JP2018098307A - ファイバレーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性に優れた安価なファイバレーザ装置を提供する。【解決手段】ファイバレーザ装置1は、励起光を出力する励起光源21A,21Bと、希土類元素が添加されたコアを有する増幅用光ファイバ28とを含む光ファイバ増幅器を備える。ファイバレーザ装置1は、光ファイバ増幅器の入力側に接続される入力側光ファイバ40,41と、出力側に接続される出力側光ファイバ30,31と、入力側光ファイバ40,41のクラッドが露出している入力側クラッド露出部45と、出力側光ファイバ30,31のクラッドが露出している出力側クラッド露出部46,47と、入力側クラッド露出部45及び出力側クラッド露出部46,47のクラッドの屈折率と同一又はそれよりも高い屈折率を有する第1の冷媒71を収容した第1の冷媒槽14とを備える。入力側クラッド露出部45と出力側クラッド露出部46,47とが第1の冷媒槽14の第1の冷媒71中に浸漬される。【選択図】図1

Description

本発明は、ファイバレーザ装置に係り、特に励起光を用いてレーザ光を生成するファイバレーザ装置に関するものである。
近年、高出力のファイバレーザ装置が開発されているが、ファイバレーザ装置が高出力になるにつれ、ファイバレーザ装置内で生じた余剰光による熱量も大きくなる。このような発熱による温度変化により、ファイバレーザ装置内の光学系の光学特性が変化したり、装置の故障を招いたりしてしまう。このため、ファイバレーザ装置内で生じた余剰光を除去する技術の開発が進められている。
このようなファイバレーザ装置内の余剰光を除去する構造として、例えば、増幅用光ファイバの出力側に接続されたダブルクラッドファイバの外側クラッドの一部を除去して内側クラッドを露出させ、この内側クラッドの露出部分を外側クラッドよりも屈折率の高い樹脂で被覆したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構成によれば、ダブルクラッドファイバ内を伝搬する余剰光が内側クラッドの露出部分で樹脂に漏れ出て、樹脂に吸収されるため、余剰光を熱に変換することができる。また、このような熱を効率的に外部に放出するために、上記樹脂を放熱用金属板に接触させることも行われている(特許文献1の図5参照)。
このような従来の構造において、樹脂で生じた熱を効率的に外部に放出するために、内側クラッドの露出部分を覆う樹脂を放熱用金属板に接触させた場合には、生じた熱が放熱用金属板に伝達されるまでに樹脂が介在することとなる。このように、上述した従来の構造では、光ファイバから漏れ出た余剰光が熱となって放熱用金属板に伝達されるまでに熱抵抗が存在するため、熱を効率的に外部に放出することが難しいという問題がある。
また、余剰光を除去すべき箇所が増幅用光ファイバの入力側と出力側の双方に存在する場合には、上述した余剰光除去構造(冷却構造)をそれぞれの箇所に別個に設ける必要があるため、ファイバレーザ装置の製造コストが増加するという問題がある。
国際公開第2013/001734号
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、放熱性に優れた安価なファイバレーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、放熱性に優れた安価なファイバレーザ装置が提供される。このファイバレーザ装置は、励起光を出力する励起光源と、上記励起光源からの励起光により励起される希土類元素が添加されたコアを有する増幅用光ファイバとを含む光ファイバ増幅器とを備えている。上記ファイバレーザ装置は、上記光ファイバ増幅器の入力側に接続される入力側光ファイバと、上記光ファイバ増幅器の出力側に接続される出力側光ファイバと、上記入力側光ファイバの少なくとも一部のクラッドが露出している入力側クラッド露出部と、上記出力側光ファイバの少なくとも一部のクラッドが露出している出力側クラッド露出部と、上記入力側クラッド露出部において露出しているクラッドの屈折率及び上記出力側クラッド露出部において露出しているクラッドの屈折率と同一又はそれよりも高い屈折率を有する第1の冷媒を収容した第1の冷媒槽とを備えている。上記入力側クラッド露出部と上記出力側クラッド露出部とが、上記第1の冷媒槽に充填された上記第1の冷媒中に浸漬されている。
このような構成により、入力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光と出力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光とを樹脂などを介さずに直接第1の冷媒に入射させて熱に変換することができる。したがって、放熱用金属板などを介して放熱を行っていた従来の構造に比べて放熱効率を向上させることができる。また、入力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光と出力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光の双方を単一の冷媒槽により除去することができるため、放熱性に優れたファイバレーザ装置が安価に提供される。
