JP3859636B2 - 道路舗装の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、道路橋継目部等に適用する道路舗装の施工方法に関するものである。
道路橋の継目部には道路橋本体の伸縮を許容しつつ自動車の車輪が継目部を支障なく通過できるようにするための伸縮継手が設けられている。その施工にあたっては、伸縮継手を継目部に配置し、伸縮継手の背部にコンクリートを路面高さ打設する、という方法がとられている。しかし、この後打ちのコンクリート舗装と道路橋本体又は橋台のアスファルト舗装との境界が伸縮継手に沿ってまっすぐに延びたものであると、アスファルト舗装が摩耗してこの境界に段差を生じた際に、自動車はその車輪が段差を通過するときに大きな衝撃を受け、また、振動・騒音も大きくなる。
これに対して、上記境界を波形に形成すると、上記段差を生じても自動車が通過する際の振動・騒音が小さくなることが知られている(特許文献1参照)。この特許文献1には上記境界を全長にわたって正弦波状にすることも記載されている。また、道路橋継目部の遊間を跨ぐように連続舗装を施した後、コアドリルを用いて、複数の円形穴を継目長手方向に並ぶように遊間の両側に1列ずつ計2列形成し、この両列の間に存する舗装を除去してそこにコンクリートを打設することにより、アスファルト舗装とコンクリート舗装との境界を波形にすることも知られている(特許文献2参照)。
実公昭57−2484号公報 特公平7−88645号公報
上述の如くアスファルト舗装と後打ちコンクリート舗装との境界が直線状に延びているときに、車両の通過に伴う振動・騒音が大きくなるのであるから、当該境界は上記特許文献1に記載されているように全長にわたって正弦波状に形成することが理想的である。
しかし、上記境界を正弦波状にするには、アスファルト舗装の端面を凹曲面と凸曲面とが連続した形状に仕上げる必要があるところ、汎用のコンクリートカッターは、舗装を直線状に切断するものであるため、アスファルト舗装を当該カッターで切断して凹凸曲面をすることはできない。凹凸曲面を得るには、たとえば、舗装をカッターで切断した後、その切断面を部分的にはつり、グラインダ等で研磨して曲面に仕上げることになり、多大な時間と労力を要する。
一方、上記特許文献2に記載されているように、アスファルト舗装に複数の円形穴を継目長手方向に並ぶように穿つ方法を採用すれば、アスファルト舗装の端面を部分的に曲面に仕上げることができるが、正弦波状にはならず、コアドリルによる穴あけの場合も、多くの時間と労力を必要とする。
そこで、本発明は、アスファルト舗装とコンクリート舗装との境界を簡単に正弦波状にすることができる方法を提供することを課題とする。
本発明は、このような課題に対して、路面カッターを用いて、アスファルト舗装とコンクリート舗装との境界を簡単に正弦波状に形成できるようにした。
すなわち、請求項1に係る発明は、アスファルト舗装に切れ目を入れ、該切れ目の片側に存するアスファルト舗装部分を除去し、この除去した部位にコンクリートを打設することによって、当該アスファルト舗装にコンクリート舗装を打継ぐ道路舗装の施工方法であって、
円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
A.路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延長線に 対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動さ せることによって、上記アスファルト舗装に円弧状の第1切れ目を入れるステップ 、
B.上記第1切れ目を間において上記ステップAの支軸固定位置とは反対側の路面に 支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動さ せることによって、上記アスファルト舗装に上記第1切れ目とは逆向きに中凸にな った円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装とコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする。
上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるとは、当該両切れ目の接続点における第1切れ目の円弧の接線と第2切れ目の接線とが同一になることを意味する。
従って、上記ステップA及びBの実行により、アスファルト舗装に形成される切れ目は正弦波に類似した曲線状の波形になり、切れ目の片側に存するアスファルト舗装部分を除去すると、アスファルト舗装の切断面は凹凸曲面になる。よって、アスファルト舗装部分を除去した部位にコンクリートを打設してコンクリート舗装を形成すると、アスファルト舗装とコンクリート舗装との打継目は、平面視で曲線状の波形になる。このため、アスファルト舗装が摩耗して上記打継目に段差を生じた場合、自動車のタイヤが当該打継目のいずれの部位を通過しても、その通過の際の振動・騒音は小さなものになる。
なお、コンクリートには、セメントコンクリートの他、レジンコンクリート、ポリマーコンクリート、セメントモルタル、樹脂モルタル(結合剤として、セメントの一部又は全部を高分子材料によって置き換えたモルタル)など、上記アスファルト舗装材以外の打設して固めるようにした舗装材を含む。この点は他の請求項に係る発明も同じである。
請求項2に係る発明は、道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手の両側に後打ちコンクリート舗装が設けられ、この後打ちコンクリート舗装の両側にアスファルト舗装が設けられている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
