JP2009147235A - 露光方法、露光装置、デバイス製造方法、リソグラフィシステム及びメンテナンス方法 - Google Patents

露光方法、露光装置、デバイス製造方法、リソグラフィシステム及びメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板保持部の汚染を抑制し、露光性能の低下を抑制できる露光方法を提供する。
【解決手段】露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法は、移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で基板を保持することと、基板保持部に保持された基板を露光用液体を介して露光することと、基板保持部が基板を保持しないときに、所定部材を基板保持部に供給し、基板保持部で保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージ上及び所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含む。露光方法は、所定部材を基板保持部に供給する前に、所定部材の表面処理を実行するか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光方法、露光装置、デバイス製造方法、リソグラフィシステム及びメンテナンス方法に関する。
リソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。
米国特許出願公開第2005/0280791号明細書 米国特許出願公開第2007/0127006号明細書
露光装置において、基板を保持する基板保持部が汚染すると、例えば基板を良好に保持できなくなる可能性がある。例えば、液浸露光装置において、基板保持部に液体が接触すると、基板保持部が汚染する可能性がある。その結果、露光不良が発生する等、露光性能が低下し、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明の態様は、基板保持部の汚染を抑制し、露光性能の低下を抑制できる露光方法及び露光装置を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるリソグラフィシステムを提供することを目的とする。また本発明の態様は、露光装置の露光性能の低下を抑制できるメンテナンス方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で基板を保持することと、基板保持部に保持された基板を露光用液体を介して露光することと、基板保持部が基板を保持しないときに、所定部材を基板保持部に供給し、基板保持部で保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージ上及び所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、所定部材を基板保持部に供給する前に、所定部材の表面処理を実行するか否かを判断する露光方法が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で基板を保持することと、基板保持部に保持された基板を露光用液体を介して露光することと、基板保持部が基板を保持しないときに、基板保持部が保持可能な、表面処理された所定部材の供給を要求することと、要求後、所定部材を基板保持部に供給し、基板保持部で保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージ上及び所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、所定部材を基板保持部に供給する前に、所定部材の表面処理を再度実行するか否かを判断する露光方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で基板を保持することと、基板保持部に保持された基板を露光用液体を介して露光することと、露光が実行されない状態が所定時間経過したときに、基板保持部が保持可能な所定部材の供給を要求することと、要求後、供給された所定部材を基板保持部で保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージ上及び所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、所定部材を基板保持部に供給する前に、所定部材の表面処理を実行するか否かを判断する露光方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で基板を保持することと、基板保持部に保持された基板を露光用液体を介して露光することと、基板保持部が基板を保持しないときに、基板保持部が保持可能な所定部材の供給を要求することと、要求後、所定部材の表面処理を実行することと、表面処理された所定部材を基板保持部に供給し、基板保持部で保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージ上及び所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で基板を保持することと、基板保持部に保持された基板を露光用液体を介して露光することと、露光が実行されない状態が所定時間経過したときに、基板保持部が保持可能な所定部材の供給を要求することと、要求後、所定部材の表面処理を実行することと、表面処理された所定部材を基板保持部に供給し、基板保持部で保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージ上及び所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で基板を保持することと、基板保持部に保持された基板を露光用液体を介して露光することと、基板保持部が保持可能な所定部材の表面処理を実行することと、基板保持部が基板を保持しないときに、表面処理された所定部材を基板保持部に供給し、基板保持部で保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージ上及び所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、予め定められた露光制御情報に応じて、所定部材の表面処理開始時点を決定する露光方法が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、第1〜第6の態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、基板を着脱可能な基板保持部を有し、基板を保持して移動可能なステージと、基板、及び基板保持部が保持可能な所定部材を収容可能な収容装置と、所定部材を、収容装置と基板保持部と所定部材の表面処理を実行可能な処理装置との間で搬送可能な搬送システムと、を備え、所定部材は、少なくとも基板保持部に基板が保持されているとき、収容装置に収容され、基板保持部は、搬送システムで収容装置から搬送された所定部材を保持する露光装置が提供される。
本発明の第9の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、基板を着脱可能な基板保持部を有し、基板を保持して移動可能なステージと、外部装置から供給される、基板保持部が保持可能な、表面処理された所定部材を、基板保持部に搬送可能な搬送システムと、外部装置との間で通信可能な通信装置と、通信装置を介して、外部装置に信号を出力可能な制御装置と、を備え、制御装置は、外部装置に所定部材の供給を要求する信号を出力する露光装置が提供される。
本発明の第10の態様に従えば、第8、第9の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第11の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置を含むリソグラフィシステムであって、基板を着脱可能な基板保持部を有し、基板を保持して移動可能なステージと、基板、及び基板保持部が保持可能な所定部材を収容可能な収容装置と、所定部材を、収容装置と基板保持部と所定部材の表面処理を実行可能な処理装置との間で搬送可能な搬送システムと、を備え、所定部材は、少なくとも基板保持部に基板が保持されているとき、収容装置に収容され、基板保持部は、搬送システムで収容装置から搬送された所定部材を保持するリソグラフィシステムが提供される。
本発明の第12の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置を含むリソグラフィシステムであって、基板を着脱可能な基板保持部を有し、基板を保持して移動可能なステージと、基板保持部が保持可能な所定部材の表面処理を実行可能な処理装置と、所定部材を、基板保持部に搬送可能な搬送システムと、所定部材の表面処理を実行するか否かを判断し、判断結果に基づいて、表面処理に関する信号を前記処理装置に出力する制御装置と、を備え、制御装置は、処理装置及び搬送システムを制御して、表面処理された所定部材を基板保持部に供給するリソグラフィシステムが提供される。
本発明の第13の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置のメンテナンス方法であって、基板を着脱可能なステージの基板保持部が保持可能な所定部材を、基板を収容可能な収容装置に収容することと、ステージのメンテナンス処理のために、収容装置から所定部材を搬出することと、搬出した所定部材の表面状態に応じて、所定部材の表面処理を実行するか否かを判断することと、判断後、所定部材を基板保持部に供給して、基板保持部に所定部材を保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージのメンテナンス処理を実行することと、を含むメンテナンス方法が提供される。
本発明の第14の態様に従えば、露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置のメンテナンス方法であって、基板を着脱可能な基板保持部を有するステージをメンテナンス処理するために、基板保持部が保持可能で表面処理された所定部材の供給を要求することと、供給された所定部材に関して前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上であるか否かを判断することと、判断後、所定部材を基板保持部に供給して、基板保持部に所定部材を保持することと、基板保持部が所定部材を保持した状態で、ステージのメンテナンス処理を実行することと、を含むメンテナンス方法が提供される。
本発明によれば、露光性能の低下を抑制でき、不良デバイスの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るデバイス製造システムSYSの一例を示す図、図2は、デバイス製造システムSYSの制御システムを示すブロック図である。本実施形態のデバイス製造システムSYSは、露光光ELで基板Pを露光して、基板Pにデバイスパターンを生成するリソグラフィシステム(フォトリソグラフィシステム)を含む。
図1及び図2において、デバイス製造システムSYSは、露光光ELで基板Pを露光する露光装置EXと、インターフェースIFを介して露光装置EXと接続された基板処理装置CDと、デバイス製造システムSYS全体を制御するホストコンピュータHCとを備えている。
露光装置EXは、露光装置EX全体の動作を制御する第1制御装置1を備えている。基板処理装置CDは、基板処理装置CD全体の動作を制御する第2制御装置2を備えている。第1制御装置1及び第2制御装置2はそれぞれ、コンピュータシステムを含む。第1制御装置1は、ホストコンピュータHCに接続されている。第2制御装置2は、ホストコンピュータHCに接続されている。第1制御装置1には、時間を計測するタイマー50が接続されている。また、第1制御装置1には、露光に関する各種情報を記憶可能な記憶装置51が接続されている。
第1制御装置1は、ホストコンピュータHCに信号を出力可能(送信可能)であり、ホストコンピュータHCからの信号を入力可能(受信可能)である。第2制御装置2は、ホストコンピュータHCに信号を出力可能(送信可能)であり、ホストコンピュータHCからの信号を入力可能(受信可能)である。第1制御装置1と第2制御装置2とは、ホストコンピュータHCを介して通信可能である。露光装置EXの第1制御装置1は、ホストコンピュータHCを介して、基板処理装置CDの第2制御装置2との間で通信可能である。
露光装置EXは、基板Pを処理する内部空間を形成する第1チャンバ装置CH1と、第1チャンバ装置CH1の内部空間において基板Pを搬送可能な搬送システム3とを備えている。基板処理装置CDは、基板Pを処理する内部空間を形成する第2チャンバ装置CH2と、第2チャンバ装置CH2の内部空間において基板Pを搬送可能な搬送システム4とを備えている。搬送システム3、4により、基板Pは、露光装置EXと基板処理装置CDとの間をインターフェースIFを介して移動可能である。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えばシリコンウエハのような半導体ウエハ等の基板に感光膜が形成されたものを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。また、基板に、例えば保護膜(トップコート膜)、反射防止膜等、各種の膜が形成されていてもよい。
本実施形態において、基板処理装置CDは、コータ・デベロッパ装置を含む。基板処理装置CDは、基板に所定の膜を形成可能な膜形成装置40、41と、露光後の基板Pを現像する現像装置42と、基板の表面処理を実行可能な表面処理装置43とを備えている。膜形成装置40は、例えば米国特許出願公開第2006/0068110号明細書等に開示されているような、感光材の溶液をスピンコーティング法に基づいて基板に塗布することによって、基板上に感光膜を形成可能な塗布装置を含む。膜形成装置40は、感光膜のみならず、保護膜及び反射防止膜等、各種の膜を基板上に形成可能である。
膜形成装置41は、基板上にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の膜を形成可能な膜形成装置を含む。表面処理装置43は、基板をフッ酸処理可能な表面処理装置を含む。
露光装置EXは、マスクMを着脱可能なマスク保持部5を有し、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ6と、基板Pを着脱可能な基板保持部7を有し、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ8と、マスクステージ6に保持されているマスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLとを備えている。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。本実施形態において、マスクMは、例えばガラス板等の透明板部材上にクロム等の遮光膜を用いて所定のパターンが形成された透過型マスクである。透過型マスクは、遮光膜でパターンが形成されるバイナリーマスクに限られず、例えばハーフトーン型、あるいは空間周波数変調型等の位相シフトマスクも含む。なお、本実施形態においては、マスクMとして透過型マスクを用いるが、反射型マスクでもよい。
