JP4206006B2 - 透水性舗装路用側溝ブロック - Google Patents

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Description

本発明は、透水性舗装路用側溝ブロックに関し、より詳細には、路面から浸透し、路側に流下した雨水等を集水・排水し、路面の安全確保や道路の劣化防止に有効に使用できる透水性舗装路用側溝ブロックに関するものである。
一般道路や高速道路或いは公園などの舗装道路では雨水が路面上に滞留するのを防ぐため側溝が設けられている。一方近年透水性乃至排水性を備えた舗装路面も広く採用されてきている。透水性の舗装路面は雨水を多数の隙間や孔を備えた透水性の表層を透過させることにより、路面の排水機能の向上を図るものである。透水性の舗装路では、通常、道路の耐久性を考慮して透水性の表層の下部に非透水性の下地層が設けられているが、多量の降雨等があった際には表層を透過した雨水が速やかに側溝に排水されないためにこれら2つの層の境界又は境界上部に滞留し、ついには表層上に水たまりが生じる事態を招くことも多々あった。
そこで透過した雨水を側溝筐体の側壁上部に開口部を設けた導水口で内部の排水路に導き、前述したような路面内部での滞留を防止する透水性舗装路面用側溝ブロック(特許文献1)が提案され、広く実施されつつある。透水性の舗装路6は、図5(b)に示すように、路面の最上部に透水性の表層61が積層される以外は概ね従来の非透水性の舗装と同様であり、整地された路床Bと砂利を敷き詰めた舗装路盤Aの上にアスファルト等の舗装が施される。この舗装は従来の非透水性の舗装である下地層62とその上に施される透水性の表層61で構成される。
前記透水性舗装路面用側溝ブロックの側溝筐体2は、図5(b)に示すように、路床Bの上に、例えば、砕石やコンクリート、更にモルタルを積層して構成された基礎Cの上に設置される。このとき、該側溝筐体2の側壁22上部に設けられた導水口5の開口部51の下端が、前記透水性の舗装路6の表層61と下地層62との境界又は境界よりも若干下方に位置することとなるように調節する。
前記側溝筐体2の導水口5は開口部51と通水部52とからなり、該開口部51は、例えば、図5(a)に示すように、側壁22の上部に側溝筐体2の長さ方向に沿って筋状に設けられ、表層61を透過した雨水を収集できるようになっている。一方、通水部52は開口部51の内側に所定の間隔で配置され、開口部51に進入した雨水を側溝筐体2内の排水路3に導くようになっている。
透水性舗装路6面に降った雨水は、図5(b)に示すように、下向き破線矢印で示すように、表層61を透過して下地層62上に流下し、その後、右向き破線の矢印で示すように、該下地層62の表面に沿って移動し、前記側部筐体2の側壁22に至ると、該部位に構成されている開口部51で集水され、更に右下向き実線の矢印で示すように、前記通水部52を通過して排水路3に流下する。特に大雨の場合には、透水性舗装路6面に降った雨水の一部が路面の勾配に従って路側側に移動した後、グレーチング10から上部開口4を通過して排水路3中に流下することもある。
このように、特許文献1の透水性舗装路面用側溝ブロックによれば、透水性の舗装路6の表層61を透過した雨水が路面内部に滞留するのを防止するうえで有効である。
以上のように、特許文献1の透水性舗装路面用側溝ブロックは透水性の表層61を透過した雨水の排水に有効であるが、若干の実用により改良の余地のあることも分ってきた。即ち、その側壁22に設けられた導水口5、特にその通水部52は側溝筐体2の強度保持のため限度以上には大きくできず数も制限されるなど、形状や配置に制約がある。このため、若干降雨量が大きくなり、多量の雨水を透過させようとした場合の排水に支障が生じる懸念がある。具体的には、8〜10mm/h程度の降雨量になると、表層上に薄い水溜まりができ始める透水性舗装路が多い。更に、導水口5には舗装用資材の破片等が詰まることも懸念され、対策として開口部51に通水性濾過材が設置されることもあるが、構造の複雑化や保守の煩わしさを招くことになる。
特許第2775392号公報
本発明は、以上の従来技術に於ける問題点を解決し、前述した透水性舗装路面用側溝ブロックの意図する利点を一層拡充しつつ構造も単純な透水性舗装路用側溝ブロックを提供することを解決の課題とするものである。
本発明の1は、非透水性の下地層表面に透水性の表層が施された透水性舗装路の側部に沿って埋設され、排水路を内蔵するとともに上部に該排水路に連通する上部開口を備えた透水性舗装路用側溝ブロックに於いて、
