JP2008300774A - 露光装置の管理方法、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液浸露光装置を良好に管理できる管理方法を提供する。
【解決手段】管理方法は、光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、露光光で基板を露光する露光装置を管理する。管理方法は、露光光の光路を気体空間にするために露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号が出力された第1時点より前の所定期間における露光装置の状態を解析することを含む。
【選択図】図1
【解決手段】管理方法は、光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、露光光で基板を露光する露光装置を管理する。管理方法は、露光光の光路を気体空間にするために露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号が出力された第1時点より前の所定期間における露光装置の状態を解析することを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、露光装置の管理方法、露光装置、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、液体を介して基板を露光する液浸露光装置が案出されている。
国際公開第99/49504号パンフレット
液浸露光装置を管理するために、例えば装置の状態の解析処理、ダウンタイムの計測処理等を実行する場合、管理を良好に実行するために、上述の処理を効率良く実行できる技術の案出が望まれる。
本発明は、液浸露光装置を良好に管理できる管理方法を提供することを目的とする。また本発明は、装置の状態の解析処理、タウンタイムの計測処理等を効率良く実行できる露光装置、及びその露光装置を用いるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、露光光で基板を露光する露光装置の管理方法であって、露光光の光路を気体空間にするために露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号が出力された第1時点より前の所定期間における露光装置の状態を解析することを含む管理方法が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、露光光で基板を露光する露光装置の管理方法であって、露光光の光路を気体空間にするために露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号が出力された第1時点と、第1時点の後、露光光の光路を液体で満たすために露光光の光路への液体供給動作の開始を指令する第2信号が出力された第2時点とに基づいて、露光不可能時間を導出することを含む管理方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光の光路を気体空間にするために露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号を出力する第1出力装置と、第1信号が出力された第1時点より前の所定期間における装置状態を解析する解析装置と、を備えた露光装置が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光の光路を気体空間にするために露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号を出力する第1出力装置と、第1信号が出力された第1時点の後、露光光の光路を液体で満たすために露光光の光路への液体供給動作の開始を指令する第2信号を出力する第2出力装置と、第1時点と、第2信号が出力された第2時点とに基づいて、露光不可能時間を導出する解析装置と、を備えた露光装置が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、上記態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、液浸露光装置を良好に管理でき、デバイスを効率良く製造できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、マスクステージ1を移動可能な第1駆動システム3と、基板ステージ2を移動可能な第2駆動システム4と、マスクステージ1及び基板ステージ2の位置情報を計測するレーザ干渉計5A、5Bを含む干渉計システム5と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、少なくとも露光光ELが通過する空間6Sの環境を調整するチャンバユニット6と、露光装置EX全体の動作を制御するコントローラ7とを備えている。
なお、基板Pは、デバイスを製造するための基板であって、例えば半導体ウエハ等の基材に感光膜が形成されたものを含む。マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。
