JPH0136964Y2 - - Google Patents

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JPH0136964Y2
JPH0136964Y2 JP20144183U JP20144183U JPH0136964Y2 JP H0136964 Y2 JPH0136964 Y2 JP H0136964Y2 JP 20144183 U JP20144183 U JP 20144183U JP 20144183 U JP20144183 U JP 20144183U JP H0136964 Y2 JPH0136964 Y2 JP H0136964Y2
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layer
cement
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roadbed
hardened
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、交通荷重に対し流動、わだち掘れ、
荷重による変形破壊等のおきにくい舗装体に関す
るものである。
現在アスフアルト舗装において、砕石路盤、ア
スフアルトコンクリート層等を層毎に舗設してい
る。アスフアルトコンクリート層は、結合材が熱
可塑性で気温が高いときは荷重により流動変形を
おこすおそれがあり、局所荷重に対しその荷重を
まともに負担し、破損にいたるケースがみられ
る。
このことは、構築された各層が板状の働きをせ
ず、荷重を分散できずに、集中荷重となつて対応
するからである。
本考案は、路床上面と表層もしくは基層に板状
層として合成樹脂、金属等の網、格子、筋等で強
化した長繊維入り瀝青セメント硬化体層を設け
て、舗装体を積層板構造にし、流動、わだち掘
れ、破壊等のおきにくい耐久性のある舗装体を提
供するものである。
すなわち、本考案の舗装体は、路床上に、合成
樹脂、金属等の網、格子、筋等を挿入して強化し
た長繊維入り瀝青セメント硬化体層を設け、その
上に砕石路盤等の路盤を設け、その上面に合成樹
脂、金属等の網、格子、筋等を挿入して強化した
長繊維入り瀝青セメント硬化体の表層、基層等を
設けたことを特徴とする舗装体である。
本考案の舗装体を図で説明する。図は考案にお
ける舗装体の1実施例を示す舗装体の断面図であ
る。図において1は路床である。2は合成樹脂、
金属等の網、格子、筋等(以下網、格子、筋等と
いう)を挿入して強化した長繊維入り瀝青セメン
ト硬化体層(以下強化長繊維入り瀝青セメント硬
化体層という)による路床強化層(以下、路床強
化層という)であり、路床1の上面に設けられて
いる。3は砕石路盤等の路盤であり、強化長繊維
入り瀝青セメント硬化体層2の上面に設けられて
いる。4は表層、基層等であつて、路盤3の上面
に形成されるものであり、路盤3の直接上面に設
ける基層と、その基層の上面に設けられ舗装体の
表面を形成する表層とを示唆するものであり、そ
れが表層だけの場合、基層だけの場合、および表
層と基層とを包含する場合とがある。5は網、格
子、筋等で、6は長繊維入り瀝青硬化体層であ
り、網、格子、筋等5を長繊維入り瀝青硬化体層
6に内装することにより強化長繊維入り瀝青セメ
ント硬化体層2を形成する。従つて、路床強化層
2と表層もしくは基層4は、網、格子、筋等5を
挿入した長繊維入り瀝青硬化体層6、すなわち強
化長繊維入り瀝青セメント硬化体層よりなつてい
る。
本考案において使用される網、格子、筋等5
は、合成樹脂プラスチツク、合成繊維等の網、格
子、筋等や、鉄線、ピアノ線等の網、格子、鉄筋
等である。網、格子等の目はあらいものが用いら
れる。
長繊維入り瀝青セメント硬化体層6に用いられ
る長繊維は、ガラス繊維、天然繊維、再生繊維、
半合成繊維、ポリエステル、ポリアミド、芳香族
ポリアミド、ポリプロピレン、ビニロン、アクリ
ル、ポリ塩化ビニリデン等の合成繊維、炭素繊
維、金属繊維等の繊維で、単繊維、多数の単繊維
を集束剤で集束したストランド、単糸、より糸、
ひきそろえ糸等で、長繊維のものである。使用に
当つては、これらの連続した長繊維、あるいは適
当な長さに切断した長繊維をマツト状に加工した
もの、網状布に加工したもの、不織布に加工した
もの等を用いる。
長繊維入り瀝青セメント硬化体層は、セメン
ト、砂および瀝青乳剤を主成分とする混合物(以
下、単にモルタルという)に長繊維を内在させて
板状に現場で硬化させたものである。このモルタ
ルの各成分と配合は、次のようである。
セメントとしては、ポルトランドセメント、フ
ライアツシユセメント、高炉セメント、シリカセ
メント、高炉コロイドセメント、コロイドセメン
ト、ジエツトセメント、アルミナセメント、耐硫
酸塩セメント等である。
また、これらのセメントと共に、混和材、例え
ばセメントの収縮補償材、硬化促進剤、硬化遅延
剤、AE剤、分散剤、増粘剤、減水剤、発泡剤、