前記上部開口の両側上堤部に、各々長さ方向に沿って、かつ少なくとも前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的となるように、台座を設け、更に該両側の台座に、各々その両者で透水性の上蓋を支持する支持部材を取り付けた透水性舗装路用側溝ブロックである。
適用対象の側溝ブロックは、前記条件に合致する限り特定の形状等に限定されない。
前記台座は、側溝ブロックの本体に一体に構成するものとし、その両側の上堤部に長さ方向に沿って断続的に立ち上げる。または透水性舗装路に接する側の上堤部には断続的に立ち上げ、他方の上堤部には連続的に立ち上げる。台座の断続的な立ち上げは、透水性舗装路の透水性の表層を降下し、非透水性の下地層上を流れてくる雨水を該側溝ブロックの排水路内に導くためであり、隣接する台座の間はそれぞれ排水口としての機能を期待するものであり、そのために十分な間隔とする。また台座の高さは、その上に設置される支持部材、例えば、アングル部材の高さと合せて透水性の表層の厚みと略同程度とするのが適当である。こうして、台座は、文字通り、前記支持部材の取付台座として機能するとともに、該支持部材と併せて、透水性舗装路の透水性の表層を仕切る壁としても機能し、かつ各台座の間を排水口として機能させるものである。
前記台座は、以上のように、支持部材の取付台座であり、そのために十分な幅や長さを備えたものである必要があるのも云うまでもない。
前記支持部材は、前記のように、両側のそれで透水性の上蓋を支持することができれば特定のそれに限定されない。例えば、その内面に係止突起を備えたアングル部材を採用し、これらを前記両側の台座上に固設し、両アングル部材の内面と各係止突起とにより前記上蓋を支持し得るようにすることができる。
前記上蓋は、前記のように、透水性であり、無用のゴミその他の小片類の進入を防止しつつ路面上の雨水等を側溝ブロック内の排水路に流下させることができるものであれば特定のそれに限定されない。通常、グレーチングと称して使用されている金属格子状の蓋部材を採用するのが適当である。
なお前記台座は、前記のような透水性舗装路の透水性の表層を仕切る壁としては、十分な厚みを有することに意味がある。仕切壁となる台座が十分な厚みを持つことにより、排水口となる台座間の奥行きが深くなり、前記表層を構成する舗装用資材の破片等が該排水口を通じて側溝内により進入し難くなるからである。
従って本発明の1の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、これを透水性舗装路の路側に設置する際に、前者の台座がその上に立ち上がる上堤部を後者の表層と下地層との境界と同一高さか又は若干下方に位置するように位置決めしておくことにより、雨天の際に該透水性舗装路の透水性の表層に浸透した雨水を極めて良好に排水することができる。
雨天の際に透水性舗装路の透水性の表層に浸透し、非透水性の下地層上まで降下してその上を流れ、路側に至った雨水は、路側に設置してある側溝ブロックの上堤部上に断続的に立ち上がる台座の間を通過してその上部開口に至り、この部位から排水路内に流下することとなる。
断続的に立ち上がる台座間の間隔を十分広く構成しておくことにより、従来技術による細い通水部のような目詰りの懸念もなく、路側に流下してくる雨水を滞留させることなく、大量のそれでも、スムーズに排水路中に導入することができる。このため、本発明の1の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、前記表層を透過した雨水が路側に滞留し、これが路面まで溢れるような問題を解決し、更にこれを通じて舗装及び道路の劣化を防止することができる。
なお大雨の際等で、雨水の一部が、当該の透水性舗装路の排水能力を越え、路面をその勾配に沿って流れ下るような現象が生じた場合には、云うまでもなく、そのような雨水は、前記透水性の上蓋を通じて側溝ブロックの排水路内に導くことになる。
本発明の2は、非透水性の下地層表面に透水性の表層が施された透水性舗装路の側部に沿って埋設され、排水路を内蔵するとともに上部に該排水路に連通する上部開口を備えた透水性舗装路用側溝ブロックに於いて、
前記上部開口の両側上堤部に、各々長さ方向に沿って、かつ少なくとも前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的となるように立ち上げた蓋支持座であって、両側の各々の上部内面にその両者によって透水性の上蓋を支持するための係止段部を備えた蓋支持座を構成した透水性舗装路用側溝ブロックである。
