JP5879176B2 - 電動車両 - Google Patents

電動車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5879176B2
JP5879176B2 JP2012078854A JP2012078854A JP5879176B2 JP 5879176 B2 JP5879176 B2 JP 5879176B2 JP 2012078854 A JP2012078854 A JP 2012078854A JP 2012078854 A JP2012078854 A JP 2012078854A JP 5879176 B2 JP5879176 B2 JP 5879176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery unit
battery
positioning
connection
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012078854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013208935A (ja
Inventor
英樹 稲泉
英樹 稲泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012078854A priority Critical patent/JP5879176B2/ja
Publication of JP2013208935A publication Critical patent/JP2013208935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5879176B2 publication Critical patent/JP5879176B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

この発明は、給電用の電極端子を有するバッテリユニットが脱着可能に取り付けられた電動車両に関するものである。
電動二輪車等の電動車両において、給電用の電極端子を有するバッテリユニットが車体のバッテリ収納部に脱着可能に取り付けられたものが知られている。
この種の電動車両では、車体側のバッテリ収納部内に、バッテリユニットの電極端子と接続可能な接続端子が突設されており、バッテリユニットがバッテリ収納部に固定されるときに、接続端子が電極端子に同時に接続されるようになっている。
ところが、このような電動車両の場合、車体側の接続端子がバッテリユニットの装着方向に向かって常に突出しているため、バッテリユニットの装着時に接続端子に負荷が作用しないように慎重な装着作業を必要とされる。
そこで、バッテリユニットの装着を容易にするため、車体側の接続端子を、バッテリユニット固定用のロックピンとともに、進退操作できるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の電動車両は、車体のバッテリ収納部に、操作キーによって進退操作されるロックピンが設けられるとともに、そのロックピンと一体に進退作動するように車体の電力系の接続端子が設けられている。ロックピンと接続端子は、バッテリユニットを車体に装着していない状態では突出せずに後退状態となっており、バッテリユニットをバッテリ収納部にセットし、操作キーを回動操作したときに突出するようになっている。このため、この電動車両では、バッテリユニットをバッテリ収納部にセットするときに、接続端子はバッテリユニットと干渉することがない。
特開平9−216588号公報
しかし、特許文献1に記載の電動車両は、バッテリユニットをバッテリ収納部にセットするときに、接続端子がバッテリユニットと干渉することはなくなるものの、バッテリユニットをバッテリ収納部にセットした時点では両者の間にある程度の遊びがあるため、つづく操作キーによる操作の際には、接続端子をバッテリユニット側の対応する電極端子に嵌合するのに作業者が微妙な位置調整を行わなければならない場合がある。
そこでこの発明は、バッテリユニットを車体のバッテリ収納部に取り付けるときに、電極端子と接続端子を容易に接続できるようにして、バッテリユニットの装着作業性の向上を図ることのできる電動車両を提供しようとするものである。
この発明に係る電動車両では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、給電用の電極端子(13)を有するバッテリユニット(BU)が車体のバッテリ収納部(14)に脱着可能に取り付けられる電動車両であって、前記バッテリユニット(BU)が前記バッテリ収納部(14)内の所定の位置に配置された状態で、前記バッテリユニット(BU)を前記バッテリ収納部(14)に位置決め状態で固定する位置決め固定機構(26)と、前記バッテリユニット(BU)上の電極端子(13)と前記バッテリ収納部(14)の接続端子(22)を挿抜可能に接続する端子接続機構(27)と、前記位置決め固定機構(26)による前記バッテリユニット(BU)と前記バッテリ収納部(14)の位置決め固定操作を行った後に、前記端子接続機構(27)による前記接続端子(22)と前記電極端子(13)との接続操作を許容する定手順操作機構(28)と、を備え、前記定手順操作機構(28)は、操作子(35)を挿し込んで回動操作される駆動シャフト(34)と、前記駆動シャフト(34)上に設けられ、前記駆動シャフト(34)の回動位相に応じて前記位置決め固定機構(26)を操作する固定操作用カム(37)と、前記駆動シャフト(34)上に設けられ、前記駆動シャフト(34)の回動位相に応じて前記端子接続機構(27)を操作する接続操作用カム(38)と、を備え、前記固定操作用カム(37)と前記接続操作用カム(38)の駆動シャフト(34)の回転方向におけるカム山の位相が異なって設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る電動車両において、前記駆動シャフト(34)は、前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)をいずれも操作解除状態に維持する全解除位置(P0)と、前記位置決め固定機構(26)のみを操作状態にするロック位置(P1)と、前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)をいずれも操作状態にする端子接続位置(P2)の3つの回動固定位置を有し、前記操作子(35)は、前記駆動シャフト(34)の回動固定位置が前記全解除位置(P0)と前記ロック位置(P1)のいずれかの場合に抜き取り可能とされ、前記端子接続位置(P2)の場合に抜き取り不可とされていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る電動車両において、端子接続機構(27)と前記接続操作用カム(38)の間には絶縁部材(33)が介装されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係る電動車両において、前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)と前記定手順操作機構(28)を含むブロックが、車両の電力制御装置(29)のブロックと一体に設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、 