本実施形態において、コントローラ7には、メインコントローラ8が接続されている。メインコントローラ8は、作業者がアクセス可能な位置に設けられている。作業者は、メインコントローラ8に対して指令信号を入力可能である。コントローラ7は、メインコントローラ8に対して指令信号を出力可能である。また、メインコントローラ8は、コントローラ7に対して指令信号を出力可能である。
本実施形態の露光装置EXは、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い終端光学素子9と、その終端光学素子9と対向する基板Pとの間の露光光ELの光路を液体LQで満たした状態で、露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。露光装置EXは、終端光学素子9と基板Pとの間の露光光ELの光路を液体LQで満たすように液浸空間LSを形成する液浸部材10を備えており、終端光学素子9と基板Pとの間の露光光ELの光路は、液浸部材10で形成される液浸空間LSの液体LQで満たされる。なお、液浸空間LSは、液体LQで満たされた空間である。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
また、液浸部材10は、終端光学素子9及び液浸部材10と、終端光学素子9及び液浸部材10と対向する位置に移動可能な物体との間に液浸空間LSを形成可能である。液浸部材10は、終端光学素子9の近傍に配置されており、終端光学素子9と対向する位置に移動可能な物体は、液浸部材10と対向する位置に移動可能である。本実施形態において、終端光学素子9及び液浸部材10と対向する位置に移動可能な物体は、基板ステージ2及び基板ステージ2に保持された基板Pの少なくとも一方を含む。
照明系ILは、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ1は、第1駆動システム3により、マスクMを保持した状態で、X軸、Y軸、及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。第1駆動システム3は、例えばリニアモータ等のアクチュエータを含む。マスクステージ1(マスクM)のX軸、Y軸、及びθZ方向の位置情報は、干渉計システム5のレーザ干渉計5Aによって計測される。レーザ干渉計5Aは、マスクステージ1に設けられた計測ミラー1Rを用いてマスクステージ1の位置情報を計測する。コントローラ7は、レーザ干渉計5Aの計測結果に基づいて、第1駆動システム5を用いてマスクステージ1(マスクM)の移動を制御する。
投影光学系PLは、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で基板Pに投影する。投影光学系PLの複数の光学素子は、鏡筒に保持されている。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、又は1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXはZ軸と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
基板ステージ2は、第2駆動システム4により、基板Pを保持した状態で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。第2駆動システム4は、例えばリニアモータ等のアクチュエータを含む。基板ステージ2は、XY平面とほぼ平行な定盤11のガイド面12に沿って移動可能である。基板ステージ2は、基板Pを保持する基板ホルダ2Hと、基板ホルダ2Hの周囲に配置される上面2Fとを有する。基板ホルダ2Hは、基板Pの表面とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。本実施形態においては、基板ホルダ2Hの周囲に配置される基板ステージ2の上面2Fと基板ホルダ2Hに保持された基板Pの表面とは、ほぼ同一平面内に配置される(面一である)。基板ステージ2(基板P)のX軸、Y軸、及びθZ方向の位置情報は、干渉計システム5のレーザ干渉計5Bによって計測される。レーザ干渉計5Bは、基板ステージ2に設けられた計測ミラー2Rを用いて基板ステージ2の位置情報を計測する。また、基板ステージ2に保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθY方向に関する位置情報)は、フォーカス・レベリング検出システム(不図示)によって検出される。コントローラ7は、レーザ干渉計5Bの計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて、第2駆動システム4を用いて基板ステージ2(基板P)の移動を制御する。
チャンバユニット6は、少なくとも露光光ELが通過する空間6Sを形成し、その空間6Sの環境(温度、湿度、クリーン度等)を調整する。図1に示すように、本実施形態においては、チャンバユニット6によって形成される空間6Sに、照明系ILの少なくとも一部、マスクステージ1、投影光学系PL、及び基板ステージ2のそれぞれが配置される。
