JP6051252B2 - ファイバレーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファイバレーザ装置に関する。
下記の特許文献1に、誘導ラマン散乱を利用したファイバレーザ加工装置が開示されている。このファイバレーザ加工装置は、増幅用光ファイバと、第1の光フィルタと、誘導ラマン散乱により入射光の波長を変換する波長変換ファイバと、第2の光フィルタと、光ビーム照射部と、を備えている。波長変換ファイバにおいて、入射光に対して波長が長波長側にシフトした誘導ラマン散乱光が得られる。このファイバレーザ加工装置では、波長変換ファイバの前段の第1の光フィルタによって被加工物からの反射光が除去されるため、不要な反射光が増幅用光ファイバに戻ることが抑制される。
特開2012−243789号公報
ところが、上記の特許文献1のように、波長変換ファイバによって誘導ラマン散乱光(SRS光)を得る場合、波長変換ファイバへの入射光は、半分程度しかSRS光に変換されず、変換されなかった光は、光フィルタによって反射される。この光フィルタによって反射された不要な光を除去する場合には、光フィルタの近傍に設けられた金属等の処理部に不要な光を吸収させて、熱として除去する方法が従来から採られていた。一般的に光は拡散しながら空間を伝搬するため、不要な光を確実に除去するためには処理部を光フィルタに近付け、完全に覆う必要がある。この場合、光フィルタ近傍の処理部が高温となるため、光フィルタもしくは光フィルタを含む光ビーム照射部の信頼性が低下するという問題がある。
一方、処理部を光フィルタから遠ざけた場合、不要な光を確実に除去するためには、拡散した光の全てを受光するために処理部が大型化する、または処理部まで伝搬させるためにミラーやレンズ等の光学部品が必要になり、高価で複雑な構成になる、という問題がある。また、光フィルタと処理部との間の空間を不要な光が伝搬する際に、空間中の塵埃等の外乱によって光が散乱され、この散乱光により予期しない箇所で発熱が生じるという問題があり、それを防ぐために密封構造にする、という手間がかかる。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光フィルタもしくは光フィルタを含む光ビーム照射部の信頼性低下を抑制でき、装置の大型化、複雑化を回避できるファイバレーザ装置を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、ファイバレーザ装置本体と、入射光のうちの一部の光の波長を変換するラマン波長変換部と、前記ラマン波長変換部から出力された光を伝搬させる出力光伝搬用光ファイバと、前記出力光伝搬用光ファイバに設けられ、前記ラマン波長変換部から出力された光をラマン光と前記ラマン光以外の不要光とに分波する分波素子と、前記分波素子により分波された前記不要光の少なくとも一部が入射し、前記不要光の少なくとも一部を伝搬させる不要光伝搬用光ファイバと、を備えたことを特徴とする。
なお、本明細書における「ラマン波長変換部」は、ラマン波長変換部に入射した光の一部の波長を誘導ラマン散乱によって入射前よりも長波長側にシフトさせる。この長波長側にシフトした光を「ラマン光」と称する。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、不要光伝搬用光ファイバを備えているため、不要光が塵埃等の外乱の影響を受けにくく、確実に伝搬される。また、不要光伝搬用光ファイバによって、不要光を分波素子から離れた位置にまで導くことができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記分波素子は、前記出力光伝搬用光ファイバの最も出力側の端部に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、分波素子が出力光伝搬用光ファイバの最も出力側の端部に設けられているため、分波素子により分波されたラマン光が出力光伝搬用光ファイバに再度カップリングすることはない。これにより、ラマン光を出力光伝搬用光ファイバに再度カップリングさせることに伴う出力の低下、発熱等の問題を改善することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、前記出力光伝搬用光ファイバを介して前記ファイバレーザ装置本体に接続され、前記ラマン光を外部に出力するレーザヘッドをさらに備え、前記ラマン波長変換部は前記ファイバレーザ装置本体の内部に設けられ、前記分波素子は前記レーザヘッドの内部に設けられていてもよい。