JP2003328561A - コンクリート部材の補強方法及びそれに使用される緊張材の緊張装置 - Google Patents

コンクリート部材の補強方法及びそれに使用される緊張材の緊張装置

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JP2003328561A JP2002138707A JP2002138707A JP2003328561A JP 2003328561 A JP2003328561 A JP 2003328561A JP 2002138707 A JP2002138707 A JP 2002138707A JP 2002138707 A JP2002138707 A JP 2002138707A JP 2003328561 A JP2003328561 A JP 2003328561A
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譲 濱田
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和宏 葛目
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朗 小林
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KOKUSAI KENSETSU GIJUTSU KENKYUSHO KK
Nippon Steel Composite Co Ltd
DPS Bridge Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート部材にプレストレスを導入して
これを補強する際に、FRPシート等を用いる方法と同
様のプレストレス導入効果を発揮しながら、剥離の問題
を解決する。 【解決手段】 両端に定着具3,3を一体化させた緊張
材2をコンクリート部材1に沿って配置し、緊張材2に
張力を導入して定着具3,3をコンクリート部材1に定
着させると共に、緊張材2の、定着具3,3を除いた少
なくとも一部の区間をコンクリート部材1に付着させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンクリート部材
にプレストレスを導入してこれを補強するコンクリート
部材の補強方法、及びその方法に使用される緊張材の緊
張装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】既存の
橋桁や床版、あるいは建物の梁等のコンクリート部材を
引張力に対して補強する方法として、シート状に連続す
る連続繊維シートをコンクリート部材の表面に接着する
方法と、鉄筋等の鋼材をコンクリート部材に添わせて配
置すると共に、コンクリートやモルタル等を増打ちし、
コンクリートやモルタル等の中に埋設する方法がある。
【0003】いずれの方法も補強材をコンクリート部材
の表面に付着させているだけであることから、コンクリ
ート部材中に単に補強材を埋設した場合と同等であるた
め、補強材に引張力を負担させるに過ぎず、コンクリー
ト部材の終局耐力の向上は望めない上、補強材はコンク
リート部材自体の剛性にはあまり寄与しないため、コン
クリート部材の剛性向上と、ひび割れの抑制効果も期待
できない。
【0004】補強材としてFRP等の繊維強化材料を使
用した場合でも、補強材が緊張されることがないため、
補強材が有する高い引張耐力が有効に活用されることが
ない。
【0005】またコンクリート等を増打ちすることで、
既存のコンクリート部材のコンクリートとの間の付着が
十分でない場合があり、補強材との一体性が確保されて
いないことがあるため、後打ちのコンクリートやモルタ
ルが補強材の剥離に引きずられて剥離する可能性があ
る。
【0006】これに対し、コンクリート部材の断面外に
緊張材を配置して緊張する外ケーブル工法やFRPシー
トをコンクリート部材に接着して緊張する方法によれ
ば、コンクリート等の増打ちがないため、剥離の問題は
生じず、ひび割れ発生後の閉合効果が期待できる他、導
