JP2015126636A - 回転電機のステータおよびコイルの製造方法 - Google Patents

回転電機のステータおよびコイルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイルリード端同士を容易に連結することができる回転電機のステータおよびコイルの製造方法を提供する。【解決手段】コイル30,31,32の巻回部40は、コイルエンド部においてクランク形状部46を含み、スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータコアの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータコアの径方向となるように形成されている。コイル30,31,32について、コイルエンド部43における斜行部44,45は円弧状に成形される部分を有するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51同士が平行になるように成形されている。【選択図】図4

Description

本発明は、回転電機のステータおよびコイルの製造方法に関するものである。
回転電機のステータはステータコアのスロットにコイルが挿入されている。同一スロットに挿入されるコイルとして複数のコイルに分割して、隣接するコイルにおけるコイルリード端(引出部)同士を直接接合することが行われている(例えば特許文献1)。
特開2012−182972号公報
ところで、図10に示すように、コイルエンド部100の斜行部は軸方向からみて円弧形状をなしている。一方、コイル同士をつなぐ溶接部であるコイルリード端(引出部)101,102はコイルエンド部100の頂点付近から軸方向に延びている。このコイルリード端101,102も軸方向からみて円弧状になっている。コイルをプレスによって成形する場合、スプリングバックを制御しきれない場合、図11において仮想線で示す状態からスプリングバックにより図11において実線で示す状態に変形してしまい完全に理想の円弧形状とはならず、コイルリード端101,102、即ち、溶接部の位置がずれてしまう虞がある。これにより、溶接装置にセットできない、溶接後の残留応力の要因となるといった不都合なことが生じてしまう。
本発明の目的は、コイルリード端同士を容易に連結することができる回転電機のステータおよびコイルの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、複数のスロットを有するステータコアと、前記ステータコアの同一スロットに径方向に隣接する状態で挿入される複数のコイルと、を備え、前記コイルは、平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、前記ステータコアのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する巻回部を備え、前記巻回部は、前記コイルエンド部においてクランク形状部を含み、前記スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータコアの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータコアの径方向となるように形成され、前記コイルエンド部における斜行部は円弧状に成形される部分を有するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端同士が平行になるように成形してなることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、コイルにおいて、コイルエンド部における斜行部は円弧状に成形される部分を有するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端同士が平行になるように成形されているので、コイルリード端同士を容易に連結することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、前記コイルは、前記コイルリード端に接続される斜行部が円弧から折れてコイルリード端同士が平行になるように成形されているとよい。
請求項3に記載のように、請求項2に記載の回転電機のステータにおいて、前記平行なるコイルリード端は径方向に対して垂直をなすとよい。
