JP6778633B2 - コンバイナ、光デバイス、及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のレーザ光を合成するコンバイナに関する。また、そのようなコンバイナを備えた光デバイス、及び、そのようなコンバイナの製造方法に関する。
複数のレーザ光を合成することによって、ハイパワーなレーザ光を得るための光部品として、コンバイナが広く用いられている。例えば、複数のレーザダイオードを備えたファイバレーザにおいては、各レーザダイオードから出力されたレーザ光を合成するために、コンバイナ(励起コンバイナ)が用いられる。この場合、コンバイナにて得られたレーザ光は、励起光としてファイバ共振器に入力される。また、複数のファイバレーザを備えたファイバレーザシステムにおいては、各ファイバレーザから出力されたレーザ光を合成するために、コンバイナ(出力コンバイナ)が用いられている。この場合、コンバイナにて得られたレーザ光は、出力光としてデリバリファイバに入力される。
図10は、従来のコンバイナ5の斜視図である。コンバイナ5は、ブリッジファイバ51と、入力ファイバ束52と、出力ファイバ53とを備えている。入力ファイバ束52を介してコンバイナ5に入力されたレーザ光は、ブリッジファイバ51において合成され、出力ファイバ52を介して外部に出力される。
ブリッジファイバ51においては、出力ファイバ53が接続される出射端面におけるコア径を、入力ファイバ束52が接続される入射端面におけるコア径よりも小さくする必要がある。このため、ブリッジファイバ51には、出射端面に近づくに従ってコア径が次第に小さくなる縮径部が設けられる。入力ファイバ束52からブリッジファイバ51に入射したレーザ光は、ブリッジファイバ51の縮径部を伝播する過程でその伝播角を増大させる。このとき、伝播角の増大度は、ブリッジファイバ51の縮径比=(入射端面におけるコア径)/(出射端面におけるコア径)に応じて決まる。したがって、ブリッジファイバ51の縮径比は、コンバイナ5にて得られるレーザ光のビーム品質(例えば、ビームウェスト径とビーム発散角との積により評価される)を左右する重要な指標となる。
得られるレーザ光のビーム品質を向上させたコンバイナとしては、例えば、特許文献1〜2に記載のコンバイナ(特許文献1に記載の「光ファイバコンバイナ」及び特許文献2に記載の「光カプラ」)が挙げられる。これらのコンバイナにおいては、入力ファイバ束を構成する各入力ファイバとブリッジファイバとの間にGI(Grated Index)ファイバを挿入し、このGIファイバによってブリッジファイバに入射するレーザ光をコリメートする構成が採用されている。このため、ブリッジファイバの縮径比が大きい場合であっても、ビーム品質の良好なレーザ光を得ることができる。特許文献2に記載のコンバイナにおいては、ブリッジファイバのコアにGI領域を設けることによって、更なるビーム品質の向上を図っている。
特開2013−190714号(公開日:2013年9月26日) 特開2016−080914号(公開日:2016年5月16日) 特開平11−023878号(公開日:1999年1月29日) 特表2013−538013号(公表日:2013年10月7日)
コンバイナには、出力ファイバを介して戻光が入力されることがある。例えば、加工用のファイバレーザシステムに用いられる出力コンバイナには、加工対象物がレーザ光を反射することにより生じた反射光が入力されることがある。
出力ファイバを介してコンバイナに入力された戻光の一部は、ブリッジファイバのコアから入力ファイバのクラッドへと入射する。入射した戻光が入力ファイバのクラッドから漏出した場合、漏出した戻光が発熱、例えば、クラッドの表面に付着した異物、クラッドの表面を覆う被覆、又は、コンバイナを覆う樹脂(コンバイナから光を意図的に漏出させたり、コンバイナを補強材に固定したりするための樹脂)の発熱を生じさせる可能性がある。また、入射した戻光が漏出せずに入力ファイバのクラッドを導波された場合、導波された戻光が入力ファイバに接続された光部品の正常な動作を阻害する可能性がある。例えば、ファイバレーザシステムにおいては、入力ファイバに接続されたファイバレーザの正常な発振を阻害する可能性がある。
このように、従来のコンバイナにおいては、入力ファイバのクラッドに戻光が入射することによって、コンバイナの、或いは、コンバイナを備えた光デバイスの信頼性が低下するという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、得られるレーザ光のビーム品質の低下を抑制しつつ、クラッドに入射する戻光の光量を所望の値にまで減らすことのできるコンバイナを実現することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るコンバイナは、ブリッジファイバと、複数の入力ファイバからなる入力ファイバ束とを備え、上記入力ファイバ束に含まれる各入力ファイバの出射端面は、上記ブリッジファイバの入射端面に接続されており、上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの出射端面よりも入射側の断面を始点とし、当該入力ファイバの出射端面を終点とする区間であって、当該入力ファイバのコア径が、当該区間において一定となり、かつ、当該区間の終点における当該入力ファイバのクラッド厚が、当該区間の始点におけるクラッド厚よりも薄くなるか、又は0になる区間を有している、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、出射端面における入力ファイバのクラッド径を、その入力ファイバの出射端面近傍が無加工である場合よりも小さくすることができる。したがって、ブリッジファイバから入力ファイバのクラッドへと入射する戻光の光量を、その入力ファイバの出射端面近傍が無加工である場合よりも少なくすることができる。
