長くする必要がない。その結果、ヒュージング加工後にコンミテータ片上にライザが存在する軸方向の長さを短くすることができ、コンミテータ片の軸方向の長さにおいてライザにより侵食される部分が少なくなる。
これにより、コンミテータ片においてブラシが摺接する軸方向の長さをコンミテータ片自体の長さを長くすることなく十分に確保することができる。そのため、コンミテータ片の軸方向の長さ、及びコンミテータ片が固定される本体部の軸方向の長さを短くすることができる。また、巻線の線径が太い場合でも、上記の係止手段が設けられることによりライザを長くすることなく、ライザに巻き掛けられた巻線がライザの先端から外れるのを妨げることができる。
本発明の第の態様によれば、電動モータは、本発明の第一の態様係るコンミテータを備える。
上記のコンミテータによれば、コンミテータ片の軸方向の長さを短くすることができ、小型のコンミテータを提供することができる。
本発明の一実施形態における電動モータを示す一部断面図である。 図1においてコンミテータを中心とした部分の拡大図である。 本発明の一実施形態におけるコンミテータを示す正面図である。 図3において範囲Aにて示すコンミテータの要部を示す要部拡大図である。 図3におけるコンミテータの縦断面図である。 コンミテータ片を構成するリング部材を形成する参考例のプレート部材を示す図である。 コンミテータ片を構成するリング部材を形成する参考例のプレート部材を示す図である。 リング部材を形成するための、板材の参考例における曲げ加工を説明する図である。 コンミテータ片を形成する参考例のリング部材の斜視図である。 ライザが径方向外側に向けて曲げられた参考例のリング部材の斜視図である。 本発明の一実施形態におけるコンミテータの参考例の製造方法において、モールド工程を説明する図である。 図10におけるモールド工程において、BおよびCから見た要部拡大図である。 本発明の一実施形態におけるコンミテータの参考例の製造方法において、突出部形成工程を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるコンミテータの参考例の製造方法において、曲げ工程を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるコンミテータの参考例の製造方法において、ヒュージング工程を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるコンミテータの小型化を説明する図である。
(電動モータ)
次に、本発明の一実施形態を図1から図5に基づいて説明する。図1は、本実施形態における電動モータ1の一部断面図であり、図2は、図1においてコンミテータ8を中心とした部分の拡大図である。また、図3は、本実施形態におけるコンミテータ8を示す正面図であり、図4は、図3において範囲Aにて示すコンミテータ8の要部を示す要部拡大図である。さらに、図4は、図3におけるコンミテータ8の縦断面図である。
図1に示すように、電動モータ1は、略円筒形状のモータハウジング2と、モータハウジング2の内周面に配置された複数のマグネット4と、モータハウジング2に配置されたベアリング5によりモータハウジング2内に回転自在に支持されているアーマチュア6と、アーマチュア6に電力を供給するブラシ装置3と、を備えている。
アーマチュア6は、モータ軸を構成するシャフト7と、シャフト7の外側に嵌められて固定されたアーマチュアコア9と、アーマチュアコア9の一端側にてシャフト7の外側に嵌められて固定されたコンミテータ8と、アーマチュアコア9に巻装されるコイル線Wから構成されるアーマチュアコイル10と、を備えている。
コンミテータ8は、樹脂からなり中心部に貫通孔が形成されている略円柱形状のコンミテータ本体部81と、コンミテータ本体部81の外周面に略等ピッチに固定されて配置されている板状の複数の金属製のコンミテータ片82と、コンミテータ片82のアーマチュアコア9側の一端部に一体的に形成されたライザ83と、を備えている。
コンミテータ片82に一体的に形成されているライザ83は、コンミテータ片82の他端部に向けて折り返されて形成され、コンミテータ片82に対峙する(向かい合う)ように一体的に形成されている。そして、ライザ83にアーマチュアコア9から延出するコイル線Wが巻き掛けられるとともに、巻き掛けられたコイル線Wは、ライザ83とともにコンミテータ片82にヒュージングにより押し付けられて固定されている。