上記両側のアスファルト舗装各々に、該アスファルト舗装と上記後打ちコンクリート舗装との境界線に沿って延びる切れ目を入れる工程と、
上記両切れ目よりも内側に存するアスファルト舗装部分、上記後打ちコンクリート舗装及び上記伸縮継手を除去することにより、新たな継手設置部を形成する工程と、
上記継手設置部に上記道路橋本体の伸縮を許容する新たな伸縮継手を設置する工程と、
上記伸縮継手の両側にコンクリートを打設して新たな後打ちコンクリート舗装を形成し、該新たな後打ちコンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手から離れた位置 において路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延 長線に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回 移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手側に向かって中凸 になった円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手に近い位置にお いて路面に上記支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断 刃を旋回移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手とは反対 側に向かって中凸になった円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装と新たな後打ちコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする。
すなわち、本発明は、道路橋継目部の既設の伸縮継手を撤去して新たな伸縮継手を設置するケースであり、上記ステップA及びBの実行により、アスファルト舗装に形成される切れ目は正弦波に類似した曲線状の波形になる。従って、上記両切れ目の内側のアスファルト舗装部分、後打ちコンクリート舗装及び伸縮継手を除去して新たな継手設置部を形成すると、そのアスファルト舗装の切断面は凹凸曲面になる。よって、この継手設置部に伸縮継手を設置してその両側にコンクリートを打設してこの新たな後打ちコンクリート舗装をアスファルト舗装に打継ぐと、その打継目は、平面視で曲線状の波形になる。このため、アスファルト舗装が摩耗して上記打継目に段差を生じた場合、自動車のタイヤが当該打継目のいずれの部位を通過しても、その通過の際の振動・騒音は小さなものになる。
請求項3に係る発明は、道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手の両側に後打ちコンクリート舗装が設けられ、この後打ちコンクリート舗装に続いてアスファルト舗装が設けられている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
上記アスファルト舗装に、該アスファルト舗装と上記後打ちコンクリート舗装との境界線に沿って延びる切れ目を入れる工程と、
上記切れ目よりも上記伸縮継手側に存するアスファルト舗装部分と、該アスファルト舗装部分に続く上記後打ちコンクリート舗装の一部とを除去する工程と、
上記舗装が除去された部位にコンクリートを打設して新たなコンクリート舗装を形成し、該新たなコンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手から離れた位置 において路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延 長線に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回 移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手側に向かって中凸 になった円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手に近い位置にお いて路面に上記支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断 刃を旋回移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手とは反対 側に向かって中凸になった円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装と新たなコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする。
すなわち、本発明は、道路橋継目部の既設の伸縮継手を撤去することなく、後打ちコンクリート舗装を補修するケースであり、上記ステップA及びBの実行により、アスファルト舗装に形成される切れ目は正弦波に類似した曲線状の波形になる。従って、上記切れ目よりも伸縮継手側のアスファルト舗装部分及び後打ちコンクリート舗装の一部を除去すると、そのアスファルト舗装の切断面は凹凸曲面になる。よって、この舗装除去部にコンクリートを打設してこの新たなコンクリート舗装をアスファルト舗装に打継ぐと、その打継目は、平面視で曲線状の波形になる。このため、アスファルト舗装が摩耗して上記打継目に段差を生じた場合、自動車のタイヤが当該打継目のいずれの部位を通過しても、その通過の際の振動・騒音は小さなものになる。
請求項4に係る発明は、道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手に続いてアスファルト舗装が設けられている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
