JP5880509B2 - 車両後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部構造に関する。
車両後部において車両搭載物を車体骨格部材に支持させる構造が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。例えば、下記特許文献1では、左右一対のサイドメンバを繋ぐクロスメンバの車両幅方向中間部に車両搭載物であるバッテリがブラケットを介して支持されている。
特開2011−126439公報 特開2012−40993公報
しかしながら、この構造では、バッテリの荷重がクロスメンバの車両幅方向中間部にのみ作用するので、サイドメンバ及びクロスメンバを備えたリヤボデーの捩じり剛性の点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、サイドメンバ及びクロスメンバを備えたリヤボデーの捩じり剛性を向上させることができる車両後部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両後部構造は、車体後部の両サイドに車両前後方向に沿って延在する左右一対のリヤサイドメンバと、前記左右一対のリヤサイドメンバを繋いで車両幅方向に沿って延在するリヤクロスメンバと、車両搭載物が固定された固定部と、前記固定部から車両上下方向の一方側に延びて前記リヤクロスメンバに固定された第一脚部と、前記固定部から前記車両上下方向の一方側に延びて前記リヤサイドメンバに固定された第二脚部と、を備えたブラケットと、を有する。
上記構成によれば、左右一対のリヤサイドメンバが車体後部の両サイドに車両前後方向に沿って延在するのに対して、リヤクロスメンバは左右一対のリヤサイドメンバを繋いで車両幅方向に沿って延在している。このため、路面入力時にリヤサイドメンバに荷重が入力されると、リヤクロスメンバに対してリヤサイドメンバを捩じろうとする力が作用し得る。ここで、本発明では、車両搭載物がブラケットの固定部に固定されると共に、ブラケットの第一脚部が固定部から車両上下方向の一方側に延びてリヤクロスメンバに固定され、ブラケットの第二脚部が固定部から前記車両上下方向の一方側に延びてリヤサイドメンバに固定されている。このため、車両搭載物の荷重は、ブラケットの第一脚部を介して車両上下方向の一方側のリヤクロスメンバに作用すると共にブラケットの第二脚部を介して車両上下方向の一方側のリヤサイドメンバに作用する。よって、リヤサイドメンバとリヤクロスメンバとの車両上下方向の相対変位量が抑えられる。
請求項2に記載する本発明の車両後部構造は、請求項1記載の構成において、前記第一脚部は、前記リヤクロスメンバに固定された第一取付部と、前記第一取付部と前記固定部とを繋ぐ第一縦壁部と、を備え、前記第二脚部は、前記リヤサイドメンバに固定された第二取付部と、前記第二取付部と前記固定部とを繋ぐ第二縦壁部と、を備え、前記第一縦壁部における車両前後方向の一方側の第一端面と、前記第二縦壁部における車両前後方向の他方側の第二端面とが、車両側面視で前記車両上下方向の一方側へ向けて互いに離反する方向に傾斜している。
上記構成によれば、第一脚部の第一縦壁部における車両前後方向の一方側の第一端面と、第二脚部の第二縦壁部における車両前後方向の他方側の第二端面とが、車両側面視で前記車両上下方向の一方側へ向けて互いに離反する方向に傾斜している。このため、車両搭載物が前記車両前後方向の一方側に慣性移動しようとした場合、第二脚部に第二端面の傾斜方向に沿った引張力を作用させながら、第一脚部には第一端面の傾斜方向に沿った押圧力を作用させることができる。そして、第二端面を備えた第二脚部が突っ張った状態でリヤサイドメンバと共に前記引張力に抗しながら、第一端面を備えた第一脚部がリヤクロスメンバに荷重を支持させて前記押圧力に抗する(踏ん張る)ことで、ブラケットの変形が抑えられる。一方、車両搭載物が前記車両前後方向の他方側に慣性移動しようとした場合、第一脚部に第一端面の傾斜方向に沿った引張力を作用させながら、第二脚部には第二端面の傾斜方向に沿った押圧力を作用させることができる。そして、第一端面を備えた第一脚部が突っ張った状態でリヤクロスメンバと共に前記引張力に抗しながら、第二端面を備えた第二脚部がリヤサイドメンバに荷重を支持させて前記押圧力に抗する(踏ん張る)ことで、ブラケットの変形が抑えられる。よって、車両が車両前後方向に減速又は加速してもブラケットの断面変形が抑えられる。
請求項3に記載する本発明の車両後部構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記固定部と前記車両搭載物との締結点よりも車両前後方向の一方側に前記第一脚部と前記リヤクロスメンバとの第一締結点を有すると共に、前記固定部と前記車両搭載物との締結点よりも車両前後方向の他方側に前記第二脚部と前記リヤサイドメンバとの第二締結点を有する。
なお、請求項3において請求項2を引用する構成では、請求項2に記載の「車両前後方向の一方側」と請求項3に記載の「車両前後方向の一方側」とは同じ側であり、請求項2に記載の「車両前後方向の他方側」と請求項3に記載の「車両前後方向の他方側」とは同じ側である。
