JP3384378B2 - 車両用ドアの施錠装置 - Google Patents

車両用ドアの施錠装置

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JP3384378B2 JP2000072723A JP2000072723A JP3384378B2 JP 3384378 B2 JP3384378 B2 JP 3384378B2 JP 2000072723 A JP2000072723 A JP 2000072723A JP 2000072723 A JP2000072723 A JP 2000072723A JP 3384378 B2 JP3384378 B2 JP 3384378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアの施錠
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ドアの施錠装置は、図8に
示すように、キー操作を行なうキーシリンダKと、ドア
閉時に車体のストライカSと係合するラッチユニットR
1、および、ドアハンドル(図略)の操作によりラッチ
ユニットR1とストライカSとの係合を解除するととも
に上記キー操作によりラッチユニットR1とストライカ
Sとの係合解除を禁止または容認するコントロールユニ
ットR2とを連係させている。ラッチユニットR1は、
図6に示すように、車体側のストライカSと係脱するラ
ッチ1Aと、ラッチ1Aに係合してストライカSとラッ
チ1Aとを係合状態に保持するポール1Bとを備え、ド
ア閉鎖時、ストライカSがラッチ1Aに係合してドア閉
状態に保持する。
【0003】コントロールユニットR2はラッチユニッ
トR1と背中合わせに設けられている。図4にコントロ
ールユニットR2の施錠状態の要部を示す。コントロー
ルユニットR2には、回動可能に設けられ回動時にポー
ル1Bを操作するレリーズレバー2Aと、ハンドルロッ
ドHを介してドアハンドルと連結されドアハンドルの操
作により回動する開放レバー2Bとを備えている。レリ
ーズレバー2Aと開放レバー2Bとは通常、開放レバー
2Bの回動時に、開放レバー2Bに設けたスライドブッ
シュ24がレリーズレバー2Aに設けた衝合部22に当
接し、開放レバー2Bとレリーズレバー2Aとを連動さ
せ、レリーズレバー2Aがポール1Bを操作してラッチ
1Aとポール1Bとの係合を解除し、ラッチ1Aとスト
ライカSとの係合を解除する。
【0004】また、コントロールユニットR2にはレリ
ーズレバー2Aと開放レバー2Bの下方に、上記スライ
ドブッシュ24を案内するガイド穴31を備えた制御レ
バー3Aが回動可能に支持してあり、制御レバー3Aは
回動してスライドブッシュ24の移動軌跡を変更して開
放レバー2Bとレリーズレバー2Aとの上記連動関係を
禁止する。更に、制御レバー3Aと同軸に、制御レバー
3Aを操作する回動可能なロックレバー3Bが設けてあ
る。そして、ロックレバー3Bは連結ロッド5を介して
キーシリンダKのキー操作で回動するキーレバー4(図
8)に連結している。連結ロッド5はほぼく字形の金属
丸棒で、上端をキーレバー4に設けた合成樹脂のスナッ
プ部材41に係止するとともに、下端をロックレバー3
Bに軸着している。
【0005】施錠装置は、キーシリンダKを施錠操作し
てキーレバー4を矢印B方向へ回動すると(図8)、図
4に示した如く、ロックレバー3Bが矢印C方向へ回動
し、ロックレバー3Bに設けた突起33が制御レバー3
Aの切欠き32の一方の側壁32aに当接して、制御レ
バー3Aをロックレバー3Bと同方向の施錠位置へと回
動させる。この状態でドアハンドルを操作して開放レバ
ー2Bを矢印A方向へ回動しても、スライドブッシュ2
4は制御レバー3Aのガイド穴31に沿って移動してレ
リーズレバー2Aの衝合部22に当接せず、開放レバー
2Bとレリーズレバー2Aとが連動しないので、上記ラ
