JPH09228321A - 橋梁の改修工法 - Google Patents

橋梁の改修工法

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JPH09228321A
JPH09228321A JP8041934A JP4193496A JPH09228321A JP H09228321 A JPH09228321 A JP H09228321A JP 8041934 A JP8041934 A JP 8041934A JP 4193496 A JP4193496 A JP 4193496A JP H09228321 A JPH09228321 A JP H09228321A
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JP
Japan
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reinforcing
ground
work
ground cover
concrete
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JP8041934A
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English (en)
Inventor
Yukinori Sawamoto
幸典 沢本
Atsushi Kai
厚 甲斐
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SATOUGUMI KK
Original Assignee
SATOUGUMI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通規制を行なうことなく橋梁の改修工事を
行なうこと。 【解決手段】 鉄筋コンクリート製のスラブ部と、同ス
ラブ部の側縁に一体成形した鉄筋コンクリート製の地覆
部と、同地覆部に立設した車両防護柵とを具備する橋梁
の地覆部改修工法であって、地覆部の外側面にコンクリ
ートを現場打ちすることにより増築地覆部を形成する増
築作業と、地覆部に立設した車両防護柵を取り除く車両
防護柵の取り除き作業と、増築地覆部へ新たに車両防護
柵を取り付ける車両防護柵の取り付け作業とを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁の改修工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、橋梁の地覆部の改修作業を行なう
際には、地覆部に立設している車両防護柵を取り除き、
同状態にて地覆部を全て削り取り、同地覆部を再構築し
た後に、同地覆部上に車両防護柵を立設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した地
覆部の改修作業では、未だ、次のような問題点を有して
いる。
【0004】 地覆部より車両防護柵を、一旦取り除
いてから、再構築した地覆部上に車両防護柵を立設する
までの車両防護柵のない時間が長く、この間は、橋梁を
通行する車両の交通規制を行なわなければならないため
に、車両が渋滞すると共に、かかる改修作業がスムーズ
に行なえないという不具合がある。
【0005】 地覆部を全て削り取る作業に手間を要
する上に、大きな騒音と多くの粉塵が発生して近所迷惑
になるために、特に、夜間は作業が行なえない。
【0006】 地覆部を全て削り取った後に地覆部を
再構築するために、かかる作業に手間を要する上に、削
り取ったコンクリートガラや鉄筋等の廃棄物の後処理が
煩雑である。
【0007】 再構築した地覆部は、充分にコンクリ
ートが硬化していない状況下で車両の通行止めが解除さ
れるために、同車両の通行により振動が発生して、同振
動によりスラブ部と地覆部とのコンクリートの打ち継ぎ
目にひびわれや漏水が発生し、内部に配筋した鉄筋が腐
食して強度低下をひき起こす虞れがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、鉄
筋コンクリート製のスラブ部と、同スラブ部の側縁に一
体成形した鉄筋コンクリート製の地覆部と、同地覆部に
