JP2008166811A - 露光装置、露光方法、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の位置情報を精確に取得して、基板を良好に効率良く露光できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、基板の位置情報を計測用の第1液体を介して取得するための第1光学部材と、露光ビームを射出する第2光学部材と、基板を保持して、第1光学部材と対向する第1位置及び第2光学部材と対向する第2位置を含む所定領域内を配置可能な第1可動部材と、第1位置に移動可能な第1液体保持部材とを備え、第1可動部材、及び第1液体保持部材の少なくとも一方を第1位置に配置することによって、第1可動部材、第1可動部材に保持された基板、及び第1液体保持部材の少なくとも一つと、第1光学部材との間に、第1液体を保持可能な第1空間を形成し続ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置、露光方法、並びにデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、下記特許文献に開示されているような、液体を介して基板を露光する液浸露光装置が知られている。
特開2004−289128号公報(対応米国特許第7,075,616号公報) 国際公開第2005/074014号パンフレット(対応欧州特許出願公開第1,713,113号公報) 国際公開第2005/081293号パンフレット(対応欧州特許出願公開第1,717,845号公報)
液浸露光装置においては、基板と光学部材との間の液体と、その光学部材とを介して基板上に検出光を照射して、及び/または基板からの検出光を液体と光学部材を介して受光して基板の位置情報を取得する(例えば、基板上のアライメントマークを検出する)ことも考えられる。この場合、検出光の光路上から基板が移動してしまうと、光学部材と基板との間に液体を保持することができない。その場合、液体を全て回収してから基板を移動すると、露光装置のスループットが低下する可能性がある。また、液体を全て回収した場合、液体と接触していた光学部材の表面は、ウエットな状態からドライな状態に変化することになる。その場合、光学部材の表面に残留した液体の気化に起因して、光学部材の表面に液体の付着跡(ウォーターマーク)が形成されたり、光学部材の温度変化が生じたりする等、光学部材の性能が劣化する可能性がある。光学部材の性能が劣化すると、基板の位置情報を精確に取得できず、露光精度が劣化する可能性がある。
本発明の態様は、液浸露光装置において、基板の位置情報を精確に取得して、基板を良好に効率良く露光できる露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法を提供することを目的とする。
他の目的は、液浸露光装置において、基板の位置情報を取得するための光学部材の劣化を抑制し、基板の位置情報を精確に取得して、基板を良好に効率良く露光できる露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法を提供することである。
本発明の第1の態様に従えば、露光ビームで基板を露光する露光装置において、第1液体とそれを介して基板の位置情報が取得される第1光学部材と、露光ビームを射出する第2光学部材と、基板を保持して、第1光学部材と対向する第1位置及び第2光学部材と対向する第2位置を含む所定領域内を移動可能な第1可動部材と、第1位置に移動可能な第1液体保持部材とを備え、第1可動部材、及び第1液体保持部材の少なくとも1つを第1位置に配置することによって、一方側の第1可動部材、第1可動部材に保持された基板、及び第1液体保持部材の少なくとも一つと、他方側の第1光学部材との間に、第1液体を保持可能な第1空間を形成し続ける露光装置が提供される。
本発明の第1の態様によれば、基板の位置情報を取得するための第1光学部材の劣化を抑制でき、基板の位置情報を精確に取得して、基板を良好に効率良く露光できる。
本発明の第2の態様に従えば、上記態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することとを含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、基板を良好に効率良く露光できる露光装置を用いてデバイスを製造できる。
本発明の第3の態様に従えば、基板で基板を露光する露光方法において、基板を可動部材に保持し、可動部材に保持された基板の位置情報を第1液体と第1光学部材とを介して取得し、基板の位置情報を取得した後に、露光ビームを第2光学部材と第2液体とを介して可動部材に保持された基板に照射し、基板の位置情報を取得した後、可動部材に保持された基板の露光開始前に、第1光学部材と対向する位置に液体保持部材を配置して、液体保持部材と第1光学部材との間に第1液体を保持可能な空間を形成し続ける露光方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、基板の位置情報を取得するための第1光学部材の劣化を抑制し、基板の位置情報を精確に取得して、基板を良好に効率良く露光できる。
本発明の第4の態様に従えば、露光ビームで基板を露光する露光方法において、第1可動部材に基板を保持することと、第1可動部材に保持された基板と第1光学部材との間に第1液体を保持した状態で第1可動部材に保持された基板の位置情報を取得することと、第1可動部材に保持された基板の位置情報を取得した後に、第2光学部材と第2液体とを介して第1可動部材に保持された基板を露光ビームで露光することと、第2可動部材に基板を保持することと、第2可動部材に保持された基板と第1光学部材との間に第1液体を保持した状態で第2可動部材に保持された基板の位置情報を取得することと、第1可動部材に保持された基板の露光完了後、かつ第2可動部材に保持された基板の位置情報を取得した後、第2光学部材と第2液体とを介して第2可動部材に保持された基板を露光ビームで露光することとを含み、第1可動部材に保持された基板と第1光学部材との間に第1液体が保持された第1状態から、第2可動部材に保持された基板と第1光学部材との間に第1液体が保持された第2状態に変化する間に、第1光学部材の下方に第1液体を保持し続ける露光方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、基板の位置情報を取得するための第1光学部材の劣化を抑制し、基板の位置情報を精確に取得して、基板を良好に効率良く露光できる。
本発明の第5の態様に従えば、上記態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することとを含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第5の態様によれば、基板を良好に効率良く露光できる露光方法を用いてデバイスを製造できる。
本発明の態様によれば、基板を良好に効率良く露光でき、所望の性能を有するデバイスを生産性良く製造できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。本実施形態においては、露光装置EXが、例えば特開平11−135400号公報、特開2000−164504号公報(対応米国特許第6,897,963号)等に開示されているような、基板Pを保持する基板ステージと、基板Pを保持しないで、露光に関する計測を実行可能な計測器を搭載する計測ステージとを備えた露光装置である場合を例にして説明する。計測器は、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを含む。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持しないで、露光に関する計測を実行可能な計測器を搭載し、基板ステージ2とは独立して移動可能な計測ステージ3と、マスクステージ1を移動する駆動システム4と、基板ステージ2及び計測ステージ3を移動する駆動システム5と、各ステージ1、2、3の位置情報を計測するレーザ干渉計を含む計測システム6と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置7とを備えている。
なお、ここでいう基板Pは、デバイスを製造するための基板であって、例えばシリコンウエハのような半導体ウエハ等の基材に感光材(フォトレジスト)等の膜が形成されたもの、あるいは感光膜に加えて保護膜(トップコート膜)などの各種の膜を塗布したものを含む。マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。また、本実施形態においては、マスクとして透過型のマスクを用いるが、反射型のマスクを用いることもできる。透過型マスクは、遮光膜でパターンが形成されるバイナリーマスクに限られず、例えばハーフトーン型、あるいは空間周波数変調型などの位相シフトマスクも含む。
また、本実施形態の露光装置EXは、基板Pの位置情報を取得するためのアライメント系8を備えている。本実施形態のアライメント系8は、オフアクシス方式のアライメント系であって、基板P上のアライメントマーク、計測ステージ3に設けられた基準部材14の基準マークFM1等を検出可能である。本実施形態においては、アライメント系8が、例えば特開平4−65603号公報(対応米国特許第5,493,403号)に開示されているような、基板Pの感光材を感光させないブロードバンドな検出光を検出対象マーク(アライメントマーク、基準マーク等)に照射し、その検出対象マークからの反射光により受光面に結像された検出対象マークの像と指標(アライメント系内に設けられた指標板上の指標マーク)の像とを撮像素子(CCD等)を用いて撮像し、それらの撮像信号を画像処理することでマークの位置を計測するFIA(Field Image Alignment)方式のアライメント系である場合を例にして説明する。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸露光装置であって、投影光学系PLと露光用液体LQ2とを介して、基板Pに露光光ELを照射して、その基板Pを露光する。投影光学系PLは、露光用液体LQ2を介して、基板Pに露光光ELを照射する。
また、本実施形態のアライメント系8は、基板Pの位置情報を取得するために、基板P上のアライメントマーク、計測ステージ3上の基準マークFM1等を、計測用液体LQ1を介して検出する。
アライメント系8は、計測用液体LQ1と接触する光学素子9を有する。アライメント系8の光学素子9は、その光学素子9と対向する位置に配置された物体との間で、計測用液体LQ1を保持可能である。
投影光学系PLは、露光用液体LQ2と接触する光学素子10を有する。投影光学系PLの光学素子10は、その光学素子10と対向する位置に配置された物体との間で、露光用液体LQ2を保持可能である。光学素子10は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い光学素子であって、露光光ELを射出する。
以下の説明において、計測用液体LQ1を適宜、第1液体LQ1、と称し、アライメント系8の光学素子9を適宜、第1光学素子9、と称する。また、露光用液体LQ2を適宜、第2液体LQ2、と称し、投影光学系PLの光学素子10を適宜、第2光学素子10、と称する。また、第1光学素子9と対向する位置を適宜、第1位置、と称し、第2光学素子10と対向する位置を適宜、第2位置、と称する。
本実施形態においては、第1液体LQ1及び第2液体LQ2として、同じ液体(純水)を用いる。
物体を第1光学素子9と対向する第1位置に配置することによって、第1光学素子9とその物体との間に、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1が形成される。また、物体を第2位置に配置することによって、第2光学素子10とその物体との間に、第2液体LQ2を保持可能な第2空間SP2が形成される。
本実施形態においては、第1光学素子9及び第2光学素子10と対向可能な物体、すなわち第1位置及び第2位置に配置可能(移動可能)な物体は、第1光学素子9の光射出側、及び第2光学素子10の光射出側(像面側)で移動可能である。本実施形態においては、第1位置及び第2位置に配置可能(移動可能)な物体は、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方を含む。また、第1位置及び第2位置に配置可能(移動可能)な物体は、後述するキャップ部材30も含む。なお、基板ステージ2に保持された基板Pも第1位置及び第2位置に配置可能(移動可能)である。
本実施形態においては、第1位置は、第1光学素子9の直下の位置であり、第2位置は、第2光学素子10の直下の位置である。
また、本実施形態の露光装置EXは、第1光学素子9と第1位置に配置された物体との間を第1液体LQ1で満たすように、第1液体LQ1の第1液浸空間を形成するための第1ノズル部材11と、第2光学素子10と第2位置に配置された物体との間を第2液体LQ2で満たすように、第2液体LQ2の第2液浸空間を形成可能な第2ノズル部材12とを備えている。液浸空間は、液体で満たされた空間である。
本実施形態においては、第1液浸空間は、第1位置に配置された物体の表面の一部の領域(局所的な領域)が第1液体LQ1で覆われるように形成される。また、第2液浸空間は、第2位置に配置された物体の表面の一部の領域(局所的な領域)が第2液体LQ2で覆われるように形成される。第1ノズル部材11と第2ノズル部材12とはY方向に離れており、第1ノズル部材11で形成される第1液浸空間と第2ノズル部材12で形成される第2液浸空間とはY方向に離れている。
照明系ILは、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、ArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、リニアモータ等のアクチュエータを含む駆動システム4により、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能である。マスクステージ1(ひいてはマスクM)の位置情報は、計測システム6のレーザ干渉計6Aによって計測される。レーザ干渉計6Aは、マスクステージ1上に設けられた計測ミラー1Rを用いて、マスクステージ1のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。制御装置7は、計測システム6の計測結果に基づいて駆動システム4を駆動し、マスクステージ1に保持されているマスクMの位置を制御する。
本実施形態においては、マスクステージ1の近傍には、露光波長の光を用いたTTR方式のアライメント系13が設けられている。アライメント系13は、マスクM上のアライメントマークと計測ステージ3に設けられた基準部材14の基準マークFM2とを投影光学系PLを介して同時に観察可能である。本実施形態においては、アライメント系13が、例えば特開平7−176468号公報(対応する米国特許5,646,413号)に開示されているような、検出対象マークに対して光を照射し、CCDカメラ等で撮像した検出対象マークの画像データを画像処理して、検出対象マークの位置を検出するVRA(ビジュアル・レチクル・アライメント)方式のアライメント系である場合を例にして説明する。アライメント系13は、投影光学系PL及び第2液体LQ2を介して、基準部材14の基準マークFM2を検出する。