本実施形態の露光装置EXは、例えば米国特許出願公開第2005/0280791号明細書及び米国特許出願公開第2007/0127006号明細書等に開示されているような、露光用液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。露光装置EXは、露光光ELの光路の少なくとも一部が露光用液体LQで満たされるように露光用液体LQで液浸空間LS1を形成可能な液浸部材9を備えている。液浸空間は、液体で満たされた空間である。本実施形態においては、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い終端光学素子10と、その終端光学素子10と対向する物体との間の露光光ELの光路が露光用液体LQで満たされるように液浸空間LS1が形成される。終端光学素子10は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する下面(射出面)11を有する。液浸空間LS1は、終端光学素子10の下面11と、その終端光学素子10の下面11と対向する物体との間の露光光ELの光路を露光用液体LQで満たすように形成される。露光装置EXは、露光用液体LQを介して基板Pに露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。
液浸部材9は、終端光学素子10の近傍に配置されている。液浸部材9は、終端光学素子10の下面11と対向する位置に配置される物体と対向可能な下面12を有する。本実施形態においては、終端光学素子10及び液浸部材9と、その終端光学素子10及び液浸部材9と対向する物体との間に保持される露光用液体LQによって液浸空間LS1が形成される。
終端光学素子10及び液浸部材9と対向可能な物体は、終端光学素子10の射出側(投影光学系PLの像面側)で移動可能な物体を含む。本実施形態においては、終端光学素子10の射出側で移動可能な物体は、基板ステージ8及び基板ステージ8の基板保持部7に保持される基板Pの少なくとも一方を含む。液浸空間LS1は、終端光学素子10及び液浸部材9と、基板ステージ8及び基板保持部7に保持された基板Pの少なくとも一方との間に形成可能である。
本実施形態においては、投影光学系PLの投影領域を含む基板Pの上面の一部の領域が露光用液体LQで覆われるように液浸空間LS1が形成される。露光用液体LQの界面(メニスカス、エッジ)は、液浸部材9の下面12と基板Pの上面との間に形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。
また、本実施形態においては、所定のタイミングで、終端光学素子10及び液浸部材9と、その終端光学素子10及び液浸部材9と対向する物体との間に、クリーニング用液体LCで液浸空間LS2が形成される。クリーニング用液体LCで液浸空間LS2を形成することによって、その液浸空間LS2のクリーニング用液体LCと接触する部材の表面をクリーニングすることができる。
以下の説明においては、露光用液体LQを適宜、第1液体LQ、と称し、クリーニング用液体LCを適宜、第2液体LC、と称する。また、第1液体LQで形成される液浸空間LS1を適宜、第1液浸空間LS1、と称し、第2液体LCで形成される液浸空間LS2を適宜、第2液浸空間LS2、と称する。
また、本実施形態においては、露光装置EXは、基板Pを収容可能な第1収容装置13を備えている。第1収容装置13は、第1チャンバ装置CH1の所定位置に接続される。第1収容装置13は、例えばFOUP(Front Opening Unified Pod)と呼ばれる基板収容装置を含む。第1収容装置13は、例えば1ロット分(例えば50枚)の基板Pを収容可能である。
また、本実施形態においては、基板処理装置CDは、基板Pを収容可能な第2収容装置14を備えている。第2収容装置14は、第2チャンバ装置CH2の所定位置に接続される。第2収容装置14は、例えばFOUPを含む。第2収容装置14は、例えば1ロット分(例えば50枚)の基板Pを収容可能である。
本実施形態において、搬送システム3は、基板Pを、第1収容装置13と、基板ステージ8の基板保持部7と、基板処理装置CDとの間で搬送可能である。搬送システム4は、基板Pを、第2収容装置14と、膜形成装置40、41と、現像装置42と、表面処理装置43と、露光装置EXとの間で搬送可能である。
また、本実施形態においては、第1収容装置13にダミー基板DPが収容されている。ダミー基板DPは、露光用の基板Pとは別の、異物を放出しにくい高い清浄度を有する(クリーンな)部材である。本実施形態において、ダミー基板DPは、基板Pとほぼ同じ外形である。基板保持部7は、ダミー基板DPを保持可能である。第1収容装置13は、基板保持部7が保持可能なダミー基板DPを収容可能である。本実施形態においては、第1収容装置13にダミー基板DPが1枚収容される。なお、第1収容装置13に複数のダミー基板DPが収容されてもよい。
基板Pを搬送可能な搬送システム3は、ダミー基板DPを、第1収容装置13と、基板ステージ8の基板保持部7と、基板処理装置CDとの間で搬送可能である。搬送システム4も、ダミー基板DPを搬送可能である。
照明系ILは、所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILは、照明領域に配置されたマスクMの少なくとも一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ6は、マスクMを保持するマスク保持部5を有する。マスク保持部5は、マスクMを着脱可能である。本実施形態において、マスク保持部5は、マスクMの下面(パターン形成面)とXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。マスクステージ6は、リニアモータ等のアクチュエータを含むマスクステージ駆動装置15の作動により、マスクMを保持して移動可能である。本実施形態においては、マスクステージ6は、マスク保持部5にマスクMを保持した状態で、X軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。
マスクステージ6(マスクM)の位置情報は、干渉計システム16のレーザ干渉計16Aによって計測される。レーザ干渉計16Aは、マスクステージ6の計測面6Rに照射した計測光を用いて、X軸、Y軸及びθZ方向に関するマスクステージ6の位置情報を計測する。第1制御装置1は、干渉計システム16(レーザ干渉計16A)の計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置15を作動し、マスク保持部5に保持されているマスクMの位置制御を行う。
投影光学系PLは、所定の投影領域に露光光ELを照射する。投影光学系PLは、投影領域に配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。投影光学系PLの複数の光学素子は、鏡筒に保持されている。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、又は1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXは、Z軸と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれでもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
基板ステージ8は、ステージ本体17と、ステージ本体17上に搭載された基板テーブル18とを有する。基板テーブル18は、基板Pを保持する基板保持部7を有する。基板保持部7は、基板Pを着脱可能である。本実施形態において、基板保持部7は、基板Pの上面(露光面)とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。基板ステージ8は、リニアモータ等のアクチュエータを含む基板ステージ駆動装置19の作動により、プレート部材20上において、基板Pを保持して移動可能である。
本実施形態において、基板ステージ駆動装置19は、プレート部材20上でステージ本体17を移動する粗動システム19Aと、ステージ本体17上で基板テーブル18を移動する微動システム19Bとを含む。粗動システム19Aは、リニアモータ等のアクチュエータを含み、プレート部材20上のステージ本体17を、X軸、Y軸及びθZ方向に移動可能である。粗動システム19Aによってステージ本体17がX軸、Y軸及びθZ方向に移動することによって、そのステージ本体17上に搭載されている基板テーブル18も、ステージ本体17と一緒に、X軸、Y軸及びθZ方向に移動する。
微動システム19Bは、ステージ本体17と基板テーブル18との間に配置された、例えばボイスコイルモータ等のアクチュエータと、各アクチュエータの駆動量を計測する不図示の計測装置(エンコーダなど)とを含み、ステージ本体17上の基板テーブル18を、少なくともZ軸、θX及びθY方向に移動可能である。また、微動システム19Bは、ステージ本体17上の基板テーブル18を、X軸、Y軸及びθZ方向に移動(微動)可能である。
粗動システム19A及び微動システム19Bを含む基板ステージ駆動装置19によって、基板テーブル18は、基板保持部7に基板Pを保持した状態で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
基板テーブル18(基板P)の位置情報は、干渉計システム16のレーザ干渉計16Bによって計測される。レーザ干渉計16Bは、基板テーブル18の計測面18Rに照射した計測光を用いて、X軸、Y軸及びθZ方向に関する基板テーブル18の位置情報を計測する。また、基板保持部7に保持されている基板Pの上面の面位置情報(Z軸、θX及びθY方向に関する位置情報)が、不図示のフォーカス・レベリング検出システムによって検出される。第1制御装置1は、干渉計システム16(レーザ干渉計16B)の計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて基板ステージ駆動装置19を作動し、基板保持部7に保持されている基板Pの位置制御を行う。
図3は、基板テーブル18及び液浸部材9の近傍を示す側断面図、図4は、基板テーブル18を示す斜視図である。基板テーブル18は、第1凹部21を有する。基板保持部7は、第1凹部21に配置されている。第1凹部21の周囲には、基板テーブル18の上面22が配置される。基板テーブル18の上面22は、基板保持部7に保持された基板Pの上面の周囲に配置される。基板保持部7に保持された基板Pの上面と基板テーブル18の上面22とは、所定のギャップG1を介して配置される。ギャップG1は、例えば約0.1mmである。基板テーブル18の上面22は、ほぼ平坦であり、基板保持部7に保持された基板Pの上面とほぼ同一平面内(XY平面内)に配置される。すなわち、基板テーブル18の上面22と、基板保持部7に保持された基板Pの上面とは、ほぼ面一である。基板テーブル18の上面22は、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と対向可能である。また、基板保持部7に保持された基板Pの上面は、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と対向可能である。
上述のように、ダミーー基板DPは、基板Pとほぼ同じ外形であり、基板保持部7は、ダミー基板DPを保持可能である。ダミー基板DPが基板保持部7に保持されたとき、基板テーブル18の上面22は、ダミー基板DPの上面の周囲に配置される。基板保持部7に保持されたダミー基板DPの上面と基板テーブル18の上面22とは、ギャップG1を介して配置される。基板保持部7に保持されたダミー基板DPの上面と、基板テーブル18の上面22とは、ほぼ同一平面内に配置される(ほぼ面一である)。また、基板保持部7に保持されたダミー基板DPの上面は、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と対向可能である。
本実施形態において、基板テーブル18は、第2凹部23を有する。第2凹部23には、振動部材24が配置されている。本実施形態において、振動部材24は、石英で形成されたロッド状の部材である。振動部材24は、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と対向可能な上面25を有する。振動部材24の上面25と、基板テーブル18の上面22とは、ほぼ同一平面内に配置されている(ほぼ面一である)。振動部材24の上面25の周囲には、基板テーブル18の上面22が配置される。振動部材24の上面25と基板テーブル18の上面22とは、所定のギャップG2を介して配置される。ギャップG2は、例えば約0.1mmである。第2凹部23の内側において、振動部材24の下面に振動発生装置26が接続されている。振動発生装置26は、振動部材24を振動させる。振動発生装置26は、超音波発生装置を含み、振動部材24に超音波を与える。本実施形態において、振動発生装置26は、圧電素子を含む。
図3に示すように、液浸部材9は、終端光学素子10の近傍に配置されている。液浸部材9は、環状の部材である。液浸部材9は、終端光学素子10(露光光ELの光路)の周囲に配置されている。例えば基板P上に第1液浸空間LS1を形成する場合、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と基板Pの上面との間に液体LQが保持される。
液浸部材9は、第1液体LQを供給可能な供給口27と、第1液体LQを回収可能な回収口28とを有する。回収口28は、液浸部材9の下面12の一部に配置されている。本実施形態においては、回収口28に多孔部材(メッシュ部材)29が配置されている。多孔部材29は、液浸部材9の下面12の一部を形成する。終端光学素子10の下面11と対向する液浸部材9の一部に、開口30が形成されている。終端光学素子10の下面11から射出された露光光ELは、開口30を通過し、基板Pに照射される。
露光装置EXは、第1液体LQを発生する第1液体供給装置31と、第2液体LCを発生する第2液体供給装置32と、液体を回収可能な液体回収装置33とを備えている。第1液体供給装置31、第2液体供給装置32及び液体回収装置33は、第1制御装置1に制御される。第1液体供給装置31と供給口27とは、液浸部材9の内部に形成された供給流路及び供給管34を介して接続されている。液体回収装置33と回収口28とは、液浸部材9の内部に形成された回収流路及び回収管35を介して接続されている。第2液体供給装置32は、流路切替機構36を介して、供給管34と接続されている。流路切替機構36は、第1制御装置1に制御される。
上述のように、第1液体LQは、露光用液体である。第1液体供給装置31は、清浄で温度調整された第1液体LQを、供給口27に向けて送出可能である。第2液体LCは、クリーニング用液体である。第2液体供給装置32は、第2液体LCを、供給口27に向けて送出可能である。液体回収装置33は、真空システムを含み、第1液体LQ及び第2液体LCを回収可能である。