ブラシ装置3は、円盤形状のホルダーステー3aと、ホルダーステー3aに取り付けられているブラシホルダ3bと、ブラシホルダ3b内にコイルバネ3eとともに配置され、ピグテール3dを有するブラシ3cと、を備えている。ブラシ3cは、コイルバネ3eによりコンミテータ8の方向に付勢される。ブラシ3cは、コンミテータ8のコンミテータ片82に、所定の押し付け力により摺接される。なお、コンミテータ8の構造の詳細および製造方法については、後述する。
ステータコア9には、径方向外側に向けて放射状に複数のティース9aが形成されている。ティース9aにはコイル線Wが巻装される。この巻装されたコイル線Wによりアーマチュアコイル10が形成される。また、各コイル10間はコイル線Wから形成される渡り線により電気的に一体に繋がれている。そして、この渡り線を形成するコイル線Wの一部がライザ83に巻き掛けられる。コイル線Wの一部がライザ83に巻き掛けられた後に、ライザ83をヒュージング加工することにより、ライザ83に巻き掛けられたコイル線Wがコンミテータ片82に対し、機械的に固定されるとともに電気的に接合される。そして、コンミテータ片82にはブラシ装置3に備わるブラシ3cが摺接し、ブラシ3cからコンミテータ片82を介して、アーマチュア6のコイル線Wに電力が供給される。
(コンミテータ)
次に、図3から図5に基づき、本実施形態におけるコンミテータ8に関して説明する。特に、ライザ83の形状について説明する。なお、図3はコンミテータ8の正面図である。図4は図3に範囲Aにて示すコンミテータ8の要部拡大図である。図5はコンミテータ8の縦断面図である。
ライザ83は、コンミテータ片82の一端において一体的に形成され、断面が方形の略棒状に成形されている。そして、ライザ83は、コンミテータ片82の他端に向けて折り返されて形成され、コンミテータ片82に対峙するように(向かい合うように)一体的に形成されている。そして、ライザ83の先端には、コンミテータ片82に向けて段違いに一体的に突出する突出部(係止手段)83aが設けられている。この突出部83aは、電動モータ1の製造時においてライザ83に巻き掛けられたコイル線Wがヒュージング時においてライザ83から押し出されて外れるのを妨げる。
ここで、本実施形態において、突出部83aはライザ83の先端において段違いに一体的に突出するが、この形態に限られない。突出部は、ライザ83の先端をコンミテータ片82に向けて曲げた状態で一体的に突出する曲げ部であってもよい。また、突出部は、ライザ83の先端にてコンミテータ片82に向けて取り付けられた係止部材でもよい。
また、ライザ83の外表面83bにおいて、両角部(83c,83c)には角取り加工(テーパ加工)が施されている。このようにライザ83の外表面83bの両角部(83c,83c)に角取り加工が施されていることにより、ライザ83にコイル線Wが巻き掛けられたときに両角部(83c,83c)にコイル線Wが引っ掛かることが防止される。そのため、コイル線Wは、ライザ83とコンミテータ片82の境界部分であるライザ83の付け根部分に容易に配置される。これにより、ライザ83においてヒュージング時にコンミテータ片82と接合する部分がコイル線Wにより浸食されることが防止される。そのため、ライザ83を長く形成する必要がなくコンミテータ8を小型化することができる。
(コンミテータの製造方法)
次に、本実施形態のコンミテータ8の参考例の製造方法について、図6Aから図14に基づいて説明する。図6A及び図6Bはコンミテータ片およびライザを構成する参考例のリング部材を形成するプレート部材を示す図である。図7はリング部材を形成するための、板材の参考例における曲げ加工を説明する図である。なお、図6Aはプレート部材の正面図を示す。図6Bはプレート部材の側面図を示す。図8はコンミテータ片を形成する参考例のリング部材の斜視図である。図9はライザが径方向外側に向けて曲げられた参考例のリング部材の斜視図である。図10はリング部材内にコンミテータ本体部を形成する参考例のモールド工程を説明する図である。図11は図10におけるモールド工程において、BおよびCから見た要部拡大図である。図12はライザの先端に突出部を成形する参考例の突出部形成工程を説明する図である。図13はライザを根元からフック形状に曲げる参考例の曲げ工程を説明する図である。
(リング部材の形成工程)
まず、図6Aから図9に基づき銅製の板材からリング部材Rを形成する工程について説明する。ここで、リング部材Rは、コンミテータ8のコンミテータ片82およびライザ83を形成する部材である。
帯状の銅材より形成された板材は、図6A及び図6Bに示すように、打抜き加工によりプレート部材Pに成形される。ここで、プレート部材Pは、帯状のコンミテータ片部P1と、コンミテータ片部P1の一端側に一体的に形成され、略等間隔に配列された複数のライザ83と、を備える。そして、プレート部材Pには、図7に示すように、コンミテータ片部P1の両端部が当接するように曲げ加工が施される。そして、プレート部材Pは、図8に示されるリング部材Rに形成される。そして、図9に示されるようにライザ83に対し、径方向外側に向けて放射状に延出するような曲げ加工が施される。
(モールド工程)
リング部材Rの内側にコンミテータ本体部81を形成するモールド工程について図10および図11に基づき説明する。モールド工程では、リング部材Rが挿入される固定治具111と、固定治具111とともにリング部材Rを挟持固定する可動治具112とが用いられる。
固定治具111には、円環形状の凹部が形成されている。この凹部内にリング部材Rが挿入される。そして、リング部材Rのライザ83は固定治具111の開口端面に当接して配置される。そして、可動治具112が図10および図11の矢印で示す方向に移動しライザ83を挟持する。ここで、図11に示すように可動治具112の、ライザ83を挟持する凹部112aにおいて、底部の両隅(112b,112b)はR形状(曲面形状)に形成されている。そのため、固定治具111と可動治具112とによりライザ83を挟持するときに、ライザ83の外表面83Bの両角部(83c,83c)には角取り加工が施される。
また、上記の可動治具112には、固定治具111の凹部内に樹脂plを流し込むゲートGが形成されている。そして、このゲートGからリング部材Rの内側に樹脂plが流し込まれる。そして、この流し込まれた樹脂plによりコンミテータ本体部81が形成される。このように、コンミテータ本体部81が形成されたリング部材Rは、固定治具111から取り出される。そして、リング部材Rの円筒形状のコンミテータ片部P1は、切削加工により等ピッチに分離され複数のコンミテータ片82に形成される。
(突出部形成工程)
図12に示すように、突出部形成工程による加工前のコンミテータ8では、コンミテータ片82の一端からライザ83が直角に径方向外側に向けて真っ直ぐに延出している。また、突出部形成工程では、底部を有する円筒形状の第1固定冶具101と、円柱形状の第2固定冶具102と、第2固定冶具102の外周に内周が直動自在に嵌合している第1可動冶具103とが用いられる。ここで、第1固定冶具101の開口端面には、外周部に凹形状の逃げ部101aが設けられている。
突出部形成工程では、まず、第1固定冶具101の開口端面にライザ83が保持されるように、第1固定冶具101の円筒内にコンミテータ8が挿入される。さらに、この開口端面と第2固定冶具102によりライザ83の基端部分が狭持されて固定される。次に、第1可動冶具103が図12の矢印の方向(逃げ部101aの方向)に直動する。この直動(プレス)によりライザ83の先端部分はライザ83の本体部に対し、逃げ部101aの方向に段違いに突出する。この先端部分の段違いの突出により、ライザ83の先端部に突出部(係止手段)83aが形成される。
(曲げ工程)
図13に示すように、曲げ工程による加工前のコンミテータ8では、ライザ83の先端部には突出部(係止手段)83aが形成されている。一方、ライザ83はコンミテータ片82の一端から直角に径方向外側に向けて真っ直ぐに延出している。ここで、曲げ工程では、底部を有する円筒形状の第3固定冶具104と、第3固定冶具104内に配置されるとともに内部にコンミテータ8が挿入される底部を有する円筒形状の第4固定冶具105と、第4固定冶具105とともにコンミテータ8の両端面を狭持して固定する円柱形状の第5固定冶具106と、円環形状の第2可動冶具107とが用いられる。