上記アスファルト舗装に、上記伸縮継手に沿って継目長手方向に延びる切れ目を入れる工程と、
上記切れ目よりも伸縮継手側に存するアスファルト舗装部分を除去する工程と、
上記舗装が除去された部位にコンクリートを打設してコンクリート舗装を形成し、該コンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手から離れた位置 において路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延 長線に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回 移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手側に向かって中凸 になった円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手に近い位置にお いて路面に上記支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断 刃を旋回移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手とは反対 側に向かって中凸になった円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装とコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする。
すなわち、本発明は、道路橋継目部の既設伸縮継手に続いてアスファルト舗装が設けられているケースである。このケースでは、伸縮継手に沿ったアスファルト舗装の際部分ではその舗装面に転圧を掛けることが難しいことから、年月がたつと、舗装面が下がって伸縮継手との間に、継目長手方向に直線状に延びる段差を生じ、車両走行性が悪化する。
そこで、本発明は、伸縮継手に沿ってアスファルト舗装に切れ目を入れて伸縮継手側のアスファルト舗装部分を除去し、その除去部にコンクリートを打設して、伸縮継手と実質的に面一になったコンクリート舗装を形成することにより、伸縮継手と舗装との間に段差を生じないようにしたものである。しかし、その場合でも、その後にアスファルト舗装が摩耗してコンクリート舗装との間に段差を生ずる。
これに対して、本発明によれば、上記ステップA及びBの実行により、アスファルト舗装に形成される切れ目は正弦波に類似した曲線状の波形になる。従って、上記切れ目よりも伸縮継手側のアスファルト舗装部分を除去すると、そのアスファルト舗装の切断面は凹凸曲面になる。よって、この舗装除去部にコンクリートを打設してアスファルト舗装に打継ぐと、このコンクリート舗装とアスファルト舗装との打継目は、平面視で曲線状の波形になる。このため、アスファルト舗装が摩耗して上記打継目に段差を生じた場合、自動車のタイヤが当該打継目のいずれの部位を通過しても、その通過の際の振動・騒音は小さなものになる。
請求項5に係る発明は、道路橋の遊間を存して相対する道路橋本体の端部各々に、又は道路橋の遊間を存して相対する道路橋本体の端部と橋台の端部とに、道路橋本体の上面よりも低くなった段部が形成され、
上記相対する両段部に上記遊間を塞ぐように詰め物がされ、
上記遊間を存して相対する両道路橋本体の上面及び上記詰め物の上に、又は上記遊間を存して相対する道路橋本体及び橋台各々の上面並びに上記詰め物の上に、アスファルト舗装が一連となるように施されている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
上記両段部各々の外側において上記アスファルト舗装に継目長手方向に延びる切れ目を入れる工程と、
上記両切れ目の内側のアスファルト舗装部分を除去するとともに、上記詰め物を取り除くことによって、継手設置部を形成する工程と、
上記継手設置部に上記道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手を設置する工程と、
上記伸縮継手の両側にコンクリートを打設して後打ちコンクリート舗装を形成し、該後打ちコンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記遊間から離れた位置にお いて路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延長線 に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動 させることによって、上記アスファルト舗装に上記遊間側に向かって中凸になった 円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記遊間に近い位置に上記支 軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動させ ることによって、上記アスファルト舗装に上記遊間とは反対側に向かって中凸にな った円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装と後打ちコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする。
すなわち、本発明は、新設の道路橋に伸縮継手を設置するケースであり、上記ステップA及びBの実行により、アスファルト舗装に形成される切れ目は正弦波に類似した曲線状の波形になる。従って、上記両切れ目の内側のアスファルト舗装部分及び詰め物を取り除いて、継手設置部を形成すると、そのアスファルト舗装の切断面は凹凸曲面になる。よって、継手設置部に伸縮継手を設置してその両側にコンクリートを打設して後打ちコンクリート舗装をアスファルト舗装に打継ぐと、その打継目は、平面視で曲線状の波形になる。このため、アスファルト舗装が摩耗して上記打継目に段差を生じた場合、自動車のタイヤが当該打継目のいずれの部位を通過しても、その通過の際の振動・騒音は小さなものになる。
以上のように請求項1〜5の各発明によれば、路面に支軸を立て、該支軸を中心に切断刃を旋回移動させることによって、アスファルト舗装に円弧状の第1切れ目を入れるステップAと、上記支軸の固定位置を変えて、上記切断刃を旋回移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記第1切れ目とは逆向きに中凸になった円弧状の第2切れ目を入れるステップBとを備え、上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを実行するようにしたから、上記アスファルト舗装に平面視で曲線状の波形になった切れ目を簡単に形成することができ、従って、アスファルト舗装とコンクリート舗装との打継目を曲線状の波形にすることができ、アスファルト舗装が摩耗して上記打継目に段差を生じた場合、自動車のタイヤが当該打継目のいずれの部位を通過しても、その通過の際の振動・騒音は小さなものになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は本実施形態に係る道路舗装の施工方法を用いてなる道路橋継目部の構造を示す。同図において、1は道路橋本体(床版)であり、遊間2を存して相対する道路橋本体1,1の端部に該本体上面よりも低くなった段部3,3が形成されている。遊間2に対応する位置には道路橋本体1の伸縮を許容する伸縮継手4が配置され、この伸縮継手4の両側にはコンクリートが路面高さまで打設されて後打ちコンクリート舗装5,5が形成されており、この後打ちコンクリート舗装5が道路橋本体1の上面のアスファルト舗装6に打継がれた状態になっている。
すなわち、後打ちコンクリート舗装5は、段部3に打設されているだけでなく、道路橋本体1の上端の端部にも打設されており、この後打ちコンクリート舗装5とアスファルト舗装6との打継目7は、平面視で曲線状の波形に、換言すれば、正弦波に類似した波形に形成されている。
次に本発明に係る道路舗装の施工方法を具体的に説明する。
本実施形態は、既設の伸縮継手4を撤去して新たな伸縮継手4を道路橋継目部に設置する場合であり、図2に施工手順が示されている。なお、橋桁の図示は省略している。また、伸縮継手4は模式的に表している。
イ.アスファルト舗装6の切断
図2(a)は施工前の道路橋継目部を示す。図2(b)に示すように、アスファルト舗装6,6に、後打ちコンクリート舗装5に沿って継目長手方向(道路幅員方向)に延びる切れ目11を入れる。
すなわち、図3に示すように、施工前は、後打ちコンクリート舗装5とアスファルト舗装6との打継目(境界線)12が継目長手方向に直線状に延びており、この打継目12に沿ってアスファルト舗装6に正弦波状の切れ目11を入れる。この切れ目11を入れる方法については後に詳述する。
ロ.新たな継手設置部の形成
上記両側のアスファルト舗装6,6の切れ目11,11よりも内側に存するアスファルト舗装部分、後打ちコンクリート舗装5,5及び伸縮継手4を除去することにより、図2(c)に示す新たな継手設置部13を形成する。これにより、アスファルト舗装6の端面6aは継目長手方向に曲がりくねって延びる凹凸曲面になる。
ハ.補強筋の設置
図2(d)に示すように、逆U字状に形成された補強筋14を道路橋本体1に固定する。すなわち、補強筋14の一方の垂直部を、アスファルト舗装6の凹凸曲面6aの凹部位置(段部3から離れるように凹んだ部位)において道路橋本体1にその上面より埋め込んだ状態とし、他方の垂直部は段部3に配置する。この補強筋14はアスファルト舗装6の凹凸曲面6aの各凹部位置に設ける。
上記補強筋14の一方の垂直部の埋め込みは、道路橋本体1にドリルで穴をあけ、この穴に樹脂と硬化剤とを含有する固着剤を入れ、上記一方の垂直部を差し込み、固着剤を反応硬化させることにより行なう。
ニ.伸縮継手の設置
図2(e)に示すように、上記継手設置部13に新たな伸縮継手4を設置し、この伸縮継手4の両側にコンクリートを路面高さに打設して新たな後打ちコンクリート舗装5,5を形成することにより、該後打ちコンクリート舗装5をアスファルト舗装6に打継ぐ。
以上により、図1に示す道路橋継目部の構造が得られる。
−アスファルト舗装切断用の路面カッターについて−
アスファルト舗装6の切断(切れ目11の形成)は図4に示す路面カッター21を用いて行なうことができる。この路面カッター21は、ベースフレーム22の前後左右に車輪23を備えている。ベースフレーム22には、図5に示すように下支持台24が載置されているとともに、上支持台25が支柱によって支持されている。下支持台24はその一側がベースフレーム22にヒンジ32によって上方へ回動可能に連結されている。
下支持台24の下面には左右方向に延びる回転軸26が軸受27によって支持され、下支持台24より側方へ突出した回転軸26の一端に円板状の回転切断刃28が結合されている。下支持台24の上には切断刃28を駆動する駆動装置29が支持されている。この駆動装置29の出力軸に結合したプーリと上記回転軸26に結合したプーリとに伝動ベルト31が巻き掛けられ、駆動装置29によって切断刃28を回転駆動するようになっている。切断刃28は、断面円弧状に形成され、その周縁が刃になっている。切断刃28の円弧の中心は、下支持台24のヒンジ32の軸と回転軸26とが交差する部位の近傍に定められている。
ベースフレーム22と上支持台25とには上下方向に延びるジャッキネジ33が回転自在に支持され、このジャッキネジ33に上記下支持台24が係合している。ジャッキネジ33は上端が上支持台25の上方に突出し、この上端にジャッキネジ33を回転操作するハンドル34が取付けられている。そうして、このハンドル34によるジャッキネジ33の回転により、下支持台24を、上記ヒンジ32を中心に起伏させて、切断刃28を路面切断位置と、上方の退避位置とに昇降させるようになっている。