投影光学系PLは、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で基板Pに投影する。投影光学系PLは、複数の光学素子を有しており、それら光学素子は鏡筒PKで保持されている。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは縮小系、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸AXはZ軸方向と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
基板ステージ2は、基板Pをリリース可能に保持する基板ホルダ2Hを有し、基板ホルダ2Hで基板Pを保持して、第1光学素子9と対向する第1位置及び第2光学素子10と対向する第2位置を含むベース部材BP上の所定領域内を移動可能である。基板ステージ2は凹部2Cを有し、基板ホルダ2Hはその凹部2Cに配置されている。基板ステージ2の凹部2Cの周囲の上面2Fはほぼ平坦であり、基板ホルダ2Hに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)である。
計測ステージ3は、基板Pを保持せず、露光に関する計測を実行可能な計測器を搭載して、上述の第1位置及び第2位置を含むベース部材BP上の所定領域内を移動可能である。計測ステージ3の上面3Fはほぼ平坦である。
駆動システム5は、リニアモータ等のアクチュエータを含み、基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれを、ベース部材BP上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。制御装置7は、駆動システム5を制御して、基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれを、第1位置及び第2位置を含むXY平面内における所定領域内で移動可能であるとともに、6自由度の方向に移動可能である。
基板ステージ2(基板P)の位置情報、及び計測ステージ3の位置情報は、計測システム6のレーザ干渉計6Bによって計測される。レーザ干渉計6Bは、各ステージ2、3のそれぞれに設けられている計測ミラー2R、3Rを用いて、各ステージ2、3のX軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報を計測する。また、基板ステージ2の基板ホルダ2Hに保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθY方向に関する位置情報)、及び計測ステージ3の上面3Fの所定領域の面位置情報は、計測システム6のフォーカス・レベリング検出系(不図示)によって検出される。制御装置7は、計測システム6のレーザ干渉計6Bの計測結果及びフォーカス・レベリング検出系の検出結果に基づいて、駆動システム5を駆動し、基板ステージ2、基板ステージ2の基板ホルダ2Hに保持されている基板Pの位置、及び計測ステージ3の位置を制御する。
図2は、基板ステージ2及び計測ステージ3を上方から見た図である。図2に示すように、計測ステージ3上には、基準マークFM1、FM2が形成された基準部材14が配置されている。基準部材14には、アライメント系8で検出される第1基準マークFM1とアライメント系13で検出される第2基準マークFM2とが所定の位置関係で形成されている。基準部材14は、投影光学系PLを介して形成されるマスクMのパターンの像と基板P上のショット領域との位置関係を規定するために、投影光学系PLによるマスクMのパターンの像の投影位置とアライメント系8の検出基準位置とのXY平面内における位置関係(ベースライン情報)を計測するために用いられる。
また、不図示ではあるが、計測ステージ3には、例えば特開昭57−117238号公報(対応米国特許4,465,368号)、特開2001−267239号公報(対応米国特許6,721,039号)等に開示されているようなむらセンサ、特開2002−14005号公報、特開2002−198303号公報(対応米国特許公開第2002/0041377号)等に開示されているような空間像計測センサ、特開平11−16816号公報(対応米国特許公開第2002/0061469号)に開示されているような照射量センサ(照度センサ)、及び国際公開第99/60361号パンフレット(対応米国特許第6,819,414号)、特開2002−71514号公報、米国特許第6,650,399号等に開示されているような波面収差計測器等が設けられている。
図2において、基板ステージ2及び計測ステージ3を移動するための駆動システム5は、複数のリニアモータ15、16、17、18、19、20を備えている。駆動システム5は、Y軸方向に延びる一対のY軸ガイド部材21、22を備えている。Y軸ガイド部材21、22のそれぞれは、複数の永久磁石を有する磁石ユニットを備えている。一方のY軸ガイド部材21は、2つのスライド部材23、24をY軸方向に移動可能に支持し、他方のY軸ガイド部材22は、2つのスライド部材25、26をY軸方向に移動可能に支持する。スライド部材23、24、25、26のそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。すなわち、本実施形態においては、コイルユニットを有するスライド部材23、24及び磁石ユニットを有するY軸ガイド部材21によって、ムービングコイル型のY軸リニアモータ15、16が形成される。同様に、コイルユニットを有するスライド部材25、26及び磁石ユニットを有するY軸ガイド部材22によって、ムービングコイル型のY軸リニアモータ17、18が形成される。
また、駆動システム5は、X軸方向に延びる一対のX軸ガイド部材27、28を備えている。X軸ガイド部材27、28のそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。一方のX軸ガイド部材27は、基板ステージ2に接続されたスライド部材をX軸方向に移動可能に支持し、他方のX軸ガイド部材28は、計測ステージ3に接続されたスライド部材をX軸方向に移動可能に支持する。スライド部材のそれぞれは、複数の永久磁石を有する磁石ユニットを備えている。すなわち、本実施形態においては、基板ステージ2に接続された磁石ユニットを有するスライド部材、及びコイルユニットを有するX軸ガイド部材27によって、基板ステージ2をX軸方向に駆動するムービングマグネット型のX軸リニアモータ19が形成される。同様に、計測ステージ3に接続された磁石ユニットを有するスライド部材、及びコイルユニットを有するX軸ガイド部材28によって、計測ステージ3をX軸方向に駆動するムービングマグネット型のX軸リニアモータ20が形成される。
スライド部材23、25は、X軸ガイド部材27の一端及び他端のそれぞれに固定され、スライド部材24、26は、X軸ガイド部材28の一端及び他端のそれぞれに固定されている。したがって、X軸ガイド部材27は、Y軸リニアモータ15、17によってY軸方向に移動可能であり、X軸ガイド部材28は、Y軸リニアモータ16、18によってY軸方向に移動可能である。
制御装置7は、一対のY軸リニアモータ15、17のそれぞれが発生する推力を僅かに異ならせることで、基板ステージ2のθZ方向の位置を制御可能であり、一対のY軸リニアモータ16、18のそれぞれが発生する推力を僅かに異ならせることで、計測ステージ3のθZ方向の位置を制御可能である。
また、不図示ではあるが、駆動システム5は、各ステージ2、3を6自由度の方向に移動(微動)可能な、例えばボイスコイルモータ等のアクチュエータを含む。
また、露光装置EXは、基板Pの交換を行うための搬送システムHを備えている。制御装置7は、搬送システムHを用いて、基板交換位置(ローディングポジション)RPに移動した基板ステージ2より露光処理済みの基板Pをアンロード(搬出)する動作、及び次に露光処理されるべき基板Pを基板ステージ2にロード(搬入)する動作を含む基板交換動作を実行可能である。
本実施形態においては、露光装置EXは、第1光学素子9と対向する第1位置に配置可能なキャップ部材30と、キャップ部材30を基板ステージ2にリリース可能に保持するキャップホルダ31とを有する。
キャップ部材30が第1位置に配置されたとき、第1光学素子9とキャップ部材30との間に第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1が形成される。キャップ部材30は、第1ノズル部材11(第1光学素子9)の大きさ及び形状に応じて形成されている。本実施形態においては、キャップ部材30は、XY平面内において略円形状の板状の部材である。キャップ部材30の表面は第1液体LQ1に対して撥液性を有する。本実施形態では、キャップ部材30は、例えばポリ四フッ化エチレン(PTFE)、PFAなどのフッ素系樹脂材料等の撥液性を有する材料によって形成されている。なお、キャップ部材30をステンレス鋼、チタン等の所定の金属で形成し、その表面を撥液性を有する材料で覆ってもよい。
キャップホルダ31は、基板ステージ2に配置されており、キャップ部材30をリリース可能に保持する。すなわち、キャップ部材30は、基板ステージ2に対して着脱可能である。本実施形態においては、キャップホルダ31に保持されたキャップ部材30の表面(上面)と、基板ステージ2の上面2Fとはほぼ面一となる。
本実施形態において、キャップホルダ31は、真空チャック機構を有し、キャップ部材30を吸着保持する。なお、キャップ部材30が磁性体(金属)で形成されている場合には、キャップホルダ31はキャップ部材30を磁力で保持する機構を有してもよい。
本実施形態においては、露光装置EXは、キャップ部材30を1つ備えている。制御装置7は、少なくともアライメント系8を使って基板Pの位置情報を取得する動作を実行している間、具体的には、少なくとも第1光学素子9を介して基板P上のアライメントマーク及び計測ステージ3上の基準マークFM1の検出動作を実行している間、キャップホルダ31でキャップ部材30を保持する。
図3は、第1ノズル部材11の近傍を示す側断面図である。なお、図3には、第2ノズル部材12は図示していない。また、以下の説明においては、第1光学素子9及び第1ノズル部材11と対向する位置に計測ステージ3が配置され、第1光学素子9と計測ステージ3の上面3Fとの間に第1空間SP1が形成されている場合を例にして説明する。
第1ノズル部材11は、下面32を有し、その下面32と計測ステージ3の上面3Fとの間で第1液体LQ1を保持可能である。第1ノズル部材11の下面32と計測ステージ3の上面3Fとの間で第1液体LQ1を保持することによって、第1空間SP1を第1液体LQ1で満たすように、一方側の第1光学素子9、および第1ノズル部材11と、他方側の計測ステージ3との間に第1液浸空間が形成される。
第1ノズル部材11は、第1液体LQ1を供給可能な供給口33と、第1液体LQ1を回収可能な回収口34とを有する。供給口33は、第1空間SP1に第1液体LQ1を供給可能である。本実施形態においては、回収口34には多孔部材(メッシュ)35が配置されている。本実施形態において、多孔部材35は、プレートに複数の円形孔(貫通孔)を形成したものを用いているが、複数の孔(pore)が形成された焼結部材(例えば、焼結金属)、発泡部材(例えば、発泡金属)などを用いてもよい。第1ノズル部材11は、第1光学素子9からの検出光、及び/又は基板Pからの検出光が通過する開口11Kを有する。第1ノズル部材11の下面32は、開口11Kを囲むように配置された平坦面11Aと、その周囲に配置された多孔部材35の下面35A(回収口34)を含む。
供給口33は、第1ノズル部材11の内部に形成された供給流路36R、及び供給管36Pを介して、第1液体LQ1を送出可能な第1液体供給装置36に接続されている。回収口34は、第1ノズル部材11の内部に形成された回収流路37R、及び回収管37Pを介して、少なくとも第1液体LQ1を回収可能な第1液体回収装置37に接続されている。
第1液体供給装置36は、清浄で温度調整された第1液体LQ1を送出可能である。また、第1液体回収装置37は、真空系等を備えており、回収口34を介して第1液体LQ1を回収可能である。第1液体供給装置36及び第1液体回収装置37の動作は制御装置7に制御される。第1液体供給装置36から送出された第1液体LQ1は、供給管36P、及び第1ノズル部材11の供給流路36Rを流れた後、供給口33より第1空間SP1に供給される。また、第1液体回収装置37を駆動することにより回収口34から回収された第1液体LQ1は、第1ノズル部材11の回収流路37Rを流れた後、回収管37Pを介して第1液体回収装置37に回収される。制御装置7は、供給口33からの液体供給動作と回収口34による液体回収動作とを並行して行うことで、第1光学素子9と計測ステージ3との間の第1空間SP1を第1液体LQ1で満たすように、第1液体LQ1の第1液浸空間を形成する。なお、回収口34からは第1液体LQ1のみを回収するようにしてもよいし、第1液体LQ1を気体と一緒に回収してもよい。
また、本実施形態においては、露光装置EXは、キャップ部材30を第1光学素子9と対向する第1位置で着脱可能に保持するキャップ保持機構40を有する。図4は、キャップ部材30を保持可能なキャップ保持機構40の一例を示す図である。
図4に示すように、キャップ保持機構40は、キャップ部材30を第1光学素子9と対向する第1位置で保持可能である。キャップ保持機構40がキャップ部材30を保持しているとき、キャップ部材30と第1光学素子9との間に第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1が形成される。
キャップ保持機構40の少なくとも一部は、第1ノズル部材11に接続されている。本実施形態においては、キャップ保持機構40は、真空チャック機構を有し、キャップ部材30を吸着保持する。なお、キャップ部材30が磁性体(金属)で形成されている場合には、キャップ保持機構40にキャップ部材30を磁力で保持する機構を搭載してもよい。
本実施形態においては、キャップ保持機構40は、キャップ部材30の上面30Fを保持可能な下面41Aを有する保持部材41と、保持部材41の下面41Aに形成され、キャップ部材30を吸着保持するための吸引口42とを有する。本実施形態においては、保持部材41は、第1ノズル部材11に対してZ軸方向(上下方向)に移動可能であり、第1ノズル部材11(回収口34)の外側に複数(例えば3つ)配置されている。第1ノズル部材11の上面には、保持部材41のそれぞれに対応する支持部材43が設けられており、支持部材43と保持部材41との間には、支持部材43に対して保持部材41をZ軸方向に移動するための駆動機構44が設けられている。キャップ保持機構40は、保持部材41の下面41Aで、キャップ部材30の上面30Fの周辺部の所定領域を保持する。
