JP3553899B2 - 排水性舗装路面用側溝 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水性舗装路面の路肩に埋設され、舗装路面内に浸透したり路肩を流れたりする雨水等を通水口を通じて速やかに排水する排水性舗装路面用側溝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、歩道に雨水を浸透させる透水性舗装路面が普及するにつれ、高速道路や交通量の多い車道等にも、路面より雨水等を速やかに排水することを目的とした排水性舗装路面が適用されてきている。排水性舗装路面は、路面に降り注いだ雨水等を舗装内に浸透させるための空隙を有するアスファルト混合物からなる排水性の表層(排水性舗装)と、耐久性や強度の確保のために路盤以下の層に水を浸透させない不透水性の基層(不透水性舗装)より構成され、雨天時のすべり抵抗性の向上や水はねの緩和による車両の安全走行性の向上、夜間雨天時の視認性向上の他、車両走行騒音の低減等の付加的効果もあり、年々普及してきている。
しかし、この排水性舗装路面は、排水性舗装の下地として不透水性舗装が施工されているため、多量の降雨や積雪があった場合には、雨水等が地下へ円滑に浸透されないという課題がある。即ち、排水性舗装内を浸透した雨水が排水性舗装と不透水性舗装との境界部に貯留してしまい、排水性舗装を劣化させてしまうという課題である。そのため、路面を浸透した雨水等が排水性舗装内で貯留することを防止し、速やかに排水することができる排水構造物としての排水性路面用側溝が提案されている。
【0003】
従来の排水性舗装路面用側溝としては、特開平7−310358号公報(以下、イ号公報と呼ぶ)に、「透水性舗装路面用側溝」が開示されている。
イ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝は、底部と側壁とを備えた筐体と、筐体内部に形成された排水路と、排水性舗装と不透水性舗装との境界付近と隣接する位置にあたる側壁に排水路と連通する通水口と、を備えた構成を有している。
この構成により、イ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝では、排水性舗装内に浸透し排水性舗装と不透水性舗装との境界付近に貯留した雨水等が、通水口によって排水路に流される。
【0004】
また、その他の排水性舗装路面用側溝としては、特開平11−280015号公報(以下、ロ号公報と呼ぶ)に「コンクリート製暗渠ブロック」が開示されている。
ロ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝は、側溝本体の内部の長手方向に形成された排水路と、不透水性舗装の上部に配置される排水性舗装面の縁端に臨む側溝本体の一側上方に設けられ排水路に連通する通水口と、排水性舗装表面に搭載される道路境界ブロックに臨む側溝本体の他側上方に設けられ排水路に連通する通水口と、を備えた構成を有している。
この構成により、ロ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝では、排水性舗装内に浸透し排水性舗装と不透水性舗装との境界付近に貯留した雨水等が、側溝の一側上方に設けられた通水口によって排水路に流され、排水性舗装表面を流れてきた雨水等が、側溝の他側上方に設けられた通水口によって排水路に流される。
【0005】
さらに、その他の排水性舗装路面用側溝としては、特開平11−222912号公報(以下、ハ号公報と呼ぶ)に「排水性舗装用暗渠ブロック」が開示されている。
ハ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝は、底部と、底部の両側に立設する側壁と、排水勾配を有する傾斜面と道路境界ブロックが搭載される切欠部とを備えた頂部と、長手方向に貫通する排水路と、側壁の上部よりに位置し排水路に連通する透水部材が装着された通水口と、を備えた構成を有している。
この構成により、ハ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝では、排水性舗装内に浸透し排水性舗装と不透水性舗装との境界付近に貯留した雨水等が、透水部材が装着された通水口によって排水路に流され、路面舗装時に舗装材が、通水口および排水路に侵入するのが阻止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の排水性舗装路面用側溝では、以下のような課題を有していた。
(1)イ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝は、側壁に設けられた通水口の長手方向に対する高さ方向の開口比率が小さいため、排水性舗装の施工厚みによっては通水口が排水性舗装と不透水性舗装の境界部に配置されない場合があって、排水効率が悪くなるという課題を有していた。
(2)その改善のために通水口の開口面積を大きくすると、側溝自体の強度が低下してしまうという課題を有していた。
(3)路面舗装時に舗装材が、側壁に設けられた通水口や排水路に侵入し通水口や排水路を塞いで、排水の流れを阻害してしまうという課題を有していた。
