JP2896464B2 - コンクリート体の補強敷設方法 - Google Patents
コンクリート体の補強敷設方法Info
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプレキャストコンクリート工法により各種基
礎、護岸、擁壁、道路舗装等を構築する場合、これを補
強し耐久性を向上させることができる。
礎、護岸、擁壁、道路舗装等を構築する場合、これを補
強し耐久性を向上させることができる。
(従来技術の問題点) 従来、プレキャストコンクリート体の敷設工法は、工
場で製造し所定日数養生された無筋または鉄筋のプレキ
ャストコンクリート体あるいはプレキャストコンクリー
トのプレキャストコンクリート体(以下これらを総称し
てコンクリート体と呼ぶ)を現場へ搬入し、整正した基
盤面上に敷き並べ、コンクリート体下面と基盤面とのす
き間及びコンクリート体の接合部に注入材を注入する方
法がとられていた。しかし、係る作業は路盤の整正、コ
ンクリート体の高さ調整に時間や労力を擁するばかりで
なく、基盤面とコンクリート体とは注入材により一体化
しているものの、注入材の付着力には限界があり構造的
には十分な一体化とは言い難く、交通量の増加に対する
耐荷力の点で問題を残していた。
場で製造し所定日数養生された無筋または鉄筋のプレキ
ャストコンクリート体あるいはプレキャストコンクリー
トのプレキャストコンクリート体(以下これらを総称し
てコンクリート体と呼ぶ)を現場へ搬入し、整正した基
盤面上に敷き並べ、コンクリート体下面と基盤面とのす
き間及びコンクリート体の接合部に注入材を注入する方
法がとられていた。しかし、係る作業は路盤の整正、コ
ンクリート体の高さ調整に時間や労力を擁するばかりで
なく、基盤面とコンクリート体とは注入材により一体化
しているものの、注入材の付着力には限界があり構造的
には十分な一体化とは言い難く、交通量の増加に対する
耐荷力の点で問題を残していた。
また、コンクリート体と基盤との中間にレベリング用
骨材を敷き均し連続した間隙をもたらすことにより、注
入材をレベリング用骨材層の間隙に浸透し易くし、コン
クリート体から基盤までを強固に一体化する方法も提案
されている。該工法は路盤の整正、コンクリート体の高
さ調整に係る時間や労力の省力化の点では効果がある
が、コンクリート体とレベリング用骨材層の一体化には
前記同様の問題を有していた。
骨材を敷き均し連続した間隙をもたらすことにより、注
入材をレベリング用骨材層の間隙に浸透し易くし、コン
クリート体から基盤までを強固に一体化する方法も提案
されている。該工法は路盤の整正、コンクリート体の高
さ調整に係る時間や労力の省力化の点では効果がある
が、コンクリート体とレベリング用骨材層の一体化には
前記同様の問題を有していた。
(問題点を解決しようとする手段) 本発明は、コンクリート体の敷設工法において、コン
クリート体の下部にレベリング用骨材層を設けセメント
ミルクを注入する工法の、より構造的強化を図るために
改善を加えたものである。
クリート体の下部にレベリング用骨材層を設けセメント
ミルクを注入する工法の、より構造的強化を図るために
改善を加えたものである。
本発明の詳細を図面を用いて説明する。
第1図に示すように基盤2の上に設けられたレベリン
グ用骨材層4の上に、第2図に示すように補強用鉄筋5
を鉛直方向に突出させたコンクリート体1を据え付け
後、コンクリート体1に適宜設けられた注入孔6及びコ
ンクリート体1の継目部3から注入材7をレベリング用
骨材層4及び継目部3の間隙に注入充填し中間層8とな
し、中間層8に貫入された補強用鉄筋5により、コンク
リート体1と中間層8とを連続した一体化構造とするこ
とができる、コンクリート体の補強敷設工法。
グ用骨材層4の上に、第2図に示すように補強用鉄筋5
を鉛直方向に突出させたコンクリート体1を据え付け
後、コンクリート体1に適宜設けられた注入孔6及びコ
ンクリート体1の継目部3から注入材7をレベリング用
骨材層4及び継目部3の間隙に注入充填し中間層8とな
し、中間層8に貫入された補強用鉄筋5により、コンク
リート体1と中間層8とを連続した一体化構造とするこ
とができる、コンクリート体の補強敷設工法。
本発明の補強に用いる鉄筋は、通常の鉄筋コンクリー
ト構造体に用いる丸鋼、異形棒鋼などであればよい。補
強用鉄筋の突出し長さは、レベリング骨材層の厚みによ
り決定されるが、通常2〜5cmでよい。また、埋設本数
は、1m2当たり5本以上で良好な効果を得ることができ
る。中間層に用いるレベリング用骨材は、道路用砕石5