上記構成によれば、ブラケットは、固定部と車両搭載物との締結点よりも車両前後方向の一方側の第一締結点でリヤクロスメンバと締結されると共に、固定部と車両搭載物との締結点よりも車両前後方向の他方側の第二締結点でリヤサイドメンバと締結されている。このため、車両搭載物が車両前後方向に慣性移動しようとした場合、ブラケットの傾倒が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両後部構造によれば、サイドメンバ及びクロスメンバを備えたリヤボデーの捩じり剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両後部構造によれば、ブラケットの断面変形を抑えることで、車両搭載物の荷重をサイドメンバ及びクロスメンバに安定的に作用させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両後部構造によれば、ブラケットの傾倒を抑えることで、車両搭載物の荷重をサイドメンバ及びクロスメンバに安定的に作用させることができるという優れた効果を有する。
第1の実施形態に係る車両後部構造を示す概略平面図である。 図1の2−2線に沿った概略側断面図である。 図1に示される車両後部構造の車両左側の一部の斜視図である。 図1に示される車両後部構造の作用を説明するための側断面図であり、図3の4−4線に沿った断面に相当する。図4(A)は車両搭載物が車両前方側へ慣性移動しようとする場合を示す。図4(B)は車両搭載物が車両後方側へ慣性移動しようとする場合を示す。 第2の実施形態に係る車両後部構造を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る車両後部構造を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る車両後部構造を示す概略側断面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両後部構造について図1〜図4を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には本実施形態に係る車両後部構造が適用されたリヤボデー10の概略平面図が車体フロア12(図2参照)を透視した状態で示されている。また、図2には図1の2−2線に沿った概略側断面図が示され、図3にはリヤボデー10の車両左側の一部が斜視図で示されている。
図1及び図2に示されるように、車体後部の両サイドには、左右一対のリヤサイドメンバ14が車両前後方向に沿って延在している。図3に示されるように、リヤサイドメンバ14は、車両正面視の断面形状が車両上方側に開口するハット形状に形成されている(図1及び図2では図示省略)。リヤサイドメンバ14において車両上方側に配置された左右のフランジ部14A、14Bは、車体フロア12の下面に接合されており、これにより閉断面構造が形成されている。
図1に示されるように、左右一対のリヤサイドメンバ14は、リヤクロスメンバとしての第一リヤクロスメンバ16によって車両幅方向に繋げられると共に、第一リヤクロスメンバ16の車両後方側に離れて配置された第二リヤクロスメンバ18によって車両幅方向に繋げられている。第一リヤクロスメンバ16及び第二リヤクロスメンバ18は、車両幅方向に沿って延在しており、左右一対のリヤサイドメンバ14と共にリヤボデー10を構成している。
図2に示されるように、第一リヤクロスメンバ16及び第二リヤクロスメンバ18は、車両側面視の断面形状が車両上方側に開口するハット形状に形成されている(図1では図示省略)。第一リヤクロスメンバ16において車両上方側に配置された前後のフランジ部16A、16Bは、車体フロア12の下面に接合されており、これにより閉断面構造が形成されている。同様に、第二リヤクロスメンバ18において車両上方側に配置された前後のフランジ部18A、18Bは、車体フロア12の下面に接合されており、これにより閉断面構造が形成されている。図1に示されるように、第一リヤクロスメンバ16及び第二リヤクロスメンバ18は、各々の長手方向の両端部がリヤサイドメンバ14の側面に接合されている。
次に、車両後部に設けられるリヤサスペンション20の構成について概説する。リヤサスペンション20は、車両後部の両サイドに左右一対のトレーリングアーム(「サスペンションアーム」ともいう。)22を備えている。トレーリングアーム22は、車両前後方向に沿って延在している。トレーリングアーム22の車両前後方向中間部は、図示しない中間ビームによって車両幅方向に繋げられている。前記中間ビームは、車両幅方向に沿って延在している。トレーリングアーム22の後端部には後輪24を回転自在に支持する図示しないキャリアが取り付けられている。また、前記キャリアの内側には、図2に簡略化して示されるショックアブソーバ26が立設されている。また、図2に示されるように、トレーリングアーム22の前端部には、ブッシュ28が取り付けられている。ブッシュ28は、リヤサイドメンバ14に取り付けられた取付用ブラケット30の両側部30A間に軸支されている。これにより、左右のトレーリングアーム22は揺動可能とされている。