また、ベースフレーム22の上記切断刃28とは反対側の側部にはプレート35が突出し、このプレート35には路面に立設する支軸40に嵌める係合孔36が形成されている。この係合孔36は、回転軸26の延長線に対応する位置に設けられ、また、切断刃28の円弧の略中心位置に配置されている。上支持台25には上記駆動装置29の燃料タンク37が支持され、路面カッター21の前部には切断刃28による路面の切断時にその切断部位へ供給する水を貯留する水タンク38が設けられている。また、路面カッター21の上部からは、作業者が当該路面カッター21を押し動かすための操作杆39が後方へ突出している。
−路面カッターによるアスファルト舗装の切断−
次に上記路面カッター21によってアスファルト舗装6に正弦波状の切れ目11を入れる方法を説明する。
図5に示すように、路面に支軸40を打ち込んで立設し、この支軸40に路面カッター21のプレート35の係合孔36を嵌める。一方、ジャッキネジ33を回転させて、図5に鎖線で示すように下支持台24を傾斜させ、切断刃28を路面に当てた状態にする。その状態で切断刃28を回転駆動しながら、ジャッキネジ33を回転させて下支持台24を水平になるように降ろしていくと、図5に実線で示すように、切断刃28が路面を削って路面に切り込んだ状態になる。
この状態で、切断刃28を回転駆動しながら、路面カッター21を押し動かすと、図6(平面図)に示すように、路面カッター21は支軸40を中心に旋回移動することになる。この旋回移動により、路面には切断刃28によって円弧状の切れ目が形成される。従って、支軸40の位置を交互に右へ左へA点→B点→C点というようにジグザグ状に変えて、伸縮継手4側に向かって中凸になった円弧状の第1切れ目11aと、反対側に向かって中凸になった円弧状の第2切れ目11bとを交互に且つ連続した状態になるように形成していく。これにより、正弦波状の切れ目11を形成することができる。すなわち、第1切れ目11aと第2切れ目11bとは、互いの接続点Jにおいて、この両切れ目11a,11bの円弧の接線が同一になるように滑らかに接続する。
なお、正弦波状の切れ目11を形成するにあたっては、まず、第1切れ目11aのみを継目長手方向に間隔をおいて順次形成していき、しかる後に相隣る第1切れ目11a,11aを結ぶように第2切れ目11bを形成していくようにしてもよい。
<実施形態2>
本実施形態は、既設の伸縮継手4を撤去することなく、コンクリート舗装とアスファルト舗装との打継目を平面視で曲線状の波形に形成するケースであり、図7に施工手順が示されている。なお、橋桁の図示は省略している。また、伸縮継手4は模式的に表している。
イ.アスファルト舗装6の切断
図7(a)は施工前の道路橋継目部を示す。図7(b)に示すように、アスファルト舗装6,6に、後打ちコンクリート舗装5に沿って継目長手方向(道路幅員方向)に延びる切れ目11を入れる。この切れ目11の形成は実施形態1と同様にして路面カッター21によって行ない、正弦波状の切れ目11とする。
ロ.舗装の部分的除去
上記切れ目11よりも伸縮継手4側に存するアスファルト舗装部分と、該アスファルト舗装部分に続く後打ちコンクリート舗装5の一部を除去することにより、図7(c)に示す溝42を形成する。これにより、溝42に臨むアスファルト舗装6の端面6aは継目長手方向に曲がりくねって延びる凹凸曲面になる。
ハ.補強筋の設置
図7(d)に示すように、逆U字状に形成された補強筋14を、上記溝42の位置において、道路橋本体1及び残存する後打ちコンクリート舗装5に固定する。すなわち、補強筋14の一方の垂直部を、アスファルト舗装6の凹凸曲面6aの凹部位置(段部3から離れるように凹んだ部位)において道路橋本体1にその上面より埋め込んだ状態とし、他方の垂直部は上記凹部より伸縮継手4側へ出た位置において後打ちコンクリート舗装5に埋め込んだ状態とする。この補強筋14はアスファルト舗装6の凹凸曲面6aの各凹部位置に設ける。
上記補強筋14の両垂直部の埋め込みは、道路橋本体1及び後打ちコンクリート舗装5にドリルで穴をあけ、この穴に樹脂と硬化剤とを含有する固着剤を入れ、上記垂直部を差し込み、固着剤を反応硬化させることにより行なう。
ニ.新たなコンクリート舗装
図7(e)に示すように、上記溝42にコンクリートを路面高さに打設して新たなコンクリート舗装43を形成することにより、該新たなコンクリート舗装43をアスファルト舗装6に打継ぐ。
従って、新たなコンクリート舗装43とアスファルト舗装6との打継目7は平面視で曲線状の波形になる。
<実施形態3>
本実施形態は、既設の伸縮継手4に続いてアスファルト舗装6が設けられているケースにおいて、新たにコンクリート舗装をアスファルト舗装6に打継ぐとき、その打継目を平面視で曲線状の波形に形成するケースであり、図8に施工手順が示されている。
イ.アスファルト舗装6の切断
図8(a)は施工前の道路橋継目部を示す。伸縮継手4は、ウェブプレート4aの上にフェイスプレート(フィンガープレート)4b、下にフランジプレート4cが設けられたものであり、フランジプレート4cが橋桁44のフランジに結合されている。なお、アンカーバー及びリブプレートの図示は省略している。道路橋本体(床版コンクリート)1はウェブプレート4aの背面に至るまで打設され、アスファルト舗装6はフェイスプレート4aに続くように打設されている。すなわち、フェイスプレート4bとアスファルト舗装6との間には後打ちコンクリートが存在しない。
図8(b)に示すように、アスファルト舗装6,6に、伸縮継手4のフェイスプレート4bに沿って継目長手方向(道路幅員方向)に延びる切れ目11を入れる。この切れ目11の形成は実施形態1と同様にして路面カッター21によって行ない、正弦波状の切れ目11とする。
