JP5918358B2 - 塩素化プロペンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、塩素化プロペンの製造方法に関する。
ヒドロフルオロカーボン(HFC)製品は、冷凍、空調、泡の膨張、医療エアロゾルデバイス等のエアゾール製品用の噴射剤など、多くの用途で幅広く利用されている。 HFCは、置換されるクロロフルオロカーボンやヒドロクロロフルオロカーボン製品よりも気候に優しいことが示されているが、今では、それもかなりの地球温暖化係数(GWP)を示すことが発見されている。
より受け入れ可能なフッ素製品代替品に対する最近の探索は、ヒドロフルオロオレフィン(HFO)製品の出現をもたらした。従前のものに比べて、HFO類は、オゾン層に対する有害な影響が少ない又はない形で、大気にほとんど影響を及ぼさず、HFCに比べて、はるかに低いGWPを示すことが期待されている。また、有利なことに、HFOは低引火性及び低毒性を示す。
HFOの環境上及びそれによる経済上の重要性が高まっているため、その製造に用いられる前駆体に対しては、需要がある。例えば、2,3,3,3−テトラフルオロプロプ−1−エン又は1,3,3,3−テトラフルオロプロプ−1−エンなどの所望の多くのHFO化合物は、一般に、塩化炭素原料を用いて製造することができ、また、特にポリウレタンの発泡剤や殺生物剤、ポリマーの製造用原料としても用いられる塩素化プロペンを用いて、製造することができる。
残念なことに、多くの塩素化プロペンは、一般に、その製造に用いられる多段階工程の複雑さに少なくとも部分的に起因するため、限られた商業的可用性及び/又は法外に高いコストでのみ、利用することができる。これは、従来の製造方法が、供給原料として有用な大規模生産の製造業者が経済的に生産するのに、非常に高価な出発物質の使用を必要とし得るという事実に、少なくとも部分的に起因し得る。さらに、従来の方法は、最終製品において所望レベルの塩素化を達成するために、複数の塩素化及び脱塩化水素工程を必要とし得る。脱塩化水素工程は、一般に、水性塩基で行われるため、多量の塩化ナトリウム及び/又は塩素化有機化合物を含む多量の廃水が生じる。この廃水の処理は、時間が掛かり、高価であるため、副生成物の回収率は低い値となる。
冷媒及びその他の市販製品の合成原料として有用なクロロカーボン前駆体の大容量及び/又は連続生産のための改善された方法を提供することが望ましい。より具体的には、出発物質のコスト、製造時間、及び/又はその方法を実施し、維持するために必要な資本コストが少なくなれば、そのような方法は最新技術の改善をもたらすものとなる。そのような方法が提供された場合、塩化ナトリウムよりも高い価値又は実際に任意の価値を有する副生成物の生成が、更に有利になるであろう。
本発明は、塩素化プロペンの効率的な製造方法を提供する。有利なことに、前記方法は、低コストの出発材料として、クロロヒドリンの製造における副生成物である1,2−ジクロロプロパンを、単独で又は1,2,3−トリクロロプロパンと組み合わせて用いることができる。前記方法の選択性は、イオン性塩素化触媒を用いた連続的な塩素化工程及び脱塩化水素工程を用いることによって、従来の塩素化方法よりも向上する。1,2−ジクロロプロパン及び1,2,3−トリクロロプロパンは、塩素化プロペン異性体に直接塩素化されるため、従来の方法よりも必要となる工程が少なく、また、資本コスト及び時間の節約がもたらされる。さらに、少量の塩素化プロパン中間体が苛性クラッキングを介して処理されるため、無水HClは、複数の苛性クラッキング工程によって生成する低い価値のNaClよりも、前記方法から回収することができる。そのようにして少量の廃水は生成され、時間及びコストの節約をもたらす。
一態様において、本発明は、1種又は複数種の塩素化アルカンから塩素化プロペンを製造するための方法を提供する。本方法は、フリーラジカル開始剤の存在下で行われる少なくとも1つの液相塩素化工程、及び少なくとも1つの脱塩素化水素工程を含む。1種又は複数種の塩素化アルカンは1,2−ジクロロプロパンを含み、さらに、1,2,3−トリクロロプロパンを含んでいてもよい。塩素化剤としては、塩素、SO2Cl2、又はこれらの組み合わせが挙げられる。望ましいフリーラジカル開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)若しくは1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)(ABCN)、紫外線又はこれらの組み合わせが挙げられる。製造される塩素化プロペンは、望ましくは3〜5個の塩素原子を含み、いくつかの実施形態では、1,1,2,3−テトラクロロプロペンであってもよい。本方法により、副生成物としてHClが生成され、いくつかの実施形態では、例えば下流工程で使用するために、無水の形で回収することができる。さらに、1種又は複数種の反応物が、本方法の範囲内又は上流で生成されてもよい。
本方法によってもたらされる利点は、例えば、2,3,3,3−テトラフルオロプロプ−1−エン又は1,3,3,3−テトラフルオロプロプー1−エンなどの更に下流の生成物を製造するのに、塩素化プロペンを用いて進行させることができことである。
図1は、完全な(>99%)PDC転化の下でのペンタクロロプロパン異性体への総転化率の関数として、1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン異性体(11233)、C34Cl4(C3Cl4)異性体及びC35Cl3(C3Cl3)異性体への選択率のグラフを示す。
図2は、一実施形態による方法の概略図を示す。
図3は、別の実施形態による方法の概略図を示す。
図4は、別の実施形態による方法の概略図を示す。
図5は、別の実施形態による方法の概略図を示す。
図6は、別の実施形態による方法の概略図を示す。
本明細書は、特定の定義、及び本発明をよりよく定義し、本発明の実施において当業者を導くための方法を提供するものである。特定の用語又は語句についての定義の有無は、如何なる特定の重要性の有無を示唆することを意味するものではない。寧ろ、用語は、特に断りのない限り、当業者による従来の用法に従って理解されるべきである。
