JP6420703B2 - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ドアの車外側に配置されるアウトサイドハンドルを備えた車両用ドアハンドル装置に関する。
従来、この種のアウトサイドハンドルを備えた車両用ドアハンドル装置のうち、車両衝突時の慣性力によって車両ドアが開放するのを防止する機構を備えたものが知られている。このドアハンドル装置の一例が下記の特許文献1及び2に開示されている。これらのドアハンドル装置(以下、「従来装置」ともいう)によれば、車両衝突時の慣性力によって係合位置まで回動した慣性ストッパ部材が、ドアラッチ機構に連係するアウトサイドハンドル側の係合部に係合してこの係合部の移動を防止する。その結果、車両衝突時にアウトサイドハンドルが車両外方へ動いてドアラッチ機構がロック状態からアンロック状態へと切り替わることが阻止されため、車両ドアの開放を防止できる。
特開2009−229797号公報 特開2008−156935号公報
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記の従来装置では、車両衝突時の慣性力によってアウトサイドハンドルが慣性ストッパ部材の回動前に車両外方へ動くと、慣性ストッパ部材がアウトサイドハンドル側の係合部に係合できない場合が生じ得る。また、慣性ストッパ部材が慣性力によって係合位置まで回動した後、初期位置に復帰するよりも前に車両ドアに再び慣性力が作用すると、慣性ストッパ部材の復帰動作がアウトサイドハンドル側の係合部の移動を阻止するタイミングに間に合わず、慣性ストッパ部材がアウトサイドハンドル側の係合部に係合できない場合が生じ得る。このように、車両衝突時の慣性ストッパ部材の動作が遅れると、慣性ストッパ部材が適正に作動しないおそれがある。
そこで本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、車両用ドアハンドル装置において、車両衝突時の慣性力によって車両ドアが開放するのを防止する機構を適正に作動させるのに有効な技術を提供することである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用ドアハンドル装置は、ベースフレーム、アウトサイドハンドル、連係機構及びドア開放防止機構を含む。ベースフレームは、車両ドアのドアアウタパネルに固定される。アウトサイドハンドルは、ベースフレームにドア閉位置とドア開位置との間で揺動可能となるように設けられ車体の外表面に沿ったハンドル延在方向に延在する。例えば、車両側部(側面)に設けられた車両ドアの場合にはハンドル延在方向が車両前後方向となり、車両後部(背面)に設けられた車両ドアの場合にはハンドル延在方向が車両左右方向となる。連係機構は、アウトサイドハンドルがドア閉位置からドア開位置に向けて揺動するドア開方向の動作を、車体に対して車両ドアを閉状態で保持可能に構成されたラッチ機構のアンラッチ動作に変換するように作動する。ドア開放防止機構は、車両衝突時において連係機構の動きを規制してラッチ機構のアンラッチ動作を阻止することによって車両ドアが開放するのを防止する機能を果たす。
このドア開放防止機構は、ベースフレームに回動可能に支持された慣性レバーと、慣性レバーに取付けられた慣性体と、慣性レバーを当該慣性レバーが連係機構の動きを規制しない初期位置に向けて弾性付勢する弾性部材と、を備える。慣性レバーは、車両衝突時の車両外方への慣性力を受けていないときには弾性部材の弾性付勢力にしたがって初期位置に保持される一方、車両衝突時の車両外方への慣性力を受け且つその慣性力が前記弾性部材の弾性付勢力を上回ったときには慣性体の慣性質量を利用して弾性部材の弾性付勢力に抗して初期位置から連係機構の動きを規制する規制位置へと回動するように構成される。これにより、規制位置まで回動した慣性レバーは、連係機構の動きを規制してラッチ機構のアンラッチ動作を阻止することができ、その結果、車両ドアが開放するのを防止することができる。
また、この慣性レバーは、そのレバー重心がハンドル延在方向についてはアウトサイドハンドルのハンドル重心と同じ位置に設定されるように構成され、且つレバー重心が車両上下方向についてはハンドル重心と同じ位置に設定されるか或いはハンドル重心よりも低い位置に設定されるように構成されている。本構成によれば、車両衝突時の衝撃荷重が車両前方側から車両ドアに伝達される場合と、車両後方側から車両ドアに伝達される場合のいずれの場合であっても、慣性レバーを慣性力によってアウトサイドハンドルの動きに遅れることなく作動させることができる。更に、車両衝突時の衝撃荷重が車両下方側から車両ドアに伝達される場合に、慣性レバーを慣性力によってアウトサイドハンドルの動きに遅れることなく作動させることができる。その結果、ドア開放防止機構を適正に作動させることができる。
