JP5561605B2 - 車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造 - Google Patents
車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5561605B2 JP5561605B2 JP2010185236A JP2010185236A JP5561605B2 JP 5561605 B2 JP5561605 B2 JP 5561605B2 JP 2010185236 A JP2010185236 A JP 2010185236A JP 2010185236 A JP2010185236 A JP 2010185236A JP 5561605 B2 JP5561605 B2 JP 5561605B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- tank
- side member
- suspension bracket
- bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
このため、従来の搭載構造においては、前方からの荷重が車体に掛かる場合に、重量のある燃料タンクが慣性力で車体前方に押し出されると、燃料タンクを支持するフレームなどの後方側接合部が車体から剥がれて変形してしまい、燃料タンクからの荷重などを十分に吸収することができないという問題があった。一方、剛性を高めた専用の車体構造を採用した場合には、車体構造が複雑になるだけでなく、コスト高及び重量増大を招くという問題があった。
さらに、本発明の取付構造によれば、リンフォースメントが車体前後方向で2つに分割しているため、サイドメンバの燃料タンクの車体前方に位置する部分の応力集中はなくなり、車体前方へ向かう斜め上方の荷重をサイドメンバ全体で効率的に吸収できる。しかも、本発明の取付構造によれば、リンフォースメントが前記接合部から車体後方に延在しているため、荷重点、接合部及び後方側のリンフォースメントが燃料タンクからの荷重とは反対側の車体後方で斜め下方向に並ぶことになり、燃料タンクからの荷重をより一層効率的に吸収することができる。
そして、本発明の取付構造によれば、サイドメンバの側部には、車体後方側の接合部と車体前後方向で重複するように、フックブラケットが接合されているため、タンク懸架ブラケットの接合部周辺のサイドメンバ側部の剛性を向上させることができ、サイドメンバの上面及びリンフォースメントで受けた荷重をサイドメンバの全体によって吸収でき、サイドメンバなどの変形を効果的に抑えることができる。
図1〜図6は本発明の実施形態に係る車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造を示すものである。
また、燃料タンク1の車体幅方向の両側には、タンク本体を巻回して燃料タンク1を押さえるタンクバンド7が取付けられ、これらタンクバンド7の途中を着脱することによって、燃料タンク1が取外し可能に保持されるようになっている。
タンクホルダパイプ9は、前後に位置する燃料タンク1の車体幅方向中間部分を載せて保持する部材である。したがって、燃料タンク1は、前後2本のタンクホルダパイプ9を介してタンク懸架ブラケット8に懸架されるように構成されている(図2及び図3参照)。
また、接合部としての各ボルト孔11は、図3に示すように、燃料タンク1の懸架力点Pに対して車体斜め下方の車体後方側にそれぞれ配置されており、この配置関係によって車体前方からの荷重が車体に掛かった場合に、燃料タンク1の車体前方への慣性力を効果的に吸収するように構成されている。ここで、懸架力点Pは、支持片8aの差込孔10に差し込まれて支持されている状態のタンクホルダパイプ9の端部に位置している。
すなわち、本実施形態のマウントリンフォースメントは、車体前後方向でフロントマウントリンフォースメント13及びリヤマウントリンフォースメント14の2つに分割されて形成されており、これらリンフォースメント13,14は、タンク懸架ブラケット8の接合部から車体後方に延在するように配置されている。
したがって、リンフォースメント13,14は、これをサイドメンバ3内の所定位置に配置した状態で、接合フランジ13b,14bを側面部3c,3dに重ね合わせて溶接することによって、サイドメンバ3に接合されている。
ブラケット本体17の上部は、サイドメンバ3の対向する車体外側の側面部3dの外面に接合され、サポート部材18の上部は、サイドメンバ3の対向する車体外側の側面部3dの内面に接合されており、ブラケット本体17及びサポート部材18の下部は、サイドメンバ3の下面部3bより下側で、互いに接合されている。
一方、従来の構造では、車体前方からの荷重が車体に掛かった場合、燃料タンクを懸架する一体型タンク懸架ブラケットの後部接合部がサイドメンバから剥がれて、タンク懸架ブラケットが車体上方へ変形してしまう。さらに、タンク懸架ブラケットの後部接合部を接合させるサイドメンバの上面の裏側にリンフォースメントが設けられている場合は、当該部分の剛性が高くなっているため、図6に示すように、タンク懸架ブラケットの車体前方に位置するサイドメンバの湾曲部Xを基点として、サイドメンバの折れ変形を促してしまうことが起こる。本実施形態の取付構造によれば、サイドメンバ3の湾曲部Xの応力集中は無いため、かかる問題が生じることはなく、燃料タンク1からの荷重をサイドメンバ3の全体で効率良く吸収することができる。
例えば、既述の実施形態におけるタンク懸架ブラケット8は、前後のタンクホルダパイプ9を支持でき、これらパイプ支持部(燃料タンク1の懸架力点P)と既述の実施形態のような特定の配置関係にあるサイドメンバ3の前後2箇所で接合できる形状に形成されていれば、他の形状を選択することが可能である。
2 リヤフロア
3 サイドメンバ
3a 上面部
3d 側面部
7 タンクバンド
8 タンク懸架ブラケット
8a 支持片
8b 取付片
9 タンクホルダパイプ
10 差込孔
11 ボルト孔
12 締付ボルト
13,14 マウントリンフォースメント
13a,14a 上面
13b,14b 接合フランジ
15 挿入孔
16 フックブラケット
17 ブラケット本体
18 サポート部材
P 懸架力点
Claims (2)
- 車体幅方向の両側に車体前後方向へ延びるサイドメンバを設け、前記サイドメンバの上方に重心が前記サイドメンバよりも高い位置にある燃料タンクを車体幅方向に沿って配置し、前記サイドメンバの上面に前記燃料タンクを懸架するためのタンク懸架ブラケットを車体前後方向に設置し、前記タンク懸架ブラケットの前後に前記サイドメンバの上面と接合する接合部を設け、前記接合部が位置する前記サイドメンバの上面の裏側にリンフォースメントを配設した車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造において、