本明細書で使用する「第一」、「第二」等の用語は、如何なる順序、数量又は重要度を意味するものではなく、寧ろ1つの要素を別の要素と区別するために使用される。用語“a”と“an”も数量の限定を意味するものではなく、寧ろ記載事項の少なくとも1つの存在を意味し、用語「前面」、「背面」、「下部」及び/又は「頂部」は、特に断らない限り、単に説明の便宜上使用され、いずれか一つの位置又は空間的配向を限定するものではない。
範囲が開示されている場合、同じ成分又は特性に関するすべての範囲の終点が包含され、また、独立して組み合わせることができる(例えば、「最大25wt%、又はより具体的には5wt%〜20wt%」の範囲は、各終点と5wt%〜25wt%の範囲のすべての中間値を包含する)。本明細書で使用するパーセント(%)転化率は、供給物流量に対する反応器内の反応物のモル又は質量流量の比の変化を表すものを意味し、パーセント(%)選択率は、反応物のモル流量の変化に対する反応器内の生成物のモル流量の比の変化を意味する。
明細書を通じて記載される「一実施形態(one embodiment)」又は「実施形態(an embodiment)」は、実施形態に関して記載される特定の特徴、構造又は特性が、少なくとも1つの実施形態に包含されることを意味する。したがって、明細書を通じて様々な箇所に出現する「一実施形態では」又は「実施形態では」という語句は、必ずしも同じ実施形態に関するものではない。さらに、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせることができる。
いくつかの例では、「PDC」は、1,2−ジクロロプロパンの略語として用いることができ、「TCP」は、1,2,3−トリクロロプロパンの略語として用いることができ、さらに「TCPE」は、1,1,2,3−テトラクロロプロペンの略語として用いることができる。用語「クラッキング(cracking)」及び「脱塩化水素」は、同じタイプの反応、すなわち、塩素化炭化水素試薬中の隣接する炭素原子から水素及び塩素原子の除去を介して、典型的には二重結合の形成をもたらす反応を表すために、互換的に使用される。
本発明は、塩素化プロペンの製造のための効率的な方法を提供する。本方法は、公知のフリーラジカル触媒を用いて、PDCを含む1種又は複数種の塩素化プロパンにおける連続的なフリーラジカル塩素化及び脱塩化水素工程を行うことを含む。出発物質として、多くのクロロヒドリン方法における副生成物であるPDCを用いることは、いくつかの従来のクロロヒドリン方法に関して行われているような焼却による処分よりも経済的に魅力的なものである。
販売できる製品は、従来の方法に比べて低い資本コストとなる少ない工程で到達することができるため、本方法は更に有利である。より具体的には、本方法がフリーラジカルの塩素化を用いて液相中で行われるということは、反応物の蒸発を必要としない液相反応を含む方法のため、製造光熱費が低いことから、気相熱的塩素化反応を用いる塩素化プロペンの従来の製造方法に比べて有利である。また、本液相反応に用いられる低反応温度は、気相反応に関して用いられる高い温度よりも、低い汚染率(fouling rates)をもたらす傾向がある。一方、高い汚染率は、反応器の寿命を制限する傾向があり、望ましくない副生成物の形成を生じ得る。
いくつかの実施形態では、本方法は、従来の方法と比較して苛性クラッキング工程の削減をもたらすことができ、そして、無水HClを回収することができる。無水HClは、従来の苛性クラッキング工程を用いた場合に副生成物として生成される塩化ナトリウムよりも、価値が大きい。本方法は、例えば、エチレンジクロライドを製造するためのエチレンオキシ塩素化などの他の方法の原料として販売又は使用のいずれかを行うことのできる、副生成物の生成をもたらす。
本発明の方法は、所望の塩素化プロペンを製造するために1種又は複数種の塩素化アルカンを使用する。望ましい1種又は複数種の塩素化アルカンとしては、1,2−ジクロロプロパンが挙げられ、そして、それは多くのクロロヒドリン方法における副生成物として生成されるため、低コストで利用することができる。所望であれば、前記方法の供給原料として、トリクロロプロパン又は他の塩素化アルカンを挙げることができる。そして、所望であれば、前記1種又は複数種の塩素化アルカンは、例えば、クロロヒドリン方法における又は当業者に公知の任意の他の方法における副生成物として、前記方法の範囲内又は上流で生成することができる。
商業的には3〜5個の塩素原子を有するものが求められているが、任意の塩素化プロペンを本発明の方法を用いて製造することができ、また、その製造は、いくつかの実施形態において好ましい。いくつかの実施形態では、その方法は、冷媒、ポリマー殺生物剤などの原料として非常に需要のある1,1,2,3−テトラクロロプロペンの製造に用いることができる。
本方法を向上させるために、公知のフリーラジカル触媒又は開始剤を用いることが望ましい。このような触媒としては、通常、1種又は複数種の塩素、過酸化物又はアゾ−(R−N=N−R’)基が挙げられ、及び/又は反応器の相移動/活性を示してもよい。本明細書で用いられる、語句「反応器の相移動/活性」は、実質的な量の触媒又は開始剤が、反応器の設計上の制限の範囲内で、生成物、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの効果的な回転置換を開始及び伝播させることのできる十分なエネルギーのフリーラジカルを生成するために利用可能であることを意味する。
また、前記触媒/開始剤は、フリーラジカルの理論最大値が、本方法の温度/滞留時間の下で、所定の開始剤から生成されるような十分な等方性解離エネルギーを有している必要がある。低濃度又は反応性のために初期ラジカルのフリーラジカル塩素化が阻害されるような濃度でフリーラジカル開始剤を使用することは、特に有用である。驚くべきことに、同じものを用いることは、本方法による不純物の生成量を増加させないが、少なくとも50%、或いは最大60%、最大70%、また、いくつかの実施形態では、最大80%又はそれ以上の塩素化プロペンの選択率をもたらす。