上記の車両用ドアハンドル装置では、慣性レバーは、第1アーム部及び第2アーム部を含むのが好ましい。第1アーム部は、ベースフレームに回動可能に支持された支持軸部から車両後方に延出する。第2アーム部は、支持軸部から車両前方に延出し且つ延出先端領域に慣性体を備える。この慣性レバーは、車両衝突時の車両外方への慣性力を受けたときに初期位置から規制位置まで回動することによって、第1アーム部が連係機構を構成する作動部材の移動軌跡上に位置してこの作動部材の移動を規制するように構成されている。これにより、車両衝突時において慣性レバーは、その第1アーム部において作動部材の動きを規制することができる。この場合、第2アーム部の延出先端領域に慣性体が設けられているため、車両衝突時の慣性力によって慣性レバーを敏感に作動させることができる。
上記の車両用ドアハンドル装置は、更に、初期位置から規制位置まで回動した慣性レバーを規制位置に保持するための保持機構を含むのが好ましい。この保持機構は、係止凸部及び板バネを備えている。係止凸部は、ベースフレームに慣性レバーの第2アーム部と対向するように設けられる。板バネは、第2アーム部のうち車両前方側の延出先端領域に設けられる。この保持機構によれば、慣性レバーは、規制位置に向けて回動したとき、板バネが係合凸部に押し付けられて弾性変形した状態で係合凸部を乗り越えて元の形状に戻り係合凸部に係止されることによって規制位置に保持される。この場合、第2アーム部の延出先端領域に板バネを設けることによって、慣性レバーの作動時に板バネが動く領域を大きく(作動ストロークを長く)することができる。その結果、ベースフレーム側の構造を複雑にすることなく、板バネを係合凸部に係合させ易い係合構造を実現することができる。また、第2アーム部の延出先端領域に板バネを設けることによって、慣性レバーの動作が板バネによって邪魔され難い。
上記の車両用ドアハンドル装置は、保護カバーを備えるのが好ましい。この保護カバーは、慣性レバーのうち支持軸部から第2アーム部までの範囲が少なくとも含まれる領域を車内側から覆うようにベースフレームに取り付けられる。これにより、ベースフレームに慣性レバーが組付けられた状態で、この慣性レバーが組付け作業者の手指による押圧によって規制位置へと回動して保持機構によって当該規制位置に保持されるのを阻止することができる。
以上のように、本発明によれば、車両用ドアハンドル装置において、車両衝突時の慣性力によって車両ドアが開放するのを防止する機構を適正に作動させることが可能になった。
図1は、本実施の形態の車両用ドアハンドル装置100を車外側から視た側面図である。 図2は、車両用ドアハンドル装置100を保護カバー113が取り外された状態にて車内側から視た斜視図である。 図3は、慣性レバー141を車両上方から視た図である。 図4は、車両用ドアハンドル装置100を保護カバー113が取付けられた状態にて車内側から視た斜視図である。 図5は、慣性レバー141が初期位置にある様子を示す斜視図である。 図6は、図5中の慣性レバー141の第1アーム部143の先端周辺の断面構造を示す図である。 図7は、慣性レバー141が規制位置にある様子を示す斜視図である。 図8は、図7中の慣性レバー141の第1アーム部143の先端周辺の断面構造を示す図である。 図9は、慣性レバー141の第2アーム部144の先端周辺の断面構造を示す図である。 図10は、慣性レバー141のレバー重心G1とアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2との位置関係を車両前後方向X1,X2について示す図である。 図11は、慣性レバー141のレバー重心G1とアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2との位置関係を車両上下方向Y1,Y2について示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる車両用ドアハンドル装置を図面を参照しながら説明する。なお、当該図面では、車両前方及び車両後方をそれぞれ矢印X1及び矢印X2で示し、車両上方及び車両下方をそれぞれ矢印Y1及び矢印Y2で示し、車両内方及び車両外方をそれぞれ矢印Z1及び矢印Z2で示している。車両ドアに取付けられる前の状態の車両用ドアハンドル装置に対して、また車両ドアに取付けられた後の状態の車両用ドアハンドル装置に対して、これらの方向を適用することができる。
本実施の形態の車両用ドアハンドル装置(以下、単に「ドアハンドル装置」ともいう)100は、車両ドア10に組付けられるものであり、図1に示されるように、ベースフレーム110及びアウトサイドハンドル120を含む複数の構成部品が一体状に組み付けられたアセンブリ(「アッシー」ともいう)として構成されている。