本実施形態において、第1制御装置1は、流路切替機構36、第1液体供給装置31及び第2液体供給装置32を制御して、第1液体供給装置31から送出された第1液体LQが供給口27へ供給されるとき、第2液体供給装置32から供給口27への第2液体LCの供給を停止することができる。また、第1制御装置1は、第2液体供給装置32から送出された第2液体LCが供給口27へ供給されるとき、第1液体供給装置31から供給口27への第1液体LQの供給を停止することができる。
例えば、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成するために、第1制御装置1は、第2液体供給装置32から供給口27への第2液体LCの供給を停止し、第1液体供給装置31から第1液体LQを送出する。第1液体供給装置31から送出された第1液体LQは、供給管34及び液浸部材9の供給流路を流れた後、供給口27に供給される。供給口27は、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成するために、第1液体供給装置31からの第1液体LQを供給する。また、液体回収装置33の作動によって、回収口28から回収された第1液体LQは、液浸部材9の回収流路を流れた後、回収管35を介して液体回収装置33に回収される。第1制御装置1は、供給口27を用いる第1液体LQの供給動作と並行して、回収口28を用いる第1液体LQの回収動作を実行することによって、第1液浸空間LS1を形成する。
また、第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成するために、第1制御装置1は、第1液体供給装置31から供給口27への第1液体LQの供給を停止し、第2液体供給装置32から第2液体LCを送出する。第2液体供給装置32から送出された第2液体LCは、供給管34及び液浸部材9の供給流路を流れた後、供給口27に供給される。供給口27は、第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成するために、第2液体供給装置32からの第2液体LCを供給する。また、液体回収装置33の作動によって、回収口28から回収された第2液体LCは、液浸部材9の回収流路を流れた後、回収管35を介して液体回収装置33に回収される。第1制御装置1は、供給口27を用いる第2液体LCの供給動作と並行して、回収口28を用いる第2液体LCの回収動作を実行することによって、第2液浸空間LS2を形成する。
このように、本実施形態においては、供給口27は、第1液体LQ及び第2液体LCのそれぞれを供給可能である。基板保持部7に基板Pが保持されたとき、液浸部材9は、基板テーブル18及び基板保持部7に保持された基板Pの少なくとも一部との間に第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成可能であり、第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成可能である。また、基板保持部7にダミー基板DPが保持されたとき、液浸部材9は、基板テーブル18及び基板保持部7に保持されたダミー基板DPの少なくとも一部との間に第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成可能であり、第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成可能である。
本実施形態においては、液浸露光で使用する第1液体LQとして、水(純水)を用いる。
また、本実施形態においては、第2液体LCとして、第1液体LQと異なるものを用いる。本実施形態においては、第2液体LCとして、水素ガスを水に溶解させた水素水(水素溶解水)を用いる。
なお、第2液体LCとして、オゾンガスを水に溶解させたオゾン水(オゾン溶解水)、窒素ガスを水に溶解させた窒素水(窒素溶解水)、アルゴンガスを水に溶解させたアルゴン水(アルゴン溶解水)、二酸化炭素ガスを水に溶解させた二酸化炭素水(二酸化炭素溶解水)等、所定のガスを水に溶解させた溶解ガス制御水を用いてもよい。また、大気圧下の溶解度以上にガスを溶解させたガス過飽和水でもよい。また、第2液体LCとして、過酸化水素を水に添加した過酸化水素水、塩酸(次亜塩素酸)を水に添加した塩素添加水、アンモニアを水に添加したアンモニア水、コリンを溶解させたコリン水、及び硫酸を水に添加した硫酸添加水等、所定の薬液を水に添加した薬液添加水を用いてもよい。また、第2液体LCとして、エタノール、及びメタノール等のアルコール類、エーテル類、ガンマブチロラクトン、シンナー類、界面活性剤、HFE等のフッ素系溶剤を用いてもよい。
本実施形態において、基板テーブル18の上面22は、第1液体LQ及び第2液体LCに対して撥液性である。第1液体LQ及び第2液体LCに対する基板テーブル18の上面22の接触角は、例えば90度以上である。本実施形態においては、基板テーブル18の上面22は、例えばフッ素系樹脂(PTFE、PFAなど)等、撥液性を有する材料の膜で形成されている。なお、第1凹部21の内側面及び第2凹部23の内側面も、第1液体LQ及び第2液体LCに対して撥液性であることが望ましい。第1凹部21の内側面は、基板Pの側面又はダミー基板DPの側面と対向する面を含む。第2凹部23の内側面は、振動部材24の側面を対向する面を含む。
また、本実施形態において、振動部材24の上面25は、第1液体LQ及び第2液体LCに対して撥液性である。第1液体LQ及び第2液体LCに対する振動部材24の上面25の接触角は、例えば90度以上である。本実施形態においては、振動部材24の上面25は、例えばフッ素系樹脂(PTFE、PFAなど)等、撥液性を有する材料の膜で形成されている。なお、振動部材24の側面も、第1液体LQ及び第2液体LCに対して撥液性であることが望ましい。
また、例えば図4に示すように、基板テーブル18は、露光に関する計測を実行可能な計測部材37、38、39を備えている。計測部材37、38、39のそれぞれは、基板テーブル18の上面22の所定位置に配置されている。本実施形態において、計測部材37は、例えば米国特許出願公開第2002/0041377号明細書に開示されているような、空間像計測システムの一部を構成する光学部材(スリット板)である。空間像計測システムは、計測部材(スリット板)37の開口パターンを介した露光光ELを受光する受光素子を備えている。空間像計測システムは、計測部材37に照射された露光光ELを、計測部材37を介して受光素子で受光して、投影光学系PLの結像特性の計測を実行する。
計測部材38は、例えば米国特許第4465368号明細書に開示されているような、露光光ELの照度むらを計測可能する照度むら計測システムの一部を構成する光学部材(上板)である。照度むら計測システムは、計測部材38の開口パターンを介した露光光ELを受光する受光素子を備えている。照度むら計測システムは、計測部材38に照射された露光光ELを、計測部材38を介して受光素子で受光して、露光光ELの照度むらの計測を実行する。
なお、計測部材38が、例えば米国特許第6721039号明細書に開示されているような、投影光学系PLの露光光ELの透過率の変動量を計測するための計測システム、例えば米国特許出願公開第2002/0061469号明細書等に開示されているような、照射量計測システム(照度計測システム)、例えば欧州特許第1079223号明細書に開示されているような、波面収差計測システム等、露光光ELの露光エネルギーに関する情報を計測する計測システムの一部を構成するものでもよい。
計測部材39は、基準マークが配置された基準板である。計測部材39の基準マークは、例えば米国特許第5493403号明細書等に開示されているような、FIA(Field Image Alignment)方式のアライメントシステムによって計測される。
本実施形態においては、計測部材37、38、39の上面のそれぞれと、基板テーブル18の上面22とは、ほぼ同一平面内に配置される(ほぼ面一である)。
次に、基板処理装置CDの一例について説明する。本実施形態において、基板処理装置CDは、ダミー基板DPの表面処理を実行可能である。本実施形態において、ダミー基板DPの表面処理は、撥液処理を含む。撥液処理は、表面を液体(第1液体LQ及び第2液体LCを含む)に対して撥液性にする処理である。すなわち、本実施形態において、ダミー基板DPの表面処理は、ダミー基板DPの表面(上面、側面、及び下面)を、液体(第1液体LQ及び第2液体LCを含む)に対して撥液性にする処理を含む。基板処理装置CDは、第1液体LQ及び第2液体LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が、例えば90度以上になるように、ダミー基板DPを表面処理する。
本実施形態において、ダミー基板DPの表面処理(撥液処理)は、ダミー基板DP上にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の膜を形成する処理を含む。
図5は、基板処理装置CDの膜形成装置41の一例を示す図である。上述のように、膜形成装置41は、HMDSの膜を形成可能である。本実施形態において、膜形成装置41は、ダミー基板DP上にHMDSの膜Fを形成可能である。以下の説明において、HMDSの膜Fを適宜、HMDS膜F、と称し、ダミー基板DP上にHMDS膜Fを形成する処理を適宜、HMDS処理、と称する。
図5において、膜形成装置41は、密閉室44と、密閉室44の内部に設けられ、ダミー基板DPを保持する保持装置45と、ガス状のHMDSを密閉室44の内部に供給するガス供給装置46とを備えている。保持装置45は、保持したダミー基板DPを加熱可能である。膜形成装置41は、保持装置45で保持したダミー基板DPを加熱した状態で、ガス供給装置46よりガス状のHMDSを密閉室44の内部に供給する。これにより、ダミー基板DPの表面とガス状のHMDSとが接触し、ダミー基板DPの表面にHMDS膜Fが形成される。図5に示すように、本実施形態においては、保持装置45は、ダミー基板DPの下面側に所定の空間が形成されるようにダミー基板DPを保持する。したがって、膜形成装置41は、ダミー基板DPの上面、側面及び下面のそれぞれにHMDS膜Fを形成可能である。ダミー基板DPがHMDS処理されることにより、第1液体LQ及び第2液体LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が90度以上になる。
また、ダミー基板DPの表面処理(撥液処理)が、フッ酸処理を含む処理でもよい。上述のように、本実施形態においては、基板処理装置CDは、フッ酸処理可能な表面処理装置43を有する。表面処理装置43は、ダミー基板DPの表面をフッ酸処理可能である。フッ酸処理は、液体フッ化水素の水溶液(フッ化水素酸)とダミー基板DPとを接触させる処理を含む。フッ酸処理によっても、ダミー基板DPの表面を撥液性にすることができる。ダミー基板DPがフッ酸処理されることにより、第1液体LQ及び第2液体LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が、例えば90度以上になる。
次に、上述の構成を有するデバイス製造システムSYSを用いて基板Pを露光する方法について説明する。
例えば、第1制御装置1は、搬送システム3を用いて、第1収容装置13に収容されている基板Pを第1収容装置13から搬出し、基板保持部7に供給する。基板保持部7は、搬送システム3で第1収容装置13から搬送された基板Pを保持する。第1制御装置1は、終端光学素子10及び液浸部材9と対向する位置に基板テーブル18を配置し、終端光学素子10及び液浸部材9と、基板テーブル18及び基板保持部7に保持された基板Pの少なくとも一方との間に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する。
また、第1制御装置1は、必要に応じて、第1液浸空間LS1の第1液体LQを介して、基板テーブル18に配置された計測部材37、38、39を用いる計測処理を実行する。そして、第1制御装置1は、その計測結果に基づいて、例えば投影光学系PLの結像特性等、基板Pを露光するときの露光条件を調整し、基板Pの露光動作を開始する。基板Pを露光するときには、第1制御装置1は、基板ステージ駆動装置19を用いて、終端光学素子10及び液浸部材9と対向する位置に、基板Pを保持した基板テーブル18を配置し、終端光学素子10及び液浸部材9と、基板テーブル18及び基板保持部7に保持された基板Pの少なくとも一方との間に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する。
そして、第1制御装置1は、マスクMを露光光ELで照明し、基板保持部7に保持された基板Pを、第1液浸空間LS1の第1液体LQを介して露光する。これにより、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
第1制御装置1は、基板Pの露光が終了した後、その露光後の基板Pを保持した基板テーブル18を、所定の基板交換位置に移動し、その露光後の基板Pを、搬送システム3を用いて基板テーブル18から搬出する。基板テーブル18から搬出された露光後の基板Pは、例えば基板処理装置CDの現像装置42に供給される。また、露光後の基板Pが搬出された基板保持部7には、第1収容装置13に収容されている露光前の基板Pが供給される。基板保持部7は、供給された基板Pを保持する。第1制御装置1は、基板保持部7に保持された基板Pを第1液体LQを介して露光する。そして、第1制御装置1は、上述の動作を繰り返して、第1収容装置13に収容されている複数(1ロット分)の基板Pを順次露光する。
上述のように、第1収容装置13は、ダミー基板DPを収容可能である。ダミー基板DPは、少なくとも基板保持部7に基板Pが保持されているとき、第1収容装置13に収容されている。本実施形態において、第1収容装置13に収容されている複数の基板Pが順次露光されているとき、ダミー基板DPは、第1収容装置13に収容されている。
例えば、第1収容装置13に収容されている1ロット分の基板Pの露光が終了した後、基板保持部7が基板Pを保持しない期間が発生する。例えば、第1収容装置13に収容されている1ロット分の基板Pの露光が終了した後、次のロットの複数の基板Pが第1収容装置13にセットされ、そのロットの基板Pの露光が開始されるまでの期間、基板保持部7が基板Pを保持しない状態が発生する。換言すれば、ロット毎の基板Pに対する露光動作の間に、基板保持部7が基板Pを保持しない期間が発生する。
基板保持部7が基板Pを保持しない期間が長くなると、基板保持部7が露出している期間が長くなり、基板保持部7が汚染される可能性が高くなる。例えば、基板保持部7が露出していると、第1液体LQが基板保持部7に付着し易くなる可能性がある。また、例えば、露光装置EXが置かれている空間中を浮遊する物質(異物)が基板保持部7に付着する可能性が高くなる。基板保持部7が汚染したり、基板保持部7に異物が付着したりすると、例えば基板保持部7で基板Pを良好に保持できなくなる可能性がある。また、その汚染された基板保持部7で基板Pを保持した場合、その基板保持部7に保持された基板Pが汚染してしまう可能性もある。また、基板保持部7に液体が付着した状態で基板Pを保持した場合、その基板保持部7に付着している液体が基板Pに付着したり、その液体の気化熱によって基板Pの温度が変化したり、基板Pが熱変形したりする可能性がある。そのような不具合が発生すると、露光不良が発生したりする可能性がある。
