JPH0364030B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0364030B2 JPH0364030B2 JP10378086A JP10378086A JPH0364030B2 JP H0364030 B2 JPH0364030 B2 JP H0364030B2 JP 10378086 A JP10378086 A JP 10378086A JP 10378086 A JP10378086 A JP 10378086A JP H0364030 B2 JPH0364030 B2 JP H0364030B2
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- JP
- Japan
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- concrete
- slab
- reinforcing
- load
- concrete slab
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- Expired
Links
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- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 24
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は橋梁や高架道路その他の構築物のコン
クリート床版のクラツクを補強するとともにこれ
を更に補強するコンクリート床版の補修補強方法
に関する。
クリート床版のクラツクを補強するとともにこれ
を更に補強するコンクリート床版の補修補強方法
に関する。
(従来の技術)
従来クラツクが生じたコンクリート床版等のコ
ンクリート構築物の補修としては、そのクラツク
内に合成樹脂系の接着剤を注入する方法がとられ
ており、またコンクリート構造物の強度を高める
補強としては、通常、新たにコンクリート層を表
面に被着させる方法が考えられる。
ンクリート構築物の補修としては、そのクラツク
内に合成樹脂系の接着剤を注入する方法がとられ
ており、またコンクリート構造物の強度を高める
補強としては、通常、新たにコンクリート層を表
面に被着させる方法が考えられる。
(発明が解決しようとする問題点)
上述した従来の補修は、クラツクが小さい場
合、その深部に至るまで接着剤を注入するのが困
難であり、またコンクリート層の被着による補強
に際しても、新たなコンクリート層にクラツクが
生じ易く、充分な補強が困難である等の問題があ
つた。
合、その深部に至るまで接着剤を注入するのが困
難であり、またコンクリート層の被着による補強
に際しても、新たなコンクリート層にクラツクが
生じ易く、充分な補強が困難である等の問題があ
つた。
本発明は従来行われていなかつた補修と補強を
同箇所に施すとともに、補修に際しての接着剤の
クラツク深部への注入が容易に行われ、しかも被
着した補強用のコンクリート層により増厚を小さ
くしてしかもクラツクの生じない高強度のものと
なすことができるコンクリート床版の補修補強方
法の提供を目的としたものである。
同箇所に施すとともに、補修に際しての接着剤の
クラツク深部への注入が容易に行われ、しかも被
着した補強用のコンクリート層により増厚を小さ
くしてしかもクラツクの生じない高強度のものと
なすことができるコンクリート床版の補修補強方
法の提供を目的としたものである。
(問題点を解決するための手段)
上述の如き問題を解決し、所期の目的を達成す
るための本発明の要旨とする構成は既設のコンク
リート床版上に、該コンクリート床版の設計荷重
より大きい荷重を載荷して該コンクリート床版を
下面側が伸長される方向に撓ませ、その撓んだコ
ンクリート床版の下面より該コンクリート床版に
生じているクラツク内に接着剤を注入した後、そ
のコンクリート床版下面に補強用のコンクリート
層を一体に被着させ、該コンクリート層の硬化後
前記コンクリート床版上の荷重を除去することを
特徴としてなるコンクリート床版の補修補強方法
に存する。
るための本発明の要旨とする構成は既設のコンク
リート床版上に、該コンクリート床版の設計荷重
より大きい荷重を載荷して該コンクリート床版を
下面側が伸長される方向に撓ませ、その撓んだコ
ンクリート床版の下面より該コンクリート床版に
生じているクラツク内に接着剤を注入した後、そ
のコンクリート床版下面に補強用のコンクリート
層を一体に被着させ、該コンクリート層の硬化後
前記コンクリート床版上の荷重を除去することを
特徴としてなるコンクリート床版の補修補強方法
に存する。
(作用)
このコンクリート床版の補修補強方法は、既設
のコンクリート床版上にコンクリート床版の設計
荷重より大きい荷重を載荷することにより、床版
は通常の状態より大きく撓み、クラツクがある場
合には下面側のクラツクの開口部分が大きく拡げ
られ、接着剤の注入がスムーズになり、深部にま
で注入されることとなる。
のコンクリート床版上にコンクリート床版の設計
荷重より大きい荷重を載荷することにより、床版
は通常の状態より大きく撓み、クラツクがある場
合には下面側のクラツクの開口部分が大きく拡げ
られ、接着剤の注入がスムーズになり、深部にま
で注入されることとなる。
また、下側を伸長させる方向に撓ませた状態で
下面に補強用のコンクリート層を一体に被着さ
せ、コンクリートの硬化後に荷重を除去すること
により、補強用のコンクリート層が圧縮され、設
計荷重以内の荷重がかかつた通常の状態では、補
強用のコンクリート層は常にプレストレスが付与
された状態となる。
下面に補強用のコンクリート層を一体に被着さ
せ、コンクリートの硬化後に荷重を除去すること
により、補強用のコンクリート層が圧縮され、設
計荷重以内の荷重がかかつた通常の状態では、補
強用のコンクリート層は常にプレストレスが付与
された状態となる。
(実施例)
次に本発明を高架道路のコンクリート床版に実
施した図面について説明する。
施した図面について説明する。
図中1は、鋼製の桁であり、2は桁上に支持さ
れた既設のコンクリート床版2である。このコン
クリート床版2に対し下面よりクラツクの補修を
行うとともに補強するものであり、まず第1図に
示すようにコンクリート床版2の上面に設計輪荷
重より稍大きい輪荷重Wをトラツク3を使用して
載荷する。この設計輪荷重は、設計時に上面を通
交する車両の重量を想定した荷重であり、通常の
通交状態ではこの設計輪荷重以上の輪荷重はかか
ることがない。
れた既設のコンクリート床版2である。このコン
クリート床版2に対し下面よりクラツクの補修を
行うとともに補強するものであり、まず第1図に
示すようにコンクリート床版2の上面に設計輪荷
重より稍大きい輪荷重Wをトラツク3を使用して
載荷する。この設計輪荷重は、設計時に上面を通
交する車両の重量を想定した荷重であり、通常の
通交状態ではこの設計輪荷重以上の輪荷重はかか
ることがない。
またこの荷重Wはコンクリート床版2の下面側
が伸長される方向に湾曲するように桁1の中間位
置でしかも図示していないが桁1の支持部(例え
ば橋脚)の中間位置に載荷する。
が伸長される方向に湾曲するように桁1の中間位
置でしかも図示していないが桁1の支持部(例え
ば橋脚)の中間位置に載荷する。
このようにして荷重Wを載荷した状態で第2図
に示すようにコンクリート床版2の下面に生じて
いるクラツク4に接着剤を充填する。接着剤には
エポキシ樹脂あるいは粘性の低いポリマー等の樹
脂製接着剤を使用する。また接着剤の注入には例
えばクラツク4の開口部分をマスキングするとと
もに注入筒5をクラツク4内に連通させて埋設
し、この注入筒5を通してクラツク4内に圧入す
る。
に示すようにコンクリート床版2の下面に生じて
いるクラツク4に接着剤を充填する。接着剤には
エポキシ樹脂あるいは粘性の低いポリマー等の樹
脂製接着剤を使用する。また接着剤の注入には例
えばクラツク4の開口部分をマスキングするとと
もに注入筒5をクラツク4内に連通させて埋設
し、この注入筒5を通してクラツク4内に圧入す
る。
接着剤の注入後のコンクリート床版2の下面に
補強用のコンクリート層を被着させる。このコン
クリート層6の被着は、第3図に示すようにまず
前述の接着剤の注入と平行して又は注入後にコン
クリート床版2の下面にアンカー7を打設する。
このアンカー7は、埋込側端部をコンクリート床
版2内の鉄筋と一体化させることが好ましい。こ
のアンカー7に対し、鉄筋メツシユ8を支持させ
てコンクリート床版2の下面を覆うように張設す
る。その後、第4図に示すように鉄筋メツシユ8
を内部に埋め込むようにコンクリート層6を吹き
付けによつて打設する。このコンクリート層6の
形成に使用するコンクリートは、鋼繊維を混入さ
せた高強度のものを使用し、必要に応じて急結剤
を混入した急結性のものを使用する。これを吹き
付け機9をもつて吹き付けてコンクリート層6を
形成する。なお、工期の短縮を要しない場合は必
ずしも急結性のものとする必要がない。
補強用のコンクリート層を被着させる。このコン
クリート層6の被着は、第3図に示すようにまず
前述の接着剤の注入と平行して又は注入後にコン
クリート床版2の下面にアンカー7を打設する。
このアンカー7は、埋込側端部をコンクリート床
版2内の鉄筋と一体化させることが好ましい。こ
のアンカー7に対し、鉄筋メツシユ8を支持させ
てコンクリート床版2の下面を覆うように張設す
る。その後、第4図に示すように鉄筋メツシユ8
を内部に埋め込むようにコンクリート層6を吹き
付けによつて打設する。このコンクリート層6の
形成に使用するコンクリートは、鋼繊維を混入さ
せた高強度のものを使用し、必要に応じて急結剤
を混入した急結性のものを使用する。これを吹き
付け機9をもつて吹き付けてコンクリート層6を
形成する。なお、工期の短縮を要しない場合は必
ずしも急結性のものとする必要がない。
その後、コンクリート層6が硬化し、所定の強
度の発現を待つてコンクリート床版2の上面の荷
重Wを除去し、工事を完了する。この荷重Wの除
去によつて下側が伸長する方向に湾曲されていた
コンクリート床版2が元の水平な状態に戻るた
め、補強用のコンクリート層6が圧縮されてプレ
ストレスが付与された状態となる。また、このプ
レストレスは、通常の輪荷重より大きい荷重Wを
かけ、これを除くことによる復元力によつて付与
されるため通常の輪荷重がかかつた程度ではプレ
ストレスが解除されない。
度の発現を待つてコンクリート床版2の上面の荷
重Wを除去し、工事を完了する。この荷重Wの除
去によつて下側が伸長する方向に湾曲されていた
コンクリート床版2が元の水平な状態に戻るた
め、補強用のコンクリート層6が圧縮されてプレ
ストレスが付与された状態となる。また、このプ
レストレスは、通常の輪荷重より大きい荷重Wを
かけ、これを除くことによる復元力によつて付与
されるため通常の輪荷重がかかつた程度ではプレ
ストレスが解除されない。
(発明の効果)
本発明のコンクリート床版補強方法は上述の如
く構成され、既設のコンクリート床版上に設計荷
重より大きい荷重を載荷してコンクリート床版の
下面が伸長する方向に湾曲させこの状態でクラツ
ク内に接着剤を注入するため、容易に深部にまで
接着剤の注入ができ、補修の程度がより完全に近
くなり、更に湾曲させた状態で下面に補強用のコ
ンクリート層を一体に被着させるため、荷重の除
去後はそのコンクリート層が圧縮されてプレスト
レスが付与された状態となり、しかも湾曲させる
ために載荷した荷重は通常の使用に際して予想さ