これにより、戻光が入力ファイバのクラッドから漏出した場合に生じ得る発熱、例えば、クラッドの表面に付着した異物やコンバイナを覆う樹脂(コンバイナから光を意図的に漏出させたり、コンバイナを補強材に固定したりするための樹脂)などの発熱を所望の値にまで抑えることができる。また、戻光が入力ファイバのクラッドを導波された場合に生じ得る、入力ファイバに接続された光部品の動作不良を回避することができる。
しかも、終点における入力ファイバのクラッド厚が始点における入力ファイバのクラッド厚よりも小さくなる区間においても、入力ファイバのコア径は一定である。このため、入力ファイバのコアからブリッジファイバへと入射するビームの伝播角が当該区間において増加する虞がない。すなわち、得られるレーザ光のビーム品質の劣化という副作用を伴わずに、上述した効果を得ることができる。
なお、特許文献3〜4には、入力ファイバ束を構成する各入力ファイバの直径を出射端面に近づくに従って次第に小さくする構成が開示されている。しかしながら、特許文献3〜4における入力ファイバの縮径は、溶融延伸により実現され、入力ファイバの直径が次第に小さくなる区間において入力ファイバのコア径も次第に小さくなるなっている。このため、特許文献3〜4に記載の構成を従来のコンバイナに適用した場合には、ビーム品質の劣化という副作用が不可避である。
本発明に係るコンバイナにおいて、上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの被覆端よりも入射側の断面を始点とし、当該入力ファイバの被覆端を通る断面を終点とする区間であって、当該区間の終点における被覆厚が、当該区間の始点における被覆厚よりも薄くなるか、又は0になる区間を有している、ことが好ましい。
上記の構成によれば、入力ファイバ束を、各入力ファイバの被覆端近傍が無加工である場合よりも密に束ねることができる。これにより、各入力ファイバの中心軸とブリッジファイバの中心軸との距離を、各入力ファイバの被覆端近傍が無加工である場合よりも小さくすることができる。したがって、得られるレーザ光のビーム品質を向上させることができる。なぜなら、各入力ファイバの中心軸とブリッジファイバの中心軸との距離が小さくなるほど、その入力ファイバのコアからブリッジファイバへと入射したビームの伝播角がブリッジファイバにおいて増大する程度が小さくなり、その結果、ブリッジファイバから出力ファイバへと入射するレーザ光のビーム品質が向上するからである。
本発明に係るコンバイナにおいて、上記複数の入力ファイバの被覆は、被覆端近傍において一体化されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記複数の入力ファイバを、被覆端が一体化されていない場合よりも密に束ねることができる。これにより、各入力ファイバの中心軸とブリッジファイバの中心軸との距離を、各入力ファイバの被覆端が一体化されていない場合よりも小さくすることができる。したがって、上記の構成によれば、得られるレーザ光のビーム品質を更に向上させることができる。
本発明に係るコンバイナは、出力ファイバを更に備え、上記出力ファイバの入射端面は、上記ブリッジファイバの出射端面に接続されており、上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの中心軸の延長と上記ブリッジファイバの出射端面との交点が上記出力ファイバの入射端面の中心に近づくように、上記ブリッジファイバに対して斜めに接続されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、得られるレーザ光のビーム品質を向上させることができる。なぜなら、入力ファイバの中心軸の延長とブリッジファイバの出射端面との交点が出力ファイバの入射端面の中心に近づくほど、ブリッジファイバのコア−クラッド界面での反射確率が低下するため、その入力ファイバのコアからブリッジファイバへと入射したビームの伝播角がブリッジファイバにおいて増大する程度が小さくなり、その結果、ブリッジファイバから出力ファイバへと入射するレーザ光のビーム品質が向上するからである。
