JP2013209054A - 電動式鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造を複雑にすることなく、複数のバッテリをメインフレームの下方のフレーム枠内に容易に脱着できるようにして、車体構造の簡素化とバッテリの脱着作業性の向上を図る電動式鞍乗り型車両を提供する。
【解決手段】メインフレーム4、ピボットフレーム5、ダウンフレーム13、ロアフレーム14から成るフレーム枠15の内側に、バッテリボックス16を揺動可能に配置する。バッテリボックス16は、上部が開口したボックス本体17と、ボックス本体17の開口を開閉する蓋部材18を備える。バッテリボックス16を揺動させ、ボックス本体17の開口からバッテリの脱着を行う。
【選択図】図1
【解決手段】メインフレーム4、ピボットフレーム5、ダウンフレーム13、ロアフレーム14から成るフレーム枠15の内側に、バッテリボックス16を揺動可能に配置する。バッテリボックス16は、上部が開口したボックス本体17と、ボックス本体17の開口を開閉する蓋部材18を備える。バッテリボックス16を揺動させ、ボックス本体17の開口からバッテリの脱着を行う。
【選択図】図1
Description
この発明は、電力供給源であるバッテリを脱着可能に装備した電動式鞍乗り型車両に関するものである。
電動二輪車等の電動式鞍乗り型車両において、バッテリが車体に脱着可能に取り付けられたものが知られている。
電動式鞍乗り型車両として、ヘッドパイプから車体後方に延出するメインフレームの下方に略矩形状のフレーム枠を設け、そのフレーム枠の内側に複数のバッテリを積層して配置するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2に記載の電動式鞍乗り型車両は、メインフレームの後端部に、スイングアームを支持するピボットフレームが車体下方に延出して設けられるとともに、メインフレームの前端部に同様に車体下方に延出するダウンフレームが設けられている。そして、ピボットフレームとダウンフレームの下端部同士は車体前後方向に延出するロアフレームによって連結されている。
この電動式鞍乗り型車両では、メインフレームと、その前後に連結されたダウンフレームおよびピボットフレームと、ダウンフレームとピボットフレームの下端を連結するロアフレームとによって略矩形状のフレーム枠が形成され、そのフレーム枠の内側に複数のバッテリが積層されて収納されるようになっている。
この電動式鞍乗り型車両において、複数のバッテリをフレーム枠の内側に装着する場合には、ロアフレームの前端部を一旦ダウンフレームの下端から切り離し、フレーム枠の内側に積層したバッテリを収納した後に再度ロアフレームの前端部をダウンフレームの下端に連結する。
電動式鞍乗り型車両として、ヘッドパイプから車体後方に延出するメインフレームの下方に略矩形状のフレーム枠を設け、そのフレーム枠の内側に複数のバッテリを積層して配置するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2に記載の電動式鞍乗り型車両は、メインフレームの後端部に、スイングアームを支持するピボットフレームが車体下方に延出して設けられるとともに、メインフレームの前端部に同様に車体下方に延出するダウンフレームが設けられている。そして、ピボットフレームとダウンフレームの下端部同士は車体前後方向に延出するロアフレームによって連結されている。
この電動式鞍乗り型車両では、メインフレームと、その前後に連結されたダウンフレームおよびピボットフレームと、ダウンフレームとピボットフレームの下端を連結するロアフレームとによって略矩形状のフレーム枠が形成され、そのフレーム枠の内側に複数のバッテリが積層されて収納されるようになっている。
この電動式鞍乗り型車両において、複数のバッテリをフレーム枠の内側に装着する場合には、ロアフレームの前端部を一旦ダウンフレームの下端から切り離し、フレーム枠の内側に積層したバッテリを収納した後に再度ロアフレームの前端部をダウンフレームの下端に連結する。
現在、特許文献1に記載のようなメインフレームの下方に大型のフレーム枠が設けられた車両において、航続距離を延ばす観点でバッテリを容易に脱着できる構造が必要とされている。
この場合、バッテリを揺動させて側方からアプローチすることも検討しているが、大型で単体のバッテリを車体側のバッテリ保持部に揺動可能にして取り付けることは重量・サイズの観点で難しい。この対策として複数のバッテリをそれぞれフレーム枠内に揺動可能に取り付けることが考えられるが、この場合、全体の構造が複雑になるうえに、バッテリの取り付けや取り外しのための作業も煩雑になる。
この場合、バッテリを揺動させて側方からアプローチすることも検討しているが、大型で単体のバッテリを車体側のバッテリ保持部に揺動可能にして取り付けることは重量・サイズの観点で難しい。この対策として複数のバッテリをそれぞれフレーム枠内に揺動可能に取り付けることが考えられるが、この場合、全体の構造が複雑になるうえに、バッテリの取り付けや取り外しのための作業も煩雑になる。
そこでこの発明は、構造を複雑にすることなく、複数のバッテリをメインフレームの下方のフレーム枠内に容易に脱着できるようにして、車体構造の簡素化とバッテリの脱着作業性の向上を図ることのできる電動式鞍乗り型車両を提供しようとするものである。
この発明に係る電動式鞍乗り型車両では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、複数のバッテリ(19)を車体に脱着可能に搭載する電動式鞍乗り型車両において、車体フレームは、ヘッドパイプ(3)から車体後方に延出するメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後端部の近傍から車体下方に延出して後輪(Wr)を揺動可能に枢支するピボットフレーム(5)と、前記メインフレーム(4)の前端部の近傍から車体下方に延出するダウンフレーム(13)と、前記ピボットフレーム(5)と前記ダウンフレーム(13)の下端部同士を連結するロアフレーム(14)と、を備え、前記車体フレームのメインフレーム(4)、ピボットフレーム(5)、ダウンフレーム(13)、ロアフレーム(14)から成るフレーム枠(15)の内側に、前記複数のバッテリ(19)を脱着可能に収納するバッテリ収納部(16)が揺動可能に設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明は、複数のバッテリ(19)を車体に脱着可能に搭載する電動式鞍乗り型車両において、車体フレームは、ヘッドパイプ(3)から車体後方に延出するメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後端部の近傍から車体下方に延出して後輪(Wr)を揺動可能に枢支するピボットフレーム(5)と、前記メインフレーム(4)の前端部の近傍から車体下方に延出するダウンフレーム(13)と、前記ピボットフレーム(5)と前記ダウンフレーム(13)の下端部同士を連結するロアフレーム(14)と、を備え、前記車体フレームのメインフレーム(4)、ピボットフレーム(5)、ダウンフレーム(13)、ロアフレーム(14)から成るフレーム枠(15)の内側に、前記複数のバッテリ(19)を脱着可能に収納するバッテリ収納部(16)が揺動可能に設けられていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る電動式鞍乗り型車両において、前記バッテリ収納部は、一端面が開口したボックス本体(17)と、このボックス本体(17)の開口(17a)を閉塞する蓋部材(18)と、を備えた箱型形状のバッテリボックス(16)によって構成され、このバッテリボックス(16)の外面のうちの、前記蓋部材(18)の配置される面と直交し相互対向する二面に、前記フレーム枠(15)に回動可能に支持される揺動軸(21)が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る電動式鞍乗り型車両において、前記フレーム枠(15)と前記バッテリボックス(16)との間には、前記バッテリボックス(16)を規定の車両搭載姿勢で位置決め固定する位置決め機構(25)を備え、前記位置決め機構(25)は、前記バッテリボックス(16)の前記揺動軸(21)を備える面と直交する面と係合して前記バッテリボックス(16)の揺動を規制する規制アーム(28)と、位置決めピン(31)と嵌合穴(33)による嵌合によって前記バッテリボックス(16)を前記フレーム枠(15)に位置決め固定する嵌合部(34)と、を備えていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る電動式鞍乗り型車両において、前記位置決め機構(25)は、前記揺動軸(21)から径方向外側に離間した前記バッテリボックス(16)上の揺動端の近傍部と、該揺動端の近傍部に対向する前記フレーム枠(15)側の部位との間に設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか1項に係る電動式鞍乗り型車両において、前記バッテリボックス(16)と前記フレーム枠(15)の間には、前記バッテリボックス(16)が規定角度まで揺動したときに、前記バッテリボックス(16)のそれ以上の揺動を規制する揺動角規制手段(37)を備えていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項3または4に係る電動式鞍乗り型車両において、前記バッテリボックス(16)は、車体搭載状態において、上面側に前記蓋部材(18)が配置されるとともに前面および後面に前記揺動軸(21)が設けられ、前記バッテリボックス(16)の前後の揺動軸(21)は、前記ダウンフレーム(13)と前記ピボットフレーム(5)とにそれぞれ回動可能に支持され、前記位置決め機構(25)は前記ピボットフレーム(5)と前記バッテリボックス(16)の間に設置され、前記規制アーム(28)は、前記バッテリボックス(16)の車幅方向左右の面と係合して前記バッテリボックス(16)の揺動を規制し、前記嵌合部(34)は、前記ピボットフレーム(5)側の部材と前記バッテリボックス(16)の後面との間に設けられていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る電動式鞍乗り型車両において、前記揺動軸(21)は、前記バッテリボックス(16)の前面と後面のほぼ中央位置に配置されていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項2〜7のいずれか1項に係る電動式鞍乗り型車両において、前記バッテリボックス(16)の内部には、複数のバッテリ(19)を区画して挿入配置するためのバッテリ収納スロット(20)が設けられるとともに、前記バッテリ(19)同士の電極を接続するバスバー(23)が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、メインフレームの下方のフレーム枠の内側にバッテリ収納部が揺動可能に設けられ、そのバッテリ収納部内に複数のバッテリが収納される構造であるため、複数のバッテリを車体に対して脱着する場合には、バッテリ収納部を揺動させて傾斜姿勢を調整し、その状態でバッテリ収納部に対してバッテリの脱着を行うことができる。また、バッテリ収納部に複数のバッテリを取り付けた後には、再度バッテリ収納部を初期位置まで揺動させることにより、バッテリボックスをフレーム枠内で適正姿勢に戻すことができる。
したがって、この発明によれば、簡単な構造でありながら、複数のバッテリをフレーム枠内に容易に脱着することができる。
したがって、この発明によれば、簡単な構造でありながら、複数のバッテリをフレーム枠内に容易に脱着することができる。
請求項2に係る発明によれば、バッテリ収納部が箱型形状であることから、内部に収容したバッテリを有効に保護することができとともに、蓋部材の配置される面と直交する二面に設けられた揺動軸を中心として、ボックス本体の開口側を適正姿勢に傾斜させることができる。したがって、ボックス本体に対するバッテリの脱着を容易に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、位置決め機構の規制アームによってバッテリボックスの揺動方向の変動を規制し、かつ位置決め機構の嵌合部によってバッテリボックスをフレーム枠に位置決め固定することができるため、バッテリボックスを常に規定の車両搭載姿勢で固定することができる。
請求項4に係る発明によれば、位置決め機構が、揺動軸から径方向外側に離間した位置においてバッテリボックスを位置決め固定するため、外力に対して高い保持力をもってバッテリボックス固定することができる。
請求項5に係る発明によれば、バッテリボックスの揺動角度が揺動角規制手段によって規制されるため、ボックス本体に対するバッテリの脱着作業時に、バッテリボックスを作業のし易い適正角度にすることができる。
請求項6に係る発明によれば、バッテリボックスに対するバッテリの脱着作業を行う場合には、前後のフレームに揺動可能に支持されたバッテリボックスを、ボックス本体の開口側が斜め上方に向くように側方に傾斜させることができるため、作業者が車体の側方の適正高さでバッテリの脱着作業を行うことができる。また、この発明によれば、車両の前後方向の中心部に近いピボットフレーム部分に位置決め機構が設けられているため、車両の前後バランスを良好に維持することができる。
請求項7に係る発明によれば、揺動軸がバッテリボックスの前面と後面のほぼ中央位置に配置されているため、バッテリボックスの回動バランスを良好に維持することができる。
請求項8に係る発明によれば、バッテリボックス内にバッテリ収納スロットとバスバーが設けられ、複数のバッテリをバッテリ収納スロットに沿って装填するだけでバッテリボックス内の電気接続を完了することができるため、バッテリ取付時における作業性を高めることができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左側方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ指すものとする。
図1は、電動式鞍乗り型車両の一形態である電動式の自動二輪車1の側面を示す図である。
この自動二輪車1は、ハンドルポスト2を回動可能に保持するヘッドパイプ3にメインフレーム4が結合されている。メインフレーム4はヘッドパイプ3から後部側斜め下方に延出し、後端部下方にピボットフレーム5が一体に結合されている。ピボットフレーム5はメインフレーム4の後端部から車体下方に向かって延出している。ピボットフレーム5には、後輪Wrを支持するスイングアーム6の前端部が揺動可能に枢支されている。スイングアーム6には、後輪Wrとともに後輪駆動用の電動モータ7が取り付けられている。
この自動二輪車1は、ハンドルポスト2を回動可能に保持するヘッドパイプ3にメインフレーム4が結合されている。メインフレーム4はヘッドパイプ3から後部側斜め下方に延出し、後端部下方にピボットフレーム5が一体に結合されている。ピボットフレーム5はメインフレーム4の後端部から車体下方に向かって延出している。ピボットフレーム5には、後輪Wrを支持するスイングアーム6の前端部が揺動可能に枢支されている。スイングアーム6には、後輪Wrとともに後輪駆動用の電動モータ7が取り付けられている。
ハンドルポスト2には、バーハンドル8が取り付けられるとともに、前輪Wfを支持するフロントフォーク9が一体回動可能に連結されている。
また、メインフレーム4の後端部には左右一対のリヤフレーム10が後部斜め上方側に向かって延出し、リヤフレーム10の付根部の上方側には運転者の着座するシート11が配置されている。また、スイングアーム6の後端部はクッションユニット12を介してリヤフレーム10に連結されている。
また、メインフレーム4の後端部には左右一対のリヤフレーム10が後部斜め上方側に向かって延出し、リヤフレーム10の付根部の上方側には運転者の着座するシート11が配置されている。また、スイングアーム6の後端部はクッションユニット12を介してリヤフレーム10に連結されている。
メインフレーム4の前端部の近傍には、車体下方に向かって延出する左右一対のダウンフレーム13が結合されている。両側のダウンフレーム13の下端は車幅方向内側に屈曲し、車体前後方向に沿って延出するロアフレーム14の前端部に結合されている。ロアフレーム14の後端部はピボットフレーム5の下端に結合されている。この自動二輪車1では、メインフレーム4、ダウンフレーム13、ピボッドフレーム5、および、ロアフレーム14によって、側方側に向かって開口する略台形状のフレーム枠15が形成されている。
このフレーム枠15の内側のスペースには、バッテリ収納部であるバッテリボックス16が配置されている。
このフレーム枠15の内側のスペースには、バッテリ収納部であるバッテリボックス16が配置されている。
図2,図3は、バッテリボックス16を示す図である。
これらの図に示すように、バッテリボックス16は前後長の長い直方体状(箱型形状)に形成され、上方側に開口17aを有するボックス本体17と、このボックス本体17の開口17aを開閉可能に閉塞する蓋部材18と、を備えている。ボックス本体17内には、縦長の直方体状の二つのバッテリ19が前後に並べて挿入される。ボックス本体17内には、二つのバッテリ19の収容スペースを前後に区画し、かつ、バッテリ19の挿入をガイドするバッテリ収納スロット20が設けられている。この実施形態の場合、各バッテリ19は、上方側から対応するバッテリ収納スロット20内にスライドさせて挿入される。また、ボックス本体17内の底部には、二つのバッテリ19の電極同士を接続し、かつ電力を外部に取り出すためのバスバー23が設置されている。バスバー23の電力取り出し部は、蓋部材18の上面に設置された電極コネクタ24に接続されている。
なお、ここではボックス本体17内に二つのバッテリ19が収納される例について示すが、ボックス本体17内に挿入されるバッテリ19の数は三つ以上であっても良い。
これらの図に示すように、バッテリボックス16は前後長の長い直方体状(箱型形状)に形成され、上方側に開口17aを有するボックス本体17と、このボックス本体17の開口17aを開閉可能に閉塞する蓋部材18と、を備えている。ボックス本体17内には、縦長の直方体状の二つのバッテリ19が前後に並べて挿入される。ボックス本体17内には、二つのバッテリ19の収容スペースを前後に区画し、かつ、バッテリ19の挿入をガイドするバッテリ収納スロット20が設けられている。この実施形態の場合、各バッテリ19は、上方側から対応するバッテリ収納スロット20内にスライドさせて挿入される。また、ボックス本体17内の底部には、二つのバッテリ19の電極同士を接続し、かつ電力を外部に取り出すためのバスバー23が設置されている。バスバー23の電力取り出し部は、蓋部材18の上面に設置された電極コネクタ24に接続されている。
なお、ここではボックス本体17内に二つのバッテリ19が収納される例について示すが、ボックス本体17内に挿入されるバッテリ19の数は三つ以上であっても良い。
ボックス本体17の前面と後面には揺動軸21が突設されている。各揺動軸21は、ボックス本体17の前面と後面の各中央位置に配置され、前方側のダウンフレーム13と後方側のピボットフレーム5に図示しない軸受を介して回動可能に支持されるようになっている。
また、蓋部材18は、この実施形態の場合、ボックス本体17の左側の側壁の上端部にヒンジ22を介して取り付けられている。したがって、蓋部材18は車体左側方に開かれる。
また、蓋部材18は、この実施形態の場合、ボックス本体17の左側の側壁の上端部にヒンジ22を介して取り付けられている。したがって、蓋部材18は車体左側方に開かれる。
また、図1に示すように、ピボットフレーム5とボックス本体17(バッテリボックス16)の間には、バッテリボックス16を規定の車両搭載姿勢(蓋部材18を上にしてピボットフレーム5に沿って起立する姿勢)で位置決め固定する位置決め機構25が設けられている。
図4〜図6は、位置決め機構25の主要部を構成する位置決め装置90の詳細を示す図である。
位置決め装置90は、ボックス状のケーシング26がピボッドフレーム5の上部前面側に固定設置され、そのケーシング26に車幅方向に沿う回動シャフト27が回動可能に保持されている。位置決め装置90は、バッテリボックス16の高さ方向の中央に突設されている揺動軸21に対し、上方側に大きく離間した位置(上方側の揺動端の近傍位置)に配置されている。
ケーシング26から突出した回動シャフト27の両端部には一対の規制アーム28が突設されている。これら規制アーム28は、回動シャフト27の回動操作によって前方側に突出したときに、バッテリボックス16の車幅方向外側の側面、正確には、ボックス本体17の側面に突設されたガイド突起29の側面に当接するようになっている。また、回動シャフト27の一端側には作業者が回動シャフト27の回動操作を行うときに把持する操作レバー30が突設されている。
位置決め装置90は、ボックス状のケーシング26がピボッドフレーム5の上部前面側に固定設置され、そのケーシング26に車幅方向に沿う回動シャフト27が回動可能に保持されている。位置決め装置90は、バッテリボックス16の高さ方向の中央に突設されている揺動軸21に対し、上方側に大きく離間した位置(上方側の揺動端の近傍位置)に配置されている。
ケーシング26から突出した回動シャフト27の両端部には一対の規制アーム28が突設されている。これら規制アーム28は、回動シャフト27の回動操作によって前方側に突出したときに、バッテリボックス16の車幅方向外側の側面、正確には、ボックス本体17の側面に突設されたガイド突起29の側面に当接するようになっている。また、回動シャフト27の一端側には作業者が回動シャフト27の回動操作を行うときに把持する操作レバー30が突設されている。
ケーシング26の前面側には、一対の位置決めピン31が進退可能に設けられている。これらの位置決めピン31は、回動シャフト27の外周面に形成された駆動カム32によって突出操作されるようになっている。バッテリボックス16の後面のうちの位置決めピン31に対応する位置には、位置決めピン31の先端部が嵌入される嵌合穴33が形成されている。この実施形態においては、位置決めピン31と嵌合穴33が、バッテリボックス16をフレーム枠15に位置決め固定するの嵌合部34を構成している。
回動シャフト27に突設された各規制アーム28の先端部にはガイドローラ35が取り付けられている。ガイドローラ35は、各規制アーム28の先端部から車幅方向内側に突出する軸36に回転可能に支持されている。
これに対し、ボックス本体17(バッテリボックス16)の両側の側面に突設されたガイド突起29の上面側には、前方側に向かって緩やかに下方傾斜する略円弧状のテーパ面29aが設けられている。このテーパ面29aは、規制アーム28が下方に回動操作されたときに、その上面をガイドローラ35が転動する。テーパ面29aは前方側に緩やかに下方傾斜しているため、このときバッテリボックス16は、位置決め装置90方向に引き寄せられる。
これに対し、ボックス本体17(バッテリボックス16)の両側の側面に突設されたガイド突起29の上面側には、前方側に向かって緩やかに下方傾斜する略円弧状のテーパ面29aが設けられている。このテーパ面29aは、規制アーム28が下方に回動操作されたときに、その上面をガイドローラ35が転動する。テーパ面29aは前方側に緩やかに下方傾斜しているため、このときバッテリボックス16は、位置決め装置90方向に引き寄せられる。
また、図1に示すように、バッテリボックス16の後部側の上記の位置決め機構25とは別に、左右のダウンフレーム13の上下にも、バッテリボックス13を初期姿勢で位置固定するためのロックレバー42が設けられている。この上下のロックレバー42は、車幅方向左右にそれぞれ一対設けられ、図示しない連結ロッドによって相互に連結されている。そして、ロックレバー42は作業者によって後方側に倒されることにより、バッテリボックス13の側面と当接し、それによってバッテリボックス16の変位を規制する。
また、図1に示すように、ボックス本体17(バッテリボックス16)の後部下端領域とロアフレーム14の間には、バッテリボックス16が前後の揺動軸21を中心として、規定角度まで回動したときに、バッテリバックス16のそれ以上の揺動を規制する揺動角規制手段37が設けられている。
図7,図8は、揺動角規制手段37の詳細を示す図である。
揺動角規制手段37は、ロアフレーム14に固定されたブラケット38に下端が回動可能に支持された下部リンク39と、バッテリ本体17(バッテリボックス16)の後部面の下端領域に上端が回動可能に支持された上部リンク40と、下部リンク39の上端部を上部リンク40に回動可能、かつスライド可能に連結する連結ピン41と、を備えている。
下部リンク39は、車体の幅方向の中心線o1上において(ロアフレーム14の直上部において)、ブラケット38に回動可能に連結されている。これに対し、上部リンク40は、バッテリボックス16の幅方向の中心線o2上においてボックス本体17に回動可能に連結されている。また、上部リンク40にはスリット40aが設けられ、下部リンク39の上端部に保持された連結ピン41がこのスリット40a内に挿入係合されている。
また、上部リンク40の下端は略直角に屈曲し(以下、この部分を「屈曲部40B」と呼ぶ。)、屈曲部40Bにもスリット40a(以下、この屈曲部40Bのスリット部分を「屈曲領域40Ba」と呼ぶ。)が延出している。
揺動角規制手段37は、ロアフレーム14に固定されたブラケット38に下端が回動可能に支持された下部リンク39と、バッテリ本体17(バッテリボックス16)の後部面の下端領域に上端が回動可能に支持された上部リンク40と、下部リンク39の上端部を上部リンク40に回動可能、かつスライド可能に連結する連結ピン41と、を備えている。
下部リンク39は、車体の幅方向の中心線o1上において(ロアフレーム14の直上部において)、ブラケット38に回動可能に連結されている。これに対し、上部リンク40は、バッテリボックス16の幅方向の中心線o2上においてボックス本体17に回動可能に連結されている。また、上部リンク40にはスリット40aが設けられ、下部リンク39の上端部に保持された連結ピン41がこのスリット40a内に挿入係合されている。
また、上部リンク40の下端は略直角に屈曲し(以下、この部分を「屈曲部40B」と呼ぶ。)、屈曲部40Bにもスリット40a(以下、この屈曲部40Bのスリット部分を「屈曲領域40Ba」と呼ぶ。)が延出している。
バッテリボックス16が垂直に起立した図8(A)に示す初期状態(既定の車両搭載姿勢)のときには、上部リンク40がバッテリボックス16の後部面から鉛直下方に垂れ下がり、上部リンク40と下部リンク39とがほぼ一直線になって重なっている。このとき、連結ピン41は、スリット40a内の上部領域に位置している。
この状態からバッテリボックス16が揺動軸21を中心として左右の一方に回動すると、図8(B)中の仮想線で示すように、バッテリボックス16の揺動角の増大とともに上部リンク40の傾斜角が増大し、それに伴ってスリット40a内における連結ピン41の位置が下方に移動する。そして、バッテリボックス16の揺動角度が規定角度に達すると、連結ピン41がスリット40aの下端に当接して、下部リンク39と上部リンク40とが最大に伸びきった状態となる。この結果、バッテリボックス16はそれ以上の揺動が規制されることになる
そして、この状態から下部リンク39の上端部(連結ピン41側)を、側方(図中右側)に僅かに押すと、図8(B)中の実線で示すように、連結ピン41がスリット40aの屈曲領域40Ba内を摺動しつつ下部リンク39の下端を中心とする回動角が増大する。なお、このとき上部リンク40は略鉛直方向に向かうように僅かに回動修正される。こうして、連結ピン41がスリット40の屈曲領域40Baの端部に達すると、屈曲部40Bのほぼ付根部に作用するバッテリボックス16の重力が、連結ピン41回りの上部リンク40の回動を抑制する力として作用する。この結果、バッテリボックス16の揺動角度は規定角度以下の状態に保持される。
この状態からバッテリボックス16が揺動軸21を中心として左右の一方に回動すると、図8(B)中の仮想線で示すように、バッテリボックス16の揺動角の増大とともに上部リンク40の傾斜角が増大し、それに伴ってスリット40a内における連結ピン41の位置が下方に移動する。そして、バッテリボックス16の揺動角度が規定角度に達すると、連結ピン41がスリット40aの下端に当接して、下部リンク39と上部リンク40とが最大に伸びきった状態となる。この結果、バッテリボックス16はそれ以上の揺動が規制されることになる
そして、この状態から下部リンク39の上端部(連結ピン41側)を、側方(図中右側)に僅かに押すと、図8(B)中の実線で示すように、連結ピン41がスリット40aの屈曲領域40Ba内を摺動しつつ下部リンク39の下端を中心とする回動角が増大する。なお、このとき上部リンク40は略鉛直方向に向かうように僅かに回動修正される。こうして、連結ピン41がスリット40の屈曲領域40Baの端部に達すると、屈曲部40Bのほぼ付根部に作用するバッテリボックス16の重力が、連結ピン41回りの上部リンク40の回動を抑制する力として作用する。この結果、バッテリボックス16の揺動角度は規定角度以下の状態に保持される。
図9は、バッテリボックス16の上部に配置されたコネクタ接続機構43を示す図である。
