JP5914667B2 - ピロロピリミジンおよびプリン誘導体 - Google Patents

ピロロピリミジンおよびプリン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、哺乳動物におけるがん等の異常な細胞成長の治療において有用な、新規ピロロピリミジンおよびプリン誘導体に関する。本発明は、前記化合物を含有する医薬組成物、ならびに哺乳動物における異常な細胞成長の治療において前記化合物および組成物を使用する方法にも関する。
肺がんは、世界的にがんによる死亡の主な原因であり、毎年推定120万の新たな症例が診断されている。肺がんの最も一般的な形態である肺線癌において、上皮成長因子受容体(EGFR)において変異を有する患者は、全人口の10〜30%の間を構成する。エルロチニブまたはゲフィチニブ等のEGFR阻害剤が最も有効となり得るのは、この区分の患者である(Paezら、Science 2004;Lynchら、NEJM 2004;Paoら、PNAS 2004)。これらの阻害剤への良好な応答に関連する最も一般的な変異は、エクソン19内の欠失(例えばE740−A750)および活性化ループにおける点変異(エクソン21、特にL858R)である。程度は低いがこれまでに同定されている追加の体細胞変異は、エクソン20内の点変異:G719S、G719C、G719A、L861および小挿入を包含する(Shigematsuら、JNCI 2005;Fukuokaら、JCO 2003;Krisら、JAMA 2003およびShepherdら、NEJM 2004)。
これらの作用物質はEGFR変異体部分母集団の有効な治療となり得るが、最初応答する患者の大多数は耐性を生じる。患者のおよそ50%において観察される耐性の一次機構は、ゲートキーパートレオニン残基において発生する第二の変異(T790M)によるものである(Kosakaら、CCR 2006;Balakら、CCR 2006およびEngelmanら、Science 2007)。
故に、EGFR T790Mを阻害する化合物が必要である。
後述する実施形態のそれぞれを、それが組み合わせられる実施形態と矛盾しない、本明細書において記述されている任意の他の実施形態と組み合わせてよい。さらに、本明細書において記述されている実施形態のそれぞれは、その範囲内に、本明細書において記述されている化合物の薬学的に許容できる塩を想定している。したがって、語句「または薬学的に許容できるその塩」は、本明細書において記述されているすべての化合物の記述に内在する。
本明細書において記述されているいくつかの実施形態は、式(I)の化合物:
Figure 0005914667
[式中、
Xは、NまたはCRであり、
Yは、存在しないか、O、SまたはNRであり、
Q、T、VおよびWは、それぞれ独立に、CまたはNであり、但し、Q、T、VおよびWの少なくとも2つはNであり、かつQ、T、VおよびWの少なくとも1つはCであり、また、QおよびTがNである場合、RおよびRの少なくとも1つは存在せず、さらに、TおよびVがNである場合、RおよびRの少なくとも1つは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、存在しないか、水素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜CアルコキシまたはN(R11)(R12)によって場合により置換されていてもよく、
およびRは、それぞれ独立に、存在しないか、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、RおよびR中のC〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシは、それぞれ独立に、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、さらに、RおよびR中のC〜Cシクロアルキルおよび3〜7員のヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、または
およびRまたはRおよびRは、組み合わさってC〜Cシクロアルキル環または5〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、ここで、前記C〜Cシクロアルキル環および前記5〜7員のヘテロシクロアルキル環は、それぞれ独立に、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、
環Aは、存在しないか、C〜C10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C〜C10アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、
は、
Figure 0005914667
であり、
環A上のRの結合点が窒素原子である場合、Zは存在せず、環Aが存在しない場合、または環A上のRの結合点が炭素原子である場合、Zは−NR17−であり、
は、水素、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって場合により置換されていてもよく、さらに前記4〜6員のヘテロアリールは、C〜Cアルキルによって場合により置換されていてもよく、
は、水素またはC〜Cアルキルであり、
およびR10は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであるか、または、RおよびR10がそれぞれC〜Cアルキルである場合、RおよびR10は、それらが結合した窒素と一緒になって、組み合わさって4〜7員環を形成してもよく、ここで、前記4〜7員環は、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
11およびR12は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、
各R13は、独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
各R14は、独立に、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−NH、−NHCHまたはN(CHであり、
15およびR16は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、ここで、R15およびR16の1つのC〜Cアルキルは、−N(R)(R10)によって置換されていてもよく、
17は、水素またはC〜Cアルキルであり、
mは、0、1または2であり、但し、環Aが存在しない場合、mは2である]、または
薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、XがCRである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、YがOである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、YがNRである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、XがCRであり、かつYがOである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、水素、ハロゲン、シアノまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、水素、ハロゲンまたはシアノである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが水素である、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンがフッ素である、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンが塩素である、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rがシアノである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、C〜Cアルキルによって置換されていてもよい4〜6員のヘテロアリールである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、mが0である、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、mが1である、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Q、TおよびVがNである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Q、VおよびWがNである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、QおよびTがNである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、TおよびVがNである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、水素またはC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ハロゲンまたはヒドロキシによって場合により置換されていてもよい、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが水素である、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルまたはエチルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RがC〜Cアルコキシである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが−CHFまたは−C(CHOHである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが存在しない、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RがC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rがメチルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがエチルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、ヒドロキシ、−N(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルによって置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、さらに、前記3〜7員のヘテロシクロアルキルはC〜Cアルキルによって置換されていてもよい、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、−N(CHまたはモルホリノによって置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、さらに、前記モルホリノはメチルによって置換されていてもよい、
式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、ハロゲン、C〜Cアルキルおよびヒドロキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよい3〜7員のヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがテトラヒドロフランまたはテトラヒドロピランである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが、ハロゲン、C〜Cアルキルおよびヒドロキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよいピロリジンである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが、メチルによって置換されていてもよいピロリジンである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、水素、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、さらに、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシまたは−N(R)(R10)によって置換されていてもよい、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが存在しない、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが水素である、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RがC〜Cアルキルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rがメチルである、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよい、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、かつR13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(Ia):
Figure 0005914667
[式中、
Gは、CHまたはNであり、
pは、1または2である]
を有する、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、GがCHである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、GがNである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、pが1である、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、pが2である、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、GがCHであり、かつpが1である、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、GがNであり、かつpが2である、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないかまたはメチルである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(Ib):
Figure 0005914667
を有する、mが1である、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(Ib)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(Ib)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、シクロプロピル、−(CH)−OCHまたは−(CH)−トリフルオロメチルである、式(Ib)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(Ib)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(Ib)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R5aが存在しない、式(Ib)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(Ic):
Figure 0005914667
[式中、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである]
を有する、mが0である、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(Ic)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、R5aがメチルである、式(Ic)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(Ic)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R5aが存在しない、式(Ic)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R17が水素である、式(Ic)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R17がメチルである、式(Ic)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(Id):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
追加の実施形態は、Rがフッ素である、式(Id)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(Id)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(Ie):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがフッ素である、式(Ie)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(If):
Figure 0005914667
[式中、
Jは、CH、NR18またはOであり、但し、JがNR18またはOである場合、mは0ではなく、
18は、水素またはC〜Cアルキルである]
を有する式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
さらなる実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(If)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(Ig):
Figure 0005914667
[式中、
gは、0、1または2であり、
hは、0、1または2であり、
iは、1または2であり、
jは、0、1または2である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(Ig)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(Ig)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(Ih):
Figure 0005914667
[式中、
各Jは、独立に、CHまたはNであり、但し、少なくとも1つのJはCHであり、さらに、1つ以下のJはNであり、
nは、0、1または2であり、
pは、0、1または2であり、
qは、1、2、3または4である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(Ih)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、式(Ii):
Figure 0005914667
[式中、
環Bは、3〜6員の単環式シクロアルキルまたは3〜6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、
xは、0、1、2または3であり、
yは、0または1である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(I)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(Ii)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
本明細書において記述されているいくつかの実施形態は、式(II)の化合物:
Figure 0005914667
[式中、
Xは、NまたはCRであり、
Yは、存在しないか、O、SまたはNRであり、
QおよびVは、それぞれ独立に、CまたはNであり、但し、QおよびVの少なくとも1つはNであり、さらに、QがNである場合、RおよびRの少なくとも1つは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、存在しないか、水素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜CアルコキシまたはN(R11)(R12)によって場合により置換されていてもよく、
およびRは、それぞれ独立に、存在しないか、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、RおよびR中のC〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシは、それぞれ独立に、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、さらに、RおよびR中のC〜Cシクロアルキルおよび3〜7員のヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立に、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、または
およびRまたはRおよびRは、組み合わさってC〜Cシクロアルキル環または5〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、ここで、前記C〜Cシクロアルキル環および前記5〜7員のヘテロシクロアルキル環は、それぞれ独立に、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、
環Aは、存在しないか、C〜C10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C〜C10アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、
は、
Figure 0005914667
であり、
環A上のRの結合点が窒素原子である場合、Zは存在せず、環Aが存在しない場合、または環A上のRの結合点が炭素原子である場合、Zは−NR17−であり、
は、水素、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって場合により置換されていてもよく、さらに前記4〜6員のヘテロアリールは、C〜Cアルキルによって場合により置換されていてもよく、
は、水素またはC〜Cアルキルであり、
およびR10は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであるか、または、RおよびR10がそれぞれC〜Cアルキルである場合、RおよびR10は、それらが結合した窒素と一緒になって、組み合わさって4〜7員環を形成してもよく、ここで、前記4〜7員環は、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
11およびR12は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、
各R13は、独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
各R14は、独立に、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−NH、−NHCHまたはN(CHであり、
15およびR16は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、ここで、R15およびR16の1つのC〜Cアルキルは、−N(R)(R10)によって置換されていてもよく、
17は、水素またはC〜Cアルキルであり、
mは、0、1または2であり、但し、環Aが存在しない場合、mは2である]、または
薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、XがCRである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、YがOである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、YがNRである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、XがCRであり、かつYがOである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、水素、ハロゲン、シアノまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、水素、ハロゲンまたはシアノである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが水素である、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンがフッ素である、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンが塩素である、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rがシアノである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、C〜Cアルキルによって置換されていてもよい4〜6員のヘテロアリールである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、mが0である、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、mが1である、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、QおよびVがNである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、QがNである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、VがNである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、水素またはC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ハロゲンまたはヒドロキシによって場合により置換されていてもよい、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが水素である、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがメチルまたはエチルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがメチルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RがC〜Cアルコキシである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが−CHFまたは−C(CHOHである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが存在しない、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RがC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがメチルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがエチルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、ヒドロキシ、−N(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルによって置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、さらに、前記3〜7員のヘテロシクロアルキルはC〜Cアルキルによって置換されていてもよい、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、−N(CHまたはモルホリノによって置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、さらに、前記モルホリノはメチルによって置換されていてもよい、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、ハロゲン、C〜Cアルキルおよびヒドロキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよい3〜7員のヘテロシクロアルキルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがテトラヒドロフランまたはテトラヒドロピランである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが、ハロゲン、C〜Cアルキルおよびヒドロキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよいピロリジンである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが、メチルによって置換されていてもよいピロリジンである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、水素、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、さらに、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシまたは−N(R)(R10)によって置換されていてもよい、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが存在しない、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがメチルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが水素である、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RがC〜Cアルキルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがメチルである、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよい、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、かつR13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(II)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIa):
Figure 0005914667
[式中、
Gは、CHまたはNであり、
pは、1または2である]
を有する、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、GがCHである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、GがNである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、pが1である、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、pが2である、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、GがCHであり、かつpが1である、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、GがNであり、かつpが2である、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないかまたはメチルである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、シクロプロピル、−(CH)−トリフルオロメチルまたは−(CH)−OCHである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(IIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIb):
Figure 0005914667
を有する、mが1である、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(IIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、シクロプロピル、−(CH)−OCHまたは−(CH)−トリフルオロメチルである、式(IIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(IIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(IIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(IIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが存在しない、式(IIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIc):
Figure 0005914667
[式中、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである]
を有する、mが0である、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(IIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、R5aがメチルである、式(IIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(IIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが存在しない、式(IIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、R17が水素である、式(IIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R17がメチルである、式(IIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IId):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
追加の実施形態は、Rがフッ素である、式(IId)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IId)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIe):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがフッ素である、式(IIe)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIf):
Figure 0005914667
[式中、
Jは、CH、NR18またはOであり、但し、JがNR18またはOである場合、mは0ではなく、
18は、水素またはC〜Cアルキルである]
を有する、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IIf)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIg):
Figure 0005914667
[式中、
gは、0、1または2であり、
hは、0、1または2であり、
iは、1または2であり、
jは、0、1または2である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IIg)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IIg)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIh):
Figure 0005914667
[式中、
各Jは、独立に、CHまたはNであり、但し、少なくとも1つのJはCHであり、さらに、1つ以下のJはNであり、
nは、0、1または2であり、
pは、0、1または2であり、
qは、1、2、3または4である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IIh)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIi):
Figure 0005914667
[式中、
環Bは、3〜6員の単環式シクロアルキルまたは3〜6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、
xは、0、1、2または3であり、
yは、0または1である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(II)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IIi)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
本明細書において記述されているいくつかの実施形態は、式(III)の化合物:
Figure 0005914667
[式中、
Xは、NまたはCRであり、
Yは、存在しないか、O、SまたはNRであり、
およびRは、それぞれ独立に、水素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜CアルコキシまたはN(R11)(R12)によって場合により置換されていてもよく、
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R中のC〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシは、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、さらに、R中のC〜Cシクロアルキルおよび3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、または
およびRは、組み合わさってC〜Cシクロアルキル環または5〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、ここで、前記C〜Cシクロアルキル環および前記5〜7員のヘテロシクロアルキル環は、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、
環Aは、存在しないか、C〜C10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C〜C10アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、
は、
Figure 0005914667
であり、
環A上のRの結合点が窒素原子である場合、Zは存在せず、環Aが存在しない場合、または環A上のRの結合点が炭素原子である場合、Zは−NR17−であり、
は、水素、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって場合により置換されていてもよく、さらに前記4〜6員のヘテロアリールは、C〜Cアルキルによって場合により置換されていてもよく、
は、水素またはC〜Cアルキルであり、
およびR10は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであるか、または、RおよびR10がそれぞれC〜Cアルキルである場合、RおよびR10は、それらが結合した窒素と一緒になって、組み合わさって4〜7員環を形成してもよく、ここで、前記4〜7員環は、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
11およびR12は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、
各R13は、独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
各R14は、独立に、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−NH、−NHCHまたはN(CHであり、
15およびR16は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、ここで、R15およびR16の1つのC〜Cアルキルは、−N(R)(R10)によって置換されていてもよく、
17は、水素またはC〜Cアルキルであり、
mは、0、1または2であり、但し、環Aが存在しない場合、mは2である]、または
薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、XがCRである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、YがOである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、YがNRである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、XがCRであり、かつYがOである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、水素、ハロゲン、シアノまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、水素、ハロゲンまたはシアノである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが水素である、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンがフッ素である、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンが塩素である、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rがシアノである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、C〜Cアルキルによって置換されていてもよい4〜6員のヘテロアリールである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、mが0である、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、mが1である、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、水素またはC〜Cアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ハロゲンまたはヒドロキシによって場合により置換されていてもよい、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが水素である、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがメチルまたはエチルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがメチルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RがC〜Cアルコキシである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが−CHFまたは−C(CHOHである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが存在しない、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RがC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがエチルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、ヒドロキシ、−N(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルによって置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、さらに、前記3〜7員のヘテロシクロアルキルはC〜Cアルキルによって置換されていてもよい、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが、−N(CHまたはモルホリノによって置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、さらに、前記モルホリノはメチルによって置換されていてもよい、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが、ハロゲン、C〜Cアルキルおよびヒドロキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよい3〜7員のヘテロシクロアルキルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rがテトラヒドロフランまたはテトラヒドロピランである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、ハロゲン、C〜Cアルキルおよびヒドロキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよいピロリジンである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、メチルによって置換されていてもよいピロリジンである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが水素である、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RがC〜Cアルキルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよい、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、かつR13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(III)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIIa):
Figure 0005914667
[式中、
Gは、CHまたはNであり、
pは、1または2である]
を有する、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、GがCHである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、GがNである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、pが1である、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、pが2である、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、GがCHであり、かつpが1である、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、GがNであり、かつpが2である、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないかまたはメチルである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、シクロプロピル、−(CH)−トリフルオロメチルまたは−(CH)−OCHである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(IIIa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIIb):
Figure 0005914667
を有する、mが1である、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(IIIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(IIIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、シクロプロピル、−(CH)−OCHまたは−(CH)−トリフルオロメチルである、式(IIIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(IIIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(IIIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R5aが存在しない、式(IIIb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIIc):
Figure 0005914667
[式中、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである]
を有する、mが0である、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(IIIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、R5aがメチルである、式(IIIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(IIIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R5aが存在しない、式(IIIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R17が水素である、式(IIIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R17がメチルである、式(IIIc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIId):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
追加の実施形態は、Rがフッ素である、式(IIId)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IIId)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIIe):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがフッ素である、式(IIIe)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIIf):
Figure 0005914667
[式中、
Jは、CH、NR18またはOであり、但し、JがNR18またはOである場合、mは0ではなく、
18は、水素またはC〜Cアルキルである]
を有する、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IIIf)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IIIg):
Figure 0005914667
[式中、
gは、0、1または2であり、
hは、0、1または2であり、
iは、1または2であり、
jは、0、1または2である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IIIg)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IIIg)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、式(IIIh):
Figure 0005914667
[式中、
各Jは、独立に、CHまたはNであり、但し、少なくとも1つのJはCHであり、さらに、1つ以下のJはNであり、
nは、0、1または2であり、
pは、0、1または2であり、
qは、1、2、3または4である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IIIh)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、式(IIIi):
Figure 0005914667
[式中、
環Bは、3〜6員の単環式シクロアルキルまたは3〜6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、
xは、0、1、2または3であり、
yは、0または1である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(III)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IIIi)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
本明細書において記述されているいくつかの実施形態は、式(IV)の化合物:
Figure 0005914667
[式中、
Xは、NまたはCRであり、
Yは、存在しないか、O、SまたはNRであり、
は、存在しないか、水素またはC〜Cアルキルであり、
は、存在しないか、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R中のC〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシは、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、さらに、R中のC〜Cシクロアルキルおよび3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
但し、RまたはRの少なくとも1つは存在せず、
は、存在しないか、水素、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、R中のC〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシは、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、
は、水素、シアノまたはC〜Cアルキルであり、
環Aは、存在しないか、C〜C10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C〜C10アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、
は、
Figure 0005914667
であり、
環A上のRの結合点が窒素原子である場合、Zは存在せず、環Aが存在しない場合、または環A上のRの結合点が炭素原子である場合、Zは−NR17−であり、
は、水素、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって場合により置換されていてもよく、さらに前記4〜6員のヘテロアリールは、C〜Cアルキルによって場合により置換されていてもよく、
は、水素またはC〜Cアルキルであり、
およびR10は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであるか、または、RおよびR10がそれぞれC〜Cアルキルである場合、RおよびR10は、それらが結合した窒素と一緒になって、組み合わさって4〜7員環を形成してもよく、ここで、前記4〜7員環は、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
11およびR12は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、
各R13は、独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
各R14は、独立に、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−NH、−NHCHまたはN(CHであり、
15およびR16は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、ここで、R15およびR16の1つのC〜Cアルキルは、−N(R)(R10)によって置換されていてもよく、
17は、水素またはC〜Cアルキルであり、
mは、0、1または2であり、但し、環Aが存在しない場合、mは2である]、または
薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、XがCRである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、YがOである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、YがNRである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、XがCRであり、かつYがOである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rが、水素、ハロゲン、シアノまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、水素、ハロゲンまたはシアノである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rが水素である、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンがフッ素である、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがハロゲンであり、さらに前記ハロゲンが塩素である、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、Rがシアノである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、Rが、C〜Cアルキルによって置換されていてもよい4〜6員のヘテロアリールである、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、mが0である、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、mが1である、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよい、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、かつR13が、独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよい、式(IV)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IVa):
Figure 0005914667
[式中、
Gは、CHまたはNであり、
pは、1または2である]
を有する、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、GがCHである、式(IVa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、GがNである、式(IVa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、pが1である、式(IVa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、pが2である、式(IVa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、GがCHであり、かつpが1である、式(IVa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、GがNであり、かつpが2である、式(IVa)の化合物に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないかまたはメチルである、式(IVa)の化合物に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(IVa)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、式(IVa)の化合物に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルである、式(IVa)の化合物に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(IVa)の化合物に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、シクロプロピル、−(CH)−トリフルオロメチルまたは−(CH)−OCHである、式(IVa)の化合物に関する。
さらなる実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(IVa)の化合物に関する。
いくつかの実施形態は、式(IVb):
Figure 0005914667
を有する、mが1である、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
より多くの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、C〜Cアルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、−(CH)−トリフルオロメチルまたはシクロプロピルである、式(IVb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、トリフルオロメチル、C〜Cアルコキシまたは4〜6員のヘテロアリールである、式(Ia)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、シクロプロピル、−(CH)−OCHまたは−(CH)−トリフルオロメチルである、式(IVb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、Rが、−CHOH、−CH(CH)OHまたは−C(CHOHである、式(IVb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(IVb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R5aが存在しない、式(IVb)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IVc):
Figure 0005914667
[式中、
およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、トリフルオロメチル、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである]
を有する、mが0である、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがメチルである、式(IVc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
より多くの実施形態は、R5aがメチルである、式(IVc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、RおよびR5aが存在しない、式(IVc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
追加の実施形態は、R5aが存在しない、式(IVc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、R17が水素である、式(IVc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R17がメチルである、式(IVc)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IVd):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
追加の実施形態は、Rがフッ素である、式(IVd)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IVd)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IVe):
Figure 0005914667
を有する、mが0である、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、Rがフッ素である、式(IVe)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、式(IVf):
Figure 0005914667
[式中、
Jは、CH、NR18またはOであり、但し、JがNR18またはOである場合、mは0ではなく、
18は、水素またはC〜Cアルキルである]
を有する式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
さらなる実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IVf)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、式(IVg):
Figure 0005914667
[式中、
gは、0、1または2であり、
hは、0、1または2であり、
iは、1または2であり、
jは、0、1または2である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IVg)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態は、R
Figure 0005914667
である、式(IVg)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、式(IVh):
Figure 0005914667
[式中、
各Jは、独立に、CHまたはNであり、但し、少なくとも1つのJはCHであり、さらに、1つ以下のJはNであり、
nは、0、1または2であり、
pは、0、1または2であり、
qは、1、2、3または4である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルが、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IVh)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
さらなる実施形態は、式(IVi):
Figure 0005914667
[式中、
環Bは、3〜6員の単環式シクロアルキルまたは3〜6員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、
xは、0、1、2または3であり、
yは、0または1である]
を有する、Yが存在せず、かつmが0である、式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物または薬学的に許容できる塩に関する。
いくつかの実施形態は、RおよびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、フッ素、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって置換されていてもよい、式(IVi)の化合物、または薬学的に許容できるその塩に関する。
いくつかの実施形態において、化合物は、
N−[3−({5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミド;
1−{(3S,4S)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(3R,4R)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
N−[cis−3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メトキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
N−[(3R)−1−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−イル]プロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
N−メチル−N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−{trans−3−エチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−{3−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]アゼチジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(2R)−2−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]モルホリン−4−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(2S)−2−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]モルホリン−4−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3S,4S)−3−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
4−{[(3R)−1−アクリロイルピロリジン−3−イル]オキシ}−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル;
N−[3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(1−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
1−[(3R,4R)−3−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−[3−({2−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−(3−{[2−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
1−[4−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−[3−({2−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−(プロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
4−[(1−アクリロイル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−イル)オキシ]−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル;
1−[4−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−{3−[(2−{[1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
4−{[trans−1−アクリロイル−4−シクロプロピルピロリジン−3−イル]メトキシ}−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル;
4−{[trans−1−アクリロイル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−イル]メトキシ}−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル;
N−{3−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
4−{[1−(エテニルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−4−イル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン;
N−{3−[(2−{[3−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(3−エチル−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−フルオロ−5−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミド;
N−{3−[(2−{[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド;
N−(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−9H−プリン−6−l]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−9H−プリン−6−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[(cis)3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−9H−プリン−6−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
N−[(trans)3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−9H−プリン−6−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミド;
N−[2−フルオロ−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({5−クロロ−2−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−{(3R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(1R,5S,6s)−6−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘクス−3−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(2−エチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メトキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(3R,4R)−3−[({2−[(3−エチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メトキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
N−[cis−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)−3−メチルシクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(3−メトキシ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メトキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3aR,6aS)−5−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4R)−3−({[5−クロロ−2−({1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}メチル)−4−メトキシピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−(trans−3−{[5−クロロ−2−({1−[3−(ジメチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}シクロブチル)−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
1−(2−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカ−9−イル)プロパ−2−エン−1−オン;
N−[(1S,3R)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロペンチル]プロパ−2−エンアミド;
4−{[(3R)−1−アクリロイルピロリジン−3−イル]アミノ}−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル;
1−[3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)アゼチジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−[trans−3−({5−クロロ−2−[(3−シアノ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({2−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
1−[(3S,4R)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(trans)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−フルオロピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3aS,6aS)−5−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}−3a−ヒドロキシヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4S)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−メチル−N−[trans−3−({5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−[(3R,4S)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[5−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}−3a−メトキシヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−メチル−N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−フルオロピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(3S,4S)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−フルオロピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
N−(trans−3−{[5−クロロ−2−(1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}シクロブチル)−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
{4−[(4−{[(3R,4R)−1−アクリロイル−4−メトキシピロリジン−3−イル]メトキシ}−5−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ]−1H−ピラゾール−1−イル}アセトニトリル;
N−[(3R)−1−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−イル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
N−メチル−N−[trans−3−({5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−[(3R)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3S)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−[trans−3−({5−クロロ−2−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
1−[(3aR,6aS)−5−{5−クロロ−2−[(3−メトキシ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4R)−3−{[(5−クロロ−2−{[1−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}−4−メトキシピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4R)−3−{[(5−クロロ−2−{[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}−4−メトキシピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4R)−3−({[5−クロロ−2−({1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}メチル)−4−メトキシピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4R)−3−({[5−クロロ−2−({1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}メチル)−4−メトキシピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−(3−{[2−({3−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}−2−フルオロフェニル)プロパ−2−エンアミド;
1−[3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)アゼチジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−(2−フルオロ−3−{[2−({1−[(3S)−1−メチルピロリジン−3−イル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミド;
N−(3−フルオロ−5−{[2−({1−[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
N−[cis−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−[(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メトキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
1−(2−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}−6−オキサ−2,9−ジアザスピロ[4.5]デカ−9−イル)プロパ−2−エン−1−オン;
N−[trans−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)−1−メチルシクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
N−[cis−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)−1−メチルシクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
{4−[(4−{[(3R,4R)−1−アクリロイル−4−メトキシピロリジン−3−イル]メトキシ}−5−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル}アセトニトリル;
N−{trans−3−[(5−クロロ−2−{[1−(シアノメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}−N−メチルプロパ−2−エンアミド;および
1−{(3R,4R)−3−メトキシ−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン
から選択される、または薬学的に許容できるその塩である。
追加の実施形態において、化合物は、
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メトキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
N−[3−({5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
N−[trans−3−({2−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
1−[(3S,4R)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
1−[(3R,4S)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
N−メチル−N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−フルオロピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;および
1−{(3R,4R)−3−メトキシ−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン
から選択される、または薬学的に許容できるその塩である。
いくつかの実施形態は、式(I)、式(II)、式(III)もしくは式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物、または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる担体または賦形剤とを含む、医薬組成物に関する。
より多くの実施形態は、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法であって、前記哺乳動物に、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の式(I)、式(II)、式(III)もしくは式(IV)の化合物の実施形態または薬学的に許容できるその塩のいずれかの組成物を投与するステップを含む方法に関する。
さらなる実施形態は、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法であって、前記哺乳動物に、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の式(I)、式(II)、式(III)もしくは式(IV)の化合物の実施形態のいずれかの化合物、または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む方法に関する。
追加の実施形態は、異常な細胞成長を治療する方法であって、前記異常な細胞成長ががんである方法に関する。
さらなる実施形態は、がんを治療する方法であって、前記がんが、基底細胞がん、髄芽腫がん、肝臓がん、横紋筋肉腫、肺がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭頸部がん、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門部がん、胃がん、結腸がん、乳がん、子宮がん、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸部癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌系がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱がん、腎臓もしくは尿管がん、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系新生物、原発性中枢神経系リンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹グリオーマおよび下垂体腺腫、または前述のがんの1つもしくは複数の組合せからなる群から選択される方法に関する。
さらなる実施形態は、肺がんを治療する方法であって、前記肺がんが非小細胞肺がんである方法に関する。
下記の略語が本明細書において使用され得る:Ac(アセチル);APCI(大気圧化学イオン化);Boc(tert−ブトキシカルボニル);BocO(ジ−tert−ブチルジカーボネート);ブレットホスパラダサイクル(クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II));DCC(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド);DCM(ジクロロメタン);Deoxo−Fluor(登録商標)(ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド);DIAD(アゾジカルボン酸ジイソプロピル);DIEA(ジイソプロピルエチルアミン);DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン);DMAP(4−ジメチルアミノピリジン);DMEM(ダルベッコ変法イーグル培地);DMF(ジメチルホルムアミド);DMSO(ジメチルスルホキシド);DPPA(ジフェニルリン酸アジド);eq(当量);Et(エチル);EtOH(エタノール);EtOAc(酢酸エチル);EtO(ジエチルエーテル);FBS(ウシ胎仔血清);HATU(2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート);HMDS(ヘキサメチルジシラザンまたはヘキサメチルジシロキサンとしても公知であるビス(トリメチルシリル)アミン);HOAc(酢酸);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);iPr(イソプロピル);iPrMgCl(イソプロピルマグネシウムクロリド);iPrOH(イソプロピルアルコール);KHMDS(カリウムビス(トリメチルシリル)アミド);LAH(水素化アルミニウムリチウム);LCMS(液体クロマトグラフィー−質量分析);LiHMDS(リチウムビス(トリメチルシリル)アミド);Me(メチル);MeOH(メタノール);MeCN(アセトニトリル);N(規定);N/A(計測不能);NaHMDS(ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド);N/D(未決定);NIS(N−ヨードコハク酸イミド);NMM(N−メチルモルホリン);NMR(核磁気共鳴);Pd(dba)(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0));PG(保護基);Ph(フェニル);PhI(OAc)(ヨードベンゼンジアセテート);psi(重量ポンド毎平方インチ);Rf(保持因子);RPMI(ロズウェルパーク記念研究所);rt(室温);sat.(飽和);SCX(強カチオン交換);SEM(2−(トリメチルシリル)エトキシメチル);SEM−Cl(2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド);SFC(超臨界流体クロマトグラフィー);TBAF(フッ化テトラブチルアンモニウム);TBDPS(tert−ブチルジフェニルシリル);TBS(tert−ブチルジメチルシリル);t−BuXPhosパラダサイクル(クロロ[2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル)]パラジウム(II);TFA(トリフルオロアセテート);THF(テトラヒドロフラン);TLC(薄層クロマトグラフィー);トルエン(メチルベンゼン);トシル(p−トルエンスルホニル);およびキサントホス(4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン)。
用語「ハロゲン」は、本明細書において使用される場合、フッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素原子、またはフルオロ、クロロ、ブロモもしくはヨードを指す。加えて、用語「ハロゲン」は、F、Cl、BrまたはIを指す。例えば、フッ素、フルオロおよびFという用語は、本明細書においては同等であると理解されたい。
用語「アルキル」は、本明細書において使用される場合、ある特定の実施形態においては、直鎖状または分枝鎖状部分を有する1から6個、または1から3個までの炭素原子を含有する、飽和一価炭化水素ラジカルを指す。用語「C〜Cアルキル」は、直鎖状または分枝鎖状部分を有する1から6個までの炭素原子を含有するアルキルラジカルを指す。用語「C〜Cアルキル」は、その定義内に用語「C〜Cアルキル」および「C〜Cアルキル」を包含する。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、(R)−2−メチルブチル、(S)−2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,3−ジメチルプロピル、2,3−ジメチルブチル、ヘキシル等を包含するがこれらに限定されない。
用語「アルケニル」は、本明細書において使用される場合、ある特定の実施形態においては、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する2から6個までの炭素原子を含有する、飽和一価炭化水素ラジカルを指す。アルケニルラジカルは、直鎖状および分枝鎖状部分の両方を包含する。用語「C〜Cアルケニル」は、直鎖状または分枝鎖状部分を有する2から6個までの炭素原子を含有する、アルケニルラジカルを指す。二重結合は、別の基との結合点であってもなくてもよい。アルケニル基は、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、ブテニル、ペンテニル、3−ヘキセニル等を包含するがこれらに限定されない。
用語「アルキニル」は、本明細書において使用される場合、ある特定の実施形態においては、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する2から6個までの炭素原子を含有する、飽和一価炭化水素ラジカルを指す。アルキニルラジカルは、直鎖状および分枝鎖状部分の両方を包含する。用語「C〜Cアルキニル」は、直鎖状または分枝鎖状部分を有する2から6個までの炭素原子を含有する、アルキニルラジカルを指す。三重結合は、別の基との結合点であってもなくてもよい。アルキニル基は、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、2−メチル−2−プロピニル、ブチニル、ペンチニル、3−ヘキシニル等を包含するがこれらに限定されない。
用語「アルコキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子と単結合しているアルキルラジカルを指す。アルコキシラジカルと分子との結合点は、酸素原子を介する。アルコキシラジカルは、アルキル−O−として描写され得る。用語「C〜Cアルコキシ」は、直鎖状または分枝鎖状部分を有する1から6個までの炭素原子を含有するアルコキシラジカルを指す。アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ等を包含するがこれらに限定されない。
用語「シクロアルキル」は、本明細書において使用される場合、ある特定の実施形態においては、3から10個までの炭素原子を含有する、単、縮合または架橋二環式または三環式炭素環式環を指す。本明細書において使用される場合、シクロアルキル基環は、1つまたは2つの二重結合を場合により含有していてよい。用語「シクロアルキル」は、単一原子によって接合した多環系を包含するスピロシクロアルキル基も包含する。用語「C〜C10シクロアルキル」、「C〜Cシクロアルキル」、「C〜Cシクロアルキル」、「C〜Cシクロアルキル」および「C〜Cシクロアルキル」は、3から10個まで、3から7個まで、3から4個まで、3から5個まで、および5から7個までの炭素原子をそれぞれ含有する。シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタニル、ビシクロ[5.2.0]ノナニル、アダマンタニル等を包含するがこれらに限定されない。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、本明細書において使用される場合、ある特定の実施形態においては、合計3から10個までの環原子を含有する非芳香族、単環式、縮合または架橋二環式または三環式またはスピロ環式環基を指し、ここで、1から4個の環原子は、窒素、酸素および硫黄から独立に選択されるヘテロ原子であり、硫黄原子は、1または2個の酸素原子で場合により酸化されていてもよく、残りの環原子は炭素であり、但し、そのような環系は、2つの隣接する酸素原子も2つの隣接する硫黄原子も含有していなくてよい。ヘテロシクロアルキル環は、任意の利用可能な炭素原子でオキソ(=O)基によって置換されていてもよい。環は、1つまたは複数の二重結合を有してもよい。さらに、そのような基は、可能ならば、炭素原子またはヘテロ原子のいずれかを介して、本明細書において開示されている実施形態の化合物の残りと結合していてよい。用語「3〜10員のヘテロシクロアルキル」、「3〜7員のヘテロシクロアルキル」および「4〜6員のヘテロシクロアルキル」は、3から10個まで、3から7個まで、および4から6個までの炭素原子をそれぞれ含有する。飽和ヘテロシクロアルキル基の例は、
Figure 0005914667
を包含するがこれらに限定されない。
好適な部分不飽和ヘテロシクロアルキル基の例は、
Figure 0005914667
を包含するがこれらに限定されない。
用語「アリール」は、本明細書において使用される場合、ある特定の実施形態においては、5から10個までの炭素原子を含有する芳香族炭化水素から誘導される基を指す。用語「C〜C10アリール」は、5から10個までの炭素原子を含有する。そのような基の例は、フェニルおよびナフチルを包含するがこれらに限定されない。用語「アリール」は、芳香族環が1つまたは複数の環と縮合している縮合多環式芳香族環系も包含する。例は、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントラシルおよび2−アントラシルを包含するがこれらに限定されない。用語「アリール」の範囲内には、本明細書において使用される通り、インダニル、フェナントリジニルまたはテトラヒドロナフチル中のように、芳香族環が1つまたは複数の非芳香族環と縮合している基も包含され、ここで、ラジカルまたは結合点は芳香族環上にある。
用語「ヘテロアリール」は、本明細書において使用される場合、その環中に合計5から12個までの原子を有し、2から9個までの炭素原子ならびに窒素、酸素および硫黄からそれぞれ独立に選択される1から4個までのヘテロ原子を含有する、芳香族単環式または二環式ヘテロ環式基を指し、但し、前記基の環は、2つの隣接する酸素原子も2つの隣接する硫黄原子も含有しない。用語「5〜12員のヘテロアリール」および「4〜6員のヘテロアリール」は、5から12個までおよび4から6個までの環原子をそれぞれ含有する。ヘテロアリール基は、ベンゾ縮合環系を包含する。ヘテロアリール基の例は、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、フラザニル、チアジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、フロ[3,2−b]ピリジニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフラザニル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、フタラジニル、ピリド[3,4−d]ピリミジニル、プテリジニル等を包含するがこれらに限定されない。
用語「5〜12員のヘテロアリール」の範囲内には、本明細書において使用される場合、ベンゾ縮合不飽和窒素ヘテロ環も包含され、これは、ヘテロ原子環が1つまたは複数の芳香族環と縮合されているヘテロ環式基を指す。例は、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル等を包含するがこれらに限定されない。
用語「治療すること」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、そのような用語が当てはまる障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1つもしくは複数の症状を、後退させること、緩和すること、その進行を阻害すること、または予防することを意味する。用語「治療」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、「治療すること」がすぐ上で定義されている通りに治療する行為を指す。
本明細書において使用される場合、「有効」量は、病状の重症度における減少、無病状期間の頻度および持続時間における増大、または疾患罹患による機能障害もしくは身体障害の予防を、単回用量としてまたは複数回用量レジメンに従ってのいずれかで、単独でまたは他の作用物質もしくは物質と組み合わせてもたらすのに十分な分量である、物質、作用物質、化合物または組成物の量を指す。当業者であれば、対象の大きさ、対象の症状の重症度、および選択された特定の組成物または投与経路等の要因に基づいて、そのような量を決定することができるであろう。対象は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物(例えば、ウサギ、ラット、マウス、サルまたは他の下等霊長類)であってよい。
本明細書において開示されている実施形態は、1個または複数の原子が、自然界において通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置きかえられているという事実を除き、式(I)、式(II)、式(III)または式(IV)において列挙されているものと同一の同位体標識化合物を包含する。本明細書において開示されている実施形態の化合物に組み込むことができる同位体の例は、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Cl等であるがこれらに限定されない、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素および塩素の同位体を包含する。前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本明細書において記述されている化合物および前記化合物の薬学的に許容できる塩は、本実施形態の範囲内である。本明細書において開示されている実施形態のある特定の同位体標識化合物、例えばHおよび14C等の放射性同位体が組み込まれているものは、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわちH、および炭素−14、すなわち14C同位体は、それらの調製の容易さおよび検出性のために特に好ましい。さらに、重水素、すなわちH等のより重い同位体による置換は、より優れた代謝安定性から生じるある特定の治療上の利点、例えば、インビボ半減期の増大または必要投薬量の低減を生じさせることができ、故に、いくつかの状況において好ましい場合がある。本明細書において開示されている実施形態の同位体標識化合物は、概して、スキームにおいて、ならびに/または以下の実施例および調製において開示されている手順を行うことにより、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬で代用することによって調製できる。
いくつかの実施形態は、本明細書において記述されている化合物の薬学的に許容できる塩に関する。本明細書において記述されている化合物の薬学的に許容できる塩は、その酸付加および塩基付加塩を包含する。
いくつかの実施形態は、本明細書において記述されている化合物の薬学的に許容できる酸付加塩にも関する。好適な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。好適な酸付加塩、すなわち、薬理学的に許容できるアニオンを含有する塩の非限定的な例は、酢酸塩、酸性クエン酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、シクラミン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グロクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メタンスルホン酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩(naphthylate)、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、ピログルタミン酸塩、糖酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩およびキシナホ酸塩を包含するがこれらに限定されない。
追加の実施形態は、本明細書において記述されている化合物の塩基付加塩に関する。好適な塩基付加塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。好適な塩基塩の非限定的な例は、アルミニウム塩、アルギニン塩、ベンザチン塩、カルシウム塩、コリン塩、ジエチルアミン塩、ジオールアミン塩、グリシン塩、リジン塩、マグネシウム塩、メグルミン塩、オラミン塩、カリウム塩、ナトリウム塩、トロメタミン塩および亜鉛塩を包含する。
自然界において塩基性である本明細書において記述されている化合物は、種々の無機および有機酸と多種多様な塩を形成することができる。本明細書において記述されているそのような塩基性化合物の薬学的に許容できる酸付加塩を調製するために使用され得る酸は、非毒性酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グロクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]等、薬理学的に許容できるアニオンを含有する塩を形成するものである。アミノ基等の塩基性部分を包含する本明細書において記述されている化合物は、上記で言及した酸に加えて、種々のアミノ酸と、薬学的に許容できる塩を形成することができる。
自然界において酸性である本明細書において記述されている化合物の薬学的に許容できる塩基塩を調製するために試薬として使用され得る化学塩基は、そのような化合物と非毒性塩基塩を形成するものである。そのような非毒性塩基塩は、アルカリ金属カチオン(例えば、カリウムおよびナトリウム)およびアルカリ土類金属カチオン(例えば、カルシウムおよびマグネシウム)等の薬理学的に許容できるカチオンから誘導されるもの、N−メチルグルカミン−(メグルミン)等のアンモニウムまたは水溶性アミン付加塩、ならびに薬学的に許容できる有機アミンの低級アルカノールアンモニウムおよび他の塩基塩を包含するがこれらに限定されない。
本明細書において記述されている実施形態の化合物は、本明細書において記述されている化合物のすべての立体異性体(例えば、シスおよびトランス異性体)およびすべての光学異性体(例えば、RおよびS鏡像異性体)、ならびにそのような異性体のラセミ、ジアステレオマーおよび他の混合物を包含する。すべての立体異性体が本発明人らの特許請求の範囲内に網羅されるが、当業者であれば、特定の立体異性体が好ましい場合があることを認識するであろう。
いくつかの実施形態において、本明細書において記述されている化合物は、エノールおよびイミン形態、ならびにケトおよびエナミン形態、ならびに幾何異性体およびそれらの混合物を包含する数種の互変異性形態で存在し得る。すべてのそのような互変異性形態は、本実施形態の範囲内に包含される。互変異性体は、溶液中の互変異性セットの混合物として存在する。固体形態においては、通常、1つの互変異性体が優勢である。1つの互変異性体について記述されている場合があっても、本実施形態は、本化合物のすべての互変異性体を包含する。
本実施形態は、本明細書において記述されている化合物のアトロプ異性体も包含する。アトロプ異性体は、回転が制限された異性体に分離され得る化合物を指す。
酸および塩基のヘミ塩、例えばヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩も形成され得る。
好適な塩に関する総説については、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use、StahlおよびWermuth(Wiley−VCH、2002)を参照されたい。本明細書において記述されている化合物の薬学的に許容できる塩を作製するための方法は、当業者に公知である。
用語「溶媒和物」は、本明細書において、本明細書において記述されている化合物と、1つまたは複数の薬学的に許容できる溶媒分子、例えばエタノールとを含む分子錯体を記述するために使用される。
本明細書において記述されている化合物は、非溶媒和および溶媒和形態で存在してもよい。したがって、いくつかの実施形態は、本明細書において記述されている化合物の水和物および溶媒和物に関する。
1つまたは複数の不斉炭素原子を含有する本明細書において記述されている化合物は、2つ以上の立体異性体として存在し得る。本明細書において記述されている化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含有する場合、幾何シス/トランス(またはZ/E)異性体が考えられる。構造異性体が低エネルギー障壁を介して相互変換可能である場合、互変異性化(「互変異性」)が発生し得る。これは、例えば、イミノ、ケトもしくはオキシム基を含有する本明細書において記述されている化合物中ではプロトン互変異性の形態を、または芳香族部分を含有する化合物中ではいわゆる原子価互変異性の形態をとり得る。単一の化合物が複数種の異性を呈し得る。
複数種の異性を呈する化合物およびその1つまたは複数の混合物を包含する、本明細書において記述されている化合物のすべての立体異性体、幾何異性体および互変異性形態が、本実施形態の範囲内に包含される。対イオンが光学活性、例えばd−乳酸もしくはl−リジン、またはラセミ、例えばdl−酒石酸もしくはdl−アルギニンである酸付加塩または塩基塩も包含される。
シス/トランス異性体は、当業者に周知である従来の技術、例えばクロマトグラフィーおよび分別結晶によって分離することができる。
個々の鏡像異性体の調製/単離のための従来の技術は、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または、例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用するラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割を包含する。
代替として、ラセミ体(またはラセミ前駆体)を、好適な光学活性化合物、例えばアルコールと、または、本明細書において記述されている化合物が酸性もしくは塩基性部分を含有する場合、1−フェニルエチルアミンもしくは酒石酸等の塩基もしくは酸と反応させてよい。得られたジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって分離することができ、ジアステレオ異性体の一方または両方を、当業者に周知の手段によって、対応する純粋な鏡像異性体(複数可)に変換することができる。
「異常な細胞成長」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、正常な調節機構(例えば、接触阻害の喪失)とは無関係な細胞成長を指す。これは、(1)変異チロシンキナーゼを発現することまたは受容体チロシンキナーゼの過剰発現によって増殖する腫瘍細胞(腫瘍)、(2)異常なチロシンキナーゼ活性化が発生する他の増殖性疾患の良性および悪性細胞、(3)受容体チロシンキナーゼによって増殖する任意の腫瘍、(4)異常なセリン/トレオニンキナーゼ活性化によって増殖する任意の腫瘍、ならびに(5)異常なセリン/トレオニンキナーゼ活性化が発生する他の増殖性疾患の良性および悪性細胞の、異常な成長を包含する。
さらなる実施形態は、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法に関する。追加の実施形態は、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法であって、前記哺乳動物に、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物を投与するステップを含む方法に関する。
他の実施形態において、異常な細胞成長はがんである。
いくつかの実施形態において、がんは、肺がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭頸部がん、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門部がん、胃がん、結腸がん、乳がん、子宮がん、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸部癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌系がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱がん、腎臓もしくは尿管がん、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹グリオーマ、下垂体腺腫、または前述のがんの2つ以上の組合せからなる群から選択される。
追加の実施形態は、哺乳動物におけるがん固形腫瘍を治療する方法に関する。いくつかの実施形態は、哺乳動物におけるがん固形腫瘍の治療であって、前記哺乳動物に、前記がん固形腫瘍を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物を投与するステップを含む治療に関する。
他の実施形態において、がん固形腫瘍は、乳房、肺、結腸、脳、前立腺、胃、膵臓、卵巣、皮膚(黒色腫)、内分泌、子宮、精巣または膀胱である。