ロ.舗装の部分的除去
上記切れ目11よりも伸縮継手4側に存するアスファルト舗装部分を除去することにより、図8(c)に示す溝42を形成する。これにより、溝42に臨むアスファルト舗装6の端面6aは継目長手方向に曲がりくねって延びる凹凸曲面になる。
ハ.補強筋の設置
図8(d)に示すように、逆U字状に形成された補強筋14を、上記溝42の位置において、道路橋本体1に固定する。すなわち、補強筋14の一方の垂直部を、アスファルト舗装6の凹凸曲面6aの凹部位置(段部3から離れるように凹んだ部位)において道路橋本体1に埋め込んだ状態とし、他方の垂直部は上記凹部より伸縮継手4側へ出た位置において、道路橋本体1に埋め込んだ状態とする。この補強筋14はアスファルト舗装6の凹凸曲面6aの各凹部位置に設ける。
上記補強筋14の両垂直部の埋め込みは、道路橋本体1にドリルで穴をあけ、この穴に樹脂と硬化剤とを含有する固着剤を入れ、上記垂直部を差し込み、固着剤を反応硬化させることにより行なう。
ニ.新たなコンクリート舗装
図8(e)に示すように、上記溝42にコンクリートを路面高さ(フェイスプレート4bの上面高さ)に打設してコンクリート舗装46を形成することにより、該コンクリート舗装46をアスファルト舗装6に打継ぐ。
従って、コンクリート舗装46とアスファルト舗装6との打継目7は平面視で曲線状の波形になる。
<実施形態4>
本実施形態は、新設道路橋の継目部に伸縮継手を設置する場合であり、図9に施工手順が示されている。なお、橋桁の図示は省略している。また、伸縮継手4は模式的に表している。
イ.道路橋本体1の形成
図9(a)に示すように、遊間2を存して相対する端部に段部3を有する道路橋本体1を形成する。
ロ.舗装
図9(b)に示すように、道路橋本体1,1の段部3,3に高さ調整材51,51を載せ、この両高さ調整材51,51にグレーチング(格子蓋)52を架設し、その上に鋼板53を被せる。しかる後に、道路橋本体1,1の上面及び鋼板53の上に連続してアスファルト舗装材を打設し、転圧することにより、アスファルト舗装6を形成する。
ハ.舗装の切断
図9(c)に示すように、鋼板53の両側においてアスファルト舗装6に路面カッター21によって正弦波状の切れ目11,11を入れる。この切れ目11の形成は実施形態1と同様にして行なう。
ニ.継手設置部の形成
上記両切れ目11,11よりも内側に存するアスファルト舗装部分、高さ調整材51,51、グレーチング52及び鋼板53を除去することにより、図7(d)に示す継手設置部13を形成する。これにより、アスファルト舗装6の端面6aは継目長手方向に曲がりくねって延びる凹凸曲面になる。
ホ.補強筋の設置
図9(d)に示すように、逆U字状に形成された補強筋14を道路橋本体1に固定する。すなわち、補強筋14の一方の垂直部を、アスファルト舗装6の凹凸曲面6aの凹部位置(段部3から離れるように凹んだ部位)において道路橋本体1にその上面より埋め込んだ状態とし、他方の垂直部は段部3に配置する。この補強筋14はアスファルト舗装6の凹凸曲面6aの各凹部位置に設ける。
上記補強筋14の一方の垂直部の埋め込みは、道路橋本体1にドリルで穴をあけ、この穴に樹脂と硬化剤とを含有する固着剤を入れ、上記一方の垂直部を差し込み、固着剤を反応硬化させることにより行なう。
ヘ.伸縮継手の設置
図9(e)に示すように、上記継手設置部13に伸縮継手4を設置し、この伸縮継手4の両側にコンクリートを路面高さに打設して後打ちコンクリート舗装5,5を形成することにより、該後打ちコンクリート舗装5をアスファルト舗装6に打継ぐ。
以上により、図1に示す道路橋継目部の構造が得られる。
従って、上記各実施形態によれば、いずれもアスファルト舗装6とコンクリート舗装との打継目7は、平面視で曲線状の波形になる。このため、アスファルト舗装6が摩耗して上記打継目7に段差を生じた場合、自動車のタイヤが当該打継目7のいずれの部位を通過しても、その通過の際の振動・騒音は小さなものになる。
また、アスファルト舗装6に打継がれたコンクリート舗装は、その一部若しくは全部がアスファルト舗装6と略同じ厚さになっているが、補強筋14によって道路橋本体1に、或いは道路橋本体1及び後打ちコンクリート5に強く結合された状態になっており、その剥離が防止される。
なお、上記各実施形態は道路橋本体1,1同士の継目部の舗装に本発明を適用したが、本発明は道路橋本体と橋台との継目部の舗装にも適用することができ、また、道路橋に限らず道路舗装一般においてアスファルト舗装にコンクリート舗装を打継ぐ場合に適用することができる。
本発明に係る施工方法を用いて形成した道路橋継目部を一部断面にして示す斜視図である。 本発明の実施形態1の各工程を示す断面図である。 同実施形態において既設の道路橋継目部のアスファルト舗装に切れ目を一部形成した状態を示す、一部断面にした斜視図である。 本発明の施工方法に使用する路面カッターの斜視図である。 同路面カッターを示す一部断面にした概略背面図である。 同路面カッターで路面に切れ目を入れる状態を示す概略平面図である。 本発明の実施形態2の各工程を示す断面図である。 本発明の実施形態3の各工程を示す断面図である。 本発明の実施形態4の各工程を示す断面図である。
符号の説明
1 道路橋本体
2 遊間
3 段部
4 伸縮継手
5 後打ちコンクリート舗装
6 アスファルト舗装
7 打継目
11 切れ目
11a 第1切れ目
11b 第2切れ目
21 路面カッター
26 回転軸
28 切断刃
36 係合孔(係合部)
40 支軸
43 新たなコンクリート舗装
46 コンクリート舗装

Claims (5)

  1. アスファルト舗装に切れ目を入れ、該切れ目の片側に存するアスファルト舗装部分を除去し、この除去した部位にコンクリートを打設することによって、当該アスファルト舗装にコンクリート舗装を打継ぐ道路舗装の施工方法であって、
