JP3258270B2 - コンクリート製暗渠ブロック - Google Patents

コンクリート製暗渠ブロック

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JP3258270B2
JP3258270B2 JP08208798A JP8208798A JP3258270B2 JP 3258270 B2 JP3258270 B2 JP 3258270B2 JP 08208798 A JP08208798 A JP 08208798A JP 8208798 A JP8208798 A JP 8208798A JP 3258270 B2 JP3258270 B2 JP 3258270B2
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敬介 川原
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重明 北川
政人 佐口
義範 前田
司 福島
信生 香山
廣 佐藤
敏男 福村
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート製暗渠
ブロックに関し、例えば車道と舗道とを区別する縁石ブ
ロックに沿って敷設されることにより道路舗装面から流
れる雨、雪の流水を効率良く暗渠ブロック内に受け入れ
るのに最適に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート製暗渠ブロックには
例えば図6および図7に示すものがある。すなわち、流
水孔bを内部の長手方向に有し、天面には図6に示すよ
うな平面矩形の集水孔cや長円形等の数個の集水孔を設
けたコンクリート製の暗渠本体aを車道dと舗道eとを
区別する縁石ブロックgに沿って敷設するものである。
また平面矩形の集水孔cには必要に応じてグレーチング
hが施される。そして雨、雪等は車道dの道路舗装面d
1 から流水W′となって勾配θ′に従って暗渠本体aの
天面a1 に流れ、この天面a1 に設けた集水孔cから暗
渠本体a内に流れ込み、流水孔b内を上流側から下流側
へと流される。また前記道路舗装面d1 は例えば砕石
層、砂層、アスファルトまたはコンクリート等の不透水
性の材料により形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、道路等に降
った雨、雪は、道路舗装面d1 がアスファルトまたはコ
ンクリート等の不透水性の材料により形成されている場
合には、図6に示すようにその大部分が道路舗装面d1
の表面を勾配θ′に沿って路肩へと流水W′となって流
れる。この際、雨足が激しく、降雨量が多くなると、道
路舗装面d1 は表面が水浸しになり、車両のスリップ事
故等が多発する不都合がある。しかも、道路舗装面d1
の表面に存在する土砂やゴミも雨水等の流水W′と一緒
に道路舗装面W′の表面を流れ落ちる。それから、図6
および図7に示す上記従来のコンクリート製暗渠ブロッ
クでは、流水W′は暗渠本体aの天面a1 に設けた例え
ば平面矩形の集水孔cから暗渠本体a内に流れ込み、流
水孔b内を上流側から下流側へと流されるが、土砂やゴ
ミも流水W′と一緒に暗渠本体a内に流れ込んでしま
い、流水W′の流れを阻害してしまうという不都合があ
った。ところが、暗渠の構造上、内部に詰まる土砂やゴ
ミの掃除は容易には行えなかった。また暗渠本体aは道
路に沿って敷設されるので、暗渠本体aの天面a1 に設
ける平面矩形の集水孔cの開口度を必要以上に広くする
ことは、車両重量等に抗することができなかったり、地
震等の外力に対して強度が脆弱になり、構造的に好まし
くはなかった。
【0004】そこで本発明は上記従来の不都合を解決
し、道路舗装面の縁端に臨む暗渠本体の一側と舗道の縁
石ブロックに臨む暗渠本体の他側とに設けた断面先窄ま
りの切除斜面部に設けた適宜複数個の各集水窓孔から該
集水窓孔の左右に形成される導水斜面部の下り勾配に沿
って雨水等の流水は雨足が激しく、降雨量が多くても効
率良く暗渠本体内に効率良く流入され、排水されるた
め、道路舗装の表面が水浸しになることがなく、車両の
スリップ事故を防止し、また土砂やゴミの暗渠本体内の
侵入が少なく、掃除の手間を省くことができ、さらには
構造的にも堅牢なコンクリート製暗渠ブロックを提供し
ようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、暗
渠本体の内部の長手方向に流水孔を設け、不透水性層の
上部に配置される透水性の道路舗装面の縁端に臨む暗渠
本体の一側上方と舗道の縁石ブロックに臨む暗渠本体の
他側上方の両面に道路の舗装面からの流水を受け入れ
る適宜複数個の集水窓孔を前記流水孔に通じて設けたコ
ンクリート製暗渠ブロックにおいて、道路舗装面の縁端
と舗道の縁石ブロックとに臨む暗渠本体の両側上方に断
面先窄まりの切除斜面部を設け、該切除斜面部には適宜
複数個の前記集水窓孔が設けられ、該集水窓孔の左右の
両側には、暗渠本体の端縁および集水窓孔間の略中間個
所において横断面が山高となし集水窓孔に向かって下が
り勾配の横断面が連続する山形の導水斜面部が形成さ
れ、前記切除斜面部のうち道路舗装面側の切除斜面部の
下縁に第1の係合肩部を設け、該係合肩部を基準として
不透水層の全厚みと該不透水性層の上部に不透水性のシ
ートを介して敷設される透水層との敷設厚みを設定可能
に設けられ、縁石ブロックに臨む他側の切除斜面部の下
縁に第2の係合肩部を設け、該係合肩部を基準とし前記
集水窓孔に連通する間隔を介して縁石ブロックの設定高
さを設定可能に設けたことを特徴とするという手段を採
用した。
【0006】また本発明の請求項2は、請求項1におい
て前記集水窓孔は、外面に開口が狭く奥に行くにつれて
広い下り勾配に形成され、該集水窓孔のうち必要に応じ
て少なくとも道路舗装面側に設けられる集水窓孔の内部
に網目状のフィルター部材が設けられたことを特徴とす
るという手段を採用した。
【0007】また本発明の請求項3は、請求項1または
請求項2の何れかにおいて暗渠本体の天面に道路舗装面
から舗道側に下り勾配の傾斜面を幅方向に前記切除斜面
部間にわたり形成することを特徴とするという手段を採
用した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施
の形態の具体例を説明する。図1ないし図5は本発明の
一実施例を示し、1は暗渠本体であり、この暗渠本体1
はコンクリートにより成形され、流水孔2を内部の長手
方向Xに有し、側面上方、すなわち不透水性層3の上部
に配置される透水性の道路舗装面4の縁端4aに臨む暗
渠本体1の一側上方A1 と舗道5の縁石ブロック6に臨
む暗渠本体1の他側上方A2 とに形成される断面先窄ま
りの切除斜面部7a,7bには道路舗装面4からの流水
1 ,W2 を受け入れる適宜複数個、図2、図3、図4
では4個づつの集水窓孔8A,8Bが設けられる。7a
1 ,7b1 は切除斜面部7a,7bの下縁に夫々形成さ
れた第1の係合肩部と第2の係合肩部であり、このうち
道路舗装面4側に臨む第1の係合肩部7a1 は、この係
合肩部7a1 を基準としてその上面には不透水性層3の
全厚みと、この不透水性層3の上面には後記シート13
を介して透水性層4Aとを夫々敷設する場合の敷設厚み
を設定する時の目安にし、ローラにより転圧を容易に
し、施工を迅速化する。また舗道5側に臨む第2の係合
肩部7b1 は、後記縁石ブロック6を敷設する場合に、
縁石ブロック6の敷設高さを設定するのに便利にする。
【0009】2aは暗渠本体1の長手方向Xの内部に設
けた流水孔2の底部中央に長手方向Xにわたり形成され
た断面逆山形の流速送出部であり、この流速送出部2a
は流水孔2に流される流水W1 ,W2 の速度を速めるこ
とにより、流水孔2内に入り込む土砂やゴミをその水圧
により下流に流すためのものである。なお流水孔2の断
面形状は図示するものは一例であり、これに限られるも
のではない。
【0010】前記集水窓孔8A,8Bは図1に示すよう
に外面の開口が狭く奥に行くにつれて広くなって下り勾
配に形成されることにより雨水等の流水W1 ,W2
宜複数個づつの集水窓孔8A,8Bから流水孔2内に流
入し易くするとともに土砂、ゴミ等の流入を阻止するよ
うにしている。
【0011】9は網目状のフィルター部材であり、この
フィルター部材9は例えば合成樹脂や金属線により網目
状に形成される。そして、このフィルター部材9は、必
要に応じて例えば図1および図5に示すように道路舗装
面4側に設けられる集水窓孔8Aの内部に少なくとも張
設されることにより、道路舗装面4から浸透し、不透水
性層3に沿って流れ落ちる雨、雪等の流水W1 は集水窓
