JP5850992B1 - 光デバイス、及び、光デバイスの製造方法 - Google Patents

光デバイス、及び、光デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも樹脂部材が高温になり難い光デバイス、及び、光デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】光デバイス1は、被覆除去区間I1が形成された光ファイバ11と、被覆除去区間I1が埋設された樹脂部材12とを備えている。被覆除去区間I1は、各横断面においてクラッド111bの外側面の一部のみが露出するように、クラッド111bの外側面を覆う被覆112が部分的に除去された区間である。【選択図】図1

Description

本発明は、被覆除去区間が形成された光ファイバと、該被覆除去区間が埋設された樹脂部材とを備えた光デバイスに関する。また、そのような光デバイスの製造方法に関する。
ダブルクラッドやトリプルクラッドファイバなど、クラッドに光を閉じ込めることができる光ファイバが広く用いられている。このような光ファイバにおいて、クラッドを伝播する不要光(以下、「クラッド光」と記載)は、被覆を発熱させる虞がある。このため、このような光ファイバでは、クラッドの外側面を覆う被覆が除去された被覆除去区間においてクラッド光をクラッドから漏出させる必要がある。
特許文献1には、被覆(同文献における「プリコート」)除去区間が形成された光ファイバと、該被覆除去区間が埋設された樹脂部材とを備えた光デバイスが開示されている。特許文献1に記載の光デバイスでは、樹脂部材の屈折率をクラッドの屈折率よりも高くすることにより、被覆除去区間においてクラッド光をクラッドから樹脂部材に漏出させている。
特開平1−316705号(公開日:1989年12月21日)
特許文献1に記載の光デバイスのように、クラッドの外側面を覆う被覆が除去された被覆除去区間を、クラッドよりも屈折率が高い樹脂部材に埋設する構成をした場合、被覆除去区間の入射端においてクラッド光の集中的な漏出が生じる。このため、被覆除去区間の入射端近傍の樹脂部材がクラッド光を吸収して高温になるという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被覆除去区間が形成された光ファイバと、該被覆除去区間が埋設された樹脂部材とを備えた光デバイスにおいて、従来よりも樹脂部材が高温になり難い光デバイスを実現することにある。
上記課題を解決するめに、本発明に係る光デバイスは、被覆除去区間が形成された光ファイバと、屈折率が上記光ファイバのクラッドの屈折率よりも高い樹脂部材であって、上記光ファイバの上記被覆除去区間が埋設された樹脂部材と、を備えており、上記被覆除去区間は、各横断面において上記クラッドの外側面の一部のみが露出するように、該クラッドの外側面を覆う被覆が部分的に除去された区間である、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、上記被覆除去区間の各横断面において上記クラッドの外側面の一部のみを露出させているので、上記樹脂部材において上記クラッドから漏出したクラッド光が到達する領域、すなわち、上記樹脂部材において発熱が生じる領域を、上記樹脂部材の一部の領域に制限することができる。上記樹脂部材において、当該領域の内部で発生した熱は、当該領域の外部に拡散する。このため、上記の構成によれば、被覆除去区間の各横断面においてクラッドの外側面の全部を露出させた従来の光デバイスと比べて、上記樹脂部材の最高温度を低く抑えることができる。
本発明に係る光デバイスにおいて、上記被覆除去区間の長さLは、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1、上記樹脂部材の厚みをtとして、下記式(A)により定義されるL0よりも小さい、ことが好ましい。
L0=t/tan(cos−1((n0/n1)cos(θ0)))・・・(A)
上記の構成によれば、上記樹脂部材の最高温度を、上記被覆除去区間の長さLがL0以上である場合よりも低く抑えることができる。
本発明に係る光デバイスにおいて、上記光ファイバには、上記被覆除去区間が複数形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記クラッドから上記樹脂部材に漏出するクラッド光の光量を、上記被覆除去区間が1つだけ形成されている場合よりも多くすることができる。