そこで、本実施形態においては、ロット毎の基板Pに対する露光動作の間など、基板保持部7が基板Pを保持しないときに、ダミー基板DPを基板保持部7に供給し、そのダミー基板DPを基板保持部7で保持する。
次に、ダミー基板DPを用いる動作の一例について、図6のフローチャートを参照して説明する。
1ロット分の基板Pの露光が終了すると、ダミー基板DPを用いる動作が開始される(ステップSA1)。第1制御装置1は、ダミー基板DPを要求する。第1制御装置1は、搬送システム3を用いて、第1収容装置13よりダミー基板DPを搬出する(ステップSA2)。
第1制御装置1は、ダミー基板DPを基板保持部7に供給する前に、ダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断する(ステップSA3)。
第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面状態に応じて、ダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断する。本実施形態においては、第1液体LQ(又は第2液体LC)に対するダミー基板DPの表面の撥液性が低いとき、または低下しているとき、ダミー基板DPの表面処理が実行される。例えば、第1液体LQ(又は第2液体LC)に対するダミー基板DPの表面の接触角が所定値未満のとき(例えば90度未満のとき)、ダミー基板DPの表面処理が実行される。例えば、表面処理が実行されていないダミー基板DPが第1収容装置13に収容されている場合、そのダミー基板DPの表面処理が実行される。また、撥液性が低下している表面を有するダミー基板DPが第1収容装置13に収容されている場合、そのダミー基板DPの表面処理が実行される。本実施形態においては、ダミー基板DPが表面処理されているか否かが、所定の測定装置によって予め測定されている。また、本実施形態においては、第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の接触角情報、すなわち第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の撥液性情報が、所定の測定装置によって予め測定されている。ダミー基板DPの表面処理の実行の有無情報、ダミー基板DPの表面の撥液性情報は、そのダミー基板DPが第1収容装置13に収容される前に予め測定されている。第1制御装置1は、その測定結果に基づいて、第1収容装置13に収容されているダミー基板DPの表面状態が所望状態が否かを判断し、その表面状態に応じて、ダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断する。
ダミー基板DPの表面の撥液性が高い(第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が、例えば90度以上である)と判断された場合、第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理を実行しないことを決定する。第1制御装置1は、搬送システム3を用いて、ダミー基板DPを基板保持部7に供給する。基板保持部7は、ダミー基板DPを保持する(ステップSA4)。これにより、基板保持部7は、ダミー基板DPで保護される。
そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と対向する位置に、基板テーブル18及びダミー基板DPの少なくとも一方を配置し、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と、基板テーブル18の上面22及びダミー基板DPの上面の少なくとも一部との間に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSA5)。
ステップSA3において、ダミー基板DPが表面処理されていない、あるいはダミー基板DPの表面の撥液性が低い(第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が、例えば90度未満である)と判断された場合、第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理の実行を決定する。第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理を実行するために、ホストコンピュータHCを介して、表面処理に関する指令信号を、基板処理装置CDの第2制御装置2に出力する(ステップSA6)。表面処理に関する指令信号は、基板処理装置CDに、ダミー基板DPの表面処理の実行を指令する信号を含む。基板処理装置CDは、第1制御装置1より送信された指令信号に基づいて、ダミー基板DPの表面処理のための準備を実行する。
第1収容装置13から搬出されたダミー基板DPは、基板保持部7に供給される前に、搬送システム3及び搬送システム4によって、基板処理装置CDに供給される(ステップSA7)。
第2制御装置2は、ダミー基板DPの表面処理を実行する(ステップSA8)。本実施形態においては、ダミー基板DPは、膜形成装置41に搬送され、HMDS処理される。これにより、ダミー基板DPの表面は、撥液性になる。なお、表面処理として、ダミー基板DPがフッ酸処理されてもよい。
膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPは、搬送システム4及び搬送システム3によって、露光装置EXの基板保持部7に供給される(ステップSA4)。基板保持部7は、膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPを保持する。そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、基板テーブル18上及びダミー基板DP上の少なくとも一部に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSA5)。
図7は、基板テーブル18上及びダミー基板DP上の少なくとも一部に第1液体LQで第1液浸空間LS1が形成されている状態を示す図である。図7に示すように、基板保持部7でダミー基板DPを保持することによって、基板保持部7を保護することができる。また、ダミー基板DPは、表面処理されて、撥液性が高い表面を有するので、終端光学素子10及び液浸部材9との間で、第1液浸空間LS1を良好に形成することができる。また、図7に示すように、ギャップG1上に第1液浸空間LS1が配置されても、ダミー基板DPの側面(第1凹部21の内側面と対向する面)の撥液性は高いので、ギャップG1に第1液体LQが浸入することを抑制できる。
本実施形態においては、第1制御装置1は、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、所定の処理を実行する。所定の処理は、露光に関する計測処理を含む。第1制御装置1は、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と、基板テーブル18の例えば計測部材37の上面とを対向させ、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と、計測部材37の上面との間に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する。第1制御装置1は、第1液浸空間LS1の第1液体LQを介して、計測部材37に露光光ELを照射する。これにより、投影光学系PLの空間像が計測される。同様に、第1制御装置1は、計測部材38、39を用いる計測処理を、第1液体LQを介して実行することができる。基板保持部7にダミー基板DPが保持されているので、第1液浸空間LS1を良好に形成することができる。
また、所定の処理は、基板ステージ8のメンテナンス処理を含む。基板ステージ8のメンテナンス処理のために第1収容装置13から搬出されたダミー基板DPを基板保持部7で保持した状態でメンテナンス処理をすることにより、例えば基板保持部7を保護しつつ、メンテナンス処理を円滑に実行することができる。
また、所定の処理は、基板ステージ8のクリーニング処理を含む。第1制御装置1は、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と基板テーブル18の上面22との間に第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成した状態で、終端光学素子10及び液浸部材9に対して、基板テーブル18をXY平面内で移動する。これにより、第1液浸空間LS1の第1液体LQを用いて、基板テーブル18の上面22をクリーニングできる。
また、上述したように、本実施形態においては、露光装置EXは、第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成可能である。第1制御装置1は、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と基板テーブル18の上面22との間に第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成する。これにより、基板テーブル18の上面22が第2液体LCでクリーニングされる。また、第1制御装置1は、第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成した状態で、終端光学素子10及び液浸部材9に対して、基板テーブル18をXY平面内で移動することにより、基板テーブル18の上面22を、第2液体LCを用いて、より良好にクリーニングできる。
また、本実施形態においては、基板テーブル18に振動部材24が配置されているので、図8に示すように、終端光学素子10及び液浸部材9と振動部材24との間に第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成した状態で、あるいは第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成した状態で、振動部材24を振動させることによって、終端光学素子10及び液浸部材9の少なくとも一方をクリーニングすることができる。
以上により、ダミー基板DPを用いる動作が終了する(ステップSA9)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ダミー基板DPによって、基板保持部7が露出している期間が長くなることを抑制できる。また、ダミー基板DPによって、基板保持部7を保護することができる。したがって、基板保持部7の汚染、劣化等を抑制することができる。したがって、基板Pを露光するとき、基板保持部7で基板Pを良好に保持できるので、露光不良の発生を抑制できる。したがって、不良デバイスの発生を抑制できる。
また、本実施形態においては、撥液性が高い表面を有するダミー基板DPを基板保持部7に供給できるので、基板テーブル18及びダミー基板DP上に第1、第2液浸空間LS1、LS2を良好に形成できる。また、基板テーブル18の上面22とダミー基板DPの上面とのギャップG1の内側に第1、第2液体LQ、LCが浸入することを抑制することができる。したがって、露光装置EXの性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態においては、基板保持部7が基板Pを保持しないときでも、ダミー基板DPを保持することによって、第1液浸空間LS1(又は第2液浸空間LS2)を形成し続けることができる。第1液浸空間LS1(又は第2液浸空間LS2)の第1液体LQ(又は第2液体LC)が全て回収されてしまうと、第1液浸空間LS1(又は第2液浸空間LS2)を再度形成するのに時間を要する可能性がある。また、第1液体LQ(又は第2液体LC)の供給動作、回収動作を止めてしまうと、例えば液浸部材9の内部の供給流路、回収流路、供給管34の内面、回収管35の内面等の状態が劣化する可能性がある。本実施形態によれば、基板保持部7でダミー基板DPを保持することにより、例えば露光装置EXの露光動作が長期間実行されない場合でも、第1液浸空間LS1(又は第2液浸空間LS2)を良好に形成できる。また、露光装置EXの露光動作が長期間実行されない場合でも、第1液体LQ(又は第2液体LC)の供給動作、回収動作が長期間停止してしまうことを抑制できる。
なお、本実施形態においては、基板保持部7でダミー基板DPを保持した状態で、所定の処理(計測処理、メンテナンス処理及びクリーニング処理等)を実行することとしたが、所定の処理は実行しなくてもよい。基板保持部7でダミー基板DPを保持することで、基板保持部7を保護することができる。
なお、本実施形態においては、ロット毎の基板Pに対する露光動作の間に、基板保持部7が基板Pを保持しない期間が発生し、その期間において、基板保持部7がダミー基板DPを保持する場合を例にして説明したが、例えば、露光装置EXの稼動停止期間等においても、基板保持部7でダミー基板DPを保持することができる。なお、露光装置EXの稼動停止期間は、例えば夜間、長期の休暇期間等である。
なお、本実施形態においては、ダミー基板DPが、基板保持部7に供給される前に、第1収容装置13に収容されている場合を例にして説明したが、第2収容装置14に収容されてもよい。その場合、基板保持部7でダミー基板DPを保持するために、第1制御装置1は、ホストコンピュータHCを介して、基板処理装置CDの第2制御装置2に、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPの供給を要求する信号を出力する。第2制御装置2は、第1制御装置1からの信号に基づいて、搬送システム4を用いて、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPを第2収容装置14から搬出し、露光装置EXに搬送する。また、例えばホストコンピュータHCが、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPの表面状態に応じて、そのダミー基板DPを基板保持部7に供給する前に、そのダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図9は、第2実施形態に係るダミー基板DPを用いる動作の一例を説明するためのフローチャートである。第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。上述の第1実施形態では、所定の測定装置の測定結果に基づいて、第1収容装置13(又は第2収容装置14)から搬出されたダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断する処理(ステップSA3)が実行されるが、図9に示すように、ステップSA3を省略することができる。すなわち、例えばダミー基板DPが第2収容装置14に配置されている場合において、1ロット分の基板Pの露光が終了し、ダミー基板DPを用いる動作が開始されると(ステップSA1)、第1制御装置1は、ホストコンピュータHCを介して、基板処理装置CDの第2制御装置2に、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPの供給を要求する信号を出力する(ステップSA10)。第2制御装置2は、第1制御装置1からの信号に基づいて、搬送システム4を用いて、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPを第2収容装置14から搬出する。
