JP6393556B2 - 排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロック - Google Patents

排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロック Download PDF

Info

Publication number
JP6393556B2
JP6393556B2 JP2014170670A JP2014170670A JP6393556B2 JP 6393556 B2 JP6393556 B2 JP 6393556B2 JP 2014170670 A JP2014170670 A JP 2014170670A JP 2014170670 A JP2014170670 A JP 2014170670A JP 6393556 B2 JP6393556 B2 JP 6393556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
side groove
cutting
water channel
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014170670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016044486A (ja
Inventor
恭一 有水
恭一 有水
大西 潔
潔 大西
剛史 亀山
剛史 亀山
弘幸 芦田
弘幸 芦田
Original Assignee
西日本高速道路メンテナンス中国株式会社
株式会社スカイ・アーク
日本興業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 西日本高速道路メンテナンス中国株式会社, 株式会社スカイ・アーク, 日本興業株式会社 filed Critical 西日本高速道路メンテナンス中国株式会社
Priority to JP2014170670A priority Critical patent/JP6393556B2/ja
Publication of JP2016044486A publication Critical patent/JP2016044486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6393556B2 publication Critical patent/JP6393556B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)
  • Road Repair (AREA)

Description

本発明は、排水用側溝ブロックの改修方法および改修用蓋ブロックに関する。高速道路等において、路面に降った雨水等は路面上を流れ、高速道路の側方に設けられた側溝に流れ込み、その側溝を通して排水される。しかるに、年月と共に経年劣化がすすむと側溝としての機能が果たせなくなるので側溝を改修するか新たに敷設する必要が生じる。
ところが、新たに敷設するには道路際での掘削等の工事を要するので、車両に接触する等の事故が生じやすく、また掘削による新設は走行車線を減少させるので、交通渋滞が発生しやすくなる。さらに費用も嵩む。このため、可能な限り改修することが好ましい。本発明はこのような排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロックに関する。
従来より高速道路に使用されている排水用側溝を図15に基づき説明する。
高速道路の排水用側溝は断面円形の水路101をもつ円形側溝100が多く用いられている。円形の水路101の真上には細幅の取水溝102が形成されており側溝長手方向に延びている。
側溝100自体はコンクリート製で内部に補強鉄筋103が入っている。この円形側溝100は基礎110の上に設置されている。円形側溝100の上面は路肩部121(図中左側)と車道路面部122(図中右側)の高さに揃えられている。なお、Gはガードレールを示している。
高速道路は、冬期には路面凍結を防止するため凍結防止剤が路面上に散布されるが、この凍結防止剤には塩分が多く含まれている。この塩分が雪水と共に取水溝102から水路101内に流れ込んでくるが、この際に損傷しやすいのが、取水溝102まわりのブロック部である。損傷が進むと、点線105で示すようにブロック部上面がやせ細り、内部の鉄筋103も腐食が進んでいく。このまま損傷や鉄筋腐食を放置していくと、やがて路肩が崩れて脱輪しやすくなるなど路肩機能を失ってくる。さらに側溝全体に損傷と腐食が進み排水機能を全く失ってしまう。