このコネクタ接続機構43は、バッテリボックス16の蓋部材18の上部に設置された電極コネクタ24に車体側の給電コネクタ44(PDUを含む電力制御装置に接続されるコネクタ。)を接続するための機構であり、位置決め装置90の作動に連動する。
このコネクタ接続機構43は、バッテリボックス16の蓋部材18の上部に設置された電極コネクタ24に車体側の給電コネクタ44(PDUを含む電力制御装置に接続されるコネクタ。)を接続するための機構であり、位置決め装置90の作動に連動する。
コネクタ接続機構43は、給電コネクタ44の車幅方向の両側に突設されたガイド突起45と、このガイド突起45の移動方向を上下方向に規制する規制レール46と、ガイド突起45がスライド可能に係合される長孔47を有する操作アーム48と、を備え、操作アーム48が位置決め装置90の回動シャフト27の回動作動と連動するようになっている。また、規制レール46は、蓋部材18の上部の電極コネクタ24の上方に配置され、給電コネクタ44を電極コネクタ24に対して直上部から真直ぐに近接離反させるようになっている。
このコネクタ接続機構43は、バッテリ19を装填したバッテリボックス16を初期姿勢にし、その状態で位置決め装置90の回動シャフト27を位置決め方向に回動させると、その回動シャフト27の回動に連動して操作アーム48が下方に下降し、給電コネクタ44のガイド突起45に下方への押し付け力を付与する。これにより、給電コネクタ44は規制レール46に沿って下方に移動し、電極コネクタ24に自動的に嵌合接続されることになる。これにより、バッテリボックス16は、位置決め装置90によって車体に位置決め固定されると同時に電力系統も同時に接続される。
また、バッテリ19の取り外し時等に回動シャフト27を位置決め解除方向に回動させると、その回動に連動して操作アーム48が上昇し、それによって給電コネクタ44が電極コネクタ24から自動的に取り外されることになる。
また、バッテリ19の取り外し時等に回動シャフト27を位置決め解除方向に回動させると、その回動に連動して操作アーム48が上昇し、それによって給電コネクタ44が電極コネクタ24から自動的に取り外されることになる。
以下、この自動二輪車1におけるバッテリ19の脱着について説明する。
車両からバッテリ19を取り外す場合には、バッテリボックス16の前部側の上下のロックレバー42を解除し、その状態で位置決め装置90の操作レバー30を位置決め解除方向に回動させる。こうして、操作レバー30が回動操作されると、回動シャフト27が位置決め解除方向に回動することにより、前述のコネクタ接続機構43によって給電コネクタ44が電極コネクタ24から取り外されるとともに、位置決めピン31がバッテリボックス16の嵌合穴33から引き抜かれ、規制アーム28がバッテリボックス16の側面から上方に離間する。これにより、バッテリボックス16の位置決め固定が解除される。
車両からバッテリ19を取り外す場合には、バッテリボックス16の前部側の上下のロックレバー42を解除し、その状態で位置決め装置90の操作レバー30を位置決め解除方向に回動させる。こうして、操作レバー30が回動操作されると、回動シャフト27が位置決め解除方向に回動することにより、前述のコネクタ接続機構43によって給電コネクタ44が電極コネクタ24から取り外されるとともに、位置決めピン31がバッテリボックス16の嵌合穴33から引き抜かれ、規制アーム28がバッテリボックス16の側面から上方に離間する。これにより、バッテリボックス16の位置決め固定が解除される。
次に、この状態からバッテリボックス16を揺動軸21を中心として側方に揺動させる。このとき、揺動軸21はバッテリボックス16の前後の端面の中心位置に配置されているため、バッテリボックス16はほぼ重心位置を中心として揺動する。こうして、バッテリボックス16が規定角度まで揺動すると、揺動角規制手段37による規制作用が機能し、バッテリボックス16が規定角度で停止した後に前述のようにして規定角度よりも僅かに小さい角度で保持される。
作業者は、この状態において、バッテリボックス16の蓋部材18を開き、ボックス本体17の開口17aからバッテリ19を上方に滑らせて外部に取り出す。
作業者は、この状態において、バッテリボックス16の蓋部材18を開き、ボックス本体17の開口17aからバッテリ19を上方に滑らせて外部に取り出す。
また、この状態から新たなバッテリ19と交換する場合には、つづけて揺動姿勢のボックス本体17に対し、上部の開口17aを通して新たなバッテリ19を装填する。この後、バッテリボックス16の蓋部材18を閉じ、バッテリボックス16を初期姿勢まで揺動させる。
次に、この状態から操作レバー30を通して位置決め装置90の回動シャフト27を位置決め方向に回動させる。これにより、両側の規制アーム28が前方に回動してバッテリボックス16の両側のガイド突起29の側面を摺動し、同時に各規制アーム28の先端のガイドローラ35がガイド突起29上のテーパ面29aを転動する。この結果、バッテリボックス16の側方の変位が規制アーム28によって規制されるとともに、ガイドローラ35によってバッテリボックス16が位置決め装置90方向に引き寄せ去られる。
この状態から回転シャフト27の回転がさらに進むと、回転シャフト27上の駆動カム32が位置決めピン31を前方に押し出し、位置決めピン31の先端部がバッテリボックス16の後面の嵌合穴33内に嵌入される。この結果、バッテリボックス16はピボットフレーム5に対して位置決め固定される。また、この後バッテリボックス16の前方側の上下のロックレバー42を下し、バッテリボックス42の前方側の側方変位をロックレバー42によって規制する。
以上のように、この自動二輪車1においては、メインフレーム4の下方のフレーム枠15の内側にバッテリ収納部であるバッテリボックス16が揺動可能に配置され、そのバッテリボックス16に複数のバッテリ19が収納される構造となっている。このため、複数のバッテリ19をフレーム枠15内に脱着する場合には、バッテリボックス16を作業のし易い所定の角度に揺動させ、その状態でバッテリボックス16に対してバッテリ19の脱着を行うことができる。
