JPH08218326A - 高架橋床板の補強方法 - Google Patents

高架橋床板の補強方法

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JPH08218326A
JPH08218326A JP7022564A JP2256495A JPH08218326A JP H08218326 A JPH08218326 A JP H08218326A JP 7022564 A JP7022564 A JP 7022564A JP 2256495 A JP2256495 A JP 2256495A JP H08218326 A JPH08218326 A JP H08218326A
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JP
Japan
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reinforcing
floor plate
fixing
floorboard
reinforcing bar
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Withdrawn
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JP7022564A
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English (en)
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Tadanori Otomo
忠典 大友
Taku Tsukada
卓 塚田
Minoru Iwai
稔 岩井
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強材の端部の定着を確実なものとし、鉄筋
コンクリート構造としての設計が成立する高架橋床板の
補強方法を提供する。 【構成】 補修を必要とする床板2の下面に、必要数の
定着孔4を穿設する。床板2の下面に所要量のせん断キ
ー5を打ち込む。定着孔4に鉄筋またはFRPロッド等
の棒状の補強筋6の両端を挿入し、定着孔4と補強筋6
との隙間にグラウト材7を注入して定着する。定着長が
十分にとれない場合は、機械式定着具8を併用する。補
強筋6を配筋した下方に型枠を設置し、床板2下面と型
枠との間にコンクリートまたはモルタルを注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、道路、鉄道等の高架
橋の床板の補強方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路、鉄道等の高架橋の床板(図3参
照)は、次のような問題を抱えている。
【0003】 特に、道路では、大型トラックの過積
載により、設計上の予定以上の荷重が作用し、床板に無
数のひび割れが生じ、補強を必要としているものが多
い。
【0004】 従来、道路橋は、荷重として自動車荷
重は20ton で設計されている。最近の情勢から今後、
自動車荷重25ton の大型貨物自動車を通行させること
になり、自動車荷重20ton で設計されている床板の補
強が必要である。
【0005】 塩害により、床板下面の鉄筋が腐食し
ている例が多く、この補強が必要である。
【0006】これに対し、従来の床板補強方法には以下
のものがあった。
【0007】 鋼板接着工法。
【0008】 FRP接着工法。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、補強材
(鋼板、FRP)を接着剤で床板下面に貼り付けて補強
としたものであるが、次のような問題がある。
【0010】 接着剤で貼り付けるので、貼り付けら
れる側のコンクリートが脆弱であったり、劣化している
場合には、十分な接着効果が得られず、長期の後に剥が
れる場合が多い。
【0011】 補強材(鋼板、FRP)の端部の定着
をとっていない。従って、補強材を鉄筋と見立てた鉄筋
コンクリート構造としての補強の設計が成立しない。
【0012】本願発明は、補強材の端部の定着を確実な
ものとし、鉄筋コンクリート構造としての設計が成立す
る高架橋床板の補強方法を提供することを目的としたも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明の補強方法は、
補修を必要とする高架橋の床板の下面に棒状の補強筋を
配置してコンクリートまたはモルタルの打設により床板
厚を増加させるものである。
【0014】本願発明では、床板の下面に補強筋を定着
させるための定着孔を必要数穿設し、補強筋の端部また
は中間の定着部分を定着孔に差し込んで定着させ、多数
本配置した補強筋の下方に型枠を設置して、コンクリー
トまたはモルタルの打設を行うことで、補強部分につい
て鉄筋コンクリートと同様の設計ができるようにしてい
る。
【0015】補強筋は、通常の鉄筋コンクリート構造に
おける鉄筋でもよいが、補強部分のかぶり厚さを薄くし
つつ、補強筋の腐食がないよにするため、防錆処理を施
した鉄筋やFRPロッドを用いる場合もある。
【0016】また、補強部分のコンクリートまたはモル
タルについては、床板厚の増加に伴う床板重量の増加を
できるだけ抑えるため、軽量骨材の使用による軽量コン
クリートまたは軽量モルタルの使用も有効である。
【0017】定着孔に差し込んだ補強筋のより確実な定
着に関しては、定着孔へのグラウト材の注入による定着
等が行われる。定着孔による定着長が十分とりにくい場
合には、機械式定着具の併用も可能である。