ベースフレーム110は、車体の外表面に沿った車両前後方向X1,X2に長尺状に延在する部材であり、車両ドア10の外表面を構成する金属製のドアアウタパネル11の車内側に固定される。このベースフレーム110は、アウトサイドハンドル120との係合によって当該アウトサイドハンドル120を保持する機能を果たす。このベースフレーム110は、樹脂材料によって構成されている。このベースフレーム110には、アウトサイドハンドル120に加えて、連係機構130、ドア開放防止機構140及びキャップ150等が組み付けられている。キャップ150は、ベースフレーム110に対するアウトサイドハンドル120の抜け止めのために、ベースフレーム110の車両後方側の端部(図1中の左側端部)111に組み付けられている。このベースフレーム110が本発明の「ベースフレーム」に相当する。
アウトサイドハンドル120は、車両ドアの車外側に配置され、且つベースフレーム110と同様に車体の外表面に沿った車両前後方向X1,X2に長尺状に延在し、一方端及び他方端を備えるグリップ型の操作ハンドル(アウタハンドル)として構成されている。このアウトサイドハンドル120は、樹脂材料によって構成されている。ユーザはアウトサイドハンドル120を手指で把持して車両ドアの開閉操作を行うことができる。このアウトサイドハンドル120が本発明の「車両用アウトサイドハンドル」に相当する。
アウトサイドハンドル120は、車両前方側の端部(図1中の右側端部)121に設けられたハンドル軸部121aを中心に図1に示されているドア閉位置(初期位置)と車両外方へ所定量回動したドア開位置との間で揺動可能となるようにベースフレーム110に組付けられている。このため、アウトサイドハンドル120をドア閉位置からドア開位置へと揺動させるドア開方向の動作と、アウトサイドハンドル120をドア開位置からドア閉位置へと揺動させるドア閉方向の動作が可能である。アウトサイドハンドル120は、車両後方側の端部(図1中の左側端部)122に設けられた係合部(図2中の係合部122a)において、連係機構130の構成要素であるベルクランク131と係合している。
連係機構130は、アウトサイドハンドル120がドア閉位置から前記ドア開位置に向けて揺動するドア開方向の動作を、車体に対して車両ドア10を閉状態で保持可能に構成されたドアラッチ機構(図示省略)のアンラッチ動作(ラッチ状態からアンラッチ状態に移行する動作)に変換する。この目的のために、連係機構130は、前記のベルクランク131に加えて、コイルスプリング(図2中のコイルスプリング132)及び連結レバー133等の要素を備えている。尚、ドアラッチ機構は周知の構造を有し、車体側に固定されたストライカと、車両ドア10側に組付けられるラッチおよびポール等を備えている。このドアラッチ機構の詳細については、例えば特開2013−130028号公報に開示の「ラッチ機構10」が参照される。ドアラッチ機構のラッチ状態では、ストライカに係合しているラッチの回転がポールによって規制されるため、閉じられた状態の車両ドア10を開放するドア開動作が不能になる。一方で、ドアラッチ機構のアンラッチ状態では、ストライカに係合しているラッチの回転がポールによって規制されないため、車両ドア10のこのドア開動作が可能になる。ここでいう連係機構130が本発明の「連係機構」に相当する。
図2に示されるように、ベルクランク131は、車両ドア10が閉じた状態で車両前後方向X1,X2に沿って延在する円柱状の軸部131aにてベースフレーム110に回転可能に組付けられている。このベルクランク131は、入力アーム部131bと出力アーム部131cを備えている。入力アーム部131bは、車両下方へと延出しており、その延出先端部がアウトサイドハンドル120の係合部122aのうち車両外方側の部位に係合(当接)している。出力アーム部131cは、円柱状の連結軸134を介して連結レバー133の上端部133aに一体的に連結されている。尚、連結レバー133と連結軸134とが一体的に構成されてもよい。ベルクランク131にはカウンターウェイト(慣性部)131dが設けられている。このカウンターウェイト131dは、車両外方に向けて作用する慣性力でアウトサイドハンドル120が開作動することを規制するためのものであり、このための規制力はカウンターウェイト131dの質量とコイルスプリング132の付勢力との双方によって設定される。
コイルスプリング132は、ベルクランク131とアウトサイドハンドル120を図2中のドア閉位置(初期位置)に向けて弾性付勢するリターンスプリング(アウトサイドハンドル120をドア開位置からドア閉位置に自動的に復帰させる部材)である。このコイルスプリング132は、ベルクランク131の軸部131aの軸外周に組付けられ、一方の端部がベースフレーム110に係合し、且つ他方の端部がベルクランク131に係合している。従って、ベルクランク131は、その入力アーム部131bがアウトサイドハンドル120の係合部122aと係合する方向にコイルスプリング132による所定の弾性付勢力で回転付勢され、入力アーム部131bにおいてアウトサイドハンドル120の係合部122aと弾性的に係合している。