キャップホルダ31からリリースされたキャップ部材30をキャップ保持機構40を用いて保持する場合、図4に示すように、制御装置7は、駆動機構44を用いて、保持部材41の下面41Aを第1ノズル部材11の下面32よりも下(−Z側)に配置し、その保持部材41の下面41Aに設けられた吸引口42を用いて、キャップ部材30の上面30Fを吸着保持する。本実施形態においては、キャップ保持機構40は、第1ノズル部材11の下面32とキャップ部材30の上面30Fとが所定距離だけ離れるように、キャップ部材30がキャップ保持機構40に保持され、第1光学素子9とキャップ部材30との間に第1空間SP1が形成される。なお、第1ノズル部材11の下面32とキャップ部材30の上面30Fとが接触するように、キャップ部材30をキャップ保持機構40で保持してもよい。
本実施形態においては、少なくとも基板ステージ2に保持された基板Pの露光中に、キャップ保持機構40を用いてキャップ部材30が保持される。
本実施形態においては、制御装置7は、キャップ保持機構40でキャップ部材30を保持しているとき、第1ノズル部材11の供給口33からの液体供給動作と回収口34を介した液体回収動作とを並行して行う。これにより、第1光学素子9とキャップ保持機構40に保持されたキャップ部材30との間の第1空間SP1は、第1液体LQ1で満たされる。
キャップ保持機構40でキャップ部材30を保持しているとき、第1液体LQ1とその周囲の気体との界面(メニスカス)は、第1ノズル部材11の下面とキャップ部材30との間に形成される。また、キャップ保持機構40の保持部材41(吸引口42)は、第1ノズル部材11の供給口33及び回収口34よりも第1光学素子9に対して離れた位置に配置されているので、保持部材41(吸引口42)と第1液体LQ1とは接触しない。
なお、保持部材41は、駆動機構44及び支持部材43を介して第1ノズル部材11に接続されているが、例えば投影光学系PLの鏡筒PK、あるいは鏡筒PKを支持する露光装置EXのボディ(コラム)等に接続されてもよい。
また、キャップ保持機構40がキャップ部材30を保持していないとき、すなわち、アライメント系8が第1液体LQ1を介して基板P上のアライメントマークを検出する動作を実行しているとき、及びアライメント系8が計測ステージ3上の基準マーク等を第1液体LQ1を介して検出する動作を実行しているときには、図3に示したように、キャップ保持機構40は、駆動機構44を用いて、保持部材41の下面41Aを第1ノズル部材11の下面32よりも上方(+Z側)に位置するように保持部材41を上昇させ、保持部材41と基板P、計測ステージ3等との接触を防止する。
図5は、第2ノズル部材12の近傍を示す図である。なお、図5には、第1ノズル部材11は図示していない。また、以下の説明においては、第2ノズル部材12と対向する第2位置に基板Pが配置され、第2光学素子10と基板Pの表面との間に第2空間SP2が形成される場合を例にして説明する。
第2ノズル部材12は、下面38を有し、その下面38と基板Pの表面との間で第2液体LQ2を保持可能である。第2ノズル部材12の下面32と基板Pの表面との間で第2液体LQ2を保持することによって、第2空間SP2を第2液体LQ2で満たすように、一方側の第2光学素子10、及び第2ノズル部材12と、他方側の基板Pの表面との間に第2液浸空間が形成される。
本実施形態においては、第2空間SP2は、投影光学系PLの像面側(光射出側)の露光光ELの光路空間、具体的には投影光学系PLと基板Pとの間の露光光ELの光路空間を含み、第2空間SP2が第2液体LQ2で満たされているとき、露光光ELの光路空間も第2液体LQ2で満たされる。光路空間は、露光光ELが進行する光路を含む空間である。
露光装置EXは、少なくともマスクMのパターンの像を基板Pに投影している間、第2ノズル部材12を用いて、第2空間SP2を第2液体LQ2で満たすように第2液浸空間を形成し、その第2液体LQ2と投影光学系PLとを介して、マスクMからの露光光ELを基板ステージ2に保持された基板Pに照射する。投影光学系PLの第2光学素子10から射出された露光光ELは、第2液体LQ2を介して基板Pに照射される。これにより、マスクMのパターンの像が基板Pに投影され、基板Pが露光される。
本実施形態においては、露光装置EXは、投影光学系PLの投影領域を含む基板P上の一部の領域が第2液体LQ2で覆われるように、第2ノズル部材12と基板Pとの間に第2液浸空間を形成する局所液浸方式を採用している。
第2ノズル部材12は、第2液体LQ2を供給可能な供給口45と、第2液体LQ2を回収可能な回収口46とを有する。供給口45は、第2空間SP2に第2液体LQ2を供給可能である。本実施形態においては、回収口46には多孔部材(メッシュ)47が配置されている。本実施形態において、多孔部材47は、プレートに複数の円形孔(貫通孔)を形成したものを用いているが、複数の孔(pore)が形成された焼結部材(例えば、焼結金属)、発泡部材(例えば、発泡金属)などを用いてもよい。第2ノズル部材12は、露光光ELが通過する開口12Kを有する。第2ノズル部材12の下面38は、開口12Kを囲むように配置された平坦面12A、及びその周囲に配置された多孔部材47の下面47A(回収口46)を含む。
供給口45は、第2ノズル部材12の内部に形成された供給流路48R、及び供給管48Pを介して、第2液体LQ2を送出可能な第2液体供給装置48に接続されている。回収口46は、第2ノズル部材12の内部に形成された回収流路49R、及び回収管49Pを介して、少なくとも第2液体LQ2を回収可能な第2液体回収装置49に接続されている。
第2液体供給装置48は、清浄で温度調整された第2液体LQ2を送出可能である。また、第2液体回収装置49は、真空系等を備えており、回収口46を介して第2液体LQ2を回収可能である。第2液体供給装置48及び第2液体回収装置49の動作は制御装置7に制御される。第2液体供給装置48から送出された第2液体LQ2は、供給管48P、及び第2ノズル部材12の供給流路48Rを流れた後、供給口45より露光光ELの光路空間を含む第2空間SP2に供給される。また、第2液体回収装置49を駆動することにより回収口46から回収された第2液体LQ2は、第2ノズル部材12の回収流路49Rを流れた後、回収管49Pを介して第2液体回収装置49に回収される。制御装置7は、供給口45からの液体供給動作と回収口46による液体回収動作とを並行して行うことで、第2光学素子10と基板Pとの間の第2空間SP2を第2液体LQ2で満たすように、第2液体LQ2の第2液浸空間を形成する。
次に、上述の構成を有する露光装置EXの動作の一例について、図6〜図13を参照して説明する。
制御装置7は、基板交換位置RPに基板ステージ2を移動し、搬送システムHを用いて、基板ステージ2に露光処理されるべき基板Pをロードする。基板Pは、基板ステージ2に保持される。また、制御装置7は、図6に示すように、駆動システム5を用いて、第1光学素子9(第1ノズル部材11)及び第2光学素子10(第2ノズル部材12)と対向する位置に計測ステージ3を移動し、第1光学素子9と計測ステージ3との間に第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1を形成するとともに、第2光学素子10と計測ステージ3との間に第2液体LQ2を保持可能な第2空間SP2を形成する。そして、制御装置7は、第1ノズル部材11を用いて第1液浸空間を形成するとともに、第2ノズル部材12を用いて第2液浸空間を形成する。これにより、第1空間SP1に第1液体LQ1が保持されるとともに、第2空間SP2に第2液体LQ2が保持される。
第1液浸空間及び第2液浸空間が形成された後、制御装置7は、計測ステージ3に搭載されている計測器(計測部材)を用いて計測動作を開始する。例えば、制御装置7は、ベースライン情報を取得する動作を開始する。図6に示すように、ベースライン情報を取得するとき、キャップ部材30は、基板ステージ2のキャップホルダ31に保持される。
制御装置7は、第1光学素子9を含むアライメント系8と第1液体LQ1とを介して、計測ステージ3上の基準マークFM1、及び基板P上のアライメントマークを検出する動作を開始する。
具体的には、図6に示すように、制御装置7は、第1光学素子9と対向する第1位置に計測ステージ3を配置した状態で、計測システム6で計測ステージ3のXY方向の位置情報を計測しつつ、計測ステージ3上の第1基準マークFM1をアライメント系8を用いて第1液体LQ1を介して検出する。これにより、アライメント系8の検出基準位置と第1基準マークFM1との位置関係が検出される。
また、制御装置7は、第2光学素子10と対向する第2位置に計測ステージ3を配置した状態で、計測システム6で計測ステージ3のXY方向の位置情報を計測しつつ、計測ステージ3上の第2基準マークFM2とそれに対応するマスクM上のアライメントマークとをアライメント系13を用いて検出する。アライメント系13は、第2光学素子10を含む投影光学系PL及び第2液体LQ2を介して第2基準マークFM2を検出する。これにより、第2基準マークFM2とそれに対応するマスクM上のアライメントマークとの位置関係が検出される。
本実施形態においては、アライメント系8による第1基準マークFM1の検出動作とアライメント系13による第2基準マークFM2の検出動作とは同時に実行されるが、非同時に実行されてもよい。例えば、アライメント系8による第1基準マークFM1の検出動作及びアライメント系13による第2基準マークFM2の検出動作の一方を行った後に、計測システム6で計測ステージ3のXY方向の位置情報を計測しつつ、計測ステージ3を移動した後に、他方の検出動作を実行してもよい。
そして、制御装置7は、アライメント系8の検出基準位置と第1基準マークFM1との位置関係と、第2基準マークFM2とそれに対応するマスクM上のアライメントマークとの位置関係と、既知である第1基準マークFM1と第2基準マークFM2との位置関係とに基づいて、計測システム6によって規定される座標系内での投影光学系PLによるマスクMのパターンの像の投影位置(投影中心)とアライメント系8の検出基準位置との距離(位置関係)、すなわち、アライメント系8のベースライン情報を求める。
計測ステージ3を用いた計測動作としては、ベースライン計測に限らず、例えば、上述の空間像計測センサを用いた計測動作も挙げられる。空間像計測センサを用いた計測動作を行う場合、制御装置7は、投影光学系PLと第2液体LQ2とを介して、計測ステージ3に配置されている空間像計測センサの少なくとも一部に、露光光ELを照射する。空間像計測センサは、投影光学系PLと第2液体LQ2とを介した露光光ELを受光して、投影光学系PLの結像特性を計測する。同様に、必要に応じて、むらセンサ、照射量センサ、波面収差計測器などを用いた計測処理が行われる。これらむらセンサ、照射量センサ、波面収差計測器なども、投影光学系PL及び第2液体LQ2を介して計測を行う。これらの計測結果に基づいて、その後に行われる基板Pの露光のための各種調整が行われる。
なお、本実施形態においては、制御装置7は、基板交換位置RPにおいて基板Pを基板ステージ2に保持した後、図6に示すように、基板ステージ2の上面2Fの−Y側の直線エッジと計測ステージ3の上面3Fの+Y側の直線エッジとを接近又は接触させ、上面2Fと上面3Fとでほぼ連続的な面を形成した状態で、計測動作を実行している。これにより、計測ステージ3の−Y方向への移動によって上面3Fが第1位置から外れたとしても、基板ステージ2の上面2Fが第1位置に存在するため、一方側の第1光学素子9および第1ノズル部材11と、他方側の上面2Fとの間に第1空間SP1を維持し続けることができる。すなわち、計測動作中も、第1光学素子9の下方に第1液体LQ1を保持し続けることができる。なお、少なくとも一部の計測動作中に基板ステージ2と計測ステージ3とが離れていてもよい。少なくとも一部の計測動作中に計測ステージ3の上面3Fが第1位置からはずれない場合には、基板ステージ2と計測ステージ3とが離れていてもよい。例えば、基板ステージ2と搬送システムHとで基板Pの交換動作をしている間に、計測ステージ3を用いた計測動作の少なくとも一部を実行してもよい。
次に、制御装置7は、アライメント系8を用いて、基板P上のアライメントマークを検出するために、駆動システム5を制御して、第1光学素子9と対向する第1位置に、基板ステージ2(基板P)を移動する。
本実施形態の露光装置EXは、例えば国際公開第2005/074014号パンフレット(対応欧州特許出願公開第1,713,113号公報)に開示されているように、第1位置及び第2位置を含む所定領域内で、基板ステージ2の上面2Fの−Y側の直線エッジと計測ステージ3の上面3Fの+Y側の直線エッジとを接近又は接触させ、上面2Fと上面3Fとでほぼ連続的な面を形成した状態で、第1、第2光学素子9、10に対して、基板ステージ2と計測ステージ3とをXY方向に同期移動することによって、第1液浸空間(第1液体LQ1の液浸領域)及び第2液浸空間(第2液体LQ2の液浸領域)の少なくとも一方を、基板ステージ2の上面2Fと計測ステージ3の上面3Fとの間で移動可能である。
制御装置7は、アライメント系8が第1液体LQ1を介して基板P上のアライメントマークを検出できるように、第1液浸空間を形成した状態で、アライメント系8の第1光学素子9と基板Pとが対向するように、基板ステージ2及び計測ステージ3を移動する。基板ステージ2(基板P)が第1位置に配置されることによって、第1光学素子9と基板ステージ2(基板P)との間に、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1が維持される。第1空間SP1は、第1液浸空間の第1液体LQ1で満たされている。
このとき、投影光学系PLの第2光学素子10と対向する第2位置にも、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方が配置されており、第2光学素子10と基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方との間に、第2液体LQ2を保持可能な第2空間SP2が維持される。第2空間SP2は、第2液浸空間の第2液体LQ2で満たされている。なお、図7に示すように、本実施形態においては、アライメント系8を用いて、基板P上のアライメントマークを検出するとき、基板ステージ2と計測ステージ3とを近接又は接触させた状態を維持しつつ、計測ステージ3を基板ステージ2と一緒に移動させているが、基板Pのアライメントマークを検出している間に、第2光学素子10と基板ステージ2(基板P)との間に第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1が維持できる場合には、計測ステージ3が基板ステージ2から離れて所定位置に待避していてもよい。
図7に示すように、制御装置7は、アライメント系8の第1光学素子9と基板Pとを対向させた状態で、アライメント系8を用いて、基板P上のアライメントマークを検出する。アライメント系8は、第1液体LQ1を介して、基板P上のアライメントマークを検出する。
アライメントマークは、基板P上の複数のショット領域のそれぞれに対応するように、基板P上に複数形成されている。制御装置7は、計測システム6で基板ステージ2の位置情報を計測しつつ、アライメント系8を用いて基板P上の所定数のアライメントマークを計測する。制御装置7は、基板P上の各アライメントマークの位置情報に基づいて、アライメント系8の検出基準位置に対する、基板P上の複数のショット領域のそれぞれの位置情報を演算処理によって求める。
制御装置7は、アライメント系8による基板P上のアライメントマークの検出結果に基づいて、計測システム6で規定されるXY座標系内における基板P上の複数のショット領域それぞれの位置座標(配列座標)を決定する。