号、6号、砂利などを用いる。更にセメントミルクは、
セメント及び水、セメント、水及びセメント用化学混和
剤、或はこれらに微細な砂、細骨材、セメント用混和材
などが用いられる。
ト構造体に用いる丸鋼、異形棒鋼などであればよい。補
強用鉄筋の突出し長さは、レベリング骨材層の厚みによ
り決定されるが、通常2〜5cmでよい。また、埋設本数
は、1m2当たり5本以上で良好な効果を得ることができ
る。中間層に用いるレベリング用骨材は、道路用砕石5
号、6号、砂利などを用いる。更にセメントミルクは、
セメント及び水、セメント、水及びセメント用化学混和
剤、或はこれらに微細な砂、細骨材、セメント用混和材
などが用いられる。
(実施例) 次に、本発明の一実施例を説明する。まず、既設のア
スファルト舗装を基盤として、その上に道路用5号砕石
を3〜5cmの厚さに敷き均し砕石層とする。
スファルト舗装を基盤として、その上に道路用5号砕石
を3〜5cmの厚さに敷き均し砕石層とする。
更にその上部に表−1に示す本発明のコンクリート体
(φ12mm、間隔10cm格子の鉄筋コンクリートとした)を
敷き並べ、コンクリート体に振動を与えるなどして継目
部の高さを揃え、表−2に示すセ メントミルクをコンクリート体に設けられた注入入孔よ
り砕石層内及び継目部に注入し、コンクリート体と一体
化した。尚、突出し鉄筋の長さは表−1に示すように、
2cm、3cm、5cmの3種類とした。
(φ12mm、間隔10cm格子の鉄筋コンクリートとした)を
敷き並べ、コンクリート体に振動を与えるなどして継目
部の高さを揃え、表−2に示すセ メントミルクをコンクリート体に設けられた注入入孔よ
り砕石層内及び継目部に注入し、コンクリート体と一体
化した。尚、突出し鉄筋の長さは表−1に示すように、
2cm、3cm、5cmの3種類とした。
一方、比較用のコンクリート体は突出し鉄筋のない通
常のコンクリート体とし前記同様、砕石層の上に設置
し、間隙は本発明と同じセメントミルクで充填した。
常のコンクリート体とし前記同様、砕石層の上に設置
し、間隙は本発明と同じセメントミルクで充填した。
以上の舗装の施工、養生後、コアーボーリングにより
供試体を採取し本発明および比較品についてコンクリー
ト体と骨材層の付着強度試験を行った。尚、本発明に係
る供試体は、突出し鉄筋が中心部に位置するように切り
出した、これらの結果を表−3に示す。
供試体を採取し本発明および比較品についてコンクリー
ト体と骨材層の付着強度試験を行った。尚、本発明に係
る供試体は、突出し鉄筋が中心部に位置するように切り
出した、これらの結果を表−3に示す。
表−3に示す結果から、突出し鉄筋が何れの長さの場
合においても比較品に比べ、1.5倍程度と高い付着強度
値となっていることが分かる。これは、敷均した骨材層
内に、コンクリート体下面に突出した補強鉄筋が貫入す
ることにより、コンクリート体と砕石層が連続体となり
注入材により一体化した結果と言える。
合においても比較品に比べ、1.5倍程度と高い付着強度
値となっていることが分かる。これは、敷均した骨材層
内に、コンクリート体下面に突出した補強鉄筋が貫入す
ることにより、コンクリート体と砕石層が連続体となり
注入材により一体化した結果と言える。
(本発明の効果) 従来、コンクリート体と基盤とは注入材により一体化
が計られていたが、注入材の充填性が基盤面の状態によ
り左右されるため、その付着強度も十分とは言い難かっ
た。そこで、基盤面とコンクリート体との中間に粗骨材
を敷均し、連続した間隙を有する構造とすることにより
基盤面との付着性について解決が計られたもののコンク
リート体と中間層との付着力は未だ十分とは言い難かっ
た。
が計られていたが、注入材の充填性が基盤面の状態によ
り左右されるため、その付着強度も十分とは言い難かっ
た。そこで、基盤面とコンクリート体との中間に粗骨材
を敷均し、連続した間隙を有する構造とすることにより
基盤面との付着性について解決が計られたもののコンク
リート体と中間層との付着力は未だ十分とは言い難かっ
た。
本発明によればコンクリート体から突出した補強鉄筋
によりコンクリート体と中間層が連続となり、注入材に
より従来にも増して一体化した構造とすることができ
る。その結果、繰り返し荷重によるせん断力を緩和で
き、コンクリート体に作用する荷重を下部に均等且つ連
続的に広く分散することができるので長期に渡り安定し
た耐荷力を維持できる。また、同じ強さの構造体とする
にはコンクリート体の断面形状を小さくすることが可能
で、コンクリート体の軽減化、敷設時の省力化等多くの
利点が挙げられる。