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置によれば、ラマン波長変換部が装置本体に設けられているため、レーザヘッドの簡素化、小型化が図れる。また、分波素子により分波されたラマン光をレーザヘッドから外部に出力するため、ラマン光を他の光ファイバに再度カップリングさせる必要がない。これにより、ラマン光を他の光ファイバに再度カップリングさせることに伴う出力の低下、発熱等の問題を改善することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、前記不要光伝搬用光ファイバにより伝搬される前記不要光の少なくとも一部を処理する不要光処理部をさらに備えていてもよい。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置によれば、不要光伝搬用光ファイバにより伝搬された不要光の少なくとも一部を不要光処理部において処理し、除去することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記不要光処理部は、前記ファイバレーザ装置本体に設けられていてもよい。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置によれば、不要光処理部がレーザヘッド内部に設けられている場合に比べて、レーザヘッドの小型化、簡素化が図れる。また、例えばファイバレーザ装置本体内に熱容量の大きなヒートシンクなどがある場合、このヒートシンクを不要光処理部に利用することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記不要光伝搬用光ファイバは、ダブルクラッドファイバで構成されていてもよい。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置によれば、不要光伝搬用光ファイバのコアに結合されなかった不要光をインナークラッドに閉じ込めることができる。これにより、不要光が不要光伝搬用光ファイバの外部に漏出することを抑制できる。不要光伝搬用光ファイバが被覆を有する場合には、不要光が被覆に入射して発熱することを抑制でき、不要光をより確実に処理できる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記出力光伝搬用光ファイバは、シングルモードファイバで構成され、前記不要光伝搬用光ファイバは、マルチモードファイバで構成されていてもよい。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置によれば、出力光伝搬用光ファイバをコア径が小さいシングルモードファイバで構成するのに対し、不要光伝搬用光ファイバをコア径が大きいマルチモードファイバで構成することによって、不要光の多くを不要光伝搬用光ファイバに結合させ、また、光ファイバの曲げに起因する光の漏出を抑制しつつ、不要光を確実に伝搬させることができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、前記不要光伝搬用光ファイバから漏出する前記不要光の一部を検出する不要光検出部をさらに備えていてもよい。
分波素子によって分波された不要光を検出することにより、ラマン波長変換部の変換効率に基づいて、出力されるラマン光のパワーを推定できる。つまり、不要光検出部が出力光パワー検出部として機能する。出力光伝搬用光ファイバに光検出部を設ける場合に比べて、出力光であるラマン光の損失を少なくできる。また、光の損失は熱となるため、不要な発熱を抑制できる点で安全性が高い。また、出力光伝搬用光ファイバを伝搬する光はラマン光と不要光が含まれているため、出力光伝搬用光ファイバから漏出する光ではラマン光のみを正確に検出できない。これに対し、不要光伝搬用光ファイバから漏出する光は不要光のみであるため、より正確な出力光パワーを推定できる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記不要光検出部は、前記ファイバレーザ装置本体の内部に設けられていてもよい。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置によれば、不要光検出部を例えばフォトダイオードで構成する場合、フォトダイオードの電気配線や基板をファイバレーザ装置本体の内部に収容できるため、装置の簡素化が図れる。
本発明の一つの態様によれば、光フィルタもしくは光フィルタを含む光ビーム照射部の信頼性低下を抑制でき、装置の大型化、複雑化を回避できるファイバレーザ装置を実現できる。