(4)ロ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝は、排水性舗装表面を流れてきた雨水等が側溝本体の他側上方に設けられた通水口から排水路に流れ込むときに、土砂やごみも一緒に排水路に流れ込み、排水の流れを阻害してしまうという課題を有していた。
(5)排水性舗装路面を流れてきた雨水等は、道路境界ブロックと通水口の隙間から排水路に流れ込むため、土砂やごみが側溝本体の他側上方に設けられた通水口と道路境界ブロックの隙間に詰まりやすく通水口が塞がれやすいので、排水性舗装路面を流れてきた雨水等が路面にあふれてしまうことがあるという課題を有していた。
(6)ハ号公報に開示の排水性舗装路面用側溝は、透水部材が側壁に設けられた通水口に装着されているため、路面舗装時に舗装材が通水口や排水路に侵入してしまうことを阻止できるが、側溝の製造工程において透水部材を側溝本体に装着する工程が増え、また、透水部材が目詰まりした場合は通水口を塞いでしまい、排水の流れを阻害してしまうという課題を有していた。
(7)通水口の両側面に微粒子状の細土等(シルトや粘土等)が付着しやすく、これが通水効率を低下させるという課題を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、路面の舗装時や舗装完了後に舗装材の骨材や小石等が通水口から排水路に侵入することを阻止できるとともに排水性に優れ、更に排水性舗装と不透水性舗装の境界部に滞留した雨水等を排水性舗装の施工厚みに左右されずに迅速に排水できるとともに、施工が容易で堅牢な排水性舗装路面用側溝を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために本発明の排水性舗装路面用側溝は、底部と、底部の両側に立設する側壁と、頂部と、を備えた筐体と、筐体の長手方向に対して略平行状に貫設された排水路と、頂部と側壁との稜から頂部及び側壁に形成された、排水路に連通する1以上のスリット状の通水口と、を備えた構成を有している。
この構成により、路面の舗装時や舗装完了後に舗装材の骨材や小石等が通水口から排水路に侵入することを阻止できるとともに排水性に優れ、更に排水性舗装と不透水性舗装の境界部に滞留した雨水等を排水性舗装の施工厚みに左右されずに迅速に排水できるとともに、施工が容易で堅牢な排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の排水性舗装路面用側溝は、底部と、底部の両側に立設する側壁と、頂部と、を備えた筐体と、筐体の長手方向に対して略平行状に貫設された排水路と、頂部と側壁との稜から頂部及び側壁に形成された、排水路に連通する1以上のスリット状の通水口と、を備え、前記通水口が前記側壁及び前記頂部の内表面における開口幅が外表面における開口幅よりも大きい拡開形状を有し、前記通水口の幅方向の拡開角αが2°〜60°である構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)側溝本体は筐体に貫通する排水路が設けられた筒形状で、かつ通水口の開口部がスリット状でその面積が小さいので、施工された場合にも車両重量に充分抗することができ、地震等の外力に対しても堅牢である。
(2)通水口の開口部の外縁が頂部と側壁との稜を含むように形成されているので、通水口に流れ着いた水を効率よく通水口から排水路に排水することができる。
(3)多量の降雨等があった場合でも通水口の開口幅の狭さが律速とならずに、雨水を迅速に通水口から排水路に排水することができる。
(4)通水口近傍の筐体の強度を確保することができる。
(5)通水口の内表面に砂等が付着した場合でも、多量の降雨等があったときに通水口を通過する水によって付着した砂等を取り除くことができ、通水口の排水能力を低下させないという自浄作用とを有する。通水口の外部の開口面積より内部の開口面積が大きいので、通水口に流れ込んだ水の流速が変わり、通水口においてキャビテーションの発生があるからである。
(6)通水口の両側面に付着した微粒子状の細土等が、乾燥するたびにその重量で剥がれて排水路内に落下するので、通水口が微粒子状の細土等で詰まってしまうのを防止でき、排水能力を維持することができる。
【0010】
ここで、排水性舗装路面用側溝としては、管状の側溝や雨水桝等が用いられる。排水性舗装路面用側溝の頂部は、フラットなものや、路面の勾配に合わせた傾斜面を有するもの、車道と歩道の道路境界ブロックを搭載できる切欠部を有するもの等が用いられる。なお、頂部に傾斜面と切欠部とを有する排水性舗装路面用側溝の場合は、通水口は切欠部の形成されていない側の頂部(傾斜面)と側壁の稜から、頂部及び側壁に形成される。これにより、頂部に設けられた通水口が道路境界ブロックから離れた位置に形成されるので、道路境界ブロックに沿って流れる雨水等に含まれる砂等が通水口から排水路に大量に流れこむのが抑制されるので、排水路に流れこんだ砂等が堆積して排水路内の排水の流れが阻害されるのを防止できる。