前記蓋支持座は側溝ブロックの本体に一体に構成する。前記のように、少なくとも、前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的に立ち上げる。蓋支持座の断続的な立ち上げ間隔は、隣接する蓋支持材の隙間にそれぞれ排水口としての機能を期待するものであり、そのために十分な間隔とする。また蓋支持座の高さは、透水性舗装路に於ける透水性の表層の厚みと略同程度とするのが適当である。こうして、蓋支持座は、文字通り、前記透水性の上蓋を支持する支持部材として機能するとともに、透水性舗装路の透水性の表層を仕切る壁としても機能し、更に各蓋支持座の間を排水口として機能させるものである。
なお前記蓋支持座は、前記台座と同様に、透水性舗装路の透水性の表層を仕切る壁としては十分な厚みを有することに意味がある。仕切壁となる蓋支持座に十分な厚みを持たせることにより、排水口となる蓋支持座間の奥行きが深くなり、前記表層を構成する舗装用資材の破片等が該排水口を通じて側溝内により進入し難くなるからである。
従って本発明の2の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、これを透水性舗装路の路側に設置する際に、前者の蓋支持座がその上に立ち上がる上堤部を後者の表層と下地層との境界と同一高さか又は若干下方に位置するように位置決めしておくことにより、雨天の際に該透水性舗装路の透水性の表層に浸透した雨水を極めて良好に排水することができる。
雨天の際に透水性舗装路の透水性の表層に浸透し、非透水性の下地層上まで降下してその上を流れ、路側に至った雨水は、路側に設置してある側溝ブロックの上堤部上に断続的に立ち上がる蓋支持座の間を通過してその上部開口に至り、この部位から排水路内に流下することとなる。
隣接する蓋支持座の間隔を十分広く構成しておくことにより、従来技術による細い通水部のような目詰りの懸念もなく、路側に流下してくる雨水を滞留させることなく、大量のそれでも、スムーズに排水路中に導入することができる。このため、本発明の2の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、前記表層を透過した雨水が路側に滞留し、これが路面まで溢れるような問題を解決し、更にこれを通じて舗装及び道路の劣化を防止することができる。
本発明の3は、非透水性の下地層表面に透水性の表層が施された透水性舗装路の側部に沿って埋設され、排水路を内蔵するとともに上部に該排水路に連通する上部開口を備えた透水性舗装路用側溝ブロックに於いて、
前記上部開口の両側上堤部に、各々長さ方向に沿って、かつ少なくとも前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的となるように立ち上げた支持壁部材であって、両側の各々の内面にその両者によって透水性の上蓋を支持するための係止突起を備えた支持壁部材を構成した透水性舗装路用側溝ブロックである。
前記支持壁部材は、断面がアングル状、三角形状又は箱形等の種々の形状のそれを採用可能である。材質的には種々の金属部材又はプラスティック部材等を自由に採用可能であるが、必要な耐候性や強度等を満足する必要がある。また当然両側の支持壁部材で前記上蓋を支持できる構成要素を備えている必要がある。
前記支持壁部材は、前記台座や蓋支持座と異なり、側溝ブロックと別に構成し、その上堤部に取り付けるものである。この取り付けは、側溝ブロックの本体の上堤部に予め立ち上げておいたアンカーボルト等を用いて行うのが適当である。前記のように、少なくとも、前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的に立ち上げる。支持壁部材の断続的な立ち上げ間隔は、前記台座や蓋支持座と同様に、隣接する支持壁部材の隙間にそれぞれ排水口としての機能を期待するものであり、そのために十分な間隔とする。また支持壁部材の高さは、透水性舗装路に於ける透水性の表層の厚みと略同程度とするのが適当である。更に両側の支持壁部材の内面には係止突起を構成し、両側の支持壁部材の内部上面と両側の係止突起とで前記上蓋を支持できるようにする。
こうして、支持壁部材は、前記透水性の上蓋を支持する蓋支持部として機能するとともに、透水性舗装路の透水性の表層を仕切る壁としても機能し、更に支持壁部材の間を排水口として機能させるものである。
従って本発明の3の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、これを透水性舗装路の路側に設置する際に、前者の支持壁部材がその上に立ち上がる上堤部を後者の表層と下地層との境界と同一高さか又は若干下方に位置するように位置決めしておくことにより、雨天の際に該透水性舗装路の透水性の表層に浸透した雨水を極めて良好に排水することができる。