本発明に係る光デバイスにおいて、上記クラッドの外側面が露出している方向が一致する2つの被覆除去区間の間隔Gは、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1、上記樹脂部材の厚みをtとして、下記式(A)により定義されるL0よりも大きい、ことが好ましい。
L0=t/tan(cos−1((n0/n1)cos(θ0)))・・・(A)
上記の構成によれば、上記樹脂部材の最高温度を上昇させることなく、上記クラッドから上記樹脂部材に漏出するクラッド光の光量を、上記被覆除去区間が1つだけ形成されている場合よりも多くすることができる。
本発明に係る光デバイスにおいて、互いに隣接する2つの被覆除去区間は、上記クラッドの外側面が露出している方向が異なる、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記樹脂部材の最高温度を上昇させることなく、上記クラッドから上記樹脂部材に漏出するクラッド光の光量を、上記被覆除去区間が1つだけ形成されている場合よりも多くすることができる。
本発明に係る光デバイスにおいて、上記被覆除去区間における上記被覆の切口は、上記光ファイバの径方向と平行な法線ベクトルを有する平坦面である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記クラッドから上記樹脂部材に漏出した光が上記切口を介して上記被覆に入射することを回避することができる。
本発明に係る光デバイスにおいて、上記被覆除去区間に隣接する隣接区間における上記被覆の切口は、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1として、上記光ファイバの径方向との成す角αが下記式(B)を満たす法線ベクトルを有する平坦面である、ことが好ましい。
α<cos−1((n0/n1)cos(θ0)) ・・・(B)
上記の構成によれば、上記クラッドから上記樹脂部材に漏出した光が上記切口を介して上記被覆に入射することを回避することができる。
本発明に係る光デバイスにおいては、上記光ファイバとして、例えば、ダブルクラッドファイバを用いることができる。この場合には、各横断面においてインナークラッドの外側面の一部のみが露出するように、アウタークラッド及び外被が部分的に除去された区間を、上記被覆除去区間とすればよい。
上記課題を解決するために、本発明に係る光ファイバの製造方法は、光ファイバに被覆除去区間を形成する形成工程と、屈折率が上記光ファイバのクラッドの屈折率よりも高い樹脂部材に、上記光ファイバの上記被覆除去区間を埋設する埋設工程と、を含んでおり、上記被覆除去区間は、各横断面において上記クラッドの外側面の一部のみが露出するように、該クラッドの外側面を覆う被覆が部分的に除去された区間である、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、従来よりも上記樹脂部材が高温になり難い光デバイスを製造することができる。
本発明によれば、従来よりも樹脂部材が高温になり難い光デバイスを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る光デバイスの構成を説明するための図である。(a)は、その光デバイスの上面図であり、(b)は、その光デバイスの側面図であり、(c)は、その光デバイスのAA’断面図であり、(d)は、その光デバイス1のBB’断面図である。 図1に示す光デバイスにおける被覆除去区間の形成方法を説明するための図である。(a)〜(c)は、その光ファイバの(縦)断面図である。 図2に示す方法によって被覆除去区間が形成された光ファイバの顕微鏡写真である。 図1に示す光デバイスの効果を説明するための図である。その光デバイスの(横)断面図である。 従来の光デバイスにおいて得られる、クラッド光量と樹脂温度上昇量との関係を示すグラフである。 図1に示す光デバイスにおいて、被覆除去区間の長さを1mmとしたときに得られる、クラッド光量と樹脂温度上昇量との関係を示すグラフである。 図1に示す光デバイスにおいて、被覆除去区間の長さを2mmとしたときに得られる、クラッド光量と樹脂温度上昇量との関係を示すグラフである。 