入する緊張力の調整によりコンクリート部材断面におけ
る応力状態を意図的に改変できる利点がある。FRPシ
ートを用いる方法では既存のコンクリート部材の原形を
損なわずに済む利点もある。
【0007】しかしながら、外ケーブル工法ではコンク
リート部材と緊張材との付着がないことで、平面保持の
仮定を適用できなくなることから、コンクリート部材に
作用する荷重の増加に伴う外ケーブルの張力増加量が付
着がある場合より小さくなり、コンクリート部材の終局
曲げ耐力が低下する。また外ケーブルを配置するための
空間が必要であるため、工法の適用対象・範囲が限定さ
れる。
【0008】プレート状に成形したFRPシート(連続
繊維シート)を用いる場合で、緊張したFRPシートを
コンクリート部材に接着し、接着剤の硬化後にFRPシ
ートの端部を切断し、緊張の解放によりコンクリートと
FRPシートとの付着によりコンクリート部材にプレス
トレスを導入する方法では、接着剤が完全に硬化するま
で緊張装置を取り外すことができないため、緊張の作業
効率が低下する難点がある。
【0009】またプレストレスの導入に伴い、プレート
やシートが端部から剥離する可能性があり、剥離を生ず
ればFRP材の性能を有効に活用できない上、プレート
やシートが落下、あるいは飛散する危険性がある。
【0010】更にプレートやシートを用いる場合、コン
クリート部材のせん断ひび割れ部の面外変形に起因する
ピーリング作用により緊張材が剥離したときに、コンク
リート部材が脆性的に破壊に至る危険性もある。
【0011】この発明は上記背景より、FRPシート等
を用いる方法と同様のプレストレス導入効果を発揮しな
がら、剥離の問題を解決する方法を提案するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では両端に定着具
を一体化させた緊張材をコンクリート部材に沿って配置
し、緊張材に張力を導入して定着具をコンクリート部材
に定着させると共に、緊張材の、定着具を除いた少なく
とも一部の区間をコンクリート部材に付着させることに
より、緊張材やコンクリート等の剥離の問題を解決す
る。
【0013】定着具を除いた少なくとも一部の区間のコ
ンクリート部材への付着により、外ケーブル工法との対
比では緊張材を含めたコンクリート部材全体に対して平
面保持の仮定を適用することができるため、補強後のコ
ンクリート部材の曲げ耐力が増大し、緊張材による補強
効果が向上する。
【0014】また緊張材がコンクリート部材の表面付近
に配置されることで、外ケーブルの場合のように緊張材
配置のための空間を確保する必要がなく、適用対象・範
囲が拡大する。
【0015】緊張材の端部には定着具が一体化し、コン
クリート部材中に定着されることで、緊張材の端部にお
ける、または端部からの剥離が発生せず、仮に定着具を
除く区間がコンクリート部材から剥離した場合でも、定
着具が定着状態を維持することで、緊張材はアンボンド
緊張材として引き続き、コンクリート部材の補強効果を
発揮できる上、緊張材自体の落下や飛散が防止される。
【0016】緊張材への張力導入は緊張材に一体化した
定着具を引っ張ればよいことから、定着具のない緊張材
を直接把持して緊張する場合より張力の導入がし易いた
め、高張力を導入でき、通常のPC工法の場合と同様に
緊張材の設計引張耐力の70%程度の緊張力を導入するこ
とが可能になる。
【0017】加えて定着具のコンクリート部材への定着
により緊張材の両端部がコンクリート部材に一体化し、
定着具の定着が接着剤によらないため、緊張材への緊張
力導入後の定着具の定着により緊張作業を終了させるこ
とができるため、緊張作業を終了させる上で接着剤の硬
化を待つ必要がなく、緊張の作業効率が向上する。
【0018】更に緊張材の、定着具を除いた少なくとも
一部の区間がコンクリート部材に付着することで、コン
クリート部材のせん断ひび割れ部の面外変形に起因する
ピーリング作用による緊張材の剥離が抑制されるため、
緊張材により補強されたコンクリート部材の曲げ耐力の
低下がなく、靱性が向上し、コンクリート部材の脆性破