第1実施形態のファイバレーザ装置の概略構成図である。 不要光伝搬用光ファイバの断面図である。 第2実施形態のファイバレーザ装置の概略構成図である。 第3実施形態のファイバレーザ装置の概略構成図である。 第3実施形態の変形例のファイバレーザ装置の概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
本実施形態のファイバレーザ装置は、例えばレーザ加工等の用途に用いて好適なものである。ただし、用途はレーザ加工に限るものではない。
図1は、本実施形態のファイバレーザ装置の概略構成図である。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
[ファイバレーザ装置の構成]
図1に示すように、ファイバレーザ装置1は、ファイバレーザ装置本体2と、レーザヘッド3と、出力光伝搬用光ファイバ4と、不要光伝搬用光ファイバ5と、を備えている。ファイバレーザ装置本体2から出力されたレーザ光は、出力光伝搬用光ファイバ4を介してレーザヘッド3に伝搬される。レーザヘッド3において、ファイバレーザ装置本体2からの出力光L10が分波され、所望の波長のラマン光L2がレーザヘッド3の外部に出力されるとともに、所望の波長以外の不要光L1が不要光伝搬用光ファイバ5を介して、後述する不要光処理部11に伝搬される。
ファイバレーザ装置本体2は、励起用光源7と、光コンバイナ8と、光共振器9と、ラマン波長変換部10と、不要光処理部11と、筐体12と、を備えている。励起用光源7、光コンバイナ8、光共振器9、ラマン波長変換部10および不要光処理部11は、筐体12の内部に収容されている。光共振器9は、増幅用光ファイバ13で構成される増幅用コイル14と、第1の反射部15と、第2の反射部16と、を備えている。第1の反射部15は増幅用コイル14の入力側に設けられ、第2の反射部16は増幅用コイル14の出力側に設けられている。第2の反射部16の反射率は、第1の反射部15の反射率よりも低い。
励起用光源7は、複数のレーザダイオード18で構成され、励起光を射出する。レーザダイオード18としては、例えばGaAs系半導体を材料とするファブリペロー型半導体レーザが用いられる。レーザダイオード18は、光ファイバ19に接続されている。光コンバイナ8は、複数のレーザダイオード18から射出される複数の励起光を結合し、1つの励起光を生成する。励起光は、希土類元素が添加されたコアを有する増幅用光ファイバ13を励起させる。レーザ光は、第1の反射部15と第2の反射部16との間で共振し、増幅される。第1の反射部15および第2の反射部16は、例えばファイバブラッググレーティング(FBG)で構成されている。
光共振器9からの出力光は、ラマン波長変換部10に入射する。ラマン波長変換部10は、入射した光に対して誘導ラマン散乱を発現する光ファイバ21で構成されている。光共振器9からの出力光のうち、一部の光は、ラマン波長変換部10における誘導ラマン散乱により長波長側に波長変換され、ラマン光L2となる。すなわち、光共振器9から出力された光(波長変換前)の波長をλ1とし、ラマン光L2の波長をλ2とすると、λ1<λ2である。ただし、他の一部の光は、ラマン波長変換部10を通過しても波長変換されず、最終的に出力光として使われない不要光L1となる。そのため、波長λ2のラマン光L2と波長λ1の不要光L1とが混在した光が、ラマン波長変換部10から出力され、出力光伝搬用光ファイバ4を介してレーザヘッド3に伝搬される。ここで、高出力の場合、波長λ2よりも長波長側に高次のラマン光が発生し、さらに複数の光が混在することもある。
レーザヘッド3は、分波素子23と、ファイバカップリング部24と、ヘッド筐体25と、を備えている。ヘッド筐体25の内部には空間26が設けられ、空間26の内部に分波素子23が設けられている。本実施形態においては、分波素子23として、波長λ2のラマン光L2を透過し、波長λ1の不要光L1を反射するバンドパスフィルタ(反射型フィルタ)が用いられる。ここで、高次のラマン光が含まれている場合、それらの波長に対してもフィルタの設計値を最適化する必要がある。つまり、高次のラマン光が不要であれば、それらの波長の光を反射するようにフィルタを設計し、高次のラマン光が必要であれば、それらの波長の光を透過するようにフィルタを設計することが望ましい。ファイバカップリング部24は、入射端が空間26に面して配置されており、不要光伝搬用光ファイバ5の一端が光学的に結合されている。不要光伝搬用光ファイバ5の他端は、ファイバレーザ装置本体2の内部の不要光処理部11に光学的に結合されている。
図2は、不要光伝搬用光ファイバ5の断面図である。