なお、拡開角αが2°より小さくなると、通水口を通過して排水される水の量が少なくなり、排水効率が低下する傾向がみられ、60°より大きくなると通水口近傍の筐体の強度が低下する傾向がみられるため、いずれも好ましくない。特に、拡開角αが1°よりも狭くなるか、90°よりも広くなるとこの傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排水性舗装路面用側溝であって、前記筐体に代えて、頂部と、前記頂部の両側から下方に形成された側壁と、を備えた逆U型体と、前記逆U型体の長手方向に対して略平行状に形成された排水路と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)底部が開放されている逆U型体の側溝本体を有する自由勾配側溝や雨水桝等においても、開口部がスリット状でその面積が小さい通水口を形成することができるので、施工された場合にも車両重量に充分抗することができ、地震等の外力に対しても堅牢である。
(2)通水口の開口部の外縁が頂部と側壁との稜を含むように形成されているので、通水口に流れ着いた水を効率よく通水口から排水路に排水することができる。
【0012】
ここで、逆U型体の側溝本体としては、自由勾配側溝や雨水桝等が用いられる。自由勾配側溝や雨水桝等の頂部には、通水口の他に、コンクリート蓋や雨水集水用のグレーチング蓋等を載せるための蓋装着孔部を形成することができる。
【0013】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の排水性舗装用路面側溝であって、頂部に通水口端部と連設する凹部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、凹部が頂部の通水口に流れ込まなかった雨水等を一旦プールした後に通水口に供給するので、頂部に設けられた通水口の排水能力を向上できるという作用が得られる。
【0014】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝であって、通水口が頂部と側壁との稜を介して連通している構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1で得られる作用に加え、側溝を製造する際、通水口を形成する型を連通部だけに配置すれば良く、型の数と型の配置に係る手間とが少なくてすむため、製造が容易で、コスト性に優れるという作用が得られる。
【0015】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝であって、側壁および頂部の外表面における通水口の開口幅が1mm〜15mm、好ましくは2mm〜9mmである構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1で得られる作用に加え、排水性舗装の施工時や施工後に、通水口の開口幅より大きな粒径を有する骨材や小石等が通水口から排水路内に侵入するのを阻止できるという作用が得られる。
【0016】
ここで、側壁および頂部の内表面における通水口の開口幅が、2mmより狭くなるにつれ通水口を通過して排水される水の量が少なくなり、排水効率が低下する傾向がみられ、9mmより広くなるにつれ骨材や小石等が通水口から排水路に侵入する傾向がみられるため、いずれも好ましくない。特に、通水口の開口幅が1mmよりも狭くなるか、15mmよりも広くなるとこの傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
【0019】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝であって、通水口の拡開中心が筐体の長手方向に略直交状である構成を有している。
この構成によって、請求項1乃至5の内いずれか1で得られる作用に加え、通水口で分割された通水口近傍の筐体の強度が高く、堅牢であるという作用が得られる。
【0020】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の排水性舗装路面用側溝であって、側壁における通水口の開口長さが30mm〜300mm、好ましくは50mm〜250mmで、通水口の下端部が排水性舗装と不透水性舗装との境界部又は不透水性舗装部に設けられている構成を有している。
この構成によって、請求項6で得られる作用に加え、側壁に設けられたスリット状の通水口の長さを排水性舗装の施工厚みよりも充分長く形成しておくことができるので、排水性舗装の施工厚さにかかわらずに通水口の開口部の下縁を排水性舗装と不透水性舗装との境界の下に配置させることができ、排水性舗装と不透水性舗装の境界を流れてきた雨水等をスムーズに通水口から排水路に排水することができるという作用が得られる。
【0021】
ここで、通水口の開口長さが50mmより短くなると、排水性舗装の施工厚みは通常50mm以上あるので、不透水性舗装上に滞留した雨水等の排水効率が低下する傾向がみられ、250mmより長くなると、筐体の強度が低下する傾向がみられるため、いずれも好ましくない。特に、開口長さが30mmよりも短くなるか、300mmよりも長くなるとこの傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