次に、図2を参照しながら、液浸部材10について説明する。図2は、液浸部材10の近傍を示す断面図である。液浸部材10は、液体LQを供給するための供給口13と、液体LQを回収するための回収口14とを備えている。供給口13は、流路15を介して、液体供給装置16と接続されている。液体供給装置16は、清浄で温度調整された液体LQを送出可能である。液体供給装置16から送出された液体LQは、流路15を介して、供給口13に供給される。供給口13は、液体供給装置16からの液体LQを露光光ELの光路に供給する。回収口14は、流路17を介して、液体回収装置18と接続されている。液体回収装置18は、真空システムを含み、液体LQを吸引して回収可能である。液体回収装置18が作動することによって、基板P(基板ステージ2)上の液体LQが回収口14より回収される。回収口14より回収された液体LQは、流路17を介して、液体回収装置18に回収される。
液浸部材10は、環状の部材であって、露光光ELの光路(終端光学素子9)の周囲に配置されている。終端光学素子9は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する下面(射出面)9Tを有しており、基板P(基板ステージ2)は、終端光学素子9の下面9Tと対向する位置に移動可能である。また、液浸部材10は、基板P(基板ステージ2)と対向する下面10Tを有する。回収口14は、液浸部材10の下面10Tの少なくとも一部に配置されている。液浸空間LSは、終端光学素子9の下面9T及び液浸部材10の下面10Tと、終端光学素子9の下面9T及び液浸部材10の下面10Tと対向する位置に配置された基板P(基板ステージ2)との間に形成される。
図1に示すように、本実施形態においては、チャンバユニット6が、コントローラ7、液体供給装置16、及び液体回収装置18のそれぞれを含む。液体供給装置16及び液体回収装置18の動作は、コントローラ7に制御される。コントローラ7は、供給口13を用いる液体供給動作と並行して回収口14を用いる液体回収動作を実行して、終端光学素子9及び液浸部材10と基板Pとの間に液浸空間LSを形成する。
本実施形態においては、終端光学素子9の下面9T及び液浸部材10の下面10Tと対向する位置に配置された基板P(基板ステージ2)の表面の一部の領域(局所的な領域)が液体LQで覆われるように液浸空間LSが形成され、その基板Pの表面9Tと液浸部材10の下面10Tとの間に液体LQの界面(メニスカス、エッジ)が形成される。基板Pの露光時には、投影光学系PLの投影領域を含む基板P上の一部の領域が液体LQで覆われるように液浸空間LSが形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。
次に、上述した構成を有する露光装置EXの動作の一例について説明する。基板ステージ2に保持されている基板Pを露光するために、コントローラ7は、終端光学素子9及び液浸部材10と基板Pとの間に液浸空間LSを形成した状態で、照明系ILを用いてマスクMを露光光ELで照明する。マスクMに照射された露光光ELは、投影光学系PL及び液体LQを介して基板Pに照射される。これにより、基板Pは露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が投影光学系PL及び液体LQを介して基板Pに投影される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。コントローラ7は、基板Pを投影光学系PLの投影領域に対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明光学系ILの照明領域に対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射する。基板Pを露光するとき、コントローラ7は、マスクステージ1の移動を制御するために、干渉計システム5のレーザ干渉計5Aを用いてマスクステージ1の位置を計測するとともに、基板ステージ2の移動を制御するために、干渉計システム5のレーザ干渉計5Bを用いて基板ステージ2の位置を計測する。
少なくとも基板Pの液浸露光中、干渉計システム8の計測信号はコントローラ7に常時出力されており、コントローラ7は干渉計システム8の計測信号をモニタしている。また、基板ステージ2を移動するための第2駆動システム4の制御信号(指令信号)はコントローラ7に常時出力されており、コントローラ7は第2駆動システム4の制御信号をモニタしている。
例えば基板Pの液浸露光中において、露光装置EXの異常が発生する可能性がある。本実施形態において、露光装置EXの異常は、液浸空間LSを形成することが困難な状況を引き起こす異常を含む。例えば、露光装置EXの異常は、基板ステージ2の制御異常を含む。基板ステージ2の制御異常は、レーザ干渉計8Bの計測エラーを含む。
例えば、基板ステージ2の移動(位置)の制御が不可能になる状況が発生する可能性がある。例えば、第2駆動システム4の作動、第2駆動システム4から出力される制御信号等が異常となり、基板ステージ2の移動(位置)の制御が不可能になる状況が発生する可能性がある。また、例えば干渉計システム5のレーザ干渉計5Bの作動、レーザ干渉計5Bから出力される計測信号等が異常となり、レーザ干渉計8Bの計測エラーが発生する可能性がある。レーザ干渉計5Bの計測エラーが発生すると、レーザ干渉計5Bの計測結果に基づく基板ステージ2の移動(位置)の制御を良好に実行できなくなり、基板ステージ2の制御異常となる。