壊が回避される。
【0019】緊張材の、定着具を除いた少なくとも一部
の区間は請求項2に記載のように接着剤により、または
請求項4に記載のようにコンクリート部材に形成された
凹部内に配置され、その内部に充填される充填材中に埋
設されることにより、あるいは請求項5に記載のように
コンクリート部材に重ねて充填されるモルタルやコンク
リート等の充填材中に埋設されることによりコンクリー
ト部材に付着させられる。
【0020】請求項4の場合の凹部はコンクリート部材
に、緊張材の軸方向に連続的に形成され、請求項5の場
合の充填材は既設と新設を問わず、コンクリート部材に
対して増打ちされることによりコンクリート部材に重ね
て充填される。
【0021】請求項2の場合、緊張材は接着剤のみによ
ってコンクリート部材に付着することから、付着状態を
補うために必要により請求項3に記載のようにコンクリ
ート部材中に埋設される拘束材によって保持される。
【0022】請求項3では緊張材の、定着具を除いた少
なくとも一部の区間は接着剤により付着させる請求項2
において、コンクリート部材中に埋設される拘束材で保
持することで、接着剤のみによる場合より付着状態から
の緊張材の剥離に対する安定性が向上するため、緊張材
の性能を有効に活用でき、剥離を生じても落下や飛散の
危険性がない。
【0023】請求項4ではコンクリート部材に形成され
た凹部内に緊張材を配置し、その内部に充填される充填
材中に埋設することによりコンクリート部材に付着さ
せ、請求項5ではコンクリート部材に重ねて充填される
充填材中に緊張材を埋設することによりコンクリート部
材に付着させるため、付着状態からの緊張材の剥離に対
する安定性が高く、緊張材の性能を有効に活用できる
上、落下や飛散の危険性がない。
【0024】緊張材の緊張装置は例えば請求項6に記載
のようにコンクリート部材に固定される固定装置と、少
なくとも一部にねじが切られ、緊張材の緊張方向を向い
て固定装置に接続されると共に、緊張材端部の定着具に
挿通する棒材と、固定装置に固定される反力フレーム
と、棒材が挿通した定着具と反力フレームに係止し、反
力フレームに反力を取りながら定着具を緊張材への張力
導入方向へ移動させ、緊張材に張力を導入するジャッキ
から構成される。
【0025】ジャッキは反力フレームと定着具に係止し
た状態で反力フレームに装着され、ジャッキが伸長する
ことにより棒材のねじ部に接続された定着具を緊張材へ
の張力導入方向側へ移動させ、緊張材に張力を導入す
る。張力導入後、定着具は棒材に螺入するナットが緊結
されることにより棒材に定着される。定着具の定着後、
ジャッキと反力フレームは撤去される。
【0026】緊張材への張力導入は固定装置に接続され
る棒材に形成されるねじに定着ナットを螺合させたま
ま、定着ナットを回転させることによっても行える。こ
の場合、緊張装置は請求項7に記載のようにコンクリー
ト部材に固定される固定装置と、少なくとも一部にねじ
が切られ、緊張材の緊張方向を向いて固定装置に接続さ
れると共に、緊張材端部の定着具に挿通する棒材と、定
着具の緊張材側に係止した状態で、棒材のねじ部に螺合
し、回転により定着具を緊張材への張力導入方向へ移動
させ、緊張材に張力を導入する定着ナットから構成され
る。
【0027】この場合は反力フレームとジャッキを使用
せず、定着具を定着した後に最終的にコンクリート部材
に残される部材のみから緊張装置が構成されるため、緊
張装置の設備が単純化される。
【0028】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は図1〜図
3に示すように両端に定着具3を一体化させた緊張材2
をコンクリート部材1に沿って配置し、緊張材2に張力
を導入して定着具3をコンクリート部材1に定着させる
と共に、図4〜図6に示すように緊張材2の、定着具3
を除いた少なくとも一部の区間をコンクリート部材1に
付着させてコンクリート部材1を補強する方法である。
【0029】コンクリート部材1は橋桁や床版、あるい
は建物の梁等、主として材軸方向にプレストレスが導入