本発明に係るコンバイナは、出力ファイバを更に備え、上記出力ファイバの入射端面は、上記ブリッジファイバの出射端面に接続されており、上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの中心軸の延長と上記ブリッジファイバの出射端面との交点が上記出力ファイバの入射端面の中心に一致するように、上記ブリッジファイバに対して斜めに接続されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、得られるレーザ光のビーム品質を向上させることができる。なぜなら、入力ファイバの中心軸の延長とブリッジファイバの出射端面との交点が出力ファイバの入射端面の中心に近づくほど、その入力ファイバのコアからブリッジファイバへと入射したビームの伝播角がブリッジファイバにおいて増大する程度が小さくなり、その結果、ブリッジファイバから出力ファイバへと入射するレーザ光のビーム品質が向上するからである。
なお、上述したコンバイナを備えた光デバイスも本発明の範疇に含まれる。上述したコンバイナを備えた光デバイスとしては、例えば、上述したコンバイナを出力コンバイナとして備えたファイバレーザシステムや、上述したコンバイナを励起コンバイナとして備えたファイバレーザなどが挙げられる。
本発明に係るコンバイナの製造方法は、上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバについて、当該入力ファイバの出射端面よりも入射側の断面を始点とし、当該入力ファイバの出射端面を終点とする区間を、ガラス研磨又はウェットエッチングによってテーパ加工する工程であって、当該入力ファイバのコア径が、当該区間において一定となり、かつ、当該区間の終点における当該入力ファイバのクラッド厚が、当該区間の始点におけるクラッド厚よりも薄くなるか、又は0になるようにテーパ加工する工程を含んでいる、ことが好ましい。
上記の方法によれば、入力ファイバのテーパ加工を簡単かつ確実に行うことができる。
本発明に係る製造方法においては、クランプ型ヒータを用いて、上記複数の入力ファイバの被覆を被覆端近傍において一体化する工程を更に含んでいる、ことが好ましい。
上記の方法によれば、入力ファイバの被覆の一体化を簡単かつ確実に行うことができる。
本発明によれば、得られるレーザ光のビーム品質を低下させることなく、戻光が入力ファイバのクラッドに入射することを抑制したコンバイナを実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係るコンバイナの斜視図である。 図1に示すコンバイナの縦断面を示す断面図である。 図1に示すコンバイナの横断面を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るコンバイナの斜視図である。 図4に示すコンバイナの縦断面を示す断面図である。 図4に示すコンバイナの横断面を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るコンバイナの斜視図である。 図7に示すコンバイナの縦断面を示す断面図である。 図7に示すコンバイナの横断面を示す断面図である。 従来のコンバイナの斜視図である。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係るコンバイナ1の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、コンバイナ1の斜視図であり、図2は、コンバイナ1の縦断面を示す断面図であり、図3は、コンバイナ1の横断面(入力ファイバ束の出射端面近傍の横断面)を示す断面図である。
コンバイナ1は、複数の光源(不図示)から出力された光を合成するための光部品であり、図1に示すように、ブリッジファイバ11と、入力ファイバ束12と、出力ファイバ13と、を備えている。
ブリッジファイバ11は、断面が円形状のコア11aと、コア11aの外側面を覆う、断面が円環形状のクラッド11bと、を備えている。コア11aは、ガラスにより構成されており、クラッド11bは、コア11aよりも屈折率の低いガラスにより構成されている。ブリッジファイバ11のうち、入射端面を含む区間11s1は、コア径及びクラッド径が一定の円柱形状を有しているのに対して、出射端面を含む区間11s2は、出射端面に近づくに従ってコア径及びクラッド径が次第に小さくなる円錐台形状を有している。このため、出射端面の直径は、入射端面の直径よりも小さくなる。このように、ブリッジファイバ11の出射端面のガラス径をブリッジファイバ11の入射端面のガラス径よりも小さくするのは、通常、ブリッジファイバ11の出射端面に接続される出力ファイバ13のガラス径がブリッジファイバ11の入射端面のガラス径よりも小さいためである。なお、入力ファイバ束12を構成する入力ファイバの本数が少ない場合など、ブリッジファイバ11の入射端面のガラス径を小さくすることができる場合には、ブリッジファイバ11の出射端面のガラス径をブリッジファイバ11の入射端面のガラス径と等しくしてもよい。
入力ファイバ束12は、複数の入力ファイバ121〜127により構成されている。特に本実施形態においては、1つの入力ファイバ121と、入力ファイバ121の周りを取り囲むように配置された6つの入力ファイバ122〜127と、により構成されている。各入力ファイバ12i(i=1〜7)は、断面が円形状のコア12iaと、コア12iaの外側面を覆う、断面が円環形状のクラッド12ibと、クラッド12ibの外側面を覆う、断面が円環形状の被覆12icと、を備えている。ただし、各入力ファイバ12iの出射端面近傍においては、被覆12icが除去されており、クラッド12ibの外側面が露出している。コア12iaは、ガラスにより構成されており、クラッド12ibは、コア12iaよりも屈折率の低いガラスにより構成されている。被覆12icは、樹脂により構成されている。各入力ファイバ12iの出射端面は、ブリッジファイバ11の入射端面に接続(例えば、融着接続)されている。