孔8Aから暗渠本体1内に導入されて流水孔2を通じて
流されるとともに、道路舗装面4の上に存在する土砂や
ゴミの流入を阻止する。しかも道路舗装面4の舗装時に
はこの道路舗装面4を形成する透水層4Aに含まれる骨
材10の侵入を阻止する。またこのフィルター部材9の
網目9aは、図2では略矩形であるが、これに限ること
なく、例えば六角形、八角形等の多角形のほか、円形に
形成されてもよい。また、この網目9aの大きさは、例
えば透水性の道路舗装面4の透水率を考慮し、道路舗装
面4の透水層4Aを形成する骨材10の大きさ等に関連
して骨材10が暗渠本体1内に不用意に流入しないよう
に自由に設定される。
【0012】11は暗渠本体1の天面1aに形成された
傾斜面であり、この傾斜面11は道路舗装面4から舗道
5側に下りの勾配θ1 にて暗渠本体1の幅方向に形成さ
れる。
【0013】12a,12bは暗渠本体1の一側上方A
1 と舗道5の縁石ブロック6に臨む暗渠本体1の他側上
方A 2 とに形成される切除斜面部7a,7bに設けた適
宜複数個の前記集水窓孔8A;8Bの左右の側面に形成
される導水斜面部であり、この導水斜面部12a,12
b;12a,12b…は暗渠本体1の左右の端縁および
該集水窓孔8A,8A…;8B,8B…間の略中間個所
において例えば図2、図3、図4に示すように横断面が
山高となし各集水窓孔8A;8Bに向かって下がり勾配
θ2 となす連続する山形に形成されることにより、雨水
等の流水W1 ,W2 が導水斜面部12a,12bの下が
り勾配θ2 に沿って各集水窓孔8A;8Bに分配されて
案内されることにより効率良く集水をし易くするための
ものである。
【0014】前記不透水層3としては、例えばアスファ
ルト舗装またはコンクリート舗装があげられる。13は
透水層4Aの下面において不透水層3の上面に敷設され
る不透水性のシートであり、このシート13は、例えば
合成樹脂性の柔軟性を有するビニールシートや金属薄膜
が用いられることにより道路に降った雨、雪等の流水W
1 が透水層4A内に浸透された後に道路舗装面4の勾配
θに沿って敷設されるシート13の敷設勾配θ3 に沿っ
て流水W1 を暗渠本体1の適宜複数個、図では4個の
水窓孔8Aに向かって流すためのものである。この不透
水層3を敷設するには、道路舗装面4側に臨んで暗渠本
体1の一側上方A1 の切除斜面部7aの下縁に設けた第
1の係合肩部7a1 を基準としてその上面に不透水性層
3と、しかもこの不透水性層3の上面には不透水性のシ
ート13と、しかもこのシート13の上面には透水性層
4Aとをそれぞれ敷設する場合に、ローラによる転写が
容易になり、施工が迅速かつ確実になしたり、さらに不
透水性層3の下面には砂、砂利、砕石等の路盤材を敷設
し、構造堅牢な舗装道路を敷設する場合に、それらの敷
設厚みを設定するのに役立てる。
【0015】また透水性を有する道路舗装面4は、所望
粒度の天然石、砕石、鉄鋼炉の残滓、鉱物、砂等の骨材
10をセメントや合成樹脂接着剤よりなるバインダーと
所望時間混練することにより骨材10相互を結合すると
ともに骨材10間に厚み方向に連続する空隙を形成した
透水性を有する道路舗装材により道路舗装面4は舗装さ
れる。この道路舗装面4の透水率は骨材10の粒度やそ
の使用量、また骨材10に対するバインダーの使用量を
加減することにより道路の舗装材に適する堅牢な構造を
維持しつつ所望の値を設定する。
【0016】14は暗渠本体1の長手方向Xの一側端面
に必要に応じて装着されるOリングであり、15はOリ
ング14が嵌脱可能になるように暗渠本体1の長手方向
Xの他側端面に必要に応じて形成される正面略環状の凹
部である。また図示では暗渠本体1の一側端面にはOリ
ング14が装着され、そして暗渠本体1の他側端面には
凹部15を形成しているが、図示するものは代表的な一
例である。そしてOリング14や凹部15を暗渠本体1
の両端面に設けることは必ずしも必要ではなく、例えば
凸部と凹部とよりなる嵌め合い手段を採用することによ
り暗渠本体1を接続し、水密性をはかるようにしてもよ
い。
【0017】本発明の一実施例は以上の構成からなり、
暗渠本体1は道路と舗道5との境に縁石ブロック6に沿
って敷設される点は従来の施工法と同様である。しかし
ながら、本実施例では暗渠本体1の一側上方に設けた図
2では4個の集水窓孔8Aに対して道路舗装面4の路面