さらなる実施形態は、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法であって、前記哺乳動物に、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物を、分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入抗生物質、成長因子阻害剤、放射線、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答修飾物質、抗体、細胞毒性物質、抗ホルモン物質および抗アンドロゲン物質からなる群から選択される抗腫瘍剤と組み合わせて投与するステップを含む方法に関する。
より多くの実施形態は、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物と、薬学的に許容できる担体とを含む、哺乳動物における異常な細胞成長を治療するための医薬組成物に関する。
追加の実施形態は、ヒトを包含する哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法であって、前記哺乳動物に、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、水和物もしくはプロドラッグを投与するステップを含む方法に関する。この方法の一実施形態において、異常な細胞成長は、肺がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭頸部がん、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門部がん、胃がん、結腸がん、乳がん、子宮がん、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸部癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌系がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱がん、腎臓もしくは尿管がん、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹グリオーマ、下垂体腺腫、または前述のがんの1つまたは複数の組合せを包含するがこれらに限定されないがんである。一実施形態において、方法は、哺乳動物に、前記がん固形腫瘍を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物を投与するステップを含む。1つの好ましい実施形態において、固形腫瘍は、乳房、肺、結腸、脳、前立腺、胃、膵臓、卵巣、皮膚(黒色腫)、内分泌、子宮、精巣および膀胱がんである。
前記方法の別の実施形態において、前記異常な細胞成長は、乾癬、良性前立腺肥大または再狭窄を包含するがこれらに限定されない良性増殖性疾患である。
いくつかの実施形態は、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法であって、前記哺乳動物に、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、水和物もしくはプロドラッグを、分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答修飾物質、抗体、細胞毒性物質、抗ホルモン物質および抗アンドロゲン物質からなる群から選択される抗腫瘍剤と組み合わせて投与するステップを含む方法に関する。
追加の実施形態は、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、水和物もしくはプロドラッグと、薬学的に許容できる担体とを含む、ヒトを包含する哺乳動物における異常な細胞成長を治療するための医薬組成物に関する。前記組成物の一実施形態において、前記異常な細胞成長は、肺がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭頸部がん、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門部がん、胃がん、結腸がん、乳がん、子宮がん、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸部癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌系がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱がん、腎臓もしくは尿管がん、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹グリオーマ、下垂体腺腫、または前述のがんの1つまたは複数の組合せを包含するがこれらに限定されないがんである。前記医薬組成物の別の実施形態において、前記異常な細胞成長は、乾癬、良性前立腺肥大または再狭窄を包含するがこれらに限定されない良性増殖性疾患である。
さらなる実施形態は、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法であって、前記哺乳動物に、異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を、分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答修飾物質、抗体、細胞毒性物質、抗ホルモン物質および抗アンドロゲン物質からなる群から選択される別の抗腫瘍剤と組み合わせて投与するステップを含む方法に関する。いくつかの実施形態は、異常な細胞成長を治療するための医薬組成物を企図しており、ここで、前記組成物は、異常な細胞成長を治療する上で有効な、本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物と、分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、挿入抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答修飾物質、抗体、細胞毒性物質、抗ホルモン物質および抗アンドロゲン物質からなる群から選択される別の抗腫瘍剤とを包含する。
またさらなる実施形態は、ヒトを包含する哺乳動物における、血管新生に関連する障害を治療する方法であって、前記哺乳動物に、前記障害を治療する上で有効な、ある量の上記で定義された通りの本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物、水和物もしくはプロドラッグを、上記に挙げた1つまたは複数の抗腫瘍剤と組み合わせて投与するステップを含む方法に関する。そのような障害は、黒色腫等のがん性腫瘍;加齢黄斑変性、推定眼ヒストプラスマ症候群、および増殖性糖尿病網膜症による網膜血管新生等の眼疾患;関節リウマチ;骨粗しょう症、ページェット病、悪性液性高カルシウム血症、骨への転移性腫瘍による高カルシウム血症、およびグルココルチコイド治療によって誘発された骨粗しょう症等の骨量減少障害;冠動脈再狭窄;ならびにアデノウイルス、ハンタウイルス、ボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)、エルシニア属種(Yersinia spp.)、百日咳菌(Bordetella pertussis)およびA群連鎖球菌(Streptococcus)から選択される微生物病原体に関連するものを包含する、ある特定の微生物感染を包含する。
いくつかの実施形態は、一緒になって前記異常な細胞成長を治療する上で有効な、ある量の本明細書において記述されている化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を、抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤(例えば、細胞成長、分化および生存の基本的なプロセスを司る調節分子が細胞内で連絡する手段を阻害する)および抗増殖剤から選択される、ある量の1つまたは複数の物質と組み合わせて含む、哺乳動物における異常な細胞成長を治療する方法(およびそのための医薬組成物)に関する。
MMP−2(マトリックスメタロプロテイナーゼ2)阻害剤、MMP−9(マトリックスメタロプロテイナーゼ9)阻害剤およびCOX−II(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤等の抗血管新生剤を、本明細書において記述されている化合物と併せて、本明細書において記述されている方法および医薬組成物に使用してよい。有用なCOX−II阻害剤の例は、CELEBREX(商標)(セレコキシブ)、ベクストラ(バルデコキシブ)、パラコキシブ、バイオックス(ロフェコキシブ)およびアルコキシア(エトリコキシブ)を包含する。有用なマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤の例は、WO96/33172(1996年10月24日公開)、WO96/27583(1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2号(1999年10月29日出願)、WO98/07697(1998年2月26日公開)、WO98/03516(1998年1月29日公開)、WO98/34918(1998年8月13日公開)、WO98/34915(1998年8月13日公開)、WO98/33768(1998年8月6日公開)、WO98/30566(1998年7月16日公開)、欧州特許公報第606,046号(1994年7月13日公開)、欧州特許公報第931,788号(1999年7月28日公開)、WO90/05719(1990年5月31日公開)、WO99/52910(1999年10月21日公開)、WO99/52889(1999年10月21日公開)、WO99/29667(1999年6月17日公開)、PCT国際出願第PCT/IB98/01113号(1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1号(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国仮出願第60/148,464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5,863,949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日発行)および欧州特許公報第780,386号(1997年6月25日公開)において記述されており、これらはいずれも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。好ましいMMP−2およびMMP−9阻害剤は、MMP−1を阻害する活性をほとんどまたは全く有さないものである。より好ましいのは、他のマトリックスメタロプロテイナーゼ(すなわち、MMP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP−12およびMMP−13)と比べてMMP−2および/またはMMP−9を選択的に阻害するものである。
本明細書において記述されている化合物と組み合わせて有用なMMP阻害剤のいくつかの具体例は、AG−3340、RO32−3555、RS13−0830、および下記の化合物:
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロペンチル)−アミノ]−プロピオン酸;
3−exo−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(2R,3R)1−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド;
4−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロブチル)−アミノ]−プロピオン酸;
4−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(2R,3R)1−[4−(4−フルオロ−2−メチル−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−1−メチル−エチル)−アミノ]−プロピオン酸;
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(4−ヒドロキシカルバモイル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミノ]−プロピオン酸;
3−exo−3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
3−endo−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;および
3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
ならびに前記化合物の薬学的に許容できる塩および溶媒和物である。
VEGF阻害剤、例えばスーテントおよびアクシチニブを、本明細書において記述されている化合物と組み合わせてもよい。VEGF阻害剤は、例えば、WO99/24440(1999年5月20日公開)、PCT国際出願第PCT/IB99/00797号(1999年5月3日出願)、WO95/21613(1995年8月17日公開)、WO99/61422(1999年12月2日公開)、米国特許第5,834,504号(1998年11月10日発行)、WO98/50356(1998年11月12日公開)、米国特許第5,883,113号(1999年3月16日発行)、米国特許第5,886,020号(1999年3月23日発行)、米国特許第5,792,783号(1998年8月11日発行)、米国特許第US6,653,308号(2003年11月25日発行)、WO99/10349(1999年3月4日公開)、WO97/32856(1997年9月12日公開)、WO97/22596(1997年6月26日公開)、WO98/54093(1998年12月3日公開)、WO98/02438(1998年1月22日公開)、WO99/16755(1999年4月8日公開)およびWO98/02437(1998年1月22日公開)において記述されており、これらはいずれも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの具体的なVEGF阻害剤の他の例は、IM862(Kirkland、Washington、USAのCytran Inc.);アバスチン、South San Francisco、CaliforniaのGenentech,Inc.の抗VEGFモノクローナル抗体;およびアンギオザイム、Ribozyme(Boulder、Colorado)およびChiron(Emeryville、California)製の合成リボザイムである。
GW−282974(Glaxo Wellcome plc)等のErbB2受容体阻害剤ならびにモノクローナル抗体AR−209(Woodlands、Texas、USAのAronex Pharmaceuticals Inc.)および2B−1(Chiron)を、本明細書において記述されている化合物と組み合わせて投与してよい。そのようなerbB2阻害剤は、ハーセプチン、2C4およびペルツズマブを包含する。そのようなerbB2阻害剤は、WO98/02434(1998年1月22日公開)、WO99/35146(1999年7月15日公開)、WO99/35132(1999年7月15日公開)、WO98/02437(1998年1月22日公開)、WO97/13760(1997年4月17日公開)、WO95/19970(1995年7月27日公開)、米国特許第5,587,458号(1996年12月24日発行)および米国特許第5,877,305号(1999年3月2日発行)において記述されているものを包含し、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書において記述されている実施形態において有用なErbB2受容体阻害剤は、1999年1月27日に出願された米国仮出願第60/117,341号および1999年1月27日に出願された米国仮出願第60/117,346号においても記述されており、これらはいずれも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。他のerbb2受容体阻害剤は、TAK−165(武田薬品工業株式会社)およびGW−572016(Glaxo−Wellcome)を包含する。
スチレン誘導体等の種々の他の化合物も、チロシンキナーゼ阻害特性を保有することが示されており、チロシンキナーゼ阻害剤のいくつかは、erbB2受容体阻害剤として同定されている。ごく最近では、5つの欧州特許公報、すなわちEP0566226A1(1993年10月20日公開)、EP0602851A1(1994年6月22日公開)、EP0635507A1(1995年1月25日公開)、EP0635498A1(1995年1月25日公開)およびEP0520722A1(1992年12月30日公開)が、それらのチロシンキナーゼ阻害特性から生じる抗がん特性を保有するものとして、ある特定の二環式誘導体、特にキナゾリン誘導体に言及している。また、国際特許出願第WO92/20642号(1992年11月26日公開)も、異常な細胞増殖を阻害する上で有用なチロシンキナーゼ阻害剤として、ある特定のビス単環式および二環式のアリールおよびヘテロアリール化合物に言及している。国際特許出願第WO96/16960号(1996年6月6日公開)、同第WO96/09294号(1996年3月6日公開)、同第WO97/30034号(1997年8月21日公開)、同第WO98/02434号(1998年1月22日公開)、同第WO98/02437号(1998年1月22日公開)および同第WO98/02438号(1998年1月22日公開)も、同じ目的のために有用なチロシンキナーゼ阻害剤として、置換二環式ヘテロ芳香族誘導体に言及している。抗がん化合物に言及している他の特許出願は、国際特許出願第WO00/44728(2000年8月3日公開)、EP1029853A1(2000年8月23日公開)およびWO01/98277(2001年12月12日公開)であり、これらはいずれも、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤を、本発明の化合物と組み合わせて投与してよい。そのようなEGFR阻害剤は、ゲフィチニブ、エルロチニブ、イコチニブ、アファチニブおよびダコミチニブを包含する。セツキシマブ等のEGFRのモノクローナル抗体阻害剤を、本発明の化合物と組み合わせてもよい。
c−Met阻害剤を、本発明の化合物と組み合わせて投与してよい。そのようなc−Met阻害剤は、クリゾチニブおよびARQ−197を包含する。METMab等のc−Metのモノクローナル抗体阻害剤を、本発明の化合物と組み合わせてもよい。
本明細書において記述されている化合物とともに使用することができる他の抗増殖剤は、下記の米国特許出願:09/221946(1998年12月28日出願)、09/454058(1999年12月2日出願)、09/501163(2000年2月9日出願)、09/539930(2000年3月31日出願)、09/202796(1997年5月22日出願)、09/384339(1999年8月26日出願)および09/383755(1999年8月26日出願)において開示され特許請求されている化合物;ならびに下記の米国仮特許出願:60/168207(1999年11月30日出願)、60/170119(1999年12月10日出願)、60/177718(2000年1月21日出願)、60/168217(1999年11月30日出願)および60/200834(2000年5月1日出願)において開示され特許請求されている化合物を包含する、酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤および受容体チロシンキナーゼPDGFrの阻害剤を包含する。前述の特許出願および仮特許出願のそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書において記述されている化合物を、CTLA4(細胞毒性リンパ球抗原4)抗体等の抗腫瘍免疫応答を増強することができる作用物質、およびCTLA4をブロックすることができる他の作用物質;ならびに、他のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、例えば、上記の「背景技術」の項に列挙されている参考文献において記述されているファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤等の抗増殖剤を包含するがこれらに限定されない、異常な細胞成長またはがんを治療する上で有用な他の作用物質とともに使用してもよい。本実施形態において使用することができる具体的なCTLA4抗体は、米国仮出願第60/113,647号(1998年12月23日出願)において記述されているものを包含し、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書において記述されている化合物は、単独療法として適用されてもよいし、1つまたは複数の他の抗腫瘍物質、例えば、分裂阻害剤、例えばビンブラスチン;アルキル化剤、例えばシスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチンおよびシクロホスファミド;代謝拮抗物質、例えば5−フルオロウラシル、カペシタビン、シトシンアラビノシドおよびヒドロキシ尿素、または、例えば、N−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸等の欧州特許出願第239362号において開示されている好ましい代謝拮抗物質の1つ;成長因子阻害剤;細胞周期阻害剤;挿入抗生物質、例えばアドリアマイシンおよびブレオマイシン;酵素、例えばインターフェロン;ならびに抗ホルモン物質、例えばノルバデックス(タモキシフェン)等の抗エストロゲン物質、または、例えばカソデックス(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルフォニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)等の抗アンドロゲン物質から選択されるものを伴ってもよい。
本明細書において記述されている化合物を、単独で、または様々な抗がん剤もしくは支持療法剤の1つもしくは複数と組み合わせて使用してよい。例えば、本明細書において記述されている化合物を、細胞毒性剤、例えば、カンプトテシン、イリノテカンHCl(カンプトサール)、エドテカリン、SU−11248、エピルビシン(エレンス)、ドセタキセル(タキソテール)、パクリタキセル、リツキシマブ(リツキサン)、ベバシズマブ(アバスチン)、メシル酸イマチニブ(グリベック)、エルビタックス、ゲフィチニブ(イレッサ)およびそれらの組合せからなる群から選択される1つまたは複数とともに使用してよい。いくつかの実施形態は、本明細書において記述されている化合物を、ホルモン療法、例えば、エキセメスタン(アロマシン)、ルプロン、アナストロゾール(アリミデックス)、クエン酸タモキシフェン(ノルバデックス)、トレルスターおよびそれらの組合せと一緒に使用することも企図している。さらに、いくつかの実施形態は、本明細書において記述されている化合物を、単独で、または1つもしくは複数の支持療法製品、例えば、フィルグラスチム(ニューポジェン)、オンダンセトロン(ゾフラン)、フラグミン、プロクリット、アロキシ、エメンドもしくはそれらの組合せからなる群から選択される製品と組み合わせて提供する。そのような共同治療(conjoint treatment)は、治療の個々の成分の同時、順次または別個の投薬によって達成できる。
本明細書において記述されている化合物を、抗腫瘍剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質、抗生物質、植物由来の抗腫瘍剤、カンプトテシン誘導体、チロシンキナーゼ阻害剤、抗体、インターフェロンおよび/または生物学的応答修飾物質とともに使用してよい。これに関して、下記は、本明細書において記述されている化合物とともに使用することができる第二の作用物質の例の非限定的な一覧である。
アルキル化剤は、ナイトロジェンマスタードN−オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド、AMD−473、アルトレタミン、AP−5280、アパジコン、ブロスタリシン、ベンダムスチン、カルムスチン、エストラムスチン、ホテムスチン、グルホスファミド、イホスファミド、KW−2170、マホスファミドおよびミトラクトールを包含するがこれらに限定されず、白金配位アルキル化化合物は、シスプラチン、カルボプラチン、エプタプラチン、ロバプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチンまたはサトラプラチンを包含するがこれらに限定されない。
代謝拮抗物質は、メトトレキサート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル(5−FU)を、単独で、またはロイコボリン、テガフール、UFT、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、エノシタビン、S−1、ゲムシタビン、フルダラビン、5−アザシチジン、カペシタビン、クラドリビン、クロファラビン、デシタビン、エフロルニチン、エチニルシチジン、シトシンアラビノシド、ヒドロキシ尿素、TS−1、メルファラン、ネララビン、ノラトレキセド、オクホスファート、ペメトレキセド 二ナトリウム(、ペントスタチン、ペリトレキソール、ラルチトレキセド、トリアピン、トリメトレキサート、ビダラビン、ビンクリスチン、ビノレルビンと組み合わせて;または例えばN−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸等の欧州特許出願第239362号において開示されている好ましい代謝拮抗物質の1つを包含するが、これらに限定されない。
抗生物質は、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アムルビシン、アナマイシン、ブレオマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エルサミトルシン、エピルビシン、ガラルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ネモルビシン、ネオカルチノスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、レベッカマイシン、スチマラマー、ストレプトゾシン、バルルビシンまたはジノスタチンを包含するがこれらに限定されない。
ホルモン療法剤、例えば、エキセメスタン(アロマシン)、ルプロン、アナストロゾール(アリミデックス)、ドキセルカルシフェロール、ファドロゾール、フォルメスタン、クエン酸タモキシフェン(ノルバデックス)およびフルベストラント等の抗エストロゲン物質、トレルスター、トレミフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、レトロゾール(フェマーラ)、またはビカルタミド、フルタミド、ミフェプリストン、ニルタミド、Casodex(登録商標)(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルフォニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)等の抗アンドロゲン物質、ならびにこれらの組合せ。
植物由来の抗腫瘍物質は、分裂阻害剤、例えばビンブラスチン、ドセタキセル(タキソテール)およびパクリタキセルから選択されるものを包含する。
細胞毒性トポイソメラーゼ阻害剤は、アクラルビシン、アモナファイド、ベロテカン、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、ジフロモテカン、イリノテカンHCl(カンプトサール)、エドテカリン、エピルビシン(エレンス)、エトポシド、エキサテカン、ギマテカン、ルートテカン、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピクサントロン、ルビテカン、ソブゾキサン、SN−38、タフルポシドおよびトポテカン、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される1つまたは複数の作用物質を包含する。
免疫学は、インターフェロンおよび多数の他の免疫増強剤を包含する。インターフェロンは、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ1aまたはインターフェロンガンマn1を包含する。他の作用物質は、PF3512676、フィルグラスチム、レンチナン、シゾフィラン、テラシス(TheraCys)、ウベニメクス、WF−10、アルデスロイキン、アレムツズマブ、BAM−002、ダカルバジン、ダクリズマブ、デニロイキン、ゲムツズマブオゾガマイシン、イブリツモマブ、イミキモド、レノグラスチム、レンチナン、メラノーマワクチン(Corixa)、モルグラモスチム、オンコVAX−CL、サルグラモスチム、タソネルミン、テクロイキン、チマラシン(thymalasin)、トシツモマブ、ビルリジン、Z−100、エプラツズマブ、ミツモマブ、オレゴボマブ、ペムツモマブ、プロベンジを包含する。
生物学的応答修飾物質は、生物の防御機構、または組織細胞の生存、成長もしくは分化等の生物学的応答を修飾して、それらが抗腫瘍活性を有するように誘導する作用物質である。そのような作用物質は、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニールまたはウベニメクスを包含する。
他の抗がん剤は、アリトレチノイン、アンプリゲン、アトラセンタン、ベキサロテン、ボルテゾミブ、ボセンタン、カルシトリオール、エクシスリンド、フィナステリド、ホテムスチン、イバンドロン酸、ミルテホシン、ミトキサントロン、l−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペグアスパラガーゼ、ペントスタチン、タザロテン、TLK−286、ベルケード、タルセバまたはトレチノインを包含する。
他の抗血管新生化合物は、アシトレチン、フェンレチニド、サリドマイド、ゾレドロン酸、アンギオスタチン、アプリジン、シレングチド、コンブレタスタチンA−4、エンドスタチン、ハロフジノン、レビマスタット、レモバブ、レブリミド、スクアラミン、ウクラインおよびビタキシンを包含する。
白金配位化合物は、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチンまたはオキサリプラチンを包含するがこれらに限定されない。
カンプトテシン誘導体は、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、イリノテカン、SN−38、エドテカリンおよびトポテカンを包含するがこれらに限定されない。
チロシンキナーゼ阻害剤は、例えば、イレッサおよびSU5416を包含する。
抗体は、例えば、ハーセプチン、エルビタックス、アバスチンおよびリツキシマブを包含する。
インターフェロンは、例えば、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ1aおよびインターフェロンガンマn1を包含する。
生物学的応答修飾物質は、生物の防御機構、または組織細胞の生存、成長もしくは分化等の生物学的応答を修飾して、それらが抗腫瘍活性を有するように誘導する作用物質を包含する。そのような作用物質は、例えば、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニールおよびウベニメクスを包含する。
他の抗腫瘍剤は、例えば、ミトキサントロン、l−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチンおよびトレチノインを包含する。加えて、PI3K阻害剤およびRAS標的がん治療を、本明細書において記述されている化合物と組み合わせてよい。
いくつかの実施形態は、式I、式II、式IIIもしくは式IVの化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を、以上に定義した通り、薬学的に許容できるアジュバント、賦形剤または担体と会合させて含む、医薬組成物にも関する。
さらなる実施形態は、式I、式II、式IIIもしくは式IVの化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を、以上に定義した通り、薬学的に許容できるアジュバント、賦形剤または担体と混合することを含む、医薬組成物に関する。
上述の治療的使用について、投与される投薬量は、当然ながら、用いられる化合物、投与モード、所望される治療および指示されている障害によって変動することになる。式I、式II、式IIIもしくは式IVの化合物、または薬学的に許容できるその塩の1日投薬量は、1mgから1グラム、好ましくは1mgから250mg、より好ましくは10mgから100mgまでの範囲内となり得る。
本実施形態は、持続放出組成物も網羅する。
本明細書において記述されている化合物(以後、「活性化合物(複数可)」)の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする任意の方法によって達成できる。これらの方法は、経口経路、十二指腸内投与経路、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または注入を包含する)、局所および直腸内投与を包含する。
活性化合物は、単独療法として適用されてもよいし、1つまたは複数の他の抗腫瘍物質、例えば、分裂阻害剤、例えばビンブラスチン;アルキル化剤、例えばシスプラチン、カルボプラチンおよびシクロホスファミド;代謝拮抗物質、例えば5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシドおよびヒドロキシ尿素、または、例えば、N−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸等の欧州特許出願第239362号において開示されている好ましい代謝拮抗物質の1つ;成長因子阻害剤;細胞周期阻害剤;挿入抗生物質、例えばアドリアマイシンおよびブレオマイシン;酵素、例えばインターフェロン;ならびに抗ホルモン物質、例えばNolvadex(登録商標)(タモキシフェン)等の抗エストロゲン物質、または、例えばCasodex(登録商標)(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルフォニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)等の抗アンドロゲン物質から選択されるものを伴ってもよい。そのような共同治療は、治療の個々の成分の同時、順次または別個の投薬によって達成できる。
医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、丸剤、散剤、持続放出製剤、液剤、懸濁剤として経口投与に、滅菌溶液、懸濁剤もしくは乳剤として非経口注射に、軟膏剤もしくはクリーム剤として局所投与に、または坐剤として直腸内投与に好適な形態であってよい。医薬組成物は、正確な投薬量の単回投与に好適な単位剤形であってよい。医薬組成物は、従来の医薬担体または添加剤、および活性成分として本明細書において記述されている化合物を包含する。加えて、医薬組成物は、他の薬用剤または医薬剤、担体、アジュバント等を包含し得る。
例示的な非経口投与形態は、滅菌水性液剤、例えば、プロピレングリコール水溶液またはデキストロース水溶液中の、活性化合物の液剤または懸濁剤を包含する。そのような剤形は、所望ならば、好適に緩衝化されていてよい。
好適な医薬担体は、不活性賦形剤または充填剤、水および種々の有機溶媒を包含する。医薬組成物は、所望ならば、香味剤、結合剤、添加剤等の追加の成分を含有していてよい。故に、経口投与では、クエン酸等の種々の添加剤を、デンプン、アルギン酸およびある特定の複合ケイ酸塩等の種々の崩壊剤、ならびにスクロース、ゼラチンおよびアカシア等の結合剤と一緒に含有する錠剤が用いられ得る。加えて、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルク等の平滑剤が、多くの場合、錠剤化目的のために有用である。同様の種類の固体組成物は、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル剤においても用いられ得る。そのために、好ましい材料は、ラクトースまたは乳糖および高分子量ポリエチレングリコールを包含する。水性懸濁剤またはエリキシル剤が経口投与用に所望される場合、その中の活性化合物は、種々の甘味剤または香味剤、着色物質または染料、所望ならば、乳化剤または懸濁化剤と、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンまたはそれらの組合せ等の賦形剤と一緒に組み合わせられてよい。
以下で提供する実施例および調製は、本明細書において記述されている化合物およびそのような化合物を調製する方法をさらに例証し例示するものである。本明細書において記述されている実施形態の範囲は、下記の実施例および調製によっていかようにも限定されない。下記の実施例において、単一のキラル中心を持つ分子は、別段の注記がない限り、ラセミ混合物として存在する。2つ以上のキラル中心を持つ分子は、別段の注記がない限り、ジアステレオマーのラセミ混合物として存在する。単一の鏡像異性体/ジアステレオマーは、当業者に公知の方法によって取得することができる。
示されている実施例において、塩形態は、HPLCベースのクロマトグラフィー精製中に、移動相添加物の結果として時折単離された。これらの事例においては、ギ酸塩、トリフルオロ酢酸塩および酢酸塩等の塩が単離され、さらに処理することなく試験した。当業者であれば、標準的な方法論(イオン交換カラムを使用すること、または弱塩基水溶液を使用する単純な塩基性抽出を実施すること等)によって遊離塩基形態を実現することができると認識されるであろう。
概して、本明細書において記述されている化合物は、化学技術分野において公知のプロセスによって、特に本明細書に含有される記述を考慮して調製することができる。本明細書において記述されている化合物の製造のためのある特定のプロセスを、実施形態のさらなる特色として提供し、以下で提供される反応スキームおよび実験の項において例証する。
別段の規定がない限り、スキームA〜Jにおける変数は、本明細書において定義されているのと同じ意味を有する。
Figure 0005914667
スキームAにおいて例示されている通り、SEM保護基を使用することによって等、当技術分野において公知の標準的な条件下で好適に保護されたコアA−1を、好適な溶媒(iPrOH、MeCN、THFまたはDMF等)中、アルコキシド、フェノキシドまたはアミン(好適な塩基{それぞれNaH、NaHMDS、KHMDS、KCOまたはDIPEA}の存在下、親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)による選択的塩素置換に供して、A−2を生じさせる。次いで、A−2を、文献において公知のバックワルドアミノ化条件下、アミノヘテロ環で処理して、A−3を得る。当技術分野において公知の標準的な条件下でのニトロ還元により、アニリンA−4を得、これを塩化アクリロイルでアシル化するか、または、好適なアミドカップリング剤(HATU等)および適切なカルボン酸を使用するアミド形成に供して、A−5を得る。その後の、当技術分野において公知の標準的な条件下での脱保護により、A−6を生じさせる。代替として、アニリン種A−4を、最初に全体的に脱保護してA−7とし、次いで先に詳述した通りにアシル化してA−6を生じさせる。
Figure 0005914667
スキームBにおいて例示されている通り、好適に保護されたコアA−1を、好適な溶媒(iPrOH、MeCN、THFまたはDMF等)中、アルコキシド、フェノキシドまたはアミンで(好適な塩基{それぞれNaH、NaHMDS、KHDMS、KCOまたはDIPEA}の存在下、親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)処理して、保護中間体B−1を生じさせる。その後の、文献において公知の条件下での、アミノヘテロ環によるバックワルドアミノ化により、B−2を生じさせ、当技術分野において公知の標準的な条件下で全体的に脱保護してB−3とする。アシル化により、B−4を生じさせる。
代替として、B−2の選択的脱保護により、好適に保護された中間体B−5を生じさせ、これをアシル化してB−6とする。その後の保護基の除去により、B−4を得る。
スキームBは、第一級アミン由来のアクリルアミドを生じさせるための一般的方法論を例証するものである。この方法論を利用して第二級アミン由来の類似体を生じさせることができ、ここで、環A中の窒素原子は、アクリルアミドの結合点としての役割を果たすことが、当業者には理解されるであろう。
Figure 0005914667
スキームCにおいて例示されている通り、好適に保護されたコアA−1を、好適な溶媒(DMF等)中、官能化アルコキシドまたはフェノキシドで(好適な塩基{それぞれNaHまたはKCO}の存在下、親アルコールまたはフェノール誘導体を使用して)処理して、中間体C−1を得る。好適なアミノヘテロ環によるバックワルドアミノ化によりC−2を得、続いて当技術分野において公知の標準的な条件下での脱保護により、C−3を生じさせる。
スキームCは、第一級アミン由来のアクリルアミドを生じさせるための一般的方法論を例証するものである。この方法論を利用して第二級アミン由来の類似体を生じさせることができ、ここで、環A中の窒素原子は、アクリルアミドの結合点としての役割を果たすことが、当業者には理解されるであろう。
Figure 0005914667
スキームDにおいて例示されている通り、好適に保護されたコアD−1を、好適な溶媒(iPrOH、MeCN、THFまたはDMF等)中、アルコキシド、フェノキシドまたはアミン(好適な塩基{それぞれNaH、NaHMDS、KHMDS、KCOまたはDIPEA}の存在下、親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)による選択的塩素置換に供して、D−2を生じさせる。当技術分野において公知の標準的な条件下でのヘテロ芳香族カップリング反応(必須の複素環式ボロネートまたはボロン酸との鈴木反応等)により、カップリングされた生成物D−3を得、次いで、これを文献において公知のバックワルドアミノ化条件下、アミノヘテロ環で処理して、D−4を得る。当技術分野において公知の標準的な条件下でのニトロ還元により、アニリンD−5を得、これを塩化アクリロイルでアシル化して、D−6を得る。その後の、当技術分野において公知の標準的な条件下での脱保護により、D−7を生じさせる。
Figure 0005914667
本発明の求電子剤は、スキームEにおいて記述されている通りに合成することができる。アミドE−2は、好適な塩基(ヒューニッヒ塩基またはトリエチルアミン等)の存在下、塩化アシルによりアシル化すること等のアシル化方法論によって調製される。代替として、アミドE−2は、HATUまたはDCC等の当技術分野において公知の標準的な条件下、トリエチルアミン等の好適な塩基の存在下での、好適なカルボン酸とのアミドカップリングによって調製される。スルホンアミドE−3は、アミンまたはアニリンE−1を、クロロエタンスルホニルクロリドと、好適な塩基の存在下で反応させて、不飽和スルホンアミドE−3を直接生じさせることによって合成される(例えば、Org Lett.、10(14)、2951〜2954、2008を参照)。塩基の存在下での、アミンまたはアニリンE−1と臭化シアンとの反応により、シアナミドE−4を生じさせる(例えば、J.Med.Chem.、32(8)、1754、1989を参照)。標準的なアミドカップリング条件(例えば、ヒューニッヒ塩基の存在下でのHATU)を使用する、アミンまたはアニリンE−1とシアン酢酸とのカップリングにより、シアノアセトアミドE−5を生じさせる(例えば、Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters、16(5)、1126〜1129、2006を参照)。ハロアミドE−6は、アミンまたはアニリンE−1を、塩化クロロアセチルまたは塩化フルオロアセチルと反応させることによって合成することができる(例えば、Journal of Medicinal Chemistry、47(22)、5451〜5466;2004を参照)。代替として、アミンまたはアニリンE−1を、好適なカルボン酸とカップリングすることにより、ハロアミドE−6を生じさせる(Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters、19(22)、6424〜6428、2009を参照)。アルキンE−7の調製は、当技術分野において公知の標準的な条件下での、アミンまたはアニリンE−1とプロパギル酸誘導体とのアミドカップリングによって遂行される(例えば、Tett.Letts、48(36)、6397〜6400、2007を参照)。ラクタムE−9は、閉環メタセシスを介して(例えば、Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters、20(6)、1924〜1927、2010を参照)、または代替として、2,5−ジヒドロ−2,5−ジメトキシフランとの縮合を介して(例えば、Journal of the Brazilian Chemical Society、18(4)、855〜859、2007を参照)合成される。
Figure 0005914667
スキームFにおいて例示されている通り、コアF−1を、好適な溶媒(1,4−ジオキサン、iPrOH、THFまたはDMF等)中、アルコキシド、フェノキシドまたはアミンで(好適な塩基{カリウムtert−ペントキシド、NaH、NaHMDS、KHMDS、炭酸カリウムまたはDIPEA}の存在下、親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)処理して、保護中間体F−2を生じさせる。その後の、アミノヘテロ環による、予め形成されたパラダサイクルを使用するバックワルドアミノ化(Biscoe,M.R.ら、J.Am.Chem.Soc.、130:6686(2008)を参照)により、カップリングされた中間体F−3を生じさせ、これを当技術分野において公知の標準的な条件下で脱保護してF−4とする。アシル化により、F−5を生じさせる。
スキームFは、第一級アミン由来のアクリルアミドを生じさせるための一般的方法論を例証するものである。この方法論を利用して第二級アミン由来の類似体を生じさせることができ、ここで、環A中の窒素原子は、アクリルアミドの結合点としての役割を果たすことが、当業者には理解されるであろう。
Figure 0005914667
スキームGにおいて例示されている通り、コアG−1を、好適な溶媒(DMSO、1,4−ジオキサン、iPrOH、THFまたはDMF等)中、アルコキシド、フェノキシドまたはアミンで(好適な塩基{カリウムtert−ペントキシド、NaH、NaHMDS、KHMDS、炭酸カリウムまたはDIPEA}の存在下、親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)処理して、保護中間体G−2を生じさせる。その後の、当技術分野において公知の標準的な条件下での脱保護により、アミンG−3を生じさせる。アシル化により、G−4を生じさせる。
スキームGは、第一級アミン由来のアクリルアミドを生じさせるための一般的方法論を例証するものである。この方法論を利用して第二級アミン由来の類似体を生じさせることができ、ここで、環A中の窒素原子は、アクリルアミドの結合点としての役割を果たすことが、当業者には理解されるであろう。
Figure 0005914667
スキームHにおいて例示されている通り、コアF−1を、好適な溶媒(1,4−ジオキサン、iPrOH、THFまたはDMF等)中、ビス保護(すなわち、ペンダントヒドロキシ基が、TBSまたはTBDPS等の好適な保護基で保護されている)アルコキシド、フェノキシドまたはアミンで(好適な塩基{カリウムtert−ペントキシド、NaH、NaHMDS、KHMDS、炭酸カリウムまたはDIPEA}の存在下、親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)処理して、保護中間体H−2を生じさせる。その後の、アミノヘテロ環による、予め形成されたパラダサイクルを使用するバックワルドアミノ化(Biscoe,M.R.ら、J.Am.Chem.Soc.、130:6686(2008)を参照)により、カップリングされた中間体H−3を生じさせ、これを、当技術分野において公知の標準的な条件下、全体的にまたは順次にのいずれかで脱保護してH−4とする。アシル化により、H−5を生じさせた。
Figure 0005914667
スキームIにおいて例示されている通り、好適に保護されたコアD−1を、それぞれ適切なボロン酸(またはエステル)またはジンケートとの、当技術分野において公知の鈴木または根岸アリールカップリング条件に供して、I−1を生じさせる。I−1を、好適な溶媒(1,4−ジオキサン、iPrOH、THFまたはDMF等)中、アルコキシド、フェノキシドまたはアミンで(好適な塩基{カリウムtert−ペントキシド、NaH、NaHMDS、KHMDS、炭酸カリウムまたはDIPEA}の存在下、それぞれ親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)処理して、保護中間体I−2を生じさせる。その後の、アミノヘテロ環による、当技術分野において公知の標準的な条件下でのバックワルドアミノ化により、カップリングされた中間体I−3を生じさせ、次いで、これを当技術分野において公知の標準的な条件下で全体的に脱保護してI−4とする。アシル化により、生成物I−5を生じさせる。
Figure 0005914667
スキームJにおいて例示されている通り、好適に保護されたコアD−1を、好適な溶媒(1,4−ジオキサン、iPrOH、THFまたはDMF等)中、アルコキシド、フェノキシドまたはアミンのいずれかで(好適な塩基{カリウムtert−ペントキシド、NaH、NaHMDS、KHMDS、炭酸カリウムまたはDIPEA}の存在下、それぞれ親アルコール、フェノールまたはアミン誘導体を使用して)処理して、保護中間体J−1を生じさせる。その後の、それぞれ適切なボロン酸(またはエステル)またはジンケートとの、当技術分野において公知の鈴木または根岸アリールカップリング条件により、J−2を生じさせる。アミノヘテロ環による、当技術分野において公知の標準的な条件下でのバックワルドアミノ化により、カップリングされた中間体J−3を生じさせ、次いで、これを当技術分野において公知の標準的な条件下で全体的に脱保護してJ−4とする。アシル化により、生成物J−5を生じさせる。
(実施例1)
(スキームA):N−[3−({5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:2,4−ジクロロ−5−フルオロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製
Figure 0005914667
2,4−ジクロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(Seelaら、Helvetica Chimica Acta、91(6):1083〜1105(2008)を参照)(654mg、3.2mmol)を、DMF(6.5mL)に溶解した。0℃に冷却した後、NaH(254mg、6.35mmol、鉱油中60%)を添加した。添加完了後、混合物を室温に加温し、30分間撹拌させた。DMF(2mL)中の(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(529mg、3.2mmol)の溶液を混合物に滴下添加し、撹拌を3時間続けた。混合物を氷水(75mL)上に注ぐことによって、反応物をクエンチした。次いで、得られた水層をEtO(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を、水(2回)、ブライン(2回)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。濃縮した後、褐色固体を、ヘプタン中1%〜10%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.45g、42%収率)を白色の低融点固体として生じさせた。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm -0.03 (s, 9H), 0.87-0.97 (m, 2H),
3.48-3.58 (m, 2H), 5.57 (s, 2H), 7.14 (d, J=2.78Hz, 1H). APCI (MH+). C12H16Cl2FN3OSiのm/z (APCI+) 336.2 (M+H)+.
ステップ2:2−クロロ−5−フルオロ−4−(3−ニトロフェノキシ)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製
Figure 0005914667
2,4−ジクロロ−5−フルオロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(389.5mg、1.2mmol)を含有するバイアルに、m−ニトロフェノール(161mg、1.2mmol)、DMF(5mL)およびKCO(320mg、2.3mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応物をEtOAc(120mL)および水(30mL)で希釈した。有機層を分離し、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、油を得た。油を、100%ヘプタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶媒を除去して、表題化合物(505mg、99%収率)を白色固体として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.34 (t, J=2.27Hz, 1H) 8.22-8.28 (m, 1H) 7.90-7.96 (m, 1H) 7.86
(d, J=8.31Hz, 1H) 7.78-7.84 (m, 1H) 5.59 (s, 2H) 3.54-3.66 (m, 2H) 0.84-0.99
(m, 2H) 0.00 (s, 9H). C18H20ClFN4O4Siのm/z (APCI+) 439.1 (M+H)+.
ステップ3:5−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−(3−ニトロフェノキシ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
1,4−ジオキサン(12mL)中の2−クロロ−5−フルオロ−4−(3−ニトロフェノキシ)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(483mg、1.1mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(128mg、1.32mmol)、CsCO(717mg、2.2mmol)、キサントホス(66mg、0.11mmol)およびPd(dba)(101mg、0.11mmol)を添加した。反応バイアルを窒素でフラッシュし、蓋をし、撹拌し、マイクロ波反応器内、140℃で45分間加熱した。反応溶媒を除去した後、残留物をEtOAc(120mL)および水(20mL)中に分配した。有機層を分離し、水(20mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。ヘプタン中0%〜50%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物(523mg、95%収率)を濃厚な油として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.62 (s, 1H) 8.28-8.32 (m, 1H) 8.26 (d, J=8.06Hz, 1H) 7.90-7.95
(m, 1H) 7.81-7.88 (m, 1H) 7.45 (br. s., 1H) 7.32 (d, J=2.27Hz, 1H) 5.52 (s, 2H)
3.74 (s, 3H) 3.55-3.66 (m, 2H) 0.94 (t, J=8.18Hz, 2H) 0.00 (s, 9H). C22H26FN7O4Siのm/z (APCI+) 500.1 (M+H)+.
ステップ4:4−(3−アミノフェノキシ)−5−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
反応バイアルに、5−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−(3−ニトロフェノキシ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(520mg、1.04mmol)、亜鉛末(340mg、5.2mmol)、塩化アンモニウム(279mg、5.2mmol)、水(4mL)およびEtOAc(20mL)を投入した。反応混合物に蓋をし、室温で20時間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)および飽和NaHCO水溶液(15mL)で希釈した。セライトに通す濾過によって不溶性材料を除去した。濾液を分離し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、表題化合物(394mg、81%収率)を泡状物として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.52 (s, 1H) 7.45 (s, 1H) 7.26 (d, J=2.27Hz, 1H) 7.14 (t,
J=7.93Hz, 1H) 6.49-6.59 (m, 2H) 6.46 (dd, J=7.93, 1.38Hz, 1H) 6.30-6.43 (m, 1H)
5.50 (s, 2H) 5.32 (s, 2H) 3.75 (s, 3H) 3.56-3.67 (m, 2H) 0.89-0.98 (m, 2H) 0.00
(s, 9H). C22H28FN7O2Siのm/z (APCI+) 470.1 (M+H)+.
