JP5923060B2 - 側溝ブロック及び蓋体、並びにそれらを用いた側溝 - Google Patents

側溝ブロック及び蓋体、並びにそれらを用いた側溝 Download PDF

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Description

本発明は、道路の側部に配置され、雨水などを集水して排水する上で有用な側溝ブロック及び蓋体、並びに側溝ブロックと蓋体とを用いた側溝(又は道路側溝)に関する。
道路(車道)と歩道との間に配置される側溝ブロックは、通常、コンクリートなどで形成され、上部が開口し、かつ通水路を有するブロック本体と、このブロック本体の開口部を覆う蓋体とを備えている。雨水などを集水してブロック本体の通水路に流出させるための集水口は、主に、蓋体に形成したスリット状集水口と、ブロック本体と蓋体との間に形成した流入口とに大別される。
前者の集水口として、特開2000−328641号公報(特許文献1)には、断面U字状の側溝本体の開放部を閉鎖するための蓋板を備え、この蓋板に縁石部を形成し、この縁石部の歩道側及び車道側に、側溝本体の排水溝に通じる排水溝を形成した側溝が開示されている。特開2002−129643号公報(特許文献2)には、側溝ブロックの上方を閉鎖する蓋部に、内部の側溝空間と連通する細長で垂直の排水スリットを設け、前記蓋部の肩部分に設けた段部に側溝空間に通じる排水孔を設け、前記段部の路面側と前記排水スリットを連通する連通路を設け、段部の路端側の雨水を連通路を経て排水スリットから側溝空間へ排水する路面側溝の排水構造が開示されている。
特開2005−76197号公報(特許文献3)及び特開2005−139826公報(特許文献4)には、側溝の上端開口内に収納した形態で、上端開口を覆い、かつ前記側溝の上端面に対して同一面を形成する側溝蓋であって、この側溝蓋に、上下方向に貫通して雨水を流下させる透過孔を形成し、前記側溝蓋の上面に、前記透過孔に雨水を案内する案内溝を形成した側溝蓋が開示されている。
特開2006−257739公報(特許文献5)には、水路ブロック本体の排水路に雨水を取り込むため、水路ブロック本体の上面部で開口し、かつ前記排水路に通じる集水路を形成し、水路ブロック本体の上面部に長手方向に沿って縁石を取り付け、この縁石に、前記集水路の開口に導く隙間を確保しつつ、前記集水路の開口の上方を覆う遮蔽面を形成した縁石付き水路ブロックが開示されている。
しかし、これらの側溝では、縁石部の両側部や蓋部材を貫通して排水溝や集水路が形成されているため、これらの排水溝や集水路は、コンクリートの打設後に型枠の抜き取り(型枠の抜き加工)が必要にある。そのため、金型も含め成形加工性及び製造工程が複雑化するとともに、製造コストも高くなる。また、貫通する排水溝や集水路により蓋部材の機械的強度が低下しやすい。
後者の集水口として、特開平7−197512号公報(特許文献6)には、断面U形の集水側溝ブロックの頂部両側に、蓋体を載置して支持する支持部を対向して形成し、前記頂部両側の少なくとも一方に、ブロックの長さ方向に伸び、かつブロックの高さ方向に沿って上記支持部を超えて形成された長辺状の通水溝とを備えた集水側溝用ブロックが開示されている。この側溝ブロックでは、集水側溝ブロックの両側壁の頂部間に複数個の蓋体を長手方向に連続せしめて載置して支持し、上記側壁頂部に複数の通水溝を形成している。しかし、側溝ブロックの断面形状が、支持部に対応して、開口部側が外方向に拡がって肉厚の形態を有しているため、製造コストだけでなく、敷設工事も煩雑化する。例えば、敷設に際して、側溝ブロックを土砂で埋め戻すと、開口部側の外部側壁が外方向に拡がっているため、前記外部側壁には、土砂の空隙部が生成しやすい。また、長手方向に所定の間隔で、側溝ブロックの上端部の内壁から支持部の下部に至る領域を切り欠いた形態で通水溝を形成するため、構造が複雑化するとともに、側溝ブロックの生産効率が低下する。
特開2004−76304号公報(特許文献7)には、流路を有する側溝本体と、この側溝本体の開口に設置され、かつ第1の側面と前記側溝本体の開口側の第2の側面とを有する蓋と、この蓋の第2の側面に形成された位置決め手段(突起)とを備えた側溝が開示されている。この側溝では、前記突起により、前記第1及び第2の側面の上端から下端に至り、かつ断面縦長の排水用の第1の空間を形成し、この第1の空間を通って前記流路に排水される経路を形成している。しかし、前記と同様に、側溝ブロックの断面形状が、開口部側が外方向に拡がって肉厚の形態を有しているため、製造コストだけでなく、敷設工事も煩雑化する。また、蓋の側面の長手方向に所定間隔をおいて突起を形成する必要があり、蓋の構造が複雑化し、成形加工性及び生産効率が低下するとともに、コスト高となる。