の勾配θに沿って敷設される不透水性のシート13の一
端を臨ませる。この時、不透水層3を敷設するには、道
路舗装面4側に臨んで暗渠本体1の一側上方A1 に設け
た切除斜面部7aの下縁に設けた第1の係合肩部7a1
を基準としてその上面に不透水性層3の全敷設厚みを設
定し、そしてこの不透水性層3の上面には不透水性のシ
ート13を路面の勾配θに沿って集水窓孔8Aに向かっ
て敷設して敷設勾配θ3 を確保する。それから、この不
透水性のシート13を介してその上面に所望粒度の天然
石、砕石、鉄鋼等の残滓、鉱物、砂等の骨材10をセメ
ントや合成樹脂剤よりなるバインダーと所望時間混練す
ることにより骨材10間に厚み方向に連続する空隙を有
する透水層4Aを暗渠本体1の天面1aに略一致するよ
うに敷設厚みを調整しながら道路舗装面4を敷設する。
この際、4個の集水窓孔8A内には、合成樹脂や金属線
により網目状のフィルター部材9が張設されているの
で、道路舗装面4の舗装時にフィルター部材9により透
水層4Aの骨材10が集水窓孔8Aから暗渠本体1内
に侵入するのが阻止される。
【0018】そして、道路に降った雨、水等は、透水性
を有する透水層4Aにその一部が浸透して透水層4Aの
下方に敷設されたアスファルト、コンクリート等の不透
水層3および該不透水層3の上面に敷設された不透水性
のシート13の敷設勾配θ3に沿って流水W1 になり、
連続した空隙を有する透水層4A内を暗渠本体1に向か
って流れる。また道路に降った雨、水のほかの一部は道
路舗装面4としての透水層4Aの表面を流水W2 として
暗渠本体1の天面1aに向かって道路の路面の勾配θに
沿って流れる。
【0019】このうち、透水層4A内をシート13の敷
設勾配θ3 に沿って暗渠本体1に向かって流れる流水W
1 は、暗渠本体1の側面上方、すなわち透水性の道路舗
装面4の縁端4aに臨む暗渠本体1の一側上方に形成し
た切除斜面部7aに設けた適宜複数個、図2では4個の
集水窓孔8Aから暗渠本体1内に流入されることにより
集水され、暗渠本体1の内部の長手方向Xに有する流水
孔2を通じて上流側から下流側に流れる。
【0020】この際、暗渠本体1の一側上方に形成した
切除斜面部7に設けた4個の集水窓孔8Aは、図1およ
び図5に示すように外面の開口が狭く奥に行くにつれて
広くなり、しかも下り勾配に形成されているので、流水
1 は暗渠本体1に対して一側上方の数個所において
集水窓孔8Aから滞ることなく勢いよく流水孔2内に流
れ落ちる。また集水窓孔8Aの左右の側面には、図2お
よび図4に示すように暗渠本体1の端縁および集水窓孔
8Aの略中間個所において横断面が山高となし集水窓孔
8Aに向かって下がり勾配θ2 となす連続する山形の導
水斜面部12a,12bが形成されているので、透水層
4A内を不透水性のシート13に沿って流れる流水W1
は、横断面が山高とな集水窓孔8Aに向かって形成さ
れる山形の導水斜面部12a,12bの下がり勾配θ2
分配され、案内されることにより1個所に集中するこ
となく左右から1つの集水窓孔8Aに対して数個所にお
いて集められ、集水窓孔8Aから効率よくかつ平均化
して暗渠本体1内に導入される。また集水窓孔8A内に
は、網目状のフィルター部材9が張設されているので、
このフィルター部材9により砂、ゴミ等は集水窓孔8A
内に流水W1 と一緒に流れ込むのが阻止され、流水W1
のみが集水窓孔8Aから暗渠本体1内に流れ込む。
【0021】また道路舗装面4に降る雨、雪のうち透水
層4Aに浸透しない雨等の一部は、道路舗装面4の表面
を勾配θに沿って流水W2 となって暗渠ブロック1の天
面1aに向かって流れる。そして、舗道5の縁石ブロッ
ク6に臨む暗渠本体1の他側上方には断面先窄まりの切
除斜面部7bを介して図3および図4に示すように4個
の集水窓孔8Bが形成されているので、暗渠ブロック1
の天面1aに向かって道路舗装面4の表面を流れる流水
2 は、暗渠本体1の天面1aに道路舗装面4から舗道
5側に下りの勾配θ1 をなす傾斜面11に沿って縁石ブ
ロック6の設置側に流れ落ちる。それからこの流水W2
は、縁石ブロック6に対して間隙Kをあけて暗渠ブロッ
ク1の他側上方に形成された断面先窄まりの切除斜面部
7bを通じて道路舗装面4側に設けた集水窓孔8Aとは
反対側の適宜複数個、例えば図示する4個の集水窓孔8
から暗渠本体1内に複数個所、例えば4個所において
1個所に集中することなく平均化されて集水される。し