第4固定冶具105の開口端部は薄肉の円環状に形成されている。この円環状の薄肉部によりライザ83の基端が支持される。また、第2可動冶具107の内周面の開口部は開口面から徐々に縮径するテーパ形状に形成されている。さらに、第2可動冶具107では、外周面が第3固定冶具104の内周面に案内されるとともに、内周面が第5固定冶具106の外周面に案内され、図13の矢印の方向に直動自在に設定されている。そして、第2可動冶具107が図13の矢印の方向に直動することにより、ライザ83がコンミテータ片82の他端に向けてフック形状に曲げられる。そして、以上の各工程を経て本実施形態のコンミテータ8が形成される。
(本実施形態の有する効果)
コンミテータ8は、ライザ83の先端部に巻き掛けられたコイル線Wがライザ83の先端から外れるのを妨げる突出部(係止手段)83aを備えている。この突出部(係止手段)83aにより、図14に示すヒュージング加工によりライザ83が第2電極棒202により、コンミテータ片82に押し付けられたときに、コイル線Wがライザ83の先端から外れることが有効に防止される。そのため、図15に示すように、ライザ83を短く形成することができ、ヒュージング加工後にコンミテータ片82上にライザが存在する軸方向の長さを短くすることができる。その結果、コンミテータ片82の軸方向の長さにおいてライザ83により侵食される部分が少なくなる。
従って、コンミテータ片82においてブラシ3cが摺接する軸方向の長さを十分に確保することができる。さらに、コンミテータ片82の軸方向の長さ、及びコンミテータ片82が固定されるコンミテータ本体部81の軸方向の長さを短く形成することができる。その結果、コンミテータ8の小型化を実現することができる。また、コイル線Wの線径が太い場合でも、上記の突出部(係止手段)83aを設けることによりライザ83を長く形成することなく、ライザ83に巻き掛けられたコイル線Wがライザ83の先端から外れるのを有効に妨げることができる。
突出部83aは、コンミテータ片82に向けてライザ83の先端から段違いに一体的に突出するように構成されている。このように、突出部83aをライザ83から一体的に突出するように構成することにより、ライザ83に別部品を取り付けることなく、ライザ83自体を加工することにより突出部83aを形成することができ、材料およびコストが低減する。
さらに、突出部83aは、突出部形成工程による直動(プレス)工程だけで、成形される。そのため、簡易な製造方法で突出部83aを成形することができる。
上記のコンミテータによれば、コンミテータ片の軸方向の長さを短くすることができ、小型のコンミテータを提供することができる。
1 電動モータ
2 ハウジング
3 ブラシ装置
4 マグネット
6 アーマチュア
7 シャフト
8 コンミテータ
9 アーマチュアコア
81 コンミテータ本体部
82 コンミテータ片
83 ライザ
83a 突出部(係止手段)
83b 外表面
83c 角部
101 第1固定冶具
102 第2固定冶具
103 第1可動治具
104 第3固定冶具
105 第4固定冶具
106 第5固定冶具
107 第2可動軸
201 第1電極棒
202 第2電極棒
W コイル線

Claims (2)

  1. 樹脂より形成された略円柱形状のコンミテータ本体部と、
    導電性材料から形成され前記コンミテータ本体部の外周面の周方向に略等ピッチに固定されて配置されている複数の板状のコンミテータ片と、
    前記複数のコンミテータ片のそれぞれの一端部に一体的に形成され、前記コンミテータ片の他端部に向けて折返されて延出するとともに前記コンミテータ片に対峙し、電動モータのコイル線が巻き掛けられるライザと、
    を備える電動モータ用のコンミテータであって、
    前記ライザは、断面形状が略方形に形成されるとともに、前記ライザの先端部には、前記ライザが対峙する前記コンミテータ片に向けて径方向に段違いにして薄肉部を形成しつつ一体的に突出する突出部が設けられ、前記ライザの外表面の両角部角取り状になっているコンミテータ。
  2. 請求項1に記載のコンミテータを備える電動モータ。
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