給電用の電極端子(13)を有するバッテリユニット(BU)が車体のバッテリ収納部(14)に脱着可能に取り付けられる電動車両であって、前記バッテリユニット(BU)が前記バッテリ収納部(14)内の所定の位置に配置された状態で、前記バッテリユニット(BU)を前記バッテリ収納部(14)に位置決め状態で固定する位置決め固定機構(26)と、前記バッテリユニット(BU)上の電極端子(13)と前記バッテリ収納部(14)の接続端子(22)を挿抜可能に接続する端子接続機構(27)と、前記位置決め固定機構(26)による前記バッテリユニット(BU)と前記バッテリ収納部(14)の位置決め固定操作を行った後に、前記端子接続機構(27)による前記接続端子(22)と前記電極端子(13)との接続操作を許容する定手順操作機構(28)と、を備え、前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)と前記定手順操作機構(28)を含むブロックが、車両の電力制御装置(29)のブロックと一体に設けられていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に係る電動車両において、前記バッテリユニット(BU)はガイド部(18,19)を備え、前記バッテリ収納部(14)は、前記ガイド部(18,19)と摺動若しくは転動可能に係合して前記バッテリユニット(BU)を前記バッテリ収納部(14)内の前記所定の位置に案内するガイド受部(15)を備えていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る電動車両において、前記位置決め固定機構(26)は、前記バッテリユニット(BU)の摺動若しくは転動方向と直交する側面に対向して設けられていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項6または7に係る電動車両において、前記バッテリユニット(BU)の前記バッテリ収納部(14)に最初に挿入される側の端部と逆側の端部には、作業者が把持するための取っ手部(45)と、前記バッテリユニット(BU)を車体に係止するための係止手段(47,52,55)とが設けられていることを特徴とするものである。
請求項1,5に係る発明によれば、定手順操作機構の機能により、位置決め固定機構よるバッテリユニットとバッテリ収納部の位置決め固定操作を行った後に、端子接続機構による接続端子と電極端子の接続操作が許容されるため、バッテリユニットを車体に取り付ける際には、必ずバッテリユニットがバッテリ収納部に位置決め固定された後に電極端子と接続端子が接続されるようになる。
したがって、この発明によれば、電極端子と接続端子を容易に接続できるようになり、バッテリユニットの装着作業性が向上する。
さらに、請求項1に係る発明によれば、操作子による駆動シャフトの回動操作によって固定操作用カムと接続操作用カムを異なるタイミングで作動させる構造とされているため、操作性が良く小型化が可能な構造でありながら、バッテリ収納部に対するバッテリユニットの位置決め固定と、接続端子に対する電極端子の接続を、時間差をもって確実に行うことができる。
請求項に係る発明によれば、駆動シャフトが全解除位置とロック位置と端子接続位置の回動固定位置を持ち、駆動シャフトの回動固定位置が全解除位置とロック位置の場合に操作子の抜き取りが可能とされ、端子接続位置の場合に操作子の抜き取りができないように設定されているため、車体の接続端子がバッテリユニットの電極端子に接続された状態で操作子が抜き取られることがなくなる。このため、操作子を抜き取って駐車する場合には、バッテリユニットの電極端子を車体側の接続端子と非接触状態に維持することができる。したがって、この発明によれば、暗電流の確実なカットと盗難防止を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、端子接続機構と接続操作用カムの間に絶縁部材が介装されているため、接続操作用カムを通した電流損失を防止することができる。
請求項4,5に係る発明によれば、位置決め固定機構と端子接続機構と定手順操作機構を含むブロックが、車両の電力制御装置のブロックと一体にされているため、バッテリユニットと電力制御装置の間の配線を簡素化することができる。
請求項6に係る発明によれば、バッテリユニットのガイドをバッテリ収納部のガイド受部と摺動若しくは転動可能に係合させることで、バッテリユニットをバッテリ収納部内の所定の位置に案内することができるため、重量物であるバッテリユニットを容易に所定の位置に移動させることができる。
請求項7に係る発明によれば、位置決め固定機構が、バッテリユニットの摺動若しくは転動方向と直交する側面に対向して設けられているため、バッテリユニットを挿入方向において正確に位置決め固定することができる。
請求項8に係る発明によれば、バッテリユニットのバッテリ収納部に最初に挿入される側と逆側の端部に取っ手部と係止手段が設けられているため、バッテリユニットの装着時に前記逆側の端部に配置された取っ手部を把持してバッテリユニットの操作を行い、最後に前記逆側の端部を係止手段によって車体に係止することができる。したがって、この発明によれば、バッテリユニットの装着作業性を向上させることができるとともに、バッテリユニットの設置剛性を高めることができる。