また、第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理を実行するために、ホストコンピュータHCを介して、表面処理に関する指令信号を、基板処理装置CDの第2制御装置2に出力する(ステップSA6)。表面処理に関する指令信号は、基板処理装置CDに、ダミー基板DPの表面処理の実行を指令する信号を含む。基板処理装置CDは、第1制御装置1より送信された指令信号に基づいて、ダミー基板DPの表面処理のための準備を実行する。
第2収容装置14から搬出されたダミー基板DPは、搬送システム4によって、膜形成装置41に供給される(ステップSA7)。第2制御装置2は、ダミー基板DPのHMDS処理を実行する(ステップSA8)。なお、表面処理として、ダミー基板DPがフッ酸処理されてもよい。
膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPは、搬送システム4及び搬送システム3によって、露光装置EXの基板保持部7に供給される(ステップSA4)。基板保持部7は、膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPを保持する。そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、基板テーブル18上及びダミー基板DP上の少なくとも一部に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSA5)。
その後、第1制御装置1は、必要に応じて、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、所定の処理を実行する。上述の第1実施形態と同様、所定の処理は、露光に関する計測処理、基板ステージ8のメンテナンス処理及びクリーニング処理の少なくとも一つを含む。なお、所定の処理が実行されなくてもよい。以上により、ダミー基板DPを用いる動作が終了する(ステップSA9)。
以上説明したように、本実施形態によれば、基板保持部7に保持される直前に、ダミー基板DPの表面処理が確実に実行されるので、基板保持部7は、撥液性が高い表面を有するダミー基板DPを保持することができる。
なお、本実施形態においては、ダミー基板DPが、基板保持部7に供給される前に、第2収容装置14に収容されている場合を例にして説明したが、第1収容装置13に収容されてもよい。また、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、第2液体LCで第2液浸空間LS2が形成されてもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図10は、第3実施形態に係るダミー基板DPを用いる動作の一例を説明するためのフローチャートである。
例えば1ロット分の基板Pの露光が終了すると、タイマー50が時間計測を開始する(ステップSB1)。第1制御装置1は、タイマー50の計測値をモニタする。第1制御装置1は、タイマー50の計測値に基づいて、露光が実行されない状態が、予め定められた所定時間を経過したか否かを判断する(ステップSB2)。換言すれば、第1制御装置1は、タイマー50の計測値に基づいて、基板Pの露光終了時点からの経過時間が、所定時間以上か否かを判断する。基板Pの露光終了時点は、1ロット中の最後の基板Pの露光後、その基板Pが基板保持部7から搬出された時点、すなわち、最後の基板Pの露光後、基板保持部7が露出した時点を含む。
ステップSB2において、経過時間が所定時間以上であると判断した場合、第1制御装置1は、ダミー基板DPを要求する。第1制御装置1は、例えば第1収容装置1に収容されているダミー基板DPを、搬送システム3を用いて、第1収容装置13より搬出する(ステップSB3)。
第1制御装置1は、ダミー基板DPを基板保持部7に供給する前に、ダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断する(ステップSB4)。上述の第1実施形態と同様、第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面状態に応じて、ダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断する。
ダミー基板DPの表面の撥液性が高い(第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が、例えば90度以上である)と判断された場合、第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理を実行しないことを決定する。第1制御装置1は、搬送システム3を用いて、ダミー基板DPを基板保持部7に供給する。基板保持部7は、ダミー基板DPを保持する(ステップSB5)。
そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12の対向する位置に、基板テーブル18及びダミー基板DPの少なくとも一方を配置し、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と、基板テーブル18の上面22及びダミー基板DPの上面の少なくとも一部との間に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSB6)。
ステップSB4において、ダミー基板DPが表面処理されていない、あるいはダミー基板DPの表面の撥液性が低い(第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が、例えば90度未満である)と判断された場合、第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理の実行を決定する。第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理を実行するために、ホストコンピュータHCを介して、表面処理に関する指令信号を、基板処理装置CDの第2制御装置2に出力する(ステップSB7)。
第1収容装置13から搬出されたダミー基板DPは、基板保持部7に供給される前に、搬送システム3及び搬送システム4によって、基板処理装置CDに供給される(ステップSB8)。
第2制御装置2は、ダミー基板DPの表面処理を実行する(ステップSB9)。上述の第1実施形態と同様、表面処理は、HMDS処理及びフッ酸処理の少なくとも一方を含む。
基板処理装置CDで表面処理されたダミー基板DPは、搬送システム4及び搬送システム3によって、露光装置EXの基板保持部7に供給される(ステップSB5)。基板保持部7は、表面処理されたダミー基板DPを保持する。そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、基板テーブル18上及びダミー基板DP上の少なくとも一部に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSB6)。
上述の第1実施形態と同様、第1制御装置1は、必要に応じて、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、所定の処理を実行する。上述の第1実施形態と同様、所定の処理は、露光に関する計測処理、基板ステージ8のメンテナンス処理及びクリーニング処理の少なくとも一つを含む。なお、所定の処理が実行されなくてもよい。また、第2液体LCで第2液浸空間LS2が形成されてもよい。
以上により、ダミー基板DPを用いる動作が終了する(ステップSB10)。
以上説明したように、本実施形態によれば、露光が実行されない状態が所定時間経過したときに、基板保持部7にダミー基板DPを供給するようにしたので、基板保持部7が露出している状態の時間が長くなることを抑制できる。
なお、本実施形態においては、ダミー基板DPが、基板保持部7に供給される前に、第1収容装置13に収容されている場合を例にして説明したが、第2収容装置14に収容されてもよい。その場合、第1制御装置1は、露光が実行されない状態が予め定められた所定時間を経過したと判断したとき、換言すれば、基板Pの露光終了時点からの経過時間が所定時間以上であると判断したとき、ホストコンピュータHCを介して、基板処理装置CDの第2制御装置2に、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPの供給を要求する信号を出力する。第2制御装置2は、第1制御装置1からの信号に基づいて、搬送システム4を用いて、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPを第2収容装置14から搬出し、露光装置EXに搬送する。また、例えばホストコンピュータHCが、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPの表面状態に応じて、そのダミー基板DPを基板保持部7に供給する前に、そのダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断することができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図11は、第4実施形態に係るダミー基板DPを用いる動作の一例を説明するためのフローチャートである。第4実施形態は、第3実施形態の変形例である。上述の第3実施形態では、所定の測定装置の測定結果に基づいて、第1収容装置13(又は第2収容装置14)から搬出されたダミー基板DPの表面処理を実行するか否かを判断する処理(ステップSB4)が実行されるが、図11に示すように、ステップSB4を省略することができる。すなわち、例えばダミー基板DPが第2収容装置14に配置されている場合において、タイマー50の計測値に基づいて、露光が実行されない状態が、予め定められた所定時間を経過したと判断したとき、換言すれば、基板Pの露光終了時点からの経過時間が、所定時間以上であると判断したとき、第1制御装置1は、ホストコンピュータHCを介して、基板処理装置CDの第2制御装置2に、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPの供給を要求する信号を出力する(ステップSB11)。第2制御装置2は、第1制御装置1からの信号に基づいて、搬送システム4を用いて、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPを第2収容装置14から搬出する。
また、第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理を実行するために、ホストコンピュータHCを介して、表面処理に関する指令信号を、基板処理装置CDの第2制御装置2に出力する(ステップSB7)。
第2収容装置14から搬出されたダミー基板DPは、搬送システム4によって、膜形成装置41に供給される(ステップSB8)。第2制御装置2は、ダミー基板DPのHMDS処理を実行する(ステップSB9)。なお、表面処理として、ダミー基板DPがフッ酸処理されてもよい。膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPは、搬送システム4及び搬送システム3によって、露光装置EXの基板保持部7に供給される(ステップSB5)。基板保持部7は、膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPを保持する。そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、基板テーブル18上及びダミー基板DP上の少なくとも一部に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSB6)。その後、第1制御装置1は、必要に応じて、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、所定の処理を実行する。所定の処理は、露光に関する計測処理、基板ステージ8のメンテナンス処理及びクリーニング処理の少なくとも一つを含む。なお、所定の処理が実行されなくてもよい。以上により、ダミー基板DPを用いる動作が終了する(ステップSB10)。
以上説明したように、本実施形態によれば、基板保持部7に保持される直前に、ダミー基板DPの表面処理が確実に実行されるので、基板保持部7は、撥液性が高い表面を有するダミー基板DPを保持することができる。
なお、本実施形態においては、ダミー基板DPが、基板保持部7に供給される前に、第2収容装置14に収容されている場合を例にして説明したが、第1収容装置13に収容されてもよい。また、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、第2液体LCで第2液浸空間LS2が形成されてもよい。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、第5実施形態に係るダミー基板DPを用いる動作の一例を説明するためのフローチャートである。
1ロット分の基板Pの露光が終了すると、ダミー基板DPを用いる動作が開始される(ステップSC1)。本実施形態においては、ダミー基板DPは、第2収容装置14に収容されており、第1制御装置1は、ホストコンピュータHCを介して、基板処理装置CDの第2制御装置2に、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPの供給を要求する信号を出力する(ステップSC2)。第2制御装置2は、第1制御装置1からの信号に基づいて、搬送システム4を用いて、第2収容装置14に収容されているダミー基板DPを第2収容装置14から搬出する。
第1制御装置1は、ダミー基板DPを基板保持部7に供給する前に、ダミー基板DPが表面処理されているか否かを判断する(ステップSC3)。本実施形態においては、第1制御装置1は、第2制御装置2から送信された情報に基づいて、ダミー基板DPが表面処理されているか否かを判断する。第2制御装置2は、ダミー基板DPの表面処理に関する情報を予め保持している。第1制御装置1は、第2制御装置2から送信された、ダミー基板DPの表面処理に関する情報に基づいて、ダミー基板DPが表面処理されているか否かを判断できる。
ステップSC3において、ダミー基板DPが表面処理されていると判断された場合、第1制御装置1は、そのダミー基板DPの表面処理を再度実行するか否かを判断する。
本実施形態においては、第1制御装置1は、ダミー基板DPに対する前回の表面処理終了時点からの経過時間に応じて、ダミー基板DPの表面処理を再度実行するか否かを判断する。本実施形態においては、第1制御装置1は、ダミー基板DPに対する前回の表面処理終了時点からの経過時間が予め定められた所定時間以上か否かを判断する(ステップSC4)。
第1制御装置1は、第2制御装置2から送信された情報に基づいて、前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上であるかを判断する。上述のように、第2制御装置2は、ダミー基板DPの表面処理に関する情報を予め保持している。第1制御装置1は、第2制御装置2から送信された、ダミー基板DPの表面処理に関する情報に基づいて、前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上であるか否かを判断できる。
