JP5934159B2 - ドアアウタハンドル - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアに設けられるドアアウタハンドルの改良に関する。
自動車等の車両のドアには、ドアアウタハンドルを引くことによって、ロッドを介してラッチユニットが動作し、ラッチ解除によりドアが開く構造のものがある。車両の側面衝突により、ドアが変形した場合に、ドアを閉じた状態に維持できることが求められる。この場合に、ドアを閉じた状態に維持するために、ラッチ解除を防止する構造を有するドアアウタハンドルが知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
この特許文献1に示されるドアアウタハンドルは、車両前後方向に長く形成されており、ドアアウタハンドルの前端部に設けられたヒンジ部を中心にドア表裏方向へ回動可能に、ドアに設けられている。ドアアウタハンドルの後端部には、回動可能にカウンタウェイトが設けられており、ドアアウタハンドルを引くと、スプリングを介してカウンタウェイトが押されて回動する。このカウンタウェイトがカムプレートに係合し、カムプレートが回動することにより、ケーブルを介してラッチが解除される。
車両の側面衝突時、ドアの変形に伴いドアアウタハンドルが移動し、スプリングによってカウンタウェイトは押されるが、カウンタウェイトには慣性力が作用するためスプリングの押す力に反してその位置に留まる。結果、カウンタウェイトはカムプレートに係合せず、ラッチ解除が防止される。カウンタウェイトに十分な慣性力を発生させるには、カウンタウェイトはその機能を達成するだけの重さが必要になる。カウンタウェイトの重さを確保するためには、大きくする必要がある。
しかし、カウンタウェイトを車幅方向に大きくすると、ドア内の他の部品の配置スペースを圧迫する。また、カウンタウェイトを前後方向若しくは上下方向に大きくすると、カウンタウェイトがアウタパネルの取付孔よりも大きくなる。結果、ドアアウタハンドルをドアに取り付ける際、カウンタウェイトをアウタパネルの内側に挿入し難くなるので、取付けが容易でない。
特開2006−77568公報
本発明は、カウンタウェイトの大きさを十分に確保できるとともに、アウタパネルに外側から容易に取り付けることができるドアアウタハンドルを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、車両のドアのアウタパネルに外側から取り付けられるドアアウタハンドルであって、前記アウタパネルには、車両前後方向に並んだ第1取付孔と第2取付孔とが形成され、前記ドアアウタハンドルは車両前後方向に細長い長尺状に形成され、前記ドアアウタハンドルの長手方向の一端部は、前記アウタパネルに組み付ける際に、前記第1取付孔の縁に接する接触点を有し、この接触点を中心にドア表裏方向へ回動可能であり、前記ドアアウタハンドルの長手方向の他端部には、前記第2取付孔を通してドア内側に挿入可能なカウンタウェイトが設けられ、前記カウンタウェイトのなかの、前記接触点から最も遠い外周面は、前記接触点を中心とした円弧状に形成されていることを特徴とする。
さらに、請求項に記載のごとく、好ましくは、カウンタウェイトのなかの、外周面よりも接触点に近い内周面も、接触点を中心とした円弧状に形成されていることを特徴とする。
さらに、請求項に記載のごとく、より好ましくは、カウンタウェイトは、ドアの開閉を操作するためのロッドをカウンタウェイトに弾性を有して取り付けるスナップ部を有し、このスナップ部は、全体が内周面と外周面との間に位置し、且つ平面視でカウンタウェイトに重なっており、ドアアウタハンドルは、車両前後方向に細長いハンドル本体と、このハンドル本体を車幅方向内方に付勢するヒンジ部用弾性部材を備えており、ドアアウタハンドルが引かれた状態の上下方向において、カウンタウェイトの上端は、ハンドル本体の上端よりも下方に位置し、カウンタウェイトの下端は、ハンドル本体の下端よりも上方に位置していることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ドアアウタハンドルの長手方向の一端部は、アウタパネルに組み付ける際に、第1取付孔の縁に接する接触点を有し、ドアアウタハンドルの長手方向の他端部には、第2取付孔を通してドア内側に挿入可能なカウンタウェイトが設けられる。カウンタウェイトのなかの、接触点から最も遠い外周面は、接触点を中心とした円弧状に形成されているので、ドアアウタハンドルを接触点を中心にドア表裏方向に回動させてアウタパネルに組み付ける際の、接触点を中心とした円の軌跡に沿う。結果、カウンタウェイトの外周面側の体積を大きくでき、車幅方向の大きさを抑えるとともに、カウンタウェイトの大きさを十分に確保することができる。