この発明の第1の実施形態の電動式自動二輪車の側面図である。 この発明の第1の実施形態のバッテリユニットと車体側のバッテリ収納部を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態の図2のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の第1の実施形態のバッテリ収納部の内部の構造を示す上面図である。 この発明の第1の実施形態のバッテリ収納部の内部の構造を示す斜視図である。 この発明の第1の実施形態の定手順操作機構と位置決め固定機構の作動を(A),(B),(C)で順に示す、図5のB−B断面に対応する断面図である。 この発明の第1の実施形態の定手順操作機構と端子接続機構の作動を(A),(B),(C)で順に示す、図5のC−C断面に対応する断面図である。 この発明の第1の実施形態の定手順操作機構と電気接点の作動状態を(A),(C)で示す、図5のC−C断面に対応する断面図である。 この発明の第1の実施形態のバッテリユニットの後端部と車体の模式的な断面図である。 この発明の第2の実施形態のバッテリユニットの後端部と車体の模式的な断面図である。 この発明の第3の実施形態のバッテリユニットの後端部と車体の模式的な断面図である。 この発明の第3の実施形態のバッテリユニットの後端部の模式的な平面図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特別に断らない限り車両における向きと同一とする。また、図中の矢印FRは車両の前方側を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側を指すものとする。
図1は、この実施形態の電動車両の全体を示す側面図である。
この実施形態の電動車両はスクータ型の電動二輪車1である。電動二輪車1は、操向用のバーハンドル2と乗員着座用のシート3の間に乗員の足を載せ置くステップフロア4が設けられ、後輪Wrが電動モータ5によって駆動されるようになっている。また、この電動二輪車1は、車体フレームFの前後に前輪Wfの懸架系と後輪Wrの懸架系がそれぞれ支持されるとともに、車体フレームFの前後方向のほぼ中央の上部にシート3が支持されている。
車体フレームFは、前端部にヘッドパイプ6が結合されたメインフレーム7がシート3の下方まで延出し、メインフレーム7の後端部には、車幅方向に延出するクロスパイプ10を介して左右一対のリアフレーム8が結合されている。左右のリアフレーム8は車体の後部斜め上方に向かって延出し、車体の後端において相互に連結されている。また、クロスパイプ10には、上方側に立ちあがった後に車体の後方側に向かって屈曲し、その屈曲部の上面側でシート3を支持する左右一対のシートレール9が結合されている。
メインフレーム7の前端部に結合されたヘッドパイプ6にはステムパイプ40が回動可能に保持されている。ステムパイプ40には、上記のバーハンドル2が結合されととともに、前輪Wfを軸支するフロントフォーク11が連結されている。
また、メインフレーム7の後端部には、後輪Wrを支持するスイングアーム12が揺動可能に支持されている。スイングアーム12の後部には、後輪Wrを駆動するための電動モータ5が支持されている。また、スイングアーム12の後端部はクッションユニット60を介してリアフレーム8の後端部に支持されている。
ところで、シート3の下方において、左右のリアフレーム8とシートレール9に囲まれた領域には、電動モータ5とその他の電装部品に電力を供給するためのバッテリユニットBUが脱着可能に設置されている。この実施形態のバッテリユニットBUは、詳細な図示は省略するが、略直方体状のバッテリボックスの内側に複数のバッテリモジュールが収納された構成とされている。なお、バッテリユニットBUは単一のバッテリモジュールから成るものであっても良い。
図2は、バッテリユニットBUと、バッテリユニットBUが取り付けられる車体側のバッテリ収納部14を示す図であり、図3は、図2のA−A断面に対応する断面を示す図である。
バッテリ収納部14は、車体の左右のリアフレーム8に図示しないブラケットを介して取り付けられたガイドレール15(ガイド受部)と、左右のリアフレーム8の前端部に図示しないサブフレームを介して両リアフレーム8に掛け渡すように固定されたバッテリ固定ブロック16と、を備えている。
ガイドレール15は、バッテリユニットBUの脱着時にバッテリユニットBUを案内する部材であり、リアフレーム8に沿って車体前後方向に延出している。ガイドレール15は断面略L字状に形成され、バッテリユニットBUの荷重を下方側から支える底壁部15aと、バッテリユニットBUの車幅方向外側の変位を規制する側壁部15bと、を備えている。
なお、バッテリユニットBUは、図1に示すように、リアフレーム8とシートレール9の後端部側からバッテリ収納部14に対する脱着が行われるようになっている。図1中の符号17は、シートレール9の後端部に取り付けられ、バッテリ収納部14の後方側を開閉可能に閉塞する蓋部材である。
バッテリユニットBUは、車体前後方向に長い直方体状に形成され、車幅方向の左右の側面には、ガイドフランジ18(ガイド部)が突設されている。ガイドフランジ18はバッテリユニットBUの長手方向に沿って直線状に延出し、バッテリユニットBUをバッテリ収納部14に対して脱着する際にバッテリ収納部14側のガイドレール15によって案内されるようになっている。ガイドフランジ18には、転動面が同ガイドフランジ18の下面よりも下方に突出するように複数のローラ19(ガイド部)が回転可能に取り付けられている。この各ローラ19は、対応するガイドレール15の底壁部15a上を転動する。また、ガイドフランジ18の車幅方向外側の側面は、バッテリユニットBUの脱着操作時に対応するガイドレール15の側壁部15bと摺接する。
バッテリユニットBUは、左右のガイドレール15の底壁部15a上をローラ19によって転動することにより下方の変位を規制されるとともに、左右のガイドフランジ18が対応するガイドレール15の側壁部15bに対して摺動することにより車幅方向左右の変位を規制される。
また、バッテリユニットBUの前端部には、略方形状に切欠かれた切欠き部20が設けられ、その切欠き部20の下面に、後述するバッテリ固定ブロック16側のロックピン21と接続端子ピン22(接続端子)の嵌入される位置決め孔23と接続孔24が形成されている。位置決め孔23と接続孔24は各2つずつ設けられ、車幅方向に離間して配置された2つの位置決め孔23の間に2つの接続孔24が隣接して配置されている。位置決め孔23と接続孔24は、車幅方向(バッテリユニットBUの長手方向と直交する方向)に沿って一直線上に並んで配置されている。
なお、各接続孔24の内部にはバッテリユニットBUの電極端子13が配置されており、接続端子ピン22が接続孔24に完全に嵌入されたところで、接続端子ピン22と電極端子13とが電気的に接続されるようになっている。
一方、バッテリ固定ブロック16は、車体後方側に開口する断面略コ字状の嵌合凹部25を備え、その嵌合凹部25にバッテリユニットBUの前端部が嵌入されるようになっている。嵌合凹部25は、下部壁25aおよび上部壁25bと、両壁25a,25bを接続する接続壁25cとを備え、バッテリユニットBUの前端部が嵌入されたときに、バッテリユニットBUの上下方向の変位が上部壁25bと下部壁25aによって規制されるようになっている。
