JP5932704B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
上記第1ケース体は、上記コンデンサが固定される底板部を備え、
上記第2ケース体は、上記底板部に対向配置される天板部を備え、
上記第1ケース体と上記第2ケース体との少なくとも一方は、上記底板部と上記天板部との少なくとも一方から相手側へ向かって立設された側板部を備え、
上記コンデンサは、コンデンサ素子をコンデンサケース内に配置すると共にポッティング樹脂にて封止してなり、また、該ポッティング樹脂が上記コンデンサケースから露出したポッティング面を、上記底板部の法線方向に対して直交する方向に向けた状態で、該底板部に固定されており、
上記装置ケースは、上記第1ケース体の上記底板部と上記第2ケース体の上記天板部とを互いに固定する連結固定部を、上記側板部から離れた位置に設けてなることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
また、上記側板部は、上記第1ケース体と上記第2ケース体との双方に設けてあってもよいし、一方に設けてあってもよい。
電力変換装置の実施例につき、図1〜図4を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1〜図3に示すごとく、互いに組み合わされた第1ケース体201及び第2ケース体202からなると共に内部に収容空間203を形成する装置ケース2と、装置ケース2の収容空間203に収容配置されたコンデンサ3とを有する。
そして、装置ケース2は、第1ケース体201の底板部21と第2ケース体202の天板部22とを互いに固定する連結固定部4を、側板部231、232から離れた位置に設けてなる。
また、電力変換装置1は、装置ケース2の収容空間203に、コンデンサ3以外にも種々の部品を収容配置している。例えば、収容空間203には、図1、図3に示すごとく、入力電力や出力電力から電磁ノイズを除去するためのノイズフィルタ5が配置されている。ノイズフィルタ5は、第1ケース体201における底板部21に、ボルト11によって固定されている。なお、図2においては、ノイズフィルタ5を省略してある。図6以降の同様の図においても、適宜ノイズフィルタ5を省略してある。
また、本例の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載され、これらの車両の駆動に用いることができる。
電力変換装置1において、装置ケース2は連結固定部4を設けてなる。これにより、底板部21を側板部231、232と離れた位置において天板部22と一体化させて、底板部21の振動を抑制することができる。その結果、コンデンサ3の振動を抑制することができる。
本例は、図5に示すごとく、底板部21の法線方向から見たとき、底板部21に対してコンデンサ3を固定したコンデンサ固定部340を通る直線であってポッティング面331の法線方向に平行な直線の上に、連結固定部4を配置した例である。
本例においては、コンデンサ固定部340は、4箇所に設けられている。具体的には、実施例1と同様に、コンデンサケース32における一対の側面から、それぞれ2個ずつフランジ部34が突出しており、このフランジ部34をボルト11によって第1ケース体201の底板部21に固定した部分が、コンデンサ固定部340である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図6に示すごとく、連結固定部4の一部を構成する第1ボス41を大きく突出させた例である。
すなわち、第1ケース体201の底板部21から突出させた第1ボス41を、側板部231よりも突出させ、天板部22に当接させている。それゆえ、天板部22には、実施例1のような第2ボス42は設けていない。本例においては、天板部22には、第1ボス41の先端部を嵌合させる嵌合凹部221が形成されている。また、天板部22には、嵌合凹部221に開口した挿通孔422が形成されている。
本例の場合には、第2ケース体202の構成を比較的簡素化することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図7に示すごとく、連結固定部4を構成する第1ボス41と第2ボス42との構造を、実施例1とは逆の構造とした例である。
すなわち、第1ケース体201に形成した第1ボス41に、ボス凹部413及び挿通孔412を形成し、第2ケース体202に形成した第2ボス42に、雌ネジ部424を形成してある。そして、ボルト43を第1ボス41側から第2ボス42側へ向かってねじ込むことにより、第1ボス41と第2ボス42とを締結固定して、連結固定部4を構成する。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図8に示すごとく、第2ケース体202を平板状とした例である。
すなわち、第1ケース体201の側板部231を高く形成し、第2ケース体202には、実施例1における側板部232を設けていない。また、第1ケース体201の底板部21から突出した第1ボス41は、側板部231と同等の高さ分突出している。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、本例とは逆に、第1ケース体201を平板状として、第2ケース体202を、本例における第1ケース体201と同様の形状としてもよい。
本例は、図9に示すごとく、平板状の第2ケース体202から、連結固定部4の一部を構成する第2ボス42を突出させた例である。
すなわち、第2ボス42以外の部分については、実施例5と同様に、第2ケース体202を平板状としている。これに合わせて、第1ケース体201の形状も、第1ボス41の長さ以外は、実施例5と同様の形状としている。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図10に示すごとく、連結固定部4は、その一部をコンデンサ3によって構成した例である。
すなわち、本例の電力変換装置1は、第1ケース体201の底板部21に固定されたコンデンサ3を、第2ケース体202の天板部22にも固定することによって、連結固定部4を構成している。
これにより、コンデンサ3が底板部21と天板部22とに懸架されるように双方に固定されることで、底板部21と天板部22とを互いに固定した連結固定部4を構成している。
本例の場合には、装置ケース2の収容空間203を広く保ちつつ、コンデンサ3の振動を抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図11に示すごとく、ノイズフィルタ5を底板部21に固定するフィルタ固定部540の一つを、コンデンサ固定部340の一つに固定した例である。
すなわち、底板部21には、コンデンサ3のほかに、バスバー12によってコンデンサ3と接続された被接続部品としてのノイズフィルタ5が固定されている。底板部21に対して被接続部品(ノイズフィルタ5)を固定する被接続部品固定部(フィルタ固定部540)のうちの一つは、コンデンサ固定部340の一つに固定されている。