また、カウンタウェイトの外周面は、接触点を中心とした円弧状に形成されているので、組み付ける際の接触点を中心とした円の軌跡に沿うようにして、カウンタウェイトを第2取付孔に挿入することができる。結果、ドアアウタハンドルを、アウタパネルに外側から容易に取り付けることができる。
さらに、請求項に係る発明では、カウンタウェイトのなかの、外周面よりも接触点に近い内周面も、接触点を中心とした円弧状に形成されている。カウンタウェイトの内周面及び外周面の両端面が、接触点を中心とした円の軌跡に沿う形状であるので、カウンタウェイトの重心を、第2取付孔の中心よりも接触点に近づけて配置することができる。すわなち、カウンタウェイトの外周面側を削った分を内周面側に加えた形状となり、カウンタウェイトの重心を、さらに接触点側に寄せてドアアウタハンドルの重心に近づけて配置することができる。このため、車両の側面衝突時に、カウンタウェイトに発生する慣性力を大きくでき、効果的にカウンタウェイトを機能させることができる。
さらに、請求項に係る発明では、カウンタウェイトは、ドアの開閉を操作するためのロッドをカウンタウェイトに弾性を有して取り付けるスナップ部を有する。スナップ部は、全体が内周面と外周面との間に位置しているので、カウンタウェイトにスナップ部を付けた状態でドアアウタハンドルを組み付けることができ、作業性が向上する。
本発明に係る車両のドアアウタハンドルの周りの側面図である。 図1に示された車両用ドアロック装置の基本原理を説明する概念図である。 図1の要部拡大図である。 本発明に係るドアアウタハンドルの平面図である。 図4に示されたドアアウタハンドルの側面図である。 図4の6矢視図である。 図4の7矢視図である。 図4に示されたドアアウタハンドルの組み付け図である。 図4に示されたドアアウタハンドルの作用図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両用ドアロック装置が取り付けられる車両の側部について説明する。図1に示されるように、車両10は、車体11に左右の前ドア12と左右の後ドア13と、車輪14とを備えた、自動車である。
以下、右の後ドア13に取り付けられた車両用ドアロック装置20について説明する。車両用ドアロック装置20は、車体11に設けられているストライカ15と、ドア13の後端内部に設けられたラッチユニット30と、ドア13の後部外側に設けられたドアアウタハンドル40と、を含む。
ラッチユニット30は、ドアアウタハンドル40の操作によって、ストライカ15に対してラッチ及びラッチ解除動作を行うものであり、ラッチされることでドア13が閉じた状態となり、ラッチ解除されることでドア13が開放される。
ドア13の前部にセンタサッシュ16が設けられ、ドア13の後部にリヤサッシュ17(以下、ドアサッシュ17という。)が設けられる。センタサッシュ16とドアサッシュ17によりガラス18が昇降自在に支持されている。ドアサッシュ17は、ドア13内部のラッチユニット30の近傍から上方に延びている。
次に車両用ドアロック装置の基本原理について説明する。
図2に示されるように、車両用ドアロック装置20は、ドア13(図1参照)のアウタパネル60にハンドル軸41を支点に揺動自在に設けられているドアアウタハンドル40と、このドアアウタハンドル40によって上下方向に移動するロッド31と、このロッド31に押し下げられることによってドアロックを解除するラッチユニット30とを有する。
ドアアウタハンドル40は、車両前後方向に細長いハンドル本体42と、このハンドル本体42の長手方向の一端部に設けられ平面視略L字状に形成されるヒンジ部43と、ハンドル本体42の長手方向の他端部に設けられ車幅方向内方に延びる係止片44と、支持軸45を中心に揺動自在に設けられる回転部材46と、この回転部材46に一体的に設けられるカウンタウェイト50と、支持軸45に回転可能に設けられ一端が係止片44に係合するねじりばね47とを含む。