バッテリ固定ブロック16の下部壁25aには、嵌合凹部25に嵌入されたバッテリユニットBUを位置決め固定する位置決め固定機構26と、接続端子ピン22をバッテリユニットBU側の電極端子13に対して挿抜可能に接続する端子接続機構27と、位置決め固定機構26と端子接続機構27を一定手順で操作するキーシリンダ28(定手順操作機構)と、が内装されている。
また、バッテリ固定ブロック16の車両前部側には、電動モータ5の駆動電流を制御するためのPDU(Power Drive Unit)を含む電力制御装置29のブロックが一体に設けられている。
図4,図5は、バッテリ固定ブロック16内の位置決め固定機構26と端子接続機構27とキーシリンダ28の詳細構造を示す図である。
これらの図に示すように、バッテリ固定ブロック16の下部壁25aの上面には、ロックピン21が出没可能に収納されるピン孔30と、接続端子ピン22が出没可能に収納されるピン孔31が各2つずつ設けられている。これらのピン孔30,31は、バッテリユニットBUがバッテリ固定ブロック16の嵌合凹部25に完全に嵌合されたときに、対応する位置決め孔23と接続孔24に対して重なる位置に設けられている。これらのピン孔30,31は車幅方向に沿って一直線状に並んで形成されている。
位置決め固定機構26は、ピン孔30内に出没自在に収納される金属製のロックピン21と、ロックピン21をピン孔30内に没する方向に付勢する図示しないリターンスプリングと、を備えている。ロックピン21は、突出時にバッテリユニットBU側の位置決め孔23内に位置決め状態で案内されるように、先端部にテーパ面が設けられている。
端子接続機構27は、ピン孔31内に出没自在に収納される金属製の接続端子ピン22と、接続端子ピン22をピン孔31内に没する方向に付勢する図示しないリターンスプリングと、を備えている。各接続端子ピン22の基端部には、接続端子ピン22を電力制御装置29側の配線に電気的に接続するコネクタ32が取り付けられている。そして、各接続端子ピン22のコネクタ32は、絶縁部材からなる共通のベースプレート33上に取り付けられている。
キーシリンダ28は、バッテリ固定ブロック16の下部壁25a内に回動可能に保持された駆動シャフト34を備えている。駆動シャフト34は、下部壁25a内に車幅方向(バッテリユニットBUの挿入方向と直交する方向)に沿って配置されている。そして、駆動シャフト34の一端部は、バッテリ固定ブロック16の一方の側面(車両右側の側面)から外側に露出しており、その露出した端面には、操作キー35(操作子)を挿入するためキー溝36が設けられている。
駆動シャフト34は、キー溝36に操作キー35が差し込まれて、その操作キー35が操作された場合にのみ、後に詳述する軸回りの3つの回動固定位置のいずれかへの回動操作が可能となっている。
駆動シャフト34には、位置決め固定機構26のロックピン21を進退操作するための2つの固定操作用カム37と、端子接続機構27の接続端子ピン22を進退操作するための一つの接続操作用カム38が設けられている。固定操作用カム37と接続操作用カム38は、駆動シャフト34の回動位置に応じて、ロックピン21と接続端子ピン22を対応するピン孔30,31内において進退作動させる。
図6は、駆動シャフト34の回動位置に応じた固定操作用カム37とロックピン21の挙動を示す図であり、図7は、駆動シャフト34の回動位置に応じた接続操作用カム38の挙動を示す図である。
駆動シャフト34は、図6,図7の(A),(B),(C)に対応する以下の3つの回動固定位置を有する。
(A)全解除位置P0…位置決め固定機構26と端子接続機構27をいずれも解除状態(ピン後退状態)に維持する回動固定位置。
(B)ロック位置P1…位置決め固定機構26のみを操作状態(ピン突出状態)に維持する固定位置。
(C)端子接続位置P2…位置決め固定機構26と端子接続機構27をいずれも操作状態(ピン突出状態)に維持する回動固定位置。
ロック位置P1は、キー溝36がほぼ鉛直になる駆動シャフト34の回動位置に設定され、全解除位置P0は、ロック位置P1よりも半時計回りに約45°ずれた駆動シャフト34の回動位置に設定されている。また、端子接続位置P2は、ロック位置P1よりも時計回りに約45°ずれた駆動シャフト34の回動位置に設定されている。
固定操作用カム37と接続操作用カム38は、駆動シャフト34の回転方向において
両者のカム山37a,38aの頂部位相が異なって設定されている。このため、位置決め固定機構26のロックピン21と、端子接続機構27の接続端子ピン22とは異なる突出挙動となっている。
固定操作用カム37は、駆動シャフト34の回動固定位置が図6(A)に示す全解除位置P0のときに、ロックピン21を後退状態に維持している。固定操作用カム37は、この状態から駆動シャフト34が図6(B)に示すロック位置P1や、図6(C)に示す端子接続位置P2に回動操作されると、カム山37aがロックピン21を押し上げ、ロックピン21の先端部をバッテリ固定ブロック16の下部壁25aから上方に突出させる。
このとき、バッテリユニットBUの前端部がバッテリ固定ブロック16の嵌合凹部25内にセットされていれば、ロックピン21の先端部がバッテリユニットBU側の位置決め孔23(図2参照)に嵌入される。
接続操作用カム38は、駆動シャフト34の回動固定位置が図7(A)に示す全解除位置P0と図7(B)に示すロック位置P1のときに、接続端子ピン22を後退状態に維持している。接続操作用カム38は、この状態から駆動シャフト34が図7(C)に示す端子接続位置P2に回動操作されると、カム山38aが接続端子ピン22を上方に押し上げ、接続端子ピン22の先端部をバッテリ固定ブロック16の下部壁25aから上方に突出させる。
なお、駆動シャフト34が図7(C)に示すように端子接続位置P2に回動操作されるときには、その前段階として必ずロック位置P1を経るため、このとき、バッテリユニットBUの前端部がバッテリ固定ブロック16の嵌合凹部25内にセットされていれば、バッテリユニットBUは既にロックピン21によって位置決め固定されている。接続端子ピン22は、この状態においてバッテリユニットBUの接続孔24(図2参照)内に嵌入され、接続孔24内の電極端子13に対して電気的に接続される。
したがって、定手順操作機構であるキーシリンダ28は、位置決め固定機構26によるバッテリユニットBUとバッテリ収納部14(嵌合凹部25)の位置決め固定操作を経た場合にのみ、端子接続機構27による接続端子ピン22と電極端子13の接続操作を許容する。