ところで、一般道路に設けられた側溝の改修方法としては特許文献1の従来技術がある。
しかるに、この従来技術は、断面U形のU形側溝の改修方法であるので、断面形状が異なる円形側溝の改修にそのまま適用することはできない。
特許第3784820号
本発明は上記事情に鑑み、内部に水路を有する排水用側溝の改修方法と、それに用いる改修用蓋ブロックを提供することを目的とする。
第1発明の排水用側溝の改修方法は、道路に埋設された排水用側溝の改修方法であって、前記排水用側溝は、内部に断面円形の円形水路が形成されており、該円形水路の上方であって側溝ブロックの幅方向中央位置に、側溝ブロック長手方向に延びる導水溝が形成されている側溝ブロックであり、前記円形水路の幅方向両端位置で、水路上方のブロック部を縦方向に切断する縦切り工程と、前記縦切り工程で切られた水路上方の廃棄部を除去して断面U字形の水路に仮形成する仮水路形成工程と、前記仮水路形成工程で得られた側溝ブロックの左右の側壁の上方部分を横方向に切断する横切り工程と、前記横切り工程で切られた側壁上方の廃棄部を除去して側壁高さの低い改修ブロックに仮形成する改修ブロック形成工程と、前記改修ブロック形成工程で得られた側壁高さの低い改修ブロックに蓋ブロックを載せて固定する蓋設置工程とを順に実行することを特徴とする。
第2発明の排水用側溝の改修方法は、第1発明において、前記縦切り工程の前に、前記導水溝に前記縦切り工程で生じる左右両側の廃棄部の落下を防止する固定金具を取付ける準備工程を実施することを特徴とする。
第3発明の排水用側溝の改修方法は、第1または第2発明において、前記改修ブロック形成工程の実施後に、仮蓋を側壁高さの低い改修ブロックに取付ける仮蓋設置工程を実施し、前記蓋設置工程の実施直前に前記仮蓋を取り除くことを特徴とする。
第4発明の排水用側溝の改修方法は、第1または第2発明において、前記縦切り工程が、縦向きに取付けられた丸のこを備えた縦切り切断機を、前記排水用側溝の長手方向に沿って走行させながら、前記丸のこを回転させつつ前記側溝ブロックに切り込ませることを特徴とする。
第5発明の排水用側溝の改修方法は、第4発明において、前記縦切り工程が、1台の縦切り切断機を用い、前記円形水路における路肩側端部を先に縦切りし、ついで路面側の端部を縦切りすることを特徴とする。
第6発明の排水用側溝の改修方法は、第4発明において、前記縦切り工程が、2台の切断機を用い、前記円形水路における幅方向両端部での縦切りを同時に行うことを特徴とする。
第7発明の排水用側溝の改修方法は、第4、第5または第6発明において、前記縦切り工程における左右両側の縦切りが略垂直に切り込みを入れて実行することを特徴とする。
第8発明の排水用側溝の改修方法は、第4、第5または第6発明において、前記縦切り工程における左右両側の縦切りが、上端が外側に下端が内側に傾斜させた切り込みを入れて実行することを特徴とする。
第9発明の排水用側溝の改修方法は、第1発明において、前記横切り工程が、横向きに取付けられた丸のこを備えた横切り切断機を、前記排水側溝ブロックの長手方向に沿って走行させながら、前記丸のこを回転させつつ前記側壁に切り込ませることを特徴とする。
第10発明の排水用側溝の改修方法は、第9発明において、前記横切り工程が、1台の横切り切断機を用い、前記左右の側壁を順に切断していくことを特徴とする。
第11発明の排水用側溝の改修方法は、第9発明において、前記横切り工程が、2台の横切り切断機を用い、前記左右の側壁を同時に切断していくことを特徴とする。
第12発明の排水用側溝の改修方法は、第10または第11発明において、前記横切り工程が、前記改修ブロック内に取付けたレール上を走行する横切り切断機を用いることを特徴とする
第1発明によれば、ブロック上部が劣化損傷した側溝ブロックであっても、縦切り工程と横切り工程で傷んだブロック上部を切り取り、その上で新しい蓋を載せる蓋設置工程を実行することにより、円形側溝をU字側溝に再生して排水ブロックとしての機能を再び発揮できるよう改修することができる。
第2発明によれば、縦切りしたとき水路上方の廃棄部が水路内に落下しようとするが、予め固定金具を取付けておくことで落下を防止できるので、縦切りを最後まで確実に行え、かつ廃棄部を回収する手間を少なくできる。
第3発明によれば、本来の蓋を取付ける前に仮蓋を置くので、工事中に作業員が水路内に足をすべり込ませる等の事故を防止できる。