ハンドル本体42は、ハンドル軸41にヒンジ部43を介して揺動自在に設けられており、ヒンジ部用弾性部材48によって車幅方向内方へ付勢されている。ハンドル本体42が車幅方向外方へ引かれることによって係止片44が車幅方向外方へ移動し、ねじりばね47が回動して、ねじりばね47の他端が回転部材46に当接する。ねじりばね47は、回転部材46及びカウンタウェイト50を下方に回動する方向へ付勢する。ロッド31の上端部は、カウンタウェイト50の支持孔51に連結されており、カウンタウェイト50が下方へ回動することでロッド31も押し下げられる。
ラッチユニット30は、ラッチユニット本体32と、このラッチユニット本体32に上下揺動自在に設けられロッド31の下端部に連結されるラッチ解除レバー33と、ラッチユニット本体32のラッチ軸34に揺動自在に設けられストライカ15に掛けられるラッチ35とを有する。ラッチ35は、ラッチ用弾性部材36によりストライカ15に掛けられる方向に付勢されている。ラッチ解除レバー33が押し下げられることで、ラッチ35は解除される。
すなわち、ハンドル本体42を車幅方向外方に引くことで、ロッド31がラッチ解除レバー33をラッチ解除方向へ押すように押し変位し、ラッチ解除レバー33が押し変位することで、ラッチ35がストライカ15から解除され、ドア13(図1参照)が解放される。その後、ロッド31は引き方向へ戻され、元の位置に戻る。
次にラッチユニットの取付位置について説明する。
図3に示されるように、ドア13は、アウタパネル60と、インナパネル61とから構成される。アウタパネル60の後部にドアアウタハンドル40が設けられ、インナパネル61の後部に且つドアアウタハンドル40より低い位置にラッチユニット30が設けられる。ドアアウタハンドル40は、ラッチユニット30よりも高位に位置する。
ドアアウタハンドル40の後部にカウンタウェイト50を介して連結されたロッド31は、下方に延び、ロッド31の下端部はラッチ解除レバー33に連結される。
ドアサッシュ17は、ドアアウタハンドル40よりも且つロッド31よりも車幅方向内側(図奥側)に配置され、ラッチユニット本体32よりも車幅方向外側(図手前側)に配置される。すなわち、ドアサッシュ17は、ロッド31とラッチユニット30との間に配置されている。
次にドアアウタハンドルがアウタパネルに取り付けられた状態について平面図に基づいて説明する。
図4に示されるように、アウタパネル60には、車両前後方向に並んだ第1取付孔62と第2取付孔63とが形成されている。
ドアアウタハンドル40は、車両前後方向に細長い長尺状に形成されている。ドアアウタハンドル40の長手方向の一端部に設けられているヒンジ部43は、第1取付孔62に挿入されている。ドアアウタハンドル40の長手方向の他端部に設けられているカウンタウェイト50は、第2取付孔63に挿入されている。
ヒンジ部43及びカウンタウェイト50は、ハンドル本体42に設けられており、ドアアウタハンドル40はアウタパネル60に外側から取り付けられる。アウタパネル60の内側には補強部材64が設けられている。この補強部材64の一端部は、アウタパネル60を間に挟むようにしてドアアウタハンドル40の一端部に締結され、補強部材64の他端部は、アウタパネル60を間に挟むようにしてドアアウタハンドル40の他端部に締結される。
ドアアウタハンドル40の中間部とアウタパネル60との間には、手を挿入する把持空間65が形成されている。この把持空間65は、手を挿入することができる大きさを確保する必要があるため、第1取付孔62及び第2取付孔63の大きさは制限される。
ヒンジ部43は、アウタパネル60に組み付けられる際に、第1取付孔62の縁62aに接する接触点40aを有し、ドアアウタハンドル40はこの接触点40aを中心にドア表裏方向へ回動可能である。
カウンタウェイト50は、第2取付孔63を通してドア内側に挿入可能である。カウンタウェイト50のなかの、接触点40aから最も遠い外周面52は、接触点40aを中心とした半径R1の円弧状に形成されている。また、カウンタウェイト50のなかの、外周面52よりも接触点40aに近い内周面53も、接触点40aを中心とした半径R2の円弧状に形成されている部分を有する。
第1取付孔62の幅はL1であり、第2取付孔63の幅はL2である。また、第2取付孔の幅L2と、半径R1と半径R2との差の関係は、(R1−R2)<L2である。なお、実施例では、内周面53は、カウンタウェイト50の前側の一部を膨出させた形状としたが、これに限定されず、カウンタウェイト50の前側全面を半径R2の内周面53としても差し支えない。