ッチ1Aとポール1Bとの係合解除がなされず、ラッチ
1AとストライカSとの係合解除が禁止され、ドアを閉
状態に施錠する。
【0006】図8において6は車両の側面衝突時にロッ
クレバー3Bを保護する金属板のプロテクタであって、
コントロールユニットR2のベース部材に取付けてあ
り、プロテクタ6には不正にロックレバー3Bを操作で
きないようにする盗難防止用の遮断板61,62を設け
ている。
【0007】なお、ロックレバー3Bとキーレバー4と
の連結作業は、コントロールユニットR2とキーシリン
ダKとを別々にドアへ設置した後にドア内で行われ、連
結作業の簡素化をはかるために上記スナップ部材41を
用いている。スナップ部材41は係止穴42に連結ロッ
ド5の上端の屈曲部を嵌入するとともに、係止片43で
連結ロッド5の上端を把持するように係止して(図
7)、スナップ部材41と連結ロッド5の上半部とを一
直線状かつ簡単に連結するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、施錠装置
は、施錠状態でドアハンドルを操作したままキーシリン
ダ4を解錠操作してキーレバー41が矢印D方向へ回動
すると、図5に示すように、ロックレバー3が矢印E方
向へ回動し、ロックレバー3Bの突起33が制御レバー
3Aの切欠き32の他方の側縁32bに当接して制御レ
バー3Aを解錠位置へ回動させようとする。ところが、
制御レバー3Aに伴って矢印F方向へ移動しようとする
開放レバー2Bのスライドブッシュ24がレリーズレバ
ー2Aの衝合部22に衝き当たり、スライドブッシュ2
4が移動できないので制御レバー3Aが回動できず、ロ
ックレバー3Bが回動不能となる。
【0009】このロックレバー3Bの回動不能状態にお
いて、無理にキーシリンダKを解錠操作すると、下方
(矢印D方向)へ回動するキーレバー41と、回動不能
のロックレバー3Bとの間で、連結ロッド5は屈曲部が
屈曲方向外側(矢印G方向)へ向かって変位し屈曲部を
中心に大きく撓む。この連結ロッド5の撓みにより、一
直線状に連結されたスナップ部材41と連結ロッド5と
の係止連結部が矢印J方向へ屈折し、連結部がはずれる
おそれがある。そこで本発明は、キーシリンダとラッチ
ユニットとを連結する連結ロッドの撓みを防止し、連結
部がはずれない車両用ドアの施錠装置を提供することを
課題としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】キーシリンダと、ドア閉
時に車体のストライカと係合するラッチユニットと、ド
アハンドルの操作により上記ラッチユニットと上記スト
ライカとの係合を解除するとともに、上記キーシリンダ
の操作により上記ラッチユニットの上記ストライカとの
係合解除を禁止または容認するコントロールユニットと
を備え、上記キーシリンダに設けられ、キー操作により
上下回動するキーレバーと、上記コントロールユニット
に上下回動可能に設けられたロックレバーとが、中間が
屈曲したほぼく字形をなし、上端が上記キーレバーに設
けたスナップ部材に係止されるとともに、下端が上記ロ
ックレバーに軸着された連結ロッドを介して連結され、
上記ラッチユニットの上記ストライカとの係合解除が禁
止されかつ上記ドアハンドルが操作されているとき、上
記ロックレバーが回動不能となる車両用ドアの施錠装置
において、上記連結ロッドの屈曲方向外側の外周に近接
対向し、上記ロックレバーが回動不能のときに上記キー
レバーを回動した際、連結ロッドの屈曲部が上記屈曲方
向外側へ変位することを防止するストッパ部材を設ける
(請求項1)。ストッパ部材により連結ロッドの撓みを
防ぎ、連結ロッドの上端とキーレバーのスナップ部材と
の係止連結部の連結はずれを防止できる。
【0011】上記ストッパ部材は、断面形状がほぼL字
形または半円弧形の金属板で構成し、その上端を、上記
連結ロッドの上部連結部から屈曲部に至る上半部の延長