第4発明によれば、縦切り切断機を用いることで、機械力で縦切り作業を行えるので、能率よく短時間で縦切り工程を実施できる。
第5発明によれば、1台の縦切り切断機のみを用いて2カ所の縦切りを順次行うので、施工費が安価となる。
第6発明によれば、2台の縦切り切断機で同時併行で2カ所の縦切りを行うので、施工が高能率に行える。
第7発明によれば、縦切りを略垂直に行うには、縦切り切断機を略水平な通常の姿勢で走行させればよいので、作業が簡単に行える。
第8発明によれば、縦切りによる切り込みが逆ハ字状の斜めになるので、切断完了しても左右両側の廃棄部が固定金具を取付けている限り、水路内に落下しないので、除去作業が容易に行え、後工程の改修ブロック形成工程に早く移行できる。
第9発明によれば、横切り切断機を用いることで、機械力で横切り作業を行えるので、能率よく短時間で横切り工程を実施できる。
第10発明によれば、1台の横切り切断機のみを用いて2カ所の横切りを順次行うので、施工費が安価となる。
第11発明によれば、2台の横切り切断機で、同時併行で2カ所の横切りを行うので、施工が高能率に行える。
第12発明によれば、レールはU字側溝内に取付けられることで、U字側溝とレールは同心状態になっており、そのレール上を走行する横切り切断機はU字側溝の両側壁に対する間隔を同一寸法に維持できるので、切り残しを生じさせることなく横切り作業を確実に行うことができる
本発明の改修方法で得られた第1実施形態の排水用側溝の図であり、(A)は断面図、(B)は蓋ブロックの斜視図である。 (I)は準備工程、(II)は縦切り工程の説明図である。 (III)は除去工程、(IV)は仮水路形成工程、(V)は仮蓋設置工程の説明図である。 (VI)は横切り工程、(VII)は改修ブロック形成工程、(VIII)は蓋設置工程の説明図である。 路肩側の縦切り工程の説明図である。 車道路面側の縦切り工程の説明図である。 傾斜させた縦切り工程の説明図である。 傾斜させた縦切り工程の実施要領図である。 横切り切断機の平面図である。 横切り切断機の側面図である。 横切り切断機の正面図である。 2台の横切り切断機を用いた横切り工程の説明図である。 本発明の改修方法で得られた第2実施形態の排水用側溝の図であり、(A)は断面図、(B)は蓋ブロックの斜視図である。 本発明の改修方法で得られた第3実施形態の排水用側溝の図であり、(A)は断面図、(B)は蓋ブロックの斜視図である。 改修前の排水用側溝の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明は、道路に埋設された排水用側溝の改修方法である。とくに、本発明が適用される排水用側溝は、内部に断面円形の円形水路が形成されており、上部に導水溝が形成された円形側溝である。この円形側溝は、円形水路が側溝ブロック内に形成されており、かつ円形水路の上方であって、側溝ブロックの幅方向中央位置に、側溝ブロック長手方向に延びる導水溝が形成されたものである。
本発明は、円形側溝の傷んだ上部を除去し、使用に耐える下部を残し、新たな排水用側溝に補修する改修方法である。
本実施形態の改修方法は以下の工程からなる。
準備工程I
縦切り工程II
除去工程III
仮水路形成工程IV
仮蓋設置工程V
横切り工程VI
改修ブロック形成工程VII
蓋設置工程VIII
以下、工程順に説明する。
(準備工程I)
準備工程Iは、縦切り工程IIの前に、水路上方の廃棄部の落下を防止する固定金具を取付ける工程である。
図2の(I)に示す改修対象側溝100(この側溝は図15で説明した古い傷んだ円形側溝である)において、円形水路101の上方であって、円形水路101と同じ幅をもつ領域1a,1bが後工程で切除されて廃棄される廃棄部1a、1bである。この廃棄部1a、1bにはハッチングを施している。
最初の準備工程Iでは、左右の廃棄部1a、1bの間の導水溝102内に固定金具2を取付ける。固定金具2は、左右の廃棄部1a、1bが縦切り工程完了の後に円形水路101内に落下しないようにするため用いられる金具である。
この固定金具2は、たとえば、側面視L字形の当て金21を2枚用い、2枚の当て金21,21の間をボルト・ナット式間隔調整具22で突張らせて固定するものなどが用いられる。なお、このような形式にこだわらず、廃棄部1a,1bの落下を防止できるのなら、どのような金具を用いてもよい。
(縦切り工程II)
図2のIIに示すように、前記円形水路101の幅方向両端位置で、水路上方の廃棄部1a,1bを切り離すように縦方向に切断する縦切り工程IIを実行する。