ダミー基板DPに対する前回の表面処理終了時点からの経過時間が所定時間未満であると判断された場合、第1制御装置1は、そのダミー基板DPの表面処理を再度実行しないことを決定する。ダミー基板DPは、搬送システム4及び搬送システム3により、基板保持部7に供給される。基板保持部7は、ダミー基板DPを保持する(ステップSC5)。これにより、基板保持部7は、ダミー基板DPで保護される。
そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と、基板テーブル18の上面22及びダミー基板DPの上面の少なくとも一部との間に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSC6)。
ステップSC4において、ダミー基板DPに対する前回の表面処理終了時点からの経過時間が所定時間以上であると判断された場合、第1制御装置1は、そのダミー基板DPの表面処理の実行(再実行)を決定する。第1制御装置1は、ダミー基板DPの表面処理を実行するために、ホストコンピュータHCを介して、表面処理に関する指令信号を、基板処理装置CDの第2制御装置2に出力する(ステップSC7)。すなわち、第1制御装置1は、第2制御装置2に、ダミー基板DPの表面処理の実行を指令する信号を出力する。
第2収容装置14から搬出されたダミー基板DPは、基板処理装置CDの膜形成装置41に供給される(ステップSC8)。ダミー基板DPは、膜形成装置41によりHMDS処理される(ステップSC9)。なお、ダミー基板DPがフッ酸処理されてもよい。
また、ステップSC3において、第2制御装置2から送信された情報に基づいて、ダミー基板DPが表面処理されていないと判断したとき、第1制御装置1は、第2制御装置2に、ダミー基板DPの表面処理の実行を指令する信号を出力する。これにより、ダミー基板DPの表面処理が実行される(ステップSC7〜SC9)。
膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPは、搬送システム4及び搬送システム3によって、露光装置EXの基板保持部7に供給される(ステップSC5)。基板保持部7は、膜形成装置41でHMDS処理されたダミー基板DPを保持する。そして、第1制御装置1は、基板保持部7がダミー基板DPを保持した状態で、基板テーブル18上及びダミー基板DP上の少なくとも一部に、第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成する(ステップSC6)。その後、第1制御装置1は、必要に応じて、基板保持部7にダミー基板DPを保持した状態で、所定の処理を実行する。所定の処理は、露光に関する計測処理、基板ステージ8のメンテナンス処理及びクリーニング処理の少なくとも一つを含む。なお、所定の処理が実行されなくてもよい。また、第2液体LCで第2液浸空間LS2を形成してもよい。以上により、ダミー基板DPを用いる動作が終了する(ステップSC10)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ダミー基板DPに対する前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上である場合、そのダミー基板DPの表面処理を実行するようにしたので、基板保持部7は、撥液性が高い表面を有するダミー基板DPを保持することができる。ダミー基板DPの表面の撥液性が、例えば時間の経過とともに低下する可能性がある場合、前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上であると判断したときに、そのダミー基板DPの表面処理を再度実行することによって、そのダミー基板DPの表面の撥液性を高めることができる。なお、所定期間は、ダミー基板DPの表面の撥液性が時間の経過とともに低下する場合、そのダミー基板DPの表面の撥液性(接触角)が許容レベルにおさまる期間である。所定期間は、例えば実験又はシミュレーションにより事前に求めることができる。
なお、本実施形態において、第1制御装置1は、第2制御装置2から送信されたダミー基板DPの表面処理に関する情報に基づいて、第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の接触角が所定値未満(例えば90度未満)であると判断したとき、第2制御装置2に、ダミー基板DPの表面処理の実行を指令する信号を出力することもできる。例えば、所定の測定装置によって、第1、第2液体LQ、LCに対するダミー基板DPの表面の接触角を予め計測し、その計測結果をダミー基板DPの表面処理に関する情報として保持しておくことにより、第1制御装置1は、第2制御装置2から送信された情報に基づいて、ダミー基板DPの表面の接触角が所定値未満であるか否かを判断することができる。
また、例えば時間の経過に応じたダミー基板DPの表面の接触角の低下量が予測可能である場合、その予測結果に応じて、第1制御装置1は、第2制御装置2に、ダミー基板DPの表面処理の実行を指令する信号を出力することができる。例えば、予め実行された実験又はシミュレーションに基づいて、時間の経過に応じたダミー基板DPの表面の接触角の低下量を予測することができる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図13は、第6実施形態に係るダミー基板DPを用いる動作の一例を説明するための図である。図13は、ダミー基板DPに係る各処理を経時的に示す。本実施形態においては、ダミー基板DPが、基板保持部7に供給される前に、第2収容装置14に収容されている場合を例にして説明する。
図13に示すように、ダミー基板DPに係る処理は、露光終了(SD1)の後、第2収容装置14から基板処理装置CDへのダミー基板DPの供給(SD2、SD3)、基板処理装置CDでのダミー基板DPの表面処理(SD4、SD5)、基板処理装置CDから基板保持部7へのダミー基板DPの搬送(SD6、SD7)、及び基板保持部7に保持されたダミー基板DP上での第1液浸空間LS1の形成(SD8)を含む。
第2収容装置14から基板処理装置CDへのダミー基板DPの供給は、第1制御装置1から出力された、ダミー基板DPの供給を要求する信号SG1に応じて開始される。基板処理装置CDでのダミー基板DPの表面処理は、第1制御装置1から出力された、表面処理の実行を指令する信号SG2に応じて実行される。基板処理装置CDから基板保持部7へのダミー基板DPの搬送は、第1制御装置1から出力された、基板処理装置CDから基板保持部7へのダミー基板DPの搬送を指令する信号SG3に応じて実行される。基板保持部7に保持されたダミー基板DP上での第1液浸空間LS1の形成は、第1制御装置1から出力された、所定の処理の実行を指令する信号SG4に応じて実行される。
また、本実施形態においては、第1制御装置1は、所定のタイミングで、ダミー基板DPの表面処理開始時点T3を決定する処理(SD0)を実行する。本実施形態においては、第1制御装置1は、予め定められた露光制御情報に応じて、ダミー基板DPの表面処理開始時点を決定する。
露光制御情報は、露光装置EXを含むデバイス製造システムSYSの動作を規定する制御命令群を含み、露光レシピとも呼ばれる。露光装置EXの動作は、露光制御情報に基づいて実行される。以下の説明において、露光制御情報を適宜、露光レシピ、と称する。
露光レシピは、ダミー基板DPが基板保持部7に供給される時点T6、及び基板保持部7に保持されたダミー基板DPと第1液浸空間LS1の第1液体LQとが接触する時点T7のそれぞれに関する情報を含む。時点T6は、基板保持部7が露出する状態が許容時間におさまるように、露光終了時点T0に応じて定められる。
また、露光レシピは、ダミー基板DPが第2収容装置14より搬出されてから膜形成装置41へ供給されるまでに要する時間TD1、ダミー基板DPが膜形成装置41へ供給されてから表面処理が開始されるまでに要する時間TD2、膜形成装置41がダミー基板DPの表面処理に要する時間TD3、ダミー基板DPの表面処理が終了してからそのダミー基板DPの膜形成装置41からの搬出動作が開始されるまでに要する時間TD4、ダミー基板DPが膜形成装置41より搬出されてから基板保持部7へ供給されるまでに要する時間TD5、及びダミー基板DPが基板保持部7に供給されてから第1液浸空間LS1の第1液体LQと接触するまでに要する時間TD6のそれぞれに関する情報を含む。
また、本実施形態においては、表面処理(SD3、SD4)よりも前に、ダミー基板DPに対する表面処理(SD3a、SD4a)が実行されている。記憶装置51には、ダミー基板DPに対する前回の表面処理終了時点T4aに関する情報が記憶される。
上述の露光レシピは、記憶装置51に予め記憶されている。第1制御装置1は、記憶装置51の記憶情報に基づいて、ダミー基板DPに対する前回の表面処理終了時点T4aから接触時点T7までの経過時間が予め定められた所定時間以上にならないように、表面処理開始時点T3を決定する。
第1制御装置1は、決定した時点T3、及び時間TD1、TD2に応じて、ダミー基板DPの膜形成装置41(基板処理装置CD)への供給が開始される時点(ダミー基板DPが第2収容装置14から搬出される時点)T1を決定する。第1制御装置1は、基板Pの露光終了後、決定した時点T1に応じて、第2制御装置2に、ダミー基板DPの供給を要求する信号を出力する。
以上説明したように、露光レシピに応じて、前回の表面処理終了時点T4aからダミー基板DPと第1液浸空間LS1の第1液体LQとが接触する時点T7までの経過時間が所定時間以上にならないように、表面処理開始時点T3が決定されるので、基板保持部7は、高い撥液性の表面を有するダミー基板DPを保持することができる。ダミー基板DPの表面の撥液性が、例えば時間の経過とともに低下する可能性がある場合、前回の表面処理終了時点T4aからの経過時間が所定時間以上にならないように、そのダミー基板DPの表面処理を実行することによって、そのダミー基板DPの表面は、高い撥液性を維持できる。なお、所定期間は、ダミー基板DPの表面の撥液性が時間の経過とともに低下する場合、そのダミー基板DPの表面の撥液性(接触角)が許容レベルにおさまる期間である。所定期間は、例えば実験又はシミュレーションにより事前に求めることができる。
なお、本実施形態においても、第2液体LCで第2液浸空間LS2が形成されてもよい。また、基板保持部7に保持される前のダミー基板DPが第1収容装置13に収容されていてもよい。
なお、上述の第1〜第6実施形態において、ダミー基板DPが、例えばデバイス製造システムSYSが設置される工場の設備から供給されることとしてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、基板保持部7でダミー基板DPを保持した状態で、液浸部材9を用いて、終端光学素子10の下面11及び液浸部材9の下面12と、基板テーブル18の上面22及び基板保持部7に保持されたダミー基板DPの上面の少なくとも一方との間に第1液浸空間LS1(又は第2液浸空間LS2)が形成される場合を例にして説明したが、液浸部材9とは別の第2の液浸部材を設け、露光光ELの光路と離れた位置で、その第2の液浸部材と、基板テーブル18の上面22及び基板保持部7に保持されたダミー基板DPの上面の少なくとも一方との間に第1液浸空間LS1(又は第2液浸空間LS2)を形成してもよい。
なお、上述の各実施形態において、基板ステージ8のメンテナンス処理は、終端光学素子10及び液浸部材9とダミー基板DPを保持した状態の基板ステージ8との間に第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成した状態で、基板ステージ8をXY方向に移動して、その基板ステージ8に異物(パーティクル)が付着することを抑制したり、基板ステージ8に付着している異物(パーティクル)を除去したりすることを含む。
なお、上述の各実施形態において、基板ステージ8のメンテナンス処理は、終端光学素子10及び液浸部材9とダミー基板DPを保持した状態の基板ステージ8との間に第1液体LQで第1液浸空間LS1を形成した状態で、基板ステージ8をXY方向に移動して、第1液体LQで基板ステージ8の温度を調整することを含む。第1液体空間LS1を形成した状態で基板ステージ8をXY方向に移動することによって、基板ステージ8の温度を均一化したり、温度を安定化したりすることができる。
なお、上述の各実施形態において、投影光学系PLは、終端光学素子の射出側(像面側)の光路空間を液体で満たしているが、米国特許出願公開第2005/0248856号明細書に開示されているように、終端光学素子の入射側(物体面側)の光路空間も液体で満たす投影光学系を採用することもできる。
なお、上述の各実施形態の第1液体LQは水であるが、水以外の液体であってもよい。第1液体LQとしては、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系、あるいは基板の表面を形成する感光材(フォトレジスト)の膜に対して安定なものが好ましい。例えば、第1液体LQとして、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル、セダー油等を用いることも可能である。また、第1液体LQとして、屈折率が1.6〜1.8程度のものを使用してもよい。更に、石英及び蛍石よりも屈折率が高い(例えば1.6以上)材料で、第1液体LQと接触する投影光学系PLの光学素子(終端光学素子など)を形成してもよい。また、第1液体LQとして、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。
また、例えば露光光ELがFレーザ光である場合、このFレーザ光は水を透過しないので、第1液体LQとしてはFレーザ光を透過可能なもの、例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フッ素系オイル等のフッ素系流体を用いることができる。この場合、液体LQと接触する部分には、例えばフッ素を含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を形成することで親液化処理する。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置としては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第6611316号明細書に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6400441号明細書、米国特許第6549269号明細書、米国特許第6590634号明細書、米国特許第6208407号明細書及び米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、基板ステージ8(基板テーブル18)に、露光に関する計測器が搭載されている場合を例にして説明したが、例えば米国特許第6897963号明細書及び欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板Pを保持する基板ステージと、基板Pを保持せずに、露光に関する所定の計測を実行可能な計測器(計測部材)を搭載する計測ステージを備えた露光装置にも、本発明を適用することができる。例えば、基板Pが基板保持部7に保持されていない状態で、終端光学素子10及び液浸部材9と計測ステージとを対向させた状態で、終端光学素子10及び液浸部材9と計測ステージとの間に液浸空間を形成しているとき、あるいは計測ステージを用いる計測動作を実行しているとき、基板保持部7がダミー基板DPを保持することができる。これにより、ダミー基板DPで基板保持部7を保護することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