されることにより曲げモーメントに対して補強される、
SRCを含む鉄筋コンクリート造、もしくはプレキャス
トコンクリート製の部材であり、既存の場合と新設の場
合がある。
【0030】緊張材2には鉄筋やフラットバー、または
PC鋼材の他、ガラスやグラファイト、金属の繊維に樹
脂材料を含浸させ、硬化させて棒状、もしくは板状に成
形された繊維強化材料が使用される。定着具3は図1,
図2に示すように緊張材2の端部を包囲した状態で、定
着具3内部にエポキシ樹脂系その他の接着剤や、無収縮
性その他のモルタル等の充填材4が充填されることによ
り付着力によって緊張材2に一体化する。緊張材2が鋼
材の場合には図3に示すように充填材4に代え、楔定着
やナット定着方式により楔31やナットで緊張材2に一体
化する場合もある。
【0031】充填材4を用いる場合、充填材4中にはそ
の緊張材2と定着具3への付着性を高めるために必要に
より珪砂、砕石等の粒状物が混入され、定着具3の本体
30には図1,図2に示すように付着力の確保に十分な長
さが与えられる。楔31やナットで緊張材2に一体化させ
る場合には図3に示すように必ずしも充填材4による場
合程の長さは必要ない。
【0032】図1は緊張材2が板状で、定着具3の本体
30が矩形断面の場合、図2,図3は緊張材2が棒状で、
定着具3の本体30が円形、もしくは楕円形断面の場合の
定着具3の形成例を示す。
【0033】定着具3は図1〜図3に示すように緊張材
2を挟んだ両側に、後述する緊張装置9の固定装置10に
定着具3自身を定着するための固定ナット32が係止し、
また固定ナット32を介してジャッキ13が係止する被係止
部3a,3aを有する形をし、各被係止部3aに固定装置9の
棒材11が挿通する挿通孔3bが形成される。被係止部3a,
3aは固定ナット32,32を介してジャッキ13から緊張力を
受けるため、両側の被係止部3a,3aの形状は緊張材2の
中心に関して対称に形成され、両挿通孔3b,3bは緊張材
2の中心に関して対称位置に配置される。
【0034】緊張材2の、定着具3を除いた少なくとも
一部の区間(以下緊張材2の中間部)は図4〜図6に示
すようにコンクリート部材1に付着させられる。図4は
板状断面の緊張材2をエポキシ樹脂系その他の接着剤5
を用いてコンクリート部材1に付着させた場合、図5は
コンクリート部材1に形成された凹部1a内に棒状の緊張
材2を配置し、その内部に充填される充填材6中に埋設
して付着させた場合である。
【0035】図6はコンクリート部材1に対して増打ち
されることによりコンクリート部材1に重ねて充填され
るモルタルやコンクリート等の充填材6中に埋設して付
着させた場合である。図6中、中心線の左側は板状の緊
張材2を、右側は棒状の緊張材2を示す。接着剤5を用
いる場合、接着剤5には緊張材2への塗布後、緊張材2
の緊張が終了するまで硬化しない材料が使用される。
【0036】図7はコンクリート部材1中に埋設される
アンカーボルト状の拘束材7と拘束プレート8によって
緊張材2を保持し、接着剤5による緊張材2の付着状態
を補う場合を示す。(a)は緊張材2の軸方向に直交する
断面を、(b)は(a)に直交する断面を示す。
【0037】拘束材7はコンクリート部材1が既存の場
合は、削孔を形成した後にあと施工アンカーの要領で打
ち込まれ、新設の場合は予め形成された孔に直接、もし
くは孔に埋め込まれた袋ナット等の埋込み金具71に挿入
され、モルタルや接着剤等の充填材72によって定着され
る。
【0038】緊張材2端部の定着具3をコンクリート部
材1に定着させる緊張材2の定着装置9はコンクリート
部材1に固定される固定装置10と、少なくとも一部にね
じが切られ、緊張材2の緊張方向を向いて固定装置10に
接続される棒材11と、固定装置10に固定される反力フレ
ーム12と、反力フレーム12と定着具3に係止し、反力フ
レーム12に反力を取りながら緊張材2に張力を導入する
ジャッキ13から構成される(請求項6)。
【0039】またはコンクリート部材1に固定される固
定装置10と、少なくとも一部にねじが切られ、緊張材2