によりコンクリート体と中間層が連続となり、注入材に
より従来にも増して一体化した構造とすることができ
る。その結果、繰り返し荷重によるせん断力を緩和で
き、コンクリート体に作用する荷重を下部に均等且つ連
続的に広く分散することができるので長期に渡り安定し
た耐荷力を維持できる。また、同じ強さの構造体とする
にはコンクリート体の断面形状を小さくすることが可能
で、コンクリート体の軽減化、敷設時の省力化等多くの
利点が挙げられる。
加えて、上面はプレキャスト硬化体であるので、中間
層の注入材に急結性の材料を用いれば施工後短時間で使
用に供することも可能である。
層の注入材に急結性の材料を用いれば施工後短時間で使
用に供することも可能である。
図面は本発明のコンクリート体の補強敷設方法の一実施
例を示したもので、第1図は側面図、第2図はコンクリ
ート体を示す。 1……コンクリート体、2……基盤、 3……継目部、4……レベリング用骨材、 5……突出し補強鉄筋、6……注入孔、 7……注入材、8……中間層
例を示したもので、第1図は側面図、第2図はコンクリ
ート体を示す。 1……コンクリート体、2……基盤、 3……継目部、4……レベリング用骨材、 5……突出し補強鉄筋、6……注入孔、 7……注入材、8……中間層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 3/00 E01C 5/06 - 5/10 E02B 3/14 301 E02D 17/20 103 E02D 29/02 309
Claims (1)
- 【請求項1】プレキャストコンクリート体と基盤との中
間にレベリング用骨材層を設け、注入材を注入するコン
クリート体の敷設工法において、コンクリート体下面に
突き出した脚部を設けレベリング用骨材層に貫入させコ
ンクリート体とレベリング用骨材層とを連続体とし注入
材により一体化した構造とすることを特徴とする、プレ
キャストコンクリート体の補強敷設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33613789A JP2896464B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | コンクリート体の補強敷設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33613789A JP2896464B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | コンクリート体の補強敷設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03197701A JPH03197701A (ja) | 1991-08-29 |
JP2896464B2 true JP2896464B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=18296075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33613789A Expired - Fee Related JP2896464B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | コンクリート体の補強敷設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2896464B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2571177B2 (ja) * | 1992-07-31 | 1997-01-16 | 株式会社大林組 | コンクリート床面と壁面の防食工法、並びにこれに用いるアンカー付きプレキャスト板 |
CN109853598A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-06-07 | 西安工业大学 | 一种兼具防滑坡和生产道路的微型桩刚性连接结构及施工方法 |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP33613789A patent/JP2896464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03197701A (ja) | 1991-08-29 |
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