【0022】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝であって、前記側壁における前記通水口が、前記排水路へ向かう下り傾斜を有し、水平線に対する前記通水口の傾斜角βが1°〜75°、好ましくは5°〜65°である構成を有している。
この構成によって、請求項1乃至7の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)側壁に形成された通水口が排水路へ向かう下り傾斜を有しているため、排水性舗装路面に埋設施工された際に排水性舗装と不透水性舗装の境界面を流れてきた雨水等が通水口内で滞留せずに排水路へ流れ込むので、雨水等とともに流れてきた微粒子状の細土等が通水口内に堆積し難く排水能力を維持することができる。
【0023】
ここで、水平線に対する通水口の傾斜角βは1°〜75°、好ましくは5°〜65°とされる。傾斜角βが5°より小さくなるにつれて、流れてきた雨水等が通水口内で滞留し易く雨水等とともに流れてきた微粒子状の細土等が堆積し易くなる傾向がみられ、65°より大きくなるにつれて側壁の通水口周縁部の強度が低下する傾向がみられるとともに、通水口が排水路の下部寄りに連通して形成されるので、排水路を流れる雨水等が増水したときには通水口内に溢れ易く排水能力が低下する傾向がみられるため好ましくない。特に、傾斜角βが1°よりも小さくなるか75°よりも大きくなるとこの傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
【0024】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の内いずれか1に記載の排水性路面舗装用側溝であって、前記頂部における前記通水口の短辺側の壁部が、前記排水路との連通部において拡がって曲成された曲成部を備えた構成を有している。
この構成によって、請求項1乃至8の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)曲成部は拡がっているので下側(排水路側)を向き、連通部の付着面が狭いので雨水等で運ばれてきた微粒子状の細土等が付着し難く、堆積しても付着力が弱いため、通水口が目詰まりを起こし難く排水能力を維持することができる。
(2)曲成部を有し連通部の垂直面が少ないので細土等の付着力が弱く排水路側に落下し易いため、通水口が目詰まりを起こし難く排水能力を維持することができる。
【0025】
ここで、曲成部は下側(排水路側)を向くように拡がって形成されていれば、折曲されていても湾曲されていてもよい。
【0026】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1における排水性舗装路面用側溝の斜視図であり、図2は図1のA−A線における要部断面図であり、図3は図1のB−B線における要部断面図であり、図4は本実施の形態における排水性舗装路面用側溝を排水性舗装路面に埋設したときの形態を示す要部断面図である。
図中、1は本実施の形態における排水性舗装路面用側溝であり、コンクリートにより成形されている。2は底部3、側壁4および頂部5とからなる筐体である。頂部5は、傾斜面5aと切欠部5bを有している。6は筐体2の内部を長手方向に沿って貫設された排水路、7は通水口で、7aは側壁4に設けられた通水口、7bは頂部5の傾斜面5aに設けられた通水口である。通水口7aと通水口7bは、傾斜面5aと側壁4の稜を介して連通し、かつ排水路6に連通している。8は複数の排水性舗装路面用側溝を連結して埋設するときに使用する連結部材を取り付けるための連結用切欠部である。10は路面に敷設された排水性舗装、11は排水性舗装10の下面に敷設された不透水性舗装、12は路盤である。
なお、排水性舗装路面用側溝1を透水性舗装路面に埋設したときに、側壁4に設けられた通水口7aの開口部の下縁が排水性舗装10と不透水性舗装11の境界よりも下に位置されるように、側壁4に設けられた通水口7aの開口長さは設定されている。
【0027】
ここで、本実施の形態1では、スリット状の通水口7は、筐体2の長手方向に対して直交状に設けられており、側壁4および頂部5の外表面における通水口7の開口幅を2〜9mmとして、内表面における開口幅が外表面における開口幅よりも大きい拡開形状を有し、その拡開角αを2°〜60°としている。
また、本実施の形態における側壁4の通水口7aの開口長さは50mm〜250mmである。施工される排水性舗装厚みは通常50mm〜100mmなので、排水性舗装の施工厚みに左右されずに迅速に排水できるようにするためである。なお、通水口7は、コンクリートで成形された筐体2に内蔵される鉄筋の存在しない任意の位置に設けている。
さらに、頂部5に設けられた傾斜面5aの傾斜角度は、路面の勾配に合わせた6%であり、路面に配設された際、切欠部5bに近づくにつれて低くなるように設定してある。
【0028】
以上のように構成された本実施の形態1における排水性舗装路面用側溝について、以下その動作を説明する。