かも各集水窓孔8Bの左右には横断面が山高となし各集
水窓孔8Bに向かって下がり勾配θ 2 となす連続する山
形に形成される導水斜面部12a,12bが形成されて
いるので、暗渠本体1の天面1aに舗道5側に下り勾配
θ 1 に沿って道路舗装面4の表面を流れる流水W 2 は、
縁石ブロック6との間の間隙Kを通じて導水斜面部12
a,12bの下り勾配θ 2 ,θ 2 に沿って左右から分配
されて案内され、各集水窓孔8Bへ1個所に集中するこ
となく平均化されて効率良く集水が行われて流入される
ことにより、透水層4Aから流入される別経路の流水W
1 と合流し、流水孔2を上流側から下流側に流される。
この際、集水窓孔8Bは、外面の開口が狭く奥に行くに
つれて広くなり、下り勾配に形成され、しかも縁石ブロ
ック6との間に各集水窓孔8Bの左右には横断面が山高
となし各集水窓孔8Bに向かって下り勾配θ 2 となす連
続する山形に形成される導水斜面部12a,12bを形
成することにより十分な間隙Kを形成しているので、道
路舗装面4の上面に存在する土砂やゴミが集水窓孔8B
内に流入するのが阻止され、雨水は滞ることなくスムー
ズに集水窓孔8Bから暗渠本体1内に流入される。
【0022】また暗渠ブロック6を敷設する場合に、暗
渠ブロック1の他側上方A2 に設けた切除斜面部7bの
下縁に設けた第2の係合肩部7b1 を基準として容易に
縁石ブロック6の敷設高さを調整することにより舗道5
迅速に造成するとともに集水窓孔8Bに対する縁石ブ
ロック6と暗渠ブロック1の天面1aとの間の間隙Kを
充分に確保する。
【0023】また暗渠本体1は、上方部が天面1aによ
り覆われ、この天面1aには従来のように大きな開口度
の集水孔が設けられてはいないので、敷設された場合
に、車両重量に充分に抗することができるとともに地震
等の外力に対して強度が大きく、構造堅牢になる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、暗渠本体の内部
の長手方向に流水孔を設け、不透水性層の上部に配置さ
れる透水性の道路舗装面に縁端に臨む暗渠本体の一側上
方と舗道の縁石ブロックに臨む暗渠本体の他側上方のと
両面に道路の舗装面からの流水を受け入れる適宜複数個
の集水窓孔を前記流水孔に通じて設けたコンクリート製
暗渠ブロックにおいて、道路舗装面の縁端と舗道の縁石
ブロックとに臨む暗渠本体の両側上方に断面先窄まりの
切除斜面部を設け、該切除斜面部には適宜複数個の前記
集水窓孔が設けられるので、流入孔を内部の長手方向に
有する暗渠本体の道路舗装面の縁端に臨む一側の切除斜
面部に設けた適宜複数個の集水窓孔と舗道の縁石ブロッ
クに臨む暗渠本体の他側の切除斜面部に設けた適宜複数
個の集水窓孔とから雨等の流水は、複数個所から平均的
に分配されて効率良く暗渠本体内に流入されて流水孔を
通じて排水される。また道路舗装面の縁端と舗道の縁石
ブロックとに臨む暗渠本体の両側上方に形成する断面先
窄まりの切除斜面部に設けた適宜複数個の集水孔の左右
の両側には、暗渠本体の端縁および集水窓孔間の略中間
個所において横断面が山高となし集水窓孔に向かって下
り勾配の横断面が連続する山形の導水斜面部が形成され
るので、雨水が左右の導水斜面部を伝って中間に位置す
る各集水窓孔へと平均的に分配されて効率良く案内され
ることにより流れ下り、集水が行われるため、雨足が激
しく、降雨量が多くても確実に集水が行われて道路舗装
の表面が水浸しになることなくスリップ事故は防止され
る。また土砂やゴミは暗渠本体内に侵入されるのが少な
く、掃除の手間が省かれ、さらには集水のための開口部
が上面に形成されないので、車両重量や地震等の外力に
充分に抗することができ、構造堅牢になる。しかも、断
面先窄まりの切除斜面部のうち道路舗装面側の切除斜面
部の下縁に第1の係合肩部を設けたので、この第1の係
合肩部を基準として不透水層の全厚みと該不透水性層の
上部に不透水性のシートを介して敷設される透水層とを
設定して透水性の舗装道路を敷設施工するのに便利であ
り、施工が効率的に行える。また縁石ブロックに臨む切
除斜面部の下縁に第2の係合肩部を設けたので、この係
合肩部を基準として縁石ブロックの設定高さを容易かつ
確実に設定できるため、施工現場において車道と舗道と