請求項4に記載の発明では、ステータコアの同一スロットに径方向に隣接する状態で挿入され、巻回部を備え、前記巻回部は、平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータコアのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有するとともに、前記コイルエンド部においてクランク形状部を含み、前記スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータコアの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータコアの径方向となるように形成されてなるコイルの製造方法であって、平角線よりなる1本の導線をエッジワイズ巻きして巻回部を形成する第1工程と、前記第1工程後において前記巻回部でのコイルエンド部においてクランク形状部を成形する第2工程と、前記第2工程後においてコイルエンド部における斜行部を円弧状に成形するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端同士が平行になるように成形する第3工程と、を有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、第1工程において、平角線よりなる1本の導線をエッジワイズ巻きして巻回部が形成される。第1工程後、第2工程において、巻回部でのコイルエンド部においてクランク形状部が成形される。第2工程後、第3工程において、コイルエンド部における斜行部が円弧状に成形されるとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端同士が平行になるように成形される。これにより、請求項1に記載のコイルが製造される。
請求項5に記載のように、請求項4に記載のコイルの製造方法において、前記第3工程は、プレス型で成形するとよい。
本発明によれば、コイルリード端同士を容易に連結することができる。
実施形態におけるステータの平面図。 (a)はコイルの平面図、(b)はコイルの正面図、(c)は(b)のA−A線での断面図。 コイルの斜視図。 コイルの平面図。 コイルの製造工程を説明するための平面図。 コイルの製造工程を説明するための平面図。 コイルの製造工程を説明するための平面図。 コイルの製造工程を説明するための平面図。 別例のコイルの平面図。 課題を説明するためのコイルの平面図。 課題を説明するためのコイルの平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、回転電機としてのモータのステータ10は、複数のスロット21を有するステータコア20と、複数のコイル30,31,32,33を備える。ステータコア20は円筒状をなし、内周面には多数のスロット21が周方向に並設されている。各スロット21はステータコア20の内周面に開口し、径方向(外径側)に延びている。ステータコア20のスロット21にはコイル30,31,32,33が挿入されている。本実施形態では3相モータに具体化している。
コイル30,31,32,33は、図2に示すように巻回部40を備える。複数のコイル30,31,32,33は、図3に示すように、端部(コイルリード端50,51)同士が直接接合されて直列接続された状態で同一のスロット21に径方向に隣接する状態で挿入される。図3の例では、最も径方向内側のコイル33の巻回部40は1ターン巻かれており、ほかのコイル30,31,32の巻回部40は2ターン巻かれている。なお、巻回部40のターン数は任意である。
図2に示すように、各コイル30,31,32,33は、断面が長方形の平角線よりなる1本の銅線(広義には導線)がエッジワイズ巻きされている。また、コイル30,31,32,33は線材が絶縁皮膜Fで被覆されているが、後述のコイルリード端50,51付近は接合の為、あらかじめ絶縁皮膜Fが除去されている。
コイル30,31,32,33の巻回部40はステータコア20の径方向から見て、六角形状をなしている。巻回部40は、ステータコアのスロット21に対応する一対のスロット挿入部41,42とコイルエンド部43を有する。巻回部40は、スロット挿入部41,42がステータコアのスロット21にそれぞれ挿入され、コイルエンド部43はステータコア20の軸方向の端面から突出する。
巻回部40は、コイルエンド部43においてクランク形状部46を含んでいる。クランク形状部46は、斜行部44と斜行部45の間に形成される。スロット挿入部41,42の一端部から斜行部44,45がスロット挿入部41,42に対し傾斜して形成されている。離間したスロット(スロット群のうちの一対のスロット)21に挿入されたスロット挿入部41,42の一端部にクランク形状部46が斜行部44,45を連結している。スロット挿入部41,42の平角線は、スロット21内に挿入された状態で、平角線の断面長手方向がステータコアの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータコアの径方向となるように形成されている。
コイル30,31,32,33は、巻回部40から延びるコイルリード端(引出部)50,51を有し、コイルリード端50,51は巻回部40のコイルエンド部43の頂上部に位置している。このように、コイル30,31,32,33の両端部は、コイルにおける接合部となるコイルリード端50,51であり、図3に示すように、コイルリード端50,51が径方向に隣接して配される他のコイルの接合部となっている。