線上の位置で、上記上端の凹面側を、上記連結ロッドの
屈曲部から下部連結部に至る下半部の上端の上記屈曲方
向外側の外周を囲むように近接対向せしめる(請求項
2)。ストッパ部材は連結ロッドの撓み中心と当接して
撓みを確実に規制でき、かつ、ストッパ部材は小型のも
のですむ。
【0012】上記コントロールユニットは、連結ロッド
と連結した上記ロックレバーの先端の外側を覆う金属板
のプロテクタを備え、上記ストッパ部材は、上記プロテ
クタに設け、上記連結ロッドの下半部に沿って延設する
(請求項3)。連結ロッドに対するストッパ部材の位置
合わせが容易にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の車両用ドアの施錠装置
は、図1に示すように、キー操作を行なうキーシリンダ
Kと、ドア閉時に車体のストライカSと係合するラッチ
ユニットR1、および、ドアハンドル(図略)の操作に
よりラッチユニットR1とストライカSとの係合を解除
するとともに上記キー操作によりラッチユニットR1と
ストライカSとの係合解除を禁止または容認するコント
ロールユニットR2とを連結ロッド5を介して連係して
ある。
【0014】ラッチユニットR1は、図6に示すよう
に、ラッチ1Aとポール1Bとを備えている。ラッチ1
Aは、支軸10により回動可能に支持してあり、ラッチ
1Aは常時、矢印Y方向への回動力が付勢されている。
ラッチ1Aの外周には係合溝11と切欠き12,13が
設けてある。ポール1Bは、ラッチ1Aの下方位置で基
端が支軸15により上下方向に回動可能に支持してあ
り、常時上方への回動力が付勢されている。ポール1B
は自由端に係止爪16を備えている。また、ポール1B
の自由端は、ベース部材に設けた長穴R4を貫通するピ
ン21により後述のコントロールユニットR2のレリー
ズレバー2Aと連結してある。図のR3はストライカ進
入路である。
【0015】ラッチ1Aは、ドア開放時には係合溝11
をストライカ進入路R3に合致させた姿勢をなし、ドア
閉操作時、係合溝12内に進入する車体側のストライカ
Sにより押されて反時計方向へ回動する。ラッチ1A
は、ポール1Bの係止爪16が切欠き13に係合してハ
ーフラッチ状態となり、更に回動して、係合爪16が切
欠き12に係合してフルラッチ状態となり、ドアを閉鎖
状態に保持する。ドアを開放するには、ポール1Bを下
方へ回動し、係合爪16とラッチ1Aの切欠き12との
係合を解除することで、ラッチ1Aがその付勢力により
矢印Y方向へ回動して、ストライカSとラッチ1Aとの
係合が解除されてドアが開放する。
【0016】コントロールユニットR2はラッチユニッ
トR1と背中合わせに設けてあり、コントロールユニッ
トR2には、図2に示すように、上記ポール1Bの支軸
15と同軸に設けた支軸20により個別に回動可能に支
持したレリーズレバー2Aと開放レバー2B、および、
これ等の下方位置に設けた支軸30により同軸かつ個別
に回動可能に支持した制御レバー3Aとロックレバー3
Bとが設けてある。
【0017】レリーズレバー2Aは中間が支軸20によ
り支持され、支軸20から一方の側(図の左側)へ延び
る一片には上記長穴R4を貫通するピン21が設けてあ
り、ピン21を上記ポール1Bの自由端と連結し、レリ
ーズレバー2Aがポール1Bを操作するようにしてい
る。また、レリーズレバー2Aには、支軸20から他方
の側(図の右側)へ延びる他片に、その側縁を屈曲して
立設せしめた壁状の衝合部22が形成してある。衝合部
22は、支軸20を中心とする円弧の略半径方向に外側
へ向かって延びる上半部と、支軸20を中心とする円弧
の周方向に外側へ向かって延びる下半部とを一連に設け
た半円弧状としている。
【0018】開放レバー2Bは、ハンドルロッドHによ
りドアハンドル(図略)と連結してあり、ドアハンドル
の操作により矢印A方向へ回動する。開放レバー2B
は、上記レリーズレバー2Aの他片に対応し、これと重