立設した車両防護柵とを具備する橋梁の地覆部改修工法
であって、地覆部の外側面にコンクリートを現場打ちす
ることにより増築地覆部を形成する増築作業と、地覆部
に立設した車両防護柵を取り除く車両防護柵の取り除き
作業と、増築地覆部へ新たに車両防護柵を取り付ける車
両防護柵の取り付け作業とを行なうことを特徴とする橋
梁の改修工法を提供せんとするものである。
【0009】また、本発明は、下記の工法にも特徴を有
する。
【0010】(1)地覆部の上面を嵩上げする嵩上げ作
業も行なうこと。
【0011】(2)スラブ部の上面を補強する補強作業
も行うこと。
【0012】(3)地覆部の増築作業は、地覆部の外側
面を下地処理し、下地処理した外側面に鉄筋を配筋し、
配筋した鉄筋の外側に型枠を組んでコンクリート又は樹
脂コンクリートを打設し、打設したコンクリート又は樹
脂コンクリートと鉄筋とにより増築地覆部を形成するこ
と。
【0013】(4)地覆部の上面の嵩上げ作業は、地覆
部の上面を下地処理し、下地処理した地覆部と増築地覆
部の上面に補強鉄筋を配筋し、配筋した補強鉄筋上に樹
脂コンクリートを打設すること。
【0014】(5)スラブ部の上面の補強作業は、スラ
ブ部の補強面を下地処理し、下地処理したスラブ部の補
強面に補強鉄筋を配筋し、配筋した補強鉄筋上に樹脂コ
ンクリートを打設すること。
【0015】(6)スラブ部の上面の補強作業は、スラ
ブ部の補強面に補強層形成用凹部を形成し、同補強層形
成用凹部内に鉄筋を配筋し、配筋した補強鉄筋上に樹脂
コンクリートを打設して補強層形成用凹部内に補強層を
形成すること。
【0016】(7)補強鉄筋は、前後方向に間隔を開け
て配置した複数の鉄筋に対して、左右幅方向に間隔を開
けて配置した複数の鉄筋を交差状に貫通させて格子状に
形成すると共に、前後方向の鉄筋と左右幅方向の鉄筋と
を同一面上に配置して金網体となしたものを使用するこ
と。
【0017】(8)樹脂コンクリートには、細骨材とし
て硬鉱石の細砂を配合していること。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0019】図1に示すKは、既設コンクリート製の橋
梁であり、1は橋桁、2は、同橋桁1上に横架した鉄筋
コンクリート製のスラブ部、3は、同スラブ部2の側縁
に一体成形した鉄筋コンクリート製の地覆部、4は、上
記スラブ部2の表面に形成した舗装部、5は、同地覆部
3上に立設した車両防護柵、5aは車両防護柵支柱、6
は、同車両防護柵支柱5aを固定するためのモルタルであ
る。
【0020】図7及び図15は、それぞれ上記橋梁K
を、本発明に係る改修工法により改修した状態を示す断
面正面図であり、地覆部3の外側面に増築地覆部10を増
築して地覆部3を拡幅し、地覆部3上に立設していた車
両防護柵5を取り除いて、増築地覆部10上に別個に新た
な車両防護柵5を取り付け、スラブ部2の補強面である
地覆部側上面と地覆部3の補強面である上面とをそれぞ
れ改修して補強層11,12を形成している。
【0021】次に、本発明に係る第1実施例としての改
修工法による施工手順を、図2〜図7を参照しながら説
明する。
【0022】〔地覆部の増築作業〕 図2に示すように、地覆部3の上面と外側面を洗浄
処理等の下地処理を行なって下地処理面3a,3a を形成
し、各下地処理面3a,3a に鉄筋13を配筋すると共に、地
覆部3に同鉄筋13を鉄筋固定アンカー16により固定し、
同鉄筋13に、新たな車両防護柵5を支持するための埋込
みアンカー25を、地覆部3の外側面に沿わせて取付け、
鉄筋13の外側に型枠(図示せず)を組立てる。
【0023】 図3に示すように、地覆部3の外側面
側の下地処理面3aに接着用の樹脂モルタル17を塗布し、
前記型枠内にコンクリート14を打設して、同コンクリー
ト14と鉄筋13とにより増築地覆部10を形成する。
【0024】この際、増築地覆部10の上面は、地覆部3
の上面側の下地処理面3aと略面一に形成し、同増築地覆
部10の上面より埋込みアンカー25の上端部を上方へ向け
て突出させておく。
【0025】〔車両防護柵の取り除き作業〕 図4に示すように、車両防護柵支柱5aを切断して、
地覆部3より車両防護柵5を取り除き、同地覆部3に支