図3に示すように、コイル30,31,32,33におけるスロット挿入部41、スロット挿入部42が、それぞれ同一スロット内に挿入される。各コイルリード端(引出部)50,51は軸方向に延びている。隣接するコイルにおけるコイルリード端50,51の周方向の位置が一致している(重なる位置に配置されている)。コイル30,31,32,33においてコイルリード端50,51同士が直接接合される。つまり、外径側のコイルと内径側のコイルとは、コイルリード端50とコイルリード端51とが、周方向で同じ位相位置になっており、コイルリード端50,51同士が直接接合される。コイルリード端50,51は溶接できるように絶縁皮膜Fが除去されている。
また、図3に示すように、最も径方向外側のコイル30における径方向外側のコイルリード端51は別の極で同相のコイルリード端と極間渡り線(図示略)を用いて結線されている。
図4に示すように、コイルエンド部43における斜行部44,45は円弧状に成形されている部分を有している。また、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51(図4で符号51a,50aで示すコイルリード端、および、符号50b,51bで示すコイルリード端)同士が平行になるように成形されている。
コイルリード端50,51に接続される斜行部44,45のうちの最も外径側のターン35aが、円弧部A1と直線部A2からなり、円弧部A1と直線部A2との間が境界点P1となっている。また、コイルリード端50,51に接続される斜行部44,45のうちの最も内径側のターン35cが、円弧部A3と直線部A4からなり、円弧部A3と直線部A4との間が境界点P2となっている。
円弧部A1ではステータコア20の中心を中心とした円弧状をなす。境界点P1で円弧部A1から直線部A2に変わる。直線部A2はコイルリード端51を含む。コイルリード端51は径方向に対して垂直をなす。即ち、コイルの平角線の断面長手方向がステータコア20の径方向に対して垂直となっている。
また、円弧部A3ではステータコア20の中心を中心とした円弧状をなす。境界点P2で円弧部A3から直線部A4に変わる。直線部A4はコイルリード端50を含む。コイルリード端50は径方向に対して垂直をなす。即ち、コイルの平角線の断面長手方向がステータコア20の径方向に対して垂直となっている。
よって、コイルリード端50,51に接続される斜行部44,45が境界点P1,P2で円弧から折れてコイルリード端50,51(図4で符号51a,50aで示すコイルリード端、および、符号50b,51bで示すコイルリード端)同士が平行になるように成形されている。この平行なるコイルリード端50,51(符号51a,50aで示すコイルリード端、および、符号50b,51bで示すコイルリード端)は径方向に対して垂直をなしている。
図4に示すように、コイルの溶接部となるコイルリード端50,51は、各コイルのコイルエンド部43の頂点付近からステータコア20に対し軸方向外側に延びている。そのコイルリード端50,51をおのおの溶接してコイルを接続する。ここで、各コイルの最外周側のターン35aでコイルリード端51に接続するコイルエンド部43は、円弧部A1において軸方向からみて円弧形状をなし、境界点P1を境にして直線部A2となるように折れ曲がっている。よって、最外周のターン35aとその隣接するひとつ内側のターン35bとのコイルエンド部43間には隙間Δ1が形成されている(図4において隙間Δ1にはハッチングを付している)。
また、コイルの最内周側のターン35cでコイルリード端50に接続するコイルエンド部43は、円弧部A3において軸方向からみて円弧形状をなし、境界点P2を境にして直線部A4となるように折れ曲がっている。よって、最内周のターン35cとその隣接するひとつ外側のターン35dとのコイルエンド部43間には、隙間Δ2が形成されている。
次に、作用について説明する。
コイルの製造工程において、図5に示すように、平角線よりなる1本の導線をエッジワイズ巻きして巻回部40を形成する。
そして、このように形成したコイルに対し、図6に示すように、プレスにより巻回部40でのコイルエンド部43においてクランク形状部46を成形する。
さらに、このように成形したコイルに対し、図7に示すように、一対のプレス型60,70を用いて図8に示すように成形する。図7において、プレス型60,70のうちの少なくとも一方をプレス型60,70が接近する方向に移動させることにより、プレス型60,70間においてコイルを所望の形状に成形することができる。
ここで、プレス型60,70における対向面において、外径側のプレス型60には、コイルの左側に対応する部位に円弧面61、コイルの右側に対応する部位に円弧面62、コイルの中央部のクランク形状部46に対応する部位には段差部63が形成されている。さらに、プレス型60,70における対向面において、プレス型60には、コイルのコイルリード端51に対応する部位、即ち、円弧面61と段差部63との間にフラット面64が形成されている。また、プレス型60,70における対向面において、内径側のプレス型70には、コイルの右側に対応する部位に円弧面71、コイルの左側に対応する部位に円弧面72、コイルの中央部のクランク形状部46に対応する部位には段差部73が形成されている。さらに、プレス型60,70における対向面において、プレス型70には、コイルのコイルリード端50に対応する部位、即ち、円弧面71と段差部73との間にフラット面74が形成されている。