また、駆動シャフト34を回動操作する操作キー35は、駆動シャフト34の回動固定位置が全解除位置P0のときとロック位置P1のときにのみ、キー溝36に対する抜き取り操作と挿入操作が可能とされている。操作キー35の抜き取り操作と挿入操作は、駆動シャフト34の回動固定位置が端子接続位置P2のときには行えないように規制されている。したがって、駐車時に操作キー35を抜き取る場合には、駆動シャフト34の回動固定位置は全解除位置P0とロック位置P1のいずれかになる。
図8は、駆動シャフト34の回動位置に応じた接続操作用カム38の挙動と、そのときのバッテリ固定ブロック16内の電気接点の状態を示す図である。
各接続端子ピン22の基端に取り付けられたコネクタ32には、バッテリ固定ブロック16側の固定接点42に対峙する可動接点43が設けられている。可動接点43は接続端子ピン22に接続され、固定接点42は電力制御装置29に配線接続されている。可動接点43は、接続操作用カム38による押し上げによって接続端子ピン22が最大に突出したときに固定接点42と接触接続し、それ以外の状況では固定接点から離間する。したがって、操作キー35によって駆動シャフト34が端子接続位置P2に操作されるまでは、接続端子ピン22は電力制御装置29側の配線に対して遮断状態とされている。なお、図8中の符号44は、固定接点42と可動接点43の周囲を覆う蛇腹状の絶縁部材である。
図9は、バッテリユニットBUの後端部と車体側の部材を示す図である。
バッテリユニットBUの後端面には、乗員による把持が可能な取っ手部45が突出して設けられている。また、バッテリユニットBUの後端側の下面には切欠き部46が設けられ、その切欠き部46の後端側には、先端部が下方に屈曲した係止フック47(係止手段)の基端が支持されている。係止フック47はバッテリユニットBUに回動可能に支持されるとともに、スプリング48によって一定傾斜姿勢になるように下方に向けて付勢されている。係止フック47は切欠き部46内において上方側への持ち上げ操作が可能となっている。
また、係止フック47の先端部は、バッテリユニットBUがバッテリ収納部14内に完全に収納されたときに、図9(A)に示すようにスプリング48の力を受けて車体後部のクロスバー49に係合される。クロスバー49に対する係止フック47の先端部の係合は、図9(B)に示すようにバッテリユニットBUを前方にスライドさせたときに自動的に行われる。即ち、バッテリユニットBUを終端位置近くまで前方にスライド移動させると、係止フック47の先端部がクロスバー49に当接して上方に持ち上げられ、係止フック47がクロスバー49を乗り越えたところで、係止フック47の先端部がスプリング48の力を受けてクロスバー49に自然に係合される。
なお、取っ手部45には、取っ手部45と合わせて握り込むことによって係止フック47を上方に押し上げることのできる解除レバー50が取り付けられている。バッテリユニットBUを車両から取り外す場合には、スプリング48の力に抗して解除レバー50によって係止フック47を押し上げることにより、クロスバー49に対する係止フック47の係合を解除し、そのまま取っ手部45をもってバッテリユニットBUを後方側に引き出す。
この電動二輪車1において、車両のバッテリ収納部14にバッテリユニットBUを取り付ける場合には、車体後部の蓋部材17を開き、バッテリユニットBUをガイドレール15に沿わせて前方のバッテリ固定ブロック16方向に移動させる。こうして、バッテリユニットBUが終端部まで移動すると、バッテリユニットBUの前端部がバッテリ固定ブロック16の嵌合凹部25に嵌入されるとともに、バッテリユニットBUの後端部の係止フック47がクロスバー49と係合される。蓋部材17はこの後の任意のタイミングで閉じられる。
運転者は、この状態からキーシリンダ28のキー溝36に操作キー35を挿し込み、キーシリンダ28の駆動シャフト34を全解除位置P0からロック位置P1を経て端子接続位置P2まで回動させる。この結果、バッテリユニットBUは車両の電力制御装置29に電気的に接続されることになり、車両は電動モータ5による発進が可能となる。
また、運転者が駐車のために操作キーを抜き取る場合には、キーシリンダ28の駆動シャフト34をロック位置P1または全解除位置P0に戻す。
また、運転者等の作業者がバッテリユニットBUを車両から取り外す場合には、駆動シャフト34を全解除位置P0まで戻し、その状態で車体後部の蓋部材17が開き、後端の取っ手部45を解除レバー50とともに把持して、バッテリユニットBUをバッテリ収納部14から引き出す。
以上のように、この電動二輪車1においては、バッテリユニットBUをバッテリ収納部14に取り付ける際には、キーシリンダ28の機能により、必ず位置決め固定機構26のロックピン21でバッテリユニットBUを位置決め固定した後に、電極端子13の接続孔24に対する接続端子ピン22の嵌入が行われるため、接続端子ピン22を常に位置ずれのない状態において、電極端子13の接続孔24に嵌入することができる。したがって、この構造により、バッテリユニットBUの取り付け時に電極端子13と接続端子ピン22とを容易に接続できるようになり、バッテリユニットBUの取り付け時における作業性が向上する。
また、この実施形態においては、バッテリユニットBUの位置決め固定を経た後に、接続端子ピン22を電極端子13に接続する手段として、回動可能な駆動シャフト34上に固定操作用カム37と接続操作用カム38が設けられ、固定操作用カム37と接続操作用カム38の駆動シャフト34の回転方向における各カム山37a,38aの頂部の位相が異なるように設定されているため、操作性が良く小型化が可能な構造でありながら、バッテリユニットBUの位置決め固定と、接続端子ピン22と電極端子13との接続を、時間差をもって確実に行うことができる。
また、この実施形態では、キーシリンダ28の駆動シャフト34が全解除位置P0とロック位置P1と端子接続位置P2の3つの回動固定位置を持ち、回動固定位置が全解除位置P0とロック位置P1の場合にのみ操作キー35の抜き取りが可能とされているため、車体側の接続端子ピン22がバッテリユニットBU側の電極端子13と接続されたまま、操作キー35が抜き取られることがない。したがって、運転者が操作キー35を抜き取って駐車する場合には、必ずバッテリユニットBUと電力制御装置29の間が非導通状態となるため、暗電流を確実にカットすることができるとともに、車両の盗難防止を図ることができる。
また、この実施形態の電動二輪車1では、バッテリユニットBU側の電極端子13に接続される接続端子ピン22と、キーシリンダ28の接続操作用カム38の間に介装されるベースプレート33が絶縁部材によって形成されているため、接続操作用カム38を通した電流損失を防止することができる。
なお、この実施形態においては、ベースプレート33を絶縁部材によって形成しているが、ベースプレート33を金属材料によって形成し、ベースプレート33と接続端子ピン22の間に別の絶縁部材を設けるようにしても良い。