このように、レーザ干渉計8Bの計測エラーを含む基板ステージ2の制御異常が発生すると、終端光学素子9の下面9T及び液浸部材10の下面10Tと対向する位置に基板ステージ2を配置できなくなる可能性があり、その結果、終端光学素子9の下面9T及び液浸部材10の下面10Tと、基板P及び基板ステージ2との間に液浸空間LSを形成することが困難となる可能性が高くなる。
本実施形態においては、少なくとも基板Pの液浸露光中、レーザ干渉計8Bの計測信号がコントローラ7に常時出力されており、レーザ干渉計8Bの計測エラー等の異常が発生した場合、レーザ干渉計8Bは、異常信号をコントローラ7に出力する。また、少なくとも基板Pの液浸露光中、基板ステージ2を移動するための第2駆動システム4の制御信号がコントローラ7に常時出力されており、第2駆動システム4から出力される制御信号が異常となった場合、第2駆動システム4は、異常信号をコントローラ7に出力する。すなわち、本実施形態においては、露光装置EXの異常が発生したときに、発生した異常に応じた異常信号がコントローラ7に出力される。
なお、本実施形態においては、レーザ干渉計8B、第2駆動システム4のみならず、露光装置EXの各種機器が異常となった場合、それら各種機器それぞれは、異常信号をコントローラ7に出力する。
次に、露光装置EXの異常が発生したときの露光装置EXの動作の一例について、図3のフローチャート、及び図4のタイミングチャートを参照して説明する。
上述のように、基板ステージ2の制御異常等、液浸空間LSを形成することが困難となるような、露光装置EXの異常が発生したとき(ステップSP1)、異常信号がコントローラ7に出力される。コントローラ7は、露光装置EXの異常が発生したときに、露光光ELの光路を気体空間にするために露光光ELの光路からの液体LQの除去動作の開始を指令する第1信号S1を出力する(ステップSP2)。本実施形態においては、コントローラ7は、第1信号S1を、液体供給装置16及び液体回収装置18に出力するとともに、メインコントローラ8に出力する。
メインコントローラ8は、タイマーを含み、第1信号S1が出力された第1時点T1からの経過時間Tの計測を開始する(ステップSP3)。
コントローラ7から出力される第1信号S1は、液体LQの供給動作の停止の指令を含む。コントローラ7から出力された第1信号S1に基づいて、液体供給装置16は、液体LQの供給動作を停止する。また、コントローラ7から出力される第1信号S1は、液体LQの回収動作の継続(実行)の指令を含む。コントローラ7から出力された第1信号S1に基づいて、液体回収装置18は、液体LQの回収動作を継続(実行)する。すなわち、コントローラ7から出力された第1信号S1に基づいて、回収口14を用いる液体回収動作が実行されている状態で、供給口13を用いる液体供給動作が停止される。これにより、露光光ELの光路から液体LQが除去され、露光光ELの光路が気体空間となる。すなわち、第1信号S1に基づいて、露光光ELの光路を非液浸状態にするための処理が実行され、露光光ELの光路は、非液浸状態となる。
第1信号S1がコントローラ7からメインコントローラ8に出力され、露光光ELの光路が非液浸状態となった後、例えば第2駆動システム4をリセットする処理、干渉計システム5をリセットする処理等、所定の処理(復旧作業)が実行される(ステップSP4)。なお、復旧作業中においても、メインコントローラ8は、第1時点T1からの経過時間Tを計測している。なお、復旧作業時に、露光装置EXの各種メンテナンス処理等を実行することができる。
復旧作業が終了すると、例えば作業者によって、基板Pの液浸露光を開始(再開)するための指令信号がメインコントローラ8に入力される。メインコントローラ8は、基板Pの液浸露光を開始(再開)するために、露光光ELの光路を液体LQで満たすために露光光ELの光路への液体供給動作の開始を指令する第2信号S2を出力する(ステップSP5)。メインコントローラ8は、コントローラ7に、第2信号S2を出力する。
メインコントローラ8は、コントローラ7が第1信号S1を出力した第1時点T1から、第2信号S2を出力した第2時点T2になるまでの時間TNを導出する(ステップSP6)。
また、メインコントローラ8から出力された第2信号S2に基づいて、コントローラ7は、液体供給装置16に、液体供給動作の開始(再開)を指令する。コントローラ7は、液体供給装置16を用いる液体供給動作と並行して、液体回収装置18を用いる液体回収動作を実行して、露光光ELの光路を液体LQで満たすように液浸空間LSを形成する。これにより、露光光ELの光路が液浸状態となり、基板Pの液浸露光を実行可能な状態となる。すなわち、第2信号S2に基づいて、露光光ELの光路を液浸状態にするための処理が実行され、露光光ELの光路は、液浸状態となる。
図4に示すように、第1時点T1と第2時点T2との間においては、露光光ELの光路は非液浸状態であり、時間TNは、露光光ELの光路が非液浸状態である時間と等価である。第1時点T1と第2時点T2との間においては、露光装置EXは、基板Pを液浸露光することができず、第1時点T1と第2時点T2との間の時間TNは、露光不可能時間(ダウンタイム)である。このように、メインコントローラ8は、第1信号S1が出力された第1時点T1と、第2信号S2が出力された第2時点T2とに基づいて、露光不可能時間TNを導出することができる。
また、本実施形態においては、第1信号S1が出力された第1時点T1より前の所定期間TSにおける露光装置EXの状態が解析される(ステップSP7)。本実施形態において、所定期間TSは、第1時点T1を含む期間である。露光装置EXの状態の解析は、例えばメインコントローラ8によって実行される。