上記ファイバレーザ装置は、上記第1の冷媒槽中の上記第1の冷媒を循環させる第1の冷媒循環機構をさらに備えていてもよい。このような第1の冷媒循環機構により、熱を吸収した第1の冷媒を放熱のために循環することができるので、第1の冷媒槽における冷却効率を向上することができる。
上記ファイバレーザ装置は、上記励起光源から上記増幅用光ファイバに至るまでの光ファイバの少なくとも一部のクラッドが露出している中間クラッド露出部と、上記中間クラッド露出部において露出しているクラッドの屈折率よりも低い屈折率を有する第2の冷媒を充填した第2の冷媒槽とをさらに備え、上記中間クラッド露出部及び上記増幅用光ファイバが、上記第2の冷媒槽に充填された上記第2の冷媒中に浸漬されていてもよい。このような構成では、中間クラッド露出部が、該中間クラッド露出部において露出しているクラッドの屈折率よりも低い屈折率を有する第2の冷媒に浸漬されているため、このクラッドの内部に光を閉じ込めることができる。また、増幅用光ファイバなどのファイバレーザ装置の一部の構成要素が第2の冷媒に浸漬されるので、これらの構成要素で生じる熱が第2の冷媒に吸収され、これらの構成要素が高温になることが抑制される。
この場合において、上記励起光源が、上記第2の冷媒槽に充填された上記第2の冷媒中に浸漬されていてもよい。このような構成により、励起光源により生じる熱が第2の冷媒に吸収され、励起光源が高温になることが抑制される。
また、上記ファイバレーザ装置は、上記第2の冷媒槽中の上記第2の冷媒を循環させる第2の冷媒循環機構をさらに備えていてもよい。このような第2の冷媒循環機構により、熱を吸収した第2の冷媒を放熱のために循環することができるので、第2の冷媒槽における冷却効率を向上することができる。
上記ファイバレーザ装置は、互いに隣接して配置された上記第1の冷媒槽と上記第2の冷媒槽とを仕切る仕切壁をさらに備えていてもよい。この場合において、上記仕切壁に、上記第1の冷媒槽と上記第2の冷媒槽との間で上記入力側光ファイバ及び上記出力側光ファイバを通過させるための連絡孔を形成してもよい。このような仕切壁により第1の冷媒槽と第2の冷媒槽とを互いに隣接して配置することにより、第1の冷媒槽と第2の冷媒槽とを有するファイバレーザ装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、入力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光と出力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光とを樹脂などを介さずに直接第1の冷媒に入射させて熱に変換することができる。したがって、放熱用金属板などを介して放熱を行っていた従来の構造に比べて放熱効率を向上させることができる。また、入力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光と出力側光ファイバのクラッドを伝搬する余剰光の双方を単一の冷媒槽により除去することができるため、放熱性に優れたファイバレーザ装置が安価に提供される。
図1は、本発明の一実施形態におけるファイバレーザ装置を模式的に示すブロック図である。 図2は、図1のファイバレーザ装置における第1の入力側光ファイバの断面と屈折率とを示す図である。 図3は、図1のファイバレーザ装置における第2の入力側光ファイバの断面と屈折率とを示す図である。 図4は、図1のファイバレーザ装置における入力側の融着点を模式的に示す断面図である。 図5は、図1のファイバレーザ装置における第1の出力側光ファイバの断面と屈折率とを示す図である。 図6は、図1のファイバレーザ装置における第2の出力側光ファイバの断面と屈折率とを示す図である。 図7は、図1のファイバレーザ装置における余剰光除去部を模式的に示す断面図である。 図8は、図1のファイバレーザ装置における出力側の融着点を模式的に示す断面図である。 図9は、図1のファイバレーザ装置におけるHR−FBGの断面と屈折率とを示す図である。 図10は、図1のファイバレーザ装置における増幅用光ファイバの断面と屈折率とを示す図である。 図11は、図1のファイバレーザ装置における1つの融着点を模式的に示す断面図である。 図12は、図1のファイバレーザ装置の変形例を示すブロック図である。 図13は、図1のファイバレーザ装置の具体的形態の例を模式的に示す正面図である。 図14は、図13のA−A線断面図である。 図15は、図13のB−B線断面図である。