さらに、この実施形態においては、キーシリンダ28と位置決め固定機構26と端子接続機構27を内装するバッテリ固定ブロック16が、電力制御装置29のブロックと一体化されているため、バッテリユニットBUと電力制御装置29の間の配線構造を簡素化することができる。
また、この実施形態の場合、バッテリユニットBUの左右の側部にガイドフランジ18とローラ19が設けられるとともに、車体のバッテリ収納部14に、ガイドフランジ18とローラ19をバッテリユニットBUの挿入方向に沿って案内するガイドレール15が設けられているため、重量物であるバッテリユニットBUの脱着操作を容易に行うことができる。
また、この実施形態においては、ロックピン21によってバッテリユニットBUを位置決め固定する位置決め固定機構26が、バッテリ収納部14に対するバッテリユニットBUの挿入方向と直交する下面と対向して設けられているため、バッテリユニットBUを挿入方向において正確な位置で位置決め固定することができる。なお、位置決め固定機構26は、バッテリユニットBUの挿入方向と直交する上面や側面と対向して設けるようにしても良い。ただし、この実施形態のようにバッテリユニットBUの挿入方向と直交する下面と対応して設けるようにした場合には、ロックピン21の突出作動時にバッテリユニットBUの重力が作用してバッテリユニッBUトのぐらつきが少なくなる利点がある。
また、この実施形態の電動二輪車1においては、バッテリユニットBUの後端部に取っ手部45が設けられるとともに、車体のクロスバー49と係合される係止フック47が設けられているため、バッテリユニットBUの装着時に取っ手部45を把持してバッテリユニットBUの操作を容易に行うことができるとともに、最後に係止フック47をクロスバー49に係合させることにより、バッテリユニットBUの後端部を車体にガタツキなく支持させることができる。このため、バッテリユニットBUの装着作業性が高まり、バッテリユニットBUの設置剛性も高まる。
図10は、第2の実施形態を示す図であり、図11,図12は、第3の実施形態を示す図である。これらの第2,第3の実施形態は、バッテリユニットBUの後部を車体側に係止する係止手段の構成のみが異なり、他の部分の構成は第1の実施形態と同様となっている。以下、第2,第3の実施形態について順次説明する。
図10に示す第2の実施形態は、バッテリユニットBUの後端面に取っ手部45が突出して設けられるとともに、取っ手部45の下方に操作レバー52(係止手段)が設けられている。操作レバー52は、バッテリユニットBUの後端部に設けられた枢支部53に略中央部が揺動可能に支持されている。操作レバー52の一端側には、枢支部53の下方において先端部が前部上方側に向かって屈曲したフック部52aが形成されている。一方、操作レバー52の他端側には、枢支部53の上方側において先端部が取っ手部45の下面と略平行に延出する把持部52bが一体に形成されている。把持部52bはスプリング48によって下方側に付勢されている。
この実施形態の場合、フック部52aはクロスバー49の下方側から前方に回り込み、スプリング48の力によってクロスバー49と係合される。バッテリユニットBUの脱着時には、操作レバー52の把持部52bを取っ手部45とともに握り込むことによってフック部52aを下方に押し開き、それによってクロスバー49に対するフック部52aの係合や係合解除を行うようになっている。
図11,図12に示す第3の実施形態は、車体のバッテリユニットBUの後端部の収納位置の上方側にロックレバー54が突設され、バッテリユニットBUの後端部の上面に、ロックレバー54と係合可能な係合プレート55(係止手段)が取り付けられている。ロックレバー54は、先端部に円形断面の係止凸部54aが一体に形成されている。係合プレート55は、先端側の上面にロックレバー54の係止凸部54aと係合可能な係止溝55aが形成されるとともに、基端側がバッテリユニットBUの上面に揺動可能に保持されている。
また、係合プレート55は、リンク56を介して傾動操作可能にされるとともに、先端部を上方に突出させるようにスプリング57によって付勢されている。リンク56の端部には操作ワイヤ58が接続され、その操作ワイヤ58の一部が取っ手部45に設けられた把持用の孔45a内に配索されている。操作ワイヤ58の取っ手部45の孔45a内に配索された部分は、取っ手部45が把持されるときに同時に引き込まれ、それによって係合プレート55の先端部を下方に押し下げるようになっている。
この実施形態の場合、バッテリユニットBUの取り付け時に、バッテリユニットBUを装着方向に移動させると、係合プレート55がロックレバー54の係止凸部54aと摺接しつつ、係止凸部54aによって先端部側を下方に押し下げられる。こうしてバッテリユニットBUが最終位置まで移動すると、ロックレバー54の係止凸部54aが係合プレート55の係止溝55a内に嵌合されることにより、バッテリユニットBUの後端部が車体に係止される。
バッテリユニットBUを車体から取り外す場合には、バッテリユニットBUの取っ手部45の把持とともに操作ワイヤ58の一部を後方に引き込み、それによってロックレバー54(係止凸部54a)に対する係合プレート55(係止溝55a)の係合を解除する。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態では電動二輪車を例に説明したが、この発明に係る電動車両は、電動二輪車に限るものでなく電動式の三輪車両や四輪車両であっても良い。
1 電動二輪車(電動車両)
13 電極端子
14 バッテリ収納部
15 ガイドレール(ガイド受部)
18 ガイドフランジ(ガイド部)
19 ローラ(ガイド部)
22 接続端子ピン(接続端子)
26 位置決め固定機構
27 端子接続機構
28 キーシリンダ(定手順操作機構)
29 電力制御装置
33 ベースプレート(絶縁部材)
34 駆動シャフト
35 操作キー(操作子)
37 固定操作用カム
38 接続操作用カム
45 取っ手部
47 係止フック(係止手段)
52 操作レバー(係止手段)
55 係止プレート(係止手段)
BU バッテリユニット
P0 全解除位置
P1 ロック位置
P2 端子接続位置

Claims (8)

  1. 給電用の電極端子(13)を有するバッテリユニット(BU)が車体のバッテリ収納部(14)に脱着可能に取り付けられる電動車両であって、
    前記バッテリユニット(BU)が前記バッテリ収納部(14)内の所定の位置に配置された状態で、前記バッテリユニット(BU)を前記バッテリ収納部(14)に位置決め状態で固定する位置決め固定機構(26)と、
    前記バッテリユニット(BU)上の電極端子(13)と前記バッテリ収納部(14)の接続端子(22)を挿抜可能に接続する端子接続機構(27)と、