柱挿入穴31が残った場合には、同支柱挿入穴31中に充填
モルタル21を充填する。
【0026】そして、図4〜図7に示すように、地覆部
3に、新たな車両防護柵5を支持するためのアンカー固
定穴26を形成し、同アンカー固定穴26内にアンカー27を
挿入して、定着剤30により固定する。
【0027】この際、地覆部3の上面よりアンカー27の
上端部を上方へ向けて突出させておく。
【0028】〔嵩上げ作業〕 図5に示すように、地覆部3の上面側の下地処理面
3aと増築地覆部10の上面の全面にわたって樹脂コンクリ
ート19を打設して、一定肉厚の嵩上げ部28を形成する。
【0029】この際、樹脂コンクリート19は、1日〜2
日で硬化、若しくは、所定の強度を発現させることがで
きる。
【0030】〔車両防護柵の取り付け作業〕 図6に示すように、嵩上げ部28上に、新たな車両防
護柵5を設置し、同車両防護柵5を前記アンカー25,27
によりナット25a,27a を介して固定する。
【0031】〔スラブ部の補強作業〕 図5に示すように、前記の嵩上げ作業と同時又は
先行して、スラブ部2の地覆部側上面を被覆している舗
装部4を剥離すると共に、同地覆部側上面を洗浄等の下
地処理を行なって下地処理面2bを形成し、同下地処理面
2b上に補強鉄筋18を配筋し、同補強鉄筋18上に樹脂コン
クリート19を打設して、前記補強層11を形成する。22は
鉄筋支持具である。
【0032】 図6に示すように、補強層11の表面に
防水処理剤を塗布して橋面防水層29を形成する。
【0033】 図7に示すように、橋面防水層29上に
舗装部4を形成する。
【0034】ここで、スラブ部2の補強作業は、1日〜
2日で行なうことができ、かかる作業を行なっている間
は交通規制を行ない、この交通規制を行なっている間に
車両防護柵5の取り除き作業と新たな車両防護柵5の取
り付け作業とを行なうのが、交通規制時間を短縮すると
共に、各種作業を効率良く行なう上で、最も好ましい。
【0035】次に、本発明に係る第2実施例としての改
修工法による施工手順を、図8〜図15を参照しながら
説明する。
【0036】〔地覆部の増築作業〕 図8に示すように、地覆部3の外側面を下地処理し
て下地処理面3aを形成し、同下地処理面3aに鉄筋13を配
筋して、同鉄筋13の外側に型枠(図示せず)を組み、同
型枠内にコンクリート14を打設して、同コンクリート14
と鉄筋13とにより増築地覆部10を形成すると共に、同増
築地覆部10の上部に、車両防護柵支柱5aの下部を挿入し
て固定するための挿入穴15を形成する。
【0037】〔スラブ部の補強作業〕 図9〜図12に示すように、スラブ部2の地覆部側
上面を被覆している舗装部4を剥離すると共に、同地覆
部側上面に補強層形成用凹部2aを形成し、同補強層形成
用凹部2aの内面に樹脂モルタル17を塗布し、同樹脂モル
タル17上に補強鉄筋18を配筋し、同補強鉄筋18上にコン
クリート14を打設して、前記補強層11を形成する。
【0038】この際、先に施工した増築地覆部10のコン
クリート14が硬化した場合には、上記補強層11の施工と
平行して、増築地覆部10に別個に新たな車両防護柵5を
支柱挿入穴15を介して取り付けておくことができ、後述
する交通規制の必要性を解消することができる。
【0039】〔車両防護柵の取り除き作業〕 図13に示すように、車両防護柵5の支柱を切断し
て地覆部3より車両防護柵5を取り除く。
【0040】この際、増築地覆部10上には、既に新たな
車両防護柵5が立設されているために、橋梁Kには、改
修作業中、常に車両防護柵5が立設されていることにな
り、橋梁K上を通行する車両の交通規制を行なう必要が
ない。
【0041】〔地覆部の補強作業〕 図13〜図15に示すように、地覆部3の上面を下
地処理して、増築地覆部10の上面10a と面一の下地処理
面3bを形成し、両面3b,10a上に樹脂モルタル17を塗布
し、同樹脂モルタル17上に補強鉄筋20を配筋し、同補強
鉄筋20上にコンクリート14を打設して、前記補強層12を
形成する。
【0042】このように、本第2実施例では、橋梁Kの
改修作業を、車両防護柵5を、常時、立設した状態で行
なうことができ、しかも、スラブ部2と地覆部3の下地
処理作業においては、各上面を一部削り取るだけで、下