図1に示す光デバイスにおける被覆除去区間の好ましい長さを説明するための図である。(a)〜(b)は、その光ファイバの(縦)断面図であり、(c)は、樹脂部材の温度分布を示すグラフである。 図1に示す光デバイスにおける被覆の切口の好ましい傾きを説明するための図である。その光デバイスの(縦)断面図である。 図1に示す光デバイスの第1の変形例を説明するための図である。(a)は、その光デバイスの上面図であり、(b)は、その光デバイスの側面図であり、(c)は、その光デバイスの下面図である。 図1に示す光デバイスの第2の変形例を説明するための図である。(a)は、その光デバイスの上面図であり、(b)は、その光デバイスの側面図であり、(c)は、その光デバイスの下面図である。
本発明に係る光デバイスの一実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。
〔光デバイスの構成〕
まず、本実施形態に係る光デバイス1の構成について、図1を参照して説明する。図1において、(a)は、光デバイス1の上面図であり、(b)は、光デバイス1の側面図であり、(c)は、光デバイス1のAA’断面図であり、(d)は、光デバイス1のBB’断面図(ハッチング省略)である。
光デバイス1は、図1の(a)〜(d)に示すように、被覆除去区間I1が形成された光ファイバ11と、光ファイバ11の被覆除去区間I1が埋設された樹脂部材12とを備えている。
光ファイバ11は、ダブルクラッドファイバであり、図1の(c)に示すように、円柱状のコア111aと、コア111の側面を覆う円筒状のインナークラッド111bと、インナークラッド11bの外側面を覆う円筒状のアウタークラッド112aと、アウタークラッド112aの外側面を覆う円筒状の外被112bとを備えている。
光ファイバ11において、コア111a及びインナークラッド111bは、ガラス製である。以下、コア111a及びインナークラッド111bをまとめて、ベアファイバ111と記載する。また、光ファイバ11において、アウタークラッド112a及び外被112bは、樹脂製である。以下、アウタークラッド112a及び外被112bをまとめて、被覆112と記載する。
光ファイバ11の被覆除去区間I1は、各横断面(光ファイバ11の中心軸に直交する断面)においてインナークラッド111bの外側面の一部分のみが露出するように、インナークラッド111bの外側面を覆う被覆112が部分的に除去された区間である。
本実施形態においては、図1の(b)に示すように、被覆除去区間I1、及び、被覆除去区間I1に隣接する隣接区間I2,I3において除去する被覆112の形状を、yz面への射影が台形となる形状としている。このため、被覆除去区間I1における被覆112の切口112c1は、図1の(a)及び(b)に示すように、光ファイバ11の径方向(図1におけるy軸正方向)と平行な法線ベクトルv1を有する長方形状の平坦面となる。また、隣接区間I2,I3における被覆112の切口112c2,112c3は、図1の(a)及び(b)に示すように、光ファイバ11の径方向(図1におけるy軸正方向)との成す角がπ/2[rad]よりも小さい法線ベクトルv2,v3を有する半楕円形状の平坦面となる。
また、本実施形態においては、図1の(b)に示すように、被覆除去区間I1において除去する被覆112の深さdを、被覆112の厚みt’(アウタークラッド112aの厚みと外被112bの厚みの和)よりも大きくしている。このため、被覆除去区間I1の各横断面においては、図1の(d)に示すように、インナークラッド111bの外側面のうち、y軸正方向から±β[rad]の範囲にある部分が被覆112に覆われることなく露出している。ここで、βは、光ファイバ11の半径をrとして、下記の式(1)により与えられる。
β=cos−1[(r−d+t’)/r] ・・・(1)
光ファイバ11の被覆除去区間I1は、屈折率が光ファイバ11のインナークラッド111bの屈折率よりも高い樹脂部材12に埋設されている。このため、光ファイバ11のインナークラッド111bを伝播したクラッド光は、被覆除去区間I1においてインナークラッド111bの外側面から樹脂部材12へと漏出する。本実施形態においては、図1に示すように、1つの側面(図1においてzx面と平行な側面)が被覆112の切口112c1と対向する直方体状の樹脂成型物を樹脂部材12として用いている。
〔被覆除去区間の形成方法〕