なお、図1及び図2に示されるように、ショックアブソーバ26(図2参照)のリヤボデー10への取付点をAとすると、A点の車両後方側に車両走行時における後輪24への路面入力点Bが位置している。また、A点の車両前方側にトレーリングアーム22におけるリヤボデー10への取付点Cが存在している。
左右一対のリヤサイドメンバ14と前後一対の第一リヤクロスメンバ16及び第二リヤクロスメンバ18とで囲まれたスペース32には、燃料タンク34(図2参照)が配置されている。図2に示されるように、燃料タンク34の下面位置を路面側から離すために、車体フロア12は、前記スペース32に対応して車両上方側に膨出した膨出部12Aを備えている。なお、燃料タンク34のリヤボデー10への取付けについては説明を省略する。
車体フロア12の膨出部12Aの頂部には、その車両前後方向の後側の端部で車両幅方向の両端部に凸部12Bが形成されている。左右一対の凸部12Bは、車両上方側に膨出している。図3に示されるように、この凸部12Bには、車両搭載物としてのHVバッテリ38の後端部が載置されている。そして、凸部12BにHVバッテリ38の後端部がボルト36A及びウエルドナット36Bで締結固定されている。なお、図2では、ボルト締結箇所におけるボルト等の図示を省略してボルト締結線を一点鎖線で示している。
図1に示されるように、リヤサイドメンバ14と第一リヤクロスメンバ16とが交差する二つの角部には、ブラケット(「マウントブラケット」ともいう。)40が配置されている。図3に示されるように、ブラケット40は、第一構成部材40Aと第二構成部材40Bとが結合された結合体とされている。
ブラケット40は、HVバッテリ38の前端部が載置された固定部としての頂壁部42を備えている。頂壁部42は、互いに結合された第一構成部材40Aの頂壁部と第二構成部材40Bの頂壁部とで構成されている。頂壁部42には、HVバッテリ38の前端部がボルト50A及びウエルドナット50Bで締結固定されている。
また、ブラケット40は、その前部を構成する第一脚部44を備えている。第一脚部44は、頂壁部42から車両下方側に延びて第一リヤクロスメンバ16に固定されている。この第一脚部44は、互いに結合された第一構成部材40Aの脚部と第二構成部材40Bの前壁部とで構成されている。また、第一脚部44は、第一リヤクロスメンバ16に固定された第一取付部44Bと、第一取付部44Bと頂壁部42とを車両上下方向に繋ぐ第一縦壁部44Aと、を備えている。
第一脚部44の第一縦壁部44Aは、頂壁部42における車両前方側の端部から屈曲されて車両下方側へ向けて車両前方側に若干傾斜して車体フロア12まで延びている。図3の4−4線に沿った断面に相当する図4(A)に示されるように、第一縦壁部44Aにおける車両前方側の第一端面としての前端面44Xは、車両側面視で車両下方側へ向けて車両前方側に若干傾斜している。図3に示されるように、第一縦壁部44Aは、車両上下方向中間部及び下部における車両幅方向外側の部分が切り欠かれた逆L字形状に形成されている。
第一脚部44の第一取付部44Bは、第一縦壁部44Aの下端部から屈曲されて車両前方側へ延出されている。第一取付部44Bは、車体フロア12を挟んで第一リヤクロスメンバ16のフランジ部16Bにボルト52及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。図4(A)に示されるように、第一取付部44Bと第一リヤクロスメンバ16との第一締結点aは、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両前方側の位置に設定されている。なお、図4(A)では、ボルト締結箇所におけるボルト等の図示を省略してボルト締結線を一点鎖線で示している(図4(B)も同様)。
図3に示されるように、ブラケット40は、その車両幅方向外側の部位を構成する第二脚部46を備えている。第二脚部46は、頂壁部42から車両下方側に延びてリヤサイドメンバ14に固定されている。この第二脚部46は、第二構成部材40Bの脚部で構成されている。また、ブラケット40は、第一脚部44及び第二脚部46が形成されることで、二股に分岐した形状を有している。第二脚部46は、リヤサイドメンバ14に固定された第二取付部46Bと、第二取付部46Bと頂壁部42とを車両上下方向に繋ぐ第二縦壁部46Aと、を備えている。
第二脚部46の第二縦壁部46Aは、頂壁部42における車両幅方向外側の端部から屈曲されて車両下方側へ向けて車両幅方向外側に若干傾斜して車体フロア12まで延びている。図4(A)に示されるように、第二縦壁部46Aは、車両側面視で車両下方側へ向けて末広がり状となる台形形状とされている。このため、第二縦壁部46Aにおける車両後方側の第二端面としての後端面46Xは、車両側面視で車両下方側へ向けて車両後方側に若干傾斜している。これにより、第一縦壁部44Aにおける前端面44Xと、第二縦壁部46Aにおける後端面46Xとは、車両側面視で車両下方側へ向けて互いに離反する方向に(末広がりとなるように)傾斜している。なお、第一縦壁部44Aにおける前端面44Xの車両幅方向両側の稜線と、第二縦壁部46Aにおける後端面46Xの車両幅方向両側の稜線も、車両側面視で車両下方側へ向けて互いに離反する方向に傾斜している。