出力ファイバ13は、断面が円形状のコア13aと、コア13aの外側面を覆う、断面が円環形状のクラッド13bと、クラッド13bの外側面を覆う、断面が円環形状の被覆13cと、を備えている。ただし、出力ファイバ13の入射端面近傍においては、被覆13cが除去され、クラッド13bの外側面が露出している。コア13aは、ガラスにより構成されており、クラッド13bは、コア13aよりも屈折率の低いガラスにより構成されている。被覆13cは、樹脂により構成されている。出力ファイバ13の入射端面は、ブリッジファイバ11の出射端面に接続(例えば、融着接続)されている。
コンバイナ1において注目すべきは、入力ファイバ束12を構成する各入力ファイバ12iの出射端面近傍において、クラッド12ibにテーパ加工が施されている点である。より正確に言うと、入力ファイバ束12を構成する各入力ファイバ12iが、該入力ファイバ12iの出射端面よりも入射側の断面を始点とし、該入力ファイバ12iの出射端面を終点とする区間12is1であって、当該区間12i1においてコア径が一定であり、かつ、当該区間12is1においてクラッド厚(クラッド13bの半径−コア13aの半径)が当該区間12is1の終点に近づくに従って次第に小さくなる区間12is1を有している点である。ここで、区間12is1の始点は、入力ファイバ12iの被覆端を通る断面、又は、該断面と入力ファイバ12iの出射端面との間の任意の断面であり得る。なお、クラッド12ibのテーパ加工は、ガラス研磨によって実現してもよいし、HF(フッ酸)などを用いたウェットエッチングによって実現してもよい。
上記の構成を採用することによって、出射端面における各入力ファイバ12iのクラッド径を、出射端面近傍が無加工である場合と比べて小さくすることができる。したがって、ブリッジファイバ11のコア11aから各入力ファイバ12iのクラッド12ibへと入射する戻光の光量を、出射端面近傍が無加工である場合と比べて少なくすることができる。これにより、戻光が各入力ファイバ12iのクラッド12ibから漏出した場合に生じ得る発熱、例えば、クラッド12ibの表面に付着した異物やコンバイナ1を覆う樹脂などの発熱を所望の値にまで小さくすることができる。また、戻光が各入力ファイバ12iのクラッドを導波された場合に生じ得る、入力ファイバ12iに接続された光部品の動作不良を抑えることができる。しかも、区間12is1において、入力ファイバ12iのコア径は一定である。このため、各入力ファイバ12iのコア12iaからブリッジファイバ11のコア11aへと入射するレーザ光の伝播角が区間12is1において増加する虞がない。すなわち、得られるレーザ光のビーム品質の劣化という副作用を伴わずに、上述した効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、入力ファイバ束12を構成する全ての入力ファイバ121〜127のクラッド121b〜127bにテーパ加工を施す態様を例示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、入力ファイバ束12を構成する入力ファイバ121〜127のうち、少なくも1つの入力ファイバ12iのクラッド12ibにテーパ加工を施せば、少なくとも部分的に上述した発熱抑制効果を得ることができる。また、本実施形態においては、入力ファイバ12iのクラッド厚が出射端面に近づくに従って連続的に小さくなる態様を例示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、入力ファイバ12iのクラッド厚が出射端面に近づくに従って不連続に(段階的に)小さくなる場合であっても、上述した発熱抑制効果を得ることができる。また、入力ファイバ12iのクラッド厚は、入力ファイバ12iの出射端面において、正の値であってもよいし、0であってもよい。すなわち、入力ファイバ12iは、出射端面近傍においてクラッド12ibの外側面が被覆12icに覆われていてもよいし、露出していてもよい。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態に係るコンバイナ2の構成について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、コンバイナ2の斜視図であり、図5は、コンバイナ2の縦断面を示す断面図であり、図6は、コンバイナ2の横断面(入力ファイバ束の出射端面近傍の横断面)を示す断面図である。
コンバイナ2は、図2に示すように、ブリッジファイバ21と、入力ファイバ束22と、出力ファイバ23と、を備えている。本実施形態に係るコンバイナ2が備えるブリッジファイバ21、入力ファイバ束22、及び出力ファイバ23は、下記の相違点を除き、第1の実施形態に係るコンバイナ1が備えるブリッジファイバ11、入力ファイバ束12、及び出力ファイバ13と同様に構成されている。