連結レバー133は、その下端部133bの先端が二股形状、所謂「カニ爪形状」になっており、この先端においてアウトサイドオープンレバー135に係合している。アウトサイドオープンレバー135は、ドアラッチ機構のポール(図示省略)と連係している。連結レバー133は、アウトサイドハンドル120がドア閉位置からドア開位置に操作されて、ベルクランク131がコイルスプリング132の弾性付勢力に抗して所定量回転するときに、図2に示される初期位置から所定量下方に移動するように構成されている。
連結軸134は、ベルクランク131の出力アーム部131cに対して回転可能に組付けられ、ベルクランク131と共に回動可能である。このため、アウトサイドハンドル120がドア閉位置からドア開位置に向けてドア開方向に移動すると、ベルクランク131によって連結軸134及び連結レバー133が駆動されて下方へ移動するため、連結レバー133によるドアラッチ機構のアンラッチ動作が可能になる。この連結軸134の車両前方側の端部には、先端に向けて先細りするような円錐形状の係合部134aが設けられている。
上記構成の連係機構130によれば、車両ドア10が閉じた状態で、アウトサイドハンドル120がドア閉位置にあり、且つ連結レバー133が初期位置にあるときには、ドアラッチ機構がラッチ状態になり、車両ドア10の前述のドア開動作が不能になる。一方で、アウトサイドハンドル120がドア閉位置からドア開位置に操作されて、連結レバー133が初期位置から所定量下方に移動したときには、ドアラッチ機構がアンラッチ状態になり、車両ドア10の前述のドア開動作が可能になる。
ドア開放防止機構140は、ベースフレーム110のうち連係機構130よりも車両前方側に組付けられている。このドア開放防止機構140は、車両ドア10が閉じた状態での車両衝突時(特には、車両の側面衝突時)に車両ドア10が受ける衝撃荷重によって車両外方Z2への慣性力が作用した場合、連係機構130の動き、具体的には連結軸134が車両下方へ移動する(ドア開方向に作動する)動きを規制することによって、車両ドア10が開放するのを防止する機能を果たす。この目的のために、ドア開放防止機構140は、慣性レバー141及びコイルスプリング147を備えている。このドア開放防止機構140が本発明の「ドア開放防止機構」に相当する。
慣性レバー141は、車両前後方向X1,X2に沿って延びる樹脂製の部材であり、支持軸部142、第1アーム部143及び第2アーム部144を備えている。慣性レバー141は、取付けピン142aによって支持軸部142においてベースフレーム110に回動(「揺動」ともいう)可能に取付けられている。このため、慣性レバー141は、支持軸部142を回動中心として、図2に示される初期位置(図3中の初期位置P1)と、連係機構130の連結軸134が車両下方へ移動するのを規制するための規制位置(図3中の二点鎖線で示される規制位置P2)との間で回動可能となるように構成されている。この慣性レバー141が本発明の「慣性レバー」に相当する。
コイルスプリング147は、支持軸部142とベースフレーム110との間に組付けられている。このコイルスプリング147は、慣性レバー141を連係機構130の連結軸134の動きを規制しない初期位置P1に向けて、即ち慣性レバー141を車両上方から視たときの左回り方向に常時に弾性付勢している。このコイルスプリング147が本発明の「弾性部材」に相当する。
このため、慣性レバー141は、車両外方Z2への慣性力を受けていない場合には、コイルスプリング147の弾性付勢力にしたがって初期位置P1に保持されるように構成されている。一方で、慣性レバー141は、車両外方Z2にコイルスプリング147の弾性付勢力を上回る慣性力を受けた場合には、コイルスプリング147の弾性付勢力に抗して初期位置P1から規制位置P2に向けて回動するように構成されている。
第1アーム部143は、支持軸部142から車両後方X2へ延出するアーム部分である。この第1アーム部143が本発明の「第1アーム部」に相当する。この第1アーム部143の延出先端には、車両内外方向に互いに離間し且つ車両前後方向に延在する第1係合片145及び第2係合片146が設けられている。この第1アーム部143では、第1係合片145が第2係合片146よりも車内側に配置されている。
第2アーム部144は、支持軸部142から車両前方X1へ延出するアーム部分である。この第2アーム部144が本発明の「第2アーム部」に相当する。この第2アーム部144の延出先端領域に設けられた凹状の収容空間144aには、金属製のカウンターウェイト148が取付けられている。このカウンターウェイト148が本発明の「慣性体」に相当する。このため、慣性レバー141のレバー重心G1の位置を、車両前後方向については支持軸部142よりも車両前方側(カウンターウェイト148寄り)に設定することができる。