この実行には、後述する縦切り切断機3等の丸のこ31を回転させて縦方向に切り込むことによって行う。この縦切りは、丸のこ31の縦の切り込みだけでなく、側溝長手方向への切り込みも併せ行う。そうすることによって、側溝長手方向(図2の紙面に直角な方向)に長く延びる側溝100の廃棄部1a,1bを切断することができる。なお、丸のこ31によってブロック内部の鉄筋103も切断する。この縦切り工程IIの間、左右両側の廃棄部1a,1bは固定金具2で保持されているので、廃棄部1a,1bが勝手に落下することがなく、廃棄部1a,1bが剥がれて脱落することも防止できるので、改修後の側溝に荒れた割れ肌面が残ることもない。
丸のこ31を用いた縦切り切断機の構造にとくに制限はないが、好ましい縦切り切断機の例は後述する。
(除去工程III)
図3のIIIに示すように、前記縦切り工程IIで切られた水路上方の廃棄部1a,1bを除去する。この際、前もって取付けておいた固定金具2をゆるめるか取り外した後、左右の廃棄部1a,1bをまとめて吊り上げれば、廃棄部1a,1bが水路内に落下することなく、容易に上方に取り出すことができる。
(仮水路形成工程IV)
図3のIVに示すように、不要な廃棄部1a,1bを除去すれば、元々は断面円形であった水路は断面U字形の仮水路4となる。仮水路4の両側面、すなわち丸のこ31による切断面は、要すれば、仕上げセメントを塗るとか、含浸系表面保護材などの表面仕上げをするとよい。この工程IVを断面U字形の仮水路4を形成する仮水路形成工程IVという。
(仮蓋設置工程V)
前記工程IVで得られた仮水路4は上方空間が空いているので、図3のVに示すように、仮蓋5を設置することがある。仮蓋5は鉄板製等の取扱い容易なものが好ましい。この仮蓋設置工程Vの実施は任意であり、次工程の横切り工程VIの実施までに時間があくような場合に実施すると、作業員が水路内に足をすべり込ませたり、施工用具を落下させることがないので好都合である。
(横切り工程VI)
図4のVIに示すように、前記仮水路形成工程Vで得られた改修対象側溝100の左右の側壁6,6の上方部分を横方向に切断する横切り工程を実施する。左右側壁の上方部分6a,6bは廃棄される廃棄部6a,6bであり、この部分にはハッチングを施している。この工程の横切りは後述する横切り切断機7の丸のこ71を用いて切断する。横切り切断機7の詳細は後述する。
(改修ブロック形成工程VII)
図4のVIIに示すように、横切り工程VIで切られた側壁上方の廃棄部6a,6bを除去すると、側壁6の高さが低い改修ブロックBに仮形成することができる。この工程を、改修ブロック形成工程VIIという。
(蓋設置工程VIII)
図4のVIIIに示すように、前記改修ブロック形成工程VIIで得られた側壁高さの低い改修ブロックBに蓋ブロックCを載せて固定する蓋設置工程VIIIが実施される。この工程の実施により円形側溝だった改修前側溝100は、断面U字形の水路9を有するU字側溝に改修された排水用側溝Aとなる。蓋ブロックCの詳細は後述する。
つぎに、各工程と用いる機械装置の詳細を説明する。
((縦切り工程の詳細))
前記縦切り工程IIでは、図5に示す縦切り切断機3を用いるのが好ましい。この縦切り切断機3は、丸のこ31を支持し回転させる回転軸32およびモータ等の駆動源と、丸のこ31の切り込み深さを調整する調整機構と、道路上を走行する車輪33および走行駆動源たる原動機などを備えている。この縦切り切断機3を走行させながら、適宜の切り込み深さで丸のこ31を回転させると、縦切りが行える。
この縦切り切断機3を用いることで、機械力で縦切り作業を行えるので、能率よく短時間で縦切り工程を実施できる。
前記縦切り工程IIは、1台の縦切り切断機3を用いてもよく、2台の縦切り切断機3を用いてもよい。1台の縦切り切断機3を用いる場合は、図5に示すように、円形水路101における路肩側端部を先に縦切りし、ついで図6に示すように、路面側の端部を縦切りするとよい。このように、路肩側を先に切断すると、まだ切断されてなくて強度の強い廃棄部1bに縦切り切断機3の車輪33が乗っても車体が安定するので、切断しやすいというメリットがある。また、1台の縦切り切断機3のみを用いて2カ所の縦切りを順次行うので、施工費が安価となる。
前記縦切り工程IIは、2台の切断機を用いて実施してもよい。この場合は、2台の縦切り切断機3,3のうち進行方向先発の縦切り切断機3を路肩側の廃棄部1aを切断するように配置し(図5参照)、進行方向後発の縦切り切断機3を車道路面側の廃棄部1bを切断するように配置し(図6参照)て、同時に縦切り作業を行わせると良い。この場合、円形水路101の幅方向両端部での縦切りを同時併行で行うので、1台の縦切り切断機3を用いる作業に比べ2倍の高能率を達成できる。