例えば、所定期間TSにおいて、装置の異常(エラー)の解析が実行される。例えば、第1信号S1が出力されたとき、その第1信号S1が出力される直前において、上述したような基板ステージ2の制御異常等、液浸空間LSを形成することが困難となる重度の異常が発生したと考えられる。第1時点T1を含む第1時点T1直前の所定期間TSにおける露光装置EXの状態を重点的に解析することによって、液浸空間LSを形成することが困難となる重度の異常を効率良く解析でき、例えば、その異常の種類、原因等を効率良く特定したり、推定したりすることができる。
本実施形態においては、第2駆動システム4からの異常信号、レーザ干渉計5Bからの異常信号のみならず、各種機器それぞれからの異常信号がコントローラ7に常時出力される。これら異常信号は、露光処理に及ぼす影響が小さい軽度の異常に基づく異常信号、液浸空間LSを形成することが困難となる重度の異常に基づく異常信号等、様々なレベルの異常信号を含む。液浸空間LSを形成することが困難な重度の異常の種類、原因等を特定、又は推定するために、コントローラ7に出力される全ての異常信号を解析することは、時間がかかり、効率が低い。本実施形態においては、液浸空間LSを形成することが困難な重度の異常の種類、原因等を特定、又は推定するために、第1信号S1が出力された第1時点T1の直前の所定期間TSにおける露光装置EXの状態を解析することによって、異常の種類、原因等の特定、又は推定を効率良く実行できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1信号S1が出力された第1時点T1より前の所定期間TSにおける露光装置EXの状態を解析することによって、液浸露光が不可能となる重度の異常を効率良く解析し、例えばその異常の種類、原因等を特定したり、推定したりすることができる。異常の解析を効率良く実行することによって、露光装置EXを良好に管理できる。また、露光装置EXの性能の評価を実行でき、例えば露光装置EXの稼動率を向上できるような、装置の運用の改善等を実行することができる。
また、本実施形態によれば、第1時点T1と第2時点T2とに基づいて、露光不可能時間TNを効率良く求めることができる。これにより、露光装置EXを良好に管理できる。本実施形態の露光装置EXは、液浸露光装置であり、露光光ELの光路が非液浸状態な時間は、露光不可能時間TNである。本実施形態においては、液体LQの除去動作の開始を指令する第1信号S1が出力された第1時点T1と、液体LQの供給動作の開始の開始を指令する第2信号S2が出力された第2時点T2とに基づいて、露光光ELの光路が非液浸状態な時間、すなわち液浸露光装置EXが露光不可能時間(ダウンタイム)TNを効率良く導出することができる。
また、露光不可能時間TNを求めることによって、露光装置EXが使用可能な時間TAを求めることができ、露光装置EXの性能を評価できる。そして、その性能に応じた露光装置EXの運用の改善等を行うことにより、露光装置EXの稼動率の低下を抑制することができる。露光光ELの光路が液浸状態な時間を増やすことによって、露光装置EXが使用可能な時間TAを増やすことができる。
また、露光装置EXが使用可能な時間TAと、実際に基板Pの露光処理が実行されている時間とに基づいて、露光装置EXが実質的に稼動していない時間(液浸状態であるが、基板Pの露光処理が実行されていない時間)を求めることができる。また、この求めた時間に基づいて、実際に基板Pの露光処理が実行される時間が増えるように、露光装置EXの運用の改善等を実行することができる。
なお、本実施形態においては、液浸空間LSを形成することが困難な状況を引き起こす露光装置EXの異常(重度な異常)が、基板ステージ2の制御異常である場合を例にして説明したが、露光装置EXの異常としては、例えば液体供給装置16の制御異常も挙げられる。例えば、液体供給装置16の制御が不可能となり、大量の液体LQが供給されると、所望の液浸空間LSを形成することが困難となり、例えば液体LQが漏出する等の不具合が発生する可能性がある。液体供給装置16の異常が発生したとき、コントローラ7が、液体供給装置16の供給動作を強制的に終了し、第1信号S1を出力することによって、液体LQの漏出等を抑制できるとともに、その後の異常の解析を効率良く実行することができる。
なお、本実施形態においては、コントローラ7とメインコントローラ8との間で信号の送信及び受信が行われているが、コントローラ7とメインコントローラ8とが一体でもよい。
なお、上述の各実施形態において、投影光学系PLは、終端光学素子9の射出側(像面側)の光路空間を液体で満たしているが、国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、終端光学素子9の入射側(物体面側)の光路空間も液体LQで満たす投影光学系を採用することもできる。