ステップ5:N−{3−[(5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DCM(20mL)中の4−(3−アミノフェノキシ)−5−フルオロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(197mg、0.42mmol)の溶液に、塩化アクリロイル(34μL、0.42mmol)を添加し、反応物を室温で45分間撹拌した。追加の塩化アクリロイル(34μL、0.42mmol)を添加し、もう2時間後、最終投入分の塩化アクリロイル(34μL、0.42mmol)を添加した。30分後、反応が完了し、DCM(30mL)と飽和NaHCO水溶液(10mL)とに分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固した。ヘプタン中0%〜80%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物(123mg、56%収率)を固体として生じさせた。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 7.64 (s, 1H) 7.57 (d, J=8.81Hz,
1H) 7.41 (t, J=8.18Hz, 1H) 7.27 (d, J=1.76Hz, 1H) 7.01 (dd, J=8.18, 2.14Hz, 1H)
6.89 (d, J=2.27Hz, 1H) 6.30-6.48 (m, 3H) 5.76 (dd, J=9.44, 2.14Hz, 1H) 5.48 (s,
2H) 3.71 (s, 3H) 3.58 (t, J=8.06Hz, 2H) 0.90 (t, J=8.06Hz, 2H) -0.08 (s, 9H). C25H30FN7O3Siのm/z (APCI+) 524.2 (M+H)+.
ステップ6:N−[3−({5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DCM(10mL)中のN−{3−[(5−フルオロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド(120mg、0.23mmol)の溶液に、TFA(0.7mL、6.7mmol)を添加した。反応溶液を室温で4時間撹拌した。反応物を蒸発乾固し、EtOH(5mL)、水(1mL)およびKCO(158mg、1.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮乾固し、EtOAcに懸濁し、濾過した。濾液を濃縮乾固し、次いでEtOAc(20mL)に懸濁し、撹拌しながら70℃に30分間加熱した。次いで、混合物を撹拌しながら室温に終夜冷却した。この時間で薄黄色固体が沈殿し、濾過によって収集し、EtOAc(5mL)で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(50.2mg、56%収率)を淡黄色固体として生じさせた。1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ ppm 11.25 (br. s.,1H) 10.27 (s,1H) 9.25 (s,1H) 7.64 (s,1H)
7.53-7.60 (m,1H) 7.41 (t,J=8.06Hz,1H) 7.28 (d,J=1.26Hz,1H) 7.02
(dd,J=7.93,1.89Hz,1H) 6.99 (s,1H) 6.38-6.48 (m,1H) 6.05 (br. s.,1H) 5.77
(dd,J=10.07,1.51Hz,1H) 3.65 (s,4H). C19H16FN7O2のm/z (APCI+) 394.1 (M+H)+.
(実施例2)
(スキームB):N−(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:2,4−ジクロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製
Figure 0005914667
1000mLのフラスコ中、LiHMDS(140mL、140mmol)を乾燥THF(100mL)中で希釈し、−78℃に冷却した。穏やかな加温および音波処理を使用して、2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(25.0g、133mmol)をTHF(200mL)に懸濁した。この懸濁液を、基礎液に30分間かけて滴下添加した。50mLのさらなるTHFを使用してあらゆる残留物を溶解し、この懸濁液も滴下添加した。添加完了後、混合物を−78℃で30分間撹拌させた。SEM−Cl(25mL、140mmol)を混合物に滴下添加し、撹拌を−78℃で30分間続けた。次いで、氷浴を室温に終夜ゆっくり加温させた。冷水(150mL)の添加によって反応物をクエンチした。EtOAc(200mL)を添加し、層を分離した。次いで、得られた水層をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(2回)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。橙色油を、80%ヘプタン/20%DCM溶離液で溶離する重力「プラグ」クロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(33.4g、79%収率)を橙色油として生じさせ、これを静置して凝固させた。1H NMR (400MHz, クロロホルム-D) δ ppm -0.03 (s, 9H), 0.85-0.99 (m, 2H),
3.50-3.59 (m, 2H), 5.61 (s, 2H), 6.67 (d, J=3.53Hz, 5H), 7.38 (d, J=3.78Hz,
1H). C12H17Cl2N3OSiのm/z (APCI+) 318.00 / 320.05 (M+H)+ (Cl同位体).
ステップ2:tert−ブチル{3−[(2−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}カルバメートの調製
Figure 0005914667
アセトニトリル(10mL)中の2,4−ジクロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1470mg、4.62mmol)の溶液に、tert−ブチル(3−ヒドロキシフェニル)カルバメート(966mg、4.62mmol)およびKCO(1280mg、9.24mmol)を添加し、混合物を撹拌しながら80℃で終夜加熱した。次いで、反応物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)を添加し、水(50mL)で洗浄し、水層をEtOAc(3×20mL)で抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、揮散させて軽油とした。静置すると、軽油が凝固して、表題化合物(2052mg、90%収率)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.38-9.83 (m, 1H) 7.73 (d, J=3.78Hz, 1H) 7.41-7.46 (m, 2H) 7.51
(s, 1H) 6.97 (dt, J=5.98, 2.68Hz, 1H) 6.58 (d, J=3.78Hz, 1H) 5.64 (s, 2H)
3.54-3.67 (m, 2H) 1.54 (s, 9H) 0.91-0.96 (m, 2H) 0.00 (s, 9H). LCMS (ESI, pos):
C23H31ClN4O4Siのm/z (ESI+) 491.20 (M+H)+.
ステップ3:tert−ブチル(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
マイクロ波バイアル内、1,4−ジオキサン(4mL)中のtert−ブチル{3−[(2−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}カルバメート(300mg、0.61mmol)の溶液に、1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−アミン(94.1mg、0.61mmol)、続いてCsCO(298mg、0.915mmol)、Pd(dba)(8.2mg、0.009mmol)およびキサントホス(5.4mg、0.009mmol)を添加し、混合物を、マイクロ波内、140℃に45分間加熱した。反応物を室温に冷却し、ブライン(20mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、揮散させて表題化合物を暗色油として得、これを精製することなく次のステップに持ち込んだ。C30H44N8O4Siのm/z (ESI+) 609.25 (M+H)+.
ステップ4:[4−(3−アミノフェノキシ)−2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メタノールの調製
Figure 0005914667
DCM(5mL)中のtert−ブチル(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)カルバメートの溶液に、TFA(3mL)を添加し、室温で4時間撹拌した。これを濃縮して表題化合物を暗色油として得、これを精製することなく次のステップに持ち込んだ。C20H24N8O2のm/z (ESI+) 409.1 (M+H)+.
ステップ5:4−(3−アミノフェノキシ)−N−{1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
MeOH(10mL)および水(2mL)中の[4−(3−アミノフェノキシ)−2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]メタノールの溶液に、KCOを、反応混合物のpHが約12になるまで添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加し、EtOAc(3×20mL)で抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、揮散させて暗色油とし、表題化合物を暗色油として得、これを精製することなく次のステップに持ち込んだ。C19H22N8Oのm/z
(ESI+) 379.15 (M+H)+.
ステップ6:N−(3−{[2−({1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
10℃に冷却したTHF(5mL)中の4−(3−アミノフェノキシ)−N−{1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの溶液に、プロパ−2−エノイルクロリド(47.8mg、0,528mmol)を添加し、10℃で3時間撹拌した。揮発物を真空除去し、残留物をHPLC(水/10mM酢酸アンモニウムを加えたアセトニトリルを使用するPhenominexジェミニ(Gemini)C18、21.2×100mm、5μmカラム、流量40mL/分、勾配55%〜67%アセトニトリル6分間で)によって精製し、次いでこれを凍結乾燥して、表題化合物(28.5mg、11%収率)を黄褐色固体として生じさせた。1H NMR (600MHz, DMSO-D6) δ ppm 11.06-11.23 (m, 1H) 9.96-10.08 (m, 1H) 8.56-8.64 (m, 1H)
7.56-7.66 (m, 2H) 7.39-7.47 (m, 2H) 7.30-7.36 (m, 1H) 6.94-7.02 (m, 2H)
6.37-6.47 (m, 1H) 6.18-6.30 (m, 2H) 5.68-5.80 (m, 1H) 3.89-4.04 (m, 2H)
2.57-2.64 (m, 2H) 2.18 (s, 6H). C22H24N8O2のm/z (ESI+) 433.2 (M+H)+.
(実施例3および4)
(スキームB):1−{(3S,4S)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オンおよび1−{(3R,4R)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オンの調製
Figure 0005914667
ステップ1:tert−ブチルtrans−3−{[(2−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}−4−メチルピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
DMF(15mL)中のtert−ブチルtrans−3−(ヒドロキシメチル)−4−メチルピロリジン−1−カルボキシレート(0.58g、2.7mmol)の撹拌溶液に、NaH(油中60%、162mg、4.05mmol)を0℃で添加した。室温で30分間撹拌後、2,4−ジクロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(0.85g、2.7mmol)を混合物に添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=5:1)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(10mL)によってクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(1.34g、100%収率)を褐色油として得た。
ステップ2:tert−ブチルtrans−3−メチル−4−{[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
1,4−ジオキサン(30mL)中の、tert−ブチルtrans−3−{[(2−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}−4−メチルピロリジン−1−カルボキシレート(1.34g、2.7mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(0.397g、4.05mmol)、CsCO(2.7g、8.4mmol)およびキサントホス(138mg、0.27mmol)の混合物に、Pd(dba)(247mg、0.27mmol)を添加した。反応物を、3つのマイクロ波管内、140℃で1時間照射した。TLC(石油エーテル/EtOAc=5:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、水(20mL)で希釈し、次いでEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をBiotageフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1、Rf:0.3)によって精製して、表題化合物(0.9g、59%収率)を褐色油として得た。C27H43N7O4Siのm/z (APCI+) 558.3 (M+H)+.
ステップ3:N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−{[trans−4−メチルピロリジン−3−イル]メトキシ}−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
DCM(20mL)中のtert−ブチルtrans−3−メチル−4−{[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}ピロリジン−1−カルボキシレート(0.9g、1.61mmol)の溶液に、TFA(1.0mL)を室温で滴下添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=1:1)は、反応が完了していないことを示した。そこで、TFA(1.0mL)を混合物に室温で滴下添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=1:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮して、表題化合物のTFA塩(0.9g、100%収率)を褐色シロップとして生じさせた。C22H35N7O2Siのm/z (APCI+) 458.1 (M+H)+.
ステップ4:1−[trans−3−メチル−4−{[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オンの調製
Figure 0005914667
乾燥DCM(20mL)中のN−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−{[trans−4−メチルピロリジン−3−イル]メトキシ}−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(0.9g、1.61mmol)のTFA塩の溶液に、DIPEA(1.25g、9.7mmol)および塩化アクリロイル(144.9mg、1.61mmol)を室温で添加した。添加後、反応混合物を室温で1時間撹拌した。TLC(CHCl/MeOH=10:1)は、反応が完了したことを示した。反応混合物をDCM(10mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(0.82g、100%収率)を褐色固体として得た。
ステップ5:1−{trans−3−[({7−(ヒドロキシメチル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メチルピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オンの調製
Figure 0005914667
乾燥DCM(20mL)中の1−[trans−3−メチル−4−{[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]メチル}ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(0.82g、1.61mmol)の混合物に、BF・EtO(2mL)を0℃で滴下添加した。添加後、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。TLC(石油エーテル/EtOAc=1:1)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を、飽和NaHCO(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗表題化合物(0.66g、100%収率)を黄色固体として得た。C20H25N7O3のm/z (APCI+) 433.9 (M+H)+.
ステップ6:1−{(3S,4S)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オンおよび1−{(3R,4R)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オンの調製
Figure 0005914667
THF(10mL)および水(1mL)中の1−{trans−3−[({7−(ヒドロキシメチル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メチルピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン(0.66g、1.61mmol)およびKOH(1g、16.1mmol)の混合物を、室温で終夜撹拌した。LCMSは、反応がほぼ完了したことを示した。混合物を濃縮し、DCM(20mL)を添加した。混合物を、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOを乾燥させ、濃縮した。残留物をキラル分取HPLCによって精製して、ギ酸塩としての異性体の清浄混合物(200mg、32.6%収率)を黄色固体として得た。二次的なキラル分取HPLC異性体分離により、トランス単一異性体を得た:
異性体1:1−{(3S,4S)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン:1H NMR (400MHz, DMSO-D6): δ ppm 11.32 (brs, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.53 (s, 1H),
6.93-6.92 (s, 1H), 6.61-6.55 (m, 1H), 6.28-6.11 (m, 2H), 5.69-5.65 (m, 1H),
4.56-4.44 (m, 2H), 3.91-3.77 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.28-3.18 (m, 2H),
2.40-2.10 (m, 2H), 1.12-1.11 (d, 3H). C19H23N7O2のm/z (APCI+) 404.0 (M+Na)+.
異性体2:1−{(3R,4R)−3−メチル−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン:1H NMR (400MHz, DMSO-D6): δ ppm 11.32 (brs, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.53 (s, 1H),
6.93-6.92 (s, 1H), 6.61-6.55 (m, 1H), 6.28-6.11 (m, 2H), 5.69-5.65 (m, 1H),
4.56-4.44 (m, 2H), 3.91-3.77 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.28-3.18 (m, 2H),
2.40-2.10 (m, 2H), 1.12-1.11 (d, 3H). C19H23N7O2のm/z (APCI+) 404.0 (M+Na)+.
(実施例5)
(スキームB):N−[cis−3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:2,4−ジクロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製
Figure 0005914667
反応バイアルに、実施例2、ステップ1において調製された通りの2,4−ジクロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(2.55g、8.0mmol)、NIS(2.2g、9.6mmol、1.2mol当量)およびDMF(14mL)を添加した。得られた溶液を撹拌し、80℃(ブロック温度)に6時間加熱した。揮発物を除去して残留物を得た。残留物を、飽和NaHCO水溶液(30mL)とEtOAc(200mL)とに分配し、有機層を分離し、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、暗色残留物(3.9g)を得た。水(30mL)を添加し、得られた懸濁液を室温で16時間撹拌した。薄桃色固体を濾過によって収集し、水(30mL)で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(3.33g、94%収率)を薄桃色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.22 (s, 1H) 5.62 (s, 2H) 3.56-3.64 (m, 2H) 0.86-0.96 (m, 2H)
0.00 (s, 9H). C12H16Cl2IN3OSiのm/z (APCI+) 443.9 (M+H)+.
ステップ2:2,4−ジクロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルの調製
Figure 0005914667
THF(150mL)中のLiCl(乾燥、5.3g、126mmol)の溶液に、iPrMgCl(63mLのTHF中2M、126mmol)を添加した。15分間撹拌した後、混合物を−78℃に冷却し、2,4−ジクロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(31g、4.5mmol)をTHF中溶液(50mL)として滴下添加した。20分間撹拌した後、THF(50mL)中のトシルシアニド(19.8g、100mmol)の溶液を滴下添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌した。反応物をHOAc(20mL)でクエンチし、−78℃で15分間撹拌した後、水(200mL)およびEtOAc(200mL)を添加した。有機層を分離し、水層をEtOAc(2×150mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、粗生成物を得た。EtOAc中の濃縮物として終夜撹拌した後、結晶が形成され、これを収集して、H NMRによって3.8グラム90%純度を生じさせた。濾液をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(12g)を生じさせた。合わせた収率は、白色固体として15.8グラム(66%収率)であった。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) 0.00 (s, 9H), 0.91-1.01 (m, 2H), 3.53-3.66 (m, 2H), 5.65 (s,
2H), 7.94 (s, 1H).
ステップ3:tert−ブチル{3−[(2−クロロ−5−シアノ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメートの調製
Figure 0005914667
THF(12mL)中の2,4−ジクロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(481mg、1.4mmol)の溶液に、tert−ブチル(3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメート(Radchenkoら、Journal of Organic Chemistry、75(17):5941〜5952(2010)を参照)(288mg、1.54mmol)およびKHMDS(419mg、2.1mmol)の1:1 シス:トランス混合物を添加した。反応溶液を室温で1時間撹拌した。反応物をブライン(5mL)でクエンチし、次いでEtOAc(120mL)と水(30mL)とに分配した。有機層を分離し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、薄黄色ガム状物を得た。ヘプタン中0%〜40%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーを使用して、ガム状物を精製した。生成物画分を合わせ、蒸発させて、表題化合物(508mg、73%収率)を固体として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.64 (s, 1H) 7.27-7.52 (m, 1H) 5.63 (s, 2H) 5.04-5.60 (m, 1H)
3.73-4.32 (m, 1H) 3.53-3.69 (m, 2H) 2.88 (m, J=9.35, 6.91, 6.91, 3.02Hz, 1H)
2.50-2.56 (m, 2H) 2.13-2.28 (m, 1H) 1.46 (d, J=4.78Hz, 9H) 0.92 (t, J=8.06Hz,
2H) 0.00 (d, J=1.51Hz, 9H). C22H32ClN5O4Siのm/z (APCI+) 440.0 (M-tBu+H)+.
ステップ4:tert−ブチル{3−[(5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメートの調製
Figure 0005914667
マイクロ波反応バイアルに、tert−ブチル{3−[(2−クロロ−5−シアノ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメート(508mg、1.0mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(110mg、1.1mmol)、1,4−ジオキサン(10mL)、CsCO(670mg、2.1mmol、2mol当量)、キサントホス(62mg、0.1mmol)およびPd(dba)(94mg、0.1mmol)を添加した。反応バイアルを窒素でフラッシュし、蓋をし、撹拌し、Biotageマイクロ波反応器内、140℃に1時間45分加熱した。反応物をEtOAc(120mL)および水(20mL)で希釈した。有機層を分離し、水(20mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。抽出物を濃縮乾固した後、生成物を、ヘプタン中0%〜60%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(480mg、84%収率)を薄黄色固体として生じさせた。1:1 シス:トランス混合物:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.42 (s, 1H) 8.11 (s, 1H) 7.96 (br. s., 1H) 7.49-7.60 (m, 1H)
7.20-7.46 (m, 1H) 5.53 (br. s., 2H) 4.11-5.13 (m, 1H) 3.82 (s, 3H) 3.56 (t,
J=7.55Hz, 2H) 2.83 (d, J=6.80Hz, 1H) 2.39-2.48 (m, 2H) 2.02-2.16 (m, 1H) 1.39
(d, J=5.54Hz, 9H) 0.84 (t, J=8.06Hz, 2H) -0.12 (br. s., 9H). C26H38N8O4Siのm/z (APCI+) 555.1 (M+H)+.
ステップ5:4−[(3−アミノシクロブチル)オキシ]−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルの調製
Figure 0005914667
DCM(20mL)中のtert−ブチル{3−[(5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメート(シス:トランス(1:1)、470mg、0.85mmol)の溶液に、HCl(0.85mLの1,4−ジオキサン中4M、3.4mmol)を添加した。20時間後、揮発物を除去し、反応混合物をDCM(50mL)と飽和NaHCO水溶液(20mL)とに分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、表題化合物(380mg、99%収率)を1:1 シス:トランス異性体混合物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.41 (d, J=12.59Hz, 1H) 8.10 (s, 1H) 7.96 (br. s., 1H) 7.55 (s,
1H) 5.53 (br. s., 2H) 3.82 (s, 3H) 3.61-3.73 (m, 1H) 3.52-3.60 (m, 4H) 3.04
(br. s., 1H) 2.71-2.85 (m, 1H) 2.15-2.40 (m, 2H) 1.76-1.92 (m, 1H) 0.76-0.91
(m, 1H) -0.12 (br. s., 9H). C21H30N8O2Siのm/z (APCI+) 455.1 (M+H)+.
ステップ6:N−{3−[(5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DCM(10mL)中の4−[(3−アミノシクロブチル)オキシ]−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル(シス:トランス 1:1)(380mg、0.84mmol)の溶液に、塩化アクリロイル(68μL、0.84mmol)およびDIPEA(146μL、0.84mmol)を添加した。反応溶液を室温で10分間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)と飽和NaHCO水溶液(20mL)とに分配した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。生成物を、ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(317mg、75%収率)を1:1 シス:トランス異性体混合物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.43 (s, 1H) 8.42-8.63 (m, 1H) 8.11 (s, 1H) 7.96 (br. s., 1H)
7.43-7.62 (m, 1H) 6.00-6.31 (m, 2H) 5.61 (ddd, J=9.69, 7.05, 2.64Hz, 3H)
4.07-5.26 (m, 2H) 3.81 (d, J=5.79Hz, 3H) 3.56 (t, J=7.93Hz, 2H) 2.84-2.99 (m,
1H) 2.51-2.58 (m, 2H) 2.08-2.20 (m, 1H) 0.84 (t, J=8.06Hz, 2H) -0.12 (br. s.,
9H). C24H32N8O3Siのm/z (APCI+) 509.1 (M+H)+.
ステップ7:N−[cis−3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DCM(10mL)中のcis:transN−{3−[(5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}プロパ−2−エンアミドの1:1異性体混合物の溶液に、TFA(1.9mL)を添加した。溶液を室温で5時間撹拌し、溶媒を除去した。EtOH(20mL)、水(5mL)およびKCO(424mg)を添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。揮発物を除去して、淡黄色固体を得た。水(20mL)を添加し、沈殿した固体を濾過によって収集し、水(5mL)で洗浄し、乾燥させて、(185.6mg、80%収率)のN−[3−({5−シアノ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドを淡黄色固体(シス:トランス混合物 1:1)として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.66-9.47 (m, 1H) 8.58 (br. s., 1H) 7.84-8.08 (m, 1H) 7.74 (d,
J=6.29Hz, 1H) 7.48 (d, J=11.58Hz, 1H) 5.99-6.34 (m, 2H) 5.40-5.71 (m, 2H)
4.06-5.20 (m, 2H) 3.71-3.90 (m, 3H) 2.90 (br. s., 1H) 2.12 (br. s., 1H). C18H18N8O2のm/z (APCI+) 379.1 (M+H)+.シス/トランス混合物(148mg、0.39mmol)を、超臨界流体クロマトグラフィーを使用するさらなる精製に供して、異性体を分離した:64mgのピーク1および60mgのピーク2をこの分離から回収した。両方のピークのH NMR分析により、ピーク1はシス異性体に相当することが明らかになった:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.29 (br. s., 1H) 9.16 (s, 1H) 8.50 (d, J=7.81Hz, 1H) 7.90 (s,
1H) 7.86 (s, 1H) 7.54 (s, 1H) 6.01-6.27 (m, 2H) 5.53-5.70 (m, 1H) 5.13 (quin,
J=6.92Hz, 1H) 4.13 (sxt, J=7.76Hz, 1H) 3.82 (s, 3H) 2.82-2.99 (m, 2H) 2.04-2.21
(m, 2H). C18H18N8O2のm/z (APCI+) 379.1 (M+H)+.
(実施例6)
(スキームB):N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:tert−ブチル((trans)−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
iPrOH(4mL)中の、実施例2、ステップ1において調製された通りの2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(342mg、1.07mmol)、およびtert−ブチル((trans)−3−アミノシクロブチル)カルバメート(200mg、1.07mmol)の混合物に、DIPEA(0.5mL)を添加した。撹拌子を反応ベッセルに付加し、それに蓋をし、反応ブロック内、70℃で2時間加熱した。溶媒を除去し、生成物を、ヘプタン中12%〜100%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(260mg、52%収率)を桃色固体として生じさせた。
ステップ2:tert−ブチル((trans)−3−((2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
撹拌子が装着されたマイクロ波管に、tert−ブチル((trans)−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロブチル)カルバメート(260mg、0.55mmol)、1,4−ジオキサン(3mL)、CsCO(452mg、1.4mmol)、Pd(dba)(16mg、0.03mmol)、キサントホス(34mg、0.056mmol)および1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(60mg、0.58mmol)を投入した。管を窒素ガスでフラッシュし、Biotageマイクロ波反応器内、140℃で40分間加熱した。生成物を、ヘプタン中30%〜100%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(115mg、39%収率)を橙色泡状物として生じさせた。
ステップ3:N−((trans)−3−アミノシクロブチル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミンの調製
Figure 0005914667
DCM(5mL)中のtert−ブチル((trans)−3−((2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)シクロブチル)カルバメート(115mg、0.218mmol)に、1,4−ジオキサン(0.3mL、1.2mmol)中の4N HClを添加した。反応物を室温で3.5時間撹拌させ、次いで飽和NaHCO水溶液(2mL)でクエンチした。DCM(10mL)を添加し、DCM抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(87mg、93%収率)を黄褐色泡状物として生じさせた。
ステップ4:N−{trans−3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロブチル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
−((trans)−3−アミノシクロブチル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(87mg、0.2mmol)をDCM(5mL)に溶解した。DIPEA(53μL、0.3mmol)を添加し、反応物を0℃に冷却した。塩化アクリロイル(16μL、0.2mmol)を10μLのシリンジによって添加し、反応物を0℃で1時間撹拌させた。反応物を濃縮し、DCM中1%〜20%EtOHの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分をプールし、乾燥させて、表題化合物を黄褐色固体として生じさせた(LCMSによって生成物であることを確認した)。この黄褐色固体を最終ステップに直接持ち込んだ。
ステップ5:N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
N−{trans−3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロブチル}プロパ−2−エンアミド(18mmol)をDCM(5mL)に溶解し、TFA(0.5mL)を添加した。3時間撹拌した後、溶媒を除去し、DCM中2%〜20%EtOHの勾配で溶離するクロマトグラフィーにより、N−[trans−3−({7−(ヒドロキシメチル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドを生じさせた。このN−ヒドロキシメチル中間体に、水(2.5mL)に溶解したEtOH(5mL)およびKCO(100mg)を添加した。反応物を6時間撹拌させ、溶媒を除去した。水(3mL)を添加し、生成物を2−メチル−THF(4×3mL)中に抽出した。有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した後、白色残留物をDCM/MeOH/ヘプタン(1:1:1)から慎重に沈殿させて、表題化合物(16mg、26%収率)を生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.8 (br. s., 1H), 8.52 (d, J=6.80Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.86
(s, 1H), 7.45 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.72 (br. s., 1H), 6.64 (s, 1H), 6.18-6.29
(m, 1H), 6.12 (d, J=1.76Hz, 1H), 5.60 (dd, J=10.07, 2.01Hz, 1H), 4.68 (d,
J=6.29Hz, 1H), 4.40 (d, J=6.55Hz, 1H), 2.37 (br. s., 3H), 2.18 (s, 2H). C17H20N8Oのm/z (APCI+) 353.1 (M+H)+.
(実施例7)
(スキームC):N−{3−[(2−{[1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:2,6−ジクロロ−9−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−9H−プリンの調製
Figure 0005914667
DMF(100mL)中の2,6−ジクロロプリン(4.0g、21mmol)の溶液を、0℃に冷却した。NaH(1.69g、42.3mmol、鉱油中60%分散)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。反応物を再度0℃に冷却し、SEM−Cl(5.29g、31.7mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、この時点で、LCMSは出発材料の完全消費を示した。水をゆっくり添加し、混合物をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機物を水(3回)およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、粗材料をBiotage 40Mカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、0%〜20%EtOAc/ヘプタンで溶離して、表題化合物(3.82g、57%収率)を淡黄色油として生じさせた。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.26 (s, 1H) 5.64 (s, 2H)
3.61-3.67 (m, 2H) 0.92-1.00 (m, 2H) -0.01 (s, 9H).
ステップ2:N−{3−[(2−クロロ−9−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DMF(28mL)中の2,6−ジクロロ−9−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−9H−プリン(1.78g、5.58mmol)およびN−(3−ヒドロキシフェニル)プロパ−2−エンアミド(1.00g、6.13mmol)の溶液に、KCO(2.34g、16.7mmol)を添加した。反応物を60℃に30分間加熱し、この時点で、LCMSは出発材料の消費を示した。混合物を室温に冷却し、水とEtOAcとに分配した。層を分離し、水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機物を水(3回)およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、粗材料をBiotage 40Mカラム上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、生成物を0%〜40%EtOAc/ヘプタンで溶離して、表題化合物(2.10g、85%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.35 (s, 1H) 8.69 (s, 1H) 7.74 (t, J=2.02Hz, 1H) 7.50-7.56 (m,
1H) 7.41-7.48 (m, 1H) 7.05 (ddd, J=7.96, 2.27, 0.88Hz, 1H) 6.39-6.50 (m, 1H)
6.22-6.32 (m, 1H) 5.75-5.81 (m, 1H) 5.62 (s, 2H) 3.57-3.66 (m, 2H) 0.84-0.91
(m, 2H) -0.05 (s, 9H). C20H24ClN5O3Siのm/z (APCI+) 446.00 (M+H)+.
ステップ3:1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−アミンの調製
Figure 0005914667
THF(22mL)中のLAH(499mg、13.2mmol)の懸濁液を含有する反応フラスコを排気し、窒素で3回再充填した。THF(11mL)中のtert−ブチル3−(4−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(830mg、3.3mmol)の溶液を、添加漏斗によって滴下添加し、反応混合物を、窒素下室温で終夜撹拌した。反応物を、水(1mL)、1N NaOH(1mL)および水(3mL)で順次にクエンチして、懸濁液を生じさせた。沈殿物を濾過除去し、酢酸エチルで洗浄した。合わせた濾液を少量の水で希釈し、分液漏斗に移した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機物を合わせ、濃縮して、粗材料(137mg)を得た。水層中の生成物を回収するために、水性抽出物を凍結乾燥して、固体残留物を得た。これをEtOAcに懸濁し、濾過した。濾液を蒸発させて、追加の粗材料(287mg)を得た。合わせた粗製物を、Biotageフラッシュクロマトグラフィー(25Sカラム、DCM中7N NH/MeOH(1%〜4%)で溶離する)によって精製して、表題化合物(279mg、51%収率)を得た。C8H14N4のm/z
(APCI+) 167.2 (M+H)+. 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.89-2.00 (m, 1H) 2.20-2.31 (m, 1H) 2.26 (s, 3H) 2.42 (td,
J=8.40, 6.19Hz, 1H) 2.60 (dd, J=9.60, 4.80Hz, 1H) 2.64-2.77 (m, 2H) 3.79 (br.
s., 2H) 4.67 (m, J=9.44, 7.23, 4.67, 4.67Hz, 1H) 6.87 (s, 1H) 7.07 (s, 1H).