【0018】また、床板部分と補強部分のさらなる一体
化のためには、床版に定着させた上記の補強筋に加え、
床板の下面に多数のせん断キーを打ち込んでおくことが
望ましい。
【0019】
【実施例】図1(a) 〜(d) および図2(e) 〜(g) は、本
願発明を鉄筋コンクリート床板とプレートガーダによる
合成桁の床板の補強に適用した場合の施工手順の一例を
示したもので、以下、図に沿って説明する(なお、以下
の説明は一実施例に対するものであり、本願発明は以下
の実施例に限定されるものではない)。
【0020】(1) 定着孔4の削孔(図1(a) 参照):図
の例では床板2とプレートガーダ1の接合部でコンクリ
ートが下向きに膨らんでいる部分を定着部分に選定して
いる。
【0021】(2) せん断キー5の打ち込み(図1(b) 参
照):床板2の下面に所要量のせん断キー5を打ち込
む。せん断キー5としては、後施工アンカーを使用する
例が多いが、機能はせん断力の伝達である。材質として
は、鋼、FRPロッド等を使用する。
【0022】(3) 補強筋6の挿入と定着(図1(c) 参
照):定着孔4に補強筋6の両端を挿入し、定着孔4と
補強筋6との隙間にグラウト材7を注入して定着する。
補強筋6としては、鉄筋またはエポキシ樹脂塗装鉄筋、
FRPロッド等を使用する。
【0023】FRPロッドの補強繊維としては、炭素繊
維、アラミド繊維、ガラス繊維、ポリエチレン繊維、ナ
イロン繊維、ポリビニルアルコール繊維等がある。
【0024】定着のためのグラウト材7としては、例え
ば注入用エポキシ樹脂、セメントペースト、膨張混和材
入りセメントペースト、アルミニウム微粉末入りセメン
トペースト等が使用可能である。
【0025】また、補強筋6に沿わせてメッシュ状のF
RPを配置する場合もある。
【0026】(4) 定着長が不足する場合の機械的定着
(図1(d) 参照):定着長が不足する場合には、補強筋
6の両端を少し延長して端部に機械式定着具8を取り付
ける。機械式定着具8としては、ボルト方式、クサビ方
式他、鉄筋の機械式継手の多くを転用できる。
【0027】(5) 型枠9と注入孔10の設置(図2(e)
参照):補強筋6を配筋した下方に型枠9を設置する。
型枠9にはコンクリート、モルタル等の注入孔10を設
ける。
【0028】(6) コンクリートまたはモルタル11の注
入(図2(f) 参照):床板2下面と型枠9との間にコン
クリートまたはモルタル11を注入する。これらは、普
通骨材、または軽量骨材を使用し、膨張材、アルミニウ
ム微粉末、高性能AE減水剤、増粘剤のいずれか、また
は複数、または全てを混和したものである。また、コン
クリートまたはモルタル11ともに高流動性のものが望
ましい。
【0029】(7) 完成(図2(g) 参照):コンクリート
またはモルタル11の養生により補強が完成する。
【0030】
【発明の効果】 棒状の補強材である補強筋の両端を定着するので、
鉄筋コンクリート構造の設計法に沿った補強設計ができ
る。
【0031】 補強筋として、エポキシ樹脂塗装鉄筋
等の防錆処理を施した鉄筋あるいはFRPロッド等を使
用すれば、補強部分におけるコンクリートのかぶりを小
さくでき、重量増を少なくできる。
【0032】 注入するコンクリートまたはモルタル
に軽量骨材を使用すれば、補強部分の重量増を少なくで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) 〜(d) は本願発明の一実施例における施
工手順を示す橋軸直角方向の断面図である。
【図2】 (e) 〜(g) は図1(d) に続く施工手順を示す
橋軸直角方向の断面図である。
【図3】 補修の対象となる一般的な高架橋床板の橋軸
直角方向の断面図である。
【符号の説明】
1…プレートガーダー、2…鉄筋コンクリート床板、3
…舗装、4…定着孔、5…せん断キー、6…補強筋、7
…グラウト材、8…機械式定着具、9…型枠、10…注
入孔、11…コンクリートまたはモルタル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架橋の床板の下面に棒状の補強筋を配
    置してコンクリートまたはモルタルの打設により床板厚
    を増加させる補強方法であり、まず前記床板の下面に前
    記補強筋を定着させるための定着孔を必要数穿設し、補
    強筋の端部または中間の定着部分を前記定着孔に差し込
    んで定着させ、多数本配置した前記補強筋の下方に型枠
    を設置して、コンクリートまたはモルタルの打設を行う
    ことを特徴とする高架橋床板の補強方法。
  2. 【請求項2】 前記定着孔に差し込んだ補強筋をグラウ
    ト材により定着させる請求項1記載の高架橋床板の補強
    方法。
  3. 【請求項3】 前記定着孔に差し込んだ補強筋を機械式
    定着具により定着させる請求項1記載の高架橋床板の補
    強方法。
  4. 【請求項4】 前記床板の下面にあらかじめ多数のせん
    断キーを打ち込んでおく請求項1、2または3記載の高
    架橋床板の補強方法。
  5. 【請求項5】 補強筋が防錆処理を施した鉄筋またはF
    RPロッドである請求項1、2、3または4記載の高架
    橋床板の補強方法。
  6. 【請求項6】 コンクリートまたはモルタルの骨材とし
    て軽量骨材を用いる請求項1、2、3、4または5記載
    の高架橋床板の補強方法。
JP7022564A 1995-02-10 1995-02-10 高架橋床板の補強方法 Withdrawn JPH08218326A (ja)

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