特開2005−90142公報(特許文献8)には、長手方向に水路を形成し、上面の少なくとも一部が開口した側溝本体と、前記開口に設置された蓋とを有する側溝であって、前記蓋の上面を前記開口縁の上面より低くし、前記側溝の上面に、前記蓋の幅で前記長手方向に延びる凹部を形成した側溝が開示されている。特開平8−253964号公報(特許文献9)には、多孔質舗装の排水性路面に施工される排水側溝ブロックの一方の側壁に多孔質舗装と連通する上方開口の排水切欠を設けた道路排水用コンクリートブロックが記載されている。この文献に記載の側溝本体も支持部で蓋を支持しているため、側溝本体の上部が肉厚に形成されている。そのため、前記と同様に、製造コストだけでなく、敷設工事も煩雑化する。
特開2004−225385号公報(特許文献10)には、断面U字状に形成され、かつ側壁上部に、水平段部と垂直壁とで蓋受部を形成し、前記垂直壁に切欠部を設け、この切欠部に、略貫通する複数のスリット孔を有する直方体形状の導水体を接着剤で装着した導水U字溝ブロックが開示されている。しかし、この側溝ブロックでは、垂直壁の切欠部にそれぞれ導水体を接着させる必要があるため、施工性を改善できない。また、側壁の上部の水平段部で蓋部材を支持するため、安定に蓋部材を支持するためには、側壁の厚みを大きくする必要がある。
さらに他の構造の側溝ブロックも知られている。例えば、特開平9−221815号公報(特許文献11)には、断面逆U字状のブロック本体と、このブロック本体の上部に設けられた取付部と、この取付部の側部(ブロック本体の段部)に着脱自在に取着され、ブロック本体の排水路に通じる溝部を形成する境界部材とで側溝用ブロックを形成することが記載されている。しかし、この側溝ブロックは、ブロック本体と取付部と境界部材との3つの部材を必要とし、製造コストが高くなるとともに施工性を向上できない。
特開2000−328641号公報(特許請求の範囲、図1) 特開2002−129643号公報(特許請求の範囲、図2) 特開2005−76197号公報(特許請求の範囲、図7) 特開2005−139826公報(特許請求の範囲、図7) 特開2006−257739公報(特許請求の範囲、図2) 特開平7−197512号公報(特許請求の範囲、図4) 特開2004−76304号公報(特許請求の範囲、図2) 特開2005−90142公報(特許請求の範囲、図2) 特開平8−253964号公報(特許請求の範囲、図1) 特開2004−225385号公報(特許請求の範囲、図1) 特開平9−221815号公報(特許請求の範囲、図1)
従って、本発明の目的は、施工性及び成形加工性が改善され、かつ集水性を向上できる側溝ブロックと、このブロックを備えた側溝を提供することにある。
本発明の他の目的は、支持部などを形成する必要がなく、側溝ブロックの側壁の肉厚を小さくできるとともに、高い成形加工性を有し、製造コストを低減できる側溝ブロックと、このブロックを備えた側溝を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、簡単な構造でブロック本体の長手方向に沿って雨水などのスリット状集水路(又は流入路)を形成でき、集水効率を向上できる側溝ブロックと、このブロックを備えた側溝を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、側溝ブロック本体の側壁の上部壁を突条壁と切り欠き壁とで構成し、このような上部壁に対して嵌合可能な蓋体で側溝ブロック本体の開口部を閉塞すると、位置ずれを防止しつつ円滑に施工できること、側溝ブロック本体と蓋体との嵌合形態で、前記ブロック本体と蓋体との嵌合部位に長手方向に沿ってスリット状通水路を形成すると、集水性を向上できること、蓋体に貫通孔を形成する必要がなく、側溝ブロックに対して蓋体を嵌合形態で配置すればよいため、成形工程において型枠の抜き取り(型枠の抜き加工)などを必要とせず、側溝ブロック及び蓋体の成形加工性を向上できるとともに、側溝ブロック本体の側壁に蓋体の支持部を形成する必要がなく、側溝ブロック本体の側壁の肉厚を小さくできることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の側溝は、両側壁により排水路と上部開口部とが形成された側溝ブロック本体と、このブロック本体の開口部を閉塞するための蓋体とを備えており、前記ブロック本体の少なくとも一方の側壁の上部に、長手方向に延びて形成された突条部又は切り欠き部と、前記蓋体に形成され、かつ前記突条部又は切り欠き部に対して嵌合可能な嵌合凸部又は嵌合凹部と、嵌合形態で、前記ブロック本体と蓋体との嵌合部位(前記突条部又は切り欠き部と前記嵌合凸部又は嵌合凹部との間)の長手方向に沿って形成され、かつ前記排水路に通じるスリット状通水路とを備えている。このような側溝では、側溝ブロックと蓋体との嵌合操作により側溝を形成でき、施工性が高い。また、側溝ブロック本体の側壁に蓋体の支持部を形成する必要がなく、側溝ブロック本体の側壁の肉厚を小さくできる。特に、長尺な側溝ブロックと蓋体とを用いると、所定の部位(例えば、側溝ブロックの一方の端部)を基点にして、側溝ブロックの長手方向に沿って、蓋体を沿わせて配置するだけで位置決めでき、施工性を大きく改善できる。しかも、側溝ブロック本体と蓋体との嵌合により、前記ブロック本体と蓋体との嵌合部位に長手方向に沿ってスリット状通水路を形成できるため、集水性を向上できるとともに、型枠の抜き取り(型枠の抜き加工)などを必要としないため、側溝ブロック及び蓋体の成形加工性を向上でき、製造コストも低減できる。