消泡剤等を併用することができる。
砂としては、川砂、山砂、海砂等の天然砂のほ
か、鉱滓岩石、玉石を破砕して造つたものや、硅
砂、灰の焼結砂、鉄砂、鋳物砂等が用いられる。
また、砂と共に、ガラス粉、硅砂粉、フライアツ
シユ、顔料、フイラー、マイカ粉、木粉、コルク
粉、ゴム粉、パーライト等を併用することもでき
る。また、無機繊維、有機繊維、炭素繊維等の短
繊維を混入することもできる。
瀝青乳剤としては、石油アスフアルト類、天然
アスフアルト類、タール類、ピツチ類等からえら
ばれた1種、または2種以上を混合してなる瀝青
物、或は、これらの瀝青物にゴム、合成高分子重
合体などを添加混合して改質した瀝青物を、アニ
オン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニ
オン系界面活性剤、両性界面活性剤、ベントナイ
ト等を乳化主剤とし、更に必要に応じて剤化助
剤、分散剤、安定剤、保護コロイド等を適宜使用
して、水中に乳化させたものや、これらの瀝青乳
剤にゴムラテツクス、合成高分子重合体エマルジ
ヨン、合成樹脂エマルジヨン、水溶性高分子重合
体、水溶性合成樹脂等を添加混合したものであ
る。また、反応性の水溶性もしくは乳化されたエ
ポキシ樹脂とその硬化剤のような反応性の樹脂等
を添加混合したものを使用することができる。
瀝青乳剤は、通常、アスフアルト系のものが用
いられ、蒸発残留物が55〜70重量%程度のもの
で、蒸発残留物の針入度(25℃)が30〜400程度
のものである。
モルタルの配合は、セメント1重量部(以下、
単に部という)に対し、瀝青乳剤(蒸発残留物60
重量%に換算して)0.1〜6部、砂1〜10部の割
合で使用する。
セメントの収縮補償材、硬化促進剤等を使用す
るときは、上記配合割合におけるセメント量に入
れて計算する。
モルタルの混練は、モルタルミキサ、コンクリ
ートミキサ、グラウトミキサ、パグミル等を用い
て行うことができ、モルタルの作業性を調節する
ために、必要に応じて水を適宜加える。
モルタルに対する長繊維の使用量は、モルタル
の容積に対し、繊維量が0.2〜5容積%の範囲に
入る様にする。
路床1上に施工する路床強化層2の厚さは、3
〜15cm、通常5〜10cm程度で施工する。例えば、
その施工は、路床面を整正してローラ等で締固
め、その上に長繊維のマツト(例えば、ガラス繊
維の連続繊維で嵩高に造られたマツト)を敷き、
その上に網、格子、筋等をはる(アンカーを用い
てはるとよい。)その上にさらに長繊維マツトを
敷き、その上からモルタルを流しこみ、所定厚さ
までてん充する。てん充の際に、バイブレーシヨ
ンを併用すると、てん充作業もスムースになる。
モルタルを硬化させると路床強化層2ができる。
また、モルタルに適当な長さの長繊維を混入し
つつてん充し、その中間に網、格子、筋等を入れ
ててん充硬化させる方法等も用いることができ
る。また、連続した長繊維(例えば、ロービン
グ)を適当な長さに切断しつつモルタルと同時に
吹付けてゆき、てん充する方法も用いることがで
きる。路床強化層2上の路盤3は、アスフアルト
舗装と同様の路盤材が用いられ、同様に施工され
る。すなわち、砕石路盤等の路盤には、各種砕石
路盤、各種安定処理路盤が用いられる。
これらに使用する強化長繊維入り瀝青セメント
硬化体層は、路床強化層2と同様のものが使用さ
れ、同様に施工される。その施工厚さは、アスフ
アルト舗装の表層、基層等の厚さと同様の厚さで
用いられる。
本考案の舗装体は、叙上の様に構成されている
が、表層、基層等の上に瀝青舗装等を適用するこ
とができる。
例えば、基層の上に表層としてアスフアルトコ
ンクリート舗装を設けることもできる。
また、表層の強化長繊維入り瀝青セメント硬化
体層の上に、薄層の瀝青舗装(摩耗層として)や
着色舗装、着色塗装仕上げ(カラーコート)等を
施工することもできる。
本考案の舗装体は、表層、基層等および路床上
部の強化路床層に板状の強化長繊維入り瀝青セメ
ント硬化体層を設け、それらの間に、在来の路盤
があるので、全体として、荷重に対し耐力の強い
積層構造を形成している。強化長繊維入り瀝青セ
メント硬化体層は、長繊維入り瀝青セメント硬化
体中に網、格子、筋等を入れて、更に強化したも
のである。長繊維入り瀝青セメント硬化体は、冷
工式でアスフアルトコンクリートと同様の撓み性
を有するが、荷重衝撃、振動等の吸収性が大き
く、ひゞわれ抵抗性が大である。また、曲げやせ
ん断応力に対して強く、ひゞわれや、破断を生じ
にくい。また、温度によつて軟化しないので、夏
季に荷重によつて流動したり、わだち掘れをおこ
すおそれがない。とくに、局部的に長時間荷重を
受けても、局部的に変形することなく、板として
対応できる。更に、摩耗にも強い等の特性をもつ
ている。この長繊維入り瀝青セメント硬化体を、
更に網、格子、筋等を挿入して強化した強化長繊
維入り瀝青セメント硬化体層を上下に、その中間
に路盤を設けた構造となつている本考案の舗装体