を造成するのに施工が効率的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート製暗渠ブロックの一実施
例の敷設状態を示す拡大断面図である。
【図2】同じく本実施例で使用する暗渠本体の車道側か
ら見た側面図である。
【図3】同じく本実施例で使用する暗渠本体の舗道側か
ら見た側面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】同じく拡大断面図である。
【図6】従来のコンクリート製の暗渠ブロックの敷設状
態を示す斜視図である。
【図7】同じく断面図である。
【符号の説明】
1 暗渠本体 1a 天面 2 流水孔 3 不透水層 4 道路舗装面 4A 透水層 4a 端縁 5 舗道 6 縁石ブロック 7b 切除斜面部 8A 集水窓孔 8B 集水窓孔 9 フィルター部材 11 傾斜面 12a 導水斜面部 12b 導水斜面部 W1 流水 W2 流水 X 長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐口 政人 佐賀県武雄市朝日町大字甘久3498番地2 株式会社馬渡商会内 (72)発明者 前田 義範 長崎県北松浦郡佐々町小浦免1113番地 株式会社北松セメント工業所内 (72)発明者 福島 司 熊本県熊本市南千反畑町2番17号 不二 高圧コンクリート株式会社内 (72)発明者 香山 信生 熊本県熊本市水前寺3丁目9番5号 株 式会社ヤマックス内 (72)発明者 佐藤 廣 大分県別府市浜町13番20号 大建コンク リート株式会社内 (72)発明者 福村 敏男 鹿児島県鹿児島市与次郎2丁目7番25号 インフラテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−158304(JP,A) 特開 平7−158152(JP,A) 登録実用新案3039939(JP,U) 登録実用新案3005384(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 11/22 E03F 5/046

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗渠本体の内部の長手方向に流水孔を設
    け、不透水性層の上部に配置される透水性の道路舗装面
    の縁端に臨む暗渠本体の一側上方と舗道の縁石ブロック
    に臨む暗渠本体の他側上方の両面に道路の舗装面から
    の流水を受け入れる適宜複数個の集水窓孔を前記流水孔
    に通じて設けたコンクリート製暗渠ブロックにおいて、
    道路舗装面の縁端と舗道の縁石ブロックとに臨む暗渠本
    体の両側上方に断面先窄まりの切除斜面部を設け、該切
    除斜面部には適宜複数個の前記集水窓孔が設けられ、該
    集水窓孔の左右の両側には、暗渠本体の端縁および集水
    窓孔間の略中間個所において横断面が山高となし集水窓
    孔に向かって下がり勾配の横断面が連続する山形の導水
    斜面部が形成され、前記切除斜面部のうち道路舗装面側
    の切除斜面部の下縁に第1の係合肩部を設け、該係合肩
    部を基準として不透水層の全厚みと該不透水性層の上部
    に不透水性のシートを介して敷設される透水層との敷設
    厚みを設定可能に設けられ、縁石ブロックに臨む他側の
    切除斜面部の下縁に第2の係合肩部を設け、該係合肩部
    を基準とし前記集水窓孔に連通する間隔を介して縁石ブ
    ロックの設定高さを設定可能に設けたことを特徴とする
    コンクリート製暗渠ブロック。
  2. 【請求項2】 前記集水窓孔は、外面に開口が狭く行く
    につれて広い下り勾配に形成され、該集水窓孔のうち必
    要に応じて少なくとも道路舗装面側に設けられる集水窓
    孔の内部に網目状のフィルター部材が設けられたことを
    特徴とする請求項1に記載のコンクリート製暗渠ブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】 暗渠本体の天面に道路舗装面から舗道側
    に下り勾配の傾斜面を幅方向に前記切除斜面部間にわた
    り形成することを特徴とする請求項1または請求項2の
    何れかに記載のコンクリート製暗渠ブロック。
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