なお、側溝ブロック本体の断面形状はコ字状又はU字状などであってもよい。また、少なくとも一方の側壁の上部には前記のように突条部又は切り欠き部を形成してもよく、側壁の上部壁を、長手方向に延び、かつ間隔をおいて複数の突条壁又は切り欠き壁として形成してもよい。このようなブロック本体と蓋体との嵌合形態でも、突条壁又は切り欠き壁と蓋体の嵌合凸部又は嵌合凹部との間に長手方向に沿ってスリット状通水路を形成できる。なお、スリット状通水路は、側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜していてもよい。例えば、側壁の突条部又は切り欠き部(突条壁又は切り欠き壁)は、外方向から内方向にいくにつれて側溝ブロックの下方向に傾斜した傾斜面を有していてもよい。
さらに、突条部の上端面(又は切り欠き部の下端面)は、側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜した傾斜面を有していてもよく、側溝ブロック本体の突条部及び切り欠き部のいずれか一方の部位に対して、蓋体の嵌合凹部及び嵌合凸部のいずれか一方の部位が凹凸嵌合の形態で嵌合して蓋体が支持され(側溝ブロック本体の一方の部位で支持され)、側溝ブロック本体の他方の部位と、蓋体の他方の部位との間に長手方向に延びるスリット状集水路を形成してもよい。すなわち、一方の部位では互いに接触して嵌合し、他方の部位では互いに対向面が遊離して(又は離れて)スリット状集水路を形成していてもよい。通常、突条部の上端面が、側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜した傾斜面を有している場合が多く、蓋体の嵌合凸部が、側溝ブロック本体の突条部に隣接する切り欠き部と嵌合して蓋体が支持され(切り欠き部の上端支持面と接触して支持され)、蓋体の嵌合凹部と側溝ブロック本体の突条部との間に長手方向に延びるスリット状集水路(蓋体の嵌合凹部の側壁が側溝ブロック本体の突条部の上部壁及び内部壁から遊離したスリット状集水路)を形成している場合が多い。
さらに、蓋体には、スリット状集水路(又は嵌合凸部及び嵌合凹部)に隣接して長手方向に延びて形成され、かつ雨水をスリット状通水路に案内するための案内壁を形成してもよい。この案内壁は、段部壁で形成してもよく、傾斜壁や起立壁などで形成してもよい。このような案内壁を形成すると、スリット状集水路が形成されていない部位(例えば、嵌合凸部に対応する蓋体の上面部位)であっても、雨水が反対側(又は自由)に流れるのを規制でき、雨水をスリット状集水路に効率よく集水できる。そのため、前記案内壁は、蓋体の上面を雨水が自由に流れるのを規制するための規制壁ということもできる。
なお、透水性アスファルトなどの透水性材料で道路などを舗装する場合、このような透水層を透過した水も排水溝に案内するため、ブロック本体と蓋体との嵌合形態において、突条部又は切り欠き部の両側部と嵌合凸部又は嵌合凹部の両側部との間には隙間を形成してもよい。
より具体的には、側溝は、断面コ字状又はU字状の形態を有する側溝ブロック本体と、少なくとも一方の側壁の上部壁に、長手方向に延び、かつ互いに隣接して形成された複数の突条壁及び切り欠き壁とを備えた側溝ブロックと、
前記切り欠き壁に対して嵌合可能な嵌合凸部と、この嵌合凸部に隣接し、かつ前記突条壁を収容可能な嵌合凹部(切り欠き凹部)とを有するとともに、前記側溝ブロック本体の上部開口部を閉塞可能な蓋体とを備えており、
前記突条壁の上端面に形成され、かつ側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜した傾斜面と、前記突条壁と蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)との間に形成されたスリット状通水路(前記突条壁の上部壁及び内部壁から蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)の側壁が遊離して突条壁と嵌合凹部(切り欠き凹部)との間に形成されたスリット状通水路)と、
蓋体の嵌合凸部及び切り欠き凹部に対して幅方向に隣接して長手方向に延びて形成され、雨水をスリット状通水路に案内するための案内壁(又は立ち上がり壁)とを備えていてもよい。
本発明はさらに前記側溝ブロック及び蓋体も包含する。すなわち、本発明の側溝ブロックは、両側壁で規定される排水路と、蓋体により閉塞可能な上部開口部とを有する側溝ブロック本体であって、前記ブロック本体の少なくとも一方の側壁の上部に、長手方向に延びて形成され、かつ蓋体の嵌合凸部又は嵌合凹部と嵌合可能な突条部又は切り欠き部を備えており、前記蓋体との嵌合に伴って、前記突条部又は切り欠き部の長手方向に沿って、前記排水路に通じるスリット状通水路が形成可能である。