排水性舗装路面用側溝1の敷設および路面の舗装の際、まず、複数の排水性舗装路面用側溝1を路肩の位置に配設し、連結用切欠部8にて連結部材を使用して連結した後、頂部5の切欠部5bに道路境界ブロック(図示しない)を搭載する。その後、路盤12となる砂、砂利、砕石等を敷設し、不透水性舗装11としてのアスファルト舗装またはコンクリート舗装を、排水性舗装路面用側溝1の側壁4に設けられた通水口7aの開口部の下縁よりも上方まで敷設する。さらに、所望粒度の天然石、砕石、鉄鋼炉の残滓、鉱物、砂等の骨材とセメントや合成樹脂接着剤よりなるバインダーとを所望時間混練し、骨材相互を結合すると共に骨材間に厚み方向に連続する空隙を形成した排水性舗装10を排水性舗装路面用側溝1の頂部5の傾斜面5aに略一致するように敷設する。この際、排水性舗装路面用側溝1の側壁4に設けられた通水口7aはスリット状でその開口幅が2mm〜9mmなので、排水性舗装時に骨材が通水口7aから排水路6内に侵入するのが阻止される。
【0029】
舗装完成後に路面に降り注いだ雨水等は、排水性舗装10内部に浸透するものと排水性舗装10の表面を流れるものとに分けられる。
まず、排水性舗装10内部に浸透した雨水等は、排水性舗装10と不浸透性舗装11の境界を流れて側壁4に設けられた通水口7aに達するものと、排水性舗装10の内部を流れて側壁4に設けられた通水口7aに達するものとがあり、排水性舗装10と不浸透性舗装11の境界を流れて通水口7aに達した雨水等は、通水口7aの開口部の下縁が排水性舗装10と不透水性舗装11の境界よりも下に位置されるように形成されているので、スムーズに通水口7aから排水路6に排水することができる。排水性舗装10の内部を流れて通水口7aに達した雨水等は、通水口7aの開口部の上縁が傾斜面5aと側壁4との稜の位置に形成されているので、滞留することなく通水口7aから排水路6に排水することができる。また、通水口7aは側壁4の内表面における開口幅が、外表面における開口幅よりも大きい拡開形状を有しているので、多量の降雨等があった場合でも迅速に通水口7aから排水路6に排水される。
【0030】
次に、排水性舗装10の表面を流れた雨水等は、排水性舗装10の表面を路面の勾配に沿って排水性舗装路面用側溝1の頂部5の傾斜面5aに流れ込み、一部は傾斜面5aに設けられた通水口7bから排水路6に排水される。
ここで、通水口7bの開口部の外縁は傾斜面5aと側壁4との稜の位置に形成されていて排水性舗装10に接しているため、通水口7bに流れ着いた水を効率よく通水口7bから排水路6に排水することができる。また、排水性舗装路面用側溝1の傾斜面5aに設けられた通水口7bはスリット状でその開口幅が2mm〜9mmなので、小石やタバコの灰殻、ゴミ等が通水口7bに流れ込むのが阻止され、排水路6には雨水等の流水のみが排水される。
【0031】
さらに、傾斜面5aに流れ込んだ雨水等のうち通水口7bに流れ込まなかった水は、路面の勾配に合わせて勾配を設けた傾斜面5aを流れ、傾斜面5aの道路境界ブロック(図示しない)近傍に滞留する。多量の降雨等があった場合は道路境界ブロック(図示しない)に沿って傾斜面5aを長手方向に流れ、さらに多量の降雨等があった場合は、傾斜面5aに設けられた通水口7bから排水路6に排水される。このとき、流水に含まれている水に沈みやすい砂等は、傾斜面5aの道路境界ブロック(図示しない)近傍に滞留する傾向を示し、通水口7bは傾斜面5aの道路境界ブロック(図示しない)から離れた位置に設けられているので、通水口7bの開口幅よりも小さな粒径を有する砂等が、通水口7bを通って大量に排水路6に流れこむことが阻止される。
また、通水口7a、7bの両側面に付着した微粒子状の細土等は、通水口7a、7bが排水路6側で拡開しているため、乾燥するたびにその重量で剥がれて排水路6内に落下するので、通水口7a、7bが微粒子状の細土等で詰まるのを防止でき、排水能力を維持することができる。
なお、通水口7a、7bの開口幅が1mm〜2mm、拡開角が1°〜2°又は開口長さが30mm〜50mmのときは、排水性能が劣る傾向がみられ、通水口7a、7bの開口幅が9mm〜15mmのときは、小石等が排水路内に侵入する傾向がみられ、通水口7a、7bの拡開角が60°〜90°又は通水口7aの開口長さが250mm〜300mmのときは、筐体の強度が劣る傾向がみられた。
【0032】
以上のように本実施の形態1における排水性舗装路面用側溝は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)側溝本体は筐体に貫通する排水路が設けられた筒形状で、かつ通水口の開口部がスリット状でその面積が小さいので、施工された場合にも車両重量に充分抗することができ、地震等の外力に対しても堅牢である。
(2)スリット状の通水口の開口幅が2mm〜9mmで、かつ拡開形状に形成されているので、排水性舗装の施工時や施工後に、骨材や小石等が通水口から排水路内に侵入するのが阻止されるとともに、多量の降雨等があった場合でも雨水を迅速に通水口から排水路に排水することができ、また、砂等の付着した通水口の内表面を浄化することができる。
(3)通水口の開口部の外縁が傾斜面と側壁との稜を含むように形成されているので、通水口に流れ着いた水を効率よく通水口から排水路に排水することができる。
(4)側壁に設けられたスリット状の通水口の長さを排水性舗装の施工厚みよりも充分長く形成しておくことができるので、排水性舗装の施工厚さにかかわらずに通水口の開口部の下縁を排水性舗装と不透水性舗装との境界の下に配置させることができ、排水性舗装と不透水性舗装の境界を流れてきた雨水等をスムーズに通水口から排水路に排水することができる。