また、この第2アーム部144には、初期位置P1から規制位置P2まで回動した慣性レバー141を規制位置P2に保持するための保持機構160が割り当てられている。ここでいう保持機構160が、本発明の「保持機構」に相当する。保持機構160は、ベースフレーム110に慣性レバー141の第2アーム部144と対向するように凸状に設けられた係合凸部112と、第2アーム部144のうち車両前方側の延出先端領域(固定部144b)に設けられた板バネ(板片状のバネ部材)149と、を備えている。慣性レバー141が規制位置P2まで回動したとき、係合凸部112に押し付けられて弾性変形した板バネ149が係合凸部112を乗り越えて元の形状に戻ることによって係合凸部112に係止保持される。従って、規制位置P2は板バネ149が係合凸部112に係止される係止位置でもある。ここでいう係合凸部112及び板バネ149がそれぞれ本発明の「係合凸部」及び「板バネ」に相当する。
図4に示されるように、ベースフレーム110には、上記構成のドア開放防止機構140及び保持機構160を車内側から覆うための保護カバー113が取付けられる。この保護カバー113は、ベースフレーム110に慣性レバー141が組付けられた状態で、この慣性レバー141が組付け作業者の手指による押圧によって規制位置(図3中の規制位置P2)へと回動して保持機構160によって当該規制位置に保持されるのを阻止するためのカバー部材である。ここでいう保護カバー113が本発明の「保護カバー」に相当する。
この保護カバー113は、ドア開放防止機構140の全体を覆うように構成されてもよいし、或いはドア開放防止機構140の一部を覆うように構成されてもよい。これにより、ベースフレーム110に慣性レバー141が組付けられた状態で、この慣性レバー141が組付け作業者の手指による押圧によって規制位置へと回動して保持機構160によって当該規制位置に保持されるのを阻止することができる。特に、保護カバー113が慣性レバー141の支持軸部142から第2アーム部144までの範囲のみを覆うような構成を採用した場合には、保護カバー113の小型化及び軽量化によって、ドアハンドル装置100の軽量化を図ることができる。一方で、慣性レバー141は、支持軸部142よりも車両後方側の領域(例えば、第1アーム部143)が組付け作業者の手指によって押圧されても回動しないため、当該領域を覆わなくても問題ない。
以下、上記構成のドア開放防止機構140及び保持機構160の動作について図5〜図9を参照しつつ説明する。
慣性レバー141は、車両衝突時の車両外方Z2への慣性力を受けていないときには、コイルスプリング147の弾性付勢力にしたがって図5中の初期位置に保持される。このとき、図6に示されるように、慣性レバー141の第1アーム部143の第1係合片145は、回動軸C(ベルクランク131の軸部131a)を中心に回動する連結軸134の移動軌跡上、特に係合部134aの移動軌跡T(図6中の二点鎖線で示される領域)上に配置される。具体的には、慣性レバー141が初期位置にあるとき、第1アーム部143の第1係合片145は、第2係合片146と対向し且つ移動軌跡Tに沿って延在する車外側の係合面145aを備え、この係合面145aのみが移動軌跡T上に配置され、係合面145a以外の外面が移動軌跡Tから外れるように構成されている。一方で、慣性レバー141が初期位置にあるとき、第1アーム部143の第2係合片146は、連結軸134の係合部134aの移動軌跡Tから外れた位置に配置されるように構成されている。
このため、アウトサイドハンドル120が通常操作時にドア閉位置からドア開位置へと回動する動作に伴って連結軸134の係合部134aが移動軌跡T上を図6中の矢印D1方向に移動する際、連結軸134の係合部134aは、第1係合片145の係合面145aのみに係合して係合面145a上を摺動する。第1係合片145が図6中の矢印D2方向に押圧されて移動軌跡T外へと押し出されるため、連結軸134及び連結レバー133のドア開方向移動が許容される。このとき、慣性レバー141は、コイルスプリング147の弾性付勢力に抗して所定量回動するが、この回動量は僅かであり、慣性レバー141が規制位置まで到達することはない。本構成によれば、アウトサイドハンドル120の通常操作に伴って、慣性レバー141が常に所定量回動するため、初期位置にある慣性レバー141の回動部分に塵や埃が付着して固着するのを防止することができる。その結果、慣性レバー141の適正な動作が長期間にわたって維持される。
これに対して、慣性レバー141は、車両衝突時の車両外方Z2への慣性力を受け、且つその慣性力がコイルスプリング147の弾性付勢力を上回ったときには、カウンターウェイト148の慣性質量を利用してコイルスプリング147の弾性付勢力に抗して図7中の規制位置に設定される。このとき、図8に示されるように、慣性レバー141の第1アーム部143の第2係合片146は、連結軸134(連係機構130を構成する作動部材)の係合部134aの移動軌跡T上に配置される。具体的には、慣性レバー141が規制位置にあるとき、第1アーム部143の第2係合片146は、移動軌跡T上に位置し、且つ移動軌跡Tと交差するように車両内外方向Z1,Z2に延在する係止面(上面)146aを備えるように構成されている。一方で、慣性レバー141が規制位置にあるとき、第1アーム部143の第1係合片145は、連結軸134の係合部134aの移動軌跡Tから外れた位置に配置されるように構成されている。