また、本発明の蓋体は、溝ブロック本体の両側壁に載置して上部開口部を閉塞するための蓋体であって、前記ブロック本体の少なくとも一方の側壁の上部に、長手方向に延びて形成された突条部又は切り欠き部に対して嵌合可能な嵌合凸部又は嵌合凹部を備えており、前記ブロック本体に対する嵌合に伴って、前記嵌合凸部又は嵌合凹部の長手方向に沿って、前記排水路に通じるスリット状通水路を形成可能である。
なお、本明細書中、「嵌合」とは、側溝ブロックと蓋体とが嵌合部で緩く嵌合した形態も含む意味に用い、両者が嵌合部で緊密に密着した嵌合していてもよい。
本発明では、嵌合形態でスリット状集水路を形成するため、施工性及び成形加工性を改善でき、かつ集水性を向上できる。また、蓋体に対する支持部などを形成する必要がなく、側溝ブロックの側壁の肉厚を小さくできるとともに、高い成形加工性を有し、製造コストを低減できる。さらに、排水路に向かって傾斜したスリット状通水路を形成したり、蓋体に案内壁を形成することにより、簡単な構造でブロック本体の長手方向に沿って雨水などのスリット状集水路(又は流入路)を形成でき、集水効率を向上できる。
図1は本発明の側溝の一例を示す概略断面斜視図である。 図2は図1の側溝を示す分解斜視図である。 図3は施工状態の図1の側溝を示す概略断面図である。 図4は本発明の他の例を示す概略部分分解斜視図である。
以下に、添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。図1〜図3は本発明の側溝を示す図面であり、この側溝は、側溝ブロック1と、この側溝ブロックの上部開口部を閉鎖又は閉塞するための蓋体11とを備えている。
前記側溝ブロック1は、互いに対向する両側壁3,4と、これらの両側壁により規定される排水路5とを有し、上部が開口した断面コ字状又はU字状の形態を有する側溝ブロック本体2とを備え、このブロック本体2の一方の側壁3の上部壁は、長手方向に延び、かつ互いに隣接する複数の突条壁6及び切り欠き壁7として形成されている。なお、コンクリートと金型とによる成形加工性及び離型性を高めるため、側溝ブロック本体2の両側壁3,4の内外壁面はそれぞれほぼ平行に形成されている。また、この例では、2つの突条壁6と切り欠き壁7とがそれぞれ長手方向に交互に形成され、切り欠き壁7の上端面は平坦に形成されている。なお、ブロック本体2の他方の側壁4の上端面4aは平坦に形成されている。一方、突条壁6の上端面には、平坦であってもよい幅狭部を経て、前記排水路5に向かって傾斜した傾斜面8(一方の側壁3から他方の側壁4にいくにつれて排水路5の底部方向に傾斜した傾斜面)が形成されている。
前記側溝ブロック本体2の開口部を閉塞可能な蓋体11は、側溝ブロック本体2の一方の側壁3に対応して、前記切り欠き壁7に対して嵌合可能な嵌合凸部13と、この嵌合凸部に隣接し、かつ前記突条壁6を収容可能な切り欠き凹部12とを備えており、前記嵌合凸部13は前記切り欠き壁7に載置可能である。なお、嵌合凸部13及び切り欠き凹部12の幅は、側溝ブロック本体2の一方の側壁3の上端面(突条壁6及び切り欠き壁7)の幅に対応して形成されている。蓋体11の底面には、側溝ブロック本体2の幅方向に対する位置ずれを抑制又は防止するため、側溝ブロック本体2の開口部に対応する幅を有し、かつ高さが小さな凸状規制部14が形成されている。また、蓋体11は、側溝ブロック本体2の他方の側壁4に対応して、平坦な上端面4aに載置可能な載置部15が形成されている。すなわち、蓋体11の一方の側部に形成された嵌合凸部13を側溝ブロック本体2の一方の側壁3の切り欠き壁7に嵌合形態で載置し、蓋体11の他方の側部に形成された載置部15を側溝ブロック本体2の他方の側壁4の上端面に載置することにより、側溝ブロック本体2の開口部を蓋体11で閉塞可能である。
また、側溝ブロック本体2と蓋体11とは長手方向に緩く嵌合している。すなわち、側溝ブロック本体2と蓋体11との嵌合形態において、側溝ブロック本体2の突条壁6又は切り欠き壁7の両側部と、蓋体11の嵌合凸部13の両側部との間には隙間が形成されている。そのため、透水性コンクリートなどで舗装した道路に適用すると、前記隙間を通じて透水した水を排水路5に流入させて排水できる。
そして、蓋体11の切り欠き凹部12の壁面(側壁)は前記突条壁6の壁面(上部壁及び内部壁)から遊離して、突条壁6と切り欠き凹部12との間には、長手方向に延びて、排水路5と連通するスリット状通水路16が形成されている。さらに、蓋体11には、嵌合凸部13及び切り欠き凹部12に対して幅方向に隣接して(スリット状集水路16に隣接して)起立壁17が長手方向に形成され、この起立壁は蓋体11の長手方向に沿って形成された頭部(縁石部)19に連なっている。すなわち、側溝ブロック本体2の一方の側壁3に対応する部位に形成された嵌合凸部13及び切り欠き凹部12(又はスリット状通水路16)に隣接して、蓋体11には急激に立ち上がった起立壁17が形成され、この起立壁により前記スリット状通水路16に雨水をスリット状通水路16に案内するための集水空間(導入空間)18を形成している。