なお、上述の実施形態の液体LQは水であるが、水以外の液体であってもよい。液体LQとしては、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系、あるいは基板の表面を形成する感光材(フォトレジスト)の膜に対して安定なものが好ましい。例えば、液体LQとして、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル、セダー油等を用いることも可能である。また、液体LQとして、屈折率が1.6〜1.8程度のものを使用してもよい。更に、石英及び蛍石よりも屈折率が高い(例えば1.6以上)材料で、液体LQと接触する投影光学系PLの光学素子(終端光学素子など)を形成してもよい。また、液体LQとして、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。
また、例えば露光光ELがF2レーザ光である場合、このF2レーザ光は水を透過しないので、液体LQとしてはF2レーザ光を透過可能なもの、例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フッ素系オイル等のフッ素系流体を用いることができる。この場合、液体LQと接触する部分には、例えばフッ素を含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を形成することで親液化処理する。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば特表2004−519850号公報(対応米国特許第6,611,316号)に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
また、本発明は、特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報、特表2000−505958号公報、米国特許6,341,007号、米国特許6,400,441号、米国特許6,549,269号、及び米国特許6,590,634号、米国特許6,208,407号、米国特許6,262,796号などに開示されているような複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
更に、例えば特開平11−135400号公報(対応国際公開第1999/23692号パンフレット)、米国特許第6,897,963号等に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計5A、5Bを含む干渉計システム5を用いてマスクステージ1及び基板ステージ2の各位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージ1、2に設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムとの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り換えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
また、上述の各実施形態では、露光光ELとしてArFエキシマレーザ光を発生する光源装置として、ArFエキシマレーザを用いてもよいが、例えば、国際公開第1999/46835号パンフレット(対応米国特許7,023,610号)に開示されているように、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザなどの固体レーザ光源、ファイバーアンプなどを有する光増幅部、及び波長変換部などを含み、波長193nmのパルス光を出力する高調波発生装置を用いてもよい。さらに、上記実施形態では、前述の各照明領域と、投影領域がそれぞれ矩形状であるものとしたが、他の形状、例えば円弧状などでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。可変成形マスクは、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)等を含む。また、可変成形マスクとしては、DMDに限られるものでなく、DMDに代えて、以下に説明する非発光型画像表示素子を用いても良い。ここで、非発光型画像表示素子は、所定方向へ進行する光の振幅(強度)、位相あるいは偏光の状態を空間的に変調する素子であり、透過型空間光変調器としては、透過型液晶表示素子(LCD:Liquid Crystal Display)以外に、エレクトロクロミックディスプレイ(ECD)等が例として挙げられる。また、反射型空間光変調器としては、上述のDMDの他に、反射ミラーアレイ、反射型液晶表示素子、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electro Phonetic Display)、電子ペーパー(または電子インク)、光回折型ライトバルブ(Grating Light Valve)等が例として挙げられる。