このため、慣性レバー141が規制位置に設定された状態では、移動軌跡T上を図8中の矢印D1方向に移動する移動初期において連結軸134の係合部134aが第2係合片146の係止面146aに当接する。これにより、車両衝突時において慣性レバー141は、その第1アーム部143の第2係合片146において連結軸134の動きを規制することができる。このとき、連結軸134の係合部134aの移動が第2係合片146によって阻止され連結レバー133のドア開方向移動が規制されるため、アウトサイドハンドル120はドア開位置へ回動することができない。その結果、車両衝突時において、規制位置にある慣性レバー141によって連結レバー133のドア開方向移動を規制することができ、ドアラッチ機構のアンラッチ動作(車両ドアが閉じた状態(ラッチ状態)から車両ドアを開き得る状態(アンラッチ状態)に移行する動作)を防止することができる。
図9に示されるように、慣性レバー141は、車両外方Z2への慣性力によって初期位置P1から規制位置P2に向けて回動したとき、初期位置P1と規制位置P2との間の係合位置P3において板バネ149がベースフレーム110の係合凸部112に当接する。このとき、係合凸部112は、板バネ149との当接部分(車内側の対向壁部)に板バネ149の延在方向に沿って延在する傾斜面112aを備えている。このため、板バネ149は、係合凸部112の傾斜面112aに面接触することによって係合凸部112に円滑に係合する。慣性レバー141が慣性力によってこの係合位置P3から更に車両外方Z2に回動することにより、板バネ149は、係合凸部112によって押圧され固定部144bを中心に図9中の矢印D3方向に弾性変形した状態で係合凸部112を乗り越える。最終的に、慣性レバー141は慣性力によって規制位置P2まで回動する。
慣性レバー141の回動については、第2アーム部144の延出先端領域にカウンターウェイト148が設けられているため、車両衝突時の慣性力によって慣性レバー141を敏感に作動させることができる。また、カウンターウェイト148が受ける慣性荷重を板バネ149の弾性変形のための荷重に利用し易くなり、板バネ149を係合凸部112との係合の際に確実に弾性変形させることができる。更に、第2アーム部144の延出先端領域に板バネ149を設けることによって、慣性レバー141の作動時に板バネ149が動く領域を大きく(作動ストロークを長く)することができる。その結果、ベースフレーム110側の構造を複雑にすることなく、板バネ149を係合凸部112に係合させ易い係合構造を実現することができる。また、第2アーム部144の延出先端領域に板バネ149を設けることによって、慣性レバー141の動作が板バネ149によって邪魔され難い。
慣性レバー141が規制位置P2まで回動することにより、板バネ149は規制位置P2において係合凸部112との係合が解除されて弾性力にしたがって元の形状(初期状態)に戻る。このとき、係合凸部112は、板バネ149との当接部分とは反対側の部分(車外側の対向壁部)に板バネ149の延在方向と交差し且つ車両前後方向X1,X2に延在する垂直面112bを備えている。従って、慣性レバー141が規制位置P2から初期位置P1に向けて復帰する動作については、板バネ149のバネ先端149aが係合凸部112に引っ掛かることによって当該動作が阻止される。一方で、慣性レバー141が規制位置P2から初期位置P1と逆方向に回動する動作については、第2アーム部144がベースフレーム110側の壁面に当接することによって当該動作が阻止される。従って、この保持機構160によれば、慣性レバー141を規制位置P2に確実に保持することができる。
ところで、上記の慣性レバー141を用いる場合、車両衝突時の慣性力によって慣性レバー141が規制位置まで回動するよりも前にアウトサイドハンドル120が車両外方Z2へ動くと、慣性レバー141が連結軸134の係合部134aに係合できない場合が生じ得る。また、慣性レバー141が慣性力によって規制位置まで回動した後、初期位置に復帰するよりも前に車両ドア10に再び慣性力が作用したりドアアウタパネル11が変形したりすると、慣性レバー141の復帰動作が連結軸134の係合部134aの移動を阻止するタイミングに間に合わず、慣性レバー141が係合部134aに係合できない場合が生じ得る。このように、車両衝突時の慣性レバー141の動作が遅れると、慣性レバー141が適正に作動しないおそれがある。