コンバイナ2におけるコンバイナ1との相違点は、入力ファイバ束22を構成する各入力ファイバ22i(i=1〜7)の被覆端近傍において、被覆12icがテーパ加工されている点である。より正確に言うと、入力ファイバ束22を構成する各入力ファイバ22iが、被覆端22ieよりも入射側の断面を始点とし、被覆端22ieを通る断面を終点とする区間22is2であって、当該区間22is2においてコア径及びクラッド径が一定であり、かつ、当該区間22is2において被覆厚が当該区間22is2の終点に近づくに従って被覆厚が次第に小さくなる区間22is2を有している点である。被覆12icのテーパ加工は、例えば、ガラス研磨によって実現してもよいし、HF(フッ酸)に浸すことによって実現してもよい。後者の場合、被覆端22ieに近いほどHFに浸される時間が長くなるように、各入力ファイバ22iをその長手軸が液面と直交するようにしてHFにゆっくり浸し、また、HFからゆっくり引き上げていけばよい。
上記の構成を採用することによって、入力ファイバ束22を構成する入力ファイバ221〜227を、被覆端近傍が無加工である場合よりも密に束ねることができる。これにより、中心に配置された入力ファイバ221を除く各入力ファイバ22i(i=2〜7)の中心軸とブリッジファイバ21の中心軸との距離riを、被覆端近傍が無加工である場合よりも小さくすることができる。実際、コンバイナ2においては、テーパ加工が施された入力ファイバ221〜227の被覆端221e〜227eを、クランプ型ヒータを用いて一体化することによって、入力ファイバ221〜227を密に束ね、入力ファイバ222〜227の中心軸とブリッジファイバ21の中心軸との距離r2〜r7を小さくすることに成功している。距離riが小さくなるほど、入力ファイバ22iのコア22iaからブリッジファイバ21のコア21aへと入射したレーザ光の伝播角がブリッジファイバ21において増大する程度が小さくなり、その結果、ブリッジファイバ21のコア21aから出力ファイバ23のコア23aへと入射するレーザ光のビーム品質が向上する。したがって、上記の構成を採用することによって、得られるレーザ光のビーム品質を向上させることができる。また、入力ファイバ221〜217の被覆端221e〜227eを一体化することによって、入力ファイバ221〜217の出射端面の加工(例えば、研磨)を容易にするという副次的効果も得られる。
なお、本実施形態においては、入力ファイバ束22を構成する全ての入力ファイバ221〜227の被覆221c〜227bにテーパ加工を施す態様を例示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、入力ファイバ束22を構成する入力ファイバ221〜227のうち、少なくも1つの入力ファイバ22iの被覆22icにテーパ加工を施せば、少なくとも部分的に上述したビーム品質向上効果を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態に係るコンバイナ3の構成について、図7〜9を参照して説明する。図7は、コンバイナ3の斜視図であり、図8は、コンバイナ3の縦断面を示す断面図であり、図9は、コンバイナ3の横断面(入力ファイバ束の出射端面近傍の横断面)を示す断面図である。
コンバイナ3は、図2に示すように、ブリッジファイバ31と、入力ファイバ束32と、出力ファイバ33と、を備えている。本実施形態に係るコンバイナ3が備えるブリッジファイバ31、入力ファイバ束32、及び出力ファイバ33は、下記の相違点を除き、第2の実施形態に係るコンバイナ2が備えるブリッジファイバ21、入力ファイバ束22、及び出力ファイバ23と同様に構成されている。
コンバイナ3におけるコンバイナ2との相違点は、入力ファイバ束32を構成する7つの入力ファイバ321〜327のうち、中心に配置された入力ファイバ321を除く6つの入力ファイバ322〜327がブリッジファイバ31の入射端面に斜めに接続されている点である。各入力ファイバ32i(i=2〜7)の中心軸とブリッジファイバ31の中心軸との成す角θiは、その入力ファイバ32iの中心軸の延長とブリッジファイバ31の出射端面の交点Pが出力ファイバ33の入射端面の中心と一致するように定められている。これにより、ブリッジファイバ31のコアを伝搬する光の散乱回数(コア−クラッド境界での反射回数)を減少させることができる。
上記の構成を採用することによって、各入力ファイバ32iのコア32iaからブリッジファイバ31のコア31aへと入射したレーザ光の伝播角がブリッジファイバ31において増大する程度を、入力ファイバ32iがブリッジファイバ31の入射端面に垂直に接続されている場合よりも小さくすることができる。したがって、得られるレーザ光のビーム品質を更に向上させることができる。