制御装置7は、計測システム6によって規定される座標系内でのアライメント系8の検出基準位置と基板P上の各ショット領域との位置関係(検出基準位置に対するショット領域の配列情報)、及びベースライン情報に基づいて、計測システム6によって規定される座標系内での基板P上の各ショット領域とマスクMのパターンの像の投影位置との位置関係を導出する。
次に制御装置7は、図8に示すように、第1液浸空間を形成した状態を維持しつつ、駆動システム5を制御して、基板ステージ2のキャップホルダ31に保持されているキャップ部材30が第1位置に移動するように、基板ステージ2を移動する。これにより、第1光学素子9とキャップホルダ31に保持されているキャップ部材30とが対向する。第1光学素子9とキャップ部材30との間には第1空間SP1が形成され、その第1空間SP1には第1液体LQ1が保持されている。
制御装置7は、第1液浸空間を形成した状態を維持しつつ、キャップ保持機構40の保持部材41を駆動機構44を用いて下降し、キャップホルダ31に保持されているキャップ部材30の上面30Fと保持部材41の下面41Aとを接触させる。そして、制御装置7は、保持部材41の下面41Aに形成されている吸引口42を用いた吸引動作を実行し、キャップ部材30の上面30Fを保持部材41の下面41Aで吸着保持するとともに、キャップホルダ31によるキャップ部材30の保持を解除する。そして、制御装置7は、キャップ保持機構40の駆動機構44を制御して、キャップ部材30を吸着保持している保持部材41を上昇させ、キャップ部材30を、キャップホルダ31から離す。これにより、キャップ部材30と第1光学素子9との間に第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1を維持した状態で、基板ステージ2を自由に移動することができる。例えば、基板P表面および上面2Fが第1光学素子9と対向しない位置に基板ステージ2を移動することができる。
キャップホルダ31からキャップ保持機構40にキャップ部材30を渡す動作の実行中においても、投影光学系PLの第2光学素子10と対向する第2位置には、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方が配置され、第2液体LQ2で満たされた第2空間SP2が維持されている。
そして、図9に示すように、制御装置7は、キャップ部材30をキャップ保持機構40で保持して、第1空間SP1を第1液体LQ1で満たした状態で、基板ステージ2(基板P)を投影光学系PLの第2光学素子10と対向する第2位置に移動し、基板P上の各ショット領域の露光を開始する。
制御装置7は、投影光学系PLと第2液体LQ2とを介して基板Pに露光光ELを照射して、基板Pを露光する。基板Pの露光中、キャップ部材30は、キャップ保持機構40に保持されて第1位置に配置されており、第1空間SP1は第1液体LQ1で満たされている。また、図9に示すように、基板ステージ2に保持された基板Pの露光中には、計測ステージ3は、基板ステージ2から離れ、所定の退避位置へ移動する。
基板Pの露光が終了した後、制御装置7は、図10に示すように、第2液浸空間を形成した状態を維持しつつ、上述したように基板ステージ2の上面2Fと計測ステージ3の上面3Fとを接近又は接触させた状態で、第2光学素子10(第2ノズル部材12)に対して、基板ステージ2と計測ステージ3とをXY方向に同期移動し、計測ステージ3を第2光学素子10(第2ノズル部材12)と対向する第2位置に配置する。これにより、第2光学素子10と計測ステージ3との間には、第2液体LQ2で満たされた第2空間SP2が維持される。
そして、図11に示すように、制御装置7は、露光が終了した基板Pを保持した基板ステージ2を、所定の基板交換位置RPに移動し、露光が終了した基板Pを基板ステージ2から搬出(アンロード)するとともに、露光すべき基板Pを基板ステージ2に搬入(ロード)する。また、基板交換位置RPにおける基板交換動作中、必要に応じて、計測ステージ3を用いた計測動作を第2液浸空間の第2液体LQ2を介して実行され、その後の基板Pの露光のための調整が行われる。このときも、アライメント系8の第1光学素子9とキャップ部材30との間には第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1が維持される。
基板ステージ2に対する基板Pのロードが終了した後、上述同様、制御装置7は、基板ステージ2の上面2Fと計測ステージ3の上面3Fとを接近又は接触させた状態で、基板ステージ2と計測ステージ3とをXY方向に同期移動し、図12に示すように、キャップ保持機構40に保持されているキャップ部材30と、基板ステージ2のキャップホルダ31とを対向させる。
そして、第1液浸空間を形成した状態を維持しつつ、キャップ部材30を保持したキャップ保持機構40の保持部材41を駆動機構44を用いて下降し、キャップホルダ31にキャップ部材30を載せる。そして、制御装置7は、保持部材41の下面41Aに形成されている吸引口42を用いた吸引動作を停止するとともに、キャップホルダ31でキャップ部材30を吸着保持する。そして、制御装置7は、キャップ保持機構40の駆動機構44を制御して、保持部材41を上昇させる。これにより、キャップ部材30は、キャップ保持機構40から離れて、キャップホルダ31に保持される。
そして、図13に示すように、制御装置7は、基板Pの位置情報を第1液体LQ1を介して取得するための動作を開始するために、駆動システム5を制御して、第1光学素子9と対向する第1位置に基板Pを移動して、図7等を参照して説明した動作と同様、基板Pのアライメントマークを検出する動作、及び演算処理を実行する。このとき、投影光学系PLの第2光学素子10と対向する第2位置にも、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方が配置されており、第2光学素子10と基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方との間に、第2液体LQ2を保持可能な第2空間SP2が維持される。
そして、上述同様、制御装置7は、基板Pの位置情報を取得した後、キャップ部材30をキャップ保持機構40を用いて第1位置に保持し、アライメント系8の第1光学素子9とキャップ部材30との間に第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1を維持しつつ、基板Pの露光を開始する。
制御装置7は、これら動作を繰り返して、第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1、及び第2液体LQ2で満たされた第2空間SP2を維持しつつ、複数の基板Pを順次露光する。
なお、本実施形態においては、第1光学素子9と対向する第1位置に、計測ステージ3、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、及びキャップ部材30の少なくとも一つが配置されている間、制御装置7は、第1ノズル部材11の供給口33による液体供給動作と回収口34からの液体回収動作とを並行して実行する動作を継続する。これにより、第1空間SP1は、常に、供給口33から供給された清浄な第1液体LQ1によって満たされ続ける。
以上説明したように、本実施形態においては、第1液体LQ1を全て回収する動作、あるいは第1液体LQ1の供給を停止する動作を実行しなくて済むので、露光装置EXのスループットの低下、第1光学素子9の劣化等を抑制し、第1光学素子9を含むアライメント系8を用いて基板Pの位置情報を精確に取得できる。したがって、基板Pを良好に効率良く露光できる。
また、第1液体LQ1を全て回収した場合、第1液体LQ1の供給動作を再開するときに、供給する第1液体LQ1の状態(温度等)が安定するまでに待ち時間を設定する必要が生じる可能性がある。その場合、露光装置EXのスループットが低下する不都合が生じる。また、第1液体LQ1が全て回収され、第1液体LQ1と接触していた第1光学素子9の表面がウエットな状態からドライな状態に変化すると、第1光学素子9の表面に残留した第1液体LQ1の気化に起因して、第1光学素子9の表面に液体の付着跡(ウォーターマーク)が形成されたり、第1光学素子9の温度変化が生じたりする等、第1光学素子9の性能が劣化する可能性がある。
本実施形態においては、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、計測ステージ3、及びキャップ部材30の少なくとも一つと第1光学素子9との間に、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1を形成し続けることができるので、第1光学素子9に第1液体LQ1が接触する状態を維持することができる。したがって、上述の不具合の発生を抑制し、第1光学素子9を用いて基板Pの位置情報を精確に取得して、基板Pを良好に効率良く露光できる。
また、本実施形態においては、第2液体LQ2を全て回収する動作、あるいは第2液体LQ2の供給を停止する動作を実行しなくて済む。したがって、露光装置EXのスループットの低下、第2光学素子10の劣化等を抑制し、第2光学素子10を含む投影光学系PLを用いて、基板Pを良好に効率良く露光できる。
なお、本実施形態においては、第1光学素子9と対向する第1位置に、計測ステージ3、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、及びキャップ部材30の少なくとも一つが配置されている間、第1ノズル部材11の供給口33による液体供給動作と回収口34からの液体回収動作とが継続されるが、例えばキャップ保持機構40でキャップ部材30を保持しているときなど、所定のタイミングにおいて、第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1を維持しつつ、供給口33による液体供給動作及び回収口34からの液体回収動作を停止してもよい。また、必要に応じて、第1光学素子9とキャップ部材30との間の第1空間SP1から、第1液体LQ1を除去するようにしてもよい。例えば、露光装置EXを停止するときに、キャップ保持機構40でキャップ部材30を保持した状態で第1空間SPから第1液体LQ1を除去してもよい。また、キャップ部材30の上面30Fと保持部材41の下面41Aとが接触しないように、キャップ保持機構40でキャップ部材30を保持してもよい。また、本実施形態においては、キャップ保持機構40及びキャップホルダ31の一方からリリースされたキャップ部材30を他方で保持するときに、保持部材41だけをZ方向に動かしているが、基板ステージ2だけをZ方向に移動してもよいし、保持部材41と基板ステージ2の両方をZ方向に移動してもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図14は、第2実施形態に係る露光装置EXの一部を示す図である。上述の第1実施形態においては、露光装置EXは、キャップ部材30を第1位置で保持するための保持部材41を有するキャップ保持機構40を備えているが、第2実施形態の特徴的な部分は、キャップ部材30が、第1ノズル部材11の回収口34によって、第1位置で保持される点にある。
制御装置7は、アライメント系8を用いて基板Pの位置情報を取得する動作を完了した後、第1ノズル部材11の供給口33からの液体供給動作と回収口34による液体回収動作とを並行して行って、第1液浸空間が形成されている状態を維持しつつ、基板ステージ2を移動して、第1光学素子9と対向する第1位置に、キャップホルダ31に保持されたキャップ部材30を配置する。これにより、第1光学素子9(第1ノズル部材11)とキャップ部材30との間に第1空間SP1が形成される。
第1光学素子9(第1ノズル部材11)とキャップ部材30との間に第1空間SP1が形成された後、制御装置7は、第1ノズル部材11の供給口33からの液体供給動作を停止するとともに、第1ノズル部材11とキャップ部材30とのZ軸方向における位置関係を調整し、第1ノズル部材11の下面32とキャップ部材30の上面30Fとを接触させる。具体的には、制御装置7は、キャップ部材30を保持した基板ステージ2を+Z方向に上昇し、第1ノズル部材11の下面32とキャップ部材30の上面30Fとを接触させる。
キャップ部材30の上面30Fと対向する第1ノズル部材11の下面32には回収口34が設けられており、制御装置7は、回収口34を介した回収動作(吸引動作)によって、キャップ部材30を第1ノズル部材11の下面32に吸着保持することができる。制御装置7は、第1光学素子9とキャップ部材30との間に、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1が形成されるように、回収口34を用いてキャップ部材30を第1ノズル部材11の下面32で保持する。
本実施形態においては、回収口34に配置された多孔部材35の下面35Aはほぼ平坦であり、第1ノズル部材11の平坦面11Aとほぼ面一である。制御装置7は、第1ノズル部材11の回収口34を用いてキャップ部材30を吸着保持することにより、開口11Kを塞ぐことができる。そして、開口11Kを塞ぐように、キャップ部材30を第1ノズル部材11の下面32で保持することで、第1光学素子9とキャップ部材30との間に第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1を形成することができる。
制御装置7は、第1ノズル部材11の下面32にキャップ部材30を保持した後、基板ステージ2のキャップホルダ31によるキャップ部材30の保持を解除する。
本実施形態においては、制御装置7は、第1ノズル部材11の回収口34でキャップ部材30を保持した状態において、第1ノズル部材11の供給口33からの液体供給動作を停止する。第1ノズル部材11の供給口33からの液体供給動作が停止されても、第1ノズル部材11の下面32にキャップ部材30が接触した状態では、第1液体LQ1が回収口34から殆ど回収されないので、第1空間SP1を第1液体LQ1で満たし続けることができ、第1液体LQ1と第1光学素子9とを接触し続けることができる。なお、必要に応じて、第1光学素子9とキャップ部材30との間から、第1液体LQ1が除去されてもよい。
なお、例えば供給口33が複数形成されている場合には、第1ノズル部材11の回収口34を用いてキャップ部材30を吸着保持している状態において、一部の供給口33を吸引口として機能させ、一部の供給口33から第1空間SP1に第1液体LQ1を供給するとともに、別の供給口(吸引口)から第1空間SP1の第1液体LQ1を吸引(回収)することができる。これにより、第1空間SP1は、常に、供給口33から供給された清浄な第1液体LQ1で満される。
なお、上述の第1、第2実施形態において、キャップ部材30に、計測器を搭載するようにしてもよい。この場合、キャップ保持機構40で保持したキャップ部材30を第1位置に配置して、そのキャップ部材30の計測器を用いて計測できる。また、キャップ部材30に、計測器の計測結果を無線送信する送信装置を設け、計測器の計測結果を、制御装置7(又は制御装置7に接続された受信装置)に無線送信するようにしてもよい。
なお、第1、第2実施形態においては、第1光学素子9(アライメント系8)が1つである場合を例にして説明したが、複数のマークをほぼ同時に検出できるように第1光学素子9(アライメント系8)が複数設けられていてもよい。第1光学素子9が複数設けられる場合、第1ノズル部材11は、複数の第1光学素子9に対応した第1空間SP1を形成できるように、複数の第1光学素子9に応じた構造に形成される。この場合、キャップ部材30も、複数の第1光学素子9に応じた構造に形成される。例えば、一つのキャップ部材を複数の第1光学素子と対向する位置に保持してもよいし、複数のキャップ部材を複数の第1光学素子のそれぞれと対向する位置に保持してもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図15は、第3実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。本実施形態においては、露光装置EXが、例えば特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報(対応米国特許第6,341,007号、第6,400,441号、第6,549,269号及び第6,590,634号)、特表2000−505958号公報(対応米国特許第5,969,441号)、特表2000−511704号公報、特表2001−513267号公報、特開2002−158168号公報、米国特許6,341,007号、米国特許6,262,796号、米国特許6,208,407号等に開示されているような、基板Pを保持しながら移動可能な複数(2つ)の基板ステージを備えたマルチステージ型(ツインステージ型)の露光装置である場合を例にして説明する。本実施形態においては、露光装置EXは、基板Pを保持して移動可能な第1基板ステージ51と、第1基板ステージ51とは独立して、基板Pを保持して移動可能な第2基板ステージ52とを有し、上記米国特許6,262,796号に開示されているように第1基板ステージ51と第2基板ステージ52とをスイッチングしながら複数の基板Pを順次露光する。
本実施形態においては、露光装置EXは、露光に関する所定の計測及び基板Pの交換を行う計測ステーションST1と、基板Pに露光光ELを照射する露光ステーションST2とを備えている。第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52のそれぞれは、基板Pを保持して、計測ステーションST1と露光ステーションST2との間で移動可能である。
計測ステーションST1には、基板Pの位置情報を取得するための第1光学素子9を含むアライメント系8、及びフォーカス・レベリング検出系など、基板Pの露光に関する計測を実行可能な各種計測装置が配置されている。また、計測ステーションST1には、第1光学素子9とその第1光学素子9と対向する第1位置に配置された物体との間に形成された第1空間SP1を第1液体LQ1で満たすように、第1液浸空間を形成可能な第1ノズル部材11が配置されている。
露光ステーションST2には、照明系IL、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1、及び露光光ELを射出する第2光学素子10を含む投影光学系PLが配置されている。また、露光ステーションST2には、第2光学素子10とその第2光学素子10と対向する第2位置に配置された物体との間に形成された第2空間SP2を第2液体LQ2で満たすように、第2液浸空間を形成可能な第2ノズル部材12が配置されている。
第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52のそれぞれは、基板Pを保持して、計測ステーションST1に配置されている第1光学素子9と対向する第1位置、及び露光ステーションST2に配置されている第2光学素子10と対向する第2位置を含むベース部材BP上の所定領域内を移動可能である。
本実施形態においては、第1光学素子9及び第2光学素子10と対向可能な物体、すなわち第1位置及び第2位置に配置可能(移動可能)な物体は、投影光学系PLの光射出側で移動可能な第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52を含む。また、第1位置及び第2位置に配置可能(移動可能)な物体は、後述する第1キャップ部材30A、及び第2キャップ部材30Bも含む。なお、第1基板ステージ51に保持された基板P、及び第2基板ステージ52に保持された基板Pも第1位置及び第2位置に配置可能である。
第1基板ステージ51と第2基板ステージ52とは、ほぼ同じ形状及び大きさを有し、ほぼ同じ構成である。本実施形態においては、第1、第2基板ステージ51、52のそれぞれは、上述の第1、第2実施形態で説明した基板ステージ2と基本構成は同じであるが、上述の第1、第2実施形態で説明した計測ステージ3に保持された計測器(計測部材)の少なくとも一部が、第1、第2基板ステージ51,52の少なくとも一方に配置されている。
駆動システム105は、リニアモータ等のアクチュエータを含み、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52のそれぞれを、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。
計測システム106は、第1、第2基板ステージ51、52の位置情報を計測可能であり、上述の実施形態と同様、レーザ干渉計を有する。また、不図示ではあるが、本実施形態の計測システム106は、例えば特開2000−323404号公報、特表2001−513267号公報、米国特許6,208,407号等に開示されているような、第1、第2基板ステージ51、52のZ軸方向の位置情報を計測可能なレーザ干渉計(Z干渉計)を有する。制御装置7は、計測システム106の計測結果に基づいて、駆動システム105を制御して、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52のそれぞれの位置を制御する。
図16は、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52を上方から見た図である。図16において、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52を移動するための駆動システム105は、複数のリニアモータ53、54、55、56、57、58を備えている。駆動システム105は、Y軸方向に延びる一対のY軸ガイド部材59、60を備えている。Y軸ガイド部材59、60のそれぞれは、複数の永久磁石を有する磁石ユニットを備えている。一方のY軸ガイド部材59は、2つのスライド部材61、62をY軸方向に移動可能に支持し、他方のY軸ガイド部材60は、2つのスライド部材63、64をY軸方向に移動可能に支持する。スライド部材61、62、63、64のそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。すなわち、本実施形態においては、コイルユニットを有するスライド部材61、62、及び磁石ユニットを有するY軸ガイド部材59によって、ムービングコイル型のY軸リニアモータ53、54が形成される。同様に、コイルユニットを有するスライド部材63、64、及び磁石ユニットを有するY軸ガイド部材60によって、ムービングコイル型のY軸リニアモータ55、56が形成される。
また、駆動システム105は、X軸方向に延びる一対のX軸ガイド部材65、66を備えている。X軸ガイド部材65、66のそれぞれは、電機子コイルを有するコイルユニットを備えている。一方のX軸ガイド部材65は、第1基板ステージ51に接続されたスライド部材67をX軸方向に移動可能に支持し、他方のX軸ガイド部材66は、第2基板ステージ52に接続されたスライド部材68をX軸方向に移動可能に支持する。スライド部材67、68のそれぞれは、複数の永久磁石を有する磁石ユニットを備えている。すなわち、本実施形態においては、磁石ユニットを有するスライド部材67、及びコイルユニットを有するX軸ガイド部材65によって、第1基板ステージ51をX軸方向に駆動するムービングマグネット型のX軸リニアモータ57が形成される。同様に、磁石ユニットを有するスライド部材68、及びコイルユニットを有するX軸ガイド部材66によって、第2基板ステージ52をX軸方向に駆動するムービングマグネット型のX軸リニアモータ58が形成される。
スライド部材61、63は、X軸ガイド部材65の一端及び他端のそれぞれに固定され、スライド部材62、64は、X軸ガイド部材66の一端及び他端のそれぞれに固定されている。したがって、X軸ガイド部材65は、Y軸リニアモータ53、55によってY軸方向に移動可能であり、X軸ガイド部材66は、Y軸リニアモータ54、56によってY軸方向に移動可能である。
そして、一対のY軸リニアモータ53、55のそれぞれが発生する推力を僅かに異ならせることで、第1基板ステージ51のθZ方向の位置を制御可能であり、一対のY軸リニアモータ54、56のそれぞれが発生する推力を僅かに異ならせることで、第2基板ステージ52のθZ方向の位置を制御可能である。
また、不図示ではあるが、駆動システム105は、各ステージ51、52を6自由度の方向に移動(微動)可能な、例えばボイスコイルモータ等のアクチュエータを含む。
また、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52のそれぞれは、例えば特表2000−505958号公報、特表2000−511704号公報、特開2001−223159号公報、米国特許6,262,796号等に開示されているような継手部材を介して、スライド部材67、68にリリース可能に接続される。
図15及び図16に示すように、第1基板ステージ51は、+Y側の側面に設けられた第1継手部材71と、−Y側の側面に設けられた第2継手部材72とを備えている。同様に、第2基板ステージ52は、+Y側の側面に設けられた第3継手部材73と、−Y側の側面に設けられた第4継手部材74とを備えている。
また、駆動システム105は、スライド部材67に設けられた継手部材75と、スライド部材68に設けられた継手部材76とを備えている。継手部材75は、計測ステーションST1側(−Y側)を向くように、スライド部材67の−Y側の側面に設けられている。継手部材76は、露光ステーションST2側(+Y側)を向くように、スライド部材68の+Y側の側面に設けられている。
スライド部材67と継手部材75とは固定されており、スライド部材67と継手部材75とは一緒に移動可能である。また、スライド部材68と継手部材76とは固定されており、スライド部材68と継手部材76とは一緒に移動可能である。したがって、リニアモータ53、55、57は、スライド部材67と継手部材75とを一緒に移動可能であり、リニアモータ54、56、58は、スライド部材68と継手部材76とを一緒に移動可能である。
スライド部材67に設けられた継手部材75には、第1基板ステージ51の第1継手部材71と第2基板ステージ52の第3継手部材73とがリリース可能に順次に接続される。スライド部材68に設けられた継手部材76には、第1基板ステージ51の第2継手部材72と第2基板ステージ52の第4継手部材74とがリリース可能に順次接続される。
すなわち、スライド部材67に設けられた継手部材75には、第1基板ステージ51と第2基板ステージ52とが、第1継手部材71と第3継手部材73とを介してリリース可能に順次接続され、スライド部材68に設けられた継手部材76には、第1基板ステージ51と第2基板ステージ52とが、第2継手部材72と第4継手部材74とを介してリリース可能に順次接続される。
以下の説明において、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52がリリース可能に順次接続される継手部材76及びその継手部材76に固定されたスライド部材68を合わせて適宜、第1接続部材81、と称する。また、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52がリリース可能に順次接続される継手部材75及びその継手部材75に固定されたスライド部材67を合わせて適宜、第2接続部材82、と称する。
また、制御装置7は、ベース部材BP上において、所定のタイミングで、第1接続部材81と第1基板ステージ51(又は第2基板ステージ52)との接続解除、及び第2接続部材82と第2基板ステージ52(又は第1基板ステージ51)との接続解除と、第1接続部材81と第2基板ステージ52(又は第1基板ステージ51)との接続、及び第2接続部材82と第1基板ステージ51(又は第2基板ステージ52)との接続とを実行する。すなわち、制御装置7は、所定のタイミングで、第1基板ステージ51と第2基板ステージ52とに対する第1接続部材81と第2接続部材82との交換動作(スイッチング動作)を実行する。
そして、第2接続部材82は、第1基板ステージ51の第1継手部材71と第2基板ステージ52の第3継手部材73とに交互に接続され、第1接続部材81は、第1基板ステージ51の第2継手部材72と第2基板ステージ52の第4継手部材74とに交互に接続される。すなわち、第2接続部材82は、第1継手部材71と第3継手部材73とを介して第1基板ステージ51と第2基板ステージ52とに交互に接続され、第1接続部材81は、第2継手部材72と第4継手部材74とを介して第1基板ステージ51と第2基板ステージ52とに交互に接続される。
リニアモータ54、56、58は、第1接続部材81を移動可能であり、リニアモータ53、55、57は、第2接続部材82を移動する。第1接続部材81は、リニアモータ54、56、58の駆動によって、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52のうち、接続された一方の基板ステージを移動し、第2接続部材82は、リニアモータ53、55、57の駆動によって、接続された他方の基板ステージを移動する。また、第1接続部材81は、主に計測ステーションST1を移動し、第2接続部材82は、主に露光ステーションST2を移動する。
また、図16に示すように、計測ステーションST1の近傍には、基板Pの交換を行うための搬送システムHが設けられている。制御装置7は、搬送システムHを用いて、計測ステーションST1の基板交換位置(ローディングポジション)RPに移動した第1基板ステージ51(又は第2基板ステージ52)より露光処理済みの基板Pをアンロード(搬出)する動作、及び露光処理されるべき基板Pを第1基板ステージ51(又は第2基板ステージ52)にロード(搬入)する動作を含む基板交換動作を実行可能である。
図16に示すように、本実施形態においては、露光装置EXは、アライメント系8の第1光学素子9と対向する第1位置に保持することができる第1キャップ部材30Aと、投影光学系PLの第2光学素子10と対向する第2位置に保持することができる第2キャップ部材30Bとを備えている。
また、本実施形態においては、露光装置EXは、第1キャップ部材30A及び第2キャップ部材30Bを第1基板ステージ51に着脱可能に保持する第1キャップホルダ31Aと、第1キャップ部材30A及び第2キャップ部材30Bを第2基板ステージ52に着脱可能に保持する第2キャップホルダ31Bとを備えている。第1キャップホルダ31Aは、第1基板ステージ51に配置されており、第2キャップホルダ31Bは、第2基板ステージ52に配置されている。
本実施形態においては、第1キャップ部材30Aと第2キャップ部材30Bとはほぼ同じ大きさ及び形状を有し、第1キャップホルダ31Aと第2キャップホルダ31Bとは、ほぼ同等の構成を有する。
第1、第2キャップホルダ31A、31Bは、例えば真空チャック機構を有し、第1、第2キャップ部材30A、30Bを吸着保持する。なお、第1、第2キャップ部材30A、30Bを磁性体(金属)で形成した場合には、第1、第2キャップホルダ31A、31Bが、第1、第2キャップ部材30A、30Bを磁力で保持する機構を有してもよい。
第1キャップホルダ31Aに保持された第1キャップ部材30A又は第2キャップ部材30Bの表面(上面)と、第1基板ステージ51の上面51Aとはほぼ面一となる。同様に、第2キャップホルダ31Bに保持された第1キャップ部材30A又は第2キャップ部材30Bの表面(上面)と、第2基板ステージ52の上面52Fとはほぼ面一となる。
制御装置7は、第1、第2基板ステージ51、52のうち、第1キャップ部材30Aを保持した一方のステージを移動することによって、その第1キャップ部材30Aを、第1光学素子9と対向する第1位置に移動可能である。同様に、制御装置7は、第1、第2基板ステージ51、52のうち、第2キャップ部材30Bを保持した一方のステージを移動することによって、その第2キャップ部材30Bを、第2光学素子10と対向する第2位置に移動可能である。
第1位置に配置された第1キャップ部材30Aと第1光学素子9との間には、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1が形成される。第2位置に配置された第2キャップ部材30Bと第2光学素子10との間には、第2液体LQ2を保持可能な第2空間SP2が形成される。
制御装置7は、アライメント系8の第1光学素子9と第1液体LQ1とを介して基板Pの位置情報を取得する動作を実行している間、具体的には、第1光学素子9を介して基板P上のアライメントマーク等の検出動作を実行している間、その基板Pを保持している基板ステージ(51又は52)のキャップホルダ(31A又は31B)で第1キャップ部材30Aを保持する。
また、制御装置7は、投影光学系PLの第2光学素子10と第2液体LQ2とを介して基板Pに対する液浸露光を実行している間、その基板Pを保持している基板ステージ(51又は52)のキャップホルダ(31A又は31B)で第2キャップ部材30Bを保持する。
また、本実施形態においては、露光装置EXは、第1キャップ部材30Aを第1光学素子9と対向する第1位置で保持する第1キャップ保持機構84と、第2キャップ部材30Bを第2光学素子10と対向する第2位置で保持する第2キャップ保持機構90とを備えている。
第1キャップ保持機構84は、上述の第1実施形態で説明したキャップ保持機構40と同様の構成を有する。その説明は簡略化する。
図17は、第2キャップ保持機構90を示す図である。図17に示すように、第2キャップ保持機構90は、第2光学素子10と第2キャップ部材30Bとの間で第2液体LQ2を保持可能な第2空間SP2が形成されるように、第2キャップ部材30Bを保持可能である。
第2キャップ保持機構90の少なくとも一部は、第2ノズル部材12に接続されており、第2キャップ部材30Bを着脱可能に保持する。第2キャップ保持機構90は、第2キャップ部材30Bを吸着保持する。
本実施形態においては、第2キャップ保持機構90は、第1キャップ保持機構84(40)とほぼ同等の構成を有する。すなわち、第2キャップ保持機構90は、第2キャップ部材30Bの上面と対向可能であり、その第2キャップ部材30Bの上面を保持可能な下面91Aを有する保持部材91と、保持部材91の下面91Aに形成され、第2キャップ部材30Bを吸着保持するための吸引口92とを有する。保持部材91は、第2ノズル部材12に対して移動可能であり、第2ノズル部材12(回収口46)の外側に複数(例えば3つ)配置されている。第2ノズル部材12の上面には、保持部材91のそれぞれに対応する支持部材93が設けられており、支持部材93と保持部材91との間には、支持部材93に対して保持部材91をZ軸方向に駆動する駆動機構94が設けられている。制御装置7は、駆動機構94を駆動することによって、第2ノズル部材12の外側で、保持部材91を上下方向に移動可能である。第2キャップ保持機構90は、保持部材91の下面91Aで、第2キャップ部材30Bの上面の所定領域を保持する。
第2キャップ保持機構90を用いて第2キャップ部材30Bを保持する場合、図17に示すように、制御装置7は、駆動機構94を用いて、保持部材91の下面91Aを第2ノズル部材12の下面38よりも下げ、その保持部材91の下面91Aに設けられた吸引口92を用いて、第2キャップ部材30Bの上面を吸着保持する。
投影光学系PL及び第2液体LQ2を介した基板Pの露光中には、制御装置7は、駆動機構94を用いて、保持部材91の下面91Aが第2ノズル部材12の下面38よりも上方(+Z軸側)に位置するように保持部材91を上昇させ、保持部材91と基板P、第1、第2基板ステージ51、52等との接触を防止する。
なお、保持部材91は、駆動機構94及び支持部材93を介して第2ノズル部材12に接続されているが、例えば投影光学系PLの鏡筒PK、鏡筒PKを支持する露光装置EXのボディ(コラム)等に接続されてもよい。
本実施形態においては、第1キャップ保持機構84が第1キャップ部材30Aを保持しているとき、制御装置7は、第1ノズル部材11の供給口33からの液体供給動作と回収口34を介した液体回収動作とを並行して行う。同様に、第2キャップ保持機構90が第2キャップ部材30Bを保持しているとき、制御装置7は、第2ノズル部材12の供給口45からの液体供給動作と回収口46を介した液体回収動作とを並行して行う。なお、キャップ保持機構90は、保持部材91の下面91Aとキャップ部材(30A、30B)の上面とが接触するようにキャップ部材(30A、30B)を保持しているが、接触しないように保持してもよい
次に、上述の構成を有する露光装置の動作の一例について、図18〜図23を参照して説明する。
本実施形態においては、露光ステーションST2において、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52の一方の基板ステージに保持されている基板Pの露光処理が実行されている間に、計測ステーションST1において、他方の基板ステージを用いて、所定の計測処理が実行される。
具体的には、制御装置7は、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52のうち、露光ステーションST2に存在する一方の基板ステージの移動を制御しつつ、その基板ステージに保持された基板Pを、投影光学系PLと第2液体LQ2とを介して露光する。一方、制御装置7は、計測ステーションST1に存在する他方の基板ステージに保持された未露光の基板Pの位置情報を、アライメント系8を用いて取得する。
制御装置7は、計測ステーションST1において、基板Pの交換(ロード及び/又はアンロード)、及び所定の計測処理を開始する。例えば、制御装置7は、計測ステーションST1の基板交換位置RPに第2基板ステージ52を配置し、搬送システムHを用いて、その第2基板ステージ52に露光処理されるべき基板Pをロードする。第2基板ステージ52は基板Pを保持する。そして、制御装置7は、計測ステーションST1において、第2基板ステージ52に保持された基板Pの計測処理を開始する。一方、露光ステーションST2には、既に計測ステーションST1で計測処理済の基板Pを保持した第1基板ステージ51が配置されており、第1基板ステージ51に保持された基板Pの露光が開始される。
図18に示すように、制御装置7は、露光ステーションST2において、駆動システム105を用いて、第1基板ステージ51に接続された第2接続部材82を移動することによって第1基板ステージ51を移動して、第1基板ステージ51に保持された基板Pに対する露光処理を実行する。また、制御装置7は、計測ステーションST1において、駆動システム105を用いて、第2基板ステージ52に接続された第1接続部材81を移動することによって第2基板ステージ52を移動して、第1基板ステージ51に保持された基板Pに対する露光処理の少なくとも一部と並行して、第2基板ステージ52に保持された基板Pに対する計測処理を実行する。
制御装置7は、露光ステーションST2において、第1基板ステージ51に保持された基板Pの液浸露光を実行する。制御装置7は、基板Pと第2光学素子10とを対向させ、第2液浸空間を形成した状態で、第2光学素子10と第2液浸空間の第2液体LQ2とを介して、基板Pを露光する。
投影光学系PLの第2光学素子10と第2液体LQ2とを介して基板Pに対する液浸露光が実行されている間、第1基板ステージ51の第1キャップホルダ31Aは、第2キャップ部材30Bを保持する。
露光ステーションST2における第1基板ステージ51を用いた液浸露光が実行されている間、計測ステーションST1において、アライメント系8による第2基板ステージ52に保持された基板P上のアライメントマークの検出が行われる。また、本実施形態においては、第2基板ステージ52の一部には基準マークが形成された計測領域83が設けられており、アライメント系8によって基準マークの検出も行われる。制御装置7は、図18に示すように、計測ステーションST1において、アライメント系8の第1光学素子9と対向する第1位置に基板Pを保持した第2基板ステージ52を移動し、第1液浸空間を形成した状態で、計測システム106で第2基板ステージ52の位置情報を計測しつつ、アライメント系8を用いて、第2基板ステージ52の一部に形成された基準マーク、及び基板P上のアライメントマークを検出する。アライメント系8は、第1液浸空間の第1液体LQ1を介して、基板P上のアライメントマーク、及び第2基板ステージ52上の基準マークのそれぞれを検出する。そして、制御装置7は、基準マークに対する基板P上の複数のショット領域のそれぞれの位置情報を演算処理によって求める。
アライメント系8を用いて基板Pの位置情報を取得する動作が実行されている間、第2基板ステージ52の第2キャップホルダ31Bは、第1キャップ部材30Aを保持する。
また、計測ステーションST1における計測は、計測ステーションST1に配置されたフォーカス・レベリング検出系を用いた検出動作も含む。例えば、フォーカス・レベリング検出系を用いた検出動作では、制御装置7は、計測ステーションST1において、上述のZ干渉計で第2基板ステージ52のZ軸方向の位置情報を計測しつつ、フォーカス・レベリング検出系を用いて、所定の基準面、及び基板Pの表面の面位置情報を検出する。そして、制御装置7は、基準面を基準とした基板Pの表面の各ショット領域の近似平面(近似表面)を求める。なお、本実施形態において、フォーカス・レベリング系による基準面、及び基板P表面の面位置情報の計測は、第1液体LQ1を介して行っているが、第1液体LQ1を介さずに行っても良い。
第1基板ステージ51に保持されている基板Pの液浸露光が完了し、第2基板ステージ52に保持されている基板Pの計測処理が完了した後、制御装置7は、駆動システム105を制御して、図19に示すように、計測ステーションST1の第1光学素子9と対向する第1位置に、第2キャップホルダ31Bに保持されている第1キャップ部材30Aが配置されるように、第2基板ステージ52を移動する。これにより、第1光学素子9と第1キャップ部材30Aとの間に、第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1が形成される。
制御装置7は、第1キャップ保持機構84を用いて第1キャップ部材30Aを保持するとともに、第2キャップホルダ31Bによる第1キャップ部材30Aの保持を解除する。これにより、第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1を維持しつつ、第1キャップ部材30Aは、第2キャップホルダ31Bから離れて、第1キャップ保持機構84に保持される。
また、制御装置7は、駆動システム105を制御して、図19に示すように、露光ステーションST2の第2光学素子10と対向する第2位置に、第1キャップホルダ31Aに保持されている第2キャップ部材30Bが配置されるように、第1基板ステージ51を移動する。これにより、第2光学素子10と第2キャップ部材30Bとの間に、第2液体LQ2で満たされた第2空間SP2が形成される。
制御装置7は、第2キャップ保持機構90を用いて、第2キャップ部材30Bを保持するとともに、第1キャップホルダ31Aによる第2キャップ部材30Bの保持を解除する。これにより、第2液体LQ2で満たされた第2空間SP2を維持しつつ、第2キャップ部材30Bは、第1キャップホルダ31Aから離れて、第2キャップ保持機構90に保持される。
第1キャップ保持機構84が第1キャップ部材30Aを第1位置で保持するともに、第2キャップ保持機構90が第2キャップ部材30Bを第2位置で保持した後、制御装置7は、駆動システム105を制御し、第1基板ステージ51を計測ステーションST1に向けて移動するとともに、第2基板ステージ52を露光ステーションST2に向けて移動する。図20に示すように、本実施形態においては、第1基板ステージ51及び第2基板ステージ52は、それぞれの移動の途中で、X軸方向に並ぶ位置で配置される。本実施形態においては、図20に示すように、第2基板ステージ52が第1基板ステージ51の+X側に配置される。
次に、制御装置7は、図21に示すように、第1接続部材81と第2基板ステージ52の第4継手部材74との接続を解除して、第1接続部材81から第2基板ステージ52をリリースするとともに、第2接続部材82と第1基板ステージ51の第1継手部材71との接続を解除して、第2接続部材82から第1基板ステージ51をリリースする。その後、制御装置7は、第1接続部材81を−X方向に移動して、第1基板ステージ51の第2継手部材72に接続するとともに、第2接続部材82を+X方向に移動して、第2基板ステージ52の第3継手部材73に接続する。
このように、交換動作において、第2基板ステージ52に接続されていた第1接続部材81が第1基板ステージ51に接続され、第1基板ステージ51に接続されていた第2接続部材82が第2基板ステージ52に接続される。
そして、制御装置7は、駆動システム105を制御し、第2接続部材82に接続された第2基板ステージ52を露光ステーションST2に移動するとともに、第1接続部材81に接続された第1基板ステージ51を計測ステーションST1に移動する。
計測ステーションST1に移動された第1基板ステージ51に保持されている露光処理済みの基板Pは、基板交換位置RPにおいて、搬送システムHよってアンロードされ、露光されるべき新たな基板Pが第1基板ステージ51にロードされる。
計測ステーションST1において、第1基板ステージ51に基板Pがロードされた後、制御装置7は、図22に示すように、第1基板ステージ51の第1キャップホルダ31Aと、第1キャップ保持機構84に保持されている第1キャップ部材30Aとが対向するように、第1基板ステージ51を移動する。
そして、計測ステーションST1において、制御装置7は、第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1(第1液浸空間)を維持しつつ、第1キャップ部材30Aを保持した第1キャップ保持機構84を制御して、第1キャップホルダ31Aに第1キャップ部材30Aを載せる。そして、制御装置7は、第1キャップ保持機構84による第1キャップ部材30Aに対する保持を解除するとともに、第1キャップホルダ31Aで第1キャップ部材30Aを吸着保持する。これにより、第1キャップ部材30Aは、第1キャップ保持機構84から離れて、第1キャップホルダ31Aに保持される。
また、制御装置7は、図22に示すように、露光ステーションST2において、第2基板ステージ52の第2キャップホルダ31Bと、第2キャップ保持機構90に保持されている第2キャップ部材30Bとが対向するように、第2基板ステージ52を移動する。
そして、露光ステーションST2において、制御装置7は、第2液体LQ2で満たされた第2空間SP2(第2液浸空間)を維持しつつ、第2キャップ部材30Bを保持した第2キャップ保持機構90を制御して、第2キャップホルダ31Bに第2キャップ部材30Bを載せる。そして、制御装置7は、第2キャップ保持機構90による第2キャップ部材30Bに対する保持を解除するとともに、第2キャップホルダ31Bで第2キャップ部材30Bを吸着保持する。これにより、第2キャップ部材30Bは、第2キャップ保持機構90から離れて、第2キャップホルダ31Bに保持される。
そして、計測ステーションST1においては、第1基板ステージ51に保持されている基板Pの位置情報を取得する動作が実行される。図23に示すように、制御装置7は、基板Pを保持した第1基板ステージ51と第1光学素子9とを対向させ、第1液浸空間を形成した状態で、アライメント系8を用いて、基板Pのアライメントマーク、及び第1基板ステージ51に設けられた基準マークの検出を行う。
また、露光ステーションST2においては、第2基板ステージ52に保持された基板Pの液浸露光が実行される。制御装置7は、基板Pを保持した第2基板ステージ52と第2光学素子10とを対向させ、第2液浸空間を形成した状態で、基板Pを露光する。
基板Pを露光するに際し、制御装置7は、計測ステーションST1での計測結果を用いて、露光ステーションST2において、第2基板ステージ52に保持された基板Pの位置を調整する。
以下、図18〜図23を参照して説明した処理が繰り返され、第1液体LQ1で満たされた第1空間SP1、及び第2液体LQ2で満たされた第2空間SP2を維持しつつ、複数の基板Pの計測処理と露光処理とを実行する。
以上説明したように、本実施形態においては、第1基板ステージ51、第2基板ステージ52、及び第1キャップ部材30Aの少なくとも一つを、常に第1光学素子9と対向する第1位置に配置することができる。したがって、第1基板ステージ51、第1基板ステージ51に保持された基板P、第2基板ステージ52、第2基板ステージ52に保持された基板P、及び第1キャップ部材30Aの少なくとも一つと、第1光学素子9との間に、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1を形成し続けることができる。したがって、第1液体LQ1を全て回収する動作、あるいは第1液体LQ1の供給を停止する動作を実行しなくて済むので、露光装置EXのスループットの低下、第1光学素子9の劣化等を抑制できる。したがって、アライメント系8を用いて基板Pの位置情報を精確に取得して、基板Pを良好に効率良く露光できる。
また、本実施形態においては、第1基板ステージ51、第2基板ステージ52、及び第2キャップ部材30Bの少なくとも一つを、常に第2光学素子10と対向する第2位置に配置することができる。したがって、第1基板ステージ51、第1基板ステージ51に保持された基板P、第2基板ステージ52、第2基板ステージ52に保持された基板P、及び第2キャップ部材30Bの少なくとも一つと、第2光学素子10との間に、第2液体LQ2を保持可能な第2空間SP2を形成し続けることができる。したがって、第2液体LQ2を全て回収する動作、あるいは第2液体LQ2の供給を停止する動作を実行しなくて済むので、露光装置EXのスループットの低下、第2光学素子10の劣化等を抑制できる。したがって、投影光学系PLを用いて基板Pを良好に効率良く露光できる。
なお、アライメント系8を用いた計測処理が完了した直後に、第1キャップ保持機構84を用いて第1キャップ部材30Aを第1位置で保持するようにしてもよい。すなわち、第1キャップ保持機構84による第1キャップ部材30Aの保持動作と第2キャップ保持機構90による第2キャップ部材30Bの保持動作は同時に行う必要はなく、計測ステーションST1及び露光ステーションST2それぞれの処理状況に応じて、一方のステーションでの処理実行中に、他方のステーションのキャップ保持機構でキャップ部材の保持動作を実行してもよい。
なお、本実施形態においても、キャップ部材(30A及び/又は30B)に、露光に関する計測を実行可能な計測器を搭載するようにしてもよい。特に、第2キャップ部材30Bを第2キャップ保持機構90で保持して第2キャップ部材30Bが第2位置にされているときに、第2キャップ部材30Bの計測器を用いて、露光光ELを用いて、上述の第1実施形態と同様の計測を行うことができる。また、第2キャップ部材30Bに、計測器の計測結果を無線送信する送信装置を設け、計測器の計測結果を、制御装置7(又は制御装置7に接続された受信装置)に無線送信するようにしてもよい。
また、本実施形態においても、第2キャップ保持機構90及びキャップホルダ(31A,31B)の一方からリリースされたキャップ部材30Aを他方で保持するときに、保持部材91だけをZ方向に動かしているが、基板ステージ(51、52)だけをZ方向に移動してもよいし、保持部材91と基板ステージ(51、52)の両方をZ方向に移動してもよい。
また、第1光学素子9(アライメント系8)が1つである場合を例にして説明したが、複数のマークをほぼ同時に検出できるように第1光学素子9(アライメント系8)が複数設けられていてもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。図24及び図25は、第4実施形態に係る露光装置EXの一部を模式的に示した斜視図である。なお、詳細な図示は省略するが、本実施形態の露光装置EXは、上述の第1、第2実施形態で説明したような、基板ステージ2と計測ステージ3とを備えた露光装置であって、図24及び図25においては、計測ステージ3の図示が省略されている。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図24及び図25に示すように、本実施形態の露光装置EXは、上述の実施形態と同様、アライメント系8の第1光学素子9と、第1液浸空間を形成可能な第1ノズル部材11とを備えている。そして、本実施形態の露光装置EXは、基板ステージ2,及び計測ステージ3と異なる可動部材を、アライメント系8の第1光学素子9と対向する第1位置に移動することによって、基板ステージ2、計測ステージ3が第1位置から離れているときにも、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1を維持する。本実施形態においては、可動部材130を、第1位置に配置することによって、第1光学素子9と可動部材130との間に、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1を形成可能である。第1ノズル部材11は、第1液体LQ1を供給する供給口33を有する。
また、本実施形態においては、露光装置EXは、供給口33より可動部材130にもたらされた第1液体LQ1を回収する回収部材132を備えている。回収部材132は、基板ステージ2の下方の所定位置に配置されている。本実施形態においては、回収部材132は、基板ステージ2の+X側及び−X側のそれぞれの所定位置に配置されている。
図24に示すように、露光装置EXは、可動部材130を収容可能な収容部材131を備えている。収容部材131は、基板Pに対する露光処理、及び第1光学素子9を用いた所定の計測処理等を妨げない位置に配置されている。本実施形態においては、収容部材131は、第1光学素子9の+Y側において、基板ステージ2(及び計測ステージ3)と干渉しない位置に配置されている。また、不図示であるが、露光装置EXは、可動部材130を保持して移動可能な駆動機構を有する。駆動機構は、可動部材130を第1位置に移動可能であるとともに、収容部材131の内側に移動可能(収容可能)である。
図24に示すように、第1光学素子9と対向する第1位置に基板ステージ2(又は計測ステージ3)が配置され、少なくとも第1光学素子9を介して基板Pの位置情報を取得する動作(基板P上のアライメントマークを検出する動作、計測ステージ3上の基準マークを検出する動作)が実行されている間、制御装置7は、駆動機構を制御して、可動部材130を収容部材131に収容する。これにより、露光装置EXは、可動部材130に妨げられることなく、第1位置に基板ステージ2(又は計測ステージ3)を配置して、第1光学素子9を用いた計測処理等を実行可能である。
本実施形態においては、図25に示すように、例えば、基板ステージ2に保持された基板Pの露光中、制御装置7は、駆動機構を制御して、可動部材130を第1位置に移動する。可動部材130と第1光学素子9との間には、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1が維持される。なお、基板Pの露光中だけでなく、基板ステージ2の基板交換動作中等、第1光学素子9と対向する第1位置に基板ステージ2、計測ステージ3のいずれもが対向していないときに、適宜、可動部材130を第1位置へ移動することができる。
本実施形態においては、第1光学素子9と対向する第1位置に可動部材130が配置された状態においても、第1ノズル部材11の供給口33は、液体供給動作を継続する。
図25に示すように、可動部材130は、+X方向及び−X方向のそれぞれに向かって下がるように傾斜する2つの斜面130A、130Bを有する。供給口33から可動部材130にもたらされた第1液体LQ1は、可動部材130の2つの斜面130A、130Bのそれぞれを伝って、基板ステージ2の両側のそれぞれに配置された回収部材132に回収される。また、斜面130A、130Bの+Y側及び−Y側のそれぞれには側板130Sが配置されており、その側板130Sによって、斜面130A、130Bを流れる第1液体LQ1の漏出が抑えられている。
そして、第1光学素子9を介して基板Pの位置情報を取得する動作が実行されるときには、制御装置7は、可動部材130を第1位置から退避させ、収容部材131に収容する。
なお、上述の可動部材130は第1液体LQ1が流れる流路(斜面)などが設けられているので、第1ノズル部材11が回収口を備えてなくてもよい。
また、可動部材130の形状、構造は、図24,25に示したものに限られず、例えば可動部材130の上面を平坦にしてもよい。この場合、可動部材130に第1液体LQ1を回収するための回収部を設けてもよいし、可動部材130に回収部を設けずに、第1ノズル部材11の回収口を使ってもよい。
また、物体(基板ステージ2、基板P、計測ステージ3の少なくとも一つ)が第1光学素子9と対向しているときに、その物体と第1光学素子9との間に可動部材130を挿入し、第1光学素子9と可動部材130との間に第1空間SP1を形成した後に、その物体を移動してもよい。
また、図7などに示した方法と同様にして、第1光学素子9と対向している物体(基板ステージ2又は計測ステージ3)と可動部材130とを近接又は接触させて、その物体の上面と可動部材130の上面とで連続的な平坦部を形成し、その物体及び可動部材130の少なくとも一方と第1光学素子9とを対向させて、第1液体LQ1を保持可能な第1空間SP1を維持するようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、露光装置EXが、基板ステージ2と計測ステージ3とを備えた露光装置である場合を例にして説明したが、例えば上述の第3実施形態で説明したような、マルチステージ型(ツインステージ型)の露光装置であっても、本実施形態に係る可動部材130等を配置することができる。この場合、可動部材130は、計測ステーションST1において、第1光学素子9と対向する第1位置に移動可能に設けられる。また、露光ステーションST2において、第2光学素子10と対向する第2位置に配置可能な可動部材を設けても良い。
なお、上述の各実施形態においては、投影光学系PLの第2光学素子10の光射出側(像面側)の光路空間を液体(第2液体)で満たしているが、国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、第2光学素子10の光入射側(物体面側)の光路空間も液体で満たす投影光学系を採用できる。
なお、本実施形態の第1、第2液体LQ1、LQ2は水であるが、水以外の液体であってもよい、例えば、露光光ELの光源がFレーザである場合、このFレーザ光は水を透過しないので、第1、第2液体LQ1、LQ2としてはFレーザ光を透過可能な例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フッ素系オイル等のフッ素系流体であってもよい。また、第1、第2液体LQ1、LQ2としては、その他にも、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系PLや基板P表面に塗布されているフォトレジストに対して安定なもの(例えばセダー油)を用いることも可能である。
また、第1、第2液体LQ1、LQ2としては、屈折率が1.6〜1.8程度のものを使用してもよい。第1、第2液体LQ1、LQ2と接触する投影光学系PLの光学素子(終端光学素子FLなど)は、例えば石英(シリカ)、あるいは、フッ化カルシウム(蛍石)、フッ化バリウム、フッ化ストロンチウム、フッ化リチウム、及びフッ化ナトリウム等のフッ化化合物の単結晶材料で形成してもよい。更に、終端光学素子は、石英及び蛍石よりも屈折率が高い(例えば1.6以上)材料で形成してもよい。屈折率が1.6以上の材料としては、例えば、国際公開第2005/059617号パンフレットに開示されるサファイア、二酸化ゲルマニウム等、あるいは、国際公開第2005/059618号パンフレットに開示される塩化カリウム(屈折率は約1.75)等を用いることができる。さらに、終端光学素子の表面の一部(少なくとも液体との接触面を含む)又は全部に、親液性及び/又は溶解防止機能を有する薄膜を形成してもよい。なお、石英は液体との親和性が高く、かつ溶解防止膜も不要であるが、蛍石は少なくとも溶解防止膜を形成することができる。第1、第2液体LQ1、LQ2として、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。純水よりも屈折率が高い(例えば1.5以上)の液体としては、例えば、屈折率が約1.50のイソプロパノール、屈折率が約1.61のグリセロール(グリセリン)といったC−H結合あるいはO−H結合を持つ所定液体、ヘキサン、ヘプタン、デカン等の所定液体(有機溶剤)、あるいは屈折率が約1.60のデカリン(Decalin: Decahydronaphthalene)などが挙げられる。また、液体は、これら液体のうち任意の2種類以上の液体を混合したものでもよいし、純水にこれら液体の少なくとも1つを添加(混合)したものでもよい。さらに、液体は、純水にH、Cs、K、Cl、SO 2−、PO 2−等の塩基又は酸を添加(混合)したものでもよいし、純水にAl酸化物等の微粒子を添加(混合)したものでもよい。なお、液体としては、光の吸収係数が小さく、温度依存性が少なく、投影光学系、及び/又は基板の表面に塗布されている感光材(又はトップコート膜あるいは反射防止膜など)に対して安定なものであることが好ましい。基板には、液体から感光材や基材を保護するトップコート膜などを設けることができる。