雨天の際に透水性舗装路の透水性の表層に浸透し、非透水性の下地層上まで降下してその上を流れ、路側に至った雨水は、路側に設置してある側溝ブロックの上堤部上に断続的に立ち上がる支持壁部材の間を通過してその上部開口に至り、この部位から排水路内に流下することとなる。
隣接する支持壁部材の間隔を十分広く構成しておくことにより、従来技術による細い通水部のような目詰りの懸念もなく、路側に流下してくる雨水を滞留させることなく、大量のそれでも、スムーズに排水路中に導入することができる。
本発明の1の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、透水性の表層を透過した雨水が路面に滞留するのを防ぎ、道路の歩行及び車両走行の安全性を高めることができ、更に舗装及び道路の劣化を防止することができる。加えて、構造上、透過した雨水を取込む開口が充分大きく、従来のように細い通水部の管を経由せず直接上部開口に導くものであるため目詰りの懸念もなく、多量の雨水が透過しても従来技術によるそれより短時間で排水することができる。
本発明の2の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、本発明の1と同様な効果を得ることができることに加え、上堤部に立ち上げる構成要素が側溝筐体と一体に構成できる簡単な構成である利点がある。
本発明の3の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、本発明の1と同様な効果を得ることができることに加えて、従来一般の側溝ブロックの上堤部に支持壁手段のための取付手段を構成すれば、これを容易に透水性舗装路用側溝ブロックに改修することができる利点もある。
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ実施例により詳細に説明する。
実施例1の側溝ブロック1は、図1(a)に示すように、基本的に、排水路3を内蔵した長尺の側溝筐体2と、その上部中央に長さ方向に沿ってスリット状に開口した上部開口4と、該上部開口4の両側の上堤部7、7と、該上堤部7、7に立ち上げた台座8、8…と、該台座8、8…に取り付けたアングル部材(支持部材)9、9…とで構成したものである。
側溝筐体2は、図1(b)に示すように、底部21と両側の側壁22、22と上部開口4の両側の上堤部7、7とでコンクリートにより一体に構成され、内部の排水路3は、その上部で、上部開口4を通じて上方に開口する以外は、以上の各構成部材に囲まれている。
前記台座8、8…は、図1(a)に示すように、前記側溝筐体2の上部両側の上堤部7、7に、それぞれ断続的にかつ該側溝筐体2と一体に立ち上げたものであり、その各々のほぼ中央部にはアンカーボルト9cが一本ずつ立ち上げてある。該台座8、8…は、隣接する相互の間隔を、それ自体の長さ方向の寸法より広く構成し、十分な広さの排水スペースを確保し得るようにする。また該台座8、8…の高さは、これにアングル部材9、9…を設置した場合の該アングル部材9、9…の上堤部7からの高さが、前記透水性舗装路6の透水性の表層61の厚みを僅かに越える程度とする。
前記アングル部材9、9…は、図1(a)、(b)に示すように、その直立部の内面にそれぞれ係止突起9bが固設してある。これらは、図2(a)、(b)に示すように、両側のアングル部材9、9の上部内面と各係止突起9b、9bとを利用して、グレーチング(上蓋)10を係止する趣旨である。また該アングル部材9、9…の水平部9a、9a…には図示しないボルト孔が、断続して立ち上げられた台座8、8…の間隔で開口してある。
前記アングル部材9、9…は、図1(a)、(b)及び図2(a)、(b)に示すように、両側の上堤部7、7に並んだ台座8、8…に、それぞれその直立部相互が対面する状態で、その水平部9a、9aを載せ、前記アンカーボルト9c及びナットによって固定する。なお、アングル部材9、9は、その水平部9a、9aを台座8、8…に載せる際に、そのボルト孔に前記アンカーボルト9c、9c…をそれぞれ貫通させておくべきことは云うまでもない。
この実施例1の側溝ブロック1は、以上のように構成したものであり、以下のように透水性舗装路6の側部に設置して使用することができる。
この側溝ブロック1は、その側溝筐体2を、図2(b)に示すように、透水性舗装路6の側部に於いて、路床Bの上に構成された基礎Cの上に設置する。このとき、該側溝筐体2の上堤部7の面が、舗装路6の透水性の表層61と非透水性の下地層62との境界よりも若干下方に位置することとなるように調節するものとする。なお、図2(b)中、Aは砂利を敷詰めた舗装路盤である。