このようなフリーラジカル開始剤は当業者によく知られており、例えば、“Aspects of some initiation and propagation processes”、Bamford,Clement H.、リバプール大学、リバプール、イギリス、Pure and Applied Chemistry、(1967)、15(3−4)、333−48頁、及びSheppard,C.S.、Mageli,O.L.“Peroxides and peroxy compounds, organic”、Kirk−Othmer Encycl.Chem.Technol.第三版(1982)、17、27−90頁に概説されている。
上記を考慮し、塩素を含む好適な触媒/開始剤の例としては、限定されないが、四塩化炭素、ヘキサクロロアセトン、クロロホルム、ヘキサクロロエタン、ホスゲン、塩化チオニル、塩化スルフリル、 トリクロロメチルベンゼン、過塩素化アルキルアリール官能基、或いは、次亜塩素酸や次亜塩素酸t−ブチル、次亜塩素酸メチルを含む有機及び無機の次亜塩素酸塩、クロロアミン−T(商標)のような塩素化アミン(クロラミン)及び塩素化アミド又はスルホンアミドなどが挙げられる。1種又は複数種の過酸化物基を含む好適な触媒/開始剤の例としては、過酸化水素、次亜塩素酸、ジ−t−ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過酸化クミル等の脂肪族及び芳香族過酸化物又はヒドロペルオキシドが挙げられる。ジペルオキシドは、競争力のある方法(例えば、TCP(及びその異性体)及びテトラクロロプロパンへのPDCのフリーラジカル塩素化)に伝播することができないという利点をもたらす。また、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)又は1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル(ABCN)のような化合物は、この発明の条件下で、トリクロロプロパン及びテトラクロロプロパンへのPDCの効果的な塩素化に有用となり得る。また、これらの任意の組み合わせも有用となり得る。
本方法又は反応器領域は、Breslow, R.、“Organic Reaction Mechanisms”、W.A.Benjamin Pub、ニューヨーク、223−224頁に教示されているように、前記フリーラジカル触媒/開始剤の光分解を誘導するのに好適な波長のパルスレーザー又は連続的UV/可視光源に曝されてもよい。前記光源の300〜700nmの波長は、市販のラジカル開始剤を解離するのに十分である。そのような光源としては、例えば、反応器チャンバを照射するように構成された、適切な波長又はエネルギーのハノビアUV放電ランプ、太陽灯又はパルスレーザービームが挙げられる。或いは、クロロプロピルラジカルは、Bailleuxら、“Journal of Molecular Spectroscopy”、2005年、229巻、140−144頁に教示されているように、反応器に導入されるブロモクロロメタン供給原料へのマイクロ波放電から生成することができる。
いくつかの実施形態では、反応速度を向上させ、苛性液の使用を低減又は本方法から除去するために、本方法の脱塩化水素工程を触媒の存在下で行うことができる。このような実施形態は、水性HClよりも高価値の副生成物である無水HClが生成されるという点で、更に有利である。触媒の使用が望ましい場合、好適な脱塩化水素触媒としては、限定されないが、苛性の代替としての塩化第二鉄(FeCl3)が挙げられる。
他の実施形態では、本方法の脱塩化水素工程は、液体苛性の存在下で行うことができる。気相の脱塩化水素は、液相の脱塩化水素よりも有利に、高価値の副生成物の形成をもたらすが、液相の脱塩化水素反応は、反応物の蒸発を必要としないため、コスト削減をもたらすことができる。また、液相反応に用いられる低い反応温度は、気相反応に用いられる高い反応温度よりも低い汚染率(fouling rates)をもたらすことができ、反応器の寿命も、少なくとも1つの液相の脱塩化水素が用いられたときに最適化され得る。
この目的のために有用な多くの化学塩基が当技術分野において知られており、そのいずれかを用いることができる。例えば、好適な塩基としては、限定されないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、リチウム、ルビジウム、セシウム、又はこれらの組み合わせが挙げられる。また、第四級アンモニウム及び第四級ホスホニウム塩などの相間移動触媒を、これらの化学塩基により脱ハロゲン化水素の反応速度を改善するために、添加することができる。
本方法に用いられる触媒の一部又はすべてを、バルク、又は活性炭、グラファイト、シリカ、アルミナ、ゼオライト、フッ化黒鉛及びフッ素化アルミナ等の基板との接続に提供することができる。所望の触媒(もしあれば)又はその形式のいずれについても、好適な形式の決定方法及びその導入方法が当業者によく知られている。例えば、多くの触媒は、通常、別の供給物として又は他の反応物との溶液として、反応領域に導入される。
用いられる任意のイオン性塩素化及び/又は脱塩化水素触媒の量は、選択された触媒の種類と同様に、他の反応条件にも依存する。一般に、触媒の使用が望ましい本発明のある実施形態では、十分な触媒が反応工程条件又は現実の製品にいくらかの改善(例えば、必要温度の低減など)をもたらすために用いられるべきであるが、経済的な実用性の理由だけの場合は、如何なる追加の利益ももたらされない。
例示目的のみに示すが、フリーラジカル開始剤の有用な濃度は、重量で0.001%〜20%、0.01%〜10%、又は0.1%〜5wt%の範囲である。脱塩化水素触媒が1つ又は複数の脱塩化水素工程に用いられる場合、有用な濃度は、70℃〜200℃の温度において、0.01wt%〜5wt%、又は0.05wt%〜2wt%の範囲とすることができる。化学塩基が1つ又は複数の脱塩化水素に用いられる場合、これらの有用な濃度は、0.01グラムモル/L〜20グラムモル/L、0.1グラムモル/L〜15グラムモル/L、又は1グラムモル/L〜10グラムモル/Lの範囲であり、それらの間のすべての部分範囲を含む。各触媒/塩基の相対濃度は、例えば、1,2−ジクロロプロパン単独又は1,2,3−トリクロロプロパンとの組み合わせ等の供給物に応じて決まる。
本方法の塩素化工程は、任意の塩素化剤を用いて行うことができ、これらのいくつかは当技術分野において知られている。例えば、好適な塩素化剤としては、限定されないが、塩素及び/又は塩化スルフリル(SO2Cl2)が挙げられる。塩素化剤の組み合わせも使用することができる。上記イオン性塩素化触媒の使用によって促進されるような場合は、Cl2及び塩化スルフリルのいずれか又は両方が、特に有効である。