また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。この場合、照明系は不要となる。ここで自発光型画像表示素子としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、無機ELディスプレイ、有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitting Diode)、LEDディスプレイ、LDディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)等が挙げられる。また、パターン形成装置が備える自発光型画像表示素子として、複数の発光点を有する固体光源チップ、チップを複数個アレイ状に配列した固体光源チップアレイ、または複数の発光点を1枚の基板に作り込んだタイプのもの等を用い、該固体光源チップを電気的に制御してパターンを形成しても良い。なお、固体光源素子は、無機、有機を問わない。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光はレンズ等の光学部材を介して基板に照射され、そのような光学部材と基板との間の所定空間に液浸空間が形成される。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図5に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンを用いて露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
2…基板ステージ、5…干渉計システム、6…チャンバユニット、7…コントローラ、8…メインコントローラ、9…終端光学素子、EL…露光光、EX…露光装置、IL…照明系、LQ…液体、LS…液浸空間、P…基板、PL…投影光学系
Claims (15)
- 光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、前記露光光で前記基板を露光する露光装置の管理方法であって、
前記露光光の光路を気体空間にするために前記露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号が出力された第1時点より前の所定期間における前記露光装置の状態を解析することを含む管理方法。 - 前記第1信号は、前記液体の供給動作の停止の指令を含む請求項1記載の管理方法。
- 前記所定期間は、前記第1時点を含む請求項1又は2記載の管理方法。
- 前記露光装置の異常が発生したときに、前記第1信号が出力される請求項1〜3のいずれか一項記載の管理方法。
- 前記異常は、前記光学部材と対向する位置に移動可能な物体の制御異常を含む請求項4記載の管理方法。
- 前記露光装置は、前記物体の移動を制御するために前記物体の位置を計測する計測装置を備え、
前記物体の制御異常は、前記計測装置の計測エラーを含む請求項5記載の管理方法。 - 前記物体は、前記基板を保持して移動可能な可動部材を含む請求項5又は6記載の管理方法。
- 光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、前記露光光で前記基板を露光する露光装置の管理方法であって、
前記露光光の光路を気体空間にするために前記露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号が出力された第1時点と、前記第1時点の後、前記露光光の光路を液体で満たすために前記露光光の光路への液体供給動作の開始を指令する第2信号が出力された第2時点とに基づいて、露光不可能時間を導出することを含む管理方法。 - 前記露光装置の異常が発生したときに、前記第1信号が出力される請求項8記載の管理方法。
- 前記異常は、前記光学部材と対向する位置に移動可能な物体の制御異常を含む請求項9記載の管理方法。
- 前記露光装置は、前記物体の移動を制御するために前記物体の位置を計測する計測装置を備え、
前記物体の制御異常は、前記計測装置の計測エラーを含む請求項10記載の管理方法。 - 前記物体は、前記基板を保持して移動可能な可動部材を含む請求項10又は11記載の管理方法。
- 光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、前記露光光で前記基板を露光する露光装置であって、
前記露光光の光路を気体空間にするために前記露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号を出力する第1出力装置と、
前記第1信号が出力された第1時点より前の所定期間における装置状態を解析する解析装置と、を備えた露光装置。 - 光学部材と基板との間の露光光の光路を液体で満たした状態で、前記露光光で前記基板を露光する露光装置であって、
前記露光光の光路を気体空間にするために前記露光光の光路からの液体除去動作の開始を指令する第1信号を出力する第1出力装置と、
前記第1信号が出力された第1時点の後、前記露光光の光路を液体で満たすために前記露光光の光路への液体供給動作の開始を指令する第2信号を出力する第2出力装置と、
前記第1時点と、前記第2信号が出力された第2時点とに基づいて、露光不可能時間を導出する解析装置と、を備えた露光装置。 - 請求項13又は14記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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JP2015535615A (ja) * | 2012-11-12 | 2015-12-14 | 株式会社ニコン | 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 |
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