地処理凹部2aと下地処理面3bとに、それぞれ補強層11,1
2 を形成することができるために、施工時間と施工費の
大幅な削減が図れると共に、コンクリートガラや鉄筋等
の廃棄物が激減することから廃棄物の運搬等の後処理作
業が楽になる。
【0043】また、地覆部3の増築作業と、車両防護柵
5の取り除き作業と、同車両防護柵5の取り付け作業
と、地覆部3の嵩上げ作業と、スラブ部2の補強作業の
各作業順序は、上記した第1・第2実施例のものに限ら
れるものではなく、適宜作業順序を前後させたり、ま
た、同時平行させて行なうことができ、交通規制を可及
的に少なくすると共に、各作業能率を勘案して行なうこ
とができる。
【0044】そして、嵩上げ作業も必要に応じて採用す
ることができ、また、スラブ部2の補強作業も第1実施
例の形態と第2実施例の形態とを、適宜選択的に採用す
ることができる。
【0045】しかも、補強層11,12 を形成する形態も、
スラブ部2上に塗布した樹脂モルタル17の上にコンクリ
ート14を打設する形態と、スラブ部2の上に樹脂コンク
リート19を打設する形態とを、適宜選択的に採用するこ
どができる。
【0046】さらに、前記した第1実施例及び第2実施
例では、地覆部3の増築作業において、コンクリート14
を型枠内に打設しているが、このコンクリート14に代え
て樹脂コンクリート19を打設することもでき、この場合
には、1日〜2日で所定の強度を発現させることができ
るために、地覆部3の増築作業能率をより一層向上させ
ることができる。
【0047】また、補強鉄筋18は、図16及び図17に
示すように、前後方向に一定の間隔を開けて配置した複
数の鉄筋18a に対して、左右幅方向に一定の間隔を開け
て配置した複数の鉄筋18b を貫通させた交差状に接続し
て、格子状に形成すると共に、両鉄筋18a,18b を同一平
面状に配置した金網体となしている。ここで、鉄筋18a
と鉄筋18b とは同一直径のものを使用している。
【0048】なお、補強鉄筋20も、上記補強鉄筋18と同
様に形成している。
【0049】樹脂モルタル17としては、無機質主材と複
合高分子エマルジョンとを調合したもの、例えば、無機
質主材である「マグネ・コンパウンド」(マグネ化学株
式会社製の商品名)と、複合高分子エマルジョンである
「マグネ・エマルジョン」(マグネ化学株式会社製の商
品名)とを調合したものを使用することができ、かかる
樹脂モルタル17は、耐久性、耐候性、凍結融解抵抗性、
耐水性、耐蝕性、耐熱・耐冷性、耐疲労性、さらには安
全性に優れるものである。
【0050】また、樹脂モルタル17としては、セメント
と硬鉱石としての硬質ガーネットを混合した粉体と、水
性アルカリ樹脂エマルジョンとを混合したもの、例え
ば、「ハイ−BX」(株式会社ハイウッド製の商品名)
を使用することもでき、かかる樹脂モルタル17は、骨材
としてオーストラリア特産の硬質ガーネット300 μの細
砂を使用して緻密なモルタルを形成し、それに水性モル
タル樹脂を配合して、乾燥・収縮によるクラック防止と
接着性の増強を図ることができる。
【0051】ここで、硬鉱石としては、上記した硬質ガ
ーネット以外にダイヤモンド等の宝石類を使用すること
もでき、これらの内、異なる種類のものを選択的に複数
混合して使用することもできる。
【0052】また、樹脂コンクリート19としては、上記
した樹脂モルタル17に粗骨材を配合したものを使用する
ことができ、かかる樹脂コンクリート19によれば、補強
層11を超薄肉状態に施工することができると共に、所定
の強度を早期に発現させることができる。
【0053】鉄筋支持具22は、図16に示すように、先
端部22a に割り溝22b を有する筒状の支持具本体22c
と、同支持具本体22c の頭部22d より同支持具本体22c
の軸線と直交する一方向にのみ突出させて形成した係止
片22e と、上記支持具本体22d中に内込んで先端部22a
を拡開させる内込みピン22f とを具備している。
【0054】このようにして、金網体の厚さを鉄筋18a,
18b の直径と同一に形成することにより、補強層11の肉
厚を小さくすることができると共に、樹脂モルタル17と
樹脂コンクリート19を使用することにより、金網体によ
る補強機能を良好に確保したまま、スラブ部2の死荷重