更なる実施形態では、本方法の1つ又は複数の反応条件は、反応副生成物の選択率、転化率又は生成の改善という更なる利点をもたらすように、最適化することができる。特定の実施形態では、複数の反応条件が最適化され、反応副生成物の選択率、転化率及び生成における更なる改善が見られる。
最適化することのできる本方法の反応条件は、例えば、製造フットプリントにおいて既存の装置及び/又は材料の使用を介して調節することのできる又は低リソースコストで得ることのできるなど、適宜調節される任意の反応条件を含む。このような条件の例としては、限定されないが、温度、圧力、流量、反応物のモル比などの調節を挙げることができる。
しかしながら、本明細書に記載の各工程で採用される特定の条件は重要ではなく、当業者によって容易に決定される。重要なことは、PDCが出発物質として用いられ、及び/又は少なくとも1つの塩素化工程が液相で行われること及び/又は無水HClの回収のために供給されることである。以下の反応工程の順序は重要ではなく、当業者は、各工程のための好適な装置と同様に、塩素化、脱塩化水素化、分離、乾燥、及び異性化工程を行うことのできる特定の条件を容易に決定することができる。しかしながら、脱塩化水素が塩素化の前に起こる実施形態では、できるだけ多くの又は任意のHClの回収ができない可能性があり、塩素化工程が1つ又は複数の脱塩化水素の前に行われる実施形態と比較して、反応の収率又は選択率がやや少なくなる可能性がある。
本発明の方法では、PDC単独又はいくつかの実施形態における1,2,3−トリクロロプロパンのような他のアルカンとの組み合わせのいずれかを含む供給物流は、フリーラジカル触媒/開始剤の存在下で行われる少なくとも1つの塩素化工程を用いて、TCPEへと転化される。
例示的な一実施形態では、PDCは、例えば、内部冷却コイルを備えるバッチ又は連続攪拌槽オートクレーブ反応器などの液相塩素化反応器に供給される。気液解放タンク又は容器に付随するシェルと多管交換器を使用することもできる。好適な反応条件としては、例えば、30℃〜150℃の温度、100kPa〜1000kPaの圧力が挙げられる。PDCの転化は、ヘキサクロロプロパン及び1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパンの生成を最小化するように制御されることが望ましい。図1に示すように、PDCの五塩化プロパンへの転化が30%以下に維持される場合は、あまり望ましくない五塩化プロパン異性体(1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン)への選択率は、5%未満となる。
本方法は、ストレート、すなわち溶媒の非存在下で実施してもよく、又は1種若しくは複数種の溶媒を塩素化反応器に供給してもよく、また、原料として供給しても、塩素化反応器からの流れを受けるように配置された運転可能な1つ又は複数の分離カラムから再循環してもよい。例えば、モノクロロプロペン中間体は、1つの分離カラムから塩素化反応器に再循環することができ、三塩化及び四塩化プロパン中間体は、別の分離カラムから再循環することができ、及び/又は前記塩素化反応器は、例えば、四塩化炭素、塩化スルフリル、1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3,3−ヘキサクロロプロパン、他のヘキサクロロプロパン異性体、他の好適な水性若しくはアルコール系溶媒又はこれらの組み合わせなどの塩素化反応のための任意の好適な溶媒原料を供給することができる。
塩素化反応器からの上部蒸気は、冷却され、凝縮されて、第一の分離カラムに供給される。このカラムは、無水HClをその上部ラインに供給し、塩素を下部再循環ラインを介して供給するのに有効な条件下で運転される。
より具体的には、そのようなカラムの頂部温度は、通常0℃以下に設定することができ、より好ましくは−70℃〜−10℃の温度に設定することができる。このカラムの下部温度は、下部の混合組成物にある程度依存する正確な温度によって、10℃〜150℃、又は30℃〜100℃に設定することが望ましい。このカラムの圧力は、200kPa以上の圧力に設定することが望ましく、好ましくは500kPa〜2000kPa、より好ましくは500kPa〜1000kPaに設定される。このような条件で運転されるカラムの下部流は、過剰な塩素、未反応のPDC及びモノクロロプロペン中間体を含むことが予想される一方、上部流は、無水HClを含むことが予想される。
塩素化反応器からの液体生成物流は、五塩化プロパンから三塩化及び四塩化プロパンを分離するのに有効な条件下で運転される第二分離カラムに供給することができる。三塩化及び四塩化プロパンを含むこの分離カラムからの上部流は、更なる転化/塩素化のために前記塩素化反応器に再循環することができる一方、ペンタクロロプロパン及びヘキサクロロプロパン異性体などの重質副生成物を含むと予想される下部流は、更なる分離カラムに供給することができる。
この第三の分離カラムは、所望のペンタクロロプロパン、すなわち1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン及び1,1,1,2,2−ペンタクロロプロパンを、下部流としてパージされる望ましくない1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン及び重質成分から分離する。
1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン及び1,1,1,2,2−ペンタクロロプロパンを含有する前記上部流は、その後、反応器に供給され、2,3,3,3−テトラクロロプロペン及び1,1,2,3−テトラクロロプロペンを提供するために脱塩化水素される。より具体的な脱塩化水素反応器としては、通常、バッチ又は連続攪拌槽型反応器を挙げることができる。混合は、例えば、機械的又は供給物流のジェット混合によって行うことができる。当業者は、前述の脱塩化水素を行うために脱塩化水素反応器を運転するのに好適な条件を容易に決定することができる。
