JP3267015B2 - 補修鋼桁橋構造及び鋼桁橋の補修補強方法 - Google Patents
補修鋼桁橋構造及び鋼桁橋の補修補強方法Info
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Description
橋の補修補強方法に関し、特に鋼桁上の床版にプレキャ
スト高強度軽量コンクリート床版を使用した補修鋼桁橋
構造及び鋼桁橋の補修補強方法に関する。
は、鋼桁橋上の通過車両が大型化・増加しつつあり、そ
れに伴って鋼桁上のコンクリート床版厚を増加する必要
が生じ、その結果同床版厚増加分に対応して鋼桁も補強
すべきものとなった。そうした鋼合成桁橋又は鋼非合成
桁橋の補強・補修を行う場合、従来、コンクリート床版
には普通コンクリート(単位重量2,350kg/
m3)床版が使用されてきた。前記補修・補強方法とし
ては、鋼合成桁橋又は鋼非合成桁橋に使用するコンクリ
ート床版として支保工によって支持されてれた型枠内に
普通コンクリート(単位重量2,350kg/m3程
度)を現場打設する方法と工場あるいは現場隣接の製作
ヤードで普通コンクリートプレキャスト床版ユニットを
製作し、それを鋼桁上に敷設する方法がある。
床版材料として普通コンクリートを使用して補修するこ
とにより、現況復帰は可能となるが、通過車両の大型化
に伴う載荷重増加に対してはコンクリート床版厚を増加
して対処することが必要となり、よって荷重増加分と床
版自重増加分の双方に対して鋼主桁自体も合わせて補強
する必要が生じた。鋼主桁の補強工事は大掛かりなもの
で、交通遮断の期間も永くなり、あらたな補強工亊が加
わり、労力増及びコスト高となるばかりでなく、車両通
行に多大な障害を与えるものとなっていた。
術の問題点を解決すべく鋭意研究の結果、本発明をなす
に至ったもので、すなわち本発明は、(1)既設鋼桁上
のコンクリート床版主体を、圧縮基準強度350kgf
/cm 2 以上、単位重量1,500〜2,000kg/
m 3 の多数のプレキャスト高強度軽量コンクリート床版
ユニットで、かつプレストレスを導入したプレストレス
ト構造 のもので構成し、そして前記鋼桁端部上の伸縮継
手付近の床版を普通コンクリート床版で構成してなるこ
とを特徴とする補修鋼桁橋構造、及び(2)既設鋼桁上
のコンクリート床版を排除した後、そこに圧縮基準強度
350kgf/cm 2 以上、単位重量1,500〜2,
000kg/m 3 の多数のプレキャスト高強度軽量コン
クリート床版ユニットを並設し、かつプレストレスを導
入したプレストレスト構造とし、そして前記鋼桁端部上
の伸縮継手付近には普通コンクリート床版を付設するこ
とを特徴とする鋼桁橋の補修補強方法である。 なお、
本発明でいう高強度軽量コンクリートとは、圧縮基準強
度350kgf/cm2以上、好ましくは450〜55
0kgf/cm2、単位重量1,500〜2,000k
g/m3のもので、シリカヒューム、超微粉スラグ等の
増強剤微粉末が添加混合された水/セメント比の比較的
小さい原料セメントペーストを用いて製造されたもので
ある。
する。図1は、本発明の一実施例に係る鋼単純合成桁橋
の斜視図であり、図2は本発明に好適に用いられるプレ
キャスト高強度軽量コンクリート床版及び調整用普通コ
ンクリート床版を含む鋼桁橋の側断面説明図を示す。図
中、符号1は鋼桁、2はプレキャスト高強度軽量コンク
リート床版ユニット、3は普通コンクリート床版、4は
伸縮継手部、5は高さ調整材、6は下部工、7は支承で
ある。本実施例の施工においては、まず既設鋼桁1の上
フランジ高さを測定し、所定形状に切断した高さ調整材
5を鋼桁1の上フランジの一部に固定して、高さ調整を
行った。他方、工場又は現場隣接の製作ヤードで後記配
合組成物で製作したプレキャスト高強度軽量コンクリー
ト床版ユニット2の多数を前記高さ調整済み鋼桁1上に
並べて敷設した。この際、予めプレキャスト高強度軽量
コンクリート床版ユニット2に開けられた孔2aに鋼桁
1に固定されたズレ止め1aが嵌入するようにして、プ
レキャスト高強度軽量コンクリート床版ユニット2を敷
設した。前記床版ユニット2,2間の目地21には予め
接着剤を塗布しておき、PC鋼材22を介して所定量の
プレストレスを導入して一体化した。(接続具(図示せ
ず)を用いて一体化してもよい。) 以上により床版2ユニット全体を一体化して床版主体を
構成した後、さらに伸縮継手部4付近のコンクリート床
版端部は図2に示すごとく、場所打ち普通コンクリート
床版3a,プレキャスト普通コンクリート床版ユニット
3b,3cを付設して、その後高強度無収縮モルタルを
プレキャスト開口部2aから注入して鋼桁1と一体化
し、鋼合成桁橋を完成した。この場合、伸縮継手端部コ
ンクリート床版を軽量コンクリート製とせず、普通コン
クリート製のもので構成する理由は、同伸縮継手付近は
通行車両の衝撃力が作用し、破損を生じ易いため、同付
近を密度、引張強度等の高い普通コンクリート製とし、
その結果本発明に係るコンクリート床版全体としての物
性が、重量、圧縮強度、耐衝撃性に優れたものとなすも
のである。
度:500kg/cm2、目標単位重量(乾燥状態:1
800kg/m3、湿潤状態:1,900kg/m3)、
目標スランプ:18cm)は、下記例に示す.〜.