ステップ4:N−{3−[(2−{[1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−9−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
1,4−ジオキサン(7.85mL)中のN−{3−[(2−クロロ−9−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド(210mg、0.471mmol)および1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−アミン(93.9mg、0.565mmol)の混合物に、Pd(dba)(43.0mg、10mol%)、キサントホス(27.2mg、10mol%)および炭酸セシウム(460mg、1.41mmol)を添加した。反応バイアルを密封し、次いで排気し、窒素で3回再充填した。混合物を、140℃、正常吸収で1時間、マイクロ波照射に供した。室温に冷却した後、反応物をEtOAcで希釈し、ガラス繊維フィルターセットに通して濾過した。濾液を濃縮し、乾燥させて、表題化合物を得、これを、定量的収率と仮定して、さらに精製することなく持ち越した。C28H37N9O3Siのm/z (APCI+) 576.20 (M+H)+.
ステップ5:N−{3−[(2−{[1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DCM(5.89mL)中のN−{3−[(2−{[1−(1−メチルピロリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]アミノ}−9−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−9H−プリン−6−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド(271mg、0.471mmol)の混合物に、TFA(1.81mL、23.6mmol)を添加した。得られた溶液を室温で終夜撹拌し、次いで濃縮し、真空下で乾燥させた。得られた残留物を水に溶かし、NaHCOで中和して、わずかに粘着性の懸濁液を得た。固体を濾過除去し、水で洗浄し、乾燥させ、収集して粗生成物を得、これをSFCによって精製して、表題化合物(21mg、10%収率)を凍結乾燥固体として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.80 (br. s., 1H) 10.37 (br. s., 1H) 9.20 (br. s., 1H)
8.01-8.11 (m, 1H) 7.61-7.78 (m, 1H) 7.48 (br. s., 1H) 7.37 (d, J=6.32Hz, 1H)
7.03 (d, J=7.33Hz, 2H) 6.36-6.59 (m, 1H) 6.20-6.34 (m, 1H) 5.77 (dd, J=10.23,
1.89Hz, 1H) 4.57 (br. s., 1H) 3.99-4.27 (m, 1H) 3.65-3.94 (m, 3H) 3.00 (br. s.,
2H) 2.79 (m, J=15.66Hz, 1H) 2.00 (br. s., 1H) 1.23 (s, 1H). C22H23N9O2のm/z (APCI+) 446.05 (M+H)+.
(実施例8)
(スキームD):N−[3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:2−クロロ−5−ヨード−4−(3−ニトロフェノキシ)−7−{[2(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製
Figure 0005914667
反応バイアルに、実施例5、ステップ1において調製された通りの2,4−ジクロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.50g、7.9mmol)、3−ニトロフェノール(1.1g、7.9mmol)、DMF(26mL)およびKCO(2.18g、16mmol、2mol当量)を添加した。反応混合物を撹拌し、60℃(ブロック温度)に1時間加熱した。揮発物を除去し、水(30mL)を添加した。酢酸エチル(120mL)を添加し、有機層を分離し、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、粗生成物(TLC:20%酢酸エチル〜80%ヘプタン中Rf0.6(主)および0.4(副))を得た。生成物をシリカ上で精製して薄黄色油を得、これを凝固させて薄黄色固体(3.65g、85%収率)とした。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.28-8.31 (m, 1H) 8.26 (d, J=8.06Hz, 1H) 8.02 (s, 1H) 7.90-7.94
(m, 1H) 7.83-7.89 (m, 1H) 5.60 (s, 2H) 3.53-3.67 (m, 2H) 0.84-0.99 (m, 2H) 0.00
(s, 9H). C18H20ClIN4O4Siのm/z (APCI+) 547.0(M+H)+.
ステップ2:2−クロロ−4−(3−ニトロフェノキシ)−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製
Figure 0005914667
バイアルに、2−クロロ−5−ヨード−4−(3−ニトロフェノキシ)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(333.7mg、0.61mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(79mg、0.64mmol、1.05mol当量)、1,4−ジオキサン(4mL)、水(1mL)、NaCO(78mg、0.73mmol、1.2mol当量)およびPd(PPhCl(21mg、0.05mol当量)を添加した。反応バイアルに蓋をし、室温で1時間撹拌し、次いで60℃(ブロック温度)に2日間加熱した(注記:数時間後にLCMSによって反応進行をモニターし、必要に応じてさらなるピリジン−3−イルボロン酸を添加した)。反応物を酢酸エチル(100mL)および水(20mL)で希釈し、有機層を分離し、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、粗生成物(TLC:50%酢酸エチル〜50%ヘプタン中Rf0.3)を得た。粗生成物をシリカゲル上で精製して、表題化合物を薄黄色固体(266mg、88%収率)として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.01 (d, J=2.01Hz, 1H) 8.54 (dd, J=4.78, 1.51Hz, 1H) 8.38 (t,
J=2.14Hz, 1H) 8.23 (dd, J=8.06, 2.01Hz, 2H) 8.15 (s, 1H) 7.86-7.93 (m, 1H)
7.77-7.85 (m, 1H) 7.50 (dd, J=7.93, 4.66Hz, 1H) 5.68 (s, 2H) 3.58-3.74 (m, 2H)
0.83-1.02 (m, 2H) 0.00 (s, 9H). C23H24ClN5O4Siのm/z (APCI+) 498.0 (M+H)+.
ステップ3:N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(3−ニトロフェノキシ)−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
マイクロ波反応バイアルに、2−クロロ−4−(3−ニトロフェノキシ)−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(130mg、0.26mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(28mg、0.29mmol、1.1mol当量)、1,4−ジオキサン(5mL)、CsCO(およそ170mg)、キサントホス(16mg)およびPd(dba)(24mg)を添加した。反応バイアルを窒素でフラッシュし、蓋をし、撹拌し、マイクロ波を使用して、高い吸収レベルで140℃に45分間加熱した。反応物をEtOAc(120mL)および水(20mL)で希釈した。有機層を分離し、水(20mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、粗生成物(TLC:100%酢酸エチル中Rf0.2)を得た。粗生成物をシリカ上で精製して、表題化合物を緑色ガム状物(290mg、100%収率)として得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.99 (s, 1H) 8.48 (d, J=3.78Hz,
1H) 8.18-8.32 (m, 3H) 7.71-7.81 (m, 2H) 7.48-7.55 (m, 2H) 5.70 (s, 2H) 3.77-3.87
(m, 2H) 3.70-3.77 (m, 3H) 0.94-1.06 (m, 2H) 0.00 (s, 9H). C27H30N8O4Siのm/z (APCI+) 559.1 (M+H)+.
ステップ4:4−(3−アミノフェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
EtOAc(20mL)中のN−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(3−ニトロフェノキシ)−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(290mg、およそ0.52mmol)の溶液に、水(5mL)、塩化アンモニウム(139mg、2.6mmol、5mol当量)および亜鉛末(170mg、2.6mmol、5mol当量)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過した。濾液をEtOAc(100mL)および飽和NaHCO水溶液(15mL)で希釈した。セライトに通す濾過によって不溶性材料を除去した。濾液の有機層を分離し、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、残留物(195mg)を得、次いでこれをメタノールに溶解し、SCX樹脂(2g)で処理し、メタノールで洗浄した。生成物をメタノール性アンモニア(3.5N)で溶離した。揮発物を除去して、表題化合物を薄緑色ガム状物(227mg、83%収率)として得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.94 (d, J=1.51Hz, 1H) 8.39 (dd,
J=5.04, 1.51Hz, 1H) 8.20 (d, J=8.06Hz, 1H) 7.43 (dd, J=7.93, 4.91Hz, 1H) 7.38
(s, 1H) 7.18 (t, J=7.93Hz, 1H) 6.67 (d, J=7.30Hz, 1H) 6.58 (t, J=2.01Hz, 1H)
6.51 (dd, J=8.06, 1.51Hz, 1H) 5.57 (s, 2H) 3.70 (br. s., 2H) 3.60-3.68 (m, 3H)
0.92 (t, J=8.06Hz, 2H) -0.06 (s, 9H). C27H32N8O2Siのm/z (APCI+) 529.1 (M+H)+.
ステップ5:N−{3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DCM(10mL)中の4−(3−アミノフェノキシ)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(227mg、0.43mmol)の溶液に、アクロリルクロリド(35μL、0.43mmol、1mol当量)を添加し、室温で1時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液(20mL)を添加し、揮発物を除去して、薄黄色固体を得た。水(30mL)を添加し、得られた沈殿物を濾過によって収集し、水で洗浄し、乾燥させて、粗表題化合物を薄黄色固体(TLC、100%酢酸エチル中Rf0.3)として得た。粗材料をシリカ上で精製して、表題化合物(123mg、49%収率)を無色ガム状物として得た。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 8.93 (d, J=1.77Hz, 1H) 8.38 (dd,
J=5.05, 1.52Hz, 1H) 8.19 (dt, J=8.08, 1.77Hz, 1H) 7.65 (t, J=1.89Hz, 1H) 7.61
(br. s., 0H) 7.42 (dd, J=8.08, 4.29Hz, 2H) 7.39 (s, 1H) 7.17-7.37 (m, 1H) 7.00
(dd, J=7.96, 1.14Hz, 1H) 6.30-6.48 (m, 2H) 5.72-5.81 (m, 1H) 5.56 (br. s., 2H)
3.65 (t, J=7.96Hz, 5H) 0.92 (t, J=7.96Hz, 2H) -0.07 (s, 9H). C30H34N8O3Siのm/z (APCI+) 583.1 (M+H)+.
ステップ6:N−[3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
DCM(10mL)中のN−{3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]フェニル}プロパ−2−エンアミド(123mg、0.21mmol)の溶液に、TFA(0.6mL)を添加した。反応溶液を室温で3時間撹拌した。揮発物を除去して、残留物を得た。残留物に、エタノール(20mL)、水(2mL)およびKCO(142mg)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を除去し、水(10mL)を添加した。得られた固体を濾過によって収集し、水(10mL)で洗浄し、乾燥させて、表題生成物(92.8mg、100%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.80 (br. s., 1H) 10.32 (br. s., 1H) 8.99-9.14 (m, 1H) 8.95
(d, J=1.51Hz, 1H) 8.41 (dd, J=4.78, 1.51Hz, 1H) 8.12 (d, J=7.55Hz, 1H) 7.64
(br. s., 2H) 7.47 (s, 2H) 7.39 (dd, J=7.93, 4.91Hz, 1H) 7.21 (br. s., 1H) 7.04
(br. s., 1H) 6.34-6.48 (m, 1H) 6.19-6.31 (m, 1H) 5.70-5.82 (m, 1H) 3.58 (br.
s., 3H). C24H20N8O2のm/z (APCI+) 453.0 (M+H)+.
(実施例9)
(スキームF):1−{(3R,4R)−3−[5−クロロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシメチル]−4−メトキシ−ピロリジン−1−イル}プロペノントリフルオロアセテートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:(3S,4R)−1−ベンジル−4−メトキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 0005914667
0℃の2−Me−THF(600mL)およびTFA(6.7mL)中の(E)−3−メトキシ−アクリル酸メチルエステル(50g、430.6mmol)の溶液に、N−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)−ベンジルアミン(204g、2当量)を滴下添加した。添加後、反応物を室温に加温させ、2時間撹拌した。反応物を分液漏斗に移し、飽和NaHCO、飽和NaClで洗浄し、次いでNaSOで乾燥させ、溶媒を除去すると、粗ラセミ生成物が黄色油として残り、これをSiO(10%〜35%EtOAc/ヘプタン)上で精製して、ラセミトランス生成物を黄色油(82.7g)として得た。キラルSFC(キラルパック(Chiralpak)AD−H4.6×250mmカラム4%MeOHw/0.1%ジエチルアミン、140バール、3.0mL/分)による鏡像異性体分離により、所望の単一異性体生成物を得、これを公知の標準物質との比較によって検証した(34g、31.7%収率)。比旋光度[α]D 27 = +23.8°(C=1.3, MeOH).1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.55-2.63 (m, 2H) 2.69 (dd, J=9.95, 6.42Hz, 1H) 2.82-2.88 (m,
1H) 2.90-2.96 (m, 1H) 3.23 (s, 3H) 3.51-3.63 (m, 2H) 3.66 (s, 3H) 4.07-4.12 (m,
1H) 7.22-7.39 (m, 5H). (C14H19NO3)のm/z (APCI+) 250.0 (M+H)+.
ステップ2:(3S,4R)−4−メトキシ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステルの調製
Figure 0005914667
エタノール(500mL)中の(3S,4R)−1−ベンジル−4−メトキシ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル(35g、140.4mmol)の溶液を窒素でパージし、次いでPd(OH)(2g、0.1当量)を添加し、混合物を、およそ15psi(水素バルーンによる)の水素ガス雰囲気下で終夜撹拌した。次いで、反応物をセライトに通して濾過し、二炭酸ジ−tert−ブチル(30.9g、1当量)を、得られた濾液に撹拌しながらゆっくり添加した。1時間後、反応物を濃縮し、粗材料を、2体積は10%EtOAc/ヘプタン、次いで1:1 EtOAc/ヘプタンで溶離するショートシリカカラムに通して、生成物が完全に溶離されるまで精製した。生成物画分を合わせ、濃縮して、表題化合物を透明油(35.81g、98%収率)として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.39 (s, 9H) 3.17 (br. s., 1H) 3.23-3.28 (m, 4H) 3.35-3.53 (m,
3H) 3.65 (s, 3H) 4.06 (d, J=4.78Hz, 1H).生成物からBocを引いたもの(C7H13NO3)のm/z
(APCI+) 160.1 (M+H)+. 比旋光度: [a]D=
-12.5度(C=0.87, MeOH).
ステップ3:(3R,4R)−3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
Figure 0005914667
水素化ホウ素リチウム(12.7g、4当量)を、THF(600mL)中の(3S,4R)−4−メトキシ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−メチルエステル(35.81g、138.1mmol)の溶液に小分けにして添加し、次いで、反応物を60℃に4時間加熱した。反応物を0℃の水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を飽和NaClで洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を除去し、残留物をSiOのプラグ(3:1 EtOAc/ヘプタン)に通して精製して、表題化合物を透明油(29.35g、92%収率)として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.46 (s, 9H) 2.37-2.47 (m, 1H)
3.19 (dd, J=11.08, 5.29Hz, 1H) 3.33 (d, J=4.03Hz, 4H) 3.50-3.66 (m, 4H)
3.77-3.83 (m, 1H).生成物からBocを引いたもの(C6H13NO2)のm/z
(APCI+) 132.2 (M+H)+. 比旋光度: [a]D= +9.3度 (C=0.86, MeOH).
ステップ4:(3R,4R)−3−[5−クロロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシメチル]−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
Figure 0005914667
方法A:(マイクロ波加熱を使用)
マイクロ波バイアル内、1,4−ジオキサン(15mL)中の2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(904mg、4.1mmol)および(3R,4R)−3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(940mg、4.1mmol)の溶液に、カリウムtert−ペントキシド(トルエン中25%w/w、1.6mL、3.5mmol)を添加した。得られた溶液を周囲温度で15分間撹拌した。LCMSは、(3R,4R)−3−(2,5−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシメチル)−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの定量的形成を示した。この得られた反応溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(474mg、4.9mmol)およびt−BuXPhosパラダサイクル(110mg、0.04mol当量)を添加した。反応混合物を撹拌し、マイクロ波を使用して、正常吸収レベルで100℃に45分間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を蒸発させて、暗色残留物を得た。粗材料を、ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.78g、76%収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.50 (br. s., 1H) 9.06 (s, 1H) 7.85 (s, 1H) 7.52 (s, 1H) 7.05
(d, J=2.27Hz, 1H) 4.30-4.53 (m, 2H) 3.86-3.96 (m, 1H) 3.80 (s, 3H) 3.55-3.68
(m, 1H) 3.43-3.53 (m, 1H) 3.24-3.31 (m, 3H) 2.71 (br. s., 1H) 1.39 (br. s.,
9H).生成物からBocを引いたもの; C16H20ClN7O2のm/z (APCI+) 378.1 (M+H)+(Cl同位体のパターンを示す).
方法B:熱加熱を使用
丸底フラスコ内、1,4−ジオキサン(100mL)中の2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(9.28g、41.7mmol)および(3R,4R)−3−ヒドロキシメチル−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(9.65g、41.7mmol)の溶液に、カリウムtert−ペントキシド(トルエン中25%w/w、80mL、167mmol)を添加した。得られた反応溶液を周囲温度で30分間撹拌した。LCMSは、(3R,4R)−3−(2,5−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシメチル)−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの定量的形成を示した。得られた反応溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(4.86g、50.1mmol)およびt−BuXPhosパラダサイクル(1.1g、1.67mmol、0.04mol当量)を添加した。反応混合物を撹拌し、油浴内、90℃に1時間加熱した。次いで、反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を蒸発させて揮発物を除去して、暗色ガム状物を得、次いでこれを酢酸エチル(300mL)に溶解し、シリカゲルプラグに通して濾過した。濾液を蒸発させ、残留物を、ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(12.4g、62%収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.51 (br. s., 1H) 9.07 (s, 1H) 7.86 (s, 1H) 7.52 (s, 1H) 7.06
(d, J=2.20Hz, 1H) 4.31-4.54 (m, 2H) 3.92 (br. s., 1H) 3.80 (s, 3H) 3.55-3.68
(m, 1H) 3.44-3.55 (m, 1H) 3.30 (d, J=18.34Hz, 3H) 2.72 (br. s., 1H) 1.39 (br.
s., 9H).C21H28ClN7O4のm/z (APCI+) 378.2 (M+H)+(Cl同位体のパターンを示す).
ステップ5:[5−クロロ−4−((3R,4R)−4−メトキシ−ピロリジン−3−イルメトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミントリフルオロアセテートの調製
Figure 0005914667
0℃のDCM(60mL)中の(3R,4R)−3−[5−クロロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシメチル]−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(12.40g、26mmol)の溶液に、TFA(10.1mL、208mmol)を添加し、得られた溶液を周囲温度で2.5時間撹拌した。揮発物を除去し、残留物にエチルエーテル(150mL)を添加した。得られた懸濁液を2時間撹拌し、次いで濾過して、薄桃色固体を生じさせた。これをエチルエーテル(30mL)で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(15.69g、定量的)をTFA塩として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.56 (br. s., 1H) 9.09 (s, 3H) 7.85 (s, 1H) 7.54 (s, 1H) 7.09
(d, J=2.32Hz, 1H) 4.48 (d, J=6.48Hz, 2H) 4.11 (br. s., 1H) 3.81 (s, 3H)
3.46-3.60 (m, 1H) 3.35-3.45 (m, 2H) 3.32 (s, 3H) 3.15 (dq, J=12.01, 6.02Hz, 1H)
2.88 (m, J=6.42, 6.42Hz, 1H).親分子C16H20ClN7O2のm/z (APCI+) 378.2 (M+H)+(Cl同位体のパターンを示す).
ステップ6:1−{(3R,4R)−3−[5−クロロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシメチル]−4−メトキシ−ピロリジン−1−イル}プロペノントリフルオロアセテートの調製
Figure 0005914667
[5−クロロ−4−((3R,4R)−4−メトキシ−ピロリジン−3−イルメトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アミン(15.0g(2TFA塩))、24.7mmol)、酢酸エチル(200mL)および飽和NaHCO水溶液(100mL)の混合物を、0℃で10分間撹拌した。塩化アクリロイル(2.3mL、29mmol、1.1mol当量)を滴下添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。酢酸エチル(150mL)を添加し、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(150mL)で抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、蒸発させて固体を得、これをSFC(CO中35%EtOHで溶離するZymorSPHER HAP 5μ 21.2×150mmカラム、120バール、流量64mL/分)によって精製して、表題化合物をオフホワイトの固体(8.3g、78%収率)として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.51 (s, 1H) 9.07 (s, 1H) 7.86 (s, 1H) 7.52 (s, 1H) 7.05 (s,
1H) 6.59 (ddd, J=16.75, 10.27, 1.34Hz, 1H) 6.14 (dd, J=16.75, 2.32Hz, 1H) 5.68
(dt, J=10.27, 2.32Hz, 1H) 4.44 (d, J=6.24Hz, 2H) 3.82-4.09 (m, 2H) 3.80 (s, 3H)
3.57-3.76 (m, 2H) 3.47-3.54 (m, 1H) 3.31 (d, J=4.65Hz, 3H) 2.67-2.92 (m, 1H).親分子C19H22ClN7O3のm/z (APCI+) 431.9 (M+H)+(Cl同位体のパターンを示す).
(実施例10)
(スキームH):1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オンの調製
Figure 0005914667
ステップ1:(3,4−trans)−1−ベンジル−4−[(S)−1−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの調製
Figure 0005914667
2−メチル−テトラヒドロフラン(400mL)中の(E)−(S)−4−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−ペンタ−2−エン酸エチルエステル(Org.Lett.、7(11)、2266を参照、27.79g、73.1mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.14mL、0.2当量)を添加し、溶液を0℃に冷却した。この溶液に、N−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジル−アミン(37.4mL、2当量)を滴下添加した。添加が完了した後、反応物を室温に加温させ、2時間撹拌した。反応物を分液漏斗に移し、飽和NaHCO、飽和NaClで洗浄し、NaSOで乾燥させ、溶媒を除去すると生成物が黄色油として残り、これをSiOのプラグ(1%EtOH/5%EtOAc/ヘプタン)上で精製して、表題化合物を透明油(35.9g)として得、これを次の反応に直接持ち込んだ。
ステップ2:(3,4−trans)−4−[1−((S)−tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステルの調製
Figure 0005914667
窒素でパージしたEtOH(200mL)中のtrans−1−ベンジル−4−[(S)−1−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(35.9g、69.6mmol)の溶液に、Pd(OH)を添加し、次いで、混合物をParrシェーカーに、50psi H下、50℃で終夜置いた。次いで、反応物をセライトのパッドに通して濾過し、濃縮した。得られた油をSiO(10%EtOAc/ヘプタン)上で精製し、表題化合物が透明油(14.45g、39%収率)として単離された。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.98-1.08 (m, 12H) 1.19-1.25 (m,
3H) 1.47 (d, J=6.80Hz, 9H) 2.44-2.69 (m, 1H) 2.93-3.94 (m, 6H) 4.05-4.17 (m,
2H) 7.33-7.48 (m, 6H) 7.60-7.72 (m, 4H).生成物からBocを引いたもの(C25H35NO3Si)のm/z (APCI+) 426.1 (M+H)+.
ステップ3:(3,4−trans)−3−[(S)−1−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製
Figure 0005914667
THF(200mL)中のtrans−4−[1−((S)−tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステル(14.45g、27.5mmol)の溶液に、LiBH(3.15g、5当量)を小分けにして添加した。反応物を60℃に2時間加熱し、次いで0℃に冷却し、水の滴下添加によってクエンチした。反応物をEtOAcで抽出し、有機物を飽和NaClで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。得られた油をSiO(1:1 EtOAc/ヘプタン)上で精製し、表題化合物が透明油(11.6g、87%収率)として単離された。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.02-1.10 (m, 12H) 1.46 (d,
J=4.04Hz, 9H) 2.20-2.32 (m, 1H) 2.34-2.47 (m, 1H) 2.96-3.30(m, 2H) 3.38-3.60
(m, 4H) 3.88 (dq, J=6.19, 6.02Hz, 1H) 3.95 (qd, J=6.27, 2.91Hz, 1H) 7.36-7.49
(m, 6H) 7.66-7.72 (m, 4H).生成物からBocを引いたもの(C23H33NO2Si)のm/z (APCI+) 384.1 (M+H)+.
ステップ4:((3,4−trans)−tert−ブチル3−((S)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)−4−(((5−クロロ−2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート)の調製
Figure 0005914667
1,4−ジオキサン中のtrans−3−[(S)−1−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−エチル]−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(413mg、0.85mmol)および2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(950mg、1当量)の溶液に、カリウムt−ペントキシド(4当量のトルエン中1.7M溶液)を添加し、反応物を周囲温度で30分間撹拌した。1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミン(152mg、1.2当量)およびt−BuXPHOSパラダサイクル(48mg、0.015当量)を添加し、反応物を、マイクロ波内、140℃で1時間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、水、飽和NaClで洗浄し、NaSOで乾燥させた。揮発物を真空除去し、残留物をSiO(5%EtOH/EtOAc)上で精製して、表題化合物を黄色固体(575mg、55%収率)として生じさせた。生成物からBocを引いたもの(C33H39ClN7O2Si)のm/z (APCI+) 731.1, 733.1 (M+H)+.
ステップ5:(3,4−trans)−tert−ブチル3−(((5−クロロ−2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)−4−((S)−1ヒドロキシエチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
((3,4−trans)−tert−ブチル3−((S)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)−4−(((5−クロロ−2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4イル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボキシレート)(575mg、0.784mmol)を、TBAF(THF中1M 2.36mL、3当量)により、50℃で、TBDPS除去が完了するまで処理し、次いで濃縮し、残留物をSiO(5%EtOH/EtOAc)上で精製して表題化合物を生じさせ、これを次のステップにおいてそのまま使用した。
ステップ6:1−[(3,4−trans)−3−[5−クロロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシメチル]−4−((S)−1−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン−1−イル]−プロペノンの調製
Figure 0005914667
Boc基を除去するための、(3,4−trans)−tert−ブチル3−(((5−クロロ−2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)−4−((S)−1−ヒドロキシエチル)ピロリジン−1−カルボキシレートへの1:1 TFA/DCMの添加により、粗製の(S)−1−((3,4−trans)−4−(((5−クロロ−2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−3−イル)エタノールを得た。揮発物を真空除去し、次いで、残留物をDMFに溶解し、ヒューニッヒ塩基(0.54mL、4当量)を添加し、続いて塩化アクリロイル(64μL、1.0当量)を添加した。反応物を濾過し、キラル−SFC(キラルセル(Chiralcel)OD−H 4.6×100mm 5μカラム20%EtOH、120バール、5.0mL/分)によって精製して、両方の単一ジアステレオマーを白色固体として生じさせた。ピーク1:48mg(13.8%)
1H NMR
(600MHz, DMSO-17mm) δ ppm 1.09 (d, J=6.10Hz, 3H)
2.05-2.23 (m, 1H) 2.57-2.75 (m, 1H) 3.17 (dd, J=12.46, 7.88Hz, 1H) 3.30-3.39
(m, 1H) 3.70-3.90 (m, 7H) 4.30-4.39 (m, 1H) 4.94 (dd, J=8.14, 4.83Hz, 1H) 5.66
(dd, J=10.30, 2.16Hz, 1H) 6.11 (dd, J=16.66, 2.16Hz, 1H) 6.48-6.62 (m, 1H) 7.01
(d, J=2.29Hz, 1H) 7.50 (s, 1H) 7.87 (br. s., 1H) 9.05 (s, 1H) 11.46 (br. s.,
1H). (C20H24ClN7O3)のm/z (APCI+) 446.1 (M+H)+. ピーク2: 42 mg, (12 %) 1H NMR (600MHz, DMSO-17mm) δ ppm 1.10 (dd, J=6.36, 3.56Hz, 3H) 2.07-2.24 (m, 1H) 2.54-2.73 (m,
1H) 3.28-3.45 (m, 2H) 3.69-4.07 (m, 7H) 4.34-4.41 (m, 1H) 4.83-4.92 (m, 1H)
5.62-5.70 (m, 1H) 6.11 (ddd, J=16.78, 2.29, 2.03Hz, 1H) 6.49-6.63 (m, 1H) 7.01
(s, 1H) 7.51 (s, 1H) 7.86 (br. s., 1H) 9.04 (s, 1H) 11.47 (br. s., 1H).
(C20H24ClN7O3)のm/z (APCI+) 446.1 (M+H)+.
(実施例11)
(スキームG):N−[(3R)−1−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−イル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:tert−ブチル(1H−ピラゾール−1−イルカルボノイミドイル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
THF(1L)中の(Boc)O(61g、0.28mol)の溶液に、DMAP(17g、0.14mol)およびEtN(42g、0.42mol)を添加した。30分間撹拌した後、1H−ピラゾール−1−カルボキシイミドアミド塩酸塩(20g、0.14mol)を添加し、混合物を20℃で20時間撹拌した。次いで、反応物を真空で濃縮し、残留物をEtOAc(500mL)に溶解した。溶液をNHCl水溶液(250mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物をEtOAc(200mL)から再結晶させて表題化合物(22g、74.8%収率)を白色固体として生じさせ、これを次のステップにおいてそのまま使用した。
ステップ2:ジ−tert−ブチル[(Z)−1H−ピラゾール−1−イルメチルイリデン]ビスカルバメートの調製
Figure 0005914667
tert−ブチル(1H−ピラゾール−1−イルカルボノイミドイル)カルバメート(17g、0.08mol)のTHF(50mL)溶液を、60%NaH(6.4g、0.16mol)のTHF(50mL)懸濁液に、温度を−5℃〜0℃の範囲内に維持しながら1時間かけて添加した。次いで、THF(60mL)中のBocO(34.6g、0.16mol)を添加し、混合物を80℃で20時間撹拌した。酢酸(10mL)を添加し、20分間撹拌した。揮発物の除去後、残留物をEtOAc(200mL)に溶解し、溶液をNaHCO水溶液(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(17.5g、70%収率)を黄色油として生じさせた。粗材料を次のステップにおいて使用した。
ステップ3:ジ−tert−ブチル{(E)−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]メチルイリデン}ビスカルバメートの調製
Figure 0005914667
1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(11.7g、0.12mol)を、MeCN(100mL)中のジ−tert−ブチル[(Z)−1H−ピラゾール−1−イルメチルイリデン]ビスカルバメート(17.5g、0.056mol)の溶液に小分けにして添加した。混合物を20時間撹拌し、次いで濾過して、表題化合物(17.5g、91%収率)を粗固体として生じさせ、これを次のステップにおいてそのまま使用した。
ステップ4:1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)グアニジンの調製
Figure 0005914667
DCM(50mL)中のジ−tert−ブチル{(E)−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]メチルイリデン}ビスカルバメート(17.5g、50mmol)の溶液に、TFA(50mL)を0℃で添加した。反応物を室温に加温させ、20時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固して、粗表題化合物(17.5g、定量的)を黄色油として生じさせた。1H NMR (400MHz, メタノール-d4) δ ppm 7.81-7.82 (d, 1H), 7.74 (s, 1H),
7.47 (s, 1H), 3.89 (s, 3H).