脱塩化水素反応器からの反応物流は、必要に応じて乾燥カラムに提供してもよく、そこからの乾燥物流は、好適な条件下で、2,3,3,3−テトラクロロプロペンを1,1,2,3−テトラクロロプロペンに異性化するための更なる反応器に提供される。例えば、前記異性化を促進するために触媒を用いてもよく、その場合、好適な触媒としては、限定されないが、(i)カオリナイト、ベントナイト及びアタパルジャイトを含む極性表面を有する珪質顆粒、(ii)サポナイト、石英などのその他のシリカのミネラル塩、(iii)シリカゲル、ヒュームドシリカ、ガラス又はこれらの任意の組み合わせなどの珪質非ミネラル物質が挙げられる。また、このような反応物流用の乾燥カラムのための好適な条件は、米国特許第3,926,758号明細書から明らかなように、当業者によく知られている。
このような方法の概略図を図2に示す。図2に示すように、方法200は、塩素化反応器202、分離カラム204、216及び220、脱塩化水素反応器224、乾燥機226並びに異性化反応器228を使用する。運転においては、1,2−ジクロロプロパン(単独又はトリクロロプロパンとの組み合わせで)、所望の塩素化剤(例えば、塩素、SO2Cl2又はこれらの組み合わせ)、及び1種又は複数種の過酸化ジベンゾイル及び/又はAIBNのようなフリーラジカル触媒が、塩素化反応器202に供給、或いは提供され、三塩化、四塩化及び五塩化プロパンへのPDCの塩素化用に提供するために運転可能な条件の任意のセットで、運転することができる。いくつかの実施形態では、塩素化反応器202は、上述したように、5%未満の1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパンへの選択率をもたらすのに有効な条件で、運転することができる。
反応器202の上部蒸気流が、冷却され、凝縮されて、分離カラム204、望ましくは蒸留カラムに供給される。分離カラム204は、上部ラインを介して無水HClを提供し、塩素、PDC及びモノクロロプロペン中間体を塩素化反応器202に戻すのに有効な条件下で運転される。
反応器202の前記下部流が、五塩化プロパンから三塩化及び四塩化プロパンを分離するのに有効な条件で運転される分離カラム216に供給される。三塩化及び四塩化プロパンは、更なる転化/塩素化のために塩素化反応器202に再供給され、分離カラム216からの下部流は、分離カラム220に提供される。
分離カラム220は、カラム216からの下部流を、所望のペンタクロロプロパン異性体(1,1,1,2,2−ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパン及び1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン)を含む上部流と、望ましくない1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン、ヘキサクロロプロパン及び重質副生成物を含む下部流に分離する。前記上部流は、脱塩化水素反応器224に供給される一方、前記下部流は適切に処置される。
脱塩化水素反応器224内において、所望のペンタクロロプロパンの異性体は、2,3,3,3−テトラクロロプロペン及び1,1,2,3−テトラクロロプロペンを提供するために、水酸化ナトリウムを用いて脱塩化水素又はクラックされ、そして、そのための条件は、周知であるか、又は当業者が容易に決定できる。一般的には、脱塩化水素反応器224は、0.01グラムモル/L〜100グラムモル/L又は0.1グラムモル/L〜10グラムモル/Lの濃度で、苛性ソーダ50%水溶液を充填することができ、また、周囲圧力〜400kPaの圧力、40℃〜150℃又は60℃〜120℃の温度及び3時間未満の滞留時間で運転することができる。脱塩化水素反応器224からの反応物流は、乾燥ユニット226に供給され、その後、異性化反応器228に供給されて、乾燥した2,3,3,3−テトラクロロプロペンが、例えば、米国特許第3,926,758号明細書に記載されているように、触媒を用いてTCPEへと異性化される。
本方法の別の実施形態の概略図を図3に示す。図3に示すように、方法300は、塩素化反応器302及び314、分離カラム304、316、320、332、334及び336、脱塩化水素反応器324及び330、乾燥機326並びに異性化反応器328を含む機器を操作し得る。図3に示すように、本方法は、方法200と比べて、殆ど同じ方法で動作する1つの追加の塩素化反応器314及びクラッキング反応器330を利用する。
操作においては、1,2−ジクロロプロパン(単独又はトリクロロプロパンと組み合わせて)、所望の塩素化剤(例えば、塩素)、並びにAIBN及び/又は過酸化ジベンゾイル、又はこれらの組み合わせ)などの開始剤が、PDCの三塩化、四塩化及び五塩化プロパンへの塩素化を提供するために動作可能な任意のセットの条件下で運転される塩素化反応器302に供給される。
反応器302の上部流が、分離カラム304、望ましくは蒸留又は分留カラムに供給される。分離カラム304は、上部ラインを通る無水HClと塩素とを第二塩素化反応器314に提供するのに有効な条件下で運転される。第二塩素化反応器314は、1,1,2,3−テトラクロロプロパンを、1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパンの形成を最小限に抑えつつ、所望のペンタクロロプロパン異性体、すなわち1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン及び1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパンに、より選択的に転化させるために用いられる。前記第二塩素化反応器314から放出される高価値のHCl副生成物は、使用される条件下では気体状である。上部流中のこの副生成物と過剰のCl2は、回収のためにカラム304に再供給される。
分離カラム316の運転条件は、1,1,1,2−テトラクロロプロパン(Bp150℃)、1,1,2,2−テトラクロロプロパン(Bp155℃)、及び1,2,2,3−テトラクロロプロパン(Bp164℃)などの1,1,2,3−テトラクロロプロパン(178℃)よりも低い沸点を有する望ましくない1,1,2,3−テトラクロロプロパン異性体よりも、トリクロロプロパン及び望ましいテトラクロロプロパン異性体を多く含むように、調節することができる(C.L.Yaws,“Thermophysical Properties of Chemicals and Hydrocarbons,”(2008)を参照)。1,1,2,3−テトラクロロプロパン、重質生成物及び副生成物が、分離カラム332に供給される。