の緊張方向を向いて固定装置10に接続される棒材11と、
定着具3の緊張材2側に係止した状態で、棒材11のねじ
部11aに螺合し、回転により定着具3を緊張材2への張
力導入方向へ移動させる固定ナット32から構成される
(請求項7)。この場合、請求項6の緊張装置9を構成
する反力フレーム12とジャッキ13は使用されない。
【0040】固定装置10は図8−(b)に示すように棒材1
1が接続する接続部10aとコンクリート部材1に定着さ
れる定着部10b,10bからなり、(a)に示すようにコン
クリート部材1にはその内部に埋設される袋ナット等の
埋込み金具14に、定着部10b,10bを貫通するアンカー
ボルト15が螺入することにより固定される。
【0041】接続部10aには複数本の棒材11が緊張材2
の緊張方向に挿通し、定着ナット11bによって接続され
ている。定着部10bにはアンカーボルト15が挿通するボ
ルト孔10cと反力フレーム12を固定するためのねじが挿
通するねじ孔10dが明けられる。固定装置10も緊張材2
の中心に関して対称な形をし、棒材11は緊張材2の中心
に関して均等に配置される。
【0042】図8〜図12では図4に示すように緊張材2
の中間部をコンクリート部材1の表面に密着させた状態
で配置するために、コンクリート部材1の、固定装置10
の配置位置に緊張装置9が納まる箱状の切欠き1bを形成
しているが、図6に示すように緊張材2をコンクリート
部材1の表面に増打ちされる充填材6中に埋設する場合
には必ずしも切欠き1bを形成する必要はない。またコン
クリート部材1の形状や緊張装置9の配置等によっても
緊張材2の中間部を図4〜図6のいずれかに示す形で配
置できるため、その場合も切欠き1bを形成する必要はな
い。
【0043】緊張材2への張力導入作業は両端に一体化
している定着具3,3の内、一方の定着具3を固定装置
10に定着させた状態で、以下の要領で他方の定着具3を
緊張装置9を用いて引っ張ることにより行われる。
【0044】固定装置10をコンクリート部材1に固定し
た状態で、図9に示すように棒材11を定着具3の挿通孔
3bに挿通することにより定着具3が棒材11に装着され、
被係止部3aの緊張材2側に固定ナット32を最終的に棒材
11のねじ部11aに螺合させることにより定着具3が棒材
11に接続される。
【0045】図11に示すようにジャッキ13を用いて緊張
材2に張力を導入する請求項6の場合、ジャッキ13によ
り定着具3と固定ナット32のみを定着ナット11b側へ移
動させる場合と、定着具3と固定ナット32を棒材11と共
に移動させる場合がある。
【0046】前者の場合、棒材11のねじ部11aは図8,
図12に示すように緊張材2の緊張が完了したときに固定
ナット32が位置する部分より定着ナット11b寄りに形成
され、固定ナット32は図9の状態では棒材11には螺合せ
ず、ジャッキ13の伸長に伴って自由に移動できる状態に
あり、ジャッキ13による緊張材2の緊張が終了したとこ
ろで、棒材11に螺合する。
【0047】後者の場合、棒材11には少なくとも図9の
ときの固定ナット32の位置と、棒材11が固定装置10に対
して移動した図12のときの定着ナット11bの位置にねじ
部11aが形成され、固定ナット32は図9の状態で棒材11
に螺合し、棒材11及び定着具3と共に定着ナット11b側
へ移動可能な状態にあり、定着ナット11bは棒材11に螺
合したまま棒材11の移動と共に移動する。
【0048】緊張材2の張力導入にジャッキ13を使用せ
ず、固定ナット32の回転により張力を導入する請求項7
の場合には、棒材11の全長等、定着具3を棒材11に装着
する図9の状態で少なくとも固定ナット32が位置する部
分より定着ナット11b寄りにねじ部11aが形成される。
【0049】緊張材2の中間部を接着剤5を用いてコン
クリート部材1に付着させる図4の場合には、定着具3
に棒材11を挿通した状態で、緊張材2に接着剤5が塗布
される。前記のように接着剤5が緊張材2の緊張が終了
するまで硬化しないことは予め確認される。
【0050】請求項6の場合、定着具3の棒材11への装