図3に示されるように、第二脚部46の第二取付部46Bは、第二縦壁部46Aの下端部から屈曲されて車両幅方向外側へ延出されている。第二取付部46Bの前部及び後部は、車体フロア12を挟んでリヤサイドメンバ14のフランジ部14Aにボルト54及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。図4(A)に示されるように、第二取付部46Bとリヤサイドメンバ14との締結点のうち後側の第二締結点bは、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両後方側の位置に設定されている。
なお、本実施形態では、車両下方側が請求項1記載の「車両上下方向の一方側」に該当し、車両前方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の一方側」に該当し、車両後方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の他方側」に該当する。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示される後輪24から路面入力Pが作用した場合、その瞬間においてショックアブソーバ26が一種の支柱のように機能すると、リヤサイドメンバ14におけるトレーリングアーム22の取付部には車両下方側への押し下げ力Fが作用する。この押し下げ力Fに起因してリヤサイドメンバ14を第一リヤクロスメンバ16に対して捩じろうとする力が作用する。
ここで、本実施形態では、図3に示されるように、重量搭載物であるHVバッテリ38がブラケット40の頂壁部42に固定されると共に、ブラケット40の第一脚部44が頂壁部42から車両下方側に延びて第一リヤクロスメンバ16に固定され、ブラケット40の第二脚部46が頂壁部42から車両下方側に延びてリヤサイドメンバ14に固定されている。このため、HVバッテリ38の荷重(重さ)は、ブラケット40の第一脚部44を介して車両下方側の第一リヤクロスメンバ16に作用すると共にブラケット40の第二脚部46を介して車両下方側のリヤサイドメンバ14に作用する。すなわち、第一リヤクロスメンバ16及びリヤサイドメンバ14には車両上方側から押さえつける力が働く。よって、リヤサイドメンバ14と第一リヤクロスメンバ16との車両上下方向の相対変位量が抑えられる。
また、ブラケット40は、第一脚部44及び第二脚部46が形成されることで、二股に分岐しているので、例えば、分岐せずにリヤサイドメンバ14及び第一リヤクロスメンバ16に固定される場合に比べて、リヤサイドメンバ14と第一リヤクロスメンバ16との交差部の上方側近傍での応力集中を回避することができる。
また、本実施形態では、図4(A)に示されるように、第一縦壁部44Aにおける前端面44Xと、第二縦壁部46Aにおける後端面46Xとは、車両側面視で車両下方側へ向けて互いに離反する方向に傾斜している。このため、HVバッテリ38が車両前方側に慣性移動しようとした場合(矢印D参照)、第二脚部46に後端面46Xの傾斜方向に沿った引張力X1を作用させながら、第一脚部44には前端面44Xの傾斜方向に沿った押圧力X2を作用させることができる。そして、後端面46Xを備えた第二脚部46が突っ張った状態でリヤサイドメンバ14と共に引張力X1に抗しながら、前端面44Xを備えた第一脚部44が第一リヤクロスメンバ16に荷重を支持させて押圧力X2に抗する(踏ん張る)ことで、ブラケット40の変形が抑えられる。
一方、図4(B)に示されるように、HVバッテリ38が車両後方側に慣性移動しようとした場合(矢印E方向参照)、第一脚部44に前端面44Xの傾斜方向に沿った引張力X3を作用させながら、第二脚部46には後端面46Xの傾斜方向に沿った押圧力X4を作用させることができる。そして、前端面44Xを備えた第一脚部44が突っ張った状態で第一リヤクロスメンバ16と共に前記引張力X3に抗しながら、後端面46Xを備えた第二脚部46がリヤサイドメンバ14に荷重を支持させて前記押圧力に抗する(踏ん張る)ことで、ブラケット40の変形が抑えられる。
また、本実施形態では、第一取付部44Bと第一リヤクロスメンバ16との第一締結点aが、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両前方側に設定されると共に、第二取付部46Bとリヤサイドメンバ14との締結点のうち後側の第二締結点bが、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両後方側に設定されている。このため、HVバッテリ38が車両前後方向に慣性移動しようとした場合、ブラケット40の傾倒が効果的に抑えられる。