ステップ5:エチル2−シアノ−4,4−ジエトキシブタノエートの調製
Figure 0005914667
2−シアノ酢酸エチル(1000g、8.84mol)、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(400g、2.03mol)、KI(33.4g、0.201mol)およびKCO(280g、2.03mol)の混合物を、12時間加熱還流した。反応混合物をCHCl(1000mL)で希釈し、得られた沈殿物を濾過除去し、濾液をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。溶媒を真空除去し、残留物を蒸留して表題化合物(136g、29.2%収率)を薄黄色油として得、これを次のステップにおいてそのまま使用した。
ステップ6:2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−オールの調製
Figure 0005914667
EtOH(50mL)中の粗製の1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)グアニジン(17.5g、粗製)およびエチル2−シアノ−4,4−ジエトキシブタノエート(13.08g、0.06mol)の溶液に、CHONa/CHOH(150mL、0.06mol)を20℃で添加し、反応混合物を100℃で20時間撹拌した。pHをHCl(6M)によって2に調整し、30分間撹拌した。次いで、pHをNaOH水溶液(1M)によって7〜8に調整した。反応混合物を濾過し、濾過ケーキを真空で乾燥させて、純粋生成物の第一バッチを生じさせた。濾液を真空で濃縮し、残留物を、CHCl:MeOH=13:1で溶離するカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を生じさせた(合わせたバッチは、2ステップにわたって5g、43.5%収率を得た)。1H NMR: (400MHz, DMSO) δ ppm 11.21(s, 1H), 10.28 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.50
(s, 1H), 6.67-6.68 (m, 1H), 6.22-6.24 (m, 1H), 3.79 (s, 3H).
ステップ7:4−クロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
POCl(50mL)中の2−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−オール(5g、0.02mol)の溶液を、120℃で4時間撹拌した。回転蒸発によるPOClの除去後、水(37mL)を添加した。pHをNaOH水溶液(2mol/L、30mL)によって10に調整し、次いでEtOAc/THF(2:1、3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮乾固して表題化合物(2.8g、56%収率)を褐色固体として生じさせ、これを次のステップにおいてそのまま使用した。
ステップ8:4,5−ジクロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
DMF(35mL)中の4−クロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(2g、8mmol)の溶液に、N−クロロコハク酸イミド(1.28g、9.6mmol)を添加した。反応混合物を50℃で終夜撹拌した。水(50mL)を添加し、溶液をEtOAc(3×25mL)で抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮乾固した。残留物を分取HPLCによって精製して、表題化合物(0.5g、22%収率)を灰色固体として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.99 (brs, 1H), 9.62 (brs, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.52 (s, 1H),
7.38 (s, 1H), 3.35 (s, 3H). C10H8Cl2N6のm/z: 283.0 (M+ H)+.
ステップ9:tert−ブチル(1−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−イル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
DMSO(0.60mL)中の4,5−ジクロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(85mg、0.30mmol)、(R)−tert−ブチルピペリジン−3−イルカルバメート(90mg、0.45mmol)およびDIEA(75μL、0.45mmol)の溶液を、マイクロ波内、120℃に10分間加熱した。反応溶液を水に注ぎ入れ、濾過した。濾液をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。固体を合わせ、DCM中1%〜5%の(MeOH中10%NHOH)の勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(59mg、44%収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.38 (br. s., 1H), 8.74 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.49 (s, 1H),
7.04 (d, J=2.69Hz, 1H), 6.89 (d, J=7.83Hz, 1H), 3.96-4.11 (m, 2H), 3.78 (s,
3H), 3.51 (br. s., 1H), 2.85 (t, J=11.25Hz, 1H), 2.75 (t, J=11.13Hz, 1H),
1.85-1.94 (m, 1H), 1.75-1.84 (m, 1H), 1.70 (t, J=12.10Hz, 1H), 1.38 (s, 9H),
1.31 (br. s., 1H). C20H27ClN8O2のm/z (APCI+) 447.2 (M+H)+.
ステップ10:N−[(3R)−1−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−イル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
1,4−ジオキサン中4M HClの溶液(0.31mL、1.3mmol)を、メタノール(1.3mL)中のtert−ブチル(1−{5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}ピペリジン−3−イル)カルバメート(56mg、0.12mmol)の溶液に添加した。24時間後、混合物を回転蒸発によって濃縮乾固した。得られた残留物を、EtOAc(2.5mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1.3mL)に懸濁した。塩化アクリロイル(13μL、0.16mmol)を添加し、混合物を1時間撹拌した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、蒸発させて、表題化合物(39mg、69%収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.40 (br. s., 1H), 8.76 (s, 1H), 8.14 (d, J=7.82Hz, 1H), 7.83
(s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.05 (d, J=2.45Hz, 1H), 6.19-6.31 (m, 1H), 6.07-6.16 (m,
1H), 5.60 (dd, J=10.03, 2.45Hz, 1H), 4.13 (d, J=12.23Hz, 1H), 4.03 (d,
J=12.72Hz, 1H), 3.85-3.98 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 2.96 (t, J=11.25Hz, 1H), 2.80
(t, J=11.13Hz, 1H), 1.89-2.00 (m, 1H), 1.79-1.88 (m, 1H), 1.67-1.79 (m, 1H),
1.40-1.57 (m, 1H). C18H21ClN8Oのm/z (APCI+) 401.2 (M+H)+.
(実施例12)
(スキームI):N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:2,4−ジクロロ−5−(ピリジン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製
Figure 0005914667
THF(11mL)中の、実施例5、ステップ1において調製された通りの2,4−ジクロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.0g、2.25mmol)の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(131mg、0.113mmol)およびピリジン−2−イル亜鉛(II)ブロミド(9mL、4.5mmol、THF中0.5M溶液)を添加し、次いでこれを65℃に加熱し、3時間撹拌した。EtOAc(10mL)を添加し、得られた混合物を水(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出し、次いで、合わせた有機層を、1M NaSO水溶液(20mL)、飽和NaHCO水溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。次いで、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(20%〜50%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、表題化合物を透明油(378mg、43%収率)として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.59-8.71 (m, 1H) 8.21 (s, 1H) 7.89 (td, J=7.77, 1.89Hz, 1H)
7.70 (d, J=7.83Hz, 1H) 7.39 (ddd, J=7.52,4.86, 1.01Hz, 1H) 5.67 (s, 2H) 3.50-3.67
(m, 2H) 0.79-0.95 (m, 2H) -0.17-0.00 (m, 9H). C17H20N4OCl2Siのm/z (APCI+) 395.00/397.00 (M+H)+.
ステップ2:tert−ブチル(trans−3−{[2−クロロ−5−(ピリジン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}シクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
テトラヒドロフラン(8mL)中の2,4−ジクロロ−5−(ピリジン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(318mg、0.804mmol)の溶液に、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメートおよびヘキサメチルジシラザンカリウム(642mg、3.2mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、揮散させて、表題化合物(485mg、110%収率)を得た。粗材料を次のステップに使用した。C17H33N5O4ClSiのm/z (APCI+) 546.2 (M+H)+.
ステップ3:tert−ブチル{trans−3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメートの調製
Figure 0005914667
マイクロ波バイアル内、1,4−ジオキサン(8mL)中のtert−ブチル(trans−3−{[2−クロロ−5−(ピリジン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}シクロブチル)カルバメート(439mg、0.804mmol)溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(78.1mg、0.804mmol)、続いて炭酸セシウム(524mg、1.61mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(73.3mg、0.08mmol)および9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(46.3mg、0.08mmol)を添加し、得られた混合物を、マイクロ波内、140℃に45分間加熱した。反応物を室温に冷却し、セライトプラグに通して濾過し、揮散させて暗色油とし、これをフラッシュクロマトグラフィー(20%〜100%EtOAc/ヘプタン、次いでEtOAc中10%メタノール)によって精製して、表題化合物を黄褐色固体(365mg、75%収率)として生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.03-9.14 (m, 1H) 8.44-8.55 (m, 1H) 8.00-8.09 (m, 1H) 7.81-7.92
(m, 1H) 7.74-7.80 (m, 1H) 7.57 -7.64 (m, 1H) 7.42-7.48 (m, 1H) 7.21-7.32 (m,
1H) 7.11-7.20 (m, 1H) 5.45-5.53 (m, 2H) 5.35-5.42 (m, 1H) 4.02-4.15 (m, 1H)
3.74 (s, 3H) 3.45-3.56 (m, 2H) 2.28-2.39 (m, 4H) 1.31 (s, 9H) 0.74-0.81 (m, 2H)
-0.20 (s, 9H). C30H42N8O4Siのm/z (APCI+) 607.2 (M+H)+.
ステップ4:{4−[(trans−3−アミノシクロブチル)オキシ]−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}メタノールの調製
Figure 0005914667
DCM(3mL)中のtert−ブチル{trans−3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメート(359mg、0.592mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、周囲温度で2時間撹拌した。反応物を濃縮して暗色油として、表題化合物を得、これを次のステップにそのまま使用した。C20H22N8O2のm/z (ESI+) 407.0 (M+H)+.
ステップ5:N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
酢酸エチル(5mL)中の{4−[(trans−3−アミノシクロブチル)オキシ]−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}メタノールの溶液に、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を添加し、周囲温度で15分間撹拌し、次いでアクロイルクロリド(53.6mg、0.592mmol)を添加し、周囲温度で2時間撹拌した。揮発物を除去して、N−(trans−3−{[7−(ヒドロキシメチル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}シクロブチル)プロパ−2−エンアミドを得た。次いで、残留物に、エタノール(10mL)、続いて炭酸カリウムを反応混合物のpHが約12になるまで添加した。次いで、反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。次いで、固体を除去し、揮発物を真空で濃縮し、エタノール/COを使用するZymor,Inc.Pyr/Diol、150×21.2mm、5μmカラム、流量50.0mL/分、勾配20%〜40%エタノール傾斜4%/分、40%エタノールで0.5分間保持を使用する分取SFC法によって精製し、次いで、これを凍結乾燥して、表題化合物(18.8mg、7.4%収率)を白色固体として生じさせた。1H NMR (700MHz, DMSO) δ ppm 11.41-11.96 (m, 1H) 8.88-9.01 (m, 1H) 8.57-8.63 (m, 1H)
8.52-8.55 (m, 1H) 8.10-8.15 (m, 1H) 7.87-7.93 (m, 1H) 7.80-7.85 (m, 1H)
7.47-7.55 (m, 2H) 7.18-7.24 (m, 1H) 6.21-6.32 (m, 1H) 6.09-6.15 (m, 1H)
5.61-5.67 (m, 1H) 5.52-5.60 (m, 1H) 4.42-4.52 (m, 1H) 3.78-3.86 (m, 3H)
2.52-2.56 (m, 4H). C22H22N8O2のm/z (ESI+) 431.1 (M+H)+.
(実施例13)
(スキームJ):N−メチル−N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
ステップ1:tert−ブチル{trans−3−[(2−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}メチルカルバメートの調製
Figure 0005914667
THF(10mL)中の、実施例5、ステップ1において調製された通りの2,4−ジクロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(416mg、0.94mmol)の溶液に、tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシシクロブチル)メチルカルバメート(175mg、0.94mmol)およびヘキサメチルジシラザンカリウム(560mg、2.8mmol、3.0mol当量)を添加し、反応物を周囲温度で20時間撹拌した。次いで、反応物をブライン(3mL)でクエンチし、10分間撹拌し、酢酸エチル(60mL)および水(10mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて油を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0ヨードベンゼンジアセテート100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物(452mg、80%収率)を無色油として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.80 (s, 1H) 5.48 (s, 2H) 5.38 (t, J=6.54Hz, 1H) 4.86 (br. s.,
1H) 3.44-3.59 (m, 2H) 2.81 (s, 3H) 2.61-2.74 (m, 2H) 2.27-2.43 (m, 2H) 1.40 (s,
9H) 0.71-0.97 (m, 2H) -0.08 (s, 9H). C22H34ClIN4O4Siのm/z (APCI+) 509.0 (M+H)+.
ステップ2:tert−ブチル(trans−3−{[2−クロロ−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}シクロブチル)メチルカルバメートの調製
Figure 0005914667
tert−ブチル{trans−3−[(2−クロロ−5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4イル)オキシ]シクロブチル}メチルカルバメート(450mg、0.7mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(95mg、0.8mmol)、1,4−ジオキサン(10mL)、水(3mL)、炭酸ナトリウム(94mg、0.9mmol)、PdCl(dppf)(54mg、0.07mmol)の混合物を撹拌し、70℃で1時間加熱した。反応物を酢酸エチル(60mL)および水(15mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物(304mg、73%収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.90 (d, J=1.83Hz, 1H) 8.53 (dd, J=4.71, 1.41Hz, 1H) 8.12 (dt,
J=8.01, 1.86Hz, 1H) 7.98 (s, 1H) 7.48 (dd, J=7.82, 4.89Hz, 1H) 5.58 (s, 2H)
5.40 (t, J=6.60Hz, 1H) 4.67 (br. s., 1H) 3.52-3.65 (m, 2H) 2.78 (s, 3H)
2.59-2.71 (m, 2H) 2.21-2.37 (m, 2H) 1.38 (s, 9H) 0.82-0.93 (m, 2H) -0.06 (s,
9H). C27H38ClN5O4Siのm/z (APCI+) 560.2 (M+H)+.
ステップ3:tert−ブチルメチル{trans−3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメートの調製
Figure 0005914667
マイクロ波反応バイアルに、tert−ブチル(trans−3−{[2−クロロ−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]オキシ}シクロブチル)メチルカルバメート(300mg、0.54mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(57mg、0.59mmol)、1,4−ジオキサン(5mL)、CsCO(349mg、1.1mmol)、キサントホス(32mg、0.1mol当量)およびPd(dba)(50mg、0.1mol当量)を添加した。反応バイアルを窒素でフラッシュし、蓋をし、撹拌し、マイクロ波を使用して、140℃に45分間加熱した。次いで、反応物を冷却し、酢酸エチル(40mL)および水(8mL)で希釈した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物(255mg、77%収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.17 (s, 1H) 8.89 (d, J=1.71Hz, 1H) 8.47 (dd, J=4.77, 1.59Hz,
1H) 8.10 (dt, J=7.98, 1.88Hz, 1H) 7.93 (br. s., 1H) 7.49-7.59 (m, 2H) 7.44 (dd,
J=7.76, 4.83Hz, 1H) 5.54 (br. s., 2H) 5.42 (br. s., 1H) 4.66 (br. s., 1H) 3.82
(s, 3H) 3.53-3.68 (m, 2H) 2.82 (s, 3H) 2.56-2.72 (m, 2H) 2.22-2.41 (m, 2H) 1.38
(s, 9H) 0.78-0.94 (m, 2H) -0.10 (s, 9H). C31H44N8O4Siのm/z (APCI+) 621.3 (M+H)+.
ステップ4:4−{[trans−3−(メチルアミノ)シクロブチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
DCM(10mL)中のtert−ブチルメチル{trans−3−[(2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ]シクロブチル}カルバメート(250mg、0.4mmol)の溶液に、TFA(0.33mL)を添加した。反応溶液を周囲温度で20時間撹拌した。揮発物を真空除去して残留物を得、これをメタノール(8mL)に溶解した。水(4mL)および固体KCO(223mg)を添加し、混合物を周囲温度で2時間撹拌した。次いで、揮発物を真空除去して表題化合物を得、これを次のステップにおいて粗製のまま使用した。
ステップ5:N−メチル−N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミドの調製
Figure 0005914667
粗製の4−{[trans−3−(メチルアミノ)シクロブチル]オキシ}−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(0.4mmol)を、水(8mL)と酢酸エチル(15mL)とに分配した。塩化アクリロイル(36μL、0.44mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間撹拌した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これをSFC(ZymorSpherジオールモノール(Diol Monol)、150×21.2mm、5μmカラム、35℃、5%/分の20%〜50%EtOH勾配で溶離、CO中、140バール、流量60mL/分)によって精製して、表題化合物(7.4mg、4%収率)を得た。1H NMR (700MHz, DMSO-17mm) δ ppm 11.64 (br. s., 1H) 8.87-9.00 (m, 2H) 8.43 (d, J=3.96Hz, 1H)
8.12 (d, J=7.26Hz, 1H) 7.87 (br. s., 1H) 7.52 (s, 1H) 7.42 (br. s., 1H) 7.33
(s, 1H) 6.59-6.80 (m, 1H) 5.95-6.15 (m, 1H) 5.65 (br. s., 2H) 5.47 (br. s., 1H)
3.74-3.88 (m, 3H) 3.07 (br. s., 1H) 2.91-3.00 (m, 1H) 2.72 (br. s., 2H)
2.29-2.46 (m, 2H). C23H24N8O2のm/z (APCI+) 445.2 (M+H)+.
重要中間体のための実験手順
調製1. 1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−アミンの調製
Figure 0005914667
0℃のTHF(30mL)中の、4−ニトロピラゾール(1g、8.8mmol)、3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン(779mg、8.8mmol)およびトリフェニルホスフィン(2.81g、10.56mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.27g、1mmol)を滴下添加し、反応物を室温に終夜加温させた。反応物を濃縮し、SiO(30%EtOAc/ヘプタン)上で精製して、4−ニトロ−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−ピラゾールを透明油として得た。次いで、油をEtOH(30mL)に溶解し、10%Pd/Cを用いるH−キューブ(H−cube)によって30psi Hで3時間水素化した。溶媒を除去し、残留物をSiO(1%〜10%EtOH/EtOAc)上で精製して、表題化合物(1.0g、42%収率)を橙色油として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.10-2.21 (m, 1H), 2.22-2.35 (m, 1H), 3.72-3.85 (m, 4H),
3.85-3.96 (m, 2H), 4.76-4.85 (m, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.05 (s, 1H). C7H11N3Oのm/z (APCI+) 154.1 (M+H)+.
調製2. 2−メチル−1−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オールの調製
Figure 0005914667
250mLの丸底フラスコに、1−クロロ−2−メチルプロパン−2−オール(2.0g、18mmol)を投入した。DCM(60mL)、続いてEtSiCl(3.4mL、20mmol)、次いでNMM(3mL、27mmol)を添加し、反応物を室温で36時間撹拌した。水(50mL)およびDCM(50mL)を添加し、水層をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、MgSOで乾燥させた。濾過した後、浴温度を22℃に保ちながら、溶媒を真空除去した。中間体を10mm Hg真空下に15分間置いて、(およそ18mmol、100%収率)の((1−クロロ−2−メチルプロパン−2−イル)オキシ)トリエチルシランを淡黄色油として提供した。この材料を次のステップにおいてそのまま使用した。
4−ニトロ−1H−ピラゾール(2.1g、18.4mmol)をDMF(30mL、0.61M)に溶解した。この溶液をN下で0℃に冷やし、NaH(810mg、20mmol)を小分けにして添加した。氷浴を除去し、溶液を室温で30分間撹拌させた。((1−クロロ−2−メチルプロパン−2−イル)オキシ)トリエチルシラン(およそ18mmol)を、DMF中溶液(10mL)として15分間かけて滴下添加し、反応をTLCによってモニターした。室温で終夜、TLCによってまたはLCMSによって反応は観察されなかった。反応物を、110℃で1時間、次いで126℃でもう1時間加熱した。LCMSは、M+H=186で観察された断片に基づいて、生成物であると考えられる、より高いRf生成物形成を示した。反応物を室温に冷却し、氷(20g)およびブライン(20mL)上に注いだ。水性物をEtOAc(4回)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1回)で洗浄した。MgSOで乾燥させた後、材料を濃縮して、琥珀色の油を生じさせた。混合物の粗NMRは、主生成物が2−メチル−1−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オールであり、シリルエーテルではなかったことを示した。生成物を、ヘプタン中12%〜60%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(2ステップにわたって2.0g、60%収率)を無色油として生じさせた。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.24 (s, 6H), 4.13 (s, 2H), 8.10
(s, 1H), 8.26 (s, 1H); C7H11N3O3のm/z (APCI+) 186 (M+H)+.
調製3. 1−(4−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールの調製
Figure 0005914667
2−メチル−1−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール(2.0g、10.8mmol)をMeOH(50mL)に溶解し、10%Pd/C(240mg)を添加した。水素バルーンを反応物の上に装着し、反応物を室温で16時間撹拌させた。極性APCI法を使用して反応をチェックすると、LCMSは、70%完了で30%の出発材料が残っていることを示した。もう200mgの10%Pd/Cを添加し、バルーンを新鮮な水素で再度満たした。4時間後、反応が完了した。反応物を、MeOH(3×50mL)で洗浄しながらセライトに通して濾過し、合わせた濾液を濃縮乾固した。精製は、DCM中3%〜20%MeOHの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって遂行した。純粋画分をプールし、濃縮して、表題化合物(1.4g、84%収率)を紫色固体として生じさせた。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.14 (s, 6H), 3.92 (s, 2H), 7.04
(s, 1H), 7.19 (s, 1H); C7H13N3Oのm/z (APCI+) 156.0 (M+H)+.
調製4. tert−ブチル(trans)−3−(ヒドロキシメチル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1: エチル(2E)−5,5,5−トリフルオロペンタ−2−エノエートの調製
Figure 0005914667
乾燥THF(50mL)中のNaH(油中60%、2.15g、53.5mmol)の撹拌懸濁液に、エチル(ジエトキシホスホリル)アセテート(11g、49mmol)を、N雰囲気下、0℃で滴下添加した。得られた混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで−70℃に冷却した。乾燥THF(50mL)中の3,3,3−トリフルオロプロパナール(5.0g、44.5mmol)の溶液を−70℃の混合物に添加した。添加後、撹拌混合物を−20℃に2時間かけて加温させた。反応混合物を、0℃の5%NHCl水溶液(100mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=100:1)によって精製して、表題化合物(3.0g、37%)を無色油として得た。
ステップ2: エチルtrans−1−ベンジル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
DCM(40mL)中のエチル(2E)−5,5,5−トリフルオロペンタ−2−エノエート(3.0g、16.5mmol)およびTFA(0.38g、3.3mmol)の撹拌溶液に、{ベンジル[(トリメチルシリル)メチル]アミノ}メタノール(7.8g、33mmol)を、0℃で30分間にわたって滴下添加した。添加後、混合物を終夜還流させた。TLC(石油エーテル:EtOAc 10:1)は、エチル(2E)−5,5,5−トリフルオロペンタ−2−エノエートが消費されたことを指示した。反応混合物を、飽和NaHCO(40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=100:1から10:1)によって精製して、表題化合物(5.1g、98%収率)を黄色油として得た。
ステップ3:エチルtrans−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
EtOH(100mL)中の、エチルtrans−1−ベンジル−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−カルボキシレート(5.1g、16.5mmol)、Pd(OH)(1.5g)およびBocO(5.4g、24.8mmol)の混合物を、H雰囲気(50psi)下、50℃で終夜撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc 5:1)は、反応が完了したことを指示した。混合物を濾過し、ケーキをEtOH(100mL)で洗浄した。濾液を合わせ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=50:1から10:1)によって精製して、表題化合物(3.9g、73%収率)を無色油として得た。
ステップ4:tert−ブチル(trans)−3−(ヒドロキシメチル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
乾燥THF(75mL)中のエチルtrans−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロリジン−3−カルボキシレート(3.9g、12mmol)およびLiBH(1.26g、60mmol)の混合物を、終夜還流させた。TLC(石油エーテル:EtOAc 5:1)は、反応が完了したことを指示した。反応混合物を水(75mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(75mL)で抽出した。有機層をブライン(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=20:1から3:1)によって精製して、表題化合物(1.7g、50%収率)を黄色油として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-D6): δ ppm 4.75-4.73 (m, 1H), 3.55-3.44 (m, 2H), 3.42-3.33 (m, 2H),
3.05-2.97 (m, 2H), 2.66-2.59 (m, 1H), 2.32-2.20 (m, 1H), 2.17-2.11 (m, 1H),
2.01-1.98 (m, 1H), 1.38 (s, 9H). C12H20F3NO3のm/z (APCI+) 227.9 (M-tBu+H)+.
調製5. tert−ブチル(trans)−3−シクロプロピル−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:エチル(2E)−3−シクロプロピルアクリレートの調製
Figure 0005914667
乾燥THF(50mL)中のNaH(油中60%、2.1g、51.5mmol)の撹拌懸濁液に、エチル(ジエトキシホスホリル)アセテート(10.6g、47.1mmol)を、N雰囲気下、0℃で滴下添加した。得られた混合物を0℃で0.5時間撹拌し、乾燥THF(50mL)中のシクロプロパンカルバルデヒド(3.0g、42.9mmol)の溶液を滴下添加した。添加後、混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を、0℃の5%NHCl(100mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=30:1)によって精製して、表題化合物(5.3g、88.3%収率)を無色油として得た。
ステップ2:エチルtrans−1−ベンジル−4−シクロプロピルピロリジン−3−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
DCM(100mL)中のエチル(2E)−3−シクロプロピルアクリレート(5.3g、37.9mmol)およびTFA(0.43g、3.79mmol)の撹拌溶液に、{ベンジル[(トリメチルシリル)メチル]アミノ}メタノール(13.5g、56.8mmol)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を終夜還流させた。TLC(石油エーテル:EtOAc 10:1)は、エチル(2E)−3−シクロプロピルアクリレートのほとんどが消費されたことを指示した。反応混合物を、飽和NaHCO(100mL)、ブライン(100mL)でクエンチし、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=50:1から30:1)によって精製して、表題化合物(5.8g、54%収率)を黄色油として得た。
ステップ3:1−tert−ブチル3−エチル(trans)−4−シクロプロピルピロリジン−1,3−ジカルボキシレートの調製
Figure 0005914667
EtOH(100mL)中の、エチルtrans−1−ベンジル−4−シクロプロピルピロリジン−3−カルボキシレート(4.5g、15.9mmol)、Pd(OH)(1.2g)およびBocO(5.2g、23.9mmol)の混合物を、H雰囲気(50psi)下、50℃で終夜撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc 5:1)は、反応が完了したことを指示した。混合物を濾過し、ケーキをEtOH(100mL)で洗浄した。濾液を合わせ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=100:1から50:1)によって精製して、表題化合物(3.7g、82%収率)を無色油として得た。
ステップ4:tert−ブチル(trans)−3−シクロプロピル−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
乾燥THF(75mL)中の1−tert−ブチル3−エチル(trans)−4−シクロプロピルピロリジン−1,3−ジカルボキシレート(9.2g、13mmol)およびLiBH(1.37g、65mmol)の混合物を、終夜還流させた。TLC(石油エーテル:EtOAc 5:1)は、反応が完了したことを指示した。反応混合物を水(75mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(75mL)で抽出した。有機層をブライン(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=20:1から3:1)によって精製して、表題化合物(2.4g、76%)を黄色油として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3): δ ppm 3.80-3.78 (d, 1H), 3.64-3.49 (m, 3H), 3.19-3.07 (m, 2H), 2.21
(s, 1H), 1.94-1.81 (d, 1H), 1.44-1.42 (d, 9H), 1.14-1.23 (m, 1H), 0.67-0.62 (m,
1H), 0.50-0.48 (d, 2H), 0.14-0.08 (m, 2H). C13H23NO3のm/z (APCI+) 186.0 (M-tBu+H)+.
調製6. (3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製
Figure 0005914667
ステップ1:(1−オキサ−スピロ[2.3]ヘキサ−5−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製
Figure 0005914667
ジクロロメタン(95mL)中の(3−メチレン−シクロブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(4.27g、23.3mmol)の溶液を、氷/水浴中で0℃に冷却した。3−クロロ過安息香酸(77%テクニカルグレード、5.84g、26mmol)を少量ずつ添加した。0℃で1.5時間撹拌した後、混合物を分液漏斗に移し、10%NaSO水溶液(50mL)、飽和NaHCO水溶液(30mL)および飽和NaCl水溶液(30mL)で順次に洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中30〜100%酢酸エチルで溶離する)によって精製して、表題化合物(2.84g、61%)を白色固体として生じさせた。NMRは、N,O−シス/トランス異性体の約1:1混合物を示した。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.46 (d, J=1.26Hz, 9H) 2.35-2.45
(m, 2H) 2.67-2.83 (m, 4H) 3.97-4.36 (m, 1H) 4.77 (br. s., 1H)
ステップ2:(3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの調製
Figure 0005914667
(1−オキサ−スピロ[2.3]ヘキサ−5−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(約1:1 シス/トランス混合物、3.93g、19.7mmol)を無水THF(100mL)に溶解し、氷/水浴中で0℃に冷却した。これに、THF(25mL)中の水素化トリエチルホウ素リチウムの1.0M溶液を、滴下添加漏斗によって10分間かけて添加し、次いで、混合物を0℃で3.5時間撹拌した。0℃に冷却しているうちに、30mLの脱イオン水を5分間かけて滴下添加して、反応物をクエンチした。室温に加温した後、固体炭酸カリウムを添加して水相を飽和させ、層を分離させた。水層を酢酸エチル(2×30mL)でさらに抽出した。合わせた有機層(THFおよびEtOAc)を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン中40〜80%酢酸エチルで溶離する)によって精製して、表題化合物(3.16g、80%)を白色固体として生じさせた。NMRは、55:45比のN,O−シス/トランス異性体を示す。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm [1.37(s)および1.41(s)、合わせて3H] 1.44 (s, 9H) 1.66 (br. s.,
1H) 1.89-2.03 (m, 2H) 2.42-2.54 (m, 2H)
調製7. 1−(4−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパン−2−オールの調製
Figure 0005914667
ステップ1:1−(ジメチルアミノ)−3−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オールの調製
Figure 0005914667
CHCl(8mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1,2−ジオール(934mg、7.84mmol)の溶液に、BuSnO(42mg、0.16mmol)、塩化トシル(1.49g、7.84mmol)およびEtN(1.10mL、7.92mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮して、3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピル4−メチルベンゼンスルホネート;[m/z (APCI+) 274.10 (M+H)+]を生じさせた。残留物をTHF(10mL)に溶解し、次いでDBU(2.56mL、16.6mmol)および4−ニトロ−1H−ピラゾール(602mg、5.32mmol)を添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、混合物を水(30mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物を淡黄色油(526mg、46%収率)として得、これを精製することなく使用した。C8H14N4O3のm/z (APCI+) 215.10 (M+H)+.
ステップ2:1−(4−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパン−2−オールの調製
Figure 0005914667
Pd(OH)(25mg)を、EtOH(3mL)中の1−(ジメチルアミノ)−3−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−オール(526mg、2.46mmol)の溶液に添加し、混合物を、Hバルーン下、室温で5時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過した。濾液を濃縮して粗表題化合物を橙色油(452mg、100%)として得、これを後続ステップにおいて粗製のまま使用した。C8H16N4Oのm/z
(APCI+) 185.10 (M+H)+.
調製8. tert−ブチル−3−(ヒドロキシメチル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:エチル(2E)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ブタ−2−エノエートの調製
Figure 0005914667
DIEA(2.75mL、16.6mmol)およびLiCl(5.54g、129mmol)を、CHCN(40mL)中のtert−ブチルジメチルシリルオキシアセトアルデヒド(3.22g、18.5mmol)およびジエチルホスホノ酢酸メチル(4.66g、22.2mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で24時間撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した。残留物を、25%EtOAc/ヘプタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を無色油(3.27g、72%収率)として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 6.91 (dt, J=15.42, 3.49Hz, 1H)
6.01 (dt, J=15.61, 2.27Hz, 1H) 4.25 (dd, J=3.27, 2.27Hz, 2H) 4.12 (q, J=7.22Hz,
2H) 1.21 (t, J=7.18Hz, 3H) 0.84 (s, 9H) 0.00 (s, 6H).
ステップ2:trans−エチル−1−ベンジル−4−({[tertブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン−3−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
CHCl(30mL)中のエチル(2E)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ブタ−2−エノエート(3.27g、13.4mmol)およびN−ベンジル−1−メトキシ−N−((トリメチルシリル)メチル)メタンアミン(4.14g、17.5mmol)の溶液に、TFA(0.280mL、3.64mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した。残留物を、20%EtOAc/ヘプタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を淡黄色油(2.61g、53%収率)として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.08-7.41 (m, 5H), 4.10 (q, J =
7.13Hz, 2H), 3.42-3.73 (m, 4H), 2.37-2.90 (m, 6H), 1.22 (t, J = 7.05Hz, 3H),
0.84 (s, 9H), 0.00 (d, J = 1.26Hz, 6H).
ステップ3:trans−1−tert−ブチル3−エチル−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン−1,3−ジカルボキシレートの調製
Figure 0005914667
EtOH(40mL)中のtrans−エチル−1−ベンジル−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン−3−カルボキシレート(トランス混合物)(3.25g、8.61mmol)の溶液に、Pd(OH)(300mg)およびBocO(1.90g、8.61mmol)を添加した。混合物をH(50psi、50℃)下で終夜撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を濃縮した。残留物を、5%〜10%EtOAc/ヘプタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を無色油(3.08g、92%収率)として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 4.13-4.25 (m, 2H) 3.65 (m, 5H)
3.14-3.29 (m, 1H) 2.84-3.00 (m, 1H) 2.47-2.70 (m, 1H) 1.46 (s, 9H) 1.27 (td,
J=7.11, 2.64Hz, 3H) 0.85-0.92 (m, 9H) 0.05 (s, 6H).
ステップ4:trans−tert−ブチル−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
LiBH(911mg、39.7mmol)を、THF(25mL)中のtrans−1−tert−ブチル3−エチル−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロリジン−1,3−ジカルボキシレート(3.08g、7.95mmol)の溶液に添加した。混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、次いで水(15mL)でクエンチし、室温で1時間撹拌した。混合物を水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮して、無色油を得た。粗生成物を、30%EtOAc/ヘプタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を無色油(2.34g、86%収率)として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.73 (m, 1H), 3.61 (m, 2H), 3.52
(m, 2H), 3.45 (m, 1H), 2.90-3.09 (m, 2H), 2.04-2.32 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 0.92
(s, 9H), 0.10 (d, J = 1.01Hz, 6H).
ステップ5:trans−tert−ブチル−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
テトラブチルアンモニウムヨージド(0.110g、0.28mmol)、50%NaOH水溶液(20mL)および硫酸ジメチル(0.325mL、3.41mmol)を、CHCl(20mL)中のtrans−tert−ブチル−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(0.982g、2.84mmol)の溶液に添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。TLCはいくらかの出発材料が残っていることを示したため、追加の硫酸ジメチル(0.150mL)を反応混合物に添加し、室温で3時間撹拌した。NHOH水溶液(30mL)を反応混合物に添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、CHCl(2×30mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した。残留物を、10%EtOAc/ヘプタンで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を無色油(451mg、44%収率)として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.60-3.70 (m, 1H), 3.55 (br. s.,
2H), 3.37-3.48 (m, 1H), 3.34 (m, 4H), 3.05-3.23 (m, 2H), 2.22-2.40 (m, 1H),
2.07-2.21 (m, 1H), 1.43-1.49 (m, 9H), 0.89 (s, 9H), 0.05 (s, 6H).
ステップ6:trans−tert−ブチル−3−(ヒドロキシメチル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
TBAF(THF中1.0M、2.45mL、2.45mmol)を、THF(5mL)中のtrans−tert−ブチル−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−(メトキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(290mg、0.81mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を精製することなく後続ステップにおいて使用した。
4,5−ジクロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代替的調製
Figure 0005914667
ステップ1:5−クロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(1−フェニルエトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
1,4−ジオキサン(45mL)中の2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.00g、13.4mmol)の溶液に、カリウムt−ペントキシド(31.2mL、トルエン中1.7M)、続いて1−フェニルエタノール(1.62mL、13.4mmol)を添加した。反応溶液を周囲温度で0.5時間撹拌した。同じ反応ベッセルに、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(1.96g、20.2mmol)およびブレットホスパラダサイクル(214mg、0.020mmol)を添加し、窒素ガスを反応混合物に5分間吹き込んで発泡させた。次いで、反応混合物を密封し、80℃に2時間加熱した。黒色沈殿物を濾過除去し、EtOAcで洗浄した。合わせた濾液を合わせ、水(75mL)で希釈し、EtOAc(2×75mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中30%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物(1.76g、34%)を緑色泡状物として得た。C18H17ClN6Oのm/z (APCI+) 369.1/370.2 (M+H)+.
ステップ2:4,5−ジクロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの調製
Figure 0005914667
5−クロロ−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(1−フェニルエトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1.65g、4.47mmol)をPOCl(9mL)に懸濁し、反応物を70℃に40分間加熱し、次いで100℃に0.5時間さらに加熱した。反応混合物を冷却し、真空で濃縮し、水(50mL)で希釈した。NHOHを添加して、pHを約8に調整し、混合物をEtOAc(3×75mL)で抽出し、減圧下で濃縮した。濃縮すると沈殿物が形成され、これを濾過除去し、濾液を濃縮し、得られた残留物を、ヘプタン中30%〜100%EtOAcの勾配で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(282mg、22%収率)を生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.96 (br. s., 1H) 9.58 (br. s., 1H) 7.87 (s, 1H) 7.52 (s, 1H)
7.37 (s, 1H) 3.81 (s, 3H). C10H8Cl2N6のm/z (APCI+) 283.15 (M+H)+.
調製9. 3−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの調製
Figure 0005914667
ステップ1:エチル3−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
EtOH(600mL)および水(600mL)の混合物中のジエチルブタ−2−インジオエート(100g、0.588mol)の溶液に、水(150mL)中の1,1−ジメチルヒドラジン塩酸塩(68g、0.705mol)およびNaOH(28.2g、0.705mol)の溶液を、0℃で20分間にわたって滴下添加した。混合物を、0℃で30分間、20℃で60分間撹拌した。反応混合物にEtOAc(800mL)を添加し、撹拌した。混合物を分離し、水層を濃縮した。残留物を1N HCl(1L)に溶解し、室温で90分間撹拌した。CHCl(500mL)を添加し、混合物を撹拌し、分離し、水層を濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc 10:1〜3:1)によって精製して、表題化合物(17g、17%収率)を白色固体として得た。
ステップ2:エチル3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
無水THF(200mL)中の、エチル3−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(10g、58.8mmol)、2−(ジメチルアミノ)エタノール(5.76g、64.7mmol)およびPPh(21.6g、82.3mmol)の撹拌溶液に、DIAD(16.6g、82.3mmol)を0℃で滴下添加した。添加後、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH 30:1)によって精製して、表題化合物(5.6g、40%収率)を褐色油として得た。
ステップ3:3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸の調製
Figure 0005914667
KOH(2.09g、37.4mmol)をEtOH(30mL)に溶解し、この溶液にエチル3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(4.5g、18.7mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に、濃HCl(3.1mL)を撹拌しながら添加し、得られた懸濁液を濾過し、ケーキをEtOH(2×20mL)で洗浄した。濾液を濃縮して、表題化合物(3.3g、83%収率)を褐色ガム状物として得た。
ステップ4:ベンジル(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
乾燥トルエン(50mL)中の3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(3.3g、15.5mmol)およびトリエチルアミン(2.35g、23.2mmol)の撹拌溶液に、DPPA(4.69g、17mmol)をN下で添加し、混合物を1時間還流させた。ベンジルアルコール(3.35g、31mmol)の添加後、混合物を終夜還流させた。混合物を真空で濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl/MeOH 30:1)によって精製して、表題化合物(1.42g、29%収率)を無色油として得た。
ステップ5:3−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−アミンの調製
Figure 0005914667
MeOH(40mL)中のベンジル(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(1.42g、4.46mmol)および10%Pd/C(0.2g)の混合物を、完全に膨張したHバルーンにより室温で終夜水素化した。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物(0.65g、79%収率)を淡色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 5.04 (s, 1H), 4.19-4.16 (t, 2H), 3.51 (s, 3H), 3.45(bs, 2H),
2.67-2.64 (t, 2H), 2.32 (s, 6H). C8H16N4Oのm/z 185.14 (M+H)+.
調製10. tert−ブチル(trans−3−アミノシクロブチル)メチルカルバメートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:3−メチリデンシクロブタンカルボン酸の調製
Figure 0005914667
エタノール(500mL)および水(500mL)中の3−メチリデンシクロブタンカルボニトリル(110g、1.18mol)の溶液に、水酸化カリウム(264g、4.7mol)を添加し、得られた混合物を終夜還流させた。エタノールを減圧下で除去し、次いで溶液を10℃未満に冷却し、濃HClでpH1に酸性化した。混合物をEtOAc(2×500mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物(132g、100%収率)を黄色油として生じさせた。
ステップ2:tert−ブチル(3−メチリデンシクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
tert−ブチルアルコール(1L)中の3−メチリデンシクロブタンカルボン酸(132g、1.17mol)およびEtN(178g、1.76mol)の溶液に、DPPA(574g、1.41mol)を滴下添加し、得られた混合物を終夜還流させた。次いで、混合物を水(100mL)でクエンチした。tert−ブチルアルコールの除去後、残留物を飽和NHCl(500mL)で処理し、得られた固体沈殿物を収集し、飽和NHClおよび飽和NaHCOで洗浄して、表題化合物(165g、77%収率)を白色固体として得た。
ステップ3:tert−ブチル(3−オキソシクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
CHCl(1000mL)およびMeOH(1000mL)中のtert−ブチル(3−メチリデンシクロブチル)カルバメート(165g、0.91mol)の溶液に、Oを−78℃で、溶液が青色になるまで吹き込んで発泡させた。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1)は、出発材料が完全に消費されたことを示した。次いで、窒素ガスを反応物に吹き込んで発泡させて、過剰なOを除去し、その後、混合物をMeS(200mL)でクエンチし、1時間撹拌した。溶液を濃縮して残留物を得、これを飽和NaHCOおよび水で洗浄して、表題化合物(118g、70%収率)を白色固体として得た。
ステップ4:tert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
−72℃のTHF(2000mL)中のtert−ブチル(3−オキソシクロブチル)カルバメート(100g、54mmol)の溶液に、THF中のリチウムトリsec−ブチルヒドリドボレート(648mL、1M)の溶液を1.5時間かけて滴下添加した。得られた溶液を室温まで加温させ、もう1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)は、出発材料が完全に消費されたことを示した。反応物をNHCl水溶液でクエンチした。水(1000mL)およびEtOAc(2000mL)を混合物に添加した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、濃縮して粗材料を得、これを、石油エーテル:EtOAc 10:1から1:2までを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(62g、61%収率)を白色固体として生じさせた。
ステップ5:tert−ブチル{cis−3−[1−メチル−1−(トリメチルシリル)エトキシ]シクロブチル}カルバメートの調製
Figure 0005914667
ピリジン(1L)中のtert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)カルバメート(62g、0.33mol)の溶液に、TBSCl(159g、1.056mol)を添加した。添加後、混合物を周囲温度で終夜撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)は、出発材料が完全に消費されたことを示した。次いで、反応物を濃縮し、EtOAc(1L)で希釈し、有機層を分離し、水(3×300mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固して粗表題化合物(108g)を得、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
ステップ6:tert−ブチルメチル{cis−3−[1−メチル−1−(トリメチルシリル)エトキシ]シクロブチル}カルバメートの調製
Figure 0005914667
THF(1L)中の粗製のtert−ブチル{cis−3−[1−メチル−1−(トリメチルシリル)エトキシ]シクロブチル}カルバメート(108g)の溶液に、NaH(油中60%、39.6g、0.99mol)を小分けにして添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、混合物を0℃に冷却し、ヨードメタン(140.58g、0.99mol)を滴下添加した。添加後、混合物を0℃から室温までで終夜撹拌した。混合物を飽和NHClでクエンチし、水を添加し(200mL)、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、次いで蒸発させて粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(68.9g、87%収率)を油として得た。
ステップ7:tert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)メチルカルバメートの調製
Figure 0005914667
ピリジン(800mL)中のtert−ブチルメチル{cis−3−[1−メチル−1−(トリメチルシリル)エトキシ]シクロブチル}カルバメート(68.9g、0.217mol)の溶液に、TBAF(62g、0.24mol)を小分けにして添加した。添加後、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を蒸発乾固し、残留物を1000mLの酢酸エチルに溶解し、濃NHCl(3×200mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、これを、1/20から1/5までのEtOAc/石油エーテルを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(26.3g、60%収率)を白色固体として生じさせた。
ステップ8:cis−3−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロブチルメタンスルホネートの調製
Figure 0005914667
トリエチルアミン(4.14mL、29.79mmol)を、CHCl(30mL)中のtert−ブチル(cis−3−ヒドロキシシクロブチル)メチルカルバメート(2.0g、9.93mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を、激しく撹拌しながら−30℃に冷却した。塩化メシル(1.36g、11.91mmol)を10分間にわたって滴下添加した。次いで、混合物を室温に加温させ、TLC分析(MeOH/CHCl=1/15)が、反応が完了したことを示すまで、1時間撹拌した。次いで、反応混合物を、水(2×10mL)、NHCl水溶液(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮して表題化合物(2.5g、91%収率)を黄色固体として得、これを次のステップに直接使用した。
ステップ9:tert−ブチル(trans−3−アジドシクロブチル)メチルカルバメートの調製
Figure 0005914667
cis−3−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロブチルメタンスルホネート(2.5g、8.94mmol)をDMF(25mL)に溶解し、NaN(2.84g、43.69mmol)を添加した。次いで、得られた混合物を70℃に加熱し、終夜撹拌した。冷却した後、水(150mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を水(3×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、次いで真空で濃縮して表題化合物(1.8g、89%収率)を黄色液体として得、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ10:tert−ブチル(trans−3−アミノシクロブチル)メチルカルバメートの調製
Figure 0005914667
水素雰囲気(水素バルーン)下、MeOH(5mL)中のtert−ブチル(trans−3−アジドシクロブチル)メチルカルバメート(1.8g、7.95mmol)およびPd/C(200mg)の混合物に、NH(g)/MeOH(飽和、50mL)をシリンジによって添加した。得られた混合物を室温で3時間、TLC分析(EtOAc:石油エーテル=1:2)が、反応が完了したことを示すまで撹拌した。Pd/Cを濾過除去し、得られた溶液を濃縮し、真空で乾燥させて粗表題化合物(1.6g)を生じさせ、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
調製11. (4−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセトニトリルの調製
Figure 0005914667
ステップ1:(3−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセトニトリルの調製
Figure 0005914667
DMF(120mL)中の、3−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール(7g、0.055mol)、ブロモアセトニトリル(13.2g、0.11mol)およびKCO(23g、0.165mol)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を濾過し、濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=4:1)によって精製して、表題化合物(3.5g、38%収率)を薄黄色油として得た。
ステップ2:(4−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセトニトリルの調製
Figure 0005914667
MeOH(60mL)および水(12mL)中の、(3−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセトニトリル(2.6g、15.7mmol)、NHCl(3.4g、62.7mmol)およびFe粉末(3.5g、62.7mmol)の混合物を、80℃で2日間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(MeOH:CHCl 20:1)によって精製して、表題化合物(440mg、15%収率)を褐色油として得た。
調製12:tert−ブチル(3,4−trans)−3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:(1Z)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イルベンゾエートの調製
Figure 0005914667
トルエン(125mL)中の、安息香酸(24.4g、200mmol)、ヘキサフルオロリン酸銀(V)(253mg、1mmol)、クロロトリフェニルホスフィン金(I)(495mg、1mmol)の懸濁液に、エチルプロパ−2−イノエート(5.1mL、50mmol)を添加した。反応混合物を撹拌し、60℃で16時間加熱した。揮発物を除去して残留物を得、これを酢酸エチル(200mL)に溶解し、微量の不溶性材料を濾過によって除去した。濾液を、飽和NaHCO水溶液(ガス発生注意)でガス発生がそれ以上なくなるまで洗浄し、蒸発させて、薄褐色油を得た。この油をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物(10.96g、99%収率)を無色油として得、これを凝固させて針様結晶を生じさせた。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.24-8.32 (m, 2H) 7.85 (d,
J=7.09Hz, 1H) 7.63-7.72 (m, 1H) 7.48-7.58 (m, 2H) 5.44 (d, J=7.21Hz, 1H) 4.29
(q, J=7.21Hz, 2H) 1.38 (t, J=7.15Hz, 3H). 13C NMR (101MHz, クロロホルム-d) δ ppm 164.15 (s, 1 C) 162.55 (s, 1 C)
144.54 (s, 1 C) 134.31 (s, 1 C) 130.66 (s, 2 C) 128.74 (s, 2 C) 127.90 (s, 1 C)
103.38 (s, 1 C) 60.30 (s, 1 C) 14.28 (s, 1 C).
ステップ2:エチル(3,4−cis)−4−(ベンゾイルオキシ)−1−ベンジルピロリジン−3−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
2−MeTHF(80mL)中の(1Z)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イルベンゾエート(6.6g、30mmol)の溶液を、水/氷浴内で0℃に冷却し、TFA(605μL、6mmol)を添加した。2−MeTHF(20mL)中のN−ベンジル−1−メトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]メタンアミン(11.5mL、45mmol)の溶液を滴下添加し、得られた溶液を周囲温度で20時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(100mL)および飽和NaHCO水溶液(30mL)で希釈した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて薄黄色油を得、フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物(10.48g、99%収率)を無色油として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.95-8.03 (m, 2H) 7.53-7.61 (m,
1H) 7.41-7.48 (m, 2H) 7.28-7.38 (m, 5H) 7.21-7.27 (m, 1H) 5.72 (ddd, J=7.58,
5.87, 3.91Hz, 1H) 3.97-4.17 (m, 2H) 3.73 (d, J=3.30Hz, 2H) 3.32-3.47 (m, 2H)
3.01-3.17 (m, 2H) 2.62 (dd, J=10.88, 3.91Hz, 1H) 1.09 (t, J=7.15Hz, 3H).
C21H23NO4のm/z (APCI+)
354.2 (M+H)+.
ステップ3:1−tert−ブチル3−エチル(3,4−cis)−4−(ベンゾイルオキシ)ピロリジン−1,3−ジカルボキシレートの調製
Figure 0005914667
酢酸エチル(200mL)中のエチル(3,4−cis)−4−(ベンゾイルオキシ)−1−ベンジルピロリジン−3−カルボキシレート(7.78g、22mmol)の溶液を、窒素およびジ−tert−ブチルジカーボネート(5.3g、24mmol)で脱気し、次いでPd(OH)(炭素上20wt%、1g)を添加した。得られた反応混合物を、水素雰囲気(バルーン)下で20時間撹拌した。触媒を濾過によって除去し、濾液を蒸発させて、無色油を得た。この油をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物を無色油として得、これを凝固させて白色固体(6.85g、86%収率)とした。表題化合物のシス配置を、低分子X線結晶学によって確認した。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.98 (d, J=7.34Hz, 2H) 7.53-7.62
(m, 1H) 7.38-7.50 (m, 2H) 5.76 (br. s., 1H) 4.00-4.23 (m, 2H) 3.57-3.99 (m, 4H)
3.35 (br. s., 1H) 1.47 (d, J=10.15Hz, 9H) 1.13 (t, J=7.09Hz, 3H). C19H25NO6のm/z (APCI+) 264.2 (M+H)+.
ステップ4:tert−ブチル(3,4−cis)−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
THF(60mL)中の1−tert−ブチル3−エチル(3,4−cis)−4−(ベンゾイルオキシ)ピロリジン−1,3−ジカルボキシレート(3.5g、9.6mmol)の溶液を、氷/水浴内、窒素雰囲気下で冷却し、ボランジメチルスルフィド(3.7mL、39mmol)を添加した。得られた反応溶液を撹拌し、50℃(油浴温度)で20時間加熱した。次いで、反応物を水/氷浴内で冷却し、窒素雰囲気下、メタノール(最初は数滴、合計20mL)で慎重にクエンチした。揮発物を除去して無色残留物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物を無色油(1.88g、90%収率)として得、これを静置して凝固させて白色固体とした。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 4.48 (d, J=2.57Hz, 1H) 3.90 (br.
s., 2H) 3.40-3.56 (m, 3H) 3.30-3.40 (m, 1H) 3.14-3.27 (m, 1H) 2.73-2.99 (m, 1H)
2.34 (br. s., 1H) 1.46 (s, 9H). C10H19NO4のm/z (APCI+) 118.2 (M+H)+.
ステップ5:tert−ブチル(3,4−cis)−3−[(アセチルオキシ)メチル]−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
THF(30mL)中のtert−ブチル(3,4−cis)−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.4g、6.4mmol)の溶液を、氷/水浴内で冷却し、2,6−ジメチルピリジン(1.50mL、13mmol)を添加した。塩化アセチル(0.47mL、6.4mmol)を数分間かけてゆっくり添加した。反応混合物が濁り、冷浴内で撹拌し、周囲温度に1時間加温させた。さらなる2,6−ジメチルピリジン(1.5mL、13mmol)、次いで塩化アセチル(0.47mL、6.4mmol)を、氷/水浴内で冷却しながら添加した。周囲温度での撹拌をもう2時間続けた。反応物を水浴内で冷却し、水(2mL)およびブライン(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(30mL)で希釈した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて無色油を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、表題化合物(1.64g、98%収率)を無色油として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 4.48 (q, J=11.33Hz, 1H) 4.24 (d,
J=11.37Hz, 1H) 4.04 (d, J=11.13Hz, 1H) 3.41-3.65 (m, 3H) 3.15 (t, J=10.76Hz,
1H) 2.53 (s, 1H) 2.41 (br. s., 1H) 2.11 (s, 4H) 1.46 (s, 9H). C12H21NO5のm/z (APCI+) 160.1 (M+H)+.
ステップ6:tert−ブチル(3,4−trans)−3−[(アセチルオキシ)メチル]−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
窒素雰囲気下、0℃のCHCl(30mL)中のtert−ブチル(3,4−cis)−3−[(アセチルオキシ)メチル]−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(1.20g、4.6mmol)の溶液に、Deoxo−Fluor(登録商標)(1.29mL、6.9mmol)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。さらなるDeoxo−Fluor(登録商標)(0.7mL)を添加し、撹拌をもう15分間続けた。反応物を飽和NaHCO水溶液(5mL)で慎重にクエンチした。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて残留物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%EtOAcの勾配で溶離する)によって精製して、無色油(718mg)を得た。NMRおよびLCMSは、表題化合物およびtert−ブチル3−[(アセチルオキシ)メチル]−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシレート生成物の約6:4の比の混合物を示した。この材料を次のステップにおいて粗製のまま使用した。
ステップ7:tert−ブチル(3,4−trans)−3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
THF(10mL)中のtert−ブチル(3,4−trans)−3−[(アセチルオキシ)メチル]−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(粗製物およそ4.5mol)の粗溶液に、水(5mL)および固体LiOH(269mg、11.2mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで反応物をエチルエーテル(20mL)で希釈した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、無色油を得た。LCMSおよびNMRは、表題化合物およびtert−ブチル3−(ヒドロキシメチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシレートの約6:4の比の混合物を指示した。これを後続ステップにおいてそのまま使用した。
調製13:ベンジル(trans−3−ヒドロキシ−1−メチルシクロブチル)カルバメートおよびベンジル(cis−3−ヒドロキシ−1−メチルシクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:1−メチル−3−メチリデンシクロブタンカルボニトリルの調製
Figure 0005914667
THF(30mL)中の3−メチレンシクロブタンカルボニトリル(4.96g、53.3mmol)の溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(ヘキサン/THF中2.0M溶液、30mL、60mmol)を−78℃でゆっくり添加した。混合物を−78℃で45分間撹拌し、次いでヨードメタン(4.05mL、63.9mmol)を添加した。得られた溶液を−78℃で40分間撹拌し、次いで室温に加温させた。反応物をNHCl(飽和50mL)でクエンチし、有機層を分離した。水層をEtOAc(50mL)で抽出し、合わせた有機物を、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮して表題化合物を褐色油として得、これを精製することなく使用した。
ステップ2:1−メチル−3−メチリデンシクロブタンカルボン酸の調製
Figure 0005914667
水(10mL)およびEtOH(10mL)中のKOH(12.0g、213mmol)の溶液に、1−メチル−3−メチリデンシクロブタンカルボニトリル(53.3mmol、粗製)を添加し、得られた溶液を2.5時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、溶媒を真空下で除去した。残留物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL)で洗浄した。水層を、氷浴内、濃HClでpH約1に酸性化し、次いでEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物酸を淡褐色液体として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 4.90 (quin, J = 2.41Hz, 2H),
3.16-3.34 (m, 2H), 2.54 (qd, J = 2.10, 16.57Hz, 2H), 1.49 (s, 3H).
ステップ3:ベンジル(1−メチル−3−メチリデンシクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
トルエン(30mL)中の1−メチル−3−メチリデンシクロブタンカルボン酸(2.60g、20.6mmol)の撹拌溶液に、EtN(4.30mL、30.9mmol)、続いてジフェニルリン酸アジド(6.10mL、28.3mmol)を添加した。混合物を室温で45分間撹拌し、次いでベンジルアルコール(7.60mL、73.4mmol)を添加し、混合物を80℃で終夜加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、飽和NHCl(3×40mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗表題化合物を淡黄色油として得た。C14H17NO2 のm/z
(APCI+) 232.20 (M+H)+.
ステップ4:ベンジル(1−メチル−3−オキソシクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
粗製のベンジル(1−メチル−3−メチリデンシクロブチル)カルバメート(20.6mmol)をTHF(10mL)に溶解し、次いで、水(0.100mL)、2,6−ジメチルピリジン(0.400mL、3.4mmol)、OsO(2−メチル−2−プロパノール中2.5%wt、0.340mL、0.027mmol)およびPhI(OAc)(1.0g、3.07mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を飽和チオ硫酸ナトリウム(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機物を飽和硫酸銅水溶液(3×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10%〜20%EtOAc/ヘプタンで溶離する)によって精製して、表題化合物(558mg、12%収率)を無色油として得た。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.31-7.47 (m, 5H) 5.12 (s, 3H)
3.36-3.64 (m, 2H) 2.96-3.12 (m, 2H) 1.63 (s, 3H) ); C13H15NO3のm/z (APCI+) 234.20 (M+H)+.