着後、図10に示すように固定装置10の定着部10aのねじ
孔10dに螺入するねじ16により反力フレーム12が固定さ
れ、図11に示すように反力フレーム12にジャッキ13が装
着される。
【0051】反力フレーム12は固定装置10の定着部10a
に固定される固定部12aと、ジャッキ13の脚部13aが係
止し、ジャッキ13の反力を負担する受け部12bを持ち、
固定部12aと受け部12bとの間にジャッキ13が収納され
る箱状の収納部10cが形成される。反力フレーム12は受
け部12bで受けたジャッキ13の反力を固定装置10に伝達
し、アンカーボルト15と埋込み金具14を通じてコンクリ
ート部材1に負担させる。
【0052】ジャッキ13は反力フレーム12の収納部10c
に配置され、脚部13aが反力フレーム12の受け部12b
に、脚部13aに対して移動する伸縮部13bの係止部13c
が固定ナット32、もしくはその緊張材2側に固定ナット
32の保護のために挟み込まれるスペーサ17に定着ナット
11b側へ係止する。ジャッキ13の係止部13cは定着具3
を定着ナット11b側へ押し出すときの安定性確保のため
に、棒材11が挿通する貫通孔13dを有し、貫通孔13dに
棒材11が貫通する。
【0053】ジャッキ13により定着具3と固定ナット32
のみを定着ナット11b側へ移動させる場合、ジャッキ13
を装着した状態で、反力フレーム12の受け部12bに反力
を取りながら、伸縮部13bを伸長させ、定着具3を定着
ナット11b側へ押し出すことにより緊張材2に張力が導
入される。
【0054】定着具3と固定ナット32を棒材11と共に移
動させる場合は、定着具3を固定ナット32及び棒材11と
共に定着ナット11b側へ押し出すことにより緊張材2に
張力が導入される。図12は定着具3と固定ナット32を棒
材11と共に移動させる場合を示している。
【0055】図12の場合、ジャッキ13による緊張材2へ
の張力導入に伴い、定着具3と固定ナット32及び棒材11
が固定装置10に対して定着ナット11b側へ移動し、定着
ナット11bは棒材11に螺合したまま、固定装置10の接続
部10aの端面から離脱する。緊張材2への所定の緊張力
の導入終了後、定着ナット11bが固定装置10の接続部10
aの端面に密着するまで緊結されることにより定着具3
の定着が完了し、棒材11,11と固定装置10を介して定着
具3がコンクリート部材1に定着される。
【0056】定着具3と固定ナット32のみを定着ナット
11b側へ移動させる場合は、棒材11の、緊張材2への所
定の緊張力の導入が終了したときの固定ナット32の位置
より定着ナット11b側の区間にねじ部11aが形成されて
おり、ジャッキ13による張力導入後、固定ナット32が緊
結されることにより定着具3が棒材11,11に定着され、
棒材11,11と固定装置10を介して定着具3がコンクリー
ト部材1に定着される。
【0057】定着具3の定着完了後、図12に示すように
ジャッキ13と反力フレーム12が撤去される。定着具3は
棒材11と固定装置10によってコンクリート部材1への定
着状態を維持するため、棒材11と固定装置10には防錆処
理が施される。
【0058】図4 に示すように緊張材2の中間部を接
着剤5によってコンクリート部材1に付着させる場合
は、接着剤5の硬化によって緊張材2の中間部がコンク
リート部材1に付着するが、図7に示すように拘束材7
と拘束プレート8を併用する場合は、定着具3の定着後
に拘束材7と拘束プレート8が設置される。
【0059】
【発明の効果】両端に定着具を一体化させた緊張材をコ
ンクリート部材に沿って配置し、緊張材に張力を導入し
て定着具をコンクリート部材に定着させると共に、緊張
材の、定着具を除いた少なくとも一部の区間をコンクリ
ート部材に付着させるため、以下の効果が得られる。
【0060】 定着具を除いた少なくとも一部の区間
のコンクリート部材への付着により、外ケーブル工法と
の対比では緊張材を含めたコンクリート部材全体に対し
て平面保持の仮定を適用することができるため、補強後
のコンクリート部材の曲げ耐力が増大し、緊張材による