次に、被覆除去区間I1の形成方法について、図2を参照して説明する。図2において、(a)〜(c)は、光ファイバ11の縦断面(光ファイバ11の中心軸を含む断面)を示す断面図である。
被覆除去区間I1は、直線上の刃先2aを有する刃2を用いて、被覆112の一部を削ぎ取ることによって形成される。より具体的には、予め定められた張力が印加された状態で1対のファイバクランプの間に張られた光ファイバ11に対して、下記の工程S11〜S13を実施することによって形成される。
工程S11:まず、刃2を、隣接区間I3の右端において刃先2aが被覆112の外側面に接触するように配置する。そして、刃2を、被覆112に斜めに挿入し、刃先2aを、被覆除去区間I1の右端においてインナークラッド111bの外側面に押し当てる。本工程を実施した後の光ファイバ11の縦断面を図示すれば、図2(a)のようになる。
工程S12:次に、刃先2aをインナークラッド111bの外側面に押し当てたまま、刃2を、刃先2aが被覆除去区間I1の左端に到達するまで、光ファイバ11の中心軸と平行に移動する。本工程を実施した後の光ファイバ11の縦断面を図示すれば、図2(b)のようになる。
工程S13:次に、刃2を、隣接区間I2の左端において刃先2aが被覆11bの外側面に接触するように配置し直す。そして、刃2を、被覆112に斜めに挿入し、刃先2aを、被覆除去区間I1の左端においてインナークラッド111bの外側面に押し当てる。本工程を実施した後の光ファイバ11の縦断面を図示すれば、図2(c)のようになる。
工程S12において、刃先2aをインナークラッド111bの外側面に押し当てる圧力を十分に大きくすることによって、図1の(b)に示したように、被覆除去区間I1において除去する被覆112の深さDを、被覆112の厚みt’よりも大きくすることができる。すなわち、被覆除去区間I1の各横断面において、図1の(d)に示すように、インナークラッド111bの外側面のうちy軸正方向から±β[rad]の範囲にある部分を露出させることができる。
次に、図1に示した被覆除去区間I1を上述した方法によって形成し得ることを、図3を参照して確認する。図3は、上述した方法によって被覆除去区間I1が形成された光ファイバ11の顕微鏡写真である。
図3においては、インナークラッド111bの外側面が露出した領域を白色点線で囲んで示している。図3によれば、被覆除去区間I1の各横断面において、インナークラッド111bの外側面のうちy軸正方向から±β[rad]の範囲にある部分が被覆112に覆われることなく露出していることが確かめられる。
なお、光デバイス1は、光ファイバ11に被覆除去区間I1を形成する形成工程S1と、屈折率が光ファイバ11のインナークラッド111bの屈折率よりも高い樹脂部材12に光ファイバ11の被覆除去区間I1を埋設する埋設工程S2と、を実施することによって製造することができる。この形成工程S1に上述した被覆除去区間I1の形成方法を適用すれば、本実施形態に係る光デバイス1を製造することができる。
〔光デバイスの効果〕
次に、本実施形態に係る光デバイス1の奏する効果について、図4〜図7を参照して説明する。
図4は、被覆除去区間I1における光デバイス1の横断面(光ファイバ11の中心軸に直交する断面)を示す断面図(ハッチング省略)である。
光デバイス1においては、図4に示すように、各横断面においてインナークラッド111bの外側面の一部分(y軸正方向との成す角がβ[rad]以下となる方向にある部分)のみが露出するように被覆112が部分的に除去された区間を、樹脂部材12に埋設する被覆除去区間I1とする構成を採用している。このため、図4に示すように、樹脂部材12においてインナークラッド111bの外側面から漏出したクラッド光が到達する領域A、すなわち、樹脂部材12において発熱が生じる領域Aは、樹脂部材12の一部分(y軸正方向との成す角がβ[rad]以下となる方向にある部分)に制限される。
樹脂部材12において、領域Aの内部で発生した熱は、領域Aの外部に拡散する。このため、樹脂部材12の最高温度、すなわち、領域Aにおける樹脂部材12に温度は、被覆除去区間においてインナークラッドの外側面全体を露出させた従来の光デバイスよりも低くなる。
また、光デバイス1においては、図4に示すように、被覆除去区間I1における被覆112の切口112c1を、光ファイバ11の径方向(y軸正方向)と平行な法線ベクトルv1を有する平坦面とする構成を採用している。このため、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出したクラッド光は、切口112c1を介して被覆112に入射することがない。したがって、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出したクラッド光による被覆112の発熱を回避することができる。
本実施形態に係る光デバイス1の奏する上記の効果は、図5〜図7によって確かめられる。
図5は、被覆除去区間においてインナークラッドの外側面全体を露出させた従来の光デバイスにおいて得られる、クラッド光量と樹脂温度上昇量(クラッド光が存在しないときの樹脂部材の温度と、クラッド光が存在するときの樹脂部材の最高温度との差)との関係を示すグラフである。図6は、本実施形態に係る光デバイス1において、被覆除去区間I1の長さLを1mmとしたときに得られる、クラッド光量と樹脂温度上昇度との関係を示すグラフである。図7は、本実施形態に係る光デバイス1において、被覆除去区間I1の長さLを2mmとしたときに得られる、クラッド光量と樹脂温度上昇度との関係を示すグラフである。
なお、図5〜図7に示すグラフを得るに際して、インナークラッド(111b)の開口数NA0を0.3とし、インナークラッド(111b)の屈折率n0を1.45とし、樹脂部材(12)の厚みtを0.8mmとし、樹脂部材(12)の屈折率n1を1.54とした。
従来の光デバイスにおいては、樹脂温度上昇量の傾きが1.51℃/Wとなる(図5参照)。一方、本実施形態に係る光デバイス1においては、被覆除去区間I1の長さLを1mmとした場合、樹脂温度上昇量の傾きが0.20℃/Wとなり(図6参照)、被覆除去区間I1の長さLを2mmとした場合、樹脂温度上昇量の傾きが0.29℃/Wとなる(図7参照)。すなわち、本実施形態に係る光デバイス1によれば、樹脂温度上昇量を従来の光デバイスの5分の1以下に抑えることが可能である。
〔被覆除去区間の好ましい長さ〕
次に、被覆除去区間I1の好ましい長さLについて、図8を参照して説明する。図8において、(a)〜(b)は、光デバイス1の縦断面(光ファイバ11の中心軸を含む断面)を示す断面図(ハッチング省略)であり、(c)は、樹脂部材12の温度分布を示すグラフである。
樹脂部材12の温度は、被覆除去区間I1の入射端においてインナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出したクラッド光が樹脂部材12の表面に到達する点Pにおいて最高になる。インナークラッド111bの屈折率をn0、クラッド光の臨界伝播角をθ0(インナークラッド111bの開口数をNA0とすると、θ0=sin−1(NA0/n0))、樹脂部材12の屈折率をn1とすると、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出したクラッド光の伝播角θ1は、下記式(2)により与えられる。したがって、樹脂部材12の厚みをtとすると、光ファイバ11の中心軸(図8におけるz軸)に沿って測った被覆除去区間I1の入射端から点Pまでの距離L0は、下記式(3)によって与えられる。
θ1=cos−1((n0/n1)cos(θ0)) ・・・(2)
L0=t/tan(θ1)
=t/tan(cos−1((n0/n1)cos(θ0)) ・・・(3)
図8の(a)に示すように、被覆除去区間I1の長さLがL0以上である場合、樹脂部材12の温度分布は、図8の(c)に点線で示す曲線のようになる。被覆除去区間I1の長さLがL0以上である場合、点Pにおける樹脂部材12の温度、すなわち、樹脂部材12の最高温度Tmaxは、被覆除去区間I1の長さLに依らず一定である。
一方、図8の(b)に示すように、被覆除去区間I1の長さLがL0よりも短い場合、樹脂部材12の温度分布は、図8の(c)に実線で示す曲線のようになる。被覆除去区間I1の長さLがL0よりも短い場合、点Pにおける樹脂部材12の温度、すなわち、樹脂部材12の最高温度Tmax(L)は、被覆除去区間I1の長さLに応じて変化する。より具体的に言うと、樹脂部材12の最高温度Tmax(L)は、被覆除去区間I1の長さLを短くすると低下し、被覆除去区間I1の長さを長くすると上昇する。