よって、車両が車両前後方向に減速又は加速してもブラケット40の断面変形が抑えられるので、HVバッテリ38の荷重をリヤサイドメンバ14及び第一リヤクロスメンバ16に安定的に作用させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両後部構造によれば、リヤサイドメンバ14及び第一リヤクロスメンバ16を備えたリヤボデー10の捩じり剛性を向上させることができる。これにより、図2に示されるリヤサスペンション20からの入力があっても、リヤボデー10の振動が抑えられる。その結果として、車体フロア12の振動が抑えられるので、操縦安定性、乗り心地性能、及びNV(ノイズ・バイブレーション)性能を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両後部構造について、図5を用いて説明する。図5には、本実施形態に係る車両後部構造が適用されたリヤボデー60の車両左側の一部が概略斜視図で示されている。この図に示されるように、本実施形態は、ブラケット62が一部材で形成されている点において、第1の実施形態とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。なお、ブラケット62の頂壁部42及び第一脚部44は、いずれも一枚板の一部で構成されて重合部を備えない点で、図3に示される第1の実施形態におけるブラケット40の頂壁部42及び第一脚部44とは異なるが、他の点では第1の実施形態におけるブラケット40の頂壁部42及び第一脚部44と実質的に同様の構成部といえるため同一符号を付して説明を省略する。
図5に示されるように、ブラケット62は、第1の実施形態における第二脚部46(図3参照)に代えて、車両幅方向外側の部位を構成する第二脚部48を備えている。ブラケット62は、第一脚部44及び第二脚部48が形成されることで、二股に分岐した形状を有している。第二脚部48は、頂壁部42から車両下方側に延びてリヤサイドメンバ14に固定されている。なお、本実施形態も、第1の実施形態と同様に、車両下方側が請求項1記載の「車両上下方向の一方側」に該当する。第二脚部48は、リヤサイドメンバ14に固定された第二取付部48Bと、第二取付部48Bと頂壁部42とを車両上下方向に繋ぐ第二縦壁部48Aと、を備えている。
第二脚部48の第二縦壁部48Aは、頂壁部42における車両幅方向外側の端部から屈曲されて車両下方側へ向けて車両幅方向外側に若干傾斜して車体フロア12まで延びている。この第二縦壁部48Aは、第1の実施形態における第二縦壁部46A(図3参照)の下部側かつ車両前方側の部位を切り欠いたような形状に形成されている。第二縦壁部48Aにおける車両後方側の第二端面としての後端面48Xは、車両側面視で車両下方側へ向けて車両後方側に若干傾斜している。これにより、第一縦壁部44Aにおける前端面44Xと、第二縦壁部48Aにおける後端面48Xとは、車両側面視で車両下方側へ向けて互いに離反する方向に(末広がりとなるように)傾斜している。
第二脚部48の第二取付部48Bは、第二縦壁部48Aの下端部から屈曲されて車両幅方向外側へ延出されている。この第二取付部48Bは、第1の実施形態における第二取付部46B(図3参照)の車両前方側の部位が切除されたような形状に形成されている。第二取付部48Bは、車体フロア12を挟んでリヤサイドメンバ14のフランジ部14Aにボルト56及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。第二取付部48Bとリヤサイドメンバ14との第二締結点dは、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両後方側の位置に設定されている。
本実施形態の構成によっても、前述した第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両後部構造について、図6を用いて説明する。図6には、本実施形態に係る車両後部構造が適用されたリヤボデー70の車両左側の一部が概略斜視図で示されている。なお、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図6に示されるように、ブラケット72は、第一構成部材72Aと第二構成部材72Bとが結合された結合体とされている。ブラケット72の頂壁部42は、互いに結合された第一構成部材72Aの頂壁部と第二構成部材72Bの頂壁部とで構成されている。
ブラケット72には、頂壁部42の車両幅方向内側の端部から車両下方側へ段差状に折り曲げられて車両幅方向内側に張り出す上側補強部76Aが形成されている。上側補強部76Aは、第一構成部材72Aで構成されている。
また、ブラケット72は、その前部に第一脚部74を備えている。第一脚部74は、頂壁部42から車両下方側に延びて第一リヤクロスメンバ16に固定されている。この第一脚部74は、互いに結合された第一構成部材72Aの脚部と第二構成部材72Bの上側前壁部とで構成されている。第一脚部74は、第一リヤクロスメンバ16に固定された第一取付部74Bと、第一取付部74Bと頂壁部42とを車両上下方向に繋ぐ第一縦壁部74Aと、を備えている。
第一脚部74の第一縦壁部74Aは、頂壁部42における車両前方側の端部から屈曲されて車両下方側へ向けて車両前方側に若干傾斜して車体フロア12まで延びている。このため、第一縦壁部74Aにおける車両前方側の第一端面としての前端面74Xは、車両側面視で車両下方側へ向けて車両前方側に若干傾斜している。第一縦壁部74Aは、車両上下方向中間部及び下部における車両幅方向外側の部分が切り欠かれた逆L字形状に形成されている。