の増大を少なくすることができ、しかも、わずかな樹脂
モルタル17と樹脂コンクリート19の使用量により、施工
時の手間を削減し、材料費と施工費を軽減させることが
できるようにしている。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0056】 請求項1記載の本発明では、地覆部の
外側面への現場打ちコンリートによる増築地覆部の増築
作業と、地覆部に立設した車両防護柵の取り除き作業
と、増築地覆部への車両防護柵の取り付け作業とを行な
うようにしているために、旧地覆部に立設した車両防護
柵を取り除いた直後に、増築地覆部に車両防護柵を立設
することができて、橋梁を通行する車両の交通規制の時
間を大幅に短縮若しくは不要にすることができる。
【0057】しかも、旧地覆部は、全てを削り取るので
はなく、上面を処理するのみであるために、改修作業時
間を大幅に短縮することができると共に、コンクリート
ガラや鉄筋等の廃棄物が激減することから、廃棄物の運
搬等の後処理作業が楽になる。
【0058】 請求項2記載の本発明では、上記の
効果に加えて、地覆部の上面の嵩上げ作業を行なうため
に、地覆部を良好な高さに効率良く構築することができ
る。
【0059】 請求項3記載の本発明では、上記の
効果に加えて、増築地覆部の増築作業にともなって、ス
ラブ部の地覆部側上面の改修作業を行なうために、スラ
ブ部の強度を増強して、増築地覆部を支持し得るだけの
強度をスラブ部に保持させることができる。
【0060】 請求項4記載の本発明では、上記の
効果に加えて、地覆部の外側面を下地処理した後に、同
下地処理面上に、鉄筋コンクリート製の増築地覆部を形
成して地覆部の増築を行なうことができるために、地覆
部を拡幅させることができ、しかも、かかる増築作業の
施工時間と施工費を大幅に削減することができる。
【0061】この際、増築地覆部を形成するコンクリー
トに代えて、樹脂コンクリートを使用した場合には、コ
ンクリートに比べて所定の強度を早期に発現させること
ができるために、地覆部の増築作業の施工時間をより一
層大幅に削減することができる。
【0062】 請求項5記載の本発明では、上記の
効果に加えて、地覆部の上面を下地処理した後に、同下
地処理面上に、補強鉄筋と樹脂コンクリートとにより薄
肉の補強層を形成して地覆部の上面の嵩上げを行なうこ
とができるために、地覆部の強度を増大させることがで
き、しかも、かかる嵩上げ作業の施工時間と施工費を大
幅に削減することができる。
【0063】 請求項6記載の本発明では、上記の
効果に加えて、スラブ部の補強面を下地処理した後に、
同下地処理面に、補強鉄筋と樹脂コンクリートとにより
薄肉の補強層を形成してスラブ部の上面の補強作業を行
なうことができるために、スラブ部の補強面の強度を増
大させることができ、しかも、かかる補強作業の施工時
間と施工費を大幅に削減することができる。
【0064】 請求項7記載の本発明では、上記の
効果に加えて、スラブ部の補強面に補強層形成用凹部を
形成した後に、同補強層形成用凹部内に補強鉄筋と樹脂
コンクリートとにより薄肉の補強層を形成してスラブ部
の上面の補強作業を行なうことができるために、スラブ
部の補強面の強度を、スラブ部の肉厚を変えることな
く、増大させることができ、しかも、かかる補強作業の
施工時間と施工費を大幅に削減することができる。
【0065】 請求項8記載の本発明では、補強鉄筋
として、鉄筋を格子状にかつ同一面上に配置して金網体
となしたものを使用しているために、上記〜の補強
層の強度を確保したまま、同補強層を可及的に薄肉に形
成することができて、施工時間と施工費をより大幅に削
減することができる。
【0066】 請求項9記載の本発明では、樹脂コン
クリートに、細骨材として硬質ガーネットの細砂を配合
しているために、高強度で緻密なコンクリートを形成す
ることができ、乾燥・収縮によるクラック防止と接着性
の増強を図ることができて、上記〜の補強層を超薄
肉に形成することができ、施工時間と施工費をさらに大
幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】橋梁の一部断面正面図。
【図2】地覆部の外側面に鉄筋を配筋した橋梁の一部断