以上のことから、被覆除去区間I1の長さLは、上記式(3)により定義されるL0よりも短いことが好ましい。なぜなら、樹脂部材12の最高温度Tmax(L)を、L≧L0である場合の樹脂部材12の最高温度Tmaxよりも低く抑えることが可能だからである。
〔隣接区間における被覆の切口の好ましい傾き〕
次に、出射側の隣接区間I3における被覆112の切口112c3の好ましい傾きについて、図9を参照して説明する。図9は、光デバイス1の縦断面(光ファイバ11の中心軸を含む断面)を示す断面図(ハッチング省略)である。
上述したように、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出したクラッド光の伝播角θ1は、インナークラッド111bの屈折率をn0、クラッド光の臨界伝播角をθ0、樹脂部材12の屈折率をn1とすると、上記式(2)により与えられる。
したがって、隣接区間I3における被覆112の切口112c3の傾きは、切口112c3の法線ベクトルv3と光ファイバ11の径方向(図9におけるy軸正方向)との成す角αが下記式(4)を満たすように定められていることが好ましい。
α<θ1=cos−1((n0/n1)cos(θ0)) ・・・(4)
切口112c3の法線ベクトルv3と光ファイバ11の径方向との成す角αが上記式(4)を満たす場合、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出したクラッド光が、切口112c3を介して被覆112に入射することはない。したがって、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出したクラッド光による被覆112の発熱を回避することができる。
なお、入射側の隣接区間I2における被覆112の切口112c2の傾きも、出射側の隣接区間I3における被覆112の切口112c3の傾きと同様に定められていることが好ましい。これにより、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出した戻りクラッド光による被覆112の発熱を回避することができる。
〔第1の変形例〕
次に、光デバイス1の第1の変形例について、図10を参照して説明する。図10において、(a)は、本変形例に係る光デバイス1の上面図であり、(b)は、本変形例に係る光デバイス1の側面図であり、(c)は、本変形例に係る光デバイス1の下面図である。
本変形例に係る光デバイス1は、図1に示す光デバイス1に対して、第2の被覆除去区間I1’を追加したものである。第2の被覆除去区間I1’の構造は、第1の被覆除去区間I1の構造と同一である。
このように、第2の被覆除去区間I1’を追加することによって、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出するクラッド光の光量を、図1に示す光デバイス1よりも多くすることができる。
第1の被覆除去区間I1にてインナークラッド111bの外側面が露出している方向、及び、第2の被覆除去区間I1’にてインナークラッド111bの外側面が露出している方向は、何れもy軸正方向である。このように、インナークラッド111bの外側面が露出している方向が一致する2つの被覆除去区間I1,I1’の間隔Gは、上述したL0よりも大きいことが好ましい。
2つの被覆除去区間I1,I1’の間隔GがL0以下であると、樹脂部材12において、一方の被覆除去区間I1にてインナークラッド111bの外側面から漏出したクラッド光が到達可能な領域A1に、他方の被覆除去区間I1’にてインナークラッド111bの外側面から漏出したクラッド光が到達可能な領域A2が重複する。そうすると、他方の被覆除去区間I1’が存在しない場合と比べて、領域A1において樹脂部材12の最高温度が高くなるという問題を生じ得る。2つの被覆除去区間I1,I1’の間隔GがL0よりも大きければ、このような問題を生じる懸念がない。
〔第2の変形例〕
次に、光デバイス1の第2の変形例について、図11を参照して説明する。図11において、(a)は、本変形例に係る光デバイス1の上面図であり、(b)は、本変形例に係る光デバイス1の側面図であり、(c)は、本変形例に係る光デバイス1の下面図である。
本変形例に係る光デバイス1は、図1に示す光デバイス1に対して、第2の被覆除去区間I1’及び第3の被覆除去区間I1”を追加したものである。第2の被覆除去区間I1’及び第3の被覆除去区間I1”の構造は、第1の被覆除去区間I1の構造と同一である。