第一縦壁部74Aの車両幅方向内側の端部からは車両後方側へ段差状に折り曲げられて車両幅方向内側に張り出す縦壁補強部76Bが形成されている。縦壁補強部76Bは、第一構成部材72Aで構成されており、縦壁補強部76Bの上端部は、上側補強部76Aの車両前方側の端部と連続して形成されている。また、第一縦壁部74Aの切欠側の端部からも車両後方側へ段差状に折り曲げられて切欠側に張り出す縦壁補強部76Cが形成されている。縦壁補強部76Cは、第一構成部材72Aで構成されている。
また、第一脚部74の第一取付部74Bは、第一縦壁部74Aの下端部から屈曲されて車両前方側へ延出されている。この第一取付部74Bは、車体フロア12を挟んで第一リヤクロスメンバ16のフランジ部16Bにボルト52及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。第一取付部74Bと第一リヤクロスメンバ16との第一締結点eは、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両前方側の位置に設定されている。
第一取付部74Bの車両幅方向内側の端部からは車両上方側へ段差状に折り曲げられて車両幅方向内側に張り出す下側補強部76Dが形成されている。下側補強部76Dは、第一構成部材72Aで構成され、第一縦壁部74A及び縦壁補強部76Bの各下端部と連続して形成されている。第一取付部74Bの車両幅方向外側の端部からは車両上方側へ段差状に折り曲げられて車両幅方向外側に張り出す下側補強部76Eが形成されている。下側補強部76Eは、第一構成部材72Aで構成され、第一縦壁部74A及び縦壁補強部76Cの各下端部と連続して形成されている。
また、ブラケット72は、その車両幅方向外側の部位に第二脚部78を備えている。第二脚部78は、頂壁部42から車両下方側に延びてリヤサイドメンバ14に固定されている。この第二脚部78は、第二構成部材72Bの脚部で構成されている。また、ブラケット72は、第一脚部74及び第二脚部78が形成されることで、二股に分岐した形状を有している。第二脚部78は、リヤサイドメンバ14に固定された第二取付部78Bと、第二取付部78Bと頂壁部42とを車両上下方向に繋ぐ第二縦壁部78Aと、を備えている。
第二脚部78の第二縦壁部78Aは、頂壁部42における車両幅方向外側の端部から屈曲されて車両下方側へ向けて車両幅方向外側に若干傾斜して車体フロア12まで延びている。第二縦壁部78Aは、その上端部が頂壁部42の車両前後方向中間部及び後部と連続しており、車両側面視で車両下方側へ向けて末広がり状となる台形形状とされている。このため、第二縦壁部78Aにおける車両後方側の第二端面としての後端面78Xは、車両側面視で車両下方側へ向けて車両後方側に若干傾斜している。これにより、第一縦壁部74Aにおける前端面74Xと、第二縦壁部78Aにおける後端面78Xとは、車両側面視で車両下方側へ向けて互いに離反する方向に(末広がりとなるように)傾斜している。
第二脚部78の第二取付部78Bは、第二縦壁部78Aの下端部から屈曲されて車両幅方向外側へ延出されている。この第二取付部78Bの後部は、車体フロア12を挟んでリヤサイドメンバ14のフランジ部14Aにボルト54及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。第二取付部78Bとリヤサイドメンバ14との第二締結点fは、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両後方側の位置に設定されている。
なお、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、車両下方側が請求項1記載の「車両上下方向の一方側」に該当し、車両前方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の一方側」に該当し、車両後方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の他方側」に該当する。
一方、第二脚部78における第二縦壁部78Aの車両前後方向の前端部からは車両幅方向内側へ段差状に曲げられて車両前方側に延びる縦壁補強部80Aが形成されている。縦壁補強部80Aの上部は、頂壁部42の車両幅方向外側の端部の一部及び第一縦壁部74Aの上部の車両幅方向外側の端部と連続して形成されている。縦壁補強部80Aの車両上下方向中間部及び下部における車両前後方向の前端部からは車両幅方向内側に張り出す補強フランジ80Bが形成されている。補強フランジ80Bの上端は、第一縦壁部74Aの上部の一部と連続して形成されている。