    前記位置決め固定機構(26)による前記バッテリユニット(BU)と前記バッテリ収納部(14)の位置決め固定操作を行った後に、前記端子接続機構(27)による前記接続端子(22)と前記電極端子(13)との接続操作を許容する定手順操作機構(28)と、を備え、
    前記定手順操作機構(28)は、
    操作子(35)を挿し込んで回動操作される駆動シャフト(34)と、
    前記駆動シャフト(34)上に設けられ、前記駆動シャフト(34)の回動位相に応じて前記位置決め固定機構(26)を操作する固定操作用カム(37)と、
    前記駆動シャフト(34)上に設けられ、前記駆動シャフト(34)の回動位相に応じて前記端子接続機構(27)を操作する接続操作用カム(38)と、を備え、
    前記固定操作用カム(37)と前記接続操作用カム(38)の駆動シャフト(34)の回転方向におけるカム山の位相が異なって設定されていることを特徴とする電動車両。
  2. 前記駆動シャフト(34)は、前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)をいずれも操作解除状態に維持する全解除位置(P0)と、前記位置決め固定機構(26)のみを操作状態にするロック位置(P1)と、前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)をいずれも操作状態にする端子接続位置(P2)の回動固定位置を有し、
    前記操作子(35)は、前記駆動シャフト(34)の回動固定位置が前記全解除位置(P0)と前記ロック位置(P1)のいずれかの場合に抜き取り可能とされ、前記端子接続位置(P2)の場合に抜き取り不可とされていることを特徴とする請求項に記載の電動車両。
  3. 端子接続機構(27)と前記接続操作用カム(38)の間には絶縁部材(33)が介装されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両。
  4. 前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)と前記定手順操作機構(28)を含むブロックが、車両の電力制御装置(29)のブロックと一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両。
  5. 給電用の電極端子(13)を有するバッテリユニット(BU)が車体のバッテリ収納部(14)に脱着可能に取り付けられる電動車両であって、
    前記バッテリユニット(BU)が前記バッテリ収納部(14)内の所定の位置に配置された状態で、前記バッテリユニット(BU)を前記バッテリ収納部(14)に位置決め状態で固定する位置決め固定機構(26)と、
    前記バッテリユニット(BU)上の電極端子(13)と前記バッテリ収納部(14)の接続端子(22)を挿抜可能に接続する端子接続機構(27)と、
    前記位置決め固定機構(26)による前記バッテリユニット(BU)と前記バッテリ収納部(14)の位置決め固定操作を行った後に、前記端子接続機構(27)による前記接続端子(22)と前記電極端子(13)との接続操作を許容する定手順操作機構(28)と、を備え、
    前記位置決め固定機構(26)と前記端子接続機構(27)と前記定手順操作機構(28)を含むブロックが、車両の電力制御装置(29)のブロックと一体に設けられていることを特徴とする電動車両。
  6. 前記バッテリユニット(BU)はガイド部(18,19)を備え、
    前記バッテリ収納部(14)は、前記ガイド部(18,19)と摺動若しくは転動可能に係合して前記バッテリユニット(BU)を前記バッテリ収納部(14)内の前記所定の位置に案内するガイド受部(15)を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動車両。
  7. 前記位置決め固定機構(26)は、前記バッテリユニット(BU)の摺動若しくは転動方向と直交する側面に対向して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電動車両。
  8. 前記バッテリユニット(BU)の前記バッテリ収納部(14)に最初に挿入される側の端部と逆側の端部には、作業者が把持するための取っ手部(45)と、前記バッテリユニット(BU)を車体に係止するための係止手段(47,52,55)とが設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の電動車両。
JP2012078854A 2012-03-30 2012-03-30 電動車両 Active JP5879176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078854A JP5879176B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 電動車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078854A JP5879176B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 電動車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013208935A JP2013208935A (ja) 2013-10-10
JP5879176B2 true JP5879176B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=49527259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012078854A Active JP5879176B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 電動車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5879176B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111108037A (zh) * 2017-09-29 2020-05-05 本田技研工业株式会社 车辆的蓄电池收纳装置
CN111164000A (zh) * 2017-09-29 2020-05-15 本田技研工业株式会社 车辆的蓄电池收纳装置