露光装置の種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの各位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムとの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り換えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
また、上述の各実施形態では、露光光ELとしてArFエキシマレーザ光を発生する光源装置として、ArFエキシマレーザを用いてもよいが、例えば、米国特許7023610号明細書に開示されているように、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバーアンプなどを有する光増幅部、及び波長変換部などを含み、波長193nmのパルス光を出力する高調波発生装置を用いてもよい。さらに、上記実施形態では、前述の各照明領域と、投影領域がそれぞれ矩形状であるものとしたが、他の形状、例えば円弧状などでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。可変成形マスクは、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)等を含む。また、可変成形マスクとしては、DMDに限られるものでなく、DMDに代えて、以下に説明する非発光型画像表示素子を用いても良い。ここで、非発光型画像表示素子は、所定方向へ進行する光の振幅(強度)、位相あるいは偏光の状態を空間的に変調する素子であり、透過型空間光変調器としては、透過型液晶表示素子(LCD:Liquid Crystal Display)以外に、エレクトロクロミックディスプレイ(ECD)等が例として挙げられる。また、反射型空間光変調器としては、上述のDMDの他に、反射ミラーアレイ、反射型液晶表示素子、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electro Phonetic Display)、電子ペーパー(または電子インク)、光回折型ライトバルブ(Grating Light Valve)等が例として挙げられる。
また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。この場合、照明系は不要となる。ここで自発光型画像表示素子としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、無機ELディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等が挙げられる。また、パターン形成装置が備える自発光型画像表示素子として、複数の発光点を有する固体光源チップ、チップを複数個アレイ状に配列した固体光源チップアレイ、または複数の発光点を1枚の基板に作り込んだタイプのもの等を用い、該固体光源チップを電気的に制御してパターンを形成しても良い。なお、固体光源素子は、無機、有機を問わない。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光はレンズ等の光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸部が形成される。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
以上のように、本願実施形態の露光装置は、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図14に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンを用いて露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。上述の実施形態のダミー基板DPを用いる動作は、基板処理ステップ204に含まれる。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
第1実施形態に係るデバイス製造システムの一例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係るデバイス製造システムの制御システムを示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材及び基板テーブルの近傍を示す側断面図である。 第1実施形態に係る基板テーブルを示す斜視図である。 第1実施形態に係る基板処理装置の一例を示す図である。 第1実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示す図である。 第1実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示す図である。 第2実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第5実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第6実施形態に係るデバイス製造システムの動作の一例を示すフローチャートである。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1…第1制御装置、2…第2制御装置、3…第1収容装置、4…第2収容装置、7…基板保持部、8…基板ステージ、9…液浸部材、10…終端光学素子、11…下面、12…下面、13…第1収容装置、14…第2収容装置、18…基板テーブル、22…上面、27…供給口、28…回収口、41…膜形成装置、43…表面処理装置、50…タイマー、51…記憶装置、CD…基板処理装置、DP…ダミー基板、EL…露光光、EX…露光装置、HC…ホストコンピュータ、LC…第2液体、LQ…第1液体、LS1…第1液浸空間、LS2…第2液浸空間、P…基板

Claims (97)

  1. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で前記基板を保持することと、
    前記基板保持部に保持された前記基板を前記露光用液体を介して露光することと、
    前記基板保持部が前記基板を保持しないときに、所定部材を前記基板保持部に供給し、前記基板保持部で保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージ上及び前記所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、
    前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、前記所定部材の表面処理を実行するか否かを判断する露光方法。
  2. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で前記基板を保持することと、
    前記基板保持部に保持された前記基板を前記露光用液体を介して露光することと、
    前記基板保持部が前記基板を保持しないときに、前記基板保持部が保持可能な、表面処理された所定部材の供給を要求することと、
    前記要求後、前記所定部材を前記基板保持部に供給し、前記基板保持部で保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージ上及び前記所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、
    前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、前記所定部材の表面処理を再度実行するか否かを判断する露光方法。
  3. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で前記基板を保持することと、
    前記基板保持部に保持された前記基板を前記露光用液体を介して露光することと、
    前記露光が実行されない状態が所定時間経過したときに、前記基板保持部が保持可能な所定部材の供給を要求することと、
    前記要求後、供給された前記所定部材を前記基板保持部で保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージ上及び前記所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、
    前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、前記所定部材の表面処理を実行するか否かを判断する露光方法。
  4. 前記判断結果に基づいて、前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、前記所定部材の表面処理を実行可能な処理装置に供給し、前記所定部材の表面処理を実行する請求項1〜3のいずれか一項記載の露光方法。
  5. 前記処理装置で表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給する請求項4記載の露光方法。
  6. 前記所定部材の表面状態に応じて、前記判断する請求項1〜5のいずれか一項記載の露光方法。
  7. 前記所定液体に対する前記所定部材の表面の接触角が所定値未満のとき、前記所定部材の表面処理が実行される請求項6記載の露光方法。
  8. 前記所定部材に対する前回の表面処理終了時点からの経過時間に応じて、前記判断する請求項1〜5のいずれか一項記載の露光方法。
  9. 前回の表面処理終了時点からの経過時間が所定時間以上のとき、前記所定部材の表面処理が実行される請求項8記載の露光方法。
  10. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で前記基板を保持することと、
    前記基板保持部に保持された前記基板を前記露光用液体を介して露光することと、
    前記基板保持部が前記基板を保持しないときに、前記基板保持部が保持可能な所定部材の供給を要求することと、
    前記要求後、前記所定部材の表面処理を実行することと、
    前記表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給し、前記基板保持部で保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージ上及び前記所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含む露光方法。
  11. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で前記基板を保持することと、
    前記基板保持部に保持された前記基板を前記露光用液体を介して露光することと、
    前記露光が実行されない状態が所定時間経過したときに、前記基板保持部が保持可能な所定部材の供給を要求することと、
    前記要求後、前記所定部材の表面処理を実行することと、
    前記表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給し、前記基板保持部で保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージ上及び前記所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含む露光方法。
  12. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    移動可能なステージの、基板を着脱可能な基板保持部で前記基板を保持することと、
    前記基板保持部に保持された前記基板を前記露光用液体を介して露光することと、
    前記基板保持部が保持可能な所定部材の表面処理を実行することと、
    前記基板保持部が前記基板を保持しないときに、前記表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給し、前記基板保持部で保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージ上及び前記所定部材上の少なくとも一部に所定液体で液浸空間を形成することと、を含み、
    予め定められた露光制御情報に応じて、前記所定部材の表面処理開始時点を決定する露光方法。
  13. 前記露光制御情報は、前記所定部材と前記液浸空間の所定液体との接触時点情報を含む請求項12記載の露光方法。
  14. 前記露光制御情報は、前記所定部材の供給に要する時間情報、及び前記表面処理に要する時間情報の少なくとも一方を含む請求項13記載の露光方法。
  15. 前回の表面処理終了時点から前記接触時点までの経過時間が所定時間以上にならないように、前記表面処理開始時点が決定される請求項13又は14記載の露光方法。
  16. 前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、前記所定部材の表面処理を実行可能な処理装置に供給し、前記所定部材の表面処理を実行する請求項10〜15のいずれか一項記載の露光方法。
  17. 前記処理装置で表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給する請求項16記載の露光方法。
  18. 前記所定部材は、前記基板保持部に供給される前に、前記基板を露光する露光装置に設けられた、前記基板を収容可能な収容装置に収容される請求項1〜17のいずれか一項記載の露光方法。
  19. 前記表面処理は、撥液処理を含む請求項1〜18のいずれか一項記載の露光方法。
  20. 前記表面処理は、HMDS処理を含む請求項1〜19のいずれか一項記載の露光方法。
  21. 前記表面処理は、フッ酸処理を含む請求項1〜20のいずれか一項記載の露光方法。
  22. 前記基板保持部を保護するために、前記基板保持部に前記所定部材が保持される請求項1〜21のいずれか一項記載の露光方法。
  23. 前記基板保持部に前記所定部材を保持した状態で、所定の処理が実行される請求項1〜22のいずれか一項記載の露光方法。
  24. 前記所定の処理は、露光に関する計測処理を含む請求項23記載の露光方法。
  25. 前記所定の処理は、前記ステージのメンテナンス処理を含む請求項23又は24記載の露光方法。
  26. 前記所定の処理は、前記ステージのクリーニング処理を含む請求項23〜25のいずれか一項記載の露光方法。
  27. 前記クリーニング処理は、前記露光用液体を用いる請求項26記載の露光方法。