また、第二脚部78における第二取付部78Bの車両前後方向の前端部からは車両幅方向内側に曲げられて張り出した第三取付部82Aが形成されている。第三取付部82Aは、車体フロア12を挟んで第一リヤクロスメンバ16のフランジ部16Bにおける車両幅方向外側の端部にボルト58及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。第三取付部82Aと第一リヤクロスメンバ16との第三締結点gは、頂壁部42とHVバッテリ38との締結点cよりも車両前方側の位置に設定されている。第三取付部82Aの車両後方側の端部は、縦壁補強部80Aの下端部と連続して形成されている。
第三取付部82Aの車両幅方向内側の端部からは車両上方側へ段差状に曲げられて車両幅方向内側に張り出す下側補強部82Bが形成されている。下側補強部82Bの後端部は、縦壁補強部80Aの下端部の一部及び補強フランジ80Bの下端部と連続して形成されている。
上記構成によっても、前述した第1の実施形態と同様の作用によって、リヤボデー70の捩じり剛性を向上させることができる。また、本実施形態では、第二取付部78Bから張り出した第三取付部82Aが第一リヤクロスメンバ16に固定されることによっても、リヤサイドメンバ14と第一リヤクロスメンバ16との相対変位が抑えられる。
なお、リヤボデー70に捩じりの荷重が作用した場合、第二取付部78Bと第三取付部82Aとの間に応力が集中し得るが、本実施形態では、縦壁補強部80A、補強フランジ80B、及び下側補強部82Bを含む補強構造となっているので、第二取付部78Bと第三取付部82Aとの間の変形が抑えられる。
また、第3の実施形態の変形例として、第二脚部78における第二取付部78Bの前部もリヤサイドメンバ14に固定すれば、第1の実施形態に比べて、ブラケット72のリヤボデー70側への締結点を増やすことができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る車両後部構造について、図7を用いて説明する。図7には、本実施形態に係る車両後部構造の要部が概略側断面図(第1の実施形態の図2に相当する断面の一部)で示されている。この図に示されるように、本実施形態は、ブラケット40が第1の実施形態とは上下逆になるように配置されている点、及びそれに付随する構成が第1の実施形態に係る車両後部構造とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示されるように、HVバッテリ38は、ブラケット40に吊り下げ固定されている。ブラケット40の第一取付部44Bは、第一リヤクロスメンバ16の底壁部16Cに図示しないボルト及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。ブラケット40の第二取付部46Bは、リヤサイドメンバ14の底壁部14Cに図示しないボルト及び図示しないウエルドナットで締結固定されている。なお、図7における各ボルト締結箇所については、ボルト等の図示を省略してボルト締結線を一点鎖線で示している。また、第一脚部44の第一縦壁部44Aにおける前端面44Xと、第二脚部46の第二縦壁部46Aにおける後端面46Xとは、車両側面視で車両上方側へ向けて互いに離反する方向に傾斜している。
本実施形態では、車両上方側が請求項1記載の「車両上下方向の一方側」に該当し、車両前方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の一方側」に該当し、車両後方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の他方側」に該当する。
本実施形態の構成によれば、HVバッテリ38の荷重が、ブラケット40を介して第一リヤクロスメンバ16及びリヤサイドメンバ14に対し車両下方側に引っ張る力として作用する。よって、この点で前述した第1の実施形態の作用とは異なるものの、本実施形態の構成でも、第1の実施形態と概ね同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態でも、リヤサイドメンバ14及び第一リヤクロスメンバ16を備えたリヤボデー90の捩じり剛性を向上させることができる。
また、本実施形態では、HVバッテリ38の荷重を第一リヤクロスメンバ16の底壁部16C及びリヤサイドメンバ14の底壁部14Cに作用させることができるので、HVバッテリ38の荷重を第一リヤクロスメンバ16及びリヤサイドメンバ14により安定的に作用させることができる。また、本実施形態は車高が高い車両に適用されることになるが、車体フロア12の上方側にはHVバッテリ38が配置されないので、車室空間を広く設定することができる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態の変形例として、ブラケットは、例えば、図1等に示されるリヤサイドメンバ14と第二リヤクロスメンバ18とが交差する二つの角部に配置されると共に、車両搭載物が固定された固定部がスペース32の上方側に配置されてもよい。このような変形例では、車両後方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の一方側」に該当し、車両前方側が請求項2及び請求項3に記載の「車両前後方向の他方側」に該当する。