以下、本発明に係るファイバレーザ装置の実施形態について図1から図15を参照して詳細に説明する。なお、図1から図15において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図15においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態におけるファイバレーザ装置1を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、ファイバレーザ装置1は、複数の前方励起光源21Aと、これらの前方励起光源21Aが接続された前方インラインコンバイナ24Aと、融着部P1において前方インラインコンバイナ24Aと接続される高反射ファイバブラッググレーディング(High Reflectivity Fiber Bragg Grating(HR−FBG))26と、融着部P2においてHR−FBG26に接続される増幅用光ファイバ28とを有している。また、ファイバレーザ装置1は、複数の後方励起光源21Bと、これらの後方励起光源21Bが接続された後方インラインコンバイナ24Bと、融着部P3において後方インラインコンバイナ24Bと接続される低反射ファイバブラッググレーディング(Output Coupler Fiber Bragg Grating(OC−FBG))27とを有している。OC−FBG27と増幅用光ファイバ28とは融着部P4において接続されている。
また、図1に示すように、ファイバレーザ装置1は、後方インラインコンバイナ24Bから延びる第1の出力側光ファイバ30と、融着部P5において第1の出力側光ファイバ30と接続される第2の出力側光ファイバ31と、第2の出力側光ファイバ31の端部に設けられたレーザ出射部50とを有している。第1の出力側光ファイバ30は、例えばコアの周囲に2層のクラッドを有するダブルクラッドファイバから構成され、第2の出力側光ファイバ31は、例えばコアの周囲に1層のクラッドを有するシングルクラッドファイバから構成される。第1の出力側光ファイバ30には、増幅用光ファイバ28にて吸収されなかった励起光やコアから漏れ出たレーザ光などの余剰光を除去する余剰光除去部51が設けられている。
さらに、図1に示すように、ファイバレーザ装置1は、前方インラインコンバイナ24Aから延びる第1の入力側光ファイバ40と、融着部P6において第1の入力側光ファイバ40と接続される第2の入力側光ファイバ41と、第2の入力側光ファイバ41の端部に設けられた反射光モニタ部52とを有している。第1の入力側光ファイバ40は、例えばコアの周囲に3層のクラッドを有するトリプルクラッドファイバから構成され、第2の入力側光ファイバ41は、例えばコアの周囲に1層のクラッドを有するシングルクラッドファイバから構成される。
前方励起光源21A及び後方励起光源21Bとしては、例えば、波長915nmの高出力マルチモード半導体レーザ(LD)を用いることができる。前方インラインコンバイナ24Aと融着部P2との間の光ファイバ及び後方インラインコンバイナ24Bと融着部P4との間の光ファイバは、例えばコアの周囲に2層のクラッドを有するダブルクラッドファイバから構成される。増幅用光ファイバ28は、例えば、イットリウム(Yb)やエルビウム(Er)などの希土類イオンが添加されたコアと、このコアの周囲に形成された第1クラッドと、第1クラッドの周囲に形成された第2クラッドとを有するダブルクラッドファイバによって構成される。
前方インラインコンバイナ24A及び後方インラインコンバイナ24Bは、それぞれ前方励起光源21A及び後方励起光源21Bから出力される励起光を結合して上述したダブルクラッドファイバの第1クラッドに導入するものである。これにより、増幅用光ファイバ28の第1クラッドの内部を励起光が伝搬する。
HR−FBG26は、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、所定の波長帯の光を100%に近い反射率で反射するものである。OC−FBG27は、HR−FBG26と同様に、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、HR−FBG26で反射される波長帯の光の一部(例えば10%)を通過させ、残りを反射するものである。HR−FBG26と増幅用光ファイバ28とOC−FBG27とによって、HR−FBG26とOC−FBG27との間で特定の波長帯の光を再帰的に増幅してレーザ発振を生じさせる光共振器が構成される。
より具体的には、増幅用光ファイバ28の第1クラッドを伝搬する励起光がコア中の希土類元素を励起状態にし、これにより所定の波長の自然放出光が生じる。この自然放出光のうちHR−FBG26とOC−FBG27とにより選択的に反射された特定の波長の光を種として共振器内で光の誘導放出が生じる。この誘導放出された光はHR−FBG26とOC−FBG27とで反射され、上記誘導放出が繰り返されることによりレーザ光が生成され、OC−FBG27を透過したレーザ光が第1の出力側光ファイバ30及び第2の出力側光ファイバ31を通ってレーザ出射部50から出射される。このように、励起光源21A,21B、インラインコンバイナ24A,24B、HR−FBG26、増幅用光ファイバ28、及びOC−FBG27により光ファイバ増幅器が構成されている。
図1に示すように、ファイバレーザ装置1は、上述した光ファイバや光部品を内部に収容する筐体10を有している。この筐体10の内部は仕切壁12によって第1のチャンバ(第1の冷媒槽)14と第2のチャンバ(第2の冷媒槽)16とに分離されている。この第1のチャンバ14には後述する第1の冷媒71が充填されており、第2のチャンバ16には後述する第2の冷媒72が充填されている。