不要光伝搬用光ファイバ5は、図2に示すように、ダブルクラッドファイバで構成されている。不要光伝搬用光ファイバ5は、円柱状のコア28と、コア28の外側面を覆う円筒状のインナークラッド29と、インナークラッド29の外側面を覆う円筒状のアウタークラッド30と、アウタークラッド30の外側面を覆う円筒状の外被31と、を有する。不要光伝搬用光ファイバ5の構成要素のうち、コア28とインナークラッド29とは、例えば石英ガラスにより構成されている。アウタークラッド30と外被31とは、例えば樹脂により構成されている。屈折率の大小関係については、屈折率が低い方から高い方に向かって、アウタークラッド30、インナークラッド29、コア28の順となっている。この構成により、不要光L1がコア28に結合されなかったとしても、その不要光L1をインナークラッド29に閉じ込めることができる。
以下、アウタークラッド30と外被31とをまとめて、被覆32と称することもある。
本実施形態において、出力光伝搬用光ファイバ4は、シングルモードファイバで構成されている。一方、不要光伝搬用光ファイバ5は、マルチモードファイバで構成されている。
図1に示すように、ラマン波長変換部10から出力された光は、出力光伝搬用光ファイバ4の出力端34を介して分波素子23に入射する。分波素子23に入射した出力光L10は波長λ2のラマン光L2と波長λ1の不要光L1とが混在した光であり、波長λ2のラマン光L2は、分波素子23を透過し、ヘッド筐体25の出力口25aから外部空間に出力される。
一方、波長λ1の不要光L1は、分波素子23で反射し、ファイバカップリング部24に入射する。不要光L1は、ファイバカップリング部24から不要光伝搬用光ファイバ5を介して不要光処理部11に出力される。不要光処理部11は、例えば黒アルマイト処理が施されたアルミニウム、銅などの金属製ブロック、もしくは高屈折率樹脂が充填された容器で構成されている。不要光処理部11は、不要光伝搬用光ファイバ5により伝搬された不要光L1が金属製ブロックもしくは高屈折率樹脂に入射するように構成されている。不要光処理部11は、不要光L1を金属製ブロックや高屈折率樹脂に吸収させて熱に変換し、この熱を放散させることにより不要光を除去する。例えばファイバレーザ装置本体2の内部に熱容量の大きなヒートシンクなどがある場合、このヒートシンクを不要光処理部11の一部として利用してもよい。
本実施形態のファイバレーザ装置1においては、レーザヘッド3の内部の分波素子23で分波された不要光L1は、不要光伝搬用光ファイバ5によってファイバレーザ装置本体2内の不要光処理部11に伝搬される。そのため、不要光L1が塵埃等の外乱の影響を受けにくく、塵埃等の外乱によって光が散乱され、この散乱光により予期しない箇所で発熱が生じる問題を解決することができる。これにより、信頼性の高いファイバレーザ装置1を実現することができる。また、レーザヘッド3内部に不要光処理部11を配置していないため、レーザヘッド3の小型化、簡素化を図ることができる。
また、仮に分波素子をファイバレーザ装置本体に設けるとすると、分波素子を透過したラマン光をファイバカップリング部に光学的に結合させ、出力光伝搬用光ファイバを介してレーザヘッドに伝搬させる構成が一般的である。ところが、この構成ではファイバレーザ装置の高出力化に伴ってファイバカップリング部が発熱し、出力の低下もしくは不安定、ファイバカップリング部の損傷等の問題が生じる。これに対し、本実施形態のファイバレーザ装置1においては、分波素子23がレーザヘッド3の内部に設けられ、かつ、出力光伝搬用光ファイバ4の最も出力側の端部に設けられている。そのため、分波素子23を透過したラマン光L2は、ファイバカップリング部を経ることなく、レーザヘッド3から外部空間に直接出力される。そのため、ラマン光L2のファイバカップリングに伴う上記の問題を解決することができる。
また、本実施形態においては、出力光伝搬用光ファイバ4がシングルモードファイバで構成されているのに対し、不要光伝搬用光ファイバ5がコア径の大きなマルチモードファイバで構成されている。これにより、不要光の多くを不要光伝搬用光ファイバ5に容易に結合させることができる。また、光ファイバの曲げによる光の漏出を抑制しつつ、不要光L1を不要光処理部11まで確実に伝搬させることができる。さらに、不要光伝搬用光ファイバ5がダブルクラッドファイバで構成されているため、コアに結合されなかった不要光L1をインナークラッドに閉じ込めることができる。これにより、不要光L1が不要光伝搬用光ファイバ5から漏出することをさらに抑制できる。また、不要光L1が被覆32に入射して発熱することを抑制でき、不要光L1をより確実に処理できる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
第2実施形態のファイバレーザ装置の基本構成は第1実施形態のファイバレーザ装置と同様であるが、不要光処理部の位置が第1実施形態と異なる。
