JP5861642B2 - 露光装置、露光方法、露光装置のメンテナンス方法、露光装置の調整方法、デバイス製造方法、及びダミー基板 - Google Patents

露光装置、露光方法、露光装置のメンテナンス方法、露光装置の調整方法、デバイス製造方法、及びダミー基板 Download PDF

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Description

本発明は、露光装置、露光方法、露光装置のメンテナンス方法、露光装置の調整方法、デバイス製造方法、及びダミー基板に関する。
本願は、2009年11月9日に、日本に出願された特願2009−256372号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
リソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。露光装置は、基板をリリース可能に保持する基板保持部を備え、その基板保持部に保持された基板を露光する。
米国特許出願公開第2006/0132737号明細書
基板保持部が保持可能なダミー基板を用いて所定の処理を行う場合、例えば劣化したダミー基板を使用し続けると、その所定の処理を良好に実行できなくなる可能性がある。その結果、露光不良が発生する等、露光性能が低下し、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明の態様は、ダミー基板を用いる処理を良好に実行でき、露光性能の低下を抑制できる露光装置、露光方法、露光装置のメンテナンス方法、及び露光装置の調整方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、基板をリリース可能に保持して移動可能な基板保持部と、基板保持部が保持可能なダミー基板の使用の状態を管理する管理装置と、を備える露光装置が提供される。
本発明の一つの態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、前記基板をリリース可能に保持して移動可能な基板保持部と、前記基板保持部が保持可能なダミー基板の使用の状態理する管理装置と、前記管理装置が管理する前記ダミー基板の使用の状態と、前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断する制御装置と、を備え、前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められる露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、基板保持部に保持された基板を露光光で露光することと、基板保持部でダミー基板を保持してダミー基板を使用して所定の処理を実行することと、ダミー基板の使用の状態を管理することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の一つの態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、基板保持部に保持された前記基板を前記露光光で露光することと、前記基板保持部でダミー基板を保持して前記ダミー基板を使用して所定の処理を実行することと、前記ダミー基板の使用の状態を管理することと、前記ダミー基板の使用の状態と、前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断することと、を含み、前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められる露光方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第3態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置のメンテナンス方法であって、基板をリリース可能に保持する基板保持部にダミー基板を保持することと、ダミー基板と所定部材との間で液体を保持して所定部材をメンテナンスすることと、ダミー基板の使用の状態を管理することと、を含むメンテナンス方法が提供される。
本発明の一つの態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置のメンテナンス方法であって、前記基板をリリース可能に保持する基板保持部にダミー基板を保持することと、前記ダミー基板と所定部材との間で液体を保持して前記所定部材をメンテナンスすることと、前記ダミー基板の使用の状態を管理することと、前記ダミー基板の使用の状態と前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断すること、を含み、前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められるメンテナンス方法が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、第5態様のメンテナンス方法でメンテナンスされた露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置の調整方法であって、基板をリリース可能に保持する基板保持部にダミー基板を保持することと、基板保持部にダミー基板を保持した状態で、所定装置を調整することと、ダミー基板の使用の状態を管理することと、を含む調整方法が提供される。
本発明の一つの態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置の調整方法であって、前記基板をリリース可能に保持する基板保持部にダミー基板を保持することと、前記基板保持部にダミー基板を保持した状態で、所定装置を調整することと、前記ダミー基板の使用の状態を管理することと、前記ダミー基板の使用の状態と前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断することと、を含み、前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められる調整方法が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、第7態様の調整方法で調整された露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第9の態様に従えば、基板に液体を介して露光光を照射する露光する露光装置の基板保持部にリリース可能に保持されるダミー基板であって、露光装置での使用の内容に応じた管理パラメータが定められているダミー基板が提供される。
本発明の一つの態様に従えば、基板に液体を介して露光光を照射する露光する露光装置の基板保持部にリリース可能に保持されるダミー基板であって、前記ダミー基板のそれぞれを識別する識別マークを有し、前記識別マークによって前記露光装置での前記ダミー基板の使用の内容ごとの履歴と対応付けられ、前記露光装置での使用の内容ごとに応じた管理パラメータが定められているダミー基板が提供される。
本発明に係る態様によれば、露光性能の低下を抑制でき、不良デバイスの発生を抑制できる。
露光装置の一例を示す概略構成図である。 図1の一部を示す平面図である。 液浸部材の一例を示す側断面図である。 露光装置の動作の一例を示す模式図である。 ダミー基板の一例を示す側断面図である。 ダミー基板の一例を示す側断面図である。 露光装置の動作の一例を示すフローチャートである。 露光装置の動作の一例を示す模式図である。 露光装置の動作の一例を示す模式図である。 デバイス製造方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY及びθZ方向とする。
図1は、本発明に係る一実施形態における露光装置EXを含むデバイス製造システムSYSの一例を示す概略構成図、図2は、図1の一部を示す平面図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、露光光ELの光路の少なくとも一部が液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。液浸空間は、液体で満たされた部分(空間、領域)である。基板Pは、液浸空間LSの液体LQを介して露光光ELで露光される。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
また、本実施形態の露光装置EXは、例えば米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板Pを保持して移動可能な基板ステージと、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測器(計測部材)を搭載して移動可能な計測ステージとを備えた露光装置である。
図1及び図2において、露光装置EXは、マスクMをリリース可能に保持するマスク保持部5を有し、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ6と、基板Pをリリース可能に保持する基板保持部7を有し、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ8と、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測器24を搭載して移動可能な計測ステージ23と、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、マスクステージ6、基板ステージ8、及び計測ステージ23の位置を計測する干渉計システム16と、基板Pのアライメントマークを検出するアライメントシステム19と、基板Pを搬送する搬送システム4と、基板Pに照射される露光光ELの光路が液体LQで満たされるように基板Pとの間で液体LQを保持する液浸部材9と、基板Pが処理される内部空間14を形成するチャンバ部材15Aを有するチャンバ装置15と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置1と、制御装置1に接続され、露光に関する各種の情報が記憶される記憶装置2とを備えている。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、例えばガラス板等の透明板と、その透明板上にクロム等の遮光材料を用いて形成されたパターンとを有する透過型マスクを含む。なお、マスクMとして、反射型マスクを用いることもできる。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えばシリコンウエハのような半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。また、基板Pが、感光膜に加えて別の膜を含んでもよい。例えば、基板Pが、反射防止膜を含んでもよいし、感光膜を保護する保護膜(トップコート膜)を含んでもよい。
露光装置EXは、基板処理装置CDと接続されている。本実施形態において、基板処理装置CDは、コータ・デベロッパ装置を含む。基板処理装置CDは、基板に所定の膜を形成可能な膜形成装置、及び露光後の基板Pを現像する現像装置を含む。膜形成装置は、例えば米国特許出願公開第2006/0068110号明細書等に開示されているような、感光材の溶液をスピンコーティング法に基づいて基板に塗布することによって、基板上に感光膜を形成可能な塗布装置を含む。膜形成装置は、感光膜のみならず、保護膜及び反射防止膜等、各種の膜を基板上に形成可能である。
本実施形態において、露光装置EXには、基板Pを収容可能な収容装置13が接続される。収容装置13は、チャンバ装置15の所定位置に接続される。本実施形態において、収容装置13は、例えばFOUP(Front Opening Unified Pod)と呼ばれる基板収容装置を含む。収容装置13は、例えば1ロット分(例えば50枚)の基板Pを収容可能である。