この側溝ブロック1は、図2(a)に示すように、従来のそれと同様に、必要な数のそれを直列に繋いで設置する。このとき、境界部となる端面には水漏れ防止のため図示しないパッキンを挿入する。
また前記両側のアングル部材9、9の内側上部には、前記係止突起9b、9bを利用してグレーチング10を配設する。このグレーチング10も必要数のそれを直列に接続して設置するのは云うまでもない。
従ってこの実施例1の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、雨天の際には前記透水性舗装路6の透水性の表層61に浸透した雨水を極めて良好に排水することができる。
透水性舗装路6の透水性の表層61に浸透し、非透水性の下地層62上まで降下してその上を流れ、路側に至った雨水は、路側に設置してある側溝ブロック1の上堤部7上に断続的に立ち上がる台座8、8…の間を通過して側溝筐体2の上部開口4に至り、この部位から排水路3内に流下することになる。
台座8、8間の間隔を、前記したように、十分広く構成してあるため、従来技術による細い通水部51のような目詰りの懸念もなく、勾配によって路側に流下してくる雨水を滞留させることなくスムーズに排水路3中に流入させることができる。このため、この実施例1の側溝ブロック1によれば、前記表層61を透過した雨水が路側に滞留し、これが路面にまで溢れ出るような問題を解決し、加えてこれを通じて舗装及び道路が劣化するのを防止することができる。
なお大雨の際等で、雨水の一部が、当該の透水性舗装路6の排水能力を越え、路面をその勾配に沿って流れ下るような現象が生じた場合には、云うまでもなく、そのような雨水は、前記グレーチング10を通じて側溝ブロック1の排水路3内に導くことになる。
実施例2の側溝ブロック1は、図3(a)に示すように、その上堤部7、7に構成される実施例1の台座8、8…及びアングル部材9、9…に代えて、蓋支持座11、11…を構成したものであり、その他の構成は実施例1のそれと全く同様である。
そこで異なる点のみ説明する。
前記蓋支持座11、11…は、図3(a)に示すように、側溝ブロック1の長さ方向に沿って、その上部両側の上堤部7、7上に断続的にかつ側溝筐体2と一体に立ち上げ構成する。該蓋支持座11、11…の長さ方向及び幅方向の寸法並びに隣接するそれら相互の間隔は、前記台座8、8…のそれと同様とする。該蓋支持座11、11…の高さは、この側溝ブロック1が設置される舗装路6の透水性の表層61の厚みを僅かに越える程度とする。また該蓋支持座11、11…には、その内面上部に、図3(a)、(b)に示すように、グレーチング10を載置するための係止段部11aを形成しておくものとする。
この実施例2の側溝ブロック1は、以上のように構成したものであり、実施例1のそれと同様に透水性舗装路6の側部に設置して使用することができる。このとき、該側溝筐体2の上堤部7の面が、舗装路6の透水性の表層61と非透水性の下地層62との境界よりも若干下方に位置することとなるように調節しておくべきなのも同様である。
また前記両側の蓋支持座11、11…の内側上部には、前記係止段部11a、11aを利用してグレーチング10を配設する。
従ってこの実施例2の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、雨天の際には前記透水性舗装路6の透水性の表層61に浸透した雨水を極めて良好に排水することができる。
実施例1について説明したのと同様にして路側に至った雨水は、路側に設置してある側溝ブロック1の上堤部7上に断続的に立ち上がる蓋支持座11、11…の間を通過して側溝筐体2の上部開口4に至り、この部位から排水路3内に流下することになる。
蓋支持座11、11間の間隔を、前記したように、十分広く構成してあるため、実施例1の台座8、8の間と同様に、従来技術による細い通水部51のような目詰りの懸念もなく、勾配によって路側に流下してくる雨水を滞留させることなくスムーズに排水路3中に流入させることができ、同様の効果を得ることができる。
実施例3の側溝ブロック1は、図4(a)に示すように、その上堤部7、7に構成される実施例2の蓋支持座11、11…に代えて、支持壁部材12、12…を取り付けたものであり、その他の構成は実施例2のそれと全く同様である。
異なる点のみを説明する。
前記支持壁部材12、12…は、図4(a)に示すように、側溝ブロック1の長さ方向に沿って、その上部両側の上堤部7、7上に断続的に立ち上げ構成する。該支持壁部材12、12…は、金属で構成したL型の短尺部材であり、その直立部の内面には係止突起12aを固設し、かつ水平部には二つのボルト孔を予め構成しておく。両側の上堤部7、7には、予め所定の間隔で各一対のアンカーボルトを立ち上げておき、これに対応させて支持壁部材12、12…を配置する。即ち、後者の水平部を、そのボルト孔に上記アンカーボルトを貫通させつつ上堤部7上に配置し、該アンカーボルトにナットを螺合締め付けて固定する。