また、実施例1と同様に、コンデンサ3も4つのコンデンサ固定部340において、ボルト11によって底板部21に固定されている。
また、フィルタ固定部540とコンデンサ固定部340とを、底板部21に対して共締めしていることにより、フィルタ固定部540とコンデンサ固定部340との固定を容易に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図12に示すごとく、フィルタ固定部540とコンデンサ固定部340とを、底板部21において周囲よりも隆起して形成された共通の台座212に固定した例である。
すなわち、実施例8のようにフィルタ固定部540とコンデンサ固定部340とを共締めするのではなく、共通の台座212に、フィルタ固定部540とコンデンサ固定部340とをそれぞれ個別のボルト11にて固定している。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図13、図14に示すごとく、バスバー12を、フィルタ固定部540とコンデンサ固定部340との少なくとも一方と、底板部21に対して共締めした例である。
すなわち、図13に示すごとく、コンデンサ固定部340の一つにおいて、ボルト11によってバスバー12を底板部21の台座212に共締めしてもよいし、図14に示すごとく、フィルタ固定部540の一つにおいて、ボルト11によってバスバー12を底板部21の台座212に共締めしてもよい。
なお、図示は省略したが、バスバー12を、フィルタ固定部540及びコンデンサ固定部340の双方と、底板部21に対して共締めしてもよい。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
また、実施例8〜実施例10においては、コンデンサに対してバスバーを介して接続された被接続部品を、ノイズフィルタとした例を示したが、被接続部品としては、特にこれに限られず、例えばリアクトル等、他の部品としてもよい。
2 装置ケース
201 第1ケース体
202 第2ケース体
203 収容空間
21 底板部
22 天板部
231、232 側板部
3 コンデンサ
31 コンデンサ素子
32 コンデンサケース
33 ポッティング樹脂
331 ポッティング面
4 連結固定部
Claims (11)
- 互いに組み合わされた第1ケース体(201)及び第2ケース体(202)からなると共に内部に収容空間(203)を形成する装置ケース(2)と、該装置ケース(2)の上記収容空間(203)に収容配置されたコンデンサ(3)とを有する電力変換装置(1)であって、
上記第1ケース体(201)は、上記コンデンサ(3)が固定される底板部(21)を備え、
上記第2ケース体(202)は、上記底板部(21)に対向配置される天板部(22)を備え、
上記第1ケース体(201)と上記第2ケース体(202)との少なくとも一方は、上記底板部(21)と上記天板部(22)との少なくとも一方から相手側へ向かって立設された側板部(231、232)を備え、
上記コンデンサ(3)は、コンデンサ素子(31)をコンデンサケース(32)内に配置すると共にポッティング樹脂(33)にて封止してなり、また、該ポッティング樹脂(33)が上記コンデンサケース(32)から露出したポッティング面(331)を、上記底板部(21)の法線方向に対して直交する方向に向けた状態で、該底板部(21)に固定されており、
上記装置ケース(2)は、上記第1ケース体(201)の上記底板部(21)と上記第2ケース体(202)の上記天板部(22)とを互いに固定する連結固定部(4)を、上記側板部(231、232)から離れた位置に設けてなることを特徴とする電力変換装置(1)。 - 請求項1に記載の電力変換装置(1)において、上記コンデンサ(3)は、上記ポッティング面(331)を最も面積の大きい面の一つとしていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)において、上記連結固定部(4)は、上記コンデンサ(3)の上記ポッティング面(331)を含む平面と、上記ポッティング面(331)が向いた側に配された上記側板部(231、232)との間に配設されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項3に記載の電力変換装置(1)において、上記連結固定部(4)は、上記コンデンサ(3)の上記ポッティング面(331)と対向する位置に配設されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項3又は4に記載の電力変換装置(1)において、上記コンデンサ(3)の上記ポッティング面(331)は、該ポッティング面(331)の法線方向における上記装置ケース(2)の中央を向いていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)において、上記底板部(21)の法線方向から見たとき、上記底板部(21)に対して上記コンデンサ(3)を固定したコンデンサ固定部(340)を通る直線であって上記ポッティング面(331)の法線方向に平行な直線の上に、上記連結固定部(4)が配置されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)において、上記連結固定部(4)は、その一部を上記コンデンサ(3)によって構成していることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)において、上記底板部(21)には、上記コンデンサ(3)のほかに、バスバー(12)によって上記コンデンサ(3)と接続された被接続部品(5)が固定されており、上記底板部(21)に対して上記被接続部品(5)を固定する被接続部品固定部(540)のうち少なくとも一つは、上記コンデンサ固定部(340)の少なくとも一つに固定されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項8に記載の電力変換装置(1)において、上記被接続部品固定部(540)の少なくとも一つと、上記コンデンサ固定部(340)の少なくとも一つとは、上記底板部(21)に対して共締めされていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項8又は9に記載の電力変換装置(1)において、上記被接続部品固定部(540)の少なくとも一つと、上記コンデンサ固定部(340)の少なくとも一つとは、上記底板部(21)において周囲よりも隆起して形成された共通の台座(212)に固定されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項8〜10のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)において、上記バスバー(12)は、上記被接続部品固定部(540)と上記コンデンサ固定部(340)との少なくとも一方と、上記底板部(21)に対して共締めされていることを特徴とする電力変換装置(1)。
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