前記リンフォースメントは、車体前後方向で2つに分割して形成され、前記接合部は、前記燃料タンクの懸架力点に対して車体斜め下方の車体後方側に配置されているとともに、前記リンフォースメントは、前記接合部から車体後方に延在するように配置され、
前記サイドメンバの側部には、車体後方側の前記接合部と車体前後方向で重複するように、フックブラケットが接合されていることを特徴とする車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造。 - 前記フックブラケットは、車体上下方向に延在するブラケット本体とサポート部材とから構成され、これらブラケット本体とサポート部材とは、前記サイドメンバの対向する側部にそれぞれ接合されているとともに、前記サイドメンバの下側で互いに接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010185236A JP5561605B2 (ja) | 2010-08-20 | 2010-08-20 | 車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010185236A JP5561605B2 (ja) | 2010-08-20 | 2010-08-20 | 車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012040993A JP2012040993A (ja) | 2012-03-01 |
JP5561605B2 true JP5561605B2 (ja) | 2014-07-30 |
Family
ID=45897779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010185236A Expired - Fee Related JP5561605B2 (ja) | 2010-08-20 | 2010-08-20 | 車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5561605B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5880509B2 (ja) * | 2013-09-25 | 2016-03-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両後部構造 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS517614Y2 (ja) * | 1971-02-12 | 1976-03-01 | ||
JPH07186741A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-25 | Honda Motor Co Ltd | 自動車の燃料ボンベ取付構造 |
JP3314857B2 (ja) * | 1996-04-26 | 2002-08-19 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の燃料ボンベ支持構造 |
JP2004338478A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車の後部構造 |
-
2010
- 2010-08-20 JP JP2010185236A patent/JP5561605B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012040993A (ja) | 2012-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5879173B2 (ja) | 電動式鞍乗り型車両 | |
JP4349457B2 (ja) | 高圧タンク搭載車両とタンクアッセンブリ | |
CN100430284C (zh) | 塔连接杆结构 | |
US8267468B2 (en) | Bracket structure in vehicle body rear portion | |
JP2007283884A (ja) | 自動車の下部構造 | |
US20050051374A1 (en) | Rear fender and related support structure for a motorcycle, and motorcycle including same | |
JP6688473B2 (ja) | 車両の燃料タンク取付構造 | |
JP5561605B2 (ja) | 車体後部のタンク懸架ブラケットの取付構造 | |
JP6231270B2 (ja) | 鞍乗型車両の燃料タンク取付構造 | |
JP5418901B2 (ja) | 自動車の燃料容器支持装置の固定構造 | |
JP6136302B2 (ja) | ステアリングナックルの構造 | |
JP2017081392A (ja) | 燃料タンクユニットの固定構造 | |
JP7180214B2 (ja) | モータユニット支持構造 | |
JP2011079483A (ja) | 自動車の燃料容器の固定構造 | |
MX2013007602A (es) | Bastidor de armazon de vehiculo tipo montura. | |
JP5429360B2 (ja) | タンク支持構造 | |
JP2013203224A (ja) | 車両の排気系支持構造 | |
JP2018030441A (ja) | 鞍乗型車両の燃料タンク取付構造 | |
JP2015120373A (ja) | フロア裏インシュレータ取り付け構造 | |
JP2019105203A (ja) | 車両用キャニスタの固定構造 | |
JP6459032B2 (ja) | アンダーランプロテクタの取付構造及びアンダーランプロテクタブラケット | |
CN216331997U (zh) | 储气筒安装支架、储气筒安装结构及矿用自卸车 | |
JP2012161533A (ja) | 車両用消火器取付構造 | |
CN210235193U (zh) | 一种油箱安装结构 | |
CN210338171U (zh) | 摩托车车架 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130527 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140409 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140529 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |