JP6614655B2 - 自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法 - Google Patents
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Description
また、歩道と車道の区別のない道路において、歩道に代わって路側帯が設置されている道路もあり、この様な道路の場合、自転車は歩行者の通行を妨げないような速度と方法で、この路側帯を通行することができるようにされているが、この場合にも歩行者と自転車との接触事故が報告されている。
しかし、この排水勾配は道路の勾配がまちまちであるため、この道路勾配にあわせる排水勾配もまちまちに設定しなければならない。
よって、門型構造をした側溝の底板部にインバートコンクリートを現場打設して製造する側溝を、いわゆる自由勾配側溝と称して、該自由勾配側溝が汎用的に使用されているのが現状である。
長手方向に向かい延出する略長方形状の開口部が上壁部に形成された略門型状をなす自由勾配側溝と、前記開口部に設置される、上下方向に貫通する排水スリットを蓋上面より上方に突設する凸条部に設け、該凸条部の高さが略5cm乃至10cmの間で複数種類用意されたスリット蓋とを備え、
前記自由勾配側溝を、該自由勾配側溝の天端面の位置が、計画される舗装面の高さより略5cm乃至10cm程度低い位置になる様施工し、
前記施工後に、前記凸条部の高さが複数種類あるスリット蓋の内、前記計画された舗装面の高さより低く施工された高さにあったスリット蓋を選択して前記開口部に設置し、前記凸条部の歩道側に境界ブロックを設置した後、前記凸条部の上面高さまで舗装する自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法であり、
前記凸条部の歩道側に前記境界ブロックが設置される際に、同じ道路内において車両の乗り入れが行われる箇所では、高さの低い境界ブロックが使用されると共に、前記自由勾配側溝の埋設施工高さを異ならせ、前記高さの低い境界ブロックの埋め込み深さを通常の境界ブロックの埋め込み深さより深く埋め込むと共に、自由勾配側溝も深く埋設施工し、前記車両の乗り入れが行われる箇所で、凸条部の歩道側に設置する境界ブロックの埋め込み深さを深くとって高さの低い境界ブロックを設置した、
ことを特徴とし、
または、
長手方向に向かい延出する略長方形状の開口部が上壁部に形成された略門型状をなす自由勾配側溝と、前記開口部に設置される、上下方向に貫通する排水スリットを蓋上面より上方に突設する凸条部に設け、該凸条部の高さが略5cm乃至10cmの間で複数種類用意されたスリット蓋とを備え、
前記自由勾配側溝の上壁には上下方向に貫通する排水スリットが設けられた自由勾配側溝であり、
前記自由勾配側溝を、該自由勾配側溝の天端面の位置が、計画される舗装面の高さより略5cm乃至10cm程度低い位置になる様施工し、
前記施工後に、前記凸条部の高さが複数種類あるスリット蓋の内、前記計画された舗装面の高さより低く施工された高さにあったスリット蓋を選択して前記開口部に設置し、
前記凸条部の歩道側に境界ブロックを設置した後、前記自由勾配側溝の上壁に形成された排水スリットの上面にメッシュフィルターを配置し、次いで、前記凸条部の上面高さまで排水性舗装する自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法であり、
前記凸条部の歩道側に前記境界ブロックが設置される際に、同じ道路内において車両の乗り入れが行われる箇所では、高さの低い境界ブロックが使用されると共に、前記自由勾配側溝の埋設施工高さを異ならせ、前記高さの低い境界ブロックの埋め込み深さを通常の境界ブロックの埋め込み深さより深く埋め込むと共に、自由勾配側溝も深く埋設施工し、前記車両の乗り入れが行われる箇所で、凸条部の歩道側に設置する境界ブロックの埋め込み深さを深くとって高さの低い境界ブロックを設置した、
ことを特徴とし、
または、