前記縦切り工程IIにおける左右両側の縦切りには垂直切込みと斜め切り込みの二つの方法がある。
垂直切り込みは略垂直に切り込みを入れて実行する。図2(II)に示すように、丸のこ31の切り込み角θが側溝ブロック上面に対し90°のものである。このように縦切りを略垂直に行うには、縦切り切断機3を略水平な通常の姿勢で走行させればよいので、作業が簡単に行える。
前記縦切り工程IIにおける斜め切り込みは、切り込みを傾斜させた方法である。この場合、図7に示すように丸のこの側溝ブロック上面に対する切り込み角θが90°よりやや小さくなっている。この場合、切り込み線Lが上端が外側に下端が内側に傾斜させた状態であり、この斜め切り込みを入れて縦切りを実行する。この場合、縦切りによる切り込みが逆ハ字状の斜めになるので、切断完了しても廃棄部1a,1bが円形水路101内に落下しないので、後工程の改修ブロック形成工程VIIが容易に行える。
上記のような傾斜切り込みをさせるには、図8に示すように、縦切り切断機3の左右の車輪33,33のうち丸のこ31側の車輪33の下に踏み板36を敷くことによって実現できる。踏み板36の厚さを厚くすれば、傾斜角θは90°からより小さくなり、踏み板36を薄くすれば傾斜角θは90°に近くなる。このように踏み板36の厚さを選択することで、切り込みの傾斜角θを任意に設定できる。
((横切り工程の詳細))
つぎに、横切り工程VIで用いる横切り切断機7を図9〜図11に基づき説明する。
横切り切断機7は、丸のこ71を備え、この丸のこ71を回転させるモータ等の駆動源と、丸のこ71を水平面内で揺動させる揺動アーム72およびその駆動源と、走行車輪73とその駆動源を機体74に備えている。走行車輪73は後述するレール8の側面に当った状態で転動するサイドローラである。
この横切り切断機7はレール走行型であり、レール8に沿って走行するタイプである。
上記レール8は図9〜図11に示されるように、改修対象側溝100の仮水路4内に設置されるものであり、断面角状の棒状部材である。このレール8は1mから数m位の長さのレール本体81と、このレール本体81の両端の連結部82とからなる。レール本体81を連結部82でつなぐと、湾曲した側溝内にも配置でき、各レール本体81の重量は軽くなるので設置工事が容易に行える。
連結部82の連結構造は任意でよいが、直列連結したときの連結角度を任意に変更できるようにしておけば曲がった改修対象側溝にでも使用できるので好ましい。
レール8は側溝内で支持具85により位置決めされ固定される。支持具85は、左右2個の突張り片83,83とそれをつなぐ間隔調整体84からなる。間隔調整体84は、たとえばボルト・ナットで構成したり、小型の油圧シリンダや空圧シリンダで構成できる。
図11に示すように、左右の突張り片83,83を間隔調整体84で突張らせると、仮水路4内にレール8を固定できる。そして、レール8に横切り切断機7の走行車輪73を沿わせてセットすると、横切り切断機7はレール8上を走行することができる。
つぎに、横切り方法を説明する。
図9および図11に示すように、丸のこ71を回転させながら揺動アーム72を揺動させて切り込み深さを調整し、レール8に沿って走行させると、改修対象側溝100の側壁上部を横切りすることができる。図11は向かって左側の側壁6の上部を切断している状況を示している。揺動アーム72を図示とは反対側に揺動させると向かって右側の側壁6の上部を切断することができる。
上記のように、横切り切断機7を用いれば、機械力で横切り作業を行えるので、能率よく短時間で横切り工程VIを実施できる。
前記横切り工程VIは、1台の横切り切断機7を用いてもよく、2台の横切り切断機7を用いてもよい。1台の横切り切断機7を用い、図9に示すように改修対象側溝100の左右の側壁6,6を順に切断していく。1台の横切り切断機7のみを用いて2カ所の横切りを順次行うので、施工費が安価となる。
前記横切り工程VIが、2台の横切り切断機7を用いる場合は、図12に示すように、改修対象側溝100の内部のレール8上に2台の横切り切断機7,7をセットし、同時に走行させながら、左右の側壁6,6を順に切断していく。2台の横切り切断機7,7で、同時併行で2カ所の横切りを行うので、1台で施工する場合の2倍の高能率を達成できる。
前記横切り工程VIでは、改修ブロックB内に取付けたレール8上を用いるので、改修ブロックBとレール8は同心状態になっている。このため、レール8上を走行する横切り切断機7は改修ブロックBの両側壁6,6に対する間隔を同一寸法に維持できるので、切り残しを生じさせることなく横切り作業が行える。