面正面図。
【図3】増築地覆部を増築した橋梁の一部断面正面図。
【図4】車両防護柵を取り除いた橋梁の一部断面正面
図。
【図5】嵩上げ部を形成した橋梁の一部断面正面図。
【図6】新たに車両防護柵を取り付けた橋梁の正面図。
【図7】改修作業終了状態を示す橋梁の正面図。
【図8】増築地覆部を増築した橋梁の一部断面正面図。
【図9】スラブ部を下地処理した橋梁の一部断面正面
図。
【図10】樹脂モルタルを塗布した橋梁の一部断面正面
図。
【図11】補強鉄筋を配筋した橋梁の一部断面正面図。
【図12】コンクリートを打設した橋梁の一部断面正面
図。
【図13】地覆部を下地処理した橋梁の一部断面正面
図。
【図14】地覆部に補強鉄筋を配筋した橋梁の一部断面
正面図。
【図15】改修作業終了状態を示す橋梁の一部断面正面
図。
【図16】スラブの一部拡大断面正面図。
【図17】補強鉄筋の平面図。
【符号の説明】
K 橋梁 1 橋桁 2 スラブ部 3 地覆部 4 車両防護柵

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート製のスラブ部と、同ス
    ラブ部の側縁に一体成形した鉄筋コンクリート製の地覆
    部と、同地覆部に立設した車両防護柵とを具備する橋梁
    の地覆部改修工法であって、 地覆部の外側面にコンクリートを現場打ちすることによ
    り増築地覆部を形成する増築作業と、 地覆部に立設した車両防護柵を取り除く車両防護柵の取
    り除き作業と、 増築地覆部へ新たに車両防護柵を取り付ける車両防護柵
    の取り付け作業とを行なうことを特徴とする橋梁の改修
    工法。
  2. 【請求項2】 地覆部の上面を嵩上げする嵩上げ作業も
    行なうことを特徴とする請求項1記載の橋梁の改修工
    法。
  3. 【請求項3】 スラブ部の上面を補強する補強作業も行
    うことを特徴とする請求項1又は2記載の橋梁の改修工
    法。
  4. 【請求項4】 地覆部の増築作業は、地覆部の外側面を
    下地処理し、下地処理した外側面に鉄筋を配筋し、配筋
    した鉄筋の外側に型枠を組んでコンクリート又は樹脂コ
    ンクリートを打設し、打設したコンクリート又は樹脂コ
    ンクリートと鉄筋とにより増築地覆部を形成することを
    特徴とする請求項1記載の橋梁の改修工法。
  5. 【請求項5】 地覆部の上面の嵩上げ作業は、地覆部の
    上面を下地処理し、下地処理した地覆部と増築地覆部の
    上面に補強鉄筋を配筋し、配筋した補強鉄筋上に樹脂コ
    ンクリートを打設することを特徴とする請求項2記載の
    橋梁の改修工法。
  6. 【請求項6】 スラブ部の上面の補強作業は、スラブ部
    の補強面を下地処理し、下地処理したスラブ部の補強面
    に補強鉄筋を配筋し、配筋した補強鉄筋上に樹脂コンク
    リートを打設することを特徴とする請求項3記載の橋梁
    の改修工法。
  7. 【請求項7】 スラブ部の上面の補強作業は、スラブ部
    の補強面に補強層形成用凹部を形成し、同補強層形成用
    凹部内に鉄筋を配筋し、配筋した補強鉄筋上に樹脂コン
    クリートを打設して補強層形成用凹部内に補強層を形成
    することを特徴とする請求項3記載の橋梁の改修工法。
  8. 【請求項8】 補強鉄筋は、前後方向に間隔を開けて配
    置した複数の鉄筋に対して、左右幅方向に間隔を開けて
    配置した複数の鉄筋を交差状に貫通させて格子状に形成
    すると共に、前後方向の鉄筋と左右幅方向の鉄筋とを同
    一面上に配置して金網体となしたものを使用することを
    特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の橋梁の改修
    工法。
  9. 【請求項9】 樹脂コンクリートには、細骨材として硬
    鉱石の細砂を配合していることを特徴とする請求項5〜
    7のいずれかに記載の橋梁の改修工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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