分離カラム332は、1,1,2,3−テトラクロロプロパン(例えば、米国特許第3,382,195号明細書を参照)を塩素化反応器314に提供し、得られたペンタクロロプロパンは、分離カラム332に再供給される。ペンタクロロプロパン及び重質副生成物を含む、分離カラム332からの下部流は、それから重質副生成物を分離及びパージする分離カラム320に供給される。
所望の1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン異性体が、脱塩化水素反応器324に供給され、例えば、FeCl3を用いて触媒作用的にクラックされて、TCPEと、分離カラム334の上部ラインを介して回収されるHClとが生成される。その後、TCPEは、分離カラム336の上部流から取り除くことができ、そして、残りのペンタクロロプロパン中間体は、脱塩化水素反応器330において、例えば、水酸化ナトリウムを用いて苛性クラックすることができる。図2に関して述べた方法と同様に、脱塩化水素反応器330からの2333e及びTCPE生成物は、乾燥機326において乾燥され、2333eは、異性化反応器328においてTCPEに異性化される。
本方法の更に別の実施形態を図4に示す。より具体的には、図4に示すような方法は、1,1,2,3−テトラクロロプロパンが、第一塩素化反応器に再循環されず、分離カラム432の上部流に回収されることを除いて、図3に示す方法300と同様に操作する。そして、方法400では、1,1,2,3−テトラクロロプロパンは、更に塩素化されず、1,2,3−トリクロロプロペンのようなトリクロロプロペンを提供するために、脱塩化水素反応器430において苛性クラックされる。それから、この生成物流は、ペンタクロロプロパンを(1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパンを高い選択率で)生産するために、乾燥機438と、その後の塩素化反応器414とに供給される。
塩素化反応器414からの生成物流は、分離カラム420からの他の所望のペンタクロロプロパン中間体を含む上部流と合流する脱塩化水素反応器424に提供され、そして、更に脱塩化水素される。
方法400の残りの部分は、方法200及び300のように進行する、すなわち、脱塩化水素反応器424からの有機層が乾燥機426において乾燥され、異性体2333eが異性化反応器428においてTCPEへと転化される。図4に示す方法は、該方法が11233の生成を更に最小にするため、方法300よりも良いTCPEの収率を示すことが予想される。しかしながら、少ない無水HClは、両方の脱塩化水素反応器424及び430内で液相の脱塩化水素が用いられるため、回収されることが予想される。
本方法の更に別の実施形態を図5に示す。方法500では、塩素化反応器502内の塩素に代えて塩化スルフリル(SO2Cl2)が用いられる。塩素化反応器502の上部蒸気は、SO2、HCl副生成物及びいくつかのモノクロロプロペン中間体を含む。分離カラム504の上部流を介してこれらを除去した後、主にSO2を含む分離カラム504からの下部流は第二塩素化反応器514に供給されて、塩素化反応器502に再循環することのできるSO2Cl2を生産するために塩素化される。SO2Cl2は、塩素化反応器502内のPDCと、TCPと又はTCP無しで混和性があるので、より良い歩留り及び生産性を提供できる可能性があるため、SO2Cl2を用いることは有益である。方法500は、その他の点では図2に示される方法200と同様に進行する。
本発明の方法の更に別の実施形態を図6に示す。図6に示すように、方法600は、塩素化反応器602、614及び646、脱塩化水素反応器624、630、640及び650、並びに分離カラム616、620、622、634、636、638、642、644、648、652及び654を含む機器を操作する。方法600は、塩素化工程の前に脱塩化水素工程が起こる一実施形態を示す。
方法600では、PDCは、cis/trans−1−クロロプロペン、2−クロロプロペン、及び塩化アリルの混合物のために、50℃〜100℃の温度、2時間未満の滞留時間、及び100kPa〜200kPaの範囲の圧力で苛性溶液を使用して、脱塩化水素反応器624において脱塩化水素される。モノクロロプロペン、水、塩化水素、過剰の苛性及び未反応PDCを含む生成物流は、分離カラム616に供給される。前記モノクロロプロペン及びPDCは、上部流に回収される一方、塩化ナトリウム、苛性及び水溶液は、分離カラム616からの下部流としてパージされる。
分離カラム616からの上部流は、分離カラム620に供給され、そこで未反応のPDCが脱塩化水素反応器624への下部流として提供される。モノクロロプロペン中間体を含む、分離カラム620からの上部流は、Cl2(不図示)のような新しい塩素化剤と共に塩素化反応器602に供給される。例えば、連続攪拌槽型反応器であってもよい、塩素化反応器602は、1時間未満の滞留時間、30℃〜100℃の温度及び100kPaの圧力で運転される。トリクロロプロパン異性体を含む反応生成物は、塩素化反応器602からの下部流として採取され、分離カラム622に供給される。
分離カラム622は、塩素化反応器602の下部流から未反応モノクロロプロペンを回収し、上部流を介して塩素化反応器602に再循環させる一方、トリクロロプロパン異性体の混合物及びトリクロロプロパン異性体を含む、分離カラム622からの下部流は、脱塩化水素反応器630に供給される。
脱塩化水素反応器630は、脱塩化水素反応器624で用いられるものと同様の条件で運転され、そして、有機生成物が分離カラム634に供給されて、未転化のトリクロロプロパンを含む上部流と、NaCl、水及び過剰のNaOHを含む下部流に分離される。分離カラム634からの上部流は分離カラム636に供給される一方、下部流は廃棄される。
分離カラム636は、ジクロロプロペン中間体の生成物から未転化のトリクロロプロパンを分離し、前記未転化のトリクロロプロパンを脱塩化水素反応器630へ再循環する。前記ジクロロプロペン中間体、すなわち、1,1−ジクロロプロペン、1,2−ジクロロプロペン、及び2,3−ジクロロプロペンは、塩素化反応器614に供給される。