補強効果が向上する。
【0061】 緊張材がコンクリート部材の表面付近
に配置されることで、外ケーブルの場合のように緊張材
配置のための空間を確保する必要がなく、適用対象・範
囲が拡大する。
【0062】 緊張材の端部には定着具が一体化し、
コンクリート部材中に定着されることで、緊張材の端部
における、または端部からの剥離が発生せず、仮に定着
具を除く区間がコンクリート部材から剥離した場合で
も、定着具が定着状態を維持することで、緊張材はアン
ボンド緊張材として引き続き、コンクリート部材の補強
効果を発揮できる上、緊張材自体の落下や飛散が防止さ
れる。
【0063】 緊張材への張力導入は緊張材に一体化
した定着具を引っ張ればよいことから、定着具のない緊
張材を直接把持して緊張する場合より張力の導入がし易
いため、高張力を導入でき、通常のPC工法の場合と同
様に緊張材の設計引張耐力の70%程度の緊張力を導入す
ることが可能になる。
【0064】 定着具のコンクリート部材への定着に
より緊張材の両端部がコンクリート部材に一体化し、定
着具の定着が接着剤によらないため、緊張材への緊張力
導入後の定着具の定着により、緊張作業を終了させるこ
とができるため、接着剤の硬化を待つ必要がなく、緊張
の作業効率が向上する。
【0065】 緊張材の、定着具を除いた少なくとも
一部の区間がコンクリート部材に付着することで、ピー
リング作用による緊張材の剥離が抑制されるため、緊張
材により補強されたコンクリート部材の曲げ耐力の低下
がなく、靱性が向上し、コンクリート部材の脆性破壊が
回避される。
【0066】請求項3では緊張材の、定着具を除いた少
なくとも一部の区間は接着剤により付着させる請求項2
において、コンクリート部材中に埋設される拘束材で保
持することで、付着状態からの緊張材の剥離に対する安
定性を向上させるため、緊張材の性能を有効に活用で
き、剥離を生じても落下や飛散の危険性がない。
【0067】請求項4ではコンクリート部材に形成され
た凹部内に緊張材を配置し、その内部に充填される充填
材中に埋設し、請求項5ではコンクリート部材に重ねて
充填される充填材中に緊張材を埋設することによりコン
クリート部材に付着させるため、付着状態からの緊張材
の剥離に対する安定性が高まり、緊張材の性能を有効に
活用できる上、落下や飛散の危険性がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は板状の緊張材に定着具を一体化させた様
子を示した平面図、(b)は(a)の端面図である。
【図2】(a)は棒状の緊張材に定着具を一体化させた様
子を示した平面図、(b)は(a)の端面図である。
【図3】(a)は棒状の、鋼材の緊張材に定着具を一体化
させた様子を示した平面図、(b)は(a)の端面図である。
【図4】板状の緊張材の中間部を接着剤によりコンクリ
ート部材に付着させた様子を示した軸方向に直交する断
面図である。
【図5】棒状の緊張材の中間部を凹部内に差し込み、充
填材によりコンクリート部材に付着させた様子を示した
軸方向に直交する断面図である。
【図6】板状の緊張材と棒状の緊張材の中間部を増打ち
される充填材によりコンクリート部材に付着させた様子
を示した軸方向に直交する断面図である。
【図7】(a)は図4の場合に、緊張材を拘束材と拘束プ
レートによって保持した様子を示した軸方向に直交する
断面図、(b)は(a)の直交方向断面図である。
【図8】(a)は緊張装置の固定装置をコンクリート部材
に固定した様子を示した軸方向に平行な断面図、(b)は
(a)のx−x線矢視図である。
【図9】(a)は固定装置の棒材に定着具を接続した様子
を示した軸方向に平行な断面図、(b)は(a)のx−x線矢
視図である。
【図10】(a)は固定装置に反力フレームを固定した様
子を示した軸方向に平行な断面図、(b)は(a)のx−x線
矢視図である。
【図11】(a)は反力フレームと棒材にジャッキを装着
した様子を示した軸方向に平行な断面図、(b)は(a)のx
−x線矢視図である。
【図12】(a)は緊張材の緊張と定着具の定着が完了し