また、本実施形態において、収容装置13は、ダミー基板DPを収容可能である。ダミー基板DPは、露光用の基板Pとは別の、異物を放出しにくい高いクリーン度を有する(クリーンな)部材である。本実施形態において、ダミー基板DPは、基板Pとほぼ同じ外形である。本実施形態において、基板P及びダミー基板DPは、円形のプレート状の部材である。基板保持部7は、ダミー基板DPを保持可能である。収容装置13は、複数のダミー基板DPを収容可能である。収容装置13は、例えば1ロット分の基板Pの数と同じ数(例えば50枚)のダミー基板DPを収容可能である。
また、本実施形態において、露光装置EXは、搬送システム4の搬送経路の少なくとも一部に配置され、ダミー基板DPを収容する収容装置17を備えている。本実施形態において、収容装置17は、収容装置13が収容可能なダミー基板DPの数(例えば50枚)よりも少ない数のダミー基板DPを収容する。本実施形態において、収容装置17は、ダミー基板DPを2枚収容可能である。なお、収容装置17が、収容装置13が収容可能なダミー基板DPの数よりも多い数のダミー基板DPを収容してもよいし、同じ数のダミー基板DPを収容してもよい。以下の説明において、収容装置17を適宜、バッファ部17、と称する。バッファ部17は、ダミー基板DPを一時的に保管可能である。
本実施形態において、搬送システム4は、基板P及びダミー基板DPのそれぞれを搬送可能である。搬送システム4は、基板Pを、収容装置13と、基板ステージ8(基板保持部7)と、基板処理装置CDとの間で搬送可能である。また、搬送システム4は、ダミー基板DPを、収容装置13と、バッファ部17と、基板ステージ8(基板保持部7)との間で搬送可能である。
本実施形態において、搬送システム4は、基板ステージ8に基板Pを搬入(ロード)する第1搬送部材4Aと、基板ステージ8から基板Pを搬出(アンロード)する第2搬送部材4Bとを備えている。本実施形態において、第1搬送部材4Aは、バッファ部17に配置されているダミー基板DPを基板ステージ8に搬送可能である。第2搬送部材4Bは、基板ステージ8に保持されているダミー基板DPをバッファ部17に搬送可能である。また、第2搬送部材4Bは、バッファ部17に収容されているダミー基板DPを収容装置13に搬送可能である。また、第2搬送部材4Bは、収容装置13に収容されているダミー基板DPをバッファ部17に搬送可能である。
なお、搬送システム4が、第1、第2搬送部材4A、4Bとは別の搬送部材を備えていてもよい。また、搬送システム4が、第2搬送部材4Bとは異なる搬送部材を用いて、収容装置13とバッファ部17との間におけるダミー基板DPの搬送を実行してもよい。
また、露光装置EXは、ダミー基板DPの使用の状態を管理する管理装置3を備えている。管理装置3は、複数のダミー基板DPそれぞれの使用の状態を管理することができる。管理装置3は、例えばダミー基板DPが使用される時間を計測するタイマー、及びダミー基板DPが使用される回数を計測するカウンタ等を含む。管理装置3は、制御装置1に接続される。
また、記憶装置2には、予め定められた管理パラメータが記憶されている。制御装置1は、管理装置3の出力と、記憶装置2に記憶されている管理パラメータとに基づいて、ダミー基板DPの使用の可否を判断する。
照明系ILは、所定の照明領域IRに露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を、均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとして、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光を用いる。
マスクステージ6は、マスク保持部5でマスクMを保持した状態で、照明領域IRを含むベース部材18のガイド面18G上を移動可能である。マスクステージ6は、例えば米国特許第6452292号明細書に開示されているような平面モータを含む駆動システムの作動により、ガイド面18G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
投影光学系PLは、所定の投影領域PRに露光光ELを照射する。投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELが照射可能な位置(露光位置)を含む。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、又は1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸は、Z軸と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
投影光学系PLは、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する射出面11を有する。射出面11は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い終端光学素子10に配置されている。投影領域PRは、射出面11から射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。本実施形態において、射出面11は、−Z方向を向いており、XY平面と平行である。なお、−Z方向を向いている射出面11は、凸面であってもよいし、凹面であってもよい。
また、露光装置EXは、投影光学系PLの結像特性を調整する結像特性調整システムPLCを備えている。結像特性調整システムPLCの例は、例えば米国特許第4666273号明細書、米国特許第6235438号明細書、及び米国特許出願公開第2005/0206850号明細書等に開示されている。本実施形態の結像特性調整システムPLCは、投影光学系PLの複数の光学素子の一部を移動可能な駆動装置を含む。駆動装置は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち特定の光学素子を光軸方向(Z軸方向)に移動可能である。また、駆動装置は、特定の光学素子を光軸に対して傾斜可能である。結像特性調整システムPLCは、投影光学系PLの特定の光学素子を動かすことによって、投影光学系PLの各種収差(投影倍率、ディストーション、球面収差等)及び像面位置(焦点位置)等を含む結像特性を調整する。また、結像特性調整システムPLCは、投影光学系PLの特定の光学素子を動かすことによって、露光位置(投影領域PRの位置)を調整可能である。なお、結像特性調整システムは、投影光学系PLの光学素子を収容する鏡筒の内部に保持されている一部の光学素子同士の間の空間の気体の圧力を調整する圧力調整装置を含んでもよい。結像特性調整システムPLCは、制御装置1により制御される。
基板ステージ8は、基板保持部7で基板Pを保持した状態で、投影領域PRを含むベース部材20のガイド面20G上を移動可能である。基板保持部7は、射出面11から射出される露光光ELが照射可能な露光位置(投影領域PRの位置)において基板Pをリリース可能に保持する。基板ステージ8は、例えば米国特許第6452292号明細書に開示されているような平面モータを含む駆動システムの作動により、ガイド面20G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
本実施形態において、基板保持部7に保持された基板Pの表面と、その基板Pの周囲に配置される基板ステージ8の上面22とは、同一平面内に配置される(面一である)。上面22は、平坦である。本実施形態において、基板保持部7に保持された基板Pの表面、及び基板ステージ8の上面22は、XY平面とほぼ平行である。
なお、基板保持部7に保持された基板Pの表面と上面22とが同一平面内に配置されてなくてもよいし、基板Pの表面及び上面22の少なくとも一方がXY平面と非平行でもよい。
なお、基板ステージ8の上面22が、例えば米国特許出願公開第2007/0177125号明細書、米国特許出願公開第2008/0049209号明細書等に開示されているような、基板ステージにリリース可能に保持されるプレート部材の上面でもよい。
計測ステージ23は、計測器24(計測部材)を搭載した状態で、投影領域PRを含むベース部材20のガイド面20G上を移動可能である。計測ステージ23は、例えば米国特許第6452292号明細書に開示されているような平面モータを含む駆動システムの作動により、ガイド面20G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
計測器24は、露光光ELを計測可能である。本実施形態において、計測器24は、例えば米国特許出願公開第2002/0041377号明細書に開示されているような、投影光学系PLによって形成される空間像(投影光学系PLの結像特性)を計測する空間像計測システムの少なくとも一部である。
また、本実施形態において、計測ステージ23は、例えば米国特許第4465368号明細書に開示されているような、照度むら計測システムの少なくとも一部を搭載する。また、計測ステージ23は、例えば米国特許第6721039号明細書に開示されているような、投影光学系PLの露光光ELの透過率の変動量を計測可能な計測システムの少なくとも一部を搭載する。また、計測ステージ23は、例えば米国特許出願公開第2002/0061469号明細書等に開示されているような、照射量計測システム(照度計測システム)の少なくとも一部を搭載する。また、計測ステージ23は、例えば欧州特許第1079223号明細書に開示されているような、波面収差計測システムの少なくとも一部を搭載する。
チャンバ装置15は、基板Pが処理される内部空間14を形成するチャンバ部材15Aと、その内部空間14の環境を調整する空調装置15Bとを備えている。内部空間14の環境は、内部空間14の温度、湿度、圧力、及びクリーン度を含む。チャンバ部材15Aは、露光位置を含み、空調装置15Bによって温度調整される内部空間14を形成する。
基板ステージ8は、内部空間14において移動する。
マスクステージ6、基板ステージ8、及び計測ステージ23の位置は、レーザ干渉計ユニット16A、16Bを含む干渉計システム16によって計測される。レーザ干渉計ユニット16Aは、マスクステージ6の位置を計測可能である。レーザ干渉計ユニット16Bは、基板ステージ8及び計測ステージ23の位置を計測可能である。基板Pの露光処理を実行するとき、あるいは所定の計測処理を実行するとき、制御装置1は、干渉計システム16の計測結果に基づいて、マスクステージ6(マスクM)、基板ステージ8(基板P)、及び計測ステージ23(計測器24)の位置制御を実行する。
なお、露光装置EXが、例えば米国特許出願公開第2007/0288121号明細書に開示されているような、基板ステージ8の上面22に配置されたスケールを計測可能なエンコーダヘッドを複数有するエンコーダシステムを備えていてもよい。
また、基板Pの露光が実行される前に、基板Pのアライメントマークがアライメントシステム19によって検出される。本実施形態において、アライメントシステム19は、例えば米国特許第5493403号明細書等に開示されているような、FIA(Field Image Alignment)方式のアライメントシステムである。アライメントシステム19は、基板Pのアライメントマークの画像を取得して、基板P(ショット領域S1〜S21)の位置を検出する。また、アライメントシステム19は、基板Pのアライメントマークのみならず、各種のマークを検出することができる。
図3は、本実施形態に係る液浸部材9の一例を示す側断面図である。液浸部材9は、露光光ELの光路の少なくとも一部が液体LQで満たされるように液浸空間LSを形成可能である。液浸部材9の少なくとも一部は、射出面11から射出される露光光ELの光路の周囲の少なくとも一部に配置されている。本実施形態において、液浸部材9は、Z軸方向から見て環状の部材である。本実施形態において、液浸部材9の少なくとも一部は、終端光学素子10及び露光光ELの光路の周囲に配置される。
液浸空間LSは、終端光学素子10と、終端光学素子10から射出される露光光ELが照射可能な位置(投影領域PRの位置)に配置される物体との間の露光光ELの光路が液体LQで満たされるように形成される。液浸部材9は、その物体が対向可能な下面12を有する。射出面11と物体との間の露光光ELの光路が液体LQで満たされるように下面12と物体との間で液体LQが保持される。
本実施形態において、投影領域PRに配置可能な物体は、投影光学系PLの像面側(終端光学素子10の射出面11側)で投影領域PRに対して移動可能な物体であり、射出面11及び下面12と対向する位置に移動可能な物体である。本実施形態において、射出面11及び下面12と対向する位置に移動可能な物体は、基板ステージ8、基板ステージ8に保持された基板P、基板ステージ8に保持されたダミー基板DP、及び計測ステージ23の少なくとも一つを含む。
液浸部材9の下面12は、物体の表面(基板ステージ8の上面22、基板ステージ8に保持された基板Pの表面、基板ステージ8に保持されたダミー基板DPの表面、及び計測ステージ23の上面50の少なくとも一つ)との間で液体LQを保持可能である。液浸部材9は、射出面11と物体の表面(上面)との間の露光光ELの光路が液体LQで満たされるように、下面12と物体の表面との間で液体LQを保持して液浸空間LSを形成する。一方側の射出面11及び下面12と、他方側の物体の表面(上面)との間に液体LQが保持されることによって、終端光学素子10と物体との間の露光光ELの光路が液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。
本実施形態においては、基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域が液体LQで覆われるように液浸空間LSが形成される。液体LQの界面(メニスカス、エッジ)LGの少なくとも一部は、液浸部材9の下面12と基板Pの表面との間に形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。
ここで、図3を用いる説明においては、投影領域PR(終端光学素子10及び液浸部材9と対向する位置)に基板Pが配置される場合を例にして説明するが、上述のように、基板ステージ8、ダミー基板DP、及び計測ステージ23の少なくとも一つを配置することもできる。
図3に示すように、液浸部材9は、射出面11と対向する位置に開口30を有する。射出面11から射出された露光光ELは、開口30を通過して、基板Pに照射可能である。
また、液浸部材9は、開口30の周囲に配置され、基板Pの表面と対向可能な平坦面21を有する。平坦面21は、基板Pの表面との間で液体LQを保持する。液浸部材9の下面12の少なくとも一部は、平坦面21を含む。
液浸部材9は、液体LQを供給可能な供給口27と、液体LQを回収可能な回収口28とを備えている。供給口27は、基板Pの露光の少なくとも一部において、液体LQを供給する。回収口28は、基板Pの露光の少なくとも一部において、液体LQを回収する。
供給口27は、露光光ELの光路の近傍において、その光路に面するように配置されている。供給口27は、供給流路34を介して、液体供給装置31と接続されている。液体供給装置31は、クリーンで温度調整された液体LQを送出可能である。供給流路34は、液浸部材9の内部流路、及びその内部流路と液体供給装置31とを接続する供給管で形成される流路を含む。液体供給装置31から送出された液体LQは、供給流路34を介して供給口27に供給される。
回収口28は、液浸部材9の下面12と対向する基板P(物体)上の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。本実施形態においては、回収口28は、平坦面21の周囲に配置されている。回収口28は、基板Pの表面と対向する液浸部材9の所定位置に配置されている。回収口28には、複数の孔(holes, openingsあるいはpores)を含むプレート状の多孔部材29が配置されている。なお、回収口28に、網目状に多数の小さい孔が形成された多孔部材であるメッシュフィルタが配置されてもよい。本実施形態において、液浸部材9の下面12は、多孔部材29の下面を含む。基板Pの露光の少なくとも一部において、多孔部材29の下面は、基板Pに面する。基板P上の液体LQは、多孔部材29の孔を介して回収される。
回収口28は、回収流路35を介して、液体回収装置33と接続されている。液体回収装置33は、回収口28を真空システムに接続可能であり、回収口28を介して液体LQを吸引可能である。回収流路35は、液浸部材9の内部流路、及びその内部流路と液体回収装置33とを接続する回収管で形成される流路を含む。回収口28から回収された液体LQは、回収流路35を介して、液体回収装置33に回収される。
本実施形態においては、制御装置1は、供給口27からの液体LQの供給動作と並行して、回収口28からの液体LQの回収動作を実行することによって、一方側の終端光学素子10及び液浸部材9と、他方側の物体との間に液体LQで液浸空間LSを形成可能である。
なお、液浸部材9として、例えば米国特許出願公開第2007/0132976号明細書、欧州特許出願公開第1768170号明細書に開示されているような液浸部材(ノズル部材)を用いることができる。
次に、基板Pの露光時における露光装置EXの動作の一例について説明する。図4は、基板ステージ8に保持されている基板Pの平面図である。基板Pの露光において、基板Pが基板保持部7に保持される。また、基板Pに照射される露光光ELの光路が液体LQで満たされるように液浸部材9と基板Pとの間に液体LQが保持される。図4に示すように、基板P上には、露光対象領域である複数のショット領域S1〜S21がマトリクス状に設定される。また、図4に示すように、本実施形態においては、投影領域PRは、X軸方向を長手方向とするスリット状である。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。基板Pのショット領域S1〜S21の露光時において、マスクM及び基板Pは、XY平面内の所定の走査方向に移動される。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。制御装置1は、マスクMを保持したマスクステージ6(マスク保持部5)と、基板Pを保持した基板ステージ8(基板保持部7)とを、露光光ELの光路に対してY軸方向に同期移動する。
制御装置1は、マスクステージ6及び基板ステージ8を制御して、基板Pのショット領域S1〜S21を投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明領域IRに対してマスクMのパターン形成領域をY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと液浸空間LSの液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射する。これにより、基板保持部7に保持された基板Pのショット領域S1〜S21は、投影光学系PLの射出面11から射出される露光光ELで液体LQを介して露光され、マスクMのパターンの像が基板Pのショット領域S1〜S21に投影される。
各ショット領域S1〜S21を露光するときには、制御装置1は、基板ステージ8を制御して、投影領域PR(終端光学素子10)に対して基板PをY軸方向に移動する。また、あるショット領域(例えば第1ショット領域S1)の露光が終了した後、次のショット領域(例えば第2ショット領域S2)を露光するために、制御装置1は、終端光学素子10からの露光光ELの射出を停止した状態で、投影領域PRが次のショット領域の露光開始位置に配置されるように、基板ステージ8を制御して、終端光学素子10に対して基板PをXY平面内の所定方向に移動する。
本実施形態においては、制御装置1は、投影領域PRが、図4中、例えば矢印R1に沿って移動するように、終端光学素子10と基板P(基板ステージ8)を相対的に移動しつつ、終端光学素子10の射出面11から露光光ELを射出して、投影領域PRに露光光ELを照射して、基板P上の各ショット領域S1〜S21を順次露光する。
以下の説明において、矢印R1に沿って移動する基板ステージ8の移動軌跡を適宜、移動軌跡R1、と称する。
次に、図5及び図6を参照して、ダミー基板DPについて説明する。図5及び図6は、本実施形態に係るダミー基板DPの一例を示す側断面図である。上述のように、ダミー基板DPは、基板Pとほぼ同じ外形である。基板保持部7は、ダミー基板DPを保持可能である。ダミー基板DPが基板保持部7に保持されるとき、ダミー基板DPの表面の少なくとも一部が基板保持部7に対向する。以下の説明において、基板保持部7と対向するダミー基板DPの表面の少なくとも一部を適宜、ダミー基板DPの下面SB、と称し、下面SBの反対方向を向くダミー基板DPの表面の少なくとも一部を適宜、ダミー基板DPの上面SA、と称する。基板保持部7は、ダミー基板DPの下面SBを保持する。
ダミー基板DPが基板保持部7に保持された状態で、基板ステージ8の上面22は、ダミー基板DPの上面SAの周囲に配置される。ダミー基板DPが基板保持部7に保持された状態で、ダミー基板DPの上面SAと、基板ステージ8の上面22とは、ほぼ同一平面内に配置される(ほぼ面一である)。また、ダミー基板DPが基板保持部7に保持された状態で、ダミー基板DPの上面SAは、終端光学素子10の射出面11及び液浸部材9の下面12と対向可能である。
図5に示すように、本実施形態において、ダミー基板DPは、基材Wと、その基材Wの表面の少なくとも一部に形成された膜Fとを含む。本実施形態において、ダミー基板DPの上面SA、下面SB、及び上面SAと下面SBとを結ぶ側面SCのそれぞれは、膜Fの表面である。なお、図6に示すように、上面SA及び側面SCが膜Fの表面であり、下面SBが基材Wの表面でもよい。あるいは、上面SAが膜Fの表面であり、側面SC及び下面SBが基材Wの表面でもよい。
本実施形態において、ダミー基板DPの基材Wは、デバイス製造用の基板Pの基材と同じである。本実施形態において、ダミー基板DPの基材Wは、シリコンウエハ(所謂、ベアウエハ)である。
本実施形態において、膜Fは、液体LQに対して撥液性である。本実施形態において、膜Fは、フッ素を含む樹脂(フッ素系樹脂)で形成されている。本実施形態において、膜Fは、テフロン(登録商標)で形成される。なお、膜Fが、CVD法で形成されたシリコン炭窒化(SiCN)膜でもよい。
次に、上述の構成を有する露光装置EXの動作の一例について、図7のフローチャート、及び図8、図9の模式図を参照して説明する。
本実施形態においては、ダミー基板DPを使用して所定の処理が実行される。ダミー基板DPを用いる処理は、露光装置EXの所定装置(基板ステージ8、投影光学系PL等)を調整する調整処理、及び露光装置EXの所定部材(液浸部材9、終端光学素子10等)をメンテナンスするメンテナンス処理の少なくとも一方を含む。
本実施形態において、調整処理及びメンテナンス処理を含む所定の処理は、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で実行される。
本実施形態において、調整処理は、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、投影光学系PLの射出面11から射出される露光光ELの照射量を調整する処理、及び投影光学系PLを調整する処理の少なくとも一方を含む。また、調整処理は、ダミー基板DPが基板保持部7に保持された状態でマスクステージ6と基板ステージ8との同期移動誤差を調整する処理を含む。
本実施形態において、メンテナンス処理は、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、液浸部材の少なくとも一部をクリーニングする処理、及び露光光ELで投影光学系PLの少なくとも一部を光洗浄する処理の少なくとも一方を含む。
図7に示すように、本実施形態の露光方法は、基板保持部7でダミー基板DPを保持してダミー基板DPを使用して所定装置の調整処理を実行すること(ステップSP1)と、基板保持部7に保持された基板Pを露光光ELで露光すること(ステップSP2)と、基板保持部7でダミー基板DPを保持してダミー基板DPを使用して所定部材のメンテナンス処理を実行すること(ステップSP3)とを含む。
本実施形態においては、ダミー基板DPを用いる所定の処理が実行される前に、バッファ部17にダミー基板DPが予め収容される。制御装置1は、収容装置13に収容されている複数(例えば50枚)のダミー基板DPのうち、2枚のダミー基板DPを選択し、その2枚のダミー基板DPを、搬送システム4を用いてバッファ部17に収容する。
本実施形態において、ダミー基板DPの使用は、基板保持部7に保持された状態における使用を含む。ダミー基板DPを用いる所定の処理を実行する場合、制御装置1は、搬送システム4を用いて、バッファ部17に収容されているダミー基板DPを基板保持部7に搬入する。
制御装置1は、ダミー基板DPを使用する調整処理を実行するために、バッファ部17に収容されている2枚のダミー基板DPのうち、1枚のダミー基板DPを選択し、その選択したダミー基板DPを、搬送システム4を用いて基板保持部7に搬入する。基板保持部7は、そのダミー基板DPを保持する。
制御装置1は、ダミー基板DPが基板保持部7に保持された後、その基板保持部7に保持されたダミー基板DPを使用して、調整処理を開始する(ステップSP1)。
図8は、投影光学系PLの射出面11から射出される露光光ELの照射量の調整処理を実行している状態の一例を示す。図8に示すように、露光光ELの照射量の調整処理は、投影光学系PLの射出面11と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとを対向させた状態で実行される。制御装置1は、射出面11とダミー基板DPとを対向させた状態で、射出面11から露光光ELを射出させつつ、射出面11から射出される露光光ELの照射量を調整する。射出面11から射出された露光光ELは、ダミー基板DPに照射される。本実施形態においては、照明系ILに、露光光ELの照射量を計測可能な照射量センサが配置されている。露光光ELの光源から射出され、照明系ILを通過した露光光ELは、投影光学系PLに入射し、その投影光学系PLの複数の光学素子を介して射出面11より射出され、ダミー基板DPに照射される。制御装置1は、露光光ELの光源から射出され照明系ILを通過する露光光ELの照射量を、照明系ILに配置されている照射量センサで計測する。制御装置1は、その照射量センサの計測結果に基づいて、射出面11から射出される露光光ELの照射量を導出することができる。制御装置1は、その照射量センサの計測結果に基づいて、例えば光源(本実施形態においてはArFエキシマレーザ装置)の出力を調整することによって、露光光ELの照射量を調整することができる。
このように、本実施形態において、ダミー基板DPの使用は、射出面11と対向した状態における使用を含む。また、ダミー基板DPを使用することは、射出面11から射出された露光光ELをダミー基板DPに照射することを含む。本実施形態においては、露光光ELの照射量の調整処理において、ダミー基板DPに露光光ELが照射されるので、露光光ELが露光装置EXの好ましくない部位に照射されてしまうことを防ぐことができる。
例えば、調整処理において、基板ステージ8の上面22、あるいは計測ステージ23の上面50に露光光ELが照射されてしまうと、それら上面22、50が露光光ELの照射により劣化してしまう可能性がある。本実施形態においては、ダミー基板DPに露光光ELを照射することによって、露光光ELの照射による上面22、50等の劣化を抑制することができる。
また、図8に示すように、露光光ELの照射量の調整処理は、終端光学素子10及び液浸部材9と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間に液体LQが保持された状態で実行される。このように、本実施形態において、ダミー基板DPを使用することは、終端光学素子10及び液浸部材9との間において液体LQを保持することを含む。
次に、ダミー基板DPを使用して、投影光学系PLを調整する処理の一例について説明する。投影光学系PLの調整処理も、投影光学系PLの射出面11と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとを対向させた状態で実行される。制御装置1は、基板保持部7でダミー基板DPを保持した状態で、図4を参照して説明したように、基板ステージ8を移動軌跡R1に沿って移動させつつ、投影光学系PLの射出面11から露光光ELを射出する。すなわち、制御装置1は、射出面11と基板保持部7に保持されたダミー基板DPとを対向させた状態で、基板ステージ8を移動軌跡R1に沿って移動しながら、投影光学系PLの射出面11から露光光ELを射出させる。投影光学系PLの射出面11から射出された露光光ELは、ダミー基板DPに照射される。制御装置1は、ダミー基板DPに仮想的に設定されたショット領域S1〜S21に露光光ELが照射されるように射出面11とダミー基板DPとを対向させた状態で、そのダミー基板DPを移動軌跡R1に沿って移動しながら、射出面11から露光光ELを射出する。すなわち、制御装置1は、ダミー基板DPに仮想的に設定されたショット領域S1〜S21を順次露光(ダミー露光)する。
本実施形態において、投影光学系PLの調整処理のためのダミー露光は、終端光学素子10及び液浸部材9と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間に液体LQが保持された状態で実行される。
ダミー露光が終了した後、制御装置1は、投影光学系PLに対する基板ステージ8及び計測ステージ23の位置を制御して、射出面11と対向する位置に計測ステージ23の計測器24を配置する。制御装置1は、投影光学系PLの射出面11から露光光ELを射出して、計測器24に露光光ELを照射する。上述のように、本実施形態において、計測器24は、空間像計測システムを含み、投影光学系PLによって形成される空間像(投影光学系PLの結像特性)を計測可能である。制御装置1は、計測器24の計測結果に基づいて、結像特性調整システムPLCを制御する。すなわち、制御装置1は、計測器24の計測結果に基づいて、投影光学系PLが所期の結像特性になるように、結像特性調整システムPLCを用いて、投影光学系PLの結像特性を調整する。
このように、本実施形態において、ダミー基板DPを使用することは、射出面11と対向された状態で、露光光ELの照射量を調整すること、及び投影光学系PLを調整することの少なくとも一方を含む。
計測器24を用いて投影光学系PLの結像特性を計測する場合、計測ステージ23が終端光学素子10及び液浸部材9に対して所定位置に配置され、終端光学素子10及び液浸部材と計測ステージ23との間に液体LQが保持される。
このように、本実施形態において、ダミー基板DPを使用することは、終端光学素子10及び液浸部材9との間において液体LQを保持することを含む。また、上述のように、ダミー露光において、ダミー基板DPは、終端光学素子10及び液浸部材9と対向された状態で、移動軌跡R1に沿って移動される。このように、ダミー基板DPを使用することは、終端光学素子10及び液浸部材9と対向された状態において移動することを含む。
本実施形態においては、投影光学系PLの調整処理において、ダミー基板DPを使用してダミー露光を実行した後、投影光学系PLの結像特性の計測を実行するようにしたので、デバイスを製造するための基板Pに対する露光(実露光)と同様の露光条件で、投影光学系PLの結像特性を精度良く計測することができる。したがって、その計測結果に基づいて、投影光学系PLを所期の結像特性に良好に調整することができる。ダミー露光において、デバイスを製造するための基板Pでなくダミー基板DPを使用することによって、基板Pが無駄に使用されてしまうことを防ぐことができる。また、上述のように、ダミー露光において、ダミー基板DPは、液体LQと接触する。ダミー基板DPは基板Pに比べて異物を放出し難いので、調整処理において、液体LQが汚染したり、液体LQと接触する終端光学素子10及び液浸部材9等が汚染したりすることを抑制することができる。
次に、ダミー基板DPを使用して、マスクステージ6と基板ステージ8との同期移動誤差を調整する処理の一例について説明する。マスクステージ6と基板ステージ8との同期移動誤差の調整処理も、投影光学系PLの射出面11と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとを対向させた状態で実行される。
制御装置1は、ダミー基板DPが基板保持部7に保持された状態で、マスクステージ6と基板ステージ8との同期移動誤差を調整する処理を実行する。すなわち、外形及び重量が基板Pとほぼ等しいダミー基板DPを基板保持部7に保持させるとともに、マスクMをマスク保持部5に保持させた状態で、基板Pの露光時と同じ移動条件で、マスクステージ6と基板ステージ8とを同期移動させる。制御装置1は、基板保持部7にダミー基板DPを保持させた状態で、移動軌跡R1に沿って基板ステージ8を移動させる。ダミー基板DPは、終端光学素子10及び液浸部材9と対向された状態で、XY平面内において移動する。制御装置1は、干渉計システム16でマスクステージ6及び基板ステージ8の位置を計測しつつ、マスクステージ6及び基板ステージ8を同期移動させる。これにより、マスクステージ6と基板ステージ8との同期移動誤差が計測され、その計測結果に基づいて、同期移動誤差を調整(補正)することができる。同期移動誤差を調整する技術の一例が、例えば国際公開第2005/036620号パンフレットに開示されている。
このように、ダミー基板DPを使用することは、ダミー基板DPが基板保持部7に保持された状態で、マスクステージ6(マスク保持部5)と基板ステージ8(基板保持部7)との同期移動誤差を調整することを含む。
なお、調整処理として、射出面11とダミー基板DPとを対向させた状態で、射出面11から露光光ELを射出させつつ、例えば、チャンバ装置15を用いる内部空間14の環境を調整してもよい。
調整処理が終了した後、制御装置1は、基板Pの露光を開始する(ステップSP2)。
制御装置1は、搬送システム4を用いて、基板保持部7からダミー基板DPを搬出し、露光前の基板Pを基板保持部7に搬入(ロード)する。基板保持部7から搬出されたダミー基板DPは、バッファ部17及び収容装置13の少なくとも一方に搬送される。
露光前の基板Pが基板ステージ8にロードされた後、制御装置1は、基板ステージ8を投影領域PRに移動して、射出面11から射出される露光光ELの光路が液体LQで満たされるように、液浸部材9の下面12の少なくとも一部と基板Pの表面との間で液体LQを保持して液浸空間LSを形成する。本実施形態においては、例えば米国特許出願公開第2006/0023186号明細書、米国特許出願公開第2007/0127006号明細書等に開示されているように、制御装置1は、基板ステージ8及び計測ステージ23の少なくとも一方と終端光学素子10及び液浸部材9との間に液体LQを保持可能な空間を形成し続けるように、基板ステージ8の上面22と計測ステージ23の上面50とを接近又は接触させた状態で、基板ステージ8の上面22及び計測ステージ23の上面50の少なくとも一方と終端光学素子10の射出面11及び液浸部材9の下面12とを対向させつつ、終端光学素子10及び液浸部材9に対して、基板ステージ8と計測ステージ23とをXY方向に同期移動させることができる。これにより、制御装置1は、終端光学素子10及び液浸部材9と基板ステージ8との間に液浸空間LSが形成可能な状態、及び終端光学素子10及び液浸部材9と計測ステージ23との間に液浸空間LSが形成可能な状態の一方から他方へ変化させることができる。すなわち、制御装置1は、液体LQの漏出を抑制しつつ、液浸部材9の下面12側に形成された液浸空間LSが基板ステージ8の上面22上と計測ステージ23の上面50上との間を移動するように、基板ステージ8及び計測ステージ23を液浸部材9に対して移動させることができる。
以下の説明において、基板ステージ8の上面22と計測ステージ23の上面50とを接近又は接触させた状態で、終端光学素子10及び液浸部材9に対して、基板ステージ8と計測ステージ23とをXY方向に同期移動させる動作を適宜、スクラム移動、と称する。
スクラム移動を実行して、射出面11から射出される露光光ELの光路が液体LQで満たされるように、終端光学素子10及び液浸部材9と基板ステージ8(基板P)との間に液浸空間LSが形成された後、制御装置1は、基板Pの露光処理を開始する。基板Pの露光処理を実行するとき、制御装置1は、終端光学素子10及び液浸部材9と基板ステージ8とを対向させ、終端光学素子10と基板Pとの間の露光光ELの光路が液体LQで満たされるように液浸空間LSを形成する。制御装置1は、照明系ILにより露光光ELで照明されたマスクMからの露光光ELを投影光学系PL及び液浸空間LSの液体LQを介して基板Pに照射する。これにより、基板Pは露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。基板Pの露光において、制御装置1は、図4に示したように、基板ステージ8を移動軌跡R1に沿って移動させつつ、基板Pのショット領域S1〜S21のそれぞれを順次露光する。
基板Pの露光処理が終了した後、制御装置1は、スクラム移動を実行して、終端光学素子10及び液浸部材9と計測ステージ23との間に液浸空間LSを形成し、基板ステージ8を基板交換位置に移動する。制御装置1は、基板交換位置に移動した基板ステージ8から露光後の基板Pを搬出し、露光前の基板Pを基板ステージ8に搬入する。
以下、制御装置1は、上述の処理を繰り返して、複数の基板Pを順次露光する。
制御装置1は、所定のタイミングで、ダミー基板DPを使用して、メンテナンス処理を開始する(ステップSP3)。
以下、液浸部材9のメンテナンス処理を実行する場合を例にして説明する。基板Pの露光において、基板Pから発生(溶出)した物質(例えば感光材等の有機物)が、異物(汚染物、パーティクル)として液浸空間LSの液体LQ中に混入する可能性がある。また、基板Pから発生する物質のみならず、例えば空中を浮遊する異物が、液浸空間LSの液体LQに混入する可能性もある。液浸空間LSの液体LQ中に異物が混入すると、その液体LQに接触する液浸部材9の下面12の少なくとも一部に異物が付着する可能性がある。
そこで、本実施形態においては、制御装置1は、基板Pの非露光時に、ダミー基板DPを使用して、液浸部材9の下面12の少なくとも一部のメンテナンス処理を実行する。メンテナンス処理は、液浸部材9と基板保持部7に保持されたダミー基板DPとを対向させた状態で液浸部材9の少なくとも一部をクリーニングする処理を含む。
制御装置1は、ダミー基板DPを使用するメンテナンス処理を実行するために、バッファ部17に収容されている2枚のダミー基板DPのうち、1枚のダミー基板DPを選択し、その選択したダミー基板DPを、搬送システム4を用いて基板保持部7に搬入する。基板保持部7は、そのダミー基板DPを保持する。
制御装置1は、ダミー基板DPが基板保持部7に保持された後、その基板保持部7に保持されたダミー基板DPを使用して、メンテナンス処理を開始する。
以下、メンテナンス処理として、液浸部材9をクリーニングする処理の一例について説明する。液浸部材9のクリーニング処理は、液浸部材9の下面12と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとを対向させた状態で実行される。本実施形態においては、液浸部材9の少なくとも一部をクリーニングするために、第1クリーニングモードと、第2クリーニングモードとが用意されている。
まず、第1クリーニングモードについて説明する。第1クリーニングモードは、終端光学素子10及び液浸部材9と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間に液体LQを保持して液浸空間LSを形成した状態で、基板ステージ8をXY平面内で移動することによって、液浸部材9の少なくとも一部をクリーニングするモードである。制御装置1は、供給口27からの液体LQの供給動作と並行して、回収口28からの液体LQの回収動作を実行して、終端光学素子10及び液浸部材9と基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間に液体LQを保持して液浸空間LSを形成した状態で、例えば基板ステージ8を移動軌跡R1に沿って移動させる。これにより、液浸部材9の下面12の少なくとも一部がクリーニングされる。また、下面12から剥離した異物は、液体LQとともに、回収口28から回収される。
次に、第2クリーニングモードについて説明する。第2クリーニングモードは、終端光学素子10及び液浸部材9と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間にクリーニング用液体LCを保持してそのクリーニング用液体LCで液浸空間LSCを形成することによって、液浸部材9の少なくとも一部をクリーニングするモードである。本実施形態において、供給口27は、液体LQと異なるクリーニング用液体LCを供給可能である。本実施形態においては、クリーニング用液体LCとして、アルカリ洗浄液を用いる。本実施形態においては、クリーニング用液体LCとして、アルカリ水溶液を用いる。本実施形態においては、クリーニング用液体LCは、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH:tetramethyl ammonium hydroxide)水溶液を含む。なお、クリーニング用液体LCが、アルコールでもよい。例えば、クリーニング用液体LCが、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、及びペンタノールの少なくとも一つでもよい。
図9は、第2クリーニングモードの一例を示す模式図である。制御装置1は、供給口27からのクリーニング用液体LCの供給動作と並行して、回収口28からのクリーニング用液体LCの回収動作を実行して、終端光学素子10及び液浸部材9と基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間にクリーニング用液体LCで液浸空間LSCを形成する。
これにより、液浸部材9の下面12の少なくとも一部がクリーニングされる。また、下面12から剥離した異物は、クリーニング用液体LCとともに、回収口28から回収される。
また、制御装置1は、液浸部材9のクリーニング処理時においてクリーニング用液体LCで形成される液浸空間LSCの大きさ(下面12と平行なXY平面内における大きさ)が、基板Pの露光時において液体LQで形成される液浸空間LSの大きさよりも大きくなるように、供給口27を用いる供給動作、及び回収口28を用いる回収動作の少なくとも一方を調整することができる。例えば、制御装置1は、液浸部材9のクリーニング処理において供給口27から供給されるクリーニング用液体LCの単位時間当たりの供給量を、基板Pの露光時において供給口27から供給される液体LQの単位時間当たりの供給量よりも多くすることによって、クリーニング用液体LCで形成される液浸空間LSCの大きさを大きくすることができる。あるいは、制御装置1は、液浸部材9のクリーニング処理において回収口28から回収されるクリーニング用液体LCの単位時間当たりの回収量を、基板Pの露光時において回収口28から回収されるクリーニング用液体LCの単位時間当たりの回収量よりも少なくすることによって、クリーニング用液体LCで形成される液浸空間LSCの大きさを大きくすることができる。もちろん、制御装置1は、供給口27から供給されるクリーニング用液体LCの単位時間当たりの供給量を多くするとともに、回収口28から回収されるクリーニング用液体LCの単位時間当たりの回収量を少なくすることによって、クリーニング用液体LCで形成される液浸空間LSCの大きさを大きくしてもよい。
また、制御装置1は、第2クリーニングモードにおいて、終端光学素子10及び液浸部材9と基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間にクリーニング用液体LCで液浸空間を形成した状態で、XY平面内において基板ステージ8を移動してもよい。
このように、ダミー基板DPの使用は、ダミー基板DPが液浸部材9と対向された状態における液浸部材9の少なくとも一部のクリーニングを含む。また、上述のクリーニング処理によって、液浸部材9の下面12のみならず、終端光学素子10の射出面11もクリーニングされる。
また、本実施形態においては、メンテナンス処理として、露光光ELを用いて投影光学系PLの少なくとも一部を光洗浄する処理が実行される。以下、メンテナンス処理として、投影光学系PLの少なくとも一部を光洗浄する処理の一例について説明する。投影光学系PLの光洗浄処理は、終端光学素子10の射出面11と、基板保持部7に保持されたダミー基板DPとを対向させた状態で実行される。
また、本実施形態において、投影光学系PLの光洗浄処理は、終端光学素子10及び液浸部材9と基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間で液体LQを保持して液浸空間LSが形成された状態で実行される。
制御装置1は、照明系ILから露光光ELを射出する。照明系ILから射出された露光光ELは、投影光学系PLに入射し、投影光学系PLの複数の光学素子を通過した後、射出面11から射出される。本実施形態において、露光光ELは、光洗浄効果を有する紫外光である。したがって、露光光ELが照射されることによって、投影光学系PLの光学素子は、光洗浄される。
上述のように、基板Pの露光において、基板Pから発生(溶出)した物質(例えば感光材等の有機物)が、液浸空間LSの液体LQに混入する可能性がある。液浸空間LSの液体LQ中に異物が混入すると、その液体LQに接触する終端光学素子10の射出面11に異物が付着する可能性がある。本実施形態においては、異物の発生が抑制されたダミー基板DPと射出面11を対向させた状態で射出面11に露光光ELが照射されるので、射出面11は良好に光洗浄される。また、液体LQと射出面11とが接触された状態でその射出面11に露光光ELが照射されるので、高い光洗浄効果を得ることができる。また、本実施形態においては、供給口27からの液体LQの供給動作と回収口28からの液体LQの回収動作とを実行しながら、射出面11に露光光ELが照射される。これにより、射出面11から剥離した異物は、回収口28から回収される。