そこで、本実施の形態のドア開放防止機構140では、車両衝突時に慣性レバー141がアウトサイドハンドル120の動きに遅れて作動するのを防止するために、慣性レバー141の重心及びアウトサイドハンドル120の重心の位置関係を特定の状態に設定している。この位置関係について具体的には、図10及び図11が参照される。即ち、本実施の形態では、第1の重心設定として、慣性レバー141のレバー重心G1がハンドル延在方向である車両前後方向X1,X2についてはアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2と同じ位置(同じ前後位置)に設定されている(図10参照)。更に、第2の重心設定として、慣性レバー141のレバー重心G1が車両上下方向Y1,Y2についてはアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2と同じ位置(同じ上下位置)に設定されている(図11参照)。
尚、第1の重心設定について、車両側部(側面)に設けられた車両ドアに適用されるドアハンドル装置の場合、慣性レバー141のレバー重心G1をハンドル延在方向である車両左右方向についてハンドル重心G2と同じ位置に設定する。
車両衝突時に車両が受けた衝撃荷重は、車両前後方向X1,X2については車両前方側から車両ドア10に伝達される場合と、車両後方側から車両ドア10に伝達される場合が想定される。この場合、慣性レバー141のレバー重心G1の位置がアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2の位置よりも車両後方側にあると、車両ドア10に車両前方側から衝撃荷重が伝達したときに、慣性レバー141が慣性力によって作動するよりも前にアウトサイドハンドル120が車両外方Z2に動くおそれがある。これに対して、慣性レバー141のレバー重心G1の位置がアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2の位置よりも車両前方側にあると、車両ドア10に車両後方側から衝撃荷重が伝達したときに、慣性レバー141が慣性力によって作動するよりも前にアウトサイドハンドル120が車両外方Z2に動くおそれがある。そこで、上記の第1の重心設定によればこのような問題に対処でき、車両ドア10に車両前後方向X1,X2のいずれの方向から衝撃荷重が伝達した場合でも、慣性レバー141を慣性力によってアウトサイドハンドル120の動きに遅れることなく作動させることができる。
また、車両衝突時に車両が受けた衝撃荷重は、車両上下方向Y1,Y2については車両下方側から車両ドア10に伝達される場合が想定される。この場合、慣性レバー141のレバー重心G1の位置がアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2の位置よりも車両上方側にあると、車両ドア10に車両下方側から衝撃荷重が伝達したときに、慣性レバー141が慣性力によって作動するよりも前にアウトサイドハンドル120が車両外方Z2に動くおそれがある。そこで、上記の第2の重心設定によればこのような問題に対処でき、車両ドア10に車両下方側から衝撃荷重が伝達した場合でも、慣性レバー141を慣性力によってアウトサイドハンドル120の動きに遅れることなく作動させることができる。
尚、第2の重心設定の変更例として、慣性レバー141のレバー重心G1の位置をアウトサイドハンドル120のハンドル重心G2の位置よりも下方に設定することもできる。この設定の場合、車両衝突時に慣性レバー141をアウトサイドハンドル120の動きに先行して作動させることができる。
従って、上記の第1の重心設定及び第2の重心設定の双方を兼ね備えるドアハンドル構造によれば、車両衝突時に慣性レバー141を適正に作動させて、連結軸134の係合部134aに確実に係合させることができる。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、慣性レバー141の第1アーム部143が2つの係合片145,146を備える場合について記載したが、本発明では、必要に応じて慣性レバー141の固着防止機構を有する係合片145が省略された構造を採用することもできる。
上記実施の形態では、慣性レバー141の第2アーム部144の延出先端領域にカウンターウェイト148及び板バネ149が設けられる場合について記載したが、本発明では、第2アーム部144のうち延出先端領域以外の領域にカウンターウェイト148や板バネ149を設けた構造を採用することもできる。
上記実施の形態では、慣性レバー141の第1アーム部143に連係機構130の動きを規制する係合片145,146(第1の要素)が割り当てられ、慣性レバー141の第2アーム部144にカウンターウェイト148(第2の要素)及び保持機構160(第3の要素)が割り当てられる場合について記載したが、本発明では、これら第1〜第3の要素のそれぞれを適宜のアーム部に割り当てることができる。
本発明では、ドアハンドル装置100に設けられた保護カバー113及び保持機構160のうちの少なくとも一方の構成要素を必要に応じて省略することもできる。