    円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
    A.路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延長線に 対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動さ せることによって、上記アスファルト舗装に円弧状の第1切れ目を入れるステップ 、
    B.上記第1切れ目を間において上記ステップAの支軸固定位置とは反対側の路面に 支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動さ せることによって、上記アスファルト舗装に上記第1切れ目とは逆向きに中凸にな った円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
    上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装とコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする道路舗装の施工方法。
  2. 道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手の両側に後打ちコンクリート舗装が設けられ、この後打ちコンクリート舗装の両側にアスファルト舗装が設けられている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
    上記両側のアスファルト舗装各々に、該アスファルト舗装と上記後打ちコンクリート舗装との境界線に沿って延びる切れ目を入れる工程と、
    上記両切れ目よりも内側に存するアスファルト舗装部分、上記後打ちコンクリート舗装及び上記伸縮継手を除去することにより、新たな継手設置部を形成する工程と、
    上記継手設置部に上記道路橋本体の伸縮を許容する新たな伸縮継手を設置する工程と、
    上記伸縮継手の両側にコンクリートを打設して新たな後打ちコンクリート舗装を形成し、該新たな後打ちコンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
    上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
    A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手から離れた位置 において路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延 長線に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回 移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手側に向かって中凸 になった円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
    B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手に近い位置にお いて路面に上記支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断 刃を旋回移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手とは反対 側に向かって中凸になった円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
    上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装と新たな後打ちコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする道路舗装の施工方法。
  3. 道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手の両側に後打ちコンクリート舗装が設けられ、この後打ちコンクリート舗装に続いてアスファルト舗装が設けられている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
    上記アスファルト舗装に、該アスファルト舗装と上記後打ちコンクリート舗装との境界線に沿って延びる切れ目を入れる工程と、
    上記切れ目よりも上記伸縮装置側に存するアスファルト舗装部分と、該アスファルト舗装部分に続く上記後打ちコンクリート舗装の一部とを除去する工程と、
    上記舗装が除去された部位にコンクリートを打設して新たなコンクリート舗装を形成し、該新たなコンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
    上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
    A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手から離れた位置 において路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延 長線に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回 移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手側に向かって中凸 になった円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