本実施形態では、上述した第1の出力側光ファイバ30の一部、余剰光除去部51、第2の出力側光ファイバ31の一部、第1の入力側光ファイバ40の一部、及び第2の入力側光ファイバ41の一部が第1のチャンバ14に収容されており、これらの部分が第1のチャンバ14内の第1の冷媒71中に浸漬されている。また、前方励起光源21A、前方インラインコンバイナ24A、HR−FBG26、増幅用光ファイバ28、OC−FBG27、後方インラインコンバイナ24B、後方励起光源21B、第1の出力側光ファイバ30の一部、及び第1の入力側光ファイバ40の一部が第2のチャンバ16内に収容されており、これらの部分が第2のチャンバ16内の第2の冷媒72中に浸漬されている。
前方インラインコンバイナ24Aから延びる第1の入力側光ファイバ40及び後方インラインコンバイナ24Bから延びる第1の出力側光ファイバ30は、筐体10の仕切壁12に形成された連絡孔13を通って第2のチャンバ16の内部に導入されている。第1の入力側光ファイバ40と第1の出力側光ファイバ30とが挿通された連絡孔13は例えば樹脂60により封止され、これにより第1のチャンバ14の内部空間と第2のチャンバ16の内部空間とが隔絶される。なお、樹脂60により連絡孔13を封止する際に、第1の入力側光ファイバ40及び第1の出力側光ファイバ30のそれぞれをゴムなどからなる柔軟な保護部材61により保護してもよい。
また、第2の入力側光ファイバ41は、第1のチャンバ14の側壁に形成された開口部15を通って筐体10の外部に配置された反射光モニタ部52に接続されている。また、第2の出力側光ファイバ31は、第1のチャンバ14の側壁に形成された開口部17を通って筐体の外部に配置されたレーザ出射部50に接続されている。このとき、開口部15,17はそれぞれ例えばゴムなどの封止部材19によって封止される。
図2は、第1の入力側光ファイバ40の断面と屈折率とを示す図である。図2に示すように、本実施形態における第1の入力側光ファイバ40は、コア401と、コア401の周囲に形成された第1クラッド402と、第1クラッド402の周囲に形成された第2クラッド403と、第2クラッド403の周囲に形成された第3クラッド404と、第3クラッド404を覆う被覆材405とを有するトリプルクラッドファイバ(TCF)により構成されている。この第1の入力側光ファイバ40においては、コア401の屈折率が最も高く、第1クラッド402、第2クラッド403、第3クラッド404の順に外周側に向かって屈折率が低くなっている。例えば、コア401、第1クラッド402、及び第2クラッド403はガラスから構成され、第3クラッド404及び被覆材405は樹脂から構成される。また、コア401の外径はD401、第1クラッド402の外径はD402、第2クラッド403の外径はD403、第3クラッド404の外径はD404である。
図3は、第2の入力側光ファイバ41の断面と屈折率とを示す図である。図3に示すように、本実施形態における第2の入力側光ファイバ41は、コア411と、コア411の周囲に形成されたクラッド412と、クラッド412を覆う被覆材413とを有するシングルクラッドファイバ(SCF)により構成されている。この第2の入力側光ファイバ41においては、クラッド412の屈折率がコア411の屈折率よりも低くなっている。例えば、コア411及びクラッド412はガラスから構成され、被覆材413は樹脂から構成される。また、コア411の外径はD411、クラッド412の外径はD412であり、D411=D401、D412=D403となっている。
図4は、第1の入力側光ファイバ40と第2の入力側光ファイバ41との融着部P6を模式的に示す断面図である。図4に示すように、融着部P6の近傍において、第1の入力側光ファイバ40の第3クラッド404と被覆材405とが除去され、ガラス製の第2クラッド403が外部に露出している。また、融着部P6の近傍において、第2の入力側光ファイバ41の被覆材413が除去され、ガラス製のクラッド412が外部に露出している。このように、融着部P6では、第1の入力側光ファイバ40の第2クラッド403と第2の入力側光ファイバ41のクラッド412とが露出した入力側クラッド露出部45が形成されている。
ここで、融着部P6は第1のチャンバ14内に配置されているため、上述した入力側クラッド露出部45は第1の冷媒71中に浸漬された状態となっている。この第1の冷媒71は、第1の入力側光ファイバ40の第2クラッド403の屈折率及び第2の入力側光ファイバ41のクラッド412の屈折率と同一又はそれ以上の屈折率を有している。このような第1の冷媒71の一例としてグリセリンを挙げることができる。
このような構成によれば、図4に示すように、第1の入力側光ファイバ40のコア401を伝搬する光(例えば被加工物からの反射光)は、第2の入力側光ファイバ41のコア411に入射し、第2の入力側光ファイバ41のコア411を伝搬して反射光モニタ部52に至る(矢印L1参照)。反射光モニタ部52ではこの光を測定し、測定結果に応じて励起光源21A,21Bなどの機器が制御される。