そして、プレス型60,70を用いてコイルをプレスすることによって、コイルエンド部43における斜行部44,45を円弧状に成形するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51同士が平行になるように成形する。つまり、図8に示すように、コイルリード端50,51付近が平坦になるように押される。
このようにしてコイル30,31,32,33が製造される。このようにして製造されたコイル30,31,32,33は、コイルエンド部43における斜行部44,45が円弧状に成形されている部分を有している。また、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51同士が平行になるように成形されている。また、コイル30,31,32,33は、コイルリード端50,51に接続される斜行部44,45が円弧から折れてコイルリード端50,51同士が平行になるように成形されている。平行なるコイルリード端50,51は径方向に対して垂直をなす。
このように製造されたコイル30,31,32,33を用意する。また、ステータコア20を用意する。そして、ステータコア20のスロット21に対しコイル30,31,32,33のスロット挿入部41,42を挿入する。
このようにしてコイル30,31,32,33をステータコア20に配置した後に、アーク溶接等によりコイルリード端50,51同士を接合する。
これにより、図1に示したステータ10を製造することができる。
以下、比較例としての図10,11と、図4〜図8に示す本実施形態とを対比しつつ、より詳しく説明する。
図10の比較例においては、最外周のターンのコイルエンド部100aは、他のターンのコイルエンドと同様、なだらかな円弧形状(R形状)をなしている。また、図10において、最内周のターンのコイルエンド部100bは、他のターンのコイルエンドと同様、なだらかな円弧形状(R形状)をなしている。ところが、実際には、図11のように、プレス後に型を外すと、溶接部までなだらかな円弧形状(R形状)とはならず、成形後に溶接部位置がずれてしまう。その結果、溶接時の無理な変形や残留応力の要因となる。
本実施形態おいては、コイルのプレス成形時において図8に示すように溶接部となるコイルリード端50,51の位置を積極的にプレスする。具体的には、図7に示すようにプレス型60,70において直線部A2,A4に対応する部位をフラット面64,74としている。つまり、プレス型60は、コイルリード端51に接続する最外周のターン35aのコイルエンド部43を直線的に押圧するフラット面64を有する。特に円弧面61、71とフラット面64,74との間にあたる境界点P1,P2では曲率が大きく変化することで確実に曲げ成形されるとともに、フラット面64,74にあたる直線部A2,A4では図7のプレス成形前と後で形状変形が無いことにより、フラット面64,74からのプレス圧力を境界点P1,P2の曲げ成形に加えることができ、より確実にコイルリード端50,51同士が平行になるように成形することができる。その結果、コイルに直線部A2が形成される。この際、最外周のターン35aとそのひとつ内側のターン35bとのコイルエンド部43間には隙間Δ1が形成される。また、プレス型70は、コイルリード端50に接続する最内周のターン35cのコイルエンド部43を直線的に押圧するフラット面74を有する。その結果、最内周のターン35cとそのひとつ外側のターン35dとのコイルエンド部43間には隙間Δ2が形成される。
よって、コイルを溶接する時におけるコイルリード端50,51の位置精度、即ち、溶接部位置精度が向上する。そのため、溶接部の無理な変形による形状のくずれ、及び残留応力による溶接部寿命の低下等を低減できる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)回転電機のステータの構造として、コイル30,31,32,33について、コイルエンド部43における斜行部44,45は円弧状に成形される部分を有するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51同士が平行になるように成形した。よって、コイルリード端50,51同士を容易に連結することができる。
(2)コイル30,31,32,33は、コイルリード端50,51に接続される斜行部44,45が円弧から折れてコイルリード端50,51同士が平行になるように成形されているので、コイルリード端50,51同士を容易に連結することができる。
(3)平行なるコイルリード端50,51は径方向に対して垂直をなすので、コイルリード端50,51同士を容易に連結することができる。
(4)コイルの製造方法として、第1工程、第2工程、第3工程を有する。第1工程では、平角線よりなる1本の導線をエッジワイズ巻きして巻回部40を形成する。第2工程では、第1工程後において巻回部40でのコイルエンド部43においてクランク形状部46を成形する。第3工程では、第2工程後においてコイルエンド部43における斜行部44,45を円弧状に成形するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51同士が平行になるように成形する。これにより、上記(1)のコイル30,31,32,33を製造することができる。