ステップ5:ベンジル(trans−3−ヒドロキシ−1−メチルシクロブチル)カルバメートおよびベンジル(cis−3−ヒドロキシ−1−メチルシクロブチル)カルバメートの調製
Figure 0005914667
NaBH(46mg、1.22mmol)を、0℃のEtOH(5mL)中のベンジル(1−メチル−3−オキソシクロブチル)カルバメート(571mg、2.45mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水(0.5mL)でクエンチした。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水(60mL)で希釈し、EtOAc(2×60mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(20%〜30%EtOAc/ヘプタンで溶離する)によって精製して、表題化合物のシス/トランス混合物を無色油(543mg、94%収率)として得、これをキラルSFC(キラルパックAD−H4.6×250mmカラム、20%MeOH、140バール、3.0mL/分)によって分離して、ベンジル(trans−3−ヒドロキシ−1−メチルシクロブチル)カルバメートを無色油(202mg、35%収率)、1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.29-7.43 (m, 5H), 5.08 (br. s.,
2H), 4.75-4.87 (m, 1H), 4.45 (t, J = 6.55Hz, 1H), 2.56-2.79 (m, 2H), 1.88-2.09
(m, 2H), 1.50 (s, 3H); C13H17NO3のm/z (APCI+) 236.00 (M+H)+として、およびベンジル(cis−3−ヒドロキシ−1−メチルシクロブチル)カルバメート(低分子X線によって確認した)を白色固体(271mg、47%)、1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.30-7.47 (m, 5H), 5.10 (s, 2H),
4.93 (br. s., 1H), 4.12 (quin, J = 6.74Hz, 1H), 2.48-2.60 (m, 2H), 2.44 (br.
s., 1H), 1.37-1.37 (m, 2H), 1.28-1.41 (m, 3H)として得た。
調製14:(3R,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:1−エトキシ−2,2−ジフルオロエタノールの調製
Figure 0005914667
tert−ブチルメチルエーテル(1200mL)中のエチル2,2−ジフルオロアセテート(200g、1.59mol)の溶液に、LiAlH(33g、0.78mol)を、窒素雰囲気下、−78℃で小分けにして添加した。添加が完了したら、反応混合物を−78℃で6時間、継続的に撹拌した。EtOH(75mL、98%)を滴下添加して、反応物を−78℃でクエンチし、得られた混合物を室温に加温させた。混合物を氷/水に注ぎ入れ、撹拌しながら濃HSO(100mL)を慎重に添加した。混合物をtert−ブチルメチルエーテル(2×1L)で抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して粗材料を生じさせ、減圧下での蒸留に供した。画分を45〜55℃/−0.1MPaで収集して、表題化合物(75g、37%収率)を無色液体として生じさせた。
ステップ2:1,1−ジフルオロ−3−ニトロプロパン−2−オールの調製
Figure 0005914667
1−エトキシ−2,2−ジフルオロエタノール(60g、0.47mol)、CHNO(32.9g、0.56mol)およびNaCO(3g)の混合物を、60℃で3時間、次いで室温で終夜撹拌した。混合物を水(40mL)で希釈し、tert−ブチルメチルエーテル(200mL)で抽出し、有機層をNaSOで乾燥させ、低温下で濃縮して表題化合物を得、これを次のステップに直接使用した。
ステップ3:(E)−3,3−ジフルオロ−1−ニトロプロパ−1−エンの調製
Figure 0005914667
1,1−ジフルオロ−3−ニトロプロパン−2−オール(20g、0.14mol)およびP(25g)の混合物を2時間還流させ、次いで混合物を大気圧で蒸留して、表題化合物(5g、29%収率)を緑色油として得た。
ステップ4:trans−1−ベンジル−3−(ジフルオロメチル)−4−ニトロピロリジンの調製
Figure 0005914667
乾燥CHCl(160ml)中のN−ベンジル−1−メトキシ−N−((トリメチルシリル)メチル)メタンアミン(56.6g、0.24mol)の溶液に、(E)−3,3−ジフルオロ−1−ニトロプロパ−1−エン(25g、0.2mmol)および数滴のTFAを0℃で添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:1から25:1)によって精製して、表題化合物(25g、49%収率)を黄色油として得た。
ステップ5:trans−tert−ブチル3−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
MeOH(200mL)中のtrans−1−ベンジル−3−(ジフルオロメチル)−4−ニトロピロリジン(25g、0.097mol)およびPd(OH)/C(4g)の混合物を、水素雰囲気(50psi)下に室温で終夜置いた。混合物を濾過して、溶液中のtrans−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−3−アミンを得た。BocOを0℃で添加し、得られた混合物を0℃で4時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)によって精製して、表題化合物(14g、61%収率)を黄色油として得た。
ステップ6:(3R,4S)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3S,4R)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
CHCl(200mL)中のtrans−tert−ブチル3−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(14g、0.059mol)の溶液に、クロロギ酸ベンジル(10.9g、0.07mol)を0℃で滴下添加した。得られた混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:1から25:1)によって精製してラセミ混合物(20g、92%収率)を得、これをキラルSFCによって分離して、表題化合物を得た。
ステップ7:(3R,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3S,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
別個のフラスコに、(3R,4S)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3S,4R)−tert−ブチル−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(ジフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(6g、0.016mol)を入れた。それぞれにMeOH(50mL)中のPd/C(1g)を添加し、混合物を、H(50PSI)下、室温で4時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮して、表題化合物(3.2g、84.2%収率)を油として得た。1H NMR (400MHz, DMSO) δ ppm 6.0-6.1 (t, 1H), 3.46-3.49 (s, 3H), 3.23-3.25 (s, 1H),
2.90-2.93 (s, 1H), 2.51-2.52 (s, 1H), 1.79 (s, 2H), 1.40 (s, 9H). C10H18F2N2O2のm/z 137 [M-100]+ + 181[M-56]+.
調製15:(3R,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3S,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:trans−エチル1−ベンジル−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
DCM(1.8L)中の(E)−エチル4,4,4−トリフルオロブタ−2−エノエート(100g、0.6mol)の溶液に、TFA(20.52g、0.18mol)を0℃で滴下添加し、次いでN−ベンジル−1−メトキシ−N−((トリメチルシリル)メチル)メタンアミン(170.64g、0.72mol)を添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(2×500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮し、残留物を、石油エーテル/EtOAc=100:1で溶離するシリカカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(142g、79%収率)を黄色油として得た。
ステップ2:trans−1−tert−ブチル3−エチル4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1,3−ジカルボキシレートの調製
Figure 0005914667
EtOH(1000mL)中のtrans−エチル1−ベンジル−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−カルボキシレート(53g、0.176mol)、BocO(42.3g、0.194mol)およびPd/C(11g、10%)の混合物を、50psi水素下、25℃で8時間撹拌し、終夜静置させておいた。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物(61g、>100%)を無色油として得た。次のステップにそのまま使用した。
ステップ3:trans−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−カルボン酸の調製
Figure 0005914667
水(300mL)、THF(300mL)およびMeOH(150mL)の混合溶媒中のtrans−1−tert−ブチル3−エチル4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1,3−ジカルボキシレート(61.2g、0.19mol)、LiOH(39.9g、0.95mol)の混合物を、室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、次いで1N HClでpH=1に酸性化し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(47g、87%収率)を黄色固体として得た。
ステップ4:(3R,4S)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3S,4R)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
キシレン(750mL)中の、trans−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−カルボン酸(50g、0.177mol)、DPPA(53.4g、0.195mol)およびEtN(21.4g、0.212mol)の混合物を、N下、130℃で1時間撹拌した。次いで、ベンジルアルコール(21.06g、0.195mol)を滴下添加し、得られた溶液を130℃で3時間撹拌した。反応混合物を1N NaOH(500mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機物を、水(300mL)、10%クエン酸溶液(300mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を、PE:EA=20:1で溶離するシリカカラムクロマトグラフィーによって精製して粗材料を得、これを分取HPLC、次いでキラルSFCによってさらに精製して、表題化合物(14.3g、34%収率)を褐色油として得た。
ステップ5:(3R,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3S,4R)−tert−ブチル3−アミノ−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
別個のフラスコに、酢酸エチル(500mL)中の(3R,4S)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートおよび(3S,4R)−tert−ブチル3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート(29.7g、0.08mol)およびPd/C(9g、10%)を入れた。反応物を、30psiのH下、25℃で終夜撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を真空で濃縮して、表題化合物(16g、79%収率)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 3.73~3.80 (m, 3H), 3.47 (br, 1H), 3.09 (br, 1H), 2.64~2.65 (br,
1H), 1.47 (s, 9H); C10H17F3N2O2のm/z: 254 [M-56]+.
調製16:tert−ブチル(cis)−3a−メトキシヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:(cis)−5−ベンジル−3a−メトキシテトラヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,3(2H,3aH)−ジオンの調製
Figure 0005914667
DCM(70mL)中の3−メトキシ−1H−ピロール−2,5−ジオン({M.Couturier、J.L.Tucker、B.M.Andresen、P.Dube、J.T.Negri、Org.Lett.、2001、3、465〜467を参照}、950mg、7.47mmol)およびTFA(0.070mL、0.897mmol)の0℃溶液に、DCM(30mL)中のN−ベンジル−1−メトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]メタンアミン(3.06mL、12.0mmol)の溶液を、内部反応温度を2℃未満に維持するような速度でゆっくり添加した。得られた鮮黄色溶液を周囲温度にゆっくり加温し、18時間撹拌した。次いで、反応混合物を0℃に冷却し、DCM(1mL)中のN−ベンジル−1−メトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]メタンアミン(0.956mL、3.74mmol)の溶液を滴下添加し、室温に加温し、3時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム(25mL)で希釈し、層を分離し、有機溶液を乾燥させ(硫酸マグネシウム)、濾過し、減圧下で濃縮して、濃厚な黄色油を得た。粗残留物を、5%〜50%EtOAc/ヘプタンで、および0%〜25%EtOAc/ヘプタンで再度溶離するカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.19g、61%収率、70%純度)を透明油として生じさせ、これをさらに精製することなく次のステップに持ち越した。
ステップ2:(cis)−2−ベンジル−3a−メトキシオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロールの調製
Figure 0005914667
窒素下、ジエチルエーテル(7mL)中の(cis)−5−ベンジル−3a−メトキシテトラヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,3(2H,3aH)−ジオン(400mg、1.54mmol)の撹拌溶液に、LAH(7.92mL、ジエチルエーテル中1.0M)を添加して白色懸濁液を形成し、これを周囲温度で21時間撹拌した。次いで、反応物を0℃に冷却し、Fieser,L.F.;Fieser,M.Reagents for Organic Synthesis 第1巻、Wiley、New York 1967、581〜595頁によって記述されている通り、水(0.3mL)、15%NaOH(0.3mL)および水(0.9mL)の添加によってクエンチした。混合物を濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄した。濾液をトルエンとともに濃縮して、粗表題化合物を透明油として得、これを定量的収率と仮定して、さらに精製することなく次のステップに持ち越した。C14H20N2Oのm/z
(APCI+) 233.20 (M+H)+.
ステップ3:tert−ブチル(cis)−5−ベンジル−3a−メトキシヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
アセトニトリル(9mL)中の(cis)−2−ベンジル−3a−メトキシオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール(357mg、3.53mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.770mmol)を小分けにして添加し、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。出発材料が依然として観察されたため、200mgの二炭酸ジ−tert−ブチルを添加した。4時間後、二炭酸ジ−tert−ブチル(300mg)、DMAP(43.1mg、0.353mmol)およびトリエチルアミン(0.492mL、3.53mmol)を添加し、20時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、粗材料を、2%〜30%EtOAc/ヘプタン(KMnO染色を用いるTLCによって可視化)で溶離する、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(LAH還元を包含する2ステップで、187mg、16%収率)を生じさせた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.17-7.39 (m, 5H) 3.50-3.69 (m, 4H) 3.33 (s, 1H) 3.15 (s, 3H)
3.08 (dd, J=11.37, 4.29Hz, 1H) 2.53-2.72 (m, 4H) 2.36 (dd, J=8.97, 3.66Hz, 1H)
1.40 (s, 9H); C19H28N2O3のm/z (APCI+) 333.20 (M+H)+.
ステップ4:tert−ブチル(cis)−3a−メトキシヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
窒素でパージしたEtOH(5.5mL)中のtert−ブチル(cis)−5−ベンジル−3a−メトキシヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(185mg、0.556mmol)の溶液に、Pd(OH)/C(78mg)を添加し、H(バルーン)下で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(128mg、95%収率)を生じさせた。1H NMR (400MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.83-4.02 (m, 1H) 3.38-3.80 (m,
5H) 3.34 (s, 3H) 3.14-3.33 (m, 2H) 2.78-3.05 (m, 2H) 1.47 (s, J=2.57Hz, 9H); C12H22N2O3のm/z (APCI+) 243.20 (M+H)+.
調製17:tert−ブチル(cis)−3a−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
ステップ1:(cis)−5−ベンジル−3a−ヒドロキシテトラヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,3(2H,3aH)−ジオンの調製
Figure 0005914667
DCM(5.15mL)中の(cis)−5−ベンジル−3a−メトキシテトラヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,3(2H,3aH)−ジオン(403mg、1.55mmol)の冷却した−78℃溶液に、BBr(0.293mL、3.10mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を0℃に加温し、追加で1時間撹拌し、最終的に室温に加温し、24時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ガスの発生がおさまるまで、MeOHでクエンチした。混合物を濃縮し、残留物をMeOH(4mL)に再溶解した。Pd/C(40mg)を添加し、窒素下で撹拌してボラン(org letters、2001、465〜467頁)を72時間除去した。混合物を濾過し、濃縮して粗表題化合物を生じさせ、これをさらに精製することなく次のステップに持ち越した。C13H14N2O3のm/z (APCI+) 247.10 (M+H)+.
ステップ2:(cis)−2−ベンジルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−3a(1H)−オールの調製
Figure 0005914667
窒素下、THF(9mL)中の(cis)−5−ベンジル−3a−ヒドロキシテトラヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−1,3(2H,3aH)−ジオン(450mg、1.83mmol)の撹拌溶液に、LAH(9.42mL、ジエチルエーテル中1.0M)を添加して、白色懸濁液を形成した。得られた混合物を周囲温度で21時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、Fieser,L.F.;Fieser,M.Reagents for Organic Synthesis 第1巻、Wiley、New York 1967、581〜595頁によって記述されている通り、水(0.3mL)、15%NaOH(0.3mL)および水(0.9mL)の添加によってクエンチした。混合物を濾過し、沈殿物をEtOAc(60mL)で洗浄した。濾液を合わせ、トルエンとともに濃縮して、粗表題化合物を透明油として得、これをさらに精製することなく次のステップに持ち越した。C13H18N2Oのm/z
(APCI+) 219.2 (M+H)+.
ステップ3:tert−ブチル(cis)−5−ベンジル−3a−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
アセトニトリル(2.15mL)中の(cis)−2−ベンジルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−3a(1H)−オール(188mg、0.861mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(207mg、0.947mmol)を小分けにして添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。二炭酸ジ−tert−ブチル(100mg)、DMAP(10.5mg、0.0860mmol)およびトリエチルアミン(0.120mL、0.861mmol)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×60mL)で抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗表題化合物を生じさせ、これをさらに精製することなく持ち越した。C23H34N2O5のm/z (APCI+) 419.20 (M+H)+.
ステップ4:tert−ブチル(cis)−3a−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートの調製
Figure 0005914667
窒素でパージしたEtOH(8.61mL)中のtert−ブチル(cis)−5−ベンジル−3a−[(tert−ブトキシカルボニル)オキシ]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレート(274mg、0.861mmol)の溶液に、Pd(OH)/C(27mg)を添加し、得られた混合物をHバルーン下で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで減圧下で濃縮して粗表題化合物を取得し、これをさらに精製することなく次のステップに持ち越した。C16H28N2O5のm/z (APCI+) 429.20 (M+H)+.
下記の実施例は、例示されている手順に、当業者に理解されるであろう重大でない変更または代用を加えて為されたものである。
Figure 0005914667
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pEGFR Y1068 ELISAアッセイ
異なるEGFR変異状態を持つ細胞におけるEGFR T790M阻害剤の効果をプロファイルするために、野生型EGFRまたは種々のEGFR変異−EGFR単一変異体(L858R、E746−A750欠失)またはEGFR二重変異体(L858R+T790M、欠失+T790M)のいずれかを持つ細胞において、Tyr1068におけるEGFRのリン酸化の阻害を決定した。Y1068におけるEGFRのリン酸化は、PathScan(登録商標)リン酸−EGF受容体(Try1068)サンドイッチELISAキット(7240番、Cell Signaling Technology(登録商標)、Danvers、MA)によって測定した。PathScan(登録商標)リン酸−EGF受容体(Tyr1068)サンドイッチELISAキットは、リン酸−EGF受容体(Tyr1068)タンパク質の内因性レベルを検出する固相サンドイッチ酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)である。下記の細胞株をこのアッセイにおいて評価した:A549(EGFR野生型、内因性)、NCI−H1975(EGFR L858R+T790M、内因性)、NCI−H3255(EGFR L858R、内因性)、NIH3T3/EGFR_野生型、NIH3T3/EGFR_L858R、NIH3T3/EGFR_E746−A750_欠失、NIH3T3/EGFR L858R+T790MおよびNIH3T3/EGFR_E746−A750_欠失+T790M。NIH/3T3親、A549、およびNCI−H1975細胞は、American Type Culture Collection(Manassas、VA)から購入した。すべての細胞を、ATCC推奨に従って培養した。A549細胞は、10%FBS(Sigma、St Louis、MO)および1%ペニシリン/ストレプトマイシン(Invitrogen)を補充したRPMI培地(Invitrogen、Carlsbad)中で成長させた。NCI−H1975細胞は、10%FBS(Sigma)および1%ペニシリン/ストレプトマイシン(Invitrogen)を補充したRPMI(Invitrogen)中で成長させた。NCI−H3255細胞は、10%FBS(Sigma)および1%ペニシリン/ストレプトマイシン(Invitrogen)を補充したRPMI(Invitrogen)中で成長させた。NIH/3T3細胞は、10%新生ウシ血清(Invitrogen)を補充したDMEM(Invitrogen)中で成長させ、NIH3T3/EGFR変異細胞は、5μg/mLのプロマイシン(Invitrogen)を加えた完全培地中で成長させた。種々のEGFR構築物を持つプラスミド(pLPCX)をGenScript(Piscataway、NJ)によって作製し、これらの構築物を発現しているNIH/3T3細胞の安定なプールをPfizer La Jollaで作製した。細胞を、透明な組織培養物で処理したマイクロタイタープレート(3595番、Corning Inc、Corning、NY)の底面の完全培養培地(50μL/ウェル)中で平板培養し、37℃、5%COで終夜接着させた。細胞を下記の濃度で播種した:(A549:40,000/ウェル、NCI−H1975:40,000/ウェル、NCI−H3255:25,000/ウェル、NIH3T3:20,000/ウェル)。翌日、化合物希釈プレートを、96ウェル透明V底0.5mLポリプロピレンブロックプレート(3956番、Corning,Inc)内で調製した。各化合物についてすべての細胞株を評価したわけではない。評価した各化合物は、DMSOストック溶液(10mM)として調製した。11点連続希釈曲線(1:3希釈)を用い、化合物を各プレートについて2連で試験した。化合物処理(50μL)を、化合物希釈プレートから細胞プレートへ添加した。最高化合物濃度は1または10μM(最終)であり、0.3%の最終DMSO(D−5879番、Sigma)濃度であった。次いで、プレートを、37℃、5%COで2時間インキュベートした。NIH3T3/野生型アッセイでは、化合物処理前の24時間、細胞を血清飢餓させ、細胞を無血清培地内で記述した通りに処理し、次いで、EGF(100ng/mL、Calbiochem/EMD Chemicals、Gibbstown、NJ)で10分間刺激した。A549/野生型アッセイでは、化合物処理前の24時間、細胞を完全血清(10%)培地中で平板培養し、細胞を完全血清培地内で記述した通りに処理し、次いで、EGF(40ng/mL/飢餓培地、Invitrogen)で10分間刺激した。インキュベーション終了の直前に、氷冷溶解緩衝液(1×細胞溶解緩衝液(9803番、Cell Signaling Technology)、1mMオルトバナジウム酸ナトリウム(NaVO、96508番、Sigma)、1mMフッ化フェニルメタンスルホニル(PMSF、52332、CalBiochem/EMD Chemicals)、完全ミニ無EDTAプロテアーゼ阻害剤カクテル錠(1錠/10mL、11836170001番、Roche、Indianapolis、IN)およびPhosSTOPホスファターゼ阻害剤カクテル錠(1錠/10mL、04906837001番、Roche)を純水中で調製した。2時間の終わりに、培地を払い落とし、細胞をPBS中の氷冷した1mM NaVO(100μL/ウェル、Invitrogen)で1回洗浄した。次いで、洗浄液を払い落とし、氷冷溶解緩衝液を細胞に添加した(50μL/ウェル)。プレートを4℃で20〜30分間振とうして、細胞を完全に溶解させた。試料希釈物(50μL/ウェル)をELISAプレートに添加し、溶解物(50μL)をELISAプレートの各ウェル内で試料希釈物中に希釈した。プレートを密封し、振とうしながら4℃で終夜インキュベートした。翌日、ウェルを1×洗浄緩衝液で4回洗浄し、最終洗浄後にプレートをリントフリー紙にテープで貼った後、添加検出抗体(Add Detection Antibody)(緑色、100μL/ウェル)を各ウェルに添加し、37℃で1時間インキュベートした。インキュベーション後、ウェルを記述した通りに洗浄した。HRP連結二次抗体(赤色、100μL/ウェル)を各ウェルに添加し、37℃で30分間インキュベートした。インキュベーション後、ウェルを記述した通りに洗浄した。TMB基質(100μL/ウェル)を各ウェルに添加し、プレートを37℃で10分間または最大室温で30分間インキュベートした。インキュベーションの終わりに停止溶液(100μL/ウェル)を各ウェルに添加し、プレートを数秒間穏やかに振とうした。450nmにおける吸光度を、停止溶液の添加後30分以内に、PerkinElmerエンビジョンエキサイトマルチラベルリーダー(EnVision Excite Multilabel Reader)吸光度法で、またはMolecular Devicesスペクトラマックス(SpectraMax)384吸光度リーダーで読み取った。Microsoftエクセル(Excel)において4パラメーター当てはめを使用して、データを分析した。
試験された化合物についてのpEGFR Y1068 ELISAアッセイの結果を、表2に収載する。T790M_L858RおよびL858Rについて表2において示されているpEGFR ELISA IC50データは、別段の指示がない限り、3T3細胞株のものである。
Figure 0005914667
Figure 0005914667
Figure 0005914667
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細胞増殖アッセイ
種々の腫瘍形成細胞株におけるEGFR T790M阻害剤の効果をプロファイルするために、細胞増殖アッセイにおいて試験された細胞株は、異なるEGFR変異状態−EGFR単一変異体(L858R、E746−A750欠失)またはEGFR二重変異体(L858R+T790M、欠失+T790M)のいずれかを呈する。細胞増殖は、CellTiter−Glo(登録商標)ルミネッセンス細胞生存アッセイを使用して測定した。アッセイは、血清補充培地中で培養した細胞への、単一試薬(CellTiter−Glo(登録商標)試薬)の直接的な添加を伴うものである。アッセイは、この1ステップ添加を使用して、細胞溶解を誘発し、存在するATPの量に比例するルミネッセンスシグナルを発生させ、これは、培養物中に存在する代謝的に活性な細胞の数に直接的に比例する。下記の細胞株をこのアッセイにおいて評価した:NIH3T3/EGFR_L858R、NIH3T3/EGFR_E746−A750_欠失、NIH3T3/EGFR L858R+T790M、NIH3T3/EGFR_E746−A750_欠失+T790M、PC−9、PC9−DRH、NCI−H1975およびNCI−H3255。NIH/3T3親細胞、NCI−H1975およびNCI−H3255は、American Type Culture Collection(Manassas、VA)から購入し、PC−9細胞は日本から入手した。すべての細胞を推奨に従って培養した。NIH/3T3細胞は、10%新生ウシ血清(Invitrogen)を補充したDMEM(Invitrogen、Carlsbad、CA)中で成長させ、NIH3T3/EGFR変異細胞は、5μg/mLのプロマイシン(Invitrogen)を加えた完全培地中で成長させた。PC−9、NCI−H1975およびNCI−H3255は、10%FBS(Sigma、St Louis、MO)を補充したRPMI(Invitrogen、Carlsbad、CA)中で成長させ、PC9−DRH細胞は、2uMのPF−00299804を加えた完全培地中で成長させた。種々のEGFR構築物を持つプラスミド(pLPCX)をGenScript(Piscataway、NJ)によって作製し、これらの構築物を発現しているNIH/3T3細胞の安定なプールをPfizer La Jollaで作製した。PC9−DRH細胞は、細胞を漸増濃度のPF−00299804に暴露することによってPfizer La Jollaで発生させた。細胞を、白色透明底の組織培養物で処理したマイクロタイタープレート(3610番、Corning Inc、Corning、NY)の底面の完全培養培地(3000〜5000細胞/ウェル、50μl/ウェル)中で平板培養し、37℃、5%COで終夜接着させた。翌日、化合物希釈プレートを、96ウェル透明V底0.5mLポリプロピレンブロックプレート(3956番、Corning,Inc)内で調製した。各化合物についてすべての細胞株を評価したわけではない。評価した各化合物は、DMSOストック溶液(10mM)として調製した。11点連続希釈曲線(1:3希釈)を用い、化合物を各プレートについて2連で試験した。化合物処理(50μl)を、化合物希釈プレートから細胞プレートへ添加した。最高化合物濃度は1または10μM(最終)であり、0.3%の最終DMSO(D−5879番、Sigma、St Louis、MO)濃度であった。次いで、プレートを、37℃、5%COでインキュベートした。化合物処理の3から5日後、CellTiter−Glo(登録商標)試薬(G7573番、Promega、Madison、WI)を2つの手法の1つで調製した。CellTiter−Glo(登録商標)試薬の凍結アリコートを解凍する場合は、アリコートを解凍し、使用前に光から保護しながら室温に平衡化した。代替として、新たなボトルのCellTiter−Glo(登録商標)緩衝液およびCellTiter−Glo(登録商標)基質を解凍し、使用前に室温に平衡化した。CellTiter−Glo(登録商標)緩衝液(100mL)を、CellTiter−Glo(登録商標)基質を含有する琥珀色のボトルに移して、凍結乾燥された酵素/基質混合物を再構成し、CellTiter−Glo(登録商標)試薬を形成した。再構成された試薬は、均一溶液を取得するために内容物を穏やかに反転させることによって混合され、1分未満で容易に溶液になった。再構成された未使用のいかなるCellTiter−Glo(登録商標)試薬も直ちにアリコートに分け、光から保護して−20℃で凍結させた。細胞プレートを室温でおよそ30分間平衡化した。等体積量(equivolume amount)のCellTiter−Glo(登録商標)試薬(100μL)を各ウェルに添加した。プレートをオービタルシェーカー上で2分間混合して細胞溶解を誘発し、次いで室温で10分間インキュベートさせて、ルミネッセンスシグナルを安定化した。ルミネッセンス検出のための終点読み取りに使用されるPerkinElmerエンビジョンエキサイトマルチラベルリーダー(Waltham、MA)を使用して、ルミネッセンスを記録した。Microsoftエクセルにおいて4パラメーター当てはめを使用して、データを分析した。
試験された化合物についての細胞増殖アッセイの結果を、表3に収載する。表3において報告されているデータは、別段の指示がない限り、3T3細胞株のものである。表3において以下で示される通り、活性は4つのカテゴリーにビン分割される:
A<10nM;B=10〜100nM;C=100nM〜1uM;D>1uM
Figure 0005914667
Figure 0005914667

Claims (21)

  1. 式(III)の化合物:
    Figure 0005914667
    [式中、
    Xは、NまたはCRであり、
    Yは、存在しないか、O、SまたはNRであり、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、シアノ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜CアルコキシまたはN(R11)(R12)によって場合により置換されていてもよく、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R中のC〜CアルキルおよびC〜Cアルコキシは、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、さらに、R中のC〜Cシクロアルキルおよび3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、または
    およびRは、組み合わさってC〜Cシクロアルキル環または5〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成してもよく、ここで、前記C〜Cシクロアルキル環および前記5〜7員のヘテロシクロアルキル環は、1つまたは複数のR13基によって置換されていてもよく、
    環Aは〜C10シクロアルキル、3〜10員のヘテロシクロアルキル、C〜C10アリールまたは5〜12員のヘテロアリールであり、
    およびR5aは、それぞれ独立に、存在しないか、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜CアルコキシまたはC〜Cシクロアルキルによって置換されていてもよく、
    は、−Z−C(O)−CH=CH または−Z−S(O) −CH=CH であり、
    環A上のRの結合点が窒素原子である場合、Zは存在せず環A上のRの結合点が炭素原子である場合、Zは−NR17−であり、
    は、水素、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニルまたは4〜6員のヘテロアリールであり、ここで、前記C〜Cアルキルは、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによって場合により置換されていてもよく、さらに前記4〜6員のヘテロアリールは、C〜Cアルキルによって場合により置換されていてもよく、
    は、水素またはC〜Cアルキルであり、
    およびR10は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであるか、または、RおよびR10がそれぞれC〜Cアルキルである場合、RおよびR10は、それらが結合した窒素と一緒になって、組み合わさって4〜7員環を形成してもよく、ここで、前記4〜7員環は、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
    11およびR12は、それぞれ独立に、水素またはC〜Cアルキルであり、
    各R13は、独立に、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−N(R)(R10)、−CON(R)(R10)または3〜7員のヘテロシクロアルキルであり、ここで、R13中の3〜7員のヘテロシクロアルキルは、1つまたは複数のR14基によって置換されていてもよく、
    各R14は、独立に、ハロゲン、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、−NH、−NHCHまたはN(CHであり

    17は、水素またはC〜Cアルキルであり、
    mは、0、1または2である]、または
    薬学的に許容できるその塩。
  2. XがCRである、請求項1に記載の化合物または塩。
  3. YがOである、請求項1に記載の化合物または塩。
  4. が、水素、ハロゲン、シアノまたは4〜6員のヘテロアリールである、請求項2に記載の化合物または塩。
  5. がハロゲンである、請求項4に記載の化合物または塩。
  6. ハロゲンが塩素である、請求項5に記載の化合物または塩。
  7. mが0である、請求項1に記載の化合物または塩。
  8. mが1である、請求項1に記載の化合物または塩。
  9. が水素である、請求項1に記載の化合物または塩。
  10. がC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物または塩。
  11. がメチルである、請求項1に記載の化合物または塩。
  12. が水素である、請求項1に記載の化合物または塩。
  13. 式(IIIb):
    Figure 0005914667
    を有する、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できる塩。
  14. およびR5aが、それぞれ独立に、存在しないか、ヒドロキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、シクロプロピル、−(CH)−OCHまたは−(CH)−トリフルオロメチルである、請求項13に記載の化合物または塩。
  15. およびR5aが存在しない、請求項13に記載の化合物または塩。
  16. 5aが存在しない、請求項13に記載の化合物または塩。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる担体または賦形剤とを含む、医薬組成物。
  18. 請求項1から16のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を含む、哺乳動物における異常な細胞成長を治療するための医薬組成物。
  19. 1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−メトキシピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;
    N−[3−({5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)フェニル]プロパ−2−エンアミド;
    N−[trans−3−({2−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]−N−メチルプロパ−2−エンアミド;
    1−[(3S,4R)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
    1−[(3R,4S)−3−({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン;
    N−メチル−N−[trans−3−({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)シクロブチル]プロパ−2−エンアミド;
    1−{(3R,4R)−3−[({5−クロロ−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]−4−フルオロピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン;および
    1−{(3R,4R)−3−メトキシ−4−[({2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ]−5−(ピリジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル}オキシ)メチル]ピロリジン−1−イル}プロパ−2−エン−1−オン
    からなる群から選択される化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  20. Figure 0005914667
    である化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  21. Figure 0005914667
    である化合物、または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる担体または賦形剤とを含む、医薬組成物。
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