また、コアから漏れ出た光などの余剰光が第1の入力側光ファイバ40の第1クラッド402に入射すると、第2クラッド403の屈折率が第1クラッド402の屈折率よりも低いために、この余剰光が第1クラッド402内を伝搬していく。このようにして、第1の入力側光ファイバ40の第1クラッド402を伝搬する余剰光は、図4に示すように、第2の入力側光ファイバ41のクラッド412に入射する。入力側クラッド露出部45における第2の入力側光ファイバ41のクラッド412は、このクラッド412の屈折率と同一又はそれよりも高い屈折率を有する第1の冷媒71中に浸漬されているため、クラッド412に入射した余剰光は、図4に示すように、クラッド412から第1の冷媒71に漏れ出ることになる(矢印L2参照)。また、融着部P6において入力側光ファイバ40のコア401から第2の入力側光ファイバ41のクラッド412に漏れ出た光も、図4に示すように、クラッド412から第1の冷媒71に漏れ出ることになる(矢印L3参照)。さらに、第1の入力側光ファイバ40の第2クラッド403内を伝搬する余剰光も、図4に示すように、入力側クラッド露出部45において第2クラッド403から第1の冷媒71に漏れ出ることになる(矢印L4参照)。このようにして第1の冷媒71に漏れ出た余剰光は第1の冷媒71に吸収されて熱に変換される。
図5は、第1の出力側光ファイバ30の断面と屈折率とを示す図である。図5に示すように、本実施形態における第1の出力側光ファイバ30は、コア301と、コア301の周囲に形成された第1クラッド302と、第1クラッド302の周囲に形成された第2クラッド303と、第2クラッド303を覆う被覆材304とを有するダブルクラッドファイバ(DCF)により構成されている。この第1の出力側光ファイバ30においては、コア301の屈折率が最も高く、第1クラッド302、第2クラッド303の順に外周側に向かって屈折率が低くなっている。例えば、コア301及び第1クラッド302はガラスから構成され、第2クラッド303及び被覆材304は樹脂から構成される。また、コア301の外径はD301、第1クラッド302の外径はD302、第2クラッド303の外径はD303である。
図6は、第2の出力側光ファイバ31の断面と屈折率とを示す図である。図6に示すように、本実施形態における第2の出力側光ファイバ31は、コア311と、コア311の周囲に形成されたクラッド312と、クラッド312を覆う被覆材313とを有するシングルクラッドファイバ(SCF)により構成されている。この第2の出力側光ファイバ31においては、クラッド312の屈折率がコア311の屈折率よりも低くなっている。例えば、コア311及びクラッド312はガラスから構成され、被覆材313は樹脂から構成される。また、コア311の外径はD311、クラッド312の外径はD312となっておえり、D311=D301、D312=D302となっている。
図7は、第1の出力側光ファイバ30に形成された余剰光除去部51を模式的に示す断面図である。図7に示すように、余剰光除去部51においては、第1の出力側光ファイバ30の第2クラッド303と被覆材304とが所定の長さだけ除去され、ガラス製の第1クラッド302が外部に露出している。このように、余剰光除去部51では、第1の出力側光ファイバ30の第1クラッド302が露出した出力側クラッド露出部46が形成されている。
図8は、第1の出力側光ファイバ30と第2の出力側光ファイバ31との融着部P5を模式的に示す断面図である。図8に示すように、融着部P5の近傍において、第1の出力側光ファイバ30の第2クラッド303と被覆材304とが除去され、ガラス製の第1クラッド302が外部に露出している。また、融着部P5の近傍において、第2の出力側光ファイバ31の被覆材313が除去され、ガラス製のクラッド312が外部に露出している。このように、融着部P5では、第1の出力側光ファイバ30の第1クラッド302と第2の出力側光ファイバ31のクラッド312とが露出した出力側クラッド露出部47が形成されている。
ここで、上述した余剰光除去部51及び融着部P5は第1のチャンバ14内に配置されているため、上述した出力側クラッド露出部46及び47は第1の冷媒71中に浸漬された状態となっている。第1の冷媒71の屈折率は、上述したように第1の入力側光ファイバ40の第2クラッド403の屈折率及び第2の入力側光ファイバ41のクラッド412の屈折率と同一又はそれよりも高いだけではなく、第1の出力側光ファイバ30の第1クラッド302及び第2の出力側光ファイバ31のクラッド312の屈折率と同一又はそれよりも高い。
このような構成によれば、増幅用光ファイバ28により生成されたレーザ光は、第1の出力側光ファイバ30のコア301を伝搬し(図7の矢印L5参照)、図8に示すように、第2の出力側光ファイバ31のコア311に入射する。このレーザ光は、第2の出力側光ファイバ31のコア311を伝搬して(図8の矢印L6参照)筐体10の外部に設けられたレーザ出射部50に至り、レーザ出射部50から例えば被加工物などに向けて照射される。