このように、第2の被覆除去区間I1’及び第3の被覆除去区間I1”を追加することによって、インナークラッド111bの外側面から樹脂部材12に漏出するクラッド光の光量を、図1に示す光デバイス1よりも多くすることができる。
第1の被覆除去区間I1にてインナークラッド111bの外側面が露出している方向、及び、第3の被覆除去区間I1”にてインナークラッド111bの外側面が露出している方向は、何れもy軸正方向である。このように、インナークラッド111bの外側面が露出している方向が一致する2つの被覆除去区間I1,I1”の間隔Gは、上述したL0よりも大きいことが好ましい。
2つの被覆除去区間I1,I1”の間隔GがL0以下であると、樹脂部材12において、一方の被覆除去区間I1にてインナークラッド111bの外側面から漏出したクラッド光が到達可能な領域A1に、他方の被覆除去区間I1”にてインナークラッド111bの外側面から漏出したクラッド光が到達可能な領域A3が重複する。そうすると、他方の被覆除去区間I1”が存在しない場合と比べて、領域A1において樹脂部材12の最高温度が高くなるという問題を生じ得る。2つの被覆除去区間I1,I1”の間隔GがL0よりも大きければ、このような問題を生じる懸念がない。
第1の被覆除去区間I1と第2の被覆除去区間I1’とは、互いに隣接している。また、第2の被覆除去区間I1’と第3の被覆除去区間I1”とは、互いに隣接している。このように、互いに隣接する2つの被覆除去区間I1,I1’(I1’,I1”)においては、インナークラッド111bの外側面が露出している方向が異なることが好ましい。
互いに隣接する2つの被覆除去区間I1,I1’(I1’,I1”)において、インナークラッド111bの外側面が露出している方向が一致すると、一方の被覆除去区間I1(I1’)にてインナークラッド111bの外側面から漏出したクラッド光が到達可能な領域A1(A2)に、他方の被覆除去区間I1’(I1”)にてインナークラッド111bの外側面から漏出したクラッド光が到達可能な領域A2(A3)が重複する。そうすると、他方の被覆除去区間I1’(I1”)が存在しない場合と比べて、領域A1(A2)において樹脂部材12の最高温度が高くなるという問題を生じ得る。互いに隣接する2つの被覆除去区間I1,I1’(I1’,I1”)において、インナークラッド111bの外側面が露出している方向が異なっていれば、このような問題を生じる懸念がない。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、ダブルクラッドやトリプルクラッドファイバなど、クラッドに光を閉じ込めることができる光ファイバ一般に適用することができる。また、ファイバレーザやファイバアンプなどに応用することができる。
1 光デバイス
11 光ファイバ
111 ベアファイバ
111a コア
111b インナークラッド(クラッド)
112 被覆
112a アウタークラッド
112b 外被
112c1 被覆除去区間における被覆の切口
112c2,112c3 隣接区間における被覆の切口
112c3 隣接区間における被覆の切口
I1,I1’,I1” 被覆除去区間
I2,I3 隣接区間
12 樹脂部材
L 被覆除去区間の長さ
n0 インナークラッドの屈折率
θ0 クラッド光(クラッドを伝播する光)の臨界伝播角
n1 樹脂部材の屈折率
t 樹脂部材の厚み
v1 被覆除去区間における被覆の切口の法線ベクトル
v2,v3 隣接区間における被覆の切口の法線ベクトル

Claims (9)

  1. 被覆除去区間が形成された光ファイバと、屈折率が上記光ファイバのクラッドの屈折率よりも高い樹脂部材であって、上記光ファイバの上記被覆除去区間が埋設された樹脂部材と、を備えており、
    上記被覆除去区間は、各横断面において上記クラッドの外側面の一部のみが露出するように、該クラッドの外側面を覆う被覆が部分的に除去された区間であり、
    上記被覆除去区間の長さLは、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1、上記樹脂部材の厚みをtとして、下記式(A)により定義されるL0よりも小さい、
    ことを特徴とする光デバイス。
    L0=t/tan(cos−1((n0/n1)cos(θ0)))・・・(A)