  28. 前記クリーニング処理は、クリーニング用液体を用いる請求項26記載の露光方法。
  29. 前記クリーニング用液体は、所定の気体を水に溶解させたクリーニング水を含む請求項28記載の露光方法。
  30. 前記ステージ及び前記所定部材の少なくとも一方と対向して液浸部材が配置され、
    前記ステージ及び前記所定部材の少なくとも一方と前記液浸部材との間に、前記液浸空間が形成される請求項1〜29のいずれか一項記載の露光方法。
  31. 前記露光光の光路の少なくとも一部が前記所定液体で満たされるように前記液浸空間が形成される請求項1〜30のいずれか一項記載の露光方法。
  32. 前記所定液体は、前記露光用液体を含む請求項1〜31のいずれか一項記載の露光方法。
  33. 前記所定液体は、クリーニング用液体を含む請求項1〜32のいずれか一項記載の露光方法。
  34. 前記所定部材は、前記基板とほぼ同じ外形である請求項1〜33のいずれか一項記載の露光方法。
  35. 請求項1〜34のいずれか一項記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  36. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
    前記基板を着脱可能な基板保持部を有し、前記基板を保持して移動可能なステージと、
    基板、及び前記基板保持部が保持可能な所定部材を収容可能な収容装置と、
    前記所定部材を、前記収容装置と前記基板保持部と前記所定部材の表面処理を実行可能な処理装置との間で搬送可能な搬送システムと、を備え、
    前記所定部材は、少なくとも前記基板保持部に基板が保持されているとき、前記収容装置に収容され、
    前記基板保持部は、前記搬送システムで前記収容装置から搬送された前記所定部材を保持する露光装置。
  37. 前記基板保持部は、前記基板を保持しない所定期間において、前記所定部材を保持する請求項36記載の露光装置。
  38. 前記所定部材の表面処理を実行するか否かを判断する制御装置を備え、
    前記搬送システムは、前記制御装置の判断結果に基づいて、前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、前記処理装置に供給する請求項36又は37記載の露光装置。
  39. 前記処理装置との間で通信可能な通信装置を備え、
    前記制御装置は、前記判断結果に基づいて、前記通信装置を介して、前記表面処理に関する信号を前記処理装置に出力する請求項38記載の露光装置。
  40. 前記搬送システムは、前記処理装置で表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給する請求項38又は39記載の露光装置。
  41. 前記制御装置は、前記収容装置に収容されている前記所定部材の表面状態に応じて、前記表面処理を実行するか否かを判断する請求項38〜40のいずれか一項記載の露光装置。
  42. 前記処理装置は、前記基板の表面処理を実行可能である請求項36〜41のいずれか一項記載の露光装置。
  43. 前記処理装置は、前記基板に感光膜を形成可能である請求項42記載の露光装置。
  44. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
    前記基板を着脱可能な基板保持部を有し、前記基板を保持して移動可能なステージと、
    外部装置から供給される、前記基板保持部が保持可能な、表面処理された所定部材を、前記基板保持部に搬送可能な搬送システムと、
    前記外部装置との間で通信可能な通信装置と、
    前記通信装置を介して、前記外部装置に信号を出力可能な制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記外部装置に前記所定部材の供給を要求する信号を出力する露光装置。
  45. 前記制御装置は、前記基板保持部が前記基板を保持しないときに、前記信号を出力する請求項44記載の露光装置。
  46. 前記制御装置は、予め定められた露光制御情報に応じて、前記信号を出力する請求項44記載の露光装置。
  47. 前記制御装置は、前記露光が実行されない状態が所定時間経過したときに、前記信号を出力する請求項44記載の露光装置。
  48. 前記基板保持部は、前記搬送システムで前記外部装置から搬送された前記所定部材を保持する請求項44〜47のいずれか一項記載の露光装置。
  49. 前記外部装置は、前記所定部材の表面処理を実行可能な処理装置を含み、
    前記制御装置は、前記外部装置から送信された情報に基づいて、前記所定部材の表面処理を実行するか否かを判断し、前記判断結果に基づいて、前記通信装置を介して、前記表面処理に関する信号を前記外部装置に出力する請求項44〜48のいずれか一項記載の記載の露光装置。
  50. 前記制御装置は、前記外部装置から送信された情報に基づいて、前記所定部材が表面処理されていないと判断したとき、前記外部装置に、前記所定部材の表面処理の実行を指令する請求項49記載の露光装置。
  51. 前記制御装置は、前記外部装置から送信された情報に基づいて、所定液体に対する前記所定部材の表面の接触角が所定値未満であると判断したとき、前記外部装置に、前記所定部材の表面処理の実行を指令する請求項49記載の露光装置。
  52. 前記制御装置は、前記外部装置から送信された情報に基づいて、前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上であると判断したとき、前記外部装置に、前記所定部材の表面処理の実行を指令する請求項49記載の露光装置。
  53. 前記外部装置は、前記基板の表面処理を実行可能である請求項49〜52のいずれか一項記載の露光装置。
  54. 前記処理装置は、前記基板に感光膜を形成可能である請求項53記載の露光装置。
  55. 前記表面処理は、撥液処理を含む請求項36〜54のいずれか一項記載の露光装置。
  56. 前記表面処理は、HMDS処理を含む請求項36〜55のいずれか一項記載の露光装置。
  57. 前記表面処理は、フッ酸処理を含む請求項36〜56のいずれか一項記載の露光装置。
  58. 前記基板保持部を保護するために、前記基板保持部に前記所定部材が保持される請求項36〜57のいずれか一項記載の露光装置。
  59. 露光以外の所定の処理を実行するときに、前記基板保持部は、前記所定部材を保持する請求項36〜58のいずれか一項記載の露光装置。
  60. 前記所定の処理は、露光に関する計測処理を含む請求項59記載の露光装置。
  61. 前記所定の処理は、前記ステージのメンテナンス処理を含む請求項59又は60記載の露光装置。
  62. 前記所定の処理は、前記ステージのクリーニング処理を含む請求項59〜61のいずれか一項記載の露光装置。
  63. 前記クリーニング処理は、前記露光用液体を用いる請求項62記載の露光装置。
  64. 前記クリーニング処理は、クリーニング用液体を用いる請求項62記載の露光装置。
  65. 前記クリーニング用液体は、所定の気体を水に溶解させたクリーニング水を含む請求項64記載の露光装置。
  66. 前記ステージ及び前記基板保持部に保持された前記所定部材の少なくとも一部との間に所定液体で液浸空間を形成可能な液浸部材を備える請求項36〜65のいずれか一項記載の露光装置。
  67. 前記所定液体は、前記露光用液体を含む請求項66記載の露光装置。
  68. 前記所定液体は、クリーニング用液体を含む請求項66記載の露光装置。
  69. 前記液浸部材は、前記所定液体を供給する供給口を有する請求項66〜68のいずれか一項記載の露光装置。
  70. 前記液浸部材は、前記所定液体を回収する回収口を有する請求項66〜69記載の露光装置。
  71. 前記液浸部材は、前記露光光の光路の少なくとも一部を前記所定液体で満たすように液浸空間を形成可能である請求項66〜70のいずれか一項記載の露光装置。
  72. 前記所定部材は、前記液浸部材の下面と対向可能な第1面を有し、
    前記ステージは、前記液浸部材の下面と対向可能な第2面を有し、
    前記基板保持部に保持された前記所定部材の第1面と前記第2面とは、所定のギャップを介して配置される請求項66〜71のいずれか一項記載の露光装置。
  73. 前記第2面は、前記第1面の周囲に配置されている請求項72記載の露光装置。
  74. 前記第1面と前記第2面とは同一平面内に配置されている請求項72又は73記載の露光装置。
  75. 前記所定部材は、前記基板とほぼ同じ外形である請求項66〜74のいずれか一項記載の露光装置。
  76. 前記搬送システムは、前記基板も搬送可能である請求項66〜75のいずれか一項記載の露光装置。
  77. 請求項36〜76のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  78. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置を含むリソグラフィシステムであって、
    前記基板を着脱可能な基板保持部を有し、前記基板を保持して移動可能なステージと、
    基板、及び前記基板保持部が保持可能な所定部材を収容可能な収容装置と、
    前記所定部材を、前記収容装置と前記基板保持部と前記所定部材の表面処理を実行可能な処理装置との間で搬送可能な搬送システムと、を備え、
    前記所定部材は、少なくとも前記基板保持部に基板が保持されているとき、前記収容装置に収容され、
    前記基板保持部は、前記搬送システムで前記収容装置から搬送された前記所定部材を保持するリソグラフィシステム。
  79. 前記所定部材の表面処理を実行するか否かを判断する制御装置を備え、
    前記搬送システムは、前記制御装置の判断結果に基づいて、前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、前記処理装置に供給する請求項78記載のリソグラフィシステム。
  80. 前記搬送システムは、前記処理装置で表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給する請求項78又は79記載のリソグラフィシステム。
  81. 前記制御装置は、前記収容装置に収容されている前記所定部材の表面状態に応じて、前記表面処理を実行するか否かを判断する請求項79又は80記載のリソグラフィシステム。
  82. 前記処理装置は、前記露光装置に接続されている請求項78〜81のいずれか一項記載のリソグラフィシステム。
  83. 前記処理装置は、前記基板の表面処理を実行可能である請求項78〜82のいずれか一項記載のリソグラフィシステム。
  84. 前記処理装置は、前記基板に感光膜を形成可能である請求項83記載のリソグラフィシステム。
  85. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置を含むリソグラフィシステムであって、
    前記基板を着脱可能な基板保持部を有し、前記基板を保持して移動可能なステージと、
    前記基板保持部が保持可能な所定部材の表面処理を実行可能な処理装置と、
    前記所定部材を、前記基板保持部に搬送可能な搬送システムと、
    前記所定部材の表面処理を実行するか否かを判断し、前記判断結果に基づいて、前記表面処理に関する信号を前記処理装置に出力する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記処理装置及び前記搬送システムを制御して、表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給するリソグラフィシステム。
  86. 露光以外の所定の処理時に、前記基板保持部は、前記搬送システムで搬送された前記所定部材を保持する請求項85記載のリソグラフィシステム。
  87. 前記制御装置は、前記所定部材が表面処理されていないと判断したとき、前記処理装置に、前記所定部材の表面処理の実行を指令する請求項86記載のリソグラフィシステム。
  88. 前記制御装置は、所定液体に対する前記所定部材の表面の接触角が所定値未満であると判断したとき、前記処理装置に、前記所定部材の表面処理の実行を指令する請求項86記載のリソグラフィシステム。
  89. 前記制御装置は、前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上であると判断したとき、前記処理装置に、前記所定部材の表面処理の実行を指令する請求項86記載のリソグラフィシステム。
  90. 前記処理装置は、前記基板の表面処理を実行可能である請求項86〜89のいずれか一項記載のリソグラフィシステム。
  91. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置のメンテナンス方法であって、
    前記基板を着脱可能なステージの基板保持部が保持可能な所定部材を、前記基板を収容可能な収容装置に収容することと、
    前記ステージのメンテナンス処理のために、前記収容装置から前記所定部材を搬出することと、
    前記搬出した前記所定部材の表面状態に応じて、前記所定部材の表面処理を実行するか否かを判断することと、
    前記判断後、前記所定部材を前記基板保持部に供給して、前記基板保持部に前記所定部材を保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージのメンテナンス処理を実行することと、を含むメンテナンス方法。
  92. 前記判断結果に基づいて、前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、処理装置に供給し、前記所定部材の表面処理を実行する請求項91記載のメンテナンス方法。
  93. 前記処理装置で表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給する請求項91又は92記載のメンテナンス方法。
  94. 露光用液体を介して露光光で基板を露光する露光装置のメンテナンス方法であって、
    前記基板を着脱可能な基板保持部を有するステージをメンテナンス処理するために、前記基板保持部が保持可能で表面処理された所定部材の供給を要求することと、
    供給された所定部材に関して前回の表面処理終了時からの経過時間が所定時間以上であるか否かを判断することと、
    前記判断後、前記所定部材を前記基板保持部に供給して、前記基板保持部に前記所定部材を保持することと、
    前記基板保持部が前記所定部材を保持した状態で、前記ステージのメンテナンス処理を実行することと、を含むメンテナンス方法。
  95. 前記経過時間が前記所定時間以上であると判断したとき、前記所定部材を前記基板保持部に供給する前に、処理装置に供給し、前記所定部材の表面処理を実行する請求項94記載のメンテナンス方法。
  96. 前記処理装置で表面処理された前記所定部材を前記基板保持部に供給する請求項94記載のメンテナンス方法。
  97. 前記メンテナンス処理は、前記ステージの少なくとも一部をクリーニング用液体でクリーニングする処理を含む請求項91〜96のいずれか一項記載のメンテナンス方法。
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