一方、増幅用光ファイバ28においてコアに吸収しきれなかった励起光や第1の出力側光ファイバ30のコア301から漏れ出た光などの余剰光は、第1の出力側光ファイバ30の第2クラッド303の屈折率が第1クラッド302の屈折率よりも低いために第1の出力側光ファイバ30の第1クラッド302の内部を伝搬していく。上述した余剰光除去部51では、第1の出力側光ファイバ30の第1クラッド302が、この第1クラッド302の屈折率と同一又はそれよりも高い屈折率を有する第1の冷媒71中に浸漬されているため、図7に示すように、第1クラッド302を伝搬する余剰光は、第1クラッド302から第1の冷媒71に漏れ出ることになる(矢印L7参照)。このようにして第1の冷媒71に漏れ出た余剰光は第1の冷媒71に吸収されて熱に変換される。
このような余剰光除去部51で除去できなかった余剰光は、図8に示す融着部P5に至り、融着部P5近傍の出力側クラッド露出部47において、再び第1クラッド302から第1の冷媒71に漏れ出るか(矢印L8参照)、あるいは第2の出力側光ファイバ31のクラッド312に入射した後に第1の冷媒71に漏れ出ることになる。また、融着部P5において第1の出力側光ファイバ30のコア301から第2の出力側光ファイバ31のクラッド312に漏れ出た光も、図8に示すように、クラッド312から第1の冷媒71に漏れ出ることになる(矢印L9参照)。このようにして第1の冷媒71に漏れ出た余剰光は第1の冷媒71に吸収されて熱に変換される。
このように、本実施形態によれば、第2の入力側光ファイバ41のクラッド412を伝搬する余剰光、第1の出力側光ファイバ30の第1クラッド302を伝搬する余剰光、及び第2の出力側光ファイバ31のクラッド312を伝搬する余剰光を樹脂などを介さずに直接第1の冷媒71に入射させて熱に変換することができる。したがって、放熱用金属板などを介して放熱を行っていた従来の構造に比べて放熱効率を向上させることができる。また、ファイバレーザ装置の一部の構成要素(第1の出力側光ファイバ30の一部、第2の出力側光ファイバ31の一部、第1の入力側光ファイバ40の一部、及び第2の入力側光ファイバ41の一部)が第1の冷媒71に浸漬されるので、これらの構成要素で生じる熱が第1の冷媒71に吸収され、これらの構成要素が高温になることが抑制される。さらに、第2の入力側光ファイバ41のクラッド412を伝搬する余剰光、第1の出力側光ファイバ30の第1クラッド302を伝搬する余剰光、及び第2の出力側光ファイバ31のクラッド312を伝搬する余剰光のすべてを単一の冷媒槽(第1のチャンバ14)により除去することができるため、放熱性に優れたファイバレーザ装置を安価に提供することが可能となる。
一方、上述したように、前方励起光源21A、前方インラインコンバイナ24A、HR−FBG26、増幅用光ファイバ28、OC−FBG27、後方インラインコンバイナ24B、後方励起光源21B、第1の出力側光ファイバ30の一部、及び第1の入力側光ファイバ40の一部は、第2のチャンバ16内の第2の冷媒72中に浸漬されている。このような構成により、これらの部分において余剰光が光ファイバの外部に漏れ出ることが防止される。以下、この点について、HR−FBG26と増幅用光ファイバ28との融着部P2を例として説明する。
図9は、HR−FBG26の断面と屈折率とを示す図である。図9に示すように、本実施形態におけるHR−FBG26は、周期的に屈折率を変化させたコア261と、コア261の周囲に形成された第1クラッド262と、第1クラッド262の周囲に形成された第2クラッド263と、第2クラッド263の周囲に形成された被覆材264とを有するダブルクラッドファイバ(DCF)により構成されている。このHR−FBG26においては、コア261の屈折率が最も高く、第1クラッド262、第2クラッド263の順に外周側に向かって屈折率が低くなっている。例えば、コア261及び第1クラッド262はガラスから構成され、第2クラッド263及び被覆材264は樹脂から構成される。また、コア261の外径はD261、第1クラッド262の外径はD262、第2クラッド263の外径はD263である。
図10は、増幅用光ファイバ28の断面と屈折率とを示す図である。図10に示すように、本実施形態における増幅用光ファイバ28は、イットリウム(Yb)やエルビウム(Er)などの希土類イオンが添加されたコア281と、コア281の周囲に形成された第1クラッド282と、第1クラッド282の周囲に形成された第2クラッド283と、第2クラッド283の周囲に形成された被覆材284とを有するダブルクラッドファイバ(DCF)により構成されている。この増幅用光ファイバ28においては、コア281の屈折率が最も高く、第1クラッド282、第2クラッド283の順に外周側に向かって屈折率が低くなっている。例えば、コア281及び第1クラッド282はガラスから構成され、第2クラッド283及び被覆材284は樹脂から構成される。また、コア281の外径はD281、第1クラッド282の外径はD282、第2クラッド283の外径はD283であり、D281=D261、D282=D262となっている。
図11は、HR−FBG26と増幅用光ファイバ28との融着部P2を模式的に示す断面図である。図11に示すように、融着部P2の近傍において、HR−FBG26の第2クラッド263と被覆材264とが除去され、ガラス製の第1クラッド262が外部に露出している。また、融着部P2の近傍において、増幅用光ファイバ28の第2クラッド263と被覆材284とが除去され、ガラス製の第1クラッド282が外部に露出している。このように、融着部P2では、HR−FBG26の第1クラッド262と増幅用光ファイバ28の第1クラッド282とが露出した中間クラッド露出部48が形成されている。