このように、メンテナンス処理は、射出面11とダミー基板DPとを対向させた状態で露光光ELで投影光学系PLの少なくとも一部を光洗浄する処理を含み、ダミー基板DPの使用は、露光光ELを用いる投影光学系PLの少なくとも一部の光洗浄を含む。投影光学系PLの光洗浄において、射出面11と対向する位置にダミー基板DPを配置することによって、射出面11から射出された露光光ELは、ダミー基板DPに照射される。これにより、投影光学系PLの光洗浄において、例えば基板ステージ8の上面22、計測ステージ23の上面50等に露光光ELが照射されることを防ぐことができ、露光光ELの照射による上面22、50等の劣化を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、上述の調整処理及びメンテナンス処理のみならず、ダミー基板DPを用いる種々の処理が実行可能である。例えば、調整処理、露光処理、及びメンテナンス処理等のシーケンスが実行されていない状態(所謂、アイドリング状態)において、内部空間14における基板ステージ8の状態(位置、移動条件、及び駆動条件の少なくとも一つ)によっては、内部空間14の環境(温度等)が変動してしまう可能性がある。すなわち、基板ステージ8の状態に応じて、アイドリング状態における内部空間14の環境が所期の環境から変化してしまう可能性がある。その結果、アイドリング状態から基板Pの露光を開始しようとしても、チャンバ装置15によって内部空間14が所期の環境に調整されるまでに時間を要してしまい、露光装置EXの稼動率の低下を招いてしまう等、不都合が発生する可能性がある。
本実施形態においては、ダミー基板DPの使用は、内部空間14において所定位置に配置された基板保持部7による保持を含む。すなわち、制御装置1は、アイドリング状態において、ダミー基板DPを保持した基板保持部7を内部空間14内の所定位置に配置する。制御装置1は、アイドリング状態においても、内部空間14が所期の環境に対して大きく変化しないように、ダミー基板DPを保持した基板保持部7を内部空間14内の所定位置に配置する。あるいは、制御装置1は、アイドリング状態において、ダミー基板DPを保持した基板保持部7(基板ステージ8)を、移動軌跡R1に沿って移動させる。これにより、アイドリング状態においても、内部空間14の環境(温度等)が大きく変動してしまうことを抑制することができる。これにより、例えば基板ステージ8及び計測ステージ23の位置計測を精度良く実行することができる。例えば、基板ステージ8がエンコーダシステムによって計測されるスケールを有する場合、そのスケールの熱変形を抑制することができる。
また、アイドリング状態において、終端光学素子10及び液浸部材9と基板保持部7に保持されたダミー基板DPとの間に液体LQで液浸空間LSが形成された状態で、基板ステージ8が移動軌跡R1に沿って移動することで、例えば終端光学素子10及び液浸部材9が汚染されることを抑制することができる。
以上のように、本実施形態においては、基板保持部7でダミー基板DPを保持してそのダミー基板DPを使用して調整処理、メンテナンス処理等、種々の処理が実行される。そのダミー基板DPの使用の状態は、管理装置3によって管理される。
管理装置3は、ダミー基板DPの使用が開始されてからのダミー基板DPの使用の履歴を管理する。管理装置3は、複数の管理項目に関してダミー基板DPを管理する。
本実施形態において、管理項目は、ダミー基板DPが基板保持部7に保持される累積時間、ダミー基板DPと液体LQとが接触する接液時間、ダミー基板DPと液体LQとが接触する第1状態と接触しない第2状態とが繰り返される回数(繰り返し回数)、ダミー基板DPに対して照射される露光光ELの積算エネルギー、バッファ部17と基板保持部7との間でダミー基板DPが搬送される回数(搬送回数)、及びダミー基板DPが収容装置13から搬出されてから収容装置13に搬入されるまでの時間(装置内滞在時間)の少なくとも一つを含む。
また、上述の複数の管理項目のそれぞれに関して、管理パラメータが予め定められている。本実施形態においては、ダミー基板DPの使用の内容に応じて、管理パラメータが定められている。
表1は、ダミー基板DPの使用の内容と、各管理項目に関して予め定められた管理パラメータとの関係を示す。
Figure 0005861642
管理パラメータは、ダミー基板DPの使用の内容に応じて予め定められた、ダミー基板DPに関する寿命に関する値である。換言すれば、管理パラメータは、ダミー基板DPの使用の内容に応じて定められた、ダミー基板DPの表面状態が所期の性能(値)を維持可能な期間である。ダミー基板DPの表面状態は、液体LQに対するダミー基板DPの接触角(撥液性)、及びダミー基板DPの表面の汚染度(単位面積当たりの異物の量)の少なくとも一方を含む。
例えば、接液時間に応じて、液体LQに対するダミー基板DPの表面の接触角(撥液性)が変化する可能性がある。例えば接液時間が長くなると、液体LQに対するダミー基板DPの表面の接触角(撥液性)が低下(劣化)する可能性が高い。また、ダミー基板DPに対して照射される露光光ELの積算エネルギーに応じても、液体LQに対するダミー基板DPの接触角(撥液性)が変化する可能性がある。例えばダミー基板DPに対して照射される露光光ELの積算エネルギーが大きくなると、液体LQに対するダミー基板DPの表面の接触角(撥液性)が低下(劣化)する可能性が高い。また、累積時間及び装置内滞在時間の少なくとも一方が長くなったり、繰り返し回数が多くなったりした場合にも、液体LQに対するダミー基板DPの表面の接触角(撥液性)が劣化する可能性がある。
また、累積時間、接液時間、繰り返し回数、及び装置内滞在時間の少なくとも一つに応じて、ダミー基板DPの表面の汚染度が変化する可能性がある。例えば、クリーニング処理における接液時間が長くなったり、繰り返し回数が多くなったりすると、液浸部材9等から剥離した異物がダミー基板DPの表面に付着する可能性が高くなり、ダミー基板DPの表面の汚染度が高くなる可能性がある。また、累積時間及び装置内滞在時間の少なくとも一方が長くなると、例えば空中を浮遊する異物がダミー基板DPの表面に付着する可能性が高くなり、ダミー基板DPの表面の汚染度が高くなる可能性がある。また、搬送回数が多くなると、例えば搬送中にダミー基板DPの下面SBに異物(液体LQの滴を含む)が付着する可能性が高くなり、ダミー基板DPの表面の汚染度が高くなる可能性がある。
表1において、例えば第1クリーニングモードでダミー基板DPを使用する場合、接液時間に関する管理パラメータは、30日である。すなわち、第1クリーニングモードでダミー基板DPを使用する場合、接液時間は30日まで許容される。第1クリーニングモードで使用される場合において接液時間が30日を超えると、例えば液体LQに対するダミー基板DPの表面の接触角は、許容値よりも低下(劣化)してしまう可能性が高い。また、クリーニング用液体LCを用いる第2クリーニングモードでダミー基板DPを使用する場合、ダミー基板DPの表面は、第1クリーニングモードで使用される場合に比べて劣化し易いので、接液時間に関する管理パラメータは6時間に設定される。第2クリーニングモードで使用される場合において接液時間が6時間を超えると、液体LQに対するダミー基板DPの表面の接触角は、許容値よりも低下(劣化)してしまう可能性が高い。
このように、本実施形態においては、ダミー基板DPの使用の内容に応じて、管理項目に関する管理パラメータが定められる。
なお、表1の管理項目、管理パラメータ、及び使用の内容等は一例である。管理パラメータは、例えばダミー基板DPの表面(膜F)の堅牢さ、ダミー基板DPの使用の状態等に応じて適宜定めることができる。
ダミー基板DPの表面の撥液性が劣化すると、例えば終端光学素子10及び液浸部材9との間で液体LQ(クリーニング用液体LC)を良好に保持できなくなり、液浸空間を良好に形成できなくなる。その結果、ダミー基板DPを使用する所定の処理中に、液浸空間の液体が流出してしまう等、不具合が発生する可能性がある。
また、ダミー基板DPの表面の汚染度が劣化すると、そのダミー基板DPを使用する所定の処理中に、周囲の部材(終端光学素子10、液浸部材9、基板ステージ8、搬送システム4等)にダミー基板DPの異物が付着してしまう等、被害が拡大してしまう可能性がある。
このように、ダミー基板DPを用いて所定の処理を行う場合、液体LQに対する撥液性、あるいは汚染度が劣化したダミー基板DPを使用し続けると、その所定の処理を良好に実行できなくなる可能性がある。その結果、露光不良が発生する等、露光性能が低下し、不良デバイスが発生する可能性がある。
そこで、本実施形態においては、制御装置1は、管理装置3の出力と記憶装置2に記憶されている管理パラメータとに基づいて、ダミー基板DPの使用の可否を判断する。上述のように、管理装置3は、タイマー及びカウンタ等を含み、上述の各管理項目に関する値を計測(管理)可能である。制御装置1は、各管理項目に関して管理装置3が計測した値と、予め定められた管理パラメータとを比較し、その比較した結果に基づいて、ダミー基板DPの使用の可否を判断する。
例えば、制御装置1は、管理装置3の出力がダミー基板DPの使用の内容に応じて定められた管理パラメータ以下である場合、そのダミー基板DPは使用可能であると判断し、そのダミー基板DPの使用を継続する。一方、制御装置1は、管理装置3の出力が管理パラメータを超えると判断した場合、そのダミー基板DPは使用不可であると判断する。
制御装置1は、搬送システム4を用いて、使用不可であると判断したダミー基板DPを、基板保持部7及びバッファ部17の少なくとも一方から収容装置13に搬送する。制御装置1は、収容装置13に収容されている使用可能なダミー基板DPを収容装置13から搬出し、バッファ部17に収容する。なお、使用可能なダミー基板DPは、未使用のダミー基板DPを含む。制御装置1は、そのバッファ部17に収容されたダミー基板DPの使用を開始する。
本実施形態において、バッファ部17には、2枚のダミー基板DPが収容されており、制御装置1は、その2枚のダミー基板DPそれぞれの使用の可否を判断する。また、制御装置1は、収容装置13が収容可能な複数(例えば50枚)のダミー基板DPそれぞれの使用の可否を判断することができる。
本実施形態において、複数のダミー基板DPのそれぞれに識別子として識別マークが配置されている。識別マークは、複数のダミー基板DPのそれぞれに付された固有のマークである。本実施形態において、アライメントシステム19が、その識別マークを計測可能である。アライメントシステム19で識別マークを計測するとき、制御装置1は、ダミー基板DPを保持した基板ステージ8を制御して、アライメントシステム19の計測領域に、ダミー基板DPの識別マークを配置する。アライメントシステム19は、基板保持部7に保持されたダミー基板DPの識別マークを計測する。アライメントシステム19の計測結果は、制御装置1に出力される。制御装置1は、管理装置3の出力とアライメントシステム19の計測結果とに基づいて、複数のダミー基板DPのそれぞれの使用の可否を判断することができる。
なお、識別子を計測するための計測装置は、アライメントシステム19に限られない。
例えば、収容装置13、あるいは収容装置13とバッファ部17との搬送経路の間に、ダミー基板DPに配置されている識別子(識別マーク)を計測可能な計測装置が配置されてもよい。
なお、複数のダミー基板DPのそれぞれを識別するための識別子は、識別マークに限られず、例えば複数のダミー基板DPのそれぞれに配置されたICチップでもよい。
また、ダミー基板DPのそれぞれに識別子を設けることなく、露光装置EX内の各ダミー基板DPの所在を制御装置1によって追跡・管理することにより、各ダミー基板DPを識別してもよい。
これにより、制御装置1は、複数のダミー基板DPのうち、使用可能なダミー基板DPを求めることができる。例えば、制御装置1は、管理装置3の出力と管理パラメータと識別子の計測結果とに基づいて、使用可能なダミー基板DPと使用不可なダミー基板DPとが収容装置13に混在している場合でも、それら複数のダミー基板DPのうち、基板保持部7に保持させて使用するダミー基板DPを選択することができる。
また、制御装置1は、複数のダミー基板DPの使用可否の判定結果を不図示のコンソールパネル等に表示して、オペレータに通知する。表示内容は、当該ダミー基板DPが使用不可である旨の表示、当該ダミー基板DPが使用可能である旨および使用期限の表示、当該ダミー基板DPの各管理項目の現在値(例えば、現時点までの基板保持部7で保持された累積時間、積算接液時間、積算エネルギー量等)の表示、の一つを含むことができる。