前記略長方形状をなす開口部の大きさは、自由勾配側溝の敷設後、インバートコンクリートの打設作業用開口部を兼用できる大きさとすべく、自由勾配側溝の長手方向中央位置から両端部側に向かって延出させ、延出させた長手方向の長さが自由勾配側溝の長手方向長さの略2分の1以上となる長さとし、開口部の幅方向の長さは、長さ両端部が自由勾配側溝の両側壁上端面厚み方向略中央位置付近となる長さとし、
前記開口部からインバートコンクリート打設器具を挿入してインバートコンクリートの打設作業を行った後、前記開口部に前記スリット蓋を嵌め込むと共に、前記側壁上端面にスリット蓋の底面を載置し、
次いで、前記凸条部の上面位置まで道路舗装用アスファルトを打設し、前記凸条部の上面のみ露出する自転車通行帯を形成した、
ことを特徴とするものである。
底壁が設けられていないのは、インバートコンクリート14を現場打ちし、所定の排水勾配とした底壁を有する排水溝を設置するためである。
該開口部4内には、上下方向に貫通する排水スリット5を、蓋上面6より上方に突設する凸条部7に設けられたスリット蓋8が嵌め込まれて設置できるようになっている。
すなわち、上壁3にインバート打設作業用開口部が設けられていない場合、インバートの打設作業は、側溝2間の空間側から行わなければならず、作業困難となる。
なお、好ましくは、延出させた長手方向の長さが自由勾配側溝1の長手方向長さの略3分の2以上となる長さとする。
これにより、連結壁11に溜められた雨水は、スムーズに排水スリット5から自由勾配側溝1内部の排水路15へと導入されることになる。
しかして、この様な自由勾配側溝1を使用すれば排水効率を格段に高めることが出来る。
1.自由勾配側溝1を、その天端の位置(上面の高さ)が計画される最終的な舗装高さよりも5〜10cm程度低い位置になるように施工する。
(従来は、舗装面と同一面に施工している。)
2.この自由勾配側溝1の開口部4に凸条部7のあるスリット蓋8を設置する(図2、図3)。
尚、従来では、この開口部4には凸条部のない平らなコンクリート蓋や、グレーチング蓋が設置するものとされていたが、歩道と車道との間に自転車通行帯を設けた場合、該自転車通行帯が狭くなったり、また、自転車が滑って危ないとの課題があった。よって、本発明では自由勾配側溝1の埋設施工を従来より5乃至10cm低くし、自由勾配側溝1の上方に自転車通行帯を作る発想とした。
よって、道路上に露出するのは凸条部7の上面だけである。したがって、凸条部7の高さは5〜10cmで凸条部7の上面が計画舗装高さとなるようにしてある。
3.凸条部7の歩道側に歩車道の境界ブロック12(縁石)を設置する(図4、図5)。
4.最後に、舗装を前記の計画高さまで舗装して終了となる(図1参照)。
1.排水スリット5付きの自由勾配側溝1を、その天端の位置(上面の高さ)が計画される最終的な舗装高さよりも5〜10cm程度低い位置になるように施工する。尚、従来は、舗装面と同一面に施工する。
2.この排水スリット5付き自由勾配側溝1の開口部4に凸条部7のあるスリット蓋(スリット蓋8)を設置する。
(従来はこの開口部4には凸条部7のないスリット蓋や、グレーチング蓋が設置される)
この凸条部7の高さは5〜10cmで凸条部7の上面が計画舗装高さとなるようにする。
3.凸条部7の歩道側に歩車道の境界ブロック12(縁石)を設置する。
4.排水スリット付き自由勾配側溝1の排水スリット5の上に、メッシュフィルター16(ステンレス等の金属製、耐熱樹脂製など)を設置する。
5.排水性舗装を計画高さまで舗装する。
2 側壁
3 上壁
4 開口部
5 排水スリット
6 蓋上面
7 凸条部
8 スリット蓋
9 側壁上端面
10 スリット蓋の底面
11 連結壁
12 境界ブロック
13 舗装用アスファルト
14 インバートコンクリート
15 排水路
16 メッシュフィルター
Claims (3)
- 長手方向に向かい延出する略長方形状の開口部が上壁部に形成された略門型状をなす自由勾配側溝と、前記開口部に設置される、上下方向に貫通する排水スリットを蓋上面より上方に突設する凸条部に設け、該凸条部の高さが略5cm乃至10cmの間で複数種類用意されたスリット蓋とを備え、
前記自由勾配側溝を、該自由勾配側溝の天端面の位置が、計画される舗装面の高さより略5cm乃至10cm程度低い位置になる様施工し、