融着部P2は第2のチャンバ16内に配置されているため、上述した中間クラッド露出部48は第2の冷媒72中に浸漬された状態となっている。この第2の冷媒72は、HR−FBG26の第1クラッド262の屈折率及び増幅用光ファイバ28の第1クラッド282の屈折率よりも低い屈折率を有している。このような第2の冷媒72の一例としてフロリナート(米国3M社の商標)やノベック(米国3M社の商標)、水を挙げることができる。
このような構成によれば、図11に示すように、HR−FBG26のコア261を伝搬する光は、増幅用光ファイバ28のコア281に入射し、増幅用光ファイバ28のコア281を伝搬する(矢印L10参照)。また、励起光源21Aからの励起光は、HR−FBG26の第2クラッド263の屈折率が第1クラッド262の屈折率よりも低いために第1クラッド262内を伝搬していく。このとき、融着部P2においては、HR−FBG26の第1クラッド262が、この第1クラッド262の屈折率よりも低い屈折率を有する第2の冷媒72中に浸漬されているため、励起光は第2の冷媒72に漏れ出すことがなく、第1クラッド262内を伝搬し、増幅用光ファイバ28の第1クラッド282に入射する。増幅用光ファイバ28の第1クラッド282も、この第1クラッド282の屈折率よりも低い屈折率を有する第2の冷媒72中に浸漬されているため、励起光は第2の冷媒72に漏れ出すことがなく、増幅用光ファイバ28内を伝搬し(矢印L11参照)、増幅用光ファイバ28のコア281中のイオンを励起させる。また、融着部P2においてHR−FBG26のコア261から増幅用光ファイバ28の第1クラッド282に漏れ出た光も同様に第2の冷媒72に漏れ出すことがなく、増幅用光ファイバ28の第1クラッド282を伝搬していく(矢印L12参照)。
このように、本実施形態によれば、中間クラッド露出部48が、HR−FBG26の第1クラッド262の屈折率及び増幅用光ファイバ28の第1クラッド282の屈折率よりも低い屈折率を有する第2の冷媒72に浸漬されているため、これらの第1クラッド262及び282の内部に光を閉じ込めることができる。これは、第2のチャンバ16内でクラッドが露出している他の箇所(中間クラッド露出部)、例えば融着部P1,P3,P4などにおいても同様である。
また、ファイバレーザ装置1の前方励起光源21A、前方インラインコンバイナ24A、HR−FBG26、増幅用光ファイバ28、OC−FBG27、後方インラインコンバイナ24B、後方励起光源21B、第1の出力側光ファイバ30の一部、及び第1の入力側光ファイバ40の一部が第2の冷媒72に浸漬されているため、増幅用光ファイバ28における誘導放出に生じる熱など、これらの構成要素で生じる熱は、第2の冷媒72に吸収されるので、これらの構成要素が高温になることが抑制される。
また、第1のチャンバ14における冷却効率を向上するために、第1のチャンバ14内の第1の冷媒71を循環させる冷媒循環機構(第1の冷媒循環機構)として、例えば図12に示すようなポンプ310及び冷却器320を第1のチャンバ14に接続してもよい。さらに、第2のチャンバ16における冷却効率を向上するために、第2のチャンバ16内の第2の冷媒72を循環させる冷媒循環機構(第2の冷媒循環機構)として、例えばポンプ410及び冷却器420を第2のチャンバ16に接続してもよい。これらの冷媒循環機構により、熱を吸収した冷媒を放熱のために循環することができる。
なお、本実施形態では、入力側光ファイバ40,41を反射光モニタ部52に接続した例について説明したが、入力側光ファイバを例えばシード光を発生するシード光源に接続してMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)型のファイバレーザ装置を構成してもよい。この場合には、HR−FBG26及びOC−FBG27が不要となる。
図13は、上述したファイバレーザ装置1の具体的形態の例を模式的に示す正面図である。図14は、図13のA−A線断面図、図15は、図13のB−B線断面図である。図13から図15に示すように、この形態では、直方体状の筐体10を仕切壁12で上下に分割し、下側に第1のチャンバ14、上側に第2のチャンバ16を形成している。このように、第1のチャンバ14と第2のチャンバ16との間に仕切壁12を介在させてこれらのチャンバ14,16を上下に隣接して配置することにより、第1のチャンバ14と第2のチャンバ16との間で仕切壁12を共有することができ、筐体10をコンパクトにすることができる。これによって、ファイバレーザ装置1の小型化を図ることができる。