そして、制御装置1は、使用不可と判定されたダミー基板DPのそれ以降の使用を禁止する。
また、制御装置1は、管理装置3の出力と予め定められた管理パラメータとに基づいて、複数のダミー基板DPの表面状態が同じになるように、基板保持部7に保持させて使用するダミー基板DPを選択することができる。すなわち、複数(例えば50枚)のダミー基板DPの劣化状態が均一になるように、それら複数のダミー基板DPを順次使用するようにしてもよい。
更に、制御装置1は、複数のダミー基板DPを、露光動作を伴う処理専用のダミー基板、クリーニング専用のダミー基板というように、使用目的に合わせて各ダミー基板DPを個別に管理することもできる。この場合、それぞれの使用目的を各ダミー基板DPに対応付けて不図示のコンソールパネル上に表示してもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、ダミー基板DPの使用の状態を管理する管理装置3の出力と、予め定められた管理パラメータとに基づいて、ダミー基板DPの使用の可否を判断するようにしたので、例えば劣化したダミー基板DPを使用し続けてしまう状況が発生することを抑制することができる。したがって、劣化したダミー基板DPの使用に起因する露光不良の発生、及び不良デバイスの発生を抑制することができる。
また、本実施形態においては、複数のダミー基板DPが用意されている場合において、管理装置3の出力と管理パラメータとに基づいて、複数のダミー基板DPのうち基板保持部7に保持させて使用するダミー基板DPを選択するようにしたので、例えば使用不可のダミー基板DPを基板保持部7に搬送してしまったり、その使用不可のダミー基板DPを使用してしまったりするといった不具合の発生を抑制することができる。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生を抑制することができる。
また、本実施形態においては、複数の管理項目を管理することによって、ダミー基板DPの表面状態(液体LQに対する撥液性及び汚染度の少なくとも一方)を導出することができるので、所期の表面状態を有するダミー基板DPを使用することができる。
なお、本実施形態においては、バッファ部17が2枚のダミー基板DPを収容可能であることとした。その場合、バッファ部17に収容される2枚のダミー基板DPの一方のダミー基板DPの使用の内容と他方のダミー基板DPの使用の内容とを分けてもよい。例えば、2枚のダミー基板DPのそれぞれをクリーニング処理に使用する場合において、一方のダミー基板DPを第1クリーニングモードに使用し、他方のダミー基板DPを第2クリーニングモードに使用する。
なお、本実施形態においては、基板保持部7に搬送されるダミー基板DPが、バッファ部17に収容されているダミー基板DPであることとした。収容装置13に収容されているダミー基板DPを、バッファ部17を介さずに、基板保持部7に搬送してもよい。また、基板保持部7に保持されているダミー基板DPを、バッファ部17を介さずに、収容装置13に搬送してもよい。
なお、上述の実施形態において、収容装置13は、デバイス製造のための基板P、及びダミー基板DPの少なくとも一方を収容可能である。その場合、収容装置13に、収容している基板の種類(基板P及びダミー基板DPのいずれか一方)を識別するための識別子を設けてもよい。すなわち、基板Pを収容している収容装置13に第1識別子を設け、ダミー基板DPを収容している収容装置13に第1識別子と異なる第2識別子を設けることができる。これにより、制御装置1は、第1、第2識別子を計測することによって、収容装置13が収容している基板Pの種類を把握することができる。また、制御装置1は、第2識別子を計測した場合、すなわち、露光装置EXにダミー基板DPを収容した収容装置13が接続されたと判断した場合、管理装置3の管理動作を開始することができる。
なお、上述の実施形態において、投影光学系PLは、終端光学素子の射出側(像面側)の光路空間を液体で満たしているが、米国特許出願公開第2005/0248856号明細書に開示されているように、終端光学素子の入射側(物体面側)の光路空間も液体で満たす投影光学系を採用することもできる。
なお、上述の各実施形態の液体LQは水であるが、水以外の液体であってもよい。
液体LQとしては、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系、あるいは基板の表面を形成する感光材(フォトレジスト)の膜に対して安定なものが好ましい。例えば、液体LQとして、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル、セダー油等を用いることも可能である。また、液体LQとして、屈折率が1.6〜1.8程度のものを使用してもよい。更に、石英及び蛍石よりも屈折率が高い(例えば1.6以上)材料で、液体LQと接触する投影光学系PLの光学素子(終端光学素子など)を形成してもよい。また、液体LQとして、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。
また、例えば露光光ELがF2レーザ光である場合、このF2レーザ光は水を透過しないので、液体LQとしてはF2レーザ光を透過可能なもの、例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フッ素系オイル等のフッ素系流体を用いることができる。この場合、液体LQと接触する部分には、例えばフッ素を含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を形成することで親液化処理する。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置としては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第6611316号明細書に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6400441号明細書、米国特許第6549269号明細書、米国特許第6590634号明細書、米国特許第6208407号明細書及び米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
露光装置の種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
また、上述の各実施形態では、露光光ELとしてArFエキシマレーザ光を発生する光源装置として、ArFエキシマレーザを用いてもよいが、例えば、米国特許第7023610号明細書に開示されているように、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバーアンプなどを有する光増幅部、及び波長変換部などを含み、波長193nmのパルス光を出力する高調波発生装置を用いてもよい。さらに、上記実施形態では、前述の各照明領域と、投影領域がそれぞれ矩形状であるものとしたが、他の形状、例えば円弧状などでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。可変成形マスクは、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)等を含む。また、可変成形マスクとしては、DMDに限られるものでなく、DMDに代えて、以下に説明する非発光型画像表示素子を用いても良い。ここで、非発光型画像表示素子は、所定方向へ進行する光の振幅(強度)、位相あるいは偏光の状態を空間的に変調する素子であり、透過型空間光変調器としては、透過型液晶表示素子(LCD:Liquid Crystal Display)以外に、エレクトロクロミックディスプレイ(ECD)等が例として挙げられる。また、反射型空間光変調器としては、上述のDMDの他に、反射ミラーアレイ、反射型液晶表示素子、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electro Phonetic Display)、電子ペーパー(または電子インク)、光回折型ライトバルブ(Grating Light Valve)等が例として挙げられる。
また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。この場合、照明系は不要となる。ここで自発光型画像表示素子としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、無機ELディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等が挙げられる。また、パターン形成装置が備える自発光型画像表示素子として、複数の発光点を有する固体光源チップ、チップを複数個アレイ状に配列した固体光源チップアレイ、または複数の発光点を1枚の基板に作り込んだタイプのもの等を用い、該固体光源チップを電気的に制御してパターンを形成しても良い。なお、固体光源素子は、無機、有機を問わない。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光はレンズ等の光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸部が形成される。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
以上のように、本願実施形態の露光装置は、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図10に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンを用いて露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。上述の実施形態のダミー基板DPを用いる動作は、基板処理ステップ204に含まれる。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
1…制御装置、2…記憶装置、3…管理装置、5…マスク保持部、6…マスクステージ、7…基板保持部、8…基板ステージ、9…液浸部材、10…終端光学素子、11…射出面、13…収容装置、14…内部空間、15…チャンバ装置、15A…チャンバ部材、17…バッファ部、DP…ダミー基板、EL…露光光、EX…露光装置、LQ…液体、P…基板、PL…投影光学系

Claims (45)

  1. 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
    前記基板をリリース可能に保持して移動可能な基板保持部と、
    前記基板保持部が保持可能なダミー基板の使用の状態理する管理装置と、
    前記管理装置が管理する前記ダミー基板の使用の状態と、前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断する制御装置と、
    を備え
    前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められる露光装置。
  2. 前記ダミー基板の使用は、前記基板保持部に保持された状態における使用を含む請求項1記載の露光装置。
  3. 前記管理装置は複数の前記ダミー基板の使用の状態を管理し、
    前記制御装置は、複数の前記ダミー基板それぞれの使用の可否を判断する請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 前記管理装置は複数の前記ダミー基板の使用の状態を管理し、
    前記制御装置は、前記管理装置が管理する前記ダミー基板の使用の状態と、前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、複数の前記ダミー基板のうち前記基板保持部に保持させて使用するダミー基板を選択する請求項1から3のいずれか一項記載の露光装置。