塩素化反応器614は、テトラクロロプロパンの混合物がこの反応器内で溶媒として使用できることを除いて、塩素化反応器602と同様の条件で運転される。塩素化反応器614では、ジクロロプロペンは、1,1,1,2−テトラクロロプロパン、1,1,2,2−テトラクロロプロパン、及び1,2,2,3−テトラクロロプロパンの混合物に転化される。塩素化反応器614の生成物は、分離カラム638に供給される。
分離カラム638は、100kPa未満の圧力で運転されることが望ましい。分離カラム638からの未反応のジクロロプロペンは、塩素化反応器614に再循環される。分離カラム638の下部流中のテトラクロロプロパン中間体は、その後、脱塩化水素反応器640に供給される。脱塩化水素反応器640は、脱塩化水素反応器624及び630と同様の条件で運転され、前記テトラクロロプロパンをトリクロロプロペン、すなわち、3,3,3−トリクロロプロペン、1,1,2−トリクロロプロペン、及び1,2,3−トリクロロプロペンに転化する。
未反応のテトラクロロプロペン、トリクロロプロペン及び水性副生成物を含む、脱塩化水素反応器640からの生成物流は、未反応のトリ−及びテトラクロロプロペンを回収するために分離カラム642に供給され、そしてそれらは分離カラム644に提供される。分離カラム644からの下部流は、脱塩化水素反応器640に再循環される一方、トリクロロプロペンを含む上部流は、塩素化反応器646に提供される。
塩素化反応器646は、生成物のペンタクロロプロパンが、塩素化反応器646内で希釈剤として作用することを除いて、塩素化反応器602及び614と同様の条件下で運転される。1,1,1,2,3−ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,2−ペンタクロロプロパン、及び1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパンを含む、塩素化反応器646からの生成物流は、下部流として除去され、そして、塩素化反応器646に再循環される上部流中の未反応のトリクロロプロペンと、下部流中のテトラクロロプロパン異性体を回収するために、<100kPaで運転される分離カラム648に提供される。それから前記下部流は、2,3,3,3−テトラクロロプロパン及びTCPEを生産するために脱塩化水素反応器624、630及び640と同様の条件下で運転される脱塩化水素反応器650に供給される。
脱塩化水素反応器650からの生成物流は、真空下で運転される分離カラム652に提供され、ここで、テトラクロロプロペン及び未反応のペンタクロロプロパンは、上部流として回収される。テトラクロロプロペンは、<40kPaで運転される分離カラム654によって、上部流として精製される。未反応のペンタクロロプロパンを含む、分離カラム654からの下部流は、脱塩化水素反応器650に再循環される。それから、2,3,3,3−テトラクロロプロペンは、当業者に公知の方法によって(図6に不図示)、TCPEへと異性化される。
この実施例は、多くの単位操作を必要とするが、それでも、第一工程として脱塩化水素が用いられ、後続の塩素化工程においてフリーラジカル開始剤が用いられる場合、PDCを含む1種又は複数種の塩素化アルカンからTCPEを製造することができることを確立する。
本方法により製造される塩素化及び/又はフッ素化プロペンは、通常、例えば、1,3,3,3−テトラフルオロプロプ−1−エン(HFO−1234ze)などのヒドロフルオロオレフィンとして含む更なる下流生成物を提供するように処理することができる。本発明は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンを製造するための改善された方法を提供するので、提供される改善は、これらの下流工程及び/又は生成物に改善をもたらすと考えられる。例えば、2,3,3,3−テトラフルオロプロプー1−エン(HFO−1234yf)などのヒドロフルオロオレフィンの改善された製造方法も、このように本明細書に提供される。
ヒドロフルオロオレフィンを提供する塩素化及び/又はフッ素化プロペンの転化としては、式C(X)mCCl(Y)n(C)(X)mで表される化合物を、式CF3CF=CHZで表される少なくとも1つの化合物(ここで、各X、Y及びZは、独立してH、F、Cl、I又はBrであり、各mは、独立して1、2又は3であり、nは、0又は1である)にフッ素化することを含む、単一の反応又は2つ以上の反応が概して挙げられる。より具体的な例としては、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの原料が、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)などの化合物を形成するために、触媒された気相反応においてフッ素化される多段階工程を含み得る。1−クロロー2,3,3,3−テトラフルオロプロパンは、それから触媒された気相反応を介して1,3,3,3−テトラフルオロプロペンに脱塩化水素される。
以下の実施例では、個々のクロロプロパン異性体は、塩素原子の位置を参照することによって、すなわち、112は、1,1,2−トリクロロプロパンを示し、1123は、1,1,2,3−テトラクロロプロパンを示し、11223は、1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパンを示すことなどで、識別される。
実施例I
この実施例では、液体のSO2Cl2及びPDC(1,2−ジクロロプロパン)を、55℃〜60℃の温度に維持された水浴中で加熱された100mlフラスコ内で混合した。SO2及びHClの副生成物を除去し、未反応の塩化スルフリル及びPDCを反応フラスコに戻すように還流カラムを配置した。
表1は、ほぼ完全なPDC転化率となる様々なSO2Cl2及び/又はAIBN開始剤濃度における、GC/MSによって測定された生成物の分布を示す。表1及び図1の両方に示すように、ペンタクロロプロパン異性体への45%の総転化率で、高過剰のSO2Cl2を用いたこの方法では、望ましくないペンタクロロプロパン、1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン(11233)へのモル選択率が、8%未満となった。