(5)頂部の傾斜面に設けられた通水口は道路境界ブロックから離れた位置に設けられているので、通水口の開口幅よりも小さな粒径を有する砂等が、通水口を通って大量に排水路に流れこむことが抑制されるので、排水路内に流れこんだ砂等が堆積して排水路内の排水の流れが阻害されるのを防止できる。
(6)頂部の傾斜面と側壁とに設けられた通水口は傾斜面と側壁との稜を介して連通しているため、製造が容易である。
(7)通水口が筐体の長手方向に垂直に設けられているため、通水口で分割された通水口近傍の筐体の強度を高くすることができ、堅牢である。
(8)通水口が排水路側で拡開しているため、通水口の両側面に付着した微粒子状の細土等は、乾燥するたびにその重量で剥がれて排水路内に落下するので、通水口が微粒子状の細土等で詰まるのを防止でき、排水能力を維持することができる。
【0033】
(実施の形態2)
図5は本実施の形態2における排水性舗装路面用側溝の斜視図である。図6は図5のC−C線における断面図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様のものは、同一の符号を付して説明は省略する。
図中、1aは実施の形態2における排水性舗装路面用側溝、9は傾斜面5aの通水口7bの端部に連設された凹部であり、通水口7bと連通されている。
【0034】
以上のように構成された本実施の形態2における排水性舗装路面用側溝について、以下その動作を説明する。
舗装完成後に路面に降り注いだ雨水等の一部は、路面の及び傾斜面5aの勾配によって、傾斜面5aに設けられた通水口7b及び凹部9に流れ込む。凹部9に流れ込んだ雨水等は、凹部9に一旦プールされた後、凹部9に連設された通水口7bを通って排水路6に排水される。
【0035】
以上のように本実施の形態2における排水性舗装路面用側溝は構成されているので、本実施の形態1に記載の作用に加え、傾斜面に設けられた凹部によって通水口の排水能力を向上させることができるという作用を有する。
【0036】
なお、本実施の形態1及び2では、通水口は傾斜面と側壁との稜を介して連通しているが、連通させずに傾斜面と側壁とに別々の位置に設ける場合もある。また、通水口は筐体の長手方向に直交状に設けているが、長手方向に対し角度を付けて傾斜して設ける場合もある。さらに、筐体及び排水路の断面形状は、本実施の形態に示す略6角形及び略ハート型のものにとらわれるものではなく、筐体断面が略4角形等の場合や、排水路断面が丸形、略4角形等の場合もある。
また、本実施の形態1及び2では、頂部が傾斜面と切欠部とを有している場合について説明したが、頂部が切欠部を有さず傾斜面だけを有する場合や、傾斜面も切欠部も有さないフラットな場合もある。
【0037】
(実施の形態3)
図7は本実施の形態3における排水性舗装路面用側溝の斜視図であり、図8は図7のD−Dにおける断面図である。
図中、1bは本実施の形態3における排水性舗装路面用側溝(一般に、自由勾配側溝と呼ばれる)、2aは側壁4aおよび頂部5cとからなる逆U型体である。側壁4aは上部(頂部5c付近)で肉厚に形成されている。6aは逆U型体2aの長手方向に沿って形成された排水路、7cは側壁4aに形成され排水路6aに向かう拡開形状と水平線に対して傾斜角βの下り傾斜を有する通水口、7dは頂部5cに形成され排水路6aに向かう拡開形状を有し通水口7cと頂部5cと側壁4の稜を介して連通する通水口、7eはスリット状に形成された通水口7dの短辺側(頂部5c側)の壁部が排水路6aとの連通部において拡がって曲形された曲成部、13は頂部5cの略中央部に頂部5cを貫通して略長方形状に形成されコンクリート蓋や雨水集水用のグレーチング蓋等の蓋(図示しない)を装着するための蓋装着孔部、14は蓋装着孔部13に装着される蓋を装着固定するための段部である。
ここで、本実施の形態3では、通水口7cの傾斜角βを5°〜65°としている。
以上のように構成された本実施の形態3における排水性舗装路面用側溝の動作は、実施の形態1で説明したものと同様のものなので、説明は省略する。
なお、通水口7cの傾斜角βが1°〜5°のときは、雨水等が通水口内で滞留し易く運ばれてきた微粒子状の細土等が堆積し易くなる傾向がみられ、傾斜角βが65°〜75°のときは、通水口周縁部の側壁の強度が劣り欠け易くなる傾向がみられた。
【0038】
以上のように本実施の形態3の排水性舗装路面用側溝は構成されているので、実施の形態1に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)側壁に形成された通水口が排水路へ向かう下り傾斜を有しているため、排水性舗装路面に埋設施工された際に排水性舗装と不透水性舗装の境界面を流れてきた雨水等が通水口内で滞留せずに排水路へ流れ込むので、雨水等とともに流れてきた微粒子状の細土等が通水口内に堆積し難く排水能力を維持することができる。
(2)曲成部は排水路側が曲線状に拡がっているので下側(排水路側)を向き、連通部の付着面が狭いので雨水等で運ばれてきた微粒子状の細土等が付着し難く、堆積しても付着力が弱いため、通水口が目詰まりを起こし難く排水能力を維持することができる。