なお、図3に示すように、側溝ブロック本体2の一方の側壁3の上部内壁には、前記傾斜面8に連なる傾斜壁(角度の大きな傾斜壁)3aが形成されている。また、蓋体11の切り欠き凹部12の側壁12aは、下方に行くにつれて内方向に傾斜して(一方の側壁3から他方の側壁4に向かって深く切り欠かれて傾斜して)傾斜壁12aを形成しており、この傾斜壁12aと前記一方の側壁3の上部内壁の傾斜壁3aとで、スリット状集水路16を形成している。
このような側溝では、側溝ブロック1と蓋体11とを嵌合形態で配置するだけで、長手方向の位置ずれを防止しつつ、長手方向にスリット状集水路16を有する側溝を円滑に施工できる。また、蓋体11の底面に突条規制部14を形成しているため、幅方向への位置ずれも有効に防止できる。そのため、嵌合機構を利用して、側溝の施工性を大幅な向上できるとともに、集水性を高めることができる。また、側溝ブロック1に蓋体の支持部を形成する必要がなく、蓋体11にも貫通孔などを形成する必要がないため、型枠の抜き取り作業(抜き加工)が不要となり、コンクリートによる側溝ブロック1及び蓋体11の成形加工性を高めることができ、生産効率を大幅に改善できる。さらに、側溝ブロック本体2の両側壁3,4の上端面に蓋体11を嵌合形態で載置する構造を採用するとともに、側溝ブロック本体2の断面形状がコ字状又はU字状であるため、両側壁3,4の肉厚を薄くしても高い支持力が得られ、製造コストを大きく低減できる。さらには、スリット状集水路16に隣接して蓋体11に起立壁17を形成しているため、雨水を集水空間18及びスリット状集水路16に円滑に案内でき、集水及び排水効率を向上できる。なお、前記頭部(縁石部)19を有する蓋体11を用いることにより、歩道と車道との境界側溝(境界ブロック)を形成できる。
なお、側溝ブロックは、前記ブロック本体の少なくとも一方の側壁の上部に、長手方向に延びて形成された突条部又は切り欠き部(蓋体の嵌合凸部又は嵌合凹部と嵌合可能な突条部又は切り欠き部)を有し、前記蓋体との嵌合に伴って、前記突条部又は切り欠き部の長手方向に沿って、前記排水路に通じるスリット状通水路が形成可能であればよい。
側溝ブロック本体の断面形状は、排水路及び開口部を有する限り特に制限されず、通常、中心軸腺に対して対称形状、例えば、断面コ字状又はU字状である場合が多い。また、側溝ブロック本体の両側壁は、成形加工性(金型に対する脱離性又は離型性)の点から、通常、互いに平行に形成する場合が多い。側溝ブロック本体の両側壁は、通常、互いに対向して排水路と上部開口部とを規定しており、通常、両側壁と底壁とで前記排水路を形成している。前記両側壁の側面は、成形加工性を高めるとともに、肉厚を低減するため、通常、平滑又は平坦面として形成され、蓋体などを支持するための支持部(支持段部)や凹凸部がない場合が多い。さらに、側溝ブロックの平面形状は、直線状であってもよく、屈曲又は湾曲状であってもよく、直線部と屈曲又は湾曲部とを有していてもよい。
側溝ブロックと蓋体とは嵌合形態で配置可能であればよく、例えば、少なくとも一方の側壁の上部(前記切り欠き部)と蓋体とに、互いに嵌合可能な凹凸部や凹凸溝を形成してもよい。また、前記突条壁及び切り欠き壁に代えて、突条部及び切り欠き部を形成してもよい。突条部(突条壁)及び切り欠き部(切り欠き壁)は、側溝ブロック本体の両側壁に形成してもよいが、一方の側壁に形成すればよく、他方の側壁には必ずしも形成する必要はない。さらに、突条部(突条壁)及び切り欠き部(切り欠き壁)は、スリット状集水路を形成するため、側溝ブロック本体の側壁の上部に、長手方向に延びて、それぞれ隣接させて形成すればよい。また、隣接する一対の突条部(突条壁)及び切り欠き部(切り欠き壁)は少なくとも1つ形成すればよく、複数の突条部(突条壁)及び切り欠き部(切り欠き壁)を交互に形成してもよい。好ましい態様では、成形加工性、強度などの観点から、突条部及び切り欠き部は、互いに隣接する突条壁及び切り欠き壁として形成され、突条壁及び切り欠き壁により側壁の上部壁を形成している。突条部(又は突条壁)と切り欠き部(又は切り欠き壁)との長さの割合は、施工性、蓋体の載置安定性などを考慮して、所望のスリット状集水路の長さに応じて、例えば、前者/後者=80/20〜20/80、好ましくは70/30〜30/70、さらに好ましくは65/35〜35/65(例えば、60/40〜40/60)程度の範囲から選択してもよい。
また、側溝ブロック本体の両側壁に載置して上部開口部を閉塞するための蓋体は、前記ブロック本体の少なくとも一方の側壁の上部に形成された突条部又は切り欠き部(長手方向に延びて形成された突条部又は切り欠き部)に対して、嵌合可能な嵌合凸部又は嵌合凹部を有し、前記ブロック本体に対する嵌合に伴って、前記嵌合凸部又は嵌合凹部の長手方向に沿って、前記排水路に通じるスリット状通水路が形成可能であればよい。蓋体の平面形状は、前記側溝ブロックの平面形状に対応した形状を有している。