図14及び図15に示すように、仕切壁12には連絡孔13が形成されており、この連絡孔13には第1のチャンバ14と第2のチャンバ16との間を連絡する光ファイバ30,40が通るようになっている。この連絡孔13は樹脂60により封止され、これにより下側の第1のチャンバ14の内部空間と上側の第2のチャンバ16の内部空間とが隔絶される。そして、第1のチャンバ14の内部空間には上述した第1の冷媒が充填され、第2のチャンバ16の内部空間には上述した第2の冷媒が充填される。このように、仕切壁12に連絡孔13を形成してこの連絡孔13に光ファイバ30,40を通過させることにより、光ファイバ30,40を筐体10の外部に出すことなく第1のチャンバ14と第2のチャンバ16との間で光ファイバ30,40を取り回すことができるので、ファイバレーザ装置1の小型化を図ることができる。
上述した実施形態では、第1のチャンバ14に第1の冷媒71を充填する例を説明したが、入力側クラッド露出部と出力側クラッド露出部が第1の冷媒71に浸漬されるのであれば、第1のチャンバ14が第1の冷媒71で満たされている必要はない。また、同様に、上述した実施形態では、第2のチャンバ16に第2の冷媒72を充填する例を説明したが、中間クラッド露出部が第2の冷媒72に浸漬されるのであれば、第2のチャンバ16が第2の冷媒72で満たされている必要はない。
また、上述した実施形態では、前方励起光源21Aと後方励起光源21Bとが第2の冷媒72に浸漬されているが、これらの構成要素を筐体10の外部に配置してもよい。
また、図示の例では、増幅用光ファイバ28の前方と後方に励起光源21A,21Bとインラインコンバイナ24A,24Bが設けられており、双方向励起型のファイバレーザ装置となっているが、増幅用光ファイバ28の前方と後方のいずれか一方にのみ励起光源とインラインコンバイナを設置することとしてもよい。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 ファイバレーザ装置
10 筐体
12 仕切壁
13 連絡孔
14 第1のチャンバ(第1の冷媒槽)
16 第2のチャンバ(第2の冷媒槽)
19 封止部材
21A,21B 励起光源
23A,23B 励起光源ユニット
24A,24B インラインコンバイナ
26 高反射ファイバブラッググレーディング(HR−FBG)
27 低反射ファイバブラッググレーディング(OC−FBG)
28 増幅用光ファイバ
30,31 出力側光ファイバ
40,41 入力側光ファイバ
45 入力側クラッド露出部
46,47 出力側クラッド露出部
48 中間クラッド露出部
50 レーザ出射部
51 余剰光除去部
52 反射光モニタ部
61 保護部材
71 第1の冷媒
72 第2の冷媒
261,281,301,311,401,411 コア
262,282,302,402 第1クラッド
263,283,303,403 第2クラッド
264,284,304,313,405,413 被覆材
310 ポンプ
312,412 クラッド
320 冷却器
404 第3クラッド
410 ポンプ
420 冷却器
P1〜P6 融着部

Claims (7)

  1. 励起光を出力する励起光源と、前記励起光源からの励起光により励起される希土類元素が添加されたコアを有する増幅用光ファイバとを含む光ファイバ増幅器と、
    前記光ファイバ増幅器の入力側に接続される入力側光ファイバと、
    前記光ファイバ増幅器の出力側に接続される出力側光ファイバと、
    前記入力側光ファイバの少なくとも一部のクラッドが露出している入力側クラッド露出部と、
    前記出力側光ファイバの少なくとも一部のクラッドが露出している出力側クラッド露出部と、
    前記入力側クラッド露出部において露出しているクラッドの屈折率及び前記出力側クラッド露出部において露出しているクラッドの屈折率と同一又はそれよりも高い屈折率を有する第1の冷媒を収容した第1の冷媒槽と
    を備え、
    前記入力側クラッド露出部と前記出力側クラッド露出部とが、前記第1の冷媒槽に充填された前記第1の冷媒中に浸漬されている、
    ファイバレーザ装置。
  2. 前記第1の冷媒槽中の前記第1の冷媒を循環させる第1の冷媒循環機構をさらに備える、請求項1のファイバレーザ装置。
  3. 前記励起光源から前記増幅用光ファイバに至るまでの光ファイバの少なくとも一部のクラッドが露出している中間クラッド露出部と、
    前記中間クラッド露出部において露出しているクラッドの屈折率よりも低い屈折率を有する第2の冷媒を充填した第2の冷媒槽と
    をさらに備え、
    前記中間クラッド露出部及び前記増幅用光ファイバが、前記第2の冷媒槽に充填された前記第2の冷媒中に浸漬されている、
    請求項1又は2に記載のファイバレーザ装置。
  4. 前記励起光源が、前記第2の冷媒槽に充填された前記第2の冷媒中に浸漬されている、請求項3に記載のファイバレーザ装置。
  5. 前記第2の冷媒槽中の前記第2の冷媒を循環させる第2の冷媒循環機構をさらに備える、請求項3又は4に記載のファイバレーザ装置。
  6. 互いに隣接して配置された前記第1の冷媒槽と前記第2の冷媒槽とを仕切る仕切壁をさらに備える、請求項3から5のいずれか一項に記載のファイバレーザ装置。
  7. 前記仕切壁には、前記第1の冷媒槽と前記第2の冷媒槽との間で前記入力側光ファイバ及び前記出力側光ファイバを通過させるための連絡孔が形成されている、請求項6に記載のファイバレーザ装置。
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