本発明では、上記構成のドアハンドル装置100の本質的な構造を車両の各車両ドアに適用することができる。例えば、車両前席用の左右のドアや、車両後席用の左右のドア、更には車両後部のドア(バックドア)等にアウトサイドハンドルの本質的な構造を適用することもできる。
10…車両ドア、11…ドアアウタパネル、100…車両用ドアハンドル装置、110…ベースフレーム、112…係合凸部、112a…傾斜面、112b…垂直面、113…保護カバー、120…アウトサイドハンドル、130…連係機構、131…ベルクランク、132…コイルスプリング、133…連結レバー、134…連結軸、134a…係合部、135…アウトサイドオープンレバー、140…ドア開放防止機構、141…慣性レバー、142…支持軸部、143…第1アーム部、144…第2アーム部、145…第1係合片、145a…係合面、146…第2係合片、146a…係止面、147…コイルスプリング(弾性部材)、148…カウンターウェイト(慣性体)、149…板バネ、150…キャップ、160…保持機構、C…回動軸、G1…レバー重心、G2…ハンドル重心、P1…初期位置、P2…規制位置、P3…係合位置、T…移動軌跡

Claims (4)

  1. 車両ドアのドアアウタパネルに固定されるベースフレームと、
    前記ベースフレームにドア閉位置とドア開位置との間で揺動可能となるように組付けられ車体の外表面に沿ったハンドル延在方向に延在するアウトサイドハンドルと、
    前記アウトサイドハンドルが前記ドア閉位置から前記ドア開位置に向けて揺動するドア開方向の動作を、車体に対して前記車両ドアを閉状態で保持可能に構成されたラッチ機構のアンラッチ動作に変換するように作動する連係機構と、
    車両衝突時において前記連係機構の動きを規制して前記ラッチ機構の前記アンラッチ動作を阻止することによって前記車両ドアが開放するのを防止するドア開放防止機構と、
    を含み、
    前記ドア開放防止機構は、
    前記ベースフレームに回動可能に支持された慣性レバーと、
    前記慣性レバーに取付けられた慣性体と、
    前記慣性レバーを当該慣性レバーが前記連係機構の動きを規制しない初期位置に向けて弾性付勢する弾性部材と、
    を備え、
    前記慣性レバーは、車両衝突時の車両外方への慣性力を受けていないときには前記弾性部材の弾性付勢力にしたがって前記初期位置に保持される一方、車両衝突時の車両外方への慣性力を受け且つその慣性力が前記弾性部材の弾性付勢力を上回ったときには前記慣性体の慣性質量を利用して前記弾性部材の弾性付勢力に抗して前記初期位置から前記連係機構の動きを規制する規制位置へと回動するように構成されるとともに、当該慣性レバーのレバー重心が前記ハンドル延在方向については前記アウトサイドハンドルのハンドル重心と同じ位置に設定されるように構成され、且つ前記レバー重心が車両上下方向については前記ハンドル重心と同じ位置に設定されるか或いは前記ハンドル重心よりも低い位置に設定されるように構成されている、車両用ドアハンドル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置であって、
    前記慣性レバーは、前記ベースフレームに回動可能に支持された支持軸部から車両後方に延出する第1アーム部と、前記支持軸部から車両前方に延出し且つ延出先端領域に前記慣性体を備える第2アーム部と、を含み、車両衝突時の車両外方への慣性力を受けたときに前記初期位置から前記規制位置まで回動することによって、前記第1アーム部が前記連係機構を構成する作動部材の移動軌跡上に位置してこの作動部材の移動を規制するように構成されている、車両用ドアハンドル装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置であって、
    更に、前記初期位置から前記規制位置まで回動した前記慣性レバーを前記規制位置に保持するための保持機構を含み、
    前記保持機構は、
    前記ベースフレームに前記慣性レバーの前記第2アーム部と対向するように凸状に設けられた係合凸部と、前記第2アーム部のうち車両前方側の延出先端領域に設けられた板バネと、を備え、
    前記慣性レバーは、前記規制位置に向けて回動したとき、前記板バネが前記係合凸部に押し付けられて弾性変形した状態で前記係合凸部を乗り越えて元の形状に戻り前記係合凸部に係止されることによって前記規制位置に保持される、車両用ドアハンドル装置。
  4. 請求項3に記載の車両用ドアハンドル装置であって、
    前記慣性レバーのうち前記支持軸部から前記第2アーム部までの範囲が少なくとも含まれる領域を車内側から覆うように前記ベースフレームに取り付けられる保護カバーを備えている、車両用ドアハンドル装置。
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