  5. 前記制御装置は、複数の前記ダミー基板の表面状態が同じになるように前記ダミー基板を選択する請求項記載の露光装置。
  6. 前記管理装置は、前記ダミー基板の使用が開始されてからの前記ダミー基板の使用の履歴を管理する請求項のいずれか一項記載の露光装置。
  7. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板が前記基板保持部に保持される累積時間を含む請求項のいずれか一項記載の露光装置。
  8. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板と前記液体とが接触する接液時間を含む請求項のいずれか一項記載の露光装置。
  9. 前記ダミー基板と前記液体とが接触する第1状態と接触しない第2状態とが繰り返され、
    前記管理パラメータは、前記第1状態と前記第2状態とが繰り返される回数を含む請求項のいずれか一項記載の露光装置。
  10. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板に対して照射される前記露光光の積算エネルギーを含む請求項のいずれか一項記載の露光装置。
  11. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板を収容する第1収容装置と前記基板保持部との間で前記ダミー基板が搬送される回数を含む請求項10のいずれか一項記載の露光装置。
  12. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板が前記ダミー基板を収容する第2収容装置から搬出されてから前記第2収容装置に搬入されるまでの時間を含む請求項11のいずれか一項記載の露光装置。
  13. 前記基板に照射される前記露光光の光路が前記液体で満たされるように前記基板との間で前記液体を保持する液浸部材を備え、
    前記ダミー基板の使用は、前記液浸部材との間における液体の保持を含む請求項1〜12のいずれか一項記載の露光装置。
  14. 前記ダミー基板の使用は、前記液浸部材と対向された状態における移動を含む請求項13記載の露光装置。
  15. 前記ダミー基板の使用は、前記液浸部材と対向された状態における前記液浸部材の少なくとも一部のクリーニングを含む請求項13又は14記載の露光装置。
  16. 露光位置に前記露光光を射出する射出面を有する光学系を備え、
    前記ダミー基板の使用は、前記射出面と対向した状態における使用を含む請求項1〜15のいずれか一項記載の露光装置。
  17. 前記ダミー基板の使用は、前記射出面から射出された前記露光光の照射を含む請求項16記載の露光装置。
  18. 前記ダミー基板の使用は、前記露光光の照射量の調整を含む請求項16又は17記載の露光装置。
  19. 前記ダミー基板の使用は、前記露光光を用いる前記光学系の少なくとも一部の光洗浄を含む請求項16記載の露光装置。
  20. 前記ダミー基板の使用は、前記光学系の調整を含む請求項16記載の露光装置。
  21. 露光位置を含み、温度調整される所定空間を形成する所定部材を備え、
    前記ダミー基板の使用は、前記所定空間内において所定位置に配置された前記基板保持部に対する保持を含む請求項1〜20のいずれか一項記載の露光装置。
  22. スクを保持したマスク保持部と前記基板を保持した前記基板保持部とが前記露光光の光路に対して所定方向に同期移動され、
    前記ダミー基板の使用は、前記ダミー基板が前記基板保持部に保持された状態における前記マスク保持部と前記基板保持部との同期移動誤差の調整を含む請求項1〜21のいずれか一項記載の露光装置。
  23. 請求項1〜22のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  24. 液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    基板保持部に保持された前記基板を前記露光光で露光することと、
    前記基板保持部でダミー基板を保持して前記ダミー基板を使用して所定の処理を実行することと、
    前記ダミー基板の使用の状態を管理することと、
    前記ダミー基板の使用の状態と、前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断することと、
    を含み、
    前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められる露光方法。
  25. 前記ダミー基板の使用の状態の管理は、複数の前記ダミー基板それぞれの使用の状態を管理することを含み、
    複数の前記ダミー基板それぞれの使用状態と前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、複数の前記ダミー基板の表面状態が同じになるように、複数の前記ダミー基板のうち前記基板保持部に保持させて使用するダミー基板を選択することと、を更に含む請求項24記載の露光方法。
  26. 前記基板に照射される前記露光光の光路が液体で満たされるように液浸部材と前記基板との間に液体が保持され、
    前記所定の処理は、前記液浸部材と前記ダミー基板とを対向させた状態で前記液浸部材の少なくとも一部をクリーニングする処理を含む請求項24又は25記載の露光方法。
  27. 光学系の射出面から射出される前記露光光で前記基板が露光され、
    前記所定の処理は、前記射出面と前記ダミー基板とを対向させた状態で前記露光光で前記光学系の少なくとも一部を光洗浄する処理を含む請求項2426のいずれか一項記載の露光方法。
  28. 光学系の射出面から射出される前記露光光で前記基板が露光され、
    前記所定の処理は、前記射出面と前記ダミー基板とを対向させた状態で前記露光光の照射量を調整する処理を含む請求項2426のいずれか一項記載の露光方法。
  29. 光学系の射出面から射出される前記露光光で前記基板が露光され、
    前記所定の処理は、前記射出面と前記ダミー基板とを対向させた状態で前記光学系を調整する処理を含む請求項2426のいずれか一項記載の露光方法。
  30. 露光位置を含み温度調整される所定空間内において前記基板を保持した前記基板保持部が移動され、
    前記所定の処理は、前記ダミー基板を保持した前記基板保持部を前記所定空間内の所定位置に配置する処理を含む請求項2429のいずれか一項記載の露光方法。
  31. スクを保持したマスク保持部と前記基板を保持した前記基板保持部とが前記露光光の光路に対して所定方向に同期移動され、
    前記所定の処理は、前記ダミー基板が前記基板保持部に保持された状態で前記マスク保持部と前記基板保持部との同期移動誤差を調整する処理を含む請求項2430のいずれか一項記載の露光方法。
  32. 請求項2431のいずれか一項記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  33. 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置のメンテナンス方法であって、
    前記基板をリリース可能に保持する基板保持部にダミー基板を保持することと、
    前記ダミー基板と所定部材との間で液体を保持して前記所定部材をメンテナンスすることと、
    前記ダミー基板の使用の状態を管理することと、
    前記ダミー基板の使用の状態と前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断すること、
    を含み、
    前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められるメンテナンス方法。
  34. 前記ダミー基板の使用の状態の管理は、複数の前記ダミー基板それぞれの使用の状態を管理することを含み、
    複数の前記ダミー基板それぞれの使用状態と予め定められた管理パラメータとに基づいて、複数の前記ダミー基板の表面状態が同じになるように、複数の前記ダミー基板のうち前記基板保持部に保持させて使用するダミー基板を選択することを更に含む請求項33記載のメンテナンス方法。
  35. 請求項33又は34記載のメンテナンス方法でメンテナンスされた露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  36. 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置の調整方法であって、
    前記基板をリリース可能に保持する基板保持部にダミー基板を保持することと、
    前記基板保持部にダミー基板を保持した状態で、所定装置を調整することと、
    前記ダミー基板の使用の状態を管理することと、
    前記ダミー基板の使用の状態と前記ダミー基板に関して予め定められた管理パラメータとに基づいて、前記ダミー基板の使用の可否を判断することと、
    を含み、
    前記管理パラメータは、前記ダミー基板の使用の内容に応じて定められる調整方法。
  37. 前記ダミー基板の使用の状態の管理は、複数の前記ダミー基板それぞれの使用の状態を管理することを含み、
    複数の前記ダミー基板それぞれの使用状態と予め定められた管理パラメータとに基づいて、複数の前記ダミー基板の表面状態が同じになるように、複数の前記ダミー基板のうち前記基板保持部に保持させて使用するダミー基板を選択することを更に含む請求項36記載の調整方法。
  38. 請求項36又は37記載の調整方法で調整された露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  39. 基板に液体を介して露光光を照射する露光する露光装置の基板保持部にリリース可能に保持されるダミー基板であって、
    前記ダミー基板のそれぞれを識別する識別マークを有し、
    前記識別マークによって前記露光装置での前記ダミー基板の使用の内容ごとの履歴と対応付けられ、
    前記露光装置での使用の内容ごとに応じた管理パラメータが定められているダミー基板。
  40. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板が前記基板保持部に保持される累積時間を含む請求項39記載のダミー基板。
  41. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板と前記液体とが接触する接液時間を含む請求項39又は40に記載のダミー基板。
  42. 前記ダミー基板と前記液体とが接触する第1状態と接触しない第2状態とが繰り返され、
    前記管理パラメータは、前記第1状態と前記第2状態とが繰り返される回数を含む請求項3941のいずれか一項記載のダミー基板。
  43. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板に対して照射される前記露光光の積算エネルギーを含む請求項3942のいずれか一項記載のダミー基板。
  44. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板を収容する第1収容装置と前記基板保持部との間で前記ダミー基板が搬送される回数を含む請求項3943のいずれか一項記載のダミー基板。
  45. 前記管理パラメータは、前記ダミー基板が前記ダミー基板を収容する第2収容装置から搬出されてから前記第2収容装置に搬入されるまでの時間を含む請求項3944のいずれか一項記載のダミー基板。
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