側溝ブロックの開口部を閉塞可能な蓋体の幅方向の両側部には、側溝ブロックの側壁に載置可能な載置部が形成され、少なくとも一方の載置部が側溝ブロックの側壁と嵌合形態で載置可能であればよい。より具体的には、蓋体は、側溝ブロック本体の突条部(又は突条壁)及び/又は切り欠き部(又は切り欠き壁)に対して嵌合形態で配置可能であればよく、嵌合形態は特に制限されず、(a)側溝ブロック本体の前記突条部(又は突条壁)及び切り欠き部(又は切り欠き壁)の双方に対して蓋体の嵌合凹部(又は切り欠き凹部)及び嵌合凸部の双方がそれぞれ嵌合又は載置可能であってもよく;(b)側溝ブロック本体の前記突条部(又は突条壁)に対して蓋体の嵌合凹部(又は切り欠き凹部)が嵌合又は載置可能であってもよく;(c)側溝ブロック本体の切り欠き部(又は切り欠き壁)に対して蓋体の嵌合凸部が嵌合又は載置可能であってもよい。前記(a)の形態では、双方の嵌合部位のうちいずれか一方の嵌合部位において、側溝ブロック本体と蓋体との間にスリット状集水路を形成すればよい。すなわち、側溝ブロック本体の突条部(突条壁)及び切り欠き部(切り欠き壁)のいずれか一方の部位に対して、蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)及び嵌合凸部のいずれか一方の部位を凹凸嵌合の形態で嵌合して(側溝ブロック本体の一方の部位の支持面と接触させて載置して)蓋体を支持し、側溝ブロック本体の他方の部位と蓋体の他方の部位との間に長手方向に延びるスリット状集水路(側溝ブロック本体の他方の部位と、蓋体の他方の部位とを遊離して(又は間隔をおいて)位置させて、スリット状集水路)を形成してもよい。
側溝ブロック本体と蓋体とは、通常、形態(b)又は(c)、特に形態(c)で嵌合している場合が多い。この態様(c)では、蓋体の嵌合凸部が、側溝ブロック本体の切り欠き部(切り欠き壁)の支持面と接触した状態で嵌合して蓋体が支持され、蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)の側面(又は側壁)が側溝ブロック本体の突条部(突条壁)の壁面(又は上部壁及び内部壁)から遊離して又は間隔をおいて位置させ、蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)と側溝ブロック本体の突条部(突条壁)との間に長手方向に延びるスリット状集水路を形成できる。そのため、段差部を形成することなく、バリアフリーの形態で、路面と同じ高さ位置でスリット状通水路の開口部を開口させることでできる。
なお、単一の側溝ブロックには、1又は複数の蓋体を嵌合形態で載置してもよく、一対の側溝ブロックの隣接部(切り欠き部(又は切り欠き壁)又は突条部(又は突条壁))に1又は複数の蓋体を嵌合形態で載置してもよい。例えば、2つの蓋体において互いに隣接する嵌合凸部又は嵌合凹部(又は切り欠き壁)を、側溝ブロック本体の1つの切り欠き部(又は切り欠き壁)又は突条部(又は突条壁)に嵌合形態で配置してもよく、上記とは逆に、1又は隣接する2つの蓋体の嵌合凸部又は嵌合凹部(又は切り欠き壁)を、2つの側溝ブロック本体において隣接する切り欠き部(又は切り欠き壁)又は突条部(又は突条壁)に嵌合形態で配置してもよい。
側溝ブロックと蓋体とは、長手方向に緊密に嵌合していてもよいが、施工効率を高めるとともに、透水性舗装での透過水を排出するため、通常、緩く嵌合している。すなわち、側溝ブロック本体と蓋体との嵌合形態において、突条部(突条壁)又は切り欠き部(切り欠き壁)の両側部と、蓋体の嵌合凸部又は嵌合凹部(切り欠き凹部)の両側部との間には隙間を形成する場合が多い。
側溝ブロックと蓋体とは、幅方向には緊密に嵌合してもよく緩く嵌合してもよい。また、側溝ブロックに対して幅方向に位置決めしながら蓋体を載置又は嵌合するため、側溝ブロック本体の両側壁間に対応して、蓋体の底部壁(幅方向の中央部の底部壁)には、凸部又は位置ずれ規制部(高さが低くてもよい凸部又は隆起部)を形成してもよく、蓋体の底部壁の一方の側部(幅方向の側部)には、側溝ブロック本体の両側壁の内壁に対応して、長手方向に連続して突条部を形成してもよく所定間隔をおいて突起部などを形成してもよい。さらに、蓋体の載置又は嵌合操作において、蓋体を所定位置に案内するため、前記凸部、位置ずれ規制部の両側部や突条部の側部には、直線状又は湾曲状の傾斜壁を形成してもよい。
排水路に通じるスリット状通水路は、嵌合形態で、前記ブロック本体と蓋体との嵌合部位の長手方向に沿って形成すればよい。すなわち、側溝ブロック本体と蓋体との嵌合形態で、側溝ブロック本体の突条部(突条壁)又は切り欠き部(切り欠き壁)と、蓋体の嵌合凸部又は嵌合凹部(切り欠き凹部)との間に長手方向に沿ってスリット状通水路を形成すればよい。
なお、スリット状通水路の形態は、側溝ブロック本体と蓋体との間でスリット状に開口し側溝ブロックの排水路に通じている限り特に制限されず、スリット状通水路の縦断面形状は、例えば、側溝ブロック本体の側壁に沿って垂直方向に形成した直線状、L字状(垂直面を経て横方向又は斜め方向に延びる形状)、逆L字状又はへの字状(平坦又は傾斜面を経て垂直方向又は斜め方向に下降する形状)、円弧状又は傾斜状(斜め方向に直線的に又は湾曲して下降する形状)などの形態であってもよい。