また、上述の実施形態において、第1液体LQ1と第2液体LQ2とは同じ種類の液体であってもよいし、異なる種類の液体であってもよい。
なお、上記各実施形態においては、干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。この場合、干渉計システムとエンコーダシステムとの両方を備えるハイブリッドシステムとし、干渉計システムの計測結果を用いてエンコーダシステムの計測結果の較正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。また、干渉計システムとエンコーダシステムとを切り換えて用いる、あるいはその両方を用いて、ステージの位置制御を行うようにしてもよい。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)、またはフィルム部材等が適用される。また、基板はその形状が円形に限られるものでなく、矩形など他の形状でもよい。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系PLを用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系PLを用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。このように投影光学系PLを用いない場合であっても、露光光ELはレンズ等の光学部材を介して基板Pに照射され、そのような光学部材と基板Pとの間の所定空間に液浸空間が形成される。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスクとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器:Spatial Light Modulator (SLM)とも呼ばれる)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いてもよい。なお、DMDを用いた露光装置は、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されている。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
また、例えば特表2004−519850号公報(対応米国特許第6,611,316号)に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
なお、法令で許容される限りにおいて、上記各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
以上のように、上記実施形態の露光装置EXは、各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図26に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述した実施形態に従って、基板に露光光を照射してその基板を露光する工程、及び露光された基板を現像する工程等の基板処理を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
第1実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 基板ステージ及び計測ステージを上方から見た図である。 第1ノズル部材の近傍を拡大した断面図である。 キャップ保持機構を説明するための図である。 第2ノズル部材の近傍を拡大した断面図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第2実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 第3実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 第1基板ステージ及び第2基板ステージを上方から見た図である。 第2キャップ保持機構を説明するための図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の一例を説明するための模式図である。 第4実施形態に係る露光装置の一部を示す斜視図である。 第4実施形態に係る露光装置の一部を示す斜視図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
2…基板ステージ、3…計測ステージ、7…制御装置、8…アライメント系、9…第1光学素子、10…第2光学素子、11…第1ノズル部材、12…第2ノズル部材、30…キャップ部材、30A…第1キャップ部材、30B…第2キャップ部材、31…キャップホルダ、31A…第1キャップホルダ、31B…第2キャップホルダ、33…供給口、34…回収口、40…キャップ保持機構、41…保持部材、42…吸引口、45…供給口、46…回収口、51…第1基板ステージ、52…第2基板ステージ、84…第1キャップ保持機構、90…第2キャップ保持機構、EL…露光光、EX…露光装置、LQ1…第1液体、LQ2…第2液体、P…基板、PL…投影光学系、ST1…計測ステーション、ST2…露光ステーション

Claims (33)

  1. 露光ビームで基板を露光する露光装置において、
    第1液体及びそれを介して前記基板の位置情報が取得される第1光学部材と、
    前記露光ビームを射出する第2光学部材と、
    基板を保持して、前記第1光学部材と対向する第1位置及び前記第2光学部材と対向する第2位置を含む所定領域内を移動可能な第1可動部材と、
    前記第1位置に配置可能な第1液体保持部材とを備え、
    前記第1可動部材、及び前記第1液体保持部材の少なくとも1つを前記第1位置に配置することによって、一方側の前記第1可動部材、前記第1可動部材に保持された基板、及び前記第1液体保持部材の少なくとも一つと、他方側の前記第1光学部材との間に、前記第1液体を保持可能な第1空間を形成し続ける露光装置。
  2. 前記第1液体保持部材は、少なくとも前記第1可動部材に保持された前記基板の露光中に、前記第1位置に配置される請求項1記載の露光装置。
  3. 前記第1液体を供給する供給口をさらに備える請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 前記第1液体保持部材を前記第1位置で保持する第1保持装置をさらに備える請求項1〜3のいずれか一項記載の露光装置。
  5. 前記第1保持装置は、前記第1液体保持部材を吸着保持する請求項4記載の露光装置。
  6. 前記第1保持装置は、前記第1液体保持部材を保持する保持面と、前記第1液体保持部材を吸着保持するための吸引口とを有する保持部材を含む請求項5記載の露光装置。
  7. 前記吸引口は、前記第1液体を回収可能である請求項6記載の露光装置。
  8. 前記第1液体保持部材を前記第1可動部材にリリース可能に保持する第2保持装置をさらに備える請求項1〜7のいずれか一項記載の露光装置。
  9. 前記第2保持装置は、少なくとも前記第1光学部材を介して前記基板の位置情報を取得している間、前記第1液体保持部材を保持する請求項8記載の露光装置。
  10. 前記基板の位置情報の取得は、前記基板上のアライメントマークの検出を含む請求項1〜9のいずれか一項記載の露光装置。
  11. 基板を保持して、前記第1位置及び前記第2位置を含む所定領域内を移動可能な第2可動部材をさらに備え、
    前記第1可動部材、前記第2可動部材、及び前記第1液体保持部材の少なくとも一つを前記第1位置に配置することによって、一方側の前記第1可動部材、前記第1可動部材に保持された基板、前記第2可動部材、前記第2可動部材に保持された基板、及び前記第1液体保持部材の少なくとも一つと、他方側の前記第1光学部材との間に、前記第1空間を形成し続ける請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
  12. 前記第2光学部材から射出された前記露光ビームは、第2液体を介して前記基板に照射される請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
  13. 基板を保持して、前記第1位置及び前記第2位置を含む所定領域内を移動可能な第2可動部材をさらに備え、
    前記第1可動部材、及び前記第2可動部材の少なくとも一方を前記第2位置に配置することによって、一方側の前記第1可動部材、前記第1可動部材に保持された基板、前記第2可動部材、及び前記第2可動部材に保持された基板の少なくとも一つと、他方側の前記第2光学部材との間に、前記第2液体を保持可能な第2空間を形成し続ける請求項12記載の露光装置。
  14. 前記第2位置に配置可能な第2液体保持部材をさらに備え、
    前記第1可動部材、及び前記第2液体保持部材の少なくとも一方を前記第2位置に配置することによって、一方側の前記第1可動部材、前記第1可動部材に保持された基板、及び前記第2液体保持部材の少なくとも一つと、他方側の前記第2光学部材との間に、前記第2液体を保持可能な第2空間を形成し続ける請求項12記載の露光装置。
  15. 前記第2液体保持部材は、露光に関する情報を取得可能な計測器を搭載する請求項14記載の露光装置。
  16. 前記第2液体保持部材は、基板を保持しない請求項15記載の露光装置。
  17. 前記第2液体保持部材を前記第2位置で保持する第3保持装置をさらに備える請求項14〜16のいずれか一項記載の露光装置。
  18. 前記第2液体保持部材を前記第1可動部材に着脱可能に保持する第4保持装置をさらに備える請求項17記載の露光装置。
  19. 前記第4保持装置は、少なくとも前記第2光学部材と前記第2液体とを介して前記基板に対する液浸露光を実行している間、前記第2液体保持部材を保持する請求項18記載の露光装置。
  20. 請求項1〜19のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    前記露光された基板を現像することと、
    を含むデバイス製造方法。
  21. 露光ビームで基板を露光する露光方法において、
    前記基板を可動部材に保持し、
    前記可動部材に保持された前記基板の位置情報を第1液体と第1光学部材とを介して取得し、
    前記基板の位置情報を取得した後に、前記露光ビームを第2光学部材と第2液体とを介して前記可動部材に保持された基板に照射し、
    前記基板の位置情報を取得した後、前記可動部材に保持された前記基板の露光開始前に、前記第1光学部材と対向する位置に液体保持部材を配置して、前記液体保持部材と前記第1光学部材との間に前記第1液体を保持可能な空間を形成し続ける露光方法。
  22. 前記可動部材に保持された前記基板の露光中に、前記液体保持部材と前記第1光学部材との間に前記第1液体が保持され続ける請求項21記載の露光方法。
  23. 前記基板の位置情報の取得しているときに、前記液体保持部材は前記可動部材に保持されている請求項21または22記載の露光方法。
  24. 前記基板の位置情報を取得する前に、前記第1光学部材と対向する位置からリリースされた前記液体保持部材を前記可動部材で保持することをさらに含む請求項23記載の露光方法。
  25. 前記基板の位置情報を取得した後、前記可動部材に保持された前記基板の露光開始前に、前記可動部材から前記液体保持部材をリリースすることをさらに含む請求項23又は24記載の露光方法。
  26. 前記可動部材に保持された前記基板の露光完了後、基板交換動作を実行することをさらに含み、
    前記基板交換動作中に、前記液体保持部材と前記第1光学部材との間に前記第1液体が保持され続ける請求項21〜25のいずれか一項記載の露光方法。
  27. 露光ビームで基板を露光する露光方法において、
    第1可動部材に基板を保持することと、
    前記第1可動部材に保持された前記基板と第1光学部材との間に第1液体を保持した状態で前記第1可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得することと、
    前記第1可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得した後に、第2光学部材と第2液体とを介して前記第1可動部材に保持された基板を前記露光ビームで露光することと、
    第2可動部材に基板を保持することと、
    前記第2可動部材に保持された前記基板と前記第1光学部材との間に前記第1液体を保持した状態で前記第2可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得することと、
    前記第1可動部材に保持された前記基板の露光完了後、かつ前記第2可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得した後、前記第2光学部材と前記第2液体とを介して前記第2可動部材に保持された前記基板を前記露光ビームで露光することと、を含み、
    前記第1可動部材に保持された前記基板と前記第1光学部材との間に前記第1液体が保持された第1状態から、前記第2可動部材に保持された前記基板と前記第1光学部材との間に前記第1液体が保持された第2状態に変化する間に、前記第1光学部材の下方に前記第1液体を保持し続ける露光方法。
  28. 前記第1可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得した後、前記第1光学部材と対向する位置に液体保持部材を配置することをさらに含む請求項27記載の露光方法。
  29. 前記第1光学部材と前記液体保持部材との間に前記第1液体を保持することによって、前記第1状態から前記第2状態へ変化する間、前記第1光学部材の下方に前記第1液体を保持し続ける請求項28記載の露光方法。
  30. 前記第2可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得する前に、前記第1光学部材と対向する位置からリリースされた前記液体保持部材を前記第2可動部材に保持することをさらに含む請求項29記載の露光方法。
  31. 前記第1可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得しているときに、前記液体保持部材は、前記第1可動部材に保持される請求項28〜30のいずれか一項記載の露光方法。
  32. 前記第1可動部材に保持された前記基板の位置情報を取得した後、前記第1可動部材から前記液体保持部材をリリースすることをさらに含む請求項31記載の露光方法。
  33. 請求項21記載の露光方法を用いて基板を露光する工程と、
    前記露光された基板を現像する工程とを含むデバイス製造方法。
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