なお、本実施形態においては、入力ファイバ束32を構成する7つの入力ファイバ321〜327のうち、中心に配置された入力ファイバ321を除く6つの入力ファイバ322〜227をブリッジファイバ31の入射端面に斜めに接続する態様を例示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、これら6つの入力ファイバ322〜227のうち、少なくも1つの入力ファイバ32iをブリッジファイバ31の入射端面に斜めに接続すれば、少なくとも部分的に上述したビーム品質向上効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、各入力ファイバ32iの中心軸とブリッジファイバ31の中心軸との成す角θiを、その入力ファイバ32iの中心軸の延長とブリッジファイバ31の出射端面の交点Pが出力ファイバ33の入射端面の中心と一致するように定める態様を例示しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、各入力ファイバ32iの中心軸とブリッジファイバ31の中心軸との成す角θiを、その入力ファイバ32iの中心軸の延長とブリッジファイバ31の出射端面の交点Pが出力ファイバ33の入射端面の中心に近づくように定めれば、少なくとも部分的に上述したビーム品質向上効果を得ることができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、2、3 コンバイナ
11、21、31 ブリッジファイバ
12、22、32 入力ファイバ束
13、23、33 出力ファイバ

Claims (8)

  1. ブリッジファイバと、複数の入力ファイバからなる入力ファイバ束とを備え、
    上記入力ファイバ束に含まれる各入力ファイバの出射端面は、上記ブリッジファイバの入射端面に接続されており、
    上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの出射端面よりも入射側の断面を始点とし、当該入力ファイバの出射端面を終点とする区間であって、当該入力ファイバのコア径が、当該区間において一定となり、かつ、当該区間の終点における当該入力ファイバのクラッド厚が、当該区間の始点におけるクラッド厚よりも薄くなるか、又は0になる区間を有している、
    ことを特徴とするコンバイナ。
  2. 上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの被覆端よりも入射側の断面を始点とし、当該入力ファイバの被覆端を通る断面を終点とする区間であって、当該区間の終点における被覆厚が、当該区間の始点における被覆厚よりも薄くなるか、又は0になる区間を有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイナ。
  3. 上記複数の入力ファイバの被覆は、被覆端近傍において一体化されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイナ。
  4. 出力ファイバを更に備え、
    上記出力ファイバの入射端面は、上記ブリッジファイバの出射端面に接続されており、
    上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの中心軸の延長と上記ブリッジファイバの出射端面との交点が上記出力ファイバの入射端面の中心に近づくように、上記ブリッジファイバに対して斜めに接続されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンバイナ。
  5. 出力ファイバを更に備え、
    上記出力ファイバの入射端面は、上記ブリッジファイバの出射端面に接続されており、
    上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバは、当該入力ファイバの中心軸の延長と上記ブリッジファイバの出射端面との交点が上記出力ファイバの入射端面の中心に一致するように、上記ブリッジファイバに対して斜めに接続されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンバイナ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のコンバイナを備えた光デバイス。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載のコンバイナを製造する製造方法において、
    上記入力ファイバ束に含まれる少なくとも1つの入力ファイバについて、当該入力ファイバの出射端面よりも入射側の断面を始点とし、当該入力ファイバの出射端面を終点とする区間を、ガラス研磨又はウェットエッチングによってテーパ加工する工程であって、当該入力ファイバのコア径が、当該区間において一定となり、かつ、当該区間の終点における当該入力ファイバのクラッド厚が、当該区間の始点におけるクラッド厚よりも薄くなるか、又は0になるようにテーパ加工する工程を含んでいる、
    ことを特徴とする製造方法。
  8. クランプ型ヒータを用いて、上記複数の入力ファイバの被覆を被覆端近傍において一体化する工程を更に含んでいる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
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