また、上記実施形態の変形例として、ブラケットの第一脚部が第一縦壁部に代えて鉛直方向に沿って形成された縦壁部を備えるような構成も採り得る。また、上記実施形態の変形例として、ブラケットにおける第二脚部の第二縦壁部が第二端面に代えて鉛直方向に沿って形成された鉛直端面を備えるような構成も採り得る。
また、上記実施形態の変形例として、例えば、第一脚部の第一縦壁部が車両正面視で車体フロアの側(車両上下方向の一方側)へ向けて車両幅方向内側に傾斜すると共に、第一脚部の第一取付部が車両平面視で車両前後方向の一方側(第1〜第4の実施形態では車両前方側)へ向けて車両幅方向内側に傾斜するように延びる構成も採り得る。
また、上記実施形態の変形例として、第二取付部(46B、48B、78B)とリヤサイドメンバ(14)との締結点のうち最も車両後方側の第二締結点が、頂壁部(42)とHVバッテリ(38)との締結点(c)と同等の車両前後方向位置又は頂壁部(42)とHVバッテリ(38)との締結点(c)よりも若干車両前方側(車両前後方向の一方側)の位置に設定された構成も採り得る。
また、上記第1、3、4の実施形態の変形例として、第一構成部材40A、72A及び第二構成部材40B、72Bの各板厚の一方を他方よりも厚く設定してもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態の変形例として、パッチ(プレート)が車体フロア上においてリヤクロスメンバの前後のフランジ部を跨ぐ範囲に配置されて車体フロア及びリヤクロスメンバに溶接されると共に、第一脚部が前記パッチ(プレート)を介してリヤクロスメンバに固定されてもよい。この場合、リヤクロスメンバの幅方向(車両前後方向)の中央部に第一脚部のリヤクロスメンバへの取付部を配置させることができる。
また、上記第1〜第3の実施形態の変形例として、パッチ(プレート)が車体フロア上においてリヤサイドメンバの左右のフランジ部を跨ぐ範囲に配置されて車体フロア及びリヤサイドメンバに溶接されると共に、第二脚部が前記パッチ(プレート)を介してリヤサイドメンバに固定されてもよい。この場合、リヤサイドメンバの幅方向(車両幅方向)の中央部に第二脚部のリヤサイドメンバへの取付部を配置させることができる。
また、ブラケットとリヤクロスメンバとの締結点数、及びブラケットとリヤサイドメンバとの締結点数は、上記実施形態の例に限定されない。また、各締結箇所は、ボルト及びウエルドナットに代えて、ウエルドボルト及びナットが適用される等のような他の締結構造で締結されてもよい。
また、上記実施形態では、車両搭載物がHVバッテリ38とされているが、車両搭載物は、例えば、燃料タンク等のような他の車両搭載物であってもよい。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
14 リヤサイドメンバ
16 第一リヤクロスメンバ(リヤクロスメンバ)
38 HVバッテリ(車両搭載物)
40 ブラケット
42 頂壁部(固定部)
44 第一脚部
44A 第一縦壁部
44B 第一取付部
44X 前端面(第一端面)
46 第二脚部
46A 第二縦壁部
46B 第二取付部
46X 後端面(第二端面)
48 第二脚部
48A 第二縦壁部
48B 第二取付部
48X 後端面(第二端面)
62 ブラケット
72 ブラケット
74 第一脚部
74A 第一縦壁部
74B 第一取付部
74X 前端面(第一端面)
78 第二脚部
78A 第二縦壁部
78B 第二取付部
78X 後端面(第二端面)
a 第一締結点
b 第二締結点
c 頂壁部とHVバッテリとの締結点(固定部と車両搭載物との締結点)
d 第二締結点
e 第一締結点
f 第二締結点

Claims (3)

  1. 車体後部の両サイドに車両前後方向に沿って延在する左右一対のリヤサイドメンバと、
    前記左右一対のリヤサイドメンバを繋いで車両幅方向に沿って延在するリヤクロスメンバと、
    車両搭載物が固定された固定部と、前記固定部から車両上下方向の一方側に延びて前記リヤクロスメンバに固定された第一脚部と、前記固定部から前記車両上下方向の一方側に延びて前記リヤサイドメンバに固定された第二脚部と、を備えたブラケットと、
    を有する車両後部構造。
  2. 前記第一脚部は、前記リヤクロスメンバに固定された第一取付部と、前記第一取付部と前記固定部とを繋ぐ第一縦壁部と、を備え、
    前記第二脚部は、前記リヤサイドメンバに固定された第二取付部と、前記第二取付部と前記固定部とを繋ぐ第二縦壁部と、を備え、
    前記第一縦壁部における車両前後方向の一方側の第一端面と、前記第二縦壁部における車両前後方向の他方側の第二端面とが、車両側面視で前記車両上下方向の一方側へ向けて互いに離反する方向に傾斜している、請求項1記載の車両後部構造。
  3. 前記固定部と前記車両搭載物との締結点よりも車両前後方向の一方側に前記第一脚部と前記リヤクロスメンバとの第一締結点を有すると共に、
    前記固定部と前記車両搭載物との締結点よりも車両前後方向の他方側に前記第二脚部と前記リヤサイドメンバとの第二締結点を有する、請求項1又は請求項2に記載の車両後部構造。
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