なるように延びる舌片状のガイド片23を有し、該ガイ
ド片23にはその長手方向にスライド移動可能な合成樹
脂のスライドブッシュ24が設けてある。スライドブッ
シュ24には背面側へ突出し上記レリーズレバー2Aの
衝合部22に当接可能な突起25が形成してある。ま
た、スライドブッシュ24の表面にはピン26が突設し
てあり、ピン26は後述の制御レバー3Aのガイド穴3
1に移動可能に挿通してある。
【0019】制御レバー3Aは中間が支軸30により支
持され、上記レリーズレバー2Aの他片および上記開放
レバー2Bのガイド片23と重なってこれらを覆うよう
に設けてある。制御レバー3Aの上端部には上記スライ
ドブッシュ24のピン26を挿通したガイド穴31が形
成してあり、ガイド穴31は上記支軸20を中心とする
長径の円弧状に形成してある。制御レバー3Aの下端部
には、支軸30の下方位置に切欠き32が形成してあ
る。切欠き32はベース部材に突設した突起R5を囲む
ように設けてあり、切欠き32の両側縁32a,32b
がそれぞれ突起R5に当接して制御レバー3Aの回動を
規制する。
【0020】ロックレバー3Bはほぼ水平姿勢として、
基端が支軸30に支持されている。ロックレバー3Bの
基端には下縁の背面側に突起33が設けてあり、突起3
3は制御レバー3Aの切欠き32内に突出している。一
方、ロックレバー3Bの自由端は連結ロッド5を介して
キーシリンダKと連結してある。
【0021】図1および図2に示すように、キーシリン
ダKは端末にキー操作により上下回動可能なキーレバー
4を備えている。キーレバー4はキーシリンダKの側方
へ向かって延び、基端から自由端にかけて若干自由端側
が下位となる傾斜状に設けてある。キーレバー41の自
由端には該自由端からほぼ直交方向斜め下方へ延びる合
成樹脂のスナップ部材41が回動可能に支持してある。
【0022】連結ロッド5は、その上半部51が傾斜状
で、中間の屈曲部50を経て下半部52が鉛直方向に延
びるほぼく字形の金属丸棒で構成してある。連結ロッド
5は上半部51上端の屈曲端をスナップ部材41の係止
穴42に嵌入するとともに、一般部をスナップ部材41
の係止片43内に嵌入して係止片43で把持するよう係
止して(図7)、上半部51とスナップ部材41とを一
直線状に係止連結している。連結ロッド5の下半部52
の下端は、カラー部材53を介してロックレバー3Bの
自由端に回動可能に軸着してある。
【0023】なお、ロックレバー3Bとキーレバー4と
の連結は、予め連結ロッド5をロックレバー3Bに連結
しておき、コントロールユニットR2とキーシリンダK
とを個別にドアへ設置した後に、ドア内で連結ロッド5
の上端とキーレバー4のスナップ部材41を連結する。
【0024】また、コントロールユニットR2にはその
側部に、車両の側面衝突時にロックレバー3Bを保護す
るプロテクタ6が設けてある。図1ないし図3に示すよ
うにプロテクタ6は水平断面ほぼL字形の金属板で、ロ
ックレバー3Bの自由端を囲むように配し、一方の側縁
60をコントロールユニットR2のベース部材の側縁に
固着してある。プロテクタ6の他方の側縁には上部にコ
ントロールユニットR2側へ折り返した舌片状の遮断板
61,62が設けてある。遮断板61,62は、ドアの
ベルトラインとウィンドウガラスとの境界から挿入され
た定規等の板体の進路を遮断し、不正なロックレバー3
Bの操作を阻止するものである。
【0025】プロテクタ6には遮断板61の上方に、連
結ロッド5の下半部52に沿って上方へ突出するストッ
パ部材7が取付けてある。ストッパ部材7は水平断面ほ
ぼL字形の金属板からなり、その凹面で連結ロッド5下
半部52の屈曲方向外側の外周を囲むように配し、スト
ッパ部材7は下端をプロテクタ6の遮断板61の根元コ
ーナー部の内面に重合固着してある。ストッパ部材7の
上端71は一般部より内側へしぼり込んであり、上端7
1は連結ロッド5の上半部51の延長線上の位置で、下