た様子を示した軸方向に平行な断面図、(b)は(a)の一部
断面x−x線矢視図である。
【符号の説明】
1……コンクリート部材、1a……凹部、1b……切欠き、
2……緊張材、3……定着具、30……本体、3a……被係
止部、3b……挿通孔、31……楔、32……固定ナット、4
……充填材、5……接着剤、6……充填材、7……拘束
材、71……埋込み金具、72……充填材、8……拘束プレ
ート、9……緊張装置、10……固定装置、10a……接続
部、10b……定着部、10c……ボルト孔、10d……ねじ
孔、11……棒材、11a……ねじ部、11b……定着ナッ
ト、12……反力フレーム、12a……固定部、12b……受
け部、12c……収納部、13……ジャッキ、13a……脚
部、13b……伸縮部、13c……係止部、13d……貫通
孔、14……埋込み金具、15……アンカーボルト、16……
ねじ、17……スペーサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 譲 東京都豊島区北大塚1−16−6 ドーピー 建設工業株式会社内 (72)発明者 葛目 和宏 大阪府大阪市西区西本町1−7−7 株式 会社国際建設技術研究所内 (72)発明者 小林 朗 東京都中央区日本橋小舟町3−8 日鉄コ ンポジット株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に定着具を一体化させた緊張材をコ
    ンクリート部材に沿って配置し、緊張材に張力を導入し
    て定着具をコンクリート部材に定着させると共に、緊張
    材の、定着具を除いた少なくとも一部の区間をコンクリ
    ート部材に付着させるコンクリート部材の補強方法。
  2. 【請求項2】 緊張材の、定着具を除いた少なくとも一
    部の区間をコンクリート部材に接着剤を用いて付着させ
    る請求項1記載のコンクリート部材の補強方法。
  3. 【請求項3】 緊張材の、定着具を除いた少なくとも一
    部の区間をコンクリート部材中に埋設される拘束材で保
    持する請求項2記載のコンクリート部材の補強方法。
  4. 【請求項4】 緊張材の、定着具を除いた少なくとも一
    部の区間をコンクリート部材に形成された凹部内に配置
    し、その内部に充填される充填材中に埋設して付着させ
    る請求項1記載のコンクリート部材の補強方法。
  5. 【請求項5】 緊張材の、定着具を除いた少なくとも一
    部の区間をコンクリート部材に重ねて充填される充填材
    中に埋設して付着させる請求項1記載のコンクリート部
    材の補強方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のコンクリート部材の補強方法で使用される緊張材を緊
    張する装置であり、コンクリート部材に固定される固定
    装置と、少なくとも一部にねじが切られ、緊張材の緊張
    方向を向いて固定装置に接続されると共に、緊張材端部
    の定着具に挿通する棒材と、固定装置に固定される反力
    フレームと、棒材が挿通した定着具と反力フレームに係
    止し、反力フレームに反力を取りながら定着具を緊張材
    への張力導入方向へ移動させ、緊張材に張力を導入する
    ジャッキから構成される緊張材の緊張装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のコンクリート部材の補強方法で使用される緊張材を緊
    張する装置であり、コンクリート部材に固定される固定
    装置と、少なくとも一部にねじが切られ、緊張材の緊張
    方向を向いて固定装置に接続されると共に、緊張材端部
    の定着具に挿通する棒材と、定着具の緊張材側に係止し
    た状態で、棒材のねじ部に螺合し、回転により定着具を
    緊張材への張力導入方向へ移動させ、緊張材に張力を導
    入する定着ナットから構成される緊張材の緊張装置。
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