前記側溝ブロック本体の側壁の上部内壁に形成した傾斜壁3a、蓋体の切り欠き凹部の側壁(下部側壁)に形成した傾斜壁12aは必ずしも必要ではない。雨水の集水性及び排水性を高めるためには、側溝ブロック本体の排水路に向かって斜め方向(下方にいくにつれて内方向(又は他方の側壁方向))に傾斜していてもよい。特に、側溝ブロック本体の側壁の上部内壁に、前記傾斜面に連なる傾斜壁を形成してもよく、蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)の側壁(下部側壁)には、下方に行くにつれて内方向(又は他方の側壁方向)に傾斜した傾斜壁を形成して、斜め方向に延びるスリット状集水路を形成してもよい。さらに、スリット状集水路は、流入口側と排出口側との距離は同じであってもよく、流入口側よりも排出口側の幅が広くてもよい。
スリット状通水路は平坦部を経て通水路の流入口に至ってもよい。好ましい態様では、スリット状通水路の形態は、側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜した傾斜面を経て通水路の流入口に至る場合が多い。この傾斜面は、側溝ブロック本体の突条部(突条壁)の上端面又は切り欠き部(切り欠き壁)の下端面に形成できる。前記のように、側溝ブロック本体の突条部(突条壁)と蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)との間にスリット状集水路を形成する場合が多いため、通常、側溝ブロック本体の突条部(突条壁)の上端面に、傾斜面を形成する場合が多い。
蓋体には前記起立壁や頭部(縁石部)は必ずしも必要ではないが、集水効率を高めるため、蓋体は雨水をスリット状通水路に案内するための案内壁を備えているのが好ましい。この案内壁は、幅方向においてスリット状集水路(又は蓋体の嵌合凸部及び嵌合凹部(切り欠き凹部))に隣接して長手方向に延びて形成でき、前記案内壁は、スリット状集水路の開口部から立ち上がった立ち上がり壁、例えば、段部壁、傾斜壁(直線状又は湾曲状に連続した傾斜壁、階段状に屈曲した段差状傾斜壁)や起立壁などで形成してもよい。案内壁は、傾斜壁(角度が連続して傾斜した傾斜壁)又は起立壁で形成する場合が多い。なお、起立壁は、必ずしも蓋体に対して垂直な形態で直角方向に形成する必要はなく、蓋体に対して大きな角度(例えば、45〜85℃程度の角度)で形成してもよい。このような案内壁(規制壁)は、蓋体の上面を雨水が、スリット状通水路が形成されていない領域で自由に流通するのを規制し、スリット状通水路に集水する機能を有する。また、蓋体の案内壁(規制壁)と側溝ブロックの側壁上端部とで、雨水をスリット状通水路に集水するための集水空間を形成できる。
また、蓋体の上部壁において、側縁部を除く幅方向の中央部(両側部の載置部を除く領域)は用途に応じた形状に形成できる。図4は本発明の他の例を示す概略部分分解斜視図である。なお、前記図1〜図3と同様の要素には同一符号を付して説明する。
この例では、複数(この例では2つ)の側溝ブロック1は、2つの突条部(突条壁)6と3つの切り欠き部(切り欠き壁)7とを備えている点を除き、前記図1〜図3と同様に形成されており、側溝ブロック1の開口部を閉塞可能な蓋体は、複数の蓋体、すなわち、前記図1〜図3と同様の頭部(縁石部)19と案内壁17とを有する縁石蓋体11と、この蓋体に隣接して配設可能であり、かつ隣接する蓋体11の頭部19の高さ位置から長手方向にいくにつれて次第に高さが低くなる傾斜壁29を有する擦付け中間蓋体21と、この蓋体に隣接して配設可能であり、スリット状集水路16に隣接する部位(嵌合凹部12の端部)から遠ざかる幅方向にいくにつれて高さが次第に大きくなる傾斜壁39を有する乗り入れ蓋体31とを備えている。
なお、中間部に位置する擦付け中間蓋体21は、スリット状集水路16(嵌合凹部(切り欠き凹部)12)側で起立した案内壁27を有するとともに、中間蓋体21の傾斜壁29は、スリット状集水路16から遠ざかる幅方向にいくにつれて、乗り入れ蓋体31と同様に次第に高さが大きく形成されている。また、中間蓋体21の一方の側部には嵌合凸部23と嵌合凹部(切り欠き凹部)22が形成され、底部壁には突条規制部24が長手方向に沿って形成されている。また、乗り入れ蓋体31にも嵌合凸部33と嵌合凹部(切り欠き凹部)32が形成され、底部壁には突条規制部34が長手方向に沿って形成されており、乗り入れ蓋体31の傾斜壁39は、スリット状集水路16に雨水を案内するための案内壁37として機能する。
さらに、擦付け中間蓋体21及び乗り入れ蓋体31はそれぞれ縁石蓋体11よりも長さが小さく形成され、1つの側溝ブロック1に嵌合・載置されている。すなわち、側溝ブロック1の長手方向の中央部の切り欠き壁7には、擦付け中間蓋体21の長手方向の端部に位置する嵌合凸部23と、乗り入れ蓋体31の嵌合凸部33とが隣接して嵌合して載置されている。
このような側溝ブロック1と蓋体11,21,31とを利用すると、前記と同様の効果に加えて、車道と歩道の形態(施工箇所の形態)に応じて、側溝を効率よく施工できる。