図3において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態のファイバレーザ装置においては、不要光処理部がファイバレーザ装置本体の内部に設けられていた。これに対し、図3に示すように、第2実施形態のファイバレーザ装置40においては、不要光処理部41がファイバレーザ装置本体2の外部に設けられている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、高い信頼性を有する小型のファイバレーザ装置を実現できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態の場合、不要光処理部41がファイバレーザ装置本体2とは独立して設けられているため、不要光処理部41の配置や設計の自由度を高めることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図4を用いて説明する。
第3実施形態のファイバレーザ装置の基本構成は第1実施形態のファイバレーザ装置と同様であるが、不要光検出部が設けられた点が第1実施形態と異なる。
図4において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、第3実施形態のファイバレーザ装置50は、ファイバレーザ装置本体2の内部に不要光検出部51を備えている。不要光検出部51は、タップカプラ52と、フォトダイオード53と、を備えている。タップカプラ52は、不要光伝搬用光ファイバ5の途中に設けられている。タップカプラ52の一方の出力ポートは、光ファイバを介して不要光処理部11に接続されている。タップカプラ52の他方の出力ポートは、光ファイバを介してフォトダイオード53に接続されている。
タップカプラ52は、不要光伝搬用光ファイバ5を伝搬する不要光L1の一部を所定の分岐比で分岐させ、フォトダイオード53に導く。本実施形態では、分岐比が例えば30〜50dB程度のタップカプラが用いられる。フォトダイオード53は、タップカプラ52で分岐した不要光L1を検知し、不要光L1のパワーの測定に用いられる。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、高い信頼性を有する小型のファイバレーザ装置を実現できるといった第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態の場合、不要光検出部51が設けられているため、不要光L1のパワーの測定値とラマン波長変換部10の変換効率とに基づいて、ラマン光のパワーを推定できる。つまり、不要光検出部51は、出力光パワー検出部として機能する。この構成によれば、出力光伝搬用光ファイバ4に光検出部を設ける場合に比べて、出力光であるラマン光L2の損失を少なくできる。また、ラマン光L2の損失は熱となるため、不要な発熱を抑制できる点で安全性が高い。また、出力光伝搬用光ファイバ4を伝搬する光はラマン光L2と不要光L1とが含まれているため、出力光伝搬用光ファイバ4から漏出する光ではラマン光L2のみを正確に検出できない。これに対し、不要光伝搬用光ファイバ5から漏出する光は不要光L1のみであるため、出力光パワーをより正確に推定できる。
また、本実施形態の場合、不要光検出部51がファイバレーザ装置本体2の内部に設けられているため、フォトダイオード53の電気配線や基板をファイバレーザ装置本体2の内部に収容でき、装置の簡素化が図れる。
なお、第3実施形態においては、タップカプラを用いた不要光検出部の例を示したが、不要光検出部の構成はこれに限るものではない。
例えば図5に示すファイバレーザ装置60のように、不要光処理部61の内部に分岐素子62とフォトダイオード53とを含む不要光検出部63が設けられた構成であってもよい。分岐素子62として、例えば光フィルタ、石英ガラス板等が用いられる。分岐素子62は、5%未満の光をフォトダイオード側に導く程度の分岐比があればよい。不要光処理部61に入射した不要光L1は分岐素子62によって分岐され、一方の光は不要光処理部61によって処理され、他方の光はフォトダイオード53に導かれる。このファイバレーザ装置60においても、第3実施形態と同様の効果が得られる。
その他、不要光検出部としては、例えば不要光伝搬用光ファイバを曲げる、不要光伝搬用光ファイバの被覆の一部を剥離する等の方法によって不要光の一部を意図的に漏出させ、不要光が漏出する箇所にフォトダイオードを配置する構成を採用してもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、分波素子としてバンドパスフィルタ(反射型フィルタ)の例を挙げたが、その他、WDMカプラ、プリズム等を用いることもできる。