は、ベニヤ板様の効果があり、曲げ強度が増大す
るので、より交通荷重に変形をおこしにくい。夏
季の高気温下に、交通荷重、とくに局部的に輪荷
重が集中する様な場合にも、わだち掘れ、流動を
おこさない。また、気温の低い冬季においても、
路床の支持力が強化され、しかも板状となつてい
るので応力が局部的に集中されず、平均的に分散
するので、局部的に変化しにくい構造となつてい
る。そのために破壊しにくい。更に、摩粍に対し
ても、強化長繊維入り瀝青セメント硬化体層は強
いので、耐久性の舗装体が得られる。尚、強化長
繊維入り瀝青セメント硬化体層は、アスフアルト
コンクリート層との結合性がよいので、表、基層
にアスフアルトコンクリート層と積層して用いア
スフアルトコンクリート層を強化して用いること
もできる。
本考案の舗装体において、路盤と路床の間に強
化路床層を設けており、この層は、防水性もよい
ので、路床の雨水への滲透を防止し、路床の雨水
による支持力の低下も防止できる。本考案の舗装
体において、舗装体の両側面の舗装止め、分離帯
や側溝と接する部分に強化長繊維入り瀝青セメン
ト硬化体層を設けることにより、舗装体の全体が
防水層で構築され、上部からの降雨水、下部から
の地下水、側壁からの浸透水をしや断できる構造
もとることができる。本発明の舗装体の主体は、
また常温施工で構築できる利点を有している。
次に、本考案の舗装体を実施例によつて説明す
る。
実施例 1 路床を不陸整正して、ローラ等で充分転圧す
る。ついで、その上面に、連続ガラス繊維ストラ
ンドの嵩高なマツト(厚さ約2.5cm)を1層敷き
ならす。ついで、その上に合成樹脂製網を拡げて
敷き、さらにその上にガラス繊維マツト(厚さ約
2.5cm)を1層敷く。ついで、その上から、砂2
重量部、セメント混合用アスフアルト乳剤(非イ
オン系、蒸発残留物60重量%、蒸発残留物の針入
度(25℃)128)2.0重量部、早強ポルトランドセ
メント1重量部と適量の水の割合で混合したモル
タル(稠度は、土木学会規定のプレパクトコンク
リート指針案によるJロートを使用したフロータ
イムで、20〜30秒程度)を流しこみ、てん充す
る。てん充の際に、モルタルに振動を与える。こ
うして、ガラス繊維マツトの厚さを全部十分にて
ん充し、硬化させて強化路床層(厚さ6cm)を形
成した。ついで、この上に、砕石路盤を厚さ10cm
に造る。即ち、路盤材を敷きならし、十分転圧す
る。ついで、その上面にプライムコートとして、
アスフアルト乳剤PK−1を120/100m2散布す
る。ついで、その上面に、ガラス繊維マツト(厚
さ約2.5cm)を1層敷く。ついで、その上に合成
樹脂製の網を敷き、さらにその上に、ガラス繊維
マツト(厚さ約2.5cm)を1層敷く。ついで、上
述したモルタルを、振動を与えながら流しこみ、
てん充する。モルタルが硬化し、厚さ5cmの強化
長繊維入り瀝青セメント硬化体層よりなる表層が
形成される。かくして、本考案の舗装体を構築す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の舗装体の1実施例を示す舗装体の
断面図である。 図において、1は路床、2は強化長繊維入り瀝
青セメント硬化体層、3は路盤、4は表層、基層
等、5は網、格子、筋等、6は長繊維入り瀝青セ
メント硬化体層である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 路床上に、合成樹脂、金属等の網、格子、筋等
    を挿入して強化した長繊維入り瀝青セメント硬化
    体層を設け、その上に砕石路盤等の路盤を設け、
    その上面に合成樹脂、金属等の網、格子、筋等を
    挿入して強化した長繊維入り瀝青セメント硬化体
    の表層、基層等を設けたことを特徴とする舗装
    体。
JP20144183U 1983-12-30 1983-12-30 舗装体 Granted JPS60111905U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20144183U JPS60111905U (ja) 1983-12-30 1983-12-30 舗装体

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JP20144183U JPS60111905U (ja) 1983-12-30 1983-12-30 舗装体

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Publication Number Publication Date
JPS60111905U JPS60111905U (ja) 1985-07-29
JPH0136964Y2 true JPH0136964Y2 (ja) 1989-11-09

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