の配合組成物を混合したものである。高強度軽量コンクリート配合組成 .セメント(普通又は早強ポルトランドセメント)
550kg .シリカヒューム(セメント量の8%) 44kg .水(w/c+s=0.35) 208kg .砂(天然普通砂,s/a=40%) 579kg .軽量粗骨材(最大粒径15mm) 330リットル (表乾512kg) (絶乾416kg) .高性能減水剤 4リットル プレキャスト高強度軽量コンクリート床版ユニットは上
記高強度軽量コンクリートに補強用鋼材を配設して成形
し、養生することにより製造した。
実施例に基づいたプレキャスト高強度軽量コンクリート
床版主体の重量とを比較すると、例えば、橋長100
m、幅員10m規模の鋼桁橋のコンクリート床版主体の
重量は、前者は550t程度であるのに対して後者は4
30t程度となる。両者の重量差は120tであり22
%程度の重量軽減が認められる。この結果から、既設の
普通コンクリート床版主体と同重量の本発明のプレキャ
スト高強度軽量コンクリート床版を使用するとすれば、
床版の耐荷性能は少なくとも20%程度向上する。
ンクリート床版重量を20〜30%軽減でき、鋼桁の重
量負担を大幅に低減させることができる。そして、鋼桁
端部の伸縮継手付近の衝撃に対する耐久性をも向上させ
ることができる。また、既存の普通コンクリート床版重
量と同一重量の高強度軽量コンクリート床版を敷設すれ
ば、床版厚さが同じく20〜30%増加可能となり、そ
の結果耐荷力、耐久性が大いに向上するから、鋼桁への
負担増なしで鋼桁橋の補修、補強が可能となる。以上の
結果、既設の鋼桁橋を本発明により補修することによ
り、容易な施工で従来よりも大型車両の通行あるいは車
両通行量の増加に対して耐え得る鋼桁橋となすことがで
きる。
Claims (4)
- 【請求項1】 既設鋼桁上のコンクリート床版主体を、
圧縮基準強度350kgf/cm 2 以上、単位重量1,
500〜2,000kg/m 3 の多数のプレキャスト高
強度軽量コンクリート床版ユニットで、かつプレストレ
スを導入したプレストレスト構造のもので構成し、そし
て前記鋼桁端部上の伸縮継手付近の床版を普通コンクリ
ート床版で構成してなることを特徴とする補修鋼桁橋構
造。 - 【請求項2】 既設鋼桁上のコンクリート床版主体を、
圧縮基準強度450〜550kgf/cm 2 、単位重量
1,600〜1,800kg/m 3 の多数のプレキャス
ト高強度軽量コンクリート床版ユニットで、かつプレス
トレスを導入したプレストレスト構造のもので構成し、
そして前記鋼桁端部上の伸縮継手付近の床版を普通コン
クリート床版で構成してなることを特徴とする補修鋼桁
橋構造。 - 【請求項3】 既設鋼桁上のコンクリート床版を排除し
た後、そこに圧縮基準強度350kgf/cm 2 以上、
単位重量1,500〜2,000kg/m 3 の多数のプ
レキャスト高強度軽量コンクリート床版ユニットを並設
し、かつプレストレスを導入したプレストレスト構造と
し、そして前記鋼桁端部上の伸縮継手付近には普通コン
クリート床版を付設することを特徴とする鋼桁橋の補修
補強方法。 - 【請求項4】 既設鋼桁上のコンクリート床版を排除し
た後、そこに圧縮基準強度450〜550kgf/cm
2 、単位重量1,600〜1,800kg/m 3 の多数の
プレキャスト高強度軽量コンクリート床版ユニットを並
設し、かつプレストレスを導入したプレストレスト構造
とし、そして前記鋼桁端部上の伸縮継手付近には普通コ
ンクリート床版を付設することを特徴とする鋼桁橋の補
修補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28731493A JP3267015B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 補修鋼桁橋構造及び鋼桁橋の補修補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28731493A JP3267015B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 補修鋼桁橋構造及び鋼桁橋の補修補強方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119119A JPH07119119A (ja) | 1995-05-09 |
JP3267015B2 true JP3267015B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=17715767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28731493A Expired - Lifetime JP3267015B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 補修鋼桁橋構造及び鋼桁橋の補修補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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KR20030075064A (ko) * | 2002-03-15 | 2003-09-22 | 아이앤아이스틸 주식회사 | 조립식 교량의 시공방법 및 그 상부 구조물 |
KR100793158B1 (ko) * | 2006-12-21 | 2008-01-10 | 주식회사 포스코 | 후긴장 프리캐스트 바닥판이 설치되는 거더교 시공방법 |
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-
1993
- 1993-10-25 JP JP28731493A patent/JP3267015B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH07119119A (ja) | 1995-05-09 |
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