    B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手に近い位置にお いて路面に上記支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断 刃を旋回移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手とは反対 側に向かって中凸になった円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
    上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装と新たなコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする道路舗装の施工方法。
  4. 道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手に続いてアスファルト舗装が設けられている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
    上記アスファルト舗装に、上記伸縮継手に沿って継目長手方向に延びる切れ目を入れる工程と、
    上記切れ目よりも伸縮継手側に存するアスファルト舗装部分を除去する工程と、
    上記舗装が除去された部位にコンクリートを打設してコンクリート舗装を形成し、該コンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
    上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
    A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手から離れた位置 において路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延 長線に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回 移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手側に向かって中凸 になった円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
    B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記伸縮継手に近い位置にお いて路面に上記支軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断 刃を旋回移動させることによって、上記アスファルト舗装に上記伸縮継手とは反対 側に向かって中凸になった円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
    上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装とコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする道路舗装の施工方法。
  5. 道路橋の遊間を存して相対する道路橋本体の端部各々に、又は道路橋の遊間を存して相対する道路橋本体の端部と橋台の端部とに、道路橋本体の上面よりも低くなった段部が形成され、
    上記相対する両段部に上記遊間を塞ぐように詰め物がされ、
    上記遊間を存して相対する両道路橋本体の上面及び上記詰め物の上に、又は上記遊間を存して相対する道路橋本体及び橋台各々の上面並びに上記詰め物の上に、アスファルト舗装が一連となるように施されている道路橋継目部に適用する道路舗装の施工方法であって、
    上記両段部各々の外側において上記アスファルト舗装に継目長手方向に延びる切れ目を入れる工程と、
    上記両切れ目の内側のアスファルト舗装部分を除去するとともに、上記詰め物を取り除くことによって、継手設置部を形成する工程と、
    上記継手設置部に上記道路橋本体の伸縮を許容する伸縮継手を設置する工程と、
    上記伸縮継手の両側にコンクリートを打設して後打ちコンクリート舗装を形成し、該後打ちコンクリート舗装を上記アスファルト舗装に継ぐ工程とを備え、
    上記アスファルト舗装に切れ目を入れる工程は、円板状の回転切断刃を有する路面カッターを用いて行なう次のステップA及びBを備え、
    A.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記遊間から離れた位置にお いて路面に支軸を立て、該支軸に上記路面カッターの上記切断刃回転軸の延長線 に対応する位置に設けた係合部を係合させ、該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動 させることによって、上記アスファルト舗装に上記遊間側に向かって中凸になった 円弧状の第1切れ目を入れるステップ、
    B.上記アスファルト舗装の切れ目を入れる位置よりも上記遊間に近い位置に上記支 軸を立て、該支軸に上記係合部を係合し該支軸を中心に上記切断刃を旋回移動させ ることによって、上記アスファルト舗装に上記遊間とは反対側に向かって中凸にな った円弧状の第2切れ目を入れるステップ、
    上記第1切れ目と上記第2切れ目とが滑らかにつながるように上記支軸の固定位置を定めて上記A及びBのステップを必要回数繰り返して実行することにより、上記アスファルト舗装に波形の切れ目を形成し、上記アスファルト舗装と後打ちコンクリート舗装との打継目を波形に形成することを特徴とする道路舗装の施工方法。
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