(3)曲成部を有し連通部の垂直面が少ないので細土等の付着力が弱く排水路側に落下し易いため、通水口が目詰まりを起こし難く排水能力を維持することができる。
【0039】
なお、本実施の形態3では、逆U型体を有する排水性舗装路面用側溝に形成された通水口に傾斜角や曲成部が形成された場合について説明したが、実施の形態1及び2に示すような筐体を有する排水性舗装路面用側溝の通水口に傾斜角や曲成部を形成することもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明の排水性舗装路面用側溝によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)側溝本体は筐体に貫通する排水路が設けられた筒形状で、かつ通水口の開口部がスリット状でその面積が小さいので、施工された場合にも車両重量に充分抗することができ、地震等の外力に対しても堅牢な排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
(2)通水口の開口部の外縁が頂部と側壁との稜を含むように形成されているので、通水口に流れ着いた水を効率よく通水口から排水路に排水することができ排水性に優れた排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
(3)多量の降雨等があった場合でも通水口の開口幅の狭さが律速とならずに、雨水を迅速に通水口から排水路に排水することができる排水性能に優れる排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
(4)通水口近傍の筐体の強度を確保することができる堅牢な排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
(5)通水口の内表面に砂等が付着した場合でも、多量の降雨等があったときに通水口を通過する水によって付着した砂等を取り除くことができ、通水口の排水能力が低下しない排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
(6)通水口の両側面に付着した微粒子状の細土等が、乾燥するたびにその重量で剥がれて排水路内に落下するので、通水口が微粒子状の細土等で詰まってしまうのを防止でき、排水能力が低下しない排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0041】
請求項2に記載の発明によれば、
(1)底部が開放されている逆U型体の側溝本体を有する自由勾配側溝や雨水桝等においても、開口部がスリット状でその面積が小さい通水口を形成することができるので、施工された場合にも車両重量に充分抗することができ、地震等の外力に対しても堅牢な排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
(2)通水口の開口部の外縁が頂部と側壁との稜を含むように形成されているので、通水口に流れ着いた水を効率よく通水口から排水路に排水することができ排水性に優れた排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0042】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、頂部の通水口の排水性能が高い排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0043】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、側溝を製造する際、通水口を形成する型を連通部だけに配置すれば良く、型の数と型の配置に係る手間が少なくてすむため、製造が容易で、コスト性に優れる排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0044】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1の効果に加え、排水性舗装の施工時や施工後に、通水口の開口幅より大きな粒径を有する骨材や小石等が通水口から排水路内に侵入するのを阻止できる排水性能が劣化しない排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0046】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の内いずれか1の効果に加え、通水口で分割された通水口近傍の筐体の強度が高い堅牢な排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0047】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6の効果に加え、側壁に設けられたスリット状の通水口の長さを排水性舗装の施工厚みよりも充分長く形成しておくことができるので、排水性舗装の施工厚さにかかわらずに通水口の開口部の下縁を排水性舗装と不透水性舗装との境界の下に配置させることができ、排水性舗装と不透水性舗装の境界を流れてきた雨水等をスムーズに通水口から排水路に排水することができる施工が容易な排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0048】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の内いずれか1の効果に加え、