実施例II
この実施例では、PDC(10mL)を、100mlの圧力反応器において、四塩化炭素溶媒(37.2mL)中で、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(100mg)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(100mg)又は1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)(100mg)と混合した。反応器を、加熱マントルを用いて、〜70℃の温度に加熱した。N2中のガス状Cl2(STPで30% v/v)の流れを、残りの合成のために約100sccmの速度で混合物に通過させた。実験中は、〜130psigの反応器圧力を維持した。1H NMR分光法を、生成物の組成を決定するために使用した。
表2は、溶液中に塩素を通過させてから約200及び300分後の塩素化生成物の分布を示す。表2又は図1にも示しているように、望ましくない副生成物の1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン(11233)へのモル選択率が8%未満となることが、すべての転化で観察された。
実施例III
この実施例では、100mlの圧力反応器に四塩化炭素(45mL)を充填し、N2中のガス状Cl2(STPで30% v/v)を、圧力を約150psigに保持しつつ、飽和状態に達するまで混合物に通過させた。反応器を、加熱マントルを用いて、〜70℃の温度に加熱する一方、圧力は、約150psigに維持した。その後、PDC(10mL)及びフリーラジカル開始剤のジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(100mg)を含む溶液を添加した。1H NMR分光法を、生成物の組成を決定するために使用した。
表3は、様々なPDC転化率における塩素化C3生成物の分布を示す。図1にも示すように、望ましくない副生成物の1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパン(11233)へのモル選択率が8%未満となることが、すべての転化で観察された。
実施例IV
この実施例では、100mlの圧力反応器に四塩化炭素(45mL)を充填し、N2中のガス状Cl2(STPで30% v/v)を、圧力を約150psigに保持しつつ、混合物に通過させた。反応器を、加熱マントルを用いて、〜70℃の温度に加熱する一方、圧力は、約150psigに維持した。その後、1123−テトラクロロプロパン(3mL)、四塩化炭素(7mL)及びジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(100mg)を含む溶液を添加した。1H NMR分光法を、生成物の組成を決定するために使用した。
表4は、様々な転化率における塩素化C3生成物の分布を示す。1123の転化率が低く維持されたときに、望ましくない11233−ペンタクロロプロパン異性体の生成が最小となった。
実施例V
この実施例では、100mlの圧力反応器に四塩化炭素(45mL)を充填し、N2中のガス状Cl2(STPで30% v/v)を、圧力を約150psigに保持しつつ、混合物に通過させた。反応器を、加熱マントルを用いて、〜70℃の温度に加熱する一方、圧力は、約150psigに維持した。その後、1223−テトラクロロプロパン(3mL)、四塩化炭素(7mL)及びジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(100mg)を含む溶液を添加した。1H NMR分光法を、生成物の組成を決定するために使用した。
表5は、様々な転化率における塩素化C3生成物の分布を示す。望ましい11223−ペンタクロロプロパンのみが、転化率の観察された範囲にわたって、ヘキサクロロプロパン異性体に関し、>90%の選択率で形成された。

Claims (5)

  1. 1,2−ジクロロプロパンを含む1種又は複数種の塩素化アルカンから塩素化プロペンを製造するための方法であって、フリーラジカル開始剤の存在下で行われる少なくとも1つの液相塩素化工程と、少なくとも1つの脱塩化水素工程とを含み、前記少なくとも1つの塩素化工程は、トリクロロプロパン異性体、テトラクロロプロパン異性体、ペンタクロロプロパン異性体及び未反応の1,2−ジクロロプロパンを含む下部流を生成し、前記トリクロロプロパン異性体、テトラクロロプロパン異性体及び未反応の1,2−ジクロロプロパンは、前記下部流から分離されて、前記塩素化工程に再循環される、前記方法。
  2. 前記塩素化工程は、トリクロロプロパン、テトラクロロプロパン及びペンタクロロプロパンの混合物を生成し、前記フリーラジカル開始剤は、1種又は複数種のアゾ化合物及び/又は過酸化化合物、UV光、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1つの塩素化工程は、未反応の塩素、モノ塩素化プロペン及びHClを含む流れを生成し、前記HClは、無水HClとして前記流れから分離され、前記未反応の塩素は、前記流れから分離されて、前記塩素化工程に再循環される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ペンタクロロプロパン異性体は、前記下部流から分離され、さらに、1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパン及び1,1,1,2,2−ペンタクロロプロパンを含む第一の流れと、1,1,2,3,3−ペンタクロロプロパンを含む第二の流れに分離され、そして、1,1,2,3−テトラクロロプロペン及び2,3,3,3−テトラクロロプロペンを提供するために、1,1,2,2,3−ペンタクロロプロパン及び1,1,1,2,2−ペンタクロロプロパンが苛性クラックされる、請求項に記載の方法。
  5. 塩素化剤が、塩素、塩化スルフリル、又はこれらの組合せを含む、請求項1に記載の方法。
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