なお、前記のように、側溝ブロックにおいて、突条部(突条壁)及び切り欠き部(切り欠き壁)はそれぞれ少なくとも1つ形成すればよく、図4に示されるように、突条部(突条壁)及び切り欠き部(切り欠き壁)の数はそれぞれ偶数であってもよく奇数であってもよい。また、蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)及び嵌合凸部の数も、蓋体の長さ、側溝ブロックの形態に応じて偶数であってもよく奇数であってもよい。さらに、前記図4に示すように、単一の突条部(突条壁)又は切り欠き部(切り欠き壁)には、隣接する2つの蓋体の嵌合凹部(切り欠き凹部)又は嵌合凸部が嵌合してもよい。
本発明の側溝(側溝ブロック及び蓋体)は、高い施工性で種々の道路に適用できる。特に、路面の高さに沿ってスリット状集水路を開口できるため、路肩において、自動車レーンの横断勾配を車道の勾配(幅方向の傾斜)に合わせて施工でき、段差(バリア)や勾配差を解消できる。そのため、従来の施工と異なり、段差(バリア)や勾配差による水溜まりがなく、車両による水ハネを防止できるとともに、車道と側道(街渠エプロン)との間で勾配折れ(勾配差)が生じることがない。さらに、高さの異なる複数の側溝ブロックを用いることにより、坂道などの道路勾配(傾斜勾配)に対して、水路勾配を変更可能な自由勾配側溝を形成することもできる。
1…側溝ブロック
2…側溝ブロック本体
3,4…側壁
5…排水路
6…突条壁(突条部)
7…切り欠き壁(切り欠き部)
8…傾斜面
11,21,31…蓋体
12,22,32…切り欠き凹部(嵌合凹部)
13,23,33…嵌合凸部
16…スリット状通水路
17,27,37…案内壁

Claims (9)

  1. 両側壁により排水路と上部開口部とが形成された側溝ブロック本体と、このブロック本体の開口部を閉塞するための蓋体とを備えており、前記ブロック本体の少なくとも一方の側壁の上部に、長手方向に延びて形成された突条部及び切り欠き部と、前記蓋体に形成され、かつ前記突条部又は切り欠き部に対して嵌合可能な嵌合凸部又は嵌合凹部と、嵌合形態で、前記ブロック本体と蓋体との嵌合部位長手方向に沿って形成され、かつ前記排水路に通じるスリット状通水路とを備えており、
    前記突条部及び前記切り欠き部は、前記側壁が、上方向に延び、互いに隣接する突条壁及び切り欠き壁として形成されている側溝。
  2. 側溝ブロック本体が断面コ字状又はU字状に形成されている請求項1記載の側溝。
  3. ロック本体と蓋体との嵌合形態で、突壁と蓋体の嵌合凹部との間に長手方向に沿ってスリット状通水路が形成されている請求項1又は2記載の側溝。
  4. スリット状通水路が側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜している請求項1〜3のいずれかに記載の側溝。
  5. 突条部の上端面又は切り欠き部の下端面が、側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜した傾斜面を有し、側溝ブロック本体の突条部及び切り欠き部のいずれか一方の部位に対して、蓋体の嵌合凹部及び嵌合凸部のいずれか一方の部位が凹凸嵌合の形態で嵌合して蓋体が支持され、側溝ブロック本体の他方の部位と蓋体の他方の部位との間に長手方向に延びるスリット状集水路が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の側溝。
  6. 突条部の上端面が、側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜した傾斜面を有し、蓋体の嵌合凸部が、側溝ブロック本体の突条部に隣接する切り欠き部と嵌合して蓋体が支持され、蓋体の嵌合凹部と側溝ブロック本体の突条部との間に長手方向に延びるスリット状集水路が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の側溝。
  7. 蓋体が、スリット状集水路に隣接して長手方向に延びて形成され、かつ雨水をスリット状通水路に案内するための案内壁を備えている請求項1〜6のいずれかに記載の側溝。
  8. ブロック本体と蓋体との嵌合形態において、突条部又は切り欠き部の両側部と嵌合凸部又は嵌合凹部の両側部との間に隙間が形成されている請求項1〜7のいずれかに記載の側溝。
  9. 断面コ字状又はU字状の形態を有する側溝ブロック本体と、この側溝ブロック本体の少なくとも一方の側壁の上部壁に、長手方向に延び、かつ互いに隣接して形成された複数の突条壁及び切り欠き壁とを備えた側溝ブロックと、
    前記切り欠き壁に対して嵌合可能な嵌合凸部と、この嵌合凸部に隣接し、かつ前記突条壁を収容可能な切り欠き凹部とを有するとともに、前記側溝ブロック本体の上部開口部を閉塞可能な蓋体とを備えており、
    前記突条壁の上端面に形成され、かつ側溝ブロック本体の排水路に向かって傾斜した傾斜面と、前記突条壁と蓋体の切り欠き凹部との間に形成されたスリット状通水路と、
    蓋体の嵌合凸部及び切り欠き凹部に対して幅方向に隣接して長手方向に延びて形成され、雨水をスリット状通水路に案内するための立ち上がり壁とを備えており、
    前記側壁が、上方向に延びて、前記複数の突条壁及び切り欠き壁が形成されている側溝。
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