また、カウンタウェイト50は、ロッド31をカウンタウェイト50に弾性を有して取り付けるスナップ部54を有している。このスナップ部54は、全体が、半径R1の外周面52と半径R2の内周面53との間に位置している。このため、カウンタウェイト50を第2取付孔63に挿入する際、スナップ部54が邪魔になることはなく、カウンタウェイト50を、外周面52の半径R1と内周面53の半径R2との軌跡の範囲内に収まる最大限の大きさにすることができる。
図5〜図7に示されるように、ハンドル本体42が引かれていない状態において、カウンタウェイト50は、ハンドル本体42よりも上方の実線で示す位置にある。ねじりばね47によって、回転部材46の内周壁46aは上方に付勢されている。また、回転部材46には、ねじりばね47が下方に回動した際に、ねじりばね47を受ける受け部46bが設けられている。
ハンドル本体42が引かれた状態において、カウンタウェイト50は、ハンドル本体42の車幅方向左の想像線で示す位置にある。ハンドル本体42を引くと、ねじりばね47が下方に回動して受け部46bに当接し、回転部材46及びカウンタウェイト50を下方に回動させる。
車両10(図1参照)の側面衝突時、ハンドル本体42が移動し、ねじりばね47が下方に回動するが、回動軸45よりも上方にあるカウンタウェイト50は慣性力によりその位置に残る。ねじりばね47が下方に回動して回転部材46を下方に押し下げようとする力よりも、カウンタウェイト50の慣性力が大きくなり、回転部材46は下方に押し下げられない。結果、ラッチ35(図2参照)は解除されず、ドアロックが保持される。
また、ロッド31は、カウンタウェイト50のスナップ部54によって、カウンタウェイト50に係止される。カウンタウェイト50には、切り欠き部55が設けられている。このため、カウンタウェイト50が下方に回動した際、ロッド31が切り欠き部55に位置して、カウンタウェイト50の回動を妨げない。
以上に述べたドアアウタハンドルの作用を次に述べる。
図8に示されるように、アウタパネル60の外側から、ドアアウタハンドル40のヒンジ部43を、矢印Aのように第1取付孔62に挿入する。ハンドル本体42を引いた状態にして、カウンタウェイト50を下方に回動させる。このまま、ヒンジ部43の接触点40aを第1取付孔62の縁62aに接触させた状態で、ドアアウタハンドル40を接触点40aを中心にして回動させる。
カウンタウェイト50を、第2取付孔63に矢印Bのように挿入し、締結部材(付図示)によって、アウタパネル60にドアアウタハンドル40を固定する。このように、ドアアウタハンドル40の組み付ける軌跡に沿って、カウンタウェイト50の形状を大きく形成したので、ハンドル本体42とカウンタウェイト50との一体型のドアアウタハンドルであっても、容易に組み付けることができる。
図9(a)は比較例に示すドアアウタハンドル100の平面図であり、カウンタウェイト101は、ドアアウタハンドル100の長手方向に対して直交する方向に延びるように設けられている。カウンタウェイト101の内周面102及び外周面103は、平面状に形成されている。
ドアアウタハンドル100の組付けは、アウタパネル104の第1取付孔105にヒンジ部106を挿入し、接触点107を中心にしてカウンタウェイト101を移動させて第2取付孔108に挿入する。外周面103のなかの、接触点107から最も遠い部分の軌跡は、半径R1の円弧となる。また、内周面102のなかの、接触点107に最も近い部分の軌跡は、半径R2の円弧となる。
図9(b)は実施例に示すドアアウタハンドル40の平面図であり、ドアアウタハンドル40の組付けは、アウタパネル60の第1取付孔62にヒンジ部43を挿入し、接触点40aを中心としてカウンタウェイト50を移動させて第2取付孔63に挿入する。外周面52の、接触点40aから最も遠い部分の軌跡は、半径R1の円弧となる。また、内周面53の、接触点40aから最も近い部分の軌跡は、半径R2の円弧となる。
実施例では、外周面52は、接触点40aを中心とした円弧状に形成されている。このため、実施例のカウンタウェイト50は、比較例のカウンタウェイト101に比較して、領域S1の部分を大きくすることができる。また、実施例では、内周面53は、接触点40aを中心として円弧状に形成されている。このため、実施例のカウンタウェイト50は、比較例のカウンタウェイト101に比較して、領域S2の部分を大きくすることができる。結果、カウンタウェイト50を大きくすることができ、車両の側面衝突時にカウンタウェイト50に発生する慣性力を大きくすることができる。