(5)上記(4)のコイルの製造方法において、第3工程はプレス型で成形すると、上記(1)のコイル30,31,32,33を容易に製造することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図4の場合は、円弧部A1,A3は理想的な円弧形状として、コイルリード端50,51を含む直線部A2,A4を形成した。これに代わり、図9に示すように、図4での隙間Δ1,Δ2を無くすべく若しくは少なくすべく、円弧部A1,A3は理想的な円弧形状とすることなくコイルリード端50,51を含む直線部A2,A4を形成してもよい。
・コイルリード端50,51をプレスにて成形したが、手作業で、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51同士が平行になるように成形してもよい。
・同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51は径方向に対して垂直をなすように成形したが、これに代わり、コイルリード端50,51は径方向に対して垂直以外の向きとして、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端50,51の角度を揃えてもよい。
・コイルは、1本の導線により構成され、2連化されていてもよい。即ち、コイルは、第1の巻回部と第2の巻回部を備え、渡り線で第1の巻回部と第2の巻回部とがつながっていてもよい。同様に、コイルは3連以上としてもよい。
20…ステータコア、21…スロット、30…コイル、31…コイル、32…コイル、33…コイル、40…巻回部、41…スロット挿入部、42…スロット挿入部、43…コイルエンド部、44…斜行部、45…斜行部、46…クランク形状部、50…コイルエンド部、51…コイルエンド部、60…プレス型、70…プレス型、A1…円弧部、A2…直線部、A3…円弧部、A4…直線部。

Claims (5)

  1. 複数のスロットを有するステータコアと、
    前記ステータコアの同一スロットに径方向に隣接する状態で挿入される複数のコイルと、
    を備え、
    前記コイルは、平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、前記ステータコアのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有する巻回部を備え、
    前記巻回部は、前記コイルエンド部においてクランク形状部を含み、前記スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータコアの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータコアの径方向となるように形成され、
    前記コイルエンド部における斜行部は円弧状に成形される部分を有するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端同士が平行になるように成形してなることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記コイルは、前記コイルリード端に接続される斜行部が円弧から折れてコイルリード端同士が平行になるように成形されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記平行なるコイルリード端は径方向に対して垂直をなすことを特徴とする請求項2に記載の回転電機のステータ。
  4. ステータコアの同一スロットに径方向に隣接する状態で挿入され、巻回部を備え、前記巻回部は、平角線よりなる導線がエッジワイズ巻きされ、ステータコアのスロットに対応する一対のスロット挿入部とコイルエンド部を有するとともに、前記コイルエンド部においてクランク形状部を含み、前記スロット挿入部の平角線は、平角線の断面長手方向がステータコアの周方向となるとともに平角線の断面短手方向がステータコアの径方向となるように形成されてなるコイルの製造方法であって、
    平角線よりなる1本の導線をエッジワイズ巻きして巻回部を形成する第1工程と、
    前記第1工程後において前記巻回部でのコイルエンド部においてクランク形状部を成形する第2工程と、
    前記第2工程後においてコイルエンド部における斜行部を円弧状に成形するとともに、同一スロットに挿入されて径方向に隣接するコイルの互いに連結するコイルリード端同士が平行になるように成形する第3工程と、
    を有することを特徴とするコイルの製造方法。
  5. 前記第3工程は、プレス型で成形することを特徴とする請求項4に記載のコイルの製造方法。
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JP7254140B1 (ja) 2021-10-04 2023-04-07 三菱電機株式会社 回転電機

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