また、上記実施形態では、ファイバレーザ装置本体とは別個にレーザヘッドが設けられた構成のファイバレーザ装置を例示したが、この構成に代えて、ファイバレーザ装置本体とレーザヘッドとが一つの筐体で一体化されたファイバレーザ装置に本発明を適用してもよい。もしくは、レーザヘッドを有しておらず、出力光伝搬用光ファイバの端部(コネクタ等)からラマン光が出力される構成のファイバレーザ装置に本発明を適用してもよい。
その他、ファイバレーザ装置の各構成要素の形状、配置、材料等に関する具体的な記載は、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。また、本発明は、CWファイバレーザ装置、パルスファイバレーザ装置のいずれにも適用が可能である。
本発明は、例えば材料加工等に用いるファイバレーザ装置に利用が可能である。
1,40,50,60…ファイバレーザ装置、2…ファイバレーザ装置本体、3…レーザヘッド、4…出力光伝搬用光ファイバ、5…不要光伝搬用光ファイバ、10…ラマン波長変換部、11,41,61…不要光処理部、23…分波素子、51,63…不要光検出部。

Claims (10)

  1. ファイバレーザ装置本体と、
    入射光のうちの一部の光の波長を変換するラマン波長変換部と、
    前記ラマン波長変換部から出力された光を伝搬させる出力光伝搬用光ファイバと、
    前記出力光伝搬用光ファイバに設けられ、前記ラマン波長変換部から出力された光をラマン光と前記ラマン光以外の不要光とに分波する分波素子と、
    前記分波素子により分波された前記不要光の少なくとも一部が入射し、前記不要光の少なくとも一部を伝搬させる不要光伝搬用光ファイバと、
    前記出力光伝搬用光ファイバを介して前記ファイバレーザ装置本体に接続され、前記ラマン光を外部に出力するレーザヘッドと、を備え、
    前記分波素子及び前記不要光伝搬用光ファイバの一端は前記レーザヘッドの内部に設けられ、前記不要光伝搬用光ファイバの他端は前記レーザヘッドの外部に設けられている
    ことを特徴とするファイバレーザ装置。
  2. 前記不要光伝搬用光ファイバの一端は、前記ラマン波長変換部から出力された光が入射する前記分波素子の入射面と対面しており、
    前記分波素子は、前記ラマン波長変換部から出力された光の光軸に対して前記入射面が角度をつけて配置されており、前記不要光を前記光軸に沿う方向以外の方向に反射させることによって、前記不要光を空間伝搬させて前記不要光伝搬用光ファイバの一端に結合させる
    ことを特徴とする請求項1記載のファイバレーザ装置。
  3. 前記分波素子は、前記出力光伝搬用光ファイバの最も出力側の端部に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のファイバレーザ装置。
  4. 前記ラマン波長変換部は、前記ファイバレーザ装置本体の内部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のファイバレーザ装置。
  5. 前記不要光伝搬用光ファイバにより伝搬される前記不要光の少なくとも一部を処理する不要光処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のファイバレーザ装置。
  6. 前記不要光処理部は、前記ファイバレーザ装置本体に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のファイバレーザ装置。
  7. 前記不要光伝搬用光ファイバは、ダブルクラッドファイバで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のファイバレーザ装置。
  8. 前記出力光伝搬用光ファイバは、シングルモードファイバで構成され、
    前記不要光伝搬用光ファイバは、マルチモードファイバで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のファイバレーザ装置。
  9. 前記不要光伝搬用光ファイバから漏出する前記不要光の一部を検出する不要光検出部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のファイバレーザ装置。
  10. 前記不要光検出部は、前記ファイバレーザ装置本体の内部に設けられたことを特徴とする請求項9に記載のファイバレーザ装置。
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