以上に述べたドアアウタハンドルをまとめて以下に記載する。
図4、図8及び図9に示されるように、カウンタウェイト50のなかの、接触点40aから最も遠い外周面52は、接触点40aを中心とした円弧状に形成されているので、ドアアウタハンドル40を接触点40aを中心にドア表裏方向に回動させてアウタパネル60に組み付ける際の、接触点40aを中心とした円の軌跡に沿う。結果、カウンタウェイト50の外周面52側の体積を大きくでき、車幅方向の大きさを抑えるとともに、カウンタウェイト50の大きさを十分に確保することができる。
また、カウンタウェイト50の外周面52は、接触点40aを中心とした円弧状に形成されているので、組み付ける際の接触点40aを中心とした円の軌跡に沿うようにして、カウンタウェイト50を第2取付孔63に挿入することができる。結果、ドアアウタハンドル50を、アウタパネル60に外側から容易に取り付けることができる。
図1、図4、図8及び図9に示されるように、カウンタウェイト50の内周面53及び外周面52の両端面が、接触点40aを中心とした円の軌跡に沿う形状であるので、カウンタウェイト50の重心を、第2取付孔63の中心よりも接触点40aに近づけて配置することができる。すわなち、カウンタウェイト50の外周面52側を削った分を内周面53側に加えた形状となり、カウンタウェイト50の重心を、さらに接触点40a側に寄せてドアアウタハンドル40の重心に近づけて配置することができる。このため、車両10の側面衝突時に、カウンタウェイト50に発生する慣性力を大きくでき、効果的にカウンタウェイト50を機能させることができる。
図4〜図7に示されるように、スナップ部54は、全体が内周面53と外周面52との間に位置しているので、カウンタウェイト50にスナップ部54を付けた状態でドアアウタハンドル40を組み付けることができ、作業性が向上する。
尚、実施例においては、ドアアウタハンドルを車両右の後ドアに設けたが、これに限定されず、車両右の前ドア、車両左の前後のドアに設けた場合であっても差し支えない。
本発明に係る技術は、自動車のドアに設けられるドアアウタハンドルに好適である。
10…車両(自動車)、12…前ドア(ドア)、13…後ドア(ドア)、31…ロッド、40…ドアアウタハンドル、40a…接触点、50…カウンタウェイト、52…外周面、53…内周面、54…スナップ部、60…アウタパネル、62…第1取付孔、63…第2取付孔。

Claims (1)

  1. 車両のドアのアウタパネルに外側から取り付けられるドアアウタハンドルであって、
    前記アウタパネルには、車両前後方向に並んだ第1取付孔と第2取付孔とが形成され、
    前記ドアアウタハンドルは車両前後方向に細長い長尺状に形成され、
    前記ドアアウタハンドルの長手方向の一端部は、前記アウタパネルに組み付ける際に、前記第1取付孔の縁に接する接触点を有し、この接触点を中心にドア表裏方向へ回動可能であり、
    前記ドアアウタハンドルの長手方向の他端部には、前記第2取付孔を通してドア内側に挿入可能なカウンタウェイトが設けられ、
    前記カウンタウェイトのなかの、前記接触点から最も遠い外周面は、前記接触点を中心とした円弧状に形成されており、
    前記カウンタウェイトのなかの、前記外周面よりも前記接触点に近い内周面も、前記接触点を中心とした円弧状に形成されており、
    前記カウンタウェイトは、
    前記ドアの開閉を操作するためのロッドを前記カウンタウェイトに弾性を有して取り付けるスナップ部を有し、
    このスナップ部は、全体が前記内周面と前記外周面との間に位置し、且つ平面視で前記カウンタウェイトに重なっており、
    前記ドアアウタハンドルは、車両前後方向に細長いハンドル本体と、このハンドル本体を車幅方向内方に付勢するヒンジ部用弾性部材を備えており、
    前記ドアアウタハンドルが引かれた状態の上下方向において、前記カウンタウェイトの上端は、前記ハンドル本体の上端よりも下方に位置し、前記カウンタウェイトの下端は、前記ハンドル本体の下端よりも上方に位置していることを特徴とするドアアウタハンドル。
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