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103600647A (zh) * 2013-12-02 2014-02-26 青岛给力电动车辆制造有限公司 平板电动货运车蓄电池纵向连锁防盗机构
CN103600648A (zh) * 2013-12-03 2014-02-26 青岛给力电动车辆制造有限公司 电动货运车蓄电池横向防盗机构
WO2019043880A1 (ja) * 2017-08-31 2019-03-07 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型電動車両
JP6937835B2 (ja) * 2017-09-29 2021-09-22 本田技研工業株式会社 車両のバッテリ収納装置
CN111247062B (zh) * 2017-09-29 2022-03-01 本田技研工业株式会社 车辆的蓄电池收纳装置
EP3670311B1 (en) * 2017-09-29 2021-10-13 Honda Motor Co., Ltd. Battery storage device for vehicle
JP2019155985A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型電動車両
CN111902337B (zh) * 2018-04-02 2022-04-05 本田技研工业株式会社 电动车辆
JP6908557B2 (ja) * 2018-05-18 2021-07-28 株式会社シマノ ロック装置、バッテリユニット、および、バッテリホルダ
JP6894401B2 (ja) * 2018-05-18 2021-06-30 株式会社シマノ ロック装置
DE102018212574B3 (de) * 2018-07-27 2019-09-05 Robert Bosch Gmbh Haltesystem für einen Energiespeicher sowie Zweirad mit diesem Haltesystem
WO2020065868A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両のバッテリ着脱構造
WO2020065869A1 (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両のバッテリ着脱構造
WO2020161970A1 (ja) * 2019-02-05 2020-08-13 本田技研工業株式会社 電動車両
US11400994B2 (en) 2019-03-25 2022-08-02 Honda Motor Co., Ltd. Battery attachment/detachment structure for saddle-ride type electric vehicle
JP7419130B2 (ja) * 2020-03-24 2024-01-22 株式会社クボタ 電動作業車
WO2023190276A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 本田技研工業株式会社 収容装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1159532A (ja) * 1997-08-11 1999-03-02 Sony Corp 電気自転車
JPH11105759A (ja) * 1997-10-02 1999-04-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動アシスト自転車
JPH11129959A (ja) * 1997-11-04 1999-05-18 Honda Motor Co Ltd 電動補助車両

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111108037A (zh) * 2017-09-29 2020-05-05 本田技研工业株式会社 车辆的蓄电池收纳装置
CN111164000A (zh) * 2017-09-29 2020-05-15 本田技研工业株式会社 车辆的蓄电池收纳装置
CN111164000B (zh) * 2017-09-29 2021-10-12 本田技研工业株式会社 车辆的蓄电池收纳装置
US11355812B2 (en) 2017-09-29 2022-06-07 Honda Motor Co., Ltd. Battery storage device of vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013208935A (ja) 2013-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5879176B2 (ja) 電動車両
JP6118504B2 (ja) 電動車両のバッテリユニット接続構造
TWI503253B (zh) 電動低底盤式車輛
JP4914478B2 (ja) ドアハンドルストローク切替構造
JP2015069823A (ja) 電動車両のバッテリ取付構造
JP3148747U (ja) 電動車
TWI600581B (zh) 具有電池座之自行車
JP5768183B2 (ja) 車両シート
JP2003118397A (ja) バッテリ装置の取り付け構造
JP5507514B2 (ja) 車両後部構造
JP2007112174A (ja) 脱着シートの接続構造
JP5551486B2 (ja) シートのスライドロック装置
JP6880210B2 (ja) 車両のバッテリ収納装置
JP3941422B2 (ja) バッテリ装置およびその取り付け構造
JP2013209054A (ja) 電動式鞍乗り型車両
TWI676569B (zh) 跨騎型車輛
JP5686389B2 (ja) バッテリ式荷役車両
JP5023806B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP5964323B2 (ja) 鞍乗型電動車両
JP2002362163A (ja) バッテリ装置の取り付け構造
JP2002362162A (ja) バッテリ装置およびバッテリ装置の取り付け構造
CN106314651B (zh) 一种用于两轮电动车的固定结构
JP6633473B2 (ja) 車両に搭載される自転車用キャリア装置
WO2023144996A1 (ja) ロック機構
EP3239026B1 (en) Vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5879176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150