つぎに、改修後の排水用側溝A1〜A3と改修に使用される蓋ブロックC1〜C3を説明する。
(第1実施形態)
図1(B)に示す蓋ブロックC1は、改修対象の側溝ブロックの改修に使用される蓋ブロックであって、高さが低くなるように側壁上部が切断された改修ブロックBの上面に載せられるブロックである。この蓋ブロックC1は厚さが50〜200mm位の板状体であり、紙面に直角な方向に1〜3m程度延びるコンクリート製のブロックである。また、2枚のブロック体11,11が3ヵ所の連結部12で互いに結合されており、2枚のブロック体11,11の間には導水溝13が形成されている。
各ブロック体11,11の長手方向両端部にはアンカー孔14が形成されている。このアンカー孔14は、改修ブロックB側に植設されたアンカー筋15を通しておいて、モルタル等を注入して固定するための孔である。
図1(A)に示すように改修用の蓋ブロックC1を改修ブロックBの上に載せアンカー筋15をモルタル等で固定すると、使用可能な改修ブロックBに新規作製した蓋ブロックC1が組み合わされた排水用側溝A1が得られる。なお、改修された水路9は断面U形である。このようにして、第1実施形態によれば、古い損傷部分を除去し新規部材で補修された排水用側溝A1に改修することができる。
(第2実施形態)
図13(B)に示す蓋ブロックC2も、側壁上部が切断された改修ブロックBの上面に載せられるブロックである。この蓋ブロックC2は厚さが50〜200mm位の板状体であり、紙面に直角な方向に1〜3m程度延びるコンクリート製のブロックである。また、2枚のブロック体11,11からなるが、別体のままであり、連結されていない。2枚のブロック体11,11の間は導水溝13となっている。
各ブロック体11,11の長手方向両端部にはアンカー孔16が形成されている。このアンカー孔16は、改修ブロックB側に植設されたアンカーボルト17を通しておいて、ナット等で締め付けるための座付き孔である。
図13(A)に示すように改修用の蓋ブロックC2を改修ブロックBの上に載せボルト締結すると、使用可能な改修ブロックBに新規作製した蓋ブロックC2が組み合わされた排水用側溝A2が得られる。なお、改修された水路9は断面U形である。このようにして、第2実施形態によれば、古い損傷部分を除去し新規部材で補修された排水用側溝に改修することができる。
(第3実施形態)
図14(B)に示す蓋ブロックC3も、側壁上部が切断された改修ブロックBの上面に載せられるブロックである。この蓋ブロックC3は、紙面に直角な方向に1〜3m程度延びるコンクリート製のブロックであり、2本のブロック体11,11からなる。2本のブロック体11,11は別体のままであり、連結されておらず、間は導水溝13となっている。
各ブロック体11の断面形状は四角形断面の一角を略円形に切り欠いた形状となっている。このため、図14(A)に示すように、改修ブロックB上に設置したとき、略円形の水路9ができるようになっている。
各ブロック体11,11の長手方向両端部にはアンカー孔16が形成されている。このアンカー孔16は、改修ブロックB側に植設されたアンカーボルト17を通しておいて、ナット等で締め付けるための座付き孔である。
図14(A)に示すように改修用の蓋ブロックC3を改修ブロックBの上に載せボルト締結すると、使用可能な改修ブロックBに新規作製した蓋ブロックC3が組み合わされた排水用側溝A3が得られる。なお、改修された水路9は断面略円形である。このようにして、第3実施形態によれば、古い損傷部分を除去し新規部材で補修された排水用側溝に改修することができる。
A 排水用側溝A
B 改修ブロック
C 蓋ブロック
2 固定金具
3 縦切り切断機
4 仮水路
6 側壁
7 横切り切断機
8 レール
9 改修された水路
31 丸のこ
36 踏み板
71 丸のこ

Claims (12)

  1. 道路に埋設された排水用側溝の改修方法であって、
    前記排水用側溝は、内部に断面円形の円形水路が形成されており、該円形水路の上方であって側溝ブロックの幅方向中央位置に、側溝ブロック長手方向に延びる導水溝が形成されている側溝ブロックであり、
    前記円形水路の幅方向両端位置で、水路上方のブロック部を縦方向に切断する縦切り工程と、
    前記縦切り工程で切られた水路上方の廃棄部を除去して断面U字形の水路に仮形成する仮水路形成工程と、
    前記仮水路形成工程で得られた側溝ブロックの左右の側壁の上方部分を横方向に切断する横切り工程と、
    前記横切り工程で切られた側壁上方の廃棄部を除去して側壁高さの低い改修ブロックに仮形成する改修ブロック形成工程と、
    前記改修ブロック形成工程で得られた側壁高さの低い改修ブロックに蓋ブロックを載せて固定する蓋設置工程とを順に実行する
    ことを特徴とする排水用側溝の改修方法。
  2. 前記縦切り工程の前に、前記導水溝に前記縦切り工程で生じる左右両側の廃棄部の落下を防止する固定金具を取付ける準備工程を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の排水用側溝の改修方法。
  3. 前記改修ブロック形成工程の実施後に、仮蓋を側壁高さの低い改修ブロックに取付ける仮蓋設置工程を実施し、前記蓋設置工程の実施直前に前記仮蓋を取り除く
    ことを特徴とする請求項1または2記載の排水用側溝の改修方法。
  4. 前記縦切り工程が、
    縦向きに取付けられた丸のこを備えた縦切り切断機を、前記排水用側溝の長手方向に沿って走行させながら、前記丸のこを回転させつつ前記側溝ブロックに切り込ませる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の排水用側溝の改修方法。
  5. 前記縦切り工程が、1台の縦切り切断機を用い、前記円形水路における路肩側端部を先に縦切りし、ついで路面側の端部を縦切りする
    ことを特徴とする請求項4記載の排水用側溝の改修方法。
  6. 前記縦切り工程が、2台の切断機を用い、前記円形水路における幅方向両端部での縦切りを同時に行う
    ことを特徴とする請求項4記載の排水用側溝の改修方法。
  7. 前記縦切り工程における左右両側の縦切りが略垂直に切り込みを入れて実行する
    ことを特徴とする請求項4、5または6記載の排水用側溝の改修方法。
  8. 前記縦切り工程における左右両側の縦切りが、上端が外側に下端が内側に傾斜させた切り込みを入れて実行する
    ことを特徴とする請求項4、5または6記載の排水用側溝の改修方法。
  9. 前記横切り工程が、横向きに取付けられた丸のこを備えた横切り切断機を、前記排水側溝ブロックの長手方向に沿って走行させながら、前記丸のこを回転させつつ前記側壁に切り込ませる
    ことを特徴とする請求項1記載の排水用側溝の改修方法。
  10. 前記横切り工程が、1台の横切り切断機を用い、前記左右の側壁を順に切断していく
    ことを特徴とする請求項9記載の排水用側溝の改修方法。
  11. 前記横切り工程が、2台の横切り切断機を用い、前記左右の側壁を同時に切断していく
    ことを特徴とする請求項9記載の排水用側溝の改修方法。
  12. 前記横切り工程が、前記U字側溝内に取付けたレール上を走行する横切り切断機を用いる
    ことを特徴とする請求項10または11記載の排水用側溝の改修方法
JP2014170670A 2014-08-25 2014-08-25 排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロック Active JP6393556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014170670A JP6393556B2 (ja) 2014-08-25 2014-08-25 排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014170670A JP6393556B2 (ja) 2014-08-25 2014-08-25 排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016044486A JP2016044486A (ja) 2016-04-04
JP6393556B2 true JP6393556B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=55635305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014170670A Active JP6393556B2 (ja) 2014-08-25 2014-08-25 排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6393556B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105971091B (zh) * 2016-06-28 2019-04-02 衡阳市金泓建筑装饰设计有限公司 人行道综合管网及蓄排水系统