半部52の上端の上記屈曲方向外側の外周と近接対向せ
しめてある。ストッパ部材7はナイロンコーティングを
施し、車体の振動で連結ロッド5がストッパ部材7に当
たっても当り音が生じないようにしている。
【0026】このように構成した車両ドアの施錠装置
は、通常、図2に示すように、ドアハンドルの操作する
とコントロールユニットR2の開放レバー2Bが矢印A
方向へ回動する。開放レバー2Bの回動により、スライ
ドブッシュ24が制御レバー3Aのガイド穴31に沿っ
て支軸20を中心とする円弧軌道上を移動し、スライド
ブッシュ24の突起25がレリーズレバー2Aの衝合部
22の上半部に当接し、開放レバー2Bと連動してレリ
ーズレバー2Aが矢印A方向へ回動する。そして、レリ
ーズレバー2AはラッチユニットR1のポール1Bを操
作し、ラッチ1Aとポール1Bとの係合が解除される。
【0027】キーシリンダ4をキーにより施錠操作する
とキーレバー4が矢印B方向へ回動する。図4に示すよ
うに、このキーレバー4の作動は連結ロッド5を介して
コントロールユニットR2のロックレバー3Bに伝達さ
れ、ロックレバー3Bは矢印C方向へ回動する。これに
より、ロックレバー3Bの突起33が制御レバー3Aの
切欠き32の側縁32aに当接して、制御レバー3Aが
ロックレバー3Bと連動し、切欠き32の側縁32bが
突起R5に当接する施錠位置まで回動する。施錠位置に
おいて、制御レバー3Aのガイド穴31は、支軸20を
中心とする円弧状の位置から変位してレリーズレバー2
Aの衝合部22の延在方向と合致する。
【0028】この状態で、ドアハンドルを操作して開放
レバー2Bを矢印A方向へ回動させても、スライドブッ
シュ24は制御レバー3Aのガイド穴31の案内により
レリーズレバー2Aの衝合部22の下半部に沿うように
移動し、突起25は衝合部22に当接せず、レリーズレ
バー2Aが作動しないのでポール1Bとラッチ1Aとの
係合解除がなされず、ラッチ1AとストライカSとの係
合解除が禁止される。
【0029】ところで、施錠状態でドアハンドルを操作
したままでは、図5に示すように、スライドブッシュ2
4は制御レバー3Aのガイド穴31の外側端まで移動し
ており、スライドブッシュ24の突起25はレリーズレ
バー2Aの衝合部22の下半部と対向している。このま
ま、キーシリンダKを解錠操作するとキーレバー4が矢
印D方向へ回動し、ロックレバー3Bが矢印E方向へ回
動し、ロックレバー3Bの突起33が制御レバー3Aの
切欠き32の側縁32bに当接して制御レバー3Aを解
錠位置へ回動させようとする。ところが、制御レバー3
Aに伴って矢印F方向へ移動しようとするスライドブッ
シュ24の突起25がレリーズレバー2Aの衝合部22
の下半部に衝き当って移動しないため、制御レバー3A
も回動できず、ロックレバー3Bの回動も止まって回動
不能となる。
【0030】ロックレバー3Bの回動不能状態で、更に
キーシリンダ4を解錠操作してキーレバー41を矢印D
方向へ回動させようとすると、連結ロッド5は屈曲部5
0がキーレバー4の押出し荷重により上半部51の延長
線に沿って下方(矢印G方向)へ変位し、この屈曲部5
0を中心に連結ロッド5は外側方向へ向かって撓もうと
する。このとき、ストッパ部材7の上端71が直ちに矢
印G方向へ変位する屈曲部50を受け止め、屈曲部50
の変位を阻止するので連結ロッド5は撓まない。従っ
て、一直線状に連結された連結ロッド5の上半部51と
スナップ部材41との係止連結部に屈折が発生せず、連
結部ははずれない。
【0031】ストッパ部材7は、連結ロッド5の撓み中
心を的確に抑制するようにしたので構造簡素かつ小型の
ものですむ。また、ストッパ部材7はコントロールユニ
ットR2に既存のプロテクタ6に取付けたので連結ロッ
ド5に対する位置合わせが容易で、連結ロッド5に対す
る位置ずれの心配もない。ストッパ部材7はプロテクタ