前記施工後に、前記凸条部の高さが複数種類あるスリット蓋の内、前記計画された舗装面の高さより低く施工された高さにあったスリット蓋を選択して前記開口部に設置し、前記凸条部の歩道側に境界ブロックを設置した後、前記凸条部の上面高さまで舗装する自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法であり、
前記凸条部の歩道側に前記境界ブロックが設置される際に、同じ道路内において車両の乗り入れが行われる箇所では、高さの低い境界ブロックが使用されると共に、前記自由勾配側溝の埋設施工高さを異ならせ、前記高さの低い境界ブロックの埋め込み深さを通常の境界ブロックの埋め込み深さより深く埋め込むと共に、自由勾配側溝も深く埋設施工し、前記車両の乗り入れが行われる箇所で、凸条部の歩道側に設置する境界ブロックの埋め込み深さを深くとって高さの低い境界ブロックを設置した、
ことを特徴とする自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法。
- 長手方向に向かい延出する略長方形状の開口部が上壁部に形成された略門型状をなす自由勾配側溝と、前記開口部に設置される、上下方向に貫通する排水スリットを蓋上面より上方に突設する凸条部に設け、該凸条部の高さが略5cm乃至10cmの間で複数種類用意されたスリット蓋とを備え、
前記自由勾配側溝の上壁には上下方向に貫通する排水スリットが設けられた自由勾配側溝であり、
前記自由勾配側溝を、該自由勾配側溝の天端面の位置が、計画される舗装面の高さより略5cm乃至10cm程度低い位置になる様施工し、
前記施工後に、前記凸条部の高さが複数種類あるスリット蓋の内、前記計画された舗装面の高さより低く施工された高さにあったスリット蓋を選択して前記開口部に設置し、
前記凸条部の歩道側に境界ブロックを設置した後、前記自由勾配側溝の上壁に形成された排水スリットの上面にメッシュフィルターを配置し、次いで、前記凸条部の上面高さまで排水性舗装する自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法であり、
前記凸条部の歩道側に前記境界ブロックが設置される際に、同じ道路内において車両の乗り入れが行われる箇所では、高さの低い境界ブロックが使用されると共に、前記自由勾配側溝の埋設施工高さを異ならせ、前記高さの低い境界ブロックの埋め込み深さを通常の境界ブロックの埋め込み深さより深く埋め込むと共に、自由勾配側溝も深く埋設施工し、前記車両の乗り入れが行われる箇所で、凸条部の歩道側に設置する境界ブロックの埋め込み深さを深くとって高さの低い境界ブロックを設置した、
ことを特徴とする自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法。
- 前記略長方形状をなす開口部の大きさは、自由勾配側溝の敷設後、インバートコンクリートの打設作業用開口部を兼用できる大きさとすべく、自由勾配側溝の長手方向中央位置から両端部側に向かって延出させ、延出させた長手方向の長さが自由勾配側溝の長手方向長さの略2分の1以上となる長さとし、開口部の幅方向の長さは、長さ両端部が自由勾配側溝の両側壁上端面厚み方向略中央位置付近となる長さとし、
前記開口部からインバートコンクリート打設器具を挿入してインバートコンクリートの打設作業を行った後、前記開口部に前記スリット蓋を嵌め込むと共に、前記側壁上端面にスリット蓋の底面を載置し、
次いで、前記凸条部の上面位置まで道路舗装用アスファルトを打設し、前記凸条部の上面のみ露出する自転車通行帯を形成した、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法。
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JP2015232580A JP6614655B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015232580A JP6614655B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法 |
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