該支持壁部材12、12…の長さ方向の寸法及び隣接するそれら相互の間隔は、前記台座8、8及び前記蓋支持座11、11のそれと同様とする。また該蓋支持座11、11…の高さは、この側溝ブロック1が設置される舗装路6の透水性の表層61の厚みを僅かに越える程度とする。なお該支持壁部材12、12…内面の係止突起12aは、両側のそれが相まってグレーチング10を載置する手段となる。
この実施例3の側溝ブロック1は、以上のように構成したものであり、実施例1、2のそれと同様に透水性舗装路6の側部に設置して使用することができる。
このとき前記両側の支持壁部材12、12…の内側上部には、前記係止突起12a、12aを利用してグレーチング10を配設する。
従ってこの実施例3の透水性舗装路用側溝ブロックによれば、雨天の際には前記透水性舗装路6の透水性の表層61に浸透した雨水を極めて良好に排水することができる。
実施例2について説明したのと同様にして路側に至った雨水は、路側に設置してある側溝ブロック1の上堤部7上に断続的に立ち上がる支持壁部材12、12…の間を通過して側溝筐体2の上部開口4に至り、この部位から排水路3内に流下することになる。こうして実施例1、2と同様な効果が得られることになる。
(a)は実施例1の透水性舗装路用側溝ブロックの概略斜視図。(b)は(a)に示した実施例1の透水性舗装路用側溝ブロックのI-I線切断部一部切欠拡大断面図。 (a)は実施例1の透水性舗装路用側溝ブロックの連結部に於ける一部切欠平面図。(b)は(a)に示した実施例1の透水性舗装路用側溝ブロックの設置状況のII-II線切断部断面図。 (a)は実施例2の透水性舗装路用側溝ブロックの概略斜視図。(b)は(a)に示した実施例2の透水性舗装路用側溝ブロックの設置状況のIII-III線切断部拡大断面図。
(a)は実施例3の透水性舗装路用側溝ブロックの概略斜視図。 (a)は従来の透水性舗装路用側溝ブロックの概略斜視図。(b)は(a)に示した従来の透水性舗装路用側溝ブロックの設置状況を示すIV-IV線切断部拡大断面図。
符号の説明
1 側溝ブロック
2 側溝筐体
21 底部
22 側壁
3 排水路
4 上部開口
6 透水性舗装路
61 表層
62 下地層
7 上堤部
8 台座
9 アングル部材
9a 水平部
9b 係止突起
9c アンカーボルト
10 グレーチング
11 蓋支持座
11a 係止段部
12 支持壁部材
12a 係止突起
A 舗装路盤
B 路床
C 基礎

Claims (3)

  1. 非透水性の下地層表面に透水性の表層が施された透水性舗装路の側部に沿って埋設され、排水路を内蔵するとともに上部に該排水路に連通する上部開口を備えた透水性舗装路用側溝ブロックに於いて、
    前記上部開口の両側上堤部に、各々長さ方向に沿って、かつ少なくとも前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的となるように、台座を設け、更に該両側の台座に、各々その両者で透水性の上蓋を支持する支持部材を取り付けた透水性舗装路用側溝ブロック。
  2. 非透水性の下地層表面に透水性の表層が施された透水性舗装路の側部に沿って埋設され、排水路を内蔵するとともに上部に該排水路に連通する上部開口を備えた透水性舗装路用側溝ブロックに於いて、
    前記上部開口の両側上堤部に、各々長さ方向に沿って、かつ少なくとも前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的となるように立ち上げた蓋支持座であって、両側の各々の上部内面にその両者によって透水性の上蓋を支持するための係止段部を備えた蓋支持座を構成した透水性舗装路用側溝ブロック。
  3. 非透水性の下地層表面に透水性の表層が施された透水性舗装路の側部に沿って埋設され、排水路を内蔵するとともに上部に該排水路に連通する上部開口を備えた透水性舗装路用側溝ブロックに於いて、
    前記上部開口の両側上堤部に、各々長さ方向に沿って、かつ少なくとも前記透水性舗装路に接する側のそれは断続的となるように立ち上げた支持壁部材であって、両側の各々の内面にその両者によって透水性の上蓋を支持するための係止突起を備えた支持壁部材を構成した透水性舗装路用側溝ブロック。
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