れる設計荷重より大きいため、補強後において通
常の状態では常に補強用のコンクリート層にはプ
レストレスが付与された状態となつてクラツクが
生じ難く、耐久性に富み、しかも薄いコンクリー
ト層で大きな補強ができる。
く構成され、既設のコンクリート床版上に設計荷
重より大きい荷重を載荷してコンクリート床版の
下面が伸長する方向に湾曲させこの状態でクラツ
ク内に接着剤を注入するため、容易に深部にまで
接着剤の注入ができ、補修の程度がより完全に近
くなり、更に湾曲させた状態で下面に補強用のコ
ンクリート層を一体に被着させるため、荷重の除
去後はそのコンクリート層が圧縮されてプレスト
レスが付与された状態となり、しかも湾曲させる
ために載荷した荷重は通常の使用に際して予想さ
れる設計荷重より大きいため、補強後において通
常の状態では常に補強用のコンクリート層にはプ
レストレスが付与された状態となつてクラツクが
生じ難く、耐久性に富み、しかも薄いコンクリー
ト層で大きな補強ができる。
図面は本発明の実施の一例を示すもので第1図
〜第4図はそれぞれ別々の施工途中の状態を示す
断面図である。 W……荷重、2……コンクリート床版、4……
クラツク、6……コンクリート層、7……アンカ
ー、8……鉄筋メツシユ。
〜第4図はそれぞれ別々の施工途中の状態を示す
断面図である。 W……荷重、2……コンクリート床版、4……
クラツク、6……コンクリート層、7……アンカ
ー、8……鉄筋メツシユ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 既設のコンクリート床版上に、該コンクリー
ト床版の設計荷重より大きい荷重を載荷して該コ
ンクリート床版を下面側が伸長される方向に撓ま
せ、その撓んだコンクリート床版の下面より該コ
ンクリート床版に生じているクラツク内に接着剤
を注入した後、そのコンクリート床版下面に補強
用のコンクリート層を一体に被着させ、該コンク
リート層の硬化後前記コンクリート床版上の荷重
を除去することを特徴としてなるコンクリート床
版の補修補強方法。 2 コンクリート床版下面の補強用コンクリート
層は、前記コンクリート床版下面に支持させて鉄
筋メツシユを張設し、該鉄筋メツシユを埋込むよ
うに補強用繊維を混入した高強度コンクリートを
吹き付けることにより被着させる特許請求の範囲
第1項記載のコンクリート床版の補修補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10378086A JPS62260969A (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | コンクリ−ト床版の補修補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10378086A JPS62260969A (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | コンクリ−ト床版の補修補強方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62260969A JPS62260969A (ja) | 1987-11-13 |
JPH0364030B2 true JPH0364030B2 (ja) | 1991-10-03 |
Family
ID=14362930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10378086A Granted JPS62260969A (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | コンクリ−ト床版の補修補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62260969A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0452158U (ja) * | 1990-09-10 | 1992-05-01 | ||
JP2002302909A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-18 | Yokogawa Koji Kk | 連続桁橋梁における床版設置方法 |
JP4512896B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2010-07-28 | 株式会社ピーエス三菱 | 既設橋桁の補強方法 |
JP4834890B2 (ja) * | 2006-03-08 | 2011-12-14 | 株式会社ピーエス三菱 | プレキャストコンクリート部材間の間詰め部に対するプレストレス導入方法 |
JP4732310B2 (ja) * | 2006-11-27 | 2011-07-27 | 住友大阪セメント株式会社 | プレストレストコンクリート構造物の補修工法 |
JP5024469B2 (ja) * | 2011-03-29 | 2012-09-12 | 住友大阪セメント株式会社 | プレストレストコンクリート構造物の補修工法 |
-
1986
- 1986-05-08 JP JP10378086A patent/JPS62260969A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62260969A (ja) | 1987-11-13 |
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Legal Events
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