6と一体成形としてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、車両用ドアの施錠装置
のキーシリンダとコントロールユニットとを連結する連
結ロッドに沿うように近接対向するストッパ部材を設け
たので、ストッパ部材により連結ロッドの撓み中心の変
位を的確に抑制し、連結ロッドの撓みを防止でき、連結
ロッドの連結部のはずれを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ドアの施錠装置の側面図であ
る。
【図2】本発明の車両用ドアの施錠装置の正面図であ
る。
【図3】本発明の車両用ドアの施錠装置の要部斜視図で
ある。
【図4】本発明の車両用ドアの施錠装置のコントロール
ユニットの施錠状態を示す要部作動図である。
【図5】上記コントロールユニットの施錠状態において
ドアハンドルを操作したままキーシリンダを解錠操作し
た状態を示す要部作動図である。
【図6】本発明の車両用ドアの施錠装置のラッチユニッ
トの要部の作動図である。
【図7】本発明の車両用ドアの施錠装置のスナップ部材
と連結ロッドとの連結構造を示す分解斜視図である。
【図8】従来の車両用ドアの施錠装置の側面図である。
【符号の説明】
K キーシリンダ R1 ラッチユニット R2 コントロールユニット S ストライカ 1A ラッチ 1B ポール 2A レリーズレバー 2B 開放レバー 3A コントロールレバー 3B ロックレバー 4 キーレバー 5 連結ロッド 50 屈曲部 51 上半部 52 下半部 6 プロテクタ 7 ストッパ部材 71 上端

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーシリンダと、ドア閉時に車体のスト
    ライカと係合するラッチユニットと、ドアハンドルの操
    作により上記ラッチユニットと上記ストライカとの係合
    を解除するとともに、上記キーシリンダの操作により上
    記ラッチユニットの上記ストライカとの係合解除を禁止
    または容認するコントロールユニットとを備え、上記キ
    ーシリンダに設けられ、キー操作により上下回動するキ
    ーレバーと、上記コントロールユニットに上下回動可能
    に設けられたロックレバーとが、中間が屈曲したほぼく
    字形をなし、上端が上記キーレバーに設けたスナップ部
    材に係止されるとともに、下端が上記ロックレバーに軸
    着された連結ロッドを介して連結され、上記ラッチユニ
    ットの上記ストライカとの係合解除が禁止されかつ上記
    ドアハンドルが操作されているとき、上記ロックレバー
    が回動不能となる車両用ドアの施錠装置において、上記
    連結ロッドの屈曲方向外側の外周に近接対向し、上記ロ
    ックレバーが回動不能のときに上記キーレバーを回動し
    た際、連結ロッドの屈曲部が上記屈曲方向外側へ変位す
    ることを防止するストッパ部材を設けたことを特徴とす
    る車両用ドアの施錠装置。
  2. 【請求項2】 上記ストッパ部材は、断面形状がほぼL
    字形または半円弧形の金属板で構成し、その上端を、上
    記連結ロッドの上部連結部から屈曲部に至る上半部の延
    長線上の位置で、上記上端の凹面側を、上記連結ロッド
    の屈曲部から下部連結部に至る下半部の上端の上記屈曲
    方向外側の外周を囲むように近接対向せしめた請求項1
    に記載の車両用ドアの施錠装置。
  3. 【請求項3】 上記コントロールユニットは、連結ロッ
    ドを連結した上記ロックレバーの先端の外側を覆う金属
    板のプロテクタを備え、上記ストッパ部材は、上記プロ
    テクタに設けて、上記連結ロッドの下半部に沿って延設
    した請求項1または請求項2に記載の車両用ドアの施錠
    装置。
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