  2. 上記光ファイバには、上記被覆除去区間が複数形成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の光デバイス。
  3. 被覆除去区間が形成された光ファイバと、屈折率が上記光ファイバのクラッドの屈折率よりも高い樹脂部材であって、上記光ファイバの上記被覆除去区間が埋設された樹脂部材と、を備えており、
    上記被覆除去区間は、各横断面において上記クラッドの外側面の一部のみが露出するように、該クラッドの外側面を覆う被覆が部分的に除去された区間であり、
    上記光ファイバには、上記被覆除去区間が複数形成されており、
    上記クラッドの外側面が露出している方向が一致する2つの被覆除去区間の間隔Gは、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1、上記樹脂部材の厚みをtとして、下記式(A)により定義されるL0よりも大きい、
    ことを特徴とする光デバイス。
    L0=t/tan(cos−1((n0/n1)cos(θ0)))・・・(A)
  4. 互いに隣接する2つの被覆除去区間は、上記クラッドの外側面が露出している方向が異なる、
    ことを特徴とする請求項又はに記載の光デバイス。
  5. 上記被覆除去区間における上記被覆の切口は、上記光ファイバの径方向と平行な法線ベクトルを有する平坦面である、
    ことを特徴とする請求項1〜までの何れか1項に記載の光デバイス。
  6. 上記被覆除去区間に隣接する隣接区間における上記被覆の切口は、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1として、上記光ファイバの径方向との成す角αが下記式(B)を満たす法線ベクトルを有する平坦面である、
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光デバイス。
    α<cos−1((n0/n1)cos(θ0)) ・・・(B)
  7. 上記光ファイバは、ガラス製のコアと、上記コアの側面を覆うガラス製のインナークラッドと、上記インナークラッドの外側面を覆う樹脂製のアウタークラッドと、上記アウタークラッドの外側面を覆う樹脂製の外被とにより構成されており、
    上記クラッドは、上記インナークラッドであり、上記被覆は、上記アウタークラッドと上記外被とにより構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光デバイス。
  8. 光ファイバに被覆除去区間を形成する形成工程と、屈折率が上記光ファイバのクラッドの屈折率よりも高い樹脂部材に、上記光ファイバの上記被覆除去区間を埋設する埋設工程と、を含んでおり、
    上記被覆除去区間は、各横断面において上記クラッドの外側面の一部のみが露出するように、該クラッドの外側面を覆う被覆が部分的に除去された区間であり、
    上記被覆除去区間の長さLは、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1、上記樹脂部材の厚みをtとして、下記式(A)により定義されるL0よりも小さい、
    ことを特徴とする光デバイスの製造方法。
    L0=t/tan(cos−1((n0/n1)cos(θ0)))・・・(A)
  9. 光ファイバに複数の被覆除去区間を形成する形成工程と、屈折率が上記光ファイバのクラッドの屈折率よりも高い樹脂部材に、上記光ファイバの上記被覆除去区間を埋設する埋設工程と、を含んでおり、
    上記複数の被覆除去区間の各々は、各横断面において上記クラッドの外側面の一部のみが露出するように、該クラッドの外側面を覆う被覆が部分的に除去された区間であり、
    上記複数の被覆除去区間のうち、上記クラッドの外側面が露出している方向が一致する2つの被覆除去区間の間隔Gは、上記クラッドの屈折率をn0、上記クラッドを伝播する光の臨界伝播角をθ0、上記樹脂部材の屈折率をn1、上記樹脂部材の厚みをtとして、下記式(A)により定義されるL0よりも大きい、
    ことを特徴とする光デバイスの製造方法。
    L0=t/tan(cos−1((n0/n1)cos(θ0)))・・・(A)
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