(1)排水性舗装路面に埋設施工された際、側壁に形成された通水口が排水路へ向かう下り傾斜を有しているため、排水性舗装と不透水性舗装の境界面を流れてきた雨水等が通水口内で滞留せずに排水路へ流れ込むので、雨水等とともに流れてきた微粒子状の細土等が通水口内に堆積し難く排水能力を維持することができる排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【0049】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至8の内いずれか1の効果に加え、
(1)曲成部は拡がっているので下側(排水路側)を向き、連通部の付着面が狭いので雨水等で運ばれてきた微粒子状の細土等が付着し難く、堆積しても付着力が弱いため、通水口が目詰まりを起こし難く排水能力を維持することができる排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
(2)曲成部を有し連通部の垂直面が少ないので細土等の付着力が弱く排水路側に落下し易いため、通水口が目詰まりを起こし難く排水能力を維持することができる排水性舗装路面用側溝を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における排水性舗装路面用側溝の斜視図
【図2】図1のA−A線における要部断面図
【図3】図1のB−B線における要部断面図
【図4】本発明の実施の形態1における排水性舗装路面用側溝を排水性舗装路面に埋設した形態を示す要部断面図
【図5】本発明の実施の形態2における排水性舗装路面用側溝の斜視図
【図6】図5のC−C線における断面図
【図7】実施の形態3における排水性舗装路面用側溝
【図8】図7のD−D線における断面図
【符号の説明】
1,1a,1b 排水性舗装路面用側溝
2 筐体
2a 逆U型体
3 底部
4,4a 側壁
5,5c 頂部
5a 傾斜面
5b 切欠部
6,6a 排水路
7,7a,7b,7c,7d 通水口
7e 曲成部
8 連結用切欠部
9 凹部
10 排水性舗装
11 不透水性舗装
12 路盤
13 蓋装着用孔部
14 段部
α 拡開度
β 傾斜角
Claims (9)
- 底部と、前記底部の両側に立設する側壁と、頂部と、を備えた筐体と、前記筐体の長手方向に対して略平行状に貫設された排水路と、前記頂部と前記側壁との稜から前記頂部及び前記側壁に形成された、前記排水路に連通する1以上のスリット状の通水口と、を備え、前記通水口が前記側壁及び前記頂部の内表面における開口幅が外表面における開口幅よりも大きい拡開形状を有し、前記通水口の幅方向の拡開角αが2°〜60°であることを特徴とする排水性舗装路面用側溝。
- 前記筐体に代えて、頂部と、前記頂部の両側から下方に形成された側壁と、を備えた逆U型体と、
前記逆U型体の長手方向に対して略平行状に形成された排水路と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の排水性舗装路面用側溝。 - 前記頂部に前記通水口端部と連設する凹部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の排水性舗装路面用側溝。
- 前記通水口が、前記頂部と前記側壁との前記稜を介して連通していることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝。
- 前記側壁および前記頂部の外表面における前記通水口の開口幅が1mm〜15mm、好ましくは2mm〜9mmであることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝。
- 前記通水口の拡開中心が前記筐体の長手方向に略直交状であることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝。
- 前記側壁における前記通水口の開口長さが30mm〜300mm、好ましくは50mm〜250mmで、前記通水口の下端部が排水性舗装と不透水性舗装との境界部又は不透水性舗装部に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の排水性舗装路面用側溝。
- 前記側壁における前記通水口が、前記排水路へ向かう下り傾斜を有し、水平線に対する前記通水口の傾斜角βが1°〜75°、好ましくは5°〜65°であることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1に記載の排水性舗装路面用側溝。
- 前記頂部における前記通水口の短辺側の壁部が、前記排水路との連通部において拡がって曲成された曲成部を備えていることを特徴とする請求項1乃至8の内いずれか1に記載の排水性路面舗装用側溝。
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