このため、簡単な構造でありながら、複数のバッテリ19をフレーム枠15内に容易に脱着することができる。
このため、簡単な構造でありながら、複数のバッテリ19をフレーム枠15内に容易に脱着することができる。
特に、この実施形態においては、バッテリ収納部が箱型形状のバッテリボックス16によって構成されているため、バッテリ19を外部から有効に保護することができる。そして、バッテリボックス16の蓋部材18の配置される面と直交する面に揺動軸21が設けられているため、ボックス本体17の開口17a側を脱着作業の行い易い適正姿勢に傾斜させることができる。
また、この実施形態の自動二輪車1においては、フレーム枠15に位置決め装置90が設けられ、その位置決め装置90がバッテリボックス16の両側の側部に係合する一対の規制アーム28と、バッテリボックス16側の嵌合穴33に嵌入され位置決めピン31を備えた構成とされている。このため、規制アーム28によってバッテリボックス16の揺動方向の変動を規制することができるとともに、嵌合穴33に対する位置決めピン31の嵌入によってバッテリボックス16をフレーム枠15内に正確に位置固定することができる。
さらに、この実施形態では、位置決め装置90が揺動軸21から上方側に大きく離間した位置に配置されているため、外力に対して高い保持力をもってバッテリボックス16を固定することができる。
また、この実施形態においては、ロアフレーム14とバッテリボックス16の間に、バッテリボックス16の揺動角度を規定角度以下に規制する揺動角規制手段37が設けられているため、バッテリボックス16に対するバッテリ19の脱着作業時に、バッテリボックス16を作業のし易い適正位置に保持することができる。このため、バッテリ19の脱着作業を容易に行うことができる。
さらに、この自動二輪車1においては、バッテリボックス16に対するバッテリ19の脱着作業を行う場合には、バッテリボックス16をボックス本体17の開口17a側が斜め上方に向くように側方に傾斜させることができるため、作業者が車体の側方の適正高さでバッテリ19の脱着作業を行うことができる。
また、この自動二輪車1は、車両の前後方向の中心に近いピボットフレーム5部分に位置決め装置90が配置されているため、車両の前後方向の重量バランスを良好に維持することができる。
また、この自動二輪車1は、車両の前後方向の中心に近いピボットフレーム5部分に位置決め装置90が配置されているため、車両の前後方向の重量バランスを良好に維持することができる。
また、この実施形態の自動二輪車1では、バッテリボックス16の揺動軸21が前面と後面の中心位置に配置されているため、バッテリボックス16の回転バランスが良く、作業者がバッテリボックス16を軽い力で容易に傾斜させることができる。
なお、この実施形態では、図1に示すようにバッテリボックス16の回動中心oX(揺動軸21の中心)がバッテリボックス16の高さ方向の中心位置に設定されているが、バッテリボックス16の回動中心は、同図中のoX´で示すようにバッテリボックス16の高さ方向の中心位置よりも下方に設定するようにしても良い。
この場合、上部側の重量が重くなるバッテリボックス16の揺動時の挙動をより安定させることができる。
この場合、上部側の重量が重くなるバッテリボックス16の揺動時の挙動をより安定させることができる。
さらに、この実施形態では、バッテリボックス16内にバッテリ収納スロット20とバスバー23が設けられ、複数のバッテリ19をバッテリ収納スロット20に沿って装填するだけでバッテリボックス16内の電気接続を完了することができる。このため、バッテリ19の取付時における作業性を高めることができる。
つづいて、図10,図11に示す第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略するものとする。
この実施形態は、基本的な構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、バッテリボックス16内と車体側の電気接続をコネクタ接続機構(43)を用いてバッテボックス16の位置決め固定の都度に行うのではなく、バッテリボックス16内の端子と車体側の端子を常に接続ケール50a,50b(図10参照)によって接続している点が異なる。この実施形態の場合、バッテリボックス16には接続ケーブル50a,50bが常に接続されるため、接続ケーブル50a,50bは、バッテリボックス16の傾動操作を阻害しないようにある程度の弛みをもたせて長さが設定されている。
この実施形態は、基本的な構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、バッテリボックス16内と車体側の電気接続をコネクタ接続機構(43)を用いてバッテボックス16の位置決め固定の都度に行うのではなく、バッテリボックス16内の端子と車体側の端子を常に接続ケール50a,50b(図10参照)によって接続している点が異なる。この実施形態の場合、バッテリボックス16には接続ケーブル50a,50bが常に接続されるため、接続ケーブル50a,50bは、バッテリボックス16の傾動操作を阻害しないようにある程度の弛みをもたせて長さが設定されている。
また、この実施形態の場合、図11に示すように、バッテリボックス16の内部の電力配線51a,51bの途中に常閉型の開閉スイッチ52が介装され、位置決め装置90の位置決めピン31がバッテリボックス16の嵌合穴33に嵌入されたときに、位置決めピン31の先端部によって開閉スイッチ52が押されるようになっている。したがって、この実施形態の場合も、バッテリボックス16の位置決め固定が完了するまでは電力を完全に遮断状態に維持し、バッテリボックス16の位置決め固定が完了した時点でバッテリの通電を可能にできる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、電動式鞍乗り型車両として電動式の自動二輪車を一例として説明したが、電動式鞍乗り車両は、三輪車両や四輪車両であっても良い。