CN105971090B (zh) * 2016-06-28 2019-04-02 衡阳市金泓建筑装饰设计有限公司 人行道综合管网及排水系统
CN108560493B (zh) * 2018-06-21 2021-02-02 定远县鑫汇水利建筑工程有限公司 一种防蚁堤坝护坡砖底部水泥填充方法
JP6904542B2 (ja) * 2018-09-07 2021-07-21 ケイコン株式会社 円形水路の改修工法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5454663A (en) * 1993-11-04 1995-10-03 Stegmeier; William J. Replacement re-cover drain top for swimming pool deck drain
JP4206006B2 (ja) * 2003-07-16 2009-01-07 昭和興業株式会社 透水性舗装路用側溝ブロック
JP3784820B1 (ja) * 2005-02-01 2006-06-14 ジェーピーイー株式会社 側溝の切断方法、側溝の改修方法および側溝改修用ブロック
JP5266538B2 (ja) * 2011-05-31 2013-08-21 高橋土建株式会社 自由勾配側溝の改修工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016044486A (ja) 2016-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6393556B2 (ja) 排水用側溝の改修方法および改修用蓋ブロック
RU2632834C2 (ru) Способ уширения дорожной конструкции
KR20060071384A (ko) 높이조절식 프리캐스트 콘크리트 패널과 이를 이용한조립식 포장공법
JP2010189875A (ja) プレート状の車道用の舗装体ブロックと車道用舗装道路
KR101630346B1 (ko) 맨홀 보수공법
JP3859636B2 (ja) 道路舗装の施工方法
JP6715667B2 (ja) 既設2車線道路トンネルの覆工部の改築方法
JPH11173088A (ja) トンネル補修方法及びその装置
KR102211130B1 (ko) 교량 구조물의 신축이음장치 교체를 위한 후타부 콘크리트 제거장치 및 방법
JP5958907B2 (ja) 既設コンクリート床版の部分的修復工法
KR100814958B1 (ko) 신축이음장치의 재설치공법
JP6810472B2 (ja) 橋梁用排水桝蓋の改修工法
JP4880075B1 (ja) トンネル監視員通路の破損した縦壁のタイル壁の補修方法
CN110373982A (zh) 一种用于隧道路面渗水治理的施工方法
FR3019565A1 (fr) Procede de realisation d'un carrefour de tramway
JP5517057B2 (ja) 側溝改修部材及び側溝改修部材を使用した側溝の修繕工法
KR20120025313A (ko) 도로 가포장용 재생고무매트
US20220251859A1 (en) Screed Rail System for Pouring Concrete Against a Wall
KR101335606B1 (ko) 강재 톱날형 콘크리트 타설 신축이음부 보수 공법
KR101137449B1 (ko) 도로 경계용 측구 시공방법
JP2006241831A (ja) 側溝改修工法及び側溝改修工事用側溝切断機
JP6648090B2 (ja) 桝形構造物の改修方法および補修ブロック
JPH09228321A (ja) 橋梁の改修工法
KR102494381B1 (ko) 교량의 연석용 면삭기
JP7256535B2 (ja) 既設側溝の補修方法および既設側溝補修用のコンクリート製蓋部材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170531

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6393556

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250