1…電動式の自動二輪車(電動式鞍乗り型車両)
3…ハンドルパイプ
4…メインフレーム
5…ピボットフレーム
13…ダウンフレーム
14…ロアフレーム
15…フレーム枠
16…バッテリボックス(バッテリ収納部)
17…ボックス本体
17a…開口
18…蓋部材
19…バッテリ
20…バッテリ収納スロット
21…揺動軸
23…バスバー
25…位置決め機構
28…規制アーム
31…位置決めピン
33…嵌合穴33
34…嵌合部
37…揺動角規制手段
Wr…後輪
3…ハンドルパイプ
4…メインフレーム
5…ピボットフレーム
13…ダウンフレーム
14…ロアフレーム
15…フレーム枠
16…バッテリボックス(バッテリ収納部)
17…ボックス本体
17a…開口
18…蓋部材
19…バッテリ
20…バッテリ収納スロット
21…揺動軸
23…バスバー
25…位置決め機構
28…規制アーム
31…位置決めピン
33…嵌合穴33
34…嵌合部
37…揺動角規制手段
Wr…後輪
Claims (8)
- 複数のバッテリ(19)を車体に脱着可能に搭載する電動式鞍乗り型車両において、
車体フレームは、ヘッドパイプ(3)から車体後方に延出するメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後端部の近傍から車体下方に延出して後輪(Wr)を揺動可能に枢支するピボットフレーム(5)と、前記メインフレーム(4)の前端部の近傍から車体下方に延出するダウンフレーム(13)と、前記ピボットフレーム(5)と前記ダウンフレーム(13)の下端部同士を連結するロアフレーム(14)と、を備え、
前記車体フレームのメインフレーム(4)、ピボットフレーム(5)、ダウンフレーム(13)、ロアフレーム(14)から成るフレーム枠(15)の内側に、前記複数のバッテリ(19)を脱着可能に収納するバッテリ収納部(16)が揺動可能に設けられていることを特徴とする電動式鞍乗り型車両。 - 前記バッテリ収納部は、一端面が開口したボックス本体(17)と、このボックス本体(17)の開口(17a)を閉塞する蓋部材(18)と、を備えた箱型形状のバッテリボックス(16)によって構成され、
このバッテリボックス(16)の外面のうちの、前記蓋部材(18)の配置される面と直交し相互対向する二面に、前記フレーム枠(15)に回動可能に支持される揺動軸(21)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動式鞍乗り型車両。 - 前記フレーム枠(15)と前記バッテリボックス(16)との間には、前記バッテリボックス(16)を規定の車両搭載姿勢で位置決め固定する位置決め機構(25)を備え、
前記位置決め機構(25)は、
前記バッテリボックス(16)の前記揺動軸(21)を備える面と直交する面と係合して前記バッテリボックス(16)の揺動を規制する規制アーム(28)と、
位置決めピン(31)と嵌合穴(33)による嵌合によって前記バッテリボックス(16)を前記フレーム枠(15)に位置決め固定する嵌合部(34)と、
を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電動式鞍乗り型車両。 - 前記位置決め機構(25)は、前記揺動軸(21)から径方向外側に離間した前記バッテリボックス(16)上の揺動端の近傍部と、該揺動端の近傍部に対向する前記フレーム枠(15)側の部位との間に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電動式鞍乗り型車両。
- 前記バッテリボックス(16)と前記フレーム枠(15)の間には、前記バッテリボックス(16)が規定角度まで揺動したときに、前記バッテリボックス(16)のそれ以上の揺動を規制する揺動角規制手段(37)を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電動式鞍乗り型車両。
- 前記バッテリボックス(16)は、車体搭載状態において、上面側に前記蓋部材(18)が配置されるとともに前面および後面に前記揺動軸(21)が設けられ、
前記バッテリボックス(16)の前後の揺動軸(21)は、前記ダウンフレーム(13)と前記ピボットフレーム(5)とにそれぞれ回動可能に支持され、
前記位置決め機構(25)は前記ピボットフレーム(5)と前記バッテリボックス(16)の間に設置され、
前記規制アーム(28)は、前記バッテリボックス(16)の車幅方向左右の面と係合して前記バッテリボックス(16)の揺動を規制し、
前記嵌合部(34)は、前記ピボットフレーム(5)側の部材と前記バッテリボックス(16)の後面との間に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の電動式鞍乗り型車両。 - 前記揺動軸(21)は、前記バッテリボックス(16)の前面と後面のほぼ中央位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電動式鞍乗り型車両。
- 前記バッテリボックス(16)の内部には、複数のバッテリ(19)を区画して挿入配置するためのバッテリ収納スロット(20)が設けられるとともに、前記バッテリ(19)同士の電極を接続するバスバー(23)とが設けられていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の電動式鞍乗り型車両。
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2012
- 2